【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自然エネルギーによる発電電力の有効利用システムに関し、とくに自然エネルギーによる発電システム、ヒートポンプおよび電気ヒータを組み合わせることにより、発電電力を最大限に利用することのできる省エネルギーシステム、およびその運転方法について提案するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、空気あるいは地中熱を熱源としたヒートポンプを用いた空調および給湯システムが開発され、その導入が推進されている。このシステムは、地中熱など、これまで利用されていなかった未利用エネルギーを熱源として利用できること、および従来のボイラーシステムとは異なり、燃焼によらないクリーンエネルギーシステムであることから注目され、こうしたシステムの導入により、二酸化炭素の排出量が、ガスまたは灯油ボイラーに対し、約70〜80%も削減できることから早期の普及が期待されている。
【0003】
風力発電や太陽光発電などの自然エネルギーを利用した発電もまた、燃焼によらないクリーンエネルギーであり、無尽蔵な自然エネルギー源でもあることから、その導入が全世界で推進されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば風力発電の場合、風のある場合にしか発電することができないこと、風が強すぎても発電することができないこと等、風量・風向・風速の変動によって発電量が左右されるという問題点があり、同様に太陽光発電の場合も、日光の照射量等によって発電量が左右されるなど、自然エネルギーを利用した発電システムを、常用電力として有効に利用することが難しかった。
【0005】
また、自然エネルギーによる発電を、熱利用システム等と組み合わせて使用した場合、熱利用システムの熱負荷(季節、時間等)に応じて、必要電力量が左右されてしまい、発電電力を有効に利用できない場合もあった。
【0006】
そこで、本発明は、不安定なエネルギーである自然エネルギーによる発電電力を、有効に利用するシステムおよび運転方法について提案することを目的とする。また、自然エネルギーによる発電電力を、電気エネルギーおよび熱エネルギーとして有効に利用することにより、既存の系統電力からの買電量を極力低減し、省エネルギーと低コスト化を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、従来の自然エネルギーによる発電電力の有効利用および該発電電力を利用した熱利用システムが抱えている上述した課題を解決するため、鋭意研究を行なった。そして、発電電力を熱利用システムの熱負荷に応じてヒートポンプあるいは電気ヒータの電源として使用し、発生した熱を熱利用システムあるいは地中へ供給することにより、発電電力を電気エネルギーあるいは熱エネルギーとして有効に利用することができることに想到し、本発明を開発するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、自然エネルギーによる発電システム、ヒートポンプ、電気ヒータ、地中熱交換器および熱利用システムからなる自然エネルギー・地中熱併用システムである。
【0009】
また、本発明は、自然エネルギーによる発電システム、ヒートポンプ、電気ヒータ、地中熱交換器および熱利用システムからなる自然エネルギー・地中熱併用システムにおいて、熱利用システムでの熱需要が高い場合に、前記発電システムからの発電電力をヒートポンプの動力源として利用し、地中熱交換器およびヒートポンプを介して地中熱を熱利用システムに供給することを特徴とする自然エネルギー・地中熱併用システムの運転方法である。
【0010】
また、本発明は、自然エネルギーによる発電システム、ヒートポンプ、電気ヒータ、地中熱交換器および熱利用システムからなる自然エネルギー・地中熱併用システムにおいて、熱利用システムでの熱需要が低い場合に、前記発電システムからの発電電力を電気ヒータの動力源として利用し、該電気ヒータから発生した熱を、地中熱交換器を介して地中に蓄熱することを特徴とする自然エネルギー・地中熱併用システムの運転方法である。
【0011】
また、本発明は、自然エネルギーによる発電システム、ヒートポンプ、電気ヒータ、地中熱交換器および熱利用システムからなる自然エネルギー・地中熱併用システムにおいて、熱利用システムに余剰熱がある場合に、前記発電システムからの発電電力をヒートポンプの動力源として利用し、前記余剰熱を、ヒートポンプおよび地中熱交換器を介して、地中に蓄熱することを特徴とする自然エネルギー・地中熱併用システムの運転方法である。
【0012】
なお、本発明にかかる風力発電電力有効利用システムおよびその運転方法においては、前記熱利用システムが、融雪設備および給湯・冷暖房設備のいずれか1つであること、そして、前記自然エネルギーによる発電システムが、風力発電システム、水力発電システムまたは太陽光発電システムであること、が好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる自然エネルギー・地中熱併用システムは、図1および図2に示すように主に自然エネルギーによる発電システム、ヒートポンプ、電気ヒータ、地中熱交換器および熱利用システムから構成される。なお、図1および2では、自然エネルギーによる発電システムとして風力発電システムを例として説明したが、水力発電システムや太陽光発電システムを用いても良い。また、図1は、熱利用システムが融雪設備の場合であり、図2は、熱利用システムが給湯・冷暖房である場合を示す。また、風力発電システムは、無風時や風力発電電力量の不足時に備え、系統電力と連系しておくことが好ましい。
