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JP2004145849A - 多系列ガバナシステムの安全弁制御方法 - Google Patents

多系列ガバナシステムの安全弁制御方法 Download PDF

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JP2004145849A
JP2004145849A JP2003092031A JP2003092031A JP2004145849A JP 2004145849 A JP2004145849 A JP 2004145849A JP 2003092031 A JP2003092031 A JP 2003092031A JP 2003092031 A JP2003092031 A JP 2003092031A JP 2004145849 A JP2004145849 A JP 2004145849A
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Japan
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governor
series
pressure
safety valve
opening
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JP2003092031A
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Inventor
Masayuki Takano
高野 雅之
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】多系列ガバナシステムで、容易かつ確実に異常昇圧を生じる原因となるガバナを判断し、選択的に遮断する。
【解決手段】負荷の100%に対して、容量50%のガバナ11,12,13を3系列用い、第1系列31と第2系列32とを常用し、第3系列33は待機用とする。各ガバナ11,12,13の設定圧は順次異ならせ、負荷が小さいときは、第1系列31のみ稼働し、負荷が50%を超えると第2系列32も稼働させる。各ガバナ11,12,13の稼働状態は、センサ41,42,43によってそれぞれ検出され、二次圧P2の異常昇圧時には、稼働中のガバナ11,12,13のうちで最下位のものが原因であると判断して、当該ガバナ11,12,13の系列31,32,33に設けられる安全弁21,22,23のみを選択的に遮断させる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体を輸送する管路系に設けられ、一次圧を二次圧に減圧して流量変動による圧力変動を抑えるガバナと安全弁との組合せを、複数系列用いて形成する多系列ガバナシステムの安全弁制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、都市ガスの供給系統などの流体を輸送する管路系には、負荷に一定の圧力で流体を供給するために、供給される一次圧を減圧し、流量が変動しても二次圧の変動が抑えられるように整圧する機能を果すガバナが用いられている。ガバナは、整圧器と呼ばれることもあり、信頼性が高くなるように製造されているけれども、万一動作が異常になり、二次圧が上昇するのを防ぐために、緊急遮断弁などの安全弁が設けられる。二次圧が異常に上昇すると安全弁が動作し、流体の供給を遮断する。ガバナおよび安全弁の組合せが1系統だけしか設けられていないと、安全弁の遮断で負荷には流体が全く供給されなくなってしまう。
【0003】
図7および図8は、2系列および4系列のガバナシステムの概略的な構成をそれぞれ示す。2系列のガバナ1,2および4系列のガバナ1,2,3,4には、安全弁1a,2aおよび安全弁1a,2a,3a,4aがそれぞれ設けられ、一次管路5から供給される一次圧P1の流体を、二次圧P2に減圧して二次管路6の負荷に供給する。安全弁1a,2a,3a,4aは、たとえば昇圧遮断弁であり、二次管路6の圧力を検出するセンサ7からの出力に応じて動作し、二次管路6の圧力が設定圧力に達するまでは全開状態となり、設定圧力に達すると遮断状態となる。
【0004】
図7の2つのガバナ1,2の二次側設定圧力には差が設けられる。二次側設定圧力が高い方をガバナ1とすると、二次側設定圧力が低い方のガバナ2は、ガバナ1が正常に動作している範囲では稼働しないで休止している。ガバナ1は常用側となり、ガバナ2は待機側となる。ガバナ1を介して二次管路6に供給される流体がガバナ1の容量の最大値である100%を超えると、二次側圧力は降下し、ガバナ2の二次側設定圧力に達する。これによってガバナ2も稼働を開始し、ガバナ1,2が同容量であれば、単体の容量の200%の容量まで、負荷に流体を供給することができる。
【0005】
このような安全弁1a,2aを備えた常用ガバナ1+待機ガバナ2の複数系列ガバナシステムは広く用いられ、たとえば2系列の場合、常用ガバナ1を含む系列の二次側圧力が上昇すると、その系列の安全弁1aが作動して、常用ガバナ1を含む系列を遮断する。この結果二次管路6の圧力は低下し、予め設定圧を低くしておいた待機ガバナ2が自動的に作動する。通常、必要容量を100%として、常用と待機との2系列で、合計200%の容量を有する設備が設置される。
