JP2004023229A - 切り替え装置、通信装置及び信号伝送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高周波出力装置の出力を切り替えるスイッチを運用中に交換すること。
【解決手段】スイッチ111−1は、可動接点121−1と固定接点122−1とを接続または切断する。またスイッチ111−1は、固定接点122−1から接続端子123−1までの伝導線124−1の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。出力伝送線路112は、分岐点131からスイッチ111−1との接点である接続点132−1までの伝導線133−1の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。同様に、出力伝送線路112は、分岐点131からスイッチ111−2との接点である接続点132−2までの伝導線133−2の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。
【選択図】 図1
【解決手段】スイッチ111−1は、可動接点121−1と固定接点122−1とを接続または切断する。またスイッチ111−1は、固定接点122−1から接続端子123−1までの伝導線124−1の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。出力伝送線路112は、分岐点131からスイッチ111−1との接点である接続点132−1までの伝導線133−1の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。同様に、出力伝送線路112は、分岐点131からスイッチ111−2との接点である接続点132−2までの伝導線133−2の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切り替え装置、通信装置及び信号伝送方法に関し、特に現用の高周波出力装置と予備の高周波出力装置を切り替える無線通信装置に用いて好適な切り替え装置、通信装置及び信号伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、通信装置の冗長性を高めるために、一つの送信装置に複数の送信部を設け、主に使用する現用系と、現用系が使用できない時に使用する予備系との複数の送信部を設けている。図8は、従来の通信装置の一例を示すブロック図である。図8の通信装置は、送信部11と、送信部12と、切り替え器13と、アンテナ14から主に構成される。
【0003】
送信部11は、現用系の送信部であり、送信するデータを変調、周波数変換等を行い、得られた無線信号を切り替え器13に出力する。
【0004】
切り替え器13は、送信部11及び送信部12からの信号のうち一方を選択してアンテナ14に出力する切り替え器である。通常、切り替え器13は、送信部11から出力された無線信号をアンテナ14に出力する。そして、送信部11が故障やメンテナンス等で使用できない場合、切り替え器13は、送信部12から出力された無線信号をアンテナ14に出力する。
【0005】
さらに、アンテナから信号を送信しない側の送信部の出力をモニタすることもできる。図9は、従来の通信装置の一例を示すブロック図である。図9の通信装置は、送信部11と、送信部12と、アンテナ14と、切り替え器21と、モニタ22から主に構成される。但し、図8と同一の構成となるものについては、図8と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0006】
切り替え器21は、送信部11及び送信部12からの信号のうち一方を選択してアンテナ14に出力し、他方をモニタ22に出力する切り替え器である。通常、切り替え器21は、送信部11から出力された無線信号をアンテナ14に出力し、送信部12から出力された無線信号をモニタ22に出力する。
【0007】
そして、送信部11が故障やメンテナンス等で使用できない場合、切り替え器21は、送信部12から出力された無線信号をアンテナ14に出力し、送信部11から出力された無線信号をモニタ22に出力する。モニタ22は、切り替え器21から出力された無線信号のパワをモニタする。
【0008】
上記構成により、従来の通信装置は、アンテナに接続していない側の送信部の出力が充分に出ていることを確認できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置においては、運用中に高周波出力装置を切り替える切り替え器を交換できないという問題がある。
【0010】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、高周波出力装置の出力を切り替えるスイッチを運用中に交換できる切り替え装置、通信装置及び信号伝送方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の切り替え装置は、スイッチと、複数の前記スイッチを個別の線で接続して共通の出力先に出力する伝送線と、を具備し、前記スイッチは、回路切断時に前記伝送線と接続する接続端子から入力した信号を同位相で反射して出力し、前記伝送線は、前記個別の線の分岐点において、信号を前記スイッチと接続していない接続端子からの反射波と同位相で合成する構成を採る。
【0012】
本発明の切り替え装置は、伝送線は、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とする構成を採る。
【0013】
本発明の切り替え装置は、スイッチは、切り替え端子から前記伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とする構成を採る。
【0014】
本発明の切り替え装置は、スイッチは、切り替え端子から前記伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍に信号の1/4波長を加えた長さとする構成を採る。
【0015】
本発明の切り替え装置は、複数のスイッチを具備し、伝送線は、前記複数のスイッチを接続する接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とする構成を採る。
【0016】
これらの構成によれば、スイッチにおいて、切り替え端子から伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とし、伝送線において、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることにより、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さが伝導する信号の半波長の整数倍となり、また、スイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍となるので、スイッチの有無にかかわらず分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相とすることができ、高周波出力装置を切り替える切り替え器をこの反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けずに運用中に交換することができる。
【0017】
また、現用系の信号を接続、または遮断するスイッチと、予備系の信号を接続、または遮断するスイッチとを個々に用意することにより、いずれか一方のスイッチが故障しても他方のスイッチが機能することにより、スイッチの故障により信号送信が不可能になることを防ぐことができ、通信装置の冗長性を保つことができる。
【0018】
本発明の切り替え装置は、信号の出力をモニタするモニタ手段を具備し、スイッチは、信号を伝送線または前記モニタ手段のいずれかに出力する構成を採る。
【0019】
この構成によれば、送信する信号の出力をモニタすることにより、送信系統の切り替え時に、あらかじめ無線信号の出力が必要な出力に達しているか否か判断することができ、送信系統を切り替え可能か否か判断することができる。
【0020】
本発明の切り替え装置は、信号を増幅する送信手段とスイッチとを一体化したユニットとする構成を採る。
【0021】
この構成によれば、送信装置とスイッチを含むユニットを取り外した時でも、無線信号の干渉や減衰を防ぐことができ、送信装置とスイッチを含むユニットの交換、修理等を行うことができる。
【0022】
本発明の切り替えシステムは、上記いずれかに記載の複数の切り替え装置と、予備の送信系統から出力された信号を前記複数の切り替え装置のいずれかに出力する切り替え器と、を具備する構成を採る。
【0023】
この構成によれば、切り替え器を用いて予備系の送信部の出力を複数の現用系のいずれかの出力とすることにより、予備系の送信部の数を少なくすることができる。
【0024】
本発明の通信装置は、高周波信号を出力する複数の送信手段と、上記いずれかに記載の切り替え装置または上記記載の切り替えシステムを具備する構成を採る。
【0025】
この構成によれば、スイッチにおいて、切り替え端子から伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とし、伝送線において、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることにより、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さが伝導する信号の半波長の整数倍となり、また、スイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍となるので、スイッチの有無にかかわらず分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相とすることができ、高周波出力装置を切り替える切り替え器をこの反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けずに運用中に交換することができる。
【0026】
また、現用系の信号を接続、または遮断するスイッチと、予備系の信号を接続、または遮断するスイッチとを個々に用意することにより、いずれか一方のスイッチが故障しても他方のスイッチが機能することにより、スイッチの故障により信号送信が不可能になることを防ぐことができ、通信装置の冗長性を保つことができる。
【0027】
本発明の信号伝送方法は、スイッチと、前記スイッチを接続する伝送線と、を具備し、前記スイッチは、切り替え端子から前記伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とし、前記伝送線は、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることを特徴とする切り替え装置において、前記信号とスイッチを切断状態とした場合に、スイッチから伝送線に反射する信号とを同位相で合成するようにした。
【0028】
