JP2004145568A - 画像表示プログラム及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファイル群を表すインデックス画像をユーザが視認することによって、当該ファイル群を構成する各ファイルの内容をユーザが詳細に把握できるようにする。
【解決手段】画像表示制御部27によって表示されるファイル群を表すインデックス画像について、データ読み出し部22が、当該インデックス画像の属するファイル、上記インデックス画像が当該ファイルの何ページ目にあたるかを確認して、画像表示制御部27が上記インデックス画像の表示時に、当該インデックス画像が属するファイルと、当該ファイルにおいて何ページ目にあたるかの情報を表示する。
【選択図】 図2
【解決手段】画像表示制御部27によって表示されるファイル群を表すインデックス画像について、データ読み出し部22が、当該インデックス画像の属するファイル、上記インデックス画像が当該ファイルの何ページ目にあたるかを確認して、画像表示制御部27が上記インデックス画像の表示時に、当該インデックス画像が属するファイルと、当該ファイルにおいて何ページ目にあたるかの情報を表示する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に記録されているファイルのインデックス画像を生成して、ディスプレイ画面上に表示技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータ内のハードディスクや、光ディスク等の記録媒体に記録されている文書データや画像データについて、画像を縮小したサイズのインデックス画像(サムネイル画像)を作成し、生成したインデックス画像をディスプレイ画面上に並べて一覧表示する画像表示装置及びそのための画像表示プログラムが知られている。このような画像表示装置及び画像表示プログラムには、インデックス画像がディスプレイ画面上に表示されているときに、ユーザが画面上で複数のインデックス画像を指定すると、これらのファイルを関連付けて仮想的に1つのファイル群として扱い、当該ファイル群を示すインデックス画像を生成してディスプレイに表示し、当該インデックス画像の表示時には当該ファイル群の総ファイル数を表示するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記画像表示装置及び画像表示プログラムによってディスプレイに表示されるファイル群のインデックス画像は、ファイル群を構成する各ファイルのそれぞれの先頭ページのみがインデックス画像で表示されるに過ぎないため、ユーザは各ファイルの内容を詳細に把握することができなかった。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、一覧表示されたインデックス画像をユーザが視認すれば、ファイル群を構成する各ファイルの内容を詳細に把握することができる画像表示プログラム及び画像表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、コンピュータに対して、記録媒体に記録されている複数のファイルを関連付けて仮想的に1つのファイル群を生成し、当該ファイル群のインデックス画像を生成してディスプレイに表示させる画像表示プログラムにおいて、
前記ファイル群を構成する各ファイルのページ毎にインデックス画像を順次表示させるインデックス画像表示制御手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が属するファイルを確認するファイル確認手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が、前記ファイル確認手段によって確認されたファイルの何ページ目を示すものであるかを確認するファイルページ確認手段と、
前記インデックス画像表示制御手段による前記インデックス画像の表示時に、前記ファイル確認手段によって確認されたファイルと、前記ファイルページ確認手段によって確認されたページとを表示させるファイル情報表示制御手段としてコンピュータを機能させるものである。
【0006】
また、請求項6に記載の発明は、記録媒体に記録されている複数のファイルを関連付けて仮想的に1つのファイル群を生成し、当該ファイル群のインデックス画像を生成してディスプレイに表示する画像表示装置において、
前記ファイル群を構成する各ファイルのページ毎にインデックス画像を順次表示させるインデックス画像表示制御手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が属するファイルを確認するファイル確認手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が、前記ファイル確認手段によって確認されたファイルの何ページ目を示すものであるかを確認するファイルページ確認手段と、
前記インデックス画像表示制御手段による前記インデックス画像の表示時に、前記ファイル確認手段によって確認されたファイルと、前記ファイルページ確認手段によって確認されたページとを表示させるファイル情報表示制御手段と
を備えたものである。
【0007】
これらの構成によれば、インデックス画像表示制御手段によって各ファイルのページ毎に表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像の属するファイルをファイル確認手段が確認し、このインデックス画像が当該ファイルの何ページ目にあたるかをファイルページ確認手段が確認して、上記インデックス画像の表示時に、ファイル情報表示制御手段が、当該インデックス画像が属するファイルと、当該インデックス画像が当該ファイルの何ページ目を示すかとを表示する。これにより、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が、ファイル群においてどのファイルの何ページ目を示しているかを容易に把握できるので、ファイル群を構成する各ファイルの内容を従来よりも詳細に把握することができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像表示プログラムであって、前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が、前記ファイル群を構成する全ファイルを通して何ページ目を示すものかを確認するファイル群ページ確認手段を備え、
前記インデックス画像表示制御手段による前記インデックス画像の表示時に、前記ファイル群ページ確認手段によって確認されたページを、前記ファイル情報表示手段が表示させるように、コンピュータを機能させるものである。
【0009】
この構成によれば、インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が、ファイル群を構成する全ファイルを通して何ページ目を示すものかをファイル群ページ確認手段が確認し、当該インデックス画像の表示時には、当該インデックス画像が全ファイルを通して何ページ目のものかをファイル情報表示制御手段が表示させる。これにより、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が、ファイル群全体で通算何ページ目の画像を示すのかを容易に把握することができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像表示プログラムであって、前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が属するファイルの種類を、当該ファイルに付随するファイル情報から読み出すファイル種類読み出し手段を備え、
前記インデックス画像表示制御手段による前記インデックス画像の表示時に、前記ファイル種類読み出し手段が読み出したファイルの種類を、前記ファイル情報表示制御手段が表示させるように、コンピュータを機能させるものである。
【0011】
この構成によれば、インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像が属するファイルの種類をファイル種類読み出し手段が読み出し、当該ファイル種類をインデックス画像と共にファイル情報表示制御手段が表示するので、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示中のインデックス画像が属するファイルの種類(例えば、当該ファイルを開くために用いるアプリケーションの種類等)を容易に把握することができる。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像表示プログラムであって、前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が属するファイルの用紙サイズを、当該ファイルに付随するファイル情報から読み出す用紙サイズ読み出し手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によるインデックス画像の表示時に、前記用紙サイズ読み出し手段が読み出した用紙サイズを、前記ファイル情報表示制御手段が表示させるべく、コンピュータを機能させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像表示プログラム。
ものである。
【0013】
