JP2004086019A - Scanning optical system - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の発光点から発光した複数の光束を、夫々、第1光学系によって偏向器の反射面の近傍において副走査方向に収束させるとともに、この偏向器によって主走査方向へ動的に偏向し、第2光学系によって走査対象面上に点状に収束させる走査光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の走査光学系によると、偏向器の一反射面での走査によって同時に複数本の走査線を走査対象面上に描画することができるので、各光束を夫々変調することによって、高速な印字が可能になる。
【0003】
このような走査光学系の光源としては、特開昭57−54914号公報第10図に示される様に、複数の発光点を有する単一の素子を用いることも可能であるし、特開昭60−126620号公報に示される様に、夫々一個の発光点を有する複数の素子を用いることも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
但し、これらの何れの光源を用いる走査光学系によっても、走査対象面上での光束同士の間隔が、正確に(一反射面での走査の間における走査対象面の移動量/光束本数となるように)調整されていなければ、上記特開昭57−54914号公報の第4図に示されるように、走査対象面上での走査線同士のピッチが不均一となってしまい(即ち、同時に描画された走査線同士の間隔と、別走査によって描画された走査線同士の間隔とがズレてしまう)、印刷される画像の品質を劣化させる。従って、何らかの手段によって、走査対象面上での光束同士の間隔を調整する必要がある。
【0005】
例えば、上記特開昭60−126620号公報記載の走査光学系のように、複数の素子を用いる場合には、各素子の位置を夫々調整して相対位置を変化させることによって、走査対象面上での光束同士の間隔を調整することができる。しかしながら、素子そのものを移動するとなると、その移動量が光学系全体の横倍率によって拡大されて、走査対象面上での光束の移動量(走査線の方向に直行する副走査方向への移動量)として現れてしまう。そのため、各素子の調整は、シビアにならざるを得ないので、非熟練者が簡単にできるものではない。
【0006】
一方、特開昭57−54914号公報第10図記載の走査光学系のように、複数の発光点を有する単一の素子を用いる場合には、発光点同士の間隔は設計値に安定するものの、他の光学部品との関係で発生する光学系全体の製造上の倍率誤差に因って光束同士の間隔が設計値からズレてしまった場合には、発光点同士の間隔を調整することはできない。そこで、特開昭57−54914号公報第10図記載の走査光学系では、同第5図に示すような3群構成を有するアフォーカル・アナモフィック・ズームレンズ系43を、コリメータレンズ42とシリンドリカルレンズ44との間に配置して、光学系全体の倍率を補正することによって、走査対象面上でのレーザー光束同士の間隔を調整している。しかしながら、このようなアフォーカル・アナモフィック・ズームレンズ系43は、本来の走査光学系の機能からは不要な構成であるので、徒にコストを上昇させてしまうものである。
【0007】
そこで、本発明は、構成レンズ枚数を増やすことなく、走査光学系の本来の機能の為に必要な一枚のレンズを移動させることで、走査対象面上での光束同士の間隔を調整することができる走査光学系の提供を、課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために案出された本発明による走査光学系は、光源から発した複数の光束を走査対象面上で主走査方向に走査する走査光学系であって、夫々光束を発する複数の発光点を有する光源と、この光源の各発光点から発した光束を、前記主走査方向においては平行光とするとともに、前記主走査方向に直交する副走査方向においては収束させる第1光学系と、この第1光学系によって前記各光束が前記副走査方向において収束される位置近傍において、これら各光束を同時に前記主走査方向へ動的に偏向する偏向器と、この偏向器によって同時に偏向された前記各光束を前記主走査方向及び前記副走査方向において前記走査対象面近傍に収束させる第2光学系とを備え、前記第2光学系の副走査方向の倍率mzが条件:−1.1<mz<−0.9を満足することを、特徴とする。
【0009】
このように構成されると、偏向器と走査対象面との間において第2光学系をその光軸方向に移動させることによってその副走査方向における倍率(即ち、偏向器近傍にて副走査方向に収束された光束の線像と走査対象面との第2光学系による倍率)を変化させても、その焦点位置(即ち、偏向器近傍にて副走査方向に収束された光束の線像に対する第2光学系の焦点位置)は、その光軸方向にあまりずれない。従って、走査対象面上に形成される画像の画質を劣化させることなく、第2光学系の倍率を変化させることによって、走査対象面上における各光束の間隔(即ち、走査線同士の間隔)を調整することができる。
【0010】
本発明において、第2光学系は、1群構成であっても2群構成であっても良い。1群構成である場合には、更に、1枚構成であっても2枚構成であっても良い。第2光学系が1枚のレンズからなる場合には、その倍率を変化させるためには、そのレンズが移動すれば良い。第2光学系が複数枚のレンズからなる場合には、その倍率を変化させるためには、そのうちの1枚のみが移動すれば良い。このように移動するレンズは、副走査方向の結像作用を担うレンズである必要があり、レンズ移動に起因する主走査方向における焦点位置への影響を防止するためには、主走査方向の結像作用を担わないレンズであることが望ましい。何れにしても、第2光学系全体の副走査倍率mzが上記条件を満たしていれば良い。
【0011】