この方法によれば、スイッチにおいて、切り替え端子から伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とし、伝送線において、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることにより、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さが伝導する信号の半波長の整数倍となり、また、スイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍となるので、スイッチの有無にかかわらず分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相とすることができ、高周波出力装置を切り替える切り替え器をこの反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けずに運用中に交換することができる。
【0029】
また、現用系の信号を接続、または遮断するスイッチと、予備系の信号を接続、または遮断するスイッチとを個々に用意することにより、いずれか一方のスイッチが故障しても他方のスイッチが機能することにより、スイッチの故障により信号送信が不可能になることを防ぐことができ、通信装置の冗長性を保つことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、3つ以上に分岐した伝導線に接続したスイッチについて、スイッチが開いている状態で伝送線と接続する接続端子から入力した信号を同位相で反射して出力する構成とし、かつスイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍として、スイッチの有無にかかわらず分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相として、この反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けないようにすることである。
【0031】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1では、3つ以上に分岐した伝導線に接続したスイッチについて、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さを伝導する信号の半波長の整数倍とし、かつスイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍として、スイッチの有無にかかわらず分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相として、この反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けないようにする例について説明する。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信装置の構成を示すブロック図である。図1において、通信装置100は、送信部101−1と、送信部101−2と、切り替え部102と、アンテナ103とから主に構成される。そして、切り替え部102は、スイッチ111−1と、スイッチ111−2と、出力伝送線路112とから主に構成される。
【0033】
送信部101−1は、変調及び周波数変換された送信信号を増幅し、切り替え部102に出力する。また、送信部101−2は、変調及び周波数変換された送信信号を増幅し、切り替え部102に出力する。本実施の形態の通信装置では、送信部101−1を主に使用する現用系、送信部101−2を送信部101−1の予備とする予備系として説明する。
【0034】
切り替え部102は、送信部101−1及び送信部101−2からの信号のうち一方を選択してアンテナ103に出力する。通常、切り替え部102は、送信部101−1から出力された無線信号をアンテナ103に出力する。そして、送信部101−1が故障やメンテナンス等で使用できない場合、切り替え部102は、送信部101−2から出力された無線信号をアンテナ103に出力する。
【0035】
以下、上記切り替え部102の詳細について説明する。スイッチ111−1は、可動接点121−1と固定接点122−1とを接続または切断する。また、スイッチ111−1は、固定接点122−1から接続端子123−1までの伝導線124−1の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。
【0036】
出力伝送線路112は、分岐点131からスイッチ111−1との接点である接続点132−1までの伝導線133−1の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。同様に、出力伝送線路112は、分岐点131からスイッチ111−2との接点である接続点132−2までの伝導線133−2の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。
【0037】
次に、本実施の形態に係る通信装置100の信号の流れについて説明する。ここでは、送信部101−1を主に使用する現用系とし、送信部101−2を現用系が使用できない時に使用する予備系とした場合について説明する。
【0038】
図1において、スイッチ111−1は、可動接点121−1と固定接点122−1とを接続する。この結果、送信部101−1から出力された無線信号が、切り替え部102を介してアンテナ103に伝導される。また、スイッチ111−2は、可動接点121−2と固定接点122−2とを切断し、送信部101−2から出力された無線信号が、切り替え部102から先、アンテナ103に伝導されない。
【0039】
通常の運用の場合、図1に示すように送信部101−1の無線信号をアンテナ103に伝導する運用を行う。この場合、送信部101−1から出力された無線信号の一部は、分岐点131から接続点132−2を介して固定接点122−2に伝導する。そして、この無線信号は、固定接点122−2で反射し、再び分岐点131に到達する。
【0040】
ここで、伝導線124−2の長さは伝導する信号の波長の1/2の整数倍であり、伝導線133−2の長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍であるので、分岐点131から固定接点122−2までの長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍となる。
【0041】
よって、無線信号が分岐点131から固定接点122−2までを往復する長さは、伝導する無線信号の波長の整数倍になる。すなわち、無線信号は、分岐点131を発して、固定接点122−2で反射し、再び分岐点131に到達するまでに、波長の整数倍の長さの伝導線を経由する。この結果、送信部101−1から出力された無線信号と、固定接点122−2を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−1から出力された無線信号は、固定接点122−2を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0042】
次に、送信部101−2から出力された無線信号をアンテナ103から送信する場合の信号の流れについて説明する。図2は、本実施の形態の通信装置の一例を示すブロック図である。
【0043】
図2において、スイッチ111−2は、可動接点121−2と固定接点122−2とを接続する。この結果、送信部101−2から出力された無線信号が、切り替え部102を介してアンテナ103に伝導される。また、スイッチ111−1は、可動接点121−1と固定接点122−1とを切断し、送信部101−1から出力された無線信号が、切り替え部102から先、アンテナ103に伝導されない。
【0044】
修理や保守等での運用の場合、図2に示すように送信部101−2の無線信号をアンテナ103に伝導する運用を行う。この場合、送信部101−2から出力された無線信号の一部は、分岐点131から接続点132−1を介して固定接点122−1に伝導する。そして、この無線信号は、固定接点122−1で反射し、再び分岐点131に到達する。
【0045】
ここで、伝導線124−1の長さは伝導する信号の波長の1/2の整数倍であり、伝導線133−1の長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍であるので、分岐点131から固定接点122−1までの長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍となる。
【0046】
よって、無線信号が分岐点131から固定接点122−1までを往復する長さは、伝導する無線信号の波長の整数倍になる。すなわち、無線信号は、分岐点131を発して、固定接点122−1で反射し、再び分岐点131に到達するまでに、波長の整数倍の長さの伝導線を経由する。
【0047】
この結果、送信部101−2から出力された無線信号と、固定接点122−1を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−2から出力された無線信号は、固定接点122−1を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0048】
このように、送信系統を切り替えた時でも、無線信号の干渉や減衰を防ぐことができ、スイッチより送信部側の装置の交換、修理等を行うことができる。
【0049】
次に、スイッチ111−1を取り外した場合の信号の流れについて説明する。図3は、本実施の形態の通信装置の一例を示すブロック図である。図3において、スイッチ111−2は、可動接点121−2と固定接点122−2とを接続する。この結果、送信部101−2から出力された無線信号が、切り替え部102を介してアンテナ103に伝導される。また、スイッチ111−1が取り外された状態では、送信部101−1からアンテナ103に接続する回路がない状態となる。
【0050】
スイッチ111−1を取り外した場合、図3に示すように送信部101−2の無線信号をアンテナ103に伝導する運用を行う。この場合、送信部101−2から出力された無線信号の一部は、分岐点131から接続点132−1に伝導する。そして、この無線信号は、接続点132−1で反射し、再び分岐点131に到達する。
【0051】
ここで、伝導線133−1の長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、無線信号が分岐点131から接続点132−1までを往復する長さは、伝導する無線信号の波長の整数倍になる。すなわち、無線信号は、分岐点131を発して、接続点132−1で反射し、再び分岐点131に到達するまでに、波長の整数倍の長さの伝導線を経由する。
【0052】
この結果、送信部101−2から出力された無線信号と、接続点132−1を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−2から出力された無線信号は、接続点132−1を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0053】
