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JP2004074046A - 嫌気処理用濾材及び汚水中の窒素除去方法 - Google Patents

嫌気処理用濾材及び汚水中の窒素除去方法 Download PDF

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JP2004074046A
JP2004074046A JP2002239340A JP2002239340A JP2004074046A JP 2004074046 A JP2004074046 A JP 2004074046A JP 2002239340 A JP2002239340 A JP 2002239340A JP 2002239340 A JP2002239340 A JP 2002239340A JP 2004074046 A JP2004074046 A JP 2004074046A
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JP
Japan
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anaerobic
sewage
anaerobic treatment
filtering medium
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JP2002239340A
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Tomio Hatta
八田 富夫
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BEST TECH KK
Original Assignee
BEST TECH KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

【課題】合併浄化槽に適用される嫌気処理用濾材及び汚水中の窒素除去方法に於て、嫌気性菌を多量に保持できると共に、汚水中の固形物や保持された嫌気性菌等に依り閉塞されない様にする。
【解決手段】嫌気性微生物に依る汚水の処理装置の内部に不規則に充填され、汚水中の固形物を補足して保持する嫌気処理用濾材に於て、連続気泡体に依り厚さが5〜50mm、内径が30〜150mm、長さが30〜200mmの略筒形に形成されている。この様な嫌気処理用濾材を用いて汚水中の窒素を除去する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば合併浄化槽に適用される嫌気処理用濾材及びこれを用いた汚水中の窒素除去方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、比較的小規模の合併浄化槽に於ては、一般的に、嫌気処理槽前段(第1室)には、平面網状円筒や骨格球状体の嫌気処理用濾材が使用されていると共に、嫌気処理槽後段(第2室)には、平面網状円筒や骨格球状体の他に立体網状円筒等の嫌気処理用濾材が使用されている。
又、この様な合併浄化槽に於ては、嫌気性処理に引き続いて、接触曝気槽や生物濾過槽や担体流動曝気槽等に依り好気処理が行われてBODの除去と同時にアンモニア化合物の硝化が行われ、好気処理水の一部が嫌気処理部に循環返送される事に依って他の有機物との共存で窒素化合物の脱窒素が期待できる構造となっている。
【数1】
Figure 2004074046
ところが、硝化反応速度は、硝化菌の量に比例すると共に、脱窒素反応速度は、嫌気性菌の量に比例する為に、各処理槽内にいかに多くの菌数を保持するかが反応効率に大きく影響する事になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、従来から一般的に使用されている嫌気処理用濾材では、嫌気性菌を有効に保持する事が難しく、浄化槽へ流入する汚水自身が持つ溶存酸素と好気処理過程から循環返送される汚水中の溶存酸素の為に、特に嫌気処理の前段では、溶存酸素濃度が約0.1mg/Lと高くなって完全な嫌気状態を確保する事ができず、上記脱窒素反応が殆ど期待できなかった。
この為に、特に嫌気処理槽前段(第1室)で嫌気性菌を多量に保持できると共に、汚水中の固形物や保持された嫌気性菌等に依る閉塞がない嫌気処理用濾材の開発が望まれていた。