【0014】
図1を用いて本発明にかかる風力発電電力有効利用システムの運転方法の実施形態について説明する。図1に示すシステムにおける運転方法においては、融雪設備4での融雪の要否および融雪設備4の余剰熱の有無に応じて運転を切り換えるところに特徴がある。
【0015】
始めに、融雪設備4での融雪の必要がある場合について説明する(図1(a))。
融雪設備4に設けられた降雪センサー13にて路面上の積雪が感知されると、まず、降雪センサー13から制御装置12へ融雪実施の信号が伝送され、制御装置12から各機器へ融雪実施の指令が出される。
【0016】
すなわち、風力発電システム1からの発電電力がヒートポンプ2へ供給される。そして、循環媒体6を地中熱交換器5を介して昇温(2℃程度)し、ヒートポンプ2へ温熱源として導く。なお、循環媒体6は、電気ヒータ3をバイパスする側を通る(電気ヒータ3側の3方弁が閉となる)。そして、ヒートポンプ2に導かれた前記温熱源によって融雪用循環液7を加温し(15℃程度)、この融雪用循環液7が地中に埋設された融雪パイプ中を循環することにより、融雪パイプ上の路面に積雪した雪を融雪する。
なお、ヒートポンプ2の運転に必要な風力発電電力量が不足の場合には、不足分を系統電力から受電し、逆に風力発電電力量が余剰する場合には、余剰分を系統電力へ売電する。
【0017】
次に、融雪設備4での融雪の必要がない場合について説明する(図1(b))。
融雪設備4に設けられた降雪センサー13にて路面上の積雪がないと判断されると、まず、降雪センサー13から制御装置12へ融雪不要の信号が伝送され、各機器へ融雪不要の指令が出される。
【0018】
すなわち、風力発電システム1からの発電電力は、電気ヒータ3へ供給される。そして、電気ヒータ3で発生した熱は、循環媒体6を加温し、ヒートポンプ2をバイパスするラインを通って(ヒートポンプ2側の3方弁が閉となる)地中熱交換器5を介して地中に蓄熱される。なお、地中に蓄熱された熱は、図1(a)に示した場合のように、地中熱源が必要な時に備えて蓄えておく。このように、風力発電電力を熱エネルギーとして地中に蓄熱することにより、風力発電電力を最大限、有効に利用することができる。
【0019】
次に、融雪設備4において、融雪の必要がなく、かつ余剰熱がある場合について説明する(図1(c))。
融雪設備4に設けられた降雪センサー13にて路面上の積雪がないと判断され、さらに路面温度センサー14にて、路面温度がある一定以上の温度であると感知されると、降雪センサー13および路面温度センサー14から、制御装置12へ融雪不要かつ余剰熱有りの信号が伝送され、各機器へ指令が出される。
【0020】
この場合の余剰熱とは、融雪パイプ上の路面温度が高いため、融雪用循環液7が加温され、融雪用循環液7中に蓄えられた熱のことである。まず、風力発電システム1からの発電電力は、ヒートポンプ2へ供給される。余剰熱を蓄えた融雪用循環液7をヒートポンプ2の温熱源としてヒートポンプ2へ導き、この熱をヒートポンプ2を介して、循環媒体6に回収する。そして、循環媒体6に回収された熱は、地中熱交換器5を介して地中に蓄熱され、地中熱源が必要な時に備えて地中に蓄えておく。
【0021】
同様に、図2に示すシステムにおける運転方法においては、給湯・冷暖房設備8a、8bでの熱需要の要否に応じて運転を切り換えるところに特徴がある。この場合、冷暖房設備10および給湯設備11に温度センサー等を設けて、制御装置12へ熱需要の要否の指示を送っても良いが、需要者が熱需要の要否によって制御装置12へ指示する方が経済的であり、好ましい。
【0022】
始めに、給湯・冷暖房設備8a、8bでの熱需要がある場合について説明する(図2(a))。
(暖房運転時)
まず、需要者から制御装置12に熱需要有りの指示が送られると、風力発電システム1からの発電電力が、ヒートポンプ2へ供給される。そして、循環媒体6を地中熱交換器5を介して昇温(2℃程度)し、ヒートポンプ2へ温熱源として導く。なお、循環媒体6は、電気ヒータ3をバイパスする側を通る(電気ヒータ3側の3方弁が閉となる)。そして、ヒートポンプ2に導かれた前記温熱源は、循環媒体9a、9bを加温し(5℃程度)、該循環媒体9a、9bを介して、蓄熱槽10および貯湯槽11に蓄熱される。このとき、蓄熱槽10および貯湯槽11内の媒体温度は、60℃程度まで昇温され、それぞれ暖房用熱源および給湯用熱源として利用される。
【0023】
(冷房運転時)
まず、需要者から制御装置12に冷房需要有りの指示が送られると、風力発電システム1からの発電電力が、ヒートポンプ2へ供給される。そして、ヒートポンプ2を介して循環媒体9aを冷却し(5℃程度)、得られた冷熱を蓄熱槽10に回収して冷房装置8aの冷熱源として利用する。一方、循環媒体9bは、ヒートポンプ2を介して昇温(5℃程度)され、貯湯槽11に蓄熱される。このとき、貯湯槽11内の媒体温度は、60℃程度まで昇温され、給湯用熱源として利用される。
【0024】