同様に、図1においてスイッチ111−2を取り外す場合でも、分岐点131から接続点132−2までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、無線信号が分岐点131から接続点132−2までを往復する長さは、伝導する無線信号の波長の整数倍になる。
【0054】
この結果、送信部101−1から出力された無線信号と、接続点132−2を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−2から出力された無線信号は、接続点132−1を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0055】
このように、スイッチを取り外した時でも、無線信号の干渉や減衰を防ぐことができ、スイッチの交換、修理等を行うことができる。
【0056】
このように、本実施の形態の通信装置によれば、スイッチにおいて、切り替え端子から伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とし、伝送線において、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることにより、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さが伝導する信号の半波長の整数倍となり、また、スイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍となるので、スイッチの有無にかかわらず分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相とすることができ、高周波出力装置を切り替える切り替え器をこの反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けずに運用中に交換することができる。
【0057】
また、現用系の信号を接続、または遮断するスイッチと、予備系の信号を接続、または遮断するスイッチとを個々に用意することにより、いずれか一方のスイッチが故障しても他方のスイッチが機能することにより、スイッチの故障により信号送信が不可能になることを防ぐことができ、通信装置の冗長性を保つことができる。
【0058】
(実施の形態2)
実施の形態2では、複数の現用系送信部に対して一つの予備系送信部を備える構成の例について説明する。図4は、本発明の実施の形態2に係る通信装置の構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0059】
図4において、通信装置400は、送信部101−1〜101−4と、切り替え部102−1〜102−3と、アンテナ103−1〜103−3と、切り替え部401とから構成される。送信部101−1〜101−4は、図1の送信部101−1と同一の送信部である。また、切り替え部102−1〜102−3は、図1の切り替え部102と同一の構成である。アンテナ103−1〜103−3も図1のアンテナ103と同一のものである。
【0060】
ここでは、送信部101−1〜101−3が、現用系の送信部である。そして、送信部101−4が、予備系の送信部となる。送信部101−4は、送信部101−1〜101−3のいずれかが故障、保守などで動作を停止する場合に、代替の送信部としての動作を担当する。
【0061】
現用系の送信部101−1〜101−3を用いて無線信号を送信する場合、切り替え部102−1〜102−3は、それぞれ、スイッチ111−11、111−21、111−31を閉とし、スイッチ111−12、111−22、111−32を開とする。
【0062】
送信部101−1〜101−3から出力された無線信号は、それぞれ切り替え部102−1〜102−3を介してアンテナ103−1〜103−3から送信される。
【0063】
分岐点131−1から固定接点122−12までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、送信部101−1から出力された無線信号と、分岐点131−1と固定接点122−12を往復した反射波とが、分岐点131−1において同位相で合成され、干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103−1から送信される。
【0064】
ここで、送信部101−1から無線信号を出力することを停止する場合、送信部101−4から無線信号を出力する。切り替え部401は、送信部101−4から出力された無線信号を切り替え部102−1に出力する接続を行う。
【0065】
そして、切り替え部102−1のスイッチ111−11を開とし、スイッチ111−12を閉として、送信部101−4から出力された無線信号は、アンテナ103−1に出力される。
【0066】
分岐点131−1から固定接点122−11までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、送信部101−4から出力された無線信号と、分岐点131−1と固定接点122−11を往復した反射波とが、分岐点131−1において同位相で合成され、干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103−1から送信される。
【0067】
さらに、切り替え部102−1からスイッチ111−11を取り外す場合、送信部101−1から出力された無線信号は、分岐点131−1から接続点132−11で反射して、再び分岐点131−1に戻る。
【0068】
分岐点131−1から接続点132−11までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、送信部101−4から出力された無線信号と、分岐点131−1と接続点132−11を往復した反射波とが、分岐点131−1において同位相で合成され、干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103−1から送信される。
【0069】
同様に、送信部101−2または送信部101−3を停止する場合、または、スイッチ111−21またはスイッチ111−31を取り外す場合も、同様の信号の流れで干渉や減衰を起こすことなく無線信号をアンテナ103−2またはアンテナ103−3から送信することができる。この場合、切り替え部401では、送信部101−4から出力された無線信号の出力先を切り替え部102−2または切り替え部102−3とする。
【0070】
このように本実施の形態の通信装置によれば、切り替え器を用いて予備系の送信部の出力を複数の現用系のいずれかの出力とすることにより、予備系の送信部の数を少なくすることができる。
【0071】
(実施の形態3)
実施の形態3では、予備系送信部のスイッチを省略した構成の例について説明する。図5は、本発明の実施の形態3に係る通信装置の構成を示すブロック図である。但し、図1及び図4と同一の構成となるものについては、図1及び図4と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0072】
図5の通信装置500は、切り替え部501と、切り替え部502−1〜502−3とを具備し、切り替え部501と切り替え部502−1〜502−3とを結ぶ伝導線の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする点が図4の通信装置400と異なる。
【0073】
切り替え部501は、送信部101−4から出力された無線信号の出力先を切り替え部502−1〜502−3のいずれかとする。また、切り替え部501は、送信部101−4から出力された無線信号を出力しない場合、切り替え部502−1〜502−3との接続を開とする。
【0074】
切り替え部502−1は、送信部101−1からアンテナ103−1までの伝導線を接続、または切断する。切り替え部502−1は、スイッチ111−11と、出力伝送線路112−1とから主に構成される。切り替え部502−2及び切り替え部502−3は、切り替え部502−1と同様の構成を採る。
【0075】
切り替え部501の固定接点511−1から出力伝送線路112−1の接続点132−12までの伝導線512−1の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。
【0076】
通常の運用の場合、送信部101−1の無線信号をアンテナ103−1に伝導する運用を行う。この場合、送信部101−1から出力された無線信号の一部は、分岐点131−1から接続点132−12を介して固定接点511−1に伝導する。そして、この無線信号は、固定接点511−1で反射し、再び分岐点131−1に到達する。
【0077】
ここで、伝導線512−1の長さは伝導する信号の波長の1/2の整数倍であり、伝導線133−12の長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍であるので、分岐点131−1から固定接点511−1までの長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍となる。
【0078】
よって、無線信号が分岐点131−1から固定接点511−1までを往復する長さは、伝導する無線信号の波長の整数倍になる。すなわち、無線信号は、分岐点131−1を発して、固定接点511−1で反射し、再び分岐点131−1に到達するまでに、波長の整数倍の長さの伝導線を経由する。
【0079】
この結果、送信部101−1から出力された無線信号と、固定接点122−2を反射してきた無線信号は、分岐点131−1において同位相で合成されるので、送信部101−1から出力された無線信号は、固定接点511−1を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103ー1から送信される。
【0080】
送信部101−2及び送信部101−3から出力される無線信号についても送信部101−1と同様となる。
【0081】
ここで、送信部101−1から無線信号を出力することを停止する場合、送信部101−4から無線信号を出力する。切り替え部501は、送信部101−4から出力された無線信号を切り替え部502−1に出力する接続を行う。
【0082】
そして、切り替え部502−1のスイッチ111−11を開とし、スイッチ111−12を閉として、送信部101−4から出力された無線信号は、アンテナ103−1に出力される。
【0083】
分岐点131−1から固定接点122−11までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、送信部101−4から出力された無線信号と、分岐点131−1と固定接点122−11を往復した反射波とが、分岐点131−1において同位相で合成され、干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103−1から送信される。
【0084】
さらに、切り替え部502−1からスイッチ111−11を取り外す場合、送信部101−1から出力された無線信号は、分岐点131−1から接続点132−11で反射して、再び分岐点131−1に戻る。
【0085】
