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JP2004001103A - 盛上げタップ - Google Patents

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JP2004001103A
JP2004001103A JP2002106933A JP2002106933A JP2004001103A JP 2004001103 A JP2004001103 A JP 2004001103A JP 2002106933 A JP2002106933 A JP 2002106933A JP 2002106933 A JP2002106933 A JP 2002106933A JP 2004001103 A JP2004001103 A JP 2004001103A
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JP
Japan
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biting
thread
screw
tap
parallel
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JP2002106933A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Takeda
竹田 信介
Masaaki Watabe
渡部 政明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamawa Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yamawa Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】タップのねじ山の欠けを防止して安定した寿命の盛上げタップを提供することにある。
【解決手段】先細りのテーパ状になっている食付き部3とこれに連続する平行ねじ部4とを持つねじ部2を有する盛上げタップ1において、食付き部3のねじ山頂切取り高さを平行ねじ部4のねじ山頂切取り高さよりも大きくすることで、食付き部3と平行ねじ部4との交点付近の、ねじ山の欠けが発生し易い部分の盛り上げ抵抗を緩和することにより、盛上げタップにおけるねじ山の欠けを防止するものである。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、雌ねじの塑性加工用の盛上げタップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の盛上げタップは、図7(a)に示すように、食付き部8のテーパ状ねじ部と平行ねじ部9とで、ねじ山頂切取り高さが同じになっている。
【0003】
また従来の盛上げタップは、図7(a)に示すように、食付き部8のテーパ状ねじ部で、ねじの谷底部と外径部とが互いに平行に、1つのテーパ角度αで構成されている。
【0004】
これにより従来の盛上げタップは、図7(b)に示すように、先端寄りのねじ山8aから平行ねじ部9寄りのねじ山8eまで相似形状の山形にて一定の勾配により雌ねじのねじ山をねじ孔中心方向にD1からD4まで順次盛り上げるような形態になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の盛上げタップにおいては、食付き部8のねじ山8a〜8eが、図7(b)に示すように、ねじ外径増加量一定で順次盛り上げを行うが、盛り上げが進むに連れてその食付き部8のねじ山の両フランクおよびねじ外径部が材料を追いやって雌ねじを更に盛り上げてゆくため、ねじ外径の増加で追いやる材料の体積が増加していって、完全なねじ山形状を創成する平行ねじ部9付近のねじ山8d,8eではタップ先端付近のねじ山8a,8bと比較して盛り上げ抵抗が相当大きくなり、ねじ山が欠けるという問題があった。
【0006】
本発明はかかる事情を背景として為されたもので、タップのねじ山の欠けを防止して安定した寿命の盛上げタップを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明の盛上げタップは、外径部が先細りのテーパ状になっている食付き部とこれに連続する平行ねじ部とを持つねじ部を有する盛上げタップにおいて、前記食付き部のねじ山頂切取り高さを前記平行ねじ部のねじ山頂切取り高さよりも大きくしたことを特長としている。
【0008】
また、請求項2記載の本発明の盛上げタップは、外径部が先細りのテーパ状になっている食付き部とこれに連続する平行ねじ部とを持つねじ部を有する盛上げタップにおいて、前記食付き部のねじの谷底部と外径部との一方又は両方についてその先端寄りの部分の傾斜角を前記平行ねじ部寄りの部分の傾斜角よりも大きくしたことを特徴としている。
