JP2004034826A - Engine vibration prevention control device - Google Patents
Engine vibration prevention control device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004034826A JP2004034826A JP2002194506A JP2002194506A JP2004034826A JP 2004034826 A JP2004034826 A JP 2004034826A JP 2002194506 A JP2002194506 A JP 2002194506A JP 2002194506 A JP2002194506 A JP 2002194506A JP 2004034826 A JP2004034826 A JP 2004034826A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- phase
- engine
- actuator
- active
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、能動型防振支持装置の防振性能を高めるためのエンジンの振動防止制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンのクランクパルスを検出することでエンジン振動の振幅および位相を推定し、推定したエンジン振動の振幅および位相に基づいてアクチュエータの作動を制御することで、液室の容積を変化させる可動板を駆動してエンジン振動を低減する能動型防振支持装置が、本出願人により特願2002−101592号により既に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のものは、エンジンのクランクパルスに基づいてエンジン振動の振幅およびクランク位相を推定しているが、燃焼室における混合気の爆発により発生した振動が能動型防振支持装置の位置に達するまでには時間遅れがあり、しかも能動型防振支持装置に駆動信号が入力してからアクチュエータが作動するまでには時間遅れがあるため、前記推定したエンジン振動のクランク位相と能動型防振支持装置の作動位相との間にずれが発生してしまい、結果として能動型防振支持装置の防振効果が充分に発揮されない可能性があった。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、エンジン振動の位相と能動型防振支持装置のアクチュエータが作動する位相とのずれを補償し、能動型防振支持装置による防振効果を一層高めることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、少なくともクランクパルスからエンジンの振動の位相を推定し、その推定した振動の位相に基づいて能動型防振支持装置のアクチュエータを作動させる位相を制御するエンジンの振動防止制御装置において、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサと、検出したエンジン回転数に基づいて前記推定した振動の位相を補正する補正手段とを備えたことを特徴とするエンジンの振動防止制御装置が提案される。
【0006】
上記構成によれば、クランクパルスから推定したエンジンの振動の位相に基づいて能動型防振支持装置のアクチュエータを作動させる位相を制御する際に、エンジン回転数センサで検出したエンジン回転数に基づいて前記推定した振動の位相を補正するので、実際のエンジンの振動の位相に対して時間遅れを発生させることなく能動型防振支持装置のアクチュエータを作動させ、能動型防振支持装置の防振効果を充分に発揮させることができる。
【0007】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、外気温を検出する外気温センサを備え、補正手段はエンジン回転数および外気温に基づいて前記推定した振動の位相を補正することを特徴とするエンジンの振動防止制御装置が提案される。
【0008】
上記構成によれば、クランクパルスから推定したエンジンの振動の位相を、エンジン回転数だけでなく外気温に基づいて補正するので、外気温の変動による位相のずれを補償してエンジンの振動の位相に対して一層適切なタイミングで能動型防振支持装置のアクチュエータを作動させ、防振効果を更に高めることができる。
【0009】
尚、実施例の電子制御ユニットUは本発明の補正手段に対応する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】
図1〜図6は本発明の一実施例を示すもので、図1は能動型防振支持装置の縦断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3−3線断面図、図4は図1の要部拡大図、図5は能動型防振支持装置の制御手法を示すフローチャート、図6は振動のクランク位相の補正位相値を検索するマップである。
