JP2004029563A - Fixing device and image forming device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機等の画像形成装置に設けられる定着装置に係り、特に、シート材の裏面(両面)または片面に対する複数回(多重)の画像形成に伴なってシート材に発生するカールの補正を効果的に行えるようにした定着装置およびその定着装置を具備した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真複写機等の画像形成装置においては、シート材(転写紙,記録用紙)を用い、感光体ドラムを介してドラム表面のトナー像をシート材表面に転写した上で、加熱ローラ方式の定着装置で転写されたトナー像を加熱・溶融して定着させた後、これを排出する手法が一般的に行われる。このような画像形成装置に対して、ステープラやパンチ穴あけ、ソート(丁合い)等の後処理を実行させる装置を接続した作業の自動化を図るようにした装置も提供されている。
【0003】
これらの後処理装置を使用する場合には、シート材に発生するカール状態が、搬送ジャムやソータ装置等における用紙整合の良否、後処理性能の良否等に大きな影響を与えることになる。転写されたトナー像を加熱定着させて画像形成された後のシート材は、トナーの収縮やシート材自体の吸湿による膨張によってカールし易くなっているので、画像形成部とシート後処理装置との間に専用のカール補正装置またはカール補正工程を設けることがある。
【0004】
カールの発生原因については、シート材上に転写されるトナーが樹脂等からできているため、定着後においては、シート材そのものの収縮率よりも、付着したトナーの収縮率の方が大になることから、シート材の表と裏で収縮率に差が生じ、その結果、トナーが付着した側(表面側)にカールするとされている。
【0005】
上述のカール補正装置またはカール補正工程においては、シート材に対して常に適切なカール補正を行うために、画像形成装置内で検知される諸条件の変化に応じて、カール補正量を多段階に切換える構成にしている。例えば特開平4−251067号公報には、湿度、シート材の含水率、紙の種類、紙厚を検知してカール補正量を調整するようにした技術が提案されている。
【0006】
また、一旦転写されたトナーが定着される際に加熱され、排出された際に温度の低下に伴って収縮し、この収縮がシート材のカールに大きく影響することから、例えば特開平8−217313号公報には、画像濃度やトナー量の検出結果に応じてカール補正量を調整するカール補正装置を、画像形成装置と後処理装置との間に外付け状態に設けた構成が提案されている。
【0007】
近年、シート材の有効利用を図るために、シート材の裏面(両面)または片面に対して複数回(多重)の画像形成が可能な両面・多重装置の装備率が増加し、シート材の裏面(両面)を使用する機会も増加しつつある。そして、モノクロ(白黒)画像だけでなく、カラー画像を形成できる画像形成装置と、両面・多重装置との組合せでいろいろな画像情報をシート材の上に形成できる利点があるので、これに上記のシート後処理装置を追加することによって画像形成装置の利用用途が広範囲になってきている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像形成装置では、シート材に対するカール補正量の制御は、片面側へのみ記録される画像情報に基づいて実施されていたに過ぎず、両面(裏面)への画像記録の際のカール補正に関しては未だ不十分なものであった。すなわち、両面記録されるシート材のカールは、主として、表面と裏面のトナー収縮量の差によって生ずるために、全体的なカール補正量を決定するためには、シート材の表面と裏面とで使用されるトナー量を個々に比較する必要がある。
【0009】
また、上記構成のように、専らカール除去を行なうカール補正装置またはカール補正工程を、定着装置と排紙トレイとの間に配置するためには、設置スペースを確保する必要があり、装置サイズの小型化に対して不利になる問題もあった。さらに、上記構成においては、シート材は、定着装置の熱によってカールが生じた後、カール除去装置まで搬送され、その間に温度が低下してカールが固定された後で、カールを除去するようになっている。
【0010】
そのため、カール除去時のタイミングが不適切であり、必ずしも十分な効果が得られないという問題があった。すなわち、シート材のカールの発生状況については、シート材が定着器を通過した後すぐにはトナーの収縮は始まらずカール量は小さいが、しばらくすると、冷却されトナーの収縮が始まると、カール量が大になり固定される。
【0011】
そして、複数色の異なるトナーでカラー画像形成を行う場合には、一般のモノクロ(白黒)画像よりも画像情報量(トナー量)が多いため、画像情報の量によってはシート材の片面だけの画像形成でも定着部通過後のカール量が大きくなる。このため、両面・多重装置及びシート後処理装置と組合せてカラー画像形成(例えば、小部数のカラーカタログの作成等)を行う場合に、中間トレイへのシート材の搬送や,再供給ができなかったり、シート材がシート材担持部材に吸着できなかったりして、紙詰まり(ジャム)が発生して作業性が著しく低下し、シート材の両面利用やシート後処理を困難にすることがあった。特に、カラー画像形成装置では、トナーが3色または4色あり、単純に考えてもモノクロ画像の3倍ないし4倍のトナー量を使用するため、カール量が増すことになる。
【0012】
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、両面画像形成時や多重画像形成時においても、シート材に発生するカールを適切に補正できるようにした定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。
【0014】
(1)加熱ローラと加圧ローラとからなる定着ローラ対を備え、シート材に転写されたトナー像を加熱溶融して前記シート材に定着させる定着装置であって、
前記加熱ローラと加圧ローラとをそれぞれ独立に回転させる駆動部と、前記加熱ローラと加圧ローラの周速度差を設定する設定部と、前記シート材に形成される画像の画像情報を検出する画像情報検出手段と、前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記画像情報検出手段によって検出された画像情報の検出結果と、入力された画像形成モードと、に基づいて、前記設定部によって設定された周速度差を満たす回転数で、前記加熱ローラと加圧ローラとを回転させるように、前記駆動部を制御することを特徴とする。
【0015】
この構成においては、画像形成モードと画像情報とを制御装置に入力して(発生するであろうカール量を予測し)、(その予測に基づいて)設定された適切な周速度差を満たす回転数で、定着ローラ対の駆動速度(回転線速)を制御することにより、シート材に発生するカール方向及びカール量に対応した適切なカール補正を定着工程でタイミングよく行うことができる。
【0016】
従って、トナーが固化しない間に、シート材に発生するカール方向及び程度に合わせた適切なカール補正を行えるので、コピー後のシート材の搬送性、積載性が向上し、シート材の後処理作業を容易かつ的確に行うことができる。
【0017】
(2)シート材の両面に対して画像を形成する画像形成手段と、前記シート材の種類に関する種類情報を検出する種類情報検出手段と、前記画像形成手段が前記シート材に形成する画像に関する情報を検出する画像情報検出手段と、前記シート材に転写されたトナー像を加熱溶融して前記シート材に定着させる定着装置と、前記定着装置の加熱ローラと加圧ローラとをそれぞれ独立に回転させる駆動部と、前記駆動部を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記種類情報検出手段が検出する前記シート材の種類情報と、前記画像情報検出手段が検出する第1面および第2面の画像情報と、に基づいて、前記定着装置のローラ対間の線速度差を、複数段階または多段階に変化させることを特徴とする。
【0018】
この構成においては、第1面目の画像情報をメモリに格納し、第2面目の画像情報と比較した上で、カール補正量を決定するため、カール除去工程の増設等によって装置構成を複雑化することなく、両面に画像が記録されたシート材に対しても、カール量及びカール方向に応じた適切なカール補正を行うことが可能となり、シート材の後処理装置やシート材搬送経路におけるシート材搬送性が向上し、ソート、ステイプル、パンチ穴あけ、製本等の後処理を安定して行えるようになる。
【0019】
また、両面印字を行なわない場合でも、シート材の反転を伴わずに排出(フェイスアップ排出)させるか、あるいは反転を行なって排出(フェイスダウン排出)させるかで、シート材の搬送性や後処理に及ぼす不具合の程度が異なるが、この構成においては、片面印字の場合でも反転パス内においてシート材がフラットな状態に維持されるため、搬送性が向上し、後処理への不具合はなくなる。
【0020】
(3)前記画像情報は、前記シート材に形成された画像の画像濃度に関する情報であることを特徴とする。
【0021】
画像濃度が高く、シート材へ転写されるトナー量が多くなるほど、シート材の排出後のトナー収縮の影響が大きくなり、カール量が増大するが、この構成のように、画像情報として画像濃度を反映させることによって、適切なカール補正を行なうことができる。
【0022】
(4)前記制御手段は、前記シート材の第1面に形成された画像の画像濃度と、前記シート材の第2面に形成された画像の画像濃度と、の差に基づいて、前記定着装置のローラ対間の線速度差の設定を変化させることを特徴とする。
【0023】
画像形成装置へ両面装置が追加され、両面印字が可能とされる場合、シート材の表面及び裏面での画像量差、すなわち、画像形成に使用されるトナー量差によって、トナー量の多い面を内側にしてカールが発生する。つまり、シート材両面のトナー量によってカール量及びカール方向が変化する。
【0024】
この構成においては、シート材の表面と裏面でのトナー量を比較考量してカール補正を行なうことで、両面印字の場合に適切なカール補正を行なうことができる。
