JP2004156572A - ディーゼルエンジンの排ガス再循環装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の排ガス再循環装置は、ターボ過給機12付きディーゼルエンジン11の排気通路13から所定量のEGRガスをEGRクーラ16付き第1EGRパイプ21を通してエンジンの吸気通路14へ還流させるように構成される。ターボ過給機とエンジンとの間の吸気通路にはインタクーラ19が設けられ、ターボ過給機とマフラ17との間の排気通路には排ガス処理装置20が設けられる。排ガス処理装置とマフラとの間の排気通路から分岐する第2EGRパイプ22がターボ過給機より上流側の吸気通路に連通する。エンジンの運転条件に応じて還流量可変手段23が第1EGRパイプと第2EGRパイプを流れるEGRガスの量をそれぞれ変化させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ターボ過給機を有するディーゼルエンジンにおいて、排ガスの一部(EGRガス)を吸気通路に還流させて再循環する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置として、ディーゼルエンジンの排気通路から所定量のEGRガスをエンジンの吸気通路にEGRパイプを通って還流させるように構成され、ディーゼルエンジンの運転条件に応じてEGRガスの温度を制御する手段を備えたディーゼルエンジン用EGRガス温度制御システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この制御システムでは、EGRガス温度制御手段が、EGRパイプに設けられ冷却水通路を通るエンジン冷却水により冷却可能なEGRクーラと、EGRパイプにEGRクーラをバイパスするように接続されたEGRバイパス通路と、EGRガスをEGRクーラ又はEGRバイパス通路に切換えるEGRガス通路切換バルブと、EGRクーラ内の冷却水通路をバイパスするように冷却水通路に接続された冷却水バイパス通路と、エンジン冷却水をEGRクーラ又は冷却水バイパス通路に切換える冷却水通路切換バルブとを有する。
【0003】
このように構成されたディーゼルエンジン用EGRガス温度制御システムでは、EGRガス温度制御手段によってEGRガスの温度をエンジンの運転条件に応じて常に最適値となるように変化させることができるので、NOxのみならずパティキュレートの排出量をも同時に低減できる。具体的には、EGRガス切換バルブにより一部のEGRガスをEGRクーラに流し、残りのEGRガスをEGRバイパス通路に流した後に、これらのEGRガスを合流させることにより、エンジンに還流されるEGRガスの全量の温度を正確に最適値に調整できる。また冷却水通路切換バルブにより一部の冷却水をEGRクーラ内の冷却水通路に流し、残りの冷却水を冷却水バイパス通路に流すことにより、EGRガスの冷却の程度を微細に調整することができ、エンジンに還流されるEGRガスの温度を更に正確に最適値に調整できるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−117815号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の特許文献1に示されたディーゼルエンジン用EGRガス温度制御システムでは、近年の益々厳しくなる排ガス規制をクリアするために、大量のEGRガスをエンジンに乾留する必要があるけれども、この大量のEGRガスを冷却するために、EGRクーラを大型化したり、或いは複数台のEGRクーラを搭載する必要があった。
また、上記従来の特許文献1に示されたディーゼルエンジン用EGRガス温度制御システムでは、EGRガスをEGRクーラで冷却するときにエンジンの冷却水を用いているため、冷却水の温度が上昇して冷却水の温度をラジエータで十分に低下できず、エンジン自体の冷却系に多大な負担を与えるおそれがあった。
【0006】
