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JP2004023657A - レーザ駆動制御装置 - Google Patents

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JP2004023657A
JP2004023657A JP2002178848A JP2002178848A JP2004023657A JP 2004023657 A JP2004023657 A JP 2004023657A JP 2002178848 A JP2002178848 A JP 2002178848A JP 2002178848 A JP2002178848 A JP 2002178848A JP 2004023657 A JP2004023657 A JP 2004023657A
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circuit
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JP2002178848A
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Inventor
Shinji Tsuji
辻 伸治
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】高速バースト信号を取り扱うレーザ駆動制御装置において、レーザダイオードの光出力の安定した制御を行う。
【解決手段】レーザダイオードLDの光をモニタする受光素子PDのモニタ出力レベルを検出する高速ピークホールド回路3と、高速ピークホールド回路3の検出出力と基準値とを比較する比較回路4と、比較回路4の比較出力に応じて、レーザ駆動回路1に供給する電流を制御する電圧制御回路5とを備えるとともに、レーザ駆動回路1に入力されるバースト信号の立ち上がりから一定時間Tを計測するタイマ回路6を備えている。前記電圧制御回路5は、前記一定時間Tの経過時点で、比較回路4の比較出力を取り込むようにされている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バースト信号伝送用のレーザ駆動装置を制御するレーザ駆動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザ(レーザダイオードという)の光出力パワーは温度等によって変動する。光出力パワーを一定にするために、レーザダイオードのバイアス電流を自動調節するAPC(Automatic Power Control)回路が使用されている。
従来のAPC回路は、入力バースト信号に対応してレーザダイオード発光素子から出射される光をフォトダイオードによりモニタし、モニタした受光電力のピーク値を、ピーク検出回路により求め、このピーク値に応じて、光出力パワーを一定にするように制御を行っている(特開2000−31576号公報など)。ただし、これらの信号の伝送速度は、数十から百数十Mbps程度で、しかもバーストの長さは一定であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、データの通信速度が速くなると、図5に示すように、レーザダイオードの繰り返し発光周期tが短くなったり(1〜数ナノ秒のオーダー)、発光期間uが短くなったりする。
この高速化に、APC回路の動作が時間的に追従していけない状態が起こる。このため、レーザダイオードの光出力が十分制御できず、不安定になることがある。
【0004】
APC回路の応答時間が長くても許容されれば、信号のA/D変換及びD/A変換を行って、ソフトウェア制御処理をすることができることとなり、コスト面から好ましい。
そこで、本発明は、バースト信号伝送用のレーザ駆動装置において、安定した光出力パワーの制御ができるレーザ駆動制御装置を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
本発明のレーザ駆動制御装置は、レーザ発振素子の光をモニタする受光素子と、受光素子のモニタ出力レベルを検出するレベル保持回路と、レベル保持回路の検出出力と基準値とを比較する比較回路と、比較回路の比較出力に応じて、レーザ駆動回路に供給する電流を制御する制御回路とを備えるとともに、レーザ駆動回路に入力されるバースト信号の立ち上がりから一定時間Tを計測するタイマ回路を備えている。そして、前記制御回路は、前記一定時間Tの経過時点で、比較回路の比較出力を取り込むようにされている。
【0006】
この構成によれば、受光素子のモニタ出力レベルを保持しておき、前記一定時間Tの経過時点で、基準値との比較の結果を判定するので、バースト信号のオンオフ周期や持続期間が短くても、また前記比較回路や制御回路の応答速度が遅くても、安定したレーザ発振の制御を行うことができる。
前記レベル保持回路が、ピークホールド回路の場合は、前記タイマ回路に設定される一定時間Tは、ピークホールド回路の立ち上がり時定数よりも長く、ピークホールド回路の立下り時定数よりも短い値に設定することが好ましい。
【0007】
一定時間Tが、ピークホールド回路の立ち上がり時定数よりも短ければ、ピークホールド回路がモニタ出力レベルをホールドする前に判定してしまうこととなり、ピークホールド回路の立下り時定数よりも長ければ、バースト信号が終わってモニタ出力レベルのホールドされなくなった後に判定してしまうこととなり、いずれもモニタ出力レベルを正確に判定できなくなる。
