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JP2004140133A - 半導体集積回路及びその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路等のように製造プロセスが異なる複数の回路ブロックを含む半導体集積回路において、製造プロセスを複雑にすることなく、1つのチップに多くの回路を集積する。
【解決手段】この半導体集積回路は、半導体基板1と、半導体基板の第1の面に第1の製造プロセスを用いて形成された不純物拡散層、絶縁膜、導電膜を含む第1の回路ブロック10と、半導体基板の第2の面に第1の製造プロセスとは異なる第2の製造プロセスを用いて形成された不純物拡散層、絶縁膜、導電膜を含む第2の回路ブロック20とを具備する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的に半導体集積回路に関し、特に、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路等のように製造プロセスが異なる複数の回路ブロックを含む半導体集積回路に関する。さらに、本発明は、そのような半導体集積回路の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、製造プロセスが異なる複数の回路ブロックを含む半導体集積回路を製造する場合には、それぞれの製造プロセスを簡素化するために、複数の回路ブロックを別々の半導体基板(以下、「チップ」ともいう)に形成し、これらのチップを1つのパッケージ内に実装することが行われていた。
【0003】
また、大規模な半導体集積回路を製造する場合には、製造プロセスにおける露光の精度等の理由によりチップの大きさが制約されるので、1つのチップでシステム全体を構成することができず、複数のチップを用いてシステムを構築し、これらのチップを1つのパッケージ内に実装することが行われていた。
【0004】
このように、複数のチップを1つのパッケージ内に実装することにより半導体集積回路を製造するためには、これらのチップ間をワイヤーボンディングによって配線するか、又は、リードフレーム等のパッケージ内基板を介して配線することにより、見掛け上の1チップ化を実現する手法が用いられていた。
【0005】
しかしながら、このような従来の手法によれば、システムの種類によってチップ間の配線を変更しなければならないので、製造工程が煩雑になってしまう。また、システムの規模が拡大するのに伴ってチップ間の配線数が多くなると見込まれるので、チップ間の配線に用いるパッドのために大きな面積が必要となる。
【0006】
ところで、下記の特許文献1には、ウエハの表面及び裏面の各チップに、Nチャネルトランジスタ及びPチャネルトランジスタとからなるCMOSトランジスタを形成することが開示されている。しかしながら、特許文献1の図2に示されているように、ウエハの表面と裏面の構造は全く同じであり、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路等のように製造プロセスが異なる複数の回路ブロックを集積することはできない。
【0007】
【特許文献1】
実開平4−88058号公報(第1頁、図2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路等のように製造プロセスが異なる複数の回路ブロックを含む半導体集積回路において、製造プロセスを複雑にすることなく、1つのチップに多くの回路を集積することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係る半導体集積回路は、半導体基板と、半導体基板の第1の面に第1の製造プロセスを用いて形成された不純物拡散層、絶縁膜、導電膜を含む第1の回路ブロックと、半導体基板の第2の面に第1の製造プロセスとは異なる第2の製造プロセスを用いて形成された不純物拡散層、絶縁膜、導電膜を含む第2の回路ブロックとを具備する。
【0010】
この半導体集積回路は、半導体基板に形成された開口を介して、第1の回路ブロックと第2の回路ブロックとの内の面積が小さい方が形成された面に形成された複数の入出力パッドと、第1の回路ブロックと第2の回路ブロックとの間を電気的に接続するために形成された配線とをさらに具備するようにしても良い。また、この半導体集積回路は、半導体基板が実装されたパッケージと、パッケージに固定され、第1及び第2の回路ブロックに電気的に接続された複数のピンとをさらに具備するようにしても良い。以上において、第1の回路ブロックが、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路の内の1つであり、第2の回路ブロックが、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路の内の他の1つであるようにしても良い。
