JP2004017298A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】PLL回路51を通過後のプリンタコントローラ30の回路要素30aに対するクロック供給のON/OFFにより、電源装置からのプリンタコントローラ30の回路要素30aに対する電力供給に係る給電モードを切り替える。これにより、プリンタコントローラ30の回路要素30aに対するクロック供給のON/OFFを任意に行えるので、無駄な電力消費を防止することができる。また、PLL回路51を通過後のプリンタコントローラ30の回路要素30aに対するクロック供給がON/OFFされるので、プリンタコントローラ30の回路要素30aにクロック供給を再開する際には、すぐに調整済みのクロックを供給することができるので、給電モードの切り替えの高速化を図ることができる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機やMFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題、国際エネルギースター規格等により、プリンタ、複写機やMFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成装置の省エネルギー化が大きな課題となっている。そこで、プリンタやMFP等の画像形成装置においては、一定の時間内に処理命令を受信しない場合には省エネルギーモードに移行し、消費電力を抑えるようにしている。このような省エネルギーモードへの移行としては、例えばホストPCからデータ入力が一定時間なかった場合に、部分的に回路への電源供給を停止するようなスリープモードに入り、ネットワークI/Fへ新たにデータ入力がされると通常動作モードへ復帰する手段を備えたプリンタが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の方法では、省エネルギーモードはプリンタやMFP等の画像形成装置に対して所定の時間内にアクセスが発生しない場合に切り替えが行われるが、この条件の場合、アクセスが暫くないことが分かっている状況などでは切り替るまでに無駄な電力が消費されることになってしまう。
【0004】
本発明の目的は、無駄な電力消費を防止することができるとともに、給電モードの切り替えの高速化を図ることができる画像形成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、プリンタエンジンと、印刷情報を出力画像データに変換して前記プリンタエンジンに出力するプリンタコントローラと、このプリンタコントローラに設けられ、入力クロックと出力クロックとの位相差を調整するPLL回路と、前記プリンタエンジンおよび前記プリンタコントローラに給電するための電源装置と、前記PLL回路を通過後の前記プリンタコントローラの回路要素に対するクロック供給のON/OFFにより、前記電源装置からの前記プリンタコントローラの回路要素に対する電力供給に係る給電モードを切り替えるモード切替手段と、を備える。
【0006】
したがって、プリンタコントローラの回路要素に対するクロック供給のON/OFFを任意に行うことにより、電源装置からのプリンタコントローラの回路要素に対する電力供給に係る給電モードが切り替えられる。これにより、アクセスが暫くないことが分かっている状況などでは、すぐに給電モードを切り替えることが可能になるので、無駄な電力消費を防止することが可能になる。また、PLL回路を通過後のプリンタコントローラの回路要素に対するクロック供給がON/OFFされるので、プリンタコントローラの回路要素に対するクロック供給を一旦遮断した場合でもPLL回路にはクロックが供給されているので、プリンタコントローラの回路要素にクロック供給を再開する際には、すぐに調整済みのクロックが供給可能になる。これにより、給電モードの切り替えの高速化を図ることが可能になる。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記プリンタコントローラの回路要素に対するクロック供給のON/OFF操作は、スイッチを切り替え操作することにより行う。
【0008】
したがって、簡単な操作で任意に電源装置からのプリンタコントローラの回路要素に対する電力供給に係る給電モードを切り替えることが可能になる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、前記スイッチの切り替え操作があった場合、給電モードを切り替える旨の報知を行う報知手段と、この報知手段による報知された給電モードの切り替えについての確認を受け付ける確認手段と、を備える。
【0010】
したがって、ユーザは、給電モードの切り替え動作の確認が可能になるので、誤動作を防止することが可能になる。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載の画像形成装置において、省エネルギーモード時における供給クロックの動作周波数を切り替え可能とする。
【0012】
