JP2004026038A - Dashboard and vehicular air-conditioner installed therein - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多様な機器を収容するために用いられるダッシュボード、及びこれに備えられる車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車内の前側にはダッシュボードと呼ばれる各種の機器を収容するための筐体が備えられている。
このダッシュボードは、車幅方向に長い形状とされ、例えば、運転席側には速度計などを有する計器類が取り付けられ、また、助手席側には小物を入れるグローブボックスや、エアバックが取り付けられる。さらに、車幅方向の左右中央には車内空調を制御するための操作パネルや、ラジオ等のオーディオ機器が、さらにはナビゲーション用のディスプレイ等が必要に応じて取り付けられる。
【0003】
そして、このようなダッシュボードの適所には、車内の空調や運転環境を確保するための複数の吹出口が備えられている。これら各吹出口は、内部に収容された車両用空調装置において生成された空調空気を上記各吹出口から適宜送風する役目を担い、乗員に対する快適な運転環境を提供している。
【0004】
さて、ダッシュボードに備わる1つの吹出口としてデフロスト吹出口がある。デフロスト吹出口は、運転時におけるフロントガラスの視界を確保するために曇り取り、霜取りを行うものであり、フロントガラスの下方で、なお且つ、フロントガラスの下端部に沿って複数配置されている。このデフロスト吹出口から送風される空気は、上述した役目を担うために車両用空調装置で除湿された空気、あるいは、除霜するための温風であり、これら送風される空調空気の吹き出し方向はフロントガラスに限定されている。したがって、デフロスト吹出口には左右方向の吹き出しを導く固定されたルーバが備えられる程度の構成が一般的であり、水平面に対する吹き出し角度は常に一定とされている。
【0005】
また、車両用空調装置は、各種機器を複合させてユニット化し、小型に構成することでエンジンルームと車内とを仕切るバルクヘッドの車内側に位置しており、言い換えれば、上記説明したダッシュボード内に車両用空調装置の主たる部分である本体部が備えられる。
【0006】
車両用空調装置の本体部の外観形状をなすケーシング内には、冷凍サイクルを循環する冷媒と、吸入した空気とを熱交換させるエバポレータや、エンジン冷却用の冷却水を取り入れてケーシング内を通過する空気を暖めるヒータコア等がある。ヒータコアの近傍には、ここを通過する空気量を調節する温調ダンパが備わり、この温調ダンパを各運転モードに応じて動作させることにより、ヒータコアに空気を通過させて暖房運転を行ったり、通過させないことで冷房運転を行ったり、さらには混ぜ合わせて温度調節を行っている。
【0007】
ケーシングの一端には、空気を吸入するための空気吸入口が設けられており、この空気吸入口から車外の空気(以下「外気」という。)または、車内の空気(以下「内気」という。)のどちらかが吸入される。上記どちらかの空気を選択することは、空気吸入口に備わる内外気切替ダンパによって行われ、例えば、空気吸入口の開口部が複数あって、1つの開口部に対して他の開口部を略直角方向に位置させることにより、内外気切替ダンパが90度で回動すると一方の開口部が閉塞されて他方の開口部が開口することになる。したがって、このような内外気切替ダンパの回動動作によって、ケーシング内に外気が取り込まれたり、内気が取り込まれたりする。
【0008】
ケーシング内に取り込まれた空気(外気または内気)は、空気の流れにおける下流側に備わる送風ブロアによって吸引されつつエバポレータやヒータコアに送られる。そして、エバポレータを通過することで空気中の熱が冷媒に奪われて空気は冷却され、また、ヒータコアを通過することで空気は暖められてケーシング内のさらなる下流側に流通する。
【0009】
エバポレータを通過した冷却空気は、冷房運転であるためにヒータコアを通過しないでヒータコアの下流側の空間である温調チャンバ内に入る。そして、ここから各運転モードに応じた各開口部からダクトを介してダッシュボードの各吹出口に送られる。そして、所定の吹出口から車内あるいはフロントガラスに向かって送風されることになる。
温調チャンバはエバポレータを通過した冷却空気と、ヒータコアを通過した加熱空気とを混合する空間であり、温調とは温度調節を意味するものである。
【0010】
また、エバポレータを含んで構成される冷凍回路について説明すると、該冷凍回路内には上記エバポレータに加えて、駆動源(例えば車両走行用のエンジン等)から駆動力を得て駆動し、気相状態の冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された冷媒を外気との間で熱交換して冷却するガスクーラと、該ガスクーラの出口側で冷媒を減圧して低温低圧の気液二相流を生成する絞り装置とが備えられている。
【0011】
先に説明したエバポレータは、車内の冷却手段をなす蒸発器であり、気液二相流の冷媒は蒸発器内で気化(蒸発)する際に、ケーシング内を流通する内気あるいは外気から蒸発熱を奪って空気を冷却する役目を担っている。そして、圧縮機、ガスクーラ、絞り装置、及びエバポレータは、冷媒配管により直列に接続され、冷媒が状態変化を繰り返して循環する冷凍回路としての閉回路が構成されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
さて、このようなデフロスト吹出口を備えたダッシュボード、及び空調空気を供給するためにダッシュボード内に備えられた車両用空調装置において、該車両用空調装置の冷房運転を行う際には、ダッシュボードの前面の適所に配置されたFACE吹出口から送風を行うように運転制御あるいは操作されることが一般的である。
また、制御目標となる設定温度に車内温度を到達させるべく自動運転を行うオートエアコン(車両用空調装置)の場合、この自動運転における冷房運転が上記FACE吹出口からの送風のみ限定した運転となっている。
【0013】
これによって、乗員の頭部を含む上半身に直接冷風が吹き付けやすい状態となるため、乗員の体質、服装等によっては乗員の体調低下を招いたり、皮脂の乾燥を招いたりすることにもなり兼ねなかった。また、このことを回避すべく、乗員がFACE吹出口に備わるルーバを左右に調整することで冷風を直接あてないようにすることは可能であるが、車内の冷却効果が薄れやすくなるため、良き解決策とは言えなかった。
【0014】
また、上記問題を解決するために手動操作のマニュアルエアコン(車両用空調装置)や、オートエアコンの手動操作において、デフロスト吹出口を用いて空調された冷却空気を送風する方法が乗員の操作によって行われることが度々あった。
【0015】
しかしながら、デフロスト吹出口から送風された冷却空気は、フロントガラスに当たることを前提としているため、冷却空気の温度と、外気温度との温度差によって外気の水分がフロントガラスの車外側で結露し曇りが生じることが多々あった。
この場合、曇りによって運転視界が低下することは避けられず、このことによれば、先に説明した乗員に対する冷却空気の吹き付けを回避する有効な手立てとは言えなかった。
【0016】
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、車内の空調を行う上での乗員に対するフィーリングの向上をより高めるとともに、運転環境を高く確保できるダッシュボード及びこれに備わる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用することとした。
請求項1記載の発明は、車両用空調装置にて生成された空調空気を導く複数のダクトに接続されて供給された空調空気を車内に向かって送風する複数の吹出口を備えたダッシュボードにおいて、フロントガラスに向かって送風を行うデフロスト吹出口に、吹き出し角度を変更する風向変更手段が備えられていることを特徴としている。
【0018】
車内のダッシュボードには、従来よりフロントガラスに向かって送風を行うデフロスト吹出口が備えられている。本発明においては、該デフロスト吹出口に風向変更手段が備えられているので、ここから送風される空調空気は風向変更手段の動作に応じて吹き出し方向が変更される。
したがって、吹き出された空気は、例えば、フロントガラスへの吹き付け位置が調節され、また、フロントガラスに吹き付けることなく車内に向かって送風されることになる。つまり、フロントガラスの曇り取り、霜取りに機能が限定されたデフロスト吹出口が、本発明の構成によって車内の空調を担う吹出口としても機能することになる。
【0019】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のダッシュボードにおいて、前記風向変更手段が、前記デフロスト吹出口の開口形状を変化させる開口形状変更手段であることを特徴としている。
