JP2004151238A - 廃トナー回収装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】廃トナ−ボトル満杯検知時に発生する画像形成装置のダウンタイムを回避するとともに、廃トナ−ボトルの容量を効率良く使い切ることで満杯検知までの時間を延ばすことを目的とする。
【解決手段】各々が独立して着脱可能な複数の廃トナ−ボトルを一体回転可能に保持する回転体に環状に集合配置する。廃トナ−満杯検知により満杯状態を検知された廃トナ−ボトルは前記回転体の回転により廃トナ−回収位置から外れ、隣接する新しい廃トナ−ボトルに順次切り換えられる。
【選択図】 図1
【解決手段】各々が独立して着脱可能な複数の廃トナ−ボトルを一体回転可能に保持する回転体に環状に集合配置する。廃トナ−満杯検知により満杯状態を検知された廃トナ−ボトルは前記回転体の回転により廃トナ−回収位置から外れ、隣接する新しい廃トナ−ボトルに順次切り換えられる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナーを使用するプリンタ、複写機及びファックス等のモノクロ及びカラ−の電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に電子写真方式を用いた画像形成装置において画像を形成するためには、モノクロ機の場合はブラック、カラ−機の場合にはイエロ−、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが使用される。以下、カラ−機の画像形成方法について述べる。
【0003】
図7に中間転写タンデム方式のカラ−画像形成装置の断面図を示す。中間転写タンデム方式は、複数の像形成部40Y〜40Kを並べて配置し並列処理により各色のトナー像を形成する。ここで、Y、M、C及びKはそれぞれイエロ−、マゼンタ、シアン及びブラックを示すものとする。各像形成部40Y〜40Kにはそれぞれ帯電装置71Y〜71K、露光装置70Y〜70K、現像装置72Y〜72Kから構成される。また、中間転写ベルト41は駆動ロ−ラ−73により図中の矢印方向に回転する。以上より、各色トナー像は前記中間転写ベルト41上に順次一次転写装置49Y〜49Kによって重ねて転写(一次転写)される。なお、図7では色順をY、M、C、Kとしているがこの限りではない。こうして得られたカラ−のトナー像を二次転写部42において給紙部より搬送される転写材47上に一括転写する。その後、転写材47が定着器43を通過することで定着したフルカラ−画像が得られる。以上の画像形成過程において、中間転写タンデム方式では二度の転写工程が含まれる。一般に転写工程ではトナー像が100%転写される訳ではなく、感光ドラム44Y〜44K及び中間転写ベルト41上に転写残トナーとして残る。これら転写残トナーは次の画像形成に備えてクリ−ナ−部45において廃トナーとして回収される。クリ−ナ−部45は例えば、感光ドラム44Y〜44K及び中間転写ベルト41の表面にクリ−ナ−ブレ−ド48を適当な角度及び圧で当接させて残トナーを掻き落す構成である。クリ−ナ−部45において回収された廃トナーは画像形成装置本体内に配置された不図示の搬送経路を通じて廃トナーボトル46へと集められ一括回収して溜められる。
【0004】
図8に廃トナー回収の詳細図を示す。一般にクリ−ナ−部45によって回収された廃トナー80は廃トナー搬送パイプ50へと送られ、さらに廃トナー搬送パイプ50内に設けられた廃トナー搬送スクリュ51によって前記廃トナーボトル46へと搬送される。前記廃トナーボトル46へと搬送された廃トナーは順次廃トナーボトル46内に溜められ、廃トナーの満杯検知手段17によって前記廃トナーボトル46の交換時期を検知する。前記満杯検知手段17は例えば光学式のセンサを用いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、前記満杯検知手段17により検知された前記廃トナーボトル46はサ−ビスマンまたはユ−ザ−によって前記廃トナーボトル46ごと廃却されるか、または中身の廃トナーを廃却されるかによって空の状態の廃トナーボトルに新しく交換される。しかし、前記満杯検知手段17により前記廃トナーボトル46が満杯であることが検知されると前記廃トナーボトル46から廃トナーが溢れ出てしまうことを防止するため画像形成動作を中断せざるを得ない。さらに、新しい廃トナーボトルに交換するための作業中は廃トナーの回収先が無い状態となるため当然画像形成動作は中断される。
【0006】
また、従来、前記廃トナーボトル46に廃トナーが溜まる際は図9に示すような山型90に積もってしまうため、前記廃トナーボトル46にはデッドスペ−スa及びbが生じてしまい前記廃トナーボトル46の容量を十分に使い切れないまま満杯検知されてしまう。従って、前記廃トナーボトル46の満杯検知に伴う画像形成動作の中断頻度が増えてしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は以上に述べた課題を解決することで、前記廃トナーボトルの満杯検知時に生じる画像形成装置のダウンタイムを無くし、かつ前記廃トナーボトルの容量を効率よく使い切ることを可能にする廃トナー回収装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも帯電手段と、感光体と、前記感光体上に像露光を行なう露光手段と、前記感光体上に形成された静電潜像をトナーにより可視化する現像手段を備え、これらの像形成手段による像形成過程において生じる余剰トナーを廃トナーとして回収するクリ−ニング手段と、前記クリ−ニング手段により回収された廃トナーを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された廃トナーを溜める廃トナーボトルと、前記廃トナーボトルに回収された廃トナー量を検知する検知手段を備えた画像形成装置の廃トナー回収装置において、各々が独立して着脱可能な複数の廃トナーボトルが環状に集合配置されるとともに、前記複数の廃トナーボトルは各々を一体回転可能に保持する回転体により保持され、前記複数の廃トナーボトルのうち1つの廃トナーボトルは廃トナーを受け入れる受け入れ口を前記搬送手段から廃トナーを排出する排出口に対向させることにより廃トナー回収位置を形成し、前記検知手段による信号をもとに順次1つの廃トナーボトルを前記廃トナー回収位置に回転移動させて切り換えることを特徴とする。
【0009】
前記に記載の廃トナー回収装置において、前記クリ−ニング手段により回収された廃トナーを搬送する前記搬送手段は廃トナーを排出する排出口を有し、一方、環状に集合配置される前記複数の廃トナーボトルの数は少なくとも3つ以上であり、少なくとも3つ以上存在する該廃トナーボトルは前記回転体によって環状に集合配置及び保持されたとき該環状形状の外周面側に廃トナーを受け入れる受け入れ口をそれぞれ有し、前記排出口と前記受け入れ口のうちの1つが対向することにより1つの廃トナー回収位置が形成され、廃トナーが前記廃トナーボトルへと落下して溜められることを特徴とする。
【0010】
前記に記載の廃トナー回収装置において、前記クリ−ニング手段により回収された廃トナーを搬送する前記搬送手段は廃トナーを排出する排出口を有し、前記排出口は前記回転体の略中心軸上に存在し、一方、環状に集合配置される前記複数の廃トナーボトルの数は少なくとも3つ以上であり、少なくとも3つ以上存在する該廃トナーボトルは前記回転体によって環状に集合配置及び保持されたとき該環状形状の中心側に廃トナーを受け入れる受け入れ口をそれぞれ有し、前記排出口と前記受け入れ口のうちの1つが対向することにより1つの廃トナー回収位置が形成され、廃トナーが前記廃トナーボトルへと落下して溜められることを特徴とする。
