JP2004147266A - 電話機用ブルートゥースアダプタ - Google Patents
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Abstract
【課題】通話時の操作を簡単にするとともに、消費電力を低減することが可能となる電話機用Bluetoothアダプタを提供する。
【解決手段】音声の入出力機能を有するBluetooth端末機器20との間でデータ送受信可能なBluetoothモジュール1と、Bluetoothモジュール1の動作を制御する制御部2とを備え、制御部2が、電話機30側から着信信号又は発信信号を受け取るに伴い、Bluetoothモジュール1への電源供給をオンするとともに、Bluetoothモジュール1とBluetooth端末機器20との間で通信リンクを形成してBluetooth端末機器20にて電話機30の音声を入出力可能とするために、Bluetoothモジュール1に対してリンク形成指令を出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】音声の入出力機能を有するBluetooth端末機器20との間でデータ送受信可能なBluetoothモジュール1と、Bluetoothモジュール1の動作を制御する制御部2とを備え、制御部2が、電話機30側から着信信号又は発信信号を受け取るに伴い、Bluetoothモジュール1への電源供給をオンするとともに、Bluetoothモジュール1とBluetooth端末機器20との間で通信リンクを形成してBluetooth端末機器20にて電話機30の音声を入出力可能とするために、Bluetoothモジュール1に対してリンク形成指令を出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Bluetooth技術を用いて、携帯電話機等で通話するときの音声を別の端末機器で入出力するための電話機用Bluetoothアダプタに関し、具体的には、音声の入出力機能を有するBluetooth端末機器との間でデータ送受信可能なBluetoothモジュールと、前記Bluetoothモジュールの動作を制御する制御部とを備えた電話機用Bluetoothアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、上記電話機用Bluetoothアダプタ(以下、アダプタと略す。)は、従来、Bluetooth通信機能を有するBluetoothモジュールや、CPU等からなる制御部を内蔵するとともに、電源スイッチやコールスイッチ(以下、通信スイッチとも呼ぶ)を備え、音声信号の入出力ケーブルを電話機(例えば携帯電話機)のマイクイヤホン端子に接続するように構成していた。一方、Bluetooth端末機器(以下、ハンズフリーユニットとも呼ぶ)には、アダプタと同様のBluetoothモジュールを内蔵する他、音声入力用のマイクや音声出力用のスピーカ、電源スイッチ、通信ボタン(通話スイッチとも呼ぶ)が備えられている。
【0003】
そして、準備操作として、アダプタの電源スイッチとハンズフリーユニットの電源スイッチを押して電源オン状態にしておき、電話がかかってきた場合は、先ず、携帯電話機の通話ボタンを押し、次に、アダプタのコールボタンとハンズフリーユニットの通話ボタンを押してアダプタとハンズフリーユニットの間で通信リンクを形成させてから、ハンズフリーユニットのマイクとスピーカで相手と話しをするようにしていた(これを第1の従来技術と呼ぶ)。
【0004】
ところで、電話機用Bluetoothアダプタの一例として、携帯電話機に装備されたシステムコネクタにコネクタで信号接続するとともに、電話機のケースに一体的に結合された形態のものが示されている(例えば、特許文献1参照)。なお、この特許文献1には、電話がかかってきたときのスイッチ操作については、特には記載されていない。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−237762号公報(第2−6頁、図1〜図8)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1の従来技術では、ハンズフリーユニットで通話を開始するまでに、「携帯電話機の通話ボタン」、「アダプタのコールボタン」、「ハンズフリーユニットの通話ボタン」と多数のスイッチ操作を要し、操作が煩雑であるという不都合があった。なお、アダプタとハンズフリーユニットの電源投入時に、アダプタとハンズフリーユニットの間で通信リンクを形成することは可能であるが、このような操作は現実的でないと考えられる。すなわち、外来ノイズや間違ったボタン操作によってリンクが切断する場合があり、また、通信リンクを形成した状態では、Bluetoothモジュールが通話時と同等の電力を消費するため、アダプタやハンズフリーユニットの電池の消耗が速くなる不利がある。
なお、電話をかける場合においても、携帯電話機での番号入力操作の他に、手動で通信リンクを形成する操作が必要であり、電話がかかってきた場合と同様に操作が煩雑であった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通話時の操作を簡単にするとともに、無駄な消費電力を低減することが可能となる電話機用Bluetoothアダプタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る電話機用Bluetoothアダプタの第一の特徴構成は、請求項1に記載した如く、前記制御部が、電話機側から着信信号又は発信信号を受け取るに伴い、前記Bluetoothモジュールへの電源供給をオンするとともに、前記Bluetoothモジュールと前記Bluetooth端末機器との間で通信リンクを形成して前記Bluetooth端末機器にて電話機の音声を入出力可能とするために、前記Bluetoothモジュールに対してリンク形成指令を出力する点にある。