【0020】
このような構成とすることで、開口形状変更手段によりデフロスト吹出口の開口形状が変更され、この開口形状の変化に応じて、ここから吹き出される空調空気の流れが誘導されることになる。これによって、デフロスト吹出口での吹き出し方向が変更されることになり、フロントガラスに吹き付けさせずに車内への送風を行うことも可能となる。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のダッシュボードにおいて、前記開口形状変更手段が、前記デフロスト吹出口の外周部における車内の居住空間側に位置して回転する棒状の回転体とされ、該回転体には角部と丸み部とが形成されていることを特徴としている。
【0022】
このような構成により、回転体を回転させてデフロスト吹出口に回転体の角部を位置させることで、角部の形状に沿った送風がなされることになり、回転体の配置を考慮すると、この形状による吹き出し方向がフロントガラスに規定されやすくなる。
また、回転体を回転させてデフロスト吹出口に回転体の丸み部を位置させることで、この形状に追従した送風が行われる。この結果、吹き出し角度が低下して吹き出された空気の主流がフロントガラスに当たることが回避され、車内の上方から居住空間側に向かって送風されることになる。
なお、角部及び丸み部はそれぞれ1つに限定されるものではなく、例えば、棒状の回転体が直方体であれば4つの角部を有するので、2つの角部を丸めることで上記丸み部を2つ形成し、それぞれの丸み部を異なる円弧で形成することとしてもよい。
【0023】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のダッシュボードにおいて、前記回転体の前記丸み部の丸め半径が前記デフロスト吹出口の開口部前後寸法の3倍以上とされていることを特徴としている。
【0024】
回転体に形成された丸み部の丸め半径がデフロスト吹出口の開口部前後寸法、つまり開口幅の3倍以上の緩やかな円弧状の丸みとされているので、丸み部に対し送風される空気の追従性がよくなり、吹き出し角度が効果的に低下する。したがって、丸み部がデフロスタ吹出口に位置する場合であれば、より多くの空調空気がフロントガラスに向かうことなく車内の居住空間側に送風されることになる。
【0025】
請求項5記載の発明は、請求項1記載のダッシュボードにおいて、前記風向変更手段が、前記デフロスト吹出口内にて回動可能に支持された板状部材であることを特徴としている。
【0026】
このような構成とすることで、板状部材の回動位置によってここを通過する空調空気が整流されながら誘導されることになり、誘導された空気は板状部材の回動角度に応じた吹き出し角度にてデフロスト吹出口から送風されることになる。したがって、板状部材の回動によって、デフロスト吹出口から送風された空調空気は一方でフロントガラスの曇り取り、霜取りを行いつつ、他方で車内の空調を主として行うこととなる。
【0027】
請求項6記載の発明は、請求項5記載のダッシュボードにおいて、空気の流れ方向における前記板状部材の上流側端部には、シール部材が設けられていることを特徴としている。
【0028】
板状部材の上流側端部にシール部材が設けられることにより、該板状部材が回動するとデフロスト吹出口内の内面にシール部材が接する。これにより、板状部材をすり抜ける空気は意としない方向に漏れることなく、板状部材の回動角度に応じて的確に誘導され整流された状態で送風されることになる。
【0029】
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のダッシュボードにおいて、前記風向変更手段が、車両用空調装置から伝達される制御信号、または動力によって動作することを特徴としている。
【0030】
このような構成により、ダッシュボードのデフロスト吹出口に備えられた風向変更手段は、車内の空調を行う車両用空調装置の制御に応じて動作することになり、車両用空調装置が有する各運転モードに応じてデフロスト吹出口が使用されると、ここからの吹き出し方向が適宜変更されることになる。
【0031】
請求項8記載の発明は、ケーシングの一端に空気を吸入する吸入口を備えるとともに、他端にケーシング内で空調された空気を各運転モードに応じて送風する複数の開口部を備えた車両用空調装置において、前記開口部の1つが、請求項1から請求項7のいずれか1項記載のダッシュボードに形成されたデフロスト吹出口に連通するデフロスト開口部であることを特徴としている。
【0032】
このような車両用空調装置により、ケーシング内にて空調された空気は、デフロスト開口部からデフロスト吹出口に導かれ、ここからフロントガラスまたは車内上方に向かって吹き出されることになる。なお、上記開口部の1つとは、デフロスト吹出口に連通する機能的に同一な開口部を意味するものであり、同様な機能を有する複数の開口部を含むものである。
【0033】
請求項9記載の発明は、制御目標とされた設定温度と車内温度とを比較して各運転モードを決定するとともに、前記各運転モードに応じて各吹出口からの送風量及び送風温度を調節する車両用空調装置の運転方法において、前記各運転モードの1つとして、前記設定温度よりも前記車内温度が低い場合に、デフロスト吹出口からの吹き出し角度を低減させ、送風した空調空気の主流をフロントガラスに当てることなく車内上方に向かって送風する冷房運転を行う運転モードが設けられていることを特徴としている。
【0034】
車両用空調装置は、設定温度よりも車内温度が低いために冷却空気を乗員に直接吹き付けることなくマイルドな冷房運転の必要性を判断すると、冷却した空調空気をデフロスト吹出口から低い角度で送風を行うことでフロントガラスの車外側に曇りを生じさせないで、車内上方に送風を行う運転モードを用いて冷房運転を行う。これによって、冷却空気は車内の上方に向かいながら自らの重みで次第に下方に降下して車内全体を冷却するマイルドな冷房運転となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のダッシュボード及び車両用空調装置に係る各実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する各実施形態におけるダッシュボードの形状や構成、及び、車両用空調装置の機能及び構成についてはこれに限定解釈されるものでない。
【0036】
[第1の実施形態]
図1は、ダッシュボード及びこの内部に備えられた車両用空調装置の概略構成を示した部分断面図である。
ダッシュボード20は、車内Sの前側で、なお且つフロントガラス31(材質はガラスに限定されるものではない。)の下方に位置して備えられている。このダッシュボード20の外表面には3種類の吹出口が形成されており、1つはダッシュボード20の上面で、なお且つフロントガラス31の下端部に隣接して設けられたデフロスト吹出口21であり、フロントガラス31の下端部に沿って複数箇所に備えられている。
また、その他の吹出口として、ダッシュボード20の前面の適所には、複数のFACE吹出口22が備えられており、また、ダッシュボード20の下方には図示しないFOOT吹出口が備えられている。
【0037】
ダッシュボード20の内部には、車両用空調装置の主たる機器を備えた本体部(一般に「HVAC」と呼ばれる。)が収容されている。この本体部は、符号11にて示すケーシングによってその外観形状が形成されている。
【0038】
ケーシング11内は、その内空間が車内Sへの空気の供給流路となるもので、この空間内には、図示しないエバポレータ、ヒータコア、空気の流れ方向を変更する各ダンパ、センサ等が備えられている。そして、図に示すように前記ダンパの1つとして、ケーシング11内からFACE吹出口22またはデフロスト吹出口21への空調空気の供給先を切り替えるFACE・DEF切替ダンパ12が備えられている。なお、このFACE・DEF切替ダンパ12は、FACE吹出口22またはデフロスト吹出口21のどちらか一方から送風を可能とする共用型のダンパであるが、特にこれに限定されるものではなく、それぞれ独立に備えられる場合もある。
【0039】
また、ケーシング11とデフロスト吹出口21、及びケーシング11とFACE吹出口22とを連通させる各ダクト11a,11bが備えられており、距離や場所に応じてケーシング11と一体に形成されたダクト、あるいは、別部品とされたダクトが用いられている。
また、本発明に言うデフロスト開口部とは、FACE・DEF切替ダンパ12がデフロスト用のダクト11aに繋がる風路に当たる部分を言うものであり、図において符号13に示されるものである。
【0040】
さて、本発明に係るデフロスト吹出口21の構成について説明する。
