JP2004027890A - 多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のガスタービン軸および蒸気タービン軸から構成されるコンバインドサイクル発電システムにおいて、1ユニットとしての出力を一定に維持しつつ各ガスタービン出力に偏差を持たせた運転を可能にする。
【解決手段】統括負荷制御装置は、中央給電指令所からの負荷設定および系統周波数に基づいて、各々のガスタービン軸の負荷設定器に不均等の負荷設定値を割り振る。ガスタービン負荷制御装置は、統括負荷制御装置により負荷設定器に設定された負荷設定値とガスタービン負荷との偏差からガスタービンの速度設定値を求めガスタービン速度がその速度設定値になるようにガスタービン負荷を制御する。蒸気タービン負荷制御装置は蒸気タービン速度がその速度設定値になるように蒸気タービン負荷を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】統括負荷制御装置は、中央給電指令所からの負荷設定および系統周波数に基づいて、各々のガスタービン軸の負荷設定器に不均等の負荷設定値を割り振る。ガスタービン負荷制御装置は、統括負荷制御装置により負荷設定器に設定された負荷設定値とガスタービン負荷との偏差からガスタービンの速度設定値を求めガスタービン速度がその速度設定値になるようにガスタービン負荷を制御する。蒸気タービン負荷制御装置は蒸気タービン速度がその速度設定値になるように蒸気タービン負荷を制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンと発電機とからなる複数のガスタービン軸からの排ガスで蒸気を発生させ、蒸気タービンと発電機からなる蒸気タービン軸の蒸気タービンを駆動するようにした多軸型コンバインドサイクル発電プラントを一つの発電ユニットとして負荷制御する多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンバインドサイクル発電プラントはガスタービンで仕事を終えた排ガスで蒸気を発生させ、その蒸気で蒸気タービンを駆動するようにしたものであり、そのようなコンバインドサイクル発電として、ガスタービンと発電機とからなる複数のガスタービン軸からの排ガスで蒸気を発生させ、蒸気タービンと発電機からなる蒸気タービン軸の蒸気タービンを駆動するようにした多軸型コンバインドサイクル発電プラントがある。
【0003】
図5は、そのようなコンバインドサイクル発電プラントのガスタービン負荷制御装置のブロック構成図である。図5では、n台のガスタービン軸と1台の蒸気タービン軸とが設けられた場合を示している。各々のガスタービン軸はガスタービン11と発電機12とから構成される。ガスタービン11の燃焼器13には燃料調節弁14から燃料が供給され、ガスタービン11で仕事を終えた排ガスは排熱回収ボイラ15に導かれる。排熱回収ボイラ15で発生した蒸気は蒸気加減弁16を介して蒸気タービン17に導かれ蒸気タービン17に連結された発電機18を駆動する。蒸気タービン17で仕事を終えた蒸気は復水器19で復水される。
【0004】
次に、ガスタービン負荷制御装置20では、負荷設定器21に設定された負荷設定値と負荷検出器22で検出されたガスタービン出力との偏差が減算器23で求められ、速度設定器24に出力される。速度設定器24からの速度設定信号と速度検出器25からのガスタービン回転数との偏差を減算器26により減算し、その結果、得られた偏差信号に演算増幅器27により比例演算を施す。そして、サーボ増幅器28を介して燃料調整弁14に与えその開度を調整する。これにより、ガスタービン11の燃焼器13に与えられる燃料の流量が制御されてガスタービン11の出力が制御される。
【0005】
一方、蒸気タービン軸については蒸気タービン負荷制御装置29により制御される。蒸気タービン軸の蒸気タービン17はガスタービン11の排ガスにより排熱回収ボイラ15で生成される蒸気により駆動されるが、その制御はガスタービン11と同様に行われる。すなわち、回転数検出器30からの蒸気タービンの回転数信号と図示省略の速度設定器からの速度設定信号とを減算器により減算し、その結果得られる偏差信号に演算増幅器により比例演算を施したものをサーボ増幅器を介して蒸気加減弁16に与えその開度を調整する。これにより、蒸気タービン17への蒸気流量が制御されて蒸気タービン17の出力が制御される。通常、蒸気タービン17の出力は排熱回収ボイラ15で得られたエンタルピーによって決定されるため、蒸気加減弁16は全開あるいは一定開度としておくことで復水器19の真空度との関係で一義的に出力が決定される。
【0006】
ガスタービン11の発電機12と蒸気タービン17の発電機18の出力は、それぞれのタービンの出力に発電機効率を乗じたものであり、これが電力系統に出力される。例えばガスタービン11の発電機12の出力は負荷検出器22によって検出されて指示計に表示される。この表示値を運転員が確認した上で速度設定器24を操作することにより負荷の制御ができる。なお、図5では、運転員の機能を自動化することを目的として、負荷設定器21と減算器23とを付加しており、手動の場合には負荷設定器21と減算器23とは設けなくても良い。
【0007】
自動の場合には、負荷設定器21の負荷設定値から負荷検出器22で検出された負荷信号を減算器23において減算し、その偏差に応じて速度設定器24の設定値を変化させ、偏差が零すなわち負荷(発電機出力)が負荷設定値に等しくなるように制御される。
【0008】
以上がコンバインドサイクル発電プラントの負荷制御方式であり、ガスタービン負荷制御装置20および蒸気タービン負荷制御装置29の各々がそれぞれ制御を行うことで各発電機12、17の調整される。
【0009】
ここにおいて、各々のガスタービン11の発電機12および蒸気タービン17の発電機18は個別に電力を生み出しているが、電力系統から見た場合、これらを1つのユニットとして機能するように計画された統括負荷制御装置が知られている。図6は統括負荷制御装置のブロック構成図である。図5のガスタービン負荷制御装置20における負荷設定器21に与えられる負荷設定値を自動的に決定する働きを持つ。
【0010】
図6において、中央給電指令所31から発電ユニットとしての出力(負荷)指令が切替器32に出力される。切替器32には自ユニット全体の負荷設定を行う負荷設定器33からの負荷設定値も入力され、切替器32にていずれか一方が選択される。そして、変化率制限器34により変化率を調整された後、電力系統の周波数偏差Δfから関数発生器35により決定される修正負荷が加算器36にて加算される。
【0011】