【0012】
図1〜図4に示す能動型防振支持装置Mは、自動車のエンジンEを車体フレームFに弾性的に支持し、エンジンEの振動が車体フレームFに伝達され難くする機能を有する。エンジンEのクランクシャフトが所定角度(例えば、10°)回転する度に出力されるクランクパルスを検出するクランクパルスセンサSaからの信号と、気筒毎の上死点のタイミングを検出するTDCセンサSbからの信号と、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサScからの信号と、外気温Ta(実施例では、吸気温あるいは冷却水温で代用)を検出する外気温センサSdからの信号とが入力される電子制御ユニットUは、能動型防振支持装置Mの制御を司る。
【0013】
能動型防振支持装置Mは軸線Lに関して実質的に軸対称な構造を有するもので、エンジンEに結合される板状の取付ブラケット11に溶接した内筒12と、この内筒12の外周に同軸に配置された外筒13とを備えており、内筒12および外筒13には厚肉のゴムで形成した第1弾性体14の上端および下端がそれぞれが加硫接着により接合される。中央に開口15bを有する円板状の第1オリフィス形成部材15と、上面が開放した樋状の断面を有して環状に形成された第2オリフィス形成部材16と、同じく上面が開放した樋状の断面を有して環状に形成された第3オリフィス形成部材17とが溶接により一体化されており、第1オリフィス形成部材15および第2オリフィス形成部材16の外周部が重ね合わされて前記外筒13の下部に設けたカシメ固定部13aに固定される。
【0014】
膜状のゴムで形成された第2弾性体18の外周が第3オリフィス形成部材17の内周に加硫接着により固定されており、この第2弾性体18の内周に加硫接着により固定されたキャップ部材19が、軸線L上に上下動可能に配置された可動部材20に圧入により固定される。外筒13のカシメ固定部13aに固定されたリング部材21にダイヤフラム22の外周が加硫接着により固定されており、このダイヤフラム22の内周に加硫接着により固定されたキャップ部材23が前記可動部材20に圧入により固定される。
【0015】
しかして、第1弾性体14および第2弾性体18間に液体が封入された第1液室24が区画され、第2弾性体18およびダイヤフラム22間に液体が封入された第2液室25が区画される。そして第1液室24および第2液室25は、第1〜第3オリフィス形成部材15,16,17により形成された上部オリフィス26および下部オリフィス27によって相互に連通する。
【0016】
上部オリフィス26は第1オリフィス形成部材15および第2オリフィス形成部材16間に形成される環状の通路であって、その一部に設けられた隔壁26aの一側において第1オリフィス形成部材15に連通孔15aが形成され、前記隔壁26aの他側において第2オリフィス形成部材16に連通孔16aが形成される。従って、上部オリフィス26は、第1オリフィス形成部材15の連通孔15aから第2オリフィス形成部材16の連通孔16aまでの略1周の範囲に亘って形成される(図2参照)。
【0017】
下部オリフィス27は第2オリフィス形成部材16および第3オリフィス形成部材17間に形成される環状の通路であって、その一部に設けられた隔壁27aの一側において第2オリフィス形成部材16に前記連通孔16aが形成され、前記隔壁27aの他側において第3オリフィス形成部材17に連通孔17aが形成される。従って、下部オリフィス27は、第2オリフィス形成部材16の連通孔16aから第3オリフィス形成部材17の連通孔17aまでの略1周の範囲に亘って形成される(図3参照)。
【0018】
以上のことから、第1液室24および第2液室25は、直列に接続された上部オリフィス26および下部オリフィス27によって相互に連通する。
【0019】
外筒13のカシメ固定部13aには、能動型防振支持装置Mを車体フレームFに固定するための環状の取付ブラケット28が固定されており、この取付ブラケット28の下面に前記可動部材20を駆動するためのアクチュエータ29の外郭を構成するアクチュエータハウジング30が溶接される。
【0020】
アクチュエータハウジング30にはヨーク32が固定されており、ボビン33に巻き付けられたコイル34がアクチュエータハウジング30およびヨーク32に囲まれた空間に収納される。環状のコイル34の内周に嵌合するヨーク32の筒状部32aに有底円筒状のベアリング36が嵌合する。コイル34の上面に対向する円板状のアーマチュア38がアクチュエータハウジング30の内周面に摺動自在に支持されており、このアーマチュア38の内周に形成した段部38aがベアリング36の上部に係合する。アーマチュア38はボビン33の上面との間に配置した皿ばね42で上方に付勢され、アクチュエータハウジング30に設けた係止部30aに係合して位置決めされる。