図1(a)に示すように、デフロスト吹出口21の外周部における車内Sの居住空間側には、紙面に対して垂直な回転軸23aにより回転する棒状の回転ガイド23(回転体)が設けられている。この回転ガイド23は、各々のデフロスト吹出口21の開口形状に応じた長さで形成されており、また、回転軸23aに直角に交わる断面が、ほぼ直角な角部Cと、丸み部Bとが形成されている。
【0041】
角部Cは、デフロスト吹出口21に繋がるダクト11aの形状に合わせて連続する壁面と、ダッシュボード20の上面に連続する壁面との2つの壁面によって形成されており、これら各壁面のなす角度によって多少の前後はあるがほぼ直角とされている。
また、この角部Cには、この開口部前後寸法の3倍未満の丸みが形成されている。
また、丸み部Bは、丸め半径R=デフロスト吹出口21の開口部前後寸法Hの3倍以上、の円弧形状にて形成されている。なお、この開口部前後寸法Hは図5に示されるものである。
【0042】
このように、本実施形態において用いられる回転ガイド23は、丸み半径Rの2倍の直径にて円筒形状に形成されつつ、その一部に角部Cが形成された形状となっている。
また、回転ガイド23が備えられるダッシュボード20側には、該回転ガイド23を嵌め込んで、なお且つ、回転自在に支持する円弧形状を有してくり抜かれた凹所21aが形成されている。この凹所21aの形状は、回転ガイド23の外観形状の応じて形成されることは言うまでもない。
【0043】
そして、図1(a)に示すように、回転ガイド23の回転によって角部Cがデフロスト吹出口21に位置すると、この回転ガイド23の角部Cの形状による吹き出し方向がフロントガラス31を目標とするように規定されることになる。
つまり、回転ガイド23の配置を考慮すると、水平面に対する吹き出し角度θが増大して直角に近い吹き出し角度が得られることになり、言い換えれば、回転ガイド23における開口部分での接線がフロントガラス31に交わることとなる。
【0044】
このことによって、ケーシング11内にて空調された空気は、角部Cの形状に沿って吹き出され、フロントガラス31に鋭角で当たった後に該フロントガラス31の車内S側表面に沿って流通し、曇り取りや霜取りを行うこととなる。
【0045】
また、図1(b)に示すように、回転ガイド23の回転によって丸み部Bがデフロスト吹出口21に位置することで、この形状に追従した送風がなされることとなり、ケーシング11内にて空調された空気は、この主流がフロントガラス31に吹き付けることはなく、車内Sの居住空間側に向かってデフロスト吹出口21の配置の関係から帯状となって緩やかに送風されることになる。
【0046】
ところで、回転ガイド23に形成された丸み部Bの丸め半径Rについて、図4のグラフ線図を用いて説明する。ここに示されるグラフ線図は、横軸に示される半径Rに対して縦軸に吹き出し角度θの変化を示したものである。
なお、半径Rは、図5の符号Hに示すデフロスト吹出口21の開口部前後寸法Hを基準にした数値で示されている。そして、図5のH寸法がデフロスト吹出口の開口部前後寸法を示している。
【0047】
ここから読み取れるように、丸め半径RがH寸法の3倍を境に吹き出し角度の急激な低下が得られた。つまり、丸め半径R≧H寸法の3倍とすることで吹き出し角度を大きく変化させることができ、デフロスト吹出口21から送風する空調空気をフロントガラス31に直接当てることなく、車内Sの居住空間側に向かって送風を行えることが明らかとなった。なお、実際にはフロントガラス31の傾斜角度を考慮して的確な吹き出し角度を得ることは言うまでもない。
【0048】
また、回転ガイド23は、車両用空調装置10に設定された各運転モードに応じて自動で回転動作する構成とされている。より詳しく説明すると、回転ガイド23の回転軸23aには、リンク機構等を介して回転ガイド用駆動モータ(図示せず)が接続されている。この回転ガイド用駆動モータは、車両用空調装置10の運転を制御する図示しない制御装置の制御下に置かれている。
【0049】
車内Sに対する空調を自動で制御するオートエアコン(車両用空調装置)であれば、制御装置が制御目標となる設定温度と車内温度とを比較して冷房運転の必要性があると判断すると、冷房運転の1つの運転モードとしてデフロスト吹出口21から冷却空気を送風する運転モードを選択し実行する。
この際、制御装置はFACE・DEF切替ダンパ12を回動させてデフロスト吹出口21に連通するダクト11aに冷却空気を導き入れるように指示を促すとともに、回転ガイド23の丸み部Bをデフロスト吹出口21に位置させるように回転ガイド用駆動モータに指示を促して送風を行う。
【0050】
また、デフロスト運転の必要性があると制御装置が判断した場合、回転ガイド23の角部Cをデフロスト吹出口21に位置させるように回転ガイド用駆動モータに指示を促して送風を行う。
【0051】
これによって、回転ガイド23は、ダッシュボード20に備えられつつ、車両用空調装置10の各運転モードに応じて動作することになり、図1(b)に示す冷房運転においては、フロントガラス31を曇らせることなくデフロスト吹出口21での車内空調を行うことが可能となる。また、従来通りにフロントガラス31の曇り取り、霜取りが必要とされた場合には、図1(a)に示すように、回転ガイド23の回転動作によってデフロスト運転を行うことが可能となる。
【0052】
以上説明した本実施形態におけるダッシュボード20及びこれに備わる車両用空調装置10によれば、以下の効果を奏する。
空調された空気の吹き出し方向、より言うなれば吹き出し角度の変更により、フロントガラス31の曇り取り、霜取りを行うことができるとともに、空調空気を車内Sに向かって送風して快適な車内環境を構築することができる。
さらに、デフロスト吹出口21がダッシュボード20の左右方向に沿って複数備えられることにより、車内Sの全域に渡って効率的な送風を行うことができる。
また、冷房運転時に空調された冷却空気をデフロスト吹出口21から送風する場合であっても、フロントガラス31の車外側を曇らせずに車内Sへの送風を行うことができる。
また、回転ガイド23の動作によって吹き出し角度・方向が容易に変更できるので、コストを抑えてより機能性の高いダッシュボード20及び車両用空調装置10を実現することができる。
【0053】
なお、本実施形態では、回転ガイド23に形成される角部C及び丸み部Bがそれぞれ1箇所づつ形成された場合を示したが、これに限定解釈されるものではない。例として挙げるならば、回転ガイド23を直方体として考えた場合、この直方体に4つの角部を有するので、このうち2つの角部を丸めることで上記丸み部Bを2つ形成し、それぞれの丸み部を異なる丸め半径Rにて形成することとしてもよい。
これによれば、車内Sへの吹き出し方向を回転ガイド23の回転角度に応じて適宜調節することができ、乗員に対するフィーリング向上をより効果的に高めることが可能となる。
【0054】
また、冷房運転等を行う際に1つの運転モードとしてデフロスト吹出口21からの送風に限定して説明したが、FACE・DEF切替ダンパ12の動作を制御してFACE吹出口22からの送風をさらに追加して冷房運転等を行うこととしてもよい。
この場合、多くの吹出口(21,22等)を用いて送風を行うことで各吹出口における風量の低下が生じるが、乗員に対する風当たりが和らぎ、緩やかな送風を行いつつ的確な空調運転を行うことが可能となる。
【0055】
また、回転ガイド23は制御装置に制御された回転ガイド用駆動モータによって自動で回転する構成にて説明したが、回転軸23aにダイヤル等を取り付けて手動で回転させるものであってもよい。
【0056】
[第2の実施形態]
次に、本発明に係る第2の実施形態について図2を参照しながら説明する。
図2は本実施形態におけるダッシュボード及び車両用空調装置の概略構成を説明する断面図である。なお、図に示す構成は第1の実施形態に比較してデフロスト吹出口21の構成が異なるので、この点について説明するものとし、その他の構成については第1の実施形態と同様であるので一部説明を省略する。
【0057】
デフロスト吹出口21には、紙面に対して垂直な回転軸24a,25aをほぼ中央部にそれぞれ有して、これら回転軸24a,25aにて回動可能に支持された第1及び第2の回転ルーバ24,25(板状部材)が備えられている。第1の回転ルーバ24は、デフロスト吹出口21のフロントガラス31側に位置しており、また、第2の回転ルーバ25は、デフロスト吹出口21の車内Sの居住空間側に位置しており、これらは互いに平行に配置され、且つ、互いに同調して回動する構成となっている。また、それぞれの回転ルーバ24,25の断面形状は翼形状とされ、ここを通過する空気の整流を行っている。
【0058】
また、回転ルーバ24,25の下端部、換言すると、送風される空気の流れ方向における上流側には、それぞれゴム板24b、25b(シール部材)が設けられている。このゴム板24b,25bは、両回転ルーバ24,25が回動した際に一方側がダクト11aの内壁面に接触することで、意としない方向に流れる空気の漏れを防ぐ役目を担っている。
【0059】