【0009】
同第二の特徴構成は、請求項2に記載した如く、上記第一の特徴構成に加えて、前記制御部が、電話機側から通話終了信号を受け取るに伴い、前記Bluetoothモジュールへの電源供給をオフする点にある。
【0010】
同第三の特徴構成は、請求項3に記載した如く、上記第一又は第二の特徴構成に加えて、前記制御部が、前記Bluetoothモジュールと前記Bluetooth端末機器との間の通信リンクの切断を検知するに伴い、電話機側に通話終了指令を出力し、且つ、前記Bluetoothモジュールへの電源供給をオフする点にある。
【0011】
同第四の特徴構成は、請求項4に記載した如く、上記第一から第三のいずれかの特徴構成に加えて、前記制御部と電話機との間で信号を入出力するために、電話機に装備されたシステムコネクタに接続可能なコネクタが備えられ、前記コネクタを前記システムコネクタに接続するに伴って、前記制御部に電源が供給される点にある。
【0012】
同第五の特徴構成は、請求項5に記載した如く、上記第一から第四のいずれかの特徴構成に加えて、前記制御部と電話機との間で信号を入出力するために、電話機に装備されたシステムコネクタに接続可能なコネクタが備えられ、音声信号が前記コネクタと前記システムコネクタを経由して入出力される点にある。
【0013】
以下に作用並びに効果を説明する。
本発明に係る電話機用Bluetoothアダプタの第一の特徴構成によれば、音声の入出力機能を有するBluetooth端末機器との間でデータ送受信可能なBluetoothモジュールの動作を制御する制御部が、電話機側から着信信号又は発信信号を受け取るに伴い、Bluetoothモジュールへの電源供給をオンするとともに、BluetoothモジュールとBluetooth端末機器との間で通信リンクを形成してBluetooth端末機器にて電話機の音声を入出力可能とするために、Bluetoothモジュールに対してリンク形成指令を出力する。
【0014】
すなわち、相手から電話がかかってきた場合は、電話機側から制御部に着信信号が出され、相手に電話をかける場合は、電話機側から制御部に発信信号が出され、制御部がその着信信号又は発信信号のいずれかを受け取ると、Bluetoothモジュールの電源供給をオンするとともに、Bluetoothモジュールに対してリンク形成指令を出力する。そして、Bluetoothモジュールは、制御部からリンク形成指令を受け取ると、Bluetooth端末機器に呼び出し信号を出力し、その呼び出し信号にBluetooth端末機器が応答して、Bluetooth端末機器との間に通信リンクが形成されると、その通信リンクを介して電話の音声データが送受信されて、Bluetooth端末機器によって電話の音声が入出力され、相手と話しをすることができる。
【0015】
従って、電話をかける場合又は電話がかかってきた場合のいずれにおいても、アダプタ側から自動的に出力される呼び出し信号に応じてBluetooth端末機器側で応答操作(例えば、Bluetooth端末機器に備えた通話ボタンの押し操作)をするだけで、通話を開始することができるので、通話時の操作を簡単にすることが可能となり、また、電話をかけるかあるいは電話がかかってきて通話するときだけBluetoothモジュールに電源が供給され、それ以外の待機時には電源が供給されないので、無駄な消費電力を低減することが可能となる電話機用Bluetoothアダプタが提供される。
【0016】
同第二の特徴構成によれば、前記制御部が、電話機側から通話終了信号を受け取るに伴い、前記Bluetoothモジュールへの電源供給をオフする。
すなわち、通話中に相手側が通話終了操作をした場合、あるいは、こちら側の電話機で通話終了操作をした場合は、電話機側から制御部に通話終了信号が出され、制御部が通話終了信号を受け取ると、Bluetoothモジュールへの電源供給がオフされる。
従って、電話機側での通話終了操作がなされたときに、確実にBluetoothモジュールへの電源供給をオフして、消費電力の低減を実現することが可能となる電話機用Bluetoothアダプタの好適な実施形態が提供される。
【0017】
同第三の特徴構成によれば、前記制御部が、前記Bluetoothモジュールと前記Bluetooth端末機器との間の通信リンクの切断を検知するに伴い、電話機側に通話終了指令を出力するとともに、前記Bluetoothモジュールへの電源供給をオフする。
すなわち、通話中にBluetooth端末機器の電源がオフされるか、あるいは、アダプタ側でボタン操作等によって、通信リンクが切断されたような場合には、その通信リンクの切断を検知して通話終了を判断する。
従って、電話機側での通話終了操作がなされず、通話終了のために通信リンクが切断されたようなときでも、確実にBluetoothモジュールへの電源供給をオフして消費電力の低減を実現し、且つ、電話機側に通話終了を指令して電話回線を確実に切断させることが可能となる電話機用Bluetoothアダプタの好適な実施形態が提供される。
【0018】
同第四の特徴構成によれば、前記制御部と電話機との間で信号を入出力するために電話機に装備されたシステムコネクタに、アダプタ側に備えたコネクタを接続するに伴って、前記制御部に電源が供給される。
すなわち、アダプタに電源オンオフ用のスイッチを設ける必要がなく、電源をオンするために特別なスイッチ操作も不要である。
従って、電源投入のための装置構成が簡素で且つ操作が容易になる電話機用Bluetoothアダプタの好適な実施形態が提供される。
【0019】
同第五の特徴構成によれば、前記制御部と電話機との間で信号を入出力するために電話機に装備されたシステムコネクタと、これに接続されたアダプタ側のコネクタを経由して、音声信号が入出力される。