なお、このサイクルにおいては、貯湯槽11の水温が60℃に達した時点で、循環媒体9bの循環運転を停止する。そして、この給湯熱源として回収されない余剰の熱は、ヒートポンプ2を介して循環媒体6に回収し、さらに地中熱交換器5を介して地中に蓄熱して、地中熱源が必要な時に備えて地中に蓄えておく。
【0025】
また、ヒートポンプ2の運転に必要な風力発電電力量が不足の場合には、不足分を系統電力から受電し、逆に風力発電電力量が余剰する場合には、余剰分を系統電力へ売電する。
【0026】
次に、給湯・冷暖房設備8a、8bでの熱需要がない場合について説明する(図2(b))。
まず、需要者から制御装置12へ熱需要無しの指示が送られると、風力発電システム1からの発電電力が、電気ヒータ3へ供給される。そして、電気ヒータ3で発生した熱は、循環媒体6を加温し、ヒートポンプ2をバイパスするライン(ヒートポンプ2側の3方弁が閉)を通って地中熱交換器5を介して地中に蓄熱される。なお、地中に蓄熱された熱は、図2(a)に示した場合のように、地中熱源が必要な時に備えて蓄えておく。このように、風力発電電力を熱エネルギーとして地中に蓄熱することにより、風力発電電力を最大限、有効に利用することができる。
【0027】
以上のようにして、風力発電電力のような自然エネルギーによる発電電力を、電気エネルギーあるいは熱エネルギーとして最大限利用すると共に、系統電力からの受電量を低減することができるため、省エネルギーと買電料金の低減により低コスト化を実現することができる。また、路面の有する余剰熱という、従来廃棄されていた未利用エネルギーを有効に利用することができるため、省エネルギー性に一層優れたシステムを提供することができる。
【0028】
【発明の効果】
従来の自然エネルギーによる発電システムでは、季節や時間毎の電力および熱需要量の変動から、折角発電した電力を有効に利用できない場合があった。しかしながら、本発明にかかるシステムおよび運転方法を適用し、熱利用システム側の熱負荷の有無および余剰熱の有無など稼動条件に応じて、運転を切り換えることによって、自然エネルギーによる発電電力を電気エネルギーとして利用、あるいは熱エネルギーとして蓄熱し、最大限に利用することができるになる。
また、蓄電器と比較してメンテナンスコストを下げられることも効果のひとつである。
さらに、自然エネルギーによる発電電力を有効に利用することができるため、既存の系統電力からの買電量が低減し、省エネルギーと低コスト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる風力発電電力有効利用システムのシステムフロー図である。
【図2】本発明にかかる風力発電電力有効利用システムのシステムフロー図である。
【符号の説明】
1 ・・・ 風力発電システム
2 ・・・ ヒートポンプ
3 ・・・ 電気ヒータ
4 ・・・ 融雪設備
5 ・・・ 地中熱交換器
6 ・・・ 循環媒体
7 ・・・ 融雪用循環液
8 ・・・ 給湯・冷暖房用循環液
9 ・・・ 循環媒体
10・・・ 冷暖房設備
11・・・ 給湯設備
12・・・ 制御装置
13・・・ 降雪センサー
14・・・ 路面温度センサー[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a system for effectively utilizing power generated by natural energy, and in particular, to an energy saving system capable of maximally utilizing generated power by combining a power generation system using natural energy, a heat pump, and an electric heater, and an operation method thereof. It is a suggestion.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, air conditioning and hot water supply systems using a heat pump using air or ground heat as a heat source have been developed, and their introduction has been promoted. This system has attracted attention because it can use unused energy that has not been used before, such as geothermal heat, as a heat source and, unlike conventional boiler systems, is a clean energy system that does not rely on combustion. With the introduction of, the emission of carbon dioxide can be reduced by about 70 to 80% compared to gas or kerosene boilers, so that early spread is expected.