したがって、省エネルギーモード時のように回路を高速に動作させる必要がない場合には、動作周波数が低いクロックを回路に供給することが可能になるので、これにより回路の動作効率の向上・耐久性の向上を図ることが可能になる。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、省エネルギーモード時における供給クロックの動作周波数の切り替えの際に、供給クロックの動作周波数を切り替える旨の報知を行う周波数切替報知手段と、この周波数切替報知手段による報知された供給クロックの動作周波数の切り替えについての確認を受け付ける周波数切替確認手段と、を備える。
【0014】
したがって、ユーザは、供給クロックの動作周波数の切り替え動作の確認が可能になるので、誤動作を防止することが可能になる。
【0015】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか一記載の画像形成装置において、画像を読み取って画像データを出力する画像読取部を有し、この画像読取部が読み取った画像データに基づく画像を記録媒体に形成する。
【0016】
したがって、請求項1ないし5のいずれか一記載の発明と同様の作用を奏する複写機やMFPが得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図6に基づいて説明する。本実施の形態は、画像形成装置として、MFP(Multi Function Peripheral)を適用した例である。本実施の形態のMFPは、デジタルカラー複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能等の複合機能を有するものである。
【0018】
図1は本実施の形態のMFP1を概略的に示す説明図である。図1に示すように、MFP1は、カラープリンタ2,画像読取部であるスキャナ3,自動原稿供給装置(ADF:Auto Document Feeder)4,オペレータに対する表示とオペレータからの機能設定入力制御を行う操作パネルP及び後処理装置(ソータ)5を備えている。また、このMFP1は、LAN(Local Area Network)又はパラレルI/FあるいはIEEE1284 I/F等の通信回線7を介して、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)等のPC6に接続されている。そして、MFP1は、PC6から通信回線7を通じて印刷情報である印刷データが与えられると、その印刷データに基づく画像をカラープリンタ2によりプリントアウト(画像出力)できるシステム構成とされている。さらに、MFP1は、構内交換器(PBX)8を介して公衆電話網に接続され、公衆電話網を介して、遠隔のファクシミリと交信することができる。
【0019】
スキャナ3は、周知の技術であるため特に図示しないが、原稿の表面に対するランプ照射の反射光をミラー及びレンズにより受光素子に集光する。受光素子(例えば、CCD(Charge Coupled Device))は、スキャナ3内のセンサー・ボード・ユニット(SBU)にあり、CCDに於いて電気信号に変換された画像信号は、SBU上でデジタル信号すなわち読取った画像データに変換された後、後述するプリンタコントローラ30(図3参照)に出力される。このようなスキャナ3に装着された自動原稿供給装置4は、スキャナ3に対して原稿を給紙,排紙する。
【0020】
次に、カラープリンタ2について説明する。図2は、MFP1の一部を構成するカラープリンタ2の概略構成を示す説明図である。図2に示すように、カラープリンタ2は、電子写真方式のレーザ走査型のカラープリンタであり、プリンタエンジン9,給紙装置(バンク)10,両面給紙装置11及び後処理装置(ソータ)5によって構成されている。
【0021】
プリンタエンジン9について簡単に説明する。プリンタエンジン9のレーザ走査器12には、Bk(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の各色の成分に分解された画像データが、各色単位で与えられる。各色単位が1画像形成単位である。
【0022】
単色記録のときには、上記4色の内の1色の画像デ−タがレーザ走査器12に与えられる。感光体13は定速度で回転駆動され、メインチャージャ14にて荷電され帯電位はクエンチングランプ(図示せず)で適正電位に調整される。そして帯電面に、レーザ走査器12が画像データで変調したレーザを走査投射する。これにより、画像データに対応する静電潜像が感光体13に形成される。この静電潜像が、回転位置決め方式の現像装置15の、画像形成指定色(例えばBk)に対応する色の現像トナーを有する現像器(Bk)にて現像されて顕像すなわちトナー像となる。トナー像は、転写チャージャ16にて転写ベルト17に転写され、そして、転写分離チャージャ18にて、レジストローラ19で送り込まれる転写紙に転写され、トナー像を担持する転写紙は、搬送ベルト20で定着器21に送り込まれる。定着器21は加熱,加圧により転写紙上のトナー像を転写紙に固定する。定着を終えた転写紙は、ソータ5に排出される。
【0023】