この構成によれば、インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像が属するファイルの用紙サイズを、用紙サイズ読み出し手段がファイル情報から読み出し、インデックス画像表示制御手段がインデックス画像と共に当該用紙サイズを表示するので、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が示す内容を印刷するときの用紙サイズを容易に把握することができる。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像表示プログラムであって、前記ファイル群を構成する総ファイル数を確認するファイル数確認手段と、
前記ファイル群が複数ファイルからなることを示すサンプル画像のデータを記憶する画像記憶手段とを備え、
前記ファイル数確認手段によって複数のファイル数が確認されたとき、前記ファイル情報表示制御手段が前記画像記憶手段から前記サンプル画像を読み出して、当該サンプル画像を前記ファイル群のインデックス画像の表示時に表示させるように、コンピュータを機能させるものである。
【0015】
この構成によれば、ファイル数確認手段によって複数のファイル数が確認されたとき、ファイル情報表示制御手段が画像記憶手段から上記サンプル画像を読み出し、上記インデックス画像表示時に表示するので、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が複数ファイルから構成されるファイル群を示すのか、単一のファイルを示すのかを直感的に把握することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像表示装置及び画像表示プログラムの一実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示す画像表示装置1は、パーソナルコンピュータ等から構成される。画像表示装置1は、装置全体の動作制御を司るCPU2を備え、このCPU2には、内部バスによって入力装置3,ROM4,RAM5,記憶装置6,ディスプレイ7及び記録媒体読取装置8が接続されている。これら各部はCPU2の制御の下、内部バスを介して各種データが各部間で入出力され、各種処理が実行される。
【0017】
入力装置3はキーボードやマウス等から構成され、ユーザによって操作指示等が入力される。ROM4には、装置全体の動作制御用のシステムプログラム等が記憶されている。記憶装置6はハードディスクドライブ等から構成され、本発明に係る画像表示プログラム等が記憶されている。CPU2は、記憶装置6から画像表示プログラム等を読み出し、その処理を実行して各ブロックの動作を制御する。また、RAM5はCPU2の作業領域として用いられる。ディスプレイ7はCRT又は液晶表示装置等からなり、CPU2による制御で各種画面を表示する。
【0018】
上記画像表示プログラムは、CD−ROM、FD等の記録媒体9から、ディスクドライブ等で構成される記録媒体読取装置8により記憶装置6に記録するようにしてもよい。また、当該画像表示装置1がネットワークを介して他のコンピュータ等に接続されている場合には、当該他のコンピュータ等からネットワークを介して画像表示プログラム等をダウンロードしてもよい。
【0019】
次に、上記のように構成された画像表示装置1の主要な機能について説明する。図2は画像表示装置1の主要機能ブロック図である。図2に示すように、画像表示装置1では、記憶装置6に記憶されている画像表示プログラムに従って、CPU2がプログラム実行部として機能する。記憶装置6に記憶されているテキスト形式等の文書データ1,2,3や、PDF形式,JPEG形式等の画像データ1〜nが読み出しの対象となる。なお、読み出しの対象となる文書データ及び画像データ等は記録媒体9に記憶されているものであってもよい。記憶装置6から読み出された文書データ及び画像データは、その内容を所定サイズに縮小したインデックス画像(サムネイル画像)がCPU2によって生成され、このインデックス画像は画像メモリとして機能するRAM5(図2では図外)に一旦転送され、ディスプレイ7に表示される。
【0020】
CPU2は、記憶装置6内の画像表示プログラムの指示に基づいて、記録媒体9又は記憶装置6に記憶されているファイルデータ(文書データ,画像データ等)及び当該ファイルに付随するファイル情報(当該ファイルを開くために用いるアプリケーションの種類,印刷時の用紙サイズ、ファイルページ数、表示中のインデックス画像が属するファイルや当該ファイルにおける何ページ目を示すか等の情報)を読み出すデータ読出部21と、データ読出部21が読み出したファイルデータに基づいてインデックス画像を各ファイルのページ毎に生成するインデックス画像生成部22と、後述するサンプル画像を生成するサンプル画像生成部23と、ディスプレイ7の画面上に表示されたインデックス画像の中から選択されたインデックス画像を認識する選択画像認識部24と、選択画像認識部24によって認識されたインデックス画像に対応するファイルを特定し、選択されたファイル同士を相互に関連付けて、仮想的に1つのファイル群として管理するファイル管理部25と、ユーザからのページ指定及びファイル指定を受け付ける指定受付部26と、上記インデックス画像、サンプル画像及びファイル情報をディスプレイ7の画面上に表示させる画像表示制御部27として機能する。
【0021】
インデックス画像生成部22は、上記のように、記憶装置6又は記録媒体9から読み出したファイルデータを縮小加工することにより、ファイルの中身を示すためのインデックス画像(サムネイル画像)を生成する。また、インデックス画像生成部22は、上記指定受付部26がファイル指定やページ指定(ファイル群全体を通して何ページ目かの指定等)を受け付けた場合に、当該指定を受けたファイルの先頭ページや、指定を受けたページのインデックス画像の生成処理等を行う。
【0022】
上記サンプル画像生成部23は、画像表示プログラム内のサンプル画像データ記憶部からサンプル画像データを読み出してサンプル画像を生成する。このサンプル画像は、ファイルの種類(例えば、当該ファイルを開くために用いるアプリケーションの種類を認識できるような縮小画像等を採用する。後述の図10参照)を表示するための画像や、複数ファイルからなるファイル群のインデックス画像の表示時に、当該ファイル群が複数ファイルからなることをユーザに認識させるために表示する画像のことである(例えば、クリップ等、当該ファイル群が複数ファイルから構成されていることを連想しやすい物の画像を採用する。後述の図12参照)。
【0023】
ファイル管理部25は、ユーザによって複数のインデックス画像が選択されたことを選択画像認識部24が認識したときに、選択されたインデックス画像に対応するそれぞれのファイルを相互に関連付けて仮想的に1つのファイル群として管理するものである。この場合、各ファイルの名称や種類(当該ファイルを開く場合に用いるアプリケーションの種類)の異同に拘わらず、1つのファイルとして取り扱うようにする。
【0024】
最初に、記憶装置6等に記憶されているファイルのインデックス画像を生成する基本的な処理について説明する。図3は当該処理を示すフローチャートである。当該インデックス画像の生成処理を行う場合、記憶装置6等に記憶されているファイルのファイルデータを読み出す(S1)。このとき、ファイルが複数ページからなるときは第1ページのファイルデータを読み出す。そして、読み出したファイルデータから構成される画像を所定サイズに縮小してインデックス画像を生成する(S2)。そして、生成したインデックス画像のデータをRAM5(画像メモリ)に転送し(S3)、当該インデックス画像をディスプレイ7に表示させる(S4)。以上の処理は、記録装置6等に記録されている各ファイルについて行う。
【0025】
次に、複数のファイルを積み重ねる場合の処理について説明する。図4は当該処理を示すフローチャート、図5(a)(b)は積み重ね処理を行うファイルを選択する操作時のディスプレイ画面を示す図、(c)は積み重ね処理後のインデックス画像を表示するディスプレイ画面を示す図である。
【0026】
記憶装置6等に記憶されている各ファイルのインデックス画像がディスプレイ7に一覧表示されている状態において(S11)、ユーザが所望のインデックス画像上でマウスポインタ(ポインタの一例)を左クリック等して所望のファイルを選択すると、当該選択されたファイルを積み重ね元のファイルとして認識し(S12)、選択されたインデックス画像を太枠で表示する(図5(a))。
【0027】
そして、いわゆるドラッグ&ドロップ操作等によって、選択した上記インデックス画像をユーザが別のインデックス画像上に移動させると、当該移動された先のインデックス画像に対応するファイルを積み重ね先のファイルとして認識し(S13)、当該積み重ね先のインデックス画像を色を変える等により表示する(図5(b))。この積み重ね先のファイルの認識後、選択された2つのファイルを関連付ける(S14)。すなわち、これら複数のファイルをリンクさせて仮想的に1つのファイル群として扱い、当該ファイル群を構成する総ファイル数及びファイル群全体のトータルページ数等の情報を保有しておく。そして、例えば、ファイル群を構成する各ファイルのページ毎のインデックス画像を表示する場合、各ファイルの名称や種類の異同に拘わらず、インデックス画像を連続してシームレスに表示可能とするものである。
【0028】
この後、S12で選択された積み重ね元ファイルのインデックス画像を非表示とし(S15)、上記複数のファイルが1つのファイルにまとめられたかのように見せかけてインデックス画像を表示する(図5(c))。当該積み重ね処理後のインデックス画像は、図5(c)に示すように、複数ファイルが積み重ねられている印象をユーザに与えることができるような表示にすることが好ましい。なお、当該インデックス画像と共に表示される各種ファイル情報の取得及び表示に関する処理は後述する。