すなわち、上記システムコネクタは音声信号を高振幅値の状態で通すことができ、例えば、音声信号を低振幅値の状態でしか通すことができない電話機のマイクイヤホン端子に音声信号ケーブルを接続する場合のように、アダプタから出力される音声信号を予め減衰させることが不要となるので、信号減衰に伴うSN比の低下が抑制される。同時に、取扱に邪魔なイヤホンケーブルも不要となる。
従って、Bluetooth端末機器により高品質の音声での通話が可能となる電話機用Bluetoothアダプタの好適な実施形態が提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係る電話機用Bluetoothアダプタの実施形態について、図面に基づいて説明する。
上記アダプタ10は、図1〜図2に示すように、音声の入出力機能を有するBluetooth端末機器20との間でデータ送受信可能なBluetoothモジュール1と、前記Bluetoothモジュール1の動作を制御する制御部2と、これらに作動用電力を供給するためのバッテリー(電池)3を備えている。尚、Bluetoothモジュール1には、アナログの音声信号をデジタルの音声信号に又その逆に変換するインターフェースであるCODEC部1aが設けられ、制御部2はCPU等で構成される。また、上記Bluetooth端末機器20には、音声入力用のマイク21と、音声出力用のスピーカ22と、電源スイッチ23と、通話ボタン24が設けられ、例えば自動車の運転席の前方のサンバイザーに取り付けて、運転者がハンズフリー式に電話機で通話するときに使用される。
【0021】
上記アダプタ10には、前記制御部2と電話機(具体的には、携帯電話機)30との間で信号を入出力するために、電話機30に装備されたシステムコネクタ31に接続可能なコネクタ5が備えられ、このコネクタ5を電話機側のシステムコネクタ31に接続するに伴って、前記制御部2に電源が供給される。すなわち、図1に示すように、前記バッテリー3の出力端子がトランジスタ4を介して制御部2の電源端子Vccに接続され、上記システムコネクタ31とコネクタ5の接続に伴ってトランジスタ4がオンするように、トランジスタ4のベースがシステムコネクタ31を通して接地される構成となっている。
【0022】
なお、制御部2と電話機30との間で制御信号は、電話機30から制御部2に入力する下りシリアル信号と、制御部2から電話機30へ出力する上りシリアル信号の各端子を通して授受される。
【0023】
通話時の音声信号が前記システムコネクタ31とコネクタ5を経由して入出力されている。すなわち、図1に示すように、電話機から出力されたアナログの受信音声信号がシステムコネクタ31とコネクタ5を通って前記CODEC部1aに入力され、CODEC部1aでデジタル信号に変換された後、Bluetoothモジュール1から前記Bluetooth端末機器20に送られて前記スピーカ22から音声として出力され、一方、前記Bluetooth端末機器20のマイク21に入力されたアナログの音声信号が、前記Bluetooth端末機器20側でデジタル信号に変換された後、Bluetoothモジュール1に送信され、CODEC部1aでアナログの音声信号に変換されてから出力される構成となっている。
【0024】
そして、上記システムコネクタ31を通しての音声信号の入出力により、従来のイヤホンマイク端子の場合に比べて音声品質が大きく改善される。すなわち、例えば携帯電話の仕様では、マイク入力を想定して、イヤホンマイク端子に入力する送話音声の標準信号レベルは、−47dBV(=0.01Vpp)と非常に小さい値に規定されている。一方、システムコネクタ31では、−22dBV(=0.221Vpp)と大きな値に規定されている。そのため、−22dBV程度の信号レベルであるBluetoothモジュール1の音声出力信号は、イヤホンマイク端子の場合は、過大入力とならないよう信号レベルを約25dB減衰して入力する必要があり、その結果、S/N比(信号対雑音比)で約25dB悪くなるのに対して、システムコネクタ31の場合はそのまま入力することができ、S/N比の低下が回避される。尚、受話音声の場合は、イヤホンマイク端子とシステムコネクタで同等の標準信号レベル(−22dBV)であり、差はない。
【0025】
次に、電話機30で電話をする場合の通話制御について説明すると、前記制御部2が、電話機側から着信信号又は発信信号(相手から電話がかかってきたときは着信信号、相手に電話をかけるときは発信信号になる)を受け取るに伴い、前記Bluetoothモジュール1への電源供給をオンする(具体的には、Bluetoothモジュール1に電源オン指令を出力する)とともに、Bluetoothモジュール1と前記Bluetooth端末機器20との間で通信リンクを形成して前記Bluetooth端末機器20にて電話機30の音声を入出力可能とするために、Bluetoothモジュール1に対してリンク形成指令(具体的には、コール信号)を出力する。
そして、Bluetoothモジュール1は、制御部2からリンク形成指令を受け取ると、Bluetooth端末機器20に呼び出し信号を出力し、これによってBluetooth端末機器20側で呼び出し音が鳴るので、これに応答する(具体的には、Bluetooth端末機器20の通話ボタン24を押す)と、上記通信リンクが形成され、この通信リンクを介してBluetooth端末機器20で通話することができる。
【0026】
また、通話を終了させるための動作として、電話機側で通話終了が操作された場合に対応して、前記制御部2が、電話機側から通話終了信号を受け取るに伴い、前記Bluetoothモジュール1への電源供給をオフするように構成されている。尚、電話機側で通話終了が操作される場合には、電話の相手が通話を終了させた場合と、こちらの電話機30の通話ボタンが押されて通話が終了した場合の両方を含む。
