JP2004038855A - Shaft operation device, method, and program - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数軸のアクチュエータ等の制御を行なうアクチュエータ制御装置に対してシリアル通信網を介して接続された分散制御システムにおける軸操作装置、軸操作方法、及び軸操作プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば試料を観察するために使用される顕微鏡等の可動軸を駆動操作して位置決めする軸操作装置が知られている。
図6(a),(b) は、そのような従来の位置決め運転装置の構成を示す図である。同図は特開平10−217168号公報に記載されているもので、同図(a),(b) に示すように、従来の位置決め運転装置は、教示装置1と位置決めコントローラ2とを通信線3を介して通信線側コネクタ3−1と位置決めコントローラ側コネクタ2−1とにより接続すると共に両者の接続を切り離す事が可能な構成となっている。
【0003】
上記の位置決めコントローラ2には、ケーブル4−1と4−2との間にプログラマブルコントローラ5を介在させてホスト機器6が接続され、更にケーブル4−3を介して他の位置決めコントローラ2が接続されている。そして、それぞれの位置決めコントローラ2には、更に2本のケーブル7−1及び7−2を介してモータコントローラ8が接続され、モータコントローラ8が駆動するモータによって、ロボット9が動作する。ロボット9は、旋回可能な2本のアーム10−1及び10−2、上下動及び回転可能な手首軸11、並びに手首軸11に取り付けられたハンド12を供えている。
【0004】
同図(a),(b) に示す位置決め運転装置は、接続確認コマンドを所定時間毎に送信する手段と、教示装置1が無い運転モードに切り替える操作が行われた時にモード切り替えコマンドを送信する手段とを教示装置1に設け、また、接続確認コマンドを受信した時点から次の接続確認コマンドを受信する前に第1の設定時間が経過した時に接続エラーが発生したと判断する手段と、モード切り替えコマンドを受信した後は教示装置1の接続無しの運転モードに切り替えると共に、接続エラー判定処理を実行させない手段とを位置決めコントローラ2に設けたものである。
【0005】
これにより、教示装置1と位置決めコントローラ2との間に用いる接続線の断線に代表される装置故障、オペレータが意識しないで教示装置1を位置決めコントローラ2から外してしまう等の事態が発生した場合に、オペレータが速やかに発生した事態の原因を確認することが出来る。加えてエラー状態として装置の運転を停止することが可能であるとしている。
【0006】
図7は、複数のアクチュエータの制御が可能な分散制御システムに係わる軸操作装置の構成を示す図である。同図は本出願人になる特開2000−155608号公報に記載されているもので、複数のアクチュエータの同時制御とアクチュエータの連続杓な制御が可能で、自由度の高い応答設定、高速かつ高精度な位置決めの達成が可能であるとして提案されているものである。
【0007】
同図に示すように、この分散制御システムは、ホスト制御装置13と、3台のアクチュエータ制御装置14(14−1、14−2、14−3)と、軸操作装置15とが、それぞれ通信コントローラを介してシリアル通信線16により相互に送受信可能に接続されている。これらの接続は、それぞれ切り離す事が可能である。
【0008】
アクチュエータ制御装置14にはモータコントローラとモータドライバを介してアクチュエータ軸を駆動すするモータ17(17−1、17−2、17−3)が接続されており、軸操作装置15には3台の軸操作機器18(18−1、18−2、18−3)が着脱自在に接続されている。軸操作機器18には、トラックボール、ジョイスティック、マウスなどが用いられる。
【0009】
軸操作装置15は、複数のアクチュエータ制御装置14を同時に指定可能であり、複数の軸操作機器18を手動操作され、所定時間毎にタイマ割込み信号を発生させ、このタイマ割込み信号に応答して、軸操作機器18から出力される操作信号をアクチュエータ制御命令に変換しながら、シリアル通信ライン16を介して指定されたアクチュエータ制御装置14に制御命令を出力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の位置決め運転装置や複数アクチュエータ分散制御システムでは、通信線を用いてコントローラ(位置決めコントローラ、軸操作装置)と操作機器(教示装置、軸操作機器)とを着脱可能な構成とし、操作機器の接続外れ状態を監視することにより、異常発生時における異常処理の実行判断、及び異常処理を行なっている。
【0011】
しかしながらコントローラがその一連の機能実現に使用している情報は、操作機器のイベント情報を別にすれば、故障等の不具合の発生に関してはコントローラが監視する操作機器間の着脱状態情報のみである。したがって、故障発生時にその故障の原因個所が、操作機器との接続ではなく装置制御系の別個所にある場合には、故障の原因の解析に困難が伴うという問題があった。
【0012】
特に、エンコーダ、ジヨイスティツク等に代表される演算処理機能を持たない操作機器がコントローラに接続されている場合には、イベント情報は別として、接続を確認するアクノリッジ信号等の通信がコントローラと操作機器間で出来ないため、コントローラ側では操作機器の接続有無さえも監視が不可能であるという問題があった。
【0013】
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、操作機器側の演算処理機能の有無に拘わらずシステム内に発生した異常原因の解析が容易な分散制御システムの軸操作装置、軸操作方法、及び軸操作プログラムを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
先ず、請求項1記載の発明の軸操作装置は、シリアル通信ラインを介して複数のアクチュエータ制御装置に接続され、該複数のアクチュエータに対し個別に制御を行なう分散制御システムにおける軸操作装置であって、手動操作される複数の軸操作機器との接続手段と、上記アクチュエータ制御装置の現在位置座標とアクチュエータ状態を読み取る読取手段と、上記軸操作機器に対して手動操作された操作入力値に基づいて移動速度値と移動目標座標とを算出する算出手段と、所定時間毎のタイマ割込み信号に応答して上記移動速度値をアクチュエータ移動命令に変換しながら、該アクチュエータ移動命令に対応する上記アクチュエータ制御装置に対し上記アクチュエータ移動命令を上記シリアル通信ラインを介して出力する通信手段と、手動操作される複数の上記軸操作機器からの上記操作入力値、上記算出手段により算出される上記移動速度値及び上記移動目標座標値、通信手段により出力される上記アクチュエータ制御命令、上記読取手段により読み取られる上記アクチュエータ制御装置の現在位置座標値及び上記アクチュエータ状態、の中の少なくともいずれか一つの制御情報を記録する記録手段と、該記録手段に記録された上記制御情報を上記シリアル通信ラインとは異なる通信ラインを介して接続された外部装置に出力する出力手段と、を具備して構成される。
【0015】
これにより、故障等の不具合が発生した場合に、記録されている制御情報を取り出して分析することにより十分な原因究明が可能となり、確実な改善策を早期に発見し、発生した不具合を早期に復旧することが容易となる。
次に、請求項2記載の発明の軸操作装置は、シリアル通信ラインを介して複数のアクチュエータ制御装置に接続され、該複数のアクチュエータに対し個別に制御を行なう分散制御システムにおける軸操作装置であって、手動操作される複数の軸操作機器との接続手段と、上記アクチュエータ制御装置の現在位置座標とアクチュエータ状態を読み取る読取手段と、上記軸操作機器に対して手動操作された操作入力値に基づいて移動速度値と移動目標座標とを算出する算出手段と、所定時間毎のタイマ割込み信号に応答して上記移動速度値をアクチュエータ移動命令に変換しながら、該アクチュエータ移動命令に対応する上記アクチュエータ制御装置に対し上記アクチュエータ移動命令を上記シリアル通信ラインを介して出力する通信手段と、手動操作される複数の上記軸操作機器からの上記操作入力値、上記算出手段により算出される上記移動速度値及び上記移動目標座標値、通信手段により出力される上記アクチュエータ制御命令、上記読取手段により読み取られる上記アクチュエータ制御装置の現在位置座標値及び上記アクチュエータ状態、の中の少なくともいずれか一つの制御情報を取得し、該取得した制御情報を上記アクチュエータ制御装置とは異なる外部装置に出力する出力手段と、を具備して構成される。
【0016】
これにより、制御の状態を例えば表示装置等にリアルタイムで表示報知させることができ、オペレータはリアルタイムで現状のシステム制御状態を認識することができて便利である。
尚、複数の上記軸操作機器は、例えば請求項3記載のように、上記シリアル通信ラインとは別系統の通信手段を介して接続されるようにすることが好ましい。
【0017】
続いて、請求項4記載の発明の軸操作方法は、シリアル通信ラインを介して複数のアクチュエータ制御装置に軸操作装置を接続し、該軸操作装置により上記複数のアクチュエータに対し個別に制御を行なう分散制御システムにおける軸操作方法であって、上記軸操作装置に、手動操作される複数の軸操作機器を接続し、上記軸操作装置により、少なくとも上記アクチュエータ制御装置の現在位置座標とアクチュエータ状態を読み取らせる読取工程と、上記軸操作機器に対して手動操作された操作入力値に基づいて移動速度値と移動目標座標とを算出させる工程と、所定時間毎のタイマ割込み信号に応答して上記移動速度値をアクチュエータ移動命令に変換しながら、該アクチュエータ移動命令に対応する上記アクチュエータ制御装置に対し上記アクチュエータ移動命令を上記シリアル通信ラインを介して出力する通信工程と、手動操作される複数の上記軸操作機器からの上記操作入力値、上記算出工程により算出される上記移動速度値及び上記移動目標座標値、通信工程により出力される上記アクチュエータ制御命令、上記読取工程により読み取られる上記アクチュエータ制御装置の現在位置座標値及び上記アクチュエータ状態、の中の少なくともいずれか一つの制御情報を記録する記録工程と、該記録工程により記録された上記制御情報を上記シリアル通信ラインとは異なる通信ラインを介して接続された外部装置に出力する出力工程と、を含んで構成される。
【0018】
また、請求項5記載の発明の軸操作方法は、シリアル通信ラインを介して複数のアクチュエータ制御装置に軸操作装置を接続し、該軸操作装置により上記複数のアクチュエータに対し個別に制御を行なう分散制御システムにおける軸操作方法であって、上記軸操作装置に、手動操作される複数の軸操作機器を接続し、上記軸操作装置により、少なくとも上記アクチュエータ制御装置の現在位置座標とアクチュエータ状態を読み取らせる読取工程と、上記軸操作機器に対して手動操作された操作入力値に基づいて移動速度値と移動目標座標とを算出させる算出工程と、所定時間毎のタイマ割込み信号に応答して上記移動速度値をアクチュエータ移動命令に変換しながら、該アクチュエータ移動命令に対応する上記アクチュエータ制御装置に対し上記アクチュエータ移動命令を上記シリアル通信ラインを介して出力する通信工程と、手動操作される複数の上記軸操作機器からの上記操作入力値、上記算出工程により算出される上記移動速度値及び上記移動目標座標値、通信工程により出力される上記アクチュエータ制御命令、上記読取工程により読み取られる上記アクチュエータ制御装置の現在位置座標値及び上記アクチュエータ状態、の中の少なくともいずれか一つの制御情報を取得し、該取得した制御情報を上記アクチュエータ制御装置とは異なる外部装置に出力する出力工程と、を含んで構成される。
【0019】
ここで、複数の上記軸操作機器は、例えば請求項6記載のように、上記シリアル通信ラインとは別系統の通信手段を介して接続されるようにすることが好ましい。
更に、請求項7記載の発明の軸操作プログラムは、シリアル通信ラインを介して複数のアクチュエータ制御装置に軸操作装置を接続した分散制御システムにおいて、上記軸操作装置に手動操作される複数の軸操作機器を接続し、上記軸操作装置のコンピュータに、上記複数のアクチュエータに対し個別に制御を行なう軸操作処理を実行させる軸操作プログラムであって、上記アクチュエータ制御装置の現在位置座標とアクチュエータ状態を読み取らせる読取処理と、上記軸操作機器に対して手動操作された操作入力値に基づいて移動速度値と移動目標座標とを算出させる算出処理と、所定時間毎のタイマ割込み信号に応答して上記移動速度値をアクチュエータ移動命令に変換しながら、該アクチュエータ移動命令に対応する上記アクチュエータ制御装置に対し上記アクチュエータ移動命令を上記シリアル通信ラインを介して出力する通信処理と、手動操作される複数の上記軸操作機器からの上記操作入力値、上記算出処理により算出される上記移動速度値及び上記移動目標座標値、上記通信処理により出力される上記アクチュエータ制御命令、上記読取処理により読み取られる上記アクチュエータ制御装置の現在位置座標値及び上記アクチュエータ状態、の中の少なくともいずれか一つの制御情報を記録する記録処理と、該記録処理により記録された上記制御情報を上記シリアル通信ラインとは異なる通信ラインを介して接続された外部装置に出力する出力処理と、を上記コンピュータに実行させるように構成される。
【0020】
また、請求項8記載の発明の軸操作プログラムは、シリアル通信ラインを介して複数のアクチュエータ制御装置に軸操作装置を接続した分散制御システムにおいて、上記軸操作装置に手動操作される複数の軸操作機器を接続し、上記軸操作装置のコンピュータに、上記複数のアクチュエータに対し個別に制御を行なう軸操作処理を実行させる軸操作プログラムであって、上記アクチュエータ制御装置の現在位置座標とアクチュエータ状態を読み取らせる読取処理と、上記軸操作機器に対して手動操作された操作入力値に基づいて移動速度値と移動目標座標とを算出させる算出処理と、所定時間毎のタイマ割込み信号に応答して上記移動速度値をアクチュエータ移動命令に変換しながら、該アクチュエータ移動命令に対応する上記アクチュエータ制御装置に対し上記アクチュエータ移動命令を上記シリアル通信ラインを介して出力する通信処理と、手動操作される複数の上記軸操作機器からの上記操作入力値、上記算出処理により算出される上記移動速度値及び上記移動目標座標値、上記通信処理により出力される上記アクチュエータ制御命令、上記読取処理により読み取られる上記アクチュエータ制御装置の現在位置座標値及び上記アクチュエータ状態、の中の少なくともいずれか一つの制御情報を取得し、該取得した制御情報を上記アクチュエータ制御装置とは異なる外部装置に出力する出力処理と、を上記コンピュータに実行させるように構成される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明において、上記アクチュエータは例えばモータドライバ47、モータ48、不図示の被駆動軸等から成り、上記軸操作機器との接続手段は例えば操作判別部33等から成り、上記読取手段は例えば通信コントローラ24や演算制御部28等から成り、上記算出手段は例えば操作値・速度変換部29や演算制御部28等から成り、上記通信手段は例えば通信コントローラ24や演算制御部28等から成り、上記記録手段は例えば制御情報記録部34等から成り、そして、上記出力手段は例えば制御情報出力部32等から成る。
【0022】
図1は、複数のアクチュエータ制御装置を制御する分散制御システムにおいて本発明の軸操作装置を用いた場合の基本構成を示す図である。同図に示すようにこの分散制御システムは、シリアル通信ライン19を介して、ホスト制御装置20、軸操作装置21、及び複数のアクチュエータ制御装置22(22−1、22−2、・・・、22−n)が、それぞれ通信コントローラ23、24、及び25(25−1、25−2、・・・、25−n)により相互に接続されている。これらの接続は、それぞれ任意に分離可能である。
【0023】
ホスト制御装置20は、上記の通信コントローラ23と、この通信コントローラ23に接続された演算制御部26及びこの演算制御部26に接続されたメモリ27を備えている。
また、軸操作装置21は、上記の通信コントローラ24と、この通信コントローラ24に接続された演算制御部28と、この演算制御部28に接続された操作値・速度変換部29、メモリ31、制御情報出力部32、4つの操作判別部33(33−1、33−2、33−3、33−4)、及び制御情報記録部34を備えている。
【0024】
上記の制御情報出力部32には、外部配線35を介して制御情報モニタ部36が接続され、また、各操作判別部33には、それぞれ軸操作機器39(39−1、39−2、39−3、39−4)が着脱自在に接続されている。上記の軸操作機器39−1は、例えばトラックボールやエンコーダ等のような、操作量に応じてパルス数が変化し操作速度に応じてパルス周波数が変化する1軸以上・両方向のパルス列を出力する軸操作機器である。
