JP2004099105A - イージーオープン口栓 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャップの螺脱と同時にスパウトが開口し、開口時にゴミの発生がなく、バージン性が確認でき、外観性が良好なイージーオープン口栓を提供する。
【解決手段】スパウト100 の環状台座部の内周縁部上方に注出筒部120 を立設し、注出筒部の上端部内周面に段差凹部122 を設け、段差凹部下端の注出筒部の内周に、環状薄肉脆弱線132 を介して封鎖板130 を設け、封鎖板上面に咬合リング152 を上端外周面にもつ環状支柱151 からなる環状係合部150 を立設し、キャップ200 の天板部下面のインナー封止リングの内側に、環状基板231 と下端内周に咬合リング233 をもつ環状支柱232 とからなる環状係合部230 を垂設し、キャップを螺脱方向へ回転したときに、キャップの環状係合部がスパウトの環状係合部に係合し、キャップの回転及び上昇力により、環状薄肉脆弱線が破断して封鎖板がキャップと共にスパウトから離脱する。
【選択図】図1
【解決手段】スパウト100 の環状台座部の内周縁部上方に注出筒部120 を立設し、注出筒部の上端部内周面に段差凹部122 を設け、段差凹部下端の注出筒部の内周に、環状薄肉脆弱線132 を介して封鎖板130 を設け、封鎖板上面に咬合リング152 を上端外周面にもつ環状支柱151 からなる環状係合部150 を立設し、キャップ200 の天板部下面のインナー封止リングの内側に、環状基板231 と下端内周に咬合リング233 をもつ環状支柱232 とからなる環状係合部230 を垂設し、キャップを螺脱方向へ回転したときに、キャップの環状係合部がスパウトの環状係合部に係合し、キャップの回転及び上昇力により、環状薄肉脆弱線が破断して封鎖板がキャップと共にスパウトから離脱する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体用紙容器の注出位置に突設するイージーオープン口栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品や非食品の液体内容物に使用される容器としては、例えば、図4(a)に示すように、胴部(21)が四角筒状で、切り妻屋根形の頂部傾斜板(22)に、使用時の使い易さを考慮して、スパウト(100)(注出口具)とキャップ(200)とからなる口栓(10)を突設した液体用紙容器(20)が、広い用途範囲にわたって大量に使用されていた。
【0003】
この口栓(10)は、例えば、図4(b)に示すように、容器(20)の口栓取付孔(23)から突出するスパウト(100)の注出筒部(120)にキャップ(200)を螺着したものであるが、流通時の密封性の完全さやバージン性の確保または使用時の易開封性を兼ね備えるために、スパウトの注出筒部の内側の下方内周面に封鎖板(130)を設けて封止し、使用時に開口するため、この封鎖板の下面の所定位置に垂直断面逆V字状の環状切込み(131)を設けて、上面の開口予定位置に環状薄肉脆弱線(132)を形成し、この環状薄肉脆弱線の内側近傍の上面の所定の一側に、先端にプルリング(134)をもつ支柱(133)を立設した、所謂、スパウト付口栓であり、容器を開封するために口栓を開口するときには、キャップ(200)を螺脱し、スパウト(100)の注出筒部(140)の内側に収容されているプルリング(134)に指先を掛けて上方へ引っ張って、封鎖板(130)の環状薄肉脆弱線(132)を引き裂いて開口していた。なお、開口したスパウトは、内容物を注出したのちに、キャップの周壁部(220)内周面の雌ネジ(221)とスパウトの注出筒部の雄ネジ(121)とを螺合させてキャップを装着し、再封止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来のプルリング付キャップは、上述したように、口栓を開封するときに、まず、キャップを螺脱方向へ回転してスパウトから取り外し、次に、プルリングを引っ張って封鎖板の環状薄肉脆弱線を引き裂いて開封するため、開封作業が二段階であった。また、スパウトから取り去ったプルリング付封鎖板は、独立したゴミとなり、別個に廃棄していた。また、バージン性の確保に封緘バンドを用いたものがあるが、外観性を損ねたり、スパウトに分別回収が必要な異材質の部材が残ることなどがあった。
【0005】