【0025】
(5)前記シート材の第1面と第2面の中、画像濃度の濃いシート面が外側に位置し、画像濃度の薄いシート面が内側に位置するように、前記シート材が湾曲されることを特徴とする。
【0026】
両面印字が可能とされる場合、シート材の表面及び裏面での画像量差、すなわち画像形成に使用されるトナー量差によって、トナー量の多い面を内側にしてカールが発生する。
【0027】
この構成においては、このカール方向の逆方向にシート材を湾曲させること(逆カール)によって効果的なカール補正を行なうことができる。
【0028】
(6)前記画像情報検出手段は、感光体上の電位を測定することによってトナー量を測定し、トナー量に基づく画像情報を検出することを特徴とする。
【0029】
この構成においては、像露光後の感光体電位を測定することによって、予め求まる感光体電位と感光体へのトナー付着量との関係に基づいて、2値画像を形成する場合のカール発生量をより正確に予測することができ、シート材の搬送、後処理装置等に不具合を与えることのない適切なカール補正を施すことができる。
【0030】
(7)前記画像形成手段は、感光体に潜像を形成するために、画素データに基づいてレーザ光を発信するレーザ光発信手段を有し、前記画像情報検出手段は、前記画素データにおける画素数を計数し、該計数結果に応じた画像情報を検出することを特徴とする。
【0031】
この構成においては、画素データから画素数を計数することによって、予め求まる1画素のレーザ照射光量とトナー付着量との関係に基づいて、多値画像を形成する場合のカール発生量をより正確に予測することができるため、シート材の搬送、後処理装置等に不具合を与えることのない適切なカール補正を施すことができる。
【0032】
【発明の実施形態】
以下に、本発明の実施形態に係る定着装置および画像形成装置について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0033】
(画像形成装置の概要)
図6は、画像形成装置の全体の構造を示し、同図にて、1は筺体であり、この筺体1の一側には、給紙トレイ2内に積載されたシート材(転写紙,記録用紙)3を給紙ローラ4により給紙する給紙部5が設けられている。その給紙部5の下流側には、給紙ローラ4により給紙されたシート材3を一枚ずつに分離する分離ローラ7、ニップ部によりシート材3の先端位置を定める一対のレジストローラ8を経て、画像形成手段としての画像形成部が設けられている。
【0034】
その画像形成部には、像担持体としての感光体9B,9Y,9M,9Cが順次配設され、各感光体の上には、それぞれ異なる色のトナー画像を現像する現像部10B,10Y,10M,10Cが設けられている。また、各感光体の直下には、感光体9B,9Y,9M,9Cの配列方向に沿って回転する転写ベルト11と、この転写ベルト11により搬送されるシート材3に各感光体9B,9Y,9M,9C上のトナー画像を転写する転写部12B,12Y,12M,12Cと、が配列されている。
【0035】
これら感光体、現像部、転写部は色別に設けられているが、以下、代表して感光体は9、現像部は10、転写部は12の符号を用いて説明する。現像部10は、作像手段を省略し、現像器の概略のみを図示しており、感光体9の外周を帯電させてその帯電部分にレーザー光を照射して静電潜像を形成し、その静電潜像をトナーにより顕像化する公知のものである。
【0036】
また、前記転写ベルト11の下流側には、定着器(定着部,定着装置)13と、回動運動によりシート材3の搬送方向を切り替える搬送方向切替手段としてのゲート15と、が配列され、筺体1の他側には、排紙受け6が設けられている。さらに、ベルトコンベア11の下方には、ゲート15により案内されるシート材3を、排出させずに、S字形の経路を経由させて反転させた後一時的に格納する中間トレイ16が設けられ、この中間トレイ16からシート材3を前記レジストローラ8の上流側に導く再給紙路17が設けられている。
【0037】
この再給紙路17には、中間トレイ16から再給紙されたシート材3の未転写側の面(図6では下面となる第2面)を予熱するための予熱手段18が設けられている。前記定着器13は、ヒータが内蔵された筒状の芯金の外周をシリコンゴムで被覆した加熱ローラ(定着ローラ)19と、ヒータが内蔵された筒状の芯金の外周をシリコンゴム又はフッ素ゴムで被覆した加圧ローラ20と、を弾性的に付勢・接触させるように構成されている。
【0038】
このような構成において、両面印刷モードでは、始めに給紙部5から給紙されたシート材3は、現像部10の動作に同期回転するレジストローラ8と転写ベルト11とにより搬送され、その搬送の過程でシート材3の第1面に感光体9上のトナー画像が転写部12によって転写され、続いて定着器13により加熱定着される。定着器13を通過したシート材3は、ゲート15により方向変換され、S字形の経路をもって搬送されて中間トレイ16に一時的に格納される。
【0039】
この状態では、第1面に転写された転写側の面は図6において上に向けられ、未転写側の面(第2面)は下に向けられる。そして、中間トレイ16のシート材3が予熱手段18により予熱され再給紙路17を経てレジストローラ8に達するまでの間には、次のトナー画像が感光体9の外周面上で現像される。
【0040】
レジストローラ8と転写ベルト11とにより再給紙されたシート材3は、前回画像が転写された転写面(第1面)が下に向けられ、未転写側の面(第2面)が上に向けられるため、感光体9上のトナー画像は第2面に転写され、前回同様に定着部13により定着され、この時点に至るまでには、ゲート15が時計方向に回動しているため、2度目の印刷を終えたシート材3は、排紙受け6に排紙される。
【0041】
このような画像形成装置の定着過程では、シート材3が加熱されて収縮するが、前述したように、シート材自体の収縮率と付着したトナーとの収縮率の違いにより、シート材3は、第1面(画像面)が凹むようにカール(正カール)する。特に、カラー画像の場合には異なるトナーが重ねられるためにトナー層が厚くなり、収縮の影響が大きくなるためにカールし易い傾向がある。
【0042】
このため、本実施形態の定着器13においては、以下のように、定着ローラ対間19,20で周速差を設定することより、シート材3に発生する剪断作用と、シート材3の両面で発生する熱量差と、によって、シート材3のカールを効果的に補正するようにしている。以下に、カールを補正するための構成について図面を参照しつつ説明する。
【0043】
(剪断力の作用)
図1(a)(b)は、定着器13のカール除去原理について説明するための部分拡大図である。同図に示すように、定着器13は、断面の半径R2の加熱ローラ19の外周面19aと、断面の半径R3の加圧ローラ20の外周面20aとの間で、シート材3を挟むように構成されている。また、図1(a)(b)に示されるシート材3の上面S2はトナーが転写された画像面であり、反対側の下面S3は画像のない裏面である。
【0044】
上記構成において、加熱ローラ19と加圧ローラ20とは、不図示の駆動部によって、それぞれ独立に、周速度V2と周速度V3とで回転駆動され、その両ローラ19,20間に挟まれたシート材3は、その上面S2において加熱ローラ19よりF2 の力を受け、下面S3において加圧ローラ20よりF3 の力を受け、速度V5で進行するようになっている。
【0045】
定着器13のカール除去の動作について、図1(a)(b)および図5(a)(b)を参照しつつ以下に説明する。図1(a)は、加熱ローラ19の周速度V2が加圧ローラ20の周速度V3よりも小さく設定された場合を示す。この場合、シート材3が搬送される速度V5は、他のシート搬送機構のシート搬送速度と等しくなるように設定されている。また、周速度V2,V3および搬送速度V5は、V3>V5≒V2の関係を満たすように設定されている。
【0046】
このような条件下で、シート材3と加熱ローラ19との間で働く摩擦力は、シート材3の搬送速度V5≒周速度V2の関係があるため、図1(a)に示す摩擦力F2 のような静止摩擦力となっている。これに対して、シート材3と加圧ローラ20との間で働く摩擦力は、搬送速度V5<周速度V3の関係があるため、図1(a)に示す摩擦力F3 のような動摩擦力となっている。
【0047】
このため、シート材3に対して、上面と下面とに、それぞれ異なる方向に摩擦力が作用し、シート材3に対して剪断力を与えることとなる。この剪断力の作用によりシート材3は、搬送方向とは逆方向への摩擦力を発生する加熱ローラ19へ巻き付く状態となり、上面側へのカールが促進される。このような記録面側へのカールを、フェイスカール(正カール)と称している。
【0048】
図1(b)は、加熱ローラ19の周速度V2が加圧ローラ3の周速度V3よりも大きく設定された場合を示す。この場合、シート材3が搬送される速度V5は、他のシート搬送機構のシート搬送速度と等しくなるように設定され、周速度V2,V3および搬送速度V5は、V3<V2≒V5の関係を満たすように設定されている。
【0049】
このような条件下において、シート材3と加熱ローラ19との間で働く摩擦力は、搬送速度V5≒周速度V2の関係があるため、静止摩擦力として、図1(b)に示す摩擦力F2 のようになっている。これに対して、シート材3と加圧ローラ20との間で働く摩擦力は、搬送速度V5>周速度V3の関係があるため、動摩擦力として、図1(b)に示す摩擦力F3 のようになっている。
【0050】
このため、シート材3に対して、その上面と下面とにおいて異なる方向に摩擦力が作用し、シート材3に剪断力が与えられることとなる。この剪断力の作用により、シート材3は、搬送方向とは逆方向への摩擦力を発生する加圧ローラ20へ巻き付く状態となり、下面側へのカールが促進される。このような記録面と反対の面側へのカールを、バックカール(逆カール)と称している。
【0051】
また、上記のようなカールの発生原理については、別の観点から、図5(a)(b)のように説明することもできる(但し、図1を用いた説明では、上下ローラ対19,20の速度差のみに着目し、加圧ローラ20の変形は考慮されていない)。なお、この場合においても、加熱ローラ周速V2≒加圧ローラ周速V3の関係が成立している。
【0052】