【0021】
ベアリング36の内周に円筒状のスライダ43が摺動自在に嵌合しており、可動部材20から下方に延びる軸部20aが、ベアリング36の上底部を緩く貫通してスライダ43の内部に固定したボス44に接続される。ベアリング36の上底部とスライダ43との間にコイルばね41が配置されており、このコイルばね41でベアリング36は上向きに付勢され、スライダ43は下向きに付勢される。
【0022】
アクチュエータ29のコイル34が消磁状態にあるとき、ベアリング36に摺動自在に支持されたスライダ43にはコイルばね41の弾発力が下向きに作用するとともに、ヨーク32の底面との間に配置したコイルばね45の弾発力が上向きに作用しており、スライダ43は両コイルばね41,45の弾発力が釣り合う位置に停止する。この状態からコイル34を励磁してアーマチュア38を下方に吸引すると、段部38aに押されてベアリング36が下方に摺動することによりコイルばね41が圧縮される。その結果、コイルばね41の弾発力が増加してコイルばね45を圧縮しながらスライダ43が下降するため、スライダ43にボス44および軸部20aを介して接続された可動部材20が下降し、可動部材20に接続された第2弾性体18が下方に変形して第1液室24の容積が増加する。逆にコイル34を消磁すると、可動部材20が上昇して第2弾性体18が上方に変形し、第1液室24の容積が減少する。
【0023】
しかして、自動車の走行中に低周波数のエンジンシェイク振動が発生したとき、エンジンEから入力される荷重で第1弾性体14が変形して第1液室24の容積が変化すると、上部オリフィス26および下部オリフィス27を介して接続された第1液室24および第2液室25間で液体が行き来する。第1液室24の容積が拡大・縮小すると、それに応じて第2液室25の容積が縮小・拡大するが、この第2液室25の容積変化はダイヤフラム22の弾性変形により吸収される。このとき、上部オリフィス26および下部オリフィス27の形状および寸法、並びに第1弾性体14のばね定数は前記エンジンシェイク振動の周波数領域で低ばね定数および高減衰力を示すように設定されているため、エンジンEから車体フレームFに伝達される振動を効果的に低減することができる。
【0024】
尚、上記エンジンシェイク振動の周波数領域では、アクチュエータ29は非作動状態に保たれる。
【0025】
前記エンジンシェイク振動よりも周波数の高い振動、即ちエンジンEのクランクシャフトの回転に起因するアイドル振動やこもり音振動が発生した場合、第1液室24および第2液室25を接続する上部オリフィス26および下部オリフィス27内の液体はスティック状態になって防振機能を発揮できなくなるため、アクチュエータ29を駆動して防振機能を発揮させる。
【0026】
能動型防振支持装置Mに防振機能を発揮させるべく、電子制御ユニットUは各センサSa,Sb,Sc,Sdからの信号に基づいてアクチュエータ29のコイル34に対する通電を制御する。この制御の内容を、図5のフローチャートに基づいて具体的に説明する。
【0027】
先ずステップS1でクランクパルスセンサSaにより検出した10°のクランクアングル毎に出力されるクランクパルスと、TDCセンサSbにより検出した気筒毎の上死点のタイミングと、エンジン回転数センサScで検出したエンジン回転数Neと、外気温センサSdで検出した外気温Taとを読み込む。続くステップS2でクランクパルスの時間間隔を算出した後に、ステップS3で前記10°のクランクアングルをクランクパルスの時間間隔で除算することでクランク角速度ωを算出し、更にステップS4でクランク角速度ωを時間微分してクランク角加速度dω/dtを算出する。続くステップS5でエンジンEのクランクシャフト回りのトルクTqを、エンジンEのクランクシャフト回りの慣性モーメントをIとして、
Tq=I×dω/dt
により算出する。このトルクTqはクランクシャフトが一定の角速度ωで回転していると仮定すると0になるが、膨張行程ではピストンの加速により角速度ωが増加し、圧縮行程ではピストンの減速により角速度ωが減少してクランク角加速度dω/dtが発生するため、そのクランク角加速度dω/dtに比例したトルクTqが発生することになる。
【0028】
続くステップS6で時間的に隣接するトルクの最大値および最小値を判定し、ステップS7でトルクの最大値および最小値の偏差、つまりトルクの変動量としてエンジン振動量を算出する。このエンジン振動量は、能動型防振支持装置Mの位置における振動状態と高い相関関係を持っている。続くステップS8で気筒毎のTDC信号とエンジン振動量とを対応させることで、気筒毎のエンジン振動量を算出する。そしてステップS9で気筒毎のTDC信号とクランクシャフトの角速度ωとにより、気筒毎の振動のクランク位相を推定する。
【0029】