本発明は、上述の従来の口栓の問題を解決したものであり、キャップの螺脱と同時にスパウトが開口し、開口時にゴミの発生がなく、バージン性が確認でき、外観性が良好なイージーオープン口栓を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、液体用紙容器の注出位置に立設するスパウトとこのスパウトに螺着するキャップとからなる口栓であって、前記スパウトは、下端外周面にフランジをもつ環状台座部の内周縁部上方に、雄ねじを外周面にもつ注出筒部を立設し、この注出筒部の上端部内周面に段差凹部を設け、この段差凹部下端の前記注出筒部の内周に、環状薄肉脆弱線を介して封鎖板を設けて前記注出筒部を封止し、この封鎖板の上面に上端外周面に咬合リングをもつ環状支柱からなる環状係合部を立設し、前記キャップは、天板部と周壁部とからなり、前記天板部の下面の外周縁部にインナー封止リングを垂設し、このインナー封止リングの内側に、環状基板と下端内周に咬合リングをもつ環状支柱とからなる環状係合部を垂設し、キャップを螺脱方向へ回転したときに、前記キャップの環状係合部が前記スパウトの環状係合部に係合し、前記キャップの回転及び上昇力により、前記スパウトの環状薄肉脆弱線が破断し、前記封鎖板が前記キャップと共に前記スパウトから離脱することを特徴とするイージーオープン口栓である。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のイージーオープン口栓の実施の形態について、図を用いて詳細に説明する。
図1は、一実施形態のイージーオープン口栓の構造を示す断面図である。図2(a)は、図1のスパウトの平面図であり、図2(b)は、スパウトの係合部の側面図(拡大)である。図3(a)は、図1のキャップの底面図であり、図3(b)は、キャップの係合部の側面図(拡大)である。図4(a)は、一例の口栓付液体用紙容器の斜視図である。
【0008】
本実施形態のイージーオープン口栓(10)は、図4(a)に示す液体用紙容器(20)の頂部傾斜板(22)に突設するスパウト(100)とこのスパウトに螺着するキャップ(200)とからなる口栓である。スパウトは、図1に示すように、容器(20)の口栓取付孔(23)から突出させて、超音波シール法で容器の内面とスパウトのフランジ(140)の上面とを溶着させるものである。
【0009】
本実施形態のスパウト(100)の構造は、図1及び図2(a)に示すように、下端外周面にフランジ(140)をもつ環状台座部(110)の内周縁部上方に、キャップ(200)の雌ねじ(221)と螺合する雄ねじ(121)を外周面にもつ注出筒部(120)を立設し、この注出筒部の上端部内周面にキャップのインナー封止リング(211)の外周面が内周面に密接する段差凹部(122)を設け、この段差凹部下端の注出筒部の内周に、環状薄肉脆弱線(132)を介して封鎖板(130)を設けて注出筒部の内側を封止し、この封鎖板の上面に上端外周面に咬合リング(152)をもつ環状支柱(151)からなるキャップの環状係合部(230)と係合する環状係合部(150)を立設するものである。スパウトには、環状薄肉脆弱線が設けられるため、スパウトの材質としては、環状薄肉脆弱線が切断可能な低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂が用いられ、射出成形法により作製されるものである。なお、成形材料には、環状薄肉脆弱線に適正な破断性と強度をもたせるために、任意の添加剤を加えてもよい。
【0010】
本実施形態のキャップ(200)の構造は、図1及び図3(a)に示すように、天板部(210)と周壁部(220)とからなり、天板部の下面の外周縁部にスパウト(100)の注出筒部(120)の先端部内周面と外周面を密接するインナー封止リング(211)を垂設し、このインナー封止リングの内側に、スパウト(100)の環状係合部(150)と係合する環状係合部(230)を垂設するものである。この環状係合部(230)は、天板部の下面に設けられる環状基板(231)の外周縁部に、下端内周に咬合リング(233)をもつ環状支柱(232)を垂設したものである。キャップの材質は、使用目的に合わせて、ポリプロピレンやポリエチレンなどの熱可塑性樹脂が用いられ、射出成形法により作製されるものである。
【0011】
なお、上述の図1に示すスパウト(100)の環状係合部(150)とキャップ(200)の環状係合部(230)の形状は、キャップの螺脱方向では係合し合い、キャップの螺着方向では滑って係合しない形状にするものである。例えば、図2(b)に示すように、スパウト(100)の環状係合部(150)を上方のキャップ螺着方向から下方のキャップ螺脱方向に傾斜させた形状にし、図3(b)に示すように、キャップ(200)の環状係合部(230)を、上方のキャップ螺脱方向から下方のキャップ螺着方向に傾斜させた形状にするものである。
【0012】
液体用紙容器の頂部傾斜板に突設する未開口(バージン)のスパウトにキャップが螺着する口栓は、キャップを螺脱方向へ回転すると、キャップの環状係合部がスパウトの環状係合部に係合し、キャップの環状係合部の咬合リングとスパウトの環状係合部の咬合リングが咬合して、キャップの環状係合部の内側にスパウトの環状係合部が収容され、キャップの回転に伴う上昇力によって、スパウトの封鎖板が上方へ引っ張られて環状薄肉脆弱線が破断し、封鎖板がキャップと共にスパウトから離脱してスパウトが開口する。なお、一度開口した口栓は、キャップの回転するときの指感触で開口していることを確認することができ、また、スパウトから離脱した封鎖板はキャップ内に収容されているため、口栓の開口に伴うゴミの発生がない。
