JP2004066732A - Inkjet recorder - Google Patents
Inkjet recorder Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004066732A JP2004066732A JP2002231637A JP2002231637A JP2004066732A JP 2004066732 A JP2004066732 A JP 2004066732A JP 2002231637 A JP2002231637 A JP 2002231637A JP 2002231637 A JP2002231637 A JP 2002231637A JP 2004066732 A JP2004066732 A JP 2004066732A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording head
- tube
- forming surface
- capping
- nozzle forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドに形成されたノズルよりインクを吐出することで、記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に関し、特に、記録ヘッドの休止中において、そのノズル形成面を封止するキャッピング手段からのインク溶媒の揮散を抑制すると共に、ノズル開口部の目詰まりの発生を防止することのできるインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図1に示すように、記録ヘッド1を主走査方向(図に示す矢印X方向)に往復走査させつつ、この主走査方向と直行する副走査方向(図に示す矢印Y方向)に記録紙90をタイミングを計りつつ搬送した上で、記録ヘッド1より所定のタイミングでインク滴を吐出することで、記録紙90上に所定の画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。
【0003】
このような記録装置の記録ヘッド1は、一般に、そのヘッド面(記録紙90と対向する面)に複数のノズルが形成され、さらに、このノズルにインク供給路を介してインク供給タンクが接続されることで、インク供給タンクより供給されるインクをインク滴として吐出する構成となっている。
【0004】
しかしながら、当該記録装置の長時間にわたる休止状態においては、記録ヘッドのノズルやインク供給路内に塵埃や気泡等が進入することがあり、このような場合には、画像形成動作の再開の際に、正常なインク滴の吐出が妨げられ、その結果、記録紙90に形成される画像に乱れが生じる問題が発生する。
【0005】
また、当該記録装置の長時間にわたる休止状態においては、記録ヘッドのノズルの周辺部に付着した吐出インクが乾燥して固形化することがあり、このような場合にも、画像形成動作の再開の際に、結果的に正常なインク滴の吐出が妨げられ、記録紙90に形成される画像に乱れが生じることとなる。
【0006】
そこで、従来のインクジェット記録装置の中には、非印刷時、即ち、記録ヘッドの動作休止時において、記録ヘッドのヘッド面をキャッピング部材にて封止することで、記録ヘッドのノズルやインク供給路内に塵埃や気泡等が侵入すること、また、ノズル周辺部に付着したインクが乾燥することを防止して、さらに、このキャッピング部材に連接された吸引ポンプにて、記録ヘッドのノズルやインク供給路内に侵入した塵埃や気泡を残留インクと共に吸引せしめることで、また、ヘッド面に付着した吐出インクを吸引せしめることで、これらを取り除き正常なインク滴の吐出を実現したものが存在している。
【0007】
図6に、このような記録装置の記録ヘッド1とキャッピング部材2の一構成例を示す。尚、同図においては、記録ヘッド1のノズル形成面100がキャッピング部材2により封止された状態を示している。
【0008】
キャッピング部材2は、記録ヘッド1の動作休止時における待機位置、即ち、ホームポジションに対応する位置に設けられ、記録ヘッド1が記録動作を終えてホームポジションに戻ってきた場合に、図示省略の駆動手段により記録ヘッド1に対して押圧されることで、所定の内部空間203をもって記録ヘッド1のノズル形成面100を封止するように構成されている。
【0009】
これにより、記録ヘッド1の動作休止時においては、記録ヘッド1のノズル形成面100は、このキャピング部材2により封止されるため、キャッピング部材2の内部空間203では保湿状態が維持され、記録ヘッド1のノズル110周辺部に付着した吐出インクは乾燥することがなく、ノズル110の目詰まりを抑制することができる。従って、記録ヘッド1の動作再開時においては、正常なインク滴の吐出が実現され、記録動作の信頼性が確保されることとなる。
【0010】
さらに、キャッピング部材2には、チューブ150を介して吸引ポンプ、例えばチューブポンプPが連結され、キャピング部材2を記録ヘッド1に押圧した状態で、このチューブポンプPを作動させることで、キャッピング部材2の内部空間203に負圧を与えて、記録ヘッド1のノズル110やインク供給路内に侵入した塵埃や気泡等を残留インクと共に、また、ノズル形成面100に付着した吐出インクを吸引するように構成されている。チューブポンプPにより吸引されたインクは、チューブ150を介して廃インクタンク600へと排出され、この廃インクタンク600に貯留される。
【0011】
このようにして、記録ヘッド1のノズル110やインク供給路内に進入した気泡や塵等を残留インクと共に吸い出すことで、また、ノズル形成面100に付着した吐出インクも取り除くことで、記録ヘッド1のノズル110の目詰まりをさらに抑制することができる。従って、記録ヘッド1の動作再開時においては、より正常なインク滴の吐出が実現され、記録動作の信頼性がより確保されることとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような記録装置に用いられる吸引ポンプとしては、チューブポンプの他にもピストン型ポンプ等があるが、一般には、構造が単純であり、比較的低コストで動作が確実であることからチューブポンプが多用されている。
【0013】
図4(イ)、(ロ)に、このチューブポンプの一構成例を示す。同図に示すように、チューブポンプは、主に、チューブ150を円弧状に支持するチューブ支持面11aと、チューブ150をチューブ支持面11aに押圧しつつ転動するローラ11eとを具備する構成となっており、このような構成から、当該チューブポンプを構成するチューブ150の素材は、弾力性及び復元性に富む、例えばシリコンゴム等の樹脂材が好んで用いられている。
【0014】
しかしながら、これら樹脂材は少なからず透湿性を有しており、特に、このシリコンゴムは、透湿性においては、他の樹脂材、例えばポリエチレン等のチューブと比較して高い透湿特性を有しているため、当該チューブ150を介してインク溶媒が外部へ揮散する度合いが大きい。
【0015】
従って、記録ヘッド1の長期間にわたる休止状態においては、キャッピング部材2の内部空間203からこのチューブ150を介して徐々にインク溶媒が揮散して、キャッピング部材2内における保湿状態が維持できなくなり、記録ヘッド1のノズル110に目詰まりが生じる場合があった。
【0016】
因みに、従来のインクジェット記録装置の中には、長期間の休止状態において、或いは、インクジェット記録装置の電源投入時において、記録ヘッドのノズルから自動的にインクを吸引する、所謂、タイマークリーニングを実行することで、記録ヘッドのノズルに目詰まりが発生することを低減させるものが存在しているが、記録ヘッドの微細なノズルに、既にインクの固形物質が沈着してしまった状態においては、このタイマークリーニングによってもインクの固形物質を取り除くことは容易ではなく、印字動作の信頼性が低下することとなっていた。
【0017】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング部材の内部空間における保湿状態を長期間にわたって持続させることで、記録ヘッドの印字の信頼性を常に維持させることのできるインクジェット記録装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、ノズルからインク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング手段と、前記キャッピング手段とチューブにより連通され、前記キャッピング手段と前記ノズル形成面との間に形成される空間部を負圧にする吸引ポンプとを含むインクジェット記録装置であって、前記チューブにおいて前記キャッピング手段と前記吸引ポンプの連通を開閉する弁手段と、前記記録ヘッドの動作休止時に前記キャッピング手段により前記ノズル形成面を封止する場合に、前記弁手段を閉にする制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項1記載の発明によれば、キャッピング手段と吸引ポンプの連通を開閉する弁手段を備えて、記録ヘッドの動作休止時にノズル形成面を封止する際に、弁手段を閉じるように構成することで、キャッピング手段内にインク溶媒を確実に貯留させてキャッピング手段内のインク溶媒の蒸発を効果的に抑制することができる。従って、インクジェット記録装置の長期の休止に伴う記録ヘッドにおけるノズル開口の目詰まりの発生度合いを低減させることが可能となり、さらに、タイマークリーニングを実行することで、記録ヘッドにおける印字の信頼性を十分に回復させることが可能となる。また、インクジェット記録装置の比較的短期の休止の場合においては、前記タイマークリーニングを実行しなくとも、印字の信頼性を確保することができる。