【0029】
上記積み重ね処理がされたファイル群について、総ファイル数及び総ページ数の情報を取得する処理について具体的に説明する。図6は当該処理のフローチャートである。まず、ファイル群を構成するファイル数F(N)を確認すると共に、ファイルのページ数P(N)を確認する(S21)。このとき、積み重ねカウンタNの初期値は1とする。次に、ファイル群全体の総ページ数をSP(N)=SP(N−1)+P(N)の式に基づいて算出すると共に、総ファイル数をSF(N)=SF(N−1)+F(N)の式に基づいて算出する(S22)。このとき、例えば、当該ファイル群が単一のファイルからなるときは、当該1のファイルについてのページ数P(1)及びファイル数F(1)が総ページ数SP(1)及び総ファイル数SF(1)として算出されることになる。
【0030】
そして、積み重ね処理がされた場合は(S23で積み重ね)、積み重ねカウンタの値をインクリメントしてN=N+1とし(S24)、再度S21の処理を行う。これにより、ファイル群を構成するファイル数が積み重ね処理によって1つ追加された場合は、N=2としてS21の処理が実行されるため、追加された2つ目のファイルについてのファイル数F(2)及びページ数P(2)が確認される。そして、S22では、それまでの総ファイル数SF(1)=1に、追加された2つ目のファイルの数F(2)=1が加算されることによって、当該ファイル群を構成する総ファイル数がSF(2)=2として算出される。さらに、それまでの総ページ数SP(1)に、追加された2つ目のファイルのページ数P(2)が加算されることによって、当該ファイル群を構成する総ページ数SP(2)が算出される。例えば、それまでの総ページ数SP(1)が5枚であり、2つ目のファイルのページ数P(2)が3枚である場合は、総ページ数SP(2)は8枚と算出されることになる。この一連の処理を繰り返すことによって、ファイルが積み重ね処理された場合に、ファイル群全体の総ページ数及び総ファイル数を算出することができる。
【0031】
また、S23において、ばらし処理がされた場合は、ばらし処理特有のファイル数及びページ数情報取得処理が行われる(S25)。
【0032】
上記複数ファイルで構成されるファイル群について、ばらし処理がされた場合に、当該ファイル群を構成する各ファイルのページ数情報を取得する処理について具体的に説明する。図7は当該処理のフローチャートである。複数ファイルで構成されるファイル群についてばらし処理がされた場合、初期値をB=1として、当該ファイル群を構成している各ファイルについて各ページ数P(N)を確認する(S211)。このとき、各ファイルの数は1に固定される。そして、ばらし処理後のファイルに対して、更にばらし処理が行われた場合は(S212でYES)、すなわち、単一のファイルについて、当該ファイルを構成する各ページの単位までばらす処理が行われた場合は、初期値をB=B+1として、ページ単位のばらし処理特有のファイル数及びページ数情報取得処理が行われる(S213)。
【0033】
上記のように単一のファイルをページ単位にばらす処理が行われた場合に、各ページの情報を取得する処理について具体的に説明する。図8は当該処理のフローチャートである。1つのファイルをページ単位にばらす処理が行われる場合、すなわち、初期値がB=2である場合、ばらし後のファイルは各ページ単位に分かれるので、各ページ数及びファイル数は1に固定される(S221)。そして、ページ単位にばらした後のファイルに対して、更にばらし処理が行われた場合(S222でYES)、上記S221の処理を繰り返す。この場合、先の処理結果と同様のページ数及びファイル数情報が得られることになる。
【0034】
次に、上記ファイル群のファイル情報を表示する処理について説明する。図9は当該処理を示すフローチャート、図10はファイル情報が表示された状態のインデックス画像の例を示す図である。上記のように複数のファイルを積み重ねてファイル群を構成した場合、当該ファイル群を示すインデックス画像と共に、このファイル群を構成する総ファイル数や、ファイル群全体の総ページ数、各ファイル毎のページ数等のファイル情報を表示する。このようなファイル情報を表示する場合は、上記図6で示した処理で算出された、ファイル群の総ファイル数を確認し(S31)、当該ファイル群を構成する各ファイルのページ数を確認し(S32)、ファイル群全体の総ページ数を確認する(S33)。
【0035】
さらに、ファイル群を構成する各ファイルの種類、及び各ファイルについて設定されている印刷時の用紙サイズを確認し(S34,S35)、この各ファイルの種類に対応するサンプル画像を画像表示プログラムのサンプル画像データから読み出す(S36)。そして、これら総ファイル数、各ファイルのページ数、ファイル群全体の総ページ数、及び各ファイルの用紙サイズからなるファイル情報に対応するフォントデータと、各ファイルの種類を示すサンプル画像のデータとを画像メモリ(RAM5)に転送し(S37)、インデックス画像と共にディスプレイ7に表示させる(S38)。以上の処理は、記憶装置6等に記録されている全てのファイル群について行う。
【0036】
ファイル群を構成する複数ファイルの第1番目として設定されているファイルの第1ページのインデックス画像を表示する場合、図10に示すように、例えば、ファイル群が3つのファイルからなるときは、インデックス画像の下に「ファイルNo. 1/3」と表示することによって、総ファイル数と、インデックス画像として表示されているページが属するファイル(総ファイル数の中で何番目かを表示することによって当該ファイルを特定)とを表示する。さらに、例えば、当該ファイル群全体の総ページ数が9ページであるとすると、当該インデックス画像がファイル群全体の第1ページである場合は「ページNo. 1/9」と表示し、各ファイルがそれぞれ3ページで構成されているとすると、「ページNo. 1/9」の表示に並べて「1/3 0/3 0/3」と表示して、当該インデックス画像はファイル群の中で1番目のファイルの第1ページである旨を明示するようにする。各ファイルの印刷時の用紙サイズはインデックス画像の上に表示する。
【0037】
次に、ファイル群のファイル情報を表示する処理の他の実施形態について説明する。図11は当該処理を示すフローチャート、図12は当該処理に基づいてファイル情報が表示されたインデックス画像の例を示す図である。なお、以下の説明においては、上記図9に示したファイル情報表示処理と同様の処理については説明を省略する。
【0038】
上記ファイル情報表示処理を行う場合、当該ファイル群が複数ファイルから構成されていることを明確に示すためのサンプル画像をインデックス画像と共に表示するようにしてもよい。この場合、当該ファイル群の総ファイル数が複数であることが確認されたことをもって(S41,S42でYES)、画像表示プログラムから、ファイル群が複数ファイルから構成されていることを明確に示すためのサンプル画像データ(例えば、クリップ等の画像を示すデータ)を読み出し(S43)、当該サンプル画像データを、各ファイル情報に対応するフォントデータと共に画像メモリ(RAM5)に転送し(S49)、ディスプレイ7に表示させる(S50)。
【0039】
次に、ファイル群を構成する各ファイルのページ毎にインデックス画像を順次表示する処理について説明する。図13は当該処理を示すフローチャート、図14は当該処理に基づいてファイル情報が表示されたインデックス画像の例を示す図である。ファイル群を示すインデックス画像及びファイル情報を表示している状態において(S51)、例えば、インデックス画像の下に表示されているページ番号横の矢印キー(図12参照)をマウスポインタでクリックする操作等により、ファイル群全体において何ページ目を表示させるかが指定されると(S52でYES)、当該指定されたページに対応するファイルデータを記憶装置6等から読み出して(S53)、当該指定ページのインデックス画像を生成する(S54)。
【0040】
そして、上記指定されたページが属するファイル、当該指定ページが当該ファイル内で何頁目か、及び当該ファイルの印刷時の用紙サイズの情報を取得する(S55,S56,S57)。そして、指定ページが属するファイル、当該指定ページの当該ファイル内で何ページ目か、当該ファイルの印刷時の用紙サイズ、及び当該指定ページがファイル群全体で何頁目かのファイル情報に対応するフォントデータ、及び上記インデックス画像のデータを画像メモリ(RAM5)に転送し(S58)、当該インデックス画像及びファイル情報を、それまで表示されていたインデックス画像及びファイル情報に代えてディスプレイ7に表示させる(S59)。
【0041】
図14に示すように、例えば、表示するインデックス画像が、3つのファイルからなるファイル群の中で1番目のファイルに属する場合は、インデックス画像の下に「ファイルNo. 1/3」と表示することによって、総ファイル数と、インデックス画像として表示されているページが属するファイル(総ファイル数の中で何番目かを表示することによって当該ファイルを特定)とを表示する。更に、当該ファイル群全体の総ページ数が9ページであるとすると、当該インデックス画像がファイル群全体の第1ページである場合は「ページNo. 1/9」と表示し、各ファイルがそれぞれ3ページで構成されるとすると、「ページNo. 1/9」の表示に並べて「1/3 0/3 0/3」と表示して、当該インデックス画像はファイル群の中で1番目のファイルの第1ページである旨を明示する。各ファイルの印刷時の用紙サイズは、S52で指定されたページが属するファイルの用紙サイズが目立つようにして、インデックス画像の上に表示される。これらファイルNo.やページNo.の表示は、上記ページ指定に応じて、対応する数値が順次表示される。