この時点で値としてユニット全体が目標とする負荷指令値が得られており、蒸気タービン負荷検出器37で検出された蒸気タービン負荷を減算器38で減じ、その結果をガスタービンの軸数nで割算することでガスタービン1台当りの出力を決定する。ここにおいて、乗算器39での1/nの計算については、ガスタービン11が複数存在するコンバインドサイクル発電システムの場合、ガスタービン出力を均等に制御することで排熱回収ボイラ15で発生する総蒸気量が最大となることが知られているためであり、このようにすることで蒸気発生量最大、すなわち最高効率が得られるようになっている。
【0012】
このように、従来の統括負荷制御方法では、中央給電指令所31からの出力指令を受け蒸気タービン出力を減じた後のガスタービン11への出力指令は一律に1/n倍としている。一律としている理由は前述のとおりガスタービン11が複数存在するコンバインドサイクル発電システムの場合、ガスタービン出力を均等に制御することで最高効率が得られるようになっているからである。
【0013】
いま、定格運転状態での発電機出力がNo.1ガスタービンが160MW、No.2ガスタービンが160MW、蒸気タービンが160MWというプラントが存在したとした場合、通常であれば1ユニット全体の発電機出力は、これらをすべて合計した480MWとなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プラント運転において何らかの理由により、通常定格160MWのガスタービンをNo.1ガスタービンは出力155MW、No.2ガスタービンは出力165MWというように、各ガスタービン出力に偏差を持たせつつ蒸気タービン出力は160MWのままとし、1ユニットの出力としては480MWを維持し続けて運転したいということも考えられる。その場合、運転員は各ガスタービン負荷を決定し、ガスタービン11の負荷設定値を手動で操作する必要があった。
【0015】
各ガスタービン11の出力に偏差を持たせることは、ガスタービン11に繋がる排熱回収ボイラ15での蒸気発生量にも偏差が生まれることになるため、結果的に蒸気タービン17の出力に変動が生じる。運転員がこの変動を考慮してガスタービン出力を手動にて設定することは容易ではなかった。
【0016】
本発明の目的は、複数のガスタービン軸および蒸気タービン軸から構成されるコンバインドサイクル発電システムにおいて各ガスタービン出力に偏差を持たせた運転においても、1ユニットとしての出力を一定に維持する機能を有した多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置は、ガスタービンとガスタービン発電機と排熱回収ボイラとを組み合わせて構成された複数のガスタービン軸の各々の排熱回収ボイラより発生した蒸気によって蒸気タービンと蒸気タービン発電機とを組み合わせた蒸気タービン軸の蒸気タービンを駆動し全体として一つの発電ユニットとして負荷制御を行うコンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置において、ガスタービン負荷と負荷設定器に設定された負荷設定値との偏差からガスタービンの速度設定値を求めガスタービン速度がその速度設定値になるようにガスタービン負荷を制御するガスタービン負荷制御装置と、蒸気タービン速度がその速度設定値になるように蒸気タービン負荷を制御する蒸気タービン負荷制御装置と、発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービン軸の負荷設定器に不均等の負荷設定値を割り振る統括負荷制御装置各々のガスタービン軸の負荷設定器に不均等の負荷設定値を割り振る統括負荷制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項1の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置においては、統括負荷制御装置は、中央給電指令所からの負荷設定および系統周波数に基づいて、発電ユニットの出力を目標負荷に保ちつつ各々のガスタービン軸の負荷設定器に不均等の負荷設定値を割り振る。ガスタービン負荷制御装置は、統括負荷制御装置により負荷設定器に設定された負荷設定値とガスタービン負荷との偏差からガスタービンの速度設定値を求めガスタービン速度がその速度設定値になるようにガスタービン負荷を制御する。蒸気タービン負荷制御装置は蒸気タービン速度がその速度設定値になるように蒸気タービン負荷を制御する。
【0019】
請求項2の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置は、請求項1の発明において、前記統括負荷制御装置は、各々のガスタービン軸のガスタービン出力を不均等にすることに伴なう蒸気タービン出力の予測変動量を予測する蒸気タービン負荷予測制御装置と、発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷偏差を配分する負荷配分制御装置と、前記負荷配分制御装置で配分された負荷偏差を設定するためのバイアス設定器と、前記バイアス設定器に設定された負荷偏差を各々のガスタービンの負荷設定値に加算し各々のガスタービンの負荷設定器に出力する加算器とを備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項2の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置においては、請求項1の発明の作用に加え、統括負荷制御装置の蒸気タービン負荷予測制御装置は各々のガスタービン軸のガスタービン出力を不均等にすることに伴なう蒸気タービン出力の予測変動量を予測する。負荷配分制御装置は発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷偏差を配分しバイアス設定器に設定する。加算器はバイアス設定器に設定された負荷偏差を各々のガスタービンの負荷設定値に加算し各々のガスタービンの負荷設定器に出力する。これにより、発電ユニットの総出力の変動を抑えて、複数台のガスタービンそれぞれが異なる出力で運転を行うことができる。
【0021】
請求項3の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置は、請求項2の発明において、前記負荷配分制御装置は、各軸のガスタービン出力が許容範囲を逸脱しないように各軸のガスタービン出力を配分することを特徴とする。
【0022】
請求項3の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置においては、請求項2の発明の作用に加え、負荷配分制御装置は、各軸のガスタービン出力が許容範囲を逸脱しないように各軸のガスタービン出力を配分する。これにより、各軸のガスタービン出力が最大負荷および最小負荷を超えないように、自動的に各軸のガスタービン出力を調整することができる。
【0023】
