JP2004151815A - 特定領域抽出方法、特定領域抽出装置、特定領域抽出プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ領域を抽出できるようにする新たな領域抽出技術の提供を目的とする。
【解決手段】画像各点を中心とした円形の局所領域を作成して、その局所領域内の点におけるエッジ接線を求めて、そのエッジ接線を表わす2つのパラメータに対してHough変換を行うことで、そのパラメータを2軸とする投票空間を作成する。そして、その投票空間から投票値のピークを抽出して、そのピークの数および間隔に基づいて、局所領域が抽出対象の領域であるのか否かを判定する。このように、線の途切れに対してロバストな直線検出方法であるHough変換を使って、直線で構成される規則的なテクスチャ模様を持つ領域の抽出を行うことから、建物などでテクスチャの一部がある程度遮蔽されている場合や、ノイズなどで線が途切れ途切れになっている場合でも安定した領域抽出が可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】画像各点を中心とした円形の局所領域を作成して、その局所領域内の点におけるエッジ接線を求めて、そのエッジ接線を表わす2つのパラメータに対してHough変換を行うことで、そのパラメータを2軸とする投票空間を作成する。そして、その投票空間から投票値のピークを抽出して、そのピークの数および間隔に基づいて、局所領域が抽出対象の領域であるのか否かを判定する。このように、線の途切れに対してロバストな直線検出方法であるHough変換を使って、直線で構成される規則的なテクスチャ模様を持つ領域の抽出を行うことから、建物などでテクスチャの一部がある程度遮蔽されている場合や、ノイズなどで線が途切れ途切れになっている場合でも安定した領域抽出が可能である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、街中や風景を撮影した景観画像などの画像の中から、ブロック塀やレンガ壁などのような直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ特定の領域を自動的に抽出する特定領域抽出方法及びその装置と、その特定領域抽出方法の実現に用いられる特定領域抽出プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、濃淡ヒストグラムや同時生起行列やフーリエパワースペクトルなどの特徴量に基づいたテクスチャ特徴による領域抽出が行われている。
【0003】
この濃淡ヒストグラムの特徴量は、画像の輝度値のヒストグラムを作成し、このヒストグラムから平均値や分散値などのスカラーを求めて特徴量とするものである。
【0004】
また、同時生起行列は、ある画素iから変位δだけ相対的に離れた画素jについて、それらの画素対の輝度レベルがそれぞれLi とLj である確率Pδ(Li ,Lj )を様々なδについて求めていくものであり、テクスチャのきめの細かさを表わすことができる。
【0005】
また、フーリエパワースペクトルの特徴量は、画像を離散的フーリエ変換してパワースペクトルを求めることにより求めるものであり、テクスチャの方向性と粗さを表わす特徴量である。
【0006】
なお、以上述べたテクスチャ特徴量を詳しく解説する文献として、以下の非特許文献1を挙げる。
【0007】
また、先行技術として、以下の非特許文献2を挙げる。この非特許文献2では、テクスチャのきめの細かさと濃淡を表わす特徴量を用いた領域分割手法について述べられている。
【0008】
【非特許文献1】
財団法人画像情報教育振興協会,「画像処理標準テキストブック」,pp.150−159
【非特許文献2】
内山他,「一様範囲の推定を用いたテクスチャ画像の領域分割」,信学論D−II,Vol.J83−D−II,No.6,pp.1446−1469(2000)
【非特許文献3】
森俊二,坂倉栂子,「画像認識の基礎II」,pp.3−19
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術に従っていると、直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ領域を抽出できないという問題がある。
【0010】
すなわち、濃淡ヒストグラムや同時生起行列などのテクスチャ特徴量は、テクスチャを構成する線分の方向性を表わすことができないため、例えば、斜め線分で構成された格子状のテクスチャと水平垂直線分で構成された格子状のテクスチャとを区別することが困難である。
【0011】
また、フーリエパワースペクトルはテクスチャの粗さだけでなくその方向性も表わすことができるが、建物や植物などで領域の一部が遮蔽されていたり、ノイズなどの影響で線が途切れ途切れになっているような場合、安定した特徴量とならない。
【0012】
このように、従来技術では、直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ領域を抽出できないという問題がある。