このように、クランクパルスおよびTDC信号から推定した気筒毎の振動のクランク位相は、混合気の爆発により発生した振動が能動型防振支持装置Mの位置に達するまでの時間遅れと、能動型防振支持装置Mに駆動信号が入力してからアクチュエータ29が作動するまでの時間遅れとにより、能動型防振支持装置Mのアクチュエータ29の作動位相との間にずれが発生してしまい、能動型防振支持装置Mの防振効果が充分に発揮されない虞がある。この位相のずれの大きさは主としてエンジン回転数Neによって変化し、また外気温Taによっても変化する。
【0030】
そこで本実施例では、以下のステップS10,S11で前記時間遅れを補正している。即ち、ステップS10でエンジン回転数センサScにより検出したエンジン回転数Neを、図6(A)のマップに適用して補正位相値を検索するとともに、ステップS11で外気温センサSdにより検出した外気温Taに相当する吸気温あるいは冷却水温を、図6(B),(C)のマップに適用して補正位相値を検索する。そしてステップS12でエンジン回転数Neによる補正位相値および外気温Taによる補正位相値によって気筒毎の振動のクランク位相を補正して能動型防振支持装置Mのアクチュエータ29の制御位相を決定した後、ステップS13で前記補正後の気筒毎の振動のクランク位相に基づいて能動型防振支持装置Mのアクチュエータ29を作動させる。
【0031】
しかして、振動によってエンジンEが下方に偏倚して第1液室24の容積が減少して液圧が増加するときには、コイル34を励磁してアーマチュア38を吸引する。その結果、アーマチュア38はコイルばね41,45を圧縮しながらスライダ43および可動部材20と共に下方に移動し、可動部材20に内周を接続された第2弾性体18を下方に変形させる。これにより、第1液室24の容積が増加して液圧の増加を抑制するため、能動型防振支持装置MはエンジンEから車体フレームFへの下向きの荷重伝達を防止する能動的な支持力を発生する。
【0032】
逆に振動によってエンジンEが上方に偏倚して第1液室24の容積が増加して液圧が減少するときには、コイル34を消磁してアーマチュア38を吸引を解除する。その結果、アーマチュア38はコイルばね41,45の弾発力でスライダ43および可動部材20と共に上方に移動し、可動部材20に内周を接続された第2弾性体18を上方に変形させる。これにより、第1液室24の容積が減少して液圧の減少を抑制するため、能動型防振支持装置MはエンジンEから車体フレームFへの上向きの荷重伝達を防止する能動的な支持力を発生する。
【0033】
上述した能動型防振支持装置Mのアクチュエータ29のコイル34を励磁および消磁するタイミングを、前記補正後の気筒毎の振動のクランク位相に基づいて制御することで、気筒毎の振動のクランク位相に対して時間遅れのない適切なタイミングで能動型防振支持装置Mを作動させることができ、その防振性能を効果的に発揮させることができる。
【0034】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0035】
例えば、能動型防振支持装置Mの構造は実施例のものに限定されず、同様の機能を備えた種々の構造のものを採用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、クランクパルスから推定したエンジンの振動の位相に基づいて能動型防振支持装置のアクチュエータを作動させる位相を制御する際に、エンジン回転数センサで検出したエンジン回転数に基づいて前記推定した振動の位相を補正するので、実際のエンジンの振動の位相に対して時間遅れを発生させることなく能動型防振支持装置のアクチュエータを作動させ、能動型防振支持装置の防振効果を充分に発揮させることができる。
【0037】
また請求項2に記載された発明によれば、クランクパルスから推定したエンジンの振動の位相を、エンジン回転数だけでなく外気温に基づいて補正するので、外気温の変動による位相のずれを補償してエンジンの振動の位相に対して一層適切なタイミングで能動型防振支持装置のアクチュエータを作動させ、防振効果を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】能動型防振支持装置の縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】図1の要部拡大図
【図5】能動型防振支持装置の制御手法を示すフローチャート
【図6】振動のクランク位相の補正位相値を検索するマップ
【符号の説明】
E エンジン
Ne エンジン回転数
M 能動型防振支持装置
Sc エンジン回転数センサ
Sd 外気温センサ
Ta 外気温
U 電子制御ユニット(補正手段)
29 アクチュエータ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an engine anti-vibration control device for improving the anti-vibration performance of an active anti-vibration support device.