図5(a)は、図1(a)と同じ状況を説明する図で、加圧ローラ20の方が加熱ローラ19よりも進行している状態を示す。この場合、カールに及ぼすニップの影響については、加熱ローラ方向へ付勢された加圧ローラ表面が凹状に変形していることに加えて、さらにニップ部でシート材3を加熱ローラ方向に押し上げるようにしごきながら搬送するので、ニップ形状方向に沿ってカール(正カール)が強まる。そして、搬送速度が遅いほど、この傾向は強くなる。
【0053】
カールに及ぼす摩擦力の影響については、加熱ローラ19よりも加圧ローラ20の方が表面摩擦係数を低く設定(例えば、PFAチューブを被覆)されており、かつトナー付着面(静電面)が加熱ローラ側に面するので、シート材3の搬送は、加熱ローラ19が支配的となるが、加圧ローラ20はスリップ回転(加熱ローラ19の進行よりも遅れる状態)するため、シート材3に対して摩擦力が作用し、シート材3は加圧ローラ20の側に巻き付く(逆カール)ことになる。そして、加圧ローラ20の従動負荷が大きいほど、加熱ローラ19の進行よりも遅れることになるので、加圧ローラ20へシート材3が巻き付く効果が強くなる。
【0054】
また、図5(b)は、図1(b)と同じ状況の説明図で、この場合、加熱ローラ19の方が加圧ローラ20よりも進行している状態を示し、シート材3が引き抜かれるように搬送されるので、ニップ形状方向に沿うカールが弱まる。
【0055】
以上の説明から明らかなように、周速度の異なるローラ対間19,20をシート材3が通過する場合には、そのシート材3の搬送速度は、周速度の速い方のローラの速度に依存し、周速度の遅い方のローラに巻き付くこととなる。従って、ニップ効果によって元来発生するカールが正カールとして存在している状況下では、定着ローラ対間19,20の周速度差を適切に調節し、各ローラ19,20とシート材3との間の摩擦力の関係を制御することによって、逆カールを適度に促進させ、正カールの適切な補正操作が可能となる。
【0056】
(シート材両面への付加熱量差)
上下の定着ローラ対19,20を同一周速で回転させる定着動作を行うと、加熱ローラ19が加圧ローラ20よりも高温であるため、シート材3の両面での水分蒸発量の差が大きくなるため、シート材3にカールが発生する。すなわち、加熱手段を内蔵する加熱ローラ19が加圧ローラ20よりも高温であるため、加熱ローラ19に接するシート面からの水分蒸発量が、加圧ローラ20に接するシート面からの水分蒸発量よりも多くなるので,表裏両面でシート材3の繊維の収縮量に差が発生し、収縮量の大きい加熱ローラ19の方向へシート材3がカールすることとなる。
【0057】
従って、加熱ローラ方向へのカールを修正するためには、シート材3の両面における水分蒸発量の差を小さくし、シート材両面の繊維収縮量の差を縮小するように、加圧ローラ20からシート材3に与える熱量を増加させるべく、加圧ローラ20の周速を加熱ローラ19の周速よりも低速側に設定すればよい。
【0058】
従来の定着装置においては、シート材にトナー画像を定着させて搬送するのみであるから、シート材にカールを生じさせていた。これに対して、本発明に係る定着器13では、定着動作と共に、上記のように定着ローラ対19,20の周速度差を設定することで、逆カール方向に作用する力(シート材両面に発生する剪断力バランスと、熱的エネルギバランスの両面から)を与えることができるので、カールを効果的に抑制または緩和することができる。
【0059】
(制御系統ブロック図)
図3および図4は、定着器13の駆動部を制御するための制御系統ブロック図を示し、その制御系統は、図示のように、画像情報検出手段としてのカール情報の検出手段30、カール補正量算出手段55、駆動制御装置(設定部、制御部、制御手段)56、および、加熱ローラ19と加圧ローラ20とをそれぞれ独立に回転させる駆動部(加熱ローラ駆動ユニット,加圧ローラ駆動ユニット)57からなり、カール補正量算出手段55、駆動制御装置56は、演算処理装置(CPU)および記憶装置(ROM,RAM)を具備している。
【0060】
画像情報検出手段30については、例えば、シート材の種類の検出手段またはシート材の種類情報発信手段としての紙種センサ31、紙厚センサ32、紙サイズセンサ33は、画像形成装置の給紙部5(図6参照)等に設けられているものを利用することができ、これらにより、紙種検出(普通紙とOHP用紙の判別)、紙厚検出、紙サイズ検出等の情報を得ることができる。また、温・湿度の検出については、画像形成装置内に設けられている環境情報発信手段としての環境センサ(温・湿度センサー)34の検出情報を利用すればよい。
【0061】
また、画像情報検出手段30におけるトナー量検出手段については、例えば、図4に示すように、電位センサ37で、シート材3の表裏両面側への感光体ドラム上の電位を測定し、両者を比較することにより、画像情報としてのトナー量(比較値)を算出する構成であってもよく、また、例えば、図3に示すように、読み取り画像をレーザ光に変換する際にレーザコントローラにおいてドットカウンター35で計数されるドット数(ビデオカウント値)からトナー量(比較値)を予測する構成等であってもよい。
【0062】
(湿度検出手段)
下記に代表的な湿度の検出方法について説明するが、これに限らず、他の適当な検出方法を適用することもできる。
【0063】
1)湿度センサ
例えば、画像形成装置本体内の用紙収納部(上記給紙部5)に、この用紙収納部内の湿度を検出する湿度センサを設ければよい。あるいは、画像形成装置本体の任意の位置に湿度計を配置しておき、その湿度計から得られる情報を制御装置に入力させるようにしてもよい。
【0064】
2)シート材の含水率(または用紙水分量)
用紙収容部内の湿度と、シート材の含水率(または用紙水分量)とは正の相関関係を示す。従って、用紙含水率(または用紙水分量)を検出し、それを用紙収容部内の湿度に代えることが可能である。用紙水分量検出手段は、短時間で検知可能なもの、すなわち、シート材に含まれる水分による電気抵抗値の変化や、赤外線やマイクロ波等の吸収(これらが用紙を透過する際に、用紙含水率に応じて減衰するので、その減衰量を検出する)を検出してもよい。
【0065】
用紙水分量検出手段の配置位置は、シート材の給紙搬送部分(例えば、レジストローラ対を導電性部材で形成し、用紙水分量検出手段を構成する回路の一部とする)に設置し、ここを通過するシート材の水分量を測定するようにしてもよい。また、シート材の収容されている用紙カセットや、給紙トレイ部分の近傍に配置し、積載されている状態のシート材の水分量を測定してもよい。
【0066】
〔実施形態1〕
本実施形態では、例えば、図6に示すような中間トレイ16を具備して両面印字が可能な画像形成装置を適用対象とする。このような画像形成装置において、内部の詳細な図示は省略するが、まず、画像形成スタート信号ONと同時に原稿画像読取装置に載置された原稿の画像が、CCD等の光学読み取りセンサを介して画素データとして画像メモリ内に読み込まれ、一時的に蓄えられる。
【0067】
画像メモリ内に蓄えられた原稿の画像情報は、シート材3が画像形成部を通過するタイミングに合せて、シート材3上に転写されるように、画像書き込み装置として、または、レーザ光発信手段として、画素データに基づいて書込レーザ光を感光ドラム9に発射するレーザ光学系によって、感光ドラム9上に書き込まれる。
【0068】
このような動作によって、画像が転写されたシート材3は、用紙搬送路に沿って、定着器13へ送り込まれ、定着器13によって熱定着され、片面記録時には、シート材3は定着後、排紙ローラにより排紙受け6に排紙される。
【0069】
また、両面記録時には、用紙搬送路のゲート(搬送方向切替部)15を不図示のアクチュエータにより切り換えることで、シート材3を分岐部に突入させ、分岐部に突入したシート材3が、反転ローラへ送られる。そして、反転ローラが逆転し、反転したシート材3は、中間トレイ16に誘導され、中間トレイ16上で画像面を上にして積載される。中間トレイ16上に積載されたシート材3は、ピックアップローラにより再度給紙され、片面記録と同様のプロセスによって画像が転写・定着された後、排紙受け6に排紙される。
【0070】
以上説明したような画像形成装置において、片面記録がなされたシート材3は記録面側が収縮した正カール状態で排出されることが多い。このようなシート材3に発生する正カールは、後処理装置における搬送不良や、積載不揃い、ステイプル、パンチ穴のずれ等の不整合、そしてカールによる積載枚数の減少といった不具合の原因となる。
【0071】
この正カールは、主に定着ローラ19,20において加熱、溶融されたトナーが排出後の空冷により収縮することに起因して発生する。また、そのカール量は、画像濃度(トナー量)、用紙の種類(材質、剛性、厚み、サイズ、すき目方向等)及び、周囲の温湿度環境により変化し、各変化要因とカール量との間には相関性がある。例えば、画像濃度が高く、シート材3に転写するトナー量が多くなる程、排出後のトナー収縮がシート材3に与える影響は大きく、カール量は増加する。
【0072】
一方、剛性の高いシート材3ほど、トナーの収縮力の影響を受けにくく、カール量は減少する。また、同一のシート材3であっても高湿度環境下である程(湿度が高い程)、定着ローラ19,20で一旦水分が放出された後のシート材3の再吸湿による伸びは著しく、特に、トナー定着により水分が浸透しにくくなっている記録面側に対し、非記録面側の吸湿による伸びは大きくなり正カールの発生を増長する。
【0073】
本実施形態では、これらの変化要因をカール情報として事前に検出することにより、シート材3に発生するカール量を的確に予測し、定着器13を用いて、常に後処理装置や用紙搬送に対して、支障ないレベルまでカール修正が行えるように構成している。すなわち、定着器13におけるカール補正機能を調節するための定着ローラ対間19,20の線速差(周速度差)の設定を、用紙厚とトナー量(単位面積当りのトナー付着量であり、平均画像濃度に相当する)、または、用紙厚とドット数(ビデオカウント値)に基づいて、多段階もしくは複数段階に渡って切り換えることにより、トナーの付着状態・程度に応じて、カールの補正を適切におこなえるようにしている。
【0074】