【0025】
また、軸操作機器39−2は、例えばジョイスティックのような、操作量に応じて抵抗値が変化する2軸以上・両方向の電圧値を出力する軸操作機器である。また、軸操作機器39−3は、例えば方向スイッチのような、多方向の矢印が表示されているスイッチ装置であり、オン・オフに応じた論理信号を出力する軸操作機器である。そして、軸操作機器39−4は、例えばティーチングペンダントと称される図6(a),(b) に示した教示装置1のような、操作入力機能、表示機能、清算機能、通信機能を備えた軸操作機器である。
【0026】
図1において、上述した演算制御部28は、タイマ部37及び演算部38を備え、制御情報記録部34は、操作入力値記録部41、移動速度値記録部42、移動目標座標値記録部43、現在位置座標値記録部44、及び制御状態記録部45を備えている。
【0027】
また、各アクチュエータ制御装置22は、それぞれ上記の通信コントローラ25と、この通信コントローラ25に接続されたモータコントローラ46(46−1、46−2、・・・、46−n)を備えている。各モータコントローラ46には、それぞれモータドライバ47(47−1、47−2、・・・、47−n)が接続されている。各モータドライバ47には、モータ48(48−1、48−2、・・・、48−n)が接続されている。モータ48には必要に応じて回転情報検出器49(49−1、49−2、・・・)が取り付けられる。また、モータ48の回転軸には不図示の被駆動軸がカップリング等を介して連結されている。
【0028】
上記の基本構成における各部の機能及び動作については以下に説明する。
先ず、通信の形態としては、ホスト制御装置20側の通信コントローラ23又は軸操作装置21側の通信コントローラ24が主局になり、各アクチュエータ制御装置22側の通信コントローラ25が従局となる。結合は主局が1個で従局がn個の1:nの結合である。
【0029】
ホスト制御装置20又は軸操作装置21と各アクチュエータ制御装置22との間のデータ交換という観点に立てば、通信コントローラ25は単にホスト制御装置20の演算制御部26と各アクチュエータ制御装置22のモータコントローラ46との仲介、又は軸操作装置21側の演算制御部28と各アクチュエータ制御装置22のモータコントローラ46との仲介をしているにすぎない。
【0030】
したがって、ホスト制御装置20の演算制御部26とモータコントローラ46、又は軸操作装置21の演算制御部28とモータコントローラ46とは直接に結合されているかの如く動作が進行する。さらに、ホスト制御装置20の演算制御部26又は軸操作装置21の演算制御部28又は各アクチュエータ制御装置22のモータコントローラ46が繁雑な通信制御に関わることなく、本来のプログラム実行に専念出来る。
【0031】
また、シリアル通信ライン19の通信プロトコルは一定期間にてトークンを回すトークンパシング方式を取ることにより、各アクチュエータ制御装置22に接続されているモータ48の現在位置座標値や、移動中、停止中、異常発生等のモータ動作状態値はホスト制御装置20の演算制御部26、又は軸操作装置21の演算制御部28が取得し把握することが出来る。
【0032】
次に軸操作装置21における制御情報値の取得、記録、出力方法を多数軸のモータ制御を例に上げて説明する。
まず、ホスト制御装置20と同様に、軸操作装置21を通信コントローラ24によりシリアル通信ライン19に結合する。次にシステム起動時に初期設定の動作として軸操作装置21の演算制御部28がメモリ31に格納されている動作プログラムデータを読み出し、通信コントローラ24、操作判別部33の初期化を行う。そして、軸操作機器21に対応させたい各アクチュエータ制御装置22の指定を、通信を介して軸指定命令で行なう。この軸指定命令は、ホスト制御装置20から送信してもよく、あるいは軸操作装置21から送信してもよい。
【0033】
ここ迄は、初期動作として操作判別部33−1、33−2、33−3、及び33−4は全て共通の動作となるが、以下の動作では操作判別部33−1、33−2、及び33−3と操作判別部33−4とでは処理の動作が異なる。
まず、操作判別部33−1、33−2、及び33−3の場合の動作について説明する。
【0034】
システム起動後にオペレータが軸操作機器39を操作すると、その操作状態が操作判別部33により、操作方向、操作量とに判別された形の操作入力値として演算部38に渡される。
演算部38は操作入力値記録部41に対し、上記操作入力値の書き込み記録を行なった後に操作値・速度変換部29に上記操作入力値を入力する。
【0035】
操作値・速度変換部29は、操作入力値を速度に変換する機能を持っており、入力データである前記操作入力値に対応したアクチュエータの移動速度値を出力データとして演算部38に出力する。
次に演算部38は、上記算出された移動速度値を移動速度値記録部42に書き込み記録を行なった後に、アクチュエータの移動目標座標値を、上記移動速度値とタイマ部37の周期時間との乗算から算出し、この算出した移動目標座標値を移動目標座標値記録部43に対して書き込み記録を行なう。
【0036】
続いて演算部38は、アクチュエータ制御装置22からの通信によって得られる移動状態、停止状態、異常発生状態等のモータ動作状態値に基づいて、アクチュエータ制御装置22に対応した制御命令の内、一定速度移動の開始命令、移動中の速度変更命令、停止命令の何れかを選択して、アクチュエータ制御命令を作成して、この作成したアクチュエータ制御命令を通信コントローラ24に渡すと共に、演算部38は、上記作成したアクチュエータ制御命令を制御状態情報値の1つとして制御状態記録部45に書き込み保存する。又演算部28はシリアル通信ライン19を通じて一定期間にて得られるモータの現在位置座標値を現在位置座標値記録部44へ書き込み保存する。
【0037】
通信コントローラ24は演算部38から受取った上記のアクチュエータ制御命令を、タイマ部37から出力されるタイミング信号に同期して、上記軸指定命令により指定されているアクチュエータ制御装置22のモータコントローラ46に対し送信する。アクチュエータ制御装置22のモータコントローラ46は、その受信した命令に従って、モータドライバ47を介しモータ48の速度制御を行なう。
【0038】
次に操作判別部33−4から入力があった場合の動作を説明する。
システム起動後にオペレータが軸操作機器39−4を操作すると、操作状態が操作判別部33−4により移動速度、移動方向を含む操作データが操作入力値として演算部38に渡される。
【0039】
演算部38は、上記操作データを操作入力値記録部41に対して書き込み記録すると共に、その受信した操作データから移動速度値を抽出し、この抽出した移動速度値を移動速度値記録部42に対し書き込み記録を行なう。
次に、演算部38は、アクチュエータの移動目標座標値を、上記移動速度値とタイマ部37から出力される周期時間との乗算から算出し、この算出した移動目標座標値を移動目標座標値記録部43に対して書き込み記録を行なう。
【0040】
また、演算部38は、シリアル通信ライン19を通じて一定期間にて得られるアクチュエータの現在位置座標値を現在位置座標値記録部44に対して書き込み記録を行なう。
そして演算部38は、アクチュエータ制御装置22から通信によって得られる移動状態、停止状態、異常発生状態等のモータ動作状態値に基づいて、アクチュエータ制御装置22に対応した制御命令の内、一定速度移動の開始命令、移動中の速度変更命令、停止命令の何れかを選択して、アクチュエータ制御命令を作成し、この作成したアクチュエータ制御命令を通信コントローラ24に渡す。
【0041】
また、演算部38は、上記作成したアクチュエータ制御命令と、シリアル通信ライン19を通じて一定期間にて得られるアクチュエータ動作状態を、制御状態情報値の1つとして制御状態記録部45に書き込み保存する。
通信コントローラ24は演算部38から受取った上記アクチュエータ制御命令をタイマ部37から出力されるタイミング信号に同期して、上記軸指定命令により指定されているアクチュエータ制御装置22のモータコントローラ46に対し送信する。アクチュエータ制御装置22のモータコントローラ46は、その受信した命令に従って、モータドライバ47を介しモータ48の速度制御を行なう。
【0042】
以上、操作判別部33−1、33−2、及び33−3により行う処理と、操作判別部33−4により行う処理との違いを(場合分け)を説明したが、以下、共通の処理動作について説明する。
尚、モータの上記現在位置座標値、及びモータ動作状態値はシリアル通信ライン19を通じて一定期間の上記トークン受信のタイミングにて得られ、演算部38が通信コントローラ24から受取る。
【0043】
その後演算部38により、前述した通り、モータ48の現在位置座標値は現在位置座標値記録部44に記録をされ、モータ動作状態値は、アクチュエータ制御命令の作成に使用されるとともに、制御状態記録部45への書き込み保存データとして使用される。尚、本構成での通信はトークンパッシグ方式であるため、データ送信のタイミングは、トークン受信のタイミングと同時となる。
【0044】
先ず、オペレータが39軸操作機器21を操作することにより、操作状態が発生し、この操作状態が軸操作装置21に入力されてから、軸操作装置21が、予め指定されているアクチュエータ制御装置22に対して命令を送信する迄の、これら一連の軸操作装置21の動作は、オペレータの連続操作に違和感が生じない程度の定期的な周期で繰り返される。
【0045】
これにより、モータ48は1周期内では一定速度移動を行い、次の周期のタイミングにて速度変更することとなる。その結果、定期的な周期で一且停止することが無くなり、あたかも連続的にモータ48は移動することとなる。
また、上記一連の動作を繰り返す度に、制御情報記録部34へ各種の制御情報値が記録され蓄積される。
【0046】
軸操作装置21の装置外に制御情報を読み出す場合は、制御情報モニタ部36として適宜の外部モニタ装置を制御情報出力部32に接続する。そして、軸操作装置21の演算部38に対し、制御情報読み取り命令を送る。制御情報読み取り命令を受信した演算部38は、要求された制御情報を制御情報記録部34から読み出し、制御情報出力部32を介して外部モニタ装置に送信する。
【0047】
シリアル通信ライン19による制御系通信とは別系統の通信となる制御情報出力部32を設けることにより、シリアル通信ライン19、通信コントローラ24等が異常を起している場合でも、軸操作装置21の外部に制御情報の読み出しが可能となる。つまりは制御システム全体の異常監視が可能となる。
【0048】
また、制御情報は、制御情報出力部32を介し制御情報モニタ部36で読み出しを行なう以外に、ホスト制御装置20又は軸操作機器39−4によって制御情報の読み出しを行なっても良い。ホスト制御装置20によって制御情報を読み出す場合は、ホスト制御装置20から制御情報読み出し命令を通信コントローラ23、シリアル通信ライン19を介して送信する。制御情報読み出し命令を受信した軸操作装置21の演算部38は、制御情報記録部34から制御情報を読み出し、ホスト制御装置20の演算制御部26に送信する。
【0049】
同様に軸操作機器39−4によって制御情報を読み出す場合は、軸操作機器39−4から制御情報読み出し命令をRS232Cの通信形式で送信する。制御情報読み出し命令を受信した軸操作装置21の演算部38は制御情報記録部34から制御情報を読み出し軸操作機器39−4に送信する。
【0050】
このようにすれば、制御システムの異常時でも、制御情報を読み出せない虞が解消される。
また、制御情報モニタ部36でリアルタイムの制御情報を取得したい場合は、制御情報記録部34に制御情報が記録されている場合には即座に制御情報出力部32を介して出力するように、演算部38の動作プログラムを組んで、軸操作装置21のメモリ31に格納することで可能となる。
【0051】
また、制御情報記録部34を持たない構成とし、演算部38が制御情報を取得した時点で即座にその制御情報を制御情報出力部32から外部に出力する方法でも、リアルタイムの制御情報の取得は実現可能である。尚、ホスト制御装置20又は軸操作装置39−4によってリアルタイムの制御情報を取得する場合も上記と同様に行うことができる。
【0052】
また、このようにリアルタイムで制御情報を外部に出力する以外に、制御情報を軸操作装置21内にフイードバックして使用するように、演算部38の動作プログラムを組んでメモリ31に格納しておけば、リアルタイムのフイードバック情報を有効に活用した機能を持つ軸操作装置21の実現が容易となる。
【0053】
また、この軸操作装置21によれば、トラックボール、ジョイスティックに代表されるような演算部を内蔵しない軸操作機器39を使用した場合でも、その入力操作値を記録し利用することができるようになる。
続いて、本発明の第1の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0054】
図2は、第1の実施形態における軸操作装置とホスト制御装置と複数のアクチュエータ制御装置とで構成される分散制御システムを示す図である。同図に示すようにこの分散制御システムは、シリアル通信ライン51を介して、ホスト制御装置52、軸操作装置53、及び複数のアクチュエータ制御装置54(54−1、・・・、54−n)が、それぞれ通信コントロールIC55、56、及び57(57−1、・・・、57−n)により相互に接続されている。これらの接続は、それぞれ任意に分離可能である。
【0055】
ホスト制御装置52は、上記の通信コントロールIC55と、この通信コントロールIC55に接続されたCPU(central processing unit)58及びこのCPU58に接続されたROM(read only memory)59を備えている。これらの通信コントロールIC55、CPU58及びROM59の構成及び機能は、図1に示した基本構成のホスト制御装置20の通信コントローラ23、演算制御部26及びメモリ27の構成及び機能にそれぞれ対応するものである。
【0056】
また、図2において、軸操作装置53は、上記の通信コントロールIC56と、この通信コントロールIC56にバス61を介して接続された演算制御部62を構成するCPU63及びタイマ64、この演算制御部62と同様に、同じくバス61を介して接続された操作値・速度変換用EEPROM65、ROM66、RS232C通信回路67、カウンタ68、A/D変換器69、I/Oインターフェース71、及びRS232C通信回路72、並びに制御情報記録部73を備えている。
【0057】
上記の通信コントロールIC56、演算制御部62のCPU63及びタイマ64、操作値・速度変換用EEPROM65、ROM66、RS232C通信回路67、カウンタ68、A/D変換器69、I/Oインターフェース71、及びRS232C通信回路72の構成及び機能は、図1に示した基本構成の軸操作装置21の通信コントローラ24、演算制御部28の演算部38及びタイマ部37、操作値・速度変換部29、メモリ31、制御情報出力部32、操作判別部33−1、33−2、33−3、及び33−4の構成及び機能にそれぞれ対応するものである。
【0058】
尚、上記のタイマ64は、通信コントロールIC56によるシリアル通信動作よりも十分に長い一定周期でCPU63に割込みを発生させるように構成されている。
図2において、カウンタ68、A/D変換器69、I/Oインターフェース71、及びRS232C通信回路72には、それぞれ異なる機種からなる軸操作機器74が接続されている。例えばカウンタ68にはトラックボール74−1、A/D変換器69にはジョイスティック74−2、I/Oインターフェース71には方向スイッチ74−3、そして、RS232C通信回路72にはティーチングペンダント74−4がそれぞれ接続されている。
【0059】
上記のトラックボール74−1、ジョイスティック74−2、方向スイッチ74−3、及びティーチングペンダント74−4は、図1に示した基本構成の軸操作機器39−1、39−2、39−3、及び39−4に、それぞれ対応するものである。
【0060】
上記のトラックボール74−1は、2軸分の操作状態の信号をA相/B相の方形波で出力する軸操作機器であり、その操作量に応じたパルス数(位置情報)、操作速度に応じたパルス周波数(速度情報)、操作方向に応じたA相/B相の位相ずれ(方向情報)を伴った操作状態信号を出力する。尚、このような操作状態信号の出力には、トラックボールに限ることなく例えばエンコーダを用いても良い。
【0061】
また、ジョイスティック74−2は、ポテンショメータが内蔵されたジョイスティックであり、一定電圧を印加することで2軸分の操作状態の信号を電圧値として出力する軸操作機器である。すなわち、ジョイスティック74−2は、スティックの傾斜時間に応じた電圧変化時間(位置情報)、傾斜角度に応じた電圧振幅(速度情報)、操作方向に応じた基準電圧からの電圧符号(方向情報)を伴った操作状態信号を出力する。
【0062】