トナー像の転写を終えた感光体13の表面は、クリーニング装置22でクリーニングされる。また、転写ベルト17の転写を終えた面は、クリーニングブレード23で拭われる。24は、Pセンサと呼ばれる、感光体13の表面上のトナー濃度を検出する反射型の光センサ、25は転写ベルト17の基準位置を示すマークを検出する反射型の光センサ、26は定着器21の定着ローラ21aの温度を検出する温度センサである。
【0024】
なお、2色以上のカラー重ね記録(最も代表的なものはフルカラー記録)のときには、上述の感光体13上へのトナー像の形成と転写ベルト17への転写が各色分繰り返されることにより、転写ベルト17上において各色トナー像が重ねて転写され、所要色分の重ね転写を終えてから、転写紙に転写されることになる。
【0025】
次に、MFP1に内蔵されてカラープリンタ2の各部を制御するプリンタコントローラ30に内蔵される回路要素である内部回路30aについて図3を参照しつつ説明する。プリンタコントローラ30の内部回路30aは、システムバス制御及び画像処理等を行うコントローラASIC(Application Specific IC)42を備えている。このコントローラASIC42には、メインプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)31と、スキャナ3から読み込んだ画像データを一旦格納しておくSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)32と、SDRAM32に格納された画像データを作像するプリンタエンジン9をコントロールするためのエンジンコントローラ33と、多量の画像データの蓄積やジョブ履歴等の記憶装置となるHDD(Hard Disk Drive)34と、BIOSなどを記憶した読出し専用メモリであるROM(Read Only Memory)35やCARD36、FONT37といったプリンタ・FAX・スキャナを含めたシステム全体を制御するためのプログラムデバイスと、システムログ/システム設定/ログ情報等を記録しておく電源OFF時にもデータの保持が可能なNVRAM38と、MFP1を通信回線7に接続するためのNIC(Network Interface Card)39と、FAX制御を行うユニットであるFCU40と、複数の信号線を同時に使いデータを転送するためのIEEE1284 41と、操作パネルPをコントロールするための操作パネルコントローラ43とが接続されている。なお、エンジンコントローラ33と、FCU40と、IEEE1284 41とは、コントローラASIC42に対してPCIバス44を介して接続されている。
【0026】
このような構成により、プリンタコントローラ30は、外部(PC6,FCU40)からの画像情報である印刷データ及びプリント指示するコマンドを解析し、印刷データを出力画像データとして印刷できる状態にビットマップ展開し、印刷モードをコマンドから解析し動作を決定している。その印刷データ及びコマンドをNIC39あるいはIEEE1284 41を通じて受信し動作する。また、プリンタコントローラ30は、SDRAM32やHDD34に記憶されている印刷データ、原稿読取りデータ、これらを出力用に処理した出力画像データ、および、それらを圧縮した圧縮データ、を外部(PC6,FCU40)に転送することができる。
【0027】
また、プリンタコントローラ30は、スキャナ3の読取り画像データをコントローラASIC42に転送し、光学系及びデジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化:スキャナ特性による読取り画像デ−タの歪)を補正し、該画像データをSDRAM32に書込む。このようにしてSDRAM32に格納された画像データは、エンジンコントローラ33で出力画像データに変換されて、カラープリンタ2に出力される。
【0028】
このようなMFP1内には、AC商用電源からDC電源を生成する電源装置(図示せず)があり、ここで生成したDC電源がMFP1に内蔵される各部へ供給される。そして、このようなMFP1は、一定の時間内に処理命令を受信しない場合には、消費電力を抑えるために省エネルギーモード(以下、省エネモードという)へと移行する。一般的に、省エネモードは供給電源を分類し、待機時中に必要のない回路に関しては電源を供給せず、必要な回路のみに電源を供給する。これにより、消費電力はかなり低減されることになる。しかしながら、通常、省エネモードはMFP1に対して所定の時間内にアクセスが発生しない場合に切り替えが行われるが、この条件の場合、元々アクセスがしばらくないことが分かっている状況などでは切り替るまでに無駄な電力が消費されることになってしまう。そこで、本実施の形態のMFP1は、通常の一定期間未動作による通常動作モードから省エネモードへの給電モードの切り替えとは別個に、省エネモードへの切り替えが直接できるようなモード切替手段を実現している。以下において、モード切替手段について詳細に説明する。
【0029】