より具体的には、装置の操作パネルや外部に接続された端末機器を介して、両面印字が選択または指示された場合に、例えば、図3または図4に示すように、第1面目(シート材3の表面側)のトナー量(電位センサ37により測定した感光体9の測定電位、または、ドットカウンター35によるドット計数結果に基づく換算値)をメモリ38または36に格納記憶し、第2面目(シート材3の裏面側)のトナー量と比較するシーケンスを設けることにより、カール補正量算出手段55によるカール量の予測を的確におこない、そのカールを消去するべく、制御手段としての駆動制御装置56により、定着ローラ対19,20の駆動を制御することにより、片面記録の場合と同様に、適切なカール補正を行なえるようにしている。
【0075】
(線速度設定例)
定着ローラ対19,20の駆動制御については、例えば、加熱ローラ線速を100%に固定し、加圧ローラ線速をこれよりも低速側で多段階もしくは複数段階に渡って切り換え、定着ローラ対間19,20に線速差を発生させるようにすることができる。その定着ローラ対間19,20における線速差制御のための線速差設定テーブルの一例を図2に示す。
【0076】
図2では、縦軸は用紙厚さ(T)を示す。紙厚センサ等による紙厚測定値は、閾値によって分類され、カール補正量算出手段55内のメモリへ記憶される。Taは最小紙厚で、Tbは最大紙厚である。また、横軸はトナー量を示す。ここでいうトナー量は、単位面積当りのトナー量であり、平均画像濃度に相当する。
【0077】
よって、ビデオカウント値や感光ドラム表面の電位制御値より算出される画像記録に使用された全トナー量をWT、紙サイズ検出より算出される用紙の全記録域の面積をA、とした場合のトナー量Wは、W=WT/Aで表される。
【0078】
さらに、両面記録がなされた場合には、1面目(排出時下面)のトナー量:WD=WTD/Aと、2面目(排出時上面)のトナー量:WU=WTU/Aとの比較を行うため、カール修正量を決定する最終条件であるトナー量差ΔWは、下記(1)式で表される。
【0079】
ΔW=WU−WD=(WTU−WTD)/A・・・・(1)
また、Waは、達成可能な最大トナー量(画像濃度)であり、0≦WU≦Wa、0≦WD≦Waであることから、トナー量差ΔWの範囲は、下記(2)式で表される。
【0080】
−Wa≦ΔW≦Wa・・・・・・・・・(2)
片面記録の場合は、上記において排紙時下面のトナー量、WD=0の場合を考えればよく、ΔW=WU(排出時上面となる記録面側のトナー量)となり、0≦ΔW≦Waの範囲を活用すればよい。
【0081】
定着器13におけるカール補正機能を調節する手段としての、定着ローラ対間19,20の線速差Xの切換の設定は、例えば、下記表1〜表3に示すように、多段階に行うのが好ましい。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】
このとき、各線速差は0≦X1≦X2≦X3の関係にあり、X1は可能な限り0に近づけ、カール補正がほとんどない用紙搬送状態であり、X2、X3の順番にカール補正力が強まる。
【0086】
以上の構成において、トナー量(ΔW)に閾値(W1、W2、W3)を設け、前述の紙厚値(T)との組み合わせに対する最適な線速差Xを、図2のようなイメージで設定された線速差(X)設定テーブルより読み取ることにより、カール量に応じた適正なカール補正能力の制御を行うことが可能となる。
【0087】
図2の線速差(X)設定テーブルをカール補正量算出手段55内のメモリに記憶させておく。カール補正量算出手段55は紙厚センサー32より送られてくる紙厚値信号(T)と、トナー量検出手段37によって検出された1面目と2面目の単位面積当りのトナー量差ΔWより、最適な線速差(X)を記憶している線速差設定テーブルに基づいて決定する。
【0088】
例えば、両面に画像形成されたあるコピーシートの紙厚がTA(Ta>TA>T1)、トナー量差がΔWA(W2<ΔWA<W3)の場合の最適線速差はX3であるとカール補正量算出手段55は判断する。
【0089】
以上の線速差制御は、普通紙に対するものであり、OHP用紙等の樹脂フィルムのような、元々、吸湿やトナー収縮によるカールの影響を受けにくく、カール補正を必要としないシート材は、判別された時点で図2のテーブルを適用することなく、線速差0に設定すればよい。
【0090】
周囲の温湿度環境により、カール量が変化する場合はトナー量の閾値(W1、W2、W3)を検出される温湿度に関する変数として扱い、例えば高温高湿下では、カールが大きくなる(カールし易い)ため、トナー量の閾値(横軸全体)を図2のマイナス側へ、低温低湿下では、カールが小さくなる(カールし難い)ため、その逆に図2のプラス側へ、それぞれシフトさせることにより、いかなる環境下においても適正なカール補正制御が可能となる。
【0091】
上記表1〜表3のトナー量閾値の替りに、原稿の読取画像を感光体への書込レーザ光へ変換する際に、レーザ制御部で計数されるドット数として置換しても同様である。上記表1〜表3の線速差設定例では、加圧ローラ線速は4段階(加熱ローラ100%に対して、加圧ローラを98.5%〜100%とする)に切換えているが、例えば紙厚とトナー量(またはドット数)の2個のパラメータから決まる任意の線速差を達成できるように切換えることもできる。
【0092】
〔実施形態2〕
実施形態1では、両面記録用紙の正カール修正のみについて説明したが、両面記録がなされたシート材3は例えば1面目(排出時下面)のトナー量が2面目(排出時上面)のトナー量より多い場合には、1面目のトナーの収縮量がより大きいために、逆カール状態で排出される場合がある。
【0093】
シート材3の逆カールは正カールに比べてシート材自体の自重によってならされるため、後処理装置や用紙搬送系における弊害は比較的に少ないが多数枚積載された時など、積載の不揃いやステイプルやパンチ穴のずれ等の不整合を生じる場合がある。そこで、実施形態2では、シート材3の逆カールに対しても適切なカール修正を行うことを可能にした。
【0094】
すなわち、シート材3のカールが正カールの場合は実施形態1と同様に、加圧ローラ20の線速を、算出されたカール補正量に応じて切りかえ、加熱ローラ19の線速よりも減速方向に駆動させることによりカール補正を行う。シート材3のカールが逆カールの場合(1面目のトナー量>2面目のトナー量)には、加熱ローラ19の線速を算出されたカール補正量に応じて切換え、加圧ローラ20の線速よりも減速する方向へ駆動させることによりカール補正を行うことができる(上記の図1(a)を用いた説明に相当する)。
【0095】
以上説明したように、加熱ローラ19と加圧ローラ20を独立的に駆動させ、その線速差の切換機構を配置することにより、装置自体を大型化することなく、シート材3の正逆双方向のカール補正が可能な定着装置を構成でき、後処理装置におけるシート材3の整合性が更に向上する。
【0096】
本実施形態の画像形成装置では両面印字が可能であり、さらに片面印字の場合でもフェースアップ出力または用紙反転によってフェースダウン出力が選択できる。従って、A面とB面との明確な定義付けは難しいが、反転せずにそのまま排出された状態における画像面(上面)をA面(表面)、その反対面をB面(裏面)としている。
【0097】
そのため、片面印刷が反転されて出力した場合にはB面(裏面)に画像情報が存在しており、また、両面印刷で最後に反転せずに出力された場合には1回目の転写画像がB面(裏面)、2回目の転写画像がA面(表面)に現れることとなる。
【0098】
【表4】
【0099】
表4は、以上のように定義されたA面及びB面に対する画像量に基づいたカールの発生状況を示す。画像量とカールの関係については、トナーの転写されたシート材3が熱定着されると、シート材3の冷却時にトナーが大きく収縮し、シート材3はトナーが転写された面を内側にしてカールする。そのため、画像量が多い場合(印字されるトナー量が多い場合)には、その量が多い面を内側にして収縮する。
【0100】
表4のA面、B面の表欄における数値は、最大濃度を100としたときの画像量の比率(画像量比)を示している。例えば、A面の画像量比よりも、B面の画像量比が多い場合には、シート材先端及び後端が下方へ垂れ下がった(上に凸)ダウンカール(逆カール)状態なので、この場合にはシート材先端及び後端が上方に曲がった(下に凸)フェイスカール(正カール)方向となるようにカール補正を施すことになる。
【0101】
片面印字の場合には、シート材3の反転の有無に応じて表4の一行目または一列目のカール発生状況になる。すなわち、一行目が反転を伴わない場合で、一列目が反転を伴う場合である。表4では、ダウンカールよりもフェイスカールの発生状況を重視している。
【0102】
これは、端部が下側に曲がったダウンカールはシート材自重によりカールが補正される方向にあるが、端部が上側に跳ねたフェイスカールは自ら補正できないこと、また、後処理装置はフェイスカールに弱いこと等の理由により、下向きの補正(フェイスカールをダウンカール方向に向ける修正)を施すため、フェイスカールの発生状況を重視している。なお、表4中の記号で、Fはフェイスカール(正カール)を表し、Dはダウンカール(逆カール)を表す。そして、後の数値はカール量(高さ:mm)を表す。
【0103】
【表5】
【0104】
表5は、表4で得られたそれぞれのカールの発生状況に対して、そのカールを打ち消すために、定着ローラ対19,20への線速差設定例である。正カールの場合、逆カールの場合ともに、加熱ローラ19の線速は100%に固定し、加圧ローラ20の線速を切換えている。正カールの場合は、下向きのカール補正を行うべく、上記図1(b)に相当する定着ローラ対19,20の線速差の設定を行うとともに、加熱ローラ線速よりも加圧ローラ線速を減速することで、加圧ローラ20からシート材3へ付与する熱量を増加し、加熱ローラ19からシート材3へ付与する熱量との差を詰める方向にしている。
【0105】
一方、逆カールの場合は、上向きのカール補正を行うべく、上記図1(a)に相当する定着ローラ対19,20の線速差の設定を行うとともに、加熱ローラ線速よりも加圧ローラ線速を増速することで、加熱ローラ19からシート材3へ付与する熱量を増加し、加熱ローラ19に接するシート材面の収縮を促進する方向である。本例では、線速制御の簡易化のために、全ての状況で、加熱ローラ線速を100%に固定しているが、逆カールの補正で、加圧ローラ線速を100%とし、加熱ローラ線速を減速する線速差の設定を行うこともできる。