【0006】
図8に示すような4系列のガバナシステムでは、破線で示すガバナ4および安全弁4aの系列を待機させる。ただし、待機するガバナ4には、必ずしも安全弁4aを組合せなくてもよい。このように、常用としては、1/nの能力を持つガバナをn基同時稼働させ、同じく1/nの能力のガバナを1基待機させ、少なくとも待機用を除く各ガバナに安全弁をそれぞれ組合わせれば、100×(1+1/n)%の容量を持つ設備でn系列ガバナの安全システムを成立させることができる。しかし二次側圧力が昇圧するなどの異常が発生すると、(n+1)基あるうちのどのガバナに原因があるかを迅速に判断して選択的に遮断する必要がある。
【0007】
本件出願人は、n系列の緊急遮断弁と整圧器とを組合わせて形成する多系列の流体供給システムでの多系列整圧器の遮断弁制御方法を開示している(たとえば、特許文献1参照)。この遮断弁制御方法では、各整圧器の弁開度やローディング圧力などを検出して昇圧故障を起した整圧器を特定し、その整圧器を含む系列の緊急遮断弁のみを作動させて、その系統を遮断するようにしている。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−282543号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示すような従来の2系列ガバナシステムでは、常用のガバナ1と待機用のガバナ2とに100%づつの容量を必要とし、全体では200%の容量が必要となる。n基のガバナを常用し、1基を待機させる(n+1)基のガバナを用いる多系列ガバナシステムでは、n=2で各ガバナの容量は50%となり、全体の容量は150%と、2系列ガバナシステムの場合に必要な200%よりも小さくすることができる。必要な容量が小さくなると、各系列を構成するガバナや安全弁も小さくなり、低コスト化とともに、ガバナシステムを設置するスペースも小さくて済み、設置場所の確保なども容易となる。
【0010】
しかしながら、系列数が多くなると、昇圧異常を検出したときに安全弁を作動させて、昇圧異常を生じている原因となるガバナがどの系列であるかを判断し、選択的に遮断することが困難となる。特許文献1で開示されているような方法では、制御や判断が複雑になってしまう。
【0011】
本発明の目的は、容易かつ確実に異常昇圧を生じる原因となるガバナを判断し、選択的に遮断することができる多系列ガバナシステムの安全弁制御方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一次側から供給される流体を二次側に減圧して供給し、供給流量が変動しても予め定める二次圧を保つように整圧するガバナを、並列に複数系列接続し、各ガバナに安全弁をそれぞれ設けて、異常発生時に安全弁を作動させて流体の供給を遮断する多系列ガバナシステムの安全弁制御方法において、
3以上の複数の系列でガバナおよび安全弁の組合せを設け、
系列毎のガバナの動作状態に差を設けて、上位のガバナが全開状態になると下位のガバナの稼働が開始するように圧力を設定しておき、
二次圧の異常上昇を検出すると、稼働を開始している系列のうちで相対的に最下位の圧力が設定されているガバナを含む系列の安全弁を遮断させることを特徴とする多系列ガバナシステムの安全弁制御方法である。
【0013】
本発明に従えば、一次側から供給される流体を二次側に減圧して供給し、供給流量が変動しても予め定める二次圧を保つように整圧するガバナを、並列に複数系列接続し、各ガバナに安全弁をそれぞれ設けて、異常発生時に安全弁を作動させて流体の供給を遮断する多系列ガバナシステムを、3以上の複数の系列でガバナおよび安全弁の組合せを設けるように形成する。系列毎のガバナの動作状態に差を設けて、上位のガバナが全開状態になると下位のガバナの稼働が開始するように圧力を設定する。二次圧の異常上昇を検出すると、稼働を開始している系列のうちで相対的に最下位の圧力が設定されているガバナを含む系列の安全弁を遮断させる。そのガバナの上位側のガバナはすべて全開状態であり、新たに稼働を開始したガバナに異常昇圧の原因がある確率が高いからである。このような基準で、容易かつ確実に異常昇圧を生じる原因となるガバナを判断し、選択的に遮断することができる。
【0014】
また本発明は、前記複数系列のガバナのうち、全体で最下位の圧力が設定される系列を除くガバナを常用し、該最下位の圧力が設定される系列を待機させることを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、常用として、1/nの能力を持つガバナをn基同時稼働させ、同じく1/nの能力のガバナを1基待機させ、各ガバナに安全弁をそれぞれ組合わせて、100×(1+1/n)%の容量を持つ設備でn系列ガバナの安全システムを成立させることができる。ガバナは本来信頼性が高く、異常昇圧を生じる可能性があるのも1基だけとなる可能性が大きく、待機していたガバナを常用にして、流体の供給を異常昇圧検出前と同様に続けることができる。ただし、待機用のガバナがなくなるので、異常昇圧の原因となったガバナを交換するなどの対策を施せば、元の設定状態に戻すこともできる。