【0020】
上記課題を解決するために、請求項2記載の発明は、ノズルからインク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング手段と、前記キャッピング手段とチューブにより連通され、前記キャッピング手段と前記ノズル形成面との間に形成される空間部を負圧にする吸引ポンプとを含むインクジェット記録装置であって、前記チューブにおいて前記キャッピング手段と前記吸引ポンプの連通を開閉する弁手段と、前記記録ヘッドの動作休止時に前記キャッピング手段により前記ノズル形成面を封止する場合に、前記弁手段を閉にする制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記弁手段を閉じた状態で前記吸引ポンプにより前記チューブ内を負圧にせしめた後、前記キャッピング手段により前記記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態で前記弁手段を開くことで、前記キャッピング手段と前記ノズル形成面との間に形成される空間部を負圧にする制御を行うことを特徴とする。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、キャッピング手段と吸引ポンプの連通を開閉する弁手段を備えて、記録ヘッドの動作休止時にノズル形成面を封止する際に、弁手段を閉じるように構成し、さらに、弁手段を閉じた状態で吸引ポンプによりチューブ内を負圧にせしめ、その後、キャッピング手段により記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態で、弁手段を開くことで記録ヘッドのノズル形成面とキャッピング手段との間に形成される空間部が負圧となるように構成することで、吸引の立ち上がり時間を短縮することができる。特に、チューブポンプはピストン型ポンプ等に比べて吸引の立ち上がりが遅いので、吸引ポンプとしてチューブポンプを用いる際に、この構成を適用した場合の効果は大きい。
【0022】
上記課題を解決するために、請求項3記載の発明は、ノズルからインク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング手段と、前記キャッピング手段とチューブにより連通され、前記キャッピング手段と前記ノズル形成面との間に形成される空間部を負圧にする吸引ポンプとを含むインクジェット記録装置であって、前記チューブにおいて前記キャッピング手段と前記吸引ポンプの連通を開閉する弁手段と、前記記録ヘッドの動作休止時に前記キャッピング手段により前記ノズル形成面を封止する場合に、前記弁手段を閉にする制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記キャッピング手段により前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し、且つ、前記弁手段を開いた状態で、前記キャッピング手段と前記ノズル形成面との間に形成される空間部を負圧状態とした後、前記弁手段を閉じて、前記ヘッドのノズル形成面から前記キャッピング手段を離間させる制御を行うことを特徴とする。
【0023】
請求項3記載の発明によれば、キャッピング手段と吸引ポンプの連通を開閉する弁手段を備えて、記録ヘッドの動作休止時にノズル形成面を封止する際に、弁手段を閉じるように構成し、さらに、キャッピング手段により記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態で、且つ、弁手段を開いた状態で、記録ヘッドのノズル形成面とキャッピング手段との間に形成される空間部を吸引ポンプにより負圧とした後、弁手段を閉じ、記録ヘッドのノズル形成面からキャッピング手段を離間させることにより、吸引終了後にキャッピング手段の空間が大気圧に戻るまでの時間を短縮することができる。
【0024】
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のインクジェット記録装置であって、前記弁手段を、前記チューブの前記キャッピング手段に近い側に設けることを特徴とする。
【0025】
請求項4記載の発明によれば、弁手段をキャッピング手段に近い側に設けることにより、インク溶媒の蒸発をより効果的に抑制することができる。
【0026】
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置であって、前記チューブが透湿性を有する材料であることを特徴とする。
【0027】
請求項5記載の発明によれば、透湿性を有するチューブでは、インク溶媒の蒸発があるため、本発明を適用した場合の効果が大きい。特に、透湿性の高いチューブにおいては、インク溶媒の蒸発が大きいので、本発明を適用した場合の効果がより大きい。
【0028】
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置であって、前記チューブがシリコンゴム製チューブであることを特徴とする。
【0029】
請求項6記載の発明によれば、シリコンゴム製チューブは、透湿性が高いので、インク溶媒の蒸発が大きく、本発明を適用した場合の効果が大きい。
【0030】
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のインクジェット記録装置であって、前記吸引ポンプは、チューブポンプであることを特徴とする。
【0031】
請求項7記載の発明によれば、チューブポンプは、吸引の立ち上がりが遅いので、本発明を適用した場合の効果が大きい。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るインクジェット記録装置の好適な一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、本発明に係るインクジェット記録装置においては、吸引ポンプとして、チューブポンプの他、ピストン型ポンプ等を用いることが可能であるが、本実施形態におけるインクジェット記録装置においては、吸引ポンプとしてチューブポンプを用いた場合を例に採り説明することとする。
【0033】
図1に、本実施形態におけるインクジェットプリンタの主要構成部を示す斜視図を示す。また、図2に、本実施形態におけるインクジェットプリンタの主要制御構成を示すブロック図を示す。尚、以下においては、図1を基本に必要に応じて図2を参照しながら説明を行うこととする。
【0034】
図1に示すように、記録ヘッド1は、キャリッジ5に収納され、さらにフレキシブルケーブル6を介して制御基板7に接続されている。尚、制御基板7は、図2においては、制御部70に該当し、本発明の「制御手段」に対応している。
【0035】
フレキシブルケーブル6は、制御基板7からの画像信号を記録ヘッド1に伝達する手段であって、可撓性フィルムに配線パターンをプリントしたものから構成される。
【0036】
キャリッジ機構部8は、キャリッジ5を矢印Xにて示す主走査方向に往復移動させる手段であって、回転可逆可能な主走査モータ8a、プーリ8b、歯付きベルト8c及びガイドレール8d等から構成されている。キャリッジ5は、歯付きベルト8cに固設されている。また、ガイドレール8dは、互いに平行な2本の丸棒からなり、キャリッジ5に設けられる挿通穴を貫通している。
【0037】
このような構成において、キャリッジ5は、主走査モータ8aのプーリ8bの回転駆動に伴う歯付きベルト8cの移動により、ガイドレール8dに沿って主走査方向に往復移動する。
【0038】
この際、キャリッジ5は、スケール9及びキャリッジ5に設けられる光センサにより構成されるエンコーダにより位置制御される。より詳細には、スケール9は、透明樹脂フィルム上に所定間隔で目盛りを付したものからなり、キャリッジ5に設けられる光センサにより、スケール9の目盛りが検出され、その検知結果を基に記録基板7が主走査モータ8aを駆動制御することで、キャリッジ5の位置制御を行う(図2においては、制御部70がドライバD8aを介して主走査モータ8aを駆動制御することで、キャリッジ5の位置制御を行う)。
【0039】
搬送機構10は、矢印Yで示した副走査方向に記録紙90を搬送させる手段であり、搬送モータ10a及び搬送ローラ対10b、10cを含んで構成される。搬送モータ10aは、搬送ローラ対10bの一方のローラ軸に直結され、このローラ対10bを回転駆動させることにより、記録紙90を矢印Yにて示す副走査方向に一定速度で搬送する。より詳細には、記録基板7がドライバを介して搬送モータ10aを駆動制御することで、記録紙90は副走査方向に記録ヘッド1による画像形成動作と同期して搬送される(図2においては、制御部70がドライバD10aを介して搬送モータ10aを駆動制御することで、記録紙90の副走査方向の搬送を行う)。
