【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のガラス等を払拭するためのワイパ装置に用いられるワイパブレードラバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワイパ装置は、ワイパアームの回動により車両のガラス等を払拭するための装置である。通常、一端が回動中心となるワイパアームと、ワイパアームの他端に取り付けられるワイパブレードとを備えており、ワイパブレードは、ガラスを直接払拭するためのワイパブレードラバーを有している。
【0003】
従来のワイパブレードラバーは、ワイパブレードの保持部材に取り付けられる基部と、ガラスを払拭するためのリップ部と、基部とリップ部とを連結する連結部とを有している。ワイパ装置では、ワイパアームが、弧を描くように回動し、この回動により、ワイパブレードがガラス面を往復運動して、ワイパブレードラバーのリップ部がガラス面を払拭する。リップ部は、ワイパアームの回動方向と反対方向にその先端部を向けるように傾倒しながらガラス面を払拭するため、ワイパアームの回動方向が反転するときは、リップ部も逆方向に反転して傾倒する。そのため、リップ部がガラス面に追従して傾倒できるように連結部の幅が薄く形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のワイパブレードラバーでは、連結部の幅が薄く形成されるため、使用されるにつれて長手方向端部から亀裂が入り易かった。亀裂が入ると追従性が悪くなるため、払拭性が低下するという問題を有する。
そこで、本発明は、連結部の端部に亀裂が入りにくいワイパブレードラバーを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決すべく構成されるものであり、請求項1に記載の発明は、保持部材によって保持される基部と、被払拭面に接触するリップ部と、前記基部と前記リップ部を連結する連結部と、を備えるワイパブレードラバーであって、前記連結部は、ワイパブレードの長手方向端部において、払拭方向に厚く形成される厚肉部を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、ワイパブレードの長手方向端部において、連結部は払拭方向に厚く形成されている。このため、ワイパアームが回動し、リップ部が被払拭面に接触しながら傾倒する際に連結部がその傾倒に合わせて左右に振れても切れにくくなり、耐久性が向上する。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成において、前記厚肉部は、前記基部と前記リップ部に至るまでの間で内側に窪んで、その幅を減ずるような円弧形状を有することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、請求項1に記載の発明による作用に加え、厚肉部が基部とリップ部間で内側に窪んで円弧状に形成されていることから、リップ部が被払拭面に接触しながら傾倒する際に、その傾倒に合わせて左右に振れる連結部の側面において、応力が局部的に集中することがなくなる。そのため、連結部の強度を高めることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明の構成において、前記連結部の長手方向中間部の表面は、前記基部と前記リップ部間で直線状であることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明による作用に加え、連結部は長手方向中間部において、基部とリップ部を直線状で連結している。このため、リップ部が被払拭面に接触しながら傾倒する際に、その傾倒に合わせて左右に振れる連結部は中間部において変形し易い形状となり、被払拭面への追従性をよくすることができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発明の構成において、前記連結部は、長手方向端部から中間部に向けて滑らかに連続して形成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発明による作用に加え、長手方向端部と長手方向中間部において幅が異なる連結部が、滑らかに連続して形成されているため、リップ部が被払拭面に接触して傾倒する際に、その傾倒に合わせて左右に振れる連結部の長手方向において、応力が局部的に集中することが避けられ、亀裂などの発生を防止できる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の発明の構成において、前記連結部の厚肉部は、前記基部を保持する保持部材に取り付けられるワイパアームの回動中心に近い前記連結部の一方の端部よりも回動中心から遠い他方の端部の方が、払拭方向に厚く形成されることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の発明による作用に加え、払拭速度が比較的大きくなるワイパアームの回動中心から遠い他方の端部における厚肉部は、一方の端部より厚く形成されている。