請求項4の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置は、請求項1の発明において、前記統括負荷制御装置は、各々のガスタービン軸のガスタービン出力を不均等にすることに伴なう蒸気タービン出力の予測変動量を予測する蒸気タービン負荷予測制御装置と、発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷比率を配分する負荷配分制御装置と、前記負荷配分制御装置で配分された負荷比率を設定するためのバイアス設定器と、前記バイアス設定器に設定された負荷比率を各々のガスタービンの負荷設定値に乗算し各々のガスタービンの負荷設定器に出力する乗算器とを備えたことを特徴とする。
【0024】
請求項4の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置においては、請求項1の発明の作用に加え、統括負荷制御装置の蒸気タービン負荷予測制御装置は各々のガスタービン軸のガスタービン出力を不均等にすることに伴なう蒸気タービン出力の予測変動量を予測する。負荷配分制御装置は発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷比率を配分しバイアス設定器に設定する。加算器は各々のガスタービンの負荷設定値にバイアス設定器に設定された負荷比率を乗算し各々のガスタービンの負荷設定器に出力する。これにより、各軸のガスタービン出力を比率で設定できるので、常に一定の割合で各軸の負荷が配分することができる。
【0025】
請求項5の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置は、請求項2乃至請求項4のいずれか一の発明において、前記負荷配分制御装置は、ユニット総出力の変化に応じて各々のガスタービンの効率が最適に保たれるための負荷配分を生成することを特徴とする。
【0026】
請求項5の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置においては、請求項2乃至請求項4のいずれか一の発明の作用に加え、負荷配分制御装置は、ユニット総出力の変化に応じて各々のガスタービンの効率が最適に保たれるための負荷配分を生成する。これにより、各軸のガスタービン出力の配分をユニット出力に応じて変更することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図である。
【0028】
この第1の実施の形態は、図6に示す従来例に対し、各々のガスタービン軸のガスタービン出力を不均等にすることに伴なう蒸気タービン出力の予測変動量を予測する蒸気タービン負荷予測制御装置41と、発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷偏差を配分する負荷配分制御装置42と、負荷配分制御装置42で配分された負荷偏差を設定するためのバイアス設定器43と、バイアス設定器に設定された負荷偏差を各々のガスタービンの負荷設定値に加算し各々のガスタービンの負荷設定器21に出力する加算器44とが追加して設けられている。これにより、統括負荷制御装置は、中央給電指令所31からの負荷設定および系統周波数に基づいて得られる発電ユニットの目標負荷に保ちつつ、各々のガスタービン軸の負荷設定器21に不均等の負荷設定値を割り振ることが可能となる。図6に示した従来例と同一要素は同一符号を付し重複する記載は省略する。
【0029】
負荷配分制御装置42は、各々のガスタービン軸の負荷配分を不均等とするために、手動設定または自動設定により各軸の負荷配分を決定する。すなわち、乗算器39で得られた各々のガスタービン軸の負荷設定値にバイアス設定器43から加算器44を介して負荷偏差を与え、各々のガスタービン軸の負荷配分を不均等とする。各々のバイアス設定器43には、負荷配分制御装置42の出力に応じて変動する負荷偏差がバイアス信号として与えられている。
【0030】
統括負荷制御装置では、直接蒸気タービン出力を制御していない。このため、各軸のガスタービン出力を不均等にすることにより、蒸気タービンに流入する総蒸気量が変動し、その結果、蒸気タービン出力が変動することになる。そこで、発電ユニット全体の総出力は、蒸気タービン出力の変動分だけ一時的に変動し、その後、統括負荷制御により目標負荷に整定する。
【0031】
この蒸気タービン出力変動分によるユニット総出力の変動を抑えるために、蒸気タービン負荷予測制御装置41は、各軸のガスタービン出力を不均等にすることによる蒸気タービン出力の変動量を予測して、各軸のガスタービン負荷設定値を変更させる機能を持つ。
【0032】
例えば、n台のガスタービンの発電ユニットで、発電ユニット全体の総出力がZ、総ガスタービン出力がX、蒸気タービン出力がY(Z=X+Y)のときに、第1軸のガスタービン出力をX/n+α1に、第2軸のガスタービン出力をX/n+α2に、第n軸のガスタービン出力をX/n+αnに変更する場合を考える。この場合、この変更に伴い蒸気タービン出力がY−βに変動するとすると、蒸気タービン負荷予測制御装置41はガスタービン出力を不均等にすることにより蒸気タービン出力がY−βに変動することを予測し、自動的に各軸のガスタービン負荷設定値を変更させる。すなわち、(X+β)/nに変更し、α1〜αnの変更に伴う蒸気タービン出力の変動を相殺する。
【0033】
第1の実施の形態によれば、各軸のガスタービン出力を不均等にすることによる蒸気タービン出力の変動量を相殺するので、発電ユニットの総出力をZに保ったまま、各軸のガスタービン毎に別々の出力でプラントの運転が可能となる。つまり、自動制御モードにおいて発電ユニット出力を一定に保ちつつ複数台のガスタービン出力に偏差を持たせた形でプラント運転を継続することができる。
【0034】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図2は本発明の第2の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態に対し、各々のガスタービン出力が最大値/最小値を逸脱しないように制限を加える出力制限器45を設けたものであり、負荷配分制御装置42は、各軸のガスタービン出力が許容範囲を逸脱しないように各軸のガスタービン出力を配分するようにしたものである。図1に示した第1の実施の形態と同一要素には同一符号を付し重複する記載は省略する。
【0035】
出力制限器45は、バイアス設定器43に設定された負荷偏差を加算器44で各々のガスタービン負荷設定値に加算した後に、自動制御中の各軸の出力設定値が各軸の最大負荷以上および最小負荷以下にならないように制限を加えるものである。
【0036】
いま、第1軸のガスタービン出力をX/n+α1に変更しようとした場合、最大負荷Wを超える場合(X/n+α1>W)には、負荷配分制御装置42は第1軸のガスタービン出力設定値を最大負荷Wとし、残りの第2軸のガスタービン出力〜第n軸のガスタービン出力について、X/n+α2〜X/n+αnを配分する。そして、この変更に伴う蒸気タービン出力の変動を第2軸のガスタービン〜第n軸のガスタービンの負荷設定値を変更させることにより相殺する。
