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JP2004027115A - Composition for fluororesin-containing powder coating - Google Patents

Composition for fluororesin-containing powder coating Download PDF

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JP2004027115A
JP2004027115A JP2002188060A JP2002188060A JP2004027115A JP 2004027115 A JP2004027115 A JP 2004027115A JP 2002188060 A JP2002188060 A JP 2002188060A JP 2002188060 A JP2002188060 A JP 2002188060A JP 2004027115 A JP2004027115 A JP 2004027115A
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fluorine
powder coating
fluororesin
vinyl
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増田 祥
Masaru Yamauchi
山内 優
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a composition for a fluororesin-containing powder coating which gives a coating film having good weatherability and a designed embossed pattern on its surface. <P>SOLUTION: The composition comprises a fluororesin (A) having hydroxy groups, a polyisocyanate curing agent (B) containing an uretdione bonding and a blocked polyisocyanate curing agent (C), wherein 10-40 parts by mass of (C) is included for 100 parts by mass of (B). <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、含フッ素樹脂粉体塗料用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
粉体塗料は無溶剤であることから、近年の環境保護意識の高まりによりその利用範囲が拡大してきている。なかでも含フッ素樹脂粉体塗料は、含フッ素樹脂が特異的に有する耐候性能によりメンテナンスフリーの風潮と相まって、利用増が期待される塗料である。かかる適用分野の拡大とともに、塗膜に意匠性が要求される用途も増えてきている。
【0003】
特開平5−78605ではセルロースエステルを混練した熱硬化性粉体塗料から、意匠性を有する凹凸模様の塗膜を形成できることが記載されている。しかしながら含フッ素樹脂粉体塗料にこの手法を適用すると、耐候性が劣る成分が導入されることとなり、含フッ素樹脂粉体塗料が持つ優れた耐候性能が阻害されてしまう。またセルロースエステルを混練することにより塗料の溶融時の表面張力が著しく低下する。その結果、セルロースエステルが混練されていない粉体塗料中に、セルロースエステルを混練した塗料が混入した際、ハジキ等の塗面欠陥を与えてしまうことが知られている。したがって、セルロースエステルを混練した塗料と混練していない塗料とが、粉体塗料製造後に混入してしまわないように製造ラインを隔離する等の措置を講じる必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような欠点を解決すべくなされたものであり、耐候性能を阻害することなく意匠性を有する凹凸模様を形成することができる組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、水酸基を有する含フッ素樹脂(A)、ウレトジオン結合を有するポリイソシアネート硬化剤(B)およびブロック化ポリイソシアネート硬化剤(C)を含有し、(B)の100質量部に対し(C)が10〜40質量部含まれることを特徴とする含フッ素樹脂粉体塗料組成物を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明における水酸基を有する含フッ素樹脂(A)は、エチレン性不飽和基を有する含フッ素モノマー(X)を重合することにより得られる含フッ素重合単位(x)を有するものが好ましい。
【0007】
該含フッ素モノマー(X)としては、例えば、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロブテン−1、パーフルオロヘキセン−1、パーフルオロノネン−1、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデンなどのフルオロオレフィン類、パーフルオロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)、パーフルオロ(ヘプチルビニルエーテル)などのパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)類、(パーフルオロメチル)エチレン、(パーフルオロブチル)エチレンなどの(パーフルオロアルキル)エチレン類等が挙げられる。該含フッ素モノマー(X)は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。該含フッ素モノマー(X)としては、炭素数2〜3のフルオロオレフィン類が好ましく、特にテトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデンなどのフルオロエチレン類が好ましい。
【0008】
本発明における含フッ素樹脂(A)に水酸基を導入する方法は既知のどのような方法も採用できるが、重合単位(x)以外の水酸基を有する重合単位(y)を有するものが好ましい。重合単位(y)は、水酸基含有重合性モノマー(Y)を重合して得られるものが好ましいが、重合後に水酸基に変換することができる官能基を有するモノマーでもよい。
【0009】