上述したようなプリンタコントローラ30に内蔵される回路要素である内部回路30aに対しては、この内部回路30aを動作させるためのクロック(以下、CLK1)が外部から入力される。図4に示すように、入力されたCLK1は、PLL回路51を通り外部入力のクロック位相とPLL回路51から出力される内部クロックとが合うようにクロック調整される(以下、CLK2)。そして、位相が整えられたCLK2は、二つに分岐され、一方は分周回路52に出力されて各種デバイスの使用に合わせた周波数に分周され(以下、CLK3)、他方はセレクタ53に出力される。また、分周回路52で分周されたCLK3もセレクタ53に出力される。すなわち、本実施の形態においては、セレクタ53においてCLK2とCLK3とのいずれかが選択される(以下、CLK4)。
【0030】
より具体的には、セレクタ53により内部回路30aへのクロックの動作周波数を任意に切り替えができるようになる。例えば、通常動作モードで内部回路30aを高速に動かしたい場合には、PLL回路51からの出力CLK2を選択し、内部回路30aに対してCLK2を供給する。逆に、省エネモード時など内部回路30aを高速に動作させる必要がない場合には、分周回路52を通り充分動作周波数が落ちているCLK3にすることで、回路の動作効率の向上・耐久性の向上を図ることができる。
【0031】
なお、本実施の形態においては、クロック供給源が1つの場合について述べたが、これに限るものではない。クロック供給源が複数の場合については、各クロックのPLL回路、分周回路ごとにセレクタを用意し、さらにこのセレクタからの各出力を別のセレクタにつなげて任意に各クロックのCLK2、CLK3を選択することができるようにすれば良い。これにより、内部回路30aに使うクロック周波数の選択幅が広がり、より適切なクロックを内部回路30aへ供給することが可能になる。
【0032】
加えて、セレクタ53と内部回路30aとの間には、セレクタ53と内部回路30aとの接続をON/OFF可能なスイッチ54が設けられている。すなわち、スイッチ54をOFFにした場合には、PLL回路51と分周回路52とにはクロックを供給した状態で、内部回路30aへのクロック供給を遮断することができる。そのため、省エネモードから復帰した際に、すぐに内部回路30aに対して調整済みのクロック(CLK4)を供給することができる。これにより、新たにクロック供給遮断用の回路を作成する必要もなくなり、回路のコストアップを抑えることにもなる。すなわち、本実施の形態によれば、無駄な電力を消費することなく、任意にかつ安易に内部回路30aへのクロック供給を遮断することができる。
【0033】
特に、近年の画像処理の速度は速くなる一方となっており、それに伴い回路内部のクロックの動作周波数も飛躍的に高くなっている。PLL回路51は、前述したように外部のクロックと回路スルー後のクロックの立ち上がりを合わせるので調整の期間が必要となるが、クロックの周波数が高くなるほど位相の調整は難しくなり調整期間がどうしても長くなってしまうため、PLL回路51にはクロックを供給した状態で内部回路30aへのクロック供給を遮断するようにすることで、給電モードの切り替えの高速化を図ることができる。
【0034】
上述したように、スイッチ54を用いることにより消費電力を抑えることができるが、実際にユーザが切り替えを行うとなるとその切り替えのための手段が必要となる。そこで、本実施の形態のMFP1においては、プリンタコントローラ30に設けられたCPU31が制御プログラムに基づいて実行する処理の一つとして、給電モードの切り替えを実現するモード切り替え処理を行うようにしている。
【0035】
図5は、モード切り替え処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図5に示すように、操作パネルPに予め用意されている省エネ切り替え用のモード切り替えキーが操作されて省エネモードが設定されると(ステップS1)、ステップS2に進み、モード切り替えを行うかどうかの旨を伝えるメッセージを操作パネルPに表示し、ユーザに省エネモードへの切り替えを確認させる。このようにユーザが省エネモードの設定を行った場合に再度確認のためのメッセージを表示させるようにしたのは、間違えて省エネ切り替え用のモード切り替えキーを操作した場合に、設定を解除できるようにするためである。したがって、間違えて省エネ切り替え用のモード切り替えキーを操作した場合には(ステップS2のN)、省エネモードに切り替えることなく通常動作モードに設定する(ステップS3)。
【0036】
一方、ユーザが操作パネルPの操作により省エネモードへの切り替えを確認した場合には(ステップS2のY)、設定モードを操作パネルPに表示し(ステップS4:報知手段)、ユーザに省エネモードの設定を確認させる(ステップS5:確認手段)。
【0037】
