[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2004079149A - Optical pickup system - Google Patents

Optical pickup system Download PDF

Info

Publication number
JP2004079149A
JP2004079149A JP2003010093A JP2003010093A JP2004079149A JP 2004079149 A JP2004079149 A JP 2004079149A JP 2003010093 A JP2003010093 A JP 2003010093A JP 2003010093 A JP2003010093 A JP 2003010093A JP 2004079149 A JP2004079149 A JP 2004079149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spherical aberration
amount
signal
correction
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003010093A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP4037768B2 (en
Inventor
Takahiro Miyake
三宅 隆浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2003010093A priority Critical patent/JP4037768B2/en
Priority to CNB038175746A priority patent/CN1320538C/en
Priority to US10/517,245 priority patent/US7715286B2/en
Priority to PCT/JP2003/007864 priority patent/WO2004001731A1/en
Publication of JP2004079149A publication Critical patent/JP2004079149A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4037768B2 publication Critical patent/JP4037768B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an optical pickup system for accurately detecting a correction amount to correct the spherical aberration caused by the thickness error of an optical disk in a short time. <P>SOLUTION: An optical pickup 20 emits a read light beam to the optical disk 40 as an optical recording medium rotated and driven by a spindle motor 30 and receives its reflected light. A laser light beam generated from a laser generating element 21 is transmitted through a liquid crystal panel 25 provided to correct the spherical aberration attended with the thickness error of a transparent substrate of the optical disk 40 and introduced to an objective lens 26. A control circuit 50 changes a spherical aberration correction signal SA to conduct a plurality of samplings at a region wherein a photodetector 31 has a large output change and obtains an apex position on an approximate curve through arithmetic processing to select it as a correction amount. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(LD)、デジタル多用途ディスク(DVD)等の光学式記録媒体に記録再生を行うための光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、CD、LD、DVD等の再生専用型光ディスクの再生を行う光学的再生装置や、追記型、書き換え可能型等の光ディスクであるCD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、ミニディスク(MD)等に記録再生を行う光学的記録再生装置には、記録再生用に光ピックアップ装置が使用されている。光学式記録媒体としての光ディスクには、その記録面を保護すべく、所定の厚さの透過基板が上記記録面を覆うように形成されている。情報読取手段としての光ピックアップは、この透過基板を介して記録面に読取ビーム光を照射した際の反射光量によって、かかる光ディスクから記録情報の読取りを行うようにしている。
【0003】
しかしながら、製造上において、全ての光ディスクの透過基板の厚さを規定値に形成させることは困難であり、通常、数十μmの厚さ誤差が生じてしまう。そのため、かかる透過基板の厚さ誤差によって球面収差が発生する。球面収差が生じると、情報読取信号またはトラッキングエラー信号の振幅レベルが著しく低下する場合があり、情報読取精度を低下させてしまうという問題が生じる。
【0004】
この問題に対して、光学系に生じている球面収差量に応じた分だけ同球面収差の補正を行う球面収差補正手段と、前記補正量を変更しつつ前記トラッキングエラー信号の振幅レベルを検出しその振幅レベルが最大となった時の前記補正量を最終的な球面収差補量として球面収差補正手段に供給し、球面収差を補正する方法が開示されている(たとえば特許文献1参照)。球面収差補正手段としては、復屈折特性を有する液晶が充填されている液晶層上に円環状の透明電極が形成されている液晶パネルを用い、透明電極に印加する電位に応じて補正量を変えるようにしている。球面収差補正手段としての液晶パネルは、レーザ発生素子の光軸上に配置され、レーザ発生素子から発生されるレーザビーム光の波面に位相差を持たせて透過出力させてから、光ディスクの記録面上に集光させるようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−222838号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが前述の特許文献1に開示されている方法では、トラッキングエラー信号の振幅レベルが最大となる時の補正量を検出するために、球面収差補正手段で変更可能な補正量の全範囲を探索する必要があり、補正量を確定するまで時間がかかるという課題がある。さらに球面収差がある程度以上小さくなると、トラッキングエラー信号の振幅レベルの変化が小さくなるため、ノイズ、外乱等の影響により振幅最大値が精度よく検出できなくなってしまうという課題がある。
【0007】
本発明の目的は、ノイズ、外乱等の影響を受けることなく、正確な最適収差補正量での補正を、短時間で行うことができる光ピックアップ装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、集光されたビーム光を光学記録媒体の記録面に照射し、該記録面からの反射光量によって記録情報の読取りを行う際に、光学系に生じる球面収差を相殺する球面収差を発生させて補正する補正手段を具備する光ピックアップ装置において、
前記補正手段は、少なくとも2つ以上の異なる量で、光学記録媒体の記録面上での集光スポットのもつ球面収差量がP−V値で波長λの1/4以上、あるいは標準偏差が波長λの1/14以上となる範囲の球面収差を発生可能であり、
前記補正手段に該2つ以上の異なる量で球面収差を発生させ、各球面収差量で補正する場合の反射光量を受光して得られるレファレンス信号の評価値に基づく数値演算で最適収差補正量を計算し、該最適収差補正量で前記補正手段が補正を行うように制御する制御手段を含むことを特徴とする光ピックアップ装置である。
【0009】
本発明に従えば、補正手段が発生させる球面収差の値がP−V値で波長λの1/4以上の範囲、あるいは標準偏差が波長λの1/14以上となる範囲であるため、これらの球面収差で補正を行って、光学記録媒体の記録面からの反射光量を受光して得られるリファレンス信号としては、リファレンス信号の評価値の変化の特性上、補正量の変化に対する評価値変化の感度の高い部分を利用することができる。また、最適収差補正量の算出は、ピーク値あるいはボトム値の検出といった方法を採らずに、数値演算によって計算するので、各球面収差とそのときのそれぞれのリファレンス信号を用いて数値演算によって計算される最適収差補正量は、ノイズ、外乱等の影響を受けることなく、単一の値の特定が可能となり、より正確な最適収差補正量を検出することができる。また、球面収差量を発生してレファレンス信号に基づく数値演算を行うための測定のポイントは少なくとも2点でよいため、従来のように変更可能な球面収差量の全範囲に渡って測定する必要がなく、球面収差補正に係わる測定時間の短縮を図ることができる。
【0010】
また本発明で、前記制御手段は、前記数値演算で、前記2つ以上の異なる量で発生させる球面収差と、各球面収差に対する前記評価値とから近似曲線を計算し、該近似曲線のピークあるいはボトム位置を前記最適収差補正量とすることを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、実際のレファレンス信号の評価値では、球面収差補正量の変化に対するピークあるいはボトムがはっきりしない場合でも、近似曲線を計算して、仮想的なピークあるいはボトムを一意に特定できるため、最適収差補正量を一意に決定することができる。
【0012】
また本発明で、前記近似曲線は、多項式近似曲線であることを特徴とする。
本発明に従えば、近似曲線は多項式近似曲線であるため、演算式が比較的簡単になり、演算回路規模あるいは演算用のソフトウエアが比較的小さいボリュームで実現可能となる。
【0013】
また本発明で、前記制御手段は、
前記補正手段に、2つの異なる量の球面収差を、P−V値で波長λの1/2以上離れ、かつ各球面収差に対する前記評価値がほぼ等しくなるように発生させ、
前記数値演算は、前記2つの球面収差量についての平均値演算であり、
前記最適収差補正量として、該平均値演算によって得られる平均値を用いることを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、補正手段は2つの異なる量の球面収差を、各球面収差量に対応して得られるリファレンス信号の評価値がほぼ等しい値となるように発生させる。数値演算は、2つの異なる量の球面収差の平均値演算であり、最適収差補正量は2つの異なる量の球面収差の平均値とするので、正確な最適収差補正量を算出することが可能となる。
【0015】
また本発明で、記制御手段は、
前記補正手段に、第1の量の球面収差を発生させ、さらにそのときに得られるレファレンス信号の評価値とほぼ等しい評価値となるレファレンス信号が得られ、該第1の量の球面収差とP−V値で波長λの1/2以上離れる第2の球面収差を発生させ、
前記数値演算は、第1および第2の量の球面収差についての平均値演算であり、
前記最適収差補正量として、該平均値演算によって得られる平均値を用いることを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、補正手段は第1の量の球面収差を発生させ、さらにそのときに得られるリファレンス信号の評価値とほぼ等しい評価値が得られ、第1の量の球面収差とP−V値で波長λの1/2以上離れる第2の量の球面収差を発生させる。数値演算は、2つの量の球面収差に基づく平均値演算として、平均値演算によって得られる平均値を用いることによって、正確な最適収差補正量を算出することが可能となる。
【0017】
なお、リファレンス信号が光学記録媒体の記録面から読出す情報信号で、その評価値が振幅レベルであることを特徴とするならば、光ピックアップ装置として品質を確保しなければならない情報信号を直接リファレンス信号とするため、より正確な球面収差の補正を実現することができる。
【0018】
また、リファレンス信号がトラッキングエラー信号で、その評価値が振幅レベルであることを特徴とするならば、信号振幅が大きく感度の高いトラッキングエラー信号をリファレンス信号とするため、ノイズ、外乱等の影響を受け難くすることができる。
【0019】
さらに、リファレンス信号が情報信号で、その評価値がジッターであることを特徴とするならば、情報信号品質と相関性の高いジッターを評価値とするため、正確な球面収差の補正を実現することができる。
【0020】
また、リファレンス信号が情報信号で、その評価値がエラーレートであることを特徴とするならば、情報信号品質と相関性の高いエラーレートを評価値とするため、正確な球面収差の補正を実現することができる。
【0021】
また本発明で、前記補正手段は、
複屈折特性を有する液晶が充填された液晶層上に円環状の透明電極が形成されている液晶パネルと、
前記2以上の異なる量の球面収差に対応する電位を該透明電極に印加する液晶駆動回路とを含むことを特徴とする。
【0022】
本発明に従えば、液晶層に電界を形成し、液晶の有する複屈折特性に基づいて、所望の球面収差量を機械的な動きなしに即座に発生することができるため、球面収差量を正確に管理することができる。
【0023】
本発明に従えば、補正手段であるビームエキスパンダは、ビーム光を集光する対物レンズとの相対位置ずれの影響が小さいため、光ピックアップ装置への組込み調整を比較的容易に行うことができる。
【0024】
また本発明で前記補正手段は、前記光学記録媒体の記録面に照射されるビーム光と、該記録面からの反射光とが透過する光路に配置されることを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、補正手段から発生する球面収差量での補正は、光学記録媒体の記録面に照射されるビーム光が透過し、記録面からの反射光も透過する光路で行うので、照射光と反射光とに対して二重に補正することができ、各球面収差量で2倍の球面収差量に相当する補正を行うことができる。
【0026】
また本発明で、前記制御手段は、
前記補正手段に、第1の量の球面収差を発生させ、さらにそのときに得られるレファレンス信号の評価値とほぼ等しい評価値となるレファレンス信号が得られるように第2の量の球面収差を発生させ、
前記数値演算は、第1および第2の量の球面収差についての平均値演算であり、
前記最適収差補正量として、該平均値演算によって得られる平均値を用い、
第1および第2の量は最大信号振幅より5%以上小さいことを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、第1および第2の量の球面収差を、ピーク振幅である最大信号振幅よりも5%以上小さくなるように発生させ、レファレンス信号の評価値をほぼ等しくして、最適収差補正量を平均値演算によって計算するので、正確な補正を行うことができる。
【0028】
また本発明で、前記制御手段は、フォーカスオフセットを調整する前の段階にて、
前記補正手段に、第1の量の球面収差を発生させ、さらにそのときに得られるレファレンス信号の評価値とほぼ等しい評価値となるレファレンス信号が得られるように第2の量の球面収差を発生させ、
前記数値演算は、第1および第2の量の球面収差についての平均値演算であり、
前記最適収差補正量として、該平均値演算によって得られる平均値を用い、
第1および第2の量は最大信号振幅より10%以上小さいことを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、第1および第2の量の球面収差を、ピーク振幅である最大信号振幅よりも10%以上小さくなるように発生させ、レファレンス信号の評価値をほぼ等しくして、最適収差補正量を平均値演算によって計算するので、最適収差補正量を精度良く計算して、正確な補正を行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。各実施形態で、相互に対応する部分は同一の参照符を付し、重複する説明を省略している場合がある。
【0031】
図1は、本発明の実施の第1形態としての光ピックアップ装置の構成を示す。図1において、ピックアップ20は、スピンドルモータ30によって回転駆動される光学式記録媒体としての光ディスク40に読取ビーム光を照射し、その反射光を受光する。この際、スピンドルモータ30は、上記光ディスク40を1回転させる度に回転信号RTを発生し、これを制御回路50に供給する。ピックアップ20は、上述した如く光ディスク40に読取ビーム光を照射した際の反射光を受光し、これを電気信号に変換したものを、フォーカスエラー生成回路1、トラッキングエラー生成回路2、およびRF信号生成回路3の各々に供給する。
【0032】
ピックアップ20は、レーザ発生素子21、コリメートレンズ22、ビームスプリッタ23、λ/4板24、液晶パネル25、対物レンズ26、フォーカシングトラッキングアクチュエータ27、集光レンズ28、シリンドリカルレンズ29および光検出器31から構成されている。レーザ発生素子21は、所定の光パワーを有するレーザビーム光を発生する。かかるレーザビーム光は、光ディスク40の透過基板の厚さ誤差に伴う球面収差を補正すべく設けられる液晶パネル25を透過して、対物レンズ26に導出される。液晶パネル25は、補正手段として機能し、制御手段として機能する制御回路50から液晶ドライバ4に与えられる球面収差補正信号SAに基づいて駆動される。
【0033】