【0040】
キャリッジ5に搭載される記録ヘッド1は、ノズル形成面がこれらローラ対10b、10cの間で記録紙90と対向するように収容される。
【0041】
記録ヘッド1のノズル形成面には、複数のノズルが形成され、さらに、このノズルにはインク供給路を介してインク供給源であるインク貯留槽が接続されている。記録ヘッド1は、制御基板7からの駆動信号に従って、このノズルからインク滴を記録紙90に向かって飛翔せしめることで、記録紙90上に所定の画像を形成する(図2においては、記録ヘッド1が制御部70からの駆動信号に従って、ノズルからインク滴を記録紙90に向かって飛翔せしめることで、記録紙90上に所定の画像を形成する)。尚、ノズルとこれに接続されるインク貯留槽とは、ノズル部における圧力が負圧になるような位置関係に配置される。
【0042】
また、記録ヘッド1はインク溜まりを備えており、このインク溜まりとインク貯留槽とはフレキシブルなチューブによって繋がっている構成をなすが、この構成は一般的であるため図示は割愛する。
【0043】
図3に、記録ヘッド1とこの記録ヘッド1を封止するためのキャッピング部材2の当該装置における位置関係を示す。尚、同図においては、記録ヘッド1の当該記録装置における移動領域の区分も合わせて示している。
【0044】
同図に示すように、記録ヘッド1の移動領域は、非記録時に記録ヘッド1を収容するためのホームポジションと、記録開始直前又は記録処理終了後に記録ヘッド1のヘッド面を清掃するための清掃領域と、画像記録のための画像形成領域とに区分される。
【0045】
この内、ホームポジションにおいては、記録ヘッド1が画像形成を終えて戻ってきた場合に、記録ヘッド1に、例えばスクリューネジ及びモータからなる図示省略の駆動手段によりキャッピング部材2を押圧することで、所定の内部空間203をもって、そのノズル形成面100を封止して、ノズル110周辺部におけるインクの乾燥を防止するように構成されている。より詳しくは、キャリッジ5に設けられる光センサにより、スケール9の目盛りを検出して、その検知結果を基に記録基板7により構成される制御部がキャリッジ5の位置がホームポジションにあることを判断して、さらに、図示省略の駆動手段を駆動制御することで、記録ヘッド1にキャッピング部材2を押圧する(図2においては、制御部70がキャリッジ5に設けられる光センサSにより、スケール9の目盛りを検出して、その検知結果を基にキャリッジ5の位置がホームポジションにあることを判断して、さらに、キャッピング部材駆動部2aを駆動制御することで、記録ヘッド1にキャッピング部材2を押圧する)。尚、キャッピング部材2は、本発明の「キャッピング手段」に対応している。
【0046】
これにより、記録ヘッド1の動作休止時においては、記録ヘッド1のノズル形成面100は、キャピング部材2により封止されるため、キャッピング部材2の内部空間203では保湿状態が保持され、記録ヘッド1のノズル110周辺部に付着した吐出インクは乾燥することがなく、ノズル110の目詰まりを抑制することができる。従って、記録ヘッド1の動作再開時においては、正常なインク滴の吐出が実現され、記録動作の信頼性が確保されることとなる。
【0047】
さらに、キャッピング部材2には、チューブ150を介してチューブポンプPが連結され、キャピング部材2を記録ヘッド1に押圧した状態で、制御基板7がこのチューブポンプPを作動させることで、キャッピング部材2の内部空間203に負圧を与えて、記録ヘッド1のノズル110やインク供給路内に侵入した塵埃や気泡等を残留インクと共に、また、ノズル形成面100に付着した吐出インクを吸引するように構成されている(図2においては、制御部70がチューブポンプPを作動させることで、キャッピング部材2の内部空間203に負圧を与えて、記録ヘッド1のノズル110やインク供給路内に侵入した塵埃や気泡等を残留インクと共に、また、ノズル形成面100に付着した吐出インクを吸引する)。チューブポンプPにより吸引されたインクは、チューブ150を介して廃インクタンク600へと排出され、この廃インクタンク600に貯留される。
【0048】
また、キャッピング部材2とチューブポンプPとの間で、且つ、キャッピング部材2の近傍には、電磁弁115が設けられている。この電磁弁115は、チューブ150の通路を開閉する手段であり、当該電磁弁115がキャッピング部材2の近傍に設けられることで、例えチューブ150がシリコンゴム等の透湿性の高い材量で構成される場合であっても、制御基板7による制御によりこの電磁弁115を閉じた状態としておくことで、チューブ150よりインク溶媒が揮散することを防止することができる(図2においては、制御部70がこの電磁弁115を閉じた状態とする制御を行う)。よって、記録ヘッド1のノズル形成面100に付着したインクが乾燥してノズル110に目詰まりが生じるといったことを防止することができる。尚、電磁弁115は、本発明の「弁手段」に対応している。また、本発明においては、この電磁弁115のチューブ150の通路を遮断する使用形態に更なる特徴があり、その詳細については後述する。
【0049】
このように、記録ヘッド1のノズル110やインク供給路内に進入した気泡や塵等を残留インクと共に吸い出すことで、また、ノズル形成面100に付着した吐出インクも取り除くことで、記録ヘッド1のノズル110の目詰まりをさらに抑制することができる。さらに、キャッピング部材2とチューブポンプPとの間で、且つ、キャッピング部材2の近傍に電磁弁115を設けて、記録ヘッド1の動作休止時には、この電磁弁115を閉じた状態としておくことで、チューブ150よりインク溶媒が揮散することを防止することができ、記録ヘッド1のノズル形成面100に付着したインクが乾燥して、ノズル110に目詰まりが生じるといったことを防止することができる。従って、記録ヘッド1の動作再開時においては、より正常なインク滴の吐出が実現され、記録動作の信頼性がより確保されることとなる。
【0050】
尚、当該記録装置においては、ノズル110をフッ素樹脂からなる薄板(以下、ノズルプレートと称する)で形成して、このノズルプレートを記録ヘッド1を主体的に構成するブロックに貼付することで記録ヘッド1の外面、即ち、ノズル形成面100を形成するものとする。但し、ノズルプレートを用いることなく、ブロックにノズル110を直接に形成してもよいことは勿論である。その際、ノズル110はインク供給路の一端により形成されることとなるが、ノズル110の終端となるノズル形成面100には、インク撥水処理を施しておくことが好ましい。
【0051】
また、キャッピング部材2はゴム材にて製作するものとし、記録ヘッド1のノズル形成面100を覆う(実質的には、ノズル110が存在する領域を囲む態様にある)、例えば矩形外形部200(ノズル形成面100と接触する外形部)を設けている。この矩形外形部200は、所定の長さ(立ち上がり)を有し、記録ヘッド1のノズル形成面100との接触において、ノズル110との間に所定容積の内部空間203を形成するようになっている。
【0052】
また、チューブ150は、チューブポンプPでの使用を鑑みて、弾力性及び復元性に富むシリコンゴムにより構成する。
【0053】
また、図4(イ)、(ロ)に、チューブポンプPの内部構成の一例を示す。チューブポンプPには、チューブ150をほぼ180度にわたって円弧状に支持するチューブ支持面11aが形成されている。また、中央部に駆動軸11bを備えたホイール11cには、軸心方向から周方向に沿って延びる一対の溝部11dが形成されており、この溝部11dには、それぞれローラ11eの支軸11fが、前記溝部11dに沿って移動できると共に、回転可能に嵌めこまれている。そして、ホイール11cの回転に伴うローラ11eの移動軌跡に臨むようにゴム材等の弾性部材により構成されたローラ押圧片11gが配置されている。
【0054】
図4(イ)は、ホイール11cの駆動軸11bを他方、即ち、矢印A方向に回転させた状態を示しており、この場合においては、ローラ11eはローラ押圧片11gによって溝部11dの周方向に移動される。従って、ローラ11eはホイール11cの矢印A方向の回転に伴って、チューブ150をチューブ支持面11aに押圧しつつ転動する。
【0055】
2つのローラ11eは、ホイール11cに180度の間隔をもって配置されているため、それぞれのローラ11eが順次チューブ150に対してしごき作用を与え、これによりチューブ150内に負圧が生じる。この負圧は、前述したように電磁弁115を介してキャッピング部材2に与えられる。
【0056】
また、図4(ロ)は、ホイール11cの駆動軸11bを他方向、即ち、矢印B方向に回転させた状態を示しており、この場合においては、ローラ11eは、ローラ押圧片11gによって溝部11dの軸心方向に移動される。従って、ローラ11eによるチューブ150に対する押圧状態は解除され、リリース状態となる。
【0057】
ところで、チューブポンプPには、単位時間当たりの吸引容積が小さいことなどからピストン型ポンプ等に比べて吸引の立ち上がりが遅いという欠点がある。そこで、当該記録装置においては、前述の電磁弁115を利用することで、このチューブポンプPの吸引の立ち上がりを早くすることとする。