【0013】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ領域を抽出できるようにする新たな特定領域抽出技術の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明の特定領域抽出装置は、画像から直線で構成された規則的なテクスチャを持つ特定の領域を抽出するために、▲1▼画像各点を中心とした任意の大きさを持つ円形の局所領域を作成する手段と、▲2▼局所領域内の全点または任意の点におけるエッジ接線を求める手段と、▲3▼エッジ接線を表わす2つのパラメータに対してHough変換を行って、そのパラメータを2軸とする2次元の投票空間を作成する手段と、▲4▼その作成された2次元の投票空間から投票値のピークを抽出する手段と、▲5▼その抽出されたピークの数およびその抽出されたピークの間隔に基づいて、局所領域の代表点または局所領域全体を抽出対象の領域として抽出する手段とを備えるように構成する。
【0015】
以上の各処理手段により実現される本発明の特定領域抽出方法はコンピュータプログラムで実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、半導体メモリなどのような適当な記録媒体に記録して提供したり、ネットワークを介して提供することができる。
【0016】
このように構成される本発明の特定領域抽出装置では、各画素を中心とした任意サイズの円形の局所領域を設定し、その局所領域内の各画素において横方向及び縦方向のエッジ差分計算を行い、その得られたエッジ差分値に基づいて、エッジ接線の角度パラメータと距離パラメータを求める。
【0017】
続いて、その算出したエッジ接線パラメータに対してHough変換を行い、角度パラメータと距離パラメータとを2軸とする2次元の投票空間に各エッジ接線パラメータを投票する。このとき、その投票値として、エッジパワー値を用いることがある。
【0018】
そして、その投票結果により得られた2次元の投票空間から投票値のピークを抽出して、その抽出したピークの数とその抽出したピークの間隔とに基づいて、設定した局所領域の代表点またはブロック全体が抽出対象の領域であるのか否かを判定する。
【0019】
このとき、2次元の投票空間を両軸方向に射影をとることで2つの1次元ヒストグラムに縮退させ、その2つの1次元ヒストグラムに対して閾値処理を行うことでヒストグラムのピークを抽出して、その抽出したピークの数とその抽出したピークの間隔とに基づいて、設定した局所領域の代表点またはブロック全体が抽出対象の領域であるのか否かを判定することがある。
【0020】
なお、Hough変換については、上記した非特許文献1の187頁〜190頁や、上記した非特許文献3などに紹介されている。
【0021】
このように、本発明は、線の途切れに対してロバストな直線検出方法であるHough変換を応用し、Hough変換のパラメータ投票により作成される投票空間に着目することにより、直線で構成される規則的なテクスチャ模様を持つ領域の抽出を行うものである。
【0022】
この構成に従って、本発明によれば、Hough変換の特長である線の途切れに対するロバスト性により、建物や植物などでテクスチャの一部がある程度遮蔽されている場合や、ノイズなどで線が途切れ途切れになっている場合でも安定した領域抽出が可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
【0024】
図1に、本発明を具備する特定領域抽出処理装置1の一実施形態例を図示する。
【0025】
本発明の特定領域抽出処理装置1は、街中や風景を撮影した画像の中から、ブロック塀やレンガ壁などのような直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ特定の領域を抽出する処理を行うものであって、この抽出処理を実現するために、風景写真や街中の写真などの画像を記憶する入力画像記憶部10と、着目画素を中心として所定の大きさのブロックを取得するブロック取得処理部11と、ブロック内の各点におけるエッジ接線のパラメータを求めるエッジ接線パラメータ算出処理部12と、得られたエッジ接線パラメータをHough変換して2次元の投票空間に投票するHough変換処理部13と、作成される投票空間用の投票空間メモリ14と、投票空間に基づいて、直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ特定の領域を抽出する特定領域抽出処理部15と、判定結果の特定領域情報16とを備える。
【0026】
図2に、本発明の特定領域抽出処理装置1の処理の流れを示す。
【0027】
ブロック取得処理200は、図1のブロック取得処理部11が行う処理であり、入力画像記憶部10に記憶されている風景写真や街中の写真などの入力画像100について、着目画素を中心として一定サイズのブロックを取得する処理を行うものである。
【0028】
ブロックの形は正方形、円形など任意であるが、本実施形態例では、図3に示すような円形のブロック30を取得するものとする。円形のブロック30を用いるのは、その後行われるエッジ接線パラメータ取得を極座標表現により行うのに都合がよいからである。
【0029】