図2は、前述のレーザビーム光の光軸方向から眺めた液晶パネル25の構造を示す。図2に示されるように、液晶パネル25は、円形の透明電極E1、円環状の透明電極E2、および複屈折特性を有する液晶分子が充填された液晶層CLとからなる。透明電極E1の直径は、対物レンズ26のレンズ径が3000μmである場合に、たとえば約1600μmであり、透明電極E2の外径は約2800μmである。なお、透明電極E1およびE2の中心軸は、ともにレーザビーム光の光軸中心上となるように配置される。透明電極E1には所定の電位として、たとえば2ボルトが固定印加されており、透明電極E2には液晶ドライバ4からの液晶駆動電位CVが印加される。この際、液晶層CL内に充填されている液晶分子のうち、透明電極E2に覆われた円環状の領域に存在する液晶分子のツイスト角が液晶駆動電位CVに応じた分だけ推移する。よって、図2に示されるようにレーザビーム光によるビームスポットSPTが液晶パネル25に照射されると、透明電極E2に覆われた領域を透過する光と、他の領域を透過する光とに液晶駆動電位CVに応じた分の位相差が生じる。つまり、液晶パネル25は、レーザ発生素子21から供給されるレーザビーム光の波面に、前述のような位相差をもたせて透過出力するのである。
【0034】
かかる動作により、液晶パネル25は、光ディスク40の透過基板厚のバラツキによる球面収差の補正を行う。このように液晶パネル25による球面収差補正では、透過基板厚のバラツキによる球面収差を相殺しうる所望の球面収差量を機械的な動きなしに即座に発生することができるため、補正のための球面収差量を正確に管理することができる。対物レンズ26は、液晶パネル25から供給されるレーザビーム光を、前述の読取ビーム光として、光ディスク40の記録面に形成されている記録トラック上に集光する。
【0035】
フォーカシングについては、フォーカシングトラッキングアクチュエータ27が、対物レンズ26をサーボループスイッチ5を介して供給されるフォーカス駆動信号Fに応じた分だけ、光ディスク40の記録面に対する垂直方向、いわゆるフォーカス調整軌道上において移動せしめる。
【0036】
トラッキングについては、フォーカシングトラッキングアクチュエータ27が、サーボループスイッチ6を介して供給されるトラッキング駆動信号Tに応じた分だけ、対物レンズ24の光軸を光ディスク40のディスク半径方向に振る。
【0037】
図3は、光検出器31の受光面を示す図である。読取ビーム光を光ディスク40の記録トラック上に照射して得られる反射光は、対物レンズ26、液晶パネル25およびλ/4板24を透過し、ビームスプリッター23で方向を変えて、集光レンズ28およびシリンドリカルレンズ29を介して光検出器31の受光面に照射される。光検出器31は、トラック方向に対して図の如く配列された4つの独立した受光素子A〜Dを備えている。受光素子A〜Dは、光ディスク40からの反射光を受光して電気信号に変換したものを光電変換信号RA〜RDとしてそれぞれ出力する。
【0038】
フォーカスエラー生成回路1は、光検出器31の受光素子A〜Dのうちで、互いに対角に配置されている受光素子同士の出力和をそれぞれ求め、両者の差分値をフォーカスエラー信号FEとして減算器7に供給する。すなわち、フォーカスエラー生成回路1は、
FE=(RA+RC)−(RB+RD)
なるフォーカスエラー信号FEを減算器7に供給するのである。減算器7は、かかるフォーカスエラー信号FEから、制御回路50から供給されたフォーカス調整軌道上位置信号FPを減算して得るフォーカスエラー信号FE’をサーボループスイッチ5に供給する。サーボループスイッチ5は、制御回路50から供給されたフォーカスサーボスイッチ信号FSに応じて、オン状態またはオフ状態となる。たとえば、サーボループスイッチ5は、フォーカスサーボ・オフを示す論理レベル”0”のフォーカスサーボスイッチ信号FSが供給される場合にはオフ状態となる。一方、フォーカスサーボ・オンを示す論理レベル”1”のフォーカスサーボスイッチ信号FSが供給される場合にはオン状態となり、上記フォーカスエラー信号FE’に応じたフォーカス駆動信号Fをフォーカシングトラッキングアクチュエータ27に供給開始する。すなわち、ピックアップ20、フォーカスエラー生成回路1、減算器7、およびサーボループスイッチ5なる系により、いわゆるフォーカスサーボループを形成しているのである。かかるフォーカスサーボループにより、対物レンズ26は、フォーカス調整軌道上位置信号FPに応じたフォーカス調整軌道上の位置に保持される。
【0039】
トラッキングエラー生成回路2は、光検出器31の受光素子A〜Dのうちで、トラック方向に隣接配置されている受光素子同士の出力和をそれぞれ求め、両者の差分値をトラッキングエラー信号としてサーボループスイッチ6に供給する。すなわち、(RA+RD)と(RB+RC)との差をトラッキングエラー信号として求めるのである。サーボループスイッチ6は、制御回路50から供給されたトラッキングサーボスイッチ信号TSに応じてオン状態またはオフ状態となる。たとえば、サーボループスイッチ6は、トラッキングサーボ・オンを示す論理レベル”1”のトラッキングサーボスイッチ信号TSが供給される場合にはオン状態となり、トラッキングエラー信号に応じたトラッキング駆動信号Tをトラッキングアクチュエータ27に供給開始する。一方、トラッキングサーボ・オフを示す論理レベル”0”のトラッキングサーボスイッチ信号TSが供給される場合にはオフ状態となる。この際、フォーカシングトラッキングアクチュエータ27にはトラッキング駆動信号Tの供給がなされない。
【0040】
RF信号生成回路3は、光電変換信号RA〜RDを互いに加算して得る加算結果を、光ディスク40に記録されている情報データに対応する情報読取信号として求め、これを情報データ復調用のRF復調回路10および制御回路50にそれぞれ供給する。RF復調回路10は、かかる情報読取信号に対して所定の復調処理を施すことにより、情報データを再生し、これを再生情報データであるRFデータとして出力する。
【0041】
図4は、図1に示す光ピックアップ装置に球面収差が残っている場合に、球面収差を補正していくときの情報読取信号のRFレベルの変化を示す。図において横軸に装置のもつ球面収差量のP−V値、縦軸に情報読取信号のRFレベルをとると、球面収差が0の場合にRFレベルは最大となる。ただし、その球面収差量が球面収差が0の位置に対して光学特性の評価基準値以下である領域では、RFレベルの変化量が極めて少なくなる。この評価基準値としてよく知られているのは、光源波長をλとして波面収差の最大値がλ/4以下であるレイリー(Rayleigh)リミット、あるいは波面収差の標準偏差がλ/14以下であるSD(Strehl Definition:シュトレールディフィニション)であり、これらの場合の集光ビームは、ほぼ理想ビームと判断することができる。なお「P−V値」は、符号プラスの場合の最大値、あるいは符号マイナスの場合の最小値、すなわち、絶対値の最大値を意味する。
【0042】
本実施形態では、前述のRFレベル最大時の収差補正量を検出するために、レベルの変化の大きい領域における球面収差補正量でRFレベルを検出するサンプリング点をたとえば4点(SA1〜SA4)設定し、演算回路にて近似曲線L1を演算し、近似曲線L1上の頂点位置相当の収差補正量を最適収差補正量SABESTとして決定する。こうすることによって、実際のRF信号ではピークやボトムがはっきりしない場合でも、仮想的なピークやボトムを一意に特定することができ、最適収差補正量SABESTを一意に決定することができる。
【0043】
この場合、サンプリング点は4点に限らず、少なくとも2点以上あれば近似曲線L1を演算することは可能であり、サンプリング点数が少ないほど演算方法が簡単になり、演算回路の構成が簡素化できるとともに、補正量導出までの時間を短くすることができる効果がある。またサンプリング点を増やしていくほど近似曲線L1の精度が上がり、より正確な収差補正量を検出することが可能となる。
【0044】
また近似曲線L1を多項式近似とすると、演算式が比較的簡単になり、演算回路規模あるいは演算ソフトウエアが比較的小さいボリュームで実現可能となる。あるいは、より誤差の少ないスプライン補間等、各種補間法を想定することもできる。また前述の近似曲線L1を計算し、収差補正量を導出する演算回路はマイコンにその機能をプログラミングする方法、あるいはDSP(デジタルシグナルプロセッサ)に専用演算機能を組み込む方法、あるいはアナログ回路にて実現する方法等がある。
【0045】
またサンプリング点の決定方法としては、あらかじめ想定している補正量をメモリしておく方法、あるいはあらかじめサンプリングすべきRFレベルをメモリしておき、補正量を変化させていってメモリしていたRFレベルになった補正量をサンプリングしていく方法等がある。
【0046】
なお前述の説明はRFレベルを基準にした場合の例であり、光ピックアップ装置として品質を確保しなければならない信号のレベルを直接リファレンス信号の評価値とするため、より正確な収差補正を実現することができるが、これがトラッキングエラーレベルであってもかまわない。この場合、信号振幅が大きく感度の高いトラッキングエラー信号をリファレンス信号とするため、ノイズや外乱等の影響を受け難くすることができる。さらに、情報信号をリファレンス信号とし、情報信号品質と相関性の高いジッターやBER(ビットエラーレート)をリファレンス信号の評価値としてもかまわない。この場合も正確な球面収差補正を実現することができる。
【0047】
図5は、本実施形態で、球面収差補正量決定までの具体的な手順の例を示す。制御手段である制御回路50は、光学式情報再生装置における各種記録再生動作を実現すべく、図示を省略しているメインルーチンに従った制御を行う。この際、かかるメインルーチンの実行中に、光ディスク40がこの光学式情報再生装置に装着されると、制御回路50は、図5に示されるが如き手順からなる球面収差補正サブルーチンの実行に移る。なお、制御回路50は、前述の4点のサンプリング位置での球面収差量に対応する球面収差補正信号SA(1)〜SA(4)を内蔵レジスタに格納しておく。
【0048】
まずステップS1で、制御回路50は、フォーカスサーボをオン状態にすべく、論理レベル”1”のフォーカスサーボスイッチ信号FSをサーボループスイッチ5に供給する。次のステップS2で、制御回路50は、トラッキングサーボをオフ状態にすべく、論理レベル”0”のトラッキングサーボスイッチ信号TSをサーボループスイッチ6に供給する。また、変数Nに1を格納して初期化する。
【0049】
ステップS3で、制御回路50は、内蔵レジスタに記憶されている球面収差補正信号SA(N)を読出して、液晶ドライバ4に供給する。かかるステップS3の実行により、液晶ドライバ4は、球面収差補正信号SA(N)の値に応じた電位を有する液晶駆動電位CVを発生し、これを液晶パネル25に印加する。したがって、この際、液晶パネル25にレーザビーム光が照射されると、図2に示されるが如き円環状の透明電極E2に覆われた領域を透過する光と、他の領域を透過する光とに、球面収差補正信号SA(N)に応じて位相差が生じる。これにより、球面収差の仮補正が為されることになる。
【0050】
次のステップS4で、制御回路50は、スピンドルモータ30から供給される回転信号RTに基づき、光ディスク40が1回転したか否かを判定する。この判定は、光ディスク40が1回転するまで繰り返し行う。ステップS4において、光ディスク40が1回転したと判定されると、ステップS5で、制御回路50は、RF信号をRF(N)として取り込む。次に、ステップS6で、制御回路50は、Nの値が”4”になっているか否かを判定する。このステップにてNが4でないと判定されるとき、ステップS7に進み、制御回路50はN=N+1として、ステップS3に戻り、内蔵レジスタに記憶されている球面収差補正信号SA(N)を読出す。以下、ステップS3〜S7までの動作を繰り返して実行する。この間、一連の動作が実施されるたびに、液晶パネル25による球面収差補正がその補正量をたとえばSA(1)からSA(4)まで4回更新しつつ行われる。この補正量としての球面収差補正信号SA(1)、SA(2)、SA(3)、SA(4)の値は、RFレベルの変化が大きい領域での値が望ましい。たとえば最大補正量近傍値2点と最小補正量近傍値2点とる場合を想定すると、最大補正量を16段階に分けた場合、SA(1)は1段階分、SA(2)は2段階分、SA(3)は15段階分、SA(4)は16段階分の補正量に相当させる。
【0051】
次にステップS6で、制御回路50はNの値が”4”になっていると判定すると、ステップS8に進む。ステップS8で、制御回路50は、SA(1)〜SA(4)までの球面収差補正信号に対応する4種類の球面収差補正量と、各球面収差補正量で補正を行った際に各段階毎に取り込まれたRF信号RF(1)〜RF(4)のデータをサンプリングデータとして、近似曲線を演算し、その近似曲線における最大RF信号レベルRFMAXとなる最適球面補正量SABESTを求める。次のステップS9で、制御回路50は、この最適球面収差補正量SABESTを表す信号を最終的な球面収差補正信号として液晶ドライバ4に供給する。
【0052】
すなわち、ステップS9の実行により、最適球面収差補正量SABESTを最終的な球面収差補正量とし、この補正量に応じた分だけ図2に示される透明電極E2に覆われた領域に対して位相差をもたせるべく液晶パネル25を駆動する。かかる駆動により、最終的な球面収差補正をなすのである。ステップS9の終了後、制御回路50は、この球面収差補正サブルーチンを抜けてメインルーチンの実行に戻る。以上のルーチンにより、最適な球面収差補正量を短い探索時間にて正確に検出し、補正を行うことが可能となる。
【0053】
なお、図5に示される動作では、球面収差補正信号SAを4回読出して調整するようにしているが、その調整回数は4回に限定されるものではない。また、本実施形態においては、RF信号の振幅レベルを用いて各種処理を実施しているが、このRF信号の振幅レベルに代わり、トラッキングエラー信号振幅あるいはトラッキングサーボのサーボゲインを用いるようにしてもよい。
【0054】
また、図2においては、液晶パネル25の液晶層CL上に円環状の透明電極E2を1つだけ形成するようにしているが、同心円状に複数の円環状透明電極を形成するようにしてもよい。つまり、ビームスポットの外周側領域と内周側領域とでは球面収差の度合いが異なるので、その度合いに対応した位相差を各領域毎にもたせて、より細かく球面収差の補正を行えるようにするのである。この際、これら複数の円環状透明電極各々に印加すべき電位は、球面収差のパターンに応じて重み付けしておく。
【0055】
以下、本発明の実施の第2形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図6は、本発明の実施の第2形態としての光ピックアップ装置の構成を示す。図6において、ピックアップ20は、スピンドルモータ30によって回転駆動される光学式記録媒体としての光ディスク40に読取ビーム光を照射し、その反射光を受光する。この際、スピンドルモータ30は、光ディスク40を1回転させる度に回転信号RTを発生し、これを制御回路50に供給する。ピックアップ20は、光ディスク40に読取ビーム光を照射した際の反射光を受光し、これを電気信号に変換したものを、フォーカスエラー生成回路1、トラッキングエラー生成回路2、およびRF信号生成回路3にそれぞれ供給する。
【0056】
ピックアップ20は、レーザ発生素子21、コリメートレンズ22、ビームスプリッタ23、λ/4板24、ビームエキスパンダ35、ビームエキスパンダ用アクチュエータ34、対物レンズ26、フォーカシングトラッキングアクチュエータ27、集光レンズ28、シリンドリカルレンズ29および光検出器31から構成されている。レーザ発生素子21は、所定の光パワーを有するレーザビーム光を発生する。かかるレーザビーム光は、光ディスク40の透過基板の厚さ誤差に伴う球面収差を補正すべく設けられるビームエキスパンダ35に入射する。
【0057】
ビームエキスパンダ35は、たとえば凹レンズ33と凸レンズ32との対で構成されるビーム拡大型のリレーレンズである。通常は入射平行光に対してビーム径を拡大させた平行光を出射させるように構成されている。凹レンズ33と凸レンズ32とのレンズ間隔を変化させることによって、対物レンズ26に入射する光を発散光あるいは集束光に変換させ、対物レンズ26により球面収差を発生させることができる。かかる動作により、ビームエキスパンダ35は、光ディスク40の透過基板厚のバラツキによる球面収差の補正を行う補正手段として機能させることができる。この場合、ビームエキスパンダ35と対物レンズ26とは、相対的な位置ずれによる球面収差発生性能への影響が小さいため、光ピックアップ装置への組込み調整を比較的容易に行うことができる。
【0058】
対物レンズ26は、ビームエキスパンダ35から供給されるレーザビーム光を、読取ビーム光として光ディスク40の記録面に形成されている記録トラック上に集光する。フォーカシングについては、フォーカシングトラッキングアクチュエータ27が、対物レンズ26をサーボループスイッチ5を介して供給されるフォーカス駆動信号Fに応じた分だけ、光ディスク40の記録面に対する垂直方向、いわゆるフォーカス調整軌道上において移動せしめる。トラッキングについては、フォーカシングトラッキングアクチュエータ27が、サーボループスイッチ6を介して供給されるトラッキング駆動信号Tに応じた分だけ対物レンズ24の光軸を光ディスク40のディスク半径方向に振る。
【0059】
ここで、読取ビーム光を光ディスク40の記録トラック上に照射する際に得られる反射光は、対物レンズ26、ビームエキスパンダ35およびλ/4板24を透過し、ビームスプリッタ23で方向を変えて、集光レンズ28、シリンドリカルレンズ29を介して光検出器31の受光面に照射する。光検出器31は、図3に示すような受光面を有している。
【0060】
図3に示されるように、光検出器31は、トラック方向に対して図の如く配列された4つの独立した受光素子A〜Dを備えている。各受光素子A〜Dは、光ディスク40からの反射光を受光して電気信号に変換したものを光電変換信号RA〜RDとしてそれぞれ出力する。フォーカスエラー生成回路1は、光検出器31における受光素子A〜Dのうちで互いに対角に配置されている受光素子同士の出力和をそれぞれ求め、両者の差分値をフォーカスエラー信号FEとして減算器7に供給する。すなわち、フォーカスエラー生成回路1は、
FE=(RA+RC)−(RB+RD)
なるフォーカスエラー信号FEを減算器7に供給するのである。減算器7は、かかるフォーカスエラー信号FEから、制御回路50から供給されたフォーカス調整軌道上位置信号FPを減算して得るフォーカスエラー信号FE’をサーボループスイッチ5に供給する。サーボループスイッチ5は、制御回路50から供給されたフォーカスサーボスイッチ信号FSに応じてオン状態またはオフ状態となる。たとえば、サーボループスイッチ5は、フォーカスサーボ・オフを示す論理レベル”0”のフォーカスサーボスイッチ信号FSが供給される場合にはオフ状態となる。一方、フォーカスサーボ・オンを示す論理レベル”1”のフォーカスサーボスイッチ信号FSが供給される場合にはオン状態となり、フォーカスエラー信号FE’に応じたフォーカス駆動信号Fをフォーカシングトラッキングアクチュエータ27に供給開始する。すなわち、ピックアップ20、フォーカスエラー生成回路1、減算器7、およびサーボループスイッチ5を含む系により、いわゆるフォーカスサーボループを形成しているのである。かかるフォーカスサーボループにより、対物レンズ26は、フォーカス調整軌道上位置信号FPに応じたフォーカス調整軌道上の位置に保持される。