また、方向スイッチ74−3は、複数のスイッチから成る方向スイッチ群を備えた軸操作機器であり、各スイッチには、方向・速度等の設定機能が割り当てられており、それらスイッチのオン・オフ状態を電圧値として出力する。
また、ティーチングペンダント74−4は、特には図示はしないが、複数の操作スイッチと、表示用モニタと、CPUに代表される演算回路と、通信機能としてのRS232C通信回路とを備えた軸操作機器であり、オペレータのスイッチ操作状態をRS232C通信コマンドの形式で、外部接続機器に送受信する。送受信する制御情報は移動速度・移動方向の情報を含んでいる。
【0063】
また、図2における構成の、カウンタ68は、2チャンネルのカウンタであり、トラックボール74−1から入力される操作状態信号を、位置情報、速度情報、及び方向情報に変換し、この変換した情報をトラックボール74−1の操作情報として演算制御部62のCPU63に出力する。
【0064】
A/D変換器69は、ジョイスティック74−2に一定電圧を印加し、ジョイスティック74−2の操作状態であるアナログ電圧値や電圧変化率等をCPU63が認識できるデジタルデータに変換し、その変換したデジタルデータを、ジョイスティック74−2の操作情報として、演算制御部62のCPU63に出力する。
【0065】
I/Oインターフェース71は、バッファ等により構成され、方向スイッチ74−3から操作情報として入力される多方向のスイッチ操作信号をCPU63が取り扱うことができるデジタルデータに変換して、変換したデジタルデータを方向スイッチ74−3の操作情報として演算制御部62のCPU63に出力する。
【0066】
RS232C通信回路72は、RS232C通信の通信プロトコル形式によりティーチングペンダント74−4から受信する各アクチュエータの移動速度や移動方向が含まれるデータ構成の操作命令を、CPU63の認識可能な操作情報に変換し、この操作情報をティーチングペンダント74−4の操作情報として演算制御部62のCPU63に出力する。
【0067】
尚、このような通信では、RS232C通信回路72に限ることなく、例えばシリアル、パラレル、有線、無線とその通信形態を問うものではない。勿論、通信プロトコルも、RS232C通信に限るものではない。
また、上記の操作値・速度変換用EEPROM65は、操作値・速度変換部を構成しており、CPU63に送信される上記の各操作情報をアクチュエータの移動速度値に変換する機能を有している。本構成では一例として、操作値・速度変換用EEPROM65は、メモリ領域の番地に操作量を割り当て、その番地のデータ領域に速度値を割り当てた操作値・速度変換テーブルを予め備えている。
【0068】
CPU63は、軸操作装置53の電源投入直後、又は一定速移動命令の速度データヘの変換時に上記の操作値・速度変換テーブルを読み込む。ここでは、予め軸操作機器53の操作値に対して一定速移動命令の速度が比例するようにテーブルが作成されているものとする。CPU63は、その操作値・速度変換テーブルによって上記の各操作情報をアクチュエータの移動速度値に変換する。
【0069】
尚、操作値・速度変換用EEPROM65は、EEPROMに限ることなく、RAM(random access memory)であっても良いが、稼動の都度外部から操作値・速度変換テーブルを読み込むのではなく、装置電源をオフにした場合でも操作値・速度変換テーブルを記憶したまま保存しておく方が便利であるから、上記のように不揮発性RAM等で構成するほうが好ましい。
【0070】
また、別方法として、CPU63は、このように操作値・速度変換テーブルを用いるのではなく、各軸操作機器74の入力に対応する計算式を用いて操作値からの速度変換を行うようにしても良い。
また、図2において、制御情報記録部73は、操作入力値記録用EEPROM75、移動速度値記録用EEPROM76、移動目標座標値記録用EEPROM77、現在位置座標値記録用EEPROM78、及び制御状態記録用EEPROM79を備えている。
【0071】
上記の操作入力値記録用EEPROM75、移動速度値記録用EEPROM76、移動目標座標値記録用EEPROM77、現在位置座標値記録用EEPROM78、及び制御状態記録用EEPROM79の構成及び機能は、図1に示した基本構成の制御情報記録部34の操作入力値記録部41、移動速度値記録部42、移動目標座標値記録部43、現在位置座標値記録部44、及び制御状態記録部45の構成及び機能にそれぞれ対応するものである。
【0072】
制御情報記録部73は、各種の制御情報を記録(記憶)しておくための記憶部を構成しており、CPU63によって各種の制御情報が所定の記憶領域に格納される。すなわち、操作入力値記録用EEPROM75には、軸操作機器74からの操作入力情報が格納される。
【0073】
また、移動速度値記録用EEPROM76には、CPU63がRS232C通信回路部72を介して得られた操作命令から抽出した移動速度値、あるいは操作量・速度変換用EEPROM65に操作量を入力することにより操作量・速度変換用EEPROM65からの出力として得られる移動速度値が格納される。
【0074】
移動目標座標値記録用EEPROM77には、タイマ64の所定の周期と上記の移動速度値を乗算して算出される移動目標座標値が格納される。更に、現在位置座標値記録用EEPROM78には、シリアル通信ライン51及び通信コントロールIC56を介して各アクチュエータ制御装置54から得られるアクチュエータの現在位置値座標情報が格納される。
【0075】
そして制御状態記録用EEPROM79には、移動中、停止中、異常発生等の各アクチュエータの動作状態、及び軸操作機器74の動作状態として、上記移動速度値に基づきCPU63が作成したアクチュエータ制御命令等の制御状態情報が格納される。
【0076】
本例では、記憶部にEEPROMを用いているが、RAMであっても良く、また、格納する情報の記録数が1つの場合はレジスタで構成しても良い。また、FIFOメモリを使用して、常に一定量の最新データを更新しながら記録するように構成してもよい。
【0077】
尚、制御情報をリアルタイムで外部に出力することのみを目的とする場合は、この制御情報記録部73は設けなくても良いが、本例は、制御情報の記録を目的としているため、このように制御情報記録部73が設けられている。そして、これにより、故障等の不具合が発生した場合に、制御情報記録部73に記録されている制御情報を取り出して分析することにより十分な原因究明が可能となり、確実な改善策を早期に構築することができるようになる。
【0078】
また、図2のRS232C通信回路67には、図1の基本構成に示した制御情報モニタ部36としてのパソコン(パーソナルコンピュータ)84が、シリアル通信ライン51とは異なる外部との通信ライン85を介して接続されている。
上記のRS232C通信回路67は、RS232C通信プロトコル形式により制御情報記録部73に格納されている制御情報を外部に送信するためのRS232C通信出力回路であり、例えば、RS232Cトランシ−バ、UART、FIFOバッファ等にて構成される。
【0079】
尚、RS232C通信回路に限ることなく、シリアル、パラレル、有線、無線等のRS232Cと異なる他の有線通信回路あるいは無線通信回路であってもよく、その通信形態を問うものではない。また、通信プロトコルも問うものではない。また、通信ではなく単なるデータ出力端子で構成してもよい。
【0080】
通信を用いる場合には通信機能を有する制御情報モニタ部36として代表的なものとしてはパソコン84が軸操作装置53に接続される。また、データ出力端子を用いる場合は、制御情報モニタ部36として代表的なものとしてはオシロスコープ装置等を接続するようにするとよい。
【0081】
上記のパソコン84は、軸操作装置53から制御情報を読み出す役割を持つものであり、これによりパソコン84の表示装置にオペレータが必要とする制御情報を、バッチ処理で又はリアルタイムで表示させることができる。
尚、軸操作命令のデータ内容としては、多種多様に設定することが可能であるが、本実施例では、一例として、方向情報と速度情報とを軸操作命令のデータとしている。
【0082】
また、図2において、各アクチュエータ制御装置54は、それぞれ上記の通信コントロールIC57と、この通信コントロールIC57に接続されたモータコントロールIC80(80−1、・・・、80−n)を備えている。各モータコントロールIC80には、それぞれモータドライバ81(81−1、・・・、81−n)が接続されている。各モータドライバ81には、モータ82(82−1、・・・、82−n)が接続されている。モータ82には必要に応じて回転情報検出器83(83−1、・・・)が取り付けられる。また、モータ82の回転軸には不図示の被駆動軸がカップリング等を介して連結されている。
【0083】
上記の通信コントロールIC57、モータコントロールIC80、モータドライバ81、モータ82、及び回転情報検出器83の構成及び機能は、図1に示した基本構成のアクチュエータ制御装置22における通信コントローラ25、モータコントローラ46、モータドライバ47、モータ48、及び回転情報検出器49の構成及び機能にそれぞれ対応するものである。
【0084】
また、図2において、ホスト機器52には、キーボード86が接続されている。オペレータは、このキーボード86を入力インターフェースとして用い、この分散制御システムに種々の指示を与えることができる。
図3は、上記第1の実施形態における軸操作装置53のCPU63により実行される処理動作を示すフローチャートである。尚、ホスト制御装置52からの各種命令に対応してCPU63が処理を実行する場合のソフトウェアプログラムについては、ここでは図示と説明を省略する。
【0085】
図3において、動作A1は、システム起動後に、軸操作装置53のハードウェアに関する各種初期設定を行なう動作であり、通信コントロールIC56、RS232C通信回路67、タイマ64、カウンタ68、A/D変換器69、I/0インターフェース71、RS232C通信回路72等の設定や初期化が行われる。
【0086】
動作B1は、主に軸操作装置53において、オペレータが選択する各種初期設定を行なう動作であり、トラックボール74−1で操作するアクチュエータ制御装置54の軸指定、ジョイスティック74−2で操作するアクチュエータ制御装置54の軸指定、方向スイッチ74−3で操作するアクチュエータ制御装置54の軸指定、ティーチングペンダント74−4で操作するアクチュエータ制御装置54の軸指定、更に、トラックボール74−1で操作する最高速度の設定、ジョイスティック74−2で操作する最高速度の設定、方向スイッチ74−3で操作する最高速度の指定等を行なう動作である。
【0087】
これらの設定入力は、オペレータによるホスト制御装置52のキーボード86からの入力操作より入力される。この入力された軸操作装置53に対する設定指示は、ホスト制御装置52から、通信コントロールIC55、シリアル通信ライン51、及び通信コントロールIC56による通信を介して行なわれる。
【0088】
動作C1は、制御情報の読み取り装置であるパソコン84から軸操作装置53に送信される「制御情報読み取り要求」の有無をCPU63が判断する動作である。「制御情報読み取り要求」があった場合は動作D1に進み、「制御情報読み取り要求」が無かった場合には、動作D1の処理は実行せずに動作E1の処理に移行する。
【0089】
動作D1は、制御情報の読み取り装置であるパソコン84から軸操作装置53に送信される「制御情報読み取り要求」があった場合に、CPU63が制御情報を制御情報記録部73から読み出し、RS232C通信回路67を介してパソコン84に送信する動作である。
【0090】
動作E1は、カウンタ68、A/D変換器69、I/Oインターフェース71、又はRS232C通信回路72に、対応する軸操作機器からの入力値があるか否かを判断する動作である。カウンタ68、A/D変換器69、I/Oインターフェース71、又はRS232C通信回路72のいずれにも、対応する軸操作機器からの入力値が無い場合は動作C1に戻り、入力値が有った場合には次の動作F1の処理に進む。
【0091】
動作F1は、RS232C通信回路72に、ティーチングペンダント74−4からの入力値があるか否かを判断する動作である。ティーチングペンダント74−4はCPUを内蔵する軸操作機器であり、したがって、RS232C通信回路72に入力値があった場合には、軸操作機器のCPUと通信を行う動作P1〜動作V1の処理に進む。また、RS232C通信回路72に入力値が無い場合には動作E1の処理で得られた入力値は、いずれもCPUを有しない軸操作機器からの入力値であり、したがって、この場合は動作G1〜動作M1の処理に進む。
【0092】
動作G1は、カウンタ68、A/D変換器69、又はI/0インターフェース71に、トラックボール74−1、ジョイスティック74−2、又は方向スイッチ74−3からの入力があった場合に、その操作入力値を操作入力情報記録用EEPROM75に記録する動作である。
【0093】
動作H1は、CPU63がカウンタ68、A/D変換器69、又はI/0インターフェース71から受け取った操作入力値に応じて、操作値・連度変換用EEPROM65に予め格納されている操作入力値と速度が比例するデータテーブルを参照し、アクチュエータ制御装置54に指示する移動速度を算出する動作である。
【0094】
動作I1は、動作H1の処理により算出された移動速度値を移動速度値記録用EEPROM76に記録する動作である。
動作J1は、動作H1の処理により算出された移動速度値とタイマ64の所定の周期との乗算によって各アクチュエータの移動目標座標値を算出する動作である。
【0095】
動作K1は、動作J1の処理により算出された各アクチュエータの移動目標座標値を、移動目標座標値記録用EEPROM77に記録する動作である。
動作L1は、通信コントロールIC56が定期的に受信している各アクチュエータの現在位置座標値を、現在位置座標値記録用EEPROM78に記録する動作である。
【0096】
動作M1は、通信コントロールIC56が定期的に受信している移動中状態、停止状態、異常発生状態等の各アクチュエータの動作状態と動作H1の処理で算出されたアクチュエータ制御装置54の移動速度とに基づいて、一定速度移動開始命令、移動中の速度変更命令、又は停止命令のいずれかのアクチュエータ制御命令を選択し、選択された命令が停止命令であれば、そのままアクチュエータ制御命令を作成し、他方、一定速度移動開始命令または移動中の速度変更命令の場合は、上記動作H1の処理により算出されている移動速度値を伴うアクチュエータ制御命令を作成する動作である。
【0097】
動作N1〜動作O1の処理は、CPUを内蔵しているか否かに拘わりなく全ての軸操作機器に対応する共通の処理であり、動作N1では、上記の動作M1又は後述する動作V1の処理により作成されるアクチュエータ制御装置54用の命令と、通信コントロールIC56が定期的に受信している各アクチュエータの動作状態とを、制御状態記録用EEPROM79に記録する動作である。
【0098】
動作01は、アクチュエータ制御装置54に対し、動作M1または動作V1の処理により選択されたアクチュエータ制御命令を、通信コントロールIC56及びシリアル通信ライン19を介して出力する動作である。この後、動作C1の処理に戻り、上述した動作C1〜動作O1の処理、又は後述する動作P1〜動作V1の処理を繰り返す無限ループのシーケンス処理が実行される。
【0099】
動作P1は、動作F1の処理において、RS232C通信回路72にティーチングペンダント74−4からの入力があった場合に、その入力された操作入力データを操作入力情報記録用EEPROM75に記録する動作である。
動作Q1は、CPU63が、RS232C通信回路72の操作入力データからアクチュエータ制御装置54の移動速度を抽出する動作である。
【0100】
動作R1は、動作Q1の処理により抽出された移動速度値を移動速度値記録用EEPROM76に記録する動作である。
動作S1は、動作Q1の処理により算出された移動速度値と、タイマ64の周期との乗算から各アクチュエータの移動目標座標値を算出する動作である。
【0101】
動作T1は、動作S1の処理により算出された各アクチュエータの移動目標座標値を移動目標座標値記録用EEPROM77に記録する動作である。
動作U1は、通信コントロールIC56が定期的に受信している各アクチュエータの現在位置座標値を現在位置座標値記録用EEPROM78に記録する動作である。
【0102】
動作V1は、通信コントロールIC56が定期的に受信している移動中状態、停止状態、異常発生状態等の各アクチュエータの動作状態に基づいて、一定速度移動開始命令、移動中の速度変更命令、停止命令等を選択し、この選択された命令が停止命令であればそのままアクチュエータ制御命令を作成し、他方、一定速度移動開始命令または移動中の速度変更命令であった場合は動作Q1の処理により算出されている移動速度値を伴うアクチュエータ制御命令を作成する動作である。
【0103】
このように、動作B1の処理が終了してから動作C1〜動作V1の無限ループの処理の間に、動作W1又は動作X1に示される割込みの動作が発生する。