このため、ワイパアームの回動により、他方の端部に一方の端部より強い応力が加わっても、他方の端部において、連結部の亀裂などの発生を一層確実に防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
参照する図面において、図1は、本発明の実施形態に係るワイパブレードの正面図、図2は、図1のワイパブレードが適用されるワイパ装置の使用状態を示す図、図3は、保持部材により保持された本実施形態に係るワイパブレードラバーの斜視図である。
【0016】
ワイパブレードラバー10は、図1に示すワイパブレード3に用いられ、車両のガラス等を直接払拭するものである。図2に示すように、ワイパ装置1は、ガラスを払拭すべく回動するワイパアーム2と、ワイパアーム2に支持されてガラスを直接払拭するワイパブレード3とを備える。
ワイパアーム2の一方の端部2aは、ワイパアーム2に力を伝達するリンク及び駆動源であるモータ(不図示)に接続されて、ワイパアーム2が回動する際の回動中心となる。他方の端部2bは、ワイパブレード3を支持すべく取り付けられるようになっている。
【0017】
ワイパブレード3は、図1に示すように、ワイパブレードラバー10と、ワイパブレードラバー10を保持するための保持部材4とから構成される。
【0018】
図3に示す本実施形態に係るワイパブレードラバー10は、ゴムなどにより形成されており、ガラス等を直接払拭するため、払拭されるガラス面に応じた長さで細長く形成されている。
ワイパブレードラバー10は、長手方向に直交する断面において、保持部材4に保持される基部11と、ガラス面(被払拭面)に接触するリップ部12と、基部11とリップ部12を連結する連結部13とを備える。
基部11は、係止部11aとストッパ部11c,11cとを有している。
係止部11aには、溝部11b,11bが形成されており、溝部11b,11bは、その間にバッキング14を挟みこみ、基部11が保持部材4に保持され易いようにその剛性を高めている。
ストッパ部11c,11cは係止部11aの下部に、左右に張り出すように設けられている。
【0019】
リップ部12は、基部11の下部に設けられており、連結部13により基部11と連結される。
リップ部12は、ガラス面を直接払拭する幅薄の先端部12aとストッパ部11cの下方で左右に突出する上部12b,12bとを有している。リップ部12は、ワイパアーム2の回動に合わせて、先端部12aが回動方向と逆方向を向くように傾倒しながらガラス面を払拭するが、このとき、リップ部12がある角度以上は傾倒しないようにするため、ワイパアーム2の回動時には、連結部13の側に位置する上部12bが、ストッパ部11cに接触するようにして、その傾倒角度を制限している(図6参照)。
【0020】
連結部13は、基部11とリップ部12の間に設けられ、両者を一体に連結している。ここで、図4(a)は、図1に示すA−A線におけるワイパブレードラバーの断面図、(b)は、B−B線におけるワイパブレードラバーの断面図、図5は、図1に示すC−C線における連結部の断面図である。
図4(a),図5に示すように、連結部13の長手方向における端部13aでは、基部11に平行な方向(払拭方向)の幅Wは若干厚めに形成されているのに対し、図4(b),図5に示すように、中間部13bでは、薄く(標準サイズの幅で)形成されている。なお、端部13aは特許請求の範囲の厚肉部に相当する。
ここで、端部13aの幅Wを厚く形成する部分は、長手方向には、たとえば、0mm<t<10mmくらいの厚みtを有する(図5参照)。ちなみに、tの値が小さいと追従性はよいが亀裂が入り易くなる。一方、tの値が大きいと(10mmを超えると)亀裂は入りにくいが追従性は悪くなる。このため、tは数mm程度の値が設定される。また、図5の連結部13の幅Wの値についても同様であり、Wの値が大きいと追従性が悪くなり、一方、Wの値が小さいと亀裂が入り易くなる。したがって、上記のことを踏まえて、tとWの値が設定される。
【0021】