【0061】
トラッキングエラー生成回路2は、光検出器31の受光素子A〜Dのうちでトラック方向に隣接配置されている受光素子同士の出力和を求め、両者の差分値をトラッキングエラー信号としてサーボループスイッチ6に供給する。すなわち、(RA+RD)と(RB+RC)との差をトラッキングエラー信号として求めるのである。サーボループスイッチ6は、制御回路50から供給されたトラッキングサーボスイッチ信号TSに応じてオン状態またはオフ状態となる。たとえば、サーボループスイッチ6は、トラッキングサーボ・オンを示す論理レベル”1”のトラッキングサーボスイッチ信号TSが供給された場合にはオン状態となり、上記トラッキングエラー信号に応じたトラッキング駆動信号Tをフォーカシングトラッキングアクチュエータ27に供給開始する。一方、トラッキングサーボ・オフを示す論理レベル”0”のトラッキングサーボスイッチ信号TSが供給された場合にはオフ状態となる。この際、フォーカシングトラッキングアクチュエータ27にはトラッキング駆動信号Tの供給が為されない。
【0062】
RF信号生成回路3は、光電変換信号RA〜RDを互いに加算して得る加算結果を、光ディスク40に記録されている情報データに対応した情報読取信号として求め、これをRF復調回路10および制御回路50にそれぞれ供給する。RF復調回路10は、かかる情報読取信号に対して所定の復調処理を施すことによって情報データを再生し、これを再生情報を示すRFデータとして出力する。
【0063】
図7は、図6に示す光ピックアップ装置に球面収差が残っている場合に、ビームエキスパンダ35のレンズ間隔を変化させて球面収差を補正していくときの情報読取信号のRFレベルの変化を示す。図において、横軸には装置のもつ球面収差量をP−V値で示し、縦軸には情報信号のRFレベルをとる。球面収差が0の場合、RFレベルは最大となるが、その収差量が光学特性の評価基準値以下である領域では、RFレベルの変化量が極めて少なくなる。この評価基準値としてよく知られているのはレイリーリミット(波面収差の最大値がλ/4以下(λは光源波長))あるいはSD(シュトレールディフィニション)(波面収差の標準偏差がλ/14以下)であり、この場合集光ビームは、ほぼ理想ビームと判断することができる。
【0064】
本実施形態は、RFレベル最大時のレンズ間隔を検出するために、レベルの変化の大きい領域における球面収差補正量でRFレベルを検出するサンプリング点をたとえば4点(SP1〜SP4)設定し、演算回路にて近似曲線L2を演算し、近似曲線L2上の頂点位置を与える最適レンズ間隔SPBESTを最適収差補正時のレンズ間隔として決定する。この場合サンプリング点は4点に限らず、少なくとも2点以上あれば近似曲線L2を演算することは可能であり、サンプリング点数が少ないほど演算方法が簡単になり、演算回路の構成が簡素化できるとともに補正量導出までの時間を短くすることができる効果がある。またサンプリング点を増やしていくほど近似曲線L2の精度が上がり、より正確なレンズ間隔を検出することが可能となる。
【0065】
また近似曲線L2には、多項式近似あるいはスプライン補間等、各種補完法を想定することができる。また近似曲線L2を計算し、レンズ間隔を導出する演算回路は、マイコンにその機能をプログラミングする方法、あるいはDSP(デジタルシグナルプロセッサ)に専用演算機能を組み込む方法、あるいはアナログ回路にて実現する方法等がある。
【0066】
またサンプリング点の決定方法としては、あらかじめ想定しているレンズ間隔をメモリしておく方法、あるいはあらかじめサンプリングすべきRFレベルをメモリしておき、レンズ間隔を変化させていって、メモリしていたRFレベルになったレンズ間隔をサンプリングしていく方法等がある。
【0067】
なお前述のようなRFレベルを評価の基準にした場合の例の他に、トラッキングエラーレベル、ジッターあるいはBER(ビットエラーレート)を評価の基準としても構わない。
【0068】
図8は、本実施形態で、球面収差補正のためのレンズ間隔決定までの具体的な手順の例を示す。制御手段である制御回路50は、光学式情報再生装置における各種記録再生動作を実現すべく、図示を省略しているメインルーチンに従った制御を行う。この際、かかるメインルーチンの実行中に、光ディスク40がこの光学式情報再生装置に装着されると、制御回路50は、図8に示されるが如き手順からなる球面収差補正サブルーチンの実行に移る。なお、制御回路50は、前述の4点のサンプリング位置でのレンズ間隔SP1〜SP4に対応するレンズ間隔信号SP(1)〜SP(4)を内蔵レジスタに格納しておく。
【0069】
まずステップS11で、制御回路50は、フォーカスサーボをオン状態にすべく、論理レベル”1”のフォーカスサーボスイッチ信号FSをサーボループスイッチ5に供給する。次のステップS12で、制御回路50は、トラッキングサーボをオフ状態にすべく、論理レベル”0”のトラッキングサーボスイッチ信号TSをサーボループスイッチ6に供給する。また、変数Nに1を格納して初期化する。
【0070】
ステップS13で、制御回路50は、内蔵レジスタに記憶されているレンズ間隔信号SP(N)を読出して、ビームエキスパンダ駆動アクチュエータ34に供給する。かかるステップS3の実行により、ビームエキスパンダ駆動アクチュエータ34は、ビームエキスパンダ35を、レンズ間隔がレンズ間隔信号SP(N)の値に応じた間隔になるように駆動する。これにより対物レンズ26に非平行光が入射し、レンズ間隔信号SP(N)に応じた球面収差が生じるので、球面収差の仮補正がなされることになる。
【0071】
次にステップS14で、制御回路50は、スピンドルモータ30から供給される回転信号RTに基づき、光ディスク40が1回転したか否かの判定を、この光ディスク40が1回転するまで繰り返し行う。次のステップS15で、制御回路50は、RF信号のレベルをRF(N)として取り込む。次のステップS16で、御回路50はNの値が”4”になっているか否かを判定する。このステップにてNが4でないと判定されるとき、ステップS16に進み、制御回路50はN=N+1として、ステップS13に戻り、内蔵レジスタに記憶されているレンズ間隔信号SP(N)を読出して球面収差の仮補正を行う。以下、ステップS13〜S17までの動作を繰り返し実行する。この間、一連の動作が実施される度にビームエキスパンダ35による球面収差補正が、そのレンズ間隔をたとえばレンズ間隔信号SP(1)からSP(4)までに対応させて、4回更新しつつ行われる。このとき補正量としてのレンズ間隔信号SP(1)、SP(2)、SP(3)、SP(4)の値は、そのときのRFレベルの変化が大きい領域の値が望ましい。たとえば最大レンズ間隔近傍値2点と最小レンズ間隔近傍値2点であり、最大レンズ間隔に対応する信号の大きさを16段階に分けた場合、SP(1)は1段階分、SP(2)は2段階分、SP(3)は15段階分、SP(4)は16段階分のレンズ間隔に相当させる。
【0072】
ステップS16でNの値が”4”になっていると判定されるとき、制御回路50は、ステップS18に進み、レンズ間隔信号SP(1)〜SP(4)に対応する4種類のレンズ間隔SP1〜SP4と、各レンズ間隔で取り込まれたRF信号のレベルRF1〜RF4のデータをサンプリングデータとして、近似曲線L2を演算し、その近似曲線L2における最大RF信号レベルRFMAXに対応する最適レンズ間隔SPBESTを求める。ステップS19で、制御回路50は、この最適レンズ間隔SPBESTを表す信号を最終的な球面収差補正を行うレンズ間隔信号として、ビームエキスパンダ駆動アクチュエータ34に供給する。すなわち、ステップS19の実行により、最適レンズ間隔SPBESTに対応するレンズ間隔を最終的なレンズ間隔とし、このレンズ間隔に応じた分だけ対物レンズ26に球面収差を持たせ、光ディスクの透過基板の厚さ誤差により発生する球面収差と相殺させ、最終的な球面収差補正をなすのである。ステップS19の終了後、制御回路50は、この球面収差補正サブルーチンを抜けてメインルーチンの実行に戻る。
【0073】
以上のルーチンにより、最適な球面収差補正量を短い探索時間にて正確に検出し、補正を行うことが可能となる。なお、図8に示される動作では、レンズ間隔信号SP(N)を4回調整するようにしているが、その調整回数は4回に限定されるものではない。また、本実施形態においては、RF信号の振幅レベルを用いて各種処理を実施しているが、このRF信号の振幅レベルに代わりトラッキングエラー信号振幅あるいはトラッキングサーボのサーボゲインを用いるようにしてもよい。
【0074】
また、図6においては、ビームエキスパンダ35の駆動レンズを凹レンズ33とし、小さい側のレンズを可動させる構造により、ビームエキスパンダ駆動アクチュエータ34の推力やサイズを比較的小さく構成することができる効果を得ている。可動させるレンズは、凸レンズ32側、あるいは両方でもかまわない。またビームエキスパンダ35は、凹レンズ33、凸レンズ32の順による拡大光学系としているが、凸レンズ32、凹レンズ33の順による縮小光学系でも構わない。
【0075】
また、光ピックアップ装置の波面収差(標準偏差)の許容値はλ/14であるが、波面収差を発生させる要因としては透過基板の厚さ誤差により発生する球面収差以外にもピックアップ20自体の光学部品がもつ波面収差、ディスクチルトによって発生する収差、光ディスク40の読取りにフォーカスサーボをかけたときに残留するフォーカスオフセットで発生するデフォーカス時の収差、それぞれの発生収差分を加味すると、本実施例における球面収差の許容量は35mλ程度とするのが望ましい。
【0076】
以下、その具体的実施例について説明する。対物レンズのNA(NumericalAperture:開口数)を0.85、理想ディスクの透過基板厚さを0.1mm、ビームエキスパンダ35のビーム拡大率1.5倍とした場合で、基板厚さずれ、フォーカスオフセットがあった場合の発生する波面収差の計算結果を図9に示す。すなわち、横軸には基板厚さずれ(μm)、縦軸にはF(フォーカス)オフセット(μm)をそれぞれ取るときの波面収差を波長λを基準とするrms値で示す。図より、フォーカスオフセットを0とした場合の波面収差35mλ以下を許容できる厚さずれ量は、−3.5〜3μm程度となることが判る。
【0077】
図10は、以下に示す6種類の記録条件で記録したRFランダムデータを再生したときのRF最大信号振幅の変化を測定した結果で、横軸は再生時にビームエキスパンダ35で発生させた波面収差量を基板厚さずれ相当に換算しなおしたものを示す。サンプル間隔は、約1.5μmの基板厚さずれに相当する。(たとえばCG厚誤差1μm位置は、基板厚さが設計より1μm厚くなったときに発生するのと同等の波面収差をビームエキスパンダ35で発生させた状態で再生したときを表す。)
【0078】
記録条件
▲1▼収差なし・Fオフセットなし(B0F0)での最適記録パワー
▲2▼収差なし・Fオフセットなし(B0F0)での記録パワー+20%ずれ
▲3▼収差なし・Fオフセットなし(B0F0)での記録パワー−20%ずれ
▲4▼7μmの透過基板の厚さ誤差相当の収差・Fオフセット−0.1μm(B7F1)での最適記録パワー
▲5▼7μmの透過基板の厚さ誤差相当の収差・Fオフセット−0.1μm(B7F1)での記録パワー+20%ずれ
▲6▼7μmの透過基板の厚さ誤差相当の収差・Fオフセット−0.1μm(B7F1)での記録パワー−20%ずれ
【0079】
このとき、前記のとおり許容できる厚さずれ量−3.5〜3μmとし光ディスク40の個体差による厚みのばらつきを±2μmとした場合、光ピックアップ装置として許容できる球面収差は−1〜1.5μm相当の厚さずれ量に相当する。さらにビームエキスパンダ35の制御位置誤差として±0.5μm厚さずれ相当のマージンをとると、ビームエキスパンダ35の調整誤差の許容量は−1〜0.5μmとなる。
【0080】
このとき図に示すように上記6種類の記録条件のデータに対して、ピーク振幅を表すサンプル点の両側でピーク振幅より最初に3%以上振幅が落ちるサンプル点の中点を○プロット、ピーク振幅を表すサンプル点の両側でピーク振幅より最初に5%以上振幅が落ちるサンプル点の中点を△プロット、ピーク振幅を表すサンプル点の両側でピーク振幅より最初に10%以上振幅が落ちるサンプル点の中点を□プロットした場合、○プロットではビームエキスパンダ35の調整誤差の許容量−1〜0.5μmからはずれる場合もあるがそれ以外の△プロットと□プロットでは許容範囲に入っていることが判る。つまりサンプリングすべきRFレベルはピーク振幅の5%落ち以上とすることが望ましく、この場合再生データの記録条件にかかわらず、より正確にビームエキスパンダ35の調整が可能となる。
【0081】
次に図11に上記6種類の記録条件で記録したRFランダムデータをフォーカスオフセットが+0.14μm残留している状態で再生したときのRF最大信号振幅の変化を測定した結果を示す(フォーカスオフセット調整前にビームエキスパンダ間隔を調整することを想定)。同様にピーク振幅を表すサンプル点の両側でピーク振幅より最初に5%以上振幅が落ちるサンプル点の中点を△プロット、ピーク振幅を表すサンプル点の両側でピーク振幅より最初に10%以上振幅が落ちるサンプル点の中点を□プロットした場合、△プロットではビームエキスパンダ35の調整誤差の許容量−1〜0.5μmからはずれる場合もあるが、それ以外の□プロットでは許容範囲に入っていることが判る。つまりフォーカスオフセットが残留している状態では、サンプリングすべきRFレベルはピーク振幅の10%落ち以上とすることが望ましく、この場合再生データの記録条件にかかわらず、より正確にビームエキスパンダ35の調整が可能となる。
【0082】
以下、本発明の実施の第3形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図12は、本実施形態として、図6の実施形態と同様な構成の光ピックアップ装置において、光ピックアップ装置に球面収差が残った状態の場合、同装置のビームエキスパンダ35のレンズ間隔を変化させて球面収差を補正していくときのRFレベルの変化を示す。図12においても、図7と同様に、横軸に装置のもつ球面収差量、縦軸に情報信号のRFレベルをとる。球面収差が0の場合、RFレベルは最大となるが、その収差量が光学特性の評価基準値以下である領域では、RFレベルの変化量が極めて少なくなる。この評価基準値としてよく知られているのは、前述のように、レイリーリミット(波面収差の最大値がλ/4以下(λは光源波長))あるいはSD(シュトレールディフィニション)(波面収差の標準偏差がλ/14以下)であり、この場合集光ビームは、ほぼ理想ビームと判断することができる。
【0083】
本実施形態では、RFレベル最大時のレンズ間隔を検出するために、まずレンズ間隔を可動範囲内における設定最小位置近傍のレンズ間隔SP1まで送る。このときのRFレベルをPとすると、レンズ間隔を徐々に広げていくことにより、再びRFレベルがPとなるレンズ間隔SP2を検出する。レンズ間隔SP1とレンズ間隔SP2とは、前述のレイリーリミットでλ/4の領域の範囲外に採られることになり、レンズ間隔はλ/2以上となる。(SP1+SP2)/2のレンズ間隔を、最適収差補正時の最適レンズ間隔SPBESTとして決定する。この方法によれば、2点のサンプリング点の中点が最適レンズ間隔SPBESTとなって、演算回路が非常に単純になり、回路規模を小さくすることができる効果がある。
【0084】
また前述の方法では、レンズ間隔SP1をあらかじめ決めておいた既定値としている場合の例であるが、RFレベルPを既定値とし、RFレベルがPとなるレンズ間隔SP1とSP2とを検出する方法でもよい。この場合装置の個体差により、RFレベルの検出感度にばらつきがあっても正確にレンズ間隔を検出することができる。
【0085】
なおRFレベルを評価の基準にするばかりではなく、トラッキングエラーレベル、ジッターあるいはBER(ビットエラーレート)を評価の基準にするようにしても構わない。
【0086】
図13は、本実施形態で、レンズ間隔決定までの具体的な手順の例を示す。制御回路50は、光ピックアップ装置における各種記録再生動作を実現すべく、図示を省略しているインルーチンに従った制御を行う。この際、かかるメインルーチンの実行中に、光ディスク40がこの光ピックアップ装置に装着されると、制御回路50は、図13示されるが如き手順からなり、ビームエキスパンダ35による球面収差補正サブルーチンの実行に移る。
【0087】
図13において、先ず、ステップS21で、制御回路50は、フォーカスサーボをオン状態にすべく、論理レベル”1”のフォーカスサーボスイッチ信号FSをサーボループスイッチ5に供給する。次にステップS22で、制御回路50は、トラッキングサーボをオフ状態にすべく、論理レベル”0”のトラッキングサーボスイッチ信号TSをサーボループスイッチ6に供給する。また、N=1と初期化する。
【0088】
ステップS23で、制御回路50は、ビームエキスパンダ駆動アクチュエータ34により、ビームエキスパンダ35のレンズ間隔がレンズ間隔信号SP(N)の値に応じた間隔になるように駆動信号を出力する。かかるステップS23の実行により、対物レンズ26に非平行光が入射し、レンズ間隔信号SP(N)に応じた球面収差が生じる。これによって、球面収差の仮補正がなされることになる。次のステップS24で、制御回路50は、スピンドルモータ30から供給された回転信号RTに基づき、光ディスク40が1回転したか否かの判定を、この光ディスク40が1回転するまで繰り返し行う。次のステップS25で、制御回路50は、RF信号のレベルをRF(N)として取り込む。次のステップS26で、制御回路50は、RF(N)の値が既定値Pになっているか否かを判定する。このステップにて、RF(N)がPでないと判定されるとき、ステップS27に進み、制御回路50はN=N+1として、ステップS23に戻る。ステップS23では、内蔵レジスタに記憶されているレンズ間隔信号SP(N)を読出してサンプリングを行う。以下、前述した如きステップS23〜S27までの動作を繰り返し実行する。
【0089】
ステップS26でRF(N)=Pと判定されるとステップS28に進み、制御回路50はRF(N)の値がはじめてPになっているか否かを判定する。ステップS28でRF(N)の値がはじめてPになっていると判定されたとき、ステップS29に進み、SP(N)のレンズ間隔をSP1として記憶するとともに、さらにステップS30で制御回路50はN=N+1として、内蔵レジスタに記憶されているレンズ間隔信号SP(N)を、ステップS23の実行に戻って読出し、前述した如きステップS23〜S27までの動作を繰り返し実行する。
【0090】