また、第1及び第2の回転ルーバ24,25は、車両用空調装置10に設定された各運転モードに応じて自動で回転動作する構成とされている。より詳しく説明すると、両回転ルーバ24,25の各回転軸24a,25aには、リンク機構や伝達手段等を介して回転ルーバ用駆動モータ(図示せず)が接続されている。この回転ルーバ用駆動モータは、車両用空調装置10の運転を制御する図示しない制御装置の制御下に置かれている。
【0060】
車両用空調装置10が有する各運転モードにおける板状部材24,25の回動動作、及び送風される空調空気の流れについて説明する。
図2(a)に示すように、両回転ルーバ24,25の外表面に接する接線がフロントガラス31に交わるように両回転ルーバ24,25を回動させることにより、デフロスト吹出口21から吹き出された空調空気はフロントガラス31に吹き付けられる。したがって、デフロスト吹出口21から吹き出された空調空気は、フロントガラス31の車内S側の表面に沿って流通することになり、これによって、フロントガラス31の曇り取り、霜取りが行われることになる。
【0061】
また、回転ルーバ24,25を多少傾けることで、フロントガラス31の下方から上方の間の任意な位置に空調された空気を直接吹き付けることも可能とされ、フロントガラス31の曇り等は早急に除去されることになる。
【0062】
また、図2(b)に示すように、両回転ルーバ24,25の外表面に接する接線がフロントガラス31に交わらないように両回転ルーバ24,25を回動させることにより、デフロスト吹出口21から吹き出された空調空気の主流はフロントガラス31に当たることなく、車内Sの居住空間側に向かって帯状に送風される。より具体的に言うなれば、吹き出し角度θがデフロスト運転時よりも大幅に低下し、フロントガラス31の傾斜角よりも小さくなる。
【0063】
これによって、両回転ルーバ24,25に整流されてなお且つ誘導された冷却空気は、冷房運転であればフロントガラス31の車外側に結露を生じさせることはなく、また、乗員に直接吹き付けることはないので、乗員に対してフィーリングのよい車内Sの冷却が行われることになる。
【0064】
以上説明した本実施形態におけるダッシュボード20及び車両用空調装置10によれば、第1の実施形態に加えて以下の効果を奏する。
デフロスト吹出口を通過する空調空気を吹き出し方向により的確に、且つ任意な方向で誘導することができ、目標とする位置、例えば車内Sの上方や、フロントガラスの任意な位置等に、より多くの空調空気を確実に送風することができる。
また、回転ルーバ24,25の下端部にゴム板24b、25bを追加した構成により、吹き出される空気を意とする方向に無駄なく送風することができる。
【0065】
なお、本実施形態の変形例として、第1の実施形態と同様に手動で両回転ルーバ24,25を回動させることとしてもよい。また、回転ルーバ24,25の設置個数についてはこれに限定されるものではなく、例えば、構成の簡略化を導くために1枚とすることとしてもよい。
【0066】
[第3の実施形態]
次に、本発明に係る第3の実施形態について図3を参照しながら説明する。
図3は本実施形態におけるダッシュボード及び車両用空調装置の概略構成を説明する断面図である。なお、図に示す構成は第1及び第2の実施形態に比較してデフロスト吹出口21の構成が異なるので、この点について説明するものとし、その他の構成については第1または第2の実施形態と同様であるので一部説明を省略する。
【0067】
デフロスト吹出口21には、紙面に対して垂直な回転軸26a,27aを下端部にそれぞれ有して、これら回転軸26a,27aにて回動可能に支持された第1及び第2の導風板26,27(板状部材)が備えられている。
【0068】
それぞれの導風板26,27は、ダクト11aの壁面に連続する壁面をそれぞれで有して形成されている。また、第1の導風板26は、デフロスト吹出口21のフロントガラス31側の切欠部21bに格納可能とされて配置され、また、第2の導風板27は、デフロスト吹出口21の車内Sの居住空間側の切欠部21cに格納可能とされて配置されている。
【0069】
これら導風板26,27は、互いに略平行に配置されており、それぞれの上端部に有する回転軸26b,27bが連結部材28に連結されることによって、互いに同調して回動する構成となっている。
そして、連結部材28が車両1の前後方向にスライドすることによって各導風板26,27の傾斜角度は変化し、デフロスト吹出口21から送風される空気の吹き出し角度が適宜変更される。
なお、上記説明した構成は、本発明における開口形状変更手段を言うものであり、連結部材28のスライド動作によってデフロスト吹出口21の開口形状は変化する。
【0070】
したがって、図3(a)に示すように、連結部材28を車両1の前方側(紙面にて左側)にスライドさせることにより、デフロスト吹出口21の吹き出し角度θは直角に近づくように増大し、空調された空気はフロントガラス31に向かって送風されることになる。これによって、フロントガラス31の曇り取り、霜取りを行うデフロスト運転がなされることとなる。
【0071】
また、図3(b)に示すように、連結部材28を車両1の後方側(紙面にて右側)にスライドさせることにより、デフロスト吹出口21の吹き出し角度θは次第に低下し、空調された空気の主流はフロントガラス31に当たることなく車内Sの居住空間側に送風されることになる。これによって、フロントガラス31の車外側での結露による曇りを生じさせることなく、車内Sに対する冷房運転等の空調運転がなされることとなる。
【0072】
以上説明した本実施形態におけるダッシュボード20及び車両用空調装置10によれば、第1及び第2の実施形態に加えて以下の効果を奏する。
ダクト11aの壁面に沿って連続する各導風板26,27の設置により、ここを通過する空気の流れを悪化させずに誘導することができる。また、高い剛性を得て比較的容易な構造でなお且つ操作しやすい構造を得ることができる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明におけるダッシュボード及びこれに備わる車両用空調装置によれば以下の効果を奏することができる。
請求項1記載の発明に係るダッシュボードによれば、フロントガラスに向かって送風を行うデフロスト吹出口に、吹き出し角度を変更する風向変更手段が備えられているので、空調空気の吹き出し角度、言い換えれば、吹き出し方向の変更により、フロントガラスの曇り取り、霜取りを的確に行うことができるとともに、空調空気を車内に送風して快適な車内環境を構築することができる。また、例えば、低温な空調空気をデフロスト吹出口から送風する場合であっても、フロントガラスの車外側を曇らせることなく車内への送風を行うことができる。
【0074】
請求項2記載の発明によれば、風向変更手段がデフロスト吹出口の開口形状を変化させる開口形状変更手段であるので、開口形状変更手段の動作によってデフロスト吹出口から送風される空調空気の吹き出し角度、つまりは吹き出し方向を適宜調節することができ、フロントガラスの曇り取り、霜取りをより的確に行えるとともに、低温な空調空気を送風する場合でもフロントガラスの車外側を曇らせることなく車内への送風を行うことができる。
【0075】
請求項3記載の発明によれば、開口形状変更手段が、デフロスト吹出口の外周部における車内の居住空間側に位置して回転する棒状の回転体とされ、該回転体には角部と丸み部とが形成されているので、回転体を回転させることによってデフロスト吹出口から送風される空調空気の吹き出し角度、つまりは吹き出し方向を容易に変更することができる。
【0076】
請求項4記載の発明によれば、回転体の丸み部の丸め半径がデフロスト吹出口の開口部前後寸法の3倍以上とされているので、丸み部がデフロスト吹出口に位置した場合での該丸み部に対する空調空気の追従性がよくなり、吹き出し角度が効果的に低下してより多くの空調空気を車内の居住空間側に送風することができる。また、上記送風におけるフロントガラスへの吹き付けがより減少するため、例えば、空調空気が低温であってもフロントガラスの車外側が曇ることをより的確に回避することができる。
【0077】
請求項5記載の発明によれば、本発明に係る風向変更手段が、デフロスト吹出口内にて回動可能に支持された板状部材であるので、該板状部材の回動動作によってデフロスト吹出口から送風される空調空気の吹き出し角度、言い換えれば吹き出し方向を任意に調節することができ、フロントガラスの曇り取り、霜取りをより的確、且つ容易に行えるとともに、低温な空調空気を送風する場合でもフロントガラスの車外側を曇らせることなく、吹き出し方向の自由度を高めて車内への送風を行うことができる。
【0078】
請求項6記載の発明によれば、空気の流れ方向における前記板状部材の上流側端部にはシール部材が設けられているので、通過する空調空気を吹き出し方向により的確に誘導することができ、目標とする位置、例えば車内の上方や、フロントガラスに、より多くの空調空気を確実に送風することができる。したがって、車両用空調装置の運転能力を高めるダッシュボードを実現することができる。
