JP2004067027A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】トレッド部分からブレーカー部分へのオイルの移行を効率よく防ぐことができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】耐油性ゴム層をトレッド1部分に有し、該耐油性ゴム層が、アクリロニトリル含有量25〜50%のアクリロニトリル・ブタジエンゴムおよび/または水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴムを、ゴム成分中に50〜75重量%含有する空気入りタイヤ。前記空気入りタイヤにおいて、耐油性ゴム層はベーストレッド2部分に設けられ、該耐油性ゴム層の厚さが1.0〜2.0mmであり、かつトレッド全体の厚さの1/4以下であることが好ましい。
【選択図】 図1
【解決手段】耐油性ゴム層をトレッド1部分に有し、該耐油性ゴム層が、アクリロニトリル含有量25〜50%のアクリロニトリル・ブタジエンゴムおよび/または水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴムを、ゴム成分中に50〜75重量%含有する空気入りタイヤ。前記空気入りタイヤにおいて、耐油性ゴム層はベーストレッド2部分に設けられ、該耐油性ゴム層の厚さが1.0〜2.0mmであり、かつトレッド全体の厚さの1/4以下であることが好ましい。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに関し、とりわけブレーカーエッジの損傷が起こりにくい空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
タイヤの重大損傷の1つに、ブレーカーエッジが損傷(BEL:BREAKER EDGELOOSENESS)がある。この損傷が発生する理由はいくつかあるが、発生理由の1つとして、トレッド部分のオイル成分がブレーカー部分に移行し、ブレーカートッピングゴム強度が低下するために、市場にてブレーカーエッジが損傷することが考えられる。とくに、中近東地域などのように、高温、高荷重下で使用される環境では、オイルの移行が促進されるために、BELが起こりやすいと考えられている。
【0003】
BELの対策として、従来いくつかの方法が検討されている。たとえば、ブレーカートッピングゴムのゲージを厚くする方法、低発熱性でオイル量の少ないトレッドを使用する方法、ナイロンバンドを巻くなどしてオイルの移行を低下させる方法などがある。
【0004】
しかしながら、ブレーカートッピングゴムのゲージを厚くする方法では、タイヤの重量アップ、タイヤのコストアップなどの問題がある。また、低発熱性でオイル量の少ないトレッドを使用する方法では、一般的に高性能(ハイグリップ)のトレッドは得られにくい。また、バンドを巻く方法では、オイル移行の低下にも限界がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、トレッド部分からブレーカー部分へのオイルの移行を効率よく防ぐことができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、耐油性ゴム層をトレッド部分に有し、該耐油性ゴム層が、アクリロニトリル含量25〜50%のアクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)および/または水素化NBRを、ゴム成分中に50〜75重量%含有する空気入りタイヤに関する。
【0007】
前記空気入りタイヤにおいて、耐油性ゴム層はベーストレッド部分に設けられ、該耐油性ゴム層の厚さが1.0〜2.0mmであり、かつトレッド全体の厚さの1/4以下であることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
空気入りタイヤは、一般に、図1に示すように、走行時に地面と接触するトレッド1を有し、その内側にブレーカー5を有している。さらに、ブレーカー5のエッジ部分はバンド4で覆われ、ブレーカー5の下部には、カーカス6およびインナーライナー7が積層されている。
【0009】
トレッド部分のオイル成分がブレーカー部分に移行すると、ブレーカートッピングゴム強度が低下し、ブレーカーエッジの損傷を招く原因となる。そこで、本発明では、トレッド部分に耐油性ゴム層を設けることにより、オイル成分がブレーカー部分に移行することを防止する。本発明では、とくに、図1に示すように、トレッド部分をキャップトレッド2とベーストレッド3の2層構造とし、ベーストレッド部分に耐油性ゴム層を設けることが好ましい。
【0010】
本発明における耐油性ゴム層は、ゴム成分としてNBRおよび/または水素化NBRを含有する。NBR、水素化NBRは、ゴム成分中のオイル成分などを透過させにくい性質を有する。したがって、これらのゴムをベーストレッドとして使用することにより、キャップゴムのオイル成分をブレーカーに移行させない働きを有する。NBR、水素化NBRの耐油性は、ポリマーの構成要素の1つであるアクリロニトリル基の量に依存し、アクリロニトリル含有量が多いほど耐油性は良好である。
【0011】
本発明に用いられるNBRおよび/または水素化NBRのアクリロニトリル含有量は、25〜50%、好ましくは35〜50%である。アクリロ二トリル含有量が25%未満では、充分な耐油性が得られない。また、50%をこえると、キャップトレッドとの接着性が阻害される傾向がある。
