JP2004095864A - 電子部品 - Google Patents
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- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
- Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
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Abstract
【課題】プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防止し、電気的特性に優れるとともに機械的強度の高い電子部品を提供する。
【解決手段】プリント基板10と、プリント基板10の表面に配置されて端子領域を形成するパッド30と、ハンダで構成された接続端子を複数有する表面実装部品20と、を備え、プリント基板10の表面に配置されたパッド30に表面実装部品20の接続端子を溶融・硬化させて接続した電子部品1において、パッド30は、表面実装部品20側の表面の中央付近に凸状部31を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】プリント基板10と、プリント基板10の表面に配置されて端子領域を形成するパッド30と、ハンダで構成された接続端子を複数有する表面実装部品20と、を備え、プリント基板10の表面に配置されたパッド30に表面実装部品20の接続端子を溶融・硬化させて接続した電子部品1において、パッド30は、表面実装部品20側の表面の中央付近に凸状部31を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プリント基板100の表面に、BGA(Ball Grid Array)型IC200を実装した電子部品500が提案されている。図5は、かかる電子部品500の側断面図を示したものである。電子部品500を構成するプリント基板100の表面には、図5に示すように、ランド(端子領域)を形成するためのパッド300が配置される。
【0003】
図6は、単層のプリント基板100の表面にパッド300を配置してランドを形成した状態を示す側断面図である。また、図7は、多層のプリント基板110の表面にパッド310を配置してランドを形成した状態を示す側断面図である。これら図6および図7に示されるように、従来は、平坦なパッド300や、凹部(ビア)311を有するパッド310が採用されていた。
【0004】
図6に示した従来の平坦なパッド300を用いて図5に示した電子部品500を構成するには、以下のような手順を経ていた。まず、プリント基板100の表面にパッド300を配置して形成したランド上に、BGA型IC200の接続端子であるハンダボールを配置する。次いで、リフロー処理を施してBGA型IC200のハンダボールを溶融・硬化させることによって、BGA型IC200をプリント基板100の表面に接続する(図5参照)。
【0005】
この際、リフロー処理を施してBGA型IC200のハンダボールを溶融・硬化させることによって、プリント基板100とBGA型IC200とを電気的および機械的に接続する太鼓型の接続部210が形成される(図5参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、前記したリフロー処理によってBGA型IC200のハンダボールを溶融させる際に、ハンダの内部に空気が混在する場合がある。このようにハンダの内部に空気が混在した状態でハンダが硬化すると、図8に示すように、プリント基板100とBGA型IC200とを接続する接続部210の内部に空洞(ボイド)400が形成される。
【0007】
かかる空洞(ボイド)400は、プリント基板100とBGA型IC200との間の導電性に影響を与え、電子部品500内における電気信号の低速化やノイズの発生などをもたらす場合がある。また、接続部210の内部に空洞(ボイド)400が形成されると、接続部210の機械的強度が低下するため、外部からの衝撃によってBGA型IC200がプリント基板100から外れてしまう場合があった。
【0008】
図7に示した凹部(ビア)311を有する従来のパッド310を用いて電子部品を構成する場合にも、同様に、プリント基板110とBGA型IC200とを接続する接続部の内部に空洞(ボイド)が形成されるため、前記と同様の問題が発生していた。
【0009】
本発明の課題は、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防止し、電気的特性に優れるとともに機械的強度の高い電子部品を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
例えば図1および図2に示すように、
プリント基板10と、前記プリント基板10の表面に配置されて端子領域を形成するパッド30と、ハンダで構成された接続端子を複数有する表面実装部品20と、を備え、前記プリント基板10の表面に配置された前記パッド30に前記表面実装部品20の前記接続端子を溶融・硬化させて接続した電子部品1において、
前記パッド30は、
前記表面実装部品20側の表面の中央付近に凸状部31を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、パッドが、表面実装部品側の表面の中央付近に凸状部を備えるので、ハンダで構成した接続端子を溶融させてプリント基板の端子領域に接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気をパッドの凸状部によって外部へ排出することができる。従って、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防ぐことができる。また、仮に空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合においても、凸状部によって空洞(ボイド)を小さくすることができる。
【0012】
この結果、プリント基板と表面実装部品との間の導電性の低下を防ぐことができるので、電子部品内における電気信号の低速化やノイズの発生などを防ぐことができる。また、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の機械的強度の低下を防ぐことができる。