【0079】
請求項7記載の発明によれば、車両用空調装置から伝達される制御信号、または動力によって風向変更手段が動作する構成とされているので、車両用空調装置の運転に応じてデフロスト吹出口からの最適な吹き出し方向を得ることができ、車両用空調装置の運転に見合った機能的なダッシュボードを実現することができる。
【0080】
請求項8記載の発明によれば、ケーシングに備わる開口部の1つは、請求項1から請求項7のいずれか1項記載のダッシュボードに形成されたデフロスト吹出口に連通するデフロスト開口部が形成されているので、ケーシング内にて空調された空気をデフロスト吹出口からフロントガラスまたは車内上方に吹き出すことが可能となり、フロントガラスを曇らせることなく車内空調を行うことができるとともに、デフロスト機能が向上した高機能な車両用空調装置を実現することができる。
【0081】
請求項9記載の発明によれば、車両用空調装置の各運転モードの1つとして、設定温度よりも車内温度が高い場合に、デフロスト吹出口からの吹き出し角度を低減させ、送風した空調空気の主流をフロントガラスに当てることなく車内上方に向かって送風する冷房運転を行う運転モードが設けられているので、フロントガラスの曇りによる視界を遮ることなく車内を冷却させることができる。また、直接冷風が乗員に吹き付けることがないので、冷風に敏感な乗員に対しても適切且つフィーリングの良い冷房運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるダッシュボード及び車両用空調装置の概略構成を説明する図であって、(a)はデフロスト吹出口を用いたデフロスト運転を説明するダッシュボードの断面図、(b)はデフロスト吹出口を用いた冷房運転を説明するダッシュボードの断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態におけるダッシュボード及び車両用空調装置の概略構成を説明する図であって、(a)はデフロスト吹出口を用いたデフロスト運転を説明するダッシュボードの断面図、(b)はデフロスト吹出口を用いた冷房運転を説明するダッシュボードの断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態におけるダッシュボード及び車両用空調装置の概略構成を説明する図であって、(a)はデフロスト吹出口を用いたデフロスト運転を説明するダッシュボードの断面図、(b)はデフロスト吹出口を用いた冷房運転を説明するダッシュボードの断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における丸め半径Rと吹き出し角度θとの関係を示したグラフ線図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における丸め半径Rとデフロスト吹出口開口部前後寸法を説明するためのダッシュボードの断面図である。
【符号の説明】
10 車両用空調装置
11 ケーシング
20 ダッシュボード
21 デフロスト吹出口
22 FACE吹出口
23 回転ガイド(回転体)
24 第1の回転ルーバ(板状部材)
24b ゴム板(シール部材)
25 第2の回転ルーバ(板状部材)
25b ゴム板(シール部材)
26,27 各導風板
31 フロントガラス
B 丸み部
R 丸め半径
C 角部
S 車内
θ 吹き出し角度
H デフロスト吹出口の開口部前後寸法[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a dashboard used to accommodate various devices, and a vehicle air conditioner provided in the dashboard.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a housing for accommodating various devices called a dashboard is provided on a front side in a vehicle.
This dashboard has a long shape in the vehicle width direction.For example, instruments having a speedometer and the like are attached to the driver's seat side, and a glove box for putting small items and an air bag are attached to the passenger seat side. Can be Further, an operation panel for controlling air conditioning inside the vehicle, an audio device such as a radio, and a display for navigation, etc. are attached as needed at the left and right centers in the vehicle width direction.
[0003]
In addition, a plurality of air outlets for ensuring air conditioning and a driving environment in the vehicle are provided at appropriate places of such a dashboard. Each of the air outlets plays a role of appropriately blowing the conditioned air generated in the vehicle air conditioner housed therein from the air outlets, thereby providing a comfortable driving environment for the occupant.
[0004]
Now, there is a defrost outlet as one outlet provided in the dashboard. The defrost outlets are used for defrosting and defrosting in order to secure a view of the windshield during operation, and a plurality of defrost outlets are arranged below the windshield and along the lower end of the windshield. The air blown from the defrost outlet is air dehumidified by the vehicle air conditioner to perform the above-described role, or hot air for defrosting, and the blowing direction of the blown conditioned air is Limited to windshields. Therefore, the defrost outlet generally has a configuration in which a fixed louver for guiding the outlet in the left-right direction is provided, and the outlet angle with respect to the horizontal plane is always constant.
[0005]
In addition, the vehicle air conditioner is located inside the bulkhead that separates the engine room from the interior of the vehicle by combining various devices into a unit and configured in a small size, in other words, in the dashboard described above. Is provided with a main body which is a main part of the vehicle air conditioner.