【0011】
前記に記載の廃トナー回収装置において、前記受け入れ口は前記排出口と対向する前記廃トナー回収位置に位置したときは開口した状態となり、前記回転体の回転移動により前記廃トナー回収位置から外れたときは閉口した状態となるように切り換えるシャッタ−手段を有することを特徴とする。
【0012】
前記に記載の廃トナー回収装置において、前記複数の廃トナーボトルのうち、前記廃トナー回収位置に位置する廃トナーボトルに対して装置本体からの着脱を防止する手段を設けたことを特徴とする。
【0013】
前記に記載の廃トナー回収装置を備えた画像形成装置において、前記検知手段により交換時期と判断された前記廃トナーボトルの情報を画像形成装置の操作部に表示させることを特徴とする画像形成装置。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関して図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
(実施形態1)
図1に本発明の実施形態1を説明する詳細図を示す。図1は画像形成装置本体に設置される廃トナーボトルを中心とした廃トナー回収装置の部分だけを抜粋している。画像形成の過程において感光ドラムや中間転写ベルト等から不図示のクリ−ニング装置によって掻き落された廃トナーは、画像形成装置本体内に配管された廃トナー搬送パイプ10を通じて最終的に廃トナーボトル11aへと集められて回収される。前記廃トナー搬送パイプ10の内部には廃トナー搬送スクリュ12が設けられ、不図示の駆動手段により駆動されて廃トナーを搬送し、前記廃トナー搬送パイプに設けられた廃トナー排出口16より廃トナーを排出する。
【0016】
本実施形態の場合、廃トナーボトルは2個(11a及び11b)存在し、それぞれ回転可能なフレ−ム13に環状に集合配置され、前記フレ−ム13とともに一体回転可能に保持される。前記廃トナーボトル11a及び11bはそれぞれ廃トナー受け入れ口14a及び14bを有し、さらに受け入れ口14a及び14bはシャッタ−15a及び15bによる開閉機構を備えている。本実施形態では前記廃トナー排出口16と対向する位置に前記シャッタ−15aが開口した状態の前記廃トナー受け入れ口14aを有する前記廃トナーボトル11aが廃トナーをまず回収する。一方、前記廃トナー排出口16と対向しない位置に前記シャッタ−15bにより閉口した状態の前記廃トナー受け入れ口14bを有する前記廃トナーボトル11bは予備の廃トナーボトルとして待機する。廃トナーボトル内の廃トナー量は、例えば対向する光学式センサ17により満杯状態を検知する。勿論、満杯検知手段は光学式センサ以外であっても構わない。前記光学式センサ17により前記廃トナーボトル11aの満杯状態が検知されると、満杯検知信号に基づいて前記フレ−ム13が図中に示した矢印Aの方向に回転駆動され、前記廃トナーボトル11bの有する前記廃トナー受け入れ口14bが前記廃トナー排出口16と対向する位置に来た状態で止められる。前記フレ−ム13の回転駆動手段(不図示)は、例えば感光ドラムや中間転写ベルト等の本体駆動系からクラッチ等を利用して駆動を入力すればよい。また、前記フレ−ム13の回転角はあらかじめ環状に集合配置される廃トナーボトルの数に応じて決定されて制御される。つまり、本実施形態の場合では前記フレ−ム13に保持される廃トナーボトルの数は2個であるため、前記廃トナーボトル11aと11bを切り換えるために必要な回転角は180°に設定されて制御される。
【0017】
なお、廃トナーボトル切り換えの際には、満杯になった前記廃トナーボトル11aのシャッタ−15aがまず閉じられ、その後前記フレ−ム13の回転駆動により新しい廃トナーボトル11bに切り替わる。そして、前記廃トナー受け入れ口14bが前記廃トナー排出口16と対向した時点で前記シャッタ−15bが開けられ、廃トナー回収の態勢となる。本実施形態のシャッタ−機構について図11に示す。図11(a)に示すように、捩りコイルバネ5及び開閉角規制板4により待機状態ではシャッタ−15は閉じた状態で付勢される。一方、廃トナー受け入れ口14が廃トナー回収位置に来たとき、図11(b)に示すように廃トナー排出口16からシャッタ−開閉爪3が下がり、前記シャッタ−5が開いた状態となる。満杯検知により次の廃トナーボトルに切り替わる際には、前記シャッタ−開閉爪3が上がり、再度捩りコイルバネ5の付勢力により前記シャッタ−5が閉じた状態(図11(a))となる。なお、前記シャッタ−開閉爪3の上下動の切り換えには、例えばソレノイド等を用いる。また、前記シャッタ−5が閉じた状態での密閉性をより高めるためにはシ−リング材等を用いればよい。
【0018】
以上の構成により、ある1つの廃トナーボトル11aが満杯になっても待機している次の廃トナーボトル11bに切り替わるため、満杯検知により画像形成装置のジョブが中断されることが無くなる。さらに、図2に示すように、満杯になって切り換えられた前記廃トナーボトル11aは前記廃トナー受け入れ口14aが前記廃トナー排出口16と対向する位置から外れた状態となり、かつ前記シャッタ−15aが閉じた状態となるため、画像形成装置のジョブに関係なく前記フレ−ム13から外して廃トナーの廃却処理等のメンテナンス作業が可能となる。なお、満杯になった前記廃トナーボトル11aは手前側(図中矢印方向)にスライドさせることで容易に着脱可能となっている。勿論、廃トナーボトルを保持し、かつ容易に着脱可能であればその他の構成であっても構わない。
【0019】
また、前記廃トナー排出口16と対向する位置に前記廃トナー受け入れ口14bを持つ前記廃トナーボトル11bに対して着脱防止手段18を設け、前記フレ−ム13から着脱不可能に保持する。これにより、廃トナー回収中の前記廃トナーボトル11bを誤って前記フレ−ム13から外してしまい、廃トナーが画像形成装置内に飛散する等の事故を防止することができる。本実施形態では各廃トナーボトルは手前側にスライドさせて着脱させる構成であるため、前記光学式センサ17の一部(発光側あるいは受光側)を保持する枠体が前記着脱防止手段18を兼ねており、廃トナー回収中の前記廃トナーボトル11bの手前側を塞ぐ構成となっている。なお、前記着脱防止手段18は廃トナー回収中の前記廃トナーボトル11bの着脱を防止する構成であればその他の構成であっても構わない。
【0020】
なお、本実施形態では前記フレ−ム13に環状に集合配置される廃トナーボトルの数を2個としたが複数個であれば同様の効果が得られる。
【0021】
(実施形態2)
次に、図3に本発明の実施形態2を説明する詳細図を示す。基本的な構成は図1に示した実施形態1と共通するため、異なる点のみ説明する。
【0022】
本実施形態において、フレ−ム23に環状に集合配置される廃トナーボトルは3個(21a、21b及び21c)である。従って、各廃トナーボトルは断面が扇形の形状となり、扇形の中心角を前記フレ−ム23の回転中心に向けた状態でそれぞれ保持される。各廃トナーボトル21a、21b及び21cは扇形の外周面側に廃トナー受け入れ口24a、24b及び24cをそれぞれ有する。また、前記廃トナー受け入れ口24a、24b及び24cはそれぞれシャッタ−25a、25b及び25cによる開閉機構を備えている。本実施形態では廃トナー排出口16と対向する位置に前記シャッタ−25aが開口した状態の前記廃トナー受け入れ口24aを有する前記廃トナーボトル21aが廃トナーをまず回収する。一方、前記廃トナー排出口16と対向しない位置に前記シャッタ−25b及び25cにより閉口した状態の前記廃トナー受け入れ口24b及び24cを有する前記廃トナーボトル21b及び21cは予備の廃トナーボトルとして待機する。
