JP2004148553A - 常温収縮チューブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の常温収縮チューブは、成形金型から取り出した際、成形時の金型の合わせ位置に対応する部分の肉厚が、他の部分より厚くなっていることを特徴とするものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電線ケーブル等の接続部を保護するために使用される常温収縮チューブの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば電力ケーブルや通信ケーブル等の接続部を保護する目的で図5に示すようなインナーコア入りの常温収縮チューブが知られている。
これは天然ゴムやエチレンプロピレンゴム(EPゴム)等からなる常温収縮チューブ1の内部に、常温収縮チューブ1を拡径する目的でインナーコア2が挿入されているものである。図5において、インナーコア2は紐状をしたものをらせん状に巻いて筒状にしているが、はじめから一体の筒状のものもある。
このインナーコア入りの常温収縮チューブ1で、例えば電力ケーブルの接続部を保護する場合には、接続する一方の電力ケーブルに予め図5に示すインナーコア2入りの常温収縮チューブ1を貫通させておき、電力ケーブル同士の接続が完了したら、前記インナーコア2入りの常温収縮チューブ1を接続部上に移動し、その場でインナーコア2を引き抜くと、常温収縮チューブ1がその場で収縮し、接続部を覆う。
【0003】
このようにしてなる常温収縮チューブ1は、通常図6に示す方法で製造される。すなわち、半円状の2つの金型3A、3Bと芯金型3Cとからなる主金型3内の隙間に前述した天然ゴムやエチレンプロピレンゴム等からなる材料を射出し、成形する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこのようにして製造した常温収縮チューブ1においては、図6の金型3A、3Bの合わせ目において材料が洩れて、常温収縮チューブ1の位置1A、1B、すなわち金型3A、3Bの合わせ目に対応する位置にバリが出来ることがあった。このようにバリが発生した場合、このバリをヤスリやナイフ等で削り取るが、この際削り過ぎて常温収縮チューブ1として本来必要な最小肉厚を割ってしまうことがあった。
【0005】
そこで本発明は、前記問題に鑑みなされたもので、その目的は、成形時にバリが発生し、これを除去したとしても常温収縮チューブとして本来必要な最小肉厚を簡単に割ることのない常温収縮チューブを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく本発明の請求項1記載の常温収縮チューブは、成形金型から取り出した際、成形時の金型の合わせ位置に対応する部分の肉厚が他の部分より厚くなっていることを特徴とするものである。
このように予め射出成形時点から常温収縮チューブの金型合わせ目位置に対応する部分の肉厚が大きくなるようにしておけば、仮にこの部分にバリが発生したとしても、もともとこの部分の肉厚は他の部分より厚いので、ヤスリやナイフでバリを削っても、常温収縮チューブに本来求められている最小肉厚を下回るような削り過ぎは起こり難い。
【0007】
また本発明の請求項2記載の常温収縮チューブは、請求項1記載の常温収縮チューブにおいて、肉厚の厚い部分はリブ状になっていることを特徴とするものである。
このように常温収縮チューブの肉厚の厚い部分が最初からリブ状になるように設計しておけば、外部から金型の合わせ目に対応する部分が容易に認識できると共に、仮にこのリブ上にバリが出ても、そのバリを削り取り易い。またリブそのものが常温収縮チューブに必要な最小肉厚より余分な厚さを有しているので、どこまで削っても大丈夫か、の判断が外観から明確に認識できる、という利点もある。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1〜図2に本発明の常温収縮チューブの一実施例を示す。
図1が示すように本発明の常温収縮チューブ1は、成形金型から取り出した際、成形時の金型の合わせ目位置に対応する部分に肉厚の厚い部分10、11が設けてある。尚、符号2は各種ケーブルの接続部にこの常温収縮チューブ1を被せるべく、常温収縮チューブ1を拡径するためにその内部に挿入されたインナーコアで、これは紐状の弾性体を筒状にらせん巻きして形成したものである。