エッジ接線パラメータ計算処理300は、図1のエッジ接線パラメータ算出処理部12が行う処理であり、ブロック内の各点におけるエッジ接線を求める処理である。
【0030】
ここでは、先ず最初に、画像に対して横方向及び縦方向の差分計算を施してエッジベクトルを取得し、続いて、その取得したエッジベクトルに基づいてエッジ接線パラメータを求める手法について説明する。この差分計算を行う前に、前処理としてガウシアンフィルタなどでぼかし処理を施すことにより、ノイズの影響を小さくすることができる。
【0031】
図4は、エッジベクトルの算出方法を説明する図である。横方向の差分計算は、着目画素の左右の画素値を減算することにより、また、縦方向の差分計算は、着目画素の上下の画素値を減算することにより行う。以下、横方向をX方向、縦方向をY方向と表すこととする。
【0032】
図4(a)に示した例では、画素CにおけるエッジベクトルCは、横方向の差分値をCX 、縦方向の差分値をCY とおくと、隣接画素A、B、D、Eの画素値より、
CX =(D−B)/2,CY =(E−A)/2
と計算される。
【0033】
また、画像の端にある画素については、上下左右の隣接画素が存在しない場合もある。この場合には、隣接画素と着目画素自身との差分を計算して、エッジベクトルの成分とする。
【0034】
このような例を図4(b)に示す。画素GにおけるエッジベクトルGは、横方向の差分値をGX 、縦方向の差分値をGY とおくと、隣接画素F、H、Iの画素値より、
GX =(H−G),GY =(I−F)/2
と計算される。
【0035】
次に、得られたエッジベクトルからエッジ接線を表わす2つのパラメータを計算する。ここでブロックの中心を原点とおき、原点から接線までの距離rと、接線の法線ベクトルがX方向となす角度θとを、求めるべきエッジ接線パラメータとする。
【0036】
図5は、エッジ接線パラメータの一例を説明する図である。図5から明らかなように、点Pにおけるエッジベクトル成分PX ,PY から、点Pにおけるエッジ接線のパラメータθP ,rP が簡単に計算される。
【0037】
Hough変換処理400は、図1のHough変換処理部13が行う処理であり、算出されたエッジ接線パラメータに対してHough変換を行い、2次元の投票空間500に投票していく処理である。
【0038】
図6は、その投票処理の例を説明する図である。図5で示した点Pでのエッジ接線パラメータθP とrP は、Hough変換の原理に従って、投票空間内の座標(θP , rP ) に投票される。
【0039】
投票される値は“+1”の場合もあるが、本実施形態例では、エッジパワー値そのもの、すなわち、“(PX 2 +PY 2 )1/2 ”を投票値とする。エッジパワー値を投票値とすることで、パワーの強いエッジのパラメータに重み付けをすることができる。
【0040】
投票空間500は、Hough変換処理400をブロック内の全画素について行った結果、得られる投票空間である。
【0041】
図7にその例を示す。ここで、図7(a)中に示す30は、図3で説明した着目画素Oを中心とする円形ブロックである。
【0042】
図7(a)は、原画像となるブロック塀を模式的に示した図であり、図7(b)は、その原画像をHough変換したときに得られる投票空間500を模式的に示した図である。
【0043】
この図7(a)に示す投票空間500の横軸は角度パラメータの軸(範囲:0〜360°)であり、縦軸は距離パラメータの軸(範囲:0〜円形ブロックの半径)である。
【0044】
図7(a)に示す原画像では、円形ブロック30の内部に、▲1▼〜▲3▼に示す間隔d2を持つ3本の垂直線と、▲4▼〜▲9▼に示す間隔d1を持つ6本の水平線とが存在する例を示しており、これから、図7(b)に示す投票空間500には、これら9本の直線に対応するパラメータのピークが9つ発生することとなる。
【0045】
ここで、円形ブロック30の代わりに、例えば正方形のブロックを用いるようにすると、原点であるブロック中心点からブロック端までの距離が角度θにより異なることから、投票空間には独特のパターンが現れる。すなわち、2次元の投票空間には、45°、135°、225°、315°方向にピークを持つようなパターンが原理的に発生してしまう。
【0046】
これから、本実施形態例では、円形ブロック30を用いるようにしているが、原点からブロック端までの距離Rを表わす関数R(θ)に基づいて、2次元の投票空間のr軸を正規化していく方法を用いるようにすれば、正方形のブロックなどのような円形以外の形状を有するブロックを用いることも可能である。
【0047】
ブロック内処理終了判定600は、ブロック内の全画素について、エッジ接線パラメータ計算処理300およびHough変換処理400が終了したのか否かを判定する処理である。未処理画素が存在する場合には、再びエッジ接線パラメータ計算処理300へ戻り、未処理画素での処理を行う。
【0048】
特定領域抽出処理700は、図1の特定領域抽出処理部15が行う処理であり、投票空間500に基づいて、ブロックの代表点またはブロック全体が直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ特定の領域であるのか否かを判定することで、そのテクスチャ模様を持つ領域を抽出する処理を行う。ブロックの代表点としては、ブロックの中心画素、ブロック中心付近の画素などを用いることが考えられる。