該水酸基含有重合性モノマー(Y)としては、アリルアルコールなどのアルケニルアルコール類、(2−ヒドロキシエチル)ビニルエーテル、(3−ヒドロキシプロピル)ビニルエーテル、(4−ヒドロキシブチル)ビニルエーテル、ヒドロキシシクロヘキシルビニルエーテルなどのヒドロキシビニルエーテル類、(2−ヒドロキシエチル)アリルエーテル、(3−ヒドロキシプロピル)アリルエーテル、(4−ヒドロキシブチル)アリルエーテル、ヒドロキシシクロヘキシルアリルエーテルなどのヒドロキシアリルエーテル類、(2−ヒドロキシエチル)アクリレート、(2−ヒドロキシエチル)メタクリレートなどのヒドロキシ(メタ)アクリレート類、ヒドロキシ酢酸ビニル、ヒドロキシイソ酪酸ビニル、ヒドロキシプロピオン酸ビニル、ヒドロキシ酪酸ビニル、ヒドロキシ吉草酸ビニル、ヒドロキシシクロヘキシルカルボン酸ビニルなどのヒドロキシアルキルカルボン酸とビニルアルコールとのエステル類、ヒドロキシエチルアリルエステル、ヒドロキシプロピルアリルエステル、ヒドロキシブチルアリルエステル、ヒドロキシイソブチルアリルエステル、ヒドロキシシクロヘキシルアリルエステルなどのヒドロキシアルキルアリルエステル類等が挙げられる。
【0010】
本発明における含フッ素樹脂(A)は、重合単位(x)および重合単位(y)以外の重合単位(z)を有していてもよい。該重合単位(z)は、含フッ素モノマー(X)および水酸基を有する重合性モノマー(Y)以外の重合性モノマー(Z)に基づく重合単位である。重合性モノマー(Z)としては、エチレン性不飽和基を形成する炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子に置換されていない重合性モノマーが好ましい。該重合性モノマー(Z)としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基、イソプロペニル基などの重合性部位を有する重合性モノマーが挙げられる。重合性モノマー(Z)としては、ビニルエーテル類、オレフィン類、アリルエーテル類、ビニルエステル類、アリルエステル類、(メタ)アクリル酸エステル類、イソプロペニルエーテル類、イソプロペニルエステル類、クロトン酸エステル類、およびその他の重合性モノマーが例示できる。なかでも、炭素数1〜15の直鎖状、分岐状または環状のアルキル基を有する化合物が好ましい。
【0011】
重合性モノマー(Z)は単独で用いてもよいし、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。具体的な重合性モノマー(Z)としては以下の化合物が挙げられる。
メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、クロロエチルビニルエーテルなどのアルキルビニルエーテル類、メチルイソプロペニルエーテル等のアルキルイソプロペニルエーテル類、脂肪酸イソプロペニルエステル類、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、シクロヘキセン等のオレフィン類、スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系モノマー類、メチルアリルエーテル、エチルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、シクロヘキシルアリルエーテル等のアルキルアリルエーテル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、吉草酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、オクタン酸ビニル、ベオバ9およびベオバ10(シェル化学社製、炭素数9または10の分岐脂肪酸のビニルエステルの商品名)、バーサティック酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステル類、プロピオン酸アリル、酢酸アリル等の脂肪酸アリルエステル類、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸類、(メタ)アクリル酸アミド等の(メタ)アクリル酸アミド類、アクリロニトリル、2,4−ジシアノブテン−1などのシアノ基含有モノマー類、イソプレン、ブタジエン等のジエン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化オレフィン類、分子量100〜3000のポリオキシアルキレン鎖を有する重合性モノマーなどが挙げられる。
【0012】
これらの内、重合性モノマー(Z)としては、アルキルビニルエーテル類、脂肪酸ビニルエステル類、アルキルアリルエーテル類、脂肪酸アリルエステル類、アルキルイソプロぺニルエーテル類、脂肪酸イソプロぺニルエステル類から選ばれる重合性モノマーが好ましく、アルキルビニルエーテル類が特に好ましい。
【0013】
本発明における含フッ素樹脂(A)の水酸基価は、本発明の含フッ素樹脂粉体塗料用組成物から得られる塗膜に充分な耐衝撃性を与えることができることから10mgKOH/g以上が好ましく、該塗膜の柔軟性を保つことができることから200mgKOH/g以下が好ましい。特に25〜200mgKOH/gが特に好ましい。
【0014】
また、含フッ素樹脂(A)の示差熱分析装置(DSC)により測定したガラス転移温度(Tg)は、本発明の含フッ素樹脂粉体塗料用組成物から得られる塗膜の透明性、耐溶剤性が良好であることから30℃以上が好ましく、該塗膜の透明性を良好に保てることから80℃以下が好ましい。特に35〜60℃が好ましい。
【0015】
本発明におけるウレトジオン結合を有するポリイソシアネート硬化剤(B)としては、イソホロンジイソシアネート(以下、IPDIと記す。)またはヘキサメチレンジイアオシアネート(以下、HMDIと記す。)を主骨格としてイソシアネート同士をウレトジオン結合によりカップリングさせた化合物が挙げられる。このようなウレトジオン結合を有するポリイソシアネートとしてクレアノバBF1540(商品名、デグサ社製)、クレランVPLS2147、VPLS2347(商品名、バイエル社製)等が市販されている。
【0016】
本発明におけるブロック化ポリイソシアネート硬化剤(C)としては粉体塗料用として市販されている既知のブロック化ポリイソシアネートが使用できる。具体的には、IPDIまたは4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)を主骨格として、イプシロンカプロラクタム(以下、E−CAPと記す。)やメチルエチルケトンオキシム、メチルイソブチルケトンオキシムまたはトリアジンでイソシアネートをブロックした化合物、ブロック化部分がウレトジオン結合である化合物、などが挙げられる。このようなブロック化ポリイソシアネートとしてクレアノバB1530、B1065(商品名、デグサ社製)、TPLS2007、FGB4553、クレランUi(商品名、バイエル社製)、アルキュア4470,4430,4431,4450(商品名、マックウォーター社製)などが挙げられる。
【0017】
該ブロック化ポリイソシアネート硬化剤(C)は、ウレトジオン結合を有するポリイソシアネート硬化剤(B)の100質量部に対して10〜40質量部含まれる。10質量部未満では耐衝撃性、密着性、耐候性が発揮されないため好ましくない。また40質量部超では塗膜表面に凹凸が形成されない。
【0018】
本発明によれば、塗膜表面に意匠性を有する凹凸模様(以下、チヂミ模様とも記す。)を形成することができ、しかもチヂミ模様の程度(個々の凹凸の深さおよび大きさによる。)を、ウレトジオン結合を有するポリイソシアネート硬化剤(B)と、ブロック化ポリイソシアネート硬化剤(C)との比率により調整することができる。これらの理由は必ずしも明確ではないが、水酸基を有する含フッ素樹脂(A)とウレトジオン結合を有するポリイソシアネート硬化剤(B)の相溶性が著しく乏しく、硬化反応時に相分離を引き起こすためであると考えられる。ブロック化ポリイソシアネート硬化剤(C)は、含フッ素樹脂(A)とポリイソシアネート硬化剤(B)との相溶性を向上させることにより相分離状態を変化させ、チヂミ模様の程度を調整するとともに相分離による硬化状態の不均一状態を補完する役割を担っていると考えられる。
