JP2004018555A - Additive for lubricating oil and lubricating oil - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、潤滑性能に優れた潤滑油の添加剤に関し、特に、耐荷重性、耐焼付性、耐磨耗性等の特性を改善する添加剤に関する。本発明の添加剤は、特に内燃機関用潤滑油の添加剤として好適に使用できる。
【0002】
【従来の技術】
一般に、潤滑油には、性能向上を目的として潤滑油基油に各種添加剤が配合され使用されている。
【0003】
特に内燃機関用潤滑油の添加剤としては、耐磨耗性、酸化安定性、清浄分散性などの性能の向上が強く求められている。自動車の高出力化にともないエンジン油並びに駆動系のオートマチックトランスミッション用潤滑油(ATF)、マニュアルトランスミッション用潤滑油(MTF)やデファレンシャルキヤオイルなどの駆動系潤滑油は、熱的にも、物理的にも厳しい条件に曝され、潤滑油の粘度低下等が発生し易い条件になって来ている。また、潤滑油の長寿命化が要望されていることから、近年、自動車用の潤滑油には一層優れた高性能化を付与することが必要となっている。更に、自動車の低燃費化が望まれており粘度指数、流動点、低温特性等が優れた潤滑油が求められている。
【0004】
従来、特開平3−438号公報等に開示されるように、グラファイト、二流化モリブデン、テトラフルオロエチレン、窒化ボロン、有機モリブデン化合物、球状シリコーン樹脂等をモータオイルの添加剤として使用するものが知られている。
【0005】
また、特開平10−330779号公報のように、窒化硼素微粉末を分散含有したエンジン潤滑油が知られている。
【0006】
また、特開2001−207184号公報では、モリブデン化合物等を添加するものも知られている。
【0007】
また、特開平10−195470号公報では、超微粒子セラミックスを含有する潤滑油が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術に示されるように、テトラフルオロエチレン、窒化硼素微粉末を添加したもの、モリブデン化合物等を添加したもの、超微粒子セラミックスを添加したものは知られている。
【0009】
これらの潤滑油用の添加剤は、潤滑油の性能としては、個々の機能が部分的に改良されるが、最近の厳しい環境化では、十分性能を満足しているとはいえない。特に、自動車では、エンジン回転の静粛性や低燃費化が望まれており、粘度指数、流動点、低温特性等が優れた潤滑油が求められている。
【0010】
また、特開平10−195470号公報では、超微粒子セラミックスを含有する潤滑油が開示されているが、具体的にセラミックスとして何を添加するのかが明確でなく、それ以上の開示がなされてない。
【0011】
本発明は、上記の観点からなされたものであって、結果潤滑油の性能改善、特に静粛性、燃費改善などに影響する性能、例えば粘度指数、流動点、低温特性等の点においても顕著な効果を有する潤滑油の添加剤、特に内燃機関用潤滑油の添加剤を提供することを目的とし、セラミックスについて研究した結果、特定のセラミックスが非常に優れた機能を発揮することを見いだしたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、潤滑油用添加剤であって、ポリテトラフルオロエチレン及び窒化ボロンの少なくとも1種と、セラミックスを含有することを特徴とする。
【0013】
この構成では、ポリテトラフルオロエチレンや窒化ボロンの潤滑性を向上する添加剤に対して、セラミックスを加えることにより、相乗効果によってそれぞれ単独での効果に比較して、飛躍的に性能を向上でき、燃費改善できた。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1に記載の添加剤において、セラミックスが鉄酸化物であることを特徴とする。よって、当該添加剤は、安定性に優れ、低コストで得られる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の添加剤において、セラミックスがフェライトであることを特徴とする。よって、潤滑油の潤滑性能を飛躍的に向上できるとともに、当該添加剤は安定性に優れ、量産性に優れる。
【0016】
請求項4の発明は、請求項3に記載の添加剤において、フェライトが磁化されていることを特徴とする。よって、当該添加剤は潤滑油に均一に分散混合されやすい。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の添加剤において、セラミックスが0.05〜40μ以下の粒子であることを特徴とする。よって、潤滑性能及び燃費を更に効果的に向上することができる。
【0018】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の添加剤において、ポリテトラフルオロエチレン及び窒化ボロンの両方を含むことを特徴とする。よって、耐磨耗性、潤滑性、燃費向上に有利になる。
【0019】
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の潤滑油用添加剤において、テトラフルオロエチレン又は窒化ボロンが0.05〜40μm以下の粒子であることを特徴とする。よって、当該添加剤は、流動性に優れ、潤滑性能及び燃費を更に効果的に向上することができる。
【0020】
請求項8の発明は、潤滑油用添加剤であって、セラミックスとして少なくともフェライトを含有することを特徴とする。よって、潤滑性能を飛躍的に向上することができる。
【0021】
請求項9の発明は、請求項8に記載の潤滑油用添加剤において、フェライトが磁化されていることを特徴とする。よって、当該添加剤は潤滑油に均一に分散混合されやすい。
【0022】
