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JP2004030744A - スピンドルモータのクランプ機構 - Google Patents

スピンドルモータのクランプ機構 Download PDF

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JP2004030744A
JP2004030744A JP2002182990A JP2002182990A JP2004030744A JP 2004030744 A JP2004030744 A JP 2004030744A JP 2002182990 A JP2002182990 A JP 2002182990A JP 2002182990 A JP2002182990 A JP 2002182990A JP 2004030744 A JP2004030744 A JP 2004030744A
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JP
Japan
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turntable
disk
magnet
centering member
centering
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Application number
JP2002182990A
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English (en)
Inventor
Masahisa Tsuchiya
土屋 昌久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Parts Ind Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Parts Ind Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】簡単な構造であるが堅牢で生産性が良く、尚かつ、高精度のあるセンタリングと高信頼性のあるクランプを行えるスピンドルモータのクランプ機構を提供する。
【解決手段】クランプ機構のターンテーブル10は、ターンテーブル本体20とマグネット30およびセンタリング部材40で形成され、スピンドルモータの回転軸60に固着されている。なお、このターンテーブル本体20の凸状部25の一方端面に環状のマグネット30が固着され、他端の外周縁面にディスク載置部28が形成されたフランジ部26が形成されている。また、センタリング部材40は、磁性金属材料からなり凸状部25の大径部22に昇降自在に配置されている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク駆動装置のスピンドルモータに取り付けられ、メディアディスク等を駆動するスピンドルモータのクランプ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク駆動装置のスピンドルモータのクランプ機構において、ディスクを載置して駆動させるときは、先ず、ターンテーブルのディスク載置面にディスクを確実にセンタリングして載置し、次に、このディスクが回転中一方向の外力、または、ディスク自体の偏心量に起因する偏倚力によりセンターずれが生じないように強固にクランプしておく必要がある。これは、ディスクのトラックから情報を読み取ったり、ディスクのトラックへ情報を記録する光学ピックアップが、このトラックより離脱してトレースしないようにするものである。
【0003】
上記のセンタリングは、ターンテーブルのディスク載置面の中央に設けられたセンタリング部材で行い、また、上記のクランプは、前記センタリング部材の更に中央に設けられた環状のマグネットと、そのマグネットに接近して配置され、載置されたディスクを挟持するクランパのヨークを磁気吸引することにより行われる。
【0004】
この種のスピンドルモータのクランプ機構は、従来、例えば、特開平9−265703号公報および特開平10−122251号公報特開平に開示の技術がある。
特開平9−265703号公報に開示の技術は、ディスクのセンタリングを行う昇降自在に、コイル状の復帰バネにより弾性付勢されたセンタリング部材(リング部材)を、スピンドルモータの回転軸を圧入せしめるターンテーブルの筒上部の外周面に沿って摺動自在となるように組み込むとともに、このセンタリング部材の脱落を防止するストッパ部材を前記筒状部に外嵌させることにより、回転軸に対するターンテーブルの直角度を確保しつつリング部材の偏心が防止できるようにし、もって装填されたディスクの傾き防止やセンタリング精度の向上が図れるようにしたものである。