【0019】
また、ポリイソシアネート硬化剤(B)は、含フッ素樹脂(A)の水酸基当量に対する(B)のイソシアネート基当量の比(以下、NCO/OHと記す。)が0.6〜1.2となるような割合で含まれていることが好ましい。この範囲にあることで充分なチヂミ模様を形成することができる。また含フッ素樹脂(A)の水酸基当量に対する、(B)と(C)とのイソシアネート基当量の合計の比(以下、T−NCO/OHと記す。)が、1.5以下であることが好ましい。1.5以下であることで、含フッ素樹脂と架橋できない硬化剤成分が大量に残るのを抑制し、塗膜性能の低下および塗料焼き付け乾燥時の黄変等の問題発生を抑制することができる。特に、NCO/OHが0.6〜1.2であり、かつT−NCO/OHが1.5以上であることが好ましい。
【0020】
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料用組成物は、既知のいかなる方法でも製造することができる。例えば、含フッ素樹脂(A)、ウレトジオン結合を有するポリイソシアネート硬化剤(B)およびブロック化ポリイソシアネート硬化剤(C)をヘンシェルミキサー等の混合機で粗混合を行った後、二軸もしくは一軸の、またはプラネタリータイプの押出機で熱溶融練合を行い、クールロールで冷延後、ピンミル等の回転剪断粉砕、ジェットミル等の衝突型粉砕器を用いての粉砕等を行い、得られた粉末をメッシュによる分級、エアセパレーター等の分級を経て、粉末状組成物として得るのが一般的な製造方法である。
【0021】
上記粉末状組成物の粒子径は、特に限定されないが、50%体積平均粒子径として15〜200μmが好ましく、さらに20〜150μmが好ましく、特に20〜100μmが好ましい。なお、50%体積平均粒子径とは、各粒子径における体積占有率を累積させていったときに全体の50%占有率における粒子径である。
【0022】
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料用組成物において、上記粉末状組成物の粒子径を調節することにより、チヂミ模様の程度をさらに細かく調整することができる。具体的には粒度分布において最大粒子径が大きくなれば塗膜形成時の凹凸差が大きくなり、小さくなれば凹凸差は小さくなる。
【0023】
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料用組成物には、通常の粉体塗料で使用される顔料が使用できる。
本発明においては、含フッ素樹脂(A)の樹脂特性を最大限発揮できるように、耐候性の良好な顔料が好適である。このような顔料としては、酸化鉄、酸化コバルト、酸化ビスマス、表面処理酸化チタン等の金属酸化物系顔料、ペリレン、ジケトピロロピロール等の有機顔料等が挙げられる。
【0024】
本発明においては、体質顔料、防錆顔料等であっても、耐候性能を損なわない程度の添加量であれば使用できる。
【0025】
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料用組成物においては、従来から塗料用途に使用されているその他の添加剤も適宜使用できる。その他の添加剤の具体例としては、酸化防止剤、タレ防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、表面調整剤、スリップ剤、触媒等が挙げられる。その他の添加剤の配合量(質量基準)は、含フッ素樹脂の100部に対して、0.1〜50部程度の範囲から適宜選定される。
【0026】
また、本発明においては、含フッ素樹脂粉体塗料用組成物から形成させる塗膜の耐候性能を損なわない範囲で、含フッ素樹脂(A)以外の他の樹脂、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等を併用してもよい。
【0027】
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料用組成物を用いて、各種物品表面に卓越した耐候性能を有し、チヂミ模様を有する塗膜を形成することができる。各種物品の材質としては、例えば、コンクリート、ALC(軽量気泡コンクリート)、GRC(ガラス繊維強化コンクリート)、CFRC(カーボン繊維強化コンクリート)、石、スレート、ガラス等の無機材、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂等の樹脂やゴムなどの有機材、アルミニウム、銅、真鍮、チタン、鉄、ステンレス鋼、亜鉛鋼板、鋼板等の金属材、木材、さらにはFRP(ガラス繊維強化合成樹脂)、CFRP(カーボン繊維強化合成樹脂)等の有機無機複合材などが挙げられる。
【0028】
本発明の含フッ素粉体塗料用組成物は、これらの材質からなる物品に直接塗装してもよく、またプライマー等の表面処理を施した後、または下塗り等をした後に塗装してもよい。直接塗装したときに密着性が不充分な材質には、サンディング等の表面処理、下塗り処理を施した後に塗装することが好ましい。
【0029】
本発明の含フッ素粉体塗料用組成物は、以下のような物品の表面に塗装される。例えば、自動車、電車、ヘリコプター、船、自転車、雪上車、ロープウェイ、リフト、フォバークラフト、自動二輪車等の輸送用機器、サッシュ、シャッター、貯水タンク、ドア、バルコニー、建築用外板パネル、屋根材、階段、天窓、コンクリート塀等の建築用部材、建築物外壁、ガードレール、歩道橋、防音壁、標識、高速道路側壁、鉄道高架橋、橋梁等の道路部材、タンク、パイプ、塔、煙突等のプラント部材、ビニールハウス、温室、サイロ、農業用シート等の農業用設備、電柱、送電鉄塔、パラボラアンテナ等の通信用設備、電気配線ボックス、照明器具、エアコン屋外器、洗濯機等の電気機器、およびそのカバー、モニュメント、墓石、舗装材、風防シート、防水シート、建築用養生シート等が挙げられる。
【0030】
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料用組成物から形成された塗膜を有する物品は、表面がチヂミ模様を有しており、高級感を与えると同時に卓越した耐候性能を維持している。例えば、ステンレス鋼、リン酸亜鉛処理鋼板、真鍮等の金属材質からなる物品表面に、市販の静電粉体塗装機、流動浸漬装置等によって均一に塗装した後、熱風炉、赤外炉、誘電加熱炉等で焼き付けすることにより、耐候性能が良好な塗膜を形成できる。
【0031】
また、本発明の含フッ素樹脂粉体塗料用組成物が、従来の含フッ素樹脂粉体塗料中に微量混入してしまった場合でも、塗膜にハジキ等の欠陥を引き起こすことがない。
【0032】
【実施例】
以下、実施例、比較例により本発明をより詳細に説明する。なお、例1〜2は実施例であり、例3〜6は比較例である。
【0033】
[合成例1]