さらに、例えばBluetooth端末機器20の電源スイッチ23をオフ操作して、Bluetoothモジュール1とBluetooth端末機器20との間の通信リンクが切断された場合に対応して、前記制御部2が、前記Bluetoothモジュール1と前記Bluetooth端末機器20との間の通信リンクの切断を検知するに伴い、電話機側に通話終了指令を出力し、且つ、前記Bluetoothモジュール1への電源供給をオフするように構成されている。
【0027】
制御部2による上記通話制御のフローチャートを図3に示す。まず、電話機30側から着信コマンド又は発信コマンドを受け取ったか否かを判断し、両コマンドの何れも受け取っていないときは、始めに戻る。着信コマンドを受け取った場合は、電話機30側に通話開始コマンドを返してから、又、発信コマンドを受け取った場合は直ちに、Bluetoothモジュール1に対して、電源オン指令を出力するとともに、コール信号を出力する。ここで、図示はしないが、上記コール信号を受け取ったBluetoothモジュール1は、Bluetooth端末機器20を呼び出して、通信リンクを形成するための動作を行う。
【0028】
次に、電話機30側から通話終了コマンドを受け取ったか否かを判断し、通話終了コマンドを受け取っていない場合は、Bluetoothモジュール1からBluetooth端末機器20との間の通信リンクが切断した信号が出力されているか否かを判断する。そして、Bluetoothモジュール1から通信リンクの切断状態を示す信号を入力して通信リンクの切断を検知した場合は、電話機30側に通話終了コマンドを返してから、又、電話機側から通話終了コマンドを受け取った場合は直ちに、Bluetoothモジュール1に対して、電源オフ指令を出力して、通話制御を終了する。
【0029】
以上説明したように、本発明のBluetoothアダプタでは、Bluetoothモジュール1内でBluetoothチップによって実行される制御ファームの変更(ソフトの変更)をせず、制御部2に備えた8ビット程度の安価なCPU(マイコン)を使用して通話制御を実現することができる。その結果、Bluetoothチップのソフトを変更する場合の多額のソフト開発費用(ソフトコードの開示費用など)が不要であるとともに、Bluetoothチップについての高度なソフトウエアの知識も不要である。
【0030】
〔別実施形態〕
上記実施形態では、Bluetooth端末機器20を、自動車の運転席前方のサンバイザーに取り付けるタイプに構成したが、これ以外に、いわゆるヘッドセットタイプのハンズフリーユニットに構成してもよい。
【0031】
上記実施形態では、電話機用Bluetoothアダプタ10に電源スイッチを設けず、コネクタ5をシステムコネクタ31に接続したときにアダプタ10の電池3から制御部2に電源が供給される構成としたが、これ以外に、アダプタ10に電源供給オンオフ用の電源スイッチを設けてもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、電話機用Bluetoothアダプタ10に通信スイッチ(従来品のコールスイッチ、図4参照)を設けていないが、例えば、Bluetoothアダプタ10とBluetooth端末機器20の間の距離が長く、通信リンクが安定に形成されないおそれがあるような使用の場合に、通信スイッチを用いて手動でBluetooth端末機器20を呼び出して、通信リンクの形成テストを行うような構成も可能である。
【0033】
上記実施形態では、電話機用Bluetoothアダプタに電源供給用の電池3を備えたが、これ以外に、アダプタには電池を備えず、コネクタ5をシステムコネクタ31に接続したときに、電話機側の電池等からアダプタ側に電源が供給されるような構成でもよい。
なお、図示はしないが、上記アダプタの電池3はアダプタ用の充電器によって充電するが、このとき、コネクタ5とシステムコネクタ31を介して、電話機30側の電池を同時に充電するような構成も可能である。
【0034】
上記実施形態では、音声信号をコネクタ5とシステムコネクタ31を経由して入出力するように構成したが、例えば電話機側のシステムコネクタを使わずに、イヤホンマイク端子によって入出力するように構成も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電話機用Bluetoothアダプタと、Bluetooth端末機器のブロック構成図
【図2】本発明に係る電話機用Bluetoothアダプタと、Bluetooth端末機器の全体外観図
【図3】通話制御のフローチャート
【図4】従来の電話機用Bluetoothアダプタと、Bluetooth端末機器の全体構成図
【符号の説明】
1 Bluetoothモジュール
2 制御部
5 コネクタ
10 電話機用Bluetoothアダプタ
20 Bluetooth端末機器
30 電話機
31 システムコネクタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、Bluetooth技術を用いて、携帯電話機等で通話するときの音声を別の端末機器で入出力するための電話機用Bluetoothアダプタに関し、具体的には、音声の入出力機能を有するBluetooth端末機器との間でデータ送受信可能なBluetoothモジュールと、前記Bluetoothモジュールの動作を制御する制御部とを備えた電話機用Bluetoothアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、上記電話機用Bluetoothアダプタ(以下、アダプタと略す。)は、従来、Bluetooth通信機能を有するBluetoothモジュールや、CPU等からなる制御部を内蔵するとともに、電源スイッチやコールスイッチ(以下、通信スイッチとも呼ぶ)を備え、音声信号の入出力ケーブルを電話機(例えば携帯電話機)のマイクイヤホン端子に接続するように構成していた。一方、Bluetooth端末機器(以下、ハンズフリーユニットとも呼ぶ)には、アダプタと同様のBluetoothモジュールを内蔵する他、音声入力用のマイクや音声出力用のスピーカ、電源スイッチ、通信ボタン(通話スイッチとも呼ぶ)が備えられている。