【0013】
また、請求項1記載の発明によれば、パッドが、表面実装部品側の表面の中央付近に凸状部を備えるので、溶融させたハンダによってプリント基板と表面実装部品とを相互に近接させる方向に力が作用した場合においても、プリント基板と表面実装部品とを一定の間隔で離隔させることができる。従って、溶融させたハンダが外部に漏出するのを防ぐことができる。この結果、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部を確実に形成することができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、
例えば図3および図4に示すように、
プリント基板10と、前記プリント基板10の表面に配置されて端子領域を形成するパッド50と、基板61およびハンダで構成された複数の接続端子を有する表面実装部品60と、を備え、前記プリント基板10の表面に配置された前記パッド50に前記表面実装部品60の前記接続端子を溶融・硬化させて接続した電子部品2において、
前記表面実装部品60は、
前記基板61と前記接続端子との間に部品パッド62を備え、
前記部品パッド62は、
前記接続端子側の表面の中央付近に部品凸状部62aを有することを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、表面実装部品は、基板と接続端子との間に部品パッドを備え、この部品パッドは、接続端子側の表面の中央付近に部品凸状部を有するので、ハンダで構成した接続端子を溶融させてプリント基板の端子領域に接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気を表面実装部品の部品パッドの部品凸状部によって外部へ排出することができる。従って、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防ぐことができる。また、仮に空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合においても、部品凸状部によって空洞(ボイド)を小さくすることができる。
【0016】
この結果、プリント基板と表面実装部品との間の導電性の低下を防ぐことができるので、電子部品内における電気信号の低速化やノイズの発生などを防ぐことができる。また、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の機械的強度の低下を防ぐことができる。
【0017】
また、請求項2記載の発明によれば、表面実装部品は、基板と接続端子との間に部品パッドを備え、この部品パッドは、接続端子側の表面の中央付近に部品凸状部を有するので、溶融させたハンダによってプリント基板と表面実装部品とを相互に近接させる方向に力が作用した場合においても、プリント基板と表面実装部品とを一定の間隔で離隔させることができる。従って、溶融させたハンダが外部に漏出するのを防ぐことができる。この結果、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部を確実に形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
[第1の実施の形態]
まず、図1および図2を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る電子部品1について説明する。図1は、プリント基板10とBGA型IC20(表面実装部品)とを接続して、本実施の形態に係る電子部品1を構成した状態の側断面図である。
【0020】
電子部品1を構成するプリント基板10は、その表面にBGA型IC20を接続するためのランド(端子領域)が形成された平板であり、その裏面には各接続端子を繋ぐ導電路が設けられている。プリント基板10は、合成樹脂、ガラス、セラミック、半導体等を材料として製作することができる。
【0021】
プリント基板10のランドは、部品実装用のパッド30をプリント基板10の表面に配置して構成したものである。パッド30は、Cu、Al、Au、Ag、Pt、Ti、Mo、W、Ta、Pd、Cr等の金属で製作される。本実施の形態においては、パッド30として銅製小型薄板を採用している。
【0022】
また、本実施の形態におけるパッド30は、図1に示すように、BGA型IC20側の表面の中央付近に凸状部31を備えている。凸状部31は、BGA型IC20の接続端子であるハンダボールを溶融させてプリント基板10のランドに接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気を外部へ排出するように機能するものである。
【0023】
凸状部31は、Cu、Al、Au、Ag、Pt、Ti、Mo、W、Ta、Pd、Cr等の金属や合成樹脂で構成することができる。本実施の形態においては、パッド30と同様に、銅で凸状部31を構成している。また、凸状部31の高さは、BGA型IC20の接続端子(ハンダボール)の直径や、プリント基板10とBGA型IC20とを離隔させる寸法などに応じて、適宜設定することができる。
【0024】
電子部品1を構成するBGA型IC20は、基板21と、この基板21の一方の面にマトリクス状に配列された複数の接続端子(ハンダボール)と、を有する表面実装部品である。接続端子であるハンダボールは、リフロー処理を施して溶融・硬化させることによって、BGA型IC20の基板21とプリント基板10とを電気的および機械的に接続する太鼓型の接続部22(図1参照)を構成する。なお、本実施の形態においては、基板21とハンダボールとの間に、金メッキによって構成した部品パッド23を設けている(図1参照)。
【0025】
次に、本実施の形態に係る電子部品1を製作する工程を説明する。まず、パッド30を、プリント基板10の表面に配置してランドを形成する(図1参照)。この際、BGA型IC20の一方の面に設けられたハンダボールに対応する位置にパッド30を配置する。次いで、BGA型IC20のハンダボールを、プリント基板10の表面に形成されたランド上に配置する。続いて、リフロー処理を施してハンダボールを溶融・硬化させることによって太鼓型の接続部22を形成し、BGA型IC20をプリント基板10に接続する(図1参照)。