撹拌機が装着された内容積3000mLのステンレス鋼製耐圧反応器に、キシレン1000g、シクロヘキシルビニルエーテル(CHVE)350g、エチルビニルエーテル(EVE)50g、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル(HBVE)100g、炭酸カルシウム10gおよびパーブチルパーピバレート(PBPV)0.7gを仕込み、液体窒素による固化・脱気により液中の溶存酸素を除去した。次いで、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)500gを導入した後、徐々に昇温し、温度65℃に維持して重合反応を行った。10時間後に反応器を水冷して反応を停止した。この反応液を室温まで冷却した後、未反応モノマーをパージし、得られた反応液を珪藻土で濾過して未溶解固形物を除去し、固形分濃度50%の含フッ素共重合体Aの溶液を得た。この溶液を減圧乾燥することにより、固形の含フッ素共重合体Aを得た。該含フッ素共重合体AのTgは55℃であり、水酸基価は38mgKOH/gであった。
【0034】
[作成例1]
含フッ素共重合体Aの580g、クレアノバBF1540(商品名:デグサ社製、IPDIを主骨格としたウレトジオン結合を有するポリイソシアネート硬化剤)の150g(NCO/OH比=0.9)、クレランUi(商品名:バイエル社製、IPDIを主骨格としたE−CAPでブロックされたのポリイソシアネート硬化剤)の17g(T−NCO/OH比=1.0)、ベンゾインの4g、BYK−360P(商品名:ビックケミー社製アクリル酸オリゴマー系レベリング剤)の10gとを高速ミキサー内に投入し1分間混合後120℃に温度調整した2軸練合機(プリズム社製)で混練を行い、吐出された混練物を冷却ロールで冷延後、ジョークラッシャーで塊砕を行った後にピンミルを用いて粉砕し、200メッシュの網で分級を行い、50%体積平均粒子径32μmの含フッ素粉体塗料用粒子▲1▼を得た。
【0035】
[作成例2]
含フッ素共重合体Aの580g、クレランUiの160g(T−NCO/OH=1.0)、ベンゾイン4g、BYK−364Pの10g、二酸化チタン(デュポン社製のR960:商品名)300gを作成例1と同様に処理し、50%体積平均粒子径33μmの含フッ素粉体塗料用粒子▲2▼を得た。
【0036】
[作成例3]
含フッ素共重合体Aの580g、クレアノバBF1540の125g(NCO/OH比=0.9)、クレランUiの45g(T−NCO/OH=1.1)、ベンゾイン4g、BYK−364P(商品名:ビックケミー社製アクリル酸オリゴマー系レベリング剤)の10g、二酸化チタン(デュポン社製のR960:商品名)300gを作成例1と同様に処理し、50%体積平均粒子径32μmの含フッ素粉体塗料用粒子▲3▼を得た。
【0037】
[作成例4]
含フッ素共重合体Aの580g、クレアノバBF1540の160g(NCO/OH比=0.95)、クレランUiの10g(T−NCO/OH=1.0)、ベンゾイン4g、BYK−364Pの10g、二酸化チタン(デュポン社製のR960:商品名)の300gを作成例1と同様に処理し、50%体積平均粒子径32μmの含フッ素粉体塗料用粒子▲4▼を得た。
【0038】
[作成例5]
含フッ素共重合体Aの580g、クレアノバBF1540の90g(NCO/OH比=1.0)、クレランUiの80g、ベンゾイン4g、BYK−364Pの10g、二酸化チタン(デュポン社製のR960:商品名)の300gを作成例1と同様に処理し、50%体積平均粒子径32μmの含フッ素粉体塗料用粒子▲5▼を得た。
【0039】
[作成例6]
含フッ素共重合体Aの580g、クレアノバBF1540の170g、(NCO/OH比=1.0)、ベンゾイン4g、BYK−364Pの10g、二酸化チタン(デュポン社製のR960:商品名)の300gを作成例1と同様に処理し、50%体積平均粒子径32μmの含フッ素粉体塗料用粒子▲6▼を得た。
【0040】
[例1]
作成例1で得た含フッ素粉体塗料用粒子▲1▼を、粉体静電塗装装置(日本パーカライジング社製のGX静電塗装機)を用いて、−80kvの荷電圧で50μmの塗膜厚になるように、クロメート処理を行ったアルミ板の表面に塗装および焼付けを行い、塗膜を形成した。なお、焼付けは熱風循環式乾燥機を用いて200℃の雰囲気中で20分間行った。塗膜評価は、塗膜表面のチヂミ模様の有無の目視による観察、耐衝撃性、碁盤目密着および耐候性評価を行った。評価結果は表1にまとめて示した。
耐衝撃性:デュポン式衝撃試験機を用いて、塗膜に割れ、はがれが発生しない最大おもり落下高さ(cm)を測定した。なお条件はポンチ径1/2インチ、おもりの重量は500gとした。
碁盤目密着:1mm角の碁盤目を100個作成し、セロテープ(登録商標)で退き剥ぎ試験を行い、残存数を測定した。
耐候性:キセノンウエザロメーターで促進耐候性試験3000時間後の塗膜60度鏡面光沢値の保持率。
【0041】
[例2]
例1の含フッ素粉体塗料用粒子▲1▼を、作成例3で得た含フッ素粉体塗料用粒子▲3▼に変更する以外は、例1と同様に塗膜を形成し、該塗膜の評価を行った。評価結果は表1にまとめて示した。
【0042】
[例3〜6]
例1の含フッ素粉体塗料用粒子▲1▼を、含フッ素粉体塗料用粒子▲2▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼に変更する以外は、例1と同様に塗膜を作成し、該塗膜の評価を行った評価結果は表1にまとめて示した。
【0043】
【表1】

Figure 2004027115
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、フッ素樹脂の卓越した耐候性能を保持したままで、表面に布地状の意匠性を有する凹凸模様を有し、高級感を与える塗膜を形成することができる。さらに、本発明の含フッ素樹脂粉体塗料用組成物からなる塗膜は耐衝撃性、基材への密着性も良好であり、塗料として優れた性能を有している。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a composition for a fluorine-containing resin powder coating.
[0002]
[Prior art]
Since powder paints are solvent-free, their range of use has expanded due to the recent increase in environmental protection awareness. Among these, the fluorine-containing resin powder coating is a coating that is expected to increase in use due to the maintenance-free wind due to the weather resistance performance that the fluorine-containing resin has specifically. Along with the expansion of such application fields, there are increasing uses for which the coating film is required to have design properties.