請求項10の発明は、請求項9に記載の潤滑油用添加剤において、セラミックスが0.05〜40μm以下の粒子からなることを特徴とする。よって、潤滑性能及び燃費を更に効果的に向上することができる。
【0023】
請求項11の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の潤滑油用添加剤が添加された潤滑油であって、潤滑油4リットルあたりのセラミックスの含有量が0.1〜30グラムであることを特徴とする。よって、潤滑性能及び燃費を効果的に向上することができる。
【0024】
請求項12の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の潤滑油用添加剤が添加された潤滑油であって、潤滑油4リットルあたりのポリテトラフルオロエチレンの含有量が0.1〜30グラムであることを特徴とする。よって、潤滑性能及び燃費を効果的に向上することができる。
【0025】
請求項13の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の潤滑油用添加剤が添加された潤滑油であって、潤滑油4リットルあたりの窒化ボロンの含有量が0.1〜30グラムであることを特徴とする。よって、潤滑性能及び燃費を効果的に向上することができる。
【0026】
請求項14の発明は、請求項11ないし13のいずれかに記載の潤滑油において、セラミックス粒子が分散して潤滑油に含有されていることを特徴とする。よって、潤滑性能及び燃費を効果的に向上することができる。エンジン回転の安定性及び静粛性も向上にも寄与できる。
【0027】
本発明では、潤滑油4リットルに対して、セラミックス、テトラフルオロエチレン、窒化ボロンの量がそれぞれ0.1〜30グラム含まれることが好ましい。この値よりも少ないと添加剤としての潤滑性能が得られず、また多すぎるとコストアップとなるので、上記範囲が好ましいものである。特に、実用的には、テトラフルオロエチレン及び窒化ボロンの合計値が3〜10グラムで、セラミックスはこの合計値に対して3〜80パーセントの範囲が好ましい。テトラフルオロエチレン及び窒化ボロンを単独で含む場合には、その単独の値が3〜10グラムの範囲とすることが好ましい。
【0028】
セラミックス、テトラフルオロエチレン及び窒化ボロンは0.05〜40μmの範囲の粒子とすることが好ましい。粒子が小さすぎると取り扱いにくく、コストアップになり、大きすぎると潤滑油の流動性が低下し、目詰まりを生じる可能性がある。特に大きすぎると、潤滑部を傷つける可能性があるので、上記範囲とすることが好ましい。特に、車両用潤滑油の添加剤としては、40μm以下とすることが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の添加剤は、約200CCの潤滑油に、テトラフルオロエチレン、窒化ボロン、フェライトを適量混合し、分散させたものを作成した。これを実車のエンジンオイルに追加した。各粒子の大きさは、平均1μmであった。
【0030】
表1に本発明の添加剤を自動車のエンジンオイルに加入して走行した際のテスト結果を示す。
【0031】
【表1】
【0032】
このテスト結果から解かるように、テトラフルオロエチレン(通称テフロン(登録商標))単独の添加剤や、更に窒化ボロンを追加した添加剤に比較して、本発明の添加剤は飛躍的に燃費が向上している。
【0033】
この理由は明確でないが、予測としては、テフロン(登録商標)や窒化ボロンの添加剤の助剤或は相乗効果で燃費が大幅に向上するものと思われる。また、フェライト単体で添加してもテフロン(登録商標)や窒化ボロンと同程度の効果を有していた。
【0034】
車両によっては、出力アップ、アイドリング回転数の安定性向上、エンジン回転の静粛性等でも改善効果を得られるものもあった。本発明の添加剤は、新車に対しても中古車に対しても効果があった。
【0035】
図1は、No5の実施例での出力とエンジン回転数との関係を示すテスト結果である。パワーメーターにより出力を測定した。
【0036】
同図によれば、No5の実施例は、最大出力250ps(6200rpm)、最大トルク29kg−m(6000rpm)であり、カタログ値(最大馬力:200ps(6500rpm),最大トルク:22.8kg−m(4500rpm))に対して、最大馬力及び最大トルクが25%アップした。
【0037】
出力の向上は潤滑性能が上がってメカ・ロスが低減したためと考えられる。出力の上昇を燃費改善に反映すれば燃費が25%改善できると考えられ、実際に燃費が26%伸びる結果が得られ、これらの関係が裏付けられた。
【0038】
本発明の潤滑油基油としては、通常使用される潤滑油の基油であれば特に制限されない。このような基油としては、例えば、ニュートラルオイル、ブライトストック、水素接触精製油および接触脱ろう精製油等の鉱物油;液状ポリブテン、液状デセンオリゴマー等のα−オレフィンオリゴマーおよび液状エチレン・α−オレフィンコオリゴマー等の炭化水素系合成油;アジピン酸ジイソオクチル、セバチン酸ジイソオクチルおよびセバチン酸ジラウリル等の2塩基酸エステル;トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールおよびジペンタエリスリトール等のポリオールを脂肪酸でエステル化したポリオールエステル系合成油などをあげることができる。これらは1種単独で、または2種以上を組み合せて用いることができる。
【0039】