【0005】
しかしながら、特開平9−265703号公報に開示の技術においては、センタリング部材の弾性付勢させる前記復帰バネの線材の断面形状は円形のため、コイルスバネが圧縮されるとき、巻き始め部や巻き終わり部が滑ったり、または、次巻き部の重なりにより軸線方向と別方向の力が働きセンタリング部材が斜めに成ろうとする分力が働き、センタリング部材が途中で傾いて止まってしまうときがあったり、また、摺動摩擦が大きくなったりし、センタリング部材がスムーズな動きができず、センタリングが悪くなるような問題があった。
【0006】
かかる問題を解決したものが、特開平10−122251号公報特に開示の技術である。これによると、前記復帰バネの線材の断面積を矩形、または三日月状、または半円形に形成し用いれば、前記復帰バネの線材同士が重なり合ってもお互いに滑ることがなく前記の問題は解決できるとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したスピンドルモータのクランプ機構は、復帰バネやストッパ部材等の補助的な部品点数の増加や、それを組み付けする煩雑な作業性の問題があった。
また、クランプ力を向上させるために前記マグネットの前記クランパのヨーク側と反対側端面にバックヨークを用いるときがあるが、このときはその取付作業の発生やターンテーブル自体が厚くなるとの問題があった。
【0008】
そこで、本発明は前述の問題を解決して、簡単な構造であるが堅牢で生産性が良く、薄型化され、尚かつ、高精度のあるセンタリングと高信頼性のあるクランプを行えるスピンドルモータのクランプ機構を提供しようというものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するには、請求項1に記載の発明のように、ディスクを載置するターンテーブル本体と、該ターンテーブル本体に昇降自在に取り付けられ、前記ディスクに当接してセンタリングを行うセンタリング部材と、該ターンテーブルに載置された該ディスクを挟持するクランパーを吸引する、該ターンテーブル本体の中央の環状の穴部に固着されたマグネットとを備えたスピンドルモータのクランプ機構において、前記センタリング部材は、少なくとも磁性材料で形成し、前記マグネットにより磁気付勢させることにより達成できる。
【0010】
なお、請求項2に記載の発明のように、前記センタリング部材を、前記マグネットのバックヨークとすればあらたにバックヨーク部材を用いなくてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施の形態を示すスピンドルモータのクランプ機構におけるターンテーブルの断面図である。
図1において、ターンテーブル10は、ターンテーブル本体20、環状のマグネット30、筒状のセンタリング部材40および滑り止め部材50で形成され、スピンドルモータ(図示しない)の回転軸60に固着されている。
【0012】
このターンテーブル本体20は、黄銅等の非磁性金属材料からなり、中央に回転軸60に固着される側面を有する中央孔21と、この回転軸60を取り囲むように大径部22、小径部23および段部24を有する凸状部25と、大径部22の周縁部にフランジ部26が形成され、このフランジ部26との間の大径部22の基部周辺に環状溝27が形成されている。また、フランジ部26の環状溝27で区分された周縁部にディスク載置部28が形成され、滑り止め部材50が貼付られてている。
【0013】
また、小径部23には、大径部22の径より大きい外径のラジアル方向面に単極が着磁されたマグネット30が、段部24に係止されるように圧入または接着剤などで固着されている。なお、環状溝27は、凸状部25と底面27aおよび側面27bで形成されているが、側面27bについては図1のようなテーパ状でなくてもよく、例えば、筒状にしてもよい。
【0014】
一方、センタリング部材40は、鉄またはステンレス鋼等の磁性金属材料からなり、筒状部41と、その筒状部41の一方端に中央孔42を有する底部43と、またその他端の外周縁に2段のテーパ部を有するフランジ部44が形成されている。なお、この2段のテーパ部は、第1のテーパ部44aと、この第1のテーパ部44aに連続して、第1のテーパ部44aよりも傾斜角の大きい第2のテーパ部44bで形成されている。
【0015】
なお、筒状部41の内径はマグネット30の外径より大きく設定されている。また、底部43の中央孔42の孔径はターンテーブル本体20の大径部22の径に対して数マイクロ・メートルのクリアランスをもってガタなくスムーズに動けるようになっている。
【0016】