【0013】
なお、本発明のイージーオープン口栓の構造は、広口容器のキャップ付中栓にも使用することが可能である。
【0014】
【発明の効果】
本発明のイージーオープン口栓は、スパウトの注出筒部の内側に設けられた封鎖板上に環状係合部が立設し、また、キャップの天板部下面に環状係合部が垂設し、この二つの環状係合部の係合作用により、キャップの螺脱と同時にスパウトが開口し、開口時にゴミの発生がなく、バージン性が確認でき、別部材を使用することがなく外観性が良好な口栓である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のイージーオープン口栓の構造を示す断面図である。
【図2】
(a)は、図1のイージーオープン口栓のスパウトの平面図であり、(b)は、その係合部の側面図(拡大)である。
【図3】
(a)は、図1のイージーオープン口栓のキャップの底面図であり、(b)は、その係合部の側面図(拡大)である。
【図4】
(a)は、一例の口栓付液体用紙容器の斜視図であり、(b)は、従来の一例のプルリング付口栓の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10……口栓
20……容器
21……胴部
22……頂部傾斜板
23……口栓取付孔
100……スパウト
110……環状台座部
111……仮止め突起
120……注出筒部
121……雄ねじ
122……段差凹部
130……封鎖板
131……環状切込み
132……環状薄肉脆弱線
133……支柱
134……プルリング
140……フランジ
150,230……環状係合部
151,232……環状支柱
152,233……咬合リング
200……キャップ
210……天板部
211……インナー封止リング
220……周壁部
221……雌ねじ
231……環状基板
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体用紙容器の注出位置に突設するイージーオープン口栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品や非食品の液体内容物に使用される容器としては、例えば、図4(a)に示すように、胴部(21)が四角筒状で、切り妻屋根形の頂部傾斜板(22)に、使用時の使い易さを考慮して、スパウト(100)(注出口具)とキャップ(200)とからなる口栓(10)を突設した液体用紙容器(20)が、広い用途範囲にわたって大量に使用されていた。
【0003】
この口栓(10)は、例えば、図4(b)に示すように、容器(20)の口栓取付孔(23)から突出するスパウト(100)の注出筒部(120)にキャップ(200)を螺着したものであるが、流通時の密封性の完全さやバージン性の確保または使用時の易開封性を兼ね備えるために、スパウトの注出筒部の内側の下方内周面に封鎖板(130)を設けて封止し、使用時に開口するため、この封鎖板の下面の所定位置に垂直断面逆V字状の環状切込み(131)を設けて、上面の開口予定位置に環状薄肉脆弱線(132)を形成し、この環状薄肉脆弱線の内側近傍の上面の所定の一側に、先端にプルリング(134)をもつ支柱(133)を立設した、所謂、スパウト付口栓であり、容器を開封するために口栓を開口するときには、キャップ(200)を螺脱し、スパウト(100)の注出筒部(140)の内側に収容されているプルリング(134)に指先を掛けて上方へ引っ張って、封鎖板(130)の環状薄肉脆弱線(132)を引き裂いて開口していた。なお、開口したスパウトは、内容物を注出したのちに、キャップの周壁部(220)内周面の雌ネジ(221)とスパウトの注出筒部の雄ネジ(121)とを螺合させてキャップを装着し、再封止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来のプルリング付キャップは、上述したように、口栓を開封するときに、まず、キャップを螺脱方向へ回転してスパウトから取り外し、次に、プルリングを引っ張って封鎖板の環状薄肉脆弱線を引き裂いて開封するため、開封作業が二段階であった。また、スパウトから取り去ったプルリング付封鎖板は、独立したゴミとなり、別個に廃棄していた。また、バージン性の確保に封緘バンドを用いたものがあるが、外観性を損ねたり、スパウトに分別回収が必要な異材質の部材が残ることなどがあった。
【0005】