また、本発明において、第1光学系は、光源が各発光点から平行光束を発するものであるならば、一枚のシリンドリカルレンズであれば良く、光源が各発光点から各光束を発散光として発するものであるならば、一枚のコリメータレンズと一枚のシリンドリカルレンズから構成されれば良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる走査光学系の実施の形態を説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態による走査光学系の構成を示す光学構成図である。この図1に示すように、この走査光学系1は、複数のレーザー光束を発するレーザー光源10,このレーザー光源10から夫々発したレーザー光束を平行光にするコリメータレンズ11,コリメータレンズ11からの各レーザー光束を後述する副走査方向にのみ線状に収束するシリンドリカルレンズ12,その各側面がレーザー光を反射する反射面として形成された正多角柱形状を有するともにその中心軸を中心に回転する偏向器であるポリゴンミラー13,回転するポリゴンミラー13の各反射面にて反射されることによって動的に偏向された各レーザー光束を夫々収束させる第2光学系20,及び、その外周面が走査対象面Sとして機能する感光ドラムから、構成されている。なお、以下の説明の理解を容易にするために、走査対象面上でポリゴンミラー13の中心軸13aに直交する面と平行な方向を「主走査方向」と定義し、中心軸13aと平行な方向を「副走査方向」と定義する。
【0014】
レーザー光源10は、副走査方向(図1の上下方向)に並ぶように形成された各発光点から夫々レーザー光束を発散光として射出する単一素子からなるモノリシックマルチビームレーザーダイオードである。
【0015】
コリメータレンズ11は、その前側焦点が、レーザー光源10における各発光点同士を結ぶ線の中心に合致するように、配置されている。従って、各発光点から発散光として発した各レーザー光束は、コリメータレンズ11を透過することによって平行光になるとともに、その後側焦点にて互いに交差するように進行する。
【0016】
平行光としてシリンドリカルレンズ12に入射した各レーザー光束は、このシリンドリカルレンズ12を透過することにより、副走査方向において、シリンドリカルレンズ12の焦点面(シリンドリカルレンズ12の後側焦線を含みコリメータレンズ11の光軸に直交する面)にて収束する。
【0017】
ポリゴンミラー13は、シリンドリカルレンズ12から射出された各レーザー光束が、何れかの反射面に対して、主走査方向において斜めに、常時入射するとともに、その反射面の近傍にて副走査方向に収束するように、配置されている。このポリゴンミラー13は、その中心軸13aを中心として回転するので、ある反射面に入射した各レーザー光束は、ポリゴンミラー13の回転に伴ってその反射面に対する主走査方向の入射角が変化することによって、主走査方向へ動的に偏向される。
【0018】
ポリゴンミラー13によって動的に偏向された各レーザー光束は、主走査方向においては平行光束のまま、副走査方向においては収束点から発散しつつ、第2光学系としての第2光学系20に入射する。この第2光学系20は、主走査方向においては、入射した各レーザー光束を、走査対象面S上における光軸からy=k・θ(k:走査係数,θ:光軸を基準としたレーザー光束の傾斜角)離れた位置に収束させ、副走査方向においては、入射した各レーザー光束を、光軸に対して反転させて走査対象面S上に収束させる。従って、各レーザー光束によって走査対象面S上に形成されたスポットは、この走査対象面S上を、主走査方向に等速度に走査する。また、副走査方向において、第2光学系20によってポリゴンミラー13の各反射面と走査対象面Sとがほぼ共役関係となっているために、各レーザー光束は、ポリゴンミラー13のどの反射面によって反射されても、各反射面の僅かな傾き(いわゆる「面倒れ」)の有無に拘わらず、走査対象面Sにおける同一線上を走査する。
【0019】
第2光学系20は、より詳細には、第1レンズ群21とこの第1レンズ群21よりも走査対象面S側に配置される第2レンズ群22とから、構成される。このうち、第1レンズ群21は、主に主走査方向にレーザー光束を収束させるパワーを有する(主走査方向の結像作用を担う)レンズであり、第2レンズ群22は、主に副走査方向にレーザー光束を収束させるパワーを有する(副走査方向の結像作用を担う)レンズである。第2光学系20の光軸は、主走査方向においては、各反射面の中央にて反射されたレーザー光束のビーム軸と重なり、副走査方向においては、ポリゴンミラー13の中心軸13aの中央に直交している。
【0020】
なお、第2光学系20を構成する各レンズ群21,22のレンズ面は、回転非対称非球面である場合もあるが、そのような形状を持つレンズ面には本来の意味での光軸を、定義することができない。そのため、以下、「光軸」との文言は、各レンズ面の面形状を式によって表現する時に設定される原点を通る軸(光学面基準軸)との意味で、用いられるものとする。
【0021】
ところで、副走査方向において、各光学部材の形状や組み付けに誤差が生じると、走査光学系全体としての倍率が変化してしまう。例えば、第1光学系を構成するシリンドリカルレンズ12が設計値に対して焦点距離誤差を持つと、第1光学系の倍率が変化するので、走査光学系全体としての倍率が変化してしまう。同様に、走査光学系20を構成する各レンズ群21,22の位置が設計位置から光軸方向にずれると、第2光学系の倍率が変化するので、走査光学系全体としての倍率が変化してしまう。そのようにして走査光学系全体としての倍率が設計値から変化する結果、走査対象面S上における各レーザー光束のスポット間の距離が、設計値からずれてしまうのである。また、光源としての発光点間隔誤差もスポット間の距離に影響を与える。
【0022】
このような走査光学系全体としての倍率変化を補正して、走査対象面S上における各レーザー光束のスポット間の距離を設計値に戻すために、本実施形態では、副走査方向における第2光学系20全体の設計倍率を約−1倍(−1.1〜−0.9倍)にするとともに、主として副走査方向への結像作用を担う第2レンズ群22を光軸方向へ移動調整することによって、主走査方向におけるスポット結像位置に影響を与えることなく(第2レンズ群22が主として副走査方向への結像作用を担っていることに因る)、副走査方向において、焦点位置ズレを最小限に抑えつつ、第2光学系20全体の倍率を設計倍率から変化させている。
【0023】
以下、第2光学系20の設計倍率を−1倍にすることによって、焦点位置ズレを最小限に抑えつつ倍率を変化させられる事を、数値を挙げて説明する。