【0058】
以下、図5に示すフローチャートを参照しつつ、この電磁弁の使用態様について説明する。尚、以下に説明する電磁弁115の動作制御は、前述のように記録基板7により行われるものである(図2においては、制御部70により行われる)。
【0059】
まず、当該記録装置の電源投入時には、自動的にチューブポンプPが作動するように構成しておく。また、当該記録装置の電源投入時には、自動的にチューブポンプPが停止されるように構成しておくこととする。
【0060】
そして、当該記録装置の電源が投入された場合には(ステップ1、Yes)、そこから図示省略のタイマー(図2においては、タイマーTに該当する)により計時を開始して、所定時間が経過するまで電磁弁115を閉じた状態としておくことで、電磁弁115とチューブポンプPとの間にあるチューブ150を負圧としておく(ステップ2)。そして、記録ヘッド1の画像形成動作が開始され、その動作が終了して、記録ヘッド1がホームポジションに戻った場合には、これをキャリッジ5に設けた光センサ及びスケール9により検知して(ステップ3、Yes)、記録ヘッド1にキャッピング部材2を押圧する(ステップ4)。この時、電磁弁115を開放することで、キャッピング部材2の内部空間203とチューブポンプPまでのチューブ150とが連通し、内部空間203は一気に負圧となる。これにより、記録ヘッド1内のインク供給路内にある残留インクは、ノズル110を介して内部空間203に流れ出ることとなる。また、記録ヘッド1のノズル形成面100に付着していた吐出インクはチューブ150内に吸引されることとなる。尚、この時、チューブポンプPは作動し続けているため、インクはチューブ150を介して吸引され、廃インクタンク600へと排出され、この廃インクタンク600に貯留されることとなる(ステップ5)。
【0061】
このように、キャッピング部材2とチューブポンプPとを繋ぐチューブ150のキャッピング部材2に近い位置に電磁弁115を設けて、予め、これを閉じた状態でチューブポンプPを作動させて電磁弁115とチューブポンプPとの間にあるチューブ150内を負圧としておくことで、必要の場合には、電磁弁115を開放することのみをもって一気にキャッピング部材2の内部空間203を負圧にせしめることができるので、従来のように、記録ヘッド1にキャッピング部材2を押圧してから吸引ポンプを作動させる場合と比較して、吸引時の立ち上がり時間を大幅に短縮することができる。このような構成は、吸引時の立ち上がりが遅いチューブポンプPを用いた場合に特に効果が大きい。しかしながら、吸引ポンプの種別によらず、何れのポンプの場合であっても吸引時の立ち上がり時間を短縮することができる。
【0062】
さらに、電磁弁115の開放から図示省略のタイマー(図2においては、タイマーTに該当する)により計時を開始して、適宜の時間経過後、電磁弁115を閉じた状態とし(ステップ6)、チューブ150を遮断させる。即ち、チューブポンプPが作動している最中に電磁弁115を閉じることで、キャッピング部材2の内部空間203及びキャッピング部材2から電磁弁115までのチューブ150と、電磁弁115からチューブポンプPまでのチューブ150とを非連通状態とする。因みに、この際、チューブポンプPを停止した後に電磁弁115を閉じるようにしても良い。
【0063】
尚、此処に言う適宜の時間経過後とは、具体的には、キャッピング部材2の内部空間203とキャッピング部材2から電磁弁115までのチューブ150の容積が吐出したインクにより充満し、さらに、その気圧が大気圧と略等しくなった時のことを指す。キャッピング部材2と記録ヘッド1のノズル形成面100との隙間からは少なからず外気が侵入するため、キャッピング部材2の内部空間203の気圧は、時間経過と共に大気圧と略等しくなる。
【0064】
但し、このキャッピング部材2の内部空間203の気圧が大気圧と略等しくなる所要時間は、キャッピング部材2の内部空間203の気圧、内部空間203及びチューブ150の容積等の諸条件により変化するものであるため、例えば、実験を通して最適な条件を決定することが好ましい。しかしながら、当該記録装置においては、電磁弁115はキャッピング部材2の近傍に設けられるため、いずれにしても、このキャッピング部材2の内部空間203の気圧が大気圧と略等しくなる所要時間は少なくて済む。
【0065】
さらに、電磁弁115によりチューブ150を遮断した後、キャッピング部材2を記録ヘッド1のノズル形成面100から離間させる(ステップ7)。
【0066】
しかる後、電磁弁115を再び開いた状態とし、キャッピング部材2の内部空間203に残留するインクをチューブポンプPの吸引によりチューブ150に引き込み、吸引したインクを廃インクタンク600に排出する等、適宜の処理を施し(ステップ8)、さらに、電磁弁115を閉じた状態とする(ステップ9)。
【0067】
ここで、図示省略のタイマー(図2においては、タイマーTに該当する)による計時を開始し、所定時間が経過するまで記録ヘッド1の画像形成動作が再開されなかった場合(ステップ10、Yes)には、フラッシング動作に移行する(ステップ11)。
【0068】
具体的には、再度、記録ヘッド1にキャッピング部材2を押圧して、ここで記録ヘッド1に画像形成とは関係のない駆動信号を印加することでノズル110よりインクを予備吐出させて、インクをキャッピング部材2の内部空間203に確実に貯留させてキャッピング部材2内のインク溶媒の蒸発を効果的に抑制する。尚、このフラッシング動作は、当該記録装置の電源切断動作時、例えば、操作パネル等において電源切断操作が行われた場合にも実施されるものとする。
【0069】
ところで、ステップ10において、所定時間が経過する前に記録ヘッド1の画像形成動作が再開された場合、また、ステップ11の後に記録ヘッド1の画像形成動作が再開された場合には、再度、ステップ3に戻ることとなる。
【0070】
このように、本実施形態においては、キャッピング部材2は、記録ヘッド1のインクを吸引する役割の他、記録ヘッド1の動作休止時に記録ヘッド1のノズルからのインク溶媒の揮散(乾燥)を防止する蓋体としての役割、さらには、記録ヘッド1に印刷とは関係のない駆動信号を印加してインク滴を予備吐出させるフラッシング動作時のインク受けとしての役割も果たしている。
【0071】
そして、記録ヘッド1の画像形成動作の再開時には、次のように記録ヘッド1のノズル形成面110の清掃が行われる。
【0072】
図3に示すように、清掃領域に設けられるクリーニング機構30は、記録ヘッド1のノズル形成面100を清掃する手段であるクリーニングブレード300と、このクリーニングブレード300を清掃する手段である固めの発泡部材からなるブレード清掃部材330とから構成されている。
【0073】
同図に示す2点鎖線においては、クリーニングブレード300が待避した位置を示し、同図に示す実線位置においては、クリーニングブレード300が記録ヘッド1のヘッド面を清掃し得る位置を示している。
【0074】
クリーニングブレード300は回転軸310に一体に取り付けてあり、この回転軸310に直結される、例えばモータ等の図示省略の駆動手段(図2においては、クリーニングブレード駆動部300aに該当する)により上述の2つの位置間において回動する際にブレード清掃部材330に摺接することで清掃される仕組みとなっている。
【0075】
このような構成において、記録ヘッド1は、画像形成動作時に先立って、ホームポジションにおいて強制的にインクを吸引される処理を受けた後、清掃領域において、クリーニングブレード300によりノズル形成面100を清掃され、しかる後、画像形成領域内を移動しながら、前述のように記録紙90上に画像を形成する。
【0076】
以上に説明したように、本実施形態におけるインクジェット記録装置によれば、キャッピング部材とチューブポンプの連通を開閉する電磁弁を設けて、記録ヘッドの動作休止時にノズル形成面を封止する際に、電磁弁を閉じるように構成されるので、キャッピング部材内にインク溶媒を確実に貯留させてキャッピング部材内のインク溶媒の蒸発を効果的に抑制することができる。従って、インクジェット記録装置の長期の休止に伴う記録ヘッドにおけるノズル開口の目詰まりの発生度合いを低減させることが可能となり、さらに、タイマークリーニングを実行することで、記録ヘッドにおける印字の信頼性を十分に回復させることができる。また、インクジェット記録装置の比較的短期の休止の場合においては、前記タイマークリーニングを実行しなくとも、印字の信頼性を確保することができる。
【0077】
また、本実施形態におけるインクジェット記録装置によれば、記録ヘッドの動作休止時にノズル形成面を封止する際に、電磁弁を閉じるように構成され、さらに、電磁弁を閉じた状態でチューブポンプによりチューブ内を負圧にせしめ、その後、キャッピング部材により記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態で、電磁弁を開くことで記録ヘッドのノズル形成面とキャッピング部材との間に形成される内部空間が負圧となるように構成されるので、吸引の立ち上がり時間を短縮することができる。特に、チューブポンプはピストン型ポンプ等に比べて吸引の立ち上がりが遅いので、この構成による効果は大きい。