本発明は、叙上の問題点に鑑み、これを解消する為に創案されたもので、その課題とする処は、嫌気性菌を多量に保持させると共に、汚水中の固形物や保持された嫌気性菌等に依る閉塞がない様にした嫌気処理用濾材を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の嫌気処理用濾材は、基本的には、嫌気性微生物に依る汚水の処理装置の内部に不規則に充填され、汚水中の固形物を補足して保持する嫌気処理用濾材に於て、連続気泡体に依り厚さが5〜50mm、内径が30〜150mm、長さが30〜200mmの略筒形に形成されている事に特徴が存する。
【0005】
嫌気処理槽前段(第1室)内に、嫌気処理用濾材を充填して嫌気性菌を多量に保持するには、嫌気性処理用濾材のサイズをできるだけ小さくして固形物の捕捉量を増加させれば良いが、この場合には、有機物に消費される溶存酸素量が増えて還元電位が高くなり、完全な嫌気状態となるものの、濾床は早期に閉塞して汚水が濾材内を通過できなくなる。
そこで、本発明は、最適なイオン拡散能力を持つ連続気泡体を選択して、円筒形や円筒球形等の略筒状に形成して嫌気処理用濾材とし、とりわけ厚さを5〜50mm、内径を30〜150mm、長さを30〜200mmにしたので、嫌気性菌の保持量を高く維持できると共に、汚水中の固形物や保持された嫌気性菌等に依って閉塞を発生する事がない。
【0006】
連続気泡体に依り略筒形に形成された濾材本体の気泡の大きさは、1インチ当たり10〜40個(10〜40ppi)にされているのが好ましい。この様にすれば、嫌気性菌を効果的に保持できると共に、汚水中の固形物や保持された嫌気性菌等に依り閉塞される事が少なくなる。
【0007】
連続気泡体に依り略筒形に形成された濾材本体は、その形状を維持する為の網状骨格体を備えているのが好ましい。この様にすれば、網状骨格体に依り濾材本体がその外側又は内側から保形される。この為に、濾材本体が変形される事に依り濾過作用が低減する事がない。
【0008】
本発明の嫌気処理用濾材は、汚水中の窒素の除去方法に用いる事ができる。この様にすれば、嫌気処理用濾材に依り汚水中の窒素を効果的に除去する事ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一例に係る嫌気処理用濾材を示す斜視図。図2は、上半分を断面して示す図1の側面図である。
【0010】
嫌気処理用濾材1は、濾材本体2と網状骨格体3とからその主要部が構成されて居り、嫌気性微生物に依る汚水の処理装置の内部に不規則に充填され、汚水中の固形物を補足して保持するものである。
【0011】
濾材本体2は、連続気泡体に依り円筒形や円筒球形等の略筒形に形成されているもので、この例では、スポンジ等の連続気泡体(連続気泡多孔体)に依り作製されて居り、厚さTが5〜50mm、内径Dが30〜150mm、長さLが30〜200mmの円筒形を呈している。
而して、濾材本体2の気泡の大きさは、1インチ当たり10〜40個(10〜40ppi)にされている。
【0012】
濾材本体2は、厚さTが5mm 未満、内径が30mm未満、長さが30mm未満、気泡の大きさが10ppi未満では、嫌気性菌を多量に保持できない。
逆に、濾材本体2は、厚さTが50mm、内径が150mm、長さが200mm、気泡の大きさが40ppiを越えると、汚水中の固形物や保持された嫌気性菌等による閉塞が起こり易くなる。
濾材本体2は、汚水中の固形物濃度や濾材通過速度等を考慮して、厚さTが20〜50m、内径Dが120〜130mm、長さLが内径と同様に120〜130mm、気泡の大きさが1インチ当たり25〜30個(25〜30ppi)に選定するのが最も好ましい。
【0013】
網状骨格体3は、濾材本体2の外側又は内側に設けられてその形状を維持する為のもので、この例では、濾材本体2の外側に設けられて網状の円筒形を呈して居り、合成樹脂材に依り作製されている。
つまり、網状骨格体3は、濾材本体2の外径と略同じ内径及び濾材本体2の長さと略同じ長さを備えて居り、軸方向に所定間隔を置いて配された円環状を呈する複数(三つ)の円環体4と、各円環体4の等角度(45度)位置どうしを連結すべく設けられた直線状を呈する複数(八つ)の連結体5と、これらに依り形成された矩形(長方形)を呈する多数の網目6とを備えている。円環体4及び連結体5の断面形状は、正方形を呈している。
【0014】
次に、この様な構成に基づいてその作用を述解する。
最適なイオン拡散能力を持つ連続気泡体を選択して、円筒形や円筒球形等の略筒形に形成して嫌気処理用濾材1の濾材本体2とし、とりわけ厚さTを5〜50mm、内径Dを30〜150mm、長さLを30〜200mm、気泡の大きさを10〜40ppiにしたので、嫌気性菌の保持量を高く維持できると共に、汚水中の固形物や保持された嫌気性菌等に依って閉塞を発生する事がない。