分岐点131−1から接続点132−11までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、送信部101−4から出力された無線信号と、分岐点131−1と接続点132−11を往復した反射波とが、分岐点131−1において同位相で合成され、干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103−1から送信される。
【0086】
同様に、送信部101−2または送信部101−3を停止する場合、または、スイッチ111−21またはスイッチ111−31を取り外す場合も、同様の信号の流れで干渉や減衰を起こすことなく無線信号をアンテナ103−2またはアンテナ103−3から送信することができる。この場合、切り替え部501では、送信部101−4から出力された無線信号の出力先を切り替え部502−2または切り替え部502−3とする。
【0087】
このように本実施の形態の通信装置によれば、予備系の送信部の出力切り替え部から現用系の信号線の分岐点までの伝導線の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とすることにより、予備系のスイッチを省略する構成を採ることができ、予備系の構成部品の数を少なくすることができる。
【0088】
(実施の形態4)
実施の形態4では、スイッチと送信部とをユニット化した構成の例について説明する。図6は、本発明の実施の形態4に係る通信装置の構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0089】
図6の通信装置600は、通信ユニット601−1と、通信ユニット601−2と、分岐部602とを具備し、送信部分とスイッチとを一体化したユニットとする点が図1の通信装置と異なる。
【0090】
通信ユニット601−1は、送信部101−1とスイッチ111−1とから主に構成される。同様に、通信ユニット601−2は、送信部101−2とスイッチ111−2とから主に構成される。分岐部602は、出力伝送線路112から主に構成される。
【0091】
実施の形態の図1と同様に、通常の運用の場合、図6に示すように送信部101−1の無線信号をアンテナ103に伝導する運用を行う。この場合、送信部101−1から出力された無線信号の一部は、分岐点131から接続点132−2を介して固定接点122−2に伝導する。そして、この無線信号は、固定接点122−2で反射し、再び分岐点131に到達する。
【0092】
無線信号は、分岐点131を発して、固定接点122−2で反射し、再び分岐点131に到達するまでに、波長の整数倍の長さの伝導線を経由する。この結果、送信部101−1から出力された無線信号と、固定接点122−2を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−1から出力された無線信号は、固定接点122−2を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0093】
次に、送信部101−2から出力された無線信号をアンテナ103から送信する場合の信号の流れについて説明する。スイッチ111−2は、可動接点121−2と固定接点122−2とを接続する。
【0094】
この結果、送信部101−2から出力された無線信号が、切り替え部102を介してアンテナ103に伝導される。また、スイッチ111−1は、可動接点121−1と固定接点122−1とを切断し、送信部101−1から出力された無線信号が、切り替え部102から先、アンテナ103に伝導されない。
【0095】
この場合、送信部101−2から出力された無線信号の一部は、分岐点131から接続点132−1を介して固定接点122−1に伝導する。そして、この無線信号は、固定接点122−1で反射し、再び分岐点131に到達する。
【0096】
無線信号は、分岐点131を発して、固定接点122−1で反射し、再び分岐点131に到達するまでに、波長の整数倍の長さの伝導線を経由する。この結果、送信部101−2から出力された無線信号と、固定接点122−1を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−2から出力された無線信号は、固定接点122−1を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0097】
通信ユニット601−1を取り外す場合、分岐点131から接続点132−2までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、無線信号が分岐点131から接続点132−2までを往復する長さは、伝導する無線信号の波長の整数倍になる。
【0098】
この結果、送信部101−1から出力された無線信号と、接続点132−2を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−2から出力された無線信号は、接続点132−1を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0099】
このように、本実施の形態の通信装置によれば、送信装置とスイッチを含むユニットを取り外した時でも、無線信号の干渉や減衰を防ぐことができ、送信装置とスイッチを含むユニットの交換、修理等を行うことができる。
【0100】
(実施の形態5)
実施の形態5では、送信部の出力をモニタする構成の例について説明する。図7は、本発明の実施の形態5に係る通信装置の構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0101】
図7の通信装置700は、切り替え部701と、モニタ702−1及びモニタ702−2を具備し、アンテナから送信しない信号出力をモニタする点が図1の通信装置と異なる。切り替え部701は、スイッチ711−1と、スイッチ711−2と、出力伝送線路112とから主に構成される。
【0102】
切り替え部701は、送信部101−1及び送信部101−2から出力された無線信号をアンテナ103または、モニタ702−1及びモニタ702−2に出力する。
【0103】
具体的には、切り替え部701は、送信部101−1から出力された無線信号をアンテナ103に出力し、送信部101−2から出力された無線信号をモニタ702−2に出力する。そして、予備系の送信部101−2を用いて無線信号を送信する場合、切り替え部701は、送信部101−2から出力された無線信号をアンテナ103に出力し、送信部101−1から出力された無線信号をモニタ702−1に出力する。
【0104】
モニタ702−1は、送信部101−1から出力された無線信号が正常に出力されているか否かモニタする。モニタ702−2は、送信部101−2から出力された無線信号が正常に出力されているか否かモニタする。
【0105】
このように、本実施の形態の通信装置によれば、送信する信号の出力をモニタすることにより、送信系統の切り替え時に、あらかじめ無線信号の出力が必要な出力に達しているか否か判断することができ、送信系統を切り替え可能か否か判断することができる。
【0106】
また、上記説明では、接続していないスイッチが自由端となり、高周波信号の位相が変化せずに反射する例について説明しているが、スイッチが固定端なる構造としてもよい。
【0107】
例えば、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さを伝導する信号の半波長の整数倍に1/4波長を加算した長さとし、さらに、スイッチの開閉する端子を、分岐点と送信系統とを接続、又は分岐点をアースに短絡、のいずれかの切り替えとして、スイッチの開閉する端子を固定端として信号を反射し、分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相として、この反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けないようにすることもできる。
【0108】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。たとえば、通信装置、基地局装置等に具備することもできる。
【0109】
また、上記説明では、使用する周波数帯が一つである場合について説明しているが、これに限らず複数の周波数帯を使用する場合にも適用できる。この場合、複数の周波数帯の波長の公約数となる長さを波長として適用すればよい。
【0110】
また、上記説明のスイッチは、無線信号を接続、及び遮断できるものであれば良く、例えばリレー等を用いることができる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の切り替え装置、通信装置及び信号伝送方法によれば、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さを伝導する信号の半波長の整数倍とし、かつスイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍とすることにより、高周波出力装置の出力を切り替えるスイッチを運用中に交換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る通信装置の構成を示すブロック図
【図2】上記実施の形態の通信装置の一例を示すブロック図
【図3】上記実施の形態の通信装置の一例を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2に係る通信装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態3に係る通信装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態4に係る通信装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態5に係る通信装置の構成を示すブロック図
【図8】従来の通信装置の一例を示すブロック図
【図9】従来の通信装置の一例を示すブロック図
【符号の説明】
101−1〜101−4 送信部
102、102−1〜102−3、401、501、502−1〜502−3、701 切り替え部
103 アンテナ
111、711 スイッチ
112 出力伝送線路
601 通信ユニット
602 分岐部
702 モニタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、切り替え装置、通信装置及び信号伝送方法に関し、特に現用の高周波出力装置と予備の高周波出力装置を切り替える無線通信装置に用いて好適な切り替え装置、通信装置及び信号伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、通信装置の冗長性を高めるために、一つの送信装置に複数の送信部を設け、主に使用する現用系と、現用系が使用できない時に使用する予備系との複数の送信部を設けている。図8は、従来の通信装置の一例を示すブロック図である。図8の通信装置は、送信部11と、送信部12と、切り替え器13と、アンテナ14から主に構成される。
【0003】
送信部11は、現用系の送信部であり、送信するデータを変調、周波数変換等を行い、得られた無線信号を切り替え器13に出力する。
【0004】