【0042】
このように、本実施形態に係る画像表示プログラム及び画像表示装置によれば、画像表示制御部27によって各ファイルのページ毎に表示されるインデックス画像について、データ読出部21が、当該インデックス画像の属するファイルや、このインデックス画像が当該ファイルの何ページ目にあたるか等の情報を確認し、上記インデックス画像の表示時には、画像表示制御部27が、当該インデックス画像が属するファイルと、当該ファイルにおいて何ページ目か等の情報を表示するので、ユーザは、ディスプレイ7の表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が、当該ファイル群のどのファイルの何ページ目を示しているかを容易に把握でき、各ファイルの内容を詳細に把握することができる。
【0043】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、ファイル群を構成する全てのファイルについて、ファイル種類を確認して、対応するサンプル画像を表示するようにしているが、インデックス画像として表示されているページが属するファイルについてのみファイル種類を確認して表示するようにしてもよい。
【0044】
また、上記実施形態では、ファイル群を構成する全てのファイルについて、印刷時の用紙サイズを確認して、インデックス画像と共に表示するようにしているが、インデックス画像として表示されているページが属するファイルについてのみ用紙サイズを確認して表示するようにしてもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、表示されているインデックス画像が、ファイル群全体では何ページ目にあたるかを確認して表示するようにしているが、表示されているインデックス画像の属するファイル内において何ページ目であるかのみを表示するようにしてもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、表示されているインデックス画像が属するファイルを、サンプル画像データや、ファイル群において何番目のファイルであるか、を表示することによって示しているが、ファイル名や、ファイルを開くために用いるアプリケーション名等を表示する等、他の表示形態でもよいことは勿論である。
【0047】
また、上記実施形態では、複数ファイルからなるファイル群について、各ファイルの各ページ毎にインデックス画像を表示し、これに対応するファイル情報を表示するようにしているが、単一のファイルについても同様の表示処理を行うようにしてもよい。
【0048】
また、上記実施形態では、ファイル群を構成する各ファイルについての用紙サイズを確認してインデックス画像と共に表示するようにしているが、各々のファイル内で各ページ毎に異なる用紙サイズが設定されている場合には、各ページ毎の用紙サイズを確認して、上記インデックス画像と共に表示するようにしてもよい。
【0049】
また、上記インデックス画像と共に表示するファイル情報は、上記実施形態で示したものに限られず、ファイルに付随する他の様々な情報について表示可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上のように請求項1及び請求項6に記載の発明によれば、ディスプレイに表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像の属するファイル、及び当該インデックス画像がこのファイルの何ページ目にあたるかの情報が、上記インデックス画像と共に表示されるので、ユーザはディスプレイに表示されたインデックス画像を視認すれば、表示されているインデックス画像がファイル群のどのファイルの何ページ目を示しているかを容易に把握でき、各ファイルの内容を詳細に把握することができる。
【0051】
また、請求項2に記載の発明によれば、ディスプレイに表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像がファイル群を構成する全ファイルを通して何ページ目にあたるかの情報が、上記インデックス画像と共に表示されるので、ユーザはディスプレイの表示画面を視認すれば、当該インデックス画像がファイル群全体で通算何ページ目の画像を示すのかを容易に把握することができる。
【0052】
また、請求項3に記載の発明によれば、ディスプレイに表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像が属するファイルの種類が当該インデックス画像と共に表示されるので、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示中のインデックス画像が属するファイルの種類を容易に把握することができる。
【0053】
また、請求項4に記載の発明によれば、ディスプレイに表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像が属するファイルの用紙サイズが、当該インデックス画像と共に表示されるので、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が示す内容を印刷する時の用紙サイズを容易に把握することができる。
【0054】
また、請求項5に記載の発明によれば、ディスプレイに表示されるインデックス画像が複数ファイルからなるファイル群を示すときは、当該ファイル群が複数ファイルからなることを示すサンプル画像を読み出して、上記インデックス画像表示時に表示するので、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が複数ファイルから構成されるファイル群を示すのか、単一のファイから構成されるのかを直感的に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る画像表示装置の主要機能ブロック図である。
【図3】各ファイルのインデックス画像の生成処理を示すフローチャートである。
【図4】複数のファイルを積み重ねる場合の処理処理を示すフローチャートである。
【図5】(a)(b)は積み重ね処理を行うファイルを選択する操作時のディスプレイ画面を示す図、(c)は積み重ね処理後のインデックス画像を表示するディスプレイ画面を示す図である。
【図6】積み重ね処理がされた複数ファイルからなるファイル群について、総ファイル数及び総ページ数の情報を取得する処理を示すフローチャートである。
【図7】複数ファイルで構成されるファイル群について、ばらし処理がされた場合に、当該ファイル群を構成する各ファイルのページ数情報を取得する処理のフローチャートである。
【図8】単一のファイルをページ単位にばらす処理が行われた場合に、各ページの情報を取得する処理のフローチャートである。
【図9】ファイル群のファイル情報を表示する処理を示すフローチャートである。
【図10】ファイル情報が表示された状態のインデックス画像の例を示す図である。
【図11】ファイル群のファイル情報を表示する処理の他の実施形態を示すフローチャートである。
【図12】図11に示す処理に基づいてファイル情報が表示されたインデックス画像の例を示す図である。
【図13】ファイル群を構成する各ファイルのページ毎にインデックス画像を順次表示する処理を示すフローチャートである。
【図14】図13に示す処理に基づいてファイル情報が表示されたインデックス画像の例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像表示装置
6 記憶装置
7 ディスプレイ
9 記録媒体
21 データ読出部
22 インデックス画像生成部
23 サンプル画像生成部
24 選択画像認識部
25 ファイル管理部
26 指定受付部
27 画像表示制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に記録されているファイルのインデックス画像を生成して、ディスプレイ画面上に表示技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータ内のハードディスクや、光ディスク等の記録媒体に記録されている文書データや画像データについて、画像を縮小したサイズのインデックス画像(サムネイル画像)を作成し、生成したインデックス画像をディスプレイ画面上に並べて一覧表示する画像表示装置及びそのための画像表示プログラムが知られている。このような画像表示装置及び画像表示プログラムには、インデックス画像がディスプレイ画面上に表示されているときに、ユーザが画面上で複数のインデックス画像を指定すると、これらのファイルを関連付けて仮想的に1つのファイル群として扱い、当該ファイル群を示すインデックス画像を生成してディスプレイに表示し、当該インデックス画像の表示時には当該ファイル群の総ファイル数を表示するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記画像表示装置及び画像表示プログラムによってディスプレイに表示されるファイル群のインデックス画像は、ファイル群を構成する各ファイルのそれぞれの先頭ページのみがインデックス画像で表示されるに過ぎないため、ユーザは各ファイルの内容を詳細に把握することができなかった。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、一覧表示されたインデックス画像をユーザが視認すれば、ファイル群を構成する各ファイルの内容を詳細に把握することができる画像表示プログラム及び画像表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、コンピュータに対して、記録媒体に記録されている複数のファイルを関連付けて仮想的に1つのファイル群を生成し、当該ファイル群のインデックス画像を生成してディスプレイに表示させる画像表示プログラムにおいて、