【0011】
本発明に係る半導体集積回路の製造方法は、半導体基板の第1の面に、第1の製造プロセスを用いて、不純物拡散層、絶縁膜、導電膜を含む第1の回路ブロックを形成するステップ(a)と、半導体基板の第2の面に、第1の製造プロセスとは異なる第2の製造プロセスを用いて、不純物拡散層、絶縁膜、導電膜を含む第2の回路ブロックを形成するステップ(b)とを具備する。
【0012】
ステップ(a)又は(b)は、半導体基板に形成された開口を介して、第1の回路ブロックと第2の回路ブロックとの内の面積が小さい方が形成される面に複数の入出力パッドを形成するステップと、第1の回路ブロックと第2の回路ブロックとの間を電気的に接続するために配線を形成するステップとを含むようにしても良い。また、この製造方法は、半導体基板をパッケージに実装し、パッケージに固定された複数のピンを第1及び第2の回路ブロックに電気的に接続するステップをさらに具備するようにしても良い。以上において、第1の回路ブロックが、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路の内の1つであり、第2の回路ブロックが、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路の内の他の1つであるようにしても良い。
【0013】
本発明によれば、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路等のように製造プロセスが異なる複数の回路ブロックを含む半導体集積回路において、1つの半導体基板(チップ)の両面に、異なる製造プロセスを用いて異なる回路ブロックを形成するので、製造プロセスを複雑にすることなく、1つのチップに多くの回路を集積することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体集積回路において用いる半導体基板の平面図である。図1の(a)は、半導体基板の第1の面を示しており、図1の(b)は、半導体基板の第2の面を示している。
【0015】
図1に示すように、半導体基板1の第1の面には回路ブロック10が形成されており、半導体基板1の第2の面には回路ブロック20が形成されている。ここで、回路ブロック10と回路ブロック20とは、異なる製造プロセスを用いて形成される。例えば、回路ブロック10は、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路の内の1つであり、回路ブロック20は、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路の内の他の1つである。以下においては、回路ブロック10が大規模なメモリ回路(DRAM)であり、回路ブロック20がロジック回路であるとして説明する。
【0016】
図1において透視的に示すように、半導体基板1には複数の開口2が形成されており、これらの開口を介して回路ブロック10と回路ブロック20とが電気的に接続される。また、半導体基板1の第1の面に形成されている回路ブロック10の面積は、半導体基板1の第2の面に形成されている回路ブロック20の面積よりも大きい。従って、半導体集積回路のピンに接続するために大きなサイズが必要になる複数の入出力パッド3を、半導体基板1の第2の面に配置すれば、半導体基板1の面積を全体として小さくすることができる。
【0017】
図2は、本実施形態に係る半導体集積回路の部分的な断面図である。図2に示すように、半導体基板1の第1の面上には、シリコン酸化膜等のゲート絶縁膜11を介して、ポリシリコン等の導電膜から成るゲート電極12が形成されている。ゲート絶縁膜11及びゲート電極12の両側の半導体基板1内には、ソース及びドレインとなる不純物拡散層13が形成されている。ゲート絶縁膜11、ゲート電極12、不純物拡散層13は、DRAMのメモリセルにおいてキャパシタ102にデータを記憶させるMOSトランジスタ101を構成している。
【0018】
さらに、半導体基板1の第1の面上に、層間絶縁膜14と、アルミ等の導電膜から成る配線層15及び16とが形成されている。配線層15は、層間絶縁膜14に形成されたビアホールを介して、不純物拡散層13に接続される。一部の領域において、配線層15及び16は、薄い絶縁膜である誘電膜17を間に挟む下部電極15a及び上部電極16aとして用いられる。下部電極15a、誘電膜17、上部電極16aは、DRAMのメモリセルにおいてデータを記憶するキャパシタ102を構成している。さらに、半導体基板1の第1の面上に、層間絶縁膜18と、アルミ等の導電膜から成る配線層19とが形成されている。
【0019】