動作W1は、シリアル通信ライン51を介してのデータ送受信時等に、通信コントロールIC56等により発生する通信関連動作であり、通信コントロールIC56による割込み、各アクチュエータ制御装置54、軸操作装置53等の状態監視命令や、モータ制御命令等が優先して実行され、各アクチュエータの現在位置情報とアクチュエータ動作状態情報、軸操作装置53の状態情報が取得される。また、タイマ割込みの動作が行われる。これらの処理動作は、動作C1〜動作V1による無限ループの処理や、割込み動作X1の処理よりも優先する動作である。
【0104】
動作X1は、タイマ64により周期的に発生する割込みの動作であり、この周期は、動作A1の初期設定の処理で設定される。また、その周期は、動作W1の発生間隔より充分長い。この動作X1では、CPU63は、カウンタ68、A/D変換器69、I/0インターフェース71、又はRS232C通信回路72の操作情報を読み出した後カウンタ68のカウント値をクリアする。これにより、カウンタ68は次の割込み周期迄の間に入力されるパルスの計数を開始する。
【0105】
続いて、上記の動作を、オペレータによる操作と関連して更に説明する。上記の無限ループの処理において、オペレータが例えばトラックボール74−1を操作すると、トラックボール74−1から2軸それぞれのA相/B相の方形波信号がカウンタ68出力される。
【0106】
カウンタ68は、入力する上記の出力信号を、パルス信号と方向信号とに変換する。そしてCPU63は、無限ループの状態に対してタイマ64による周期的な割込みが入ると、この周期によって定まる一定時間内の上記変換されたパルス信号のカウント値を読み出し、カウンタ68をクリアして割込みを終了する。
【0107】
CPU63は、割込みを終了すると無限ループの処理に戻り、上記読み出したパルス信号のカウント値を操作入力値記録用EEPROM75へ記録する。またそのパルス信号のカウント値を操作値・速度変換用EEPROM65へ入力することにより、操作値・速度変換用EEPROM65からの出力としてトラックボール74−1の操作速度に比例した移動速度値を得る。
【0108】
この移動速度値は、移動速度値記録用EEPROM76に記録される。次に上記移動速度値とタイマ64の割込み周期とを乗算することにより移動目標座標値を算出し、移動目標座標値記録用EEPROM77に記録する。
そしてCPU63は、通信コントロールIC56を介して受信している各アクチュエータの現在位置座標値を現在位置座標記録用EEPROM78に記録する。次に各アクチュエータ動作状態と、上記移動速度値とからアクチュエータ制御命令を作成する。次にCPU63は上記作成されたアクチュエータ制御命令と上記アクチュエータの移動状態とを制御情報として制御状態記録用EEPROM79に記録する。
【0109】
そしてCPU63は上記アクチュエータ制御命令を通信コントロールIC56へ出力する。これにより、通信コントロールIC56及びシリアル通信ライン51を介して指定されたアクチュエータ制御装置54にアクチュエータ制御命令が送信され、指定されたアクチュエータ制御装置54のモータコントロールIC80は算出された移動速度で一定速移動命令を実行するか、指定された速度に速度変更するか、移動停止する。
【0110】
トラックボール74−1により信号が出力されてから、指定されたアクチュエータ制御装置54での一定速移動命令が実行されるまでの、一連の動作は、タイマ64による周期割込みと同一の一定時間毎に繰り返され、制御情報が制御情報記録部73に順次記録されてゆく。
【0111】
また、制御情報を外部に読み出したい場合には、パソコン84から軸操作装置53にRS232C通信回路67を介して制御情報読み出し命令を送信する。CPU63は制御情報読み出し命令が有るかの判定を無限ループの処理内で行なっているので、制御情報読み出し命令の入力有りの場合は制御情報記録部73から制御情報の読み出しを行ない、RS232C通信回路67を介してパソコン84に返信する。
【0112】
また、オペレータがジョイスティック74−2を操作すると、ジョイスティック74−2から2軸それぞれの電圧値が出力され、A/D変換器69へ入力される。そしてCPU63は、無限ループの処理中にタイマ64による周期的な割込みが入ると、その割込みタイミングでの電圧値をデジタルデータヘ変換して読み出し、割込みを終了する。
【0113】
CPU63は、割込みを終了すると無限ループの処理に戻り、上記読み出した電圧値のデジタルデータを操作入力値記録用EEPROM75へ記録すると共にその電圧値のデジタルデータを操作値・速度変換用EEPROM65に入力し、この入力に対応する操作値・速度変換用EEPROM65の出力から、ジョイスティック74−2の操作角度に比例した移動速度値を算出する。この算出された移動速度値は移動速度値記録用EEPROM76に記録される。
【0114】
次に、CPU63は、上記算出された移動速度値とタイマ64の割込み周期とを乗算することにより、移動目標座標値を算出し、この算出した移動目標座標値を移動目標座標値記録用EEPROM77に記録する。
そして、CPU63は、通信コントロールIC56から受信している各アクチュエータの現在位置座標値を現在位置座標記録用EEPROM78に記録する。次に各アクチュエータ動作状態と、前算出された記移動速度値とからアクチュエータ制御命令を作成する。そしてCPU63は上記作成されたアクチュエータ制御命令と上記アクチュエータの移動状態とを制御情報として制御状態記録用EEPROM79に記録する。
【0115】
次に、CPU63は、上記アクチュエータ制御命令を通信コントロールIC56へ出力する。これにより、通信コントロールIC56及びシリアル通信ライン51を介して指定されたアクチュエータ制御装置54にアクチュエータ制御命令が送信され、指定されたアクチュエータ制御装置54のモータコントロールIC80は、設定された移動速度にて一定速移動命令を実行するか、指定された速度に速度変更するか、移動停止する。
【0116】
ジョイスティック74−2により信号が出力されてから、指定されたアクチュエータ制御装置54での一定速移動命令が実行されるまでの、一連の動作は、タイマ64による周期割込みと同一の一定時間毎に繰り返され、制御情報が制御情報記録部73に順次記録されてゆく。
【0117】
制御情報を外部に読み出したい場合には、オペレータがパソコン84を操作して、パソコン84から軸操作装置53にRS232C通信回路67を介して制御情報読み出し命令を送信する。CPU63は制御情報読み出し命令が有るかの判定を無限ループにて行なっているので、制御情報読み出し命令の入力有り場合は制御情報記録部73から制御情報の読み出しを行ない、RS232C通信回路67を介してパソコン84に返信する。
【0118】
また、オペレータが方向スイッチ74−3を操作すると、方向スイッチ74−3からそれぞれの電圧値が出力され、I/0インターフェース71へ入力される。そして、CPU63は、無限ループの処理中にタイマ64による周期的な割込みが入ると、その割込みタイミングでのI/0入力状態を読み出し、割込みを終了する。CPU63は、割込みを終了すると無限ループヘ戻り、上記読み出したI/0入力状態を操作入力値記録用EEPROM75へ記録する。
次に、CPU63は、上記読み出したI/0入力状態を操作値・速度変換用EEPROM65に入力して、この入力に対応する操作値・速度変換用EEPROM65の出力から、方向スイッチ74−3の操作状態に対応した移動速度値を算出する。この算出された移動速度値は移動速度値記録用EEPROM76に記録される。
【0119】
次に、CPU63は、上記算出された移動速度値とタイマ64の割込み周期とを乗算することにより移動目標座標値を算出し、この算出した移動目標座標値を移動目標座標値記録用EEPROM77に記録する。
そして、CPU63は、通信コントロールIC56から受信している各アクチュエータの現在位置座標値を現在位置座標記録用EEPROM78に記録し、更に、各アクチュエータ動作状態と、算出された上記移動速度値とからアクチュエータ制御命令を作成する。
【0120】
続いて、CPU63は、上記作成されたアクチュエータ制御命令と上記アクチュエータの移動状態とを制御情報として制御状態記録用EEPROM79に記録すると共に、上記アクチュエータ制御命令を通信コントロールIC56へ出力する。
【0121】
これにより、通信コントロールIC56及びシリアル通信ライン51を介して指定されたアクチュエータ制御装置54にアクチュエータ制御命令が送信され、指定されたアクチュエータ制御装置54のモータコントロールIC80は、上記算出された移動速度で一定速移動命令を実行するか、指定された速度に速度変更するか、移動停止する。
【0122】
方向スイッチ74−3により信号が出力されてから、指定されたアクチュエータ制御装置54により一定速移動命令が実行されるまでの、一連の動作は、タイマ64による周期割込みと同一の一定時間毎に繰り返され、制御情報が制御情報記録部73に順次記録されてゆく。
【0123】
この場合も、制御情報を外部に読み出したい場合には、オペレータがパソコン84を操作して、パソコン84から軸操作装置53にRS232C通信回路67を介して制御情報読み出し命令を送信する。CPU63は制御情報読み出し命令が有るかの判定を無限ループにて行なっているので、制御情報読み出し命令の入力有り場合は制御情報記録部73から制御情報の読み出しを行ない、RS232C通信回路67を介してパソコン84に返信する。
【0124】
尚、方向スイッチの場合の操作値・速度変換用EEPROM65に書き込まれている操作値・速度変換データは、操作値と速度が1:1に成るように構成しても良い。
また、オペレータがティーチングペンダント74−4を操作すると、軸操作装置53のRS232C通信回路72に、RS232C通信形式による速度情報と方向情報から成る制御データが入力される。CPU63は、無限ループの処理中にタイマ64による周期的な割込みが入ると、RS232C通信回路72にバッファリングされている上記の制御データを読み出し、割込みを終了する。
【0125】
CPU63は、割込みを終了すると無限ループの処理に戻り、上記読み出した制御データを操作入力値記録用EEPROM75へ記録する。また上記読み出した通信データからアクチュエータの移動速度値を抽出し、移動速度値記録用EEPROM76に記録する。
【0126】
次に、CPU63は、上記抽出した移動速度値とタイマ64の割込み周期とを乗算することにより移動目標座標値を算出し、この算出した移動目標座標値を移動目標座標値記録用EEPROM77に記録する。
そして、CPU63は、通信コントロールIC56から受信している各アクチュエータの現在位置座標値を現在位置座標値記録用EEPROM78に記録すると共に、各アクチュエータ動作状態と、上記抽出された移動速度値とからアクチュエータ制御命令を作成する。そしてCPU63は上記作成されたアクチュエータ制御命令と上記アクチュエータの移動状態とを制御情報として制御状態記録用EEPROM79に記録する。
【0127】
続いて、CPU63は、上記アクチュエータ制御命令を通信コントロールIC56へ出力する。これにより、通信コントロールIC56及びシリアル通信ライン51を介して指定されたアクチュエータ制御装置54にアクチュエータ制御命令が送信され、指定されたアクチュエータ制御装置54のモータコントロールIC80は、指定された移動速度にて一定速移動命令を実行するか、指定された速度に速度変更するか、移動停止する。
【0128】
ティーチングペンダント74−4により信号が出力されてから、指定されたアクチュエータ制御装置54での一定速移動命令が実行される迄の一連の動作は、タイマ64による周期割込みと同一の一定時間毎に繰り返され、その制御情報が制御情報記録部73に順次記録されてゆく。
【0129】
この場合も、制御情報を外部に読み出したい場合には、オペレータがパソコン84を操作して、パソコン84から軸操作装置53にRS232C通信回路67を介して制御情報読み出し命令を送信する。CPU63は制御情報読み出し命令が有るかの判定を無限ループにて行なっているので、制御情報読み出し命令の入力有り場合は制御情報記録部73から制御情報の読み出しを行ない、RS232C通信回路67を介してパソコン84に返信する。
【0130】
尚、本実施の形態では、操作入力値記録用EEPROM75、移動速度値記録用EEPROM76、移動目標座標値記録用EEPROM77、現在位置座標記録用EEPROM78、制御状態記録用EEPROM79、及び操作値・速度変換用EEPROM65の複数のEEPROMを用いているが、メモリ容量に問題が無い場合には、一つのメモリ装置にまとめた構成にしても良い。
【0131】
また、本実施の形態では、システム異常発生時の原因が通信コントロールIC56やシリアル通信ライン51にある場合でも、パソコン84によって制御情報を読み出せるようにRS232C通信回路部67を設けているが、異常状態での原因調査の可能範囲を、軸操作装置53と軸操作機器74の接続確認のみに限定する場合には、RS232C通信回路67を削除または使用しない構成とし、且つ軸操作装置53のROM66に格納されるプログラムを変更することにより、ホスト制御装置52からシリアル通信ライン51及び通信コントロールIC56を介して制御情報を読み出すことができる。
【0132】
また、ティーチングペンダント74−4により制御情報を取り出したい場合も同様であり、RS232C通信回路67を削除または使用しない構成とし、且つ軸操作装置53のROM66に格納されるプログラムを変更することにより、ティーチングペンダント74−4からRS232C通信回路72を介して制御情報を読み出すことができる。
【0133】
このように、第1の実施の形態によれば、複数のアクチュエータ制御装置と軸操作装置をシリアル通信ラインに接続し、軸操作装置によって複数のアクチュエータ制御を個別に行なう分散制御システムの軸操作装置において、手動操作される複数の軸操作機器を接続し、上記アクチュエータ制御装置の現在位置座標とアクチュエータ状態を読み取り、操作値と速度値とから移動速度と移動目標座標とを算出し、所定時間毎のタイマ割込みにより上記移動速度をアクチュエータ移動命令に変換し、上記シリアル信号ラインを介して上記指定されたアクチュエータ制御装置に出力するよう通信制御すると共に、上記手動操作される複数の軸操作機器からの操作入力値と、上記演算算出手段により抽出及び算出される移動速度値、移動目標座標値、アクチュエータ制御命令と、アクチュエータ制御装置の現在位置座標値と、アクチュエータ状態とを制御情報として記録するので、操作機器に演算処理機能が有る無しに拘わり無く、制御情報を取得して記録装置に記録することが可能となる。
【0134】
また、複数のアクチュエータ制御装置と軸操作装置を接続し、制御に使用している通信と別系統の通信系を軸操作装置と他の外部装置との間に備えることにより、外部装置により制御情報を取得し保存することができる。
これにより、装置の異常等の不具合が発生した場合に、記録装置から読み出した又は外部装置により読み出されている操作入力値、移動速度値、移動目標座標値、現在位置座標値、制御状態値等の各種の多彩な制御情報を分析することにより、異常発生の原因の解析と究明が容易となり、確実な改善策を構築して、発生した不具合を早期に復旧することが容易となる。
【0135】
図4は、第2の実施の形態における軸操作装置とホスト制御装置と複数のアクチュエータ制御装置とで構成される分散制御システムを示す図である。尚、同図には、図2に示した構成と同一構成部分には図2の場合と同一の番号を付与して示している。
【0136】
図4に示すように、この分散制御システムは、シリアル通信ライン51を介して、ホスト制御装置87、軸操作装置88、及び複数のアクチュエータ制御装置54(54−1、・・・、54−n)が、それぞれ通信コントロールIC89、56、及び57(57−1、・・・、57−n)により相互に接続されている。これらの接続は、それぞれ任意に分離可能である。
【0137】
ホスト制御装置87は、上記の通信コントロールIC89と、この通信コントロールIC89に接続されたCPU92及びこのCPU92に接続されたROM93及びRS232C通信回路94を備えている。
これらの通信コントロールIC89、CPU92及びROM93の構成及び機能は、図2に示した分散制御システムのホスト制御装置52の通信コントロールIC55、CPU58及びROM59の構成及び機能と同様である。また、図4のRS232C通信回路94の構成及び機能は、図2に示した分散制御システムのパソコン84の同図には図示を省略したRS232C通信回路の構成及び機能と同様である。また、ホスト制御装置87には、キーボード86の他に状態監視用のモニタ95が接続されている。
【0138】
また、本例における軸操作装置88は、図2に示した軸操作装置53の構成から、制御情報記録部73と、操作判別部としてのA/D変換器69、I/Oインターフェース71、及びRS232C通信回路72を取り除いた構成となっている。残る他の構成部分の機能は図2の構成の機能と同一である。