[0003]
Power generation using natural energy, such as wind power and solar power, is also a clean energy that does not depend on combustion, and is an inexhaustible natural energy source.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, for example, in the case of wind power generation, the amount of power generation is affected by fluctuations in air volume, wind direction, and wind speed, such as that power can only be generated when there is wind, and that power cannot be generated even when the wind is too strong. Similarly, in the case of photovoltaic power generation as well, it is difficult to effectively use a power generation system using natural energy as ordinary power, for example, the amount of power generation depends on the amount of sunlight irradiation and the like.
[0005]
In addition, when power generation using natural energy is used in combination with a heat utilization system, etc., the required power depends on the heat load (season, time, etc.) of the heat utilization system, and the generated power is used effectively. In some cases it was not possible.
[0006]
Therefore, an object of the present invention is to propose a system and an operation method that effectively use generated power from natural energy that is unstable energy. It is another object of the present invention to effectively use the power generated by natural energy as electric energy and heat energy, thereby minimizing the amount of power purchased from existing grid power, and realizing energy saving and cost reduction.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The inventors have conducted intensive studies in order to effectively use the generated power by the conventional natural energy and to solve the above-mentioned problems of the heat utilization system using the generated power. The generated power is used as a power source for a heat pump or an electric heater in accordance with the heat load of the heat utilization system, and the generated heat is supplied to the heat utilization system or the ground, thereby effectively using the generated power as electric energy or heat energy. The present invention has been developed.
[0008]
That is, the present invention is a natural energy / ground heat combined system including a power generation system using natural energy, a heat pump, an electric heater, an underground heat exchanger, and a heat utilization system.
[0009]
Further, the present invention is a power generation system by natural energy, a heat pump, an electric heater, an underground heat exchanger and a combined use system of underground heat comprising a heat utilization system, when the heat demand in the heat utilization system is high, Utilizing the generated power from the power generation system as a power source of a heat pump, and combining a renewable energy and a ground heat system, wherein the ground heat is supplied to the heat utilization system via a ground heat exchanger and a heat pump. It is a driving method.
[0010]
In addition, the present invention is a power generation system by natural energy, a heat pump, an electric heater, an underground heat exchanger and a natural energy / ground heat combined system including a heat utilization system, when the heat demand in the heat utilization system is low, Natural energy / ground heat, wherein the power generated from the power generation system is used as a power source for an electric heater, and heat generated from the electric heater is stored in the ground through an underground heat exchanger. This is the operation method of the combined system.
[0011]
Further, the present invention also provides a natural energy / ground heat combined system including a power generation system using natural energy, a heat pump, an electric heater, an underground heat exchanger, and a heat utilization system, wherein when the heat utilization system has excess heat, Utilizing the generated power from the power generation system as a power source of a heat pump, the surplus heat, via a heat pump and an underground heat exchanger, a natural energy / underground heat combined system characterized by storing heat underground It is a driving method.
[0012]
In the wind power generation effective use system and the operation method according to the present invention, the heat utilization system is any one of a snow melting facility and a hot water supply / cooling / heating facility, and the power generation system by the natural energy is used. , A wind power generation system, a hydro power generation system or a solar power generation system.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
As shown in FIG. 1 and FIG. 2, the combined system of natural energy and underground heat according to the present invention mainly includes a power generation system using natural energy, a heat pump, an electric heater, an underground heat exchanger, and a heat utilization system. In FIGS. 1 and 2, a wind power generation system is described as an example of a power generation system using natural energy, but a hydroelectric power generation system or a solar power generation system may be used. FIG. 1 shows a case where the heat utilization system is a snow melting facility, and FIG. 2 shows a case where the heat utilization system is hot water supply / cooling / heating. Further, it is preferable that the wind power generation system be connected to the grid power in case of no wind or when the amount of wind power generation is insufficient.