[0002]
[Prior art]
Drives a movable plate that changes the volume of the liquid chamber by detecting the crank pulse of the engine to estimate the amplitude and phase of engine vibration, and controlling the operation of the actuator based on the estimated amplitude and phase of engine vibration. An active vibration damping support device for reducing engine vibration has already been proposed by the present applicant in Japanese Patent Application No. 2002-101592.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the above-mentioned conventional one estimates the amplitude and the crank phase of the engine vibration based on the crank pulse of the engine, but the vibration generated by the explosion of the air-fuel mixture in the combustion chamber is located at the position of the active vibration isolating support device. Since there is a time delay before the actuator reaches the position, and there is a time delay from when the drive signal is input to the active vibration isolating support device to when the actuator is actuated, the crank phase of the estimated engine vibration and the active vibration isolating There is a possibility that a deviation occurs from the operation phase of the support device, and as a result, the vibration-proof effect of the active vibration-proof support device cannot be sufficiently exhibited.
[0004]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and compensates for the difference between the phase of engine vibration and the phase at which the actuator of the active vibration isolation support device operates to further enhance the vibration isolation effect of the active vibration isolation support device. The purpose is to increase.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, the phase of the engine vibration is estimated from at least the crank pulse, and the actuator of the active vibration isolation support device is based on the estimated phase of the vibration. An engine vibration prevention control device for controlling a phase of operating the engine includes an engine speed sensor for detecting an engine speed, and a correction unit for correcting the estimated phase of the vibration based on the detected engine speed. An engine vibration prevention control device characterized by the above feature is proposed.
[0006]
According to the above configuration, when controlling the phase of operating the actuator of the active vibration isolation support device based on the phase of the engine vibration estimated from the crank pulse, based on the engine speed detected by the engine speed sensor Since the phase of the estimated vibration is corrected, the actuator of the active vibration isolator is operated without causing a time delay with respect to the actual phase of the vibration of the engine, and the vibration isolating effect of the active vibration isolator is achieved. Can be fully exhibited.
[0007]
According to the second aspect of the present invention, in addition to the configuration of the first aspect, the apparatus further includes an outside air temperature sensor for detecting an outside air temperature, and the correction unit controls the estimated vibration based on the engine speed and the outside air temperature. An engine vibration prevention control device characterized in that the phase is corrected is proposed.
[0008]
According to the above configuration, the phase of the engine vibration estimated from the crank pulse is corrected based not only on the engine speed but also on the outside air temperature. Therefore, the actuator of the active vibration isolation support device can be operated at a more appropriate timing to further enhance the vibration isolation effect.
[0009]
Incidentally, the electronic control unit U of the embodiment corresponds to the correcting means of the present invention.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described based on examples of the present invention shown in the accompanying drawings.
[0011]
1 to 6 show an embodiment of the present invention. FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an active vibration isolating support device, FIG. 2 is a sectional view taken along line 2-2 of FIG. 1, and FIG. 3 is a sectional view taken along the line 3-3, FIG. 4 is an enlarged view of a main part of FIG. 1, FIG. 5 is a flowchart showing a control method of the active vibration isolating support device, and FIG. is there.