【0016】
さらに本発明は、一次側から供給される流体を二次側に減圧して供給し、供給流量が変動しても予め定める二次圧を保つように整圧するガバナを、並列に複数系列接続し、少なくとも待機系列とするガバナを除く各ガバナに安全弁をそれぞれ設けて、異常発生時に安全弁を作動させて流体の供給を遮断する多系列ガバナシステムの安全弁制御方法において、
3以上の複数の系列でガバナおよび安全弁の組合せを設け、
系列毎のガバナの弁開度の開度値と開度上昇速度とを常時検出しておき、
二次圧の異常上昇を検出すると、各系列のガバナの開度値と開度上昇速度とに基づいて、昇圧異常の原因となるガバナを特定し、特定されるガバナを含む系列の安全弁を遮断させることを特徴とする多系列ガバナシステムの安全弁制御方法である。
【0017】
本発明に従えば、一次側から供給される流体を二次側に減圧して供給し、供給流量が変動しても予め定める二次圧を保つように整圧するガバナを、並列に複数系列接続し、少なくとも待機系列とするガバナを除く各ガバナに安全弁をそれぞれ設けて、異常発生時に安全弁を作動させて流体の供給を遮断する多系列ガバナシステムを、3以上の複数の系列でガバナおよび安全弁の組合せを設けるように形成する。系列毎のガバナの弁開度の開度値と開度上昇速度とを常時検出しておく。二次圧の異常上昇を検出すると、各系列のガバナの開度値と開度上昇速度とに基づいて、昇圧異常の原因となるガバナを特定し、特定されるガバナを含む系列の安全弁を遮断させる。異常の原因となるガバナを、弁開度の開度値と開度上昇速度とに基づいて特定するので、容易かつ確実に異常昇圧を生じる原因となるガバナを判断し、選択的に遮断することができる。
【0018】
また本発明で、前記昇圧異常の原因となるガバナの特定は、前記系列毎のガバナの開度値と開度上昇速度との関係について、予め定める判定可能条件が満たされるときに行い、該判定可能条件が満たされないときは、該条件が満たされるまで待機することを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、昇圧異常の原因となるガバナの特定は、系列毎のガバナの開度値と開度上昇速度との関係について、予め定める判定可能条件が満たされるときに行うので、確実に昇圧異常の原因となるガバナを特定することができる。判定可能条件が満たされないときは、条件が満たされるまで待機するので、不正確な判定を避けることができる。
【0020】
また本発明で、前記予め定める判定可能条件は、常用2系列と待機1系列とを組合わせる3系列ガバナシステムで、常用2系列の両方で開度上昇速度が0となり、一方の系列の開度が0となって他方の系列の開度が0とならないとき、または、一方の系列の開度上昇速度よりも他方の系列の開度上昇速度の方が大きくなるときであり、
前記昇圧異常の原因となるガバナとして、該他方の系列のガバナを特定することを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、常用2系列と待機1系列とを組合わせる3系列ガバナシステムで、常用2系列の両方で開度上昇速度が0となり、一方の系列の開度が0となっても他方の系列の開度が0とならないときは、正常であれば他方は高い二次圧を低減するために開度を低下させるべきであり、異常の原因と判断することができる。一方の系列の開度上昇速度よりも他方の系列の開度上昇速度の方が大きくなるときは、他方の系列のガバナの開度が増大していることが二次圧が高くなっている原因であり、他方の系列のガバナを異常の原因と判断することができる。異常の原因となっていると判断することができる他方のガバナの系列を遮断することができるようになるので、昇圧異常に対して適切な処置をとることができる。
【0022】
また本発明は、前記一方の系列の開度上昇速度よりも他方の系列の開度上昇速度の方が大きくなるときであっても、該一方の系列の開度よりも該他方の系列の開度の方が大きくないときは、前記昇圧異常の原因となるガバナとして、該他方の系列のガバナを特定しないことを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、他方の系列の開度上昇速度が一方の系列よりも大きくなるときでも、他方の系列の開度が一方の系列の開度よりも大きくならないうちは、他方の系列を異常の原因とは判断しないので、確実な判定が可能になるまで待つことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である3系列ガバナシステムの構成を簡略化して示す。一次管路10から供給される都市ガスなどの流体は、3系列のガバナ11,12,13のうちの常用の2系列で整圧されて二次管路20の負荷に供給される。各系列は、ガバナ11,12,13に安全弁21,22,23がそれぞれ組合わされて形成される。すなわち、本実施形態の3系列ガバナシステム30は、常用の第1系列31および第2系列32と、待機用の第3系列33とが並列に接続されて形成される。全部の系列31,32,33の安全弁21,22,23は、通常全開状態である。各安全弁21,22,23は、制御装置40からの駆動出力で作動して遮断状態とすることができる。安全弁21,22,23がいったん遮断すると、機械的にトリップして、遮断状態を続ける。遮断状態は、安全弁21,22,23の外部から容易に認識することができる。制御装置40は、各ガバナ11,12,13の動作状態を検出する開度センサ41,42,43および二次圧センサ45からの検出出力に応答し、安全弁21,22,23を選択的に遮断させる制御を行う。各ガバナ11,12,13は、二次管路20の最大負荷に対して、各々50%の供給能力を有するものを使用する。
