JP2004028177A - Torque fluctuation absorbing damper - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関等における駆動軸から他の回転機器へトルクを伝達すると共にそのトルクの変動を吸収するトルク変動吸収ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の内燃機関からの駆動力の一部は、クランクシャフトの先端に設けられたプーリから無端ベルトを介して補器等に与えられるが、クランクシャフトは内燃機関の各行程によるトルク変動を伴って回転されるので、前記プーリにはトルク変動を吸収して伝達トルクの平滑化を図るためのトルク変動吸収ダンパが用いられる。
【0003】
この種のトルク変動吸収ダンパは、基本的にはクランクシャフトの軸端に取り付けられて一体に回転するハブの外周に、第一の弾性体を介して環状質量体を連結した動的吸振部と、前記ハブの外周に、第二弾性体を介してプーリを連結したカップリング部とを備えた構造となっている。動的吸振部は、クランクシャフトの捩り振幅が最大となる所定の周波数域において捩り方向へ共振することによって、捩り振動の振幅のピークを低減する制振機能を発揮するものである。また、カップリング部は、クランクシャフトからハブへ入力されたトルクを、第二弾性体の捩り方向剪断変形作用によってトルク変動を吸収しながら、プーリへ伝達するものである
【0004】
そして、例えば実用新案登録第2605662号に開示された典型的な従来技術によれば、ハブ及びプーリは、軸心を通る平面で切断した断面形状がコ字形に形成されており、ハブのリム部及びこれに取り付けられた動的吸振部が、断面コ字形のプーリの内側に収容され、第二弾性体及びこれに連結されたプーリの内周部が、断面コ字形のハブの内側に収容された構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常、トルク変動吸収ダンパのサイズ(有効径)は、隣接する他の部品との取り合いによって制約されているため、実用新案登録第2605662号のような構造のトルク変動吸収ダンパによれば、第二弾性体の耐久性を確保するために、その径方向寸法を大きくすると、その分、プーリの径方向寸法を小さくせざるを得ない。したがって、プーリの慣性質量(プーリにベルトを介して接続される補機側のプーリも含めた慣性質量)を大きくすることができず、慣性によるトルク変動吸収機能を向上させることが困難である。
【0006】
本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、カップリング部における弾性体の耐久性の向上と、プーリの慣性質量によるトルク変動吸収機能の向上を両立させたトルク変動吸収ダンパを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るトルク変動吸収ダンパは、回転軸に取り付けられるハブに動的吸振部及びカップリング部が設けられ、前記動的吸振部が、前記ハブのリム部の外周側に、環状質量体を、第一弾性体を介して弾性的に連結した構造を備え、前記カップリング部が、前記ハブの内周部に相対回転可能に支持された内周筒部から円盤部を介して前記環状質量体の外周側へ延びるプーリ本体部を有するプーリと、前記ハブのリム部と前記プーリの内周筒部の間を弾性的に連結した第二弾性体とからなる。
【0008】
請求項2の発明に係るトルク変動吸収ダンパは、回転軸に取り付けられるハブに、動的吸振部及びカップリング部が径方向に対して互いに並列して設けられ、前記動的吸振部が、前記ハブ又はこのハブと一体化された部品と、このハブ又は一体化された部品に軸方向に隣接配置した環状質量体を、第一弾性体を介して弾性的に連結した構造を備え、前記カップリング部が、前記ハブのリム部又は前記環状質量体に相対回転可能に支持されたプーリと、前記ハブと前記プーリの内周筒部の間を弾性的に連結した第二弾性体とからなる。
【0009】
請求項3の発明に係るトルク変動吸収ダンパは、回転軸に取り付けられるハブに、動的吸振部及びカップリング部が径方向に対して互いに並列して設けられ、前記動的吸振部が、前記ハブのリム部の外周側に、環状質量体を、第一弾性体を介して弾性的に連結した構造を備え、前記カップリング部が、前記環状質量体の外周に相対回転可能に支持されたプーリと、前記ハブと前記プーリから延在された大径筒部との間を弾性的に連結した第二弾性体とからなる。
【0010】
請求項4の発明に係るトルク変動吸収ダンパは、回転軸に取り付けられるハブに、動的吸振部及びカップリング部が径方向に対して互いに並列して設けられ、前記動的吸振部が、前記ハブのリム部の外周側に、環状質量体を、第一弾性体を介して弾性的に連結した構造を備え、前記カップリング部が、軸方向一部を前記環状質量体の外周に相対回転可能に支持されたプーリと、前記ハブと前記プーリの軸方向他部との間を弾性的に連結した第二弾性体とからなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るトルク変動吸収ダンパの好ましい第一の形態を、その軸心を通る平面で切断して示す断面図である。なお、以下の説明で用いられる「正面側」とは、図1における左側、すなわち車両のフロント側のことであり、「背面側」とは、図1における右側、すなわち図示されていない内燃機関が存在する側のことである。
【0012】
本形態のトルク変動吸収ダンパは、請求項1に係る発明と対応するものであって、図1に示されるように、内燃機関のクランクシャフトの軸端に取り付けられるハブ1と、このハブ1の外周側に設けられた動的吸振部2及びカップリング部3とを備える。
【0013】
ハブ1は、金属材料で製作されたものであって、クランクシャフトに外挿固定されるボス部11と、その正面側の端部から外周側へ延びる径方向部12と、この径方向部12の外周端部から正面側へボス部11と同心的に形成されたリム部13からなる。
【0014】
動的吸振部2は、ハブ1のリム部13の外周側に同心的に配置された環状質量体21と、この環状質量体21の内周面と前記リム部13の外周面との間に圧入嵌着されることにより、ハブ1と環状質量体21とを弾性的に連結する第一弾性体22からなり、その捩り方向共振周波数は、環状質量体21の質量と、第一弾性体22の捩り方向剪断ばね定数によって、クランクシャフトの捩れ角が最大となる所定の周波数域、例えばアイドリング周波数域と合致するように同調されている。
【0015】
動的吸振部2における環状質量体21は、鉄系材料など、比較的比重の大きい金属材料によって製作されたものである。また、動的吸振部2における第一弾性体22は、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料によって環状に加硫成形された後、ハブ1のリム部13と、その外周に配置した環状質量体21との間に、軸方向一側から圧入され、所要の圧縮代をもって嵌着されたものである。また、互いに対向するリム部13の外周面及び環状質量体21の内周面は、ハブ1、環状質量体21及び第一弾性体22の軸方向に対する滑りによる脱落を防止するために、径方向へ緩やかにうねった形状となっている。