【0024】
いま、第2光学系20全体を、厚さを有さないとともに62.5mmの副走査方向焦点距離を有する仮想の薄肉レンズに置換して、ポリゴンミラー13から走査対象面Sまでの距離を250mmに設定する。この場合、ポリゴンミラー13から125mmの位置に第2光学系20を置くと、副走査方向におけるポリゴンミラー13に対する第2光学系20の横倍率(以下、「副走査倍率」という)mzは丁度−1倍となる。従って、この設計倍率となる位置において、第2光学系20の像距離(第2光学系20の主点からポリゴンミラー13と共役な点までの距離)S’は丁度125.00mmとなるので、ポリゴンミラー13の像と走査対象面Sとの焦点位置ズレ量ΔPは0.00mmとなる。この設計位置から1mmづつ前後に夫々第2光学系20を移動させた場合における副走査倍率mz,像距離S’,焦点位置ズレ量ΔP,及び、副走査倍率の変化率(即ち、設計状態での副走査倍率[−1倍]に対する移動後の副走査倍率mzの比率,以下、「副走査倍率調整量」という)Δmz/mzを、夫々計算して表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
なお、この表1において、Aは、ポリゴンミラー13から第2光学系20の主点までの距離であり、Bは、第2光学系20の主点から走査対象面Sまでの距離である。また、焦点位置ズレ量ΔPは、走査対象面Sよりも後方に焦点位置が存在する場合に正の符号をとる。
【0027】
一方、第2光学系20全体の副走査方向焦点距離を60mmとし、ポリゴンミラー13から150mmの位置に第2光学系20を置くと、副走査倍率mzは−0.6667倍となる。従って、この設計位置において、第2光学系20の像距離S’は丁度100.00mmとなるので、ポリゴンミラー13の像と走査対象面Sとの焦点位置ズレ量ΔPは0.00mmとなる。この設計倍率の位置から1mmづつ前後に夫々第2光学系20を移動させた場合における副走査倍率mz,像距離S’,焦点位置ズレ量ΔP,及び、副走査倍率調整量Δmz/mzを、夫々計算して表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】
図2は、表1及び表2に列挙された第2光学系20の各位置毎の副走査倍率調整量Δmz/mz及び焦点位置ズレ量ΔPを、横軸を副走査倍率調整量Δmz/mz,縦軸を焦点位置ズレ量ΔPとして夫々プロットしたグラフである。図2において、実線は、表1に示された設計倍率=−1倍の場合における副走査倍率調整量Δmz/mzに対する焦点位置ズレ量ΔPの変化曲線を示し、破線は、表2に示された設計倍率=−0.667倍の場合における副走査倍率調整量Δmz/mzに対する焦点位置ズレ量ΔPの変化曲線を示す。
【0030】
この図2から明らかなように、設計倍率=−0.667倍の場合には、副走査倍率調整量Δmz/mzに対して焦点位置ズレ量ΔPが略リニアに変化する為に、設計倍率(副走査倍率調整量Δmz/mz=0.0%)近辺における焦点位置ズレ量の変化率が大きく、しかも、焦点位置ズレ量ΔPの絶対量も大きい。これに比べて、設計倍率=−1倍の場合には、副走査倍率調整量Δmz/mzに対して焦点位置ズレ量ΔPが二次曲線的に変化して原点近傍において横軸と接するので、設計倍率(副走査倍率調整量Δmz/mz=0.0%)近辺における焦点位置ズレ量ΔPの変化率が小さく、しかも、焦点位置ズレ量ΔPの絶対量は小さい。
【0031】
このように、第2光学系20の設計副走査倍率を−1倍とすれば、焦点位置ズレ量ΔPを最小限に抑えつつ、その副走査倍率mzを設計倍率から変化させることができる。このような効果は、副走査倍率調整量Δmz/mzに対して焦点位置ズレ量ΔPが曲線状に変化しさえすれば、設計副走査倍率が−1倍から変動しても、ある程度得られる。即ち、設計倍率が−1倍から−0.667倍に近づいていくと、図2上において、副走査倍率調整量Δmz/mzに対する焦点位置ズレ量ΔPの変化曲線は、実線に示す状態から全体的に時計方向に回転して破線に近づくが、その途中までは、原点付近において横軸と略平行である。逆に、設計倍率が−1倍よりも大きく(絶対値が大きく)なると、図2上において、副走査倍率調整量Δmz/mzに対する焦点位置ズレ量ΔPの変化曲線は、実線に示す状態から全体的に反時計方向に回転するが、その途中までは、原点付近において横軸と略平行である。
【0032】
本発明者が様々にシュミレーションをした結果、設計副走査倍率が−1.1倍から−0.9倍までの範囲内であれば、副走査倍率mzの設計副走査倍率からの変化に伴う焦点位置ズレ量ΔPの変化率を、許容値内に抑えるられることが判った。
【0033】
ところで、第2光学系20全体の倍率は、その一部のレンズを光軸方向に移動させるだけでも変化させることができる。また、1枚のレンズのみを移動させることによって、レンズ移動に伴う各収差の発生も最小限に抑えることが可能となる。そこで、本実施形態においては、レンズ移動に伴う主走査方向における光学特性の変化をも防止すべく、第2光学系20を構成する各レンズのうち、主に副走査方向にレーザー光束を収束させるパワーを有する1枚のレンズである第2レンズ群22を、移動させている。
【0034】
以下、設計副走査倍率を−1.1倍から−0.9倍までの範囲内に設定するとともに第2光学系20中の第2レンズ群22のみを移動する走査光学系の実施例を、3例示す。
【0035】
【実施例1】
図3は、実施例1の走査光学系1の主走査方向における光学構成図である。
【0036】
実施例1では、走査係数kは180であり、第2光学系20全体としての焦点距離は179.99mmであり、走査対象面S上での走査幅(レーザー光束が走査される主走査方向幅)は216mmである。
【0037】
実施例1におけるシリンドリカルレンズ12から走査対象面Sに至る光路上の各面の具体的数値構成を、表3に示す。
【0038】
【表3】
【0039】