【0025】
図2は、(a)で図1の各ガバナ11,12,13に設定される動作特性を示し、(b)で二次管路20へ供給される流体の流量と常用のガバナ11,12の弁の開度との関係を示す。図1に示すように、一次管路10からは、全開状態の安全弁21,22,23を介して一次圧力P1の流体が各ガバナ11,12,13にそれぞれ供給される。各ガバナ11,12,13には、図2(a)の圧力p1,p2,p3で示すように作動圧力が設定される。すなわち、第1系列31のガバナ11には、最上位の設定圧p1が設定される。第2系列32のガバナ12には、中位の設定圧p2が設定される。第3系列のガバナ13には、最下位の設定圧p3が設定される。図2(a)に示すように、p1>p2>p3である。
【0026】
第1系列31と第2系列32とを常用として、負荷へ供給する流体の流量が50%に達するまでは、第1系列31のガバナ11のみが作動する。負荷へ供給する流体の流量が50%を超えると、第1系列31のガバナ11は全開状態となり、二次圧はP2は低下する。低下した二次圧P2が第2系列32のガバナ12の設定圧p2に達すると、第2系列32のガバナ12が稼働を開始する。すなわち、図2(b)に示すように、常用▲1▼のようにガバナ11が開度100%に近づくと、常用▲2▼となるガバナ12の稼働が開始する。二次圧P2の変化は、図2(a)に示す常用▲1▼+▲2▼となる。第3系列のガバナ13は待機用となり、P2>P3であれば閉じている。安全弁23は、必ずしも設ける必要はない。
【0027】
図3は、図1の3系列ガバナシステム30で、各ガバナ11,12,13として使用することができるガバナ50の概略的な構成を示す。ガバナ50は、一次側管路51と二次側管路52との間に設けられ、パイロット管路53に発生するパイロット圧力に応じて開閉状態を変化させる。一次管路51と二次管路52との間のガバナ本体54のケーシング55内には、パイロット管路53に連通するパイロット室56が設けられる。パイロット管路53は、リストリクタ57を介して一次管路51に接続され、パイロット弁58を介して二次管路52に接続される。パイロット室56は、弁体59およびケージ60を経て、一次圧室61および二次圧室62とそれぞれ対峙している。なお、ガバナ本体54は、特開平6−138953号公報の図3でメインガバナ3として開示されているものと、基本的に同等である。ただし、説明の便宜上、参照符号は変更している。
【0028】
弁体59は、ゴムなどの弾性材料で椀状に形成され、パイロット室56,一次圧室61および二次圧室62内の流体の圧力差に応じて部分的に変形する。ケージ60は多数のスリット60aが形成され、流体の透過性を有する。弁体59の変形状態に応じて、一次圧室61内の流体がケージ60のスリット60aを通って、二次圧室62に流れ込む。パイロット室56内の圧力は、パイロット弁58が開いて、一次管路51と二次管路52との間をパイロット管路53を介して流れる流体が、リストリクタ57を通過する際に、絞りであるリストリクタ57の抵抗による圧力降下で低下する。パイロット弁58は、二次側管路52の二次圧P2に応じて開閉する。二次圧P2が設定圧よりも小さいときには開き、設定圧よりも高くなると閉じる。
【0029】
ガバナ本体54には、図1の開度センサ41,42,43による開度検出のために、ダイヤフラム支持体63、ばね64および作動指示計65が設けられる。ダイヤフラム支持体63は、ばね64によって支持され、弁体59に軽く当接し、弁体59の作動に追従する。ダイヤフラム支持体63に固定されている作動指示計65で、弁体59の作動状況が指示される。
【0030】
パイロット弁58が閉じていると、パイロット室56の圧力は一次圧室61の一次圧P1と等しくなるので、一次圧室61に臨む弁体59には差圧がかからない。パイロット室56と二次圧室62との間には差圧が生じ、ケージ60が設けられているので、弁体59はケージ60に押付けられて、気密を保つ。パイロット弁58が開いて、パイロット室56内のパイロット圧が一次圧室61内の一次圧P1よりも小さくなると、一次圧室61に臨む弁体59はパイロット室56側に凹むように変形し、一次圧室61から二次圧室62に流れる流体の流路が形成される。流体が二次圧室62から二次側管路52側に流れ込むと、二次圧室62の二次圧P2が上昇し、パイロット弁58が閉じるようになる。図2(a)に示すようなガバナ11,12,13の設定圧力p1,p2,p3は、パイロット弁58の動作用の設定を変えて実現することができる。
【0031】