【0016】
カップリング部3は、プーリ31と、このプーリ31をハブ1に対して弾性的に連結する第二弾性体32と、プーリ31をハブ1に対して同心的かつ相対回転可能に支持するベアリング33とを有する。
【0017】
カップリング部3におけるプーリ31は、金属材料によって製作されたもので、動的吸振部2における環状質量体21の外周側にあって外周面にポリV溝311aが形成されたプーリ本体部311と、その背面側の端部から内周側へ延びる円盤部312と、更にその内周端部から正面側へ延びる内周筒部313を有し、すなわち軸心を通る平面で切断した半断面(図示の断面)が略コ字形を呈する。また、内周筒部313の内径は、ハブ1のボス部11の外径よりも大径に形成されている。
【0018】
カップリング部3における第二弾性体32は、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料で成形されたものであって、その内周端部が、プーリ31の内周筒部313の外周面に所要の締め代をもって圧入嵌着された金属製のインナースリーブ34の外周面に一体的に加硫接着され、外周端部が、ハブ1におけるリム部13の内周面に所要の締め代をもって圧入嵌着された金属製のアウタースリーブ35の内周面に一体的に加硫接着されている。この第二弾性体32は、トルクを伝達するのに必要な強度を確保するために、所要の軸方向肉厚を有すると共に、半径方向に長い形状とすることによって、動的吸振部2における第一弾性体22に比較して捩り方向ばね定数を十分に低くしてある。
【0019】
また、後で詳述するように、プーリ31及びこれにVベルトを介して接続される補機側のプーリを含む回転系をマスとし、第二弾性体32をばねとする副振動系の捩り方向共振周波数は、例えばアイドリング周波数よりも十分に低い周波数域に設定されている。
【0020】
カップリング部3におけるベアリング33は、PTFE等の耐摩耗性に優れた低摩擦係数の合成樹脂材料で成形されたものであって、ハブ1におけるボス部11の外周面とプーリ31における内周筒部313の内周面との間に介在された円筒部33aと、前記内周筒部313の端面とハブ1の径方向部12との間に介在されたスラスト受け部33bからなり、ハブ1に対してプーリ31を相対回転可能に同心支持している。
【0021】
環状質量体21の背面には、ピン4が軸方向に突設されており、このピン4の突端は、プーリ31における円盤部312の外周部に軸心を中心とする円弧状に形成された長孔31aに遊嵌されている。この長孔31aとピン4は、ハブ1とプーリ31の円周方向相対変位量が所定の大きさに達した時点で互いに干渉することによって、第二弾性体32の過大な捩り変形を防止するものである。
【0022】
以上の構成を供える本形態によるトルク変動吸収ダンパは、ハブ1におけるボス部11が、内燃機関のクランクシャフト(不図示)の軸端に装着されることによって、このクランクシャフトと共に回転される。クランクシャフトのトルクは、ハブ1のリム部13から、アウタースリーブ35、第二弾性体32及びインナースリーブ34を介してプーリ31へ伝達される。また、プーリ31のプーリ本体部311の外周面に形成されたポリV溝311aには、補器の回転軸に回転トルクを伝達するためのVベルト(図示省略)が巻き掛けられる。
【0023】
プーリ31のプーリ本体部311には、Vベルトの張力によって軸心と垂直な方向の荷重が作用するが、プーリ31の内周筒部313とハブ1のボス部11との間にはベアリング33が介在しているため、プーリ31の偏心が防止される。
【0024】
内燃機関の駆動は、吸気、圧縮、爆発(膨張)及び排気の各行程を繰り返しながら行われ、ピストンの往復運動をクランクシャフトの回転運動に変換しているため、クランクシャフトには、回転に伴って周期的なトルク変動を生じ、このトルク変動は、ハブ1に入力される。一方、回転中のプーリ31には回転方向の慣性が作用し、ひいては、ベルトを介して接続される補機側のプーリも含めた回転系の慣性が作用することによって、等速回転しようとするため、ハブ1とプーリ31との間で、第二弾性体32が繰り返し捩り変形されることによって、ハブ1からプーリ31への伝達トルクの変動を吸収し、平滑化する。
【0025】
ここで、本形態によれば、動的吸振部2の第一弾性体22と、カップリング部3の第二弾性体32が径方向に対して互いに直列に接続された関係にあるが、プーリ2は、ハブ1のボス部11にベアリング33を介して支持された内周筒部313から、動的吸振部2における環状質量体21の外周側のプーリ本体部311にかけて、断面コ字形をなすように形成されているため、当該トルク変動吸収ダンパの外径寸法が制約された条件において、第二弾性体32の耐久性を確保するために、その径方向寸法を大きくしても、これによってプーリ31の径方向寸法が小さくなってしまうことはない。したがって、プーリ31に十分な慣性質量(ベルトを介して接続される補機側のプーリも含めた回転系の慣性質量)を与えることができる。
【0026】
図2は、カップリング部3によるトルク変動吸収特性と、プーリ側の慣性質量との関係を示す説明図である。この図2において、点線は、プーリ側の慣性質量が比較的小さい場合の特性を示し、一点鎖線は、それよりもプーリ側の慣性質量を大きくした場合の特性を示し、実線は、第二弾性体32を設けずにハブにプーリを直接連結した場合の特性を示している。すなわち、プーリ31及びこれにVベルトを介して接続される補機側のプーリを含む回転系をマスとし、第二弾性体32をばねとする副振動系の捩り方向共振周波数は、プーリ31側の慣性質量を大きくするほど低下し(f2→f1)、防振領域が低周波側へ拡大される。したがって、例えばトルク変動低減対象のアイドリング周波数f3付近では、プーリ31側の慣性質量が小さい場合はトルク変動低減効果がAであるのに対し、プーリ31側の慣性質量が大きい場合はトルク変動低減効果がB(B>A)となることがわかる。
【0027】
したがって、本形態のトルク変動吸収ダンパによれば、第二弾性体32の耐久性確保と、プーリ31の十分な慣性質量の確保によるトルク変動吸収機能の向上とを両立させることができる。また、ハブ1とプーリ31との円周方向相対変位量は、プーリ31の長孔31aとピン4との干渉によって制限されるので、第二弾性体32には過大な捩り変形が加わることはない。
【0028】
一方、環状質量体21及び第一弾性体22で構成される動的吸振部2は、クランクシャフトの捩り振動による捩れ角が最大となるアイドリング周波数域で円周方向に共振し、その共振によるトルクは入力振動のトルクと方向が逆になるため、クランクシャフトの捩れ角のピークを有効に低減することができる。
【0029】