図2は、図1に示すターンテーブル10の組立を説明する分解斜視図である。図2において、まず、(1)ターンテーブル本体20の大径部22にセンタリング部材40の中央孔42を嵌入する。次に、(2)ターンテーブル本体20の小径部23と段部24に孔31を有するマグネット30を圧入または接着材などを用いて固着する。その後、(3)滑り止め部材50をターンテーブル本体20のディスク載置面28に貼り付ける。
【0017】
このように組み立てられているので、図1において、センタリング部材40はターンテーブル本体20の中央の凸状部25より抜けることはない。また、このセンタリング部材40に力が加わらなければ、センタリング部材40の底部43はマグネット30に磁力により吸着され続け、更に、センタリング部材40に外力が加わったときは、ターンテーブル本体20の大径部22をスムーズに降下可能となる。
なお、前記(3)の滑り止め部材50の貼付は、前記(1)の前に行ってもよい。
【0018】
次に、本発明に係るクランプ機構にディスクをセンタリングしてクランプする一連の動作を図3および図4に基づいて示す。図3はディスクDをセンタリングする直前を示すクランプ機構の断面図であり、図4はこのディスクDをクランプした状態を示すクランプ機構断面図である。
【0019】
図3のように、ディスクDがディスク駆動装置のトレイ(図示しない)に装填され操作開始され、このディスクDはその装置のスピンドルモータの回転軸60に固着されたターンテーブル10に平行に移動を開始し、このディスクDの中心孔D1の中心がターンテーブル10の軸線上に位置すると、平行移動が終了し、今度はディスクDがターンテーブル10に接近し始め、ディスクDの中心孔D1はターンテーブル10のセンタリング部材40のフランジ44の第2のテーパ部44bのテーパ面に接触する。次に、この装置のクランパ支持アングル70に支持されたクランパ80がターンテーブル10に接近してきて、ディスクDを押圧し始める。
【0020】
図4において、センタリング部材40は、第1のテーパ部44bのテーパ面にディスクDの中心孔D1が接触しながら環状溝27の底面27a方向に押し下げられている。また、クランパ80のディスク押圧部81は、強くディスクDを押圧している。これにより、ディスクDは、センタリング部材40のテーパ面で精度良くセンタリングがされた状態で、ターンテーブル本体20のディスク載置部28に載置されていることになる。また、クランパ80の押圧部81がディスクDを押圧すると同時に、このクランパ80のヨーク82はターンテーブル10のマグネット30に磁気吸引されるので、ディスクDはターンテーブル10とクランパ80に強固に挟持されることになる。
【0021】
次に、本発明に係るクランプ機構の磁気回路を図5(a)乃至(b)に示し説明をする。図5(a)は、ターンテーブル10のディスク載置前(待機状態)における磁気回路を示したものである。ここにおいて、マグネット30のN極より出た磁束F1は、センタリング部材40の筒状部41を通り、底部43を経由してマグネット30のS極に戻る磁気回路を形成することにより、センタリング部材40の底部43はマグネット30に吸着される。
【0022】
図5(b)は、ディスクがターンテーブルにセンタリングされクランプされた状態における磁気回路を示したものである。ここにおいて、マグネット30のN極より出た磁束F2は、クランパ80のヨーク82を通りセンタリング部材40の筒状部41から底部43を経由してマグネット30のS極に戻る磁気回路を形成することにより、センタリング部材40はクランパヨーク82を強い力で吸引し続ける。また、このセンタリング部材40はマグネット30のバックヨークの機能を持たせることができる。すなわち、マグネット30によるクランパヨーク82の磁気吸引において、側面への漏磁束を減少して磁気効率が向上させることができるので、更に強い吸引力を得ることができたり、マグネット30を従来品より小さくすることができる。
【0023】
次に、図5(c)は駆動装置の操作を終了しディスクがターンテーブルより離脱するときの磁気回路を示したものである。ここにおいて、マグネット30のN極より出た磁束F3は、センタリング部材40の筒状部41から底部43を経由してマグネット30のS極に戻る磁気回路が形成される。このとき、この回路には空隙が多分に含まれているので、磁力はこの空隙を減らすように働き、ターンテーブルからディスクの離脱とともに、センタリング部材40はマグネット30に向かって移動し、やがてセンタリング部材40はマグネットのS極に吸引され図5(a)の待機の状態に戻るのである。
【0024】