【0037】
この第2の実施の形態によれば、各軸のガスタービン出力が最小負荷以上および最大負荷以下の範囲内で、発電ユニットの総出力を一定に保ちつつ複数台のガスタービン出力に負荷偏差を持たせた形でプラント運転を継続できる。
【0038】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図3は本発明の第3の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図である。
【0039】
この第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、加算器44に代えて乗算器46を設け、負荷配分制御装置42は、発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷比率を配分し、バイアス設定器43に設定するようにしたものであり、乗算器46は、バイアス設定器43に設定された負荷比率を各々のガスタービンの負荷設定値に乗算し各々のガスタービンの負荷設定器21に出力するようにしたものである。図1に示した第1の実施の形態と同一要素には同一符号を付し重複する記載は省略する。
【0040】
負荷配分制御装置42は、各々のガスタービン軸の負荷配分を不均等とするために、手動設定または自動設定により各軸の負荷比率を決定する。すなわち、乗算器39で得られた各々のガスタービン軸の負荷設定値に、乗算器46はバイアス設定器43の負荷比率を乗算して、各々のガスタービン軸の負荷配分を不均等とする。
【0041】
例えば、n台のガスタービンの発電ユニットで、発電ユニットの総出力がZ、総ガスタービン出力がX、蒸気タービン出力がY(Z=X+Y)のときに、第1軸のガスタービン出力を(X/n)×α1に、第2軸のガスタービン出力を(X/n)×α2に、第n軸のガスタービン出力を(X/n)×αnに変更する場合を考える。
【0042】
この場合、この変更に伴い蒸気タービン出力がY−βに変動するとすると、蒸気タービン負荷予測制御装置41はガスタービン出力を不均等にすることにより蒸気タービン出力がY−βに変動することを予測し、自動的に各軸のガスタービン負荷設定値を変更させる。すなわち、(X+β)/nに変更し、α1〜αnの変更に伴う蒸気タービン出力の変動を相殺する。
【0043】
第3の実施の形態によれば、各軸のガスタービン出力を比率で設定することで、常に一定の割合で各軸の負荷が配分することができる。その際には、各軸のガスタービン出力を不均等にすることによる蒸気タービン出力の変動量を相殺するので、発電ユニットの総出力をZに保ったまま、各軸のガスタービン毎に別々の出力でプラントの運転が可能となる。
【0044】
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。図4は本発明の第4の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図である。
【0045】
この第4の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、負荷配分制御装置42は、ユニット総出力の変化に応じて各々のガスタービンの効率が最適に保たれるための負荷配分を生成するようにしたものである。
【0046】
負荷配分制御装置42は、発電ユニットの総出力に応じた関数を持ち各軸のガスタービンの出力配分を変える機能をもつ。例えば、経年変化等により第1軸のガスタービン出力が(X−γ)/nまでしか確保できない場合には、発電ユニットの総出力がX−γまでは全てのガスタービン出力を均一の出力(X−γ)/nとし、それ以上の出力指令、例えばXが与えられた場合には、第1軸のガスタービン出力は(X−γ)/nのままとし、残りの第2軸のガスタービン出力〜第n軸のガスタービン出力を、X/n+α2〜X/n+αnとする。そして、この変更に伴う蒸気タービン出力の変動を第2軸のガスタービン〜第n軸のガスタービンの負荷設定値を変更させることにより相殺する。
【0047】
第4の実施の形態によれば、発電ユニットの総出力が所定値までは全てのガスタービン出力を均一の出力として各々のガスタービンの効率を最適に保ち、所定値を超えた特定の負荷範囲において、発電ユニット出力を一定に保ちつつ複数台のガスタービン出力に偏差を持たせた形でプラント運転を継続することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、発電ユニットの総出力を一定に保ったまま、各軸のガスタービン毎に別々の出力でプラントの運転が可能となり、複数台のガスタービン出力に偏差を持たせた形でプラント運転を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図。
【図5】従来のコンバインドサイクル発電プラントのガスタービン負荷制御装置のブロック構成図。
【図6】従来の統括負荷制御装置のブロック構成図。
【符号の説明】
11…ガスタービン、12…発電機、13…燃焼器、14…燃料調節弁、15…排熱回収ボイラ、16…蒸気加減弁、17…蒸気タービン、18…発電機、19…復水器、20…ガスタービン負荷制御装置、21…負荷設定器、22…負荷検出器、23…減算器、24…速度設定器、25…速度検出器、26…減算器、27…演算増幅器、28…サーボ増幅器、29…蒸気タービン負荷制御装置、30…回転数検出器、31…中央給電指令所、32…切替器、33…負荷設定器、34…変化率制限器、35…関数発生器、36…加算器、37…蒸気タービン負荷検出器、38…減算器、39…乗算器、41…蒸気タービン負荷予測制御装置、42…負荷配分制御装置、43…バイアス設定器、44…加算器、45…出力制限器、46…乗算器
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンと発電機とからなる複数のガスタービン軸からの排ガスで蒸気を発生させ、蒸気タービンと発電機からなる蒸気タービン軸の蒸気タービンを駆動するようにした多軸型コンバインドサイクル発電プラントを一つの発電ユニットとして負荷制御する多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンバインドサイクル発電プラントはガスタービンで仕事を終えた排ガスで蒸気を発生させ、その蒸気で蒸気タービンを駆動するようにしたものであり、そのようなコンバインドサイクル発電として、ガスタービンと発電機とからなる複数のガスタービン軸からの排ガスで蒸気を発生させ、蒸気タービンと発電機からなる蒸気タービン軸の蒸気タービンを駆動するようにした多軸型コンバインドサイクル発電プラントがある。
【0003】