本発明の目的は、EGRクーラを大型化したり或いは複数台用いたりせずに、大量のより冷えたEGRガスをエンジンに還流できるとともに、エンジン自体の冷却系への負担を軽減できる、ディーゼルエンジンの排ガス再循環装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、エンジンにパティキュレート等を殆ど含まない清浄なEGRガスを還流できる、ディーゼルエンジンの排ガス再循環装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図1に示すように、ターボ過給機12付きディーゼルエンジン11の排気通路13から所定量のEGRガスを第1EGRパイプ21を通してエンジン11の吸気通路14へ還流させるように構成され、第1EGRパイプ21に設けられエンジン11の冷却水により上記所定量のEGRガスを冷却可能なEGRクーラ16と、ターボ過給機12とエンジン11との間の吸気通路14に設けられたインタクーラ19と、ターボ過給機12とマフラ17との間の排気通路13に設けられた排ガス処理装置20とを備えたディーゼルエンジンの排ガス再循環装置の改良である。
その特徴ある構成は、排ガス処理装置20とマフラ17との間の排気通路13から分岐してターボ過給機12より上流側の吸気通路14に連通する第2EGRパイプ22が設けられ、エンジン11の運転条件に応じて第1EGRパイプ21と第2EGRパイプ22を流れるEGRガスの量をそれぞれ変化させる還流量可変手段23を備えたところにある。
【0008】
この請求項1に記載されたディーゼルエンジンの排ガス再循環装置では、エンジン11の定常運転時に、第1EGRパイプ21を閉じかつ第2EGRパイプ22を開き、EGRガスを排気通路13から排ガス処理装置20及び第2EGRパイプ22を通して吸気通路14に還流する。これにより排ガス処理装置20で処理され大部分のパティキュレート等が除去された清浄な排ガスがエンジン11に還流されるので、パティキュレート等による吸気通路14、ターボ過給機12及びエンジン11の汚損を防止できるとともに、エンジン11における燃料の燃焼温度が低下してNOxを低減できる。また第1EGRパイプ21に設けられたEGRクーラ16内を通るエンジン11の冷却水の温度は上昇しない。
一方、エンジン11の過渡運転時には、第1及び第2EGRパイプ21,22の双方を開き、EGRガスを排気通路13から第1及び第2EGRパイプ21,22を通して吸気通路14に大量に還流する。これによりエンジン11における燃料の燃焼温度が低下するので、NOxを低減できる。また第1EGRパイプ21を高温のEGRガスが流れ、この第1EGRパイプ21に設けられたEGRクーラ16内を通るエンジン11の冷却水の温度は上昇するけれども、エンジン11の過渡運転時間は短いため、エンジン11の冷却水の温度上昇は僅かで済む。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図1に示すように、吸気通路14にエアクリーナ18が設けられ、エアクリーナ18より吸気上流側の吸気通路14に第2EGRパイプ22が接続されたことを特徴とする。
この請求項2に記載されたディーゼルエンジンの排ガス再循環装置では、第2EGRパイプ22を通って吸気通路14に還流されるEGRガス中のパティキュレート等を、排ガス処理装置20のみならずエアクリーナ18でも除去できるので、パティキュレート等を殆ど含まない更に清浄なEGRガスをエンジン11に還流できる。
【0010】
またエンジン11の運転条件を検出するセンサは、エンジン11の回転速度を検出する回転センサ24と、エンジン11の負荷を検出する負荷センサ26とを有することが好ましい。
更に還流量可変手段20は、第1EGRパイプ21に設けられこの第1EGRパイプ21を流れるEGRガス流量を調整可能な第1EGR弁23aと、第2EGRパイプ22の排気通路13への接続部より排気下流側の排気通路13に設けられ第2EGRパイプ22を流れるEGRガス流量を調整可能な第2EGR弁23bとを有することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の排ガス再循環装置は、ターボ過給機12付きディーゼルエンジン11の排気通路13から所定量のEGRガス(排ガスの一部)を第1EGRパイプ21を通してエンジン11の吸気通路14へ還流させるように構成される。ターボ過給機12は、タービンケース12aに回転可能に収容されかつエンジン11の排ガスのエネルギにより回転可能なタービンホイール(図示せず)と、コンプレッサケース12bに回転可能に収容されタービンホイールに連結されかつ吸気を圧縮してエンジン11に供給可能なコンプレッサホイール(図示せず)とを有する。また第1EGRパイプ21には、この第1EGRパイプ21を流れるEGRガスをエンジン11の冷却水により冷却可能なEGRクーラ16が設けられる。なお、上記エンジン11の冷却水は図示しないラジエータにより冷却されてその温度が低下するように構成される。