ステップS28でRF(N)の値が2回目にPになっていると判定されるとき、制御回路50は、ステップS31に進み、SP(N)のレンズ間隔をSP2として記憶する。次のステップS32では、最適レンズ間隔SPBEST=(SP1+SP2)/2を求める。そして、ステップS33で、制御回路50は、この最適レンズ間隔信号SPBESTを最終的な球面収差補正を行うレンズ間隔信号として、ビームエキスパンダ駆動アクチュエータ34に供給する。すなわち、ステップS33の実行により、最適レンズ間隔信号SPBESTに対応するレンズ間隔を最終的なレンズ間隔とし、このレンズ間隔に応じた分だけ対物レンズ26に球面収差をもたせ、光ディスクの透過基板の厚さの誤差により発生する球面収差と相殺させ、最終的な球面収差補正をなすのである。ステップS33の終了後、制御回路50は、この球面収差補正サブルーチンを抜けてメインルーチンの実行に戻る。以上のルーチンにより、最適な球面収差補正量を短い探索時間にて正確に検出し補正を行うことが可能となる。
【0091】
なお、図13に示される動作では、レンズ間隔信号SPを最小間隔から最大間隔の間で調整するようにしているが、その調整回数はたとえば16回というようにビームエキスパンダのレンズ間隔設定できる分解能内にて、最小間隔から最大間隔までを等分割しその回数以内にてSP1およびSP2を探索するようにしてもよい。この場合、探索回数が限られるため、その回数以内に球面収差補正サブルーチンを抜けられ、球面収差補正に要する時間を短縮することができる。
【0092】
また、本実施形態においては、RF信号の振幅レベルを用いて各種処理を実施しているが、このRF信号の振幅レベルに代わりトラッキングエラー信号振幅あるいはトラッキングサーボのサーボゲインを用いるようにしてもよい。
【0093】
さらに、前述の各実施形態では、図4、図7および図12に示すように、RF信号の振幅レベルのようにピークが生じる評価値で、そのピーク位置を最適な補正量に対応させているけれども、ボトムが生じる評価値を用いて、そのボトム位置を最適な補正量に対応させることもできる。
【0094】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、補正手段から発生させる球面収差の量がP−V値で波長λの1/4以上の範囲、あるいは標準偏差が波長λの1/14以上となる範囲であるため、これらの球面収差量に対応して得られるリファレンス信号として、レファレンス信号の評価値の変化が球面収差量の変化に対して感度の高い部分を利用することができる。
【0095】
したがって、各球面収差量に対応して得られるリファレンス信号の評価値を用いる数値演算によって計算される最適収差補正量は、ノイズ、外乱等の影響を受けることなく、単一の値の特定が可能となり、短時間でより正確な最適収差補正量での球面収差補正を行うことができる。
【0096】
また本発明によれば、実際のレファレンス信号の評価値ではピークあるいはボトムがはっきりしない場合でも、仮想的なピークあるいはボトムを一意に特定することができるため、最適収差補正量を一意に決定することができる。
【0097】
また本発明によれば、近似曲線が多項式近似曲線であるため、演算式は比較的簡単となり、演算回路規模あるいは演算用ソフトウエアを比較的小さいボリュームで実現することができる。
【0098】
また本発明によれば、球面収差補正手段は2つの異なる量の球面収差を発生させるとともに、各球面収差量は対応して得られるリファレンス信号の評価値がほぼ等しくなり、数値演算は2つの異なる量の球面収差の平均値演算であり、最適収差補正量は2つの異なる量の球面収差の平均値とすることによって、正確な最適収差補正量を検出することが可能となる。
【0099】
また本発明によれば、補正手段は第1の量の球面収差を発生させ、そのときに得られるリファレンス信号の評価値とほぼ等しくなる評価値が得られる第2の球面収差量を発生させ、数値演算として2つの球面収差量の平均値演算を行い、平均値として正確な最適収差補正量を検出することが可能となる。
【0100】
また本発明よれば、所望の球面収差量を機械的な動きなしに即座に発生できるため、差量を正確に管理することができる。
【0101】
また本発明によれば、補正手段であるビームエキスパンダは、ビーム光を光学記録媒体の記録面に照射するために用いるレンズとの相対位置ずれの影響が小さいため、光ピックアップ装置への組込み調整を比較的容易に行うことができる。
【0102】
また本発明によれば、補正手段かによる球面収差の補正は、照射光と反射光とに対して二重に行うことができ、各球面収差量で2倍の球面収差量に相当する補正を行うことができる。
【0103】
また本発明によれば、第1および第2の量の球面収差を、ピーク振幅よりも5%以上小さくなるように発生させ、レファレンス信号の評価値をほぼ等しくして、最適収差補正量を平均値演算によって計算し、正確な補正を行うことができる。
【0104】
また本発明によれば、第1および第2の量の球面収差を、ピーク振幅よりも10%以上小さくなるように発生させ、レファレンス信号の評価値をほぼ等しくして、平均値演算によって最適収差補正量を精度良く計算して、正確な補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態としての光ピックアップ装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態で、収差補正手段として用いる液晶パネル25の構造を示す平面図である。
【図3】図1の光検出器31の受光面の構造を示す図である。
【図4】図1の実施形態で、球面収差量とRFレベルとの関係を示すグラフであるである。
【図5】図1の実施形態で、球面収差補正サブルーチンの動作手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の第2形態としての光ピックアップ装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図7】図6の実施形態で、球面収差量とRFレベルとの関係を示すグラフである。
【図8】図6の実施形態で、収差補正手段としてのビームエキスパンダ35を用いる球面収差補正サブルーチンの動作手順を示すフローチャートである。
【図9】基板厚さずれとフォーカスオフセットとがある場合に発生する波面収差の計算結果を示すグラフである。
【図10】6種類の記録条件で記録したRFランダムデータを再生したときに、RF最大信号振幅の変化を測定した結果を示すグラフである。
【図11】6種類の記録条件で記録したRFランダムデータをフォーカスオフセットが+0.14μm残留している状態で再生したときに、RF最大信号振幅の変化を測定した結果を示すグラフである。
【図12】本発明の実施の第3形態で、球面収差量とRFレベルとの関係を示すグラフである。
【図13】図12の関係に基づいて、ビームエキスパンダ35を用いる球面収差補正サブルーチンの動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 フォーカスエラー生成回路
2 トラッキングエラー生成回路
3 RF信号生成回路
4 液晶ドライバ
5 フォーカスサーボスイッチ
6 トラッキングサーボスイッチ
7 減算器
10 RF信号復調回路
20 ピックアップ
21 レーザ発生素子
22 コリメートレンズ
23 ビームスプリッタ
24 λ/4板
25 液晶パネル
26 対物レンズ
27 フォーカシングトラッキングアクチュエータ
28 集光レンズ
29 シリンドリカルレンズ
30 スピンドルモータ
31 光検出器
32 凸レンズ
33 凹レンズ
34 ビームエキスパンダ駆動アクチュエータ
35 ビームエキスパンダ
40 光ディスク
50 制御回路
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical pickup device for performing recording and reproduction on an optical recording medium such as a compact disc (CD), a laser disc (LD), and a digital versatile disc (DVD).
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an optical reproducing apparatus for reproducing a read-only optical disk such as a CD, LD, DVD, or the like, a CD-R, a CD-RW, a DVD-R, a DVD-RW, which are write-once, rewritable optical disks, etc. In an optical recording / reproducing apparatus that performs recording / reproduction on a DVD-RAM, a mini-disc (MD), etc., an optical pickup device is used for recording / reproduction. In an optical disc as an optical recording medium, a transmission substrate having a predetermined thickness is formed so as to cover the recording surface in order to protect the recording surface. An optical pickup as information reading means reads recorded information from such an optical disc by the amount of reflected light when the recording surface is irradiated with the read beam light through the transmission substrate.
[0003]
However, in manufacturing, it is difficult to form the thickness of the transmissive substrate of all optical disks to a specified value, and a thickness error of several tens of μm usually occurs. Therefore, spherical aberration occurs due to the thickness error of the transmissive substrate. When spherical aberration occurs, the amplitude level of the information reading signal or tracking error signal may be significantly lowered, which causes a problem that the information reading accuracy is lowered.
[0004]
To solve this problem, spherical aberration correction means for correcting the spherical aberration corresponding to the amount of spherical aberration occurring in the optical system, and detecting the amplitude level of the tracking error signal while changing the correction amount. A method of correcting spherical aberration by supplying the correction amount when the amplitude level becomes the maximum to the spherical aberration correction means as the final spherical aberration compensation amount is disclosed (for example, see Patent Document 1). The spherical aberration correction means uses a liquid crystal panel in which an annular transparent electrode is formed on a liquid crystal layer filled with liquid crystal having birefringence characteristics, and the correction amount is changed according to the potential applied to the transparent electrode. I am doing so. A liquid crystal panel serving as a spherical aberration correction means is disposed on the optical axis of the laser generating element, has a wave front of the laser beam generated from the laser generating element having a phase difference, and is transmitted and output. It concentrates on the top.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-2222838 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the method disclosed in Patent Document 1 described above, in order to detect the correction amount when the amplitude level of the tracking error signal is maximized, the entire range of correction amounts that can be changed by the spherical aberration correction means is searched. There is a problem that it takes time to determine the correction amount. Further, when the spherical aberration is reduced to a certain extent, the change in the amplitude level of the tracking error signal is reduced, which causes a problem that the maximum amplitude value cannot be detected accurately due to the influence of noise, disturbance, and the like.
[0007]
An object of the present invention is to provide an optical pickup device capable of performing correction with an accurate optimal aberration correction amount in a short time without being affected by noise, disturbance or the like.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention irradiates the recording beam of the optical recording medium with the condensed beam light, and cancels the spherical aberration that cancels out the spherical aberration that occurs in the optical system when the recorded information is read by the amount of light reflected from the recording surface. In an optical pickup device comprising correction means for generating and correcting,
The correction means has at least two or more different amounts, and the spherical aberration amount of the condensing spot on the recording surface of the optical recording medium is a PV value of 1/4 or more of the wavelength λ, or the standard deviation is the wavelength. Spherical aberration in the range of 1/14 or more of λ can be generated,
The correction means generates a spherical aberration with the two or more different amounts, and the optimal aberration correction amount is calculated by numerical calculation based on the evaluation value of the reference signal obtained by receiving the reflected light amount when correcting with each spherical aberration amount. An optical pickup apparatus comprising control means for calculating and controlling the correction means to perform correction with the optimum aberration correction amount.