【0012】
NBRおよび/または水素化NBRの含有量は、ゴム成分中に50〜75重量%、好ましくは60〜70重量%である。NBRおよび/または水素化NBRの含有量が50重量%未満では、充分な耐油性が示せず、75重量%をこえるとキャップトレッドとの接着性が阻害される。
【0013】
本発明における耐油性ゴム層は、前記NBR、水素化NBRのほかにも、ゴム成分として、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)などを含有することができる。なかでも、NBRとの親和性に優れる点で、SBRが好ましい。
【0014】
また、本発明における耐油性ゴム層は、ゴム成分のほかに、アロマオイル、ミネラルオイルなどのオイル、カーボンブラックなどを含有することができる。
【0015】
オイルを含有する場合、オイルの含有量は、ゴム成分100重量部に対して好ましくは10〜30重量部、より好ましくは15〜25重量部であることが好ましい。オイルの含有量が10重量部未満ではゴムの加工性に劣る傾向があり、30重量部をこえるとオイルの移行量が多くなる傾向がある。
【0016】
前記耐油性ゴム層をベーストレッド部分に用いる場合、耐油性ゴム層の厚さ(ベーストレッドゲージ)は、好ましくは1.0〜2.0mm、より好ましくは1.5〜1.8mmである。耐油性ゴム層の厚さが1.0mm未満では充分な耐油性が示せない傾向があり、2.0mmをこえると耐屈曲性に劣るため、ベーストレッドが露出した場合にTGC性能に劣る懸念がある。TGCは、Tread GrooveCrackingの略で、トレッド溝底が繰り返し歪みにより疲労し、クラックが発生する現象のことである。耐クラック性能の不利なトレッドは、TGC性能に劣る。
【0017】
また、前記耐油性ゴム層の厚さは、トレッド全体の厚さ、すなわち、キャップトレッドの厚さとベーストレッドの厚さの合計の1/4以下であることが好ましく、より好ましくは1/8〜1/4である。耐油性ゴム層の厚さが1/4をこえると耐屈曲性に劣るため、ベーストレッドが露出した場合にTGC性能に劣る懸念がある。また、1/8未満ではオイル移行を充分には防げない傾向がある。
【0018】
一方、キャップトレッド部分には、ゴム成分として、たとえば、NR、SBR、BRなどを含有するゴム層を用いることが好ましい。
【0019】
また、キャップトレッド部分に用いられるゴム層は、ゴム成分のほかに、アロマオイル、ミネラルオイルなどのオイル、カーボンブラックなどを含有することができる。
【0020】
【実施例】
以下に実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらのみに制限されるものではない。
【0021】
実施例1〜2および比較例1
<原材料>
NR:RSS#3
NBR:日本ゼオン(株)製のニッポール1041(アクリロニトリル含有量41%)
SBR:日本ゼオン(株)製のSBR1502
カーボンブラック N351:三菱化学(株)製
カーボンブラック N220:三菱化学(株)製
アロマオイル:出光興産(株)製のAH40
【0022】
<製造方法>
表1に示す配合内容にしたがって、表1に示すゲージのベーストレッドおよびキャップトレッドからなるトレッドを製造した。具体的には、バンバリーにて混練りしたのち、トレッド押し出しラインにて押し出し、トレッドを作製した。得られたトレッドを成形、加硫することにより、タイヤを製造した。
【0023】
<試験方法>
1)オイル移行度の測定
各タイヤについて、80℃、2週間の条件下で熱老化試験を実施し、オイル移行を促進した。そののち、ブレーカートッピングゴムへのオイル移行量(AE量)を測定し、移行によって増えたAE量をオイル移行度とした(単位:%)。増えたAE量が2%をこえると、BEL発生の可能性が高くなる。
【0024】
<試験結果>
ベーストレッドにNBRを適量配合した実施例1では、充分な耐油性が発揮され、オイルの移行は、ほとんどみられなかった。一方、NBR配合量が40重量%と少ない比較例1では、充分な耐油性を発揮できず、オイル移行量が多かった。
【0025】
ベーストレッドにNBRを適量配合したが、ベーストレッドのゲージが薄い実施例2では、実施例1と比較すると、充分には耐油性を発揮できず、若干のオイルの移行がみられた。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、NBRおよび/または水素化NBRからなる耐油性ゴム層を、トレッド部分、とくにはベーストレッド部分に使用することにより、トレッド部分からブレーカー部分へのオイル移行量を低減することができ、ブレーカートッピングゴムのモジュラスの低下を防ぐことができる。このことにより、BELの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、一般的な空気入りタイヤのトレッドとブレーカーの位置関係を説明するための図である。
【符号の説明】
1 トレッド
2 キャップトレッド
3 ベーストレッド
4 バンド
5 ブレーカー
6 カーカス
7 インナーライナー
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに関し、とりわけブレーカーエッジの損傷が起こりにくい空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