[0003]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-78605 describes that a coating film with an uneven pattern having design properties can be formed from a thermosetting powder coating kneaded with cellulose ester. However, when this method is applied to a fluorine-containing resin powder coating, a component having poor weather resistance is introduced, and the excellent weather resistance of the fluorine-containing resin powder coating is impaired. In addition, the kneading of the cellulose ester significantly reduces the surface tension when the paint is melted. As a result, it is known that when a paint kneaded with cellulose ester is mixed in a powder paint in which cellulose ester is not kneaded, coating surface defects such as repellency are given. Therefore, it is necessary to take measures such as isolating the production line so that the paint kneaded with cellulose ester and the paint not kneaded are mixed after the powder paint is manufactured.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made to solve the above-described drawbacks, and an object of the present invention is to provide a composition capable of forming a concavo-convex pattern having design properties without impairing the weather resistance.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention contains a fluorine-containing resin (A) having a hydroxyl group, a polyisocyanate curing agent (B) having a uretdione bond, and a blocked polyisocyanate curing agent (C). Is contained in an amount of 10 to 40 parts by mass, and a fluorine-containing resin powder coating composition is provided.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The fluorine-containing resin (A) having a hydroxyl group in the present invention preferably has a fluorine-containing polymer unit (x) obtained by polymerizing a fluorine-containing monomer (X) having an ethylenically unsaturated group.
[0007]
Examples of the fluorine-containing monomer (X) include tetrafluoroethylene, hexafluoropropylene, perfluorobutene-1, perfluorohexene-1, perfluorononene-1, chlorotrifluoroethylene, trifluoroethylene, and vinylidene fluoride. Perfluoro (methyl vinyl ether), perfluoro (ethyl vinyl ether), perfluoro (propyl vinyl ether), perfluoro (alkyl vinyl ether) such as perfluoro (heptyl vinyl ether), (perfluoromethyl) ethylene, And (perfluoroalkyl) ethylenes such as (perfluorobutyl) ethylene. This fluorine-containing monomer (X) may be used independently and may use 2 or more types together. The fluorine-containing monomer (X) is preferably a fluoroolefin having 2 to 3 carbon atoms, particularly fluoroethylenes such as tetrafluoroethylene, chlorotrifluoroethylene, and vinylidene fluoride.
[0008]
Although any known method can be adopted as a method for introducing a hydroxyl group into the fluororesin (A) in the present invention, those having a polymer unit (y) having a hydroxyl group other than the polymer unit (x) are preferred. The polymerization unit (y) is preferably obtained by polymerizing the hydroxyl group-containing polymerizable monomer (Y), but may be a monomer having a functional group that can be converted to a hydroxyl group after polymerization.
[0009]
Examples of the hydroxyl group-containing polymerizable monomer (Y) include alkenyl alcohols such as allyl alcohol, hydroxy compounds such as (2-hydroxyethyl) vinyl ether, (3-hydroxypropyl) vinyl ether, (4-hydroxybutyl) vinyl ether, and hydroxycyclohexyl vinyl ether. Vinyl ethers, hydroxy allyl ethers such as (2-hydroxyethyl) allyl ether, (3-hydroxypropyl) allyl ether, (4-hydroxybutyl) allyl ether, hydroxycyclohexyl allyl ether, (2-hydroxyethyl) acrylate, ( 2-hydroxyethyl) methacrylates such as methacrylate, vinyl hydroxyacetate, vinyl hydroxyisobutyrate, vinyl hydroxypropionate , Esters of hydroxyalkyl carboxylic acids such as vinyl hydroxybutyrate, vinyl hydroxyvalerate, vinyl hydroxycyclohexylcarboxylate and vinyl alcohol, hydroxyethyl allyl ester, hydroxypropyl allyl ester, hydroxybutyl allyl ester, hydroxyisobutyl allyl ester, hydroxy And hydroxyalkyl allyl esters such as cyclohexyl allyl ester.
[0010]
The fluororesin (A) in the present invention may have a polymerization unit (z) other than the polymerization unit (x) and the polymerization unit (y). The polymerized unit (z) is a polymerized unit based on a polymerizable monomer (Z) other than the fluorine-containing monomer (X) and the polymerizable monomer (Y) having a hydroxyl group. As the polymerizable monomer (Z), a polymerizable monomer in which a hydrogen atom bonded to a carbon atom forming an ethylenically unsaturated group is not substituted with a fluorine atom is preferable. Examples of the polymerizable monomer (Z) include polymerizable monomers having a polymerizable site such as a (meth) acryloyl group, a vinyl group, an allyl group, and an isopropenyl group. As the polymerizable monomer (Z), vinyl ethers, olefins, allyl ethers, vinyl esters, allyl esters, (meth) acrylic acid esters, isopropenyl ethers, isopropenyl esters, crotonic acid esters, And other polymerizable monomers. Especially, the compound which has a C1-C15 linear, branched or cyclic alkyl group is preferable.
[0011]
The polymerizable monomer (Z) may be used alone or in combination of two or more. Specific examples of the polymerizable monomer (Z) include the following compounds.
Alkyl vinyl ethers such as methyl vinyl ether, ethyl vinyl ether, butyl vinyl ether, isobutyl vinyl ether, cyclohexyl vinyl ether, chloroethyl vinyl ether, alkyl isopropenyl ethers such as methyl isopropenyl ether, fatty acid isopropenyl esters, ethylene, propylene, 1-butene, Olefins such as isobutylene and cyclohexene, styrene monomers such as styrene and α-methylstyrene, alkyl allyl ethers such as methyl allyl ether, ethyl allyl ether, butyl allyl ether, cyclohexyl allyl ether, vinyl acetate, vinyl propionate, Vinyl butyrate, vinyl isobutyrate, vinyl valerate, vinyl hexanoate, vinyl octoate, Veova 9 and Veova 0 (product name of vinyl ester of branched fatty acid having 9 or 10 carbon atoms, manufactured by Shell Chemical Co., Ltd.), fatty acid vinyl esters such as vinyl versatate, fatty acid allyl esters such as allyl propionate, allyl acetate, (meth) (Meth) acrylic acids such as methyl acrylate, ethyl (meth) acrylate, butyl (meth) acrylate, cyclohexyl (meth) acrylate, (meth) acrylic amides such as (meth) acrylic amide, acrylonitrile, Cyano group-containing monomers such as 2,4-dicyanobutene-1, dienes such as isoprene and butadiene, halogenated olefins such as vinyl chloride and vinylidene chloride, polymerizable monomers having a polyoxyalkylene chain having a molecular weight of 100 to 3000, etc. Is mentioned.