[0014]
An embodiment of a method for operating a wind power generation effective use system according to the present invention will be described with reference to FIG. The operation method in the system shown in FIG. 1 is characterized in that the operation is switched according to the necessity of snow melting in the snow melting facility 4 and the presence or absence of excess heat in the snow melting facility 4.
[0015]
First, a case where it is necessary to melt snow in the snow melting facility 4 will be described (FIG. 1A).
When snowfall on the road surface is detected by the snowfall sensor 13 provided in the snowmelting facility 4, first, a snowmelt execution signal is transmitted from the snowfall sensor 13 to the control device 12, and the snowmelt execution is performed from the control device 12 to each device. A command is issued.
[0016]
That is, the generated power from the wind power generation system 1 is supplied to the heat pump 2. Then, the temperature of the circulating medium 6 is raised (about 2 ° C.) via the underground heat exchanger 5 and is guided to the heat pump 2 as a heat source. The circulating medium 6 passes through the side bypassing the electric heater 3 (the three-way valve on the electric heater 3 side is closed). Then, the circulating liquid 7 for snow melting is heated (about 15 ° C.) by the heat source guided to the heat pump 2, and the circulating liquid 7 for snow melting circulates in a snow melting pipe buried underground, thereby melting snow. Melts snow that has accumulated on the road surface on the pipe.
In addition, when the amount of wind power generated for the operation of the heat pump 2 is insufficient, the shortage is received from the grid power, and when the wind power is surplus, the surplus is sold to the grid power. I do.
[0017]
Next, a case where it is not necessary to melt snow in the snow melting facility 4 will be described (FIG. 1B).
When the snowfall sensor 13 provided in the snowmelting facility 4 determines that there is no snow on the road surface, first, a signal not requiring snowmelt is transmitted from the snowfall sensor 13 to the control device 12, and a command not requiring snowmelt is sent to each device. Will be issued.
[0018]
That is, the generated power from the wind power generation system 1 is supplied to the electric heater 3. The heat generated by the electric heater 3 heats the circulating medium 6 and passes through a line bypassing the heat pump 2 (the three-way valve on the heat pump 2 side is closed) via the underground heat exchanger 5. Heat is stored underground. The heat stored in the ground is stored in preparation for when a ground heat source is required, as in the case shown in FIG. By storing the wind power as heat energy in the ground as described above, the wind power can be effectively used to the maximum.
[0019]
Next, a case where the snow melting facility 4 does not need to melt snow and has excess heat will be described (FIG. 1C).
If the snowfall sensor 13 provided in the snow melting facility 4 determines that there is no snow on the road surface, and if the road surface temperature sensor 14 detects that the road surface temperature is a certain temperature or higher, the snowfall sensor 13 and A signal indicating that snow melting is unnecessary and that there is excess heat is transmitted from the road surface temperature sensor 14 to the control device 12, and a command is issued to each device.
[0020]
In this case, the surplus heat is the heat stored in the circulating fluid 7 for snow melting because the temperature of the road surface on the snow melting pipe is high and thus the circulating fluid 7 for snow melting is heated. First, the power generated from the wind power generation system 1 is supplied to the heat pump 2. The circulating liquid for snow melting 7 storing the excess heat is guided to the heat pump 2 as a heat source of the heat pump 2, and the heat is recovered to the circulating medium 6 via the heat pump 2. Then, the heat recovered by the circulating medium 6 is stored underground through the underground heat exchanger 5, and stored underground in preparation for when an underground heat source is required.
[0021]
Similarly, the operation method in the system shown in FIG. 2 is characterized in that the operation is switched according to the necessity of heat demand in the hot water supply / cooling / heating equipment 8a, 8b. In this case, a temperature sensor or the like may be provided in the cooling and heating equipment 10 and the hot water supply equipment 11 to send an instruction to the control device 12 as to whether or not heat demand is required. It is more economical and preferable.
[0022]
First, a case where there is a heat demand in the hot water supply / cooling / heating equipment 8a, 8b will be described (FIG. 2A).