一方、半導体基板1の第2の面上には、シリコン酸化膜等のゲート絶縁膜21を介して、ポリシリコン等の導電膜から成るゲート電極22が形成されている。ゲート絶縁膜21及びゲート電極22の両側の半導体基板1内には、ソース及びドレインとなる不純物拡散層23が形成されている。ゲート絶縁膜21、ゲート電極22、不純物拡散層23は、ロジック回路の入出力セルにおける出力用MOSトランジスタ201を構成している。
【0020】
さらに、半導体基板1の第2の面上に、層間絶縁膜24と、アルミ等の導電膜から成る配線層25とが形成されている。配線層25は、層間絶縁膜24に形成されたビアホールを介して、不純物拡散層23に接続される。さらに、半導体基板1の第2の面上に、層間絶縁膜26と、アルミ等の導電膜から成る配線層27とが形成されている。一部の領域において、配線層27は、入出力パッド3として用いられる。入出力パッド3は、パッケージ4に固定されたピン5に、バンプ(電極接続用の導電性突起媒体)6を介して接続される。
【0021】
半導体基板1の第1の面に形成されたメモリ回路と半導体基板1の第2の面に形成されたロジック回路とは、半導体基板1に形成された開口(スルーホール)2に充填された配線層15及び25の導電膜によって接続される。なお、各回路において配線層が足りない場合には、さらに多くの配線層を設けるようにしても良い。
【0022】
半導体基板1の第1の面に形成されたメモリ回路は、DRAMの多数のメモリセルを含むものであり、各メモリセルに含まれているMOSトランジスタ101は、微細化されている。即ち、MOSトランジスタ101において、ゲート絶縁膜11及びゲート電極12は薄く小さく形成され、ソース/ドレイン13は浅く小さく形成される。また、一部の領域において、配線層15と配線層16との間に誘電膜17を設けることにより、キャパシタ102を形成している。一方、半導体基板1の第2の面に形成されたロジック回路の入出力セルにおいては、大出力のMOSトランジスタ201が使用される。即ち、MOSトランジスタ201において、ゲート絶縁膜21及びゲート電極22は厚く大きく形成され、ソース/ドレイン13は深く大きく形成される。このようなデバイスの構造上の相違から、半導体基板1の第1の面に形成されるメモリ回路と半導体基板1の第2の面に形成されるロジック回路とは、異なる製造プロセスを用いて形成される。
【0023】
次に、本発明の一実施形態に係る半導体集積回路の製造方法について、図2〜図4を参照しながら説明する。図3及び図4は、本発明の一実施形態に係る半導体集積回路の製造方法を示すフローチャートである。
【0024】
図3に示すように、まず、ステップS1において、半導体基板1の所定の位置に開口(スルーホール)を形成する。次に、ステップS2において、半導体基板1の第1の面上に、ゲート絶縁膜11となる絶縁膜を形成する。さらに、ステップS3において、この絶縁膜上にポリシリコン等の導電膜を形成し、絶縁膜及び導電膜をエッチングすることにより、ゲート絶縁膜11及びゲート電極12を形成する。ステップS4において、一部の領域を残して半導体基板1をマスクしながら不純物を注入することにより、ゲート絶縁膜11及びゲート電極12の両側の半導体基板1内に、ソース及びドレインとなる不純物拡散層13を形成する。このようにして形成されたゲート絶縁膜11、ゲート電極12、不純物拡散層13によって、DRAMのメモリセルにおけるMOSトランジスタ101が構成される。
【0025】
ステップS5において、半導体基板1の第1の面上に層間絶縁膜14を形成し、ステップS6において、層間絶縁膜14上に、下部電極15aを含む配線層15をパターン形成する。ステップS7において、下部電極15a上に誘電膜17をパターン形成し、ステップS8において、誘電膜17又は下部電極15a上に、上部電極16aを含む配線層16をパターン形成する。このようにして形成された下部電極15a、誘電膜17、上部電極16aによって、DRAMのメモリセルにおけるキャパシタ102が構成される。さらに、ステップS9において、半導体基板1の第1の面上に層間絶縁膜18を形成し、ステップS10において、層間絶縁膜18上に配線層19をパターン形成する。以上のステップS2〜S10においては、第1の半導体製造プロセスが用いられる。
【0026】
一方、図4に示すように、ステップS11において、半導体基板1の第2の面上に、ゲート絶縁膜21となる絶縁膜を形成する。さらに、ステップS12において、この絶縁膜上にポリシリコン等の導電膜を形成し、絶縁膜及び導電膜をエッチングすることにより、ゲート絶縁膜21及びゲート電極22を形成する。ステップS13において、一部の領域を残して半導体基板1をマスクしながら不純物を注入することにより、ゲート絶縁膜21及びゲート電極22の両側の半導体基板1内に、ソース及びドレインとなる不純物拡散層23を形成する。このようにして形成されたゲート絶縁膜21、ゲート電極22、不純物拡散層23によって、ロジック回路の入出力セルにおけるMOSトランジスタ201が構成される。
【0027】