【0139】
また、操作判別部としてカウンタ68のみが設けられていることにより、これに対応する軸操作機器74′としてトラックボール74−1のみが軸操作装置88に接続された構成となっていて、図2の構成の軸操作機器74のうちのジョイスティック74−2、方向スイッチ74−3、及びティーチングペンダント74−4とを取り除いた構成となっている。図4のカウンタ68及びトラックボール74−1の構成及び機能は、図2のカウンタ68及びトラックボール74−1の構成及び機能と同一である。
【0140】
そして、本例における軸操作装置88おいては、各種の制御情報を記録する制御情報記録部73が無い代わりに、制御系のシリアル通信ライン51とは別系統の通信ライン96を介して軸操作装置88のRS232C通信回路67とホスト制御装置87のRS232C通信回路94とが接続されている。これにより、各種の制御情報は、図2の場合のように制御情報記録部73に記録されることなく直ちに、RS232C通信回路67、通信ライン96、及びRS232C通信回路94を介してホスト制御装置87に読み込まれ、モニタ95の表示画面に表示される。
【0141】
図5は、上記第2の実施形態における軸操作装置88のCPU63により実行される処理動作を示すフローチャートである。尚、ホスト制御装置87からの各種命令に対応してCPU63が処理を実行する場合のソフトウェアプログラムについては、ここでは図示と説明を省略する。
【0142】
図5において、動作A1は、システム起動後に軸操作装置88のハードウェアに関する各種初期設定を行なう動作である。すなわち、システム稼動時に、アクチュエータ制御装置54やモータドライバ81、モータ82、検出器83、及び軸操作装置88、トラックボール74−1、ホスト制御装置87等に電源が投入されると、軸操作装置88のCPU63は、通信コントロールIC56、タイマ64、カウンタ68、RS232C通信回路67等の初期化や設定を行なう。
【0143】
動作B1は、主に軸操作装置53において、オペレータが選択する各種初期設定を行なう動作である。すなわち、CPU63は、次に、トラックボール74−1で操作するアクチュエータ制御装置54の軸指定、トラックボール74−1で操作する最高速度の設定等を行なう。
【0144】
これらの設定指示は、オペレータによるホスト制御装置87のキーボード86からの入力操作より入力される。この入力された軸操作装置88に対する設定指示は、ホスト制御装置87から、通信コントロールIC89、シリアル通信ライン51、及び通信コントロールIC56による通信を介して行なわれる。
【0145】
動作E1は、カウンタ68に入力値があるか否かを判断する動作である。この処理では、トラックボール74−1での操作出力であるパルスをカウントするカウンタ68に、カウントした操作入力値があるか否かを判断する。
そして、操作入力値が無ければ、動作E1の処理を繰り返して、トラックボール74−1からの操作出力を待機する。そして、操作入力値があれば、動作F1の処理に進む。
【0146】
動作F1では、カウンタ68に操作入力値があった場合の処理を実行する、すなわち、CPU63は、RS232C通信回路67及び通信ライン96を介して操作入力値をホスト制御装置52に送信すると共に、動作G1の処理を行う。
動作G1では、CPU63は、操作値・速度変換用EEPROM65に予め格納されている操作入力値と速度が比例するデータテーブルを参照し、カウンタ68の操作入力値に応じたアクチュエータ制御装置54の移動速度を算出する。
【0147】
動作H1では、CPU63は、動作G1の処理により算出された移動速度値をRS232C通信回路67及び通信ライン96を介してホスト制御装置87に送信する。
動作I1では、CPU63は、動作G1の処理により算出された移動速度値とタイマ64の周期とを乗算することにより、各アクチュエータの移動目標座標値を算出する。
【0148】
動作J1では、CPU63は、動作I1により算出された上記各アクチュエータの移動目標座標値を、RS232C通信回路67及び通信ライン96を介してホスト制御装置52に送信する。
動作K1では、CPU63は、更にホスト制御装置52に、通信コントロールIC56が定期的に受信している各アクチュエータの現在位置座標値をRS232C通信回路67及び通信ライン96を介して送信する。
【0149】
動作L1では、CPU63は、通信コントロールIC56が定期的に受信している移動中状態、停止状態、異常発生状態等の各アクチユエータ動作状態と操作値・速度変換用EEPROM65から算出されたアクチュエータ制御装置54の移動速度とに基づいて、一定速度移動開始命令、移動中の速度変更命令、停止命令のいずれかの命令を選択し、選択された命令が停止命令であれば、そのままアクチュエータ制御命令を作成し、他方、一定速度移動開始命令または移動中の速度変更命令の場合は、上記動作H1の処理により算出されている移動速度値を伴うアクチュエータ制御命令を作成する。
【0150】
動作M1では、CPU63は、動作L1の処理により作成されるアクチュエータ制御命令と、通信コントロールIC56が定期的に受信している各アクチュエータ動作状態とを、制御情報として、RS232C通信回路67及び通信ライン96を介してホスト制御装置87に送信する。
【0151】
動作N1では、CPU63は、動作M1の処理により作成された移動命令を通信コントロールIC56及びシリアル通信ライン51を介してアクチュエータ制御装置54に出力し、そして、動作E1の処理に戻って、無限ループの処理である動作E1〜動作N1の処理を繰り返す。
【0152】
この動作E1〜N1の無限ループの処理中におけるシリアル通信の受信時等に通信コントロールIC56等により発生する通信関連動作01が割込みとして発生する。この動作01は、動作E1〜動作N1、及び後述する動作P1よりも優先する動作である。
【0153】
動作01では、CPU63は、各アクチュエータ制御装置54や軸操作装置88等の状態監視命令、モータ制御命令等を優先した動作として実行する。
更に、上記の動作E1〜N1の無限ループの処理中において、タイマ64により周期的に発生する割込み動作P1が発生する。この動作P1は、動作E1〜動作N1の無限ループの処理よりも優先する動作である。また、この動作P1の発生周期は、動作A1の処理で行なわれたタイマ64への初期設定によって設定されている。そして、その周期は、動作01の発生間隔よりも充分に長い期間となっている。
【0154】
動作P1では、CPU63は、カウンタ68の操作情報を読み出した後、カウンタ68のカウント値をクリアする。これにより、カウンタ68は、次の割込み周期迄の間に入力されるパルスのカウントを開始する。
続いて、上記の動作を、オペレータによる操作と関連して更に説明する。上記の無限ループの処理において、オペレータがトラックボール74−1を操作すると、トラックボール74−1から2軸それぞれのA相/B相の方形波信号が出力され、それを入力したカウンタ68はパルス信号と方向信号とに変換する。
【0155】
そして、CPU63は、無限ループの処理中にタイマ64による周期的な割込みが入ると、この周期によって定まる一定時間内の上記変換されたパルス信号のカウント値を読み出し、カウンタ68をクリアして割込みを終了する。
CPU63は、割込みを終了すると無限ループの処理に戻り、上記読み出したパルス信号のカウント値をRS232C通信回路67及び通信ライン96を介してホスト制御装置87に送信する。
【0156】
また、CPU63は、操作値・速度変換用EEPROM65に予め格納されている操作入力値と速度が比例するデータテーブルを参照して、上記のパルスカウント値に対応するトラックボール74−1の操作速度に比例した移動速度値を得る。そして、この得られた移動速度値を、RS232C通信回路67及び通信ライン96を介してホスト制御装置87に送信する。
【0157】
続いて、CPU63は、上記得られた移動速度値とタイマ64の割込み周期とを乗算することにより移動目標座標値を算出し、この算出した移動目標座標値をRS232C通信回路67及び通信ライン96を介してホスト制御装置87に送信する。
【0158】
更に、CPU63は、通信コントロールIC56から受信している各アクチュエータの現在位置座標値を、RS232C通信回路67及び通信ライン96を介してホスト制御装置87に送信する。
次に、CPU63は、各アクチュエータ動作状態と、上記移動速度値とからアクチュエータ制御命令を作成する。そして、CPU63は、上記作成されたアクチュエータ制御命令と上記アクチュエータの移動状態とを、制御情報として、RS232C通信回路67及び通信ライン96を介してホスト制御装置87に送信する。
【0159】
また、それと共にCPU63は、上記アクチュエータ制御命令を通信コントロールIC56へ出力する。これにより、通信コントロールIC56、シリアル通信ライン51を介して、指定されたアクチュエータ制御装置54にアクチュエータ制御命令が送信される。そして、この指定されたアクチュエータ制御装置54のモータコントロールIC80は、設定された移動速度により一定速移動命令を実行するか、指定された速度に速度変更するか、移動停止する。
【0160】
トラックボール74−1により信号が出力されてから、指定されたアクチュエータ制御装置54での一定速移動命令が実行されるまでの、一連の動作は、タイマ64による周期割込みと同一の一定時間毎に繰り返される。
その結果、ホスト制御装置87はリアルタイムで、操作入力値、移動速度値、移動目標座標値、現在位置座標値、モータ制御状態値から成る制御情報を取得することが可能となり、制御情報を入力値として用いたリアルタイムな所望の処理を行うことが可能となる。
【0161】
このような制御情報の処理方法の応用例としては、例えば操作入力状態値とアクチュエータの現在位置座標値をリアルタイムにモニタ表示することにより、操作機器の操作と、モータ移動動作とを、イメージし易く表示する装置が挙げられる。
【0162】
また、その他の応用例としては、移動目標座標値と現在目標座標値を比較し、アクチュエータが取り付けられた軸の歪みや撓みを検査する方法や、アクチュエータの現在位置座標が一定の範囲内であることを確認しつつサーボチューニングを行う調整方法等が挙げられる。
【0163】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、操作機器の演算処理機能の有無に関わらず操作入力値、移動速度値、移動目標座標値、現在位置座標値、制御状態値等の各種多彩な制御情報を軸操作装置側で取得して、この取得した制御情報を記録装置に記録することが可能となる。
【0164】
また、制御に使用している通信系とは別系統の通信系を備えて各種多彩な制御情報を外部装置により読み出せるようにしたので、制御通信系統に異常が発生した場合でも、別通信系統の外部装置により制御情報を取得することができる。
このように、各種多彩な制御情報を記録装置に記録又は外部装置で取得するので、システムや各装置の異常等の不具合が発生した場合に、記録装置から読み出した又は外部装置で取得した各種多彩な制御情報を分析して異常発生の原因の解析と究明が容易となり、これにより、確実な改善策を構築して、発生した不具合を早期に復旧することが容易となる。
【0165】
また、同様に、制御に使用している通信系とは別系統の通信系を備えて各種多彩な制御情報をホスト制御装置等の外部装置により読み出せるようにしたので、各種多彩な制御情報をリアルタイムで外部装置に出力することができ、これにより、外部装置はタイムラグ無く制御情報を得ることができると共に、制御情報を入力値として用いたリアルタイムな所望の処理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数のアクチュエータ制御装置を制御する分散制御システムにおいて本発明の軸操作装置を用いた場合の基本構成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態における軸操作装置とホスト制御装置と複数のアクチュエータ制御装置とで構成される分散制御システムを示す図である。
【図3】第1の実施形態における軸操作装置のCPUにより実行される処理動作を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施の形態における軸操作装置とホスト制御装置と複数のアクチュエータ制御装置とで構成される分散制御システムを示す図である。
【図5】第2の実施形態における軸操作装置のCPUにより実行される処理動作を示すフローチャートである。
【図6】(a),(b) は従来の位置決め運転装置の構成を示す図である。
【図7】従来の複数のアクチュエータの制御が可能な分散制御システムに係わる軸操作装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 教示装置
2 位置決めコントローラ
2−1 位置決めコントローラ側コネクタ
3 通信線
3−1 通信線側コネクタ
4−1、4−2、4−3 ケーブル
5 プログラマブルコントローラ
6 ホスト機器
7−1、7−2 ケーブル
8 モータコントローラ
9 ロボット
10−1、10−2 アーム
11 手首軸
12 ハンド
13 ホスト制御装置
14(14−1、14−2、14−3) アクチュエータ制御装置
15 軸操作装置
16 シリアル通信線
17(17−1、17−2、17−3) モータ
18(18−1、18−2、18−3) 軸操作機器
19 シリアル通信ライン
20 ホスト制御装置
21 軸操作装置
22(22−1、22−2、・・・、22−n) アクチュエータ制御装置
23、24、25(25−1、25−2、・・・、25−n) 通信コントローラ
26 演算制御部
27 メモリ
28 演算制御部
29 操作値・速度変換部
31 メモリ
32 制御情報出力部
33(33−1、33−2、33−3、33−4) 操作判別部
34 制御情報記録部
35 外部配線
36 制御情報モニタ部
37 タイマ部
38 演算部
39(39−1、39−2、39−3、39−4) 軸操作機器
41 操作入力値記録部
42 移動速度値記録部
43 移動目標座標値記録部
44 現在位置座標値記録部
45 制御状態記録部
46(46−1、46−2、・・・、46−n) モータコントローラ
47(47−1、47−2、・・・、47−n) モータドライバ
48(48−1、48−2、・・・、48−n) モータ
49(49−1、49−2、・・・) 検出器
51 シリアル通信ライン
52 ホスト制御装置
53 軸操作装置
54(54−1、・・・、54−n) アクチュエータ制御装置
55、56、57(57−1、・・・、57−n) 通信コントロールIC
58 CPU
59 ROM
61 バス
62 演算制御部
63 CPU
64 タイマ
65 操作値・速度変換用EEPROM
66 ROM
67 RS232C通信回路
68 カウンタ
69 A/D変換器
71 I/Oインターフェース
72 RS232C通信回路
73 制御情報記録部
74 軸操作機器
74−1 トラックボール
74−2 ジョイスティック
74−3 方向スイッチ
74−4 ティーチングペンダント
75 操作入力値記録用EEPROM
76 移動速度値記録用EEPROM
77 移動目標座標値記録用EEPROM
78 現在位置座標値記録用EEPROM
79 制御状態記録用EEPROM
80(80−1、・・・、80−n) モータコントロールIC
81(81−1、・・・、81−n) モータドライバ
82(82−1、・・・、82−n) モータ
83(83−1、・・・) 回転情報検出器
84 パーソナルコンピュータ
85 通信ライン
86 キーボード
87 ホスト制御装置
88 軸操作装置
89 通信コントロールIC
92 CPU
93 ROM
94 RS232C通信回路
95 モニタ
96 通信ライン[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an axis operation device, an axis operation method, and an axis operation program in a distributed control system connected via a serial communication network to an actuator control device that controls a multi-axis actuator or the like.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there has been known an axis operating device for driving and positioning a movable axis such as a microscope used for observing a sample.