【0026】
本実施の形態に係る電子部品1においては、パッド30が、BGA型IC20側の表面の中央付近に凸状部31を備えるので、BGA型IC20のハンダボールを溶融させてプリント基板10のランドに接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気をパッド30の凸状部31によって外部へ排出することができる。従って、プリント基板10とBGA型IC20とを接続する接続部22の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防ぐことができる(図1参照)。
【0027】
この結果、プリント基板10とBGA型IC20との間の導電性の低下を防ぐことができるので、電子部品1内における電気信号の低速化やノイズの発生などを防ぐことができる。また、プリント基板10とBGA型IC20とを接続する接続部22の機械的強度の低下を防ぐことができる。
【0028】
また、仮に空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合においても、凸状部31によって空洞(ボイド)を小さくすることができる。図2は、溶融させたハンダの内部の空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合において、パッド30の凸状部31によって空気を分割して小さい空洞(ボイド)40を形成した状態を示す側断面図である。
【0029】
また、本実施の形態に係る電子部品1においては、パッド30が、BGA型IC20側の表面の中央付近に凸状部31を備えるので、溶融させたハンダによってプリント基板10とBGA型IC20とを相互に近接させる方向に力が作用した場合においても、プリント基板10とBGA型IC20とを一定の間隔で離隔させることができる(図1参照)。従って、溶融させたハンダが外部に漏出するのを防ぐことができる。この結果、プリント基板10とBGA型IC20とを接続する太鼓型の接続部22を確実に形成することができる。
【0030】
また、本実施の形態に係る電子部品1においては、パッド30の凸状部31が銅によって構成されるため、溶融させたハンダによってこの凸状部31を確実にハンダ付けすることができる。従って、接続部22の機械的強度を向上させることができる。
【0031】
[第2の実施の形態]
次に、図3を用いて、本発明の第2の実施の形態に係る電子部品2について説明する。本実施の形態に係る電子部品2は、第1の実施の形態に係る電子部品1においてパッドおよびBGA型ICの構成を変更したものであり、その他の構成については実質的に同一であるので、重複した構成については説明を省略する。図3は、プリント基板10とBGA型IC60とを接続して本実施の形態に係る電子部品2を構成した状態の側断面図である。
【0032】
本実施の形態においては、表面に凸状部を有しない平坦なパッド50を採用するとともに、第1の実施の形態とは異なる構造を有するBGA型IC60を採用している。本実施の形態におけるBGA型IC60は、基板61と、この基板61の一方の面にマトリクス状に配列された複数の接続端子(ハンダボール)と、これら基板61とハンダボールとの間に設けられた部品パッド62と、この部品パッド62のハンダボール側の表面の中央付近に設けられた部品凸状部62aと、を有している。
【0033】
BGA型部品60の部品パッド62に設けられた部品凸状部62aは、BGA型IC60の接続端子であるハンダボールを溶融させてプリント基板10のランドに接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気を外部へ排出するように機能するものである。
【0034】
部品凸状部62aは、Cu、Al、Au、Ag、Pt、Ti、Mo、W、Ta、Pd、Cr等の金属や合成樹脂などで構成することができる。本実施の形態においては、部品パッド62を金メッキで構成しており、この部品パッド62のハンダボール側の表面の中央付近のメッキを厚くすることによって、部品凸状部62aを構成している。部品凸状部62aの高さは、BGA型IC60の接続端子(ハンダボール)の直径や、プリント基板10とBGA型IC60とを離隔させる寸法などに応じて、適宜設定することができる。
【0035】
本実施の形態に係る電子部品2においては、BGA型IC60は、基板61とハンダボールとの間に部品パッド62を備え、この部品パッド62は、ハンダボール側の表面の中央付近に部品凸状部62aを有するので、ハンダボールを溶融させてプリント基板10のランドに接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気をBGA型IC60の部品パッド62の部品凸状部62aによって外部へ排出することができる。従って、プリント基板10とBGA型IC60とを接続する接続部63の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防ぐことができる。
【0036】
この結果、プリント基板10とBGA型IC60との間の導電性の低下を防ぐことができるので、電子部品2内における電気信号の低速化やノイズの発生などを防ぐことができる。また、プリント基板10とBGA型IC60とを接続する接続部63の機械的強度の低下を防ぐことができる。
【0037】
また、仮に空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合においても、部品凸状部62aによって空洞(ボイド)を小さくすることができる。図4は、溶融させたハンダの内部の空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合において、BGA型IC60パッド62の部品凸状部62aによって空気を分割して小さい空洞(ボイド)40を形成した状態を示す側断面図である。
【0038】