また、本発明の潤滑油油の添加剤は、それぞれの目的に応じて各種添加剤とともに用いることができる。例えば耐荷重添加剤、酸化防止剤、金属不活性化剤、消泡剤、清浄分散剤、粘度指数向上剤、油性剤、耐摩耗添加剤、防錆剤、腐食防止剤、流動性向上剤などである。例えば粘度指数向上剤{ポリ(メタ)アクリレート系、エチレンープロピレン共重合体、スチレンーイソプレン共重合体の水添物に代表されるOCP系など}、流動点降下剤{ポリ(メタ)アクリレート系、スチレン−フマレート系、ナフタリンと塩素化パラフィンの縮合物系など}、清浄剤(スルフォネート系、サリチレート系、フェネート系、ナフテネート系等)、分散剤(イソブテニルコハク酸イミド系、マンニッヒ縮合物系等)、抗酸化剤(ジンクジチオフォスフェート、アミン系、ヒンダードフェノール系等)、油性剤(脂肪酸系、脂肪酸エステル系等)、摩擦摩耗調整剤(モリブデンジチオフォスフェート、モリブデンカーバメイト等)、極圧剤(硫黄リン系、クロル系等)等を含んでいても良い。
【0040】
本発明の潤滑油用の添加剤は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載している乗用車、トラック、作業車、トラクター、2輪車等の車両用エンジン油、ギヤ油または自動変速機油、耕運機・コンバイン等の農耕機用エンジン油、その他船舶用エンジン油、ショックアブソーバー油、工業用作動油、工業用ギヤ油、真空ポンプ油、軸受け油等の工業用潤滑油、発電機用潤滑油、コンプレーサー用潤滑油、人工衛星の軸受け部の潤滑油などに利用することができる。これら中では特に、近年要求が増大した省燃費型自動車用エンジン油に添加した場合、優れた性能を発揮する。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、自動車の高出力化に対応した長寿命で、且つ、低燃費化可能な潤滑油用添加剤並びに潤滑油が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例での出力とエンジン回転数との関係を示すグラフ図。
【符号の説明】
なし。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an additive for a lubricating oil having excellent lubricating performance, and more particularly to an additive for improving properties such as load resistance, seizure resistance, and abrasion resistance. The additive of the present invention can be suitably used particularly as an additive for a lubricating oil for an internal combustion engine.
[0002]
[Prior art]
Generally, lubricating oils are used by blending various additives with a lubricating base oil for the purpose of improving performance.
[0003]
In particular, as additives for lubricating oils for internal combustion engines, improvements in performance such as abrasion resistance, oxidative stability and clean dispersibility are strongly demanded. With the increase in the output of automobiles, engine oils and driveline lubricating oils such as automatic transmission lubricating oil (ATF), manual transmission lubricating oil (MTF), and differential gear oil are thermally and physically. Are also exposed to severe conditions, and the conditions are likely to cause a decrease in the viscosity of the lubricating oil. In addition, since there is a demand for a longer life of lubricating oil, in recent years, it has become necessary to impart more excellent performance to lubricating oil for automobiles. Further, it is desired to reduce the fuel consumption of automobiles, and lubricating oils having excellent viscosity index, pour point, low-temperature characteristics, and the like are required.
[0004]
Conventionally, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 3-438 and the like, there are known motors using graphite, dihydrated molybdenum, tetrafluoroethylene, boron nitride, an organic molybdenum compound, a spherical silicone resin or the like as an additive for a motor oil. Have been.