[0009]
According to the present invention, the value of the spherical aberration generated by the correcting means is a PV value in the range of 1/4 or more of the wavelength λ, or the standard deviation is in the range of 1/14 or more of the wavelength λ. The reference signal obtained by correcting the spherical aberration and receiving the amount of reflected light from the recording surface of the optical recording medium has the following characteristics: A highly sensitive part can be used. Also, the optimal aberration correction amount is calculated by numerical calculation without using the method of detecting the peak value or the bottom value, so it is calculated by numerical calculation using each spherical aberration and each reference signal at that time. The optimum aberration correction amount can be specified as a single value without being affected by noise, disturbance, etc., and a more accurate optimum aberration correction amount can be detected. In addition, since it is sufficient to measure at least two points for generating a spherical aberration amount and performing a numerical calculation based on the reference signal, it is necessary to measure over the entire range of the spherical aberration amount that can be changed as in the prior art. Therefore, the measurement time for correcting spherical aberration can be shortened.
[0010]
In the present invention, the control means calculates an approximate curve from the spherical aberration generated by the two or more different amounts and the evaluation value for each spherical aberration in the numerical calculation, and the peak of the approximate curve or The bottom position is set as the optimum aberration correction amount.
[0011]
According to the present invention, the actual reference signal evaluation value can uniquely identify a virtual peak or bottom by calculating an approximate curve even when the peak or bottom with respect to the change in the spherical aberration correction amount is not clear. The optimum aberration correction amount can be uniquely determined.
[0012]
In the present invention, the approximate curve is a polynomial approximate curve.
According to the present invention, since the approximate curve is a polynomial approximate curve, the arithmetic expression becomes relatively simple, and the arithmetic circuit scale or the calculation software can be realized with a relatively small volume.
[0013]
In the present invention, the control means includes
Causing the correcting means to generate two different amounts of spherical aberration such that the evaluation values for the spherical aberrations are approximately equal to each other with a P-V value that is at least ½ of the wavelength λ.
The numerical calculation is an average value calculation for the two spherical aberration amounts,
An average value obtained by the average value calculation is used as the optimum aberration correction amount.
[0014]
According to the present invention, the correcting means generates two different amounts of spherical aberration so that the evaluation values of the reference signals obtained corresponding to the respective spherical aberration amounts are substantially equal. The numerical calculation is an average value calculation of two different amounts of spherical aberration, and the optimal aberration correction amount is an average value of two different amounts of spherical aberration, so that an accurate optimal aberration correction amount can be calculated. Become.
[0015]
In the present invention, the control means is
The correction means generates a first amount of spherical aberration, and further obtains a reference signal having an evaluation value substantially equal to the evaluation value of the reference signal obtained at that time. Generating a second spherical aberration with a −V value that is 1/2 or more of the wavelength λ,
The numerical computation is an average computation for the first and second quantities of spherical aberration,
An average value obtained by the average value calculation is used as the optimum aberration correction amount.
[0016]
According to the present invention, the correcting means generates the first amount of spherical aberration, and further obtains an evaluation value substantially equal to the evaluation value of the reference signal obtained at that time. A second amount of spherical aberration is generated with a V value that is 1/2 or more of the wavelength λ. In the numerical calculation, it is possible to calculate an accurate optimum aberration correction amount by using an average value obtained by the average value calculation as an average value calculation based on two amounts of spherical aberration.
[0017]
If the reference signal is an information signal read from the recording surface of the optical recording medium and the evaluation value is an amplitude level, the information signal for which quality must be ensured as an optical pickup device is directly referenced. Since it is a signal, more accurate correction of spherical aberration can be realized.
[0018]
Also, if the reference signal is a tracking error signal and the evaluation value is an amplitude level, the tracking error signal having a large signal amplitude and high sensitivity is used as the reference signal. It can be made difficult to receive.
[0019]
Furthermore, if the reference signal is an information signal and its evaluation value is jitter, the jitter having a high correlation with the information signal quality is used as the evaluation value, so that accurate spherical aberration correction can be realized. Can do.
[0020]
If the reference signal is an information signal and its evaluation value is an error rate, the error rate that is highly correlated with the information signal quality is used as the evaluation value, so accurate spherical aberration correction is achieved. can do.
[0021]
In the present invention, the correction means includes
A liquid crystal panel in which an annular transparent electrode is formed on a liquid crystal layer filled with liquid crystal having birefringence characteristics;
And a liquid crystal driving circuit for applying a potential corresponding to the two or more different amounts of spherical aberration to the transparent electrode.
[0022]
According to the present invention, an electric field is formed in the liquid crystal layer, and a desired spherical aberration amount can be generated immediately without mechanical movement based on the birefringence characteristics of the liquid crystal. Can be managed.
[0023]
According to the present invention, the beam expander as the correction means is less affected by the relative positional deviation with respect to the objective lens that collects the beam light, so that it can be relatively easily incorporated into the optical pickup device. .
[0024]
In the present invention, the correcting means is arranged in an optical path through which the beam light irradiated onto the recording surface of the optical recording medium and the reflected light from the recording surface are transmitted.
[0025]
According to the present invention, the correction with the spherical aberration amount generated from the correcting means is performed in the optical path through which the beam light irradiated to the recording surface of the optical recording medium is transmitted and the reflected light from the recording surface is also transmitted. Double correction can be performed for light and reflected light, and correction corresponding to double spherical aberration can be performed for each spherical aberration.
[0026]
In the present invention, the control means includes
The correction means generates a first amount of spherical aberration, and further generates a second amount of spherical aberration so as to obtain a reference signal having an evaluation value substantially equal to the evaluation value of the reference signal obtained at that time. Let
The numerical computation is an average computation for the first and second quantities of spherical aberration,
Using the average value obtained by the average value calculation as the optimal aberration correction amount,
The first and second quantities are characterized by being 5% or more smaller than the maximum signal amplitude.
[0027]
According to the present invention, the first and second amounts of spherical aberration are generated so as to be 5% or more smaller than the maximum signal amplitude which is the peak amplitude, and the evaluation values of the reference signals are made substantially equal to obtain the optimal aberration. Since the correction amount is calculated by calculating the average value, accurate correction can be performed.
[0028]
Further, in the present invention, the control means is in a stage before adjusting the focus offset,
The correction means generates a first amount of spherical aberration, and further generates a second amount of spherical aberration so as to obtain a reference signal having an evaluation value substantially equal to the evaluation value of the reference signal obtained at that time. Let
The numerical computation is an average computation for the first and second quantities of spherical aberration,
Using the average value obtained by the average value calculation as the optimal aberration correction amount,
The first and second quantities are characterized by being 10% or more smaller than the maximum signal amplitude.
[0029]
According to the present invention, the first and second amounts of spherical aberration are generated so as to be 10% or more smaller than the maximum signal amplitude which is the peak amplitude, and the evaluation values of the reference signals are made substantially equal to obtain the optimum aberration. Since the correction amount is calculated by calculating the average value, the optimal aberration correction amount can be calculated with high accuracy and accurate correction can be performed.
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In each embodiment, parts corresponding to each other are denoted by the same reference numerals, and redundant description may be omitted.
[0031]
FIG. 1 shows a configuration of an optical pickup device as a first embodiment of the present invention. In FIG. 1, a pickup 20 irradiates an optical disc 40 as an optical recording medium that is rotationally driven by a spindle motor 30 with a read beam, and receives the reflected light. At this time, the spindle motor 30 generates a rotation signal RT every time the optical disk 40 is rotated once and supplies it to the control circuit 50. The pickup 20 receives the reflected light when the optical disk 40 is irradiated with the reading beam light as described above, and converts the reflected light into an electrical signal. The pickup 20 generates the focus error generation circuit 1, the tracking error generation circuit 2, and the RF signal generation. Supply to each of the circuits 3.
[0032]
The pickup 20 includes a laser generating element 21, a collimating lens 22, a beam splitter 23, a λ / 4 plate 24, a liquid crystal panel 25, an objective lens 26, a focusing tracking actuator 27, a condenser lens 28, a cylindrical lens 29, and a photodetector 31. It is configured. The laser generating element 21 generates laser beam light having a predetermined optical power. Such laser beam light is transmitted to the objective lens 26 through the liquid crystal panel 25 provided to correct the spherical aberration accompanying the thickness error of the transmission substrate of the optical disc 40. The liquid crystal panel 25 functions as correction means, and is driven based on a spherical aberration correction signal SA given to the liquid crystal driver 4 from the control circuit 50 functioning as control means.
[0033]
FIG. 2 shows the structure of the liquid crystal panel 25 viewed from the optical axis direction of the laser beam described above. As shown in FIG. 2, the liquid crystal panel 25 includes a circular transparent electrode E1, an annular transparent electrode E2, and a liquid crystal layer CL filled with liquid crystal molecules having birefringence characteristics. The diameter of the transparent electrode E1 is, for example, about 1600 μm when the lens diameter of the objective lens 26 is 3000 μm, and the outer diameter of the transparent electrode E2 is about 2800 μm. The central axes of the transparent electrodes E1 and E2 are both arranged on the optical axis center of the laser beam light. For example, 2 V is fixedly applied to the transparent electrode E1 as a predetermined potential, and the liquid crystal driving potential CV from the liquid crystal driver 4 is applied to the transparent electrode E2. At this time, among the liquid crystal molecules filled in the liquid crystal layer CL, the twist angle of the liquid crystal molecules present in the annular region covered with the transparent electrode E2 changes by an amount corresponding to the liquid crystal driving potential CV. Therefore, as shown in FIG. 2, when the liquid crystal panel 25 is irradiated with the beam spot SPT by the laser beam, the liquid crystal is converted into light that passes through the area covered by the transparent electrode E2 and light that passes through the other area. A phase difference corresponding to the drive potential CV is generated. That is, the liquid crystal panel 25 transmits and outputs the wavefront of the laser beam light supplied from the laser generating element 21 with the above phase difference.
[0034]
With this operation, the liquid crystal panel 25 corrects the spherical aberration due to the variation in the transmission substrate thickness of the optical disc 40. Thus, in the spherical aberration correction by the liquid crystal panel 25, a desired spherical aberration amount that can cancel the spherical aberration due to the variation in the thickness of the transmission substrate can be generated immediately without mechanical movement. The amount of aberration can be managed accurately. The objective lens 26 condenses the laser beam light supplied from the liquid crystal panel 25 on the recording track formed on the recording surface of the optical disc 40 as the aforementioned reading beam light.
[0035]
With respect to focusing, the focusing tracking actuator 27 moves the objective lens 26 in a direction perpendicular to the recording surface of the optical disc 40, that is, on a so-called focus adjustment orbit, by an amount corresponding to the focus drive signal F supplied via the servo loop switch 5. Let me.
[0036]
For tracking, the focusing tracking actuator 27 swings the optical axis of the objective lens 24 in the disc radial direction of the optical disc 40 by an amount corresponding to the tracking drive signal T supplied via the servo loop switch 6.
[0037]
FIG. 3 is a diagram illustrating a light receiving surface of the photodetector 31. The reflected light obtained by irradiating the read beam light onto the recording track of the optical disk 40 is transmitted through the objective lens 26, the liquid crystal panel 25 and the λ / 4 plate 24, and the direction is changed by the beam splitter 23, and the condenser lens 28 is changed. The light receiving surface of the photodetector 31 is irradiated through the cylindrical lens 29. The photodetector 31 includes four independent light receiving elements A to D arranged as shown in the figure with respect to the track direction. The light receiving elements A to D receive the reflected light from the optical disc 40 and convert it into electrical signals, and output the photoelectric conversion signals RA to RD, respectively.
[0038]
The focus error generating circuit 1 obtains the output sum of the light receiving elements arranged diagonally from each other among the light receiving elements A to D of the photodetector 31, and subtracts the difference value between them as the focus error signal FE. Supply to vessel 7. That is, the focus error generation circuit 1
FE = (RA + RC)-(RB + RD)
The focus error signal FE is supplied to the subtractor 7. The subtracter 7 supplies the servo loop switch 5 with a focus error signal FE ′ obtained by subtracting the focus adjustment orbit position signal FP supplied from the control circuit 50 from the focus error signal FE. The servo loop switch 5 is turned on or off according to the focus servo switch signal FS supplied from the control circuit 50. For example, the servo loop switch 5 is turned off when a focus servo switch signal FS having a logic level “0” indicating focus servo off is supplied. On the other hand, when a focus servo switch signal FS having a logic level “1” indicating that the focus servo is on is supplied, the focus drive signal F corresponding to the focus error signal FE ′ is supplied to the focusing tracking actuator 27. Start. That is, a so-called focus servo loop is formed by the system including the pickup 20, the focus error generation circuit 1, the subtractor 7, and the servo loop switch 5. By such a focus servo loop, the objective lens 26 is held at a position on the focus adjustment orbit according to the focus adjustment orbit position signal FP.
[0039]
The tracking error generation circuit 2 obtains the output sum of the light receiving elements adjacent to each other in the track direction among the light receiving elements A to D of the photodetector 31, and uses the difference value between the two as a tracking error signal in the servo loop. Supply to switch 6. That is, the difference between (RA + RD) and (RB + RC) is obtained as a tracking error signal. The servo loop switch 6 is turned on or off according to the tracking servo switch signal TS supplied from the control circuit 50. For example, the servo loop switch 6 is turned on when a tracking servo switch signal TS of logic level “1” indicating tracking servo ON is supplied, and the tracking drive signal T corresponding to the tracking error signal is supplied to the tracking actuator 27. To start supplying. On the other hand, when a tracking servo switch signal TS having a logic level “0” indicating that the tracking servo is turned off is supplied, it is turned off. At this time, the tracking drive signal T is not supplied to the focusing tracking actuator 27.
[0040]
The RF signal generation circuit 3 obtains an addition result obtained by adding the photoelectric conversion signals RA to RD together as an information read signal corresponding to the information data recorded on the optical disc 40, and obtains this as an RF demodulation for demodulating information data. These are supplied to the circuit 10 and the control circuit 50, respectively. The RF demodulation circuit 10 reproduces information data by performing predetermined demodulation processing on the information read signal, and outputs this as RF data which is reproduction information data.
[0041]
FIG. 4 shows a change in the RF level of the information read signal when the spherical aberration is corrected when the spherical aberration remains in the optical pickup device shown in FIG. In the figure, when the PV value of the spherical aberration amount of the apparatus is plotted on the horizontal axis and the RF level of the information read signal is plotted on the vertical axis, the RF level becomes maximum when the spherical aberration is zero. However, in the region where the spherical aberration amount is equal to or less than the evaluation reference value of the optical characteristics with respect to the position where the spherical aberration is 0, the amount of change in the RF level is extremely small. A well-known evaluation reference value is a Rayleigh limit in which the maximum value of the wavefront aberration is λ / 4 or less when the light source wavelength is λ, or the standard deviation of the wavefront aberration is λ / 14 or less. (Strehl Definition), and the focused beam in these cases can be determined as an almost ideal beam. The “P-V value” means the maximum value when the sign is positive or the minimum value when the sign is negative, that is, the maximum value of the absolute value.
[0042]
In the present embodiment, in order to detect the aberration correction amount when the RF level is maximum, for example, four sampling points (SA1 to SA4) are set for detecting the RF level with the spherical aberration correction amount in the region where the level change is large. Then, the approximate curve L1 is calculated by the calculation circuit, and the aberration correction amount corresponding to the vertex position on the approximate curve L1 is determined as the optimum aberration correction amount SABEST. By doing so, even when the peak or bottom is not clear in the actual RF signal, the virtual peak or bottom can be uniquely specified, and the optimum aberration correction amount SABEST can be uniquely determined.