切り替え器13は、送信部11及び送信部12からの信号のうち一方を選択してアンテナ14に出力する切り替え器である。通常、切り替え器13は、送信部11から出力された無線信号をアンテナ14に出力する。そして、送信部11が故障やメンテナンス等で使用できない場合、切り替え器13は、送信部12から出力された無線信号をアンテナ14に出力する。
【0005】
さらに、アンテナから信号を送信しない側の送信部の出力をモニタすることもできる。図9は、従来の通信装置の一例を示すブロック図である。図9の通信装置は、送信部11と、送信部12と、アンテナ14と、切り替え器21と、モニタ22から主に構成される。但し、図8と同一の構成となるものについては、図8と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0006】
切り替え器21は、送信部11及び送信部12からの信号のうち一方を選択してアンテナ14に出力し、他方をモニタ22に出力する切り替え器である。通常、切り替え器21は、送信部11から出力された無線信号をアンテナ14に出力し、送信部12から出力された無線信号をモニタ22に出力する。
【0007】
そして、送信部11が故障やメンテナンス等で使用できない場合、切り替え器21は、送信部12から出力された無線信号をアンテナ14に出力し、送信部11から出力された無線信号をモニタ22に出力する。モニタ22は、切り替え器21から出力された無線信号のパワをモニタする。
【0008】
上記構成により、従来の通信装置は、アンテナに接続していない側の送信部の出力が充分に出ていることを確認できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置においては、運用中に高周波出力装置を切り替える切り替え器を交換できないという問題がある。
【0010】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、高周波出力装置の出力を切り替えるスイッチを運用中に交換できる切り替え装置、通信装置及び信号伝送方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の切り替え装置は、スイッチと、複数の前記スイッチを個別の線で接続して共通の出力先に出力する伝送線と、を具備し、前記スイッチは、回路切断時に前記伝送線と接続する接続端子から入力した信号を同位相で反射して出力し、前記伝送線は、前記個別の線の分岐点において、信号を前記スイッチと接続していない接続端子からの反射波と同位相で合成する構成を採る。
【0012】
本発明の切り替え装置は、伝送線は、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とする構成を採る。
【0013】
本発明の切り替え装置は、スイッチは、切り替え端子から前記伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とする構成を採る。
【0014】
本発明の切り替え装置は、スイッチは、切り替え端子から前記伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍に信号の1/4波長を加えた長さとする構成を採る。
【0015】
本発明の切り替え装置は、複数のスイッチを具備し、伝送線は、前記複数のスイッチを接続する接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とする構成を採る。
【0016】
これらの構成によれば、スイッチにおいて、切り替え端子から伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とし、伝送線において、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることにより、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さが伝導する信号の半波長の整数倍となり、また、スイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍となるので、スイッチの有無にかかわらず分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相とすることができ、高周波出力装置を切り替える切り替え器をこの反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けずに運用中に交換することができる。
【0017】
また、現用系の信号を接続、または遮断するスイッチと、予備系の信号を接続、または遮断するスイッチとを個々に用意することにより、いずれか一方のスイッチが故障しても他方のスイッチが機能することにより、スイッチの故障により信号送信が不可能になることを防ぐことができ、通信装置の冗長性を保つことができる。
【0018】
本発明の切り替え装置は、信号の出力をモニタするモニタ手段を具備し、スイッチは、信号を伝送線または前記モニタ手段のいずれかに出力する構成を採る。
【0019】
この構成によれば、送信する信号の出力をモニタすることにより、送信系統の切り替え時に、あらかじめ無線信号の出力が必要な出力に達しているか否か判断することができ、送信系統を切り替え可能か否か判断することができる。
【0020】
本発明の切り替え装置は、信号を増幅する送信手段とスイッチとを一体化したユニットとする構成を採る。
【0021】
この構成によれば、送信装置とスイッチを含むユニットを取り外した時でも、無線信号の干渉や減衰を防ぐことができ、送信装置とスイッチを含むユニットの交換、修理等を行うことができる。
【0022】
本発明の切り替えシステムは、上記いずれかに記載の複数の切り替え装置と、予備の送信系統から出力された信号を前記複数の切り替え装置のいずれかに出力する切り替え器と、を具備する構成を採る。
【0023】
この構成によれば、切り替え器を用いて予備系の送信部の出力を複数の現用系のいずれかの出力とすることにより、予備系の送信部の数を少なくすることができる。
【0024】
本発明の通信装置は、高周波信号を出力する複数の送信手段と、上記いずれかに記載の切り替え装置または上記記載の切り替えシステムを具備する構成を採る。
【0025】
この構成によれば、スイッチにおいて、切り替え端子から伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とし、伝送線において、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることにより、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さが伝導する信号の半波長の整数倍となり、また、スイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍となるので、スイッチの有無にかかわらず分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相とすることができ、高周波出力装置を切り替える切り替え器をこの反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けずに運用中に交換することができる。
【0026】
また、現用系の信号を接続、または遮断するスイッチと、予備系の信号を接続、または遮断するスイッチとを個々に用意することにより、いずれか一方のスイッチが故障しても他方のスイッチが機能することにより、スイッチの故障により信号送信が不可能になることを防ぐことができ、通信装置の冗長性を保つことができる。
【0027】
本発明の信号伝送方法は、スイッチと、前記スイッチを接続する伝送線と、を具備し、前記スイッチは、切り替え端子から前記伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とし、前記伝送線は、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることを特徴とする切り替え装置において、前記信号とスイッチを切断状態とした場合に、スイッチから伝送線に反射する信号とを同位相で合成するようにした。
【0028】
この方法によれば、スイッチにおいて、切り替え端子から伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とし、伝送線において、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることにより、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さが伝導する信号の半波長の整数倍となり、また、スイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍となるので、スイッチの有無にかかわらず分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相とすることができ、高周波出力装置を切り替える切り替え器をこの反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けずに運用中に交換することができる。
【0029】
また、現用系の信号を接続、または遮断するスイッチと、予備系の信号を接続、または遮断するスイッチとを個々に用意することにより、いずれか一方のスイッチが故障しても他方のスイッチが機能することにより、スイッチの故障により信号送信が不可能になることを防ぐことができ、通信装置の冗長性を保つことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、3つ以上に分岐した伝導線に接続したスイッチについて、スイッチが開いている状態で伝送線と接続する接続端子から入力した信号を同位相で反射して出力する構成とし、かつスイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍として、スイッチの有無にかかわらず分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相として、この反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けないようにすることである。
【0031】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1では、3つ以上に分岐した伝導線に接続したスイッチについて、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さを伝導する信号の半波長の整数倍とし、かつスイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍として、スイッチの有無にかかわらず分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相として、この反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けないようにする例について説明する。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信装置の構成を示すブロック図である。図1において、通信装置100は、送信部101−1と、送信部101−2と、切り替え部102と、アンテナ103とから主に構成される。そして、切り替え部102は、スイッチ111−1と、スイッチ111−2と、出力伝送線路112とから主に構成される。