[0005]
Further, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 10-330779, an engine lubricating oil containing boron nitride fine powder dispersed therein is known.
[0006]
In addition, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-207184 discloses a device to which a molybdenum compound or the like is added.
[0007]
Japanese Patent Application Laid-Open No. H10-195470 discloses a lubricating oil containing ultrafine ceramic particles.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
As shown in the prior art, those to which tetrafluoroethylene and boron nitride fine powder are added, those to which molybdenum compounds are added, and those to which ultrafine ceramics are added are known.
[0009]
These additives for lubricating oils partially improve their functions as lubricating oils, but cannot be said to have sufficiently satisfied the performance under recent severe environmental conditions. Particularly in automobiles, quietness of engine rotation and low fuel consumption are desired, and lubricating oils having excellent viscosity index, pour point, low-temperature characteristics, and the like are required.
[0010]
Japanese Patent Application Laid-Open No. H10-195470 discloses a lubricating oil containing ultrafine-grained ceramics. However, it is not clear what concrete ceramics should be added, and no further disclosure is made.
[0011]
The present invention has been made in view of the above, and the resulting lubricating oil has improved performance, particularly quietness, performance that affects fuel economy and the like, such as viscosity index, pour point, and low-temperature characteristics. With the aim of providing lubricating oil additives that have an effect, especially lubricating oil additives for internal combustion engines, we have researched ceramics and found that certain ceramics exhibit extremely excellent functions. is there.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The invention of claim 1 is an additive for lubricating oil, characterized by containing at least one of polytetrafluoroethylene and boron nitride and ceramics.
[0013]
In this configuration, by adding ceramics to the additives that improve the lubricity of polytetrafluoroethylene and boron nitride, the performance can be dramatically improved compared to the effects of each alone due to the synergistic effect, Improved fuel economy.
[0014]
A second aspect of the present invention is the additive according to the first aspect, wherein the ceramic is iron oxide. Therefore, the additive is excellent in stability and can be obtained at low cost.
[0015]
A third aspect of the present invention is the additive according to the first or second aspect, wherein the ceramic is ferrite. Accordingly, the lubricating performance of the lubricating oil can be dramatically improved, and the additive is excellent in stability and excellent in mass productivity.
[0016]
According to a fourth aspect of the present invention, in the additive according to the third aspect, the ferrite is magnetized. Therefore, the additive is easily dispersed and mixed uniformly in the lubricating oil.
[0017]
According to a fifth aspect of the present invention, in the additive according to any one of the first to fourth aspects, the ceramics are particles having a particle size of 0.05 to 40 μm or less. Therefore, lubrication performance and fuel efficiency can be more effectively improved.
[0018]
According to a sixth aspect of the present invention, there is provided the additive according to any one of the first to fifth aspects, wherein the additive contains both polytetrafluoroethylene and boron nitride. Therefore, it is advantageous in improving wear resistance, lubricity, and fuel efficiency.
[0019]
According to a seventh aspect of the present invention, in the additive for a lubricating oil according to any one of the first to sixth aspects, tetrafluoroethylene or boron nitride is particles having a particle size of 0.05 to 40 μm or less. Therefore, the additive is excellent in fluidity and can more effectively improve lubrication performance and fuel efficiency.
[0020]
The invention of claim 8 is an additive for lubricating oil, characterized in that it contains at least ferrite as ceramics. Therefore, lubrication performance can be dramatically improved.
[0021]
According to a ninth aspect of the present invention, in the lubricant additive according to the eighth aspect, the ferrite is magnetized. Therefore, the additive is easily dispersed and mixed uniformly in the lubricating oil.
[0022]
According to a tenth aspect of the present invention, there is provided the additive for a lubricating oil according to the ninth aspect, wherein the ceramic comprises particles having a size of 0.05 to 40 μm or less. Therefore, lubrication performance and fuel efficiency can be more effectively improved.
[0023]
An invention according to claim 11 is a lubricating oil to which the additive for lubricating oil according to any one of claims 1 to 10 is added, wherein the content of ceramic per 4 liters of lubricating oil is 0.1 to 30 g. It is characterized by being. Therefore, lubrication performance and fuel efficiency can be effectively improved.
[0024]
The invention of claim 12 is a lubricating oil to which the additive for lubricating oil according to any of claims 1 to 7 is added, wherein the content of polytetrafluoroethylene per 4 liters of lubricating oil is 0.1. 3030 grams. Therefore, lubrication performance and fuel efficiency can be effectively improved.