本発明は、上述の従来の口栓の問題を解決したものであり、キャップの螺脱と同時にスパウトが開口し、開口時にゴミの発生がなく、バージン性が確認でき、外観性が良好なイージーオープン口栓を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、液体用紙容器の注出位置に立設するスパウトとこのスパウトに螺着するキャップとからなる口栓であって、前記スパウトは、下端外周面にフランジをもつ環状台座部の内周縁部上方に、雄ねじを外周面にもつ注出筒部を立設し、この注出筒部の上端部内周面に段差凹部を設け、この段差凹部下端の前記注出筒部の内周に、環状薄肉脆弱線を介して封鎖板を設けて前記注出筒部を封止し、この封鎖板の上面に上端外周面に咬合リングをもつ環状支柱からなる環状係合部を立設し、前記キャップは、天板部と周壁部とからなり、前記天板部の下面の外周縁部にインナー封止リングを垂設し、このインナー封止リングの内側に、環状基板と下端内周に咬合リングをもつ環状支柱とからなる環状係合部を垂設し、キャップを螺脱方向へ回転したときに、前記キャップの環状係合部が前記スパウトの環状係合部に係合し、前記キャップの回転及び上昇力により、前記スパウトの環状薄肉脆弱線が破断し、前記封鎖板が前記キャップと共に前記スパウトから離脱することを特徴とするイージーオープン口栓である。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のイージーオープン口栓の実施の形態について、図を用いて詳細に説明する。
図1は、一実施形態のイージーオープン口栓の構造を示す断面図である。図2(a)は、図1のスパウトの平面図であり、図2(b)は、スパウトの係合部の側面図(拡大)である。図3(a)は、図1のキャップの底面図であり、図3(b)は、キャップの係合部の側面図(拡大)である。図4(a)は、一例の口栓付液体用紙容器の斜視図である。
【0008】
本実施形態のイージーオープン口栓(10)は、図4(a)に示す液体用紙容器(20)の頂部傾斜板(22)に突設するスパウト(100)とこのスパウトに螺着するキャップ(200)とからなる口栓である。スパウトは、図1に示すように、容器(20)の口栓取付孔(23)から突出させて、超音波シール法で容器の内面とスパウトのフランジ(140)の上面とを溶着させるものである。
【0009】
本実施形態のスパウト(100)の構造は、図1及び図2(a)に示すように、下端外周面にフランジ(140)をもつ環状台座部(110)の内周縁部上方に、キャップ(200)の雌ねじ(221)と螺合する雄ねじ(121)を外周面にもつ注出筒部(120)を立設し、この注出筒部の上端部内周面にキャップのインナー封止リング(211)の外周面が内周面に密接する段差凹部(122)を設け、この段差凹部下端の注出筒部の内周に、環状薄肉脆弱線(132)を介して封鎖板(130)を設けて注出筒部の内側を封止し、この封鎖板の上面に上端外周面に咬合リング(152)をもつ環状支柱(151)からなるキャップの環状係合部(230)と係合する環状係合部(150)を立設するものである。スパウトには、環状薄肉脆弱線が設けられるため、スパウトの材質としては、環状薄肉脆弱線が切断可能な低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂が用いられ、射出成形法により作製されるものである。なお、成形材料には、環状薄肉脆弱線に適正な破断性と強度をもたせるために、任意の添加剤を加えてもよい。
【0010】
本実施形態のキャップ(200)の構造は、図1及び図3(a)に示すように、天板部(210)と周壁部(220)とからなり、天板部の下面の外周縁部にスパウト(100)の注出筒部(120)の先端部内周面と外周面を密接するインナー封止リング(211)を垂設し、このインナー封止リングの内側に、スパウト(100)の環状係合部(150)と係合する環状係合部(230)を垂設するものである。この環状係合部(230)は、天板部の下面に設けられる環状基板(231)の外周縁部に、下端内周に咬合リング(233)をもつ環状支柱(232)を垂設したものである。キャップの材質は、使用目的に合わせて、ポリプロピレンやポリエチレンなどの熱可塑性樹脂が用いられ、射出成形法により作製されるものである。
【0011】
なお、上述の図1に示すスパウト(100)の環状係合部(150)とキャップ(200)の環状係合部(230)の形状は、キャップの螺脱方向では係合し合い、キャップの螺着方向では滑って係合しない形状にするものである。例えば、図2(b)に示すように、スパウト(100)の環状係合部(150)を上方のキャップ螺着方向から下方のキャップ螺脱方向に傾斜させた形状にし、図3(b)に示すように、キャップ(200)の環状係合部(230)を、上方のキャップ螺脱方向から下方のキャップ螺着方向に傾斜させた形状にするものである。
【0012】
液体用紙容器の頂部傾斜板に突設する未開口(バージン)のスパウトにキャップが螺着する口栓は、キャップを螺脱方向へ回転すると、キャップの環状係合部がスパウトの環状係合部に係合し、キャップの環状係合部の咬合リングとスパウトの環状係合部の咬合リングが咬合して、キャップの環状係合部の内側にスパウトの環状係合部が収容され、キャップの回転に伴う上昇力によって、スパウトの封鎖板が上方へ引っ張られて環状薄肉脆弱線が破断し、封鎖板がキャップと共にスパウトから離脱してスパウトが開口する。なお、一度開口した口栓は、キャップの回転するときの指感触で開口していることを確認することができ、また、スパウトから離脱した封鎖板はキャップ内に収容されているため、口栓の開口に伴うゴミの発生がない。