図1に示すような3系列ガバナシステム30は、ガバナ50と安全弁との組合せを増加させて、4系列以上にすることもできる。すなわち、nを3以上の整数として、1/nの能力を持つガバナ50をn基同時稼働させ、同じく1/nの能力のガバナ50を1基待機させ、少なくとも待機用を除く各ガバナ50に安全弁をそれぞれ組合わせて、100×(1+1/n)%の容量を持つ設備でn系列ガバナの安全システムを成立させることができる。
【0032】
本実施形態のような3系列のシステムでは、システム正常時、あるガバナ(以降、「当該ガバナ」という)が稼働していなければ、その上位の(二次圧設定の高い)ガバナは全開状態で、その下位の(二次圧設定の低い)ガバナは全閉状態となっていることを利用して、昇圧異常を生じさせる原因となるガバナを特定し、そのガバナを含む系列の安全弁を作動させてその系列を遮断する。昇圧などの異常が発生すれば、上位のガバナは全開であるために、原因とはなり得ないからである。下位のガバナは未稼働であるために、当該ガバナを含む系統のみを遮断すればよい。当該ガバナは、二次圧力、ガバナ流量、ガバナの弁開度などを、センサ41,42,43で検知して正確に判断することができる。
【0033】
一般的なn+1系列を対象とする手順では、最下位のガバナから稼働しているか否かを判断していけばよい。最上位から稼働しているガバナを確認して、確認されたガバナのうちで最下位のガバナに異常の原因があると判断して、その系列を遮断することもできる。ガバナは本来的に信頼性が高く、複数基が同時に異常動作を行ったり、一次側と二次側とが完全に連通するような故障は生じないと考えることができる。
【0034】
図4は、本発明の実施の他の形態で多系列ガバナの安全弁制御を行う概略的な構成を示す。本実施形態では、一次管路10と二次管路20との間に、図1の実施形態と同様に、3系列ガバナシステム70が設けられる場合を想定する。本実施形態で図1の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明は省略する。本実施形態でも、第1系列71および第2系列72を常用し、第3系列73は待機用とする。各系列71,72,73には同等のガバナ81,82,83がそれぞれ設けられる。各ガバナ81,82,83の容量は、二次管路20の負荷の容量を100%とすると、50%ずつとなる。各系列71,72,73には、ガバナ81,82,83とともに、昇圧異常時に遮断するための安全弁21,22,23(以下、図面上では「V」と略称することもある。)がそれぞれ設けられる。通常の稼働状態では、安全弁21,22,23は全開状態であり、ガバナ81,82,83が動作する設定圧に差を設けて、第1系列71および第2系列72のガバナ81,82が常用として稼働し、第3系列73のガバナ83が待機用として通常は休止するようにしておく。
【0035】
各ガバナ81,82,83は、基本的に図3に示すガバナ50と同様な原理で動作し、パイロット弁58に相当するパイロットガバナ(以下、図面上では「Pg」 と略称する。)81a,82a,83aがそれぞれ設けられる。本実施形態のガバナ81,82,83は、パイロットガバナ81a,82a,83aの設定圧をリモートセッタ(以下、図面上では「R/S」と略称する。)91,92,93で遠隔的に設定することが可能である。また、ガバナ81,82,83の動作状態として、弁体59の開度を開度センサ41,42,43によって検出することができる。
【0036】
ガバナ81,82,83として、図3に示すようなガバナ50を用いるときは、弁体59の変形状態を作動指示計65で検出するようにすればよい。また、ガバナ81,82,83の稼働状態は、弁開度ばかりではなく、パイロット圧や流量でも検出可能である。また、圧力センサ95,96は、一次管路10および二次管路20にそれぞれ設けられ、一次圧力P1および二次圧力P2をそれぞれ検出する。
【0037】
ガバナの開度センサ41,42,43などによって検出されるガバナ81,82,83の稼働状態は、監視装置100に入力される。監視装置100には、一次管路10に設ける圧力センサ95が検出する一次圧力P1、および二次管路20に設けられる圧力センサ96が検出する二次圧力P2も入力される。監視装置100は、入力される検出情報に基づいて、各ガバナ81,82,83の稼働状態を監視する。コンピュータ101は、監視装置100からの出力に応答し、二次圧力P2が所定の圧力よりも高くなる昇圧異常が発生すると、その原因となった系列71,72,73を、後述するような方法で特定することができる。コンピュータ101は、特定された系列71,72,73に属する安全弁21,22,23を遮断させる。この結果、常用の第1系列71または第2系列72のいずれかが遮断されると、待機用となっていた第3系列73のガバナ83が稼働するようになる。
【0038】
コンピュータ101は、異常昇圧に対する安全弁21,22,23の制御ばかりではなく、各ガバナ81,82,83に対する個々の稼働履歴に応じた点検周期の見極めのための演算処理も行うことができる。
【0039】