【0003】
そして、準備操作として、アダプタの電源スイッチとハンズフリーユニットの電源スイッチを押して電源オン状態にしておき、電話がかかってきた場合は、先ず、携帯電話機の通話ボタンを押し、次に、アダプタのコールボタンとハンズフリーユニットの通話ボタンを押してアダプタとハンズフリーユニットの間で通信リンクを形成させてから、ハンズフリーユニットのマイクとスピーカで相手と話しをするようにしていた(これを第1の従来技術と呼ぶ)。
【0004】
ところで、電話機用Bluetoothアダプタの一例として、携帯電話機に装備されたシステムコネクタにコネクタで信号接続するとともに、電話機のケースに一体的に結合された形態のものが示されている(例えば、特許文献1参照)。なお、この特許文献1には、電話がかかってきたときのスイッチ操作については、特には記載されていない。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−237762号公報(第2−6頁、図1〜図8)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1の従来技術では、ハンズフリーユニットで通話を開始するまでに、「携帯電話機の通話ボタン」、「アダプタのコールボタン」、「ハンズフリーユニットの通話ボタン」と多数のスイッチ操作を要し、操作が煩雑であるという不都合があった。なお、アダプタとハンズフリーユニットの電源投入時に、アダプタとハンズフリーユニットの間で通信リンクを形成することは可能であるが、このような操作は現実的でないと考えられる。すなわち、外来ノイズや間違ったボタン操作によってリンクが切断する場合があり、また、通信リンクを形成した状態では、Bluetoothモジュールが通話時と同等の電力を消費するため、アダプタやハンズフリーユニットの電池の消耗が速くなる不利がある。
なお、電話をかける場合においても、携帯電話機での番号入力操作の他に、手動で通信リンクを形成する操作が必要であり、電話がかかってきた場合と同様に操作が煩雑であった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通話時の操作を簡単にするとともに、無駄な消費電力を低減することが可能となる電話機用Bluetoothアダプタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る電話機用Bluetoothアダプタの第一の特徴構成は、請求項1に記載した如く、前記制御部が、電話機側から着信信号又は発信信号を受け取るに伴い、前記Bluetoothモジュールへの電源供給をオンするとともに、前記Bluetoothモジュールと前記Bluetooth端末機器との間で通信リンクを形成して前記Bluetooth端末機器にて電話機の音声を入出力可能とするために、前記Bluetoothモジュールに対してリンク形成指令を出力する点にある。
【0009】
同第二の特徴構成は、請求項2に記載した如く、上記第一の特徴構成に加えて、前記制御部が、電話機側から通話終了信号を受け取るに伴い、前記Bluetoothモジュールへの電源供給をオフする点にある。
【0010】
同第三の特徴構成は、請求項3に記載した如く、上記第一又は第二の特徴構成に加えて、前記制御部が、前記Bluetoothモジュールと前記Bluetooth端末機器との間の通信リンクの切断を検知するに伴い、電話機側に通話終了指令を出力し、且つ、前記Bluetoothモジュールへの電源供給をオフする点にある。
【0011】
同第四の特徴構成は、請求項4に記載した如く、上記第一から第三のいずれかの特徴構成に加えて、前記制御部と電話機との間で信号を入出力するために、電話機に装備されたシステムコネクタに接続可能なコネクタが備えられ、前記コネクタを前記システムコネクタに接続するに伴って、前記制御部に電源が供給される点にある。
【0012】
同第五の特徴構成は、請求項5に記載した如く、上記第一から第四のいずれかの特徴構成に加えて、前記制御部と電話機との間で信号を入出力するために、電話機に装備されたシステムコネクタに接続可能なコネクタが備えられ、音声信号が前記コネクタと前記システムコネクタを経由して入出力される点にある。
【0013】
以下に作用並びに効果を説明する。
本発明に係る電話機用Bluetoothアダプタの第一の特徴構成によれば、音声の入出力機能を有するBluetooth端末機器との間でデータ送受信可能なBluetoothモジュールの動作を制御する制御部が、電話機側から着信信号又は発信信号を受け取るに伴い、Bluetoothモジュールへの電源供給をオンするとともに、BluetoothモジュールとBluetooth端末機器との間で通信リンクを形成してBluetooth端末機器にて電話機の音声を入出力可能とするために、Bluetoothモジュールに対してリンク形成指令を出力する。
【0014】
すなわち、相手から電話がかかってきた場合は、電話機側から制御部に着信信号が出され、相手に電話をかける場合は、電話機側から制御部に発信信号が出され、制御部がその着信信号又は発信信号のいずれかを受け取ると、Bluetoothモジュールの電源供給をオンするとともに、Bluetoothモジュールに対してリンク形成指令を出力する。そして、Bluetoothモジュールは、制御部からリンク形成指令を受け取ると、Bluetooth端末機器に呼び出し信号を出力し、その呼び出し信号にBluetooth端末機器が応答して、Bluetooth端末機器との間に通信リンクが形成されると、その通信リンクを介して電話の音声データが送受信されて、Bluetooth端末機器によって電話の音声が入出力され、相手と話しをすることができる。