【0012】
更に排気通路13はエンジン11の排気ポートに接続された排気マニホルド13aと、この排気マニホルド13aに接続された排気管13bとを有し、吸気通路14はエンジン11の吸気ポートに接続された吸気マニホルド14aと、この吸気マニホルド14aに接続された吸気管14bとを有する。排気管13bには排気音を低減するマフラ17が設けられ、吸気管14bには吸気に含まれる塵埃を除去するエアクリーナ18が設けられる。
【0013】
ターボ過給機12のコンプレッサケース12bとエンジン11との間の吸気管14bには、コンプレッサホイールにより圧縮された吸気をエンジン11の冷却水により冷却するインタクーラ19が設けられる。またターボ過給機12のタービンケース12aとマフラ17との間の排気管13bには排ガス処理装置20が設けられる。この排ガス処理装置20には、排ガスに含まれるパティキュレートのうちの燃料未燃分や潤滑油未燃分であるSOF(Soluble Organic Fracion)を酸化処理する酸化触媒(図示せず)と、排ガスに含まれるパティキュレートのうちの煤を捕集するパティキュレートフィルタ(図示せず)とが収容される。第1EGRパイプ21の一端は排気マニホルド13aに接続され、第1EGRパイプ21の他端は吸気マニホルド14aとインタクーラ19との間の吸気管14bに接続される。第1EGRパイプ21に設けられたEGRクーラ16は第1EGRパイプ21を流れるEGRガスをエンジン11の冷却水により冷却するように構成される。
【0014】
本実施の形態の特徴ある構成は、排ガス処理装置20とマフラ17との間の排気管13bから分岐してターボ過給機12のコンプレッサケース12bより上流側の吸気管14bに連通する第2EGRパイプ22が設けられ、エンジン11の運転条件に応じて第1EGRパイプ21と第2EGRパイプ22を流れるEGRガスの量をそれぞれ変化させる還流量可変手段23が設けられたところにある。第2EGRパイプ22の他端はエアクリーナ18より吸気上流側の吸気管14bに接続される。また還流量可変手段23は、第1EGRパイプ21に設けられこの第1EGRパイプ21を流れるEGRガス流量を調整可能な第1EGR弁23aと、第2EGRパイプ22の排気通路14への接続部より排気下流側の排気管13bに設けられ第2EGRパイプ22を流れるEGRガス流量を調整可能な第2EGR弁23bとを有する。
【0015】
一方、エンジン11の運転条件は、エンジン11の回転速度を検出する回転センサ24と、エンジン11の負荷を検出する負荷センサ26とにより検出される。また第1EGRパイプ21他端の吸気通路14への接続部より吸気下流側の吸気通路14、即ち吸気マニホルド14aには、吸気通路14を流れる吸気ガス中の二酸化炭素濃度を検出する第1ガスセンサ31が設けられる。更に第2EGRパイプ22他端の吸気通路14への接続部とターボ過給機12のコンプレッサケース12bとの間の吸気管14bには、吸気通路14を流れる吸気ガス中の二酸化炭素濃度を検出する第2ガスセンサ32が設けられる。回転センサ24、負荷センサ26、第1ガスセンサ31及び第2ガスセンサ32の各検出出力はコントローラ27の制御入力に接続され、コントローラ27の制御出力は第1及び第2EGR弁23a,23bに接続される。またコントローラ27にはメモリ28が設けられ、このメモリ28にはエンジン11の運転条件に応じて第1EGR弁23aの開度及び第2EGR弁23bの絞り度を調整することによりエンジン11に還流されるEGRガスの目標EGR率(図2(a)の一点鎖線)が記憶される。
【0016】