【0023】
実施形態1と同様、光学式センサ17等により前記廃トナーボトル21aの満杯状態が検知されると、満杯検知信号に基づいて前記フレ−ム23が図中に示した矢印Bの方向に回転駆動され、次に待機する前記廃トナーボトル21bの前記廃トナー受け入れ口24bを前記廃トナー排出口16に対向させた位置で止める。以降、同様に前記廃トナーボトル21bの満杯状態が検知されると前記フレ−ム23の回転により次に待機する前記廃トナーボトル21cに切り換える。なお、本実施形態の場合では前記フレ−ム23に保持される廃トナーボトルの数は3個であるため、順次廃トナーボトルを切り換えるために必要な回転角は120°に設定されて制御される。
【0024】
また、廃トナーボトルの切り換えに伴うシャッタ−の開閉動作については実施形態1と同様とする。
【0025】
以上の構成により、1つの廃トナーボトルの断面形状は必ず中心角αが0°<α<180°の扇形となり、さらに前記廃トナー排出口16と対向する位置に廃トナー受け入れ口を有する廃トナーボトルは中心角αを下向きにした状態で保持される。これによって、前記廃トナー排出口16から排出された廃トナーが山型に積もった際の頂上部を含む高さ方向の距離を稼ぐことが出来る。従って、廃トナーボトル内に山型に積もった廃トナーの頂上部が前記光学式センサ17に検知されるまでの時間を長くすることが出来るため、廃トナーボトルの容量を効率よく使うことが出来る。
【0026】
さらに、ある1つの廃トナーボトル21aが満杯になっても待機している次の廃トナーボトル21b及び21cに順次切り替わるため、満杯検知により画像形成装置のジョブが中断されることが無くなる。また、図4に示すように、満杯になって切り換えられた前記廃トナーボトル21aは前記廃トナー受け入れ口24aが前記廃トナー排出口16と対向する位置から外れた状態となり、同時に前記シャッタ−25aが閉じた状態となるため、画像形成装置のジョブに関係なく前記フレ−ム23から外して廃トナーの廃却処理等のメンテナンス作業ができる。なお、各廃トナーボトルの着脱構成は実施形態1と同様、手前側(図中矢印方向)にスライドさせる構成とする。
【0027】
また、実施形態1と同様、前記廃トナー排出口16と対向する位置に前記廃トナー受け入れ口24bがある前記廃トナーボトル21bに対して着脱防止手段18を設けることにより、廃トナー回収中の前記廃トナーボトル21bの誤脱による廃トナー飛散等の事故を防止できる。
【0028】
また、満杯状態を検知されて切り換えられた廃トナーボトルの情報を画像形成装置本体の操作部に表示させる。例えば、図10に示した操作部のように、満杯検知されて前記フレ−ム23から着脱可能な廃トナーボトルの位置を塗り潰し表示させ(図10中A)、まだ満杯検知されていない廃トナーボトルの位置は中抜き表示させる(図10中B及びC)等して区別する。勿論、廃トナーボトルの情報を認識させる手段であればこれ以外の方法でも構わない。これにより、サ−ビスマン及びユ−ザ−が廃却処理を要する廃トナーボトルの有無及びその位置が容易に認識できるとともに、全ての廃トナーボトルが満杯状態になってしまう前に廃却処理及び交換を促す警告の役割を持たせることが出来る。
【0029】
なお、本実施形態では前記フレ−ム23に環状に集合配置される廃トナーボトルの数を3個としたが3個以上であれば同様の効果が得られる。
【0030】
(実施形態3)
次に、図5に本発明の実施形態3を説明する詳細図を示す。基本的な構成は図1及び図2に示した実施形態1及び実施形態2と共通するため、異なる点のみ説明する。
【0031】
図5において、フレ−ム33に環状に集合配置される廃トナーボトルは3個(31a、31b及び31c)である。従って、各廃トナーボトルは断面が扇形の形状となり、扇形の中心角を前記フレ−ム33の回転中心に向けた状態でそれぞれ保持される。各廃トナーボトル31a、31b及び31cは扇形の中心角側に廃トナー受け入れ口34a、34b及び34c(不図示)をそれぞれ有する。また、前記廃トナー受け入れ口34a、34b及び34cは実施形態1と同様のシャッタ−35a、35b及び35c(35a及び35cは不図示)による開閉機構をそれぞれ備えている。
【0032】
前記フレ−ム33は回転中心と略同軸上に穴36を有し、廃トナー搬送スクリュ12を含む廃トナー搬送パイプ10は前記穴36に挿入した状態となる。前記廃トナー搬送パイプ10は前記穴36の中に挿入したパイプの末端下部に廃トナー排出口16を有し、該廃トナー排出口16と対向する位置に前記シャッタ−35a(不図示)が開口した状態の前記廃トナー受け入れ口34aを有する前記廃トナーボトル31aに廃トナーをまず排出する。一方、前記廃トナー排出口16と対向しない位置に前記シャッタ−35b及び35c(不図示)により閉口した状態の前記廃トナー受け入れ口34b及び34c(不図示)を有する前記廃トナーボトル31b及び31cは予備の廃トナーボトルとして待機する。
【0033】
満杯検知手段(例えば光学式センサ17)により前記廃トナーボトル31aの満杯状態が検知されると、満杯検知信号に基づいて前記フレ−ム33が回転駆動され、次に待機する前記廃トナーボトル31bの前記廃トナー受け入れ口34bを前記廃トナー排出口16に対向させた位置で止める。以降、同様に前記廃トナーボトル31bの満杯状態が検知されると前記フレ−ム33の回転により次に待機する前記廃トナーボトル31cに切り換える。本実施形態の場合では前記フレ−ム33に保持される廃トナーボトルの数は3個であるため、順次廃トナーボトルを切り換えるために必要な回転角は120°に設定されて制御される。
【0034】
なお、前記フレ−ム33の回転により廃トナーボトルが順次切り換えられるときのシャッタ−の開閉動作については、実施形態1と同様とする。
【0035】
以上の構成により、1つの廃トナーボトルの断面形状は必ず中心角αが0°<α<180°の扇形となり、さらに前記廃トナー排出口16と対向する位置に廃トナー受け入れ口を有する廃トナーボトルは中心角αを上向きにした状態で保持される。これによって、前記廃トナー排出口16から排出された廃トナーが山型に積もることにより生じる従来の廃トナーボトル内のデッドスペ−ス(図9参照)を排除した廃トナーボトル形状とすることができる。従って、廃トナーボトルの容量を効率良く使い切ることが可能となる。
【0036】
さらに、デッドスペ−スを排除した廃トナーボトルは複数を環状に集合配置できる形状であるため各廃トナーボトルの切り換えが回転により容易にできる。従って、ある1つの廃トナーボトル31aが満杯になっても待機している次の廃トナーボトル31b及び31cに回転によって順次切り替わるため、満杯検知により画像形成装置のジョブが中断されることが無くなる。また、図6に示すように、満杯になって切り換えられた前記廃トナーボトル31aは前記廃トナー受け入れ口34aが前記廃トナー排出口16と対向する位置から外れた状態となり、かつ前記シャッタ−35aが閉じた状態となるため、画像形成装置のジョブに関係なく前記フレ−ム33から外して廃トナーの廃却処理等のメンテナンス作業ができる。なお、各廃トナーボトルの着脱構成は実施形態1及び2と同様、手前側(図中矢印方向)にスライドさせる構成とする。
【0037】
また、実施形態1及び2と同様、前記廃トナー排出口16と対向する位置に前記廃トナー受け入れ口34bを有する前記廃トナーボトル31bの着脱防止手段18を設けることにより、廃トナー回収中の前記廃トナーボトル31bの誤脱による廃トナー飛散等の事故を防止できる。
【0038】