【0049】
本実施形態例では、2次元の投票空間500をそのまま用いるのではなくて、横軸方向(角度パラメータ軸方向)に射影をとることで1次元に縮退させたヒストグラム(以下、角度パラメータヒストグラムと称する)を作成するとともに、縦軸方向(距離パラメータ軸方向)に射影をとることで1次元に縮退させたヒストグラム(以下、距離パラメータヒストグラムと称する)を作成して、そのようにして作成した2つのヒストグラムを用いる方法について説明する。
【0050】
図8(a)に、図7(b)に示す投票空間500から作成した角度パラメータヒストグラムを示す。
【0051】
この角度パラメータヒストグラムに対して、閾値Th1により閾値処理した結果、4つのピークが抽出される。このとき、ピークの数とともに、ピークが発生した角度(0°,90°,180°,270°)も分かる。
【0052】
図8(b)に、投票空間500の角度パラメータ=90°の部分で作成した距離パラメータヒストグラムを示す。
【0053】
この距離パラメータヒストグラムに対して、閾値Th2により閾値処理すると、3つのピークが抽出される。このとき、ピークの数とともに、これら3つのピークの間隔d1が求まる。
【0054】
これにより、円形ブロック30内には、90°のエッジ接線を持つ直線が間隔d1で3本存在することが判明する。
【0055】
角度パラメータ=0°,180°,270°の部分においても同様に距離パラメータヒストグラムを作成することにより、その角度を持つそれぞれの直線の数および間隔が得られることとなる。
【0056】
以上の処理により、特定領域抽出処理700は、原画像は水平方向の直線が間隔d1で並び、また、垂直方向の直線が間隔d2でならんでいるテクスチャ模様を持つことを検出し、この情報に基づいて、所望の抽出領域であるのか否かを判定することができる。
【0057】
終了判定処理800は、全画素について特定領域抽出処理700が行われたのか否かを判定する処理である。まだ末処理である画素が存在する場合には、ブロック取得処理200へ再度戻り、未処理画素について処理を行うことになる。
【0058】
このようにして、本発明の特定領域抽出処理装置1は、直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ特定の領域を抽出するので、ブロック塀、レンガ壁、ビルの壁面などといったような等間隔に直線が並ぶ規則的なテクスチャを持つ、これらの領域を安定的に抽出することが可能となる。
【0059】
図示実施形態例に従って本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態例では水平垂直方向の直線で構成されるテクスチャを例として説明したが、斜め線により構成されるテクスチャの場合にも同様に処理できるものである。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、線の途切れに対してロバストな直線検出方法であるHough変換を応用し、Hough変換のパラメータ投票により作成される投票空間に着目することにより、直線で構成される規則的なテクスチャ模様を持つ領域の抽出を行うものである。
【0061】
この構成に従って、本発明によれば、Hough変換の特長である線の途切れに対するロバスト性により、建物や植物などでテクスチャの一部がある程度遮蔽されている場合や、ノイズなどで線が途切れ途切れになっている場合でも安定した領域抽出が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特定領域抽出処理装置の一実施形態例である。
【図2】本発明の特定領域抽出処理装置の処理の流れを示す図である。
【図3】円形ブロックの例を示す図である。
【図4】エッジベクトルの算出方法を説明する図である。
【図5】エッジ接線パラメータの例を示す図である。
【図6】投票処理の例を説明する図である。
【図7】投票空間の例を示す図である。
【図8】角度パラメータヒストグラム及び距離パラメータヒストグラムの例を示す図である。
【符号の説明】
1 特定領域抽出処理装置
10 入力画像記憶部
11 ブロック取得処理部
12 エッジ接線パラメータ算出処理部
13 Hough変換処理部
14 投票空間メモリ
15 特定領域抽出処理部
16 特定領域情報
【発明の属する技術分野】
本発明は、街中や風景を撮影した景観画像などの画像の中から、ブロック塀やレンガ壁などのような直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ特定の領域を自動的に抽出する特定領域抽出方法及びその装置と、その特定領域抽出方法の実現に用いられる特定領域抽出プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、濃淡ヒストグラムや同時生起行列やフーリエパワースペクトルなどの特徴量に基づいたテクスチャ特徴による領域抽出が行われている。
【0003】