タイヤの重大損傷の1つに、ブレーカーエッジが損傷(BEL:BREAKER EDGELOOSENESS)がある。この損傷が発生する理由はいくつかあるが、発生理由の1つとして、トレッド部分のオイル成分がブレーカー部分に移行し、ブレーカートッピングゴム強度が低下するために、市場にてブレーカーエッジが損傷することが考えられる。とくに、中近東地域などのように、高温、高荷重下で使用される環境では、オイルの移行が促進されるために、BELが起こりやすいと考えられている。
【0003】
BELの対策として、従来いくつかの方法が検討されている。たとえば、ブレーカートッピングゴムのゲージを厚くする方法、低発熱性でオイル量の少ないトレッドを使用する方法、ナイロンバンドを巻くなどしてオイルの移行を低下させる方法などがある。
【0004】
しかしながら、ブレーカートッピングゴムのゲージを厚くする方法では、タイヤの重量アップ、タイヤのコストアップなどの問題がある。また、低発熱性でオイル量の少ないトレッドを使用する方法では、一般的に高性能(ハイグリップ)のトレッドは得られにくい。また、バンドを巻く方法では、オイル移行の低下にも限界がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、トレッド部分からブレーカー部分へのオイルの移行を効率よく防ぐことができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、耐油性ゴム層をトレッド部分に有し、該耐油性ゴム層が、アクリロニトリル含量25〜50%のアクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)および/または水素化NBRを、ゴム成分中に50〜75重量%含有する空気入りタイヤに関する。
【0007】
前記空気入りタイヤにおいて、耐油性ゴム層はベーストレッド部分に設けられ、該耐油性ゴム層の厚さが1.0〜2.0mmであり、かつトレッド全体の厚さの1/4以下であることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
空気入りタイヤは、一般に、図1に示すように、走行時に地面と接触するトレッド1を有し、その内側にブレーカー5を有している。さらに、ブレーカー5のエッジ部分はバンド4で覆われ、ブレーカー5の下部には、カーカス6およびインナーライナー7が積層されている。
【0009】
トレッド部分のオイル成分がブレーカー部分に移行すると、ブレーカートッピングゴム強度が低下し、ブレーカーエッジの損傷を招く原因となる。そこで、本発明では、トレッド部分に耐油性ゴム層を設けることにより、オイル成分がブレーカー部分に移行することを防止する。本発明では、とくに、図1に示すように、トレッド部分をキャップトレッド2とベーストレッド3の2層構造とし、ベーストレッド部分に耐油性ゴム層を設けることが好ましい。
【0010】
本発明における耐油性ゴム層は、ゴム成分としてNBRおよび/または水素化NBRを含有する。NBR、水素化NBRは、ゴム成分中のオイル成分などを透過させにくい性質を有する。したがって、これらのゴムをベーストレッドとして使用することにより、キャップゴムのオイル成分をブレーカーに移行させない働きを有する。NBR、水素化NBRの耐油性は、ポリマーの構成要素の1つであるアクリロニトリル基の量に依存し、アクリロニトリル含有量が多いほど耐油性は良好である。
【0011】
本発明に用いられるNBRおよび/または水素化NBRのアクリロニトリル含有量は、25〜50%、好ましくは35〜50%である。アクリロ二トリル含有量が25%未満では、充分な耐油性が得られない。また、50%をこえると、キャップトレッドとの接着性が阻害される傾向がある。
【0012】
NBRおよび/または水素化NBRの含有量は、ゴム成分中に50〜75重量%、好ましくは60〜70重量%である。NBRおよび/または水素化NBRの含有量が50重量%未満では、充分な耐油性が示せず、75重量%をこえるとキャップトレッドとの接着性が阻害される。
【0013】
本発明における耐油性ゴム層は、前記NBR、水素化NBRのほかにも、ゴム成分として、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)などを含有することができる。なかでも、NBRとの親和性に優れる点で、SBRが好ましい。
【0014】
また、本発明における耐油性ゴム層は、ゴム成分のほかに、アロマオイル、ミネラルオイルなどのオイル、カーボンブラックなどを含有することができる。
【0015】
オイルを含有する場合、オイルの含有量は、ゴム成分100重量部に対して好ましくは10〜30重量部、より好ましくは15〜25重量部であることが好ましい。オイルの含有量が10重量部未満ではゴムの加工性に劣る傾向があり、30重量部をこえるとオイルの移行量が多くなる傾向がある。
【0016】
前記耐油性ゴム層をベーストレッド部分に用いる場合、耐油性ゴム層の厚さ(ベーストレッドゲージ)は、好ましくは1.0〜2.0mm、より好ましくは1.5〜1.8mmである。耐油性ゴム層の厚さが1.0mm未満では充分な耐油性が示せない傾向があり、2.0mmをこえると耐屈曲性に劣るため、ベーストレッドが露出した場合にTGC性能に劣る懸念がある。TGCは、Tread GrooveCrackingの略で、トレッド溝底が繰り返し歪みにより疲労し、クラックが発生する現象のことである。耐クラック性能の不利なトレッドは、TGC性能に劣る。