また、満杯状態を検知されて切り換えられた廃トナーボトルの情報を画像形成装置本体の操作部等に表示させることにより、サ−ビスマン及びユ−ザ−に廃却処理を要する廃トナーボトルの有無及びその位置を容易に認識させるとともに、全ての廃トナーボトルが満杯状態になってしまう前に廃却処理及び交換を促す警告の役割を持たせることが出来る。
【0039】
なお、本実施形態では前記フレ−ム33に環状に集合配置される廃トナーボトルの数を3個としたが3個以上であれば同様の効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の効果が得られる。
【0041】
(1)感光体上に形成された静電潜像をトナーにより可視化する像形成過程において生じる余剰トナーを廃トナーとして回収する画像形成装置の廃トナー回収装置において、クリ−ニング手段により廃トナーを回収し、廃トナー搬送手段により廃トナーを搬送し、環状に集合配置された複数の廃トナーボトルのうち、1つに集めて溜める。前記廃トナーボトルは回収された廃トナー量を検知する検知手段を備え、各々が独立して着脱可能な状態で回転体により保持される。前記回転体により、複数の廃トナーボトルは一体回転可能であり、複数のうち1つの廃トナーボトルは廃トナーを受け入れる受け入れ口を前記廃トナー搬送手段から廃トナーを排出する排出口に対向させた状態で廃トナー回収位置を形成する。以上の構成により、前記検知手段によりあるひとつの廃トナーボトルの満杯が検知されると、前記回転体の回転により順番に次の廃トナーボトルを前記廃トナー回収位置に移動させて切り換える。これにより、満杯検知がされた時点で自動的に新しい廃トナーボトルに交換されるとともに、満杯になった廃トナーボトルは前記廃トナー回収位置から自動的に外されるため、画像形成動作を止めることなく廃トナーボトルの交換及び廃却処理をすることが出来る。
【0042】
(2)(1)の廃トナー回収装置において、前記クリ−ニング手段により回収された廃トナーを搬送する前記搬送手段は廃トナーを排出する排出口を有する。一方、環状に集合配置される前記複数の廃トナーボトルの数は少なくとも3つ以上とする。少なくとも3つ以上存在する該廃トナーボトルは前記回転体によって環状に集合配置及び保持されたとき該環状形状の外周面上に廃トナーを受け入れる受け入れ口を有する。以上の構成により、前記排出口と前記受け入れ口が対向して1つの廃トナー回収位置が形成され、廃トナーが前記廃トナーボトルへと落下して溜められる。これにより、廃トナーボトルの断面形状は中心角αが0°<α<180°の扇形となり、かつ廃トナー回収中の廃トナーボトルは中心角αが下向きの状態で前記廃トナー回収位置を形成する。従って、山型に積もる廃トナーの頂上部を含む高さ方向の距離を稼ぐことが出来、前記検知手段により山型に積もった廃トナーの頂上部が検知されるまでの時間を延ばす効果が得られる。これにより、廃トナーボトルの容量を効率よく使うことが出来る。
【0043】
(3)(1)の廃トナー回収装置において、前記クリ−ニング手段により回収された廃トナーを搬送する前記搬送手段は廃トナーを排出する排出口を有し、前記排出口は前記回転体の略中心軸上に存在する。一方、環状に集合配置される前記複数の廃トナーボトルの数は少なくとも3つ以上とする。少なくとも3つ以上存在する該廃トナーボトルは前記回転体によって環状に集合配置及び保持されたとき該環状形状の中心側に廃トナーを受け入れる受け入れ口を有する。以上の構成により、前記排出口と前記受け入れ口が対向して1つの廃トナー回収位置が形成され、廃トナーが前記廃トナーボトルへと落下して溜められる。これにより、廃トナーボトルの断面形状は中心角αが0°<α<180°の扇形となり、かつ廃トナー回収中の廃トナーボトルは中心角αが上向きの状態で前記廃トナー回収位置を形成する。従って、山型に積もる廃トナーによって生じる廃トナーボトル内のデッドスペ−スを排除したボトル形状とすることが出来、セル化された各廃トナーボトルを効率良く充填しながら順次廃トナーボトルを切り換えていくことができる。
【0044】
(4)(1)から(3)の廃トナー回収装置において、前記受け入れ口は前記排出口と対向する前記廃トナー回収位置に位置するときは開口した状態となり、前記回転体の回転移動により前記廃トナー回収位置から外れたときは閉口した状態となるように切り換えるシャッタ−手段を有する。これにより、複数存在する廃トナーボトルのうち前記廃トナー回収位置にあるものだけが前記受け入れ口を開口し、満杯になった廃トナーボトルを含むその他の廃トナーボトルは閉口するため前記回転体の回転移動に伴う廃トナーのこぼれを防ぐことが出来る。また、満杯になった廃トナーボトルのメンテナンス作業等を容易に行うことが出来る。
【0045】
(5)(1)から(4)の廃トナー回収装置において、複数存在する廃トナーボトルのうち前記廃トナー回収位置に位置する廃トナーボトルに対して装置本体からの着脱を防止する手段を設ける。これにより、廃トナー回収中の廃トナーボトルを誤って外してしまうことによる廃トナーの飛散等を防止するとともに、前記廃トナー回収位置から外れた満杯状態の廃トナーボトルは着脱及び交換可能となる。
【0046】
(6)(1)から(5)の廃トナー回収装置を備えた画像形成装置において、前記検知手段により交換時期と判断された前記廃トナーボトルの情報を操作部に表示させる。これにより、複数存在する廃トナーボトルのうち現在満杯検知された状態にあるものとそうでないものの状態が把握でき、廃トナーボトルの廃却処理及び新しい廃トナーボトルの補充等の必要性が容易に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を説明する斜視図▲1▼である。
【図2】本発明の実施形態1を説明する斜視図▲2▼である。
【図3】本発明の実施形態2を説明する斜視図▲1▼である。
【図4】本発明の実施形態2を説明する斜視図▲2▼である。
【図5】本発明の実施形態3を説明する斜視図▲1▼である。
【図6】本発明の実施形態3を説明する斜視図▲2▼である。
【図7】中間転写タンデム方式のカラ−画像形成装置の断面図である。
【図8】廃トナー回収を説明する詳細図である。
【図9】従来の廃トナーボトルと廃トナー積もりを説明する詳細図である。
【図10】本発明に係る廃トナー回収装置を備えた画像形成装置の操作部表示を説明する詳細図である。
【図11】廃トナーボトルのシャッタ−動作について説明する図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナーを使用するプリンタ、複写機及びファックス等のモノクロ及びカラ−の電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に電子写真方式を用いた画像形成装置において画像を形成するためには、モノクロ機の場合はブラック、カラ−機の場合にはイエロ−、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが使用される。以下、カラ−機の画像形成方法について述べる。
【0003】