[0025]
The invention of claim 13 is a lubricating oil to which the additive for lubricating oil according to any one of claims 1 to 7 is added, wherein the content of boron nitride per 4 liters of lubricating oil is 0.1 to 30. Gram. Therefore, lubrication performance and fuel efficiency can be effectively improved.
[0026]
According to a fourteenth aspect, in the lubricating oil according to any one of the eleventh to thirteenth aspects, the ceramic particles are dispersed and contained in the lubricating oil. Therefore, lubrication performance and fuel efficiency can be effectively improved. Stability and quietness of engine rotation can also be improved.
[0027]
In the present invention, it is preferable that the amount of ceramics, tetrafluoroethylene, and boron nitride is 0.1 to 30 grams each for 4 liters of lubricating oil. When the amount is less than this value, lubricating performance as an additive is not obtained, and when the amount is too large, cost increases, so the above range is preferable. Particularly, practically, the total value of tetrafluoroethylene and boron nitride is 3 to 10 grams, and the range of ceramics is preferably 3 to 80% of this total value. When tetrafluoroethylene and boron nitride are contained alone, it is preferable that the value of each of them be in the range of 3 to 10 grams.
[0028]
Ceramics, tetrafluoroethylene, and boron nitride are preferably particles in the range of 0.05 to 40 μm. If the particles are too small, it will be difficult to handle and the cost will increase. If the particles are too large, the fluidity of the lubricating oil will decrease and clogging may occur. In particular, if it is too large, the lubricated portion may be damaged, so that the above range is preferable. In particular, it is preferable that the additive of the vehicle lubricating oil has a thickness of 40 μm or less.
[0029]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The additive of the present invention was prepared by mixing and dispersing an appropriate amount of tetrafluoroethylene, boron nitride, and ferrite in a lubricating oil of about 200 CC. This was added to the engine oil of the actual vehicle. The average size of each particle was 1 μm.
[0030]
Table 1 shows the test results when the additive of the present invention was added to the engine oil of an automobile and traveled.
[0031]
[Table 1]
[0032]
As can be seen from the test results, the additive of the present invention has a dramatic reduction in fuel consumption compared to the additive of tetrafluoroethylene (commonly known as Teflon (registered trademark)) alone or the additive to which boron nitride is further added. Has improved.
[0033]
Although the reason for this is not clear, it is expected that the fuel efficiency will be greatly improved by the additive or synergistic effect of the additives such as Teflon (registered trademark) and boron nitride. Also, even when added as a single ferrite, the effect was almost the same as that of Teflon (registered trademark) or boron nitride.
[0034]
Depending on the vehicle, an improvement effect can also be obtained in increasing output, improving stability of idling speed, quietness of engine rotation, and the like. The additive of the present invention was effective for both new and used vehicles.
[0035]
FIG. 1 is a test result showing the relationship between the output and the engine speed in the example of No5. The output was measured with a power meter.
[0036]
According to the drawing, the No. 5 embodiment has a maximum output of 250 ps (6200 rpm) and a maximum torque of 29 kg-m (6000 rpm), and catalog values (maximum horsepower: 200 ps (6500 rpm), maximum torque: 22.8 kg-m ( 4500 rpm)), the maximum horsepower and the maximum torque are increased by 25%.
[0037]
It is considered that the output was improved because the lubrication performance was improved and the mechanical loss was reduced. It is considered that if the increase in the output is reflected in the improvement of the fuel efficiency, the fuel efficiency can be improved by 25%, and the result that the fuel efficiency is actually increased by 26% was obtained, confirming these relationships.
[0038]
The lubricating base oil of the present invention is not particularly limited as long as it is a commonly used lubricating base oil. Examples of such base oils include mineral oils such as neutral oil, bright stock, hydrogen-catalyzed refined oil and catalytically dewaxed refined oil; α-olefin oligomers such as liquid polybutene and liquid decene oligomer; and liquid ethylene and α-olefin. Hydrocarbon synthetic oils such as cooligomers; dibasic acid esters such as diisooctyl adipate, diisooctyl sebacate and dilauryl sebacate; polyol ester systems obtained by esterifying polyols such as trimethylolpropane, pentaerythritol and dipentaerythritol with fatty acids Synthetic oils and the like can be given. These can be used alone or in combination of two or more.