次に図3は、本発明に係るトルク変動吸収ダンパの好ましい第二の形態を、その軸心を通る平面で切断して示す断面図である。本形態のトルク変動吸収ダンパは、請求項2に係る発明と対応するものであって、内燃機関のクランクシャフトの軸端に取り付けられるハブ1と、このハブ1の外周側に設けられた動的吸振部2及びカップリング部3とを備える。動的吸振部2とカップリング部3は、径方向に対して互いに並列に配置されている。
【0030】
ハブ1は、金属材料で製作されたものであって、クランクシャフトに外挿固定されるボス部11と、その正面側の端部から外周側へ延びる径方向部12と、この径方向部12の内周部から正面側へ延びる内周筒部14と、径方向部12の外周部から正面側へ傾斜して延びるテーパ部15と、このテーパ部15から正面側へ延びるリム部13からなる。
【0031】
動的吸振部2は、ハブ1のテーパ部15の背面側に同心的に配置された環状質量体21と、この環状質量体21の正面側に形成されたテーパ面21aと前記テーパ部15とを弾性的に連結する第一弾性体22からなり、その捩り方向共振周波数は、環状質量体21の質量と、第一弾性体22の捩り方向剪断ばね定数によって、クランクシャフトの捩れ角が最大となる所定の周波数域、例えばアイドリング周波数域と合致するように同調されている。
【0032】
動的吸振部2における環状質量体21は、鉄系材料など、比較的比重の大きい金属材料によって製作されたものである。また、動的吸振部2における第一弾性体22は、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料からなり、ハブ1のテーパ部15と環状質量体21のテーパ面21aの間に一体的に加硫接着されたものである。この第一弾性体22の肉厚は、捩り方向の剪断変形を受けた時の歪が均一となるように、外周側ほど厚肉となっている。
【0033】
カップリング部3におけるプーリ31は、金属材料によって製作されたもので、外周面にポリV溝311aが形成されたプーリ本体部311と、その正面側の端部から内周側へ延びる円盤部312と、更にその内周端部から背面側へ延びる内周筒部313を有し、すなわち軸心を通る平面で切断した半断面(図示の断面)が略コ字形を呈する。プーリ本体部311における背面側の端部は、動的吸振部2における環状質量体21の外周側に位置し、内周筒部313の外径は、ハブ1のリム部13の内径よりも小径に形成されている。
【0034】
カップリング部3における第二弾性体32は、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料で成形されたものであって、その内周端部が、ハブ1における内周筒部14の外周面に所要の締め代をもって圧入嵌着された金属製のインナースリーブ34の外周面に一体的に加硫接着され、外周端部が、プーリ31の内周筒部313の内周面に一体的に加硫接着されている。この第二弾性体32は、トルクを伝達するのに必要な強度を確保するために、所要の軸方向肉厚を有すると共に、半径方向に長い形状とすることによって、動的吸振部2における第一弾性体22に比較して捩り方向ばね定数を十分に低くしてある。そしてこの形態でも、プーリ31及びこれにVベルトを介して接続される補機側のプーリを含む回転系をマスとし、第二弾性体32をばねとする副振動系の捩り方向共振周波数は、例えばアイドリング周波数よりも十分に低い周波数域に設定されている。
【0035】
カップリング部3におけるベアリング33は、PTFE等の耐摩耗性に優れた低摩擦係数の合成樹脂材料で成形されたものであって、ハブ1におけるリム部13の内周面とプーリ31における内周筒部313の外周面との間に介在された円筒部33aと、前記リム部13の端面とプーリ31の径方向部312との間に介在されたスラスト受け部33bからなり、ハブ1に対してプーリ31を相対回転可能に同心支持している。
【0036】
以上の構成を供える本形態によるトルク変動吸収ダンパも、基本的に、先に説明した第一の形態によるものと同様のトルク伝達機能、動的吸振機能及びトルク変動吸収機能を奏するものである。
【0037】
ここで、当該トルク変動吸収ダンパの外径寸法が制約された条件において、第二弾性体32の耐久性を確保するために、その径方向寸法を大きくすると、その分、プーリ31におけるプーリ本体部311から内周筒部313へかけての径方向寸法は小さくなる。しかし、本形態によれば、動的吸振部2とカップリング部3が径方向に対して互いに並列に配置され、動的吸振部2は断面コ字形のプーリ31に収容された状態にはなく、その環状質量体21がハブ1の背面側に配置されているので、例えばプーリ本体部311の肉厚を大きくするなど、設計の自由度が増す。したがって、プーリ31に十分な慣性質量(ベルトを介して接続される補機側のプーリも含めた回転系の慣性質量)を確保して、カップリング部3による優れたトルク変動吸収特性と、第二弾性体32の耐久性確保とを両立させることができる。
【0038】
次に図4は、本発明に係るトルク変動吸収ダンパの好ましい第三の形態を、その軸心を通る平面で切断して示す断面図である。本形態のトルク変動吸収ダンパも、請求項2に係る発明と対応するものであって、内燃機関のクランクシャフトの軸端に取り付けられるハブ1と、このハブ1の外周側に設けられた動的吸振部2及びカップリング部3とを備える。この形態でも、動的吸振部2とカップリング部3は、径方向に対して互いに並列に配置されている。
【0039】
ハブ1は、金属材料で製作されたものであって、クランクシャフトに外挿固定されるボス部11と、その正面側の端部から段差部を介して正面側へ同心的に形成された内周筒部14からなる。また、ハブ1には、金属板を打ち抜きプレス成形することによって製作されたハブ側プレート5が一体的に設けられており、このハブ側プレート5は、ハブ1の内周筒部14の外周面に圧入固定された固定筒部51と、その背面側の端部から外周へ延びる径方向部52と、この径方向部52の外周端部から背面側へ屈曲した湾曲部53と、更にそこから背面側へ僅かに傾斜しながら外周側へ延びるテーパ状鍔部54とからなる。
【0040】
動的吸振部2は、ハブ側プレート5におけるテーパ状鍔部54の正面側に同心的に配置された環状質量体21と、この環状質量体21をハブ側プレート5に弾性的に連結する第一弾性体22とからなる。環状質量体21は、鉄系材料など、比較的比重の大きい金属材料によって製作され、第一弾性体22は、環状質量体21の背面及び内周面の一部とハブ側プレート5におけるテーパ状鍔部54及び湾曲部53との間に一体的に加硫接着されている。
【0041】
カップリング部3は、プーリ31と、このプーリ31をハブ1に対して弾性的に連結する第二弾性体32と、プーリ31を動的吸振部2の環状質量体21の外周に同心的かつ相対回転可能に支持するベアリング33とを有する。
【0042】
カップリング部3におけるプーリ31は、金属材料によって製作されたもので、動的吸振部2における環状質量体21の外周側にあって外周面にポリV溝311aが形成されたプーリ本体部311と、その正面側の端部から内周側へ延びる円盤部312と、更にその内周端部から背面側へ延びる内周筒部313を有し、すなわち軸心を通る平面で切断した半断面(図示の断面)が略コ字形を呈する。
【0043】