ステップS14において、半導体基板1の第2の面上に層間絶縁膜24を形成し、ステップS15において、層間絶縁膜24上に配線層25をパターン形成する。さらに、ステップS16において、半導体基板1の第2の面上に層間絶縁膜26を形成し、ステップS17において、層間絶縁膜26上に、入出力パッド3を含む配線層17をパターン形成する。以上のステップS11〜S17においては、第2の半導体製造プロセスが用いられる。その後、ステップS18において、半導体基板1をパッケージ4に実装し、パッケージ4に固定されたピン5にバンプ6を用いて入出力パッド3を接続する。
【0028】
このように、1つの半導体基板の両面に形成された回路をスルーホールを介して接続し、半導体基板の片面に形成された入出力パッドと半導体装置のピンとをバンプを用いて接続することにより、ワイヤーボンディングによって配線したり、リードフレーム等のパッケージ内基板を介して配線することが不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態において用いる半導体基板の平面図。
【図2】本発明の一実施形態に係る半導体集積回路の部分的な断面図。
【図3】本発明の一実施形態に係る製造方法を示すフローチャート前半。
【図4】本発明の一実施形態に係る製造方法を示すフローチャート後半。
【符号の説明】
1 半導体基板、 2 開口、 3 入出力パッド、 4 パッケージ、 5ピン、 6 バンプ、 10、20 回路ブロック、 11、21 ゲート絶縁膜、 12、22 ゲート電極、 13、23 不純物拡散層、 14、18、24、26 層間絶縁膜、 15、16、19、25、27 配線層、 17誘電膜、 101 メモリセルのMOSトランジスタ、 102 メモリセルのキャパシタ、 201 入出力セルのMOSトランジスタ

Claims (8)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の第1の面に第1の製造プロセスを用いて形成された不純物拡散層、絶縁膜、導電膜を含む第1の回路ブロックと、
    前記半導体基板の第2の面に前記第1の製造プロセスとは異なる第2の製造プロセスを用いて形成された不純物拡散層、絶縁膜、導電膜を含む第2の回路ブロックと、
    を具備する半導体集積回路。
  2. 前記第1の回路ブロックと前記第2の回路ブロックとの内の面積が小さい方が形成された面に形成された複数の入出力パッドと、
    前記半導体基板に形成された開口を介して、前記第1の回路ブロックと前記第2の回路ブロックとの間を電気的に接続するために形成された配線と、
    をさらに具備する請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記半導体基板が実装されたパッケージと、
    前記パッケージに固定され、前記第1及び第2の回路ブロックに電気的に接続された複数のピンと、
    をさらに具備する請求項1又は2記載の半導体集積回路。
  4. 前記第1の回路ブロックが、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路の内の1つであり、前記第2の回路ブロックが、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路の内の他の1つである、請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体集積回路。
  5. 半導体基板の第1の面に、第1の製造プロセスを用いて、不純物拡散層、絶縁膜、導電膜を含む第1の回路ブロックを形成するステップ(a)と、
    半導体基板の第2の面に、前記第1の製造プロセスとは異なる第2の製造プロセスを用いて、不純物拡散層、絶縁膜、導電膜を含む第2の回路ブロックを形成するステップ(b)と、
    を具備する半導体集積回路の製造方法。
  6. ステップ(a)又は(b)が、
    前記第1の回路ブロックと前記第2の回路ブロックとの内の面積が小さい方が形成される面に複数の入出力パッドを形成するステップと、
    前記半導体基板に形成された開口を介して、前記第1の回路ブロックと前記第2の回路ブロックとの間を電気的に接続するために配線を形成するステップと、を含む、請求項5記載の半導体集積回路の製造方法。
  7. 前記半導体基板をパッケージに実装し、前記パッケージに固定された複数のピンを前記第1及び第2の回路ブロックに電気的に接続するステップをさらに具備する請求項5又は6記載の半導体集積回路の製造方法。
  8. 前記第1の回路ブロックが、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路の内の1つであり、前記第2の回路ブロックが、アナログ回路、ロジック回路、メモリ回路の内の他の1つである、請求項5〜7のいずれか1項記載の半導体集積回路の製造方法。
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