この濃淡ヒストグラムの特徴量は、画像の輝度値のヒストグラムを作成し、このヒストグラムから平均値や分散値などのスカラーを求めて特徴量とするものである。
【0004】
また、同時生起行列は、ある画素iから変位δだけ相対的に離れた画素jについて、それらの画素対の輝度レベルがそれぞれLi とLj である確率Pδ(Li ,Lj )を様々なδについて求めていくものであり、テクスチャのきめの細かさを表わすことができる。
【0005】
また、フーリエパワースペクトルの特徴量は、画像を離散的フーリエ変換してパワースペクトルを求めることにより求めるものであり、テクスチャの方向性と粗さを表わす特徴量である。
【0006】
なお、以上述べたテクスチャ特徴量を詳しく解説する文献として、以下の非特許文献1を挙げる。
【0007】
また、先行技術として、以下の非特許文献2を挙げる。この非特許文献2では、テクスチャのきめの細かさと濃淡を表わす特徴量を用いた領域分割手法について述べられている。
【0008】
【非特許文献1】
財団法人画像情報教育振興協会,「画像処理標準テキストブック」,pp.150−159
【非特許文献2】
内山他,「一様範囲の推定を用いたテクスチャ画像の領域分割」,信学論D−II,Vol.J83−D−II,No.6,pp.1446−1469(2000)
【非特許文献3】
森俊二,坂倉栂子,「画像認識の基礎II」,pp.3−19
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術に従っていると、直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ領域を抽出できないという問題がある。
【0010】
すなわち、濃淡ヒストグラムや同時生起行列などのテクスチャ特徴量は、テクスチャを構成する線分の方向性を表わすことができないため、例えば、斜め線分で構成された格子状のテクスチャと水平垂直線分で構成された格子状のテクスチャとを区別することが困難である。
【0011】
また、フーリエパワースペクトルはテクスチャの粗さだけでなくその方向性も表わすことができるが、建物や植物などで領域の一部が遮蔽されていたり、ノイズなどの影響で線が途切れ途切れになっているような場合、安定した特徴量とならない。
【0012】
このように、従来技術では、直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ領域を抽出できないという問題がある。
【0013】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ領域を抽出できるようにする新たな特定領域抽出技術の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明の特定領域抽出装置は、画像から直線で構成された規則的なテクスチャを持つ特定の領域を抽出するために、▲1▼画像各点を中心とした任意の大きさを持つ円形の局所領域を作成する手段と、▲2▼局所領域内の全点または任意の点におけるエッジ接線を求める手段と、▲3▼エッジ接線を表わす2つのパラメータに対してHough変換を行って、そのパラメータを2軸とする2次元の投票空間を作成する手段と、▲4▼その作成された2次元の投票空間から投票値のピークを抽出する手段と、▲5▼その抽出されたピークの数およびその抽出されたピークの間隔に基づいて、局所領域の代表点または局所領域全体を抽出対象の領域として抽出する手段とを備えるように構成する。
【0015】
以上の各処理手段により実現される本発明の特定領域抽出方法はコンピュータプログラムで実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、半導体メモリなどのような適当な記録媒体に記録して提供したり、ネットワークを介して提供することができる。
【0016】
このように構成される本発明の特定領域抽出装置では、各画素を中心とした任意サイズの円形の局所領域を設定し、その局所領域内の各画素において横方向及び縦方向のエッジ差分計算を行い、その得られたエッジ差分値に基づいて、エッジ接線の角度パラメータと距離パラメータを求める。
【0017】
続いて、その算出したエッジ接線パラメータに対してHough変換を行い、角度パラメータと距離パラメータとを2軸とする2次元の投票空間に各エッジ接線パラメータを投票する。このとき、その投票値として、エッジパワー値を用いることがある。
【0018】
そして、その投票結果により得られた2次元の投票空間から投票値のピークを抽出して、その抽出したピークの数とその抽出したピークの間隔とに基づいて、設定した局所領域の代表点またはブロック全体が抽出対象の領域であるのか否かを判定する。
【0019】
このとき、2次元の投票空間を両軸方向に射影をとることで2つの1次元ヒストグラムに縮退させ、その2つの1次元ヒストグラムに対して閾値処理を行うことでヒストグラムのピークを抽出して、その抽出したピークの数とその抽出したピークの間隔とに基づいて、設定した局所領域の代表点またはブロック全体が抽出対象の領域であるのか否かを判定することがある。
【0020】
なお、Hough変換については、上記した非特許文献1の187頁〜190頁や、上記した非特許文献3などに紹介されている。