カップリング部3における第二弾性体32は、先に説明した図3に示される第2の形態と同様、内周端部が、ハブ1における内周筒部14の外周面に所要の締め代をもって圧入嵌着された金属製のインナースリーブ34の外周面に一体的に加硫接着され、外周端部が、プーリ31の内周筒部313の内周面に一体的に加硫接着されている。この第二弾性体32は、トルクを伝達するのに必要な強度を確保するために、所要の軸方向肉厚を有すると共に、半径方向に長い形状とすることによって、動的吸振部2における第一弾性体22に比較して捩り方向ばね定数を十分に低くしてある。
【0044】
この形態でも、プーリ31及びこれにVベルトを介して接続される補機側のプーリを含む回転系をマスとし、第二弾性体32をばねとする副振動系の捩り方向共振周波数は、例えばアイドリング周波数よりも十分に低い周波数域に設定されている。
【0045】
カップリング部3におけるベアリング33は、PTFE等の耐摩耗性に優れた低摩擦係数の合成樹脂材料で成形されたものであって、動的吸振部2における環状質量体21の外周面とプーリ31におけるプーリ本体部311の内周面との間に介在された円筒部33aと、環状質量体21の背面側の端部外周に形成された環状突起21bとプーリ本体部311の背面側の端部との間に介在されたスラスト受け部33bからなり、環状質量体21の外周にプーリ31を相対回転可能に同心支持している。
【0046】
動的吸振部2における環状質量体21は、断面コ字形を呈するプーリ31の内側へ、その背面側から半挿入された厚肉の外周部21cと、そこから内周へカップリング部3における第二弾性体32の背面側まで延びる内周部21dを有し、その断面積が大きく、このため、大きな慣性質量を有する。第一弾性体22は、この環状質量体21の背面から内周面にかけての部分を、断面略L字形をなして、ハブ側プレート5の湾曲部53及びテーパ状鍔部54に連結しているので、大きな支持力を有する。
【0047】
以上の構成を供える第三の形態によるトルク変動吸収ダンパも、基本的に、先に説明した第一及び第二の形態によるものと同様のトルク伝達機能、動的吸振機能及びトルク変動吸収機能を奏するものである。
【0048】
プーリ31には、Vベルトの張力によって軸心と垂直な方向の荷重が作用するが、プーリ31のプーリ本体部311と動的吸振部2の環状質量体21との間にはベアリング33が介在し、環状質量体21は、その背面から内周面にかけての広い部分が、断面略L字形をなす第一弾性体22を介して、ハブ側プレート5に大きな支持力で支持されているので、プーリ31の偏心が有効に防止される。
【0049】
ここで、当該トルク変動吸収ダンパの外径寸法が制約された条件において、第二弾性体32の耐久性を確保するために、その径方向寸法を大きくすると、その分、プーリ31におけるプーリ本体部311から内周筒部313へかけての径方向寸法は小さくなる。しかし、本形態によれば、動的吸振部2の第一弾性体22と、カップリング部3の第二弾性体32が径方向に対して互いに並列の関係にあり、動的吸振部2における環状質量体21の一部及び第一弾性体22が、プーリ31の外側に位置しているので、環状質量体21の慣性質量などが犠牲にならず、設計の自由度が増す。したがって、プーリ31の肉厚を増大するなどして、十分な慣性質量(ベルトを介して接続される補機側のプーリも含めた回転系の慣性質量)を確保し、カップリング部3による優れたトルク変動吸収特性と、第二弾性体32の耐久性確保とを両立させることができる。
【0050】
次に図5は、本発明に係るトルク変動吸収ダンパの好ましい第四の形態を、その軸心を通る平面で切断して示す断面図である。本形態のトルク変動吸収ダンパは、請求項3に係る発明と対応するものであって、内燃機関のクランクシャフトの軸端に取り付けられるハブ1と、このハブ1の外周側に設けられた動的吸振部2及びカップリング部3とを備える。この形態も、動的吸振部2とカップリング部3は、径方向に対して互いに並列の関係にある。
【0051】
ハブ1は、金属材料で製作されたものであって、クランクシャフトに外挿固定されるボス部11と、その正面側の端部から外周側へ延びる径方向部12と、この径方向部12の内周部から正面側へ延びる内周筒部14と、径方向部12の外周部から背面側へ延びるリム部13からなる。
【0052】
動的吸振部2は、ハブ1のリム部13の外周側に同心的に配置された比較的比重の大きい金属材料からなる環状質量体21と、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料によって環状に加硫成形され、環状質量体21の内周面と前記リム部13の外周面との間に圧入嵌着されることによって、ハブ1と環状質量体21とを弾性的に連結する第一弾性体22とからなり、その捩り方向共振周波数は、環状質量体21の質量と、第一弾性体22の捩り方向剪断ばね定数によって、クランクシャフトの捩れ角が最大となる所定の周波数域、例えばアイドリング周波数域と合致するように同調されている。また、互いに対向するリム部13の外周面及び環状質量体21の内周面は、ハブ1、環状質量体21及び第一弾性体22の軸方向に対する滑りによる脱落を防止するために、径方向へ緩やかにうねった形状となっている。
【0053】
カップリング部3は、プーリ31が、ベアリング33を介して、動的吸振部2の環状質量体21の外周に同心的かつ相対回転可能に支持されており、このプーリ31を、第二弾性体32を介してハブ1に弾性的に連結したものである。
【0054】
プーリ31は、金属材料によって製作されたものであって、動的吸振部2における環状質量体21の外周に位置し、外周面にポリV溝311aが形成されたプーリ本体部311と、その正面側の端部から外周側へ延びる段差部314と、その外周端部から正面側へ延びる外周筒部315とを有する。
【0055】
カップリング部3における第二弾性体32は、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料で成形されたものであって、その内周端部が、ハブ1における内周筒部14の外周面に所要の締め代をもって圧入嵌着された金属製のインナースリーブ34の外周面に一体的に加硫接着され、外周端部が、プーリ31の外周筒部315の内周面に所要の締め代をもって圧入嵌着された金属製のアウタースリーブ35の内周面に一体的に加硫接着されている。
【0056】
この第二弾性体32は、外周端部が、プーリ31に、そのプーリ本体部311よりも大径に形成された外周筒部315にアウタースリーブ35を介して連結された構造であることによって、半径方向に長い形状となり、このため、所要の強度を確保すると共に、捩り方向ばね定数を十分に低くして、プーリ31及びこれにVベルトを介して接続される補機側のプーリを含む回転系をマスとし、第二弾性体32をばねとする副振動系の捩り方向共振周波数を、例えばアイドリング周波数よりも十分に低い周波数域に設定している。
【0057】