また、本実施の形態に係る電子部品2においては、BGA型IC60は、基板61とハンダボールとの間に部品パッド62を備え、この部品パッド62は、ハンダボール側の表面の中央付近に部品凸状部62aを有するので、溶融させたハンダによってプリント基板10とBGA型IC60とを相互に近接させる方向に力が作用した場合においても、プリント基板10とBGA型IC60とを一定の間隔で離隔させることができる(図3参照)。従って、溶融させたハンダが外部に漏出するのを防ぐことができる。この結果、プリント基板10とBGA型IC60とを接続する太鼓型の接続部63を確実に形成することができる。
【0039】
また、本実施の形態に係る電子部品2においては、BGA型IC60の部品パッド62の部品凸状部62aが金によって構成されるため、溶融させたハンダによってこの部品凸状部62aを確実にハンダ付けすることができる。従って、接続部63の機械的強度を向上させることができる。
【0040】
なお、第1の実施の形態においては、銅製小型薄板によってパッド30を構成したが、銅メッキによってパッドを構成することもできる。この場合には、パッドの中央付近の銅メッキを厚くすることによって、凸状部を形成することができる。
【0041】
また、第1の実施の形態においては、単層のプリント基板10を採用しているが、絶縁層と導体層とを交互に積層した多層のプリント基板を採用することもできる。このような多層のプリント基板の表面(BGA型IC20を接続する側の面)に配線パターンを形成する導体層を配置した場合には、配線パターン形成のためのエッチング処理を施す際に、パッドの中央付近のエッチング量を少なくすることによって、パッドの中央付近に凸状部を形成することができる。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、パッドが、表面実装部品側の表面の中央付近に凸状部を備えるので、ハンダで構成した接続端子を溶融させてプリント基板の端子領域に接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気をパッドの凸状部によって外部へ排出することができる。従って、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防ぐことができる。また、仮に空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合においても、凸状部によって空洞(ボイド)を小さくすることができる。
【0043】
この結果、プリント基板と表面実装部品との間の導電性の低下を防ぐことができるので、電子部品内における電気信号の低速化やノイズの発生などを防ぐことができる。また、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の機械的強度の低下を防ぐことができる。
【0044】
また、請求項1記載の発明によれば、パッドが、表面実装部品側の表面の中央付近に凸状部を備えるので、溶融させたハンダによってプリント基板と表面実装部品とを相互に近接させる方向に力が作用した場合においても、プリント基板と表面実装部品とを一定の間隔で離隔させることができる。従って、溶融させたハンダが外部に漏出するのを防ぐことができる。この結果、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部を確実に形成することができる。
【0045】
請求項2記載の発明によれば、表面実装部品は、基板と接続端子との間に部品パッドを備え、この部品パッドは、接続端子側の表面の中央付近に部品凸状部を有するので、ハンダで構成した接続端子を溶融させてプリント基板の端子領域に接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気を表面実装部品の部品パッドの部品凸状部によって外部へ排出することができる。従って、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防ぐことができる。また、仮に空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合においても、部品凸状部によって空洞(ボイド)を小さくすることができる。
【0046】
この結果、プリント基板と表面実装部品との間の導電性の低下を防ぐことができるので、電子部品内における電気信号の低速化やノイズの発生などを防ぐことができる。また、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の機械的強度の低下を防ぐことができる。
【0047】
また、請求項2記載の発明によれば、表面実装部品は、基板と接続端子との間に部品パッドを備え、この部品パッドは、接続端子側の表面の中央付近に部品凸状部を有するので、溶融させたハンダによってプリント基板と表面実装部品とを相互に近接させる方向に力が作用した場合においても、プリント基板と表面実装部品とを一定の間隔で離隔させることができる。従って、溶融させたハンダが外部に漏出するのを防ぐことができる。この結果、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部を確実に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子部品の側断面図である。
【図2】図1に示した電子部品の接続部に小さい空洞(ボイド)が形成された状態を示す側断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電子部品の側断面図である。
【図4】図3に示した電子部品の接続部に小さい空洞(ボイド)が形成された状態を示す側断面図である。
【図5】プリント基板の表面にBGA型ICを実装した従来の電子部品の一例の側断面図である。
【図6】図3に示した電子部品のプリント基板の表面にパッドを配置した状態を示す側断面図である。
【図7】従来の他の電子部品のプリント基板の表面に凹部(ビア)付きパッドを配置した状態を示す側断面図である。
【図8】図3に示した電子部品の接続部に空洞(ボイド)が形成された状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 電子部品
2 電子部品
10 プリント基板
20 BGA型IC
21 基板
22 接続部
23 部品パッド
30 パッド
31 凸状部
40 空洞(ボイド)
50 パッド
60 BGA型IC
61 基板
62 部品パッド