表3において、「面番号」の数字は、第2光学系(結像光学系)の面番号を示し、1乃至4が、第1レンズ群21を構成する2枚のレンズの各レンズ面に対応し、5及び6が、第2レンズ群22を構成する1枚のレンズの各レンズ面に対応する。また、表3において、「Ry」は、主走査方向における近軸曲率半径(単位[mm])であり、「Rz」は、副走査方向における近軸曲率半径(単位 [mm])であり、回転対称面においては省略されている。また、表3において、「面間隔」は、光軸上における次の面までの距離(単位 [mm])であり、「屈折率」は、次の面までの間の媒質の設計波長:780nmに対する屈折率(空気については省略)である。
【0040】
表3に示されたシリンドリカルレンズ12の前面は、シリンドリカル面であり、その後面は、平面である。
【0041】
第1レンズ群21を構成する面番号1及び2のレンズ面は、夫々、回転対称非球面である。従って、その断面形状は、光軸からの半径(h)の点における光軸での接平面からのサグ量X(h)として、下記式(1)により表される。
【0042】
X(h)=1/Ry・h2/[1+√[1−(κ+1)2h2/Ry2]]+A4h4+A6h6+A8h8 …(1)
式(1)において、Ryは表3に挙げられた主走査方向近軸曲率半径、κは円錐係数、A4,AM6,AM8は、夫々、4次,6次,8次の非球面係数である。実施例1において面番号1及び2の各レンズ面の具体的形状を特定するために式(1)に適用される各係数を、表4に示す。
【0043】
【表4】
【0044】
第1レンズ群21を構成する面番号3及び4のレンズ面は、夫々、球面である。
【0045】
第2レンズ群22を構成する面番号5のレンズ面は、主走査方向に回転軸を持つトーリック面であり、面番号6のレンズ面は、球面である。
【0046】
実施例1において、第2光学系20全体の副走査倍率mz(設計副走査倍率)を計算すると、−0.98倍となり、−1.1倍から−0.9倍までの範囲内に含まれる。
【0047】
実施例1において、第2レンズ群22を、第2光学系20全体の副走査倍率mzが設計副走査倍率(−0.98倍)となる位置から光軸に沿って前後に1.0mmづつ移動させた場合における第2光学系20全体の副走査倍率mz,焦点位置ズレ量ΔP,及び第2レンズ群22単独の副走査倍率を、表5に列挙した。
【0048】
【表5】
【0049】
この表5に示すように、実施例1によると、第2レンズ群22全体の副走査倍率を設計副走査倍率から上下約2%変化させても、焦点位置ズレ量は最大1.44mmに留まるので、焦点位置ズレに起因する解像度悪化を生じることなく、第2レンズ群22全体の副走査倍率を調整することによって、走査対象面S上における走査線間隔を一定に揃えることが可能となる。
【0050】
なお、実施例1の第2光学系20の諸収差図を、図4に示す。図4(a)は、fθ誤差図(縦軸はy=kθによって定まる走査対象面Sでの光軸からの高さy,横軸は走査対象面S上での実際のスポット位置とyとのズレ量)であり、図4(b)は、像面湾曲図(縦軸は走査対象面Sでの光軸からの高さy,横軸は光軸方向における焦点位置ズレであって、Sは副走査方向,Mは主走査方向のものである)である。
【0051】
【実施例2】
図5は、実施例2の走査光学系1の主走査方向における光学構成図である。
【0052】
実施例2では、走査係数kは200であり、第2光学系20全体としての焦点距離は200.00mmであり、走査対象面S上での走査幅(レーザー光束が走査される主走査方向幅)は300mmである。
【0053】
実施例2におけるシリンドリカルレンズ12から走査対象面Sに至る光路上の各面の具体的数値構成を、表6に示す。
【0054】
【表6】
【0055】
表6における各欄の意味は、上述した表3のものと同じである。
【0056】
表6に示されたシリンドリカルレンズ12の前面は、シリンドリカル面であり、その後面は、平面である。
【0057】
第1レンズ群21を構成する面番号1及び2のレンズ面は、夫々、回転対称非球面である。実施例2において面番号1及び2の各レンズ面の具体的形状を特定するために上記式(1)に適用される各係数を、表7に示す。
【0058】
【表7】
【0059】
第2レンズ群22を構成する面番号3のレンズ面は、アナモフィック非球面(即ち、主走査断面は光軸からの主走査方向の関数,副走査断面は曲率が光軸からの主走査方向の距離の関数として、独立に定義される非球面)である。従って、その主走査断面における形状は、光軸からの高さ(y)の点における光軸での接平面からのサグ量X(y)として、下記式(2)により表され、主走査方向の各高さ(y)での副走査方向における形状は、円弧の曲率1/[Rz(y)]として、下記式(3)により表される。
【0060】
X(y)=1/Ry・y2/[1+√[1−(κ+1)2y2/Ry2]]
+AM1y+AM2y2+AM3y3+AM4y4+AM5y5+AM6y6+AM7y7+AM8y8… …(2)
1/[Rz(y)]=1/Rz
+AS1y+AS2y2+AS3y3+AS4y4+AS5y5+AS6y6+AS7y7+AS8y8… … (3)
これら式(2),(3)において、Ryは表6に挙げられた主走査方向近軸曲率半径であり、Rzは副走査方向近軸曲率半径であり、κは円錐係数であり、AM1,AM2,AM3,AM4,AM5,AM6,AM7,AM8…は夫々主走査方向に関する1次,2次,3次,4次,5次,6次,7次,8次…の非球面係数であり、AS1,AS2,AS3,AS4,AS5,AS6,AS7,AS8…は夫々副走査方向に関する1次,2次,3次,4次,5次,6次,7次,8次…の非球面係数である。実施例2において面番号3のレンズ面の具体的形状を特定するためにこれら各式(2),(3)に適用される各係数を、表8に示す。
【0061】
【表8】
【0062】
また、面番号4のレンズ面は、球面である。
【0063】
実施例2において、第2光学系20全体の副走査倍率mz(設計副走査倍率)を計算すると、−1.05倍となり、−1.1倍から−0.9倍までの範囲内に含まれる。
【0064】
実施例2において、第2レンズ群22を、第2光学系20全体の副走査倍率mz設計副走査倍率(−1.05倍)となる位置から光軸に沿って前後に1.0mmづつ移動させた場合における第2光学系20全体の副走査倍率mz,焦点位置量ΔP,及び第2レンズ群22単独の副走査倍率を、表9に列挙した。
【0065】
【表9】
【0066】