なお、端部13aの幅Wが中間部13bの幅より厚いものであれば、連結部13の長手方向における形状はどのような形状であっても構わない。たとえば、直線状であっても、C字状(基部とリップ部に至るまでの間で内側に窪んで、その幅を減ずるような円弧形状)であってもよい。C字状に構成すると、リップ部12が被払拭面に接触しながら傾倒する際に、その傾倒に合わせて左右に振れる連結部13の端部13aにおいて、応力が局部的に集中することがなくなる。そのため、連結部13の強度を高めることができる。
【0022】
保持部材4は、図1に示すように、ワイパアーム2の他方の端部2bと接続されるプライマリレバー4aと、プライマリレバー4aの両端に接続されるセカンダリレバー4b,4bと、各セカンダリレバー4bの両端に接続されるヨークレバー4c,4c,4c,4cとバーティブラ4eとを備える。各レバーは、緩やかな円弧状をしており、トーナメント方式によって接続する。各ヨークレバー4cは、その両端に爪部4d,4dを有し、爪部4d,4dは、ワイパブレードラバー10を直接保持するバーティブラ4eの凹部(不図示)と係合してバーティブラ4eを固定する。
バーティブラ4eは、図3に示すように、ワイパブレードラバー10の基部11を直接保持するため、基部11の係止部11aを覆うような断面視略C字状をしており、ワイパブレードラバー10を、その長手方向における端部からスライド可能に装着できるようになっている。
【0023】
このようなトーナメント方式の接続方式によれば、ワイパアーム2の回動による圧力が、バーティブラ4eを介してワイパブレードラバー10の長手方向に対し均等にかかるとともに、ワイパブレードラバー10の剛性を高めることができ、ワイパブレード3が確実に機能できる。
なお、プライマリレバー4aと、セカンダリレバー4bと、ヨークレバー4cと、爪部4dおよびバーティブラ4eが、特許請求の範囲の保持部材に相当する。
【0024】
次に、ワイパ装置1の動作について説明する。
まず、図2に示すように、図示しないモータ等の駆動源によりワイパアーム2が弧を描くように回動する。そして、このワイパアーム2の回動がワイパブレード3に伝えられ、ワイパブレード3がガラス面を払拭するように往復運動をする。このとき、図6に示すように、ガラス面に直接接触して払拭するワイパブレードラバー10のリップ部12は、その先端部12aがワイパアーム2の回動方向(矢印方向)と反対の方向を向くように傾倒しながら、ガラス面を払拭する。したがって、ワイパアーム2の回動方向が反転するたびに、リップ部12も左右に反転するため、リップ部12と基部11を連結している連結部13にもその都度応力がかかる。
【0025】
このとき、本実施形態に係るワイパブレードラバー10は、連結部13において、長手方向における中間部13bより端部13aの幅の方が、厚くなるように形成されている。このため、連結部13の耐久性が向上する。特に、端部13aをC字状に形成すると、ワイパアーム2の回動によって、連結部13にかかる応力が分散されるため、端部13aから亀裂が入りにくくなる。すなわち、従来は端部に亀裂が入りやすく、一旦亀裂が入るとそこを端緒として亀裂が進行するという問題を有していたが、本実施形態のようにすると端部13aの亀裂の発生を低減できる。したがって、ワイパブレードラバー10の耐久性を向上することができる。
【0026】
また、本発明は、次のように実施することもできる。
たとえば、連結部13の中間部13bの表面は、直線状に形成されるように構成することができる。このように構成することで、リップ部12が被払拭面に接触しながら傾倒する際に、その傾倒に合わせて左右に振れる連結部13は中間部13bにおいて変形し易い形状となり、被払拭面への追従性をよくすることができる。
【0027】
また、図5に示すように、連結部13は、端部13aから中間部13bに向けて滑らかに連続して形成されるように構成することもできる。このように構成することで、連結部13の幅が端部13aと中間部13bにおいて異なっても、リップ部12が被払拭面に接触して傾倒する際に、その傾倒に合わせて左右に振れる連結部13の長手方向において、応力が局部的に集中することが避けられ、亀裂などの発生を防止できる。
【0028】
さらに連結部13の端部の幅は、前記基部を保持する保持部材に取り付けられるワイパアーム2の回動中心に近い連結部13の一方の端部13aよりも回動中心から遠い他方の端部13c(図2参照)の方が、厚くなるように形成されるように構成することもできる。このように構成することで、払拭速度が比較的大きくなるワイパアーム2の回動中心から遠い他方の端部13cに一方の端部13aより強い応力が加わっても、他方の端部13cにおいて、連結部13の亀裂などの発生を一層確実に防止することができる。
【0029】