図5は、そのようなコンバインドサイクル発電プラントのガスタービン負荷制御装置のブロック構成図である。図5では、n台のガスタービン軸と1台の蒸気タービン軸とが設けられた場合を示している。各々のガスタービン軸はガスタービン11と発電機12とから構成される。ガスタービン11の燃焼器13には燃料調節弁14から燃料が供給され、ガスタービン11で仕事を終えた排ガスは排熱回収ボイラ15に導かれる。排熱回収ボイラ15で発生した蒸気は蒸気加減弁16を介して蒸気タービン17に導かれ蒸気タービン17に連結された発電機18を駆動する。蒸気タービン17で仕事を終えた蒸気は復水器19で復水される。
【0004】
次に、ガスタービン負荷制御装置20では、負荷設定器21に設定された負荷設定値と負荷検出器22で検出されたガスタービン出力との偏差が減算器23で求められ、速度設定器24に出力される。速度設定器24からの速度設定信号と速度検出器25からのガスタービン回転数との偏差を減算器26により減算し、その結果、得られた偏差信号に演算増幅器27により比例演算を施す。そして、サーボ増幅器28を介して燃料調整弁14に与えその開度を調整する。これにより、ガスタービン11の燃焼器13に与えられる燃料の流量が制御されてガスタービン11の出力が制御される。
【0005】
一方、蒸気タービン軸については蒸気タービン負荷制御装置29により制御される。蒸気タービン軸の蒸気タービン17はガスタービン11の排ガスにより排熱回収ボイラ15で生成される蒸気により駆動されるが、その制御はガスタービン11と同様に行われる。すなわち、回転数検出器30からの蒸気タービンの回転数信号と図示省略の速度設定器からの速度設定信号とを減算器により減算し、その結果得られる偏差信号に演算増幅器により比例演算を施したものをサーボ増幅器を介して蒸気加減弁16に与えその開度を調整する。これにより、蒸気タービン17への蒸気流量が制御されて蒸気タービン17の出力が制御される。通常、蒸気タービン17の出力は排熱回収ボイラ15で得られたエンタルピーによって決定されるため、蒸気加減弁16は全開あるいは一定開度としておくことで復水器19の真空度との関係で一義的に出力が決定される。
【0006】
ガスタービン11の発電機12と蒸気タービン17の発電機18の出力は、それぞれのタービンの出力に発電機効率を乗じたものであり、これが電力系統に出力される。例えばガスタービン11の発電機12の出力は負荷検出器22によって検出されて指示計に表示される。この表示値を運転員が確認した上で速度設定器24を操作することにより負荷の制御ができる。なお、図5では、運転員の機能を自動化することを目的として、負荷設定器21と減算器23とを付加しており、手動の場合には負荷設定器21と減算器23とは設けなくても良い。
【0007】
自動の場合には、負荷設定器21の負荷設定値から負荷検出器22で検出された負荷信号を減算器23において減算し、その偏差に応じて速度設定器24の設定値を変化させ、偏差が零すなわち負荷(発電機出力)が負荷設定値に等しくなるように制御される。
【0008】
以上がコンバインドサイクル発電プラントの負荷制御方式であり、ガスタービン負荷制御装置20および蒸気タービン負荷制御装置29の各々がそれぞれ制御を行うことで各発電機12、17の調整される。
【0009】
ここにおいて、各々のガスタービン11の発電機12および蒸気タービン17の発電機18は個別に電力を生み出しているが、電力系統から見た場合、これらを1つのユニットとして機能するように計画された統括負荷制御装置が知られている。図6は統括負荷制御装置のブロック構成図である。図5のガスタービン負荷制御装置20における負荷設定器21に与えられる負荷設定値を自動的に決定する働きを持つ。
【0010】
図6において、中央給電指令所31から発電ユニットとしての出力(負荷)指令が切替器32に出力される。切替器32には自ユニット全体の負荷設定を行う負荷設定器33からの負荷設定値も入力され、切替器32にていずれか一方が選択される。そして、変化率制限器34により変化率を調整された後、電力系統の周波数偏差Δfから関数発生器35により決定される修正負荷が加算器36にて加算される。
【0011】
この時点で値としてユニット全体が目標とする負荷指令値が得られており、蒸気タービン負荷検出器37で検出された蒸気タービン負荷を減算器38で減じ、その結果をガスタービンの軸数nで割算することでガスタービン1台当りの出力を決定する。ここにおいて、乗算器39での1/nの計算については、ガスタービン11が複数存在するコンバインドサイクル発電システムの場合、ガスタービン出力を均等に制御することで排熱回収ボイラ15で発生する総蒸気量が最大となることが知られているためであり、このようにすることで蒸気発生量最大、すなわち最高効率が得られるようになっている。
【0012】
このように、従来の統括負荷制御方法では、中央給電指令所31からの出力指令を受け蒸気タービン出力を減じた後のガスタービン11への出力指令は一律に1/n倍としている。一律としている理由は前述のとおりガスタービン11が複数存在するコンバインドサイクル発電システムの場合、ガスタービン出力を均等に制御することで最高効率が得られるようになっているからである。
【0013】
いま、定格運転状態での発電機出力がNo.1ガスタービンが160MW、No.2ガスタービンが160MW、蒸気タービンが160MWというプラントが存在したとした場合、通常であれば1ユニット全体の発電機出力は、これらをすべて合計した480MWとなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プラント運転において何らかの理由により、通常定格160MWのガスタービンをNo.1ガスタービンは出力155MW、No.2ガスタービンは出力165MWというように、各ガスタービン出力に偏差を持たせつつ蒸気タービン出力は160MWのままとし、1ユニットの出力としては480MWを維持し続けて運転したいということも考えられる。その場合、運転員は各ガスタービン負荷を決定し、ガスタービン11の負荷設定値を手動で操作する必要があった。
【0015】
各ガスタービン11の出力に偏差を持たせることは、ガスタービン11に繋がる排熱回収ボイラ15での蒸気発生量にも偏差が生まれることになるため、結果的に蒸気タービン17の出力に変動が生じる。運転員がこの変動を考慮してガスタービン出力を手動にて設定することは容易ではなかった。
【0016】