ここで、操作パネルPに表示される設定モードについて説明する。前述したように複数のクロックが供給される場合には、供給クロックの切り替えを行うかどうかの確認用通知と、どのクロックを選択するかの通知と、実施されているという確認の通知と、を行う必要がある。そこで、図6に示すように、操作パネルPに表示される設定モードとして各クロックに対しての動作モードを用意し、どの動作モードで動かすかをユーザに設定を促す(ステップS21)。そして、ユーザが設定を変更せずにそのままでいいと判断した場合は(ステップS22のN)、通常の動作クロックを供給し(ステップS23)、ユーザが設定を変更すると判断した場合は(ステップS22のY)、ユーザに設定について問題がないかの確認通知を行い(ステップS24:周波数切替報知手段)、問題がなければ(ステップS25のY:周波数切替確認手段)、その設定に対するクロックを供給する設定モードの表示に切り替える(ステップS26)。また、問題があれば(ステップS25のN,ステップS27のY:周波数切替確認手段)、再度、使用動作クロックの設定を促す(ステップS21)。
【0038】
これにより、省エネモード時のように回路を高速に動作させる必要がない場合には、動作周波数が低いクロックを回路に供給することができるので、これにより回路の動作効率の向上・耐久性の向上を図ることができる。
【0039】
その後、ユーザの操作パネルPの操作により省エネモードの設定が確認された場合には(ステップS5のY)、スイッチ54をOFFにして内部回路30aへクロックが供給されていないことを確認した後(ステップS6)、操作パネルPに切り替り完了のメッセージを表示し(ステップS7)、ユーザがモードの切り替えの完了を確認できるようにする。
【0040】
なお、省エネモードの設定の確認の結果、再設定が必要な場合には(ステップS5のN,ステップS8のY)、ステップS4に戻り、また、モードの切り替えが不要な場合には(ステップS5のN,ステップS8のN)、省エネモードに切り替えることなく通常動作モードに設定する(ステップS3)。
【0041】
また、上述したように省エネモードに切り替えられた後、操作パネルPに予め用意されている省エネ切り替え用のモード解除キーが操作されて通常動作モードが設定されると(ステップS9)、ステップS10に進み、モード解除を行うかどうかの旨を伝えるメッセージを操作パネルPに表示し、ユーザに省エネモードの解除を確認させる。このようにユーザが省エネモードの解除設定を行った場合に再度確認のためのメッセージを表示させるようにしたのは、間違えてモード解除キーを操作した場合に、設定を解除できるようにするためである。したがって、間違えてモード解除キーを操作した場合には(ステップS10のN)、省エネモードを解除することはない。
【0042】
一方、ユーザが操作パネルPの操作により省エネモードのモード解除を確認した場合には(ステップS10のY)、省エネモードを解除し(ステップS11)、通常動作モードに設定する(ステップS3)。
【0043】
ここに、プリンタコントローラ30の内部回路30aに対するクロック供給のON/OFFを任意に行えるので、アクセスが暫くないことが分かっている状況などでは、すぐに給電モードを切り替えることができ、無駄な電力消費を防止することができる。また、PLL回路51を通過後のプリンタコントローラ30の内部回路30aに対するクロック供給がON/OFFされるので、プリンタコントローラ30の内部回路30aに対するクロック供給を一旦遮断した場合でもPLL回路51にはクロックが供給されていることから、プリンタコントローラ30の内部回路30aにクロック供給を再開する際には、すぐに調整済みのクロックを供給することができるので、給電モードの切り替えの高速化を図ることができる。
【0044】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、プリンタエンジンと、印刷情報を出力画像データに変換して前記プリンタエンジンに出力するプリンタコントローラと、このプリンタコントローラに設けられ、入力クロックと出力クロックとの位相差を調整するPLL回路と、前記プリンタエンジンおよび前記プリンタコントローラに給電するための電源装置と、前記PLL回路を通過後の前記プリンタコントローラの回路要素に対するクロック供給のON/OFFにより、前記電源装置からの前記プリンタコントローラの回路要素に対する電力供給に係る給電モードを切り替えるモード切替手段と、を備えることにより、プリンタコントローラの回路要素に対するクロック供給のON/OFFを任意に行えるので、アクセスが暫くないことが分かっている状況などでは、すぐに給電モードを切り替えることができ、無駄な電力消費を防止することができる。また、PLL回路を通過後のプリンタコントローラの回路要素に対するクロック供給がON/OFFされるので、プリンタコントローラの回路要素に対するクロック供給を一旦遮断した場合でもPLL回路にはクロックが供給されていることから、プリンタコントローラの回路要素にクロック供給を再開する際には、すぐに調整済みのクロックを供給することができるので、給電モードの切り替えの高速化を図ることができる。
【0045】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の画像形成装置において、前記プリンタコントローラの回路要素に対するクロック供給のON/OFF操作は、スイッチの切り替え操作を行うことにより、簡単な操作で任意に電源装置からのプリンタコントローラの回路要素に対する電力供給に係る給電モードを切り替えることができる。