以上、本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
例えば、前記した実施形態では、車両のガラス面などを払拭するものとしたが、本発明が適用されるのは車両に限られず、航空機や船舶などにも適用することができる。
また、前記した実施形態では、連結部13において、長手方向における中間部13bより端部13aの幅の方が厚くなるように形成されているが、厚くする部分は、端部からオフセット(数mmずれた位置)した位置に設けてもよい。このように構成しても、本発明と同様の効果が得られる。
さらに、ワイパブレード3の各レバーはトーナメント方式で接続するとしたが、セントヒンジ式で接続するものであってもよい。セントヒンジ式で接続するものであれば、圧力配分に有利である。
なお、ワイパブレードラバー10の材質は、ゴムなどであるとしたが、適宜変更可能であることはいうまでもない。
【0030】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ワイパブレードの長手方向端部において、連結部は払拭方向に厚く形成されているため、ワイパアームが回動し、リップ部が被払拭面に接触しながら傾倒する際に連結部がその傾倒に合わせて左右に振れても切れにくくなり、ワイパブレードラバーの耐久性を向上することができる。
【0031】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による作用に加え、連結部の側面において、応力が局部的に集中することがなくなる。このため、連結部の強度を高めることができ、ワイパブレードラバーの耐久性を向上することができる。
【0032】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明による作用に加え、連結部は中間部において変形し易い形状となり、被払拭面への追従性をよくすることができる。
【0033】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発明による作用に加え、連結部の長手方向において、応力が局部的に集中することが避けられ、亀裂などの発生を防止できる。このため、ワイパブレードラバーの耐久性を向上することができる。
【0034】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の発明による作用に加え、払拭速度が比較的大きくなるワイパアームの回動中心から遠い他方の端部における厚肉部に一方の端部より強い応力が加わっても、他方の端部において、連結部の亀裂などの発生を一層確実に防止することができる。このため、ワイパブレードラバーの耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るワイパブレードの正面図である。
【図2】図1のワイパブレードが適用されるワイパ装置の使用状態を示す図である。
【図3】保持部材により保持された本実施形態に係るワイパブレードラバーの斜視図である。
【図4】(a)は、図1に示すA−A線におけるワイパブレードラバーの断面図、(b)は、B−B線におけるワイパブレードラバーの断面図である。
【図5】図1に示すC−C線における連結部の断面図である。
【図6】本実施形態に係るワイパブレードラバーの使用状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ワイパ装置
2 ワイパアーム
3 ワイパブレード
4 保持部材
10 ワイパブレードラバー
11 基部
12 リップ部
13 連結部
14 バッキング[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a wiper blade rubber used for a wiper device for wiping glass or the like of a vehicle.
[0002]
[Prior art]
The wiper device is a device for wiping glass or the like of a vehicle by rotating a wiper arm. Usually, the wiper arm includes a wiper arm having one end serving as a rotation center, and a wiper blade attached to the other end of the wiper arm. The wiper blade has a wiper blade rubber for directly wiping glass.