濾材本体2の外側には、網状骨格体3を備えているので、これに依り濾材本体2の形状が保持されて濾材本体2の本来の機能を阻害される事がないと共に、外力から保護されてその損傷が防止される。
【0015】
次に、本発明の第二例を、図3及び図4に基づいて説明する。
図3は、本発明の第二例に係る嫌気処理用濾材を示す斜視図。図4は、上半分を断面して示す図3の側面図である。
第二例は、網状骨格体3を濾材本体2の内側に設けた点、が第一例と異なり、その他は、第一例と同様である。
つまり、網状骨格体3は、濾材本体2の内径と略同じ外径及び濾材本体2の長さと略同じ長さを備えて居り、濾材本体2の内側に配設されてこれの形状を保持している。
この様な嫌気処理用濾材1は、第一例と同様の作用効果を奏する事ができる。
【0016】
次に、本発明の第三例を、図5及び図6に基づいて説明する。
図5は、本発明の第三例に係る嫌気処理用濾材を示す斜視図。図6は、上半分を断面して示す図5の側面図である。
第三例は、濾材本体2を円筒球形にした点、網状骨格体3を濾材本体2に呼応した円筒球形にした点、網状骨格体3が五つの円環体4と八つの連結体5とで構成されている点、が第一例と異なり、その他は、第一例と同様である。
この様な嫌気処理用濾材1は、第一例と同様の作用効果を奏する事ができる。
【0017】
尚、濾材本体2は、先の例では、円筒形や円筒球形であったが、これに限らず、例えば多角筒形や楕円筒形等でも良い。
網状骨格体3は、先の例では、三つ又は五つの円環体4と八つの連結体5とで構成したが、これに限らず、例えば円環体4と連結体5の数をこれら以外にしても良い。
網状骨格体3の円環体4と連結体5の断面形状は、先の例では、正方形であったが、これに限らず、例えば円形や楕円形等でも良い。
網状骨格体3の網目6の形状は、先の例では、長方形(四角形)であったが、これに限らず、例えばこれ以外の多角形等でも良い。
【0018】
【発明の効果】
以上、既述した如く、本発明に依れば、次の様な優れた効果を奏する事ができる。
(1) 嫌気性微生物に依る汚水の処理装置の内部に不規則に充填され、汚水中の固形物を補足して保持する嫌気処理用濾材に於て、連続気泡体に依り厚さが5〜50mm、内径が30〜150mm、長さが30〜200mmの略筒形に形成されているので、嫌気性菌を多量に保持できると共に、汚水中の固形物や保持された嫌気性菌等に依り閉塞される事がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一例に係る嫌気処理用濾材を示す斜視図。
【図2】上半分を断面して示す図1の側面図。
【図3】本発明の第二例に係る嫌気処理用濾材を示す斜視図。
【図4】上半分を断面して示す図3の側面図。
【図5】本発明の第三例に係る嫌気処理用濾材を示す斜視図。
【図6】上半分を断面して示す図5の側面図。
【符号の説明】
1…嫌気処理用濾材、2…濾材本体、3…網状骨格体、4…円環体、5…連結体、6…網目、T…厚さ、D…内径、L…長さ。

Claims (4)

  1. 嫌気性微生物に依る汚水の処理装置の内部に不規則に充填され、汚水中の固形物を補足して保持する嫌気処理用濾材に於て、連続気泡体に依り厚さが5〜50mm、内径が30〜150mm、長さが30〜200mmの略筒形に形成されている事を特徴とする嫌気処理用濾材。
  2. 連続気泡体に依り略筒形に形成された濾材本体の気泡の大きさは、1インチ当たり10〜40個(10〜40ppi)にされている請求項1に記載の嫌気処理用濾材。
  3. 連続気泡体に依り略筒形に形成された濾材本体は、その形状を維持する為の網状骨格体を備えている請求項1又は2に記載の嫌気処理用濾材。
  4. 請求項1〜3の嫌気処理用濾材を用いて汚水中の窒素を除去する事を特徴とする汚水中の窒素除去方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012179517A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Osaka Gas Co Ltd 散水式浄化装置用保水体、散水式浄化装置および散水式浄化装置の運転方法
JP2014046294A (ja) * 2012-09-03 2014-03-17 Taisei Corp 担体および水処理システム

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