カップリング部3におけるベアリング33は、PTFE等の耐摩耗性に優れた低摩擦係数の合成樹脂材料で成形されたものであって、先の第三の形態(図4)と同様、動的吸振部2における環状質量体21の外周面とプーリ31におけるプーリ本体部311の内周面との間に介在された円筒部33aと、環状質量体21の背面側の端部外周に形成された環状突起21bとプーリ本体部311の背面側の端部との間に介在されたスラスト受け部33bからなる。
【0058】
以上の構成を供える第四の形態によるトルク変動吸収ダンパも、基本的に、先に説明した各形態によるものと同様のトルク伝達機能、動的吸振機能及びトルク変動吸収機能を奏するものである。そして、トルク変動吸収ダンパの外径寸法が制約されていても、動的吸振部2の第一弾性体22と、カップリング部3の第二弾性体32が径方向に対して互いに並列であり、第二弾性体32のアウタースリーブ35が、プーリ本体部311よりも大径に形成された外周筒部315に嵌着された構造となっているため、第二弾性体32の十分な半径方向長さを確保し、また、プーリ本体部311の肉厚を大きくするなどして、プーリ31に十分な慣性質量(ベルトを介して接続される補機側のプーリも含めた回転系の慣性質量)を確保し、カップリング部3による優れたトルク変動吸収特性と、第二弾性体32の耐久性確保とを両立させることができる。
【0059】
次に図6は、本発明に係るトルク変動吸収ダンパの好ましい第五の形態を、その軸心を通る平面で切断して示す断面図である。本形態のトルク変動吸収ダンパは、請求項4に係る発明と対応するものであって、内燃機関のクランクシャフトの軸端に取り付けられるハブ1と、このハブ1の外周側に設けられた動的吸振部2及びカップリング部3とを備える。この第五の形態においても、動的吸振部2とカップリング部3は、径方向に対して互いに並列に配置された関係にある。
【0060】
ハブ1は、金属材料で製作されたものであって、クランクシャフトに外挿固定されるボス部11と、その正面側の端部から外周側へ延びる径方向部12と、この径方向部12の内周部から正面側へ延びる内周筒部14と、径方向部12の外周部から正面側へ延びるリム部13からなる。
【0061】
動的吸振部2は、第四の形態(図5)と同様、ハブ1のリム部13の外周側に同心的に配置された比較的比重の大きい金属材料からなる環状質量体21と、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料によって環状に加硫成形され、環状質量体21の内周面と前記リム部13の外周面との間に圧入嵌着されることによって、ハブ1と環状質量体21とを弾性的に連結する第一弾性体22とからなり、その捩り方向共振周波数は、環状質量体21の質量と、第一弾性体22の捩り方向剪断ばね定数によって、クランクシャフトの捩れ角が最大となる所定の周波数域、例えばアイドリング周波数域と合致するように同調されている。また、互いに対向するリム部13の外周面及び環状質量体21の内周面は、ハブ1、環状質量体21及び第一弾性体22の軸方向に対する滑りによる脱落を防止するために、径方向へ緩やかにうねった形状となっている。
【0062】
カップリング部3は、プーリ31の内周筒部313の一部が、ベアリング33を介して、動的吸振部2の環状質量体21の外周に同心的かつ相対回転可能に支持されており、このプーリ31を、第二弾性体32を介してハブ1に弾性的に連結したものである。
【0063】
プーリ31は、金属材料によって製作されたものであって、その軸方向幅は、ハブ1のリム部13及びその外周に設けられた動的吸振部2の軸方向幅よりも大きいものとなっている。そして、外周面にポリV溝311aが形成されたプーリ本体部311と、その正面側の端部から内周側へ延びる円盤部312と、更にその内周端部から背面側へ延びて、背面寄りの内周面がベアリング33を介してハブ1のリム部13の外周に支持された内周筒部313を有し、すなわち軸心を通る平面で切断した半断面(図示の断面)が略コ字形を呈する。
【0064】
カップリング部3における第二弾性体32は、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料で成形されたものであって、その内周端部が、ハブ1における内周筒部14の外周面に所要の締め代をもって圧入嵌着された金属製のインナースリーブ34の外周面に一体的に加硫接着され、外周端部が、プーリ31の内周筒部313における正面寄りの内周面に一体的に加硫接着されている。
【0065】
また、この第二弾性体32は、ハブ1の内周筒部14に圧入嵌着されたインナースリーブ34の外周から、ハブ1のリム部13及びその外周に設けられた動的吸振部2の正面側を迂回するように湾曲して、プーリ31の内周筒部313における正面寄りの内周面に延びる形状となっており、このため、所要の強度を確保すると共に、捩り方向ばね定数を十分に低いものとなっている。
【0066】
カップリング部3におけるベアリング33は、PTFE等の耐摩耗性に優れた低摩擦係数の合成樹脂材料で成形されたものであって、先の第四の形態(図5)と同様、動的吸振部2における環状質量体21の外周面とプーリ31におけるプーリ本体部311の内周面との間に介在された円筒部33aと、環状質量体21の背面側の端部外周に形成された環状突起21bとプーリ本体部311の背面側の端部との間に介在されたスラスト受け部33bからなる。
【0067】
以上の構成を供える第四の形態によるトルク変動吸収ダンパも、基本的に、先に説明した各形態によるものと同様のトルク伝達機能、動的吸振機能及びトルク変動吸収機能を奏するものである。そして、トルク変動吸収ダンパの外径寸法が制約されていても、動的吸振部2の第一弾性体22と、カップリング部3の第二弾性体32が径方向に対して互いに並列に配置された関係にあり、第二弾性体32の外周端部は、ハブ1のリム部13及びその外周に設けられた動的吸振部2よりも外周側にあるプーリ3の内周筒部313に延び、しかもハブ1のリム部13及び動的吸振部2の正面側を迂回する形状であることによって、ハブ1とプーリ3との間で十分な長さが確保される。一方、プーリ本体部311の肉厚を大きくするなどして、プーリ31に十分な慣性質量(ベルトを介して接続される補機側のプーリも含めた回転系の慣性質量)を確保することができるので、カップリング部3による優れたトルク変動吸収特性と、第二弾性体32の耐久性確保とを両立させることができる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係るトルク変動吸収ダンパによれば、プーリが、ハブの内周部に相対回転可能に支持された内周筒部から円盤部を介して環状質量体の外周側へ延びるプーリ本体部を有し、プーリの内周筒部が、第二弾性体を介してハブのリム部と弾性的に連結されたものであるため、プーリの慣性質量を十分に大きく取ることができると共に、第二弾性体の径方向長さを十分に大きくすることができるので、カップリング部による優れたトルク変動吸収特性と、第二弾性体の耐久性確保とを両立させることができる。
【0069】