図5は、図4のコンピュータ101による二次圧力P2の監視手順を示す。負荷が小さいときは第1系列71のみ稼働し、負荷が増えるに従って第2系列72も稼働するように、ガバナ81,82,83動作状態が設定される。ステップb0から手順を開始し、ステップb1では、第1系列71の開度センサ41によって検出される出力L1が100%未満であるか否かを判断する。L1<100と判断すると、ステップb2で第2系列72の開度センサ42によって検出される出力L2が0%であるか否かを判断する。L2=0と判断すると、ステップb3で第3系列73の開度センサ43によって検出される出力L3が0%であるか否かを判断する。L3=0と判断すると、ステップb4で二次管路20の圧力センサ96によって検出される二次圧力P2が上限の閾値Pset(max)以下となっているか否かを判断する。Pset(max)≧P2であれば、正常な動作状態であり、ステップb1に戻る。以上のステップb1からステップb4では、第1系列71のガバナ81のみが稼働している状態が確認される。
【0040】
ステップb1でL1<100でないと判断されるとき、L1=100であり、ガバナ81は全開の稼働状態であり、第2系列72のガバナ82の稼働も開始しているはずである。ステップb1からステップb5に進み、第2系列72の開度センサ42によって検出される出力L2が100%未満であるか否かを判断する。L2<100と判断すると、ステップb6で第3系列73の開度センサ43によって検出される出力L3が0%であるか否かを判断する。L3=0と判断すると、ステップb7で二次管路20の圧力センサ96によって検出される二次圧力P2が上限の閾値Pset(max)以下となっているか否かを判断する。Pset(max)≧P2であれば、正常な動作状態であり、ステップb1に戻る。以上のステップb5からステップb7では、第1系列71のガバナ81および第2系列72のガバナ82が稼働している状態が確認される。
【0041】
ステップb5でL2<100でないと判断されるとき、L2=100であり、ガバナ82は全開の稼働状態であり、ステップb8で二次管路20の圧力センサ96によって検出される二次圧力P2が上限の閾値Pset(max)以下となっているか否かを判断する。Pset(max)≧P2であれば、正常な動作状態であるけれども、流量が想定している負荷の100%を超えている状態である。
【0042】
ステップb4でPset(max)≧P2ではないと判断されるとき、すなわちPset(max)<P2と判断されるときは昇圧異常であり、その原因は第1系列71にあると判るので、ステップb9で安全弁21を閉じて、ステップb10で警報装置102から安全弁21を遮断している旨の警報を発生させる。ステップb7でPset(max)≧P2ではないと判断されるとき、すなわちPset(max)<P2と判断されるときは昇圧異常であり、その原因は第2系列72にあると判るので、ステップb11で安全弁52を閉じて、ステップb12で警報装置102から安全弁22を遮断している旨の警報を発生させる。
【0043】
ステップb8でPset(max)≧P2であれば、ステップb13で警報装置から流量オーバ警報を発生させる。Pset(max)≧P2でないときは、Pset(max)<P2であり、昇圧異常も生じているので、ステップb14で警報装置102から流量オーバとともに、二次圧力P2が昇圧異常になっている旨の警報を発生させる。
【0044】
ステップb2、ステップb3、またはステップb6でL2=0、L3=0またはL3=0でないとそれぞれ判断されるとき、ステップb15、ステップb16またはステップb17でリモートセッタ92,93,93をそれぞれ作動させ、パイロットガバナ82a,83a,83の設定圧を下げる。
【0045】
図6は、本発明の実施のさらに他の形態として、図4に示すようなコンピュータ101が前述の3系列ガバナ70について、昇圧異常検出時に原因となるガバナを判断してその系統を選択的に遮断する制御手順を示す。コンピュータ101は、監視装置100を介して、第1系列71の開度センサ41によって検出されるガバナ81の開度値としての出力L1、第2系列72の開度センサ42によって検出されるガバナ82の開度値としての出力L2、および第3系列73の開度センサ43によって検出されるガバナ83の開度値の出力L3を常時監視する。また、各開度値L1,L2,L3の時間的な変化に基づいて、各系列71,72,73の開度変化速度V1,V2,V3をそれぞれ算出する。
【0046】
ステップc0から手順を開始し、ステップc1では、圧力センサ96によって検出する二次圧P2が許容上限を超えているか否かを判断する。二次圧P2が許容上限を超えていないときは、二次圧P2の監視を続ける。二次圧P2が許容上限を超えているときは、ステップc2で、常用の第1系列71のガバナ81の開度値である出力L1と、常用の第2系列72のガバナ82の開度値である出力L2とがともに0となっているか否かを判断する。L1=L2=0、すなわち両方とも閉じていると判断するときは、ステップc1に戻って、二次圧P2の監視を続ける。
【0047】