【0078】
さらに、本実施形態におけるインクジェット記録装置によれば、記録ヘッドの動作休止時にノズル形成面を封止する際に、電磁弁を閉じるように構成され、さらに、キャッピング部材により記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態で、且つ、電磁弁を開いた状態で、記録ヘッドのノズル形成面とキャッピング部材との間に形成される内部空間をチューブポンプにより負圧とした後、電磁弁を閉じ、記録ヘッドのノズル形成面からキャッピング部材を離間させるように構成されるので、吸引終了後にキャッピング部材の内部空間が大気圧に戻るまでの時間を短縮することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係るインクジェット記録装置によれば、キャッピング手段と吸引ポンプの連通を開閉する弁手段を設けて、記録ヘッドの動作休止時にノズル形成面を封止する際に、弁手段を閉じるように構成されるので、キャッピング部材内にインク溶媒を確実に貯留させてキャッピング部材内のインク溶媒の蒸発を効果的に抑制することができる。従って、インクジェット記録装置の長期の休止に伴う記録ヘッドにおけるノズル開口の目詰まりの発生度合いを低減させることが可能となり、さらに、タイマークリーニングを実行することで、記録ヘッドにおける印字の信頼性を十分に回復させることができる。また、インクジェット記録装置の比較的短期の休止の場合においては、前記タイマークリーニングを実行しなくとも、印字の信頼性を確保することができる。
【0080】
また、本発明に係るインクジェット記録装置によれば、記録ヘッドの動作休止時にノズル形成面を封止する際に、弁手段を閉じるように構成され、さらに、弁手段を閉じた状態で吸引ポンプによりチューブ内を負圧にせしめ、その後、キャッピング手段により記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態で、弁手段を開くことで記録ヘッドのノズル形成面とキャッピング手段との間に形成される内部空間が負圧となるように構成されるので、吸引の立ち上がり時間を短縮することができる。特に、チューブポンプはピストン型ポンプ等に比べて吸引の立ち上がりが遅いので、吸引ポンプとしてチューブポンプが用いられる場合に、この構成による効果は大きい。
【0081】
さらに、本発明に係るインクジェット記録装置によれば、記録ヘッドの動作休止時にノズル形成面を封止する際に、電磁弁を閉じるように構成され、さらに、キャッピング手段により記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態で、且つ、弁手段を開いた状態で、記録ヘッドのノズル形成面とキャッピング手段との間に形成される内部空間を吸引ポンプにより負圧とした後、弁手段を閉じ、記録ヘッドのノズル形成面からキャッピング手段を離間させるように構成されるので、吸引終了後にキャッピング手段の内部空間が大気圧に戻るまでの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態における主要構成部を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態における主要制御構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示すインクジェット記録装置における記録ヘッドとキャッピング部材との位置関係を示す平面図である。
【図4】図1に示すインクジェット記録装置に用いられるチューブポンプの内部構成の一例を示す図である。
【図5】図1に示すインクジェット記録装置において実施される電磁弁の使用態様の一例を説明するためのフローチャートである。
【図6】従来のインクジェット記録装置におけるキャッピング部材、吸引ポンプ及び廃インクタンクからなる体系の一構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド
100 ノズル形成面
110 ノズル
2 キャッピング部材
200 矩形外形部
203 内部空間
8d ガイドレール
30 クリーニング機構
300 クリーニングブレード
310 回転軸
330 ブレード清掃部材
90 記録紙
115 電磁弁
150 チューブ
600 廃インクタンク
P チューブポンプ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an ink jet recording apparatus that performs recording on a recording medium by discharging ink from nozzles formed on a recording head, and particularly, from a capping unit that seals a nozzle forming surface of the recording head while the recording head is at rest. The present invention relates to an ink jet recording apparatus capable of suppressing volatilization of an ink solvent and preventing clogging of a nozzle opening.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as shown in FIG. 1, while the
[0003]
Generally, the
[0004]
However, when the printing apparatus is in a resting state for a long time, dust or bubbles may enter the nozzles of the print head or the ink supply path. In such a case, when the image forming operation is restarted, In addition, normal ejection of ink droplets is hindered, and as a result, a problem occurs that an image formed on the
[0005]
Further, when the recording apparatus is in a resting state for a long time, the ink ejected to the periphery of the nozzles of the recording head may dry and solidify. In such a case, the image forming operation is restarted. In this case, as a result, normal ejection of ink droplets is hindered, and an image formed on the
[0006]
Therefore, some conventional ink jet recording apparatuses seal the head surface of the recording head with a capping member at the time of non-printing, that is, when the operation of the recording head is stopped, so that the nozzles of the recording head and the ink supply paths are not sealed. It prevents dust and air bubbles from entering the inside, and prevents ink adhering to the periphery of the nozzle from drying out. Further, the suction pump connected to the capping member supplies the nozzles and ink supply of the recording head. There is one that removes these by removing dust and bubbles that have entered the road together with residual ink and ejecting ink that adheres to the head surface, thereby removing ink droplets and achieving normal ejection of ink droplets. .