この表9に示すように、実施例2によると、第2レンズ群22全体の副走査倍率を設計副走査倍率から上下約2%変化させても、焦点位置ズレ量は最大1.49mmに留まるので、焦点位置ズレに起因する解像度悪化を生じることなく、第2レンズ群22全体の副走査倍率を調整することによって、走査対象面S上における走査線間隔を一定に揃えることが可能となる。
【0067】
なお、実施例2の第2光学系20の諸収差図を、図6に示す。図6(a)は、fθ誤差図であり、図6(b)は、像面湾曲図である。
【0068】
【実施例3】
図7は、実施例3の走査光学系1の主走査方向における光学構成図である。
【0069】
実施例3では、走査係数kは200であり、第2光学系20全体としての焦点距離は199.99mmであり、走査対象面S上での走査幅(レーザー光束が走査される主走査方向幅)は300mmである。
【0070】
実施例3におけるシリンドリカルレンズ12から走査対象面Sに至る光路上の各面の具体的数値構成を、表10に示す。
【0071】
【表10】
【0072】
表10における各欄の意味は、上述した表3のものと同じである。
【0073】
表10に示されたシリンドリカルレンズ12の前面は、シリンドリカル面であり、その後面は、平面である。
【0074】
第1レンズ群21を構成する面番号1のレンズ面は、回転対称非球面である。実施例3において面番号1のレンズ面の具体的形状を特定するために上記式(1)に適用される各係数を、表11に示す。
【0075】
【表11】
【0076】
また、面番号2のレンズ面は、シリンドリカル面である。
【0077】
第2レンズ群22を構成する面番号3のレンズ面は、アナモフィック非球面である。実施例3において面番号3のレンズ面の具体的形状を特定するために上記各式(2),(3)に適用される各係数を、表12に示す。
【0078】
【表12】
【0079】
また、面番号4のレンズ面は、回転対称非球面である。実施例3において面番号4のレンズ面の具体的形状を特定するために上記式(1)に適用される各係数は、表11に示した通りである。
【0080】
実施例3において、第2光学系20全体の副走査倍率mz(設計副走査倍率)を計算すると、−0.98倍となり、−1.1倍から−0.9倍までの範囲内に含まれる。
【0081】
実施例3において、第2レンズ群22を、第2光学系20全体の副走査倍率mzが設計副走査倍率(−0.98倍)となる位置から光軸に沿って前後に1.0mmづつ移動させた場合における第2光学系20全体の副走査倍率mz,焦点位置量ΔP,及び第2レンズ群22単独の副走査倍率mz(22)を、表13に列挙した。
【0082】
【表13】
【0083】
この表13に示すように、実施例3によると、第2レンズ群22全体の副走査倍率を設計副走査倍率から上下約2%変化させても、焦点位置ズレ量は最大0.30mmに留まるので、焦点位置ズレに起因する解像度悪化を生じることなく、第2レンズ群22全体の副走査倍率を調整することによって、走査対象面S上における走査線間隔を一定に揃えることが可能となる。
【0084】
なお、実施例3の第2光学系20の諸収差図を、図8に示す。図8(a)は、fθ誤差図であり、図8(b)は、像面湾曲図である。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、走査光学系の本来の機能に必要のないレンズを追加することなく、走査光学系の本来の機能の為に必要な一枚のレンズのみを移動させることで、副走査方向における焦点位置ズレに起因する画像劣化を生じることなく、走査対象面上での光束同士の間隔を調整することが、可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である走査光学系の副走査方向における光学構成を示す光学構成図
【図2】各設計副走査倍率毎に副走査倍率調整量Δmz/mzに対する焦点位置ズレ量ΔPの変化を示すグラフ
【図3】実施例1の光学構成を示す主走査方向における光学構成図
【図4】実施例1の諸収差図
【図5】実施例2の光学構成を示す主走査方向における光学構成図
【図6】実施例2の諸収差図
【図7】実施例3の光学構成を示す主走査方向における光学構成図
【図8】実施例3の諸収差図
【符号の説明】
1 走査光学系
10 レーザー光源
12 シリンドリカルレンズ
13 ポリゴンミラー
20 第2光学系(結像光学系)
21 第1レンズ群
22 第2レンズ群
S 走査対象面[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
According to the present invention, a plurality of light beams emitted from a plurality of light emitting points are respectively converged in the sub-scanning direction near the reflecting surface of the deflector by the first optical system, and dynamically deflected in the main scanning direction by the deflector. The present invention relates to a scanning optical system that deflects light and converges it on a scanning target surface in a point shape by a second optical system.
[0002]
[Prior art]
According to this type of scanning optical system, a plurality of scanning lines can be simultaneously drawn on the surface to be scanned by scanning on one reflecting surface of the deflector, so that high-speed printing can be performed by modulating each light beam individually. Becomes possible.