本発明の目的は、複数のガスタービン軸および蒸気タービン軸から構成されるコンバインドサイクル発電システムにおいて各ガスタービン出力に偏差を持たせた運転においても、1ユニットとしての出力を一定に維持する機能を有した多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置は、ガスタービンとガスタービン発電機と排熱回収ボイラとを組み合わせて構成された複数のガスタービン軸の各々の排熱回収ボイラより発生した蒸気によって蒸気タービンと蒸気タービン発電機とを組み合わせた蒸気タービン軸の蒸気タービンを駆動し全体として一つの発電ユニットとして負荷制御を行うコンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置において、ガスタービン負荷と負荷設定器に設定された負荷設定値との偏差からガスタービンの速度設定値を求めガスタービン速度がその速度設定値になるようにガスタービン負荷を制御するガスタービン負荷制御装置と、蒸気タービン速度がその速度設定値になるように蒸気タービン負荷を制御する蒸気タービン負荷制御装置と、発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービン軸の負荷設定器に不均等の負荷設定値を割り振る統括負荷制御装置各々のガスタービン軸の負荷設定器に不均等の負荷設定値を割り振る統括負荷制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項1の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置においては、統括負荷制御装置は、中央給電指令所からの負荷設定および系統周波数に基づいて、発電ユニットの出力を目標負荷に保ちつつ各々のガスタービン軸の負荷設定器に不均等の負荷設定値を割り振る。ガスタービン負荷制御装置は、統括負荷制御装置により負荷設定器に設定された負荷設定値とガスタービン負荷との偏差からガスタービンの速度設定値を求めガスタービン速度がその速度設定値になるようにガスタービン負荷を制御する。蒸気タービン負荷制御装置は蒸気タービン速度がその速度設定値になるように蒸気タービン負荷を制御する。
【0019】
請求項2の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置は、請求項1の発明において、前記統括負荷制御装置は、各々のガスタービン軸のガスタービン出力を不均等にすることに伴なう蒸気タービン出力の予測変動量を予測する蒸気タービン負荷予測制御装置と、発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷偏差を配分する負荷配分制御装置と、前記負荷配分制御装置で配分された負荷偏差を設定するためのバイアス設定器と、前記バイアス設定器に設定された負荷偏差を各々のガスタービンの負荷設定値に加算し各々のガスタービンの負荷設定器に出力する加算器とを備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項2の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置においては、請求項1の発明の作用に加え、統括負荷制御装置の蒸気タービン負荷予測制御装置は各々のガスタービン軸のガスタービン出力を不均等にすることに伴なう蒸気タービン出力の予測変動量を予測する。負荷配分制御装置は発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷偏差を配分しバイアス設定器に設定する。加算器はバイアス設定器に設定された負荷偏差を各々のガスタービンの負荷設定値に加算し各々のガスタービンの負荷設定器に出力する。これにより、発電ユニットの総出力の変動を抑えて、複数台のガスタービンそれぞれが異なる出力で運転を行うことができる。
【0021】
請求項3の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置は、請求項2の発明において、前記負荷配分制御装置は、各軸のガスタービン出力が許容範囲を逸脱しないように各軸のガスタービン出力を配分することを特徴とする。
【0022】
請求項3の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置においては、請求項2の発明の作用に加え、負荷配分制御装置は、各軸のガスタービン出力が許容範囲を逸脱しないように各軸のガスタービン出力を配分する。これにより、各軸のガスタービン出力が最大負荷および最小負荷を超えないように、自動的に各軸のガスタービン出力を調整することができる。
【0023】
請求項4の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置は、請求項1の発明において、前記統括負荷制御装置は、各々のガスタービン軸のガスタービン出力を不均等にすることに伴なう蒸気タービン出力の予測変動量を予測する蒸気タービン負荷予測制御装置と、発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷比率を配分する負荷配分制御装置と、前記負荷配分制御装置で配分された負荷比率を設定するためのバイアス設定器と、前記バイアス設定器に設定された負荷比率を各々のガスタービンの負荷設定値に乗算し各々のガスタービンの負荷設定器に出力する乗算器とを備えたことを特徴とする。
【0024】
請求項4の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置においては、請求項1の発明の作用に加え、統括負荷制御装置の蒸気タービン負荷予測制御装置は各々のガスタービン軸のガスタービン出力を不均等にすることに伴なう蒸気タービン出力の予測変動量を予測する。負荷配分制御装置は発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷比率を配分しバイアス設定器に設定する。加算器は各々のガスタービンの負荷設定値にバイアス設定器に設定された負荷比率を乗算し各々のガスタービンの負荷設定器に出力する。これにより、各軸のガスタービン出力を比率で設定できるので、常に一定の割合で各軸の負荷が配分することができる。
【0025】
請求項5の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置は、請求項2乃至請求項4のいずれか一の発明において、前記負荷配分制御装置は、ユニット総出力の変化に応じて各々のガスタービンの効率が最適に保たれるための負荷配分を生成することを特徴とする。
【0026】
請求項5の発明に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置においては、請求項2乃至請求項4のいずれか一の発明の作用に加え、負荷配分制御装置は、ユニット総出力の変化に応じて各々のガスタービンの効率が最適に保たれるための負荷配分を生成する。これにより、各軸のガスタービン出力の配分をユニット出力に応じて変更することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図である。
【0028】