【0033】
送信部101−1は、変調及び周波数変換された送信信号を増幅し、切り替え部102に出力する。また、送信部101−2は、変調及び周波数変換された送信信号を増幅し、切り替え部102に出力する。本実施の形態の通信装置では、送信部101−1を主に使用する現用系、送信部101−2を送信部101−1の予備とする予備系として説明する。
【0034】
切り替え部102は、送信部101−1及び送信部101−2からの信号のうち一方を選択してアンテナ103に出力する。通常、切り替え部102は、送信部101−1から出力された無線信号をアンテナ103に出力する。そして、送信部101−1が故障やメンテナンス等で使用できない場合、切り替え部102は、送信部101−2から出力された無線信号をアンテナ103に出力する。
【0035】
以下、上記切り替え部102の詳細について説明する。スイッチ111−1は、可動接点121−1と固定接点122−1とを接続または切断する。また、スイッチ111−1は、固定接点122−1から接続端子123−1までの伝導線124−1の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。
【0036】
出力伝送線路112は、分岐点131からスイッチ111−1との接点である接続点132−1までの伝導線133−1の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。同様に、出力伝送線路112は、分岐点131からスイッチ111−2との接点である接続点132−2までの伝導線133−2の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。
【0037】
次に、本実施の形態に係る通信装置100の信号の流れについて説明する。ここでは、送信部101−1を主に使用する現用系とし、送信部101−2を現用系が使用できない時に使用する予備系とした場合について説明する。
【0038】
図1において、スイッチ111−1は、可動接点121−1と固定接点122−1とを接続する。この結果、送信部101−1から出力された無線信号が、切り替え部102を介してアンテナ103に伝導される。また、スイッチ111−2は、可動接点121−2と固定接点122−2とを切断し、送信部101−2から出力された無線信号が、切り替え部102から先、アンテナ103に伝導されない。
【0039】
通常の運用の場合、図1に示すように送信部101−1の無線信号をアンテナ103に伝導する運用を行う。この場合、送信部101−1から出力された無線信号の一部は、分岐点131から接続点132−2を介して固定接点122−2に伝導する。そして、この無線信号は、固定接点122−2で反射し、再び分岐点131に到達する。
【0040】
ここで、伝導線124−2の長さは伝導する信号の波長の1/2の整数倍であり、伝導線133−2の長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍であるので、分岐点131から固定接点122−2までの長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍となる。
【0041】
よって、無線信号が分岐点131から固定接点122−2までを往復する長さは、伝導する無線信号の波長の整数倍になる。すなわち、無線信号は、分岐点131を発して、固定接点122−2で反射し、再び分岐点131に到達するまでに、波長の整数倍の長さの伝導線を経由する。この結果、送信部101−1から出力された無線信号と、固定接点122−2を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−1から出力された無線信号は、固定接点122−2を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0042】
次に、送信部101−2から出力された無線信号をアンテナ103から送信する場合の信号の流れについて説明する。図2は、本実施の形態の通信装置の一例を示すブロック図である。
【0043】
図2において、スイッチ111−2は、可動接点121−2と固定接点122−2とを接続する。この結果、送信部101−2から出力された無線信号が、切り替え部102を介してアンテナ103に伝導される。また、スイッチ111−1は、可動接点121−1と固定接点122−1とを切断し、送信部101−1から出力された無線信号が、切り替え部102から先、アンテナ103に伝導されない。
【0044】
修理や保守等での運用の場合、図2に示すように送信部101−2の無線信号をアンテナ103に伝導する運用を行う。この場合、送信部101−2から出力された無線信号の一部は、分岐点131から接続点132−1を介して固定接点122−1に伝導する。そして、この無線信号は、固定接点122−1で反射し、再び分岐点131に到達する。
【0045】
ここで、伝導線124−1の長さは伝導する信号の波長の1/2の整数倍であり、伝導線133−1の長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍であるので、分岐点131から固定接点122−1までの長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍となる。
【0046】
よって、無線信号が分岐点131から固定接点122−1までを往復する長さは、伝導する無線信号の波長の整数倍になる。すなわち、無線信号は、分岐点131を発して、固定接点122−1で反射し、再び分岐点131に到達するまでに、波長の整数倍の長さの伝導線を経由する。
【0047】
この結果、送信部101−2から出力された無線信号と、固定接点122−1を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−2から出力された無線信号は、固定接点122−1を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0048】
このように、送信系統を切り替えた時でも、無線信号の干渉や減衰を防ぐことができ、スイッチより送信部側の装置の交換、修理等を行うことができる。
【0049】
次に、スイッチ111−1を取り外した場合の信号の流れについて説明する。図3は、本実施の形態の通信装置の一例を示すブロック図である。図3において、スイッチ111−2は、可動接点121−2と固定接点122−2とを接続する。この結果、送信部101−2から出力された無線信号が、切り替え部102を介してアンテナ103に伝導される。また、スイッチ111−1が取り外された状態では、送信部101−1からアンテナ103に接続する回路がない状態となる。
【0050】
スイッチ111−1を取り外した場合、図3に示すように送信部101−2の無線信号をアンテナ103に伝導する運用を行う。この場合、送信部101−2から出力された無線信号の一部は、分岐点131から接続点132−1に伝導する。そして、この無線信号は、接続点132−1で反射し、再び分岐点131に到達する。
【0051】
ここで、伝導線133−1の長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、無線信号が分岐点131から接続点132−1までを往復する長さは、伝導する無線信号の波長の整数倍になる。すなわち、無線信号は、分岐点131を発して、接続点132−1で反射し、再び分岐点131に到達するまでに、波長の整数倍の長さの伝導線を経由する。
【0052】
この結果、送信部101−2から出力された無線信号と、接続点132−1を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−2から出力された無線信号は、接続点132−1を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0053】
同様に、図1においてスイッチ111−2を取り外す場合でも、分岐点131から接続点132−2までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、無線信号が分岐点131から接続点132−2までを往復する長さは、伝導する無線信号の波長の整数倍になる。
【0054】
この結果、送信部101−1から出力された無線信号と、接続点132−2を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−2から出力された無線信号は、接続点132−1を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0055】
このように、スイッチを取り外した時でも、無線信号の干渉や減衰を防ぐことができ、スイッチの交換、修理等を行うことができる。
【0056】
このように、本実施の形態の通信装置によれば、スイッチにおいて、切り替え端子から伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とし、伝送線において、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることにより、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さが伝導する信号の半波長の整数倍となり、また、スイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍となるので、スイッチの有無にかかわらず分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相とすることができ、高周波出力装置を切り替える切り替え器をこの反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けずに運用中に交換することができる。
【0057】
また、現用系の信号を接続、または遮断するスイッチと、予備系の信号を接続、または遮断するスイッチとを個々に用意することにより、いずれか一方のスイッチが故障しても他方のスイッチが機能することにより、スイッチの故障により信号送信が不可能になることを防ぐことができ、通信装置の冗長性を保つことができる。
【0058】
(実施の形態2)
実施の形態2では、複数の現用系送信部に対して一つの予備系送信部を備える構成の例について説明する。図4は、本発明の実施の形態2に係る通信装置の構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0059】
図4において、通信装置400は、送信部101−1〜101−4と、切り替え部102−1〜102−3と、アンテナ103−1〜103−3と、切り替え部401とから構成される。送信部101−1〜101−4は、図1の送信部101−1と同一の送信部である。また、切り替え部102−1〜102−3は、図1の切り替え部102と同一の構成である。アンテナ103−1〜103−3も図1のアンテナ103と同一のものである。