[0003]
As a light source of such a scanning optical system, as shown in FIG. 10 of JP-A-57-54914, a single element having a plurality of light emitting points can be used. As shown in JP-A-60-126620, it is also possible to use a plurality of elements each having one light emitting point.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, with the scanning optical system using any of these light sources, the interval between the light beams on the scanning target surface is exactly (the amount of movement of the scanning target surface / the number of light beams during scanning on one reflecting surface). If it is not adjusted, the pitch between the scanning lines on the surface to be scanned becomes non-uniform as shown in FIG. The interval between the drawn scanning lines and the interval between the scanning lines drawn by another scan are shifted), and the quality of the printed image is deteriorated. Therefore, it is necessary to adjust the interval between the light beams on the scanning target surface by some means.
[0005]
For example, when a plurality of elements are used as in the scanning optical system described in Japanese Patent Application Laid-Open No. Sho 60-126620, by adjusting the position of each element and changing the relative position, the position on the surface to be scanned is changed. The distance between the light beams can be adjusted. However, when the element itself is moved, the movement amount is enlarged by the lateral magnification of the entire optical system, and the movement amount of the light beam on the scanning target surface (the movement amount in the sub-scanning direction perpendicular to the direction of the scanning line). Will appear as. Therefore, the adjustment of each element is unavoidably severe, and is not easily performed by an unskilled person.
[0006]
On the other hand, when a single element having a plurality of light-emitting points is used as in the scanning optical system shown in FIG. 10 of JP-A-57-54914, the distance between the light-emitting points is stabilized at a design value. If the spacing between the light beams deviates from the design value due to a manufacturing magnification error of the entire optical system that occurs due to the relationship with other optical components, it is not possible to adjust the spacing between the light emitting points. Can not. Therefore, in the scanning optical system shown in FIG. 10 of JP-A-57-54914, an afocal anamorphic zoom lens system 43 having a three-group configuration as shown in FIG. The distance between the laser beams on the scanning target surface is adjusted by correcting the magnification of the entire optical system by disposing the laser beam between the laser beams. However, such an afocal anamorphic zoom lens system 43 is unnecessary in terms of the function of the original scanning optical system, and thus increases the cost.
[0007]
Therefore, the present invention adjusts the interval between light beams on the scanning target surface by moving one lens necessary for the original function of the scanning optical system without increasing the number of constituent lenses. An object of the present invention is to provide a scanning optical system capable of performing the above.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
A scanning optical system according to the present invention devised to achieve the above object is a scanning optical system that scans a plurality of light beams emitted from a light source on a surface to be scanned in a main scanning direction. And a first optical system that converges a light beam emitted from each light emitting point of the light source into parallel light in the main scanning direction and converges in a sub-scanning direction orthogonal to the main scanning direction. And a deflector for dynamically deflecting each light beam in the main scanning direction at the same time near the position where each light beam is converged in the sub-scanning direction by the first optical system; A second optical system for converging each light beam in the main scanning direction and the sub-scanning direction in the vicinity of the scanning target surface, and a magnification mz of the second optical system in the sub-scanning direction is -1.1. To satisfy the mz <-0.9, and features.
[0009]
With this configuration, by moving the second optical system in the optical axis direction between the deflector and the scanning target surface, the magnification in the sub-scanning direction (that is, in the sub-scanning direction near the deflector). Even when the line image of the converged light beam and the magnification of the scanning target surface by the second optical system are changed, the focal position (that is, the line image of the light beam converged in the sub-scanning direction near the deflector) is changed. (The focal positions of the two optical systems) do not shift much in the optical axis direction. Therefore, by changing the magnification of the second optical system without deteriorating the image quality of the image formed on the scanning target surface, the interval between the light beams on the scanning target surface (that is, the interval between scanning lines) can be reduced. Can be adjusted.
[0010]
In the present invention, the second optical system may have a one-group configuration or a two-group configuration. In the case of a single-unit configuration, a single-unit configuration or a two-unit configuration may be used. When the second optical system includes one lens, the lens may be moved in order to change the magnification. When the second optical system includes a plurality of lenses, only one of them needs to move to change the magnification. The lens that moves in this way needs to be a lens that performs an image forming operation in the sub-scanning direction. To prevent the movement of the lens from affecting the focal position in the main scanning direction, the lens in the main scanning direction must be formed. It is desirable that the lens does not perform the image function. In any case, the sub-scanning magnification mz of the entire second optical system may satisfy the above condition.
[0011]
In the present invention, if the light source emits a parallel light beam from each light emitting point, the first optical system may be a single cylindrical lens, and the light source emits each light beam from each light emitting point as divergent light. If it emits light, it may be composed of one collimator lens and one cylindrical lens.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the scanning optical system according to the present invention will be described.