[0003]
The conventional wiper blade rubber has a base attached to the holding member of the wiper blade, a lip for wiping the glass, and a connecting part connecting the base and the lip. In the wiper device, the wiper arm rotates so as to draw an arc, and by this rotation, the wiper blade reciprocates on the glass surface, and the lip portion of the wiper blade rubber wipes the glass surface. The lip is wiped off the glass surface while tilting so that its tip is directed in the direction opposite to the direction of rotation of the wiper arm.When the direction of rotation of the wiper arm is reversed, the lip is also reversed in the opposite direction. Lean on. Therefore, the width of the connecting portion is formed to be thin so that the lip portion can follow the glass surface and tilt.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional wiper blade rubber, since the width of the connecting portion is formed to be thin, a crack is easily formed from an end in the longitudinal direction as it is used. When a crack is formed, the followability is deteriorated, so that there is a problem that the wiping performance is reduced.
Therefore, an object of the present invention is to provide a wiper blade rubber in which a crack is less likely to be formed at an end of a connecting portion.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is configured to solve the above problem, and the invention according to claim 1 includes a base held by a holding member, a lip contacting a surface to be wiped, the base and the lip. And a connecting part for connecting the parts, wherein the connecting part has a thick part formed thick in the wiping direction at a longitudinal end of the wiper blade.
[0006]
According to the present invention, at the longitudinal end of the wiper blade, the connecting portion is formed thick in the wiping direction. For this reason, when the wiper arm is rotated and the lip portion is tilted while contacting the surface to be wiped, the connecting portion is hard to be cut even if it swings right and left in accordance with the tilting, thereby improving durability.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, in the configuration of the first aspect, the thick portion is depressed inward between the base portion and the lip portion so as to reduce the width thereof. It is characterized by having a shape.
[0008]
According to the present invention, in addition to the effect of the first aspect of the present invention, since the thick portion is formed in an arc shape depressed inward between the base and the lip, the lip contacts the surface to be wiped. When tilting, the stress does not concentrate locally on the side surface of the connecting portion that swings right and left in accordance with the tilt. Therefore, the strength of the connecting portion can be increased.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, in the configuration of the first or second aspect, the surface of the intermediate portion in the longitudinal direction of the connecting portion is linear between the base portion and the lip portion. Features.
[0010]
According to the present invention, in addition to the operation according to the first or second aspect of the invention, the connecting portion connects the base portion and the lip portion linearly at the middle portion in the longitudinal direction. For this reason, when the lip portion is tilted while contacting the surface to be wiped, the connecting portion that swings right and left in accordance with the tilt has a shape that is easily deformed in the intermediate portion, and the followability to the surface to be wiped can be improved. it can.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, in the configuration according to any one of the first to third aspects, the connecting portion is formed smoothly and continuously from the longitudinal end to the intermediate portion. It is characterized by having been done.
[0012]
According to the present invention, in addition to the operation according to any one of the first to third aspects, a connecting portion having a different width at a longitudinal end portion and a longitudinal middle portion is formed smoothly and continuously. Therefore, when the lip portion comes into contact with the surface to be wiped and tilts, in the longitudinal direction of the connecting portion that swings right and left in accordance with the tilt, stress is prevented from being locally concentrated, and cracks and the like are prevented. Occurrence can be prevented.
[0013]
According to a fifth aspect of the present invention, in the configuration according to any one of the first to fourth aspects, the thick portion of the connecting portion is formed of a wiper arm attached to a holding member that holds the base. The other end of the connecting portion farther from the center of rotation than the one end of the connecting portion closer to the center of rotation is formed to be thicker in the wiping direction.
[0014]
According to the present invention, in addition to the operation according to any one of the first to fourth aspects, the thick portion at the other end far from the rotation center of the wiper arm at which the wiping speed becomes relatively high is provided. , Is formed thicker than one end. For this reason, even if a stronger stress is applied to the other end than the one end due to the rotation of the wiper arm, it is possible to more reliably prevent a crack or the like of the connecting portion from occurring at the other end.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
In the drawings to be referred to, FIG. 1 is a front view of a wiper blade according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a diagram showing a use state of a wiper device to which the wiper blade of FIG. 1 is applied, and FIG. FIG. 2 is a perspective view of the wiper blade rubber according to the present embodiment, which is held by the present invention.