前記ファイル群を構成する各ファイルのページ毎にインデックス画像を順次表示させるインデックス画像表示制御手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が属するファイルを確認するファイル確認手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が、前記ファイル確認手段によって確認されたファイルの何ページ目を示すものであるかを確認するファイルページ確認手段と、
前記インデックス画像表示制御手段による前記インデックス画像の表示時に、前記ファイル確認手段によって確認されたファイルと、前記ファイルページ確認手段によって確認されたページとを表示させるファイル情報表示制御手段としてコンピュータを機能させるものである。
【0006】
また、請求項6に記載の発明は、記録媒体に記録されている複数のファイルを関連付けて仮想的に1つのファイル群を生成し、当該ファイル群のインデックス画像を生成してディスプレイに表示する画像表示装置において、
前記ファイル群を構成する各ファイルのページ毎にインデックス画像を順次表示させるインデックス画像表示制御手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が属するファイルを確認するファイル確認手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が、前記ファイル確認手段によって確認されたファイルの何ページ目を示すものであるかを確認するファイルページ確認手段と、
前記インデックス画像表示制御手段による前記インデックス画像の表示時に、前記ファイル確認手段によって確認されたファイルと、前記ファイルページ確認手段によって確認されたページとを表示させるファイル情報表示制御手段と
を備えたものである。
【0007】
これらの構成によれば、インデックス画像表示制御手段によって各ファイルのページ毎に表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像の属するファイルをファイル確認手段が確認し、このインデックス画像が当該ファイルの何ページ目にあたるかをファイルページ確認手段が確認して、上記インデックス画像の表示時に、ファイル情報表示制御手段が、当該インデックス画像が属するファイルと、当該インデックス画像が当該ファイルの何ページ目を示すかとを表示する。これにより、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が、ファイル群においてどのファイルの何ページ目を示しているかを容易に把握できるので、ファイル群を構成する各ファイルの内容を従来よりも詳細に把握することができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像表示プログラムであって、前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が、前記ファイル群を構成する全ファイルを通して何ページ目を示すものかを確認するファイル群ページ確認手段を備え、
前記インデックス画像表示制御手段による前記インデックス画像の表示時に、前記ファイル群ページ確認手段によって確認されたページを、前記ファイル情報表示手段が表示させるように、コンピュータを機能させるものである。
【0009】
この構成によれば、インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が、ファイル群を構成する全ファイルを通して何ページ目を示すものかをファイル群ページ確認手段が確認し、当該インデックス画像の表示時には、当該インデックス画像が全ファイルを通して何ページ目のものかをファイル情報表示制御手段が表示させる。これにより、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が、ファイル群全体で通算何ページ目の画像を示すのかを容易に把握することができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像表示プログラムであって、前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が属するファイルの種類を、当該ファイルに付随するファイル情報から読み出すファイル種類読み出し手段を備え、
前記インデックス画像表示制御手段による前記インデックス画像の表示時に、前記ファイル種類読み出し手段が読み出したファイルの種類を、前記ファイル情報表示制御手段が表示させるように、コンピュータを機能させるものである。
【0011】
この構成によれば、インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像が属するファイルの種類をファイル種類読み出し手段が読み出し、当該ファイル種類をインデックス画像と共にファイル情報表示制御手段が表示するので、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示中のインデックス画像が属するファイルの種類(例えば、当該ファイルを開くために用いるアプリケーションの種類等)を容易に把握することができる。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像表示プログラムであって、前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が属するファイルの用紙サイズを、当該ファイルに付随するファイル情報から読み出す用紙サイズ読み出し手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によるインデックス画像の表示時に、前記用紙サイズ読み出し手段が読み出した用紙サイズを、前記ファイル情報表示制御手段が表示させるべく、コンピュータを機能させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像表示プログラム。
ものである。
【0013】
この構成によれば、インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像が属するファイルの用紙サイズを、用紙サイズ読み出し手段がファイル情報から読み出し、インデックス画像表示制御手段がインデックス画像と共に当該用紙サイズを表示するので、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が示す内容を印刷するときの用紙サイズを容易に把握することができる。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像表示プログラムであって、前記ファイル群を構成する総ファイル数を確認するファイル数確認手段と、
前記ファイル群が複数ファイルからなることを示すサンプル画像のデータを記憶する画像記憶手段とを備え、
前記ファイル数確認手段によって複数のファイル数が確認されたとき、前記ファイル情報表示制御手段が前記画像記憶手段から前記サンプル画像を読み出して、当該サンプル画像を前記ファイル群のインデックス画像の表示時に表示させるように、コンピュータを機能させるものである。
【0015】
この構成によれば、ファイル数確認手段によって複数のファイル数が確認されたとき、ファイル情報表示制御手段が画像記憶手段から上記サンプル画像を読み出し、上記インデックス画像表示時に表示するので、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が複数ファイルから構成されるファイル群を示すのか、単一のファイルを示すのかを直感的に把握することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像表示装置及び画像表示プログラムの一実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示す画像表示装置1は、パーソナルコンピュータ等から構成される。画像表示装置1は、装置全体の動作制御を司るCPU2を備え、このCPU2には、内部バスによって入力装置3,ROM4,RAM5,記憶装置6,ディスプレイ7及び記録媒体読取装置8が接続されている。これら各部はCPU2の制御の下、内部バスを介して各種データが各部間で入出力され、各種処理が実行される。
【0017】
入力装置3はキーボードやマウス等から構成され、ユーザによって操作指示等が入力される。ROM4には、装置全体の動作制御用のシステムプログラム等が記憶されている。記憶装置6はハードディスクドライブ等から構成され、本発明に係る画像表示プログラム等が記憶されている。CPU2は、記憶装置6から画像表示プログラム等を読み出し、その処理を実行して各ブロックの動作を制御する。また、RAM5はCPU2の作業領域として用いられる。ディスプレイ7はCRT又は液晶表示装置等からなり、CPU2による制御で各種画面を表示する。
【0018】