62a 部品凸状部
63 接続部
100 (単層)プリント基板
110 (多層)プリント基板
200 BGA型IC
210 接続部
300 パッド
310 パッド
311 凹部(ビア)
400 空洞(ボイド)
500 電子部品
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プリント基板100の表面に、BGA(Ball Grid Array)型IC200を実装した電子部品500が提案されている。図5は、かかる電子部品500の側断面図を示したものである。電子部品500を構成するプリント基板100の表面には、図5に示すように、ランド(端子領域)を形成するためのパッド300が配置される。
【0003】
図6は、単層のプリント基板100の表面にパッド300を配置してランドを形成した状態を示す側断面図である。また、図7は、多層のプリント基板110の表面にパッド310を配置してランドを形成した状態を示す側断面図である。これら図6および図7に示されるように、従来は、平坦なパッド300や、凹部(ビア)311を有するパッド310が採用されていた。
【0004】
図6に示した従来の平坦なパッド300を用いて図5に示した電子部品500を構成するには、以下のような手順を経ていた。まず、プリント基板100の表面にパッド300を配置して形成したランド上に、BGA型IC200の接続端子であるハンダボールを配置する。次いで、リフロー処理を施してBGA型IC200のハンダボールを溶融・硬化させることによって、BGA型IC200をプリント基板100の表面に接続する(図5参照)。
【0005】
この際、リフロー処理を施してBGA型IC200のハンダボールを溶融・硬化させることによって、プリント基板100とBGA型IC200とを電気的および機械的に接続する太鼓型の接続部210が形成される(図5参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、前記したリフロー処理によってBGA型IC200のハンダボールを溶融させる際に、ハンダの内部に空気が混在する場合がある。このようにハンダの内部に空気が混在した状態でハンダが硬化すると、図8に示すように、プリント基板100とBGA型IC200とを接続する接続部210の内部に空洞(ボイド)400が形成される。
【0007】
かかる空洞(ボイド)400は、プリント基板100とBGA型IC200との間の導電性に影響を与え、電子部品500内における電気信号の低速化やノイズの発生などをもたらす場合がある。また、接続部210の内部に空洞(ボイド)400が形成されると、接続部210の機械的強度が低下するため、外部からの衝撃によってBGA型IC200がプリント基板100から外れてしまう場合があった。
【0008】
図7に示した凹部(ビア)311を有する従来のパッド310を用いて電子部品を構成する場合にも、同様に、プリント基板110とBGA型IC200とを接続する接続部の内部に空洞(ボイド)が形成されるため、前記と同様の問題が発生していた。
【0009】
本発明の課題は、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防止し、電気的特性に優れるとともに機械的強度の高い電子部品を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
例えば図1および図2に示すように、
プリント基板10と、前記プリント基板10の表面に配置されて端子領域を形成するパッド30と、ハンダで構成された接続端子を複数有する表面実装部品20と、を備え、前記プリント基板10の表面に配置された前記パッド30に前記表面実装部品20の前記接続端子を溶融・硬化させて接続した電子部品1において、
前記パッド30は、
前記表面実装部品20側の表面の中央付近に凸状部31を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、パッドが、表面実装部品側の表面の中央付近に凸状部を備えるので、ハンダで構成した接続端子を溶融させてプリント基板の端子領域に接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気をパッドの凸状部によって外部へ排出することができる。従って、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防ぐことができる。また、仮に空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合においても、凸状部によって空洞(ボイド)を小さくすることができる。
【0012】
この結果、プリント基板と表面実装部品との間の導電性の低下を防ぐことができるので、電子部品内における電気信号の低速化やノイズの発生などを防ぐことができる。また、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の機械的強度の低下を防ぐことができる。
【0013】
また、請求項1記載の発明によれば、パッドが、表面実装部品側の表面の中央付近に凸状部を備えるので、溶融させたハンダによってプリント基板と表面実装部品とを相互に近接させる方向に力が作用した場合においても、プリント基板と表面実装部品とを一定の間隔で離隔させることができる。従って、溶融させたハンダが外部に漏出するのを防ぐことができる。この結果、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部を確実に形成することができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、
例えば図3および図4に示すように、
プリント基板10と、前記プリント基板10の表面に配置されて端子領域を形成するパッド50と、基板61およびハンダで構成された複数の接続端子を有する表面実装部品60と、を備え、前記プリント基板10の表面に配置された前記パッド50に前記表面実装部品60の前記接続端子を溶融・硬化させて接続した電子部品2において、
前記表面実装部品60は、
前記基板61と前記接続端子との間に部品パッド62を備え、
前記部品パッド62は、