【0017】
また、前記耐油性ゴム層の厚さは、トレッド全体の厚さ、すなわち、キャップトレッドの厚さとベーストレッドの厚さの合計の1/4以下であることが好ましく、より好ましくは1/8〜1/4である。耐油性ゴム層の厚さが1/4をこえると耐屈曲性に劣るため、ベーストレッドが露出した場合にTGC性能に劣る懸念がある。また、1/8未満ではオイル移行を充分には防げない傾向がある。
【0018】
一方、キャップトレッド部分には、ゴム成分として、たとえば、NR、SBR、BRなどを含有するゴム層を用いることが好ましい。
【0019】
また、キャップトレッド部分に用いられるゴム層は、ゴム成分のほかに、アロマオイル、ミネラルオイルなどのオイル、カーボンブラックなどを含有することができる。
【0020】
【実施例】
以下に実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらのみに制限されるものではない。
【0021】
実施例1〜2および比較例1
<原材料>
NR:RSS#3
NBR:日本ゼオン(株)製のニッポール1041(アクリロニトリル含有量41%)
SBR:日本ゼオン(株)製のSBR1502
カーボンブラック N351:三菱化学(株)製
カーボンブラック N220:三菱化学(株)製
アロマオイル:出光興産(株)製のAH40
【0022】
<製造方法>
表1に示す配合内容にしたがって、表1に示すゲージのベーストレッドおよびキャップトレッドからなるトレッドを製造した。具体的には、バンバリーにて混練りしたのち、トレッド押し出しラインにて押し出し、トレッドを作製した。得られたトレッドを成形、加硫することにより、タイヤを製造した。
【0023】
<試験方法>
1)オイル移行度の測定
各タイヤについて、80℃、2週間の条件下で熱老化試験を実施し、オイル移行を促進した。そののち、ブレーカートッピングゴムへのオイル移行量(AE量)を測定し、移行によって増えたAE量をオイル移行度とした(単位:%)。増えたAE量が2%をこえると、BEL発生の可能性が高くなる。
【0024】
<試験結果>
ベーストレッドにNBRを適量配合した実施例1では、充分な耐油性が発揮され、オイルの移行は、ほとんどみられなかった。一方、NBR配合量が40重量%と少ない比較例1では、充分な耐油性を発揮できず、オイル移行量が多かった。
【0025】
ベーストレッドにNBRを適量配合したが、ベーストレッドのゲージが薄い実施例2では、実施例1と比較すると、充分には耐油性を発揮できず、若干のオイルの移行がみられた。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、NBRおよび/または水素化NBRからなる耐油性ゴム層を、トレッド部分、とくにはベーストレッド部分に使用することにより、トレッド部分からブレーカー部分へのオイル移行量を低減することができ、ブレーカートッピングゴムのモジュラスの低下を防ぐことができる。このことにより、BELの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、一般的な空気入りタイヤのトレッドとブレーカーの位置関係を説明するための図である。
【符号の説明】
1 トレッド
2 キャップトレッド
3 ベーストレッド
4 バンド
5 ブレーカー
6 カーカス
7 インナーライナー
Claims (2)
- 耐油性ゴム層をトレッド部分に有し、該耐油性ゴム層が、アクリロニトリル含有量25〜50%のアクリロニトリル・ブタジエンゴムおよび/または水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴムを、ゴム成分中に50〜75重量%含有する空気入りタイヤ。
- 耐油性ゴム層をベーストレッド部分に有し、該耐油性ゴム層の厚さが1.0〜2.0mmであり、かつトレッド全体の厚さの1/4以下である請求項1記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002231907A JP2004067027A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002231907A JP2004067027A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004067027A true JP2004067027A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32017526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002231907A Pending JP2004067027A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004067027A (ja) |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-08-08 JP JP2002231907A patent/JP2004067027A/ja active Pending
Cited By (22)
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