[0012]
Among these, the polymerizable monomer (Z) includes polymerizable monomers selected from alkyl vinyl ethers, fatty acid vinyl esters, alkyl allyl ethers, fatty acid allyl esters, alkyl isopropenyl ethers, and fatty acid isopropenyl esters. Of these, alkyl vinyl ethers are preferred.
[0013]
The hydroxyl value of the fluororesin (A) in the present invention is preferably 10 mgKOH / g or more because it can provide sufficient impact resistance to the coating film obtained from the fluororesin powder coating composition of the present invention. Since the softness | flexibility of this coating film can be maintained, 200 mgKOH / g or less is preferable. Particularly preferred is 25 to 200 mg KOH / g.
[0014]
The glass transition temperature (Tg) of the fluororesin (A) measured by a differential thermal analyzer (DSC) is the transparency of the coating film obtained from the fluororesin powder coating composition of the present invention, and the solvent resistance. 30 degreeC or more is preferable from the viewpoint of favorable property, and 80 degreeC or less is preferable from being able to maintain transparency of this coating film favorable. 35-60 degreeC is especially preferable.
[0015]
As the polyisocyanate curing agent (B) having a uretdione bond in the present invention, isophorone diisocyanate (hereinafter referred to as IPDI) or hexamethylene diiaocyanate (hereinafter referred to as HMDI) is used as a main skeleton and the isocyanates are uretdione bonds. And the compounds coupled by the above. As such polyisocyanates having a uretdione bond, Clenova BF1540 (trade name, manufactured by Degussa), Clelan VPLS 2147, VPLS 2347 (trade name, manufactured by Bayer) and the like are commercially available.
[0016]
As the blocked polyisocyanate curing agent (C) in the present invention, a known blocked polyisocyanate commercially available for powder coating can be used. Specifically, compounds in which isocyanate is blocked with epsilon caprolactam (hereinafter referred to as E-CAP), methyl ethyl ketone oxime, methyl isobutyl ketone oxime, or triazine with IPDI or 4,4′-methylenebis (cyclohexyl isocyanate) as the main skeleton. , Compounds in which the blocking moiety is a uretdione bond, and the like. As such blocked polyisocyanates, Clenova B1530, B1065 (trade name, manufactured by Degussa), TPLS2007, FGB4553, Clerant Ui (trade name, manufactured by Bayer), Alcure 4470, 4430, 4431, 4450 (trade name, McWater) Etc.).
[0017]
The blocked polyisocyanate curing agent (C) is contained in an amount of 10 to 40 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the polyisocyanate curing agent (B) having a uretdione bond. If it is less than 10 parts by mass, impact resistance, adhesion and weather resistance are not exhibited, which is not preferable. If it exceeds 40 parts by mass, irregularities are not formed on the surface of the coating film.
[0018]
According to the present invention, a concavo-convex pattern having design properties (hereinafter, also referred to as a chijimi pattern) can be formed on the surface of the coating film, and the degree of the chijimi pattern (depending on the depth and size of the individual irregularities). Can be adjusted by the ratio of the polyisocyanate curing agent (B) having a uretdione bond and the blocked polyisocyanate curing agent (C). Although these reasons are not necessarily clear, it is considered that the compatibility between the fluorine-containing resin (A) having a hydroxyl group and the polyisocyanate curing agent (B) having a uretdione bond is extremely poor and causes phase separation during the curing reaction. It is done. The blocked polyisocyanate curing agent (C) changes the phase separation state by improving the compatibility between the fluorine-containing resin (A) and the polyisocyanate curing agent (B), and adjusts the degree of the Chijimi pattern. It is thought that it plays a role of complementing the non-uniform state of hardening due to separation.
[0019]
In the polyisocyanate curing agent (B), the ratio of the isocyanate group equivalent of (B) to the hydroxyl equivalent of the fluororesin (A) (hereinafter referred to as NCO / OH) is 0.6 to 1.2. It is preferable that it is contained in such a ratio. By being in this range, a sufficient Chijimi pattern can be formed. The ratio of the total of the isocyanate group equivalents of (B) and (C) to the hydroxyl equivalent of the fluororesin (A) (hereinafter referred to as T-NCO / OH) is 1.5 or less. preferable. By being 1.5 or less, it is possible to suppress a large amount of the curing agent component that cannot be crosslinked with the fluorine-containing resin, and it is possible to suppress the occurrence of problems such as deterioration of coating film performance and yellowing during paint baking and drying. . In particular, it is preferable that NCO / OH is 0.6 to 1.2 and T-NCO / OH is 1.5 or more.
[0020]
The fluororesin powder coating composition of the present invention can be produced by any known method. For example, after roughly mixing a fluorine-containing resin (A), a polyisocyanate curing agent (B) having a uretdione bond and a blocked polyisocyanate curing agent (C) with a mixer such as a Henschel mixer, biaxial or uniaxial , Or after performing hot melt kneading with a planetary type extruder, cold rolling with a cool roll, pulverizing using a rotary shearing pulverization such as a pin mill, a collision type pulverizer such as a jet mill, etc. It is a common production method to obtain powder as a powdered composition through classification using a mesh, classification using an air separator or the like.