なお、図5(c)の状態より図5(a)の待機の状態に戻る復帰力が弱いときは、図6(a)に示すように、コイルバネ、ゴム、合成樹脂等からなる円筒状の弾性部材90をセンタリング部材30のフランジ部44の凹溝部44cに用いて、前記復帰時にセンタリング部材40をマグネット30方向に付勢してもよい。図6(b)は、前記の弾性部材90を用いたターンテーブル10の待機状態を示したものである。図6(b)において、この状態においては弾性部材90はフランジ部44の凹溝部44cの面と空隙があるように設けられている。このように設定してあるとこの弾性部材90はセンタリング開始時は作動しないので、従来技術で説明したコイルバネによる重なりや滑り等の問題は発生することはない。
【0025】
前述のターンテーブル本体およびセンタリング部材は、NC旋盤による切削加工で行うことができるので加工寸法のバラツキが生じることは少ない。すなわち、加工寸法誤差の少ない寸法精度の良いものを得ることができることになる。 なお、本発明に係るターンテーブルについて、寸法精度よりも更に安価で軽量重視する場合は、ターンテーブル本体をポリカーボネート樹脂等の合成樹脂で成形加工して用いてもよい。
【0026】
図7および図8は、本発明に係るセンタリング部材の変形例を示したものである。図7の変形においては、センタリング部材240は本体部245とヨーク部246で形成されている。この本体部245は黄銅、ステンレス鋼、アルミニウム等の非磁性体金属、または合成樹脂等でできており、また、ヨーク部246は鉄、ステンレス鋼等の磁性材金属材料で形成され、圧入、接着またはインサート成形等で組立られている。この変形においては、本体部245はメッキ等の表面処理を必要としなく、またヨーク部246は、切削加工の他、プレス等で簡単に得ることができる。なお、この部分は、粉末磁性材金属材料を焼結して形成することができる。
【0027】
図8の変形は、センタリング部材340は、薄板鉄板等の磁性薄板をプレス形成したものである。この形態においては亜鉛メッキ鋼板、錫メッキ鋼板等素材に事前に表面処理をした材料を用いることができ、また絞りやしごきのプレス作業によるので安価で寸法精度の優れたものを得ることができる。
【0028】
このように、本発明に係るセンタリング部材についても、寸法精度よりも更に安価で軽量化を重視する場合は、ターンテーブル本体をおよびセンタリング部材の一部をポリカーボネート樹脂等の合成樹脂で成形加工して用いてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、ターンテーブル本体と、該ターンテーブル本体に昇降自在に取り付けられ、前記ディスクのセンタリングを行うセンタリング部材と、該ターンテーブル本体の中央の環状の穴部に固着され該ターンテーブルに載置された該ディスクを挟持するクランパーを吸引するマグネットとを備えたスピンドルモータのクランプ機構において、該センタリング部材は少なくとも一部を磁性材料で形成し、該マグネットにより磁気付勢させることにより、簡単な構造であるが堅牢で生産性が良く、薄型化され、尚かつ、高精度のあるセンタリングと高信頼性のあるクランプを行えるスピンドルモータのクランプ機構を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すターンテーブルの断面図である。
【図2】図1に示したターンテーブルの分解斜視図である。
【図3】本発明に係るクランプ機構のディスクセンタリング開始直前の状態を示す断面図である。
【図4】本発明に係るクランプ機構ののディスククランプの状態を示す断面図である。
【図5】図1に示したターンテーブルの磁気回路の説明図である。
【図6】図1に示したターンテーブルの改良を説明する要部断面図である。
【図7】本発明に係るセンタリング部材の変形を示す断面図である。
【図8】本発明に係るセンタリング部材の他の変形を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ターンテーブル
20 ターンテーブル本体
28 ディスク載置部
30 マグネット
40 センタリング部材
44 フランジ部
50 滑り止め部材
60 回転軸

Claims (2)

  1. ディスクを載置するターンテーブル本体と、該ターンテーブル本体に昇降自在に取り付けられ、前記ディスクに当接してセンタリングを行うセンタリング部材と、該ターンテーブルに載置された該ディスクを挟持するクランパーを吸引する、該ターンテーブル本体の中央の環状の穴部に固着されたマグネットとを備えたスピンドルモータのクランプ機構において、
    前記センタリング部材は、少なくとも磁性材料で形成され、前記マグネットにより磁気付勢されてなることを特徴とするスピンドルモータのクランプ機構。
  2. 前記センタリング部材は、前記マグネットのバックヨークとなる請求項1または請求項2に記載のスピンドルモータのクランプ機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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