FIGS. 6A and 6B are diagrams showing the configuration of such a conventional positioning operation device. FIG. 1 is described in Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 10-217168. As shown in FIGS. 1A and 1B, a conventional positioning operation device includes a communication line between a
[0003]
A host device 6 is connected to the
[0004]
The positioning operation device shown in FIGS. 3A and 3B transmits a connection confirmation command at predetermined time intervals, and transmits a mode switching command when an operation for switching to an operation mode without the
[0005]
As a result, when a device failure typified by a disconnection of a connection line used between the
[0006]
FIG. 7 is a diagram illustrating a configuration of an axis operating device related to a distributed control system capable of controlling a plurality of actuators. This figure is described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-155608, which enables the simultaneous control of a plurality of actuators and the continuous control of the actuators. It has been proposed that accurate positioning can be achieved.
[0007]
As shown in the figure, in this distributed control system, a
[0008]
A motor 17 (17-1, 17-2, 17-3) for driving an actuator shaft is connected to the actuator control device 14 via a motor controller and a motor driver. The axis operating devices 18 (18-1, 18-2, 18-3) are detachably connected. A trackball, a joystick, a mouse, or the like is used for the axis operation device 18.
[0009]
The
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in a conventional positioning operation device or a multiple actuator distributed control system, a controller (positioning controller, axis operation device) and an operation device (teaching device, axis operation device) are detachably connected using a communication line. By monitoring the disconnection state of, the execution determination of the abnormal processing when the abnormality occurs and the abnormal processing are performed.
[0011]
However, the information used by the controller for realizing the series of functions is, with the exception of event information of the operating device, the occurrence of a malfunction such as a failure is only information on the state of attachment / detachment between operating devices monitored by the controller. Accordingly, when a failure occurs, if the cause of the failure is not a connection with the operating device but in a separate place of the device control system, there is a problem that it is difficult to analyze the cause of the failure.
[0012]
In particular, when an operating device having no arithmetic processing function typified by an encoder, a joystick, or the like is connected to the controller, communication of an acknowledge signal or the like for confirming connection between the controller and the operating device is performed separately from event information. Therefore, there is a problem that it is impossible for the controller to monitor even the presence or absence of the connection of the operation device.
[0013]
An object of the present invention is to provide an axis operating device, an axis operating method, and an axis control method for a distributed control system that can easily analyze the cause of an abnormality that has occurred in a system irrespective of the presence or absence of an arithmetic processing function on an operating device side, in view of the above conventional circumstances. The purpose is to provide an axis operation program.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
First, an axis operating device according to the first aspect of the present invention is an axis operating device in a distributed control system that is connected to a plurality of actuator control devices via a serial communication line and individually controls the plurality of actuators. Connecting means for a plurality of manually operated axis operating devices, reading means for reading the current position coordinates and the actuator state of the actuator control device, and operation input values manually operated on the axis operating devices. Calculating means for calculating a moving speed value and a moving target coordinate; and the actuator control device corresponding to the actuator moving command while converting the moving speed value into an actuator moving command in response to a timer interrupt signal at predetermined time intervals. Communication means for outputting the actuator movement command via the serial communication line to the The operation input values from the plurality of operated shaft operating devices, the moving speed value and the moving target coordinate value calculated by the calculating means, the actuator control command output by the communication means, and the reading by the reading means Recording means for recording at least one of the current position coordinate value of the actuator control device and the actuator state, and the control information recorded in the recording means being different from the serial communication line. Output means for outputting to an external device connected via a communication line.
[0015]
As a result, when a failure such as a failure occurs, it is possible to sufficiently investigate the cause by retrieving and analyzing the recorded control information. Restoration becomes easy.
Next, an axis operating device according to a second aspect of the present invention is an axis operating device in a distributed control system which is connected to a plurality of actuator control devices via a serial communication line and controls the plurality of actuators individually. Means for connecting to a plurality of manually operated axis operating devices, reading means for reading the current position coordinates and actuator status of the actuator control device, and based on an operation input value manually operated on the axis operating device. Calculating means for calculating a movement speed value and a movement target coordinate by using the actuator control command corresponding to the actuator movement command while converting the movement speed value into an actuator movement command in response to a timer interrupt signal at predetermined time intervals. Communication means for outputting the actuator movement command to the device via the serial communication line; The operation input values from the plurality of operated shaft operating devices, the moving speed value and the moving target coordinate value calculated by the calculating means, the actuator control command output by the communication means, and the reading by the reading means Output means for acquiring control information of at least one of a current position coordinate value of the actuator control device and the actuator state, and outputting the acquired control information to an external device different from the actuator control device; Are provided.
[0016]
As a result, the control state can be displayed and reported on a display device or the like in real time, and the operator can recognize the current system control state in real time, which is convenient.
Preferably, the plurality of axis operating devices are connected via a communication system of a different system from the serial communication line, for example.
[0017]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided an axis operating method, wherein the axis operating device is connected to a plurality of actuator controllers via a serial communication line, and the plurality of actuators are individually controlled by the axis operating device. An axis operating method in a distributed control system, wherein a plurality of manually operated axis operating devices are connected to the axis operating device, and the axis operating device reads at least a current position coordinate and an actuator state of the actuator control device. A reading step, a step of calculating a moving speed value and a moving target coordinate based on an operation input value manually operated on the axis operating device, and a step of calculating the moving speed in response to a timer interrupt signal at predetermined time intervals. While converting the value into the actuator movement command, the value is transmitted to the actuator control device corresponding to the actuator movement command. A communication step of outputting an actuator movement command through the serial communication line; the operation input values from the plurality of manually operated axis operating devices; the movement speed value and the movement target coordinates calculated by the calculation step A value, the actuator control command output by the communication step, a current position coordinate value of the actuator control device read by the reading step, and the actuator state, a recording step of recording at least one of the control information, Outputting the control information recorded in the recording step to an external device connected through a communication line different from the serial communication line.
[0018]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided the axis operating method, wherein the axis operating device is connected to a plurality of actuator controllers via a serial communication line, and the plurality of actuators are individually controlled by the axis operating device. An axis operating method in a control system, wherein a plurality of manually operated axis operating devices are connected to the axis operating device, and the axis operating device reads at least a current position coordinate and an actuator state of the actuator control device. A reading step, a calculating step of calculating a moving speed value and a moving target coordinate based on an operation input value manually operated on the axis operating device, and the moving speed in response to a timer interrupt signal at predetermined time intervals. While converting the value into the actuator movement command, the actuator control device corresponding to the actuator movement command is A communication step of outputting the actuator movement command via the serial communication line; the operation input values from the plurality of manually operated shaft operating devices; the movement speed value calculated by the calculation step; and the movement target Acquiring at least one of control information of the coordinate value, the actuator control command output by the communication step, the current position coordinate value of the actuator control device read by the reading step, and the actuator state; And outputting the control information to an external device different from the actuator control device.
[0019]
Here, it is preferable that the plurality of axis operating devices be connected via communication means of a different system from the serial communication line, for example.
Further, in a distributed control system in which a plurality of actuator control devices are connected to a plurality of actuator control devices via a serial communication line, the plurality of axis control devices may be manually operated by the plurality of axis control devices. An axis operation program for connecting a device and causing a computer of the axis operation device to execute an axis operation process for individually controlling the plurality of actuators, wherein the axis operation program reads a current position coordinate and an actuator state of the actuator control device. Reading processing, calculating processing for calculating a moving speed value and moving target coordinates based on an operation input value manually operated on the axis operating device, and moving in response to a timer interrupt signal at predetermined time intervals. The actuator corresponding to the actuator movement command while converting the velocity value into the actuator movement command. A communication process of outputting the actuator movement command to the control device via the serial communication line, the operation input values from the plurality of manually operated axis operation devices, and the movement speed value calculated by the calculation process And at least one of the movement target coordinate value, the actuator control command output by the communication processing, the current position coordinate value of the actuator control device read by the reading processing, and the actuator state. The computer is configured to execute a recording process of recording and an output process of outputting the control information recorded by the recording process to an external device connected through a communication line different from the serial communication line. Is done.
[0020]
In a distributed control system in which a plurality of actuator control devices are connected to a plurality of actuator control devices via a serial communication line, a plurality of axis operation devices that are manually operated by the plurality of shaft control devices may be provided. An axis operation program for connecting a device and causing a computer of the axis operation device to execute an axis operation process for individually controlling the plurality of actuators, wherein the axis operation program reads a current position coordinate and an actuator state of the actuator control device. Reading processing, calculating processing for calculating a moving speed value and moving target coordinates based on an operation input value manually operated on the axis operating device, and moving in response to a timer interrupt signal at predetermined time intervals. The actuator corresponding to the actuator movement command while converting the velocity value into the actuator movement command. A communication process of outputting the actuator movement command to the control device via the serial communication line, the operation input values from the plurality of manually operated axis operation devices, and the movement speed value calculated by the calculation process And at least one of the movement target coordinate value, the actuator control command output by the communication processing, the current position coordinate value of the actuator control device read by the reading processing, and the actuator state. And outputting the acquired control information to an external device different from the actuator control device.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following description, the actuator includes, for example, a
[0022]
FIG. 1 is a diagram showing a basic configuration when the axis operating device of the present invention is used in a distributed control system that controls a plurality of actuator control devices. As shown in the figure, the distributed control system includes a
[0023]
The
The axis operating device 21 includes the
[0024]
The control
[0025]
The axis operating device 39-2 is an axis operating device, such as a joystick, that outputs voltage values in two or more axes and whose resistance value changes according to the operation amount, in both directions. The axis operating device 39-3 is a switch device, such as a direction switch, on which multidirectional arrows are displayed, and outputs a logical signal according to ON / OFF. The axis operating device 39-4 has an operation input function, a display function, a clearing function, and a communication function, such as the
[0026]
In FIG. 1, the arithmetic control unit 28 includes a
[0027]
Each
[0028]
The function and operation of each unit in the above basic configuration will be described below.
First, as a form of communication, the communication controller 23 of the
[0029]
From the viewpoint of data exchange between the
[0030]
Accordingly, the operation proceeds as if the
[0031]
The communication protocol of the
[0032]
Next, a method of acquiring, recording, and outputting control information values in the axis operating device 21 will be described using a multi-axis motor control as an example.
First, similarly to the
[0033]
Up to this point, the operation determining units 33-1, 33-2, 33-3, and 33-4 are all common operations as an initial operation. However, in the following operations, the operation determining units 33-1 and 33-2, 33-3 and the operation determining unit 33-4 are different in the operation of the processing.
First, the operation in the case of the operation determining units 33-1, 33-2, and 33-3 will be described.
[0034]
When the operator operates the axis operating device 39 after the system is started, the operation state is passed to the
The
[0035]
The operation value /
Next, the
[0036]
Subsequently, the
[0037]
The
[0038]
Next, an operation when an input is made from the operation determining unit 33-4 will be described.
When the operator operates the axis operating device 39-4 after the system is started, the operation state including the moving speed and the moving direction is transferred to the
[0039]
The
Next, the
[0040]
Further, the
Based on the motor operation state values such as the movement state, the stop state, and the abnormality occurrence state obtained by communication from the
[0041]
Further, the
The
[0042]
The difference between the processing performed by the operation determining units 33-1, 33-2, and 33-3 and the processing performed by the operation determining unit 33-4 has been described above (in different cases). Will be described.
Note that the current position coordinate value of the motor and the motor operation state value are obtained through the
[0043]
Thereafter, as described above, the current position coordinate value of the
[0044]
First, the operator operates the 39-axis operating device 21 to generate an operating state. After this operating state is input to the axis operating device 21, the axis operating device 21 A series of these operations of the axis operating device 21 until a command is transmitted to the operator are repeated at a regular cycle that does not cause an uncomfortable feeling in the continuous operation of the operator.
[0045]
As a result, the
Further, each time the above-described series of operations is repeated, various control information values are recorded and stored in the control information recording unit 34.
[0046]
When the control information is read out of the axis operating device 21, an appropriate external monitoring device is connected to the control
[0047]
By providing the control
[0048]
The control information may be read by the
[0049]
Similarly, when the control information is read by the axis operating device 39-4, a control information read command is transmitted from the axis operating device 39-4 in the communication format of RS232C. The
[0050]
This eliminates the possibility that the control information cannot be read even when the control system is abnormal.
When the control
[0051]
Further, even in a configuration in which the control information recording unit 34 is not provided, the control information is output to the outside from the control
[0052]
In addition to outputting the control information to the outside in real time as described above, an operation program of the
[0053]
Further, according to the axis operating device 21, even when the axis operating device 39 having no built-in operation unit such as a trackball or a joystick is used, the input operation value can be recorded and used. Become.
Next, a first embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0054]
FIG. 2 is a diagram illustrating a distributed control system including an axis operation device, a host control device, and a plurality of actuator control devices according to the first embodiment. As shown in the figure, the distributed control system includes a host controller 52, an
[0055]
The host control device 52 includes the above-described communication control IC 55, a CPU (central processing unit) 58 connected to the communication control IC 55, and a ROM (read only memory) 59 connected to the
[0056]
In FIG. 2, the
[0057]
The communication control IC 56, the
[0058]
Note that the timer 64 is configured to generate an interrupt to the
In FIG. 2,
[0059]
The trackball 74-1, the joystick 74-2, the direction switch 74-3, and the teaching pendant 74-4 are provided with the axis operating devices 39-1, 39-2, 39-3 of the basic configuration shown in FIG. And 39-4 respectively.
[0060]
The trackball 74-1 is an axis operating device that outputs an operation state signal for two axes as an A-phase / B-phase square wave, and has a pulse number (position information) and an operation speed corresponding to the operation amount. And outputs an operation state signal with a pulse frequency (speed information) according to the phase shift and an A-phase / B-phase phase shift (direction information) according to the operation direction. The output of such an operation state signal is not limited to a trackball, but may be an encoder, for example.