[0016]
The wiper blade rubber 10 is used for the wiper blade 3 shown in FIG. 1 and is for directly wiping glass or the like of a vehicle. As shown in FIG. 2, the wiper device 1 includes a wiper arm 2 that rotates to wipe the glass, and a wiper blade 3 that is supported by the wiper arm 2 and directly wipes the glass.
One end 2a of the wiper arm 2 is connected to a link that transmits a force to the wiper arm 2 and a motor (not shown) that is a driving source, and serves as a rotation center when the wiper arm 2 rotates. The other end 2 b is adapted to be mounted to support the wiper blade 3.
[0017]
As shown in FIG. 1, the wiper blade 3 includes a wiper blade rubber 10 and a holding member 4 for holding the wiper blade rubber 10.
[0018]
The wiper blade rubber 10 according to the present embodiment shown in FIG. 3 is formed of rubber or the like, and is formed to be elongated to have a length corresponding to the glass surface to be wiped in order to directly wipe glass or the like.
The wiper blade rubber 10 has a base 11 held by the holding member 4, a lip 12 in contact with a glass surface (wiping surface), and a connection connecting the base 11 and the lip 12 in a cross section orthogonal to the longitudinal direction. Unit 13.
The base 11 has a locking portion 11a and stoppers 11c, 11c.
Grooves 11b, 11b are formed in the locking portion 11a, and the grooves 11b, 11b sandwich the backing 14 therebetween to increase the rigidity so that the base 11 is easily held by the holding member 4.
The stopper portions 11c, 11c are provided below the locking portion 11a so as to project right and left.
[0019]
The lip portion 12 is provided below the base portion 11 and is connected to the base portion 11 by a connection portion 13.
The lip portion 12 has a thin tip portion 12a for directly wiping the glass surface, and upper portions 12b, 12b projecting left and right below the stopper portion 11c. The lip portion 12 wipes the glass surface in accordance with the rotation of the wiper arm 2 while tilting the tip portion 12a in a direction opposite to the rotation direction. At this time, the lip portion 12 is tilted at a certain angle or more. In order to prevent this, when the wiper arm 2 rotates, the upper part 12b located on the side of the connecting part 13 is in contact with the stopper part 11c to limit the inclination angle thereof (see FIG. 6).
[0020]
The connecting portion 13 is provided between the base portion 11 and the lip portion 12 and connects the both integrally. Here, FIG. 4A is a sectional view of the wiper blade rubber along the line AA shown in FIG. 1, FIG. 4B is a sectional view of the wiper blade rubber along the line BB, and FIG. It is sectional drawing of the connection part in CC line shown.
As shown in FIGS. 4A and 5, at the end 13 a in the longitudinal direction of the connecting portion 13, the width W in the direction (wiping direction) parallel to the base 11 is formed slightly thicker. As shown in FIGS. 4B and 5, the intermediate portion 13b is formed thin (with a width of a standard size). The end 13a corresponds to a thick part in the claims.
Here, the portion where the width W of the end portion 13a is made thick has a thickness t of, for example, about 0 mm <t <10 mm in the longitudinal direction (see FIG. 5). Incidentally, when the value of t is small, the followability is good, but the crack is easily formed. On the other hand, if the value of t is large (if it exceeds 10 mm), cracks are unlikely to be formed, but the followability is deteriorated. For this reason, t is set to a value of about several mm. The same applies to the value of the width W of the connecting portion 13 in FIG. 5. The larger the value of W, the worse the followability, while the smaller the value of W, the easier it is to crack. Therefore, the values of t and W are set based on the above.