請求項2の発明に係るトルク変動吸収ダンパによれば、動的吸振部及びカップリング部が径方向に対して互いに並列であり、ハブ又はこのハブと一体化された部品に、軸方向に隣接配置した環状質量体を第一弾性体を介して弾性的に連結した構造を備えるため、プーリの慣性質量を十分に大きく取ることができると共に、第二弾性体の径方向長さを十分に大きくすることができるので、カップリング部による優れたトルク変動吸収特性と、第二弾性体の耐久性確保とを両立させることができる。
【0070】
請求項3の発明に係るトルク変動吸収ダンパによれば、動的吸振部が、ハブのリム部の外周側に、環状質量体を、第一弾性体を介して弾性的に連結した構造を備え、カップリング部が、環状質量体の外周に相対回転可能に支持されたプーリと、プーリから延在された大径の筒部とハブとの間を弾性的に連結した第二弾性体とからなり、動的吸振部及びカップリング部が径方向に対して互いに並列に配置されているため、プーリの慣性質量を十分に大きく取ることができると共に、第二弾性体の長さを十分に大きくすることができるので、カップリング部による優れたトルク変動吸収特性と、第二弾性体の耐久性確保とを両立させることができる。
【0071】
請求項4の発明に係るトルク変動吸収ダンパによれば、動的吸振部が、ハブのリム部の外周側に、環状質量体を、第一弾性体を介して弾性的に連結した構造を備え、カップリング部が、軸方向一部を環状質量体の外周に相対回転可能に支持されたプーリと、ハブとプーリの軸方向他部との間を弾性的に連結した第二弾性体とからなり、動的吸振部及びカップリング部が径方向に互いに並列であるため、プーリの慣性質量を十分に大きく取ることができると共に、ハブとプーリ間の第二弾性体の連結長さを十分に大きくすることができるので、カップリング部による優れたトルク変動吸収特性と、第二弾性体の耐久性確保とを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトルク変動吸収ダンパの第一の形態を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
【図2】カップリング部によるトルク変動吸収特性と、プーリ側の慣性質量との関係を示す説明図である。
【図3】本発明に係るトルク変動吸収ダンパの第二の形態を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
【図4】本発明に係るトルク変動吸収ダンパの第三の形態を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
【図5】本発明に係るトルク変動吸収ダンパの第四の形態を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
【図6】本発明に係るトルク変動吸収ダンパの第五の形態を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハブ
11 ボス部
12 径方向部
13 リム部
14 内周筒部
15 テーパ部
2 動的吸振部
21 環状質量体
22 第一弾性体
3 カップリング部
31 プーリ
31a 長孔
311 プーリ本体部
311a ポリV溝
312 円盤部
313 内周筒部
314 段差部
315 外周筒部
32 第二弾性体
33 ベアリング
34 インナースリーブ
35 アウタースリーブ
4 ピン
5 ハブ側プレート(ハブと一体化された部品)
51 固定筒部
52 径方向部
53 湾曲部
54 テーパ状鍔部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a torque fluctuation absorbing damper that transmits torque from a drive shaft of an internal combustion engine or the like to another rotating device and absorbs fluctuations in the torque.
[0002]
[Prior art]
A part of the driving force from the internal combustion engine of the vehicle is provided to auxiliary devices and the like via an endless belt from a pulley provided at the tip of the crankshaft, but the crankshaft is accompanied by torque fluctuation due to each stroke of the internal combustion engine. Since the pulley is rotated, a torque fluctuation absorbing damper for absorbing torque fluctuation and smoothing the transmission torque is used for the pulley.
[0003]
This type of torque fluctuation absorbing damper basically has a dynamic vibration absorbing section in which an annular mass body is connected via a first elastic body to an outer periphery of a hub which is attached to a shaft end of a crankshaft and rotates integrally. And a coupling portion connected to a pulley via a second elastic body on the outer periphery of the hub. The dynamic vibration absorber exerts a vibration damping function of reducing the peak of the amplitude of the torsional vibration by resonating in the torsional direction in a predetermined frequency range where the torsional amplitude of the crankshaft is maximum. Further, the coupling unit transmits the torque input from the crankshaft to the hub to the pulley while absorbing the torque fluctuation by the torsional shearing deformation action of the second elastic body.