前記接続端子側の表面の中央付近に部品凸状部62aを有することを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、表面実装部品は、基板と接続端子との間に部品パッドを備え、この部品パッドは、接続端子側の表面の中央付近に部品凸状部を有するので、ハンダで構成した接続端子を溶融させてプリント基板の端子領域に接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気を表面実装部品の部品パッドの部品凸状部によって外部へ排出することができる。従って、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防ぐことができる。また、仮に空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合においても、部品凸状部によって空洞(ボイド)を小さくすることができる。
【0016】
この結果、プリント基板と表面実装部品との間の導電性の低下を防ぐことができるので、電子部品内における電気信号の低速化やノイズの発生などを防ぐことができる。また、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の機械的強度の低下を防ぐことができる。
【0017】
また、請求項2記載の発明によれば、表面実装部品は、基板と接続端子との間に部品パッドを備え、この部品パッドは、接続端子側の表面の中央付近に部品凸状部を有するので、溶融させたハンダによってプリント基板と表面実装部品とを相互に近接させる方向に力が作用した場合においても、プリント基板と表面実装部品とを一定の間隔で離隔させることができる。従って、溶融させたハンダが外部に漏出するのを防ぐことができる。この結果、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部を確実に形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
[第1の実施の形態]
まず、図1および図2を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る電子部品1について説明する。図1は、プリント基板10とBGA型IC20(表面実装部品)とを接続して、本実施の形態に係る電子部品1を構成した状態の側断面図である。
【0020】
電子部品1を構成するプリント基板10は、その表面にBGA型IC20を接続するためのランド(端子領域)が形成された平板であり、その裏面には各接続端子を繋ぐ導電路が設けられている。プリント基板10は、合成樹脂、ガラス、セラミック、半導体等を材料として製作することができる。
【0021】
プリント基板10のランドは、部品実装用のパッド30をプリント基板10の表面に配置して構成したものである。パッド30は、Cu、Al、Au、Ag、Pt、Ti、Mo、W、Ta、Pd、Cr等の金属で製作される。本実施の形態においては、パッド30として銅製小型薄板を採用している。
【0022】
また、本実施の形態におけるパッド30は、図1に示すように、BGA型IC20側の表面の中央付近に凸状部31を備えている。凸状部31は、BGA型IC20の接続端子であるハンダボールを溶融させてプリント基板10のランドに接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気を外部へ排出するように機能するものである。
【0023】
凸状部31は、Cu、Al、Au、Ag、Pt、Ti、Mo、W、Ta、Pd、Cr等の金属や合成樹脂で構成することができる。本実施の形態においては、パッド30と同様に、銅で凸状部31を構成している。また、凸状部31の高さは、BGA型IC20の接続端子(ハンダボール)の直径や、プリント基板10とBGA型IC20とを離隔させる寸法などに応じて、適宜設定することができる。
【0024】
電子部品1を構成するBGA型IC20は、基板21と、この基板21の一方の面にマトリクス状に配列された複数の接続端子(ハンダボール)と、を有する表面実装部品である。接続端子であるハンダボールは、リフロー処理を施して溶融・硬化させることによって、BGA型IC20の基板21とプリント基板10とを電気的および機械的に接続する太鼓型の接続部22(図1参照)を構成する。なお、本実施の形態においては、基板21とハンダボールとの間に、金メッキによって構成した部品パッド23を設けている(図1参照)。
【0025】
次に、本実施の形態に係る電子部品1を製作する工程を説明する。まず、パッド30を、プリント基板10の表面に配置してランドを形成する(図1参照)。この際、BGA型IC20の一方の面に設けられたハンダボールに対応する位置にパッド30を配置する。次いで、BGA型IC20のハンダボールを、プリント基板10の表面に形成されたランド上に配置する。続いて、リフロー処理を施してハンダボールを溶融・硬化させることによって太鼓型の接続部22を形成し、BGA型IC20をプリント基板10に接続する(図1参照)。
【0026】
本実施の形態に係る電子部品1においては、パッド30が、BGA型IC20側の表面の中央付近に凸状部31を備えるので、BGA型IC20のハンダボールを溶融させてプリント基板10のランドに接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気をパッド30の凸状部31によって外部へ排出することができる。従って、プリント基板10とBGA型IC20とを接続する接続部22の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防ぐことができる(図1参照)。
【0027】
この結果、プリント基板10とBGA型IC20との間の導電性の低下を防ぐことができるので、電子部品1内における電気信号の低速化やノイズの発生などを防ぐことができる。また、プリント基板10とBGA型IC20とを接続する接続部22の機械的強度の低下を防ぐことができる。
【0028】
また、仮に空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合においても、凸状部31によって空洞(ボイド)を小さくすることができる。図2は、溶融させたハンダの内部の空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合において、パッド30の凸状部31によって空気を分割して小さい空洞(ボイド)40を形成した状態を示す側断面図である。