[0043]
In this case, the number of sampling points is not limited to four, and it is possible to calculate the approximate curve L1 if there are at least two points. The smaller the number of sampling points, the easier the calculation method and the simpler the configuration of the arithmetic circuit. In addition, there is an effect that the time until the correction amount derivation can be shortened. Further, as the number of sampling points is increased, the accuracy of the approximate curve L1 increases, and a more accurate aberration correction amount can be detected.
[0044]
If the approximate curve L1 is approximated by a polynomial, the arithmetic expression becomes relatively simple, and the arithmetic circuit scale or arithmetic software can be realized with a relatively small volume. Alternatively, various interpolation methods such as spline interpolation with less error can be assumed. The arithmetic circuit for calculating the approximate curve L1 and deriving the aberration correction amount is realized by a method of programming the function in a microcomputer, a method of incorporating a dedicated arithmetic function in a DSP (digital signal processor), or an analog circuit. There are methods.
[0045]
As a method for determining the sampling point, a method of storing a correction amount that is assumed in advance or an RF level that is stored in advance by storing an RF level to be sampled and changing the correction amount. There is a method of sampling the correction amount.
[0046]
Note that the above description is an example when the RF level is used as a reference, and the level of the signal that must ensure the quality as the optical pickup device is directly set as the evaluation value of the reference signal, so that more accurate aberration correction is realized. This can be a tracking error level. In this case, since the tracking error signal having a large signal amplitude and high sensitivity is used as the reference signal, it is difficult to be affected by noise and disturbance. Furthermore, the information signal may be a reference signal, and jitter or BER (bit error rate) having a high correlation with the information signal quality may be used as the evaluation value of the reference signal. Even in this case, accurate spherical aberration correction can be realized.
[0047]
FIG. 5 shows an example of a specific procedure for determining the spherical aberration correction amount in this embodiment. A control circuit 50 as a control means performs control according to a main routine (not shown) in order to realize various recording / reproducing operations in the optical information reproducing apparatus. At this time, when the optical disc 40 is loaded into the optical information reproducing apparatus during execution of the main routine, the control circuit 50 proceeds to execution of a spherical aberration correction subroutine having the procedure as shown in FIG. The control circuit 50 stores the spherical aberration correction signals SA (1) to SA (4) corresponding to the spherical aberration amounts at the four sampling positions described above in the built-in register.
[0048]
First, in step S1, the control circuit 50 supplies a focus servo switch signal FS having a logic level “1” to the servo loop switch 5 in order to turn on the focus servo. In the next step S2, the control circuit 50 supplies a tracking servo switch signal TS of logic level “0” to the servo loop switch 6 in order to turn off the tracking servo. Also, 1 is stored in the variable N and initialized.
[0049]
In step S 3, the control circuit 50 reads the spherical aberration correction signal SA (N) stored in the built-in register and supplies it to the liquid crystal driver 4. By executing step S3, the liquid crystal driver 4 generates a liquid crystal drive potential CV having a potential corresponding to the value of the spherical aberration correction signal SA (N) and applies it to the liquid crystal panel 25. Therefore, at this time, when the liquid crystal panel 25 is irradiated with the laser beam, as shown in FIG. 2, the light transmitted through the region covered with the annular transparent electrode E2 and the light transmitted through the other regions In addition, a phase difference is generated according to the spherical aberration correction signal SA (N). Thereby, provisional correction of spherical aberration is performed.
[0050]
In the next step S4, the control circuit 50 determines whether or not the optical disk 40 has made one rotation based on the rotation signal RT supplied from the spindle motor 30. This determination is repeated until the optical disk 40 rotates once. If it is determined in step S4 that the optical disk 40 has made one rotation, the control circuit 50 captures the RF signal as RF (N) in step S5. Next, in step S6, the control circuit 50 determines whether or not the value of N is “4”. When it is determined in this step that N is not 4, the process proceeds to step S7, the control circuit 50 sets N = N + 1, returns to step S3, and reads the spherical aberration correction signal SA (N) stored in the built-in register. put out. Thereafter, the operations from step S3 to S7 are repeated. During this time, every time a series of operations are performed, spherical aberration correction by the liquid crystal panel 25 is performed while updating the correction amount, for example, from SA (1) to SA (4) four times. The values of the spherical aberration correction signals SA (1), SA (2), SA (3), and SA (4) as the correction amount are desirably values in a region where the change in the RF level is large. For example, assuming that the maximum correction amount neighborhood value is 2 points and the minimum correction amount neighborhood value is 2 points, when the maximum correction amount is divided into 16 stages, SA (1) is for one stage and SA (2) is for two stages. , SA (3) corresponds to 15 steps, and SA (4) corresponds to 16 steps.
[0051]
Next, when the control circuit 50 determines in step S6 that the value of N is “4”, the process proceeds to step S8. In step S8, the control circuit 50 performs each step when correction is performed using four types of spherical aberration correction amounts corresponding to the spherical aberration correction signals SA (1) to SA (4) and the respective spherical aberration correction amounts. An approximation curve is calculated using the data of the RF signals RF (1) to RF (4) captured every time as sampling data, and an optimum spherical correction amount SABEST that becomes the maximum RF signal level RFMAX in the approximation curve is obtained. In the next step S9, the control circuit 50 supplies a signal representing the optimum spherical aberration correction amount SABEST to the liquid crystal driver 4 as a final spherical aberration correction signal.
[0052]
That is, by executing step S9, the optimum spherical aberration correction amount SABEST is set as the final spherical aberration correction amount, and the phase difference with respect to the region covered with the transparent electrode E2 shown in FIG. The liquid crystal panel 25 is driven to provide With this driving, final spherical aberration correction is performed. After step S9 is completed, the control circuit 50 exits from this spherical aberration correction subroutine and returns to the execution of the main routine. By the above routine, it becomes possible to accurately detect and correct the optimum spherical aberration correction amount in a short search time.
[0053]
In the operation shown in FIG. 5, the spherical aberration correction signal SA is read and adjusted four times, but the number of adjustments is not limited to four. In this embodiment, various processes are performed using the amplitude level of the RF signal. Instead of the amplitude level of the RF signal, the tracking error signal amplitude or the servo gain of the tracking servo may be used. Good.
[0054]
In FIG. 2, only one annular transparent electrode E2 is formed on the liquid crystal layer CL of the liquid crystal panel 25, but a plurality of annular transparent electrodes may be formed concentrically. Good. In other words, since the degree of spherical aberration is different between the outer peripheral area and the inner peripheral area of the beam spot, a phase difference corresponding to the degree is given to each area so that the spherical aberration can be corrected more finely. is there. At this time, the potential to be applied to each of the plurality of annular transparent electrodes is weighted according to the spherical aberration pattern.
[0055]
Hereinafter, a second embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 6 shows a configuration of an optical pickup device as a second embodiment of the present invention. In FIG. 6, a pickup 20 irradiates an optical disc 40 as an optical recording medium rotated by a spindle motor 30 with a read beam light and receives the reflected light. At this time, the spindle motor 30 generates a rotation signal RT every time the optical disk 40 is rotated once, and supplies the rotation signal RT to the control circuit 50. The pickup 20 receives the reflected light when the optical disc 40 is irradiated with the reading beam light, and converts the light into an electric signal to the focus error generation circuit 1, the tracking error generation circuit 2, and the RF signal generation circuit 3. Supply each.
[0056]
The pickup 20 includes a laser generating element 21, a collimating lens 22, a beam splitter 23, a λ / 4 plate 24, a beam expander 35, a beam expander actuator 34, an objective lens 26, a focusing tracking actuator 27, a condensing lens 28, and a cylindrical. The lens 29 and the photodetector 31 are included. The laser generating element 21 generates laser beam light having a predetermined optical power. Such laser beam light is incident on a beam expander 35 provided to correct a spherical aberration associated with a thickness error of the transmission substrate of the optical disc 40.
[0057]
The beam expander 35 is a beam expansion type relay lens configured by a pair of a concave lens 33 and a convex lens 32, for example. Usually, it is comprised so that the parallel light which expanded the beam diameter with respect to incident parallel light may be radiate | emitted. By changing the lens interval between the concave lens 33 and the convex lens 32, light incident on the objective lens 26 can be converted into divergent light or focused light, and spherical aberration can be generated by the objective lens 26. With this operation, the beam expander 35 can function as a correction unit that corrects spherical aberration due to variations in the transmission substrate thickness of the optical disc 40. In this case, since the beam expander 35 and the objective lens 26 have a small influence on the performance of generating spherical aberration due to the relative displacement, the adjustment to be incorporated into the optical pickup device can be performed relatively easily.
[0058]
The objective lens 26 condenses the laser beam light supplied from the beam expander 35 on a recording track formed on the recording surface of the optical disc 40 as reading beam light. With respect to focusing, the focusing tracking actuator 27 moves the objective lens 26 in a direction perpendicular to the recording surface of the optical disc 40, that is, on a so-called focus adjustment orbit, by an amount corresponding to the focus drive signal F supplied via the servo loop switch 5. Let me. For tracking, the focusing tracking actuator 27 swings the optical axis of the objective lens 24 in the disc radial direction of the optical disc 40 by the amount corresponding to the tracking drive signal T supplied via the servo loop switch 6.
[0059]
Here, the reflected light obtained when the read beam light is irradiated onto the recording track of the optical disc 40 is transmitted through the objective lens 26, the beam expander 35 and the λ / 4 plate 24, and the direction is changed by the beam splitter 23. The light receiving surface of the photodetector 31 is irradiated through the condenser lens 28 and the cylindrical lens 29. The photodetector 31 has a light receiving surface as shown in FIG.
[0060]
As shown in FIG. 3, the photodetector 31 includes four independent light receiving elements A to D arranged as shown in the figure with respect to the track direction. Each of the light receiving elements A to D receives the reflected light from the optical disc 40 and converts it into an electric signal, and outputs it as photoelectric conversion signals RA to RD, respectively. The focus error generation circuit 1 obtains the output sum of the light receiving elements arranged diagonally from each other among the light receiving elements A to D in the photodetector 31, and subtracts the difference value between them as the focus error signal FE. 7 is supplied. That is, the focus error generation circuit 1
FE = (RA + RC)-(RB + RD)
The focus error signal FE is supplied to the subtractor 7. The subtracter 7 supplies the servo loop switch 5 with a focus error signal FE ′ obtained by subtracting the focus adjustment orbit position signal FP supplied from the control circuit 50 from the focus error signal FE. The servo loop switch 5 is turned on or off according to the focus servo switch signal FS supplied from the control circuit 50. For example, the servo loop switch 5 is turned off when a focus servo switch signal FS having a logic level “0” indicating focus servo off is supplied. On the other hand, when a focus servo switch signal FS having a logic level “1” indicating that the focus servo is on is supplied, the focus drive signal F corresponding to the focus error signal FE ′ is started to be supplied to the focusing tracking actuator 27. To do. That is, a so-called focus servo loop is formed by a system including the pickup 20, the focus error generation circuit 1, the subtractor 7, and the servo loop switch 5. By such a focus servo loop, the objective lens 26 is held at a position on the focus adjustment orbit according to the focus adjustment orbit position signal FP.
[0061]
The tracking error generation circuit 2 obtains the output sum of the light receiving elements that are adjacently arranged in the track direction among the light receiving elements A to D of the photodetector 31, and uses the difference value between the two as a tracking error signal. To supply. That is, the difference between (RA + RD) and (RB + RC) is obtained as a tracking error signal. The servo loop switch 6 is turned on or off according to the tracking servo switch signal TS supplied from the control circuit 50. For example, the servo loop switch 6 is turned on when a tracking servo switch signal TS having a logic level “1” indicating tracking servo ON is supplied, and the tracking drive signal T corresponding to the tracking error signal is focused tracking. Supply to the actuator 27 is started. On the other hand, when the tracking servo switch signal TS having the logic level “0” indicating the tracking servo OFF is supplied, it is turned off. At this time, the tracking drive signal T is not supplied to the focusing tracking actuator 27.
[0062]
The RF signal generation circuit 3 obtains an addition result obtained by adding the photoelectric conversion signals RA to RD to each other as an information read signal corresponding to the information data recorded on the optical disc 40, and obtains the result as an RF demodulation circuit 10 and a control circuit. 50 respectively. The RF demodulation circuit 10 reproduces information data by performing a predetermined demodulation process on the information read signal, and outputs this as RF data indicating reproduction information.
[0063]
FIG. 7 shows the change in the RF level of the information read signal when the spherical aberration is corrected by changing the lens interval of the beam expander 35 when spherical aberration remains in the optical pickup device shown in FIG. Show. In the figure, the horizontal axis indicates the amount of spherical aberration of the apparatus as a PV value, and the vertical axis indicates the RF level of the information signal. When the spherical aberration is 0, the RF level is maximum, but the amount of change in the RF level is extremely small in a region where the amount of aberration is equal to or less than the evaluation reference value of the optical characteristics. Well-known evaluation reference values are Rayleigh limits (maximum wavefront aberration is λ / 4 or less (λ is a light source wavelength)) or SD (Strear definition) (standard deviation of wavefront aberration is λ / 14 or less), and in this case, the focused beam can be determined as an almost ideal beam.
[0064]
In this embodiment, in order to detect the lens interval at the maximum RF level, for example, four sampling points (SP1 to SP4) for detecting the RF level with the spherical aberration correction amount in the region where the level change is large are set and calculated. The approximate curve L2 is calculated by a circuit, and the optimum lens interval SPBEST that gives the apex position on the approximate curve L2 is determined as the lens interval at the time of optimum aberration correction. In this case, the number of sampling points is not limited to four, and it is possible to calculate the approximate curve L2 if there are at least two points. The smaller the number of sampling points, the easier the calculation method and the simplification of the configuration of the arithmetic circuit. There is an effect that the time until the correction amount is derived can be shortened. Further, as the number of sampling points is increased, the accuracy of the approximate curve L2 increases, and a more accurate lens interval can be detected.
[0065]
Various approximation methods such as polynomial approximation or spline interpolation can be assumed for the approximate curve L2. An arithmetic circuit for calculating the approximate curve L2 and deriving the lens interval is a method of programming the function in a microcomputer, a method of incorporating a dedicated arithmetic function in a DSP (digital signal processor), or a method of realizing with an analog circuit, etc. There is.
[0066]
As a method for determining the sampling point, a method of storing a lens interval that is assumed in advance or an RF level to be sampled in advance and changing the lens interval to store the stored RF frequency There is a method of sampling the lens interval that has reached the level.
[0067]
In addition to the example in which the RF level as described above is used as a reference for evaluation, a tracking error level, jitter, or BER (bit error rate) may be used as a reference for evaluation.
[0068]
FIG. 8 shows an example of a specific procedure for determining the lens interval for spherical aberration correction in the present embodiment. A control circuit 50 as a control means performs control according to a main routine (not shown) in order to realize various recording / reproducing operations in the optical information reproducing apparatus. At this time, when the optical disc 40 is loaded into the optical information reproducing apparatus during execution of the main routine, the control circuit 50 proceeds to execution of a spherical aberration correction subroutine having the procedure as shown in FIG. The control circuit 50 stores the lens interval signals SP (1) to SP (4) corresponding to the lens intervals SP1 to SP4 at the above-described four sampling positions in the built-in register.
[0069]
First, in step S <b> 11, the control circuit 50 supplies a focus servo switch signal FS having a logic level “1” to the servo loop switch 5 in order to turn on the focus servo. In the next step S12, the control circuit 50 supplies a tracking servo switch signal TS of logic level “0” to the servo loop switch 6 in order to turn off the tracking servo. Also, 1 is stored in the variable N and initialized.