[0004]
According to a typical prior art disclosed in, for example, Utility Model Registration No. 2605662, the hub and the pulley have a U-shaped cross section cut along a plane passing through the axis, and the rim portion of the hub is formed. And the dynamic vibration absorbing portion attached thereto is housed inside a pulley having a U-shaped cross section, and the second elastic body and the inner peripheral portion of the pulley connected thereto are housed inside a hub having a U-shaped cross section. Structure.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the size (effective diameter) of the torque fluctuation absorbing damper is usually restricted by the interaction with other adjacent parts, according to the torque fluctuation absorbing damper having a structure such as Utility Model Registration No. 2605662, If the radial dimension is increased to ensure the durability of the second elastic body, the radial dimension of the pulley must be reduced accordingly. Therefore, the inertial mass of the pulley (the inertial mass including the auxiliary pulley connected to the pulley via a belt) cannot be increased, and it is difficult to improve the torque fluctuation absorbing function due to inertia.
[0006]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and a technical problem of the present invention is to improve the durability of the elastic body in the coupling portion and improve the torque fluctuation absorbing function by the inertial mass of the pulley. Another object of the present invention is to provide a torque fluctuation absorbing damper.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a means for effectively solving the above technical problem, a torque fluctuation absorbing damper according to the invention of claim 1 is provided with a dynamic vibration absorbing portion and a coupling portion on a hub attached to a rotating shaft, The vibration absorbing section has a structure in which an annular mass body is elastically connected to the outer peripheral side of the rim section of the hub via a first elastic body, and the coupling section rotates relative to the inner peripheral section of the hub. A pulley having a pulley body extending from the inner cylinder that is supported to the outer periphery of the annular mass body via the disk portion via the disk, and a rim between the hub and the inner cylinder of the pulley are elastically connected. And a second elastic body connected to the second elastic body.
[0008]
In the torque fluctuation absorbing damper according to the second aspect of the present invention, a dynamic vibration absorbing portion and a coupling portion are provided in a hub attached to a rotating shaft in parallel in a radial direction, and the dynamic vibration absorbing portion is The cup has a structure in which a hub or a part integrated with the hub and an annular mass body axially adjacent to the hub or the integrated part are elastically connected via a first elastic body. A ring portion is composed of a pulley supported rotatably by the rim portion of the hub or the annular mass body, and a second elastic body elastically connected between the hub and an inner peripheral cylindrical portion of the pulley. .
[0009]
In the torque fluctuation absorbing damper according to the third aspect of the present invention, a dynamic vibration absorbing section and a coupling section are provided in a hub attached to a rotating shaft in parallel with each other in a radial direction, and the dynamic vibration absorbing section is On the outer peripheral side of the rim portion of the hub, there is provided a structure in which an annular mass is elastically connected via a first elastic body, and the coupling portion is supported on the outer periphery of the annular mass so as to be relatively rotatable. A pulley; and a second elastic body elastically connected between the hub and a large-diameter cylindrical portion extending from the pulley.
[0010]
In a torque fluctuation absorbing damper according to a fourth aspect of the present invention, a dynamic vibration absorbing section and a coupling section are provided in a hub attached to a rotating shaft in parallel with each other in a radial direction, and the dynamic vibration absorbing section is A structure in which an annular mass body is elastically connected to the outer peripheral side of the rim portion of the hub via a first elastic body, wherein the coupling portion is configured such that a part in the axial direction is relatively rotated around the outer periphery of the annular mass body. And a second elastic body elastically connected between the hub and the other axial part of the pulley.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a first preferred embodiment of the torque fluctuation absorbing damper according to the present invention, cut along a plane passing through its axis. The “front side” used in the following description is the left side in FIG. 1, that is, the front side of the vehicle, and the “rear side” is the right side in FIG. 1, that is, the internal combustion engine (not shown). It is the side that exists.
[0012]
A torque fluctuation absorbing damper according to the present embodiment corresponds to the invention according to claim 1, and as shown in FIG. 1, a hub 1 attached to a shaft end of a crankshaft of an internal combustion engine; It includes a dynamic
[0013]
The hub 1 is made of a metal material, and includes a
[0014]
The dynamic
[0015]
The
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
The second
[0019]
As will be described later in detail, the torsional force of a sub-vibration system including a
[0020]
The bearing 33 in the
[0021]
A
[0022]
The torque fluctuation absorbing damper according to the present embodiment having the above-described configuration is rotated together with the crankshaft of the internal combustion engine by mounting the
[0023]
A load in a direction perpendicular to the axis is applied to the pulley
[0024]
The internal combustion engine is driven while repeating the steps of intake, compression, explosion (expansion), and exhaust, and converts the reciprocating motion of the piston into the rotational motion of the crankshaft. The torque fluctuation is input to the hub 1. On the other hand, inertia in the rotating direction acts on the rotating
[0025]
Here, according to the present embodiment, although the first elastic body 22 of the dynamic
[0026]
FIG. 2 is an explanatory diagram showing the relationship between the torque fluctuation absorbing characteristic of the
[0027]
Therefore, according to the torque fluctuation absorbing damper of the present embodiment, it is possible to ensure both the durability of the second
[0028]
On the other hand, the
[0029]
Next, FIG. 3 is a cross-sectional view showing a second preferred embodiment of the torque fluctuation absorbing damper according to the present invention, cut along a plane passing through the axis thereof. The torque fluctuation absorbing damper according to the present embodiment corresponds to the invention according to
[0030]
The hub 1 is made of a metal material, and includes a
[0031]
The dynamic
[0032]
The annular
[0033]
The
[0034]
The second
[0035]
The bearing 33 in the
[0036]
The torque fluctuation absorbing damper according to the present embodiment having the above configuration basically has the same torque transmitting function, dynamic vibration absorbing function, and torque fluctuation absorbing function as those according to the first embodiment described above.
[0037]
Here, when the outer diameter of the torque fluctuation absorbing damper is restricted, if the radial dimension is increased in order to ensure the durability of the second
[0038]
Next, FIG. 4 is a sectional view showing a third preferred embodiment of the torque fluctuation absorbing damper according to the present invention by cutting along a plane passing through its axis. The torque fluctuation absorbing damper according to the present embodiment also corresponds to the invention according to
[0039]
The hub 1 is made of a metal material, and has a
[0040]
The
[0041]
The
[0042]
The
[0043]
The second
[0044]
Also in this embodiment, the torsional resonance frequency of a sub-vibration system including a
[0045]
The bearing 33 in the
[0046]
The annular
[0047]
The torque fluctuation absorbing damper according to the third embodiment having the above configuration basically has the same torque transmitting function, dynamic vibration absorbing function, and torque fluctuation absorbing function as those according to the first and second embodiments described above. To play.