図7に中間転写タンデム方式のカラ−画像形成装置の断面図を示す。中間転写タンデム方式は、複数の像形成部40Y〜40Kを並べて配置し並列処理により各色のトナー像を形成する。ここで、Y、M、C及びKはそれぞれイエロ−、マゼンタ、シアン及びブラックを示すものとする。各像形成部40Y〜40Kにはそれぞれ帯電装置71Y〜71K、露光装置70Y〜70K、現像装置72Y〜72Kから構成される。また、中間転写ベルト41は駆動ロ−ラ−73により図中の矢印方向に回転する。以上より、各色トナー像は前記中間転写ベルト41上に順次一次転写装置49Y〜49Kによって重ねて転写(一次転写)される。なお、図7では色順をY、M、C、Kとしているがこの限りではない。こうして得られたカラ−のトナー像を二次転写部42において給紙部より搬送される転写材47上に一括転写する。その後、転写材47が定着器43を通過することで定着したフルカラ−画像が得られる。以上の画像形成過程において、中間転写タンデム方式では二度の転写工程が含まれる。一般に転写工程ではトナー像が100%転写される訳ではなく、感光ドラム44Y〜44K及び中間転写ベルト41上に転写残トナーとして残る。これら転写残トナーは次の画像形成に備えてクリ−ナ−部45において廃トナーとして回収される。クリ−ナ−部45は例えば、感光ドラム44Y〜44K及び中間転写ベルト41の表面にクリ−ナ−ブレ−ド48を適当な角度及び圧で当接させて残トナーを掻き落す構成である。クリ−ナ−部45において回収された廃トナーは画像形成装置本体内に配置された不図示の搬送経路を通じて廃トナーボトル46へと集められ一括回収して溜められる。
【0004】
図8に廃トナー回収の詳細図を示す。一般にクリ−ナ−部45によって回収された廃トナー80は廃トナー搬送パイプ50へと送られ、さらに廃トナー搬送パイプ50内に設けられた廃トナー搬送スクリュ51によって前記廃トナーボトル46へと搬送される。前記廃トナーボトル46へと搬送された廃トナーは順次廃トナーボトル46内に溜められ、廃トナーの満杯検知手段17によって前記廃トナーボトル46の交換時期を検知する。前記満杯検知手段17は例えば光学式のセンサを用いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、前記満杯検知手段17により検知された前記廃トナーボトル46はサ−ビスマンまたはユ−ザ−によって前記廃トナーボトル46ごと廃却されるか、または中身の廃トナーを廃却されるかによって空の状態の廃トナーボトルに新しく交換される。しかし、前記満杯検知手段17により前記廃トナーボトル46が満杯であることが検知されると前記廃トナーボトル46から廃トナーが溢れ出てしまうことを防止するため画像形成動作を中断せざるを得ない。さらに、新しい廃トナーボトルに交換するための作業中は廃トナーの回収先が無い状態となるため当然画像形成動作は中断される。
【0006】
また、従来、前記廃トナーボトル46に廃トナーが溜まる際は図9に示すような山型90に積もってしまうため、前記廃トナーボトル46にはデッドスペ−スa及びbが生じてしまい前記廃トナーボトル46の容量を十分に使い切れないまま満杯検知されてしまう。従って、前記廃トナーボトル46の満杯検知に伴う画像形成動作の中断頻度が増えてしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は以上に述べた課題を解決することで、前記廃トナーボトルの満杯検知時に生じる画像形成装置のダウンタイムを無くし、かつ前記廃トナーボトルの容量を効率よく使い切ることを可能にする廃トナー回収装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも帯電手段と、感光体と、前記感光体上に像露光を行なう露光手段と、前記感光体上に形成された静電潜像をトナーにより可視化する現像手段を備え、これらの像形成手段による像形成過程において生じる余剰トナーを廃トナーとして回収するクリ−ニング手段と、前記クリ−ニング手段により回収された廃トナーを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された廃トナーを溜める廃トナーボトルと、前記廃トナーボトルに回収された廃トナー量を検知する検知手段を備えた画像形成装置の廃トナー回収装置において、各々が独立して着脱可能な複数の廃トナーボトルが環状に集合配置されるとともに、前記複数の廃トナーボトルは各々を一体回転可能に保持する回転体により保持され、前記複数の廃トナーボトルのうち1つの廃トナーボトルは廃トナーを受け入れる受け入れ口を前記搬送手段から廃トナーを排出する排出口に対向させることにより廃トナー回収位置を形成し、前記検知手段による信号をもとに順次1つの廃トナーボトルを前記廃トナー回収位置に回転移動させて切り換えることを特徴とする。
【0009】
前記に記載の廃トナー回収装置において、前記クリ−ニング手段により回収された廃トナーを搬送する前記搬送手段は廃トナーを排出する排出口を有し、一方、環状に集合配置される前記複数の廃トナーボトルの数は少なくとも3つ以上であり、少なくとも3つ以上存在する該廃トナーボトルは前記回転体によって環状に集合配置及び保持されたとき該環状形状の外周面側に廃トナーを受け入れる受け入れ口をそれぞれ有し、前記排出口と前記受け入れ口のうちの1つが対向することにより1つの廃トナー回収位置が形成され、廃トナーが前記廃トナーボトルへと落下して溜められることを特徴とする。
【0010】
前記に記載の廃トナー回収装置において、前記クリ−ニング手段により回収された廃トナーを搬送する前記搬送手段は廃トナーを排出する排出口を有し、前記排出口は前記回転体の略中心軸上に存在し、一方、環状に集合配置される前記複数の廃トナーボトルの数は少なくとも3つ以上であり、少なくとも3つ以上存在する該廃トナーボトルは前記回転体によって環状に集合配置及び保持されたとき該環状形状の中心側に廃トナーを受け入れる受け入れ口をそれぞれ有し、前記排出口と前記受け入れ口のうちの1つが対向することにより1つの廃トナー回収位置が形成され、廃トナーが前記廃トナーボトルへと落下して溜められることを特徴とする。
【0011】
前記に記載の廃トナー回収装置において、前記受け入れ口は前記排出口と対向する前記廃トナー回収位置に位置したときは開口した状態となり、前記回転体の回転移動により前記廃トナー回収位置から外れたときは閉口した状態となるように切り換えるシャッタ−手段を有することを特徴とする。
【0012】
前記に記載の廃トナー回収装置において、前記複数の廃トナーボトルのうち、前記廃トナー回収位置に位置する廃トナーボトルに対して装置本体からの着脱を防止する手段を設けたことを特徴とする。
【0013】
前記に記載の廃トナー回収装置を備えた画像形成装置において、前記検知手段により交換時期と判断された前記廃トナーボトルの情報を画像形成装置の操作部に表示させることを特徴とする画像形成装置。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関して図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
(実施形態1)
図1に本発明の実施形態1を説明する詳細図を示す。図1は画像形成装置本体に設置される廃トナーボトルを中心とした廃トナー回収装置の部分だけを抜粋している。画像形成の過程において感光ドラムや中間転写ベルト等から不図示のクリ−ニング装置によって掻き落された廃トナーは、画像形成装置本体内に配管された廃トナー搬送パイプ10を通じて最終的に廃トナーボトル11aへと集められて回収される。前記廃トナー搬送パイプ10の内部には廃トナー搬送スクリュ12が設けられ、不図示の駆動手段により駆動されて廃トナーを搬送し、前記廃トナー搬送パイプに設けられた廃トナー排出口16より廃トナーを排出する。
【0016】