[0070]
In step S <b> 13, the control circuit 50 reads the lens interval signal SP (N) stored in the built-in register and supplies it to the beam expander drive actuator 34. By executing step S3, the beam expander drive actuator 34 drives the beam expander 35 so that the lens interval becomes an interval according to the value of the lens interval signal SP (N). As a result, non-parallel light is incident on the objective lens 26 and spherical aberration corresponding to the lens interval signal SP (N) is generated, so that the spherical aberration is temporarily corrected.
[0071]
Next, in step S14, the control circuit 50 repeatedly determines whether or not the optical disc 40 has made one revolution based on the rotation signal RT supplied from the spindle motor 30 until the optical disc 40 has made one revolution. In the next step S15, the control circuit 50 captures the level of the RF signal as RF (N). In the next step S16, the control circuit 50 determines whether or not the value of N is “4”. When it is determined in this step that N is not 4, the process proceeds to step S16, the control circuit 50 sets N = N + 1, returns to step S13, and reads the lens interval signal SP (N) stored in the built-in register. Temporary correction of spherical aberration is performed. Thereafter, the operations from steps S13 to S17 are repeatedly executed. During this time, every time a series of operations are performed, spherical aberration correction by the beam expander 35 is performed while updating the lens interval four times, corresponding to the lens interval signals SP (1) to SP (4), for example. Is called. At this time, the values of the lens interval signals SP (1), SP (2), SP (3), and SP (4) as the correction amount are preferably values in a region where the change in the RF level is large. For example, when the maximum lens interval neighborhood value is 2 points and the minimum lens interval neighborhood value is 2 points, and the signal magnitude corresponding to the maximum lens interval is divided into 16 levels, SP (1) is equivalent to 1 level and SP (2). Is equivalent to the lens interval for 2 steps, SP (3) for 15 steps, and SP (4) for 16 steps.
[0072]
When it is determined in step S16 that the value of N is “4”, the control circuit 50 proceeds to step S18, and the four types of lens intervals corresponding to the lens interval signals SP (1) to SP (4). The approximate curve L2 is calculated using SP1 to SP4 and the data of the RF signal levels RF1 to RF4 captured at each lens interval as sampling data, and the optimum lens interval SPBEST corresponding to the maximum RF signal level RFMAX in the approximate curve L2 is calculated. Ask for. In step S19, the control circuit 50 supplies the signal representing the optimum lens distance SPBEST to the beam expander drive actuator 34 as a lens distance signal for final spherical aberration correction. That is, by executing step S19, the lens interval corresponding to the optimum lens interval SPBEST is set as the final lens interval, and the objective lens 26 has spherical aberration corresponding to this lens interval, and the thickness of the transmission substrate of the optical disc It cancels out the spherical aberration caused by the error and finally corrects the spherical aberration. After step S19 ends, the control circuit 50 exits this spherical aberration correction subroutine and returns to the execution of the main routine.
[0073]
By the above routine, it becomes possible to accurately detect and correct the optimum spherical aberration correction amount in a short search time. In the operation shown in FIG. 8, the lens interval signal SP (N) is adjusted four times, but the number of adjustments is not limited to four. In this embodiment, various processes are performed using the amplitude level of the RF signal, but the tracking error signal amplitude or the servo gain of the tracking servo may be used instead of the amplitude level of the RF signal. .
[0074]
Further, in FIG. 6, the driving lens of the beam expander 35 is a concave lens 33, and the structure in which the small lens is movable allows the thrust and size of the beam expander driving actuator 34 to be configured to be relatively small. It has gained. The movable lens may be on the convex lens 32 side or both. The beam expander 35 is a magnifying optical system in the order of the concave lens 33 and the convex lens 32, but may be a reduction optical system in the order of the convex lens 32 and the concave lens 33.
[0075]
Further, the allowable value of the wavefront aberration (standard deviation) of the optical pickup device is λ / 14. However, as a factor for generating the wavefront aberration, in addition to the spherical aberration caused by the thickness error of the transmissive substrate, the optical property of the pickup 20 itself. This embodiment takes into account the wavefront aberration of parts, the aberration caused by the disc tilt, the aberration during defocusing caused by the focus offset that remains when the focus servo is applied to the reading of the optical disc 40, and the amount of each generated aberration. It is desirable that the allowable amount of spherical aberration is about 35 mλ.
[0076]
Specific examples thereof will be described below. When the NA (Numerical Aperture) of the objective lens is 0.85, the transmission substrate thickness of the ideal disk is 0.1 mm, and the beam expansion ratio of the beam expander 35 is 1.5 times, the substrate thickness deviation and focus FIG. 9 shows the calculation result of the wavefront aberration that occurs when there is an offset. That is, the horizontal axis indicates the substrate thickness deviation (μm), and the vertical axis indicates the wavefront aberration when the F (focus) offset (μm) is taken, as an rms value with the wavelength λ as a reference. From the figure, it can be seen that the amount of thickness deviation that allows a wavefront aberration of 35 mλ or less when the focus offset is 0 is about −3.5 to 3 μm.
[0077]
FIG. 10 shows the results of measuring changes in the RF maximum signal amplitude when reproducing RF random data recorded under the six types of recording conditions shown below. The horizontal axis indicates the wavefront aberration generated by the beam expander 35 during reproduction. The amount is converted into the equivalent of the substrate thickness deviation. The sample interval corresponds to a substrate thickness deviation of about 1.5 μm. (For example, the position of CG thickness error of 1 μm represents the case where reproduction is performed with the beam expander 35 generating a wavefront aberration equivalent to that generated when the substrate thickness is 1 μm thicker than the design.)
[0078]
Recording conditions
(1) Optimal recording power with no aberration and F offset (B0F0)
(2) Recording power + 20% deviation without aberration and F offset (B0F0)
(3) Recording power minus 20% with no aberration and F offset (B0F0)
(4) Aberration equivalent to thickness error of 7 μm transmissive substrate / F offset-Optimal recording power at 0.1 μm (B7F1)
(5) Aberration equivalent to thickness error of 7 μm transmission substrate, F offset-Recording power + 0.1% deviation at 0.1 μm (B7F1)
(6) Aberration equivalent to thickness error of 7 μm transmission substrate, F offset −20% deviation in recording power at 0.1 μm (B7F1)
[0079]
At this time, when the allowable thickness deviation is −3.5 to 3 μm as described above and the variation in thickness due to individual differences of the optical disk 40 is ± 2 μm, the spherical aberration allowable for the optical pickup device is −1 to 1.5 μm. This corresponds to a considerable thickness deviation. Further, if a margin corresponding to a thickness deviation of ± 0.5 μm is taken as a control position error of the beam expander 35, an allowable amount of adjustment error of the beam expander 35 is −1 to 0.5 μm.
[0080]
At this time, as shown in the figure, for the data of the above six types of recording conditions, the middle point of the sample point where the amplitude first falls by 3% or more from the peak amplitude on both sides of the sample point representing the peak amplitude is plotted as a circle, △ plots the midpoints of sample points where the amplitude drops 5% or more at the beginning of the peak amplitude on both sides of the sample point, and the sample points whose amplitude falls 10% or more at the beginning of the peak amplitude on both sides of the sample point representing the peak amplitude. When □ plots the middle point, the ○ plot may deviate from the allowable adjustment error of the beam expander 35 minus 1 to 0.5 μm, but other Δ plots and □ plots may be within the allowable range. I understand. In other words, it is desirable that the RF level to be sampled be 5% or more lower than the peak amplitude. In this case, the beam expander 35 can be adjusted more accurately regardless of the recording condition of the reproduction data.
[0081]
Next, FIG. 11 shows the result of measuring the change in the maximum RF signal amplitude when the RF random data recorded under the above six recording conditions is reproduced with the focus offset remaining at +0.14 μm (focus offset adjustment). (Assuming adjusting beam expander spacing before). Similarly, △ plots the midpoint of sample points where the amplitude drops 5% or more at the beginning of the peak amplitude on both sides of the sample point representing the peak amplitude, and 10% or more of the amplitude at the beginning of the peak amplitude on both sides of the sample point representing the peak amplitude When plotting the midpoint of falling sample points, □ plots may deviate from the allowable adjustment error of the beam expander 35 minus 1 to 0.5 μm, but other □ plots are within the acceptable range. I understand that. In other words, in a state where the focus offset remains, it is desirable that the RF level to be sampled be 10% or more lower than the peak amplitude. In this case, the beam expander 35 can be adjusted more accurately regardless of the recording condition of the reproduction data. Is possible.
[0082]
Hereinafter, a third embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 12 shows an optical pickup device having the same configuration as that of the embodiment shown in FIG. 6 as the present embodiment. When the spherical aberration remains in the optical pickup device, the lens interval of the beam expander 35 is changed. The change in the RF level when spherical aberration is corrected is shown. In FIG. 12, as in FIG. 7, the horizontal axis represents the amount of spherical aberration of the device, and the vertical axis represents the RF level of the information signal. When the spherical aberration is 0, the RF level is maximum, but the amount of change in the RF level is extremely small in a region where the amount of aberration is equal to or less than the evaluation reference value of the optical characteristics. Well-known evaluation reference values are Rayleigh limit (maximum wavefront aberration is λ / 4 or less (λ is a light source wavelength)) or SD (Steller Definition) (wavefront aberration) as described above. In this case, the focused beam can be determined as an almost ideal beam.
[0083]
In the present embodiment, in order to detect the lens interval when the RF level is maximum, the lens interval is first sent to the lens interval SP1 near the set minimum position within the movable range. If the RF level at this time is P, the lens interval SP2 at which the RF level becomes P is detected again by gradually widening the lens interval. The lens interval SP1 and the lens interval SP2 are taken out of the range of λ / 4 by the Rayleigh limit described above, and the lens interval becomes λ / 2 or more. The lens interval of (SP1 + SP2) / 2 is determined as the optimum lens interval SPBEST at the time of optimum aberration correction. According to this method, the midpoint between the two sampling points is the optimum lens interval SPBEST, and the arithmetic circuit becomes very simple, and the circuit scale can be reduced.
[0084]
The above-described method is an example in which the lens interval SP1 is a predetermined default value. However, the method is to detect the lens intervals SP1 and SP2 at which the RF level P is set to the RF level P as the default value. But you can. In this case, the lens interval can be accurately detected even if the detection sensitivity of the RF level varies due to the individual difference of the apparatus.
[0085]
Not only the RF level may be used as a reference for evaluation, but also a tracking error level, jitter, or BER (bit error rate) may be used as a reference for evaluation.
[0086]
FIG. 13 shows an example of a specific procedure for determining the lens interval in this embodiment. The control circuit 50 performs control according to an in-routine that is not shown in order to realize various recording / reproducing operations in the optical pickup device. At this time, when the optical disc 40 is loaded into the optical pickup device during the execution of the main routine, the control circuit 50 has a procedure as shown in FIG. 13 and executes the spherical aberration correction subroutine by the beam expander 35. Move on.
[0087]
In FIG. 13, first, in step S <b> 21, the control circuit 50 supplies a focus servo switch signal FS having a logic level “1” to the servo loop switch 5 in order to turn on the focus servo. In step S22, the control circuit 50 supplies the servo loop switch 6 with a tracking servo switch signal TS having a logic level “0” in order to turn off the tracking servo. Also, N = 1 is initialized.
[0088]
In step S23, the control circuit 50 causes the beam expander drive actuator 34 to output a drive signal so that the lens interval of the beam expander 35 becomes an interval corresponding to the value of the lens interval signal SP (N). By executing step S23, non-parallel light enters the objective lens 26, and spherical aberration corresponding to the lens interval signal SP (N) occurs. Thereby, provisional correction of spherical aberration is performed. In the next step S24, the control circuit 50 repeatedly determines whether or not the optical disc 40 has made one revolution based on the rotation signal RT supplied from the spindle motor 30 until the optical disc 40 has made one revolution. In the next step S25, the control circuit 50 captures the level of the RF signal as RF (N). In the next step S26, the control circuit 50 determines whether or not the value of RF (N) is a predetermined value P. When it is determined in this step that RF (N) is not P, the process proceeds to step S27, and the control circuit 50 sets N = N + 1 and returns to step S23. In step S23, the lens interval signal SP (N) stored in the built-in register is read and sampled. Thereafter, the operations from Steps S23 to S27 as described above are repeatedly executed.
[0089]
If it is determined in step S26 that RF (N) = P, the process proceeds to step S28, and the control circuit 50 determines whether or not the value of RF (N) is P for the first time. When it is determined in step S28 that the value of RF (N) is P for the first time, the process proceeds to step S29, where the lens interval of SP (N) is stored as SP1, and in step S30, the control circuit 50 further determines N. = N + 1, the lens interval signal SP (N) stored in the built-in register is read back to the execution of step S23, and the operations from steps S23 to S27 as described above are repeatedly executed.
[0090]
When it is determined in step S28 that the value of RF (N) is P for the second time, the control circuit 50 proceeds to step S31 and stores the lens interval of SP (N) as SP2. In the next step S32, the optimum lens interval SPBEST = (SP1 + SP2) / 2 is obtained. In step S33, the control circuit 50 supplies the optimum lens interval signal SPBEST to the beam expander drive actuator 34 as a lens interval signal for final spherical aberration correction. That is, by executing step S33, the lens interval corresponding to the optimum lens interval signal SPBEST is set as the final lens interval, and the objective lens 26 has spherical aberration corresponding to this lens interval, and the thickness of the transmission substrate of the optical disc The final spherical aberration correction is made by canceling out the spherical aberration caused by this error. After step S33, the control circuit 50 exits from this spherical aberration correction subroutine and returns to the execution of the main routine. The routine described above makes it possible to accurately detect and correct the optimal spherical aberration correction amount in a short search time.
[0091]
In the operation shown in FIG. 13, the lens interval signal SP is adjusted between the minimum interval and the maximum interval, but the number of adjustments is, for example, 16 so that the lens interval of the beam expander can be set. The SP1 and SP2 may be searched within the same number of times from the minimum interval to the maximum interval. In this case, since the number of searches is limited, the spherical aberration correction subroutine can be exited within that number, and the time required for spherical aberration correction can be shortened.
[0092]
In this embodiment, various processes are performed using the amplitude level of the RF signal, but the tracking error signal amplitude or the servo gain of the tracking servo may be used instead of the amplitude level of the RF signal. .
[0093]
Furthermore, in each of the above-described embodiments, as shown in FIGS. 4, 7, and 12, an evaluation value at which a peak occurs like the amplitude level of the RF signal, and the peak position is made to correspond to the optimum correction amount. However, the bottom position can be made to correspond to the optimum correction amount by using the evaluation value at which the bottom is generated.
[0094]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the amount of spherical aberration generated from the correcting means is in the range where the PV value is 1/4 or more of the wavelength λ or the standard deviation is 1/14 or more of the wavelength λ. Therefore, as a reference signal obtained corresponding to these spherical aberration amounts, a portion where the change in the evaluation value of the reference signal is highly sensitive to the change in the spherical aberration amount can be used.
[0095]
Therefore, the optimal aberration correction amount calculated by numerical calculation using the reference signal evaluation value obtained for each spherical aberration amount can be specified without being affected by noise, disturbance, etc. Thus, spherical aberration correction can be performed with a more accurate optimum aberration correction amount in a short time.