[0006]
An evaporator for exchanging heat between the refrigerant circulating in the refrigeration cycle and the sucked air, and a cooling water for cooling the engine are taken into the casing, which forms the external shape of the body of the vehicle air conditioner, and passes through the casing. There is a heater core for heating air. In the vicinity of the heater core, a temperature control damper for adjusting the amount of air passing therethrough is provided.By operating the temperature control damper in accordance with each operation mode, a heating operation is performed by passing air through the heater core, Cooling operation is performed by not allowing the gas to pass through, or the temperature is adjusted by mixing.
[0007]
At one end of the casing, an air suction port for sucking air is provided. From the air suction port, air outside the vehicle (hereinafter referred to as “outside air”) or air inside the vehicle (hereinafter referred to as “inside air”). Either is inhaled. The selection of one of the above airs is performed by an inside / outside air switching damper provided in the air suction port. For example, there are a plurality of openings of the air suction port, and one opening substantially corresponds to another opening. When the inside / outside air switching damper rotates by 90 degrees by being positioned at a right angle, one opening is closed and the other opening is opened. Therefore, by the rotation operation of the inside / outside air switching damper, outside air or inside air is taken into the casing.
[0008]
The air (outside air or inside air) taken into the casing is sent to the evaporator or the heater core while being sucked by the blower provided on the downstream side in the air flow. Then, by passing through the evaporator, heat in the air is taken by the refrigerant to cool the air, and the air is warmed by passing through the heater core and flows further downstream in the casing.
[0009]
The cooling air that has passed through the evaporator does not pass through the heater core because of the cooling operation, and enters the temperature control chamber, which is a space downstream of the heater core. Then, the air is sent from each opening corresponding to each operation mode to each outlet of the dashboard via a duct. Then, air is blown from a predetermined outlet to the inside of the vehicle or toward the windshield.
The temperature control chamber is a space for mixing the cooling air that has passed through the evaporator and the heating air that has passed through the heater core, and the temperature control means controlling the temperature.
[0010]
A refrigeration circuit including an evaporator will be described. In the refrigeration circuit, in addition to the evaporator, the refrigeration circuit is driven by obtaining a driving force from a driving source (for example, an engine for driving a vehicle) to generate a gas phase A compressor that compresses the refrigerant, a gas cooler that exchanges heat between the refrigerant compressed by the compressor and the outside air to cool the refrigerant, and a low-temperature low-pressure gas-liquid two-phase by decompressing the refrigerant at the outlet side of the gas cooler. A throttle device for generating a flow.
[0011]
The evaporator described above is an evaporator serving as a cooling means in a vehicle. When a gas-liquid two-phase flow refrigerant evaporates (evaporates) in the evaporator, it evaporates heat from inside air or outside air flowing through a casing. It is responsible for cooling the air by robbing. The compressor, the gas cooler, the expansion device, and the evaporator are connected in series by a refrigerant pipe, and form a closed circuit as a refrigeration circuit in which the refrigerant repeatedly circulates in a state change.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
Now, in a dashboard provided with such a defrost air outlet, and a vehicle air conditioner provided in the dashboard for supplying conditioned air, when performing a cooling operation of the vehicle air conditioner, Generally, operation control or operation is performed such that air is blown from a FACE air outlet arranged at an appropriate position on the front surface of the board.
Further, in the case of an automatic air conditioner (vehicle air conditioner) that performs automatic operation to reach the temperature inside the vehicle to a set temperature that is a control target, the cooling operation in the automatic operation is an operation in which only the blowing from the FACE outlet is limited. ing.
[0013]
As a result, cold air can be easily blown directly to the upper body including the occupant's head, and depending on the occupant's constitution, clothes, etc., the occupant's physical condition may be reduced, and sebum may be dried. Was. In order to avoid this, it is possible for the occupant to adjust the louvers provided at the FACE outlet to the left and right so that the cool air is not directly blown, but the cooling effect inside the car is likely to be weakened. It was not a solution.
[0014]
In order to solve the above problem, a manual air conditioner (vehicle air conditioner) or a method of blowing air conditioned cooling air using a defrost outlet in a manual operation of an automatic air conditioner is operated by an occupant. I was often told.
[0015]
However, since the cooling air blown from the defrost outlet is assumed to hit the windshield, the temperature difference between the cooling air temperature and the outside air temperature causes moisture in the outside air to condense on the outside of the windshield and cause fogging. It often happened.
In this case, it is inevitable that the driving visibility is reduced due to the fogging, and it cannot be said that this is an effective means for avoiding the above-described blowing of the cooling air to the occupant.
[0016]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and a dashboard and a vehicle air conditioner provided with the dashboard, which can further improve the feeling for the occupant in performing air conditioning in the vehicle and can ensure a high driving environment. The purpose is to provide.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following means in order to solve the above problems.
The invention according to
[0018]
2. Description of the Related Art A dashboard in a vehicle is conventionally provided with a defrost outlet for blowing air toward a windshield. In the present invention, since the defrost air outlet is provided with the air direction changing means, the conditioned air blown from the outlet is changed in the blowing direction according to the operation of the air direction changing means.
Therefore, for example, the position of the blown air to be blown on the windshield is adjusted, and the blown air is blown into the vehicle without blowing on the windshield. In other words, the defrost outlet having a function limited to defrosting and defrosting the windshield also functions as an outlet for air conditioning in the vehicle by the configuration of the present invention.
[0019]
According to a second aspect of the present invention, in the dashboard according to the first aspect, the wind direction changing unit is an opening shape changing unit that changes an opening shape of the defrost outlet.
[0020]
With this configuration, the opening shape of the defrost outlet is changed by the opening shape changing means, and the flow of the conditioned air blown out of the opening is guided in accordance with the change in the opening shape. As a result, the blowing direction at the defrost outlet is changed, and it is possible to blow air into the vehicle without blowing the windshield.
[0021]
According to a third aspect of the present invention, in the dashboard according to the second aspect, the opening shape changing means is a rod-shaped rotating body that is positioned on a side of a living space in the vehicle on the outer peripheral portion of the defrost outlet and rotates. The rotating body is characterized in that a corner portion and a rounded portion are formed.
[0022]
By such a configuration, by rotating the rotating body and positioning the corner of the rotating body at the defrost outlet, the air is blown along the shape of the corner, and in consideration of the arrangement of the rotating body, The blowing direction due to this shape is easily defined on the windshield.
In addition, by rotating the rotating body and positioning the rounded portion of the rotating body at the defrost outlet, air blowing following this shape is performed. As a result, the mainstream of the blown air is prevented from hitting the windshield due to a decrease in the blowout angle, and the air is blown from above the vehicle toward the living space.
In addition, a corner part and a round part are not limited to one, respectively, for example, if a rod-shaped rotating body is a rectangular parallelepiped, it will have four corner parts. Two may be formed and each rounded part may be formed by a different circular arc.
[0023]
According to a fourth aspect of the present invention, in the dashboard according to the third aspect, a rounding radius of the round portion of the rotating body is set to be at least three times a front-to-back dimension of the opening of the defrost outlet. .
[0024]
Since the radius of the rounded portion formed on the rotating body is a gentle arc-shaped roundness of the defrost blowout opening before and after the opening, that is, three times or more the opening width, the air blown to the rounded portion is The followability is improved, and the blowing angle is effectively reduced. Therefore, if the rounded portion is located at the defroster outlet, more conditioned air is blown toward the living space side in the vehicle without going to the windshield.
[0025]
According to a fifth aspect of the present invention, in the dashboard of the first aspect, the wind direction changing means is a plate-like member rotatably supported in the defrost outlet.
[0026]
With such a configuration, the conditioned air passing therethrough is rectified and guided by the rotational position of the plate-like member, and the induced air is blown out according to the rotational angle of the plate-like member. Air is blown from the defrost outlet at an angle. Accordingly, the conditioned air blown from the defrost outlet by the rotation of the plate-like member performs fogging and defrosting of the windshield on the one hand, and mainly performs air conditioning in the vehicle on the other hand.