本実施形態の場合、廃トナーボトルは2個(11a及び11b)存在し、それぞれ回転可能なフレ−ム13に環状に集合配置され、前記フレ−ム13とともに一体回転可能に保持される。前記廃トナーボトル11a及び11bはそれぞれ廃トナー受け入れ口14a及び14bを有し、さらに受け入れ口14a及び14bはシャッタ−15a及び15bによる開閉機構を備えている。本実施形態では前記廃トナー排出口16と対向する位置に前記シャッタ−15aが開口した状態の前記廃トナー受け入れ口14aを有する前記廃トナーボトル11aが廃トナーをまず回収する。一方、前記廃トナー排出口16と対向しない位置に前記シャッタ−15bにより閉口した状態の前記廃トナー受け入れ口14bを有する前記廃トナーボトル11bは予備の廃トナーボトルとして待機する。廃トナーボトル内の廃トナー量は、例えば対向する光学式センサ17により満杯状態を検知する。勿論、満杯検知手段は光学式センサ以外であっても構わない。前記光学式センサ17により前記廃トナーボトル11aの満杯状態が検知されると、満杯検知信号に基づいて前記フレ−ム13が図中に示した矢印Aの方向に回転駆動され、前記廃トナーボトル11bの有する前記廃トナー受け入れ口14bが前記廃トナー排出口16と対向する位置に来た状態で止められる。前記フレ−ム13の回転駆動手段(不図示)は、例えば感光ドラムや中間転写ベルト等の本体駆動系からクラッチ等を利用して駆動を入力すればよい。また、前記フレ−ム13の回転角はあらかじめ環状に集合配置される廃トナーボトルの数に応じて決定されて制御される。つまり、本実施形態の場合では前記フレ−ム13に保持される廃トナーボトルの数は2個であるため、前記廃トナーボトル11aと11bを切り換えるために必要な回転角は180°に設定されて制御される。
【0017】
なお、廃トナーボトル切り換えの際には、満杯になった前記廃トナーボトル11aのシャッタ−15aがまず閉じられ、その後前記フレ−ム13の回転駆動により新しい廃トナーボトル11bに切り替わる。そして、前記廃トナー受け入れ口14bが前記廃トナー排出口16と対向した時点で前記シャッタ−15bが開けられ、廃トナー回収の態勢となる。本実施形態のシャッタ−機構について図11に示す。図11(a)に示すように、捩りコイルバネ5及び開閉角規制板4により待機状態ではシャッタ−15は閉じた状態で付勢される。一方、廃トナー受け入れ口14が廃トナー回収位置に来たとき、図11(b)に示すように廃トナー排出口16からシャッタ−開閉爪3が下がり、前記シャッタ−5が開いた状態となる。満杯検知により次の廃トナーボトルに切り替わる際には、前記シャッタ−開閉爪3が上がり、再度捩りコイルバネ5の付勢力により前記シャッタ−5が閉じた状態(図11(a))となる。なお、前記シャッタ−開閉爪3の上下動の切り換えには、例えばソレノイド等を用いる。また、前記シャッタ−5が閉じた状態での密閉性をより高めるためにはシ−リング材等を用いればよい。
【0018】
以上の構成により、ある1つの廃トナーボトル11aが満杯になっても待機している次の廃トナーボトル11bに切り替わるため、満杯検知により画像形成装置のジョブが中断されることが無くなる。さらに、図2に示すように、満杯になって切り換えられた前記廃トナーボトル11aは前記廃トナー受け入れ口14aが前記廃トナー排出口16と対向する位置から外れた状態となり、かつ前記シャッタ−15aが閉じた状態となるため、画像形成装置のジョブに関係なく前記フレ−ム13から外して廃トナーの廃却処理等のメンテナンス作業が可能となる。なお、満杯になった前記廃トナーボトル11aは手前側(図中矢印方向)にスライドさせることで容易に着脱可能となっている。勿論、廃トナーボトルを保持し、かつ容易に着脱可能であればその他の構成であっても構わない。
【0019】
また、前記廃トナー排出口16と対向する位置に前記廃トナー受け入れ口14bを持つ前記廃トナーボトル11bに対して着脱防止手段18を設け、前記フレ−ム13から着脱不可能に保持する。これにより、廃トナー回収中の前記廃トナーボトル11bを誤って前記フレ−ム13から外してしまい、廃トナーが画像形成装置内に飛散する等の事故を防止することができる。本実施形態では各廃トナーボトルは手前側にスライドさせて着脱させる構成であるため、前記光学式センサ17の一部(発光側あるいは受光側)を保持する枠体が前記着脱防止手段18を兼ねており、廃トナー回収中の前記廃トナーボトル11bの手前側を塞ぐ構成となっている。なお、前記着脱防止手段18は廃トナー回収中の前記廃トナーボトル11bの着脱を防止する構成であればその他の構成であっても構わない。
【0020】
なお、本実施形態では前記フレ−ム13に環状に集合配置される廃トナーボトルの数を2個としたが複数個であれば同様の効果が得られる。
【0021】
(実施形態2)
次に、図3に本発明の実施形態2を説明する詳細図を示す。基本的な構成は図1に示した実施形態1と共通するため、異なる点のみ説明する。
【0022】
本実施形態において、フレ−ム23に環状に集合配置される廃トナーボトルは3個(21a、21b及び21c)である。従って、各廃トナーボトルは断面が扇形の形状となり、扇形の中心角を前記フレ−ム23の回転中心に向けた状態でそれぞれ保持される。各廃トナーボトル21a、21b及び21cは扇形の外周面側に廃トナー受け入れ口24a、24b及び24cをそれぞれ有する。また、前記廃トナー受け入れ口24a、24b及び24cはそれぞれシャッタ−25a、25b及び25cによる開閉機構を備えている。本実施形態では廃トナー排出口16と対向する位置に前記シャッタ−25aが開口した状態の前記廃トナー受け入れ口24aを有する前記廃トナーボトル21aが廃トナーをまず回収する。一方、前記廃トナー排出口16と対向しない位置に前記シャッタ−25b及び25cにより閉口した状態の前記廃トナー受け入れ口24b及び24cを有する前記廃トナーボトル21b及び21cは予備の廃トナーボトルとして待機する。
【0023】
実施形態1と同様、光学式センサ17等により前記廃トナーボトル21aの満杯状態が検知されると、満杯検知信号に基づいて前記フレ−ム23が図中に示した矢印Bの方向に回転駆動され、次に待機する前記廃トナーボトル21bの前記廃トナー受け入れ口24bを前記廃トナー排出口16に対向させた位置で止める。以降、同様に前記廃トナーボトル21bの満杯状態が検知されると前記フレ−ム23の回転により次に待機する前記廃トナーボトル21cに切り換える。なお、本実施形態の場合では前記フレ−ム23に保持される廃トナーボトルの数は3個であるため、順次廃トナーボトルを切り換えるために必要な回転角は120°に設定されて制御される。
【0024】
また、廃トナーボトルの切り換えに伴うシャッタ−の開閉動作については実施形態1と同様とする。
【0025】
以上の構成により、1つの廃トナーボトルの断面形状は必ず中心角αが0°<α<180°の扇形となり、さらに前記廃トナー排出口16と対向する位置に廃トナー受け入れ口を有する廃トナーボトルは中心角αを下向きにした状態で保持される。これによって、前記廃トナー排出口16から排出された廃トナーが山型に積もった際の頂上部を含む高さ方向の距離を稼ぐことが出来る。従って、廃トナーボトル内に山型に積もった廃トナーの頂上部が前記光学式センサ17に検知されるまでの時間を長くすることが出来るため、廃トナーボトルの容量を効率よく使うことが出来る。
【0026】
さらに、ある1つの廃トナーボトル21aが満杯になっても待機している次の廃トナーボトル21b及び21cに順次切り替わるため、満杯検知により画像形成装置のジョブが中断されることが無くなる。また、図4に示すように、満杯になって切り換えられた前記廃トナーボトル21aは前記廃トナー受け入れ口24aが前記廃トナー排出口16と対向する位置から外れた状態となり、同時に前記シャッタ−25aが閉じた状態となるため、画像形成装置のジョブに関係なく前記フレ−ム23から外して廃トナーの廃却処理等のメンテナンス作業ができる。なお、各廃トナーボトルの着脱構成は実施形態1と同様、手前側(図中矢印方向)にスライドさせる構成とする。