[0021]
Although the particle diameter of the powdery composition is not particularly limited, the 50% volume average particle diameter is preferably 15 to 200 μm, more preferably 20 to 150 μm, and particularly preferably 20 to 100 μm. The 50% volume average particle diameter is the particle diameter at the entire 50% occupancy when the volume occupancy at each particle diameter is accumulated.
[0022]
In the composition for a fluororesin powder coating material of the present invention, the degree of the stigma pattern can be further finely adjusted by adjusting the particle size of the powdery composition. Specifically, in the particle size distribution, if the maximum particle size is large, the unevenness difference when forming the coating film is large, and if it is small, the unevenness difference is small.
[0023]
In the composition for a fluorine-containing resin powder coating of the present invention, a pigment used in a normal powder coating can be used.
In the present invention, a pigment having good weather resistance is suitable so that the resin characteristics of the fluororesin (A) can be maximized. Examples of such pigments include metal oxide pigments such as iron oxide, cobalt oxide, bismuth oxide, and surface-treated titanium oxide, and organic pigments such as perylene and diketopyrrolopyrrole.
[0024]
In the present invention, extender pigments, rust preventive pigments and the like can be used as long as they are added so as not to impair the weather resistance.
[0025]
In the composition for a fluororesin powder coating material of the present invention, other additives conventionally used for coating materials can be used as appropriate. Specific examples of other additives include antioxidants, sagging inhibitors, ultraviolet absorbers, light stabilizers, surface conditioners, slip agents, catalysts, and the like. The blending amount (mass basis) of other additives is appropriately selected from the range of about 0.1 to 50 parts with respect to 100 parts of the fluororesin.
[0026]
Moreover, in this invention, in the range which does not impair the weather resistance performance of the coating film formed from a fluorine-containing resin powder coating composition, other resins other than fluorine-containing resin (A), for example, polyester resin, acrylic resin, epoxy You may use resin etc. together.
[0027]
Using the composition for a fluororesin powder coating material of the present invention, it is possible to form a coating film having excellent weather resistance performance and a Chijimi pattern on the surface of various articles. Examples of materials for various articles include, for example, concrete, ALC (lightweight cellular concrete), GRC (glass fiber reinforced concrete), CFRC (carbon fiber reinforced concrete), stone, slate, glass and other inorganic materials, acrylic resin, polycarbonate resin, Organic materials such as vinyl chloride resin and polyethylene resin, rubber and other organic materials, aluminum, copper, brass, titanium, iron, stainless steel, galvanized steel, steel plates and other metal materials, wood, and FRP (glass fiber reinforced synthetic resin) And organic inorganic composite materials such as CFRP (carbon fiber reinforced synthetic resin).
[0028]
The fluorine-containing powder coating composition of the present invention may be applied directly to an article made of these materials, or may be applied after surface treatment such as primer or after undercoating. For materials with insufficient adhesion when applied directly, it is preferable to apply after applying surface treatment such as sanding or undercoating treatment.
[0029]
The fluorine-containing powder coating composition of the present invention is applied to the surface of the following article. For example, transportation equipment such as automobiles, trains, helicopters, boats, bicycles, snow vehicles, ropeways, lifts, fovercrafts, motorcycles, sashes, shutters, water tanks, doors, balconies, building skin panels, roofing materials Building parts such as stairs, skylights, concrete fences, building outer walls, guardrails, pedestrian bridges, soundproof walls, signs, highway side walls, railway viaducts, bridges and other road parts, tanks, pipes, towers, chimneys and other plant parts Agricultural equipment such as greenhouses, greenhouses, silos, agricultural sheets, communication equipment such as power poles, power transmission towers, parabolic antennas, electrical wiring boxes, lighting equipment, air conditioners outdoor equipment, electric equipment such as washing machines, and the like Covers, monuments, tombstones, paving materials, windshield sheets, waterproof sheets, building curing sheets, and the like.
[0030]
An article having a coating film formed from the composition for a fluororesin powder coating material of the present invention has a Chijimi pattern on the surface, and gives a high-class feeling while maintaining excellent weather resistance. For example, after uniformly coating the surface of an article made of a metal material such as stainless steel, zinc phosphate treated steel plate, brass, etc. with a commercially available electrostatic powder coating machine, fluid immersion apparatus, etc., a hot air furnace, an infrared furnace, a dielectric By baking in a heating furnace or the like, a coating film having good weather resistance can be formed.
[0031]
Moreover, even when a trace amount of the composition for a fluororesin powder coating material of the present invention is mixed in a conventional fluororesin powder coating material, the coating film does not cause defects such as repellency.
[0032]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to Examples and Comparative Examples. In addition, Examples 1-2 are Examples and Examples 3-6 are comparative examples.
[0033]
[Synthesis Example 1]
In a 3000 mL stainless steel pressure-resistant reactor equipped with a stirrer, 1000 g of xylene, 350 g of cyclohexyl vinyl ether (CHVE), 50 g of ethyl vinyl ether (EVE), 100 g of 4-hydroxybutyl vinyl ether (HBVE), 10 g of calcium carbonate and par 0.7 g of butyl perpivalate (PBPV) was charged, and dissolved oxygen in the liquid was removed by solidification and degassing with liquid nitrogen. Next, after introducing 500 g of chlorotrifluoroethylene (CTFE), the temperature was gradually raised and the temperature was maintained at 65 ° C. to carry out the polymerization reaction. After 10 hours, the reaction was stopped by cooling the reactor with water. After cooling the reaction solution to room temperature, the unreacted monomer is purged, the resulting reaction solution is filtered through diatomaceous earth to remove undissolved solids, and a solution of fluorinated copolymer A having a solid content concentration of 50%. Got. This solution was dried under reduced pressure to obtain a solid fluorine-containing copolymer A. The fluorine-containing copolymer A had a Tg of 55 ° C. and a hydroxyl value of 38 mgKOH / g.