ステップc2でL1=L2=0ではない、すなわち、少なくともガバナ81,82の一方は閉じていないと判断するときは、ステップc3で両方のガバナ81,82の開度変化が変化速度として負、すなわち閉じるように変化しているか否かを判断する。V1<0かつV2<0ではないと判断するときは、ステップc4でV1=V2=0、すなわち両方とも開度変化がないか否かを判断する。いずれかの開度変化があれば、ステップc5でV1=V2、すなわち両方の開度変化速度が等しいか否かを判断する。V1=V2ではないと判断すると、ステップc6でV1>V2であるか否かを判断する。
【0048】
ステップc4でV1=V2=0であると判断するときは、ステップc7でL2=0であるか否かを判断する。L2=0ではないと判断するときは、ステップc8でL=0であるか否かを判断する。ステップc6でV1>V2であると判断するときは、ステップc9でL1>L2であるか否かを判断する。ステップc6でV1>V2ではないときは、ステップc5で既にV1=V2ではないと判断されているので、V1<V2となり、ステップc10でL1<L2であるか否かを判断する。なお、ステップc2でL1=L2=0ではないと、既に判断している。
【0049】
ステップc7でL2=0であると判断すると、ステップc11で第1系目を遮断する。ステップc8でL1=0であると判断すると、ステップc12で第2系列目を遮断する。すなわち、常用2系列の両方で開度上昇速度V1,V2が0となり、一方の開度が0となっても他方の開度が0とならないときは、正常であれば他方は高い二次圧を低減するために開度を低下させるべきであり、異常の原因と判断することができる。
【0050】
ステップc9でL1>L2であると判断すると、ステップc13で第1系列目を遮断する。ステップc10でL1<L2であると判断すると、ステップc14で第2系列目を遮断する。すなわち、一方の系列の開度上昇速度よりも他方の系列の開度上昇速度の方が大きくなり、かつ一方の系列の開度よりも他方の系列の開度の方が大きいときは、他方の系列のガバナの開度が増大していることが二次圧が高くなっていることの原因であることは明らかであり、他方の系列のガバナを異常の原因と判断することができる。なお、ステップc9やステップc10の判断を行わずに、ステップc6でV1>V2と判断すれば、ステップc13に進み、V1<V2と判断すればステップc14に進むようにすることもできる。
【0051】
ステップc3でV1<0かつV2<0と判断するときは、ステップc15で、警報装置102から判定不能警報を出し、判定可能になるまで待機するために、ステップc1に戻る。同一の条件が続けば、ステップc1からステップc15までを繰返し、判定可能な条件が成立してステップc11〜ステップc14のいずれかでの遮断が行われるまで待機することになる。ステップc5でV1=V2であると判断するとき、ステップc8でL1=0でないと判断するとき、ステップc9でL1>L2でないと判断するとき、およびステップc10でL1<L2でないと判断するときも、ステップc15で判定不能警報を出し、ステップc1に戻って、前述のように判定可能になるまで待機する。
【0052】
すなわち、昇圧異常の原因となるガバナの特定は、ステップc11〜c14で、系列毎のガバナの開度値と開度上昇速度との関係について、予め定める判定可能条件が満たされるときに行うので、確実に昇圧異常の原因となるガバナを特定することができる。判定可能条件が満たされないときは、ステップc1からステップc15までの手順を繰返して、条件が満たされるまで待機するので、不正確な判定を避けることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、3以上の複数の系列でガバナおよび安全弁の組合せを設け、系列毎のガバナの動作状態に差を設けて、上位のガバナが全開状態になると下位のガバナの稼働が開始するように圧力を設定する。二次圧の異常上昇を検出すると、稼働を開始している系列のうちで相対的に最下位の圧力が設定されているガバナを、容易かつ確実に原因であると判断し、そのガバナを含む系列の安全弁を作動させて、選択的に遮断することができる。
【0054】
また本発明によれば、常用として、1/nの能力を持つガバナをn基同時稼働させ、1基待機させて、100×(1+1/n)%の容量を持つ設備でn系列ガバナの安全システムを成立させることができる。
【0055】
さらに本発明によれば、3以上の複数の系列でガバナおよび安全弁の組合せを設け、系列毎のガバナの弁開度の開度値と開度上昇速度とを常時検出しておき、二次圧の異常上昇を検出すると、各系列のガバナの開度値と開度上昇速度とに基づいて、昇圧異常の原因となるガバナを特定するので、容易かつ確実に異常昇圧を生じる原因となるガバナを判断し、選択的に遮断することができる。
【0056】
また本発明によれば、昇圧異常の原因となるガバナの特定は、系列毎のガバナの開度値と開度上昇速度との関係について、予め定める判定可能条件が満たされるまで待機してから行うので、不正確な判定を避けて確実に昇圧異常の原因となるガバナを特定することができる。
【0057】
また本発明によれば、常用2系列と待機1系列とを組合わせる3系列ガバナシステムなどで、常用2系列について、昇圧異常の原因となっているガバナを開度上昇速度から判断して遮断することができるので、昇圧異常に対して適切な処置をとることができる。
【0058】