[0012]
The active vibration damping support device M shown in FIGS. 1 to 4 has a function of elastically supporting the engine E of the vehicle on the vehicle body frame F and making it difficult for the vibration of the engine E to be transmitted to the vehicle body frame F. A signal from a crank pulse sensor Sa for detecting a crank pulse output every time the crankshaft of the engine E rotates a predetermined angle (for example, 10 °), and a TDC sensor Sb for detecting the timing of the top dead center of each cylinder. , A signal from the engine speed sensor Sc for detecting the engine speed Ne, and a signal from the outside air temperature sensor Sd for detecting the outside air temperature Ta (in this embodiment, the intake air temperature or the cooling water temperature). The electronic control unit U controls the active vibration isolator M.
[0013]
The active vibration isolation support device M has a structure substantially symmetrical with respect to the axis L, and has an
[0014]
The outer periphery of the second
[0015]
Thus, a first
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
As described above, the first
[0019]
An annular mounting
[0020]
A
[0021]
A
[0022]
When the
[0023]
When low-frequency engine shake vibration occurs while the automobile is running, when the first
[0024]
In the frequency range of the engine shake vibration, the
[0025]
When vibration having a frequency higher than the engine shake vibration, i.e., idle vibration or muffled sound vibration caused by rotation of the crankshaft of the engine E, an
[0026]
The electronic control unit U controls the energization of the
[0027]
First, in step S1, a crank pulse output at every 10 ° crank angle detected by the crank pulse sensor Sa, the timing of the top dead center of each cylinder detected by the TDC sensor Sb, and the engine detected by the engine speed sensor Sc The rotation speed Ne and the outside air temperature Ta detected by the outside air temperature sensor Sd are read. After calculating the time interval of the crank pulse in the subsequent step S2, the crank angle speed ω is calculated by dividing the crank angle of 10 ° by the time interval of the crank pulse in a step S3, and further, the crank angular speed ω is calculated in a step S4. Differentiation is performed to calculate crank angular acceleration dω / dt. In the following step S5, the torque Tq around the crankshaft of the engine E is defined as I, and the moment of inertia around the crankshaft of the engine E is defined as I.
Tq = I × dω / dt
It is calculated by: This torque Tq becomes 0 assuming that the crankshaft is rotating at a constant angular velocity ω. However, in the expansion stroke, the angular velocity ω increases due to the acceleration of the piston, and in the compression stroke, the angular velocity ω decreases due to the deceleration of the piston. Since the crank angular acceleration dω / dt is generated, a torque Tq proportional to the crank angular acceleration dω / dt is generated.
[0028]
In the following step S6, the maximum value and the minimum value of the temporally adjacent torque are determined, and in step S7, the engine vibration amount is calculated as the deviation between the maximum value and the minimum value of the torque, that is, the amount of fluctuation of the torque. This engine vibration amount has a high correlation with the vibration state at the position of the active vibration isolation support device M. In the following step S8, the TDC signal for each cylinder is made to correspond to the engine vibration amount, thereby calculating the engine vibration amount for each cylinder. Then, in step S9, the crank phase of the vibration for each cylinder is estimated from the TDC signal for each cylinder and the angular velocity ω of the crankshaft.
[0029]
As described above, the crank phase of the vibration of each cylinder estimated from the crank pulse and the TDC signal is different from the time delay until the vibration generated by the explosion of the air-fuel mixture reaches the position of the active vibration isolation support device M and the active vibration isolation. Due to the time delay between the input of the drive signal to the vibration support device M and the actuation of the
[0030]
Therefore, in this embodiment, the time delay is corrected in the following steps S10 and S11. That is, the engine speed Ne detected by the engine speed sensor Sc in step S10 is applied to the map of FIG. 6A to search for a correction phase value, and the outside air temperature detected by the outside air temperature sensor Sd in step S11. An intake air temperature or a cooling water temperature corresponding to Ta is applied to the maps of FIGS. 6B and 6C to search for a correction phase value. Then, in step S12, the control phase of the
[0031]
Thus, when the engine E is biased downward due to the vibration and the volume of the first
[0032]
Conversely, when the engine E is deflected upward due to vibration and the volume of the first
[0033]
By controlling the timing of exciting and demagnetizing the
[0034]
Although the embodiments of the present invention have been described in detail, various design changes can be made in the present invention without departing from the gist thereof.