【0106】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、以下のような効果を奏する。
【0107】
(1)画像形成モードと画像情報とに基づいて発生するであろうカール量を予測し、そのカール量に対応して設定された適切な周速度差を満たす回転数で、定着ローラ対の駆動速度(回転線速)を制御するので、シート材に発生するカール方向及びカール量に対応した適切なカール補正を定着工程でタイミングよく行うことができ、コピー後のシート材の搬送性、積載性が向上し、シート材の後処理作業を容易かつ的確に行うことができる。
【0108】
(2)第1面目の画像情報をメモリに格納し、第2面目の画像情報と比較した上で、カール補正量を決定する手段を設けたので、カール除去工程の増設等によって装置構成を複雑化することなく、両面に画像が記録されたシート材に対しても、カール量及びカール方向に応じた適切なカール補正を行うことが可能となり、シート材の後処理装置やシート材搬送経路におけるシート材搬送性が向上し、ソート、ステイプル、パンチ穴あけ、製本等の後処理を安定して行えるようになる。
【0109】
また、両面印字を行なわない場合でも、シート材の反転を伴わずに排出(フェイスアップ排出)させるか、あるいは反転を行なって排出(フェイスダウン排出)させるかで、シート材の搬送性や後処理に及ぼす不具合の程度が異なるので、片面印字の場合でも反転パス内においてシート材がフラットな状態に維持されるため、搬送性が向上する。
【0110】
(3)画像濃度が高く、シート材へ転写されるトナー量が多くなるほど、シート材の排出後のトナー収縮がシート材に与える影響が大きく、カール量が増大するため、画像情報として画像濃度を反映することによって、適切なカール補正を行なうことができる。
【0111】
(4)シート材両面のトナー量を比較考量してカール補正を行なうので、両面印字の場合に適切なカール補正を行なうことができる。
【0112】
(5)両面印字が可能とされる場合、シート材の表面及び裏面での画像量差、すなわち画像形成に使用されるトナー量差によって、トナー量の多い面を内側にしてカールが発生するため、このカール方向の逆方向にシート材を湾曲させることによって、適切なカール補正を行なうことができる。
【0113】
(6)像露光後の感光体電位を測定することによって、予め求まる感光体電位と感光体へのトナー付着量との関係に基づいて、2値画像を形成する場合のカール発生量をより正確に予測することができ、シート材の搬送、後処理装置等に不具合を与えることのない適切なカール補正を施すことができる。
【0114】
(7)画素データから画素数を計数することによって、予め求まる1画素のレーザ照射光量とトナー付着量との関係に基づいて、多値画像を形成する場合のカール発生量をより正確に予測することができるので、シート材の搬送、後処理装置等に不具合を与えることのない適切なカール補正を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る定着装置のカール発生原理の説明図である。
【図2】同定着ローラ対間の線速差制御のための線速差設定テーブルである。
【図3】同定着ローラ対を駆動制御するための制御系統ブロック図である。
【図4】同別の制御系統ブロック図である。
【図5】同カール発生原理を別の観点から説明するための説明図である。
【図6】同画像形成装置の構成説明図である。
【符号の説明】
13−定着装置
19−加熱ローラ
20−加圧ローラ
30−画像情報検出手段
31〜34−種類情報検出手段
56−制御部,制御手段
57−駆動部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a fixing device provided in an image forming apparatus such as a printer, a copying machine, and the like, and more particularly, to a fixing device which is generated on a sheet material by forming a plurality of (multiple) images on the back surface (both surfaces) or one surface of the sheet material. The present invention relates to a fixing device capable of effectively performing curl correction and an image forming apparatus including the fixing device.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In an image forming apparatus such as an electrophotographic copying machine, a sheet material (transfer paper, recording paper) is used, a toner image on a drum surface is transferred to a sheet material surface via a photoreceptor drum, and a heating roller type fixing is performed. In general, a method of heating and melting a toner image transferred by an apparatus to fix the toner image, and then discharging the toner image is performed. For such an image forming apparatus, there is also provided an apparatus for automating an operation in which a device for executing post-processing such as stapling, punching, and sorting (collating) is connected.
[0003]
When these post-processing devices are used, the curl state generated in the sheet material has a great influence on the quality of the sheet alignment in the conveyance jam or the sorter device, the quality of the post-processing performance, and the like. The sheet material after the transferred toner image is heat-fixed to form an image is easily curled due to contraction of the toner and expansion due to moisture absorption of the sheet material itself. A special curl correction device or a curl correction step may be provided between them.
[0004]
Regarding the cause of the curl, since the toner transferred onto the sheet material is made of resin or the like, the shrinkage rate of the attached toner becomes larger than the shrinkage rate of the sheet material itself after fixing. For this reason, there is a difference in the shrinkage ratio between the front and back sides of the sheet material, and as a result, the sheet material is curled on the side (front side) where the toner is attached.
[0005]
In the above-described curl correction device or curl correction process, in order to always perform appropriate curl correction on the sheet material, the curl correction amount is multi-stepped according to changes in various conditions detected in the image forming apparatus. It is configured to switch. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. H4-251067 proposes a technique in which the curl correction amount is adjusted by detecting humidity, moisture content of a sheet material, type of paper, and paper thickness.