[0021]
The shape of the connecting portion 13 in the longitudinal direction may be any shape as long as the width W of the end portion 13a is larger than the width of the intermediate portion 13b. For example, it may be linear or C-shaped (an arc shape that is depressed inward between the base and the lip to reduce its width). When the lip portion 12 is configured to have a C-shape, when the lip portion 12 is tilted while contacting the surface to be wiped, stress is not locally concentrated at the end portion 13a of the connecting portion 13 which swings left and right in accordance with the tilt. . Therefore, the strength of the connecting portion 13 can be increased.
[0022]
As shown in FIG. 1, the holding member 4 includes a primary lever 4a connected to the other end 2b of the wiper arm 2, secondary levers 4b and 4b connected to both ends of the primary lever 4a, and a secondary lever 4b. Yoke levers 4c, 4c, 4c, 4c connected to both ends and a vertical bra 4e are provided. Each lever has a gentle arc shape and is connected by a tournament system. Each yoke lever 4c has pawls 4d, 4d at both ends thereof, and the pawls 4d, 4d are engaged with recesses (not shown) of the vertical bra 4e for directly holding the wiper blade rubber 10, thereby fixing the vertical bra 4e. I do.
As shown in FIG. 3, the vertebra 4 e has a substantially C-shaped cross-sectional view so as to cover the locking portion 11 a of the base 11 in order to directly hold the base 11 of the wiper blade rubber 10. Can be slidably mounted from the end in the longitudinal direction.
[0023]
According to such a tournament type connection system, the pressure due to the rotation of the wiper arm 2 is uniformly applied to the longitudinal direction of the wiper blade rubber 10 via the vertebra 4e, and the rigidity of the wiper blade rubber 10 can be increased. As a result, the wiper blade 3 can function reliably.
In addition, the primary lever 4a, the secondary lever 4b, the yoke lever 4c, the claw 4d, and the vertebra 4e correspond to a holding member in the claims.
[0024]
Next, the operation of the wiper device 1 will be described.
First, as shown in FIG. 2, the wiper arm 2 rotates in an arc by a driving source such as a motor (not shown). Then, the rotation of the wiper arm 2 is transmitted to the wiper blade 3, and the wiper blade 3 reciprocates to wipe the glass surface. At this time, as shown in FIG. 6, the tip 12a of the lip portion 12 of the wiper blade rubber 10 that directly contacts the glass surface and wipes the glass surface is directed in the direction opposite to the rotation direction (the direction of the arrow) of the wiper arm 2. Wipe the glass surface while tilting. Therefore, each time the rotation direction of the wiper arm 2 is reversed, the lip portion 12 is also reversed left and right, so that a stress is also applied to the connecting portion 13 connecting the lip portion 12 and the base portion 11 each time.
[0025]
At this time, the wiper blade rubber 10 according to the present embodiment is formed such that the width of the end portion 13a of the connecting portion 13 is thicker than that of the intermediate portion 13b in the longitudinal direction. For this reason, the durability of the connecting portion 13 is improved. In particular, when the end portion 13a is formed in a C-shape, the stress applied to the connecting portion 13 is dispersed by the rotation of the wiper arm 2, so that the end portion 13a is less likely to crack. That is, conventionally, there was a problem that a crack was easily formed in the end portion, and once the crack was formed, the crack progressed starting from the crack. However, according to the present embodiment, the occurrence of the crack in the end portion 13a is reduced. it can. Therefore, the durability of the wiper blade rubber 10 can be improved.
[0026]
Further, the present invention can be implemented as follows.
For example, the surface of the intermediate portion 13b of the connecting portion 13 can be configured to be formed linearly. With such a configuration, when the lip portion 12 is tilted while contacting the surface to be wiped, the connecting portion 13 that swings right and left in accordance with the tilt has a shape that is easily deformed at the intermediate portion 13b, and the connection portion 13 is moved to the surface to be wiped. Followability can be improved.