[0027]
According to a sixth aspect of the present invention, in the dashboard according to the fifth aspect, a seal member is provided at an upstream end of the plate-like member in the air flow direction.
[0028]
Since the seal member is provided at the upstream end of the plate member, when the plate member rotates, the seal member comes into contact with the inner surface inside the defrost outlet. As a result, the air passing through the plate member does not leak in an unintended direction, and is blown in a rectified state by being accurately guided according to the rotation angle of the plate member.
[0029]
According to a seventh aspect of the present invention, in the dashboard according to any one of the first to sixth aspects, the wind direction changing means is operated by a control signal or power transmitted from a vehicle air conditioner. It is characterized by.
[0030]
With such a configuration, the wind direction changing means provided at the defrost air outlet of the dashboard operates according to the control of the vehicle air conditioner that performs air conditioning in the vehicle, and each operation mode of the vehicle air conditioner is controlled. When the defrost outlet is used according to the above, the blowout direction from here is appropriately changed.
[0031]
The invention according to claim 8 is for a vehicle including a suction port for sucking air at one end of a casing and a plurality of openings for blowing air conditioned in the casing in accordance with each operation mode at the other end. The air conditioner is characterized in that one of the openings is a defrost opening communicating with a defrost outlet formed in the dashboard according to any one of
[0032]
With such a vehicle air conditioner, the air conditioned in the casing is guided from the defrost opening to the defrost air outlet, and is blown out from there to the windshield or the interior of the vehicle. In addition, one of the openings means a functionally identical opening communicating with the defrost outlet, and includes a plurality of openings having the same function.
[0033]
According to the ninth aspect of the present invention, each operation mode is determined by comparing the set temperature set as the control target with the vehicle interior temperature, and the amount and temperature of air blown from each outlet are adjusted according to each operation mode. In the method for operating a vehicle air conditioner, when the temperature inside the vehicle is lower than the set temperature as one of the operation modes, the blowout angle from a defrost outlet is reduced, and the main flow of the blown conditioned air is reduced. An operation mode for performing a cooling operation in which air is blown upward in the vehicle without hitting the windshield is provided.
[0034]
When the air conditioner for the vehicle determines that the cooling air must be mildly cooled without directly blowing the cooling air to the occupant because the temperature inside the vehicle is lower than the set temperature, the cooled air conditioning air is blown at a low angle from the defrost outlet. By doing so, the cooling operation is performed using an operation mode in which air is blown upward in the vehicle without causing fogging on the outside of the windshield. As a result, the cooling air gradually falls downward with its own weight while moving upward in the vehicle, and a mild cooling operation is performed in which the entire vehicle is cooled.
[0035]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the dashboard and the vehicle air conditioner of the present invention will be described with reference to the drawings. It should be noted that the shape and configuration of the dashboard and the function and configuration of the vehicle air conditioner in each embodiment described below are not to be interpreted as being limited thereto.
[0036]
[First Embodiment]
FIG. 1 is a partial cross-sectional view showing a schematic configuration of a dashboard and a vehicle air conditioner provided therein.
The
Further, as other air outlets, a plurality of
[0037]
Inside the
[0038]
The interior space of the
[0039]
Further, each of the
The defrost opening in the present invention refers to a portion where the FACE /
[0040]
Now, the configuration of the
As shown in FIG. 1A, a rod-shaped rotation guide 23 (rotating body) that is rotated by a
[0041]
The corner portion C is formed by two wall surfaces, a wall surface that is continuous according to the shape of the
Further, the corner portion C is formed with a roundness less than three times the front and rear dimension of the opening.
Further, the rounded portion B is formed in an arc shape with a rounding radius R = three times or more of the dimension H before and after the opening of the
[0042]
As described above, the
On the
[0043]
Then, as shown in FIG. 1A, when the corner C is positioned at the
That is, in consideration of the arrangement of the
[0044]
As a result, the air conditioned in the
[0045]
Further, as shown in FIG. 1B, the rounded portion B is positioned at the
[0046]
By the way, the rounding radius R of the round portion B formed on the
Note that the radius R is indicated by a numerical value based on the dimension H before and after the opening of the
[0047]
As can be seen from this, a sharp decrease in the blowing angle was obtained when the rounding radius R was three times the dimension H. That is, by setting the rounding radius R to be three times the dimension H, the blowing angle can be greatly changed, and the air-conditioned air blown from the
[0048]
The
[0049]
If the air conditioner is an auto air conditioner (vehicle air conditioner) that automatically controls air conditioning for the interior S, the control device compares the set temperature as a control target with the interior temperature and determines that there is a need for cooling operation. An operation mode in which cooling air is blown from the
At this time, the control device prompts an instruction to rotate the FACE /
[0050]
When the control device determines that the defrost operation is necessary, the controller guides the drive motor for the rotation guide to position the corner C of the
[0051]
Accordingly, the
[0052]
According to the
By changing the blowing direction of the air-conditioned air, that is, changing the blowing angle, the
Furthermore, since a plurality of
Further, even when the cooling air conditioned during the cooling operation is blown from the
In addition, since the blowout angle and direction can be easily changed by the operation of the
[0053]
In the present embodiment, the case where the corner C and the rounded portion B formed on the
According to this, it is possible to appropriately adjust the direction in which the air flows into the vehicle interior S in accordance with the rotation angle of the
[0054]
In addition, when the cooling operation or the like is performed, one operation mode is described as being limited to the air flow from the
In this case, when air is blown using many air outlets (21, 22 and the like), the air volume at each air outlet is reduced. However, the airflow to the occupant is reduced, and accurate air conditioning operation is performed while performing gentle air blowing. It becomes possible.
[0055]
Further, the
[0056]
[Second embodiment]
Next, a second embodiment according to the present invention will be described with reference to FIG.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating a schematic configuration of the dashboard and the vehicle air conditioner according to the present embodiment. Note that the configuration shown in the drawing is different from the first embodiment in the configuration of the defrost blow-out
[0057]
The
[0058]
Further,
[0059]
Further, the first and second
[0060]
The rotation operation of the plate-
As shown in FIG. 2 (a), the two
[0061]
Further, by slightly tilting the
[0062]
Further, as shown in FIG. 2B, by rotating the two
[0063]
As a result, the cooling air rectified and guided by the two
[0064]
According to the
The conditioned air passing through the defrost air outlet can be guided more precisely and in an arbitrary direction in the blowing direction, and more air can be directed to a target position, for example, above the vehicle interior S or an arbitrary position on the windshield. The conditioned air can be reliably blown.
In addition, with the configuration in which the
[0065]
As a modification of the present embodiment, the two
[0066]
[Third Embodiment]
Next, a third embodiment according to the present invention will be described with reference to FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view illustrating a schematic configuration of the dashboard and the vehicle air conditioner according to the present embodiment. Note that the configuration shown in the drawing is different from the first and second embodiments in the configuration of the defrost blow-out
[0067]
The
[0068]
Each of the
[0069]
The
When the connecting
The configuration described above refers to the opening shape changing means in the present invention, and the opening shape of the
[0070]
Therefore, as shown in FIG. 3A, by sliding the connecting
[0071]
Further, as shown in FIG. 3 (b), by sliding the connecting
[0072]
According to the
The installation of each of the
[0073]
【The invention's effect】
As described above, according to the dashboard of the present invention and the vehicle air conditioner provided with the dashboard, the following effects can be obtained.