上記画像表示プログラムは、CD−ROM、FD等の記録媒体9から、ディスクドライブ等で構成される記録媒体読取装置8により記憶装置6に記録するようにしてもよい。また、当該画像表示装置1がネットワークを介して他のコンピュータ等に接続されている場合には、当該他のコンピュータ等からネットワークを介して画像表示プログラム等をダウンロードしてもよい。
【0019】
次に、上記のように構成された画像表示装置1の主要な機能について説明する。図2は画像表示装置1の主要機能ブロック図である。図2に示すように、画像表示装置1では、記憶装置6に記憶されている画像表示プログラムに従って、CPU2がプログラム実行部として機能する。記憶装置6に記憶されているテキスト形式等の文書データ1,2,3や、PDF形式,JPEG形式等の画像データ1〜nが読み出しの対象となる。なお、読み出しの対象となる文書データ及び画像データ等は記録媒体9に記憶されているものであってもよい。記憶装置6から読み出された文書データ及び画像データは、その内容を所定サイズに縮小したインデックス画像(サムネイル画像)がCPU2によって生成され、このインデックス画像は画像メモリとして機能するRAM5(図2では図外)に一旦転送され、ディスプレイ7に表示される。
【0020】
CPU2は、記憶装置6内の画像表示プログラムの指示に基づいて、記録媒体9又は記憶装置6に記憶されているファイルデータ(文書データ,画像データ等)及び当該ファイルに付随するファイル情報(当該ファイルを開くために用いるアプリケーションの種類,印刷時の用紙サイズ、ファイルページ数、表示中のインデックス画像が属するファイルや当該ファイルにおける何ページ目を示すか等の情報)を読み出すデータ読出部21と、データ読出部21が読み出したファイルデータに基づいてインデックス画像を各ファイルのページ毎に生成するインデックス画像生成部22と、後述するサンプル画像を生成するサンプル画像生成部23と、ディスプレイ7の画面上に表示されたインデックス画像の中から選択されたインデックス画像を認識する選択画像認識部24と、選択画像認識部24によって認識されたインデックス画像に対応するファイルを特定し、選択されたファイル同士を相互に関連付けて、仮想的に1つのファイル群として管理するファイル管理部25と、ユーザからのページ指定及びファイル指定を受け付ける指定受付部26と、上記インデックス画像、サンプル画像及びファイル情報をディスプレイ7の画面上に表示させる画像表示制御部27として機能する。
【0021】
インデックス画像生成部22は、上記のように、記憶装置6又は記録媒体9から読み出したファイルデータを縮小加工することにより、ファイルの中身を示すためのインデックス画像(サムネイル画像)を生成する。また、インデックス画像生成部22は、上記指定受付部26がファイル指定やページ指定(ファイル群全体を通して何ページ目かの指定等)を受け付けた場合に、当該指定を受けたファイルの先頭ページや、指定を受けたページのインデックス画像の生成処理等を行う。
【0022】
上記サンプル画像生成部23は、画像表示プログラム内のサンプル画像データ記憶部からサンプル画像データを読み出してサンプル画像を生成する。このサンプル画像は、ファイルの種類(例えば、当該ファイルを開くために用いるアプリケーションの種類を認識できるような縮小画像等を採用する。後述の図10参照)を表示するための画像や、複数ファイルからなるファイル群のインデックス画像の表示時に、当該ファイル群が複数ファイルからなることをユーザに認識させるために表示する画像のことである(例えば、クリップ等、当該ファイル群が複数ファイルから構成されていることを連想しやすい物の画像を採用する。後述の図12参照)。
【0023】
ファイル管理部25は、ユーザによって複数のインデックス画像が選択されたことを選択画像認識部24が認識したときに、選択されたインデックス画像に対応するそれぞれのファイルを相互に関連付けて仮想的に1つのファイル群として管理するものである。この場合、各ファイルの名称や種類(当該ファイルを開く場合に用いるアプリケーションの種類)の異同に拘わらず、1つのファイルとして取り扱うようにする。
【0024】
最初に、記憶装置6等に記憶されているファイルのインデックス画像を生成する基本的な処理について説明する。図3は当該処理を示すフローチャートである。当該インデックス画像の生成処理を行う場合、記憶装置6等に記憶されているファイルのファイルデータを読み出す(S1)。このとき、ファイルが複数ページからなるときは第1ページのファイルデータを読み出す。そして、読み出したファイルデータから構成される画像を所定サイズに縮小してインデックス画像を生成する(S2)。そして、生成したインデックス画像のデータをRAM5(画像メモリ)に転送し(S3)、当該インデックス画像をディスプレイ7に表示させる(S4)。以上の処理は、記録装置6等に記録されている各ファイルについて行う。
【0025】
次に、複数のファイルを積み重ねる場合の処理について説明する。図4は当該処理を示すフローチャート、図5(a)(b)は積み重ね処理を行うファイルを選択する操作時のディスプレイ画面を示す図、(c)は積み重ね処理後のインデックス画像を表示するディスプレイ画面を示す図である。
【0026】
記憶装置6等に記憶されている各ファイルのインデックス画像がディスプレイ7に一覧表示されている状態において(S11)、ユーザが所望のインデックス画像上でマウスポインタ(ポインタの一例)を左クリック等して所望のファイルを選択すると、当該選択されたファイルを積み重ね元のファイルとして認識し(S12)、選択されたインデックス画像を太枠で表示する(図5(a))。
【0027】
そして、いわゆるドラッグ&ドロップ操作等によって、選択した上記インデックス画像をユーザが別のインデックス画像上に移動させると、当該移動された先のインデックス画像に対応するファイルを積み重ね先のファイルとして認識し(S13)、当該積み重ね先のインデックス画像を色を変える等により表示する(図5(b))。この積み重ね先のファイルの認識後、選択された2つのファイルを関連付ける(S14)。すなわち、これら複数のファイルをリンクさせて仮想的に1つのファイル群として扱い、当該ファイル群を構成する総ファイル数及びファイル群全体のトータルページ数等の情報を保有しておく。そして、例えば、ファイル群を構成する各ファイルのページ毎のインデックス画像を表示する場合、各ファイルの名称や種類の異同に拘わらず、インデックス画像を連続してシームレスに表示可能とするものである。
【0028】
この後、S12で選択された積み重ね元ファイルのインデックス画像を非表示とし(S15)、上記複数のファイルが1つのファイルにまとめられたかのように見せかけてインデックス画像を表示する(図5(c))。当該積み重ね処理後のインデックス画像は、図5(c)に示すように、複数ファイルが積み重ねられている印象をユーザに与えることができるような表示にすることが好ましい。なお、当該インデックス画像と共に表示される各種ファイル情報の取得及び表示に関する処理は後述する。
【0029】
上記積み重ね処理がされたファイル群について、総ファイル数及び総ページ数の情報を取得する処理について具体的に説明する。図6は当該処理のフローチャートである。まず、ファイル群を構成するファイル数F(N)を確認すると共に、ファイルのページ数P(N)を確認する(S21)。このとき、積み重ねカウンタNの初期値は1とする。次に、ファイル群全体の総ページ数をSP(N)=SP(N−1)+P(N)の式に基づいて算出すると共に、総ファイル数をSF(N)=SF(N−1)+F(N)の式に基づいて算出する(S22)。このとき、例えば、当該ファイル群が単一のファイルからなるときは、当該1のファイルについてのページ数P(1)及びファイル数F(1)が総ページ数SP(1)及び総ファイル数SF(1)として算出されることになる。
【0030】
そして、積み重ね処理がされた場合は(S23で積み重ね)、積み重ねカウンタの値をインクリメントしてN=N+1とし(S24)、再度S21の処理を行う。これにより、ファイル群を構成するファイル数が積み重ね処理によって1つ追加された場合は、N=2としてS21の処理が実行されるため、追加された2つ目のファイルについてのファイル数F(2)及びページ数P(2)が確認される。そして、S22では、それまでの総ファイル数SF(1)=1に、追加された2つ目のファイルの数F(2)=1が加算されることによって、当該ファイル群を構成する総ファイル数がSF(2)=2として算出される。さらに、それまでの総ページ数SP(1)に、追加された2つ目のファイルのページ数P(2)が加算されることによって、当該ファイル群を構成する総ページ数SP(2)が算出される。例えば、それまでの総ページ数SP(1)が5枚であり、2つ目のファイルのページ数P(2)が3枚である場合は、総ページ数SP(2)は8枚と算出されることになる。この一連の処理を繰り返すことによって、ファイルが積み重ね処理された場合に、ファイル群全体の総ページ数及び総ファイル数を算出することができる。
【0031】
また、S23において、ばらし処理がされた場合は、ばらし処理特有のファイル数及びページ数情報取得処理が行われる(S25)。
【0032】
上記複数ファイルで構成されるファイル群について、ばらし処理がされた場合に、当該ファイル群を構成する各ファイルのページ数情報を取得する処理について具体的に説明する。図7は当該処理のフローチャートである。複数ファイルで構成されるファイル群についてばらし処理がされた場合、初期値をB=1として、当該ファイル群を構成している各ファイルについて各ページ数P(N)を確認する(S211)。このとき、各ファイルの数は1に固定される。そして、ばらし処理後のファイルに対して、更にばらし処理が行われた場合は(S212でYES)、すなわち、単一のファイルについて、当該ファイルを構成する各ページの単位までばらす処理が行われた場合は、初期値をB=B+1として、ページ単位のばらし処理特有のファイル数及びページ数情報取得処理が行われる(S213)。