[0039]
Further, the additives of the lubricating oil of the present invention can be used together with various additives according to the respective purposes. For example, load-bearing additives, antioxidants, metal deactivators, defoamers, detergents / dispersants, viscosity index improvers, oil agents, anti-wear additives, rust inhibitors, corrosion inhibitors, flow improvers, etc. It is. For example, viscosity index improvers {poly (meth) acrylates, OCPs represented by hydrogenated ethylene-propylene copolymers, styrene-isoprene copolymers, etc.}, pour point depressants {poly (meth) acrylates , Styrene-fumarate type, condensate type of naphthalene and chlorinated paraffin, etc., detergent (sulfonate type, salicylate type, phenate type, naphthenate type, etc.), dispersant (isobutenyl succinimide type, Mannich condensate type) ), Antioxidants (zinc dithiophosphate, amines, hindered phenols, etc.), oil agents (fatty acids, fatty acid esters, etc.), friction and wear modifiers (molybdenum dithiophosphate, molybdenum carbamate, etc.), extreme pressure Agents (sulfur-phosphorous, chlorinated, etc.) and the like.
[0040]
The lubricating oil additive of the present invention may be used as an engine oil for vehicles such as passenger cars, trucks, work vehicles, tractors, and two-wheeled vehicles equipped with a gasoline engine or a diesel engine, a gear oil or an automatic transmission oil, a cultivator or a combine. Engine oils for agricultural machines, such as marine engine oils, shock absorber oils, industrial hydraulic oils, industrial gear oils, vacuum pump oils, industrial lubricating oils such as bearing oils, lubricating oils for generators, and compressors It can be used for lubricating oil, lubricating oil for bearings of artificial satellites, and the like. Among these, particularly when added to a fuel-saving automobile engine oil, which has been increasingly required in recent years, it exhibits excellent performance.
[0041]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the additive for lubricating oil and lubricating oil which can be extended and correspond to the high output of an automobile and which can reduce fuel consumption are obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing a relationship between an output and an engine speed in an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
None.
Claims (14)
セラミックスが鉄酸化物であることを特徴とする。The additive for a lubricating oil according to claim 1,
It is characterized in that the ceramic is an iron oxide.
セラミックスがフェライトであることを特徴とする。The additive for lubricating oil according to claim 1 or 2,
It is characterized in that the ceramic is ferrite.
フェライトが磁化されていることを特徴とする。The additive for lubricating oil according to claim 3,
The ferrite is magnetized.
セラミックスが0.05〜40μm以下の粒子からなることを特徴とする。The lubricant additive according to any one of claims 1 to 4,
The ceramic is characterized by comprising particles having a size of 0.05 to 40 μm or less.
ポリテトラフルオロエチレン及び窒化ボロンの両方を含むことを特徴とする。The lubricant additive according to any one of claims 1 to 5,
It is characterized by containing both polytetrafluoroethylene and boron nitride.
テトラフルオロエチレン又は窒化ボロンが0.05〜40μm以下の粒子であることを特徴とする。The lubricating oil additive according to any one of claims 1 to 6,
It is characterized in that tetrafluoroethylene or boron nitride is particles having a particle size of 0.05 to 40 μm or less.
フェライトが磁化されていることを特徴とする。The additive for a lubricating oil according to claim 8,
The ferrite is magnetized.
セラミックスが0.05〜40μm以下の粒子からなることを特徴とする。The additive for lubricating oil according to claim 8 or 9,
The ceramic is characterized by comprising particles having a size of 0.05 to 40 μm or less.
潤滑油4リットルあたりのセラミックスの含有量が0.1〜30グラムであることを特徴とする。A lubricating oil to which the additive for lubricating oil according to any one of claims 1 to 10 is added,
It is characterized in that the content of ceramics per 4 liters of lubricating oil is 0.1 to 30 grams.
潤滑油4リットルあたりのポリテトラフルオロエチレンの含有量が0.1〜30グラムであることを特徴とする。A lubricating oil to which the additive for lubricating oil according to any one of claims 1 to 7 is added,
It is characterized in that the content of polytetrafluoroethylene per 4 liters of lubricating oil is 0.1 to 30 grams.
潤滑油4リットルあたりの窒化ボロンの含有量が0.1〜30グラムであることを特徴とする。A lubricating oil to which the additive for lubricating oil according to any one of claims 1 to 7 is added,
It is characterized in that the content of boron nitride per 4 liters of lubricating oil is 0.1 to 30 grams.
セラミックス粒子が分散して潤滑油に含有されていることを特徴とする。The lubricating oil according to any one of claims 11 to 13,
The ceramic particles are dispersed and contained in the lubricating oil.
Priority Applications (1)
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