[0035]
For example, the structure of the active vibration isolation support device M is not limited to that of the embodiment, and various structures having the same function can be adopted.
[0036]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the invention, when controlling the phase for operating the actuator of the active vibration isolation support device based on the phase of the engine vibration estimated from the crank pulse, the engine speed is controlled. Since the phase of the estimated vibration is corrected based on the engine speed detected by the sensor, the actuator of the active vibration isolation support device is operated without generating a time delay with respect to the actual phase of the vibration of the engine, It is possible to sufficiently exhibit the anti-vibration effect of the active type anti-vibration support device.
[0037]
According to the second aspect of the invention, the phase of the engine vibration estimated from the crank pulse is corrected based on not only the engine speed but also the outside temperature, so that the phase shift due to the change in outside temperature is compensated. As a result, the actuator of the active vibration isolation support device can be operated at a timing more appropriate for the phase of the vibration of the engine, and the vibration isolation effect can be further enhanced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an active vibration isolation support device. FIG. 2 is a sectional view taken along line 2-2 in FIG. 1. FIG. 3 is a sectional view taken along line 3-3 in FIG. 1. FIG. FIG. 5 is a flowchart showing a control method of the active vibration isolation support device. FIG. 6 is a map for searching for a correction phase value of a crank phase of vibration.
E Engine Ne Engine speed M Active vibration isolating support device Sc Engine speed sensor Sd Outside temperature sensor Ta Outside temperature U Electronic control unit (correction means)
29 Actuator
Claims (2)
エンジン回転数(Ne)を検出するエンジン回転数センサ(Sc)と、検出したエンジン回転数(Ne)に基づいて前記推定した振動の位相を補正する補正手段(U)とを備えたことを特徴とするエンジンの振動防止制御装置。Estimating the phase of the vibration of the engine (E) from at least the crank pulse, and controlling the phase of operating the actuator (29) of the active vibration isolation support device (M) based on the estimated phase of the vibration. In the control device,
An engine speed sensor (Sc) for detecting an engine speed (Ne) and a correcting means (U) for correcting the estimated vibration phase based on the detected engine speed (Ne) are provided. Engine vibration prevention control device.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002194506A JP4065152B2 (en) | 2002-07-03 | 2002-07-03 | Engine vibration prevention control device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002194506A JP4065152B2 (en) | 2002-07-03 | 2002-07-03 | Engine vibration prevention control device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004034826A true JP2004034826A (en) | 2004-02-05 |
JP4065152B2 JP4065152B2 (en) | 2008-03-19 |
Family
ID=31703185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002194506A Expired - Fee Related JP4065152B2 (en) | 2002-07-03 | 2002-07-03 | Engine vibration prevention control device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4065152B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006038188A (en) * | 2004-07-30 | 2006-02-09 | Tokai Rubber Ind Ltd | Active vibration control device |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0893842A (en) * | 1994-09-27 | 1996-04-12 | Mazda Motor Corp | Vibration reducing device for vehicle and its control method |
JPH08177965A (en) * | 1994-12-26 | 1996-07-12 | Nippondenso Co Ltd | Engine mount |
JPH10306842A (en) * | 1997-05-06 | 1998-11-17 | Tokai Rubber Ind Ltd | Active type damper |
JPH10320059A (en) * | 1997-05-21 | 1998-12-04 | Nissan Motor Co Ltd | Active type vibration controller |
JPH11223237A (en) * | 1997-12-05 | 1999-08-17 | Tokai Rubber Ind Ltd | Active vibration control device |
JPH11325166A (en) * | 1998-05-13 | 1999-11-26 | Toyota Motor Corp | Engine mount system |
JP2000009174A (en) * | 1998-06-22 | 2000-01-11 | Nissan Motor Co Ltd | Active noise vibration controller |