前記レベル保持回路は、ボトムホールド回路である場合は、前記タイマ回路に設定される一定時間Tは、ボトムホールド回路の立ち下がり時定数よりも長く、ボトムホールド回路の立上がり時定数よりも短い値に設定することが好ましい。
【0008】
また、本発明のレーザ駆動制御装置において、前記制御回路は、ソフトウェアを用いて電流制御処理を行うものであってもよい。受光素子のモニタ出力レベルを保持しておき、前記一定時間Tの経過時点で、基準値との比較の結果を判定するので、前記制御回路の応答速度の遅延は許容される。したがって、長い変換時間を要する安価なA/Dコンバータを使用し、演算時間のかかるソフトウェア処理を採用することができるので、部品点数を少なくしコストを下げることができる。
【0009】
また、バーストの間隔が長くなっても、容易に制御電圧を保持できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のレーザ駆動制御装置のブロック回路図である。
LD駆動回路1には、レーザダイオードLDをオンオフするためのバースト信号が入力される。バースト信号の1,0繰り返し周期をtと書く。周期tは、1〜10ナノ秒程度である。それと同時に、バリッド信号が入力される。バリッド信号は、バースト信号が存在する期間を示す信号であり、バースト信号が存在する直前に1になり、バースト信号が終了すると0となる信号である。
【0011】
LD駆動回路1は、バースト信号に基づいて、レーザダイオードを駆動するための駆動電流信号を発生する。レーザダイオードの出力光は、この駆動電流信号で強度変調される。強度変調された光は、伝送用光ファイバ(図示せず)に入射される。
一方、フォトダイオードPDは、レーザダイオードの出射光をモニタしている。
【0012】
フォトダイオードPDの出力電流は、電流−電圧変換回路2によって、電圧信号に置換される。電流−電圧変換回路2の具体例として、抵抗器からなる分圧器をあげることができる。
この電圧信号は高速ピークホールド回路3によってピークホールドされる。高速ピークホールド回路3の立ち上がり時間は、非常に速く、バースト信号の繰り返し周期tと同程度とする。立ち下がり時間は、10μ秒から100μ秒と、長くなっている。
【0013】
図2(A)に高速ピークホールド回路3の具体的な回路を示す。この高速ピークホールド回路3の立ち上がり時間は、内部の比較器31の応答速度で決まるので、比較器31を、高速トランジスタを用いて構成している。
高速ピークホールド回路3の出力電圧は、所定のヒステリシス特性を持つ比較回路4に入力され、基準電圧Vrefと比較される。比較の結果、
高速ピークホールド回路3の出力電圧>基準電圧Vref
ならば、比較回路4からローレベルの電圧信号が出力され、
高速ピークホールド回路3の出力電圧<基準電圧Vref
ならば、比較回路4からハイレベルの電圧信号が出力される。
【0014】
電圧制御回路5は、タイマ回路6からのトリガ入力時に、比較回路4の出力電圧レベルのハイ/ローを判定し、その判定結果に応じて、LD駆動回路1に、光出力アップ/ダウン信号を供給する。すなわち、比較回路4の出力電圧レベルが低い場合は、LD駆動回路1に、光出力ダウン信号を供給し、比較回路4の出力電圧レベルが高い場合は、LD駆動回路1に、光出力アップ信号を供給する。
図3は、レーザダイオードの光出力特性図であり、入力電圧に対して光出力の勾配などが、温度に応じて変動することを示している。バースト信号のバイアス電圧の0に対応する値をVB,1に対応する値をVMで表す。
【0015】
電圧制御回路5は、バースト信号のバイアス電圧レベルを下げるときは、バイアス電圧VB,VMを下げる。バイアス電圧レベルを上げるときは、バイアス電圧VB,VMを上げる。これらのバイアス電圧VB,VMの変化量の情報は、光出力アップ信号や光出力ダウン信号の中に入っている。バイアス電圧VB,VMは変化するごとにメモリに記憶され、次に変化するまではこの値が使用される。
LD駆動回路1は、光出力ダウン信号を受けた場合、バースト信号のバイアス電圧レベルを下げ、光出力アップ信号を受けた場合、バースト信号のバイアス電圧レベルを上げる。
【0016】
ここで、電圧制御回路5にトリガを与えるタイマ回路6について説明する。タイマ回路6は、バリッド信号の立ち上がりから一定の遅延時間Tを計測し、遅延時間T経過時点でトリガ信号を出力する回路である。このタイマ回路6は、単安定マルチバイブレータあるいはカウンタなどによって構成することができる。
図4は、レーザ駆動制御装置各部の電圧波形図である。
aはLD駆動回路1に供給されるバースト信号の波形を示す。bはバリッド信号の波形を示す。
【0017】
cはフォトダイオード出力信号の波形を示す。レーザダイオード及びフォトダイオードの応答性によって、バースト信号波形と比べて若干なまっている。
dは高速ピークホールド回路3の出力信号の波形を示す。波形の立ち上がりは極めて速く、立下りは緩やかである。
eは、タイマ回路6の出力信号の波形を示す。バリッド信号の立ち上がりから一定時間Tを計測している。
【0018】
fは、比較回路4の出力信号の波形を示す。
gは、電圧制御回路5の出力信号の波形を示す。タイマ回路6の出力信号波形の立ち下がり時をきっかけとして、比較回路4の出力電圧レベルのハイ/ローを判定し、その判定結果に応じて、光出力アップ/ダウン信号を供給している。