[0034]
[Example 1]
580 g of fluorine-containing copolymer A, Clenova BF1540 (trade name: manufactured by Degussa, polyisocyanate curing agent having a uretdione bond with IPDI as the main skeleton) (NCO / OH ratio = 0.9), Clelan Ui ( Product name: 17 g (T-NCO / OH ratio = 1.0) of Bayer, polyisocyanate curing agent blocked with E-CAP with IPDI as main skeleton, 4 g of benzoin, BYK-360P (product) Name: 10 g of an acrylic acid oligomer type leveling agent manufactured by Big Chemie Co., Ltd. was placed in a high-speed mixer, mixed for 1 minute, kneaded with a biaxial kneader (manufactured by Prism Co., Ltd.) adjusted to 120 ° C., and discharged. The kneaded product is cold-rolled with a cooling roll, crushed with a jaw crusher, pulverized with a pin mill, and classified with a 200-mesh net. To obtain particles ▲ 1 ▼ fluorinated powder coating of 50% volume average particle size 32 [mu] m.
[0035]
[Example 2]
Example of preparing 580 g of fluorine-containing copolymer A, 160 g of cleran Ui (T-NCO / OH = 1.0), 4 g of benzoin, 10 g of BYK-364P, 300 g of titanium dioxide (R960 manufactured by DuPont) In the same manner as in No. 1, particles for fluorine-containing powder coating material (2) having a 50% volume average particle diameter of 33 μm were obtained.
[0036]
[Example 3]
580 g of fluorinated copolymer A, 125 g of Clenova BF1540 (NCO / OH ratio = 0.9), 45 g of cleran Ui (T-NCO / OH = 1.1), 4 g of benzoin, BYK-364P (trade name: 10 g of an acrylic acid oligomer-based leveling agent manufactured by BYK-Chemie Co., Ltd. and 300 g of titanium dioxide (R960 manufactured by DuPont) are treated in the same manner as in Preparation Example 1 for a fluorine-containing powder coating material having a 50% volume average particle size of 32 μm. Particles (3) were obtained.
[0037]
[Example 4]
580 g of fluorinated copolymer A, 160 g of Clenova BF1540 (NCO / OH ratio = 0.95), 10 g of cleran Ui (T-NCO / OH = 1.0), 4 g of benzoin, 10 g of BYK-364P, dioxide dioxide 300 g of titanium (R960: trade name, manufactured by DuPont) was treated in the same manner as in Preparation Example 1 to obtain particles (4) for fluorine-containing powder coating material having a 50% volume average particle diameter of 32 μm.
[0038]
[Creation Example 5]
580 g of fluorinated copolymer A, 90 g of Clenova BF1540 (NCO / OH ratio = 1.0), 80 g of cleran Ui, 4 g of benzoin, 10 g of BYK-364P, titanium dioxide (R960 manufactured by DuPont) Were treated in the same manner as in Preparation Example 1 to obtain particles (5) for fluorine-containing powder coating material having a 50% volume average particle diameter of 32 μm.
[0039]
[Creation Example 6]
580 g of fluorinated copolymer A, 170 g of Clenova BF1540, (NCO / OH ratio = 1.0), 4 g of benzoin, 10 g of BYK-364P, 300 g of titanium dioxide (R960 manufactured by DuPont) The same treatment as in Example 1 was performed to obtain particles (6) for fluorine-containing powder coating material having a 50% volume average particle diameter of 32 μm.
[0040]
[Example 1]
Using a powder electrostatic coating device (GX electrostatic coating machine manufactured by Nihon Parkerizing Co., Ltd.), the particles for fluorine-containing powder coating (1) obtained in Preparation Example 1 were coated with a coating thickness of 50 μm at a load voltage of −80 kv. The surface of the chromate-treated aluminum plate was painted and baked so as to be thick, and a coating film was formed. In addition, baking was performed for 20 minutes in 200 degreeC atmosphere using the hot-air circulation type dryer. The coating film evaluation was carried out by visually observing the presence or absence of a Chijimi pattern on the coating film surface, impact resistance, cross-cut adhesion, and weather resistance evaluation. The evaluation results are summarized in Table 1.
Impact resistance: Using a DuPont impact tester, the maximum weight drop height (cm) at which the coating film was not cracked or peeled was measured. The conditions were a punch diameter of 1/2 inch and the weight weight was 500 g.
Cross grid adhesion: 100 square grids of 1 mm square were prepared, and a peel-off test was performed with cello tape (registered trademark) to measure the remaining number.
Weather resistance: Retention rate of 60-degree specular gloss value after 3000 hours of accelerated weather resistance test with a xenon weatherometer.
[0041]
[Example 2]
A coating film was formed in the same manner as in Example 1 except that the fluorine-containing powder coating particle (1) in Example 1 was changed to the fluorine-containing powder coating particle (3) obtained in Preparation Example 3. The membrane was evaluated. The evaluation results are summarized in Table 1.
[0042]
[Examples 3 to 6]
The coating film was the same as in Example 1 except that the fluorine-containing powder coating particle (1) in Example 1 was changed to the fluorine-containing powder coating particle (2), (4), (5), and (6). Table 1 summarizes the results of the evaluation of the coating film and the evaluation of the coating film.
[0043]
[Table 1]
Figure 2004027115
[0044]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the coating film which has the uneven | corrugated pattern which has a fabric-like design property on the surface, and maintains a high-quality feeling, maintaining the outstanding weather resistance performance of a fluororesin can be formed. Furthermore, the coating film made of the composition for fluorine-containing resin powder coating of the present invention has good impact resistance and adhesion to a substrate, and has excellent performance as a coating.

Claims (1)

水酸基を有する含フッ素樹脂(A)、ウレトジオン結合を有するポリイソシアネート硬化剤(B)およびブロック化ポリイソシアネート硬化剤(C)を含有し、(B)の100質量部に対し(C)が10〜40質量部含まれることを特徴とする含フッ素樹脂粉体塗料用組成物。It contains a fluorine-containing resin (A) having a hydroxyl group, a polyisocyanate curing agent (B) having a uretdione bond, and a blocked polyisocyanate curing agent (C). A composition for a fluororesin powder coating material, comprising 40 parts by mass.
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