【0015】
従って、電話をかける場合又は電話がかかってきた場合のいずれにおいても、アダプタ側から自動的に出力される呼び出し信号に応じてBluetooth端末機器側で応答操作(例えば、Bluetooth端末機器に備えた通話ボタンの押し操作)をするだけで、通話を開始することができるので、通話時の操作を簡単にすることが可能となり、また、電話をかけるかあるいは電話がかかってきて通話するときだけBluetoothモジュールに電源が供給され、それ以外の待機時には電源が供給されないので、無駄な消費電力を低減することが可能となる電話機用Bluetoothアダプタが提供される。
【0016】
同第二の特徴構成によれば、前記制御部が、電話機側から通話終了信号を受け取るに伴い、前記Bluetoothモジュールへの電源供給をオフする。
すなわち、通話中に相手側が通話終了操作をした場合、あるいは、こちら側の電話機で通話終了操作をした場合は、電話機側から制御部に通話終了信号が出され、制御部が通話終了信号を受け取ると、Bluetoothモジュールへの電源供給がオフされる。
従って、電話機側での通話終了操作がなされたときに、確実にBluetoothモジュールへの電源供給をオフして、消費電力の低減を実現することが可能となる電話機用Bluetoothアダプタの好適な実施形態が提供される。
【0017】
同第三の特徴構成によれば、前記制御部が、前記Bluetoothモジュールと前記Bluetooth端末機器との間の通信リンクの切断を検知するに伴い、電話機側に通話終了指令を出力するとともに、前記Bluetoothモジュールへの電源供給をオフする。
すなわち、通話中にBluetooth端末機器の電源がオフされるか、あるいは、アダプタ側でボタン操作等によって、通信リンクが切断されたような場合には、その通信リンクの切断を検知して通話終了を判断する。
従って、電話機側での通話終了操作がなされず、通話終了のために通信リンクが切断されたようなときでも、確実にBluetoothモジュールへの電源供給をオフして消費電力の低減を実現し、且つ、電話機側に通話終了を指令して電話回線を確実に切断させることが可能となる電話機用Bluetoothアダプタの好適な実施形態が提供される。
【0018】
同第四の特徴構成によれば、前記制御部と電話機との間で信号を入出力するために電話機に装備されたシステムコネクタに、アダプタ側に備えたコネクタを接続するに伴って、前記制御部に電源が供給される。
すなわち、アダプタに電源オンオフ用のスイッチを設ける必要がなく、電源をオンするために特別なスイッチ操作も不要である。
従って、電源投入のための装置構成が簡素で且つ操作が容易になる電話機用Bluetoothアダプタの好適な実施形態が提供される。
【0019】
同第五の特徴構成によれば、前記制御部と電話機との間で信号を入出力するために電話機に装備されたシステムコネクタと、これに接続されたアダプタ側のコネクタを経由して、音声信号が入出力される。
すなわち、上記システムコネクタは音声信号を高振幅値の状態で通すことができ、例えば、音声信号を低振幅値の状態でしか通すことができない電話機のマイクイヤホン端子に音声信号ケーブルを接続する場合のように、アダプタから出力される音声信号を予め減衰させることが不要となるので、信号減衰に伴うSN比の低下が抑制される。同時に、取扱に邪魔なイヤホンケーブルも不要となる。
従って、Bluetooth端末機器により高品質の音声での通話が可能となる電話機用Bluetoothアダプタの好適な実施形態が提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係る電話機用Bluetoothアダプタの実施形態について、図面に基づいて説明する。
上記アダプタ10は、図1〜図2に示すように、音声の入出力機能を有するBluetooth端末機器20との間でデータ送受信可能なBluetoothモジュール1と、前記Bluetoothモジュール1の動作を制御する制御部2と、これらに作動用電力を供給するためのバッテリー(電池)3を備えている。尚、Bluetoothモジュール1には、アナログの音声信号をデジタルの音声信号に又その逆に変換するインターフェースであるCODEC部1aが設けられ、制御部2はCPU等で構成される。また、上記Bluetooth端末機器20には、音声入力用のマイク21と、音声出力用のスピーカ22と、電源スイッチ23と、通話ボタン24が設けられ、例えば自動車の運転席の前方のサンバイザーに取り付けて、運転者がハンズフリー式に電話機で通話するときに使用される。
【0021】
上記アダプタ10には、前記制御部2と電話機(具体的には、携帯電話機)30との間で信号を入出力するために、電話機30に装備されたシステムコネクタ31に接続可能なコネクタ5が備えられ、このコネクタ5を電話機側のシステムコネクタ31に接続するに伴って、前記制御部2に電源が供給される。すなわち、図1に示すように、前記バッテリー3の出力端子がトランジスタ4を介して制御部2の電源端子Vccに接続され、上記システムコネクタ31とコネクタ5の接続に伴ってトランジスタ4がオンするように、トランジスタ4のベースがシステムコネクタ31を通して接地される構成となっている。
【0022】
なお、制御部2と電話機30との間で制御信号は、電話機30から制御部2に入力する下りシリアル信号と、制御部2から電話機30へ出力する上りシリアル信号の各端子を通して授受される。
【0023】