この第1の実施の形態は、図6に示す従来例に対し、各々のガスタービン軸のガスタービン出力を不均等にすることに伴なう蒸気タービン出力の予測変動量を予測する蒸気タービン負荷予測制御装置41と、発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷偏差を配分する負荷配分制御装置42と、負荷配分制御装置42で配分された負荷偏差を設定するためのバイアス設定器43と、バイアス設定器に設定された負荷偏差を各々のガスタービンの負荷設定値に加算し各々のガスタービンの負荷設定器21に出力する加算器44とが追加して設けられている。これにより、統括負荷制御装置は、中央給電指令所31からの負荷設定および系統周波数に基づいて得られる発電ユニットの目標負荷に保ちつつ、各々のガスタービン軸の負荷設定器21に不均等の負荷設定値を割り振ることが可能となる。図6に示した従来例と同一要素は同一符号を付し重複する記載は省略する。
【0029】
負荷配分制御装置42は、各々のガスタービン軸の負荷配分を不均等とするために、手動設定または自動設定により各軸の負荷配分を決定する。すなわち、乗算器39で得られた各々のガスタービン軸の負荷設定値にバイアス設定器43から加算器44を介して負荷偏差を与え、各々のガスタービン軸の負荷配分を不均等とする。各々のバイアス設定器43には、負荷配分制御装置42の出力に応じて変動する負荷偏差がバイアス信号として与えられている。
【0030】
統括負荷制御装置では、直接蒸気タービン出力を制御していない。このため、各軸のガスタービン出力を不均等にすることにより、蒸気タービンに流入する総蒸気量が変動し、その結果、蒸気タービン出力が変動することになる。そこで、発電ユニット全体の総出力は、蒸気タービン出力の変動分だけ一時的に変動し、その後、統括負荷制御により目標負荷に整定する。
【0031】
この蒸気タービン出力変動分によるユニット総出力の変動を抑えるために、蒸気タービン負荷予測制御装置41は、各軸のガスタービン出力を不均等にすることによる蒸気タービン出力の変動量を予測して、各軸のガスタービン負荷設定値を変更させる機能を持つ。
【0032】
例えば、n台のガスタービンの発電ユニットで、発電ユニット全体の総出力がZ、総ガスタービン出力がX、蒸気タービン出力がY(Z=X+Y)のときに、第1軸のガスタービン出力をX/n+α1に、第2軸のガスタービン出力をX/n+α2に、第n軸のガスタービン出力をX/n+αnに変更する場合を考える。この場合、この変更に伴い蒸気タービン出力がY−βに変動するとすると、蒸気タービン負荷予測制御装置41はガスタービン出力を不均等にすることにより蒸気タービン出力がY−βに変動することを予測し、自動的に各軸のガスタービン負荷設定値を変更させる。すなわち、(X+β)/nに変更し、α1〜αnの変更に伴う蒸気タービン出力の変動を相殺する。
【0033】
第1の実施の形態によれば、各軸のガスタービン出力を不均等にすることによる蒸気タービン出力の変動量を相殺するので、発電ユニットの総出力をZに保ったまま、各軸のガスタービン毎に別々の出力でプラントの運転が可能となる。つまり、自動制御モードにおいて発電ユニット出力を一定に保ちつつ複数台のガスタービン出力に偏差を持たせた形でプラント運転を継続することができる。
【0034】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図2は本発明の第2の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態に対し、各々のガスタービン出力が最大値/最小値を逸脱しないように制限を加える出力制限器45を設けたものであり、負荷配分制御装置42は、各軸のガスタービン出力が許容範囲を逸脱しないように各軸のガスタービン出力を配分するようにしたものである。図1に示した第1の実施の形態と同一要素には同一符号を付し重複する記載は省略する。
【0035】
出力制限器45は、バイアス設定器43に設定された負荷偏差を加算器44で各々のガスタービン負荷設定値に加算した後に、自動制御中の各軸の出力設定値が各軸の最大負荷以上および最小負荷以下にならないように制限を加えるものである。
【0036】
いま、第1軸のガスタービン出力をX/n+α1に変更しようとした場合、最大負荷Wを超える場合(X/n+α1>W)には、負荷配分制御装置42は第1軸のガスタービン出力設定値を最大負荷Wとし、残りの第2軸のガスタービン出力〜第n軸のガスタービン出力について、X/n+α2〜X/n+αnを配分する。そして、この変更に伴う蒸気タービン出力の変動を第2軸のガスタービン〜第n軸のガスタービンの負荷設定値を変更させることにより相殺する。
【0037】
この第2の実施の形態によれば、各軸のガスタービン出力が最小負荷以上および最大負荷以下の範囲内で、発電ユニットの総出力を一定に保ちつつ複数台のガスタービン出力に負荷偏差を持たせた形でプラント運転を継続できる。
【0038】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図3は本発明の第3の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図である。
【0039】
この第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、加算器44に代えて乗算器46を設け、負荷配分制御装置42は、発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷比率を配分し、バイアス設定器43に設定するようにしたものであり、乗算器46は、バイアス設定器43に設定された負荷比率を各々のガスタービンの負荷設定値に乗算し各々のガスタービンの負荷設定器21に出力するようにしたものである。図1に示した第1の実施の形態と同一要素には同一符号を付し重複する記載は省略する。
【0040】
負荷配分制御装置42は、各々のガスタービン軸の負荷配分を不均等とするために、手動設定または自動設定により各軸の負荷比率を決定する。すなわち、乗算器39で得られた各々のガスタービン軸の負荷設定値に、乗算器46はバイアス設定器43の負荷比率を乗算して、各々のガスタービン軸の負荷配分を不均等とする。
【0041】
例えば、n台のガスタービンの発電ユニットで、発電ユニットの総出力がZ、総ガスタービン出力がX、蒸気タービン出力がY(Z=X+Y)のときに、第1軸のガスタービン出力を(X/n)×α1に、第2軸のガスタービン出力を(X/n)×α2に、第n軸のガスタービン出力を(X/n)×αnに変更する場合を考える。
【0042】
この場合、この変更に伴い蒸気タービン出力がY−βに変動するとすると、蒸気タービン負荷予測制御装置41はガスタービン出力を不均等にすることにより蒸気タービン出力がY−βに変動することを予測し、自動的に各軸のガスタービン負荷設定値を変更させる。すなわち、(X+β)/nに変更し、α1〜αnの変更に伴う蒸気タービン出力の変動を相殺する。