[0007]
FIG. 6 shows a configuration example of a
[0008]
The
[0009]
Accordingly, when the operation of the
[0010]
Further, a suction pump, for example, a tube pump P is connected to the
[0011]
In this way, the
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, as a suction pump used in such a recording apparatus, there is a piston type pump in addition to a tube pump. However, in general, since the structure is simple, the operation is relatively low cost and the operation is reliable. Tube pumps are frequently used.
[0013]
FIGS. 4A and 4B show an example of the configuration of the tube pump. As shown in the figure, the tube pump mainly includes a
[0014]
However, these resin materials have considerable moisture permeability, and in particular, this silicone rubber has high moisture permeability in comparison with other resin materials, for example, a tube of polyethylene or the like in moisture permeability. Therefore, the degree of volatilization of the ink solvent to the outside via the
[0015]
Therefore, when the
[0016]
Incidentally, some conventional ink jet recording apparatuses perform a so-called timer cleaning in which ink is automatically sucked from nozzles of a recording head when the ink jet recording apparatus is turned off for a long period of time or when power is turned on. There is a printer that reduces the occurrence of clogging in the nozzles of the recording head.However, in a state where the solid substance of the ink has already been deposited on the fine nozzles of the recording head, this timer is used. It is not easy to remove the solid substance of the ink even by cleaning, and the reliability of the printing operation has been reduced.
[0017]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to maintain a moisturizing state in an internal space of a capping member that seals a nozzle forming surface of a recording head for a long period of time to perform recording. An object of the present invention is to provide an ink jet recording apparatus which can always maintain the reliability of head printing.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
[0019]
According to the first aspect of the present invention, there is provided a valve means for opening and closing the communication between the capping means and the suction pump, and the valve means is closed when the nozzle forming surface is sealed when the operation of the recording head is stopped. Thus, the evaporation of the ink solvent in the capping unit can be effectively suppressed by reliably storing the ink solvent in the capping unit. Accordingly, it is possible to reduce the degree of clogging of the nozzle openings in the recording head due to the long-term suspension of the ink jet recording apparatus, and further, by executing the timer cleaning, it is possible to sufficiently improve the printing reliability of the recording head. It will be possible to recover. Further, in the case where the ink jet recording apparatus is stopped for a relatively short time, the reliability of printing can be ensured without executing the timer cleaning.
[0020]
According to another aspect of the present invention, a recording head that discharges ink droplets from a nozzle, a capping unit that seals a nozzle forming surface of the recording head, and the capping unit and a tube that communicate with each other. An ink jet recording apparatus comprising: a suction pump that makes a space formed between the capping unit and the nozzle forming surface a negative pressure; and opens and closes communication between the capping unit and the suction pump in the tube. Valve means, and control means for closing the valve means when the capping means seals the nozzle forming surface when the operation of the recording head is stopped, wherein the control means closes the valve means. After the inside of the tube is set to a negative pressure by the suction pump in the state of By while sealing the Le form surface opening said valve means, and performs control to negative pressure space formed between the capping means and the nozzle formation surface.
[0021]
According to the invention of
[0022]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 3 is a recording head that discharges ink droplets from nozzles, a capping unit that seals a nozzle forming surface of the recording head, and a tube that is communicated with the capping unit. An ink jet recording apparatus comprising: a suction pump that makes a space formed between the capping unit and the nozzle forming surface a negative pressure; and opens and closes communication between the capping unit and the suction pump in the tube. Valve means, and control means for closing the valve means when the capping means seals the nozzle forming surface when the operation of the recording head is stopped. With the nozzle forming surface of the recording head sealed, and with the valve means open, the capping means and the After the space formed between the nozzle forming surface and the negative pressure state, closing said valve means, and performs control of separating said capping means from the nozzle forming surface of the head.
[0023]
According to the third aspect of the present invention, there is provided a valve means for opening and closing the communication between the capping means and the suction pump, and the valve means is closed when the nozzle forming surface is sealed when the operation of the recording head is stopped. Further, in a state where the nozzle forming surface of the recording head is sealed by the capping means and the valve means is opened, the space formed between the nozzle forming surface of the recording head and the capping means is sucked by the suction pump. Then, by closing the valve means and separating the capping means from the nozzle forming surface of the recording head, the time until the space of the capping means returns to the atmospheric pressure after the suction is completed can be shortened.
[0024]
The invention according to claim 4 is the ink jet recording apparatus according to any one of
[0025]
According to the fourth aspect of the invention, by providing the valve means on the side close to the capping means, the evaporation of the ink solvent can be more effectively suppressed.
[0026]
According to a fifth aspect of the present invention, in the ink jet recording apparatus according to any one of the first to fourth aspects, the tube is made of a material having moisture permeability.
[0027]
According to the fifth aspect of the present invention, since the ink solvent evaporates in the tube having moisture permeability, the effect when the present invention is applied is large. In particular, in the case of a tube having high moisture permeability, the effect of applying the present invention is greater since the evaporation of the ink solvent is large.
[0028]
According to a sixth aspect of the present invention, in the ink jet recording apparatus according to any one of the first to fifth aspects, the tube is a silicon rubber tube.
[0029]
According to the sixth aspect of the present invention, since the silicone rubber tube has high moisture permeability, evaporation of the ink solvent is large, and the effect when the present invention is applied is large.
[0030]
According to a seventh aspect of the present invention, in the inkjet recording apparatus according to any one of the first to sixth aspects, the suction pump is a tube pump.
[0031]
According to the seventh aspect of the present invention, the tube pump has a large effect when the present invention is applied since the rise of suction is slow.
[0032]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of an inkjet recording apparatus according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In addition, in the ink jet recording apparatus according to the present invention, in addition to the tube pump, a piston type pump or the like can be used as the suction pump. In the ink jet recording apparatus according to the present embodiment, a tube pump is used as the suction pump. The case where it is used will be described as an example.