(During heating operation)
First, when an instruction indicating that there is a demand for heat is sent from the customer to the control device 12, the generated power from the wind power generation system 1 is supplied to the heat pump 2. Then, the temperature of the circulating medium 6 is raised (about 2 ° C.) via the underground heat exchanger 5 and is guided to the heat pump 2 as a heat source. The circulating medium 6 passes through the side bypassing the electric heater 3 (the three-way valve on the electric heater 3 side is closed). The heat source guided to the heat pump 2 heats the circulating media 9a and 9b (about 5 ° C.), and stores heat in the heat storage tank 10 and the hot water storage tank 11 via the circulating media 9a and 9b. At this time, the temperature of the medium in the heat storage tank 10 and the temperature of the medium in the hot water tank 11 are raised to about 60 ° C., and are used as a heating heat source and a hot water supply heat source, respectively.
[0023]
(During cooling operation)
First, when an instruction indicating that there is cooling demand is sent from the consumer to the control device 12, the generated power from the wind power generation system 1 is supplied to the heat pump 2. Then, the circulating medium 9a is cooled (about 5 ° C.) via the heat pump 2, and the obtained cold heat is collected in the heat storage tank 10 and used as a cold heat source of the cooling device 8a. On the other hand, the temperature of the circulating medium 9 b is raised (about 5 ° C.) via the heat pump 2 and stored in the hot water storage tank 11. At this time, the temperature of the medium in the hot water storage tank 11 is raised to about 60 ° C., and is used as a hot water supply heat source.
[0024]
In this cycle, when the water temperature of the hot water storage tank 11 reaches 60 ° C., the circulation operation of the circulation medium 9b is stopped. The surplus heat not recovered as the hot water supply heat source is recovered to the circulating medium 6 via the heat pump 2 and further stored underground via the underground heat exchanger 5 to prepare for when the underground heat source is needed. And store it in the ground.
[0025]
When the amount of wind power required to operate the heat pump 2 is insufficient, the shortage is received from the grid power, and when the wind power is surplus, the surplus is sold to the grid power. I do.
[0026]
Next, a case where there is no heat demand in the hot water supply / cooling / heating facilities 8a and 8b will be described (FIG. 2B).
First, when an instruction indicating no heat demand is sent from the consumer to the control device 12, the generated power from the wind power generation system 1 is supplied to the electric heater 3. Then, the heat generated by the electric heater 3 heats the circulating medium 6, passes through the line that bypasses the heat pump 2 (the three-way valve on the heat pump 2 side is closed), and passes through the underground heat exchanger 5 through the underground heat exchanger 5. Is stored. Note that the heat stored in the ground is stored in preparation for when a ground heat source is required, as in the case shown in FIG. By storing the wind power as heat energy in the ground as described above, the wind power can be effectively used to the maximum.
[0027]
As described above, the power generated by natural energy such as wind power can be maximized as electric energy or heat energy, and the amount of power received from grid power can be reduced. The cost can be reduced by reducing the cost. In addition, since unused energy that has been conventionally discarded, that is, surplus heat on the road surface, can be effectively used, a system with even better energy saving can be provided.
[0028]
【The invention's effect】
In a conventional power generation system using natural energy, there is a case where the power generated by power generation cannot be used effectively due to fluctuations in power and heat demand per season or time. However, the system and the operation method according to the present invention are applied, and the operation is switched according to operating conditions such as the presence or absence of a heat load on the heat utilization system side and the presence or absence of excess heat, so that power generated by natural energy is converted to electric energy. It can be used or stored as heat energy and can be used to the maximum.
Another advantage is that the maintenance cost can be reduced as compared with the storage battery.
Furthermore, since the power generated by natural energy can be effectively used, the amount of power purchased from existing grid power can be reduced, and energy saving and cost reduction can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a system flow diagram of a wind power generation effective use system according to the present invention.
FIG. 2 is a system flow diagram of a wind power generation effective use system according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Wind power generation system 2 ... Heat pump 3 ... Electric heater 4 ... Snow melting equipment 5 ... Underground heat exchanger 6 ... Circulating medium 7 ... Circulating fluid 8 for snow melting ... Circulating fluid 9 for hot water supply / cooling / heating 9 Circulating medium 10 Cooling / heating equipment 11 Hot water supply equipment 12 Control device 13 Snowfall sensor 14 Road surface temperature sensor