[0006]
Further, the toner once transferred is heated when it is fixed, and shrinks with a decrease in temperature when the toner is discharged, and since this shrinkage greatly affects the curl of the sheet material, for example, JP-A-8-217313. Japanese Patent Application Laid-Open Publication No. H11-163873 proposes a configuration in which a curl correction device that adjusts a curl correction amount according to a detection result of an image density or a toner amount is provided externally between an image forming apparatus and a post-processing apparatus. .
[0007]
In recent years, in order to make effective use of the sheet material, the mounting rate of a double-sided / multiple device capable of forming an image multiple times (multiple) on the back surface (both sides) or one side of the sheet material has increased, and the back surface of the sheet material has been increased. Opportunities to use (both sides) are also increasing. There is an advantage that various image information can be formed on a sheet material by combining an image forming apparatus capable of forming not only a monochrome (black and white) image but also a color image, and a double-sided / multiplex apparatus. The use of the image forming apparatus has become widespread by adding a sheet post-processing apparatus.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional image forming apparatus, the control of the curl correction amount for the sheet material is performed based only on the image information recorded only on one side. The curl correction is still insufficient. That is, since the curl of the sheet material recorded on both sides is mainly caused by the difference in the amount of toner contraction between the front surface and the back surface, the curl of the sheet material used on the front surface and the back surface is determined to determine the overall curl correction amount. It is necessary to individually compare the amount of toner to be applied.
[0009]
In addition, as in the above configuration, in order to arrange the curl correction device or the curl correction process for exclusively removing the curl between the fixing device and the paper discharge tray, it is necessary to secure an installation space, and the size of the device is reduced. There was also a problem that was disadvantageous for miniaturization. Further, in the above configuration, after the sheet material is curled by the heat of the fixing device, the sheet material is conveyed to the curl removing device, and after the temperature is lowered and the curl is fixed, the curl is removed. Has become.
[0010]
Therefore, there is a problem in that the timing at the time of curl removal is inappropriate, and a sufficient effect cannot always be obtained. That is, regarding the occurrence of curl of the sheet material, the curl amount is small without the toner shrinking immediately after the sheet material passes through the fixing device, but after a while, the curl amount is reduced when the toner shrinks. Becomes large and is fixed.
[0011]
When a color image is formed using a plurality of different toners, the amount of image information (toner amount) is larger than that of a general monochrome (black and white) image. Even in the formation, the curl amount after passing through the fixing unit increases. Therefore, when a color image is formed (for example, a small number of color catalogs are created) in combination with a double-sided / multiple device and a sheet post-processing device, the sheet material cannot be transported to the intermediate tray or re-supplied. In addition, the sheet material may not be able to be adsorbed on the sheet material supporting member, and a paper jam (jam) may occur, thereby significantly reducing workability, and making it difficult to use both sides of the sheet material and post-processing the sheet. . In particular, in a color image forming apparatus, there are three or four colors of toner, and the amount of curl increases because the amount of toner used is three to four times as large as that of a monochrome image.
[0012]
The present invention has been made in view of such circumstances, and provides a fixing device and an image forming apparatus that can appropriately correct curl generated in a sheet material even during double-sided image formation or multiple image formation. Aim.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, means for solving the above-described problem are configured as follows.
[0014]
(1) A fixing device including a fixing roller pair including a heating roller and a pressure roller, wherein the fixing device heats and fuses the toner image transferred to the sheet material and fixes the toner image on the sheet material.
A drive unit for independently rotating the heating roller and the pressure roller, a setting unit for setting a peripheral speed difference between the heating roller and the pressure roller, and detecting image information of an image formed on the sheet material Image information detecting means, and a control unit for controlling the driving unit,
The control unit, based on the detection result of the image information detected by the image information detection unit and the input image forming mode, based on the rotation speed that satisfies the peripheral speed difference set by the setting unit, The driving unit is controlled to rotate the heating roller and the pressure roller.
[0015]
In this configuration, the image forming mode and the image information are input to the control device (the amount of curl to be generated is predicted), and the rotation that satisfies the set appropriate peripheral speed difference (based on the prediction) is performed. By controlling the driving speed (linear rotational speed) of the fixing roller pair by the number, appropriate curl correction corresponding to the curl direction and the curl amount generated in the sheet material can be performed in the fixing step with good timing.
[0016]
Therefore, while the toner is not solidified, appropriate curl correction can be performed in accordance with the direction and degree of curl generated in the sheet material, so that the transportability and stackability of the copied sheet material are improved, and the post-processing work of the sheet material is improved. Can be easily and accurately performed.
[0017]
(2) Image forming means for forming an image on both sides of the sheet material, type information detecting means for detecting type information on the type of the sheet material, and information on an image formed on the sheet material by the image forming means , A fixing device that heats and fuses the toner image transferred to the sheet material and fixes the toner image on the sheet material, and independently rotates a heating roller and a pressure roller of the fixing device. A driving unit, and control means for controlling the driving unit,
The control unit controls the roller of the fixing device based on the type information of the sheet material detected by the type information detection unit and the image information of the first surface and the second surface detected by the image information detection unit. It is characterized in that the linear velocity difference between pairs is changed in a plurality of steps or in multiple steps.
[0018]
In this configuration, the image information of the first surface is stored in a memory and compared with the image information of the second surface, and then the curl correction amount is determined. It is possible to perform appropriate curl correction according to the curl amount and the curl direction even for a sheet material on which images are recorded on both sides without using a sheet material. The transportability is improved, and post-processing such as sorting, stapling, punching, bookbinding, and the like can be stably performed.
[0019]
In addition, even when two-sided printing is not performed, the sheet material is transported and post-processed depending on whether the sheet material is discharged without reversing (face-up discharging) or reversed and discharged (face-down discharging). In this configuration, the sheet material is maintained in a flat state in the reversing pass even in the case of single-sided printing, so that the transportability is improved and there is no problem in post-processing.
[0020]
(3) The image information is information relating to an image density of an image formed on the sheet material.
[0021]
The higher the image density and the greater the amount of toner transferred to the sheet material, the greater the effect of toner contraction after the sheet material is discharged, and the greater the curl amount. By reflecting the reflection, appropriate curl correction can be performed.
[0022]
(4) The control unit is configured to perform the fixing based on a difference between an image density of an image formed on the first surface of the sheet material and an image density of an image formed on the second surface of the sheet material. The apparatus is characterized in that the setting of the linear velocity difference between the roller pairs of the apparatus is changed.
[0023]
When a two-sided device is added to the image forming apparatus and two-sided printing is enabled, the difference in image amount between the front and back surfaces of the sheet material, that is, the difference in the amount of toner used for image formation, causes the surface having a large amount of toner to be removed. Curling occurs on the inside. That is, the curl amount and the curl direction change depending on the amount of toner on both sides of the sheet material.
[0024]
In this configuration, curl correction is performed by comparing the amount of toner on the front surface and the amount of toner on the back surface of the sheet material, so that appropriate curl correction can be performed in double-sided printing.
[0025]
(5) Among the first and second surfaces of the sheet material, the sheet material is curved such that the sheet surface having a high image density is located outside and the sheet surface having a low image density is located inside. It is characterized by the following.
[0026]
When double-sided printing is enabled, a curl occurs with the surface having a large amount of toner inside due to a difference in image amount between the front and back surfaces of the sheet material, that is, a difference in toner amount used for image formation.
[0027]
In this configuration, an effective curl correction can be performed by curving the sheet material in a direction opposite to the curl direction (reverse curl).
[0028]
(6) The image information detecting means measures a toner amount by measuring a potential on the photoconductor, and detects image information based on the toner amount.
[0029]
In this configuration, by measuring the photoconductor potential after image exposure, the curl generation amount in forming a binary image is determined based on the relationship between the photoconductor potential and the toner adhesion amount to the photoconductor determined in advance. More accurate prediction can be performed, and appropriate curl correction can be performed without giving any trouble to the conveyance of the sheet material and the post-processing device.
[0030]
(7) The image forming unit includes a laser beam transmitting unit that transmits a laser beam based on pixel data in order to form a latent image on the photoconductor, and the image information detecting unit includes a pixel in the pixel data. The number is counted, and image information corresponding to the counting result is detected.
[0031]
In this configuration, by counting the number of pixels from the pixel data, the amount of curl generated when forming a multi-valued image can be more accurately determined based on the relationship between the amount of laser irradiation of one pixel and the amount of adhered toner, which is obtained in advance. Since the prediction can be made, it is possible to perform appropriate curl correction without giving any trouble to the conveyance of the sheet material and the post-processing device.
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a fixing device and an image forming apparatus according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0033]
(Overview of image forming apparatus)
FIG. 6 shows the overall structure of the image forming apparatus. In FIG. 6, reference numeral 1 denotes a housing, and one side of the housing 1 has a sheet material (transfer paper, recording paper) stacked in a
[0034]
[0035]
The photoreceptor, the developing unit and the transfer unit are provided for each color. Hereinafter, representatively, the photoreceptor is denoted by 9, the developing unit is denoted by 10, and the transfer unit is denoted by reference numeral 12. The developing unit 10 omits the image forming means and shows only an outline of the developing device. The developing unit 10 charges the outer periphery of the photoconductor 9 and irradiates the charged portion with laser light to form an electrostatic latent image. This is a known device that visualizes the electrostatic latent image with toner.