【0009】
かかる本発明の盛上げタップは、食付き部のねじ山頂切取り高さを平行ねじ部のねじ山頂切取り高さよりも大きくすることと、食付き部のねじの谷底部と外径部との一方又は両方についてその先端寄りの部分の傾斜角を平行ねじ部寄りの部分の傾斜角よりも大きくすることとの少なくとも一方により、食付き部のねじ山の輪郭を少なくとも食付き部の平行ねじ部付近で両フランクが平行ねじ部のねじ山の両フランクとある程度一致するかもしくはそれに近くなるようにして、食付き部の平行ねじ部付近のねじ山のフランクで盛り上げる材料の断面積を少なくすることで、その食付き部の平行ねじ部付近のねじ山で材料を追いやって雌ねじのねじ山を盛り上げる量を少なくするので、食付き部のテーパ状ねじ部において平行ねじ部に近づくに従ってねじ外径の増加により増加していく盛り上げ抵抗の増加勾配を緩やかにし得て、平行ねじ部と食付き部の交点付近のねじ山の欠けを防止することができる。
【0010】
【発明の実態の形態】
本発明に係る盛上げタップにおけるねじ山頂切取り高さは、平行ねじ部よりも食付き部のテーパ状ねじ部において大きな値とする。食付き部のテーパ状ねじ部におけるねじ山頂切取り高さはH/8〜H/3程度の範囲内が適当である(ここで、HはJISにおけるねじの尖り山の高さすなわち、両フランク面にそれぞれ一致する直線同士の下側の交点から上側の交点までの高さを意味する)。なお、食付き部のテーパ状ねじ部におけるねじ山頂切取り高さは、1本の盛上げタップのなかで一定である必要はない。
【0011】
また、本発明に係る盛上げタップにおける食付き部のテーパ状ねじ部の細径部(先端寄りの部分)の傾斜角は、太径部(平行ねじ部寄りの部分)の傾斜角より大きくする。ねじの外径部を結ぶ傾斜線同士の交点やねじの谷底部を結ぶ傾斜線同士の交点は、食付き部の長さの中央から食付き部の長さの1/4程度前後した位置の範囲内が適当である。なお、食付き部の細径部と太径部の傾斜角および傾斜線同士の交点の位置は、ねじの谷底部と外径部においてそれぞれ規定されるものであり、ねじの谷底部と外径部とで同一の必要はなく、太径部でのねじの谷底部の傾斜角は0度でもよい。また食付き部の長さが2ピッチ以下の短いものは、食付き部の細径部でのねじの谷底部の傾斜角も0度でもよい。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の盛上げタップの5つの実施例につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。これらの実施例は何れも、前述した本発明の作用・効果を奏するものである。
【0013】
[第1実施例]
図1は、本発明の第1実施例の盛上げタップの全体を示す正面図、図2(a)は、その第1実施例の盛上げタップの食付き部の拡大説明図、図2(b)は、その食付き部の盛上げ形態説明図である。この実施例の盛上げタップは、外径部が先細りのテーパ状になっている食付き部3とこれに連続する平行ねじ部4とを持つねじ部2を有する盛上げタップ1であって、その食付き部3のねじの谷底部のテーパの傾斜角θ1よりもねじの外径部のテーパの傾斜角θ2を大きくすることにより、食付き部3のねじ山頂切取り高さを食付き部3の先端より徐々に、平行ねじ部4の山頂切取り高さに近づけたものである。
【0014】
[第2実施例]
図3(a)は、本発明の第2実施例の盛上げタップの食付き部の拡大説明図、図3(b)は、その食付き部の盛上げ形態説明図である。この実施例の盛上げタップは、先の実施例と同様、外径部が先細りのテーパ状になっている食付き部3とこれに連続する平行ねじ部4とを持つねじ部2を有する盛上げタップ1であって、その食付き部3のねじの谷底部のテーパを食付き部3の先端から食付き部3の長さの中央付近までとし、それ以降は平行ねじ部4と同じ谷底径にしてテーパをなくし、その食付き部3のねじの外径部については食付き部3全体を一定傾斜角のテーパにすることで、ねじ山頂切取り高さを徐々に平行ねじ部4の山頂切取り高さに近づけるとともに、ねじの有効径は食付き部3の中央付近から平行ねじ部4付近まで平行ねじ部4と同一としている。
【0015】
[第3実施例]
図4(a)は、本発明の第3実施例の盛上げタップの食付き部の拡大説明図、図4(b)は、その食付き部の盛上げ形態説明図である。この実施例の盛上げタップは、先の実施例と同様、外径部が先細りのテーパ状になっている食付き部3とこれに連続する平行ねじ部4とを持つねじ部2を有する盛上げタップ1であって、その食付き部3のねじの谷底部のテーパを食付き部3の先端から食付き部3の長さの中央付近までとし、それ以降は平行ねじ部4と同じ谷底径にしてテーパをなくし、その食付き部3のねじの外径部については食付き部3の長さの中央に細径部(先端寄りの部分)と太径部(平行ねじ部寄りの部分)とのテーパの傾斜線同士の交点を設けたものであり、これにより、食付き部3のねじ山頂切取り高さを第2実施例の場合よりも大きく変化させて平行ねじ部4の山頂切取り高さに近づけるとともに、ねじの有効径は食付き部3の中央付近から平行ねじ部4付近まで平行ねじ部4と同一としている。