【0033】
上記のように単一のファイルをページ単位にばらす処理が行われた場合に、各ページの情報を取得する処理について具体的に説明する。図8は当該処理のフローチャートである。1つのファイルをページ単位にばらす処理が行われる場合、すなわち、初期値がB=2である場合、ばらし後のファイルは各ページ単位に分かれるので、各ページ数及びファイル数は1に固定される(S221)。そして、ページ単位にばらした後のファイルに対して、更にばらし処理が行われた場合(S222でYES)、上記S221の処理を繰り返す。この場合、先の処理結果と同様のページ数及びファイル数情報が得られることになる。
【0034】
次に、上記ファイル群のファイル情報を表示する処理について説明する。図9は当該処理を示すフローチャート、図10はファイル情報が表示された状態のインデックス画像の例を示す図である。上記のように複数のファイルを積み重ねてファイル群を構成した場合、当該ファイル群を示すインデックス画像と共に、このファイル群を構成する総ファイル数や、ファイル群全体の総ページ数、各ファイル毎のページ数等のファイル情報を表示する。このようなファイル情報を表示する場合は、上記図6で示した処理で算出された、ファイル群の総ファイル数を確認し(S31)、当該ファイル群を構成する各ファイルのページ数を確認し(S32)、ファイル群全体の総ページ数を確認する(S33)。
【0035】
さらに、ファイル群を構成する各ファイルの種類、及び各ファイルについて設定されている印刷時の用紙サイズを確認し(S34,S35)、この各ファイルの種類に対応するサンプル画像を画像表示プログラムのサンプル画像データから読み出す(S36)。そして、これら総ファイル数、各ファイルのページ数、ファイル群全体の総ページ数、及び各ファイルの用紙サイズからなるファイル情報に対応するフォントデータと、各ファイルの種類を示すサンプル画像のデータとを画像メモリ(RAM5)に転送し(S37)、インデックス画像と共にディスプレイ7に表示させる(S38)。以上の処理は、記憶装置6等に記録されている全てのファイル群について行う。
【0036】
ファイル群を構成する複数ファイルの第1番目として設定されているファイルの第1ページのインデックス画像を表示する場合、図10に示すように、例えば、ファイル群が3つのファイルからなるときは、インデックス画像の下に「ファイルNo. 1/3」と表示することによって、総ファイル数と、インデックス画像として表示されているページが属するファイル(総ファイル数の中で何番目かを表示することによって当該ファイルを特定)とを表示する。さらに、例えば、当該ファイル群全体の総ページ数が9ページであるとすると、当該インデックス画像がファイル群全体の第1ページである場合は「ページNo. 1/9」と表示し、各ファイルがそれぞれ3ページで構成されているとすると、「ページNo. 1/9」の表示に並べて「1/3 0/3 0/3」と表示して、当該インデックス画像はファイル群の中で1番目のファイルの第1ページである旨を明示するようにする。各ファイルの印刷時の用紙サイズはインデックス画像の上に表示する。
【0037】
次に、ファイル群のファイル情報を表示する処理の他の実施形態について説明する。図11は当該処理を示すフローチャート、図12は当該処理に基づいてファイル情報が表示されたインデックス画像の例を示す図である。なお、以下の説明においては、上記図9に示したファイル情報表示処理と同様の処理については説明を省略する。
【0038】
上記ファイル情報表示処理を行う場合、当該ファイル群が複数ファイルから構成されていることを明確に示すためのサンプル画像をインデックス画像と共に表示するようにしてもよい。この場合、当該ファイル群の総ファイル数が複数であることが確認されたことをもって(S41,S42でYES)、画像表示プログラムから、ファイル群が複数ファイルから構成されていることを明確に示すためのサンプル画像データ(例えば、クリップ等の画像を示すデータ)を読み出し(S43)、当該サンプル画像データを、各ファイル情報に対応するフォントデータと共に画像メモリ(RAM5)に転送し(S49)、ディスプレイ7に表示させる(S50)。
【0039】
次に、ファイル群を構成する各ファイルのページ毎にインデックス画像を順次表示する処理について説明する。図13は当該処理を示すフローチャート、図14は当該処理に基づいてファイル情報が表示されたインデックス画像の例を示す図である。ファイル群を示すインデックス画像及びファイル情報を表示している状態において(S51)、例えば、インデックス画像の下に表示されているページ番号横の矢印キー(図12参照)をマウスポインタでクリックする操作等により、ファイル群全体において何ページ目を表示させるかが指定されると(S52でYES)、当該指定されたページに対応するファイルデータを記憶装置6等から読み出して(S53)、当該指定ページのインデックス画像を生成する(S54)。
【0040】
そして、上記指定されたページが属するファイル、当該指定ページが当該ファイル内で何頁目か、及び当該ファイルの印刷時の用紙サイズの情報を取得する(S55,S56,S57)。そして、指定ページが属するファイル、当該指定ページの当該ファイル内で何ページ目か、当該ファイルの印刷時の用紙サイズ、及び当該指定ページがファイル群全体で何頁目かのファイル情報に対応するフォントデータ、及び上記インデックス画像のデータを画像メモリ(RAM5)に転送し(S58)、当該インデックス画像及びファイル情報を、それまで表示されていたインデックス画像及びファイル情報に代えてディスプレイ7に表示させる(S59)。
【0041】
図14に示すように、例えば、表示するインデックス画像が、3つのファイルからなるファイル群の中で1番目のファイルに属する場合は、インデックス画像の下に「ファイルNo. 1/3」と表示することによって、総ファイル数と、インデックス画像として表示されているページが属するファイル(総ファイル数の中で何番目かを表示することによって当該ファイルを特定)とを表示する。更に、当該ファイル群全体の総ページ数が9ページであるとすると、当該インデックス画像がファイル群全体の第1ページである場合は「ページNo. 1/9」と表示し、各ファイルがそれぞれ3ページで構成されるとすると、「ページNo. 1/9」の表示に並べて「1/3 0/3 0/3」と表示して、当該インデックス画像はファイル群の中で1番目のファイルの第1ページである旨を明示する。各ファイルの印刷時の用紙サイズは、S52で指定されたページが属するファイルの用紙サイズが目立つようにして、インデックス画像の上に表示される。これらファイルNo.やページNo.の表示は、上記ページ指定に応じて、対応する数値が順次表示される。
【0042】
このように、本実施形態に係る画像表示プログラム及び画像表示装置によれば、画像表示制御部27によって各ファイルのページ毎に表示されるインデックス画像について、データ読出部21が、当該インデックス画像の属するファイルや、このインデックス画像が当該ファイルの何ページ目にあたるか等の情報を確認し、上記インデックス画像の表示時には、画像表示制御部27が、当該インデックス画像が属するファイルと、当該ファイルにおいて何ページ目か等の情報を表示するので、ユーザは、ディスプレイ7の表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が、当該ファイル群のどのファイルの何ページ目を示しているかを容易に把握でき、各ファイルの内容を詳細に把握することができる。
【0043】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、ファイル群を構成する全てのファイルについて、ファイル種類を確認して、対応するサンプル画像を表示するようにしているが、インデックス画像として表示されているページが属するファイルについてのみファイル種類を確認して表示するようにしてもよい。
【0044】
また、上記実施形態では、ファイル群を構成する全てのファイルについて、印刷時の用紙サイズを確認して、インデックス画像と共に表示するようにしているが、インデックス画像として表示されているページが属するファイルについてのみ用紙サイズを確認して表示するようにしてもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、表示されているインデックス画像が、ファイル群全体では何ページ目にあたるかを確認して表示するようにしているが、表示されているインデックス画像の属するファイル内において何ページ目であるかのみを表示するようにしてもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、表示されているインデックス画像が属するファイルを、サンプル画像データや、ファイル群において何番目のファイルであるか、を表示することによって示しているが、ファイル名や、ファイルを開くために用いるアプリケーション名等を表示する等、他の表示形態でもよいことは勿論である。
【0047】
また、上記実施形態では、複数ファイルからなるファイル群について、各ファイルの各ページ毎にインデックス画像を表示し、これに対応するファイル情報を表示するようにしているが、単一のファイルについても同様の表示処理を行うようにしてもよい。
【0048】