[0036]
On the downstream side of the
[0037]
The re-feeding path 17 is provided with a pre-heating means 18 for pre-heating the non-transfer-side surface (the second surface which is the lower surface in FIG. 6) of the
[0038]
In such a configuration, in the double-sided printing mode, the
[0039]
In this state, the surface on the transfer side transferred to the first surface is directed upward in FIG. 6, and the surface on the untransferred side (second surface) is directed downward. Then, before the
[0040]
In the
[0041]
In the fixing process of such an image forming apparatus, the
[0042]
Therefore, in the fixing
[0043]
(Effect of shear force)
FIGS. 1A and 1B are partially enlarged views for explaining the principle of curl removal of the fixing
[0044]
In the above configuration, the
[0045]
The operation for removing the curl of the fixing
[0046]
Under such conditions, the frictional force acting between the
[0047]
For this reason, a frictional force acts on the
[0048]
FIG. 1B shows a case where the peripheral speed V2 of the
[0049]
Under such conditions, the frictional force acting between the
[0050]
Therefore, a frictional force acts on the
[0051]
In addition, the principle of the curl as described above can be described from another viewpoint as shown in FIGS. 5A and 5B (however, in the description using FIG. 1, the upper and lower roller pairs 19, Attention is paid only to the
[0052]
FIG. 5A is a diagram illustrating the same situation as FIG. 1A, and shows a state in which the
[0053]
Regarding the influence of the frictional force on the curl, the
[0054]
FIG. 5B is an explanatory view of the same situation as FIG. 1B. In this case, the
[0055]
As is apparent from the above description, when the
[0056]
(Additional heat difference on both sides of sheet material)
When a fixing operation in which the upper and lower fixing roller pairs 19 and 20 are rotated at the same peripheral speed is performed, the difference in the amount of water evaporation between both surfaces of the
[0057]
Therefore, in order to correct the curl in the direction of the heating roller, the difference in the amount of water evaporation on both surfaces of the
[0058]
In a conventional fixing device, since a toner image is only fixed on a sheet material and conveyed, the sheet material is curled. On the other hand, in the fixing
[0059]
(Control system block diagram)
3 and 4 are block diagrams of a control system for controlling the drive unit of the fixing
[0060]
The image
[0061]
As for the toner amount detecting means in the image
[0062]
(Humidity detection means)
A typical method for detecting humidity will be described below, but the present invention is not limited to this, and other appropriate detection methods can be applied.
[0063]
1) Humidity sensor
For example, a humidity sensor for detecting the humidity in the paper storage unit may be provided in the paper storage unit (the paper supply unit 5) in the image forming apparatus main body. Alternatively, a hygrometer may be arranged at an arbitrary position in the image forming apparatus main body, and information obtained from the hygrometer may be input to the control device.
[0064]
2) Moisture content of sheet material (or paper moisture content)
The humidity in the paper storage unit and the water content (or paper moisture content) of the sheet material show a positive correlation. Therefore, it is possible to detect the paper moisture content (or paper moisture content) and replace it with the humidity in the paper storage unit. The paper moisture detecting means is capable of detecting in a short time, that is, changes in electric resistance due to moisture contained in the sheet material, absorption of infrared rays, microwaves, etc. (The amount of attenuation is detected in accordance with the rate).
[0065]
The position of the paper moisture detection means is set in a sheet feeding and conveying portion of the sheet material (for example, a registration roller pair is formed of a conductive member and is set as a part of a circuit constituting the paper moisture detection means), The moisture content of the sheet material passing therethrough may be measured. Further, the moisture content of the sheet material in a stacked state may be measured by disposing the sheet material in the vicinity of a sheet cassette containing a sheet material or a sheet feeding tray.
[0066]
[Embodiment 1]
In the present embodiment, for example, an image forming apparatus including an
[0067]
The image information of the document stored in the image memory is transferred to the
[0068]
By such an operation, the
[0069]
At the time of double-sided recording, the
[0070]
In the image forming apparatus described above, the
[0071]
The normal curl is mainly caused by the fact that the toner heated and melted in the fixing
[0072]
On the other hand, the higher the rigidity of the
[0073]
In the present embodiment, by detecting these change factors in advance as curl information, the amount of curl generated in the
[0074]
More specifically, when double-sided printing is selected or instructed via the operation panel of the apparatus or a terminal device connected to the outside, for example, as shown in FIG. 3 or FIG. The amount of toner (on the surface side of the material 3) (the measured potential of the photoconductor 9 measured by the
[0075]
(Example of linear velocity setting)
Regarding the drive control of the fixing roller pairs 19 and 20, for example, the linear speed of the heating roller is fixed at 100%, and the linear speed of the pressing roller is switched at a lower speed side in multiple stages or in multiple stages. A linear velocity difference can be generated between the
[0076]
In FIG. 2, the vertical axis indicates the sheet thickness (T). The paper thickness measured by the paper thickness sensor or the like is classified according to the threshold value, and is stored in the memory in the curl correction amount calculating means 55. Ta is the minimum paper thickness, and Tb is the maximum paper thickness. The horizontal axis indicates the toner amount. The toner amount here is a toner amount per unit area, and corresponds to an average image density.
[0077]
Therefore, when WT is the total toner amount used for image recording calculated from the video count value and the potential control value on the photosensitive drum surface, and A is the area of the entire recording area of the paper calculated from the paper size detection. The toner amount W is represented by W = WT / A.
[0078]
Further, when double-sided recording is performed, a comparison is made between the toner amount of the first surface (lower surface at the time of discharge): WD = WTD / A and the toner amount of the second surface (upper surface at the time of discharge): WU = WTU / A. Therefore, the toner amount difference ΔW, which is the final condition for determining the curl correction amount, is expressed by the following equation (1).
[0079]
ΔW = WU−WD = (WTU−WTD) / A (1)
Wa is the maximum toner amount (image density) that can be achieved, and 0 ≦ WU ≦ Wa and 0 ≦ WD ≦ Wa. Therefore, the range of the toner amount difference ΔW is expressed by the following equation (2). You.
[0080]
−Wa ≦ ΔW ≦ Wa (2)
In the case of single-sided recording, the amount of toner on the lower surface at the time of paper discharge and WD = 0 may be considered in the above, and ΔW = WU (the amount of toner on the recording surface side which is the upper surface at the time of discharge), and 0 ≦ ΔW ≦ Wa. You just have to use the range.
[0081]
The setting of the switching of the linear velocity difference X between the fixing
[0082]
[Table 1]
[0083]
[Table 2]
[0084]
[Table 3]
[0085]
At this time, each linear velocity difference has a relationship of 0 ≦ X1 ≦ X2 ≦ X3, X1 is as close to 0 as possible, the paper is in a paper transport state with little curl correction, and the curl correction force increases in the order of X2 and X3. .
[0086]
In the above configuration, threshold values (W1, W2, W3) are provided for the toner amount (ΔW), and an optimum linear velocity difference X for the combination with the above-described paper thickness value (T) is set in an image as shown in FIG. By reading from the set linear velocity difference (X) setting table, it is possible to appropriately control the curl correction capability according to the curl amount.
[0087]
The linear velocity difference (X) setting table of FIG. 2 is stored in the memory of the curl correction amount calculation means 55. The curl correction amount calculating means 55 calculates the paper thickness value signal (T) sent from the
[0088]
For example, if the paper thickness of a copy sheet on which images are formed on both sides is TA (Ta>TA> T1) and the toner amount difference is .DELTA.WA (W2 <.DELTA.WA <W3), the optimal linear velocity difference is X3 and the curl correction is performed. The amount calculation means 55 makes a determination.
[0089]
The linear velocity difference control described above is for plain paper, and sheet materials that are not originally susceptible to curl due to moisture absorption or toner shrinkage and do not require curl correction, such as resin films such as OHP paper, are identified. At this point, the linear velocity difference may be set to 0 without applying the table of FIG.
[0090]
If the curl amount changes due to the surrounding temperature and humidity environment, the toner amount thresholds (W1, W2, W3) are treated as variables relating to the detected temperature and humidity. For example, under high temperature and high humidity, the curl increases (curl increases). 2, the threshold value of the toner amount (entire horizontal axis) is shifted to the minus side in FIG. 2. Under low temperature and low humidity, the curl is reduced (it is difficult to curl), and conversely, the threshold value is shifted to the plus side in FIG. 2. This allows proper curl correction control under any environment.