このように構成されたディーゼルエンジン11の排ガス再循環装置の動作を説明する。
回転センサ24及び負荷センサ26の各検出出力に基づいてエンジン11が定常運転時であるとコントローラ27が判断すると、コントローラ27は第1EGR弁23aを閉じたまま第2ガスセンサ32の検出した吸気ガス中の二酸化炭素濃度に基づいて第2EGR弁23bの絞り度を所定の割合(例えば、100%)に調整する(図2のXで示す部分)。これにより排ガス処理装置を通ってパティキュレート等の大部分が除去された排ガス中の一部(EGRガス)が第2EGRパイプ22を通って吸気管14bに還流される。この清浄なEGRガスに残留する僅かなパティキュレート等はエアクリーナ18を通ることにより除去され、パティキュレート等を殆ど含まない更に清浄なEGRガスがエンジン11に還流される。燃焼に寄与しないEGRガスがエンジン11に還流されると、エンジン11における燃料の燃焼温度が低下するので、排ガス中に発生するNOxを低減できる。また第1EGRパイプ21を高温のEGRガスが流れないので、この第1EGRパイプ21に設けられたEGRクーラ16内を通るエンジン11の冷却水の温度は上昇しない。
【0017】
一方、回転センサ24及び負荷センサ26の各検出出力に基づいてエンジン11が過渡運転時であるとコントローラ27が判断すると、コントローラ27は第2ガスセンサ32の検出した吸気ガス中の二酸化炭素濃度に基づいて第2EGR弁23bの絞り度を所定の割合(例えば、100%)に調整し、かつ第1ガスセンサ31の検出した吸気ガス中の二酸化炭素濃度に基づいて第1EGR弁23aの開度を所定の割合(例えば、0〜100%に徐々に開いた後に100〜0%に徐々に閉じる。)に調整する(図2のYで示す部分)。これによりエンジン11で大量の燃料が燃焼しても燃焼に寄与しない大量のEGRガスがエンジン11に還流されるので、燃料の燃焼温度が低下し、排ガス中に発生するNOxを低減できる。また第1EGRパイプ21を高温のEGRガスが流れ、この第1EGRパイプ21に設けられたEGRクーラ16内を通るエンジン11の冷却水の温度は上昇するけれども、エンジン11の過渡運転時間は短いため、エンジン11の冷却水の温度上昇は僅かで済む。この結果、EGRクーラ16を大型化したり或いは複数台用いたりすることなく、大量のより冷えたEGRガスをエンジン11に還流できるとともに、エンジン11自体の冷却系への負担を軽減できる。
【0018】
ここで、エンジン11の定常運転から過渡運転への移行時には、エンジン11に急激な負荷変動が発生しないように、エンジン11への燃料噴射量の変更や噴射時期の変更等を故意に遅らせることが好ましい。即ち、第1及び第2ガスセンサ31,32により吸気ガスに含まれるEGRガスが目標EGR率になったことを確認した後に、エンジン11への燃料噴射量を増大したり、或いはエンジン11への燃料噴射時期を変更することにより、黒煙等の排出を防止できる。
【0019】
なお、この実施の形態では、吸気管を流れる吸気ガス中の二酸化炭素濃度を検出する第1及び第2ガスセンサを設けたが、第1及び第2ガスセンサにより吸気管を流れる吸気ガス中の酸素濃度を検出してもよく、或いは二酸化炭素濃度及び酸素濃度の双方を検出してもよい。
また、この実施の形態では、エンジンの運転条件を検出するセンサとして、回転センサ及び負荷センサを挙げたが、これらに車両の速度を検出する車速センサや、アクセル開度を検出するアクセルセンサや、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ等を加えてもよい。ここで上記水温センサによって検出される水温が高ければ、負荷の高い運転であると判断される。