[0013]
FIG. 1 is an optical configuration diagram showing a configuration of a scanning optical system according to an embodiment of the present invention. As shown in FIG. 1, the scanning
[0014]
The
[0015]
The
[0016]
Each laser beam incident on the
[0017]
The
[0018]
Each laser beam dynamically deflected by the
[0019]
More specifically, the second
[0020]
Although the lens surfaces of the
[0021]
By the way, if an error occurs in the shape or assembly of each optical member in the sub-scanning direction, the magnification of the entire scanning optical system changes. For example, if the
[0022]
In the present embodiment, in order to correct such a change in magnification of the entire scanning optical system and return the distance between the spots of the respective laser beams on the scanning target surface S to the design value, the second optical system in the sub-scanning direction is used. The design magnification of the
[0023]
Hereinafter, it will be described with numerical values that the magnification can be changed while minimizing the focal position deviation by setting the design magnification of the second
[0024]
Now, the entire second
[0025]
[Table 1]
[0026]
In Table 1, A is the distance from the
[0027]
On the other hand, when the focal length in the sub-scanning direction of the entire second
[0028]
[Table 2]
[0029]
FIG. 2 shows the sub-scanning magnification adjustment amount Δmz / mz and the focal position deviation amount ΔP for each position of the second
[0030]
As is apparent from FIG. 2, when the design magnification is −0.667, the focal position deviation amount ΔP changes substantially linearly with respect to the sub-scanning magnification adjustment amount Δmz / mz. The change rate of the focal position shift amount near the sub-scanning magnification adjustment amount Δmz / mz = 0.0%) is large, and the absolute amount of the focal position shift amount ΔP is also large. On the other hand, when the design magnification is −1, the focal position deviation amount ΔP changes in a quadratic curve with respect to the sub-scanning magnification adjustment amount Δmz / mz and comes into contact with the horizontal axis near the origin. The rate of change of the focal position shift amount ΔP near the design magnification (sub-scanning magnification adjustment amount Δmz / mz = 0.0%) is small, and the absolute amount of the focal position shift amount ΔP is small.
[0031]
As described above, if the designed sub-scanning magnification of the second
[0032]
As a result of various simulations performed by the present inventor, if the design sub-scanning magnification is in the range of -1.1 to -0.9, the focus associated with a change in the sub-scanning magnification mz from the design sub-scanning magnification. It has been found that the rate of change of the positional deviation amount ΔP can be suppressed within an allowable value.
[0033]
Incidentally, the magnification of the entire second
[0034]
Hereinafter, an embodiment of the scanning optical system in which the design sub-scanning magnification is set within the range of -1.1 to -0.9 and the
[0035]
FIG. 3 is an optical configuration diagram of the scanning
[0036]
In the first embodiment, the scanning coefficient k is 180, the focal length of the second
[0037]
Table 3 shows a specific numerical configuration of each surface on the optical path from the
[0038]
[Table 3]
[0039]
In Table 3, the number of “surface number” indicates the surface number of the second optical system (imaging optical system), and 1 to 4 are assigned to each lens surface of the two lenses constituting the
[0040]
The front surface of the
[0041]
The lens surfaces of
[0042]
X (h) = 1 / Ry · h 2 / [1 + √ [1- (κ + 1) 2 h 2 / Ry 2 ]] + A 4 h 4 + A 6 h 6 + A 8 h 8 … (1)
In the equation (1), Ry is a paraxial radius of curvature in the main scanning direction listed in Table 3, κ is a conic coefficient, and A is 4 , AM 6 , AM 8 Are the fourth-order, sixth-order, and eighth-order aspherical coefficients, respectively. Table 4 shows each coefficient applied to Expression (1) for specifying the specific shape of each lens surface of
[0043]
[Table 4]
[0044]
The lens surfaces of
[0045]
The lens surface of surface number 5 constituting the
[0046]
In the first embodiment, when the sub-scanning magnification mz (design sub-scanning magnification) of the entire second
[0047]
In the first embodiment, the
[0048]
[Table 5]
[0049]
As shown in Table 5, according to the first embodiment, even if the sub-scanning magnification of the entire
[0050]
FIG. 4 shows various aberration diagrams of the second
[0051]
FIG. 5 is an optical configuration diagram of the scanning
[0052]
In the second embodiment, the scanning coefficient k is 200, the focal length of the entire second
[0053]
Table 6 shows a specific numerical configuration of each surface on the optical path from the
[0054]
[Table 6]
[0055]
The meaning of each column in Table 6 is the same as that in Table 3 described above.
[0056]
The front surface of the
[0057]
The lens surfaces of
[0058]
[Table 7]
[0059]
The lens surface of
[0060]
X (y) = 1 / Ry · y 2 / [1 + √ [1- (κ + 1) 2 y 2 / Ry 2 ]]
+ AM 1 y + AM 2 y 2 + AM 3 y 3 + AM 4 y 4 + AM 5 y 5 + AM 6 y 6 + AM 7 y 7 + AM 8 y 8 …… (2)
1 / [Rz (y)] = 1 / Rz
+ AS 1 y + AS 2 y 2 + AS 3 y 3 + AS 4 y 4 + AS 5 y 5 + AS 6 y 6 + AS 7 y 7 + AS 8 y 8 …… (3)
In these equations (2) and (3), Ry is a paraxial radius of curvature in the main scanning direction listed in Table 6, Rz is a paraxial radius of curvature in the sub-scanning direction, κ is a conic coefficient, and AM 1 , AM 2 , AM 3 , AM 4 , AM 5 , AM 6 , AM 7 , AM 8 ... are aspherical coefficients of first, second, third, fourth, fifth, sixth, seventh, eighth,. 1 , AS 2 , AS 3 , AS 4 , AS 5 , AS 6 , AS 7 , AS 8 Are aspherical coefficients of the first, second, third, fourth, fifth, sixth, seventh, eighth, etc. in the sub-scanning direction, respectively. Table 8 shows each coefficient applied to each of the equations (2) and (3) for specifying the specific shape of the lens surface of the
[0061]
[Table 8]
[0062]
The lens surface of surface number 4 is a spherical surface.
[0063]
In the second embodiment, when the sub-scanning magnification mz (design sub-scanning magnification) of the entire second
[0064]
In the second embodiment, the
[0065]
[Table 9]
[0066]
As shown in Table 9, according to the second embodiment, even if the sub-scanning magnification of the entire
[0067]
FIG. 6 shows various aberration diagrams of the second
[0068]
FIG. 7 is an optical configuration diagram of the scanning
[0069]
In the third embodiment, the scanning coefficient k is 200, the focal length of the entire second
[0070]
Table 10 shows a specific numerical configuration of each surface on the optical path from the
[0071]
[Table 10]
[0072]
The meaning of each column in Table 10 is the same as that in Table 3 described above.