【0013】
なお、本発明のイージーオープン口栓の構造は、広口容器のキャップ付中栓にも使用することが可能である。
【0014】
【発明の効果】
本発明のイージーオープン口栓は、スパウトの注出筒部の内側に設けられた封鎖板上に環状係合部が立設し、また、キャップの天板部下面に環状係合部が垂設し、この二つの環状係合部の係合作用により、キャップの螺脱と同時にスパウトが開口し、開口時にゴミの発生がなく、バージン性が確認でき、別部材を使用することがなく外観性が良好な口栓である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のイージーオープン口栓の構造を示す断面図である。
【図2】
(a)は、図1のイージーオープン口栓のスパウトの平面図であり、(b)は、その係合部の側面図(拡大)である。
【図3】
(a)は、図1のイージーオープン口栓のキャップの底面図であり、(b)は、その係合部の側面図(拡大)である。
【図4】
(a)は、一例の口栓付液体用紙容器の斜視図であり、(b)は、従来の一例のプルリング付口栓の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10……口栓
20……容器
21……胴部
22……頂部傾斜板
23……口栓取付孔
100……スパウト
110……環状台座部
111……仮止め突起
120……注出筒部
121……雄ねじ
122……段差凹部
130……封鎖板
131……環状切込み
132……環状薄肉脆弱線
133……支柱
134……プルリング
140……フランジ
150,230……環状係合部
151,232……環状支柱
152,233……咬合リング
200……キャップ
210……天板部
211……インナー封止リング
220……周壁部
221……雌ねじ
231……環状基板
Claims (1)
- 液体用紙容器の注出位置に立設するスパウトと該スパウトに螺着するキャップとからなる口栓であって、前記スパウトは、下端外周面にフランジをもつ環状台座部の内周縁部上方に、雄ねじを外周面にもつ注出筒部を立設し、該注出筒部の上端部内周面に段差凹部を設け、該段差凹部下端の前記注出筒部の内周に、環状薄肉脆弱線を介して封鎖板を設けて前記注出筒部を封止し、該封鎖板の上面に上端外周面に咬合リングをもつ環状支柱からなる環状係合部を立設し、前記キャップは、天板部と周壁部とからなり、前記天板部の下面の外周縁部にインナー封止リングを垂設し、該インナー封止リングの内側に、環状基板と下端内周に咬合リングをもつ環状支柱とからなる環状係合部を垂設し、キャップを螺脱方向へ回転したときに、前記キャップの環状係合部が前記スパウトの環状係合部に係合し、前記キャップの回転及び上昇力により、前記スパウトの環状薄肉脆弱線が破断し、前記封鎖板が前記キャップと共に前記スパウトから離脱することを特徴とするイージーオープン口栓。
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JP2002263703A JP2004099105A (ja) | 2002-09-10 | 2002-09-10 | イージーオープン口栓 |
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JP2002263703A JP2004099105A (ja) | 2002-09-10 | 2002-09-10 | イージーオープン口栓 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004099105A true JP2004099105A (ja) | 2004-04-02 |
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ID=32263350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004099105A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006069556A (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-16 | Toppan Printing Co Ltd | Te機能付の液体紙容器用口栓 |
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- 2002-09-10 JP JP2002263703A patent/JP2004099105A/ja active Pending
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