更に、この実施の形態では、絞り度が0%及び100%の2段制御である第2EGR弁を挙げたが、これは一例であって絞り度を3段、4段、又は5段以上に制御可能な第2EGR弁であっても、或いは無段階の連続制御可能な第2EGR弁であってもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、EGRクーラ付き第1EGRパイプに加えて、排ガス処理装置とマフラとの間の排気通路から分岐しかつターボ過給機より上流側の吸気通路に連通する第2EGRパイプを設け、エンジンの運転条件に応じて還流量可変手段が第1EGRパイプと第2EGRパイプを流れるEGRガスの量をそれぞれ変化させるように構成したので、エンジンの定常運転時には第1EGRパイプを高温のEGRガスが流れず、EGRクーラ内を通るエンジンの冷却水の温度は上昇しない。またエンジンの過渡運転時には、第1EGRパイプを高温のEGRガスが流れ、EGRクーラ内を通るエンジンの冷却水の温度は上昇するけれども、エンジンの過渡運転時間は短いため、エンジンの冷却水の温度上昇は僅かで済む。この結果、EGRクーラを大型化したり或いは複数台用いたりすることなく、大量のより冷えたEGRガスをエンジンに還流できるとともに、エンジン自体の冷却系への負担を軽減できる。
【0021】
また吸気通路にエアクリーナを設け、エアクリーナより吸気上流側に第2EGRパイプを接続すれば、第2EGRパイプを通って吸気通路に還流されるEGRガス中のパティキュレート等を、排ガス処理装置のみならずエアクリーナでも除去できるので、エンジンにパティキュレート等を殆ど含まないEGRガスを還流できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態のディーゼルエンジンの排ガス再循環装置の構成図。
【図2】(a)そのディーゼルエンジンの運転条件の変化に伴う目標EGR率の変化と、第1及び第2EGR手段によるEGR率の変化とを示す図。
(b)そのディーゼルエンジンの運転条件の変化に伴う第2EGR弁の絞り度の変化を示す図。
(c)そのディーゼルエンジンの運転条件の変化に伴う第1EGR弁の開度の変化を示す図。
【符号の説明】
11 ディーゼルエンジン
12 ターボ過給機
13 排気通路
14 吸気通路
16 EGRクーラ
17 マフラ
18 エアクリーナ
19 インタクーラ
20 排ガス処理装置
21 第1EGRパイプ
22 第2EGRパイプ
23 還流量可変手段
23a 第1EGR弁
23b 第2EGR弁
24 回転センサ
26 負荷センサ
Claims (4)
- ターボ過給機(12)付きディーゼルエンジン(11)の排気通路(13)から所定量のEGRガスを第1EGRパイプ(21)を通して前記エンジン(11)の吸気通路(14)へ還流させるように構成され、前記第1EGRパイプ(21)に設けられ前記エンジン(11)の冷却水により冷却可能なEGRクーラ(16)と、前記ターボ過給機(12)と前記エンジン(11)との間の吸気通路(14)に設けられたインタクーラ(19)と、前記ターボ過給機(12)とマフラ(17)との間の排気通路(13)に設けられた排ガス処理装置(20)とを備えたディーゼルエンジンの排ガス再循環装置において、
前記排ガス処理装置(20)と前記マフラ(17)との間の排気通路(13)から分岐して前記ターボ過給機(12)より上流側の吸気通路(14)に連通する第2EGRパイプ(22)が設けられ、
前記エンジン(11)の運転条件に応じて前記第1EGRパイプ(21)と前記第2EGRパイプ(22)を流れるEGRガスの量をそれぞれ変化させる還流量可変手段(23)を備えたことを特徴とするディーゼルエンジンの排ガス再循環装置。 - 吸気通路(14)にエアクリーナ(18)が設けられ、前記エアクリーナ(18)より吸気上流側の吸気通路(14)に第2EGRパイプ(22)が接続された請求項1記載のディーゼルエンジンの排ガス再循環装置。
- エンジン(11)の運転条件を検出するセンサが、エンジン(11)の回転速度を検出する回転センサ(24)と、前記エンジン(11)の負荷を検出する負荷センサ(26)とを有する請求項1記載のディーゼルエンジンの排ガス再循環装置。
- 還流量可変手段(23)が、第1EGRパイプ(21)に設けられこの第1EGRパイプ(21)を流れるEGRガス流量を調整可能な第1EGR弁(23a)と、第2EGRパイプ(22)の排気通路(13)への接続部より排気下流側の排気通路(13)に設けられ第2EGRパイプ(22)を流れるEGRガス流量を調整可能な第2EGR弁(23b)とを有する請求項1記載のディーゼルエンジンの排ガス再循環装置。
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