【0060】
ここでは、送信部101−1〜101−3が、現用系の送信部である。そして、送信部101−4が、予備系の送信部となる。送信部101−4は、送信部101−1〜101−3のいずれかが故障、保守などで動作を停止する場合に、代替の送信部としての動作を担当する。
【0061】
現用系の送信部101−1〜101−3を用いて無線信号を送信する場合、切り替え部102−1〜102−3は、それぞれ、スイッチ111−11、111−21、111−31を閉とし、スイッチ111−12、111−22、111−32を開とする。
【0062】
送信部101−1〜101−3から出力された無線信号は、それぞれ切り替え部102−1〜102−3を介してアンテナ103−1〜103−3から送信される。
【0063】
分岐点131−1から固定接点122−12までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、送信部101−1から出力された無線信号と、分岐点131−1と固定接点122−12を往復した反射波とが、分岐点131−1において同位相で合成され、干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103−1から送信される。
【0064】
ここで、送信部101−1から無線信号を出力することを停止する場合、送信部101−4から無線信号を出力する。切り替え部401は、送信部101−4から出力された無線信号を切り替え部102−1に出力する接続を行う。
【0065】
そして、切り替え部102−1のスイッチ111−11を開とし、スイッチ111−12を閉として、送信部101−4から出力された無線信号は、アンテナ103−1に出力される。
【0066】
分岐点131−1から固定接点122−11までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、送信部101−4から出力された無線信号と、分岐点131−1と固定接点122−11を往復した反射波とが、分岐点131−1において同位相で合成され、干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103−1から送信される。
【0067】
さらに、切り替え部102−1からスイッチ111−11を取り外す場合、送信部101−1から出力された無線信号は、分岐点131−1から接続点132−11で反射して、再び分岐点131−1に戻る。
【0068】
分岐点131−1から接続点132−11までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、送信部101−4から出力された無線信号と、分岐点131−1と接続点132−11を往復した反射波とが、分岐点131−1において同位相で合成され、干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103−1から送信される。
【0069】
同様に、送信部101−2または送信部101−3を停止する場合、または、スイッチ111−21またはスイッチ111−31を取り外す場合も、同様の信号の流れで干渉や減衰を起こすことなく無線信号をアンテナ103−2またはアンテナ103−3から送信することができる。この場合、切り替え部401では、送信部101−4から出力された無線信号の出力先を切り替え部102−2または切り替え部102−3とする。
【0070】
このように本実施の形態の通信装置によれば、切り替え器を用いて予備系の送信部の出力を複数の現用系のいずれかの出力とすることにより、予備系の送信部の数を少なくすることができる。
【0071】
(実施の形態3)
実施の形態3では、予備系送信部のスイッチを省略した構成の例について説明する。図5は、本発明の実施の形態3に係る通信装置の構成を示すブロック図である。但し、図1及び図4と同一の構成となるものについては、図1及び図4と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0072】
図5の通信装置500は、切り替え部501と、切り替え部502−1〜502−3とを具備し、切り替え部501と切り替え部502−1〜502−3とを結ぶ伝導線の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする点が図4の通信装置400と異なる。
【0073】
切り替え部501は、送信部101−4から出力された無線信号の出力先を切り替え部502−1〜502−3のいずれかとする。また、切り替え部501は、送信部101−4から出力された無線信号を出力しない場合、切り替え部502−1〜502−3との接続を開とする。
【0074】
切り替え部502−1は、送信部101−1からアンテナ103−1までの伝導線を接続、または切断する。切り替え部502−1は、スイッチ111−11と、出力伝送線路112−1とから主に構成される。切り替え部502−2及び切り替え部502−3は、切り替え部502−1と同様の構成を採る。
【0075】
切り替え部501の固定接点511−1から出力伝送線路112−1の接続点132−12までの伝導線512−1の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とする。
【0076】
通常の運用の場合、送信部101−1の無線信号をアンテナ103−1に伝導する運用を行う。この場合、送信部101−1から出力された無線信号の一部は、分岐点131−1から接続点132−12を介して固定接点511−1に伝導する。そして、この無線信号は、固定接点511−1で反射し、再び分岐点131−1に到達する。
【0077】
ここで、伝導線512−1の長さは伝導する信号の波長の1/2の整数倍であり、伝導線133−12の長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍であるので、分岐点131−1から固定接点511−1までの長さも伝導する信号の波長の1/2の整数倍となる。
【0078】
よって、無線信号が分岐点131−1から固定接点511−1までを往復する長さは、伝導する無線信号の波長の整数倍になる。すなわち、無線信号は、分岐点131−1を発して、固定接点511−1で反射し、再び分岐点131−1に到達するまでに、波長の整数倍の長さの伝導線を経由する。
【0079】
この結果、送信部101−1から出力された無線信号と、固定接点122−2を反射してきた無線信号は、分岐点131−1において同位相で合成されるので、送信部101−1から出力された無線信号は、固定接点511−1を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103ー1から送信される。
【0080】
送信部101−2及び送信部101−3から出力される無線信号についても送信部101−1と同様となる。
【0081】
ここで、送信部101−1から無線信号を出力することを停止する場合、送信部101−4から無線信号を出力する。切り替え部501は、送信部101−4から出力された無線信号を切り替え部502−1に出力する接続を行う。
【0082】
そして、切り替え部502−1のスイッチ111−11を開とし、スイッチ111−12を閉として、送信部101−4から出力された無線信号は、アンテナ103−1に出力される。
【0083】
分岐点131−1から固定接点122−11までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、送信部101−4から出力された無線信号と、分岐点131−1と固定接点122−11を往復した反射波とが、分岐点131−1において同位相で合成され、干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103−1から送信される。
【0084】
さらに、切り替え部502−1からスイッチ111−11を取り外す場合、送信部101−1から出力された無線信号は、分岐点131−1から接続点132−11で反射して、再び分岐点131−1に戻る。
【0085】
分岐点131−1から接続点132−11までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、送信部101−4から出力された無線信号と、分岐点131−1と接続点132−11を往復した反射波とが、分岐点131−1において同位相で合成され、干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103−1から送信される。
【0086】
同様に、送信部101−2または送信部101−3を停止する場合、または、スイッチ111−21またはスイッチ111−31を取り外す場合も、同様の信号の流れで干渉や減衰を起こすことなく無線信号をアンテナ103−2またはアンテナ103−3から送信することができる。この場合、切り替え部501では、送信部101−4から出力された無線信号の出力先を切り替え部502−2または切り替え部502−3とする。
【0087】
このように本実施の形態の通信装置によれば、予備系の送信部の出力切り替え部から現用系の信号線の分岐点までの伝導線の長さを伝導する信号の波長の1/2の整数倍とすることにより、予備系のスイッチを省略する構成を採ることができ、予備系の構成部品の数を少なくすることができる。
【0088】
(実施の形態4)
実施の形態4では、スイッチと送信部とをユニット化した構成の例について説明する。図6は、本発明の実施の形態4に係る通信装置の構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0089】
図6の通信装置600は、通信ユニット601−1と、通信ユニット601−2と、分岐部602とを具備し、送信部分とスイッチとを一体化したユニットとする点が図1の通信装置と異なる。
【0090】
通信ユニット601−1は、送信部101−1とスイッチ111−1とから主に構成される。同様に、通信ユニット601−2は、送信部101−2とスイッチ111−2とから主に構成される。分岐部602は、出力伝送線路112から主に構成される。
【0091】
実施の形態の図1と同様に、通常の運用の場合、図6に示すように送信部101−1の無線信号をアンテナ103に伝導する運用を行う。この場合、送信部101−1から出力された無線信号の一部は、分岐点131から接続点132−2を介して固定接点122−2に伝導する。そして、この無線信号は、固定接点122−2で反射し、再び分岐点131に到達する。
【0092】
無線信号は、分岐点131を発して、固定接点122−2で反射し、再び分岐点131に到達するまでに、波長の整数倍の長さの伝導線を経由する。この結果、送信部101−1から出力された無線信号と、固定接点122−2を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−1から出力された無線信号は、固定接点122−2を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0093】