【0016】
[第4実施例]
図5(a)は、本発明の第3実施例の盛上げタップの食付き部の拡大説明図、図5(b)は、その食付き部の盛上げ形態説明図である。この実施例の盛上げタップは、先の実施例と同様、外径部が先細りのテーパ状になっている食付き部3とこれに連続する平行ねじ部4とを持つねじ部2を有する盛上げタップ1であって、その食付き部3の長さの中央付近に細径部(先端寄りの部分)と太径部(平行ねじ部寄りの部分)とのテーパの傾斜線同士の交点を、ねじの外径部については点5の位置、ねじの谷底部については点6の位置に設けたものである。
【0017】
[第5実施例]
図6(a)は、本発明の第3実施例の盛上げタップの食付き部の拡大説明図、図6(b)は、その食付き部の盛上げ形態説明図である。この実施例の盛上げタップは、先の実施例と同様、外径部が先細りのテーパ状になっている食付き部3とこれに連続する平行ねじ部4とを持つねじ部2を有する盛上げタップ1であって、その食付き部3のねじの谷底部について、食付き部3の長さの中央付近に細径部(先端寄りの部分)と太径部(平行ねじ部寄りの部分)とのテーパの傾斜線同士の交点7を設けたものであり、ねじの外径部については食付き部3全体を一定傾斜角のテーパにすることにより、食付き部3の先端部において食付き部3の長さの中央部よりもねじ山頂切取り高さを小さくするとともに、ねじの有効径の変化量を食付き部3の長さの中央部を境として2段階に変化させている。
【0018】
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上記各実施例に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、テーパを円弧状にしたり、食付き部のねじ山の角度を変えて相似形で盛り上げないようにしたりする等の各種変更が可能であることはいうまでもない。
【0019】
また本発明は、従来のものと同様、油溝が付いているタップや表面処理を行うタップにも適用できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の盛上げタップを示す正面図である。
【図2】(a)は、上記第1実施例の盛上げタップの食付き部の拡大説明図であり、(b)は、その食付き部の盛上げ形態説明図である。
【図3】(a)は、本発明の第2実施例の盛上げタップの食付き部の拡大説明図であり、(b)は、その食付き部の盛上げ形態説明図である。
【図4】(a)は、本発明の第3実施例の盛上げタップの食付き部の拡大説明図であり、(b)は、その食付き部の盛上げ形態説明図である。
【図5】(a)は、本発明の第4実施例の盛上げタップの食付き部の拡大説明図であり、(b)は、その食付き部の盛上げ形態説明図である。
【図6】(a)は、本発明の第5実施例の盛上げタップの食付き部の拡大説明図であり、(b)は、その食付き部の盛上げ形態説明図である。
【図7】(a)は、従来技術の盛上げタップの食付き部の拡大説明図であり、(b)は、その食付き部の盛上げ形態説明図である。
【符号の説明】
1 盛上げタップ
2 ねじ部
3 食付き部
3a 本発明の実施例の食付き部の先端より1山目
3b 本発明の実施例の食付き部の先端より2山目
3c 本発明の実施例の食付き部の先端より3山目
3d 本発明の実施例の食付き部の先端より4山目
3e 本発明の実施例の食付き部の先端より5山目
4 平行ねじ部
5 食付き部のねじの外径部の傾斜線同士の交点
6 食付き部のねじの谷底部の傾斜線同士の交点
7 食付き部のねじの谷底部の傾斜線同士の交点
8 食付き部
8a 従来技術の食付き部の先端より1山目
8b 従来技術の食付き部の先端より2山目
8c 従来技術の食付き部の先端より3山目
8d 従来技術の食付き部の先端より4山目
8e 従来技術の食付き部の先端より5山目
9 平行ねじ部
α 食付き部のねじの谷底部および外径部の傾斜角
θ1食付き部のねじの谷底部の傾斜角
θ2食付き部のねじの外径部の傾斜角

Claims (2)

  1. 外径部が先細りのテーパ状になっている食付き部とこれに連続する平行ねじ部とを持つねじ部を有する盛上げタップにおいて、
    前記食付き部のねじ山頂切取り高さを前記平行ねじ部のねじ山頂切取り高さよりも大きくしたことを特長とする、盛上げタップ。
  2. 外径部が先細りのテーパ状になっている食付き部とこれに連続する平行ねじ部とを持つねじ部を有する盛上げタップにおいて、
    前記食付き部のねじの谷底部と外径部との一方又は両方についてその先端寄りの部分の傾斜角を前記平行ねじ部寄りの部分の傾斜角よりも大きくしたことを特徴とする、盛上げタップ。
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