[0061]
The joystick 74-2 is a joystick with a built-in potentiometer, and is an axis operating device that outputs a signal of an operation state for two axes as a voltage value by applying a constant voltage. That is, the joystick 74-2 has a voltage change time (position information) according to the stick tilt time, a voltage amplitude (speed information) according to the tilt angle, and a voltage sign (direction information) from a reference voltage according to the operation direction. And outputs an operation state signal accompanied by.
[0062]
The direction switch 74-3 is an axis operating device including a direction switch group including a plurality of switches, and each switch is assigned a setting function such as a direction and a speed. The state is output as a voltage value.
Although not shown, the teaching pendant 74-4 is an axis operating device including a plurality of operation switches, a display monitor, an arithmetic circuit represented by a CPU, and an RS232C communication circuit as a communication function. The switch operation state of the operator is transmitted and received to and from the externally connected device in the form of an RS232C communication command. The control information to be transmitted and received includes information on the moving speed and the moving direction.
[0063]
The
[0064]
The A /
[0065]
The I /
[0066]
The
[0067]
It should be noted that such communication is not limited to the
The operation value /
[0068]
The
[0069]
The operation value /
[0070]
As another method, instead of using the operation value / speed conversion table as described above, the
2, the control information recording unit 73 includes an operation input value recording EEPROM 75, a movement speed value recording EEPROM 76, a movement target coordinate value recording EEPROM 77, a current position coordinate value recording EEPROM 78, and a control
[0071]
The configuration and function of the above-described operation input value recording EEPROM 75, moving speed value recording EEPROM 76, movement target coordinate value recording EEPROM 77, current position coordinate value recording EEPROM 78, and control
[0072]
The control information recording unit 73 constitutes a storage unit for recording (storing) various control information, and the
[0073]
The
[0074]
The movement target coordinate value recording EEPROM 77 stores a movement target coordinate value calculated by multiplying a predetermined period of the timer 64 by the movement speed value. Further, the current position coordinate value recording EEPROM 78 stores the current position value coordinate information of the actuator obtained from each
[0075]
The control
[0076]
In this example, an EEPROM is used for the storage unit. However, a RAM may be used, or a register may be used when the number of stored information is one. Further, a configuration may be employed in which a fixed amount of latest data is constantly updated and recorded using a FIFO memory.
[0077]
When the purpose is only to output the control information to the outside in real time, the control information recording unit 73 may not be provided. However, in this example, the purpose is to record the control information. Is provided with a control information recording unit 73. Thus, when a failure such as a failure occurs, a sufficient cause investigation can be performed by extracting and analyzing the control information recorded in the control information recording unit 73, and a reliable improvement plan can be quickly established. Will be able to
[0078]
Further, a personal computer (personal computer) 84 as the control
The
[0079]
It should be noted that the present invention is not limited to the RS232C communication circuit, but may be another wired communication circuit or a wireless communication circuit different from RS232C such as serial, parallel, wired, wireless, etc., and does not matter the form of communication. Also, the communication protocol is not questioned. Further, instead of communication, a simple data output terminal may be used.
[0080]
When communication is used, a
[0081]
The
Although the data content of the axis operation command can be set in various ways, in the present embodiment, as an example, the direction information and the speed information are used as the data of the axis operation command.
[0082]
2, each
[0083]
The configurations and functions of the
[0084]
In FIG. 2, a
FIG. 3 is a flowchart showing a processing operation executed by the
[0085]
In FIG. 3, an operation A1 is an operation for performing various initial settings relating to hardware of the
[0086]
The operation B1 is an operation for performing various initial settings selected by the operator mainly in the
[0087]
These setting inputs are input by an input operation from the
[0088]
The operation C1 is an operation in which the
[0089]
In the operation D1, when a “control information read request” transmitted from the
[0090]
The operation E1 is an operation for determining whether the
[0091]
The operation F1 is an operation for determining whether or not the
[0092]
The operation G1 is performed when the
[0093]
The operation H1 is based on an operation input value previously stored in the operation value /
[0094]
The operation I1 is an operation of recording the moving speed value calculated by the process of the operation H1 in the moving speed value recording EEPROM 76.
The operation J1 is an operation of calculating a movement target coordinate value of each actuator by multiplying the movement speed value calculated by the processing of the operation H1 and a predetermined cycle of the timer 64.
[0095]
The operation K1 is an operation of recording the movement target coordinate value of each actuator calculated by the processing of the operation J1 in the movement target coordinate value recording EEPROM 77.
The operation L1 is an operation of recording the current position coordinate value of each actuator, which is periodically received by the communication control IC 56, in the current position coordinate value recording EEPROM 78.
[0096]
The operation M1 corresponds to the operation state of each actuator, such as a moving state, a stopped state, and an abnormal state, which the communication control IC 56 receives periodically, and the moving speed of the
[0097]
The processing of the operation N1 to the operation O1 is a common processing corresponding to all the axis operating devices irrespective of whether or not the CPU is built in. In the operation N1, the processing of the operation M1 or the processing of the operation V1 described later is performed. This is an operation of recording in the control
[0098]
The operation 01 is an operation for outputting an actuator control command selected by the processing of the operation M1 or the operation V1 to the
[0099]
The operation P1 is an operation of recording the input operation input data in the operation input information recording EEPROM 75 when the
The operation Q1 is an operation in which the
[0100]
The operation R1 is an operation of recording the moving speed value extracted by the process of the operation Q1 in the moving speed value recording EEPROM 76.
The operation S1 is an operation of calculating a movement target coordinate value of each actuator from a multiplication of the movement speed value calculated by the process of the operation Q1 and the cycle of the timer 64.
[0101]
The operation T1 is an operation of recording the movement target coordinate value of each actuator calculated by the processing of the operation S1 in the movement target coordinate value recording EEPROM 77.
The operation U1 is an operation of recording the current position coordinate value of each actuator, which is periodically received by the communication control IC 56, in the current position coordinate value recording EEPROM 78.
[0102]
The operation V1 is based on the operation state of each actuator such as the moving state, the stopped state, the abnormal state, etc., which the communication control IC 56 receives periodically, the constant speed moving start command, the moving speed changing command, the stop, and the like. Command, etc., and if the selected command is a stop command, an actuator control command is created as it is. On the other hand, if the command is a constant speed movement start command or a speed change command during movement, calculation is performed by the operation Q1. This is an operation for creating an actuator control command with the specified moving speed value.
[0103]
As described above, the interrupt operation indicated by the operation W1 or the operation X1 occurs during the processing of the infinite loop of the operation C1 to the operation V1 after the processing of the operation B1 ends.
The operation W1 is a communication-related operation that is generated by the communication control IC 56 or the like at the time of data transmission / reception via the
[0104]
The operation X1 is an operation of an interrupt periodically generated by the timer 64, and this period is set in the initialization process of the operation A1. In addition, the period is sufficiently longer than the interval between occurrences of the operation W1. In this operation X1, the
[0105]
Subsequently, the above operation will be further described in relation to the operation by the operator. In the above-described infinite loop processing, when the operator operates, for example, the trackball 74-1, the trackball 74-1 outputs the A-phase / B-phase square wave signals of the two axes respectively to the
[0106]
The
[0107]
When the interrupt is completed, the
[0108]
This moving speed value is recorded in the moving speed value recording EEPROM 76. Next, the target moving coordinate value is calculated by multiplying the moving speed value by the interruption period of the timer 64, and is recorded in the moving target coordinate value recording EEPROM 77.
Then, the
[0109]
Then, the
[0110]
A series of operations from the output of the signal by the trackball 74-1 to the execution of the constant speed movement command in the designated
[0111]
When the control information is to be read out to the outside, a control information read command is transmitted from the
[0112]
When the operator operates the joystick 74-2, the voltage values of the two axes are output from the joystick 74-2 and input to the A /
[0113]
Upon completion of the interrupt, the
[0114]
Next, the
Then, the
[0115]
Next, the
[0116]
A series of operations from the output of the signal by the joystick 74-2 to the execution of the constant speed movement command by the designated
[0117]
To read the control information to the outside, the operator operates the
[0118]
When the operator operates the direction switch 74-3, the respective voltage values are output from the direction switch 74-3 and input to the I /
Next, the
[0119]
Next, the
Then, the
[0120]
Subsequently, the
[0121]
As a result, the actuator control command is transmitted to the specified
[0122]
A series of operations from the output of the signal from the direction switch 74-3 to the execution of the constant speed movement command by the designated
[0123]
Also in this case, when the control information is to be read out to the outside, the operator operates the
[0124]
The operation value / speed conversion data written in the operation value /
When the operator operates the teaching pendant 74-4, control data including speed information and direction information in the RS232C communication format is input to the
[0125]
The
[0126]
Next, the
The
[0127]
Subsequently, the
[0128]
A series of operations from the output of the signal by the teaching pendant 74-4 to the execution of the constant speed movement command in the designated
[0129]
Also in this case, when the control information is to be read out to the outside, the operator operates the
[0130]
In this embodiment, an operation input value recording EEPROM 75, a movement speed value recording EEPROM 76, a movement target coordinate value recording EEPROM 77, a current position coordinate recording EEPROM 78, a control
[0131]
Further, in the present embodiment, the RS232C
[0132]
The same applies to the case where the control information is to be taken out by the teaching pendant 74-4. The teaching is made by changing the program stored in the ROM 66 of the
[0133]
As described above, according to the first embodiment, a plurality of actuator control devices and an axis operating device are connected to a serial communication line, and the axis operating device of the distributed control system that individually controls the plurality of actuators by the axis operating device. In the above, a plurality of axis operating devices that are manually operated are connected, the current position coordinates and the actuator state of the actuator control device are read, and the movement speed and the movement target coordinates are calculated from the operation value and the speed value, and at every predetermined time. The moving speed is converted into an actuator moving command by a timer interrupt, and communication control is performed to output the command to the designated actuator control device via the serial signal line. An operation input value, a movement speed value and a movement target coordinate value extracted and calculated by the arithmetic calculation means, Since the actuator control command, the current position coordinate value of the actuator control device, and the actuator state are recorded as control information, the control information is acquired and recorded in the recording device regardless of whether the operation device has an arithmetic processing function. It becomes possible.
[0134]
Also, by connecting a plurality of actuator control devices to the axis operating device and providing a communication system of a different system from the communication used for control between the axis operating device and other external devices, control information can be obtained by the external device. Can be obtained and stored.
Thus, when a malfunction such as an abnormality of the device occurs, the operation input value, the moving speed value, the moving target coordinate value, the current position coordinate value, the control state value read from the recording device or read by the external device. By analyzing various control information such as the above, it is easy to analyze and investigate the cause of the occurrence of an abnormality, and it is easy to construct a reliable improvement measure and to quickly recover the generated trouble.
[0135]
FIG. 4 is a diagram illustrating a distributed control system including an axis operating device, a host control device, and a plurality of actuator control devices according to the second embodiment. 2, the same components as those shown in FIG. 2 are assigned the same reference numerals as in FIG.
[0136]
As shown in FIG. 4, the distributed control system includes a
[0137]
The
The configurations and functions of the
[0138]
In addition, the
[0139]
In addition, since only the
[0140]
In the
[0141]
FIG. 5 is a flowchart showing a processing operation executed by the
[0142]
In FIG. 5, an operation A1 is an operation for performing various initial settings relating to the hardware of the
[0143]
The operation B1 is an operation for mainly performing various initial settings selected by the operator in the
[0144]
These setting instructions are input by an input operation from the
[0145]
The operation E1 is an operation for determining whether or not the
If there is no operation input value, the process of operation E1 is repeated to wait for an operation output from the trackball 74-1. If there is an operation input value, the process proceeds to the operation F1.
[0146]
In the operation F1, the processing when the
In the operation G1, the
[0147]
In the operation H1, the
In the operation I1, the
[0148]
In the operation J1, the
In the operation K1, the
[0149]
In the operation L1, the
[0150]
In the operation M1, the
[0151]
In the operation N1, the
[0152]
The communication-related operation 01 generated by the communication control IC 56 or the like during reception of serial communication during the processing of the infinite loop of the operations E1 to N1 occurs as an interrupt. The operation 01 is an operation having a higher priority than the operations E1 to N1 and an operation P1 described later.
[0153]
In the operation 01, the
Further, during the processing of the infinite loop of the operations E1 to N1, the interrupt operation P1 periodically generated by the timer 64 occurs. The operation P1 is an operation that has priority over the processing of the infinite loop of the operations E1 to N1. The generation cycle of the operation P1 is set by the initial setting of the timer 64 performed in the process of the operation A1. The period is a period sufficiently longer than the interval at which the operation 01 occurs.
[0154]
In the operation P1, the
Subsequently, the above operation will be further described in relation to the operation by the operator. In the above-described infinite loop processing, when the operator operates the trackball 74-1, the A-phase / B-phase square wave signals of the two axes are output from the trackball 74-1. It converts into a signal and a direction signal.
[0155]
Then, when a periodic interrupt by the timer 64 is input during the processing of the infinite loop, the
Upon completion of the interrupt, the
[0156]
Further, the
[0157]
Subsequently, the
[0158]
Further, the
Next, the
[0159]
At the same time, the
[0160]
A series of operations from the output of the signal by the trackball 74-1 to the execution of the constant speed movement command in the designated
As a result, the
[0161]
As an application example of such a control information processing method, for example, by displaying an operation input state value and a current position coordinate value of an actuator in real time on a monitor, it is easy to imagine the operation of the operation device and the motor moving operation. A display device may be used.
[0162]
Further, as another application example, a method of comparing the movement target coordinate value with the current target coordinate value to check the distortion or bending of the axis to which the actuator is attached, or the current position coordinate of the actuator is within a certain range. An adjustment method or the like for performing servo tuning while confirming the above is exemplified.
[0163]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, various types of control such as an operation input value, a movement speed value, a movement target coordinate value, a current position coordinate value, and a control state value are performed regardless of the presence or absence of the arithmetic processing function of the operation device. Information can be acquired on the axis operating device side, and the acquired control information can be recorded on the recording device.
[0164]
In addition, since a variety of control information can be read by an external device by providing a communication system separate from the communication system used for control, even if an error occurs in the control communication system, Control information can be acquired by the external device.
As described above, various types of control information are recorded in the recording device or acquired by the external device. Therefore, when a malfunction such as an abnormality of the system or each device occurs, the various types of control information read from the recording device or acquired by the external device are obtained. It is easy to analyze and determine the cause of the occurrence of the abnormality by analyzing the appropriate control information, and thereby it is easy to construct a reliable improvement measure and to quickly recover the trouble that has occurred.
[0165]
Similarly, a communication system of a different system from the communication system used for control is provided so that various control information can be read out by an external device such as a host control device. It is possible to output to an external device in real time, whereby the external device can obtain control information without a time lag, and can perform desired real-time processing using the control information as an input value.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a basic configuration when a shaft operating device of the present invention is used in a distributed control system that controls a plurality of actuator control devices.
FIG. 2 is a diagram illustrating a distributed control system including an axis operation device, a host control device, and a plurality of actuator control devices according to the first embodiment.
FIG. 3 is a flowchart illustrating a processing operation executed by a CPU of the axis operating device according to the first embodiment.
FIG. 4 is a diagram illustrating a distributed control system including an axis operating device, a host control device, and a plurality of actuator control devices according to a second embodiment.
FIG. 5 is a flowchart illustrating a processing operation executed by a CPU of the axis operating device according to the second embodiment.
FIGS. 6A and 6B are diagrams showing a configuration of a conventional positioning operation device.
FIG. 7 is a diagram showing a configuration of a shaft operating device related to a conventional distributed control system capable of controlling a plurality of actuators.