[0073]
The front surface of the
[0074]
The lens surface of
[0075]
[Table 11]
[0076]
The lens surface of
[0077]
The lens surface of
[0078]
[Table 12]
[0079]
The lens surface of surface number 4 is a rotationally symmetric aspherical surface. In Example 3, each coefficient applied to the above equation (1) for specifying the specific shape of the lens surface of surface number 4 is as shown in Table 11.
[0080]
In the third embodiment, when the sub-scanning magnification mz (design sub-scanning magnification) of the entire second
[0081]
In the third embodiment, the
[0082]
[Table 13]
[0083]
As shown in Table 13, according to the third embodiment, even if the sub-scanning magnification of the entire
[0084]
8 shows various aberration diagrams of the second
[0085]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, only one lens required for the original function of the scanning optical system is moved without adding a lens unnecessary for the original function of the scanning optical system. Accordingly, it is possible to adjust the interval between the light beams on the scanning target surface without causing image deterioration due to the focal position shift in the sub-scanning direction.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an optical configuration diagram showing an optical configuration in a sub-scanning direction of a scanning optical system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a graph showing a change in a focal position shift amount ΔP with respect to a sub-scanning magnification adjustment amount Δmz / mz for each designed sub-scanning magnification.
FIG. 3 is an optical configuration diagram in the main scanning direction showing the optical configuration of the first embodiment.
FIG. 4 is a diagram showing various aberrations of the first embodiment.
FIG. 5 is an optical configuration diagram in a main scanning direction showing an optical configuration according to a second embodiment.
FIG. 6 is a diagram showing various aberrations of the second embodiment.
FIG. 7 is an optical configuration diagram in a main scanning direction showing an optical configuration of a third embodiment.
FIG. 8 is a diagram showing various aberrations of the third embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Scanning optical system
10 Laser light source
12 cylindrical lens
13 Polygon mirror
20 Second optical system (imaging optical system)
21 First lens group
22 Second lens group
S Scan target surface
Claims (9)
夫々光束を発する複数の発光点を有する光源と、
この光源の各発光点から発した光束を、前記主走査方向においては平行光とするとともに、前記主走査方向に直交する副走査方向においては収束させる第1光学系と、
この第1光学系によって前記各光束が前記副走査方向において収束される位置近傍において、これら各光束を同時に前記主走査方向へ動的に偏向する偏向器と、
この偏向器によって同時に偏向された前記各光束を前記主走査方向及び前記副走査方向において前記走査対象面近傍に収束させる第2光学系と
を備え、
前記第2光学系の副走査方向の倍率mzが条件
−1.1<mz<−0.9
を満足する
ことを特徴とする走査光学系。A scanning optical system that scans a plurality of light beams emitted from a light source on a surface to be scanned in a main scanning direction,
A light source having a plurality of light-emitting points each emitting a light beam,
A first optical system that converts a light beam emitted from each light emitting point of the light source into parallel light in the main scanning direction and converges in a sub-scanning direction orthogonal to the main scanning direction;
A deflector that dynamically deflects each light beam in the main scanning direction at the same time in the vicinity of a position where each light beam is converged in the sub-scanning direction by the first optical system;
A second optical system that converges each of the light beams simultaneously deflected by the deflector to the vicinity of the scanning target surface in the main scanning direction and the sub-scanning direction,
The magnification mz in the sub-scanning direction of the second optical system satisfies the condition -1.1 <mz <-0.9.
A scanning optical system characterized by satisfying the following.
偏向器側に配置され、主として前記主走査方向の結像作用を担う第1レンズ群と、
この第1レンズ群と前記走査対象面との間に配置され、主として前記副走査方向の結像作用を担う1枚構成の第2レンズ群と
からなることを特徴とする請求項1記載の走査光学系。The second optical system includes:
A first lens group arranged on the deflector side and mainly responsible for the imaging operation in the main scanning direction;
2. The scanning device according to claim 1, further comprising a single-lens second lens group disposed between the first lens group and the surface to be scanned, and mainly having an image forming function in the sub-scanning direction. Optical system.
ことを特徴とする請求項2記載の走査光学系。3. The scanning optical system according to claim 2, wherein an installation position of the second lens group can be changed in an optical axis direction.
−1.1<mz(22)<−0.9
を満足する
ことを特徴とする請求項4記載の走査光学系。The magnification mz (22) in the sub-scanning direction of the second lens group is in a condition of -1.1 <mz (22) <-0.9.
5. The scanning optical system according to claim 4, wherein:
ことを特徴とする請求項2記載の走査光学系。3. The scanning optical system according to claim 2, wherein the first lens group has a single lens configuration.
ことを特徴とする請求項2記載の走査光学系。3. The scanning optical system according to claim 2, wherein the first lens group has a two-lens configuration.
ことを特徴とする請求項1記載の走査光学系。The scanning optical system according to claim 1, wherein the light source is an element in which the plurality of light emitting points are integrally formed.
ことを特徴とする請求項7記載の走査光学系。The scanning optical system according to claim 7, wherein an arrangement direction of the light emitting points coincides with a sub-scanning direction.
前記第1光学系は、前記各発光点から発した各光束を夫々平行光にするコリメータレンズ,及び、このコリメータレンズによって夫々平行光とされた複数の光束を前記副走査方向にのみ収束させるシリンドリカルレンズからなる
ことを特徴とする請求項7記載の走査光学系。The light source emits the light flux as divergent light from each of the light emitting points,
The first optical system includes a collimator lens that converts each light beam emitted from each of the light-emitting points into parallel light, and a cylindrical lens that converges a plurality of light beams converted into parallel light by the collimator lens only in the sub-scanning direction. The scanning optical system according to claim 7, comprising a lens.
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