【0043】
第3の実施の形態によれば、各軸のガスタービン出力を比率で設定することで、常に一定の割合で各軸の負荷が配分することができる。その際には、各軸のガスタービン出力を不均等にすることによる蒸気タービン出力の変動量を相殺するので、発電ユニットの総出力をZに保ったまま、各軸のガスタービン毎に別々の出力でプラントの運転が可能となる。
【0044】
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。図4は本発明の第4の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図である。
【0045】
この第4の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、負荷配分制御装置42は、ユニット総出力の変化に応じて各々のガスタービンの効率が最適に保たれるための負荷配分を生成するようにしたものである。
【0046】
負荷配分制御装置42は、発電ユニットの総出力に応じた関数を持ち各軸のガスタービンの出力配分を変える機能をもつ。例えば、経年変化等により第1軸のガスタービン出力が(X−γ)/nまでしか確保できない場合には、発電ユニットの総出力がX−γまでは全てのガスタービン出力を均一の出力(X−γ)/nとし、それ以上の出力指令、例えばXが与えられた場合には、第1軸のガスタービン出力は(X−γ)/nのままとし、残りの第2軸のガスタービン出力〜第n軸のガスタービン出力を、X/n+α2〜X/n+αnとする。そして、この変更に伴う蒸気タービン出力の変動を第2軸のガスタービン〜第n軸のガスタービンの負荷設定値を変更させることにより相殺する。
【0047】
第4の実施の形態によれば、発電ユニットの総出力が所定値までは全てのガスタービン出力を均一の出力として各々のガスタービンの効率を最適に保ち、所定値を超えた特定の負荷範囲において、発電ユニット出力を一定に保ちつつ複数台のガスタービン出力に偏差を持たせた形でプラント運転を継続することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、発電ユニットの総出力を一定に保ったまま、各軸のガスタービン毎に別々の出力でプラントの運転が可能となり、複数台のガスタービン出力に偏差を持たせた形でプラント運転を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置の統括負荷制御装置のブロック構成図。
【図5】従来のコンバインドサイクル発電プラントのガスタービン負荷制御装置のブロック構成図。
【図6】従来の統括負荷制御装置のブロック構成図。
【符号の説明】
11…ガスタービン、12…発電機、13…燃焼器、14…燃料調節弁、15…排熱回収ボイラ、16…蒸気加減弁、17…蒸気タービン、18…発電機、19…復水器、20…ガスタービン負荷制御装置、21…負荷設定器、22…負荷検出器、23…減算器、24…速度設定器、25…速度検出器、26…減算器、27…演算増幅器、28…サーボ増幅器、29…蒸気タービン負荷制御装置、30…回転数検出器、31…中央給電指令所、32…切替器、33…負荷設定器、34…変化率制限器、35…関数発生器、36…加算器、37…蒸気タービン負荷検出器、38…減算器、39…乗算器、41…蒸気タービン負荷予測制御装置、42…負荷配分制御装置、43…バイアス設定器、44…加算器、45…出力制限器、46…乗算器
Claims (5)
- ガスタービンとガスタービン発電機と排熱回収ボイラとを組み合わせて構成された複数のガスタービン軸の各々の排熱回収ボイラより発生した蒸気によって蒸気タービンと蒸気タービン発電機とを組み合わせた蒸気タービン軸の蒸気タービンを駆動し全体として一つの発電ユニットとして負荷制御を行うコンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置において、ガスタービン負荷と負荷設定器に設定された負荷設定値との偏差からガスタービンの速度設定値を求めガスタービン速度がその速度設定値になるようにガスタービン負荷を制御するガスタービン負荷制御装置と、蒸気タービン速度がその速度設定値になるように蒸気タービン負荷を制御する蒸気タービン負荷制御装置と、発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービン軸の負荷設定器に不均等の負荷設定値を割り振る統括負荷制御装置とを備えたことを特徴とする多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置。
- 前記統括負荷制御装置は、各々のガスタービン軸のガスタービン出力を不均等にすることに伴なう蒸気タービン出力の予測変動量を予測する蒸気タービン負荷予測制御装置と、発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷偏差を配分する負荷配分制御装置と、前記負荷配分制御装置で配分された負荷偏差を設定するためのバイアス設定器と、前記バイアス設定器に設定された負荷偏差を各々のガスタービンの負荷設定値に加算し各々のガスタービンの負荷設定器に出力する加算器とを備えたことを特徴とする請求項1記載の多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置。
- 前記負荷配分制御装置は、各軸のガスタービン出力が許容範囲を逸脱しないように各軸のガスタービン出力を配分することを特徴とする請求項2記載の多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置。
- 前記統括負荷制御装置は、各々のガスタービン軸のガスタービン出力を不均等にすることに伴なう蒸気タービン出力の予測変動量を予測する蒸気タービン負荷予測制御装置と、発電ユニット全体の総出力を目標値に保ちつつ各々のガスタービンにそれぞれ異なる負荷比率を配分する負荷配分制御装置と、前記負荷配分制御装置で配分された負荷比率を設定するためのバイアス設定器と、前記バイアス設定器に設定された負荷比率を各々のガスタービンの負荷設定値に乗算し各々のガスタービンの負荷設定器に出力する乗算器とを備えたことを特徴とする請求項1記載の多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置。
- 前記負荷配分制御装置は、ユニット総出力の変化に応じて各々のガスタービンの効率が最適に保たれるための負荷配分を生成することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一記載の多軸型コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御装置。
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