【0021】
このように、本発明は、線の途切れに対してロバストな直線検出方法であるHough変換を応用し、Hough変換のパラメータ投票により作成される投票空間に着目することにより、直線で構成される規則的なテクスチャ模様を持つ領域の抽出を行うものである。
【0022】
この構成に従って、本発明によれば、Hough変換の特長である線の途切れに対するロバスト性により、建物や植物などでテクスチャの一部がある程度遮蔽されている場合や、ノイズなどで線が途切れ途切れになっている場合でも安定した領域抽出が可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
【0024】
図1に、本発明を具備する特定領域抽出処理装置1の一実施形態例を図示する。
【0025】
本発明の特定領域抽出処理装置1は、街中や風景を撮影した画像の中から、ブロック塀やレンガ壁などのような直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ特定の領域を抽出する処理を行うものであって、この抽出処理を実現するために、風景写真や街中の写真などの画像を記憶する入力画像記憶部10と、着目画素を中心として所定の大きさのブロックを取得するブロック取得処理部11と、ブロック内の各点におけるエッジ接線のパラメータを求めるエッジ接線パラメータ算出処理部12と、得られたエッジ接線パラメータをHough変換して2次元の投票空間に投票するHough変換処理部13と、作成される投票空間用の投票空間メモリ14と、投票空間に基づいて、直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ特定の領域を抽出する特定領域抽出処理部15と、判定結果の特定領域情報16とを備える。
【0026】
図2に、本発明の特定領域抽出処理装置1の処理の流れを示す。
【0027】
ブロック取得処理200は、図1のブロック取得処理部11が行う処理であり、入力画像記憶部10に記憶されている風景写真や街中の写真などの入力画像100について、着目画素を中心として一定サイズのブロックを取得する処理を行うものである。
【0028】
ブロックの形は正方形、円形など任意であるが、本実施形態例では、図3に示すような円形のブロック30を取得するものとする。円形のブロック30を用いるのは、その後行われるエッジ接線パラメータ取得を極座標表現により行うのに都合がよいからである。
【0029】
エッジ接線パラメータ計算処理300は、図1のエッジ接線パラメータ算出処理部12が行う処理であり、ブロック内の各点におけるエッジ接線を求める処理である。
【0030】
ここでは、先ず最初に、画像に対して横方向及び縦方向の差分計算を施してエッジベクトルを取得し、続いて、その取得したエッジベクトルに基づいてエッジ接線パラメータを求める手法について説明する。この差分計算を行う前に、前処理としてガウシアンフィルタなどでぼかし処理を施すことにより、ノイズの影響を小さくすることができる。
【0031】
図4は、エッジベクトルの算出方法を説明する図である。横方向の差分計算は、着目画素の左右の画素値を減算することにより、また、縦方向の差分計算は、着目画素の上下の画素値を減算することにより行う。以下、横方向をX方向、縦方向をY方向と表すこととする。
【0032】
図4(a)に示した例では、画素CにおけるエッジベクトルCは、横方向の差分値をCX 、縦方向の差分値をCY とおくと、隣接画素A、B、D、Eの画素値より、
CX =(D−B)/2,CY =(E−A)/2
と計算される。
【0033】
また、画像の端にある画素については、上下左右の隣接画素が存在しない場合もある。この場合には、隣接画素と着目画素自身との差分を計算して、エッジベクトルの成分とする。
【0034】
このような例を図4(b)に示す。画素GにおけるエッジベクトルGは、横方向の差分値をGX 、縦方向の差分値をGY とおくと、隣接画素F、H、Iの画素値より、
GX =(H−G),GY =(I−F)/2
と計算される。
【0035】
次に、得られたエッジベクトルからエッジ接線を表わす2つのパラメータを計算する。ここでブロックの中心を原点とおき、原点から接線までの距離rと、接線の法線ベクトルがX方向となす角度θとを、求めるべきエッジ接線パラメータとする。
【0036】
図5は、エッジ接線パラメータの一例を説明する図である。図5から明らかなように、点Pにおけるエッジベクトル成分PX ,PY から、点Pにおけるエッジ接線のパラメータθP ,rP が簡単に計算される。
【0037】
Hough変換処理400は、図1のHough変換処理部13が行う処理であり、算出されたエッジ接線パラメータに対してHough変換を行い、2次元の投票空間500に投票していく処理である。
【0038】
図6は、その投票処理の例を説明する図である。図5で示した点Pでのエッジ接線パラメータθP とrP は、Hough変換の原理に従って、投票空間内の座標(θP , rP ) に投票される。
【0039】