【0027】
また、実施形態1と同様、前記廃トナー排出口16と対向する位置に前記廃トナー受け入れ口24bがある前記廃トナーボトル21bに対して着脱防止手段18を設けることにより、廃トナー回収中の前記廃トナーボトル21bの誤脱による廃トナー飛散等の事故を防止できる。
【0028】
また、満杯状態を検知されて切り換えられた廃トナーボトルの情報を画像形成装置本体の操作部に表示させる。例えば、図10に示した操作部のように、満杯検知されて前記フレ−ム23から着脱可能な廃トナーボトルの位置を塗り潰し表示させ(図10中A)、まだ満杯検知されていない廃トナーボトルの位置は中抜き表示させる(図10中B及びC)等して区別する。勿論、廃トナーボトルの情報を認識させる手段であればこれ以外の方法でも構わない。これにより、サ−ビスマン及びユ−ザ−が廃却処理を要する廃トナーボトルの有無及びその位置が容易に認識できるとともに、全ての廃トナーボトルが満杯状態になってしまう前に廃却処理及び交換を促す警告の役割を持たせることが出来る。
【0029】
なお、本実施形態では前記フレ−ム23に環状に集合配置される廃トナーボトルの数を3個としたが3個以上であれば同様の効果が得られる。
【0030】
(実施形態3)
次に、図5に本発明の実施形態3を説明する詳細図を示す。基本的な構成は図1及び図2に示した実施形態1及び実施形態2と共通するため、異なる点のみ説明する。
【0031】
図5において、フレ−ム33に環状に集合配置される廃トナーボトルは3個(31a、31b及び31c)である。従って、各廃トナーボトルは断面が扇形の形状となり、扇形の中心角を前記フレ−ム33の回転中心に向けた状態でそれぞれ保持される。各廃トナーボトル31a、31b及び31cは扇形の中心角側に廃トナー受け入れ口34a、34b及び34c(不図示)をそれぞれ有する。また、前記廃トナー受け入れ口34a、34b及び34cは実施形態1と同様のシャッタ−35a、35b及び35c(35a及び35cは不図示)による開閉機構をそれぞれ備えている。
【0032】
前記フレ−ム33は回転中心と略同軸上に穴36を有し、廃トナー搬送スクリュ12を含む廃トナー搬送パイプ10は前記穴36に挿入した状態となる。前記廃トナー搬送パイプ10は前記穴36の中に挿入したパイプの末端下部に廃トナー排出口16を有し、該廃トナー排出口16と対向する位置に前記シャッタ−35a(不図示)が開口した状態の前記廃トナー受け入れ口34aを有する前記廃トナーボトル31aに廃トナーをまず排出する。一方、前記廃トナー排出口16と対向しない位置に前記シャッタ−35b及び35c(不図示)により閉口した状態の前記廃トナー受け入れ口34b及び34c(不図示)を有する前記廃トナーボトル31b及び31cは予備の廃トナーボトルとして待機する。
【0033】
満杯検知手段(例えば光学式センサ17)により前記廃トナーボトル31aの満杯状態が検知されると、満杯検知信号に基づいて前記フレ−ム33が回転駆動され、次に待機する前記廃トナーボトル31bの前記廃トナー受け入れ口34bを前記廃トナー排出口16に対向させた位置で止める。以降、同様に前記廃トナーボトル31bの満杯状態が検知されると前記フレ−ム33の回転により次に待機する前記廃トナーボトル31cに切り換える。本実施形態の場合では前記フレ−ム33に保持される廃トナーボトルの数は3個であるため、順次廃トナーボトルを切り換えるために必要な回転角は120°に設定されて制御される。
【0034】
なお、前記フレ−ム33の回転により廃トナーボトルが順次切り換えられるときのシャッタ−の開閉動作については、実施形態1と同様とする。
【0035】
以上の構成により、1つの廃トナーボトルの断面形状は必ず中心角αが0°<α<180°の扇形となり、さらに前記廃トナー排出口16と対向する位置に廃トナー受け入れ口を有する廃トナーボトルは中心角αを上向きにした状態で保持される。これによって、前記廃トナー排出口16から排出された廃トナーが山型に積もることにより生じる従来の廃トナーボトル内のデッドスペ−ス(図9参照)を排除した廃トナーボトル形状とすることができる。従って、廃トナーボトルの容量を効率良く使い切ることが可能となる。
【0036】
さらに、デッドスペ−スを排除した廃トナーボトルは複数を環状に集合配置できる形状であるため各廃トナーボトルの切り換えが回転により容易にできる。従って、ある1つの廃トナーボトル31aが満杯になっても待機している次の廃トナーボトル31b及び31cに回転によって順次切り替わるため、満杯検知により画像形成装置のジョブが中断されることが無くなる。また、図6に示すように、満杯になって切り換えられた前記廃トナーボトル31aは前記廃トナー受け入れ口34aが前記廃トナー排出口16と対向する位置から外れた状態となり、かつ前記シャッタ−35aが閉じた状態となるため、画像形成装置のジョブに関係なく前記フレ−ム33から外して廃トナーの廃却処理等のメンテナンス作業ができる。なお、各廃トナーボトルの着脱構成は実施形態1及び2と同様、手前側(図中矢印方向)にスライドさせる構成とする。
【0037】
また、実施形態1及び2と同様、前記廃トナー排出口16と対向する位置に前記廃トナー受け入れ口34bを有する前記廃トナーボトル31bの着脱防止手段18を設けることにより、廃トナー回収中の前記廃トナーボトル31bの誤脱による廃トナー飛散等の事故を防止できる。
【0038】
また、満杯状態を検知されて切り換えられた廃トナーボトルの情報を画像形成装置本体の操作部等に表示させることにより、サ−ビスマン及びユ−ザ−に廃却処理を要する廃トナーボトルの有無及びその位置を容易に認識させるとともに、全ての廃トナーボトルが満杯状態になってしまう前に廃却処理及び交換を促す警告の役割を持たせることが出来る。
【0039】
なお、本実施形態では前記フレ−ム33に環状に集合配置される廃トナーボトルの数を3個としたが3個以上であれば同様の効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の効果が得られる。
【0041】
(1)感光体上に形成された静電潜像をトナーにより可視化する像形成過程において生じる余剰トナーを廃トナーとして回収する画像形成装置の廃トナー回収装置において、クリ−ニング手段により廃トナーを回収し、廃トナー搬送手段により廃トナーを搬送し、環状に集合配置された複数の廃トナーボトルのうち、1つに集めて溜める。前記廃トナーボトルは回収された廃トナー量を検知する検知手段を備え、各々が独立して着脱可能な状態で回転体により保持される。前記回転体により、複数の廃トナーボトルは一体回転可能であり、複数のうち1つの廃トナーボトルは廃トナーを受け入れる受け入れ口を前記廃トナー搬送手段から廃トナーを排出する排出口に対向させた状態で廃トナー回収位置を形成する。以上の構成により、前記検知手段によりあるひとつの廃トナーボトルの満杯が検知されると、前記回転体の回転により順番に次の廃トナーボトルを前記廃トナー回収位置に移動させて切り換える。これにより、満杯検知がされた時点で自動的に新しい廃トナーボトルに交換されるとともに、満杯になった廃トナーボトルは前記廃トナー回収位置から自動的に外されるため、画像形成動作を止めることなく廃トナーボトルの交換及び廃却処理をすることが出来る。
【0042】