また、上記実施形態では、ファイル群を構成する各ファイルについての用紙サイズを確認してインデックス画像と共に表示するようにしているが、各々のファイル内で各ページ毎に異なる用紙サイズが設定されている場合には、各ページ毎の用紙サイズを確認して、上記インデックス画像と共に表示するようにしてもよい。
【0049】
また、上記インデックス画像と共に表示するファイル情報は、上記実施形態で示したものに限られず、ファイルに付随する他の様々な情報について表示可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上のように請求項1及び請求項6に記載の発明によれば、ディスプレイに表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像の属するファイル、及び当該インデックス画像がこのファイルの何ページ目にあたるかの情報が、上記インデックス画像と共に表示されるので、ユーザはディスプレイに表示されたインデックス画像を視認すれば、表示されているインデックス画像がファイル群のどのファイルの何ページ目を示しているかを容易に把握でき、各ファイルの内容を詳細に把握することができる。
【0051】
また、請求項2に記載の発明によれば、ディスプレイに表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像がファイル群を構成する全ファイルを通して何ページ目にあたるかの情報が、上記インデックス画像と共に表示されるので、ユーザはディスプレイの表示画面を視認すれば、当該インデックス画像がファイル群全体で通算何ページ目の画像を示すのかを容易に把握することができる。
【0052】
また、請求項3に記載の発明によれば、ディスプレイに表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像が属するファイルの種類が当該インデックス画像と共に表示されるので、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示中のインデックス画像が属するファイルの種類を容易に把握することができる。
【0053】
また、請求項4に記載の発明によれば、ディスプレイに表示されるインデックス画像について、当該インデックス画像が属するファイルの用紙サイズが、当該インデックス画像と共に表示されるので、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が示す内容を印刷する時の用紙サイズを容易に把握することができる。
【0054】
また、請求項5に記載の発明によれば、ディスプレイに表示されるインデックス画像が複数ファイルからなるファイル群を示すときは、当該ファイル群が複数ファイルからなることを示すサンプル画像を読み出して、上記インデックス画像表示時に表示するので、ユーザは、ディスプレイの表示画面を視認すれば、表示されているインデックス画像が複数ファイルから構成されるファイル群を示すのか、単一のファイから構成されるのかを直感的に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る画像表示装置の主要機能ブロック図である。
【図3】各ファイルのインデックス画像の生成処理を示すフローチャートである。
【図4】複数のファイルを積み重ねる場合の処理処理を示すフローチャートである。
【図5】(a)(b)は積み重ね処理を行うファイルを選択する操作時のディスプレイ画面を示す図、(c)は積み重ね処理後のインデックス画像を表示するディスプレイ画面を示す図である。
【図6】積み重ね処理がされた複数ファイルからなるファイル群について、総ファイル数及び総ページ数の情報を取得する処理を示すフローチャートである。
【図7】複数ファイルで構成されるファイル群について、ばらし処理がされた場合に、当該ファイル群を構成する各ファイルのページ数情報を取得する処理のフローチャートである。
【図8】単一のファイルをページ単位にばらす処理が行われた場合に、各ページの情報を取得する処理のフローチャートである。
【図9】ファイル群のファイル情報を表示する処理を示すフローチャートである。
【図10】ファイル情報が表示された状態のインデックス画像の例を示す図である。
【図11】ファイル群のファイル情報を表示する処理の他の実施形態を示すフローチャートである。
【図12】図11に示す処理に基づいてファイル情報が表示されたインデックス画像の例を示す図である。
【図13】ファイル群を構成する各ファイルのページ毎にインデックス画像を順次表示する処理を示すフローチャートである。
【図14】図13に示す処理に基づいてファイル情報が表示されたインデックス画像の例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像表示装置
6 記憶装置
7 ディスプレイ
9 記録媒体
21 データ読出部
22 インデックス画像生成部
23 サンプル画像生成部
24 選択画像認識部
25 ファイル管理部
26 指定受付部
27 画像表示制御部
Claims (6)
- コンピュータに対して、記録媒体に記録されている複数のファイルを関連付けて仮想的に1つのファイル群を生成し、当該ファイル群のインデックス画像を生成してディスプレイに表示させる画像表示プログラムにおいて、
前記ファイル群を構成する各ファイルのページ毎にインデックス画像を順次表示させるインデックス画像表示制御手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が属するファイルを確認するファイル確認手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が、前記ファイル確認手段によって確認されたファイルの何ページ目を示すものであるかを確認するファイルページ確認手段と、
前記インデックス画像表示制御手段による前記インデックス画像の表示時に、前記ファイル確認手段によって確認されたファイルと、前記ファイルページ確認手段によって確認されたページとを表示させるファイル情報表示制御手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする画像表示プログラム。 - 前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が、前記ファイル群を構成する全ファイルを通して何ページ目を示すものかを確認するファイル群ページ確認手段を備え、
前記インデックス画像表示制御手段による前記インデックス画像の表示時に、前記ファイル群ページ確認手段によって確認されたページを、前記ファイル情報表示手段が表示させるように、コンピュータを機能させることを特徴とする請求項1に記載の画像表示プログラム。 - 前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が属するファイルの種類を、当該ファイルに付随するファイル情報から読み出すファイル種類読み出し手段を備え、
前記インデックス画像表示制御手段による前記インデックス画像の表示時に、前記ファイル種類読み出し手段が読み出したファイルの種類を、前記ファイル情報表示制御手段が表示させるように、コンピュータを機能させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像表示プログラム。 - 前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が属するファイルの用紙サイズを、当該ファイルに付随するファイル情報から読み出す用紙サイズ読み出し手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によるインデックス画像の表示時に、前記用紙サイズ読み出し手段が読み出した用紙サイズを、前記ファイル情報表示制御手段が表示させるべく、コンピュータを機能させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像表示プログラム。 - 前記ファイル群を構成する総ファイル数を確認するファイル数確認手段と、
前記ファイル群が複数ファイルからなることを示すサンプル画像のデータを記憶する画像記憶手段とを備え、
前記ファイル数確認手段によって複数のファイル数が確認されたとき、前記ファイル情報表示制御手段が前記画像記憶手段から前記サンプル画像を読み出して、当該サンプル画像を前記ファイル群のインデックス画像の表示時に表示させるように、コンピュータを機能させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像表示プログラム。 - 記録媒体に記録されている複数のファイルを関連付けて仮想的に1つのファイル群を生成し、当該ファイル群のインデックス画像を生成してディスプレイに表示する画像表示装置において、
前記ファイル群を構成する各ファイルのページ毎にインデックス画像を順次表示させるインデックス画像表示制御手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が属するファイルを確認するファイル確認手段と、
前記インデックス画像表示制御手段によって表示されるインデックス画像が、前記ファイル確認手段によって確認されたファイルの何ページ目を示すものであるかを確認するファイルページ確認手段と、
前記インデックス画像表示制御手段による前記インデックス画像の表示時に、前記ファイル確認手段によって確認されたファイルと、前記ファイルページ確認手段によって確認されたページとを表示させるファイル情報表示制御手段とを備えたことを特徴とする画像表示装置。
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