【0046】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の画像形成装置において、前記スイッチの切り替え操作があった場合、給電モードを切り替える旨の報知を行う報知手段と、この報知手段による報知された給電モードの切り替えについての確認を受け付ける確認手段と、を備えることにより、ユーザは、給電モードの切り替え動作の確認が可能になるので、誤動作を防止することができる。
【0047】
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれか一記載の画像形成装置において、省エネルギーモード時における供給クロックの動作周波数を切り替え可能とすることにより、省エネルギーモード時のように回路を高速に動作させる必要がない場合には、動作周波数が低いクロックを回路に供給することができるので、これにより回路の動作効率の向上・耐久性の向上を図ることができる。
【0048】
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の画像形成装置において、省エネルギーモード時における供給クロックの動作周波数の切り替えの際に、供給クロックの動作周波数を切り替える旨の報知を行う周波数切替報知手段と、この周波数切替報知手段による報知された供給クロックの動作周波数の切り替えについての確認を受け付ける周波数切替確認手段と、を備えることにより、ユーザは、供給クロックの動作周波数の切り替え動作の確認が可能になるので、誤動作を防止することができる。
【0049】
請求項6記載の発明によれば、請求項1ないし5のいずれか一記載の画像形成装置において、画像を読み取って画像データを出力する画像読取部を有し、この画像読取部が読み取った画像データに基づく画像を記録媒体に形成することにより、請求項1ないし5のいずれか一記載の発明と同様の作用効果を奏する複写機やMFPを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のMFPを概略的に示す説明図である。
【図2】MFPの一部を構成するカラープリンタの概略構成を示す説明図である。
【図3】プリンタコントローラの内部回路の構成を示すブロック図である。
【図4】プリンタコントローラの内部回路に対するクロック供給を示すブロック図である。
【図5】モード切り替え処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図6】動作クロック設定処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置
3 画像読取部
9 プリンタエンジン
30 プリンタコントローラ
30a プリンタコントローラの回路要素
51 PLL回路
54 スイッチ
Claims (6)
- プリンタエンジンと、
印刷情報を出力画像データに変換して前記プリンタエンジンに出力するプリンタコントローラと、
このプリンタコントローラに設けられ、入力クロックと出力クロックとの位相差を調整するPLL回路と、
前記プリンタエンジンおよび前記プリンタコントローラに給電するための電源装置と、
前記PLL回路を通過後の前記プリンタコントローラの回路要素に対するクロック供給のON/OFFにより、前記電源装置からの前記プリンタコントローラの回路要素に対する電力供給に係る給電モードを切り替えるモード切替手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記プリンタコントローラの回路要素に対するクロック供給のON/OFF操作は、装置に設けられたスイッチを切り替え操作することにより行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記スイッチの切り替え操作があった場合、給電モードを切り替える旨の報知を行う報知手段と、
この報知手段による報知された給電モードの切り替えについての確認を受け付ける確認手段と、
を備えることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 省エネルギーモード時における供給クロックの動作周波数を切り替え可能とすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の画像形成装置。
- 省エネルギーモード時における供給クロックの動作周波数の切り替えの際に、供給クロックの動作周波数を切り替える旨の報知を行う周波数切替報知手段と、
この周波数切替報知手段による報知された供給クロックの動作周波数の切り替えについての確認を受け付ける周波数切替確認手段と、
を備えることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。 - 画像を読み取って画像データを出力する画像読取部を有し、この画像読取部が読み取った画像データに基づく画像を記録媒体に形成することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載の画像形成装置。
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