[0033]
FIG. 1 is a perspective view showing main components of an ink jet printer according to the present embodiment. FIG. 2 is a block diagram illustrating a main control configuration of the inkjet printer according to the present embodiment. In the following, description will be made with reference to FIG. 2 as needed based on FIG.
[0034]
As shown in FIG. 1, the
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
In such a configuration, the carriage 5 reciprocates in the main scanning direction along the
[0038]
At this time, the position of the carriage 5 is controlled by an encoder including the
[0039]
The
[0040]
The
[0041]
A plurality of nozzles are formed on the nozzle forming surface of the
[0042]
The
[0043]
FIG. 3 shows a positional relationship of the
[0044]
As shown in the figure, the moving area of the
[0045]
Of these, at the home position, when the
[0046]
Accordingly, when the operation of the
[0047]
Further, a tube pump P is connected to the capping
[0048]
An
[0049]
As described above, by sucking out bubbles, dust, and the like that have entered the
[0050]
In the recording apparatus, the
[0051]
The capping
[0052]
In addition, the
[0053]
4 (a) and 4 (b) show an example of the internal configuration of the tube pump P. The tube pump P has a
[0054]
FIG. 4A shows a state in which the
[0055]
Since the two
[0056]
FIG. 4B shows a state in which the
[0057]
By the way, the tube pump P has a drawback that the rise of suction is slower than that of a piston pump or the like due to a small suction volume per unit time. Therefore, in the recording apparatus, the rise of the suction of the tube pump P is accelerated by using the above-described
[0058]
Hereinafter, the usage of this solenoid valve will be described with reference to the flowchart shown in FIG. The operation control of the
[0059]
First, when the power of the recording apparatus is turned on, the tube pump P is automatically operated. The tube pump P is automatically stopped when the recording apparatus is powered on.
[0060]
When the power of the recording apparatus is turned on (Yes in step 1), the timer starts counting from a timer (not shown, corresponding to timer T in FIG. 2), and a predetermined time elapses. By keeping the
[0061]
As described above, the
[0062]
Further, a timer (not shown, corresponding to timer T in FIG. 2) starts counting the time from opening of the
[0063]
Note that, after the elapse of the appropriate time, specifically, the
[0064]
However, the time required for the pressure of the
[0065]
Further, after the
[0066]
Thereafter, the
[0067]
Here, time measurement by a timer not shown (corresponding to the timer T in FIG. 2) is started, and the image forming operation of the
[0068]
More specifically, the capping
[0069]
By the way, if the image forming operation of the
[0070]
As described above, in the present embodiment, the capping
[0071]
Then, when the image forming operation of the
[0072]
As shown in FIG. 3, the
[0073]
The two-dot chain line shown in FIG. 3 indicates the position where the
[0074]
The
[0075]
In such a configuration, before the
[0076]
As described above, according to the ink jet recording apparatus of the present embodiment, the electromagnetic valve that opens and closes the communication between the capping member and the tube pump is provided, and when the operation of the recording head is stopped, the nozzle forming surface is sealed. Since the electromagnetic valve is configured to be closed, the ink solvent can be reliably stored in the capping member, and the evaporation of the ink solvent in the capping member can be effectively suppressed. Accordingly, it is possible to reduce the degree of clogging of the nozzle openings in the recording head due to the long-term suspension of the inkjet recording apparatus, and furthermore, by performing the timer cleaning, it is possible to sufficiently improve the printing reliability of the recording head. Can be recovered. Further, in the case where the ink jet recording apparatus is stopped for a relatively short time, the reliability of printing can be ensured without executing the timer cleaning.
[0077]
Further, according to the ink jet recording apparatus of the present embodiment, when the nozzle forming surface is sealed when the operation of the recording head is stopped, the electromagnetic valve is configured to be closed, and further, by the tube pump with the electromagnetic valve closed. An internal space formed between the nozzle forming surface of the recording head and the capping member by opening the solenoid valve while the tube is under a negative pressure, and then the nozzle forming surface of the recording head is sealed by the capping member. Is configured to have a negative pressure, so that the rising time of suction can be reduced. In particular, the rise of the suction of the tube pump is slower than that of the piston pump or the like.
[0078]
Further, according to the ink jet recording apparatus of the present embodiment, the electromagnetic valve is closed when the nozzle forming surface is sealed when the operation of the recording head is stopped, and the nozzle forming surface of the recording head is further closed by the capping member. In a sealed state and with the electromagnetic valve opened, the internal space formed between the nozzle forming surface of the recording head and the capping member is set to a negative pressure by a tube pump, and then the electromagnetic valve is closed to perform recording. Since the capping member is configured to be separated from the nozzle forming surface of the head, it is possible to reduce the time required for the internal space of the capping member to return to the atmospheric pressure after the suction is completed.
[0079]
【The invention's effect】
As described above, according to the ink jet recording apparatus of the present invention, when providing the valve means for opening and closing the communication between the capping means and the suction pump, when sealing the nozzle forming surface when the operation of the recording head is stopped, Since the valve means is configured to be closed, the ink solvent can be reliably stored in the capping member, and the evaporation of the ink solvent in the capping member can be effectively suppressed. Accordingly, it is possible to reduce the degree of clogging of the nozzle openings in the recording head due to the long-term suspension of the ink jet recording apparatus, and further, by executing the timer cleaning, it is possible to sufficiently improve the printing reliability of the recording head. Can be recovered. Further, in the case where the ink jet recording apparatus is stopped for a relatively short time, the reliability of printing can be ensured without executing the timer cleaning.
[0080]
Further, according to the ink jet recording apparatus of the present invention, the valve means is configured to be closed when the nozzle forming surface is sealed when the operation of the recording head is stopped, and furthermore, the suction pump is operated with the valve means closed. An inner space formed between the nozzle forming surface of the recording head and the capping means by opening the valve means while the nozzle forming surface of the recording head is sealed by the capping means after applying a negative pressure to the inside of the tube. Is configured to have a negative pressure, so that the rising time of suction can be reduced. In particular, the rise of suction of a tube pump is slower than that of a piston type pump or the like. Therefore, when a tube pump is used as a suction pump, the effect of this configuration is great.
[0081]
Further, according to the ink jet recording apparatus of the present invention, when the nozzle forming surface is sealed when the operation of the recording head is stopped, the electromagnetic valve is closed, and further, the nozzle forming surface of the recording head is closed by the capping unit. In a sealed state and with the valve means opened, the internal space formed between the nozzle forming surface of the recording head and the capping means is set to a negative pressure by a suction pump, and then the valve means is closed to perform recording. Since the capping unit is configured to be separated from the nozzle forming surface of the head, it is possible to reduce the time required for the internal space of the capping unit to return to the atmospheric pressure after the suction is completed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing main components in an embodiment of an ink jet recording apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a block diagram illustrating a main control configuration in an embodiment of the inkjet recording apparatus according to the present invention.
FIG. 3 is a plan view showing a positional relationship between a recording head and a capping member in the ink jet recording apparatus shown in FIG.
FIG. 4 is a diagram showing an example of an internal configuration of a tube pump used in the ink jet recording apparatus shown in FIG.
FIG. 5 is a flowchart illustrating an example of a usage mode of a solenoid valve implemented in the inkjet recording apparatus illustrated in FIG.
FIG. 6 is a diagram showing one configuration example of a system including a capping member, a suction pump, and a waste ink tank in a conventional inkjet recording apparatus.