通話時の音声信号が前記システムコネクタ31とコネクタ5を経由して入出力されている。すなわち、図1に示すように、電話機から出力されたアナログの受信音声信号がシステムコネクタ31とコネクタ5を通って前記CODEC部1aに入力され、CODEC部1aでデジタル信号に変換された後、Bluetoothモジュール1から前記Bluetooth端末機器20に送られて前記スピーカ22から音声として出力され、一方、前記Bluetooth端末機器20のマイク21に入力されたアナログの音声信号が、前記Bluetooth端末機器20側でデジタル信号に変換された後、Bluetoothモジュール1に送信され、CODEC部1aでアナログの音声信号に変換されてから出力される構成となっている。
【0024】
そして、上記システムコネクタ31を通しての音声信号の入出力により、従来のイヤホンマイク端子の場合に比べて音声品質が大きく改善される。すなわち、例えば携帯電話の仕様では、マイク入力を想定して、イヤホンマイク端子に入力する送話音声の標準信号レベルは、−47dBV(=0.01Vpp)と非常に小さい値に規定されている。一方、システムコネクタ31では、−22dBV(=0.221Vpp)と大きな値に規定されている。そのため、−22dBV程度の信号レベルであるBluetoothモジュール1の音声出力信号は、イヤホンマイク端子の場合は、過大入力とならないよう信号レベルを約25dB減衰して入力する必要があり、その結果、S/N比(信号対雑音比)で約25dB悪くなるのに対して、システムコネクタ31の場合はそのまま入力することができ、S/N比の低下が回避される。尚、受話音声の場合は、イヤホンマイク端子とシステムコネクタで同等の標準信号レベル(−22dBV)であり、差はない。
【0025】
次に、電話機30で電話をする場合の通話制御について説明すると、前記制御部2が、電話機側から着信信号又は発信信号(相手から電話がかかってきたときは着信信号、相手に電話をかけるときは発信信号になる)を受け取るに伴い、前記Bluetoothモジュール1への電源供給をオンする(具体的には、Bluetoothモジュール1に電源オン指令を出力する)とともに、Bluetoothモジュール1と前記Bluetooth端末機器20との間で通信リンクを形成して前記Bluetooth端末機器20にて電話機30の音声を入出力可能とするために、Bluetoothモジュール1に対してリンク形成指令(具体的には、コール信号)を出力する。
そして、Bluetoothモジュール1は、制御部2からリンク形成指令を受け取ると、Bluetooth端末機器20に呼び出し信号を出力し、これによってBluetooth端末機器20側で呼び出し音が鳴るので、これに応答する(具体的には、Bluetooth端末機器20の通話ボタン24を押す)と、上記通信リンクが形成され、この通信リンクを介してBluetooth端末機器20で通話することができる。
【0026】
また、通話を終了させるための動作として、電話機側で通話終了が操作された場合に対応して、前記制御部2が、電話機側から通話終了信号を受け取るに伴い、前記Bluetoothモジュール1への電源供給をオフするように構成されている。尚、電話機側で通話終了が操作される場合には、電話の相手が通話を終了させた場合と、こちらの電話機30の通話ボタンが押されて通話が終了した場合の両方を含む。
さらに、例えばBluetooth端末機器20の電源スイッチ23をオフ操作して、Bluetoothモジュール1とBluetooth端末機器20との間の通信リンクが切断された場合に対応して、前記制御部2が、前記Bluetoothモジュール1と前記Bluetooth端末機器20との間の通信リンクの切断を検知するに伴い、電話機側に通話終了指令を出力し、且つ、前記Bluetoothモジュール1への電源供給をオフするように構成されている。
【0027】
制御部2による上記通話制御のフローチャートを図3に示す。まず、電話機30側から着信コマンド又は発信コマンドを受け取ったか否かを判断し、両コマンドの何れも受け取っていないときは、始めに戻る。着信コマンドを受け取った場合は、電話機30側に通話開始コマンドを返してから、又、発信コマンドを受け取った場合は直ちに、Bluetoothモジュール1に対して、電源オン指令を出力するとともに、コール信号を出力する。ここで、図示はしないが、上記コール信号を受け取ったBluetoothモジュール1は、Bluetooth端末機器20を呼び出して、通信リンクを形成するための動作を行う。
【0028】
次に、電話機30側から通話終了コマンドを受け取ったか否かを判断し、通話終了コマンドを受け取っていない場合は、Bluetoothモジュール1からBluetooth端末機器20との間の通信リンクが切断した信号が出力されているか否かを判断する。そして、Bluetoothモジュール1から通信リンクの切断状態を示す信号を入力して通信リンクの切断を検知した場合は、電話機30側に通話終了コマンドを返してから、又、電話機側から通話終了コマンドを受け取った場合は直ちに、Bluetoothモジュール1に対して、電源オフ指令を出力して、通話制御を終了する。
【0029】
以上説明したように、本発明のBluetoothアダプタでは、Bluetoothモジュール1内でBluetoothチップによって実行される制御ファームの変更(ソフトの変更)をせず、制御部2に備えた8ビット程度の安価なCPU(マイコン)を使用して通話制御を実現することができる。その結果、Bluetoothチップのソフトを変更する場合の多額のソフト開発費用(ソフトコードの開示費用など)が不要であるとともに、Bluetoothチップについての高度なソフトウエアの知識も不要である。
【0030】
〔別実施形態〕