この種のインナーコア2としては、図5に示すような紐状のものではなく、単なる筒状のものもある。また予め常温収縮チューブ1内に挿入したものもあれば、接続部等に被せる際、その場で常温収縮チューブ1を拡径すべく常温収縮チューブ1内に挿入するものもある。
【0009】
ところで図1に示す常温収縮チューブ1を製造する場合には、図2のように、予め成形機の主金型3を分割した金型3A,3Bにおいて、その合わせ目1A、1B近傍の内面を半円形状から外部に突出する楕円状に、それ以外の部分を半円状にしておく。このようにしておけば、成形した常温収縮チューブ1の金型3A、3Bの合わせ目位置に対応する部分の肉厚を他の部分より厚くすることができる。尚、符号3Cは芯金型で、これは従来と同じ円形のものを使用している。
このように成形時の金型の合わせ位置に対応する部分の肉厚が他の部分より厚くなっていると、仮に金型の合わせ目部分に対応する位置にバリが発生しても、これをナイフ等で削り取る際、削り過ぎて常温収縮チューブ1に求められている最小肉厚を割ってしまう危険性が少なくなる。
【0010】
また図3のように、常温収縮チューブ1の金型3A、3Bの合わせ目位置に凹部を設けておけば、成形した常温収縮チューブ1の前記金型3A、3Bの合わせ目部分に対応する位置に、外部に突出する、すなわちリブ20、21を設けることができる。
このようにリブ20、21を設けることで常温収縮チューブ1の金型3A、3Bの合わせ目位置に対応する部分に肉厚部を形成することができる。
前述のように金型3A、3Bの合わせ目位置に対応する部分がリブ状になっていると、出来上がった常温収縮チューブ1において、金型3A、3Bの合わせ目に対応する部分がどこかを容易に認識できる。すなわちバリが発生しているかどうかを素早く確認できる。また、仮にこのリブ20、21上にバリができていたとしても、突出しているリブ20、21上にあるため、そのバリを削り取り易い。またリブ20、21そのものが常温収縮チューブ1に必要な最小肉厚より余分な厚さを有しているので、どこまで削っても大丈夫か、の判断が外観から明確に認識できる、という利点もある。
【0011】
尚、前述した各常温収縮チューブ1の好適な材料としては、例えば30%以下の永久伸びを示すゴム材料、具体的には前述した天然ゴム、EPゴムの他に、クロロプレンゴム、ブチルゴムあるいはシリコーンゴム等がある。
【0012】
【発明の効果】
前述したように本発明の請求項1記載の常温収縮チューブによれば、成形時にバリの発生し易い金型の合わせ位置に対応する部分の肉厚が他の部分より厚くなっているから、仮に金型の合わせ目部分に対応する位置にバリが発生したとしても、これをナイフ等で削り取る際、削り過ぎて常温収縮チューブ1に求められている最小肉厚を割ってしまう危険性が少なくなる。
また本発明の請求項2記載の常温収縮チューブによれば、常温収縮チューブの肉厚の厚い部分が最初からリブ状になっているため、外部から金型の合わせ目に対応する部分が容易に認識できると共に、仮にこのリブ上にバリができても、バリ取り作業が容易である。またリブそのものが常温収縮チューブに必要な最小肉厚より余分な厚さを有しているので、どこまで削っても大丈夫か、の判断が外観から明確に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の常温収縮チューブの一実施例を示す横断面図である。
【図2】図1に示す本発明の常温収縮チューブの製造方法を示す正面図。
【図3】本発明の常温収縮チューブの別の実施例の製造方法を示す正面図である。
【図4】図3に示す本発明の常温収縮チューブを用いたインナーコア入りの常温収縮チューブの側面図及び正面図である。
【図5】従来のインナーコア入りの常温収縮チューブの側面図及び正面図である。
【図6】従来の常温収縮チューブの製造方法を示す正面図である。
【符号の説明】
1 常温収縮チューブ
2 インナーコア
3 金型
20、21 リブ
Claims (2)
- 成形金型から取り出した際、成形時の金型の合わせ位置に対応する部分の肉厚が他の部分より厚くなっていることを特徴とする常温収縮チューブ。
- 前記肉厚が他の部分より厚くなっている部分はリブ状になっていることを特徴とする請求項1記載の常温収縮チューブ。
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