[0048]
A load in the direction perpendicular to the axis acts on the
[0049]
Here, when the outer diameter of the torque fluctuation absorbing damper is restricted, if the radial dimension is increased in order to ensure the durability of the second
[0050]
Next, FIG. 5 is a cross-sectional view showing a fourth preferred embodiment of the torque fluctuation absorbing damper according to the present invention, cut along a plane passing through the axis thereof. The torque fluctuation absorbing damper according to this embodiment corresponds to the invention according to
[0051]
The hub 1 is made of a metal material, and includes a
[0052]
The dynamic
[0053]
In the
[0054]
The
[0055]
The second
[0056]
The second
[0057]
The bearing 33 in the
[0058]
The torque fluctuation absorbing damper according to the fourth embodiment having the above configuration basically has the same torque transmitting function, dynamic vibration absorbing function, and torque fluctuation absorbing function as those according to the above-described embodiments. Even if the outer diameter of the torque fluctuation absorbing damper is restricted, the first elastic body 22 of the dynamic
[0059]
Next, FIG. 6 is a cross-sectional view showing a fifth preferred embodiment of the torque fluctuation absorbing damper according to the present invention by cutting along a plane passing through the axis thereof. The torque fluctuation absorbing damper according to the present embodiment corresponds to the invention according to
[0060]
The hub 1 is made of a metal material, and includes a
[0061]
As in the fourth embodiment (FIG. 5), the dynamic
[0062]
In the
[0063]
The
[0064]
The second
[0065]
The second
[0066]
The bearing 33 in the
[0067]
The torque fluctuation absorbing damper according to the fourth embodiment having the above configuration basically has the same torque transmitting function, dynamic vibration absorbing function, and torque fluctuation absorbing function as those according to the above-described embodiments. Even if the outer diameter of the torque fluctuation absorbing damper is restricted, the first elastic body 22 of the dynamic
[0068]
【The invention's effect】
As described above, according to the torque fluctuation absorbing damper according to the first aspect of the present invention, the pulley is connected to the inner peripheral portion of the hub so as to be rotatable relative to the inner peripheral cylindrical portion via the disk portion. Has a pulley main body portion extending to the outer peripheral side, and the inner peripheral cylindrical portion of the pulley is elastically connected to the rim portion of the hub via the second elastic body, so that the inertial mass of the pulley is sufficiently increased. Since it is possible to take a large size and the radial length of the second elastic body can be made sufficiently large, it is possible to achieve both excellent torque fluctuation absorbing characteristics by the coupling portion and ensuring durability of the second elastic body. be able to.
[0069]
According to the torque fluctuation absorbing damper of the second aspect, the dynamic vibration absorbing portion and the coupling portion are parallel to each other in the radial direction, and are axially adjacent to the hub or a component integrated with the hub. In order to provide a structure in which the arranged annular mass body is elastically connected via the first elastic body, the inertial mass of the pulley can be sufficiently large, and the radial length of the second elastic body is sufficiently large. Therefore, it is possible to achieve both excellent torque fluctuation absorbing characteristics of the coupling portion and ensuring durability of the second elastic body.
[0070]
According to the torque fluctuation absorbing damper according to the third aspect of the present invention, the dynamic vibration absorbing portion has a structure in which the annular mass body is elastically connected to the outer peripheral side of the rim portion of the hub via the first elastic body. A coupling portion, a pulley supported rotatably on the outer periphery of the annular mass body, and a second elastic body elastically connected between a large-diameter cylindrical portion extending from the pulley and the hub. Since the dynamic vibration absorbing portion and the coupling portion are arranged parallel to each other in the radial direction, the inertial mass of the pulley can be sufficiently large, and the length of the second elastic body is sufficiently large. Therefore, it is possible to achieve both excellent torque fluctuation absorbing characteristics of the coupling portion and ensuring durability of the second elastic body.
[0071]
According to the torque fluctuation absorbing damper according to the fourth aspect of the present invention, the dynamic vibration absorbing portion has a structure in which the annular mass body is elastically connected to the outer peripheral side of the rim portion of the hub via the first elastic body. The coupling portion is composed of a pulley whose part in the axial direction is relatively rotatably supported on the outer periphery of the annular mass body, and a second elastic body elastically connected between the hub and the other axial part of the pulley. Since the dynamic vibration absorbing portion and the coupling portion are parallel to each other in the radial direction, the inertial mass of the pulley can be sufficiently increased, and the connection length of the second elastic body between the hub and the pulley can be sufficiently increased. Since the size can be increased, it is possible to achieve both excellent torque fluctuation absorbing characteristics of the coupling portion and ensuring durability of the second elastic body.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a half sectional view showing a first embodiment of a torque fluctuation absorbing damper according to the present invention, cut along a plane passing through an axis.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing a relationship between a torque fluctuation absorbing characteristic of a coupling unit and an inertial mass on a pulley side.
FIG. 3 is a half sectional view showing a second embodiment of the torque fluctuation absorbing damper according to the present invention, cut along a plane passing through an axis.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a third embodiment of the torque fluctuation absorbing damper according to the present invention by cutting along a plane passing through an axis.
FIG. 5 is a half sectional view showing a fourth form of the torque fluctuation absorbing damper according to the present invention by cutting along a plane passing through an axis.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a fifth embodiment of the torque fluctuation absorbing damper according to the present invention by cutting along a plane passing through an axis.
[Explanation of symbols]
1 hub
11 Boss
12 Radial part
13 Rim section
14 Inner peripheral cylinder
15 Tapered part
2 Dynamic vibration absorber
21 Annular mass
22 First elastic body
3 Coupling part
31 pulley
31a long hole
311 Pulley body
311a Poly V groove
312 disk part
313 Inner peripheral cylinder
314 Step
315 Outer cylinder
32 Second elastic body
33 Bearing
34 Inner sleeve
35 outer sleeve
4 pin
5 Hub side plate (part integrated with hub)
51 Fixed tube
52 Radial part
53 Curved section
54 Tapered collar
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