上記実施形態では、Bluetooth端末機器20を、自動車の運転席前方のサンバイザーに取り付けるタイプに構成したが、これ以外に、いわゆるヘッドセットタイプのハンズフリーユニットに構成してもよい。
【0031】
上記実施形態では、電話機用Bluetoothアダプタ10に電源スイッチを設けず、コネクタ5をシステムコネクタ31に接続したときにアダプタ10の電池3から制御部2に電源が供給される構成としたが、これ以外に、アダプタ10に電源供給オンオフ用の電源スイッチを設けてもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、電話機用Bluetoothアダプタ10に通信スイッチ(従来品のコールスイッチ、図4参照)を設けていないが、例えば、Bluetoothアダプタ10とBluetooth端末機器20の間の距離が長く、通信リンクが安定に形成されないおそれがあるような使用の場合に、通信スイッチを用いて手動でBluetooth端末機器20を呼び出して、通信リンクの形成テストを行うような構成も可能である。
【0033】
上記実施形態では、電話機用Bluetoothアダプタに電源供給用の電池3を備えたが、これ以外に、アダプタには電池を備えず、コネクタ5をシステムコネクタ31に接続したときに、電話機側の電池等からアダプタ側に電源が供給されるような構成でもよい。
なお、図示はしないが、上記アダプタの電池3はアダプタ用の充電器によって充電するが、このとき、コネクタ5とシステムコネクタ31を介して、電話機30側の電池を同時に充電するような構成も可能である。
【0034】
上記実施形態では、音声信号をコネクタ5とシステムコネクタ31を経由して入出力するように構成したが、例えば電話機側のシステムコネクタを使わずに、イヤホンマイク端子によって入出力するように構成も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電話機用Bluetoothアダプタと、Bluetooth端末機器のブロック構成図
【図2】本発明に係る電話機用Bluetoothアダプタと、Bluetooth端末機器の全体外観図
【図3】通話制御のフローチャート
【図4】従来の電話機用Bluetoothアダプタと、Bluetooth端末機器の全体構成図
【符号の説明】
1 Bluetoothモジュール
2 制御部
5 コネクタ
10 電話機用Bluetoothアダプタ
20 Bluetooth端末機器
30 電話機
31 システムコネクタ
Claims (5)
- 音声の入出力機能を有するBluetooth端末機器との間でデータ送受信可能なBluetoothモジュールと、
前記Bluetoothモジュールの動作を制御する制御部とを備えた電話機用Bluetoothアダプタであって、
前記制御部が、電話機側から着信信号又は発信信号を受け取るに伴い、前記Bluetoothモジュールへの電源供給をオンするとともに、前記Bluetoothモジュールと前記Bluetooth端末機器との間で通信リンクを形成して前記Bluetooth端末機器にて電話機の音声を入出力可能とするために、前記Bluetoothモジュールに対してリンク形成指令を出力する電話機用Bluetoothアダプタ。 - 前記制御部が、電話機側から通話終了信号を受け取るに伴い、前記Bluetoothモジュールへの電源供給をオフする請求項1記載の電話機用Bluetoothアダプタ。
- 前記制御部が、前記Bluetoothモジュールと前記Bluetooth端末機器との間の通信リンクの切断を検知するに伴い、電話機側に通話終了指令を出力し、且つ、前記Bluetoothモジュールへの電源供給をオフする請求項1又は2記載の電話機用Bluetoothアダプタ。
- 前記制御部と電話機との間で信号を入出力するために、電話機に装備されたシステムコネクタに接続可能なコネクタが備えられ、
前記コネクタを前記システムコネクタに接続するに伴って、前記制御部に電源が供給される請求項1〜3のいずれかに記載の電話機用Bluetoothアダプタ。 - 前記制御部と電話機との間で信号を入出力するために、電話機に装備されたシステムコネクタに接続可能なコネクタが備えられ、
音声信号が前記システムコネクタと前記コネクタを経由して入出力される請求項1〜4のいずれかに記載の電話機用Bluetoothアダプタ。
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Cited By (3)
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JP2010192985A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Toshiba Corp | 移動通信装置 |
US7894863B2 (en) | 2006-05-11 | 2011-02-22 | Sony Corporation | Communication system, communication apparatus, and operation control method |
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-
2002
- 2002-10-28 JP JP2002312822A patent/JP2004147266A/ja active Pending
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JP2010192985A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Toshiba Corp | 移動通信装置 |
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