図4の場合は、高速ピークホールド回路3のピーク出力が基準電圧Vrefよりも高いので、比較回路4の出力は低くなっている。このため、電圧制御回路5の出力信号は、ダウン信号となっている。
【0019】
これとは反対に、高速ピークホールド回路3のピーク出力が基準電圧Vrefよりも低ければ、タイマ回路6の出力信号波形の立ち下がり時の、比較回路4の出力は高くなり、電圧制御回路5からは、アップ信号が出力される。
本発明では、前記比較回路4、電圧制御回路5の応答速度は、バースト信号の繰り返し周期tほど速くなくてもよい。これは、タイマ回路6で一定時間Tを計測し、一定時間Tの経過時点で、比較回路4の出力を判定することとしているからである。
【0020】
一定時間Tは、高速ピークホールド回路3の立ち上がり時定数よりも長く、高速ピークホールド回路3の立下り時定数よりも短い値に設定することが好ましい。高速ピークホールド回路3の立ち上がり時定数よりも短ければ、高速ピークホールド回路3が立ち上がる前にフォトダイオード出力を判定してしまうこととなり、フォトダイオード出力を正確に判定できなくなる。高速ピークホールド回路3の立下り時定数よりも長ければ、バースト信号が終わってフォトダイオード出力がホールドされなくなった後にフォトダイオード出力を判定してしまうこととなり、これもフォトダイオード出力を正確に判定できなくなる。
【0021】
ここでバイアス電圧レベルの初期設定動作について説明する。電圧制御回路5は、環境温度測定機能を持っている。それとともに、環境温度とバイアス電圧最適レベルとの関係をメモリに記憶している。
電圧制御回路5は、電源投入時、環境温度を測定して、その温度に応じたVB,VMの最適値を初期設定する。このように、バイアス電圧レベルの初期設定をすることにより、レーザダイオードの光出力を速く安定させることができる。
【0022】
なお、電圧制御回路5は、温度データを保持する不揮発性メモリを持つことが好ましい。これによれば、電源投入時、バイアス電圧レベルの初期設定値に、前回のバイアス電圧レベル変化量を加算して、使うことができる。この加算の操作により、レーザダイオードの光出力をより速く安定させることができる。また、加算操作により光出力を安定させているので、個々の温度データを保持する必要がない。
【0023】
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものではない。例えば、高速ピークホールド回路3に代えて、図2(B)に示す高速ボトムホールド回路を用いてもよい。
また、ソフトウェアを用いて電流制御処理を行うことも考えられ、部品点数の削減ができる。本件では、高速ピークホールド回路のたち下がり時間は長くなっているので、長い変換時間を要する安価なA/Dコンバータを使用することができる。A/Dコンバータによりディジタル化された値は、ソフトウェアで構成された比較器で電圧制御を施され、演算処理の結果はメモリに記録された上で、D/Aコンバータやディジタル制御抵抗器などでバイアス電圧VB,VMに変換され、LD駆動回路に供給される。その他本発明の範囲内において、種々の変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ駆動制御装置のブロック回路図である。
【図2】高速ピークホールド回路(A)、及び高速ボトムホールド回路(B)の具体的回路図である。
【図3】レーザダイオードの光出力特性図である。
【図4】レーザ駆動制御装置各部の電圧波形図である。
【図5】レーザダイオードの繰り返し発光周期t、発光期間uを示す波形図である。
【符号の説明】
1 LD駆動回路
2 電流−電圧変換回路
3 高速ピークホールド回路
4 比較回路
5 電圧制御回路
6 タイマ回路

Claims (4)

  1. レーザ発振素子の光をモニタする受光素子と、
    受光素子のモニタ出力レベルを検出するレベル保持回路と、
    レベル保持回路の検出出力と基準値とを比較する比較回路と、
    比較回路の比較出力に応じて、レーザ駆動回路に供給する電流を制御する制御回路と、
    レーザ駆動回路に入力されるバースト信号の立ち上がりから一定時間Tを計測するタイマ回路とを備え、
    前記制御回路は、前記一定時間Tの経過時点で、比較回路の比較出力を取り込むことを特徴とするレーザ駆動制御装置。
  2. 前記レベル保持回路は、ピークホールド回路であり、前記タイマ回路に設定される一定時間Tは、ピークホールド回路の立ち上がり時定数よりも長く、ピークホールド回路の立下り時定数よりも短い値に設定されている請求項1記載のレーザ駆動制御装置。
  3. 前記レベル保持回路は、ボトムホールド回路であり、前記タイマ回路に設定される一定時間Tは、ボトムホールド回路の立ち下がり時定数よりも長く、ボトムホールド回路の立上がり時定数よりも短い値に設定されている請求項1記載のレーザ駆動制御装置。
  4. 制御回路は、ソフトウェアを用いて電流制御処理を行うものである請求項1、請求項2又は請求項3記載のレーザ駆動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022039237A (ja) * 2020-08-28 2022-03-10 古河電気工業株式会社 パルス信号検出器、パルス信号発生器、レーザ装置及びパルス信号の検出方法
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