また本発明によれば、昇圧異常の原因となるガバナを、開度上昇速度と開度とに基づいて、確実に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である3系列ガバナシステム30の構成を簡略化して示す配管系統図である。
【図2】図1の3系列ガバナシステム30の圧力設定状態と、動作特性とを示すグラフである。
【図3】図1の3系列ガバナシステム30に使用するガバナ50の構成を示す簡略化した断面図である。
【図4】本発明の実施の他の形態である3系列ガバナシステム70の構成を簡略化して示す配管系統図である。
【図5】図4の3系列ガバナシステム70で昇圧異常検出時に、原因となるガバナを判断してその系統を選択的に遮断し、またパイロットバルブの設定圧を調整する制御手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施のさらに他の形態として、図4の3系列ガバナシステム70で昇圧異常検出時に原因となるガバナを判断してその系統を選択的に遮断する制御手順を示すフローチャートである。
【図7】従来からの2系列ガバナシステムの構成を簡略化して示す配管系統図である。
【図8】従来からの4系列ガバナシステムの構成を簡略化して示す配管系統図である。
【符号の説明】
10 一次管路
11,12,13,50,81,82,83 ガバナ
20 二次管路
21,22,23 安全弁
30,70 3系列ガバナシステム
31,71 第1系列
32,72 第2系列
33,73 第3系列
40 制御装置
51 一次側管路
52 二次側管路
53 パイロット管路
56 パイロット室
57 リストリクタ
58 パイロット弁
59 弁体
65 作動指示計

Claims (6)

  1. 一次側から供給される流体を二次側に減圧して供給し、供給流量が変動しても予め定める二次圧を保つように整圧するガバナを、並列に複数系列接続し、各ガバナに安全弁をそれぞれ設けて、異常発生時に安全弁を作動させて流体の供給を遮断する多系列ガバナシステムの安全弁制御方法において、
    3以上の複数の系列でガバナおよび安全弁の組合せを設け、
    系列毎のガバナの動作状態に差を設けて、上位のガバナが全開状態になると下位のガバナの稼働が開始するように圧力を設定しておき、
    二次圧の異常上昇を検出すると、稼働を開始している系列のうちで相対的に最下位の圧力が設定されているガバナを含む系列の安全弁を遮断させることを特徴とする多系列ガバナシステムの安全弁制御方法。
  2. 前記複数系列のガバナのうち、全体で最下位の圧力が設定される系列を除くガバナを常用し、該最下位の圧力が設定される系列を待機させることを特徴とする請求項1記載の多系列ガバナシステムの安全弁制御方法。
  3. 一次側から供給される流体を二次側に減圧して供給し、供給流量が変動しても予め定める二次圧を保つように整圧するガバナを、並列に複数系列接続し、少なくとも待機系列とするガバナを除く各ガバナに安全弁をそれぞれ設けて、異常発生時に安全弁を作動させて流体の供給を遮断する多系列ガバナシステムの安全弁制御方法において、
    3以上の複数の系列でガバナおよび安全弁の組合せを設け、
    系列毎のガバナの弁開度の開度値と開度上昇速度とを常時検出しておき、
    二次圧の異常上昇を検出すると、各系列のガバナの開度値と開度上昇速度とに基づいて、昇圧異常の原因となるガバナを特定し、特定されるガバナを含む系列の安全弁を遮断させることを特徴とする多系列ガバナシステムの安全弁制御方法。
  4. 前記昇圧異常の原因となるガバナの特定は、前記系列毎のガバナの開度値と開度上昇速度との関係について、予め定める判定可能条件が満たされるときに行い、該判定可能条件が満たされないときは、該条件が満たされるまで待機することを特徴とする請求項3記載の多系列ガバナシステムの安全弁制御方法。
  5. 前記予め定める判定可能条件は、常用2系列と待機1系列とを組合わせる3系列ガバナシステムで、常用2系列の両方で開度上昇速度が0となり、一方の系列の開度が0となって他方の系列の開度が0とならないとき、または、一方の系列の開度上昇速度よりも他方の系列の開度上昇速度の方が大きくなるときであり、
    前記昇圧異常の原因となるガバナとして、該他方の系列のガバナを特定することを特徴とする請求項4記載の多系列ガバナシステムの安全弁制御方法。
  6. 前記一方の系列の開度上昇速度よりも他方の系列の開度上昇速度の方が大きくなるときであっても、該一方の系列の開度よりも該他方の系列の開度の方が大きくないときは、前記昇圧異常の原因となるガバナとして、該他方の系列のガバナを特定しないことを特徴とする請求項5記載の多系列ガバナシステムの安全弁制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105347460A (zh) * 2015-11-25 2016-02-24 新奥科技发展有限公司 一种超临界水反应系统、及其压强控制方法和装置
KR101813158B1 (ko) * 2014-01-06 2017-12-28 주식회사 성화이앤씨 연속용융도금라인의 유체 압력제어장치

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