[0096]
Further, according to the present invention, even when the peak or bottom is not clear in the actual evaluation value of the reference signal, the virtual peak or bottom can be uniquely identified, so that the optimum aberration correction amount is uniquely determined. Can do.
[0097]
Further, according to the present invention, since the approximate curve is a polynomial approximate curve, the arithmetic expression becomes relatively simple, and the arithmetic circuit scale or the arithmetic software can be realized with a comparatively small volume.
[0098]
Further, according to the present invention, the spherical aberration correcting means generates two different amounts of spherical aberration, and each spherical aberration amount has a substantially equal evaluation value of the reference signal obtained, and the numerical calculation is two different. It is an average value calculation of the amount of spherical aberration, and the optimum aberration correction amount is an average value of two different amounts of spherical aberration, whereby an accurate optimum aberration correction amount can be detected.
[0099]
According to the invention, the correcting means generates a first amount of spherical aberration, and generates a second spherical aberration amount that provides an evaluation value substantially equal to the evaluation value of the reference signal obtained at that time, It is possible to calculate an average value of two spherical aberration amounts as a numerical calculation, and to detect an accurate optimum aberration correction amount as the average value.
[0100]
In addition, according to the present invention, a desired amount of spherical aberration can be generated immediately without mechanical movement, so that the difference amount can be managed accurately.
[0101]
Further, according to the present invention, the beam expander as the correction means is less affected by the relative positional deviation with respect to the lens used for irradiating the recording surface of the optical recording medium with the light beam, so that it is incorporated into the optical pickup device. Can be performed relatively easily.
[0102]
Further, according to the present invention, the correction of the spherical aberration by the correction means can be performed twice with respect to the irradiation light and the reflected light, and each spherical aberration amount is corrected corresponding to twice the spherical aberration amount. It can be carried out.
[0103]
Further, according to the present invention, the first and second amounts of spherical aberration are generated so as to be 5% or more smaller than the peak amplitude, the evaluation values of the reference signals are made substantially equal, and the optimum aberration correction amount is averaged. It can be calculated by value calculation and correct correction can be performed.
[0104]
Further, according to the present invention, the first and second amounts of spherical aberration are generated so as to be 10% or more smaller than the peak amplitude, the evaluation values of the reference signals are made substantially equal, and the optimum aberration is calculated by calculating the average value. Accurate correction can be performed by accurately calculating the correction amount.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a schematic configuration of an optical pickup device as a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a structure of a liquid crystal panel 25 used as aberration correction means in the embodiment of FIG.
3 is a view showing a structure of a light receiving surface of the photodetector 31 in FIG. 1. FIG.
4 is a graph showing the relationship between the amount of spherical aberration and the RF level in the embodiment of FIG.
FIG. 5 is a flowchart showing an operation procedure of a spherical aberration correction subroutine in the embodiment of FIG. 1;
FIG. 6 is a block diagram showing a schematic configuration of an optical pickup device as a second embodiment of the invention.
7 is a graph showing the relationship between the amount of spherical aberration and the RF level in the embodiment of FIG.
FIG. 8 is a flowchart showing an operation procedure of a spherical aberration correction subroutine using the beam expander 35 as aberration correction means in the embodiment of FIG. 6;
FIG. 9 is a graph showing a calculation result of wavefront aberration that occurs when there is a substrate thickness shift and a focus offset.
FIG. 10 is a graph showing a result of measuring a change in RF maximum signal amplitude when RF random data recorded under six types of recording conditions is reproduced.
FIG. 11 is a graph showing a result of measuring a change in RF maximum signal amplitude when RF random data recorded under six types of recording conditions is reproduced with a focus offset remaining at +0.14 μm.
FIG. 12 is a graph showing the relationship between the amount of spherical aberration and the RF level in the third embodiment of the present invention.
13 is a flowchart showing an operation procedure of a spherical aberration correction subroutine using the beam expander 35 based on the relationship of FIG.
[Explanation of symbols]
1 Focus error generation circuit
2 Tracking error generation circuit
3 RF signal generation circuit
4 LCD driver
5 Focus servo switch
6 Tracking servo switch
7 Subtractor
10 RF signal demodulation circuit
20 pickup
21 Laser generator
22 Collimating lens
23 Beam splitter
24 λ / 4 plate
25 LCD panel
26 Objective lens
27 Focusing tracking actuator
28 Condensing lens
29 Cylindrical lens
30 spindle motor
31 Photodetector
32 Convex lens
33 concave lens
34 Beam expander drive actuator
35 beam expander
40 Optical disc
50 Control circuit

Claims (10)

集光されたビーム光を光学記録媒体の記録面に照射し、該記録面からの反射光量によって記録情報の読取りを行う際に、光学系に生じる球面収差を相殺する球面収差を発生させて補正する補正手段を具備する光ピックアップ装置において、
前記補正手段は、少なくとも2つ以上の異なる量で、光学記録媒体の記録面上での集光スポットのもつ球面収差量がP−V値で波長λの1/4以上、あるいは標準偏差が波長λの1/14以上となる範囲の球面収差を発生可能であり、
前記補正手段に該2つ以上の異なる量で球面収差を発生させ、各球面収差量で補正する場合の反射光量を受光して得られるレファレンス信号の評価値に基づく数値演算で最適収差補正量を計算し、該最適収差補正量で前記補正手段が補正を行うように制御する制御手段を含むことを特徴とする光ピックアップ装置。
When the focused light beam is irradiated onto the recording surface of an optical recording medium and the recorded information is read by the amount of light reflected from the recording surface, spherical aberration that cancels out the spherical aberration that occurs in the optical system is generated and corrected. In an optical pickup device comprising a correcting means for
The correction means has at least two or more different amounts, and the spherical aberration amount of the condensing spot on the recording surface of the optical recording medium is a PV value of 1/4 or more of the wavelength λ, or the standard deviation is the wavelength. Spherical aberration in the range of 1/14 or more of λ can be generated,
The correction means generates a spherical aberration with the two or more different amounts, and the optimal aberration correction amount is calculated by numerical calculation based on the evaluation value of the reference signal obtained by receiving the reflected light amount when correcting with each spherical aberration amount. An optical pick-up apparatus comprising control means for calculating and controlling the correction means to perform correction with the optimum aberration correction amount.
前記制御手段は、前記数値演算で、前記2つ以上の異なる量で発生させる球面収差と、各球面収差に対する前記評価値とから近似曲線を計算し、該近似曲線のピークあるいはボトム位置を前記最適収差補正量とすることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。The control means calculates an approximate curve from the spherical aberration generated by the two or more different amounts and the evaluation value for each spherical aberration in the numerical calculation, and sets the peak or bottom position of the approximate curve to the optimum position. 2. The optical pickup device according to claim 1, wherein an aberration correction amount is used. 前記近似曲線は、多項式近似曲線であることを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。The optical pickup device according to claim 2, wherein the approximate curve is a polynomial approximate curve. 前記制御手段は、
前記補正手段に、2つの異なる量の球面収差を、P−V値で波長λの1/2以上離れ、かつ各球面収差に対する前記評価値がほぼ等しくなるように発生させ、
前記数値演算は、前記2つの球面収差量についての平均値演算であり、
前記最適収差補正量として、該平均値演算によって得られる平均値を用いることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
The control means includes
Causing the correcting means to generate two different amounts of spherical aberration such that the evaluation values for the spherical aberrations are approximately equal to each other with a P-V value that is at least ½ of the wavelength λ.
The numerical calculation is an average value calculation for the two spherical aberration amounts,
2. The optical pickup device according to claim 1, wherein an average value obtained by the average value calculation is used as the optimum aberration correction amount.
前記制御手段は、
前記補正手段に、第1の量の球面収差を発生させ、さらにそのときに得られるレファレンス信号の評価値とほぼ等しい評価値となるレファレンス信号が得られ、該第1の量の球面収差とP−V値で波長λの1/2以上離れる第2の球面収差を発生させ、
前記数値演算は、第1および第2の量の球面収差についての平均値演算であり、
前記最適収差補正量として、該平均値演算によって得られる平均値を用いることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
The control means includes
The correction means generates a first amount of spherical aberration, and further obtains a reference signal having an evaluation value substantially equal to the evaluation value of the reference signal obtained at that time. Generating a second spherical aberration with a −V value that is 1/2 or more of the wavelength λ,
The numerical computation is an average computation for the first and second quantities of spherical aberration,
2. The optical pickup device according to claim 1, wherein an average value obtained by the average value calculation is used as the optimum aberration correction amount.
前記補正手段は、
複屈折特性を有する液晶が充填された液晶層上に円環状の透明電極が形成されている液晶パネルと、
前記2以上の異なる量の球面収差に対応する電位を該透明電極に印加する液晶駆動回路とを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
The correction means includes
A liquid crystal panel in which an annular transparent electrode is formed on a liquid crystal layer filled with liquid crystal having birefringence characteristics;
The optical pickup device according to claim 1, further comprising a liquid crystal driving circuit that applies a potential corresponding to the two or more different amounts of spherical aberration to the transparent electrode.
前記補正手段は、1組のレンズを含むビームエキスパンダであり、該1組のレンズのレンズ間隔を変えることによって、前記球面収差を発生可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ピックアップ装置。The said correction | amendment means is a beam expander containing 1 set of lenses, The said spherical aberration can be generated by changing the lens space | interval of this 1 set of lenses, The any one of Claims 1-5 characterized by the above-mentioned. An optical pickup device according to claim 1. 前記補正手段は、前記光学記録媒体の記録面に照射されるビーム光と、該記録面からの反射光とが透過する光路に配置されることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。2. The optical pickup device according to claim 1, wherein the correcting means is disposed in an optical path through which the beam light irradiated onto the recording surface of the optical recording medium and the reflected light from the recording surface are transmitted. 前記制御手段は、
前記補正手段に、第1の量の球面収差を発生させ、さらにそのときに得られるレファレンス信号の評価値とほぼ等しい評価値となるレファレンス信号が得られるように第2の量の球面収差を発生させ、
前記数値演算は、第1および第2の量の球面収差についての平均値演算であり、
前記最適収差補正量として、該平均値演算によって得られる平均値を用い、
第1および第2の量は最大信号振幅より5%以上小さいことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
The control means includes
The correction means generates a first amount of spherical aberration, and further generates a second amount of spherical aberration so as to obtain a reference signal having an evaluation value substantially equal to the evaluation value of the reference signal obtained at that time. Let
The numerical computation is an average computation for the first and second quantities of spherical aberration,
Using the average value obtained by the average value calculation as the optimal aberration correction amount,
2. The optical pickup device according to claim 1, wherein the first and second quantities are 5% or more smaller than the maximum signal amplitude.
前記制御手段は、フォーカスオフセットを調整する前の段階にて、
前記補正手段に、第1の量の球面収差を発生させ、さらにそのときに得られるレファレンス信号の評価値とほぼ等しい評価値となるレファレンス信号が得られるように第2の量の球面収差を発生させ、
前記数値演算は、第1および第2の量の球面収差についての平均値演算であり、
前記最適収差補正量として、該平均値演算によって得られる平均値を用い、
第1および第2の量は最大信号振幅より10%以上小さいことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
The control means is a stage before adjusting the focus offset,
The correction means generates a first amount of spherical aberration, and further generates a second amount of spherical aberration so as to obtain a reference signal having an evaluation value substantially equal to the evaluation value of the reference signal obtained at that time. Let
The numerical computation is an average computation for the first and second quantities of spherical aberration,
Using the average value obtained by the average value calculation as the optimal aberration correction amount,
2. The optical pickup device according to claim 1, wherein the first and second quantities are 10% or more smaller than the maximum signal amplitude.
JP2003010093A 2002-06-21 2003-01-17 Optical pickup device Expired - Lifetime JP4037768B2 (en)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003010093A JP4037768B2 (en) 2002-06-21 2003-01-17 Optical pickup device
CNB038175746A CN1320538C (en) 2002-06-21 2003-06-20 Optical pickup spherical aberration compensating method, optical pickup spherical aberration focus offset compensating method, and optical pickup device
US10/517,245 US7715286B2 (en) 2002-06-21 2003-06-20 Optical pickup spherical aberration compensating method, optical pickup spherical aberration focus offset compensating method, and optical pickup device
PCT/JP2003/007864 WO2004001731A1 (en) 2002-06-21 2003-06-20 Optical pickup spherical aberration compensating method, optical pickup spherical aberration focus offset compensating method, and optical pickup device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002182029 2002-06-21
JP2003010093A JP4037768B2 (en) 2002-06-21 2003-01-17 Optical pickup device

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004079149A true JP2004079149A (en) 2004-03-11
JP4037768B2 JP4037768B2 (en) 2008-01-23

Family

ID=32032629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003010093A Expired - Lifetime JP4037768B2 (en) 2002-06-21 2003-01-17 Optical pickup device

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4037768B2 (en)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005317052A (en) * 2004-04-26 2005-11-10 Victor Co Of Japan Ltd Optical information recording and reproducing apparatus
WO2008116960A2 (en) * 2007-03-28 2008-10-02 Universidade De Santiago De Compostela Adaptive method for measuring and compensating optical abberations and device for practical use thereof

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005317052A (en) * 2004-04-26 2005-11-10 Victor Co Of Japan Ltd Optical information recording and reproducing apparatus
WO2008116960A2 (en) * 2007-03-28 2008-10-02 Universidade De Santiago De Compostela Adaptive method for measuring and compensating optical abberations and device for practical use thereof
WO2008116960A3 (en) * 2007-03-28 2008-11-13 Univ Santiago Compostela Adaptive method for measuring and compensating optical abberations and device for practical use thereof
ES2308917A1 (en) * 2007-03-28 2008-12-01 Universidad De Santiago De Compostela Adaptive method for measuring and compensating optical abberations and device for practical use thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP4037768B2 (en) 2008-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3775965B2 (en) Optical information reproducing device
JP2000182254A (en) Pickup device
JP3545181B2 (en) Optical information recording / reproducing device
JP2003123282A (en) Focal point adjusting method and optical pickup device
US6738332B2 (en) Optical information recording and reproducing apparatus
US7715286B2 (en) Optical pickup spherical aberration compensating method, optical pickup spherical aberration focus offset compensating method, and optical pickup device
US6295256B1 (en) Focusing bias adjusting apparatus and method in optical recording medium playing apparatus
JP3724999B2 (en) Optical information reproducing device
JP4551872B2 (en) Optical disk device
JP4037768B2 (en) Optical pickup device
JP4112331B2 (en) Optical pickup spherical aberration focusing deviation compensation method and optical pickup device
JP4781601B2 (en) Optical pickup device and manufacturing method thereof
JP4412870B2 (en) Optical recording / reproducing device
US7251203B2 (en) Optical disc drive apparatus, information reproducing or recording method
JP2001067701A (en) Optical head, recording/reproducing device and optical head drive method
JP2002190125A (en) Optical head device, optical information recording/ reproducing apparatus, method for detecting aberration, and method of adjusting optical head device
JP4345572B2 (en) Optical pickup and recording / reproducing apparatus using the same
KR101000772B1 (en) Optical disk apparatus
JP4000680B2 (en) Optical disk device
JP4215765B2 (en) Optical disc apparatus and tilt control method
JP4520906B2 (en) Tangential tilt detection device and optical disc device
JP5054533B2 (en) Optical head and optical disk apparatus
JP2006099844A (en) Optical head apparatus and optical disk apparatus
JP2008192255A (en) Optical disk drive
JP2006221756A (en) Optical pickup device and optical disk drive device comprising the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070405

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4037768

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131109

Year of fee payment: 6

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term