[0091]
In place of the toner amount threshold values in Tables 1 to 3, when the read image of the document is converted into the laser light to be written on the photosensitive member, the same applies even when the dot number is counted by the laser control unit. . In the linear velocity difference setting examples in Tables 1 to 3, the linear velocity of the pressure roller is switched to four stages (the pressure roller is 98.5% to 100% with respect to the heating roller of 100%). For example, switching can be performed so that an arbitrary linear velocity difference determined by two parameters of the paper thickness and the toner amount (or the number of dots) can be achieved.
[0092]
[Embodiment 2]
In the first embodiment, only the correction of the normal curl of the double-sided recording sheet has been described. If the amount is large, the toner may be discharged in a reverse curl state because the amount of contraction of the toner on the first surface is large.
[0093]
Since the reverse curl of the
[0094]
That is, when the curl of the
[0095]
As described above, by independently driving the
[0096]
The image forming apparatus of the present embodiment can perform double-sided printing, and can select face-down output by face-up output or sheet reversal even in single-sided printing. Therefore, it is difficult to clearly define the A surface and the B surface, but the image surface (upper surface) in a state where the image is discharged without being inverted is referred to as the A surface (front surface), and the opposite surface is referred to as the B surface (back surface). .
[0097]
Therefore, when one-sided printing is inverted and output, image information is present on the B side (back side). When the two-sided printing is output without inverting last, the first transfer image is output. The surface B (back surface) and the second transfer image appear on the surface A (front surface).
[0098]
[Table 4]
[0099]
Table 4 shows the state of curl generation based on the image amounts for the side A and the side B defined as described above. Regarding the relationship between the image amount and the curl, when the
[0100]
Numerical values in the table columns of the surface A and the surface B in Table 4 indicate a ratio of an image amount when the maximum density is set to 100 (image amount ratio). For example, when the image amount ratio of the surface B is larger than the image amount ratio of the surface A, the leading end and the rear end of the sheet material are down-curved (convex upward) and are in a down-curl (reverse curl) state. The curl correction is performed so that the front end and the rear end of the sheet material are in a face curl (normal curl) direction in which the front end and the rear end are bent upward (convex downward).
[0101]
In the case of single-sided printing, the curl occurrence status in the first row or the first column of Table 4 is set according to the presence or absence of reversal of the
[0102]
This is because the down curl whose end is bent downward is in the direction in which the curl is corrected by the weight of the sheet material, but the face curl whose end is bounced upward cannot be corrected by itself. In order to perform downward correction (correction of the face curl in the down curl direction) for reasons such as being vulnerable to curl, emphasis is placed on the occurrence of face curl. In the symbols in Table 4, F represents face curl (normal curl), and D represents down curl (reverse curl). The latter numerical value indicates the curl amount (height: mm).
[0103]
[Table 5]
[0104]
Table 5 is an example of setting a linear velocity difference between the fixing
[0105]
On the other hand, in the case of reverse curl, in order to perform upward curl correction, the linear velocity difference between the fixing
[0106]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, the present invention has the following effects.
[0107]
(1) The amount of curl that is likely to occur based on the image forming mode and image information is predicted, and the driving of the fixing roller pair is performed at a rotational speed that satisfies an appropriate peripheral speed difference set according to the curl amount. Since the speed (rotational linear speed) is controlled, appropriate curl correction corresponding to the curl direction and amount of curl generated in the sheet material can be performed in a proper timing in the fixing process, and the transportability and stackability of the sheet material after copying. And post-processing work of the sheet material can be performed easily and accurately.
[0108]
(2) Since the image information of the first surface is stored in the memory and compared with the image information of the second surface, a means for determining the amount of curl correction is provided. It is possible to perform appropriate curl correction according to the curl amount and the curl direction even for a sheet material on which images are recorded on both sides without causing the sheet material to be curled. The sheet material transportability is improved, and post-processing such as sorting, stapling, punching, bookbinding, and the like can be stably performed.
[0109]
In addition, even when two-sided printing is not performed, the sheet material is transported and post-processed depending on whether the sheet material is discharged without reversing (face-up discharging) or reversed and discharged (face-down discharging). In this case, the sheet material is maintained in a flat state in the reversal path even in the case of single-sided printing, so that transportability is improved.
[0110]
(3) As the image density is higher and the amount of toner transferred to the sheet material is larger, the influence of toner shrinkage after discharging the sheet material on the sheet material is greater, and the curl amount is increased. By reflecting the information, appropriate curl correction can be performed.
[0111]
(4) Since the curl correction is performed by comparing the toner amounts on both sides of the sheet material, appropriate curl correction can be performed in the case of double-sided printing.
[0112]
(5) When double-sided printing is enabled, curling occurs with the surface with a large amount of toner inside due to the difference in image amount between the front and back surfaces of the sheet material, that is, the difference in the amount of toner used for image formation. By curving the sheet material in a direction opposite to the curl direction, appropriate curl correction can be performed.
[0113]
(6) By measuring the photoconductor potential after image exposure, the curl generation amount in forming a binary image can be more accurately determined based on the relationship between the photoconductor potential determined in advance and the amount of toner adhering to the photoconductor. Therefore, it is possible to perform appropriate curl correction without giving any trouble to the conveyance of the sheet material and the post-processing device.
[0114]
(7) By counting the number of pixels from the pixel data, the amount of curl generation when forming a multi-valued image is more accurately predicted based on the relationship between the amount of laser irradiation of one pixel and the amount of toner adherence determined in advance. Therefore, it is possible to perform appropriate curl correction without giving any trouble to the conveyance of the sheet material, the post-processing device and the like.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of a curl generation principle of a fixing device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a drawing illustrating a linear velocity difference setting table for controlling a linear velocity difference between a pair of identified landing rollers.
FIG. 3 is a block diagram of a control system for controlling the drive of an identified landing roller pair.
FIG. 4 is a block diagram of another control system.
FIG. 5 is an explanatory diagram for explaining the curl generation principle from another viewpoint.
FIG. 6 is an explanatory diagram of a configuration of the image forming apparatus.
[Explanation of symbols]
13-Fixing device
19-heating roller
20-pressure roller
30-Image information detecting means
31-34-type information detecting means
56-Control Unit, Control Means
57-drive unit
Claims (7)
前記加熱ローラと加圧ローラとをそれぞれ独立に回転させる駆動部と、
前記加熱ローラと加圧ローラの周速度差を設定する設定部と、
前記シート材に形成される画像の画像情報を検出する画像情報検出手段と、
前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記画像情報検出手段によって検出された画像情報の検出結果と、入力された画像形成モードと、に基づいて、前記設定部によって設定された周速度差を満たす回転数で、前記加熱ローラと、加圧ローラと、を回転させるように、前記駆動部を制御することを特徴とする定着装置。A fixing device comprising a fixing roller pair including a heating roller and a pressure roller, wherein the fixing device fixes the toner image transferred to the sheet material by heating and melting the toner image,
A drive unit that independently rotates the heating roller and the pressure roller,
A setting unit for setting a peripheral speed difference between the heating roller and the pressure roller,
Image information detecting means for detecting image information of an image formed on the sheet material,
A control unit that controls the driving unit,
The control unit includes:
The heating roller and the heating roller are rotated at a rotation speed that satisfies the peripheral speed difference set by the setting unit based on a detection result of the image information detected by the image information detection unit and an input image forming mode. And a control unit that controls the driving unit to rotate the pressure roller.
前記シート材の種類に関する種類情報を検出する種類情報検出手段と、
前記画像形成手段が前記シート材に形成する画像に関する情報を検出する画像情報検出手段と、
前記シート材に転写されたトナー像を加熱溶融して前記シート材に定着させる定着装置と、
前記定着装置の加熱ローラと加圧ローラとをそれぞれ独立に回転させる駆動部と、
前記駆動部を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記種類情報検出手段が検出する前記シート材の種類情報と、前記画像情報検出手段が検出する第1面および第2面の画像情報と、に基づいて、前記定着装置のローラ対間の線速度差を、複数段階または多段階に変化させることを特徴とする画像形成装置。Image forming means for forming an image on both sides of the sheet material,
Type information detecting means for detecting type information on the type of the sheet material,
Image information detecting means for detecting information about an image formed on the sheet material by the image forming means,
A fixing device for heating and melting the toner image transferred to the sheet material and fixing the toner image to the sheet material;
A driving unit that independently rotates the heating roller and the pressure roller of the fixing device,
Control means for controlling the driving unit,
The control means includes:
A linear velocity between a pair of rollers of the fixing device, based on the type information of the sheet material detected by the type information detecting unit and the image information of the first surface and the second surface detected by the image information detecting unit; An image forming apparatus characterized in that the difference is changed in a plurality of stages or in multiple stages.
前記画像情報検出手段は、前記画素データにおける画素数を計数し、該計数結果に応じた画像情報を検出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。The image forming unit has a laser beam transmitting unit that transmits a laser beam based on pixel data to form a latent image on the photoconductor,
The image forming apparatus according to claim 2, wherein the image information detection unit counts the number of pixels in the pixel data, and detects image information according to the counting result.
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