[0027]
Further, as shown in FIG. 5, the connecting portion 13 may be formed so as to be smoothly and continuously formed from the end portion 13a toward the intermediate portion 13b. With this configuration, even if the width of the connecting portion 13 is different between the end portion 13a and the intermediate portion 13b, when the lip portion 12 contacts the surface to be wiped and tilts, it swings right and left in accordance with the tilting. Local concentration of stress in the longitudinal direction of the connecting portion 13 can be avoided, and generation of cracks and the like can be prevented.
[0028]
Further, the width of the end of the connecting portion 13 is larger than the one end 13a of the connecting portion 13 closer to the center of rotation of the wiper arm 2 attached to the holding member holding the base, and the other end 13c farther from the center of rotation. (See FIG. 2) may be formed so as to be thicker. With such a configuration, even if a stronger stress is applied to the other end 13c far from the rotation center of the wiper arm 2 at which the wiping speed is relatively high than to the one end 13a, the connection is made at the other end 13c. The occurrence of cracks in the portion 13 can be more reliably prevented.
[0029]
As described above, the present invention is not limited to the above-described embodiment, but may be embodied in various forms.
For example, in the above-described embodiment, the glass surface or the like of the vehicle is wiped, but the present invention is not limited to the vehicle, but may be applied to an aircraft or a ship.
Further, in the above-described embodiment, the connecting portion 13 is formed so that the width of the end portion 13a is larger than the width of the intermediate portion 13b in the longitudinal direction. (Displaced position). Even with such a configuration, the same effect as the present invention can be obtained.
Furthermore, although the respective levers of the wiper blade 3 are connected in a tournament system, they may be connected in a cent hinge system. Anything connected by a cent hinge is advantageous for pressure distribution.
Although the material of the wiper blade rubber 10 is rubber or the like, it goes without saying that the material can be changed as appropriate.
[0030]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, at the longitudinal end of the wiper blade, the connecting portion is formed thick in the wiping direction, so that the wiper arm is rotated and the lip portion is tilted while contacting the wiping surface. In this case, the connecting portion is hard to be cut even if the connecting portion swings right and left in accordance with the inclination, so that the durability of the wiper blade rubber can be improved.
[0031]
According to the second aspect of the present invention, in addition to the function of the first aspect, stress is not locally concentrated on the side surface of the connecting portion. For this reason, the strength of the connecting portion can be increased, and the durability of the wiper blade rubber can be improved.
[0032]
According to the third aspect of the present invention, in addition to the function of the first or second aspect of the present invention, the connecting portion has a shape that is easily deformed at the intermediate portion, thereby improving the followability to the surface to be wiped. Can be.
[0033]
According to the fourth aspect of the invention, in addition to the effect of the first aspect of the invention, local concentration of stress in the longitudinal direction of the connecting portion can be avoided. , Cracks and the like can be prevented. For this reason, the durability of the wiper blade rubber can be improved.
[0034]
According to a fifth aspect of the present invention, in addition to the function of the first aspect of the present invention, the other end of the wiper arm far from the rotation center at which the wiping speed becomes relatively high. Even if a stronger stress is applied to the thick portion than at one end, it is possible to more reliably prevent the occurrence of a crack or the like at the connecting portion at the other end. For this reason, the durability of the wiper blade rubber can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a wiper blade according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating a use state of a wiper device to which the wiper blade of FIG. 1 is applied;
FIG. 3 is a perspective view of the wiper blade rubber according to the embodiment held by a holding member.
4A is a sectional view of the wiper blade rubber taken along line AA shown in FIG. 1, and FIG. 4B is a sectional view of the wiper blade rubber taken along line BB.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a connecting portion taken along line CC shown in FIG.
FIG. 6 is a diagram illustrating a use state of the wiper blade rubber according to the embodiment.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 wiper device 2 wiper arm 3 wiper blade 4 holding member 10 wiper blade rubber 11 base 12 lip 13 connection 14 backing