[Explanation of symbols]
1 Teaching device
2 Positioning controller
2-1 Positioning controller side connector
3 Communication line
3-1 Communication line side connector
4-1、4-2、4-3 cable
5 Programmable controller
6 Host device
7-1, 7-2 cable
8 Motor controller
9 Robot
10-1, 10-2 arm
11 Wrist axis
12 hands
13 Host controller
14 (14-1, 14-2, 14-3) Actuator control device
15 axis operation device
16 Serial communication line
17 (17-1, 17-2, 17-3) motor
18 (18-1, 18-2, 18-3) Axis operating device
19 Serial communication line
20 Host controller
21 axis operation device
22 (22-1, 22-2,..., 22-n) Actuator control device
23, 24, 25 (25-1, 25-2, ..., 25-n) Communication controller
26 Operation control unit
27 memory
28 Operation control unit
29 Operating value / speed converter
31 memory
32 control information output unit
33 (33-1, 33-2, 33-3, 33-4) Operation determining unit
34 control information recording section
35 External wiring
36 Control information monitor
37 Timer section
38 Arithmetic unit
39 (39-1, 39-2, 39-3, 39-4) Axis operating device
41 Operation input value recording unit
42 Moving speed value recording section
43 Moving target coordinate value recording unit
44 Current position coordinate value recording section
45 Control status recording unit
46 (46-1, 46-2, ..., 46-n) Motor controller
47 (47-1, 47-2, ..., 47-n) Motor driver
48 (48-1, 48-2, ..., 48-n) motor
49 (49-1, 49-2, ...) detector
51 Serial communication line
52 Host controller
53 axis operation device
54 (54-1,..., 54-n) Actuator control device
55, 56, 57 (57-1,..., 57-n) Communication control IC
58 CPU
59 ROM
61 Bus
62 Operation control unit
63 CPU
64 timer
65 EEPROM for operation value / speed conversion
66 ROM
67 RS232C communication circuit
68 counter
69 A / D converter
71 I / O interface
72 RS232C communication circuit
73 control information recording unit
74 axis operation device
74-1 Trackball
74-2 Joystick
74-3 direction switch
74-4 teaching pendant
75 EEPROM for recording operation input values
76 Moving speed value recording EEPROM
77 Moving target coordinate value recording EEPROM
78 EEPROM for recording current position coordinates
79 EEPROM for control status recording
80 (80-1,..., 80-n) Motor control IC
81 (81-1,..., 81-n) Motor driver
82 (82-1,..., 82-n) Motor
83 (83-1, ...) rotation information detector
84 Personal Computer
85 Communication Line
86 keyboard
87 Host controller
88 axis operation device
89 Communication control IC
92 CPU
93 ROM
94 RS232C communication circuit
95 monitors
96 communication lines
Claims (8)
手動操作される複数の軸操作機器との接続手段と、
前記アクチュエータ制御装置の現在位置座標とアクチュエータ状態を読み取る読取手段と、
前記軸操作機器に対して手動操作された操作入力値に基づいて移動速度値と移動目標座標とを算出する算出手段と、
所定時間毎のタイマ割込み信号に応答して前記移動速度値をアクチュエータ移動命令に変換しながら、該アクチュエータ移動命令に対応する前記アクチュエータ制御装置に対し前記アクチュエータ移動命令を前記シリアル通信ラインを介して出力する通信手段と、
手動操作される複数の前記軸操作機器からの前記操作入力値、前記算出手段により算出される前記移動速度値及び前記移動目標座標値、通信手段により出力される前記アクチュエータ制御命令、前記読取手段により読み取られる前記アクチュエータ制御装置の現在位置座標値及び前記アクチュエータ状態、の中の少なくともいずれか一つの制御情報を記録する記録手段と、
該記録手段に記録された前記制御情報を前記シリアル通信ラインとは異なる通信ラインを介して接続された外部装置に出力する出力手段と、
を具備した事を特徴とする軸操作装置。An axis operating device in a distributed control system connected to a plurality of actuator control devices via a serial communication line and individually controlling the plurality of actuators,
Means for connecting to a plurality of manually operated axis operating devices;
Reading means for reading a current position coordinate and an actuator state of the actuator control device;
Calculating means for calculating a moving speed value and a moving target coordinate based on an operation input value manually operated on the axis operating device;
Outputting the actuator movement command via the serial communication line to the actuator control device corresponding to the actuator movement command while converting the movement speed value into an actuator movement command in response to a timer interrupt signal at predetermined time intervals. Communication means,
The operation input values from the plurality of axis operation devices that are manually operated, the movement speed value and the movement target coordinate value calculated by the calculation means, the actuator control command output by communication means, the reading means Recording means for recording at least one of control information of a current position coordinate value of the actuator control device and the actuator state to be read;
Output means for outputting the control information recorded in the recording means to an external device connected via a communication line different from the serial communication line,
A shaft operating device comprising:
手動操作される複数の軸操作機器との接続手段と、
前記アクチュエータ制御装置の現在位置座標とアクチュエータ状態を読み取る読取手段と、
前記軸操作機器に対して手動操作された操作入力値に基づいて移動速度値と移動目標座標とを算出する算出手段と、
所定時間毎のタイマ割込み信号に応答して前記移動速度値をアクチュエータ移動命令に変換しながら、該アクチュエータ移動命令に対応する前記アクチュエータ制御装置に対し前記アクチュエータ移動命令を前記シリアル通信ラインを介して出力する通信手段と、
手動操作される複数の前記軸操作機器からの前記操作入力値、前記算出手段により算出される前記移動速度値及び前記移動目標座標値、通信手段により出力される前記アクチュエータ制御命令、前記読取手段により読み取られる前記アクチュエータ制御装置の現在位置座標値及び前記アクチュエータ状態、の中の少なくともいずれか一つの制御情報を取得し、該取得した制御情報を前記アクチュエータ制御装置とは異なる外部装置に出力する出力手段と、
を具備したことを特徴とする軸操作装置。An axis operating device in a distributed control system connected to a plurality of actuator control devices via a serial communication line and individually controlling the plurality of actuators,
Means for connecting to a plurality of manually operated axis operating devices;
Reading means for reading a current position coordinate and an actuator state of the actuator control device;
Calculating means for calculating a moving speed value and a moving target coordinate based on an operation input value manually operated on the axis operating device;
Outputting the actuator movement command via the serial communication line to the actuator control device corresponding to the actuator movement command while converting the movement speed value into an actuator movement command in response to a timer interrupt signal at predetermined time intervals. Communication means,
The operation input values from the plurality of axis operating devices that are manually operated, the movement speed value and the movement target coordinate value calculated by the calculation means, the actuator control command output by communication means, the reading means Output means for acquiring at least one of control information of the read current position coordinate value of the actuator control device and the actuator state, and outputting the obtained control information to an external device different from the actuator control device When,
A shaft operating device comprising:
前記軸操作装置に、手動操作される複数の軸操作機器を接続し、
前記軸操作装置により、少なくとも
前記アクチュエータ制御装置の現在位置座標とアクチュエータ状態を読み取らせる読取工程と、
前記軸操作機器に対して手動操作された操作入力値に基づいて移動速度値と移動目標座標とを算出させる工程と、
所定時間毎のタイマ割込み信号に応答して前記移動速度値をアクチュエータ移動命令に変換しながら、該アクチュエータ移動命令に対応する前記アクチュエータ制御装置に対し前記アクチュエータ移動命令を前記シリアル通信ラインを介して出力する通信工程と、
手動操作される複数の前記軸操作機器からの前記操作入力値、前記算出工程により算出される前記移動速度値及び前記移動目標座標値、通信工程により出力される前記アクチュエータ制御命令、前記読取工程により読み取られる前記アクチュエータ制御装置の現在位置座標値及び前記アクチュエータ状態、の中の少なくともいずれか一つの制御情報を記録する記録工程と、
該記録工程により記録された前記制御情報を前記シリアル通信ラインとは異なる通信ラインを介して接続された外部装置に出力する出力工程と、
を含むことを特徴とする軸操作方法。An axis operating method in a distributed control system in which an axis operating device is connected to a plurality of actuator control devices via a serial communication line, and the plurality of actuators are individually controlled by the axis operating device,
A plurality of manually operated shaft operating devices are connected to the shaft operating device,
A reading step of reading the current position coordinates and the actuator state of at least the actuator control device by the axis operation device;
A step of calculating a moving speed value and a moving target coordinate based on an operation input value manually operated on the axis operating device,
Outputting the actuator movement command via the serial communication line to the actuator control device corresponding to the actuator movement command while converting the movement speed value into an actuator movement command in response to a timer interrupt signal at predetermined time intervals. Communication process,
The operation input values from the plurality of axis operating devices that are manually operated, the movement speed value and the movement target coordinate value calculated by the calculation step, the actuator control command output by a communication step, and the reading step A recording step of recording at least one control information of the current position coordinate value of the actuator control device and the actuator state to be read,
An output step of outputting the control information recorded in the recording step to an external device connected via a communication line different from the serial communication line,
An axis operating method comprising:
前記軸操作装置に、手動操作される複数の軸操作機器を接続し、
前記軸操作装置により、少なくとも
前記アクチュエータ制御装置の現在位置座標とアクチュエータ状態を読み取らせる読取工程と、
前記軸操作機器に対して手動操作された操作入力値に基づいて移動速度値と移動目標座標とを算出させる算出工程と、
所定時間毎のタイマ割込み信号に応答して前記移動速度値をアクチュエータ移動命令に変換しながら、該アクチュエータ移動命令に対応する前記アクチュエータ制御装置に対し前記アクチュエータ移動命令を前記シリアル通信ラインを介して出力する通信工程と、
手動操作される複数の前記軸操作機器からの前記操作入力値、前記算出工程により算出される前記移動速度値及び前記移動目標座標値、通信工程により出力される前記アクチュエータ制御命令、前記読取工程により読み取られる前記アクチュエータ制御装置の現在位置座標値及び前記アクチュエータ状態、の中の少なくともいずれか一つの制御情報を取得し、該取得した制御情報を前記アクチュエータ制御装置とは異なる外部装置に出力する出力工程と、
を含むことを特徴とする軸操作方法。An axis operating method in a distributed control system in which an axis operating device is connected to a plurality of actuator control devices via a serial communication line, and the plurality of actuators are individually controlled by the axis operating device,
A plurality of manually operated shaft operating devices are connected to the shaft operating device,
A reading step of reading the current position coordinates and the actuator state of at least the actuator control device by the axis operation device;
A calculating step of calculating a moving speed value and a moving target coordinate based on an operation input value manually operated on the axis operating device;
Outputting the actuator movement command via the serial communication line to the actuator control device corresponding to the actuator movement command while converting the movement speed value into an actuator movement command in response to a timer interrupt signal at predetermined time intervals. Communication process,
The operation input values from the plurality of axis operating devices that are manually operated, the movement speed value and the movement target coordinate value calculated in the calculation step, the actuator control command output in a communication step, the reading step An output step of acquiring at least one of control information of the read current position coordinate value of the actuator control device and the actuator state, and outputting the acquired control information to an external device different from the actuator control device When,
An axis operating method comprising:
前記アクチュエータ制御装置の現在位置座標とアクチュエータ状態を読み取らせる読取処理と、
前記軸操作機器に対して手動操作された操作入力値に基づいて移動速度値と移動目標座標とを算出させる算出処理と、
所定時間毎のタイマ割込み信号に応答して前記移動速度値をアクチュエータ移動命令に変換しながら、該アクチュエータ移動命令に対応する前記アクチュエータ制御装置に対し前記アクチュエータ移動命令を前記シリアル通信ラインを介して出力する通信処理と、
手動操作される複数の前記軸操作機器からの前記操作入力値、前記算出処理により算出される前記移動速度値及び前記移動目標座標値、前記通信処理により出力される前記アクチュエータ制御命令、前記読取処理により読み取られる前記アクチュエータ制御装置の現在位置座標値及び前記アクチュエータ状態、の中の少なくともいずれか一つの制御情報を記録する記録処理と、
該記録処理により記録された前記制御情報を前記シリアル通信ラインとは異なる通信ラインを介して接続された外部装置に出力する出力処理と、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする軸操作プログラム。In a distributed control system in which an axis operating device is connected to a plurality of actuator control devices via a serial communication line, a plurality of axis operating devices that are manually operated by the axis operating device are connected, and a computer of the axis operating device is An axis operation program for executing axis operation processing for individually controlling a plurality of actuators,
Reading processing for reading the current position coordinates and the actuator state of the actuator control device;
Calculation processing for calculating a movement speed value and a movement target coordinate based on an operation input value manually operated on the axis operating device,
Outputting the actuator movement command via the serial communication line to the actuator control device corresponding to the actuator movement command while converting the movement speed value into an actuator movement command in response to a timer interrupt signal at predetermined time intervals. Communication processing,
The operation input values from the plurality of axis operation devices that are manually operated, the movement speed value and the movement target coordinate value calculated by the calculation process, the actuator control command output by the communication process, and the reading process A recording process of recording at least one control information of the current position coordinate value and the actuator state of the actuator control device read by,
An output process of outputting the control information recorded by the recording process to an external device connected through a communication line different from the serial communication line;
An axis operation program characterized by causing the computer to execute the following.
前記アクチュエータ制御装置の現在位置座標とアクチュエータ状態を読み取らせる読取処理と、
前記軸操作機器に対して手動操作された操作入力値に基づいて移動速度値と移動目標座標とを算出させる算出処理と、
所定時間毎のタイマ割込み信号に応答して前記移動速度値をアクチュエータ移動命令に変換しながら、該アクチュエータ移動命令に対応する前記アクチュエータ制御装置に対し前記アクチュエータ移動命令を前記シリアル通信ラインを介して出力する通信処理と、
手動操作される複数の前記軸操作機器からの前記操作入力値、前記算出処理により算出される前記移動速度値及び前記移動目標座標値、前記通信処理により出力される前記アクチュエータ制御命令、前記読取処理により読み取られる前記アクチュエータ制御装置の現在位置座標値及び前記アクチュエータ状態、の中の少なくともいずれか一つの制御情報を取得し、該取得した制御情報を前記アクチュエータ制御装置とは異なる外部装置に出力する出力処理と、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする軸操作プログラム。In a distributed control system in which an axis operating device is connected to a plurality of actuator control devices via a serial communication line, a plurality of axis operating devices that are manually operated by the axis operating device are connected, and a computer of the axis operating device is An axis operation program for executing axis operation processing for individually controlling a plurality of actuators,
Reading processing for reading the current position coordinates and the actuator state of the actuator control device;
Calculation processing for calculating a movement speed value and a movement target coordinate based on an operation input value manually operated on the axis operating device,
Outputting the actuator movement command via the serial communication line to the actuator control device corresponding to the actuator movement command while converting the movement speed value into an actuator movement command in response to a timer interrupt signal at predetermined time intervals. Communication processing,
The operation input values from the plurality of axis operating devices that are manually operated, the movement speed value and the movement target coordinate value calculated by the calculation processing, the actuator control command output by the communication processing, and the reading processing An output of acquiring at least one of control information of a current position coordinate value of the actuator control device and the actuator state read by the control device and outputting the acquired control information to an external device different from the actuator control device Processing,
An axis operation program characterized by causing the computer to execute the following.
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Publications (1)
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2002
- 2002-07-08 JP JP2002198558A patent/JP2004038855A/en active Pending
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