[Explanation of symbols]
1 Recording head
100 Nozzle forming surface
110 nozzle
2 Capping member
200 rectangular outer part
203 interior space
8d guide rail
30 Cleaning mechanism
300 cleaning blade
310 axis of rotation
330 blade cleaning member
90 Recording paper
115 solenoid valve
150 tubes
600 Waste ink tank
P tube pump
Claims (7)
前記記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング手段と、
前記キャッピング手段とチューブにより連通され、前記キャッピング手段と前記ノズル形成面との間に形成される空間部を負圧にする吸引ポンプとを含むインクジェット記録装置であって、
前記チューブにおいて前記キャッピング手段と前記吸引ポンプの連通を開閉する弁手段と、
前記記録ヘッドの動作休止時に前記キャッピング手段により前記ノズル形成面を封止する場合に、前記弁手段を閉にする制御手段と、
を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。A recording head for ejecting ink droplets from the nozzles,
Capping means for sealing the nozzle forming surface of the recording head,
An ink jet recording apparatus, comprising: a suction pump that is communicated with the capping unit and a tube, and that has a negative pressure in a space formed between the capping unit and the nozzle forming surface,
Valve means for opening and closing communication between the capping means and the suction pump in the tube,
Control means for closing the valve means, when the nozzle forming surface is sealed by the capping means when the operation of the recording head is stopped,
An ink jet recording apparatus comprising:
前記記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング手段と、
前記キャッピング手段とチューブにより連通され、前記キャッピング手段と前記ノズル形成面との間に形成される空間部を負圧にする吸引ポンプとを含むインクジェット記録装置であって、
前記チューブにおいて前記キャッピング手段と前記吸引ポンプの連通を開閉する弁手段と、
前記記録ヘッドの動作休止時に前記キャッピング手段により前記ノズル形成面を封止する場合に、前記弁手段を閉にする制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記弁手段を閉じた状態で前記吸引ポンプにより前記チューブ内を負圧にせしめた後、前記キャッピング手段により前記記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態で前記弁手段を開くことで、前記キャッピング手段と前記ノズル形成面との間に形成される空間部を負圧にする制御を行うことを特徴とするインクジェット記録装置。A recording head for ejecting ink droplets from the nozzles,
Capping means for sealing the nozzle forming surface of the recording head,
An ink jet recording apparatus, comprising: a suction pump that is communicated with the capping unit and a tube, and that has a negative pressure in a space formed between the capping unit and the nozzle forming surface,
Valve means for opening and closing communication between the capping means and the suction pump in the tube,
Control means for closing the valve means, when the nozzle forming surface is sealed by the capping means when the operation of the recording head is stopped,
With
The control unit opens the valve unit with the capping unit closing the nozzle forming surface of the recording head after the inside of the tube is made negative pressure by the suction pump with the valve unit closed. Thus, an ink jet recording apparatus is characterized in that a space formed between the capping unit and the nozzle forming surface is controlled to have a negative pressure.
前記記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング手段と、
前記キャッピング手段とチューブにより連通され、前記キャッピング手段と前記ノズル形成面との間に形成される空間部を負圧にする吸引ポンプとを含むインクジェット記録装置であって、
前記チューブにおいて前記キャッピング手段と前記吸引ポンプの連通を開閉する弁手段と、
前記記録ヘッドの動作休止時に前記キャッピング手段により前記ノズル形成面を封止する場合に、前記弁手段を閉にする制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記キャッピング手段により前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し、且つ、前記弁手段を開いた状態で、前記キャッピング手段と前記ノズル形成面との間に形成される空間部を負圧状態とした後、前記弁手段を閉じて、前記ヘッドのノズル形成面から前記キャッピング手段を離間させる制御を行うことを特徴とするインクジェット記録装置。A recording head for ejecting ink droplets from the nozzles,
Capping means for sealing the nozzle forming surface of the recording head,
An ink jet recording apparatus, comprising: a suction pump that is communicated with the capping unit and a tube, and that has a negative pressure in a space formed between the capping unit and the nozzle forming surface,
Valve means for opening and closing communication between the capping means and the suction pump in the tube,
Control means for closing the valve means, when the nozzle forming surface is sealed by the capping means when the operation of the recording head is stopped,
With
The control unit seals the nozzle forming surface of the recording head with the capping unit, and in a state where the valve unit is opened, a space formed between the capping unit and the nozzle forming surface. An ink jet recording apparatus according to claim 1, wherein said valve means is closed and said capping means is separated from said nozzle forming surface of said head after a negative pressure state.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002231637A JP2004066732A (en) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | Inkjet recorder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002231637A JP2004066732A (en) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | Inkjet recorder |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004066732A true JP2004066732A (en) | 2004-03-04 |
Family
ID=32017346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002231637A Pending JP2004066732A (en) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | Inkjet recorder |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004066732A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010158808A (en) * | 2009-01-07 | 2010-07-22 | Ricoh Co Ltd | Recovery device and image forming apparatus |
CN115091840A (en) * | 2022-07-26 | 2022-09-23 | 扬州市玄裕电子有限公司 | Solder paste printing machine for processing flexible circuit board |
-
2002
- 2002-08-08 JP JP2002231637A patent/JP2004066732A/en active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010158808A (en) * | 2009-01-07 | 2010-07-22 | Ricoh Co Ltd | Recovery device and image forming apparatus |
CN115091840A (en) * | 2022-07-26 | 2022-09-23 | 扬州市玄裕电子有限公司 | Solder paste printing machine for processing flexible circuit board |
CN115091840B (en) * | 2022-07-26 | 2023-06-09 | 扬州市玄裕电子有限公司 | Solder paste printer for flexible circuit board processing |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4160221B2 (en) | Ink jet printer having cleaning mechanism and method of manufacturing the same | |
JP4857798B2 (en) | Liquid ejecting apparatus cleaning method and liquid ejecting apparatus | |
JPH05201028A (en) | Maintenance device for ink jet head | |
JPH05169668A (en) | Device for recovery of ink ejection for ink jet printer | |
JP2013176898A (en) | Ink jet recording device and method of storing recording head | |
JP2004098408A (en) | Inkjet recorder | |
JP2004175063A (en) | Ink jet recorder | |
JP2011079185A (en) | Inkjet printer | |
JP2004066732A (en) | Inkjet recorder | |
JP2006130828A (en) | Inkjet recording device | |
JP2002137415A (en) | Flushing method for ink jet recorder, and ink jet recorder | |
JP2001026112A (en) | Ink-jet recording apparatus | |
JPH09240016A (en) | Ink jet recording device | |
JPH0958015A (en) | Mechanism for maintenance of printing head | |
JP2009269297A (en) | Inkjet recording apparatus | |
JP2002036581A (en) | Ink jet recording apparatus | |
JP2004074590A (en) | Ink jet recorder | |
JP2002234174A (en) | Ink-jet recorder | |
JP2000153621A (en) | Ink jet recorder | |
JP2004216820A (en) | Liquid ejecting device and liquid ejecting device control method | |
JP2008149483A (en) | Method for cleaning recorder, and recorder | |
JP3350361B2 (en) | Ink jet recording device | |
JP2008307840A (en) | Liquid jet apparatus | |
JP4736765B2 (en) | Liquid ejector | |
JP3596587B2 (en) | Ink jet recording device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050804 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080108 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080507 |