According to the dashboard according to the first aspect of the present invention, since the defrost outlet that blows air toward the windshield is provided with the wind direction changing means that changes the blowout angle, the blowout angle of conditioned air, in other words, By changing the blowing direction, the windshield and the defrosting of the windshield can be accurately performed, and the conditioned air can be blown into the vehicle to create a comfortable vehicle environment. Also, for example, even when low-temperature conditioned air is blown from the defrost outlet, air can be blown into the vehicle without fogging the outside of the windshield.
[0074]
According to the second aspect of the present invention, since the wind direction changing means is the opening shape changing means for changing the opening shape of the defrost air outlet, the blowing angle of the conditioned air blown from the defrost air outlet by the operation of the opening shape changing means. In other words, the blowing direction can be adjusted appropriately, and the windshield can be defrosted and defrosted more accurately, and even when low-temperature conditioned air is blown, air can be blown into the vehicle without fogging the outside of the windshield. It can be carried out.
[0075]
According to the third aspect of the present invention, the opening shape changing means is a rod-shaped rotating body which is positioned on the side of the interior space of the vehicle at the outer peripheral portion of the defrost outlet and rotates, and the rotating body has corners and roundness. Since the rotary member is formed, the blowout angle of the conditioned air blown from the defrost blowout port, that is, the blowout direction can be easily changed by rotating the rotating body.
[0076]
According to the fourth aspect of the present invention, since the rounding radius of the rounded portion of the rotating body is at least three times the front and rear dimension of the opening of the defrost outlet, the rounded portion is located at the defrost outlet. The followability of the conditioned air to the rounded portion is improved, and the blowing angle is effectively reduced, so that more conditioned air can be sent to the living space side in the vehicle. In addition, since the blowing of the wind to the windshield is further reduced, it is possible to more accurately prevent the outside of the windshield from fogging, for example, even when the conditioned air is at a low temperature.
[0077]
According to the fifth aspect of the present invention, since the wind direction changing means according to the present invention is a plate-like member rotatably supported in the defrost outlet, the rotation of the plate-like member causes the defrost blow. The blowing angle of the conditioned air blown from the outlet, in other words, the blowing direction can be adjusted arbitrarily, making it possible to remove fogging and defrosting the windshield more accurately and easily, and even when blowing low-temperature conditioned air. It is possible to increase the degree of freedom in the blowing direction and blow air into the vehicle without clouding the outside of the windshield.
[0078]
According to the invention of claim 6, since the seal member is provided at the upstream end of the plate-like member in the air flow direction, the passing conditioned air can be guided more accurately in the blowing direction. Thus, more air-conditioned air can be reliably blown to a target position, for example, above a vehicle or to a windshield. Therefore, it is possible to realize a dashboard that enhances the driving ability of the vehicle air conditioner.
[0079]
According to the seventh aspect of the present invention, since the wind direction changing means is operated by the control signal or the power transmitted from the vehicle air conditioner, the wind direction changing means operates from the defrost outlet in accordance with the operation of the vehicle air conditioner. The optimal blowing direction can be obtained, and a functional dashboard suitable for the operation of the vehicle air conditioner can be realized.
[0080]
According to the invention described in claim 8, one of the openings provided in the casing has a defrost opening communicating with a defrost outlet formed in the dashboard according to any one of
[0081]
According to the ninth aspect of the present invention, as one of the operation modes of the vehicle air conditioner, when the temperature inside the vehicle is higher than the set temperature, the blowing angle from the defrost air outlet is reduced, and the air-conditioned air blown is reduced. Since the operation mode for performing the cooling operation in which the main stream is blown upward in the vehicle without hitting the windshield is provided, the interior of the vehicle can be cooled without obstructing the field of view due to the fogging of the windshield. In addition, since the cool air is not directly blown to the occupant, it is possible to perform the cooling operation that is appropriate and has a good feeling even for the occupant sensitive to the cool air.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a schematic configuration of a dashboard and a vehicle air conditioner according to a first embodiment of the present invention, in which (a) is a cross-sectional view of a dashboard illustrating a defrost operation using a defrost outlet. FIG. 2B is a cross-sectional view of the dashboard for explaining the cooling operation using the defrost outlet.
FIGS. 2A and 2B are diagrams illustrating a schematic configuration of a dashboard and a vehicle air conditioner according to a second embodiment of the present invention, wherein FIG. 2A is a cross-sectional view of a dashboard illustrating a defrost operation using a defrost outlet. FIG. 2B is a cross-sectional view of the dashboard for explaining the cooling operation using the defrost outlet.
3A and 3B are diagrams illustrating a schematic configuration of a dashboard and a vehicle air conditioner according to a third embodiment of the present invention, wherein FIG. 3A is a cross-sectional view of a dashboard illustrating a defrost operation using a defrost outlet. FIG. 2B is a cross-sectional view of the dashboard for explaining the cooling operation using the defrost outlet.
FIG. 4 is a graph showing a relationship between a rounding radius R and a blowing angle θ in the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a dashboard for explaining a rounding radius R and a front-rear dimension of a defrost outlet opening in the first embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Vehicle air conditioner
11 Casing
20 Dashboard
21 Defrost outlet
22 FACE outlet
23 Rotation guide (rotating body)
24 First Rotary Louver (Plate Member)
24b rubber plate (seal member)
25 Second rotating louver (plate-like member)
25b rubber plate (seal member)
26, 27 each air guide plate
31 Windshield
B round part
R rounding radius
C corner
S inside
θ blowing angle
H Dimension before and after opening of defrost outlet
Claims (9)
フロントガラスに向かって送風を行うデフロスト吹出口には、吹き出し角度を変更する風向変更手段が備えられていることを特徴とするダッシュボード。In a dashboard provided with a plurality of outlets for blowing the supplied conditioned air toward the interior of the vehicle connected to a plurality of ducts for guiding the conditioned air generated by the vehicle air conditioner,
A dashboard, wherein a defrost outlet for blowing air toward a windshield is provided with a wind direction changing means for changing a blowing angle.
該回転体には角部と丸み部とが形成されていることを特徴とする請求項2記載のダッシュボード。The opening shape changing means is a rod-shaped rotating body which is positioned on the living space side in the vehicle at the outer peripheral portion of the defrost outlet and rotates,
The dashboard according to claim 2, wherein the rotating body has a corner portion and a rounded portion.
前記開口部の1つは、請求項1から請求項7のいずれか1項記載のダッシュボードに形成されたデフロスト吹出口に連通するデフロスト開口部であることを特徴とする車両用空調装置。An air conditioner for a vehicle including an intake port for inhaling air at one end of a casing, and a plurality of openings for blowing air conditioned in the casing according to each operation mode at the other end.
8. A vehicle air conditioner according to claim 1, wherein one of the openings is a defrost opening communicating with a defrost outlet formed in the dashboard according to any one of claims 1 to 7.
前記各運転モードの1つとして、前記設定温度よりも前記車内温度が低い場合に、デフロスト吹出口からの吹き出し角度を低減させ、送風した空調空気の主流をフロントガラスに当てることなく車内上方に向かって送風する冷房運転を行う運転モードが設けられていることを特徴とする車両用空調装置の運転方法。A method of operating a vehicle air conditioner that determines each operation mode by comparing a set temperature set as a control target with an in-vehicle temperature, and adjusts the amount and temperature of air blown from each outlet in accordance with each operation mode. At
As one of the operation modes, when the temperature inside the vehicle is lower than the set temperature, the blowout angle from the defrost air outlet is reduced, and the main flow of the blown conditioned air is directed upward in the vehicle without hitting the windshield. An operation method for a vehicle air conditioner, wherein an operation mode for performing a cooling operation of blowing air is provided.
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