【0029】
また、本実施の形態に係る電子部品1においては、パッド30が、BGA型IC20側の表面の中央付近に凸状部31を備えるので、溶融させたハンダによってプリント基板10とBGA型IC20とを相互に近接させる方向に力が作用した場合においても、プリント基板10とBGA型IC20とを一定の間隔で離隔させることができる(図1参照)。従って、溶融させたハンダが外部に漏出するのを防ぐことができる。この結果、プリント基板10とBGA型IC20とを接続する太鼓型の接続部22を確実に形成することができる。
【0030】
また、本実施の形態に係る電子部品1においては、パッド30の凸状部31が銅によって構成されるため、溶融させたハンダによってこの凸状部31を確実にハンダ付けすることができる。従って、接続部22の機械的強度を向上させることができる。
【0031】
[第2の実施の形態]
次に、図3を用いて、本発明の第2の実施の形態に係る電子部品2について説明する。本実施の形態に係る電子部品2は、第1の実施の形態に係る電子部品1においてパッドおよびBGA型ICの構成を変更したものであり、その他の構成については実質的に同一であるので、重複した構成については説明を省略する。図3は、プリント基板10とBGA型IC60とを接続して本実施の形態に係る電子部品2を構成した状態の側断面図である。
【0032】
本実施の形態においては、表面に凸状部を有しない平坦なパッド50を採用するとともに、第1の実施の形態とは異なる構造を有するBGA型IC60を採用している。本実施の形態におけるBGA型IC60は、基板61と、この基板61の一方の面にマトリクス状に配列された複数の接続端子(ハンダボール)と、これら基板61とハンダボールとの間に設けられた部品パッド62と、この部品パッド62のハンダボール側の表面の中央付近に設けられた部品凸状部62aと、を有している。
【0033】
BGA型部品60の部品パッド62に設けられた部品凸状部62aは、BGA型IC60の接続端子であるハンダボールを溶融させてプリント基板10のランドに接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気を外部へ排出するように機能するものである。
【0034】
部品凸状部62aは、Cu、Al、Au、Ag、Pt、Ti、Mo、W、Ta、Pd、Cr等の金属や合成樹脂などで構成することができる。本実施の形態においては、部品パッド62を金メッキで構成しており、この部品パッド62のハンダボール側の表面の中央付近のメッキを厚くすることによって、部品凸状部62aを構成している。部品凸状部62aの高さは、BGA型IC60の接続端子(ハンダボール)の直径や、プリント基板10とBGA型IC60とを離隔させる寸法などに応じて、適宜設定することができる。
【0035】
本実施の形態に係る電子部品2においては、BGA型IC60は、基板61とハンダボールとの間に部品パッド62を備え、この部品パッド62は、ハンダボール側の表面の中央付近に部品凸状部62aを有するので、ハンダボールを溶融させてプリント基板10のランドに接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気をBGA型IC60の部品パッド62の部品凸状部62aによって外部へ排出することができる。従って、プリント基板10とBGA型IC60とを接続する接続部63の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防ぐことができる。
【0036】
この結果、プリント基板10とBGA型IC60との間の導電性の低下を防ぐことができるので、電子部品2内における電気信号の低速化やノイズの発生などを防ぐことができる。また、プリント基板10とBGA型IC60とを接続する接続部63の機械的強度の低下を防ぐことができる。
【0037】
また、仮に空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合においても、部品凸状部62aによって空洞(ボイド)を小さくすることができる。図4は、溶融させたハンダの内部の空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合において、BGA型IC60パッド62の部品凸状部62aによって空気を分割して小さい空洞(ボイド)40を形成した状態を示す側断面図である。
【0038】
また、本実施の形態に係る電子部品2においては、BGA型IC60は、基板61とハンダボールとの間に部品パッド62を備え、この部品パッド62は、ハンダボール側の表面の中央付近に部品凸状部62aを有するので、溶融させたハンダによってプリント基板10とBGA型IC60とを相互に近接させる方向に力が作用した場合においても、プリント基板10とBGA型IC60とを一定の間隔で離隔させることができる(図3参照)。従って、溶融させたハンダが外部に漏出するのを防ぐことができる。この結果、プリント基板10とBGA型IC60とを接続する太鼓型の接続部63を確実に形成することができる。
【0039】
また、本実施の形態に係る電子部品2においては、BGA型IC60の部品パッド62の部品凸状部62aが金によって構成されるため、溶融させたハンダによってこの部品凸状部62aを確実にハンダ付けすることができる。従って、接続部63の機械的強度を向上させることができる。
【0040】
なお、第1の実施の形態においては、銅製小型薄板によってパッド30を構成したが、銅メッキによってパッドを構成することもできる。この場合には、パッドの中央付近の銅メッキを厚くすることによって、凸状部を形成することができる。
【0041】