次に、送信部101−2から出力された無線信号をアンテナ103から送信する場合の信号の流れについて説明する。スイッチ111−2は、可動接点121−2と固定接点122−2とを接続する。
【0094】
この結果、送信部101−2から出力された無線信号が、切り替え部102を介してアンテナ103に伝導される。また、スイッチ111−1は、可動接点121−1と固定接点122−1とを切断し、送信部101−1から出力された無線信号が、切り替え部102から先、アンテナ103に伝導されない。
【0095】
この場合、送信部101−2から出力された無線信号の一部は、分岐点131から接続点132−1を介して固定接点122−1に伝導する。そして、この無線信号は、固定接点122−1で反射し、再び分岐点131に到達する。
【0096】
無線信号は、分岐点131を発して、固定接点122−1で反射し、再び分岐点131に到達するまでに、波長の整数倍の長さの伝導線を経由する。この結果、送信部101−2から出力された無線信号と、固定接点122−1を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−2から出力された無線信号は、固定接点122−1を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0097】
通信ユニット601−1を取り外す場合、分岐点131から接続点132−2までの長さは、伝導する信号の波長の1/2の整数倍である。よって、無線信号が分岐点131から接続点132−2までを往復する長さは、伝導する無線信号の波長の整数倍になる。
【0098】
この結果、送信部101−1から出力された無線信号と、接続点132−2を反射してきた無線信号は、分岐点131において同位相で合成されるので、送信部101−2から出力された無線信号は、接続点132−1を反射してきた無線信号により干渉や減衰を起こすことなくアンテナ103から送信される。
【0099】
このように、本実施の形態の通信装置によれば、送信装置とスイッチを含むユニットを取り外した時でも、無線信号の干渉や減衰を防ぐことができ、送信装置とスイッチを含むユニットの交換、修理等を行うことができる。
【0100】
(実施の形態5)
実施の形態5では、送信部の出力をモニタする構成の例について説明する。図7は、本発明の実施の形態5に係る通信装置の構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0101】
図7の通信装置700は、切り替え部701と、モニタ702−1及びモニタ702−2を具備し、アンテナから送信しない信号出力をモニタする点が図1の通信装置と異なる。切り替え部701は、スイッチ711−1と、スイッチ711−2と、出力伝送線路112とから主に構成される。
【0102】
切り替え部701は、送信部101−1及び送信部101−2から出力された無線信号をアンテナ103または、モニタ702−1及びモニタ702−2に出力する。
【0103】
具体的には、切り替え部701は、送信部101−1から出力された無線信号をアンテナ103に出力し、送信部101−2から出力された無線信号をモニタ702−2に出力する。そして、予備系の送信部101−2を用いて無線信号を送信する場合、切り替え部701は、送信部101−2から出力された無線信号をアンテナ103に出力し、送信部101−1から出力された無線信号をモニタ702−1に出力する。
【0104】
モニタ702−1は、送信部101−1から出力された無線信号が正常に出力されているか否かモニタする。モニタ702−2は、送信部101−2から出力された無線信号が正常に出力されているか否かモニタする。
【0105】
このように、本実施の形態の通信装置によれば、送信する信号の出力をモニタすることにより、送信系統の切り替え時に、あらかじめ無線信号の出力が必要な出力に達しているか否か判断することができ、送信系統を切り替え可能か否か判断することができる。
【0106】
また、上記説明では、接続していないスイッチが自由端となり、高周波信号の位相が変化せずに反射する例について説明しているが、スイッチが固定端なる構造としてもよい。
【0107】
例えば、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さを伝導する信号の半波長の整数倍に1/4波長を加算した長さとし、さらに、スイッチの開閉する端子を、分岐点と送信系統とを接続、又は分岐点をアースに短絡、のいずれかの切り替えとして、スイッチの開閉する端子を固定端として信号を反射し、分岐点における反射波の位相を伝送する信号の位相と同位相として、この反射波により伝送する信号が干渉、影響を受けないようにすることもできる。
【0108】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。たとえば、通信装置、基地局装置等に具備することもできる。
【0109】
また、上記説明では、使用する周波数帯が一つである場合について説明しているが、これに限らず複数の周波数帯を使用する場合にも適用できる。この場合、複数の周波数帯の波長の公約数となる長さを波長として適用すればよい。
【0110】
また、上記説明のスイッチは、無線信号を接続、及び遮断できるものであれば良く、例えばリレー等を用いることができる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の切り替え装置、通信装置及び信号伝送方法によれば、スイッチが開いている状態で分岐点からスイッチまでの伝導線の長さを伝導する信号の半波長の整数倍とし、かつスイッチを取り外した状態で分岐点から伝導線の接続端子までの長さを伝導する信号の半波長の整数倍とすることにより、高周波出力装置の出力を切り替えるスイッチを運用中に交換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る通信装置の構成を示すブロック図
【図2】上記実施の形態の通信装置の一例を示すブロック図
【図3】上記実施の形態の通信装置の一例を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2に係る通信装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態3に係る通信装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態4に係る通信装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態5に係る通信装置の構成を示すブロック図
【図8】従来の通信装置の一例を示すブロック図
【図9】従来の通信装置の一例を示すブロック図
【符号の説明】
101−1〜101−4 送信部
102、102−1〜102−3、401、501、502−1〜502−3、701 切り替え部
103 アンテナ
111、711 スイッチ
112 出力伝送線路
601 通信ユニット
602 分岐部
702 モニタ
Claims (10)
- スイッチと、複数の前記スイッチを個別の線で接続して共通の出力先に出力する伝送線と、を具備し、前記スイッチは、回路切断時に前記伝送線と接続する接続端子から入力した信号を同位相で反射して出力し、前記伝送線は、前記個別の線の分岐点において、信号を前記スイッチと接続していない接続端子からの反射波と同位相で合成することを特徴とする切り替え装置。
- 伝送線は、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることを特徴とする請求項1記載の切り替え装置。
- スイッチは、切り替え端子から前記伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の切り替え装置。
- スイッチは、切り替え端子から前記伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍に信号の1/4波長を加えた長さとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の切り替え装置。
- 複数のスイッチを具備し、伝送線は、前記複数のスイッチを接続する接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の切り替え装置。
- 信号の出力をモニタするモニタ手段を具備し、スイッチは、信号を伝送線または前記モニタ手段のいずれかに出力することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の切り替え装置。
- 信号を増幅する送信手段とスイッチとを一体化したユニットとすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の切り替え装置。
- 請求項1から請求項7のいずれかに記載の複数の切り替え装置と、予備の送信系統から出力された信号を前記複数の切り替え装置のいずれかに出力する切り替え器と、を具備することを特徴とする切り替えシステム。
- 高周波信号を出力する複数の送信手段と、請求項1から請求項7のいずれかに記載の切り替え装置または請求項8に記載の切り替えシステムを具備することを特徴とする通信装置。
- スイッチと、前記スイッチを接続する伝送線と、を具備し、前記スイッチは、切り替え端子から前記伝送線と接続する接続端子までの長さを伝送する信号の半波長の整数倍とし、前記伝送線は、信号を入力する複数の接続点から伝送線の分岐点までの個々の長さを伝送する信号の半波長の整数倍とすることを特徴とする切り替え装置において、前記信号とスイッチを切断状態とした場合に、スイッチから伝送線に反射する信号とを同位相で合成する信号伝送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002172449A JP2004023229A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 切り替え装置、通信装置及び信号伝送方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7679416B2 (en) | 2004-05-24 | 2010-03-16 | The Regents Of The University Of California | High speed clock distribution transmission line network |
WO2014141576A1 (en) * | 2013-03-14 | 2014-09-18 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Transmission system and method of setting switching setting |
CN109244604A (zh) * | 2018-09-28 | 2019-01-18 | 北京无线电测量研究所 | 一种高隔离度微波开关电路 |
-
2002
- 2002-06-13 JP JP2002172449A patent/JP2004023229A/ja active Pending
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