(2)(1)の廃トナー回収装置において、前記クリ−ニング手段により回収された廃トナーを搬送する前記搬送手段は廃トナーを排出する排出口を有する。一方、環状に集合配置される前記複数の廃トナーボトルの数は少なくとも3つ以上とする。少なくとも3つ以上存在する該廃トナーボトルは前記回転体によって環状に集合配置及び保持されたとき該環状形状の外周面上に廃トナーを受け入れる受け入れ口を有する。以上の構成により、前記排出口と前記受け入れ口が対向して1つの廃トナー回収位置が形成され、廃トナーが前記廃トナーボトルへと落下して溜められる。これにより、廃トナーボトルの断面形状は中心角αが0°<α<180°の扇形となり、かつ廃トナー回収中の廃トナーボトルは中心角αが下向きの状態で前記廃トナー回収位置を形成する。従って、山型に積もる廃トナーの頂上部を含む高さ方向の距離を稼ぐことが出来、前記検知手段により山型に積もった廃トナーの頂上部が検知されるまでの時間を延ばす効果が得られる。これにより、廃トナーボトルの容量を効率よく使うことが出来る。
【0043】
(3)(1)の廃トナー回収装置において、前記クリ−ニング手段により回収された廃トナーを搬送する前記搬送手段は廃トナーを排出する排出口を有し、前記排出口は前記回転体の略中心軸上に存在する。一方、環状に集合配置される前記複数の廃トナーボトルの数は少なくとも3つ以上とする。少なくとも3つ以上存在する該廃トナーボトルは前記回転体によって環状に集合配置及び保持されたとき該環状形状の中心側に廃トナーを受け入れる受け入れ口を有する。以上の構成により、前記排出口と前記受け入れ口が対向して1つの廃トナー回収位置が形成され、廃トナーが前記廃トナーボトルへと落下して溜められる。これにより、廃トナーボトルの断面形状は中心角αが0°<α<180°の扇形となり、かつ廃トナー回収中の廃トナーボトルは中心角αが上向きの状態で前記廃トナー回収位置を形成する。従って、山型に積もる廃トナーによって生じる廃トナーボトル内のデッドスペ−スを排除したボトル形状とすることが出来、セル化された各廃トナーボトルを効率良く充填しながら順次廃トナーボトルを切り換えていくことができる。
【0044】
(4)(1)から(3)の廃トナー回収装置において、前記受け入れ口は前記排出口と対向する前記廃トナー回収位置に位置するときは開口した状態となり、前記回転体の回転移動により前記廃トナー回収位置から外れたときは閉口した状態となるように切り換えるシャッタ−手段を有する。これにより、複数存在する廃トナーボトルのうち前記廃トナー回収位置にあるものだけが前記受け入れ口を開口し、満杯になった廃トナーボトルを含むその他の廃トナーボトルは閉口するため前記回転体の回転移動に伴う廃トナーのこぼれを防ぐことが出来る。また、満杯になった廃トナーボトルのメンテナンス作業等を容易に行うことが出来る。
【0045】
(5)(1)から(4)の廃トナー回収装置において、複数存在する廃トナーボトルのうち前記廃トナー回収位置に位置する廃トナーボトルに対して装置本体からの着脱を防止する手段を設ける。これにより、廃トナー回収中の廃トナーボトルを誤って外してしまうことによる廃トナーの飛散等を防止するとともに、前記廃トナー回収位置から外れた満杯状態の廃トナーボトルは着脱及び交換可能となる。
【0046】
(6)(1)から(5)の廃トナー回収装置を備えた画像形成装置において、前記検知手段により交換時期と判断された前記廃トナーボトルの情報を操作部に表示させる。これにより、複数存在する廃トナーボトルのうち現在満杯検知された状態にあるものとそうでないものの状態が把握でき、廃トナーボトルの廃却処理及び新しい廃トナーボトルの補充等の必要性が容易に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を説明する斜視図▲1▼である。
【図2】本発明の実施形態1を説明する斜視図▲2▼である。
【図3】本発明の実施形態2を説明する斜視図▲1▼である。
【図4】本発明の実施形態2を説明する斜視図▲2▼である。
【図5】本発明の実施形態3を説明する斜視図▲1▼である。
【図6】本発明の実施形態3を説明する斜視図▲2▼である。
【図7】中間転写タンデム方式のカラ−画像形成装置の断面図である。
【図8】廃トナー回収を説明する詳細図である。
【図9】従来の廃トナーボトルと廃トナー積もりを説明する詳細図である。
【図10】本発明に係る廃トナー回収装置を備えた画像形成装置の操作部表示を説明する詳細図である。
【図11】廃トナーボトルのシャッタ−動作について説明する図である。
Claims (6)
- 少なくとも帯電手段と、感光体と、前記感光体上に像露光を行なう露光手段と、前記感光体上に形成された静電潜像をトナーにより可視化する現像手段を備え、これらの像形成手段による像形成過程において生じる余剰トナーを廃トナーとして回収するクリ−ニング手段と、前記クリ−ニング手段により回収された廃トナーを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された廃トナーを溜める廃トナーボトルと、前記廃トナーボトルに回収された廃トナー量を検知する検知手段を備えた画像形成装置の廃トナー回収装置において、各々が独立して着脱可能な複数の廃トナーボトルが環状に集合配置されるとともに、前記複数の廃トナーボトルは各々を一体回転可能に保持する回転体により保持され、前記複数の廃トナーボトルのうち1つの廃トナーボトルは廃トナーを受け入れる受け入れ口を前記搬送手段から廃トナーを排出する排出口に対向させることにより廃トナー回収位置を形成し、前記検知手段による信号をもとに順次1つの廃トナーボトルを前記廃トナー回収位置に回転移動させて切り換えることを特徴とする廃トナー回収装置。
- 請求項1に記載の廃トナー回収装置において、
前記クリ−ニング手段により回収された廃トナーを搬送する前記搬送手段は廃トナーを排出する排出口を有し、一方、環状に集合配置される前記複数の廃トナーボトルの数は少なくとも3つ以上であり、少なくとも3つ以上存在する該廃トナーボトルは前記回転体によって環状に集合配置及び保持されたとき該環状形状の外周面側に廃トナーを受け入れる受け入れ口をそれぞれ有し、前記排出口と前記受け入れ口のうちの1つが対向することにより1つの廃トナー回収位置が形成され、廃トナーが前記廃トナーボトルへと落下して溜められることを特徴とする廃トナー回収装置。 - 請求項1に記載の廃トナー回収装置において、
前記クリ−ニング手段により回収された廃トナーを搬送する前記搬送手段は廃トナーを排出する排出口を有し、前記排出口は前記回転体の略中心軸上に存在し、一方、環状に集合配置される前記複数の廃トナーボトルの数は少なくとも3つ以上であり、少なくとも3つ以上存在する該廃トナーボトルは前記回転体によって環状に集合配置及び保持されたとき該環状形状の中心側に廃トナーを受け入れる受け入れ口をそれぞれ有し、前記排出口と前記受け入れ口のうちの1つが対向することにより1つの廃トナー回収位置が形成され、廃トナーが前記廃トナーボトルへと落下して溜められることを特徴とする廃トナー回収装置。 - 請求項1から3に記載の廃トナー回収装置において、
前記受け入れ口は前記排出口と対向する前記廃トナー回収位置に位置したときは開口した状態となり、前記回転体の回転移動により前記廃トナー回収位置から外れたときは閉口した状態となるように切り換えるシャッタ−手段を有することを特徴とする廃トナー回収装置。 - 請求項1から4に記載の廃トナー回収装置において、
前記複数の廃トナーボトルのうち、前記廃トナー回収位置に位置する廃トナーボトルに対して装置本体からの着脱を防止する手段を設けたことを特徴とする廃トナー回収装置。 - 請求項1から5に記載の廃トナー回収装置を備えた画像形成装置において、
前記検知手段により交換時期と判断された前記廃トナーボトルの情報を画像形成装置の操作部に表示させることを特徴とする画像形成装置。
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