また、第1の実施の形態においては、単層のプリント基板10を採用しているが、絶縁層と導体層とを交互に積層した多層のプリント基板を採用することもできる。このような多層のプリント基板の表面(BGA型IC20を接続する側の面)に配線パターンを形成する導体層を配置した場合には、配線パターン形成のためのエッチング処理を施す際に、パッドの中央付近のエッチング量を少なくすることによって、パッドの中央付近に凸状部を形成することができる。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、パッドが、表面実装部品側の表面の中央付近に凸状部を備えるので、ハンダで構成した接続端子を溶融させてプリント基板の端子領域に接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気をパッドの凸状部によって外部へ排出することができる。従って、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防ぐことができる。また、仮に空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合においても、凸状部によって空洞(ボイド)を小さくすることができる。
【0043】
この結果、プリント基板と表面実装部品との間の導電性の低下を防ぐことができるので、電子部品内における電気信号の低速化やノイズの発生などを防ぐことができる。また、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の機械的強度の低下を防ぐことができる。
【0044】
また、請求項1記載の発明によれば、パッドが、表面実装部品側の表面の中央付近に凸状部を備えるので、溶融させたハンダによってプリント基板と表面実装部品とを相互に近接させる方向に力が作用した場合においても、プリント基板と表面実装部品とを一定の間隔で離隔させることができる。従って、溶融させたハンダが外部に漏出するのを防ぐことができる。この結果、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部を確実に形成することができる。
【0045】
請求項2記載の発明によれば、表面実装部品は、基板と接続端子との間に部品パッドを備え、この部品パッドは、接続端子側の表面の中央付近に部品凸状部を有するので、ハンダで構成した接続端子を溶融させてプリント基板の端子領域に接続する際に、溶融させたハンダの内部に空気が混在した場合においても、この空気を表面実装部品の部品パッドの部品凸状部によって外部へ排出することができる。従って、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の内部に空洞(ボイド)が形成されるのを防ぐことができる。また、仮に空気を完全に外部へ排出し切れなかった場合においても、部品凸状部によって空洞(ボイド)を小さくすることができる。
【0046】
この結果、プリント基板と表面実装部品との間の導電性の低下を防ぐことができるので、電子部品内における電気信号の低速化やノイズの発生などを防ぐことができる。また、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部の機械的強度の低下を防ぐことができる。
【0047】
また、請求項2記載の発明によれば、表面実装部品は、基板と接続端子との間に部品パッドを備え、この部品パッドは、接続端子側の表面の中央付近に部品凸状部を有するので、溶融させたハンダによってプリント基板と表面実装部品とを相互に近接させる方向に力が作用した場合においても、プリント基板と表面実装部品とを一定の間隔で離隔させることができる。従って、溶融させたハンダが外部に漏出するのを防ぐことができる。この結果、プリント基板と表面実装部品とを接続する接続部を確実に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子部品の側断面図である。
【図2】図1に示した電子部品の接続部に小さい空洞(ボイド)が形成された状態を示す側断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電子部品の側断面図である。
【図4】図3に示した電子部品の接続部に小さい空洞(ボイド)が形成された状態を示す側断面図である。
【図5】プリント基板の表面にBGA型ICを実装した従来の電子部品の一例の側断面図である。
【図6】図3に示した電子部品のプリント基板の表面にパッドを配置した状態を示す側断面図である。
【図7】従来の他の電子部品のプリント基板の表面に凹部(ビア)付きパッドを配置した状態を示す側断面図である。
【図8】図3に示した電子部品の接続部に空洞(ボイド)が形成された状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 電子部品
2 電子部品
10 プリント基板
20 BGA型IC
21 基板
22 接続部
23 部品パッド
30 パッド
31 凸状部
40 空洞(ボイド)
50 パッド
60 BGA型IC
61 基板
62 部品パッド
62a 部品凸状部
63 接続部
100 (単層)プリント基板
110 (多層)プリント基板
200 BGA型IC
210 接続部
300 パッド
310 パッド
311 凹部(ビア)
400 空洞(ボイド)
500 電子部品
Claims (2)
- プリント基板と、前記プリント基板の表面に配置されて端子領域を形成するパッドと、ハンダで構成された接続端子を複数有する表面実装部品と、を備え、前記プリント基板の表面に配置された前記パッドに前記表面実装部品の前記接続端子を溶融・硬化させて接続した電子部品において、
前記パッドは、
前記表面実装部品側の表面の中央付近に凸状部を備えることを特徴とする電子部品。 - プリント基板と、前記プリント基板の表面に配置されて端子領域を形成するパッドと、基板およびハンダで構成された複数の接続端子を有する表面実装部品と、を備え、前記プリント基板の表面に配置された前記パッドに前記表面実装部品の前記接続端子を溶融・硬化させて接続した電子部品において、
前記表面実装部品は、
前記基板と前記接続端子との間に部品パッドを備え、
前記部品パッドは、
前記接続端子側の表面の中央付近に部品凸状部を有することを特徴とする電子部品。
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- 2002-08-30 JP JP2002255132A patent/JP2004095864A/ja active Pending
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