投票される値は“+1”の場合もあるが、本実施形態例では、エッジパワー値そのもの、すなわち、“(PX 2 +PY 2 )1/2 ”を投票値とする。エッジパワー値を投票値とすることで、パワーの強いエッジのパラメータに重み付けをすることができる。
【0040】
投票空間500は、Hough変換処理400をブロック内の全画素について行った結果、得られる投票空間である。
【0041】
図7にその例を示す。ここで、図7(a)中に示す30は、図3で説明した着目画素Oを中心とする円形ブロックである。
【0042】
図7(a)は、原画像となるブロック塀を模式的に示した図であり、図7(b)は、その原画像をHough変換したときに得られる投票空間500を模式的に示した図である。
【0043】
この図7(a)に示す投票空間500の横軸は角度パラメータの軸(範囲:0〜360°)であり、縦軸は距離パラメータの軸(範囲:0〜円形ブロックの半径)である。
【0044】
図7(a)に示す原画像では、円形ブロック30の内部に、▲1▼〜▲3▼に示す間隔d2を持つ3本の垂直線と、▲4▼〜▲9▼に示す間隔d1を持つ6本の水平線とが存在する例を示しており、これから、図7(b)に示す投票空間500には、これら9本の直線に対応するパラメータのピークが9つ発生することとなる。
【0045】
ここで、円形ブロック30の代わりに、例えば正方形のブロックを用いるようにすると、原点であるブロック中心点からブロック端までの距離が角度θにより異なることから、投票空間には独特のパターンが現れる。すなわち、2次元の投票空間には、45°、135°、225°、315°方向にピークを持つようなパターンが原理的に発生してしまう。
【0046】
これから、本実施形態例では、円形ブロック30を用いるようにしているが、原点からブロック端までの距離Rを表わす関数R(θ)に基づいて、2次元の投票空間のr軸を正規化していく方法を用いるようにすれば、正方形のブロックなどのような円形以外の形状を有するブロックを用いることも可能である。
【0047】
ブロック内処理終了判定600は、ブロック内の全画素について、エッジ接線パラメータ計算処理300およびHough変換処理400が終了したのか否かを判定する処理である。未処理画素が存在する場合には、再びエッジ接線パラメータ計算処理300へ戻り、未処理画素での処理を行う。
【0048】
特定領域抽出処理700は、図1の特定領域抽出処理部15が行う処理であり、投票空間500に基づいて、ブロックの代表点またはブロック全体が直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ特定の領域であるのか否かを判定することで、そのテクスチャ模様を持つ領域を抽出する処理を行う。ブロックの代表点としては、ブロックの中心画素、ブロック中心付近の画素などを用いることが考えられる。
【0049】
本実施形態例では、2次元の投票空間500をそのまま用いるのではなくて、横軸方向(角度パラメータ軸方向)に射影をとることで1次元に縮退させたヒストグラム(以下、角度パラメータヒストグラムと称する)を作成するとともに、縦軸方向(距離パラメータ軸方向)に射影をとることで1次元に縮退させたヒストグラム(以下、距離パラメータヒストグラムと称する)を作成して、そのようにして作成した2つのヒストグラムを用いる方法について説明する。
【0050】
図8(a)に、図7(b)に示す投票空間500から作成した角度パラメータヒストグラムを示す。
【0051】
この角度パラメータヒストグラムに対して、閾値Th1により閾値処理した結果、4つのピークが抽出される。このとき、ピークの数とともに、ピークが発生した角度(0°,90°,180°,270°)も分かる。
【0052】
図8(b)に、投票空間500の角度パラメータ=90°の部分で作成した距離パラメータヒストグラムを示す。
【0053】
この距離パラメータヒストグラムに対して、閾値Th2により閾値処理すると、3つのピークが抽出される。このとき、ピークの数とともに、これら3つのピークの間隔d1が求まる。
【0054】
これにより、円形ブロック30内には、90°のエッジ接線を持つ直線が間隔d1で3本存在することが判明する。
【0055】
角度パラメータ=0°,180°,270°の部分においても同様に距離パラメータヒストグラムを作成することにより、その角度を持つそれぞれの直線の数および間隔が得られることとなる。
【0056】
以上の処理により、特定領域抽出処理700は、原画像は水平方向の直線が間隔d1で並び、また、垂直方向の直線が間隔d2でならんでいるテクスチャ模様を持つことを検出し、この情報に基づいて、所望の抽出領域であるのか否かを判定することができる。
【0057】
終了判定処理800は、全画素について特定領域抽出処理700が行われたのか否かを判定する処理である。まだ末処理である画素が存在する場合には、ブロック取得処理200へ再度戻り、未処理画素について処理を行うことになる。
【0058】
このようにして、本発明の特定領域抽出処理装置1は、直線で構成された規則的なテクスチャ模様を持つ特定の領域を抽出するので、ブロック塀、レンガ壁、ビルの壁面などといったような等間隔に直線が並ぶ規則的なテクスチャを持つ、これらの領域を安定的に抽出することが可能となる。
【0059】
図示実施形態例に従って本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態例では水平垂直方向の直線で構成されるテクスチャを例として説明したが、斜め線により構成されるテクスチャの場合にも同様に処理できるものである。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、線の途切れに対してロバストな直線検出方法であるHough変換を応用し、Hough変換のパラメータ投票により作成される投票空間に着目することにより、直線で構成される規則的なテクスチャ模様を持つ領域の抽出を行うものである。
【0061】
この構成に従って、本発明によれば、Hough変換の特長である線の途切れに対するロバスト性により、建物や植物などでテクスチャの一部がある程度遮蔽されている場合や、ノイズなどで線が途切れ途切れになっている場合でも安定した領域抽出が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特定領域抽出処理装置の一実施形態例である。
【図2】本発明の特定領域抽出処理装置の処理の流れを示す図である。
【図3】円形ブロックの例を示す図である。
【図4】エッジベクトルの算出方法を説明する図である。
【図5】エッジ接線パラメータの例を示す図である。
【図6】投票処理の例を説明する図である。
【図7】投票空間の例を示す図である。
【図8】角度パラメータヒストグラム及び距離パラメータヒストグラムの例を示す図である。
【符号の説明】
1 特定領域抽出処理装置
10 入力画像記憶部
11 ブロック取得処理部
12 エッジ接線パラメータ算出処理部
13 Hough変換処理部
14 投票空間メモリ
15 特定領域抽出処理部
16 特定領域情報
Claims (8)
- 画像から直線で構成された規則的なテクスチャを持つ特定の領域を抽出する特定領域抽出方法であって、
画像各点を中心とした任意の大きさを持つ円形の局所領域を作成する過程と、
上記局所領域内の全点または任意の点におけるエッジ接線を求める過程と、
上記エッジ接線を表わす2つのパラメータに対してHough変換を行って、そのパラメータを2軸とする2次元の投票空間を作成する過程と、
上記2次元の投票空間から投票値のピークを抽出する過程と、
上記ピークの数および上記ピークの間隔に基づいて、上記局所領域の代表点または局所領域全体を抽出対象の領域として抽出する過程とを備えることを、
特徴とする特定領域抽出方法。 - 請求項1に記載の特定領域抽出方法において、
上記2次元の投票空間を作成する過程では、エッジ接線パラメータに対してHough変換を行う際に、上記点におけるエッジパワー値を投票値とすることを、
特徴とする特定領域抽出方法。 - 請求項1または2に記載の特定領域抽出方法において、
上記ピークを抽出する過程では、上記2次元の投票空間を両軸方向に射影をとることで2つの1次元ヒストグラムに縮退させ、その2つの1次元ヒストグラムに対して閾値処理を行うことでヒストグラムのピークを抽出することを、
特徴とする特定領域抽出方法。 - 画像から直線で構成された規則的なテクスチャを持つ特定の領域を抽出する特定領域抽出装置であって、
画像各点を中心とした任意の大きさを持つ円形の局所領域を作成する手段と、
上記局所領域内の全点または任意の点におけるエッジ接線を求める手段と、
上記エッジ接線を表わす2つのパラメータに対してHough変換を行って、そのパラメータを2軸とする2次元の投票空間を作成する手段と、
上記2次元の投票空間から投票値のピークを抽出する手段と、
上記ピークの数および上記ピークの間隔に基づいて、上記局所領域の代表点または局所領域全体を抽出対象の領域として抽出する手段とを備えることを、
特徴とする特定領域抽出装置。 - 請求項4に記載の特定領域抽出装置において、
上記2次元の投票空間を作成する手段は、エッジ接線パラメータに対してHough変換を行う際に、上記点におけるエッジパワー値を投票値とすることを、
特徴とする特定領域抽出装置。 - 請求項4または5に記載の特定領域抽出装置において、
上記ピークを抽出する手段は、上記2次元の投票空間を両軸方向に射影をとることで2つの1次元ヒストグラムに縮退させ、その2つの1次元ヒストグラムに対して閾値処理を行うことでヒストグラムのピークを抽出することを、
特徴とする特定領域抽出装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の特定領域抽出方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための特定領域抽出プログラム。
- 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の特定領域抽出方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための特定領域抽出プログラムを記録した記録媒体。
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-
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