JP2000055114A (en) * | 1998-08-07 | 2000-02-22 | Honda Motor Co Ltd | Controlling method for vibration reducing device |
JP2003291658A (en) * | 2002-04-03 | 2003-10-15 | Nissan Motor Co Ltd | Vibration control supporting device |
-
2002
- 2002-07-03 JP JP2002194506A patent/JP4065152B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0893842A (en) * | 1994-09-27 | 1996-04-12 | Mazda Motor Corp | Vibration reducing device for vehicle and its control method |
JPH08177965A (en) * | 1994-12-26 | 1996-07-12 | Nippondenso Co Ltd | Engine mount |
JPH10306842A (en) * | 1997-05-06 | 1998-11-17 | Tokai Rubber Ind Ltd | Active type damper |
JPH10320059A (en) * | 1997-05-21 | 1998-12-04 | Nissan Motor Co Ltd | Active type vibration controller |
JPH11223237A (en) * | 1997-12-05 | 1999-08-17 | Tokai Rubber Ind Ltd | Active vibration control device |
JPH11325166A (en) * | 1998-05-13 | 1999-11-26 | Toyota Motor Corp | Engine mount system |
JP2000009174A (en) * | 1998-06-22 | 2000-01-11 | Nissan Motor Co Ltd | Active noise vibration controller |
JP2000055114A (en) * | 1998-08-07 | 2000-02-22 | Honda Motor Co Ltd | Controlling method for vibration reducing device |
JP2003291658A (en) * | 2002-04-03 | 2003-10-15 | Nissan Motor Co Ltd | Vibration control supporting device |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006038188A (en) * | 2004-07-30 | 2006-02-09 | Tokai Rubber Ind Ltd | Active vibration control device |
JP4490199B2 (en) * | 2004-07-30 | 2010-06-23 | 東海ゴム工業株式会社 | Active vibration isolator |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4065152B2 (en) | 2008-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3811469B2 (en) | Actuator drive controller for active anti-vibration support device | |
US6641120B2 (en) | Method for controlling drive of actuator of active vibration isolation support system | |
JP4176662B2 (en) | Vibration control method for hybrid vehicle | |
JP4284399B2 (en) | Anti-vibration support device for engine | |
JP4890384B2 (en) | Method for detecting natural frequency of engine and control method for active vibration isolating support device | |
JP3803603B2 (en) | Actuator drive control method for active vibration isolation support device | |
JP4806479B2 (en) | Control device for active anti-vibration support device | |
JP3914177B2 (en) | Actuator drive controller for active anti-vibration support device | |
JP4206368B2 (en) | Active anti-vibration support device | |
JP4110015B2 (en) | Actuator drive controller for active anti-vibration support device | |
JP3914176B2 (en) | Actuator drive controller for active anti-vibration support device | |
JP3838646B2 (en) | Actuator drive controller for active anti-vibration support device | |
JP4065152B2 (en) | Engine vibration prevention control device | |
JP4078321B2 (en) | Active anti-vibration support device | |
JP4036448B2 (en) | Actuator drive controller for active anti-vibration support device | |
JP4110048B2 (en) | Actuator drive controller for active anti-vibration support device | |
JP2004036435A (en) | Control method for preventing vibration of cylinder rest engine | |
JP2005249013A (en) | Active vibration-control support device | |
JP4057956B2 (en) | Actuator drive controller for active anti-vibration support device | |
JP2004036531A (en) | Engine vibration preventive controlling method | |
JP2006057753A (en) | Active vibration control supporting device | |
JP2007064316A (en) | Active vibration-isolating support device | |
JP2004036530A (en) | Engine vibration preventing control method | |
JP5389636B2 (en) | Active anti-vibration support device | |
JP2004301297A (en) | Active vibration control support device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041130 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070316 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070320 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071017 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071126 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071212 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4065152 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140111 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |