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JP2004063756A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法 Download PDF

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JP2004063756A
JP2004063756A JP2002219790A JP2002219790A JP2004063756A JP 2004063756 A JP2004063756 A JP 2004063756A JP 2002219790 A JP2002219790 A JP 2002219790A JP 2002219790 A JP2002219790 A JP 2002219790A JP 2004063756 A JP2004063756 A JP 2004063756A
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solid
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JP2002219790A
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English (en)
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Hiroshi Maeda
前田 弘
Kazuhiro Nishida
西田 和弘
Yoshihisa Negishi
根岸 能久
Shunichi Hosaka
保坂 俊一
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

【課題】製造が容易でかつ信頼性の高い固体撮像装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板表面に複数の固体撮像素子100を形成する工程と、前記固体撮像素子100の各受光領域に対向して空隙をもつように、前記半導体基板表面に前記透光性部材200を接合する工程と、前記半導体基板裏面に支持基板701を接合する工程と、前記接合する工程の前または後に、前記半導体基板上の各固体撮像素子を分離する分離領域およびその周辺部に、前記半導体基板を貫通し内壁を導体化された貫通溝108を形成する工程と、前記接合工程で得られた接合体を、各固体撮像素子の側壁に、前記内壁を導体化された貫通溝の一部で構成された側壁配線部109を残すように、前記分離領域DCで、固体撮像素子ごとに分離する工程とを含む。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像装置およびその製造方法にかかり、特にチップ上にマイクロレンズを一体化したチップサイズパッケージ(CSP)タイプの固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CCD(Charge Coupled  Device)を含む固体撮像素子は、携帯電話やデジタルカメラなどへの適用の必要性から小型化への要求が高まっている。
そのひとつとして、半導体チップの受光エリアにマイクロレンズを設けた固体撮像装置が提案されている。このような中で、例えば、受光エリアにマイクロレンズを設けた固体撮像装置を、固体撮像装置の受光エリアとマイクロレンズとの間に気密封止部をもつように一体的に実装することにより、小型化をはかるようにした固体撮像装置が提案されている(特開平7−202152号公報)。
【0003】
かかる構成によれば、実装面積の低減をはかることができ、また、気密封止部の表面に、フィルタ、レンズ、プリズムなどの光学部品を接着することが可能となり、マイクロレンズの集光能力の低下を招くことなく、実装サイズの小型化を図ることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような固体撮像装置の実装に際しては、信号の外部への取り出しに際して、固体撮像装置を実装する支持基板上に搭載し、ボンディングなどの方法により電気的接続を図るとともに封止を行う必要がある。この方法では、工数が多いことから、実装に多大な時間を要するという問題があった。
また、支持部材あるいは周辺回路基板への装着に際しても位置決めに多大な時間を要するという問題があった。また、配線長が長くなると処理回路の高速化が困難となる。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、製造が容易でかつ信頼性の高い固体撮像装置の製造方法を提供することを目的とする。
また高速動作が可能で信頼性の高い固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明では、固体撮像素子を形成してなる半導体基板と、前記固体撮像素子の受光領域に対向して空隙をもつように前記半導体基板に接続された透光性部材とを具備し、前記半導体基板は側面に配線部を有するとともに、支持部材上に配設されていることを特徴とする。
【0006】
かかる構成によれば、カメラなどの筐体との接続に際し、側面で配線部との接続を行うことができ、パッケージ設計に自由度を持たせることができる。
【0007】
望ましくは、支持部材を、周辺回路を形成した半導体基板で構成し、この半導体基板を配線部を介して固体撮像素子に接続することにより、裏面側で駆動回路を構成するとともに側面で信号の取り出しあるいは電源との接続を行うことができ、小型で信頼性の高い固体撮像装置を提供することが可能となる。
【0008】
また本発明の固体撮像装置の製造方法は、第1の半導体基板表面に複数の固体撮像素子を形成する工程と、前記固体撮像素子の各受光領域に対向して空隙をもつように、前記第1の半導体基板表面に前記透光性部材を接合する工程と、前記第1の半導体基板を支持基板に接合する工程と、前記第1の半導体基板上の各固体撮像素子を分離する分離領域およびその周辺部に、前記半導体基板を貫通し内壁を導体化された貫通溝を形成する工程と、前記接合工程で得られた接合体を、各固体撮像素子の側壁に、前記内壁を導体化された貫通溝の一部で構成された側壁配線部を残すように、前記分離領域で、固体撮像素子ごとに分離する工程とを含むことを特徴とする。
【0009】
また本発明の固体撮像装置の製造方法は、第1の半導体基板表面に複数の固体撮像素子を形成するとともに、前記第1の半導体基板上の各固体撮像素子を分離する分離領域およびその周辺部に、前記第1の半導体基板を貫通し内壁を導体化された貫通溝を形成する工程と、前記固体撮像素子の各受光領域に対向して空隙をもつように、前記第1の半導体基板表面に前記透光性部材を接合する工程と、前記第1の半導体基板を支持基板に接合する工程と、前記接合工程で得られた接合体を、各固体撮像素子の側壁に、前記内壁を導体化された貫通溝の一部で構成された側壁配線部を残すように、前記分離領域で、固体撮像素子ごとに分離する工程とを含むことを特徴とする。
【0010】
かかる構成によれば、側面への配線パターンの形成が、ウェハレベルで位置決めし、一括して実装することにより一体化してから、あるいは一体化前に、貫通溝を形成し、この貫通溝内に導体層を形成した後、固体撮像素子ごとに分離するに際し、この導体層を含む領域で分断することにより、分断面に配線層を露呈させるようにしたもので、極めて容易にかつ高精度の側壁への配線層の形成が可能となる。この配線は基本的に直線の組み合わせで構成され、表面または裏面で水平方向の接続を行うようにすればよい。また、貫通孔を複数層形成し、各領域で絶縁層を介在させるようにすれば、側面で多層構造の配線を形成することも可能である。
【0011】
望ましくは、前記内壁を導体化された貫通溝を形成する工程は、貫通溝を形成する工程と、前記貫通溝の内壁を覆うように絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜の内側に導電体膜を形成する工程とを含むこと特徴とする。
【0012】
かかる構成によれば、絶縁膜を介して配線層が形成されるため、極めて容易に形成することが可能となる。
【0013】
また望ましくは、前記透光性部材を接合する工程は、前記固体撮像素子の形成領域に対応して凹部を有する透光性基板を用意し、前記透光性基板を前記半導体基板表面に接合するようにしている。
【0014】
かかる構成によれば、透光性基板に凹部を形成しておくのみで、容易に各受光領域に対向して空隙をもつように、凹部を形成することができるため、部品点数も少なく、製造が容易である。
【0015】
望ましくは、前記接合する工程に先立ち、前記受光領域を囲むように前記半導体基板表面を選択的に除去することにより突出部を形成する工程を含み、前記突出部によって前記受光領域と前記透光性部材との間に空隙が形成されるようにしたことを特徴とする。
【0016】
かかる構成によれば、あらかじめ半導体基板表面に形成しておいた突出部(スペーサ)をはさんで実装するのみで容易に作業性よく信頼性の高い固体撮像装置を提供することが可能となる。
【0017】
また、前記接合する工程は、前記受光領域を囲むように配設されたスペーサを介して、前記半導体基板と前記透光性部材との間に空隙が形成されるようにしたことを特徴とする。
【0018】
かかる構成によれば、スペーサをはさむだけで容易に信頼性の高い固体撮像装置を提供することが可能となる。
【0019】
また、前記貫通溝を形成する工程は、前記半導体基板に貫通溝を形成する工程と、真空スクリーン印刷法により前記貫通溝内に導体層を形成する工程とを含むようにしてもよい。
【0020】
また、前記貫通溝を形成する工程は、前記半導体基板に貫通溝を形成する工程と、真空吸引法により前記貫通溝内に導体層を形成する工程とを含むようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつ説明する。
【0022】
(第1の実施の形態)
この固体撮像装置は、図1(a)に断面図、図1(b)に要部拡大断面図を示すように、固体撮像素子102の形成された半導体基板としてのシリコン基板101からなる固体撮像素子基板表面に、このシリコン基板101の受光領域に相当して空隙Cをもつようにスペーサ203Sを介して透光性部材としてのガラス基板201が接合されるとともに、シリコン基板101の裏側には補強板701が形成され、さらにこのシリコン基板101の側壁に形成された配線パターン118によって固体撮像素子基板の側面に取り出し側壁配線108を構成するものである。ここで109は酸化シリコン膜(絶縁膜)である。
【0023】
必要に応じて、側面でそのまま外部と接続することも可能であり、また固体撮像素子基板裏面に形成された外部取り出し端子としての、パッド113およびバンプ114を形成し、このバンプ114を介して、外部接続がなされるようになっている。ここでは、図4(d)に示すように異方性導電膜115を介して周辺回路基板901に接続されている。ここでスペーサ203Sは、10〜500μm、好ましくは80〜120μmの高さとする。 なお、この接続方法としては、これ以外に超音波を用いた拡散接合、半田接合、熱圧着による共晶接合も有効である。
【0024】
ここでこの固体撮像素子基板100は、図1(b)に要部拡大断面図を示すように、表面に、固体撮像素子が配列されるとともに、RGBカラーフィルタ46およびマイクロレンズ50が形成されたシリコン基板101で構成されている。なおここでは、スルーホールHはこの断面には現れていないが、電荷転送電極32に接続されるように形成されている。
【0025】
この固体撮像素子100は、n型のシリコン基板101a表面に形成されたpウェル101b内に、チャンネルストッパ28を形成し、このチャネルストッパを挟んでフォトダイオード14と電荷転送素子33とを形成してなるものである。ここでは、p+チャンネル領域14a内にn型不純物領域14bを形成し、フォトダイオード14を形成している。また、p+チャンネル領域14a内に、深さ0.3μm程度のn型不純物領域からなる垂直電荷転送チャネル20を形成するとともに、この上層に酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜30を介して形成された多結晶シリコン層からなる垂直電荷転送電極32を形成し、電荷転送素子33を構成している。またこの垂直電荷転送チャネル20に信号電荷を読み出す側のフォトダイオード14との間には、p型不純物領域で形成された読み出しゲート用チャネル26が形成されている。この垂直電荷転送電極32に接続するようにスルーホールH(図1(b)では図示せず)が形成されている。
【0026】
そしてシリコン基板101表面にはこの読み出しゲート用チャネル26に沿ってn型不純物領域14bが露出しており、フォトダイオード14で発生した信号電荷は、n型不純物領域14bに一時的に蓄積された後、読み出しゲート用チャネル26を介して読み出されるようになっている。
【0027】
一方、垂直電荷転送チャネル20と他のフォトダイオード14との間には、p+型不純物領域からなるチャンネルストッパ28が存在し、これによりフォトダイオード14と垂直電荷転送チャネル20とが電気的に分離されると共に、垂直電荷転送チャネル20同士も相互に接触しないように分離される。
【0028】
そしてさらに、垂直電荷転送電極32は読み出しゲート用チャネル26を覆うとともに、n型不純物領域14aが露出し、チャンネルストッパ28の一部が露出するように形成されている。なお、垂直電荷転送電極32のうち、読み出し信号が印加される電極の下方にある読み出しゲート用チャネル26から信号電荷が転送される。
【0029】
そして垂直電荷転送電極32は垂直電荷転送チャネル20とともに、フォトダイオード14のpn接合で発生した信号電荷を垂直方向に転送する垂直電荷転送装置(VCCD)33を構成している。垂直電荷転送電極32の形成された基板表面は表面保護膜36で被覆され、この上層にタングステンからなる遮光膜38が形成されており、フォトダイオードの受光領域40のみを開口し、他の領域は遮光するように構成されている。
【0030】
そして更にこの垂直電荷転送電極32の上層は表面平坦化のための平坦化絶縁膜43およびこの上層に形成される透光性樹脂膜44で被覆され、更にこの上層にフィルタ層46が形成されている。フィルタ層46は各フォトダイオード14に対応して、所定のパターンをなすように赤色フィルタ層46R、緑色フィルタ層46G,青色フィルタ層46Bが順次配列されている。
【0031】
さらにこの上層は、平坦化絶縁膜48を介して屈折率1.3〜2.0の感光性樹脂を含む透光性樹脂をフォトリソグラフィによってパターニングした後に溶融させ、表面張力によって丸めた後、冷却することによって形成されたマイクロレンズ50からなるマイクロレンズアレイで被覆されている。
【0032】
次に、この固体撮像装置の製造工程について説明する。この方法は、図2(a)乃至(d)および図3(a)乃至(c)にその製造工程図を示すように、ウェハレベルで位置決めし、一括して実装することにより一体化してから、固体撮像素子ごとに分離する、いわゆるCSP法に基づくものである。(以下図面では2単位しか表示されていないが、ウェハ上に連続して多数個の固体撮像素子が形成されている。)この方法では、固体撮像素子基板もガラス基板もエッジが等しく構成され、固体撮像素子基板100およびこの裏面に貼着された補強板701を貫通するスルーホールを介して裏面側の取り出しを行うようにしたことを特徴とする。またここでは、あらかじめスペーサ203Sを形成したスペーサ付き封止用カバーガラス200を用いている。
【0033】
まず、スペーサ付きガラス基板の形成について説明する。
図2(a)に示すように、ガラス基板201表面に、UV硬化型接着剤例えばカチオン重合性エネルギー線硬化接着剤)からなる接着剤層202を介してスペーサとなるシリコン基板203を貼着し、フォトリソグラフィにより、レジストパターンR1を形成する。これ以外に熱硬化性接着剤を使用することもできる。
【0034】
そして、図2(b)に示すように、フォトリソグラフィにより、スペーサとなる部分にレジストパターンR1を残すようにした状態で、このレジストパターンをマスクとしてシリコン基板203をエッチングし、スペーサ203Sを形成する。
【0035】
この後、図2(c)に示すように、スペーサ203S形成のためのレジストパターンR1を残したまま、さらに素子間領域を除く、スペーサ間領域に、レジストRを充填し、ガラス基板を所定の深さまでエッチングすることにより、図2(d)に示すように、素子間溝部204を形成する。そしてさらにこのスペーサの表面に接着剤層207を形成する。ここではスペーサをシリコン基板で形成しているため、ガラス基板の主成分である酸化シリコンのエッチング速度が、シリコンのエッチング速度に比べて十分に大きくなるようなエッチング条件でエッチングするようにすれば、素子間領域にスペーサの側壁が露呈したままの状態でエッチングしてもよい。
【0036】
また、再度フォトリソグラフィを行い、スペーサの側壁全体を含むようなレジストパターンを形成し、このレジストパターンを介してエッチングを行うことにより溝部204を形成するようにしてもよい。このようにして溝部204およびスペーサ203Sを形成した封止用カバーガラス200を得る。
【0037】
次に、固体撮像素子基板を形成する。素子基板の形成に際しては、図3(a)に示すように、あらかじめ、シリコン基板101(ここでは4〜8インチウェハを用いる)を用意する。(以下図面では1単位しか表示されていないが、ウェハ上に連続して多数個の固体撮像素子が形成されている。)そして、通常のシリコンプロセスを用いて、チャンネルストッパ層を形成、チャネル領域を形成し、電荷転送電極・・などの素子領域を形成する。そして、この固体撮像素子基板100の裏面に、酸化シリコン膜を形成したシリコン基板からなる補強板701を表面活性常温接合により接合する。(図3(a))
【0038】
この後、図3(b)に示すように、各基板の周縁部に形成したアライメントマークによって位置合わせを行い、前述のようにして形成した固体撮像素子基板100上に、平板状のガラス基板201にスペーサ203Sが接着されたカバーガラス200を載置し、加熱することにより接着剤層207によって両者を一体化させる。この工程は真空中または窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気中で実行するのが望ましい。
【0039】
そして補強板701の裏面側からフォトリソグラフィによりスルーホールHを形成する。そしてCVD法によりスルーホールH内に酸化シリコン膜109を形成し、この後異方性エッチングを行い、図3(c)に示すようにスルーホール側壁にのみ酸化シリコン膜109を残留させる。
【0040】
そして図4(a)に示すように、WFを用いたCVD法によりこのスルーホールH内にボンディングパッドとコンタクトする導体層108としてタングステン膜を形成する。
【0041】
そして図4(b)に示すように、前記補強板701表面にボンディングパッド113を形成すると共に、バンプ114を形成する。
このようにして補強板701側に信号取り出し電極端子および通電用電極端子を形成することが可能となる。
【0042】
そして図4(c)に示すように、この補強板701の表面に異方性導電膜115(ACP)を塗布する。
最後に図4(d)に示すように、この異方性導電膜115を介して駆動回路を形成した回路基板901を接続する。接続に際しては、拡散接合、半田接合、共晶接合などが適用可能である。なおこの回路基板901には基板を貫通するように形成されたスルーホールHに充填された導体層からなるコンタクト層117とボンディングパッド118とが形成されている。
従ってこのボンディングパッド118を介して、プリント基板などの回路基板との接続が容易に達成可能である。またこのコンタクト層117は固体撮像素子基板に形成された導体層108と、同一ライン上に並ぶように位置合わせがなされて形成される。
【0043】
この後、この同一ライン上に並んだコンタクト層117および導体層108を含むダイシングラインDCに沿って、装置全体をダイシングし、個々の固体撮像装置に分割する。(図面では、一単位しか示していないが、1枚のウェハ上に複数の固体撮像素子が連続形成されている。)この配線は基本的に垂直方向の直線の組み合わせで構成され、表面または裏面で水平方向の接続を行うようにすればよい。また、スルーホールを複数層形成し、各領域で絶縁層を介在させるようにすれば、側面で多層構造の配線を形成することも可能である。
このようにして極めて容易に作業性よく固体撮像装置が形成される。
なお、この補強板701は酸化シリコン膜を形成したシリコン基板で構成されているため、固体撮像素子基板100との断熱あるいは電気的絶縁が可能である。
また、前記実施の形態では、CVD法によりスルーホールH内に導体層を形成したが、めっき法、真空スクリーン印刷法あるいは真空吸引法などを用いても容易に作業性よくアスペクト比の高いコンタクトホールへの導体層の充填が可能となる。
更にまた、前記実施の形態では、スルーホールを用いて固体撮像素子基板および周辺回路を搭載した回路基板の表裏の電気的接続をおこなったが、これに限定されることなく、表面および裏面からの不純物拡散により表裏が電気的に接続されるようにコンタクトを形成するなどの方法も可能である。
このようにして補強板701側に信号取り出し電極端子および通電用電極端子を形成することが可能となる。
【0044】
さらにまた、個々に位置合わせを行ったり、ワイヤボンディングなどの電気的接続を行ったりすることなく、一括実装した後個々に分断しているため、製造が容易でかつ取り扱いも簡単である。
【0045】
また、ガラス基板201にあらかじめ溝部204を形成しておくようにし、実装後、表面からCMPなどの方法により、溝部204に到達する深さまで除去するようにしているため、きわめて容易に分断が可能である。
【0046】
また接合により素子形成面を間隙C内に封止込めた状態で、切断あるいは研磨するのみで個々の固体撮像素子を形成することができるため、素子へのダメージも少なく、塵埃の混入もなく、信頼性の高い固体撮像素子を提供することが可能となる。
【0047】
さらにまた、CMPによってシリコン基板を約2分の1の深さまで薄くするようにしているため、小型化かつ薄型化をはかることができる。さらにまた、ガラス基板との接合後に薄型化されるため、機械的強度の低下を防ぐことが可能となる。
【0048】
このように、本発明の構成によれば、ウェハレベルで位置決めし、一括して実装することにより一体化してから、固体撮像素子ごとに分離するようにしているため、製造が容易でかつ信頼性の高い固体撮像装置を形成することが可能となる。
【0049】
なお、前記実施の形態では、ウェハレベルCSPにより一括接続して、ダイシングするという方法で形成したが、スルーホールHを形成し、バンプ114を形成した固体撮像素子基板100をダイシングし、1個づつに対し封止用カバーガラス200を固着するようにしてもよい。
また、マイクロレンズアレイについては、基板表面に透明樹脂膜を形成しておき、この表面からイオン移入によって所定の深さに屈折率勾配を有するレンズ層を形成することによって形成することもできる。
【0050】
また、スペーサとしては、シリコン基板のほか、ガラス、ポリカーボネートなど適宜選択可能である。
【0051】
(第2実施の形態)
次に本発明の第2実施の形態について説明する。
前記第1の実施の形態では、補強板701を貫通するようにスルーホールHを形成し導体層111を形成したが、本実施の形態では、あらかじめホール(垂直孔)を形成したシリコン基板を用いて固体撮像素子基板を形成する。これにより、垂直孔の形成深さが浅くてすむため生産性が向上するとともに、製造歩留まりの向上をはかることが可能となる。
他部については、前記第1の実施の形態と同様に形成されている。
すなわち図5(a)に示すように、固体撮像素子を形成するに先立ち、まずシリコン基板の裏面に、フォトリソグラフィによりレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして、RIE(反応性イオンエッチング)により、垂直孔118を形成する。なお、この工程では表面にアルミニウムなどからなるパッド110を形成しておきこのパッドに到達するように垂直孔118を形成する。
【0052】
そしてこの垂直孔の内壁に、図5(b)に示すように、CVD法により酸化シリコン膜119を形成する。
そして、図5(c)に示すように、前記各実施の形態と同様に通常のシリコンプロセスを用いて、固体撮像素子形成のための素子領域を形成した。
そして、図5(d)に示すように、各基板の周縁部に形成したアライメントマークによって位置合わせを行い、前述のようにして形成した固体撮像素子基板100上に、平板状のガラス基板201にスペーサ203Sが接着されたカバーガラス200を載置し、加熱することにより接着剤層207によって両者を一体化させる。ここでも固体撮像素子表面が、Si、金属あるいは無機化合物である場合、接合工程は表面活性化常温接合を用いても良い。
【0053】
そして図5(e)に示すように、この固体撮像素子基板100の裏面側に補強板701を表面活性化常温接合で接合し、裏面側からフォトリソグラフィを用いたエッチング法により前記垂直孔118に到達するようにスルーホール108を形成する。ここでもスルーホール内壁は絶縁化しておくのが望ましい。また、あらかじめスルーホールを形成した補強板を用いるようにしてもよい。
【0054】
このあとは前記第1の実施の形態で説明した図4(a)乃至(d)に示す工程を実行し、スルーホールの位置をそれぞれの固体撮像装置の端部に相当するように形成し、このスルーホールを含むダイシングラインで分断することにより、周辺回路を形成した回路基板まで積層した構造の固体撮像装置が容易に形成される。
前述したように本実施形態では、垂直孔の形成深さが浅くてすむため生産性が向上するとともに、製造歩留まりの向上をはかることが可能となる。
【0055】
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。
前記第2の実施の形態では、補強板701、固体撮像素子基板および回路基板を貫通するようにコンタクトを形成し、回路基板側に電極取り出しを行なうようにしたが、本実施の形態では図6(a)および(b)に示すように、スルーホールの側壁に絶縁膜121を介して配線層としての導体層120を形成し固体撮像装置の側壁から電極取り出しを行なうようにしたことを特徴とするものである。かかる構成によれば、基板との絶縁がなされているため配線パターンに自由度を持たせることができる。
製造工程についても、前記第2の実施の形態とほぼ同様に形成されるが、絶縁膜は導体層の形成に先立ち、CVDを行うかまたはポリイミド樹脂などを流し込むことにより容易に形成可能である。このように、スルーホールの位置をそれぞれの固体撮像装置の端部に相当するように形成し、このスルーホールを含む切断線DCでダイシングすることにより、容易に側壁に絶縁膜を介して配線層の形成された固体撮像装置を形成することができる。
また、このスルーホールに充填する導体層120をタングステンなどの遮光性材料で構成することにより、固体撮像装置への遮光がなされるため誤動作の低減を図ることが可能となる。
またこの補強板は、ポリイミド樹脂、セラミック、結晶化ガラス、表面および裏面を酸化されたシリコン基板などで構成すれば、断熱基板の役割を持たせることができる。また防湿性のある封止材料あるいは遮光材料で形成するようにしてもよい。
【0056】
(第4の実施の形態)
次に本発明の第4の実施の形態について説明する。
前記第3の実施の形態において、スルーホールは基板内部に形成され、周辺回路基板の側壁に配線を形成しているが、この例では、図7に示すように、ガラス基板201およびスペーサ203Sの側壁に導体層209を形成するとともにガラス基板の上面にパッド210を形成して、上方に、信号取り出し端子および電流供給端子を形成したことを特徴とするものである。他の部分については、前記実施の形態と同様に形成される。
【0057】
次に、この固体撮像装置の製造工程を、図8(a1)乃至(f)および図9(a)乃至(e)に示す。
【0058】
すなわち、前記第1乃至3の実施の形態において、固体撮像素子基板100にスルーホールを形成し、固体撮像素子基板の側壁に配線パターンを形成し、固体撮像素子基板の裏面側に信号取り出し端子および電流供給端子を形成したのに対し、この方法では、封止用カバーガラス200を構成するガラス基板201にスペーサ203Sを貼着し、その状態で、スペーサおよびガラス基板を貫通するようにスルーホール208を形成し、これに導体層を形成し、このスルーホールを含むダイシングラインDCで分断することにより、スペーサおよびガラス基板の側壁に配線209を形成し、封止用カバーガラス表面側に、信号取り出し端子および電流供給端子を形成するようにしたことを特徴とする。
【0059】
すなわち、前記第1の実施の形態において、図3(c)に示した工程で、固体撮像素子基板100にスルーホールを形成し、固体撮像素子基板の裏面側に信号取り出し端子および電流供給端子を形成したのに対し、この方法では、封止用カバーガラス200を構成するガラス基板201にスペーサ203Sを貼着し、その状態で、スペーサおよびガラス基板を貫通するようにスルーホール208を形成し、これに導体層を形成し、封止用カバーガラス表面側に、信号取り出し端子および電流供給端子を形成するようにしたことを特徴とする。
【0060】
まず、図8(a1)に示すように、スペーサを形成するための板厚30から120μmのシリコン基板203を用意する。
ついで、図8(a2)に示すように、封止用カバーガラス200を構成するためのガラス基板201を用意する。
そして、図8(b)に示すように、この基板203の表面に接着剤層202を塗布する。
【0061】
この後、図8(c)に示すように、このガラス基板201の表面に、接着剤層202の塗布されたシリコン基板203を貼着する。
【0062】
続いて、図8(d)に示すように、フォトリソグラフィによりレジストパターンを形成しこのレジストパターンをマスクとしてRIE(反応性イオンエッチング)を行い、フォトダイオードに対応する領域すなわち受光領域(図1(b)における40)に対応する領域を含む凹部205を除くようにあらかじめ接着剤を塗布しておくか、またはRIE後、酸素プラズマなどで除去処理を行う。
【0063】
続いて、図8(e)に示すように、フォトリソグラフィによりレジストパターンを形成しこのレジストパターンをマスクとしてRIE(反応性イオンエッチング)を行い、スペーサ203Sおよびガラス基板201を貫通するようにスルーホール208を形成する。
【0064】
そして、必要に応じてCVDにより少なくとも、シリコンからなるスペーサの内壁に酸化シリコン膜(図示せず)を形成する。
なお、スペーサがガラスあるいは樹脂などの絶縁体で形成されている場合には、この工程は不要である。またスペーサの内壁または外壁に遮光膜を形成してもよい。
【0065】
この後、図9(a)に示すように、内壁を絶縁化されたスルーホール内壁に銀ペーストまたは銅ペーストなどの導電性ペーストを用いた真空スクリーン印刷あるいは金属めっきなどにより導体層209を形成し、スペーサ203Sおよびガラス基板201を貫通する貫通コンタクト領域を形成する。
【0066】
そして、図9(b)に示すように、このスペーサ付きガラス基板の表面および裏面に貫通コンタクト領域に接続するように金のボンディングパッド210、211またはバンプ212を形成する。ここで成膜に際しては、表面および裏面に金薄膜を形成し、フォトリソグラフィを用いたエッチング法によりパターニングする、あるいはスクリーン印刷、選択めっきなどが適用可能である。
【0067】
さらに、図9(c)に示すように、異方性導電樹脂膜213を塗布する。
【0068】
一方、図9(d)に示すように、前記第1の実施の形態で用いたのと同様に、補強板701を形成してなる固体撮像素子基板100を用意する。
【0069】
そして、図9(e)に示すように各基板の周縁部に形成したアライメントマークによって位置合わせを行い、前述のようにして形成した固体撮像素子基板100上に、平板状のガラス基板201にスペーサ203Sが接着されたカバーガラス200を載置し、加熱することにより異方性導電膜213によって両者を一体化させる。固体撮像素子基板100と封止用カバーガラス200の場合は、異方性導電膜以外にも、超音波、共晶、半田なども使用可能である。
【0070】
この後、スルーホール208を含むダイシングラインDCに沿って、装置全体をダイシングし、個々の固体撮像装置に分割する。
このようにして極めて容易に作業性よく、封止用カバーガラス上にボンディングパッドなどのコンタクト領域を形成した固体撮像装置が形成される。
【0071】
(第5の実施の形態)
次に本発明の第5の実施の形態について説明する。
前記第4の実施の形態では、ガラス基板およびスペーサを貫通するスルーホールを形成し、封止用カバーガラス上にボンディングパッドなどのコンタクト領域を形成した固体撮像装置について説明したが、以下の実施の形態では、この変形例について説明する。
まず本実施の形態では、スペーサへのスルーホールの形成に特徴を有するもので、図10(a)に示すように、ガラス基板201を用意する。
そして、図10(b)に示すように、このガラス基板201の表面に、光造形法により光硬化性樹脂を形成し、スペーサ213を形成する。
この後、図10(c)に示すように、フォトリソグラフィを用いたエッチング法により、スルーホール208を形成する。
このようにして容易に、スペーサを有するとともにスルーホールを形成した封止用カバーガラスを得ることができる。
あとは前記第4の実施の形態で説明したのと同様に図9(a)乃至図9(e)に示した実装工程を実行し、固体撮像素子基板と貼り合わせを行い、ダイシングを行うことにより、図9(e)に示した固体撮像装置を得ることが可能となる。
かかる方法によれば、スペーサが容易に形成される。なお本実施の形態では光硬化性樹脂を用いたが接着剤自身を用いても良い。ガラス基板とスペーサが一体形成されており、反りや歪を低減することが可能となり、また製造も容易である。
【0072】
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。
前記第4の実施の形態では、ガラス基板にスペーサ形成用のシリコン基板を貼着し、これをパターニングするようにしたが、本実施の形態では、1回のエッチング工程でガラス基板をエッチング加工して、凹部およびスルーホールを同時形成するようにしてもよい。他部については前記第4の実施の形態と同様に形成されている。
【0073】
まず本実施の形態では、図11(a)に示すように、ガラス基板201を用意する。
そして、図11(b)に示すように、このガラス基板201裏面にレジストパターンを形成し、凹部205を形成する。
この後、図11(c)に示すように、スルーホール208を形成する。
このようにして容易に、スペーサを一体的に形成するとともにスルーホールを形成した封止用カバーガラスを得ることができる。
なお、この工程では、凹部形成後、スルーホールを形成したが、一部工程を同一工程で行うようにしてもよい。すなわち、このガラス基板201の表面および裏面にレジストパターンRを形成し、スルーホールを形成すべき領域には表裏両面に開口を有し、凹部205と、(必要に応じて切断溝204)を形成すべき領域には裏面側のみに開口を有するようにする。
この後、この表裏のレジストパターンをマスクとして両面からガラス基板をエッチングして、凹部205と切断溝(図示せず)とスルーホール208とを同時に形成する。
この方法では、エッチング時間の短縮をはかることができるとともに、両面からのエッチングによりスルーホールを形成することができるため、エッチング精度を高めることも可能である。
あとは前記第4の実施の形態で説明したのと同様に図9(a)乃至図9(e)に示した実装工程を実行し、固体撮像素子基板と貼り合わせを行い、ダイシングを行うことにより、図9(e)に示した固体撮像装置を得ることが可能となる。
ガラス基板とスペーサが一体形成されており、反りや歪を低減することが可能となり、また製造も容易である。
【0074】
(第7の実施の形態)
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。
前記第4の実施の形態では、ガラス基板にスペーサ形成用のシリコン基板を貼着し、これをパターニングするようにしたが、本実施の形態では、ガラス基板201に、すでにパターン形成のなされたスペーサ203Sを貼着し、最後にエッチング工程でスルーホールを形成するものである。他部については前記第4の実施の形態と同様に形成されている。
【0075】
まず本実施の形態では、図12(a1)に示すように、ガラス基板201を用意する。
一方、図12(a2)に示すように、スペーサ形成用のシリコン基板203を用意する。
そして、図12(b)に示すように、このシリコン基板203をフォトリソグラフィを用いたエッチング法により加工し、スペーサ203Sを得る。
【0076】
この後、図12(c)に示すように、このパターニングのなされたスペーサ表面に接着剤202を塗布する。
そして、図38(d)に示すように、ガラス基板201に位置合わせをしながらスペーサ203Sを貼着する。
この後、図12(e)に示すように、フォトリソグラフィを用いたエッチング法によりスルーホール208を形成する。
【0077】
このようにして容易に、スペーサを貼着するとともにスルーホールを形成した封止用カバーガラスを得ることができる。
【0078】
そして、必要に応じてCVDにより少なくとも、シリコンからなるスペーサの内壁に酸化シリコン膜(図示せず)を形成する。
なお、スペーサがガラスあるいは樹脂などの絶縁体で形成されている場合には、この工程は不要である。またスペーサの内壁または外壁に遮光膜を形成してもよい。
【0079】
あとは前記第4の実施の形態で説明したのと同様に図9(a)乃至図9(e)に示した実装工程を実行し、固体撮像素子基板と貼り合わせを行い、ダイシングを行うことにより、図9(e)に示した固体撮像装置を得ることが可能となる。
【0080】
なおガラス基板とスペーサの貼り合わせに際しては、紫外線硬化樹脂、熱硬化性樹脂あるいはこれらの併用、あるいは半硬化の接着剤塗布によって実行するようにしてもよい。またこの接着剤の形成に際してはディスペンサでの供給、スクリーン印刷、スタンプ転写など適宜選択可能である。
【0081】
また、図12(c)に示したように、スペーサの凹部の内側壁にタングステン膜をスパッタリングするなどの方法により、遮光膜215を形成しておくようにしてもよい。
これにより、別に遮光膜を設けることなく、良好な撮像特性を得ることが可能となる。
【0082】
(第8の実施の形態)
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。
前記第4の実施の形態では、ガラス基板にスペーサ形成用のシリコン基板を貼着し、これをパターニングし、最後にエッチングによってガラス基板とスペーサとを貫通するスルーホールを形成する例について説明したが、本実施の形態では、図13(a1)〜(f)に示すように、シリコン基板をエッチングすることにより形状加工し、図13(e1)に示すスルーホール208aまで形成したスペーサ203Sと図13(b2)に示すスルーホール208bを形成したガラス基板201とをウェハレベルでアライメントマークを用いて位置合わせし、接着剤層202を用いて貼り合わせを行ったものである。他部については前記第28の実施の形態と同様に形成されている。
【0083】
この場合もスペーサの凹部を望む内側壁に遮光膜(215)を形成することも可能である。
かかる方法によれば、個別にスルーホールを形成して貼り合わせているため、位置合わせは必要であるが、アスペクト比が約半分でよいためスルーホールの形成は容易となる。
【0084】
あとは前記第4の実施の形態で説明したのと同様に図9(a)乃至図9(e)に示した実装工程を実行し、固体撮像素子基板と貼り合わせを行い、ダイシングを行うことにより、図9(e)に示した固体撮像装置を得ることが可能となる。
【0085】
(第9の実施の形態)
次に、本発明の第9の実施の形態について説明する。
前記第8の実施の形態では、ガラス基板にスペーサ形成用のシリコン基板を貼着し、エッチング工程ガラス基板とスペーサとを貫通するスルーホールに導体層209を形成した後、固体撮像素子基板100を貼着したが、本実施の形態では、図14(a)〜(d)に示すように、裏面に補強板701を貼着してなる固体撮像素子基板100に、前記4乃至8の実施の形態で形成したスルーホール208の形成されたスペーサ付きガラス基板200を、ウェハレベルで位置あわせして貼り合わせを行い、この後スルーホール208内に導体層209を形成するようにしたことを特徴とするものである。またこの導体層209に接続するようにボンディングパッド210が形成されている。そしてこの導体層209を含むダイシングラインDCに沿って分断することにより側壁に導体層209を有する固体撮像素子が形成される。他部については前記第4の実施の形態と同様に形成されている。
ここでも導体層209の埋め込みに際しては、銅ペーストなどの導電性ペーストを用いた真空スクリーン印刷、あるいは金属めっきなどによって容易に形成可能である。
【0086】
なお、前記実施の形態では、封止用カバーグラスを構成するガラス基板とスペーサとの接合および固体撮像素子基板と封止用カバーガラスとの接合を、接着剤層を用いて行う方法について説明したが、全ての実施の形態において、スペーサや、固体撮像素子基板表面がSiや金属あるいは無機化合物の場合、接着剤を用いることなく、適宜、表面活性化常温接合で接合することもできる。カバーガラスがパイレックスであれば,スペーサがSiの場合陽極接合もしよう可能である。接着剤層を用いる場合、接着剤層としても、UV接着剤のみならず熱硬化性接着剤、半硬化型接着剤、熱硬化併用UV硬化性接着剤を用いても良い。
【0087】
また、前記第1の実施形態でも述べたが、全実施の形態においてスペーサとしては、シリコン基板のほか、42アロイ、金属、ガラス、感光性ポリイミド、ポリカーボネート樹脂など適宜選択可能である。
【0088】
また、固体撮像素子基板と封止用カバーガラスとの接合を、接着剤層を用いて行うに際し、液溜めを形成しておくなどにより、溶融した接着剤層が流出しないようにするとよい。また、スペーサと固体撮像素子基板あるいは封止用カバーガラスとの接合部についても同様で、接合部に凹部または凸部を形成し液溜めを形成しておくなどにより、溶融した接着剤層が流出しないようにするとよい。
【0089】
また、前記実施の形態では、切断溝を形成したものに対する個々の素子へ分離は、切断溝の位置までCMPを行うようにしたが、研削、ポリッシングあるいは全面エッチングなどを用いることも可能である。
【0090】
また前記実施の形態において、補強板(701)を用いる場合、材料としては、必要に応じて、ポリイミド樹脂、セラミック、結晶化ガラス、表面および裏面を酸化されたシリコン基板などで構成すれば、断熱基板の役割を持たせることができる。また防湿性のある封止材料、遮光材料で形成するようにしてもよい。
【0091】
また前記実施の形態において、ガラス基板とスペーサの貼り合わせを必要とする場合は、紫外線硬化樹脂、熱硬化性樹脂あるいはこれらの併用、あるいは半硬化の接着剤塗布によって実行するようにしてもよい。 またこの接着剤の形成に際してはディスペンサでの供給、スクリーン印刷、スタンプ転写など適宜選択可能である。
【0092】
加えて、各実施の形態で述べた例については、全形態にわたって適用可能な範囲で相互に変形可能である。
【0093】
【発明の効果】
以上説明してきたように、また本発明の方法によれば、ウェハレベルで位置決めし、一括して実装することにより一体化してから、スルーホールに導体層を形成し、このスルーホールを含むダイシングラインに沿って、固体撮像素子ごとに分離するようにしているため、側壁への配線層の形成が極めて容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)および(b)は本発明の第1の実施の形態固体撮像装置を示す断面図および要部拡大断面図である。
【図2】図2(a)乃至(c)は本発明の第1の実施の形態の固体撮像装置の製造工程を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の固体撮像装置の製造工程を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の固体撮像装置の製造工程を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の固体撮像装置の製造工程を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の固体撮像装置の製造工程を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の製造工程で形成された固体撮像装置を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の固体撮像装置の製造工程を示す図であある。
【図9】本発明の第4の実施の形態の固体撮像装置の製造工程を示す図であある。
【図10】本発明の第5の実施の形態の固体撮像装置の製造工程を示す図であある。
【図11】本発明の第6の実施の形態の固体撮像装置の製造工程を示す図であある。
【図12】本発明の第7の実施の形態の固体撮像装置の製造工程を示す図であある。
【図13】本発明の第8の実施の形態の固体撮像装置の製造工程を示す図であある。
【図14】本発明の第9の実施の形態の固体撮像装置の製造工程を示す図であある。
【符号の説明】
100 固体撮像素子基板
101 シリコン基板
102 固体撮像素子
200 封止用カバーガラス
201 ガラス基板
203S スペーサ

Claims (9)

  1. 固体撮像素子を形成してなる半導体基板と、
    前記固体撮像素子の受光領域に対向して空隙をもつように前記半導体基板に接続された透光性部材とを具備し、
    前記半導体基板は側面に配線部を有するとともに、支持部材上に配設されていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記支持部材は、周辺回路を形成した半導体基板であり、前記半導体基板は前記配線部を介して前記固体撮像素子に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 第1の半導体基板表面に複数の固体撮像素子を形成する工程と、
    前記固体撮像素子の各受光領域に対向して空隙をもつように、前記第1の半導体基板表面に前記透光性部材を接合する工程と、
    前記第1の半導体基板を支持基板に接合する工程と、
    前記第1の半導体基板上の各固体撮像素子を分離する分離領域およびその周辺部に、前記半導体基板を貫通し内壁を導体化された貫通溝を形成する工程と、
    前記接合工程で得られた接合体を、各固体撮像素子の側壁に、前記内壁を導体化された貫通溝の一部で構成された側壁配線部を残すように、前記分離領域で、固体撮像素子ごとに分離する工程とを含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  4. 第1の半導体基板表面に複数の固体撮像素子を形成するとともに、前記第1の半導体基板上の各固体撮像素子を分離する分離領域およびその周辺部に、前記第1の半導体基板を貫通し内壁を導体化された貫通溝を形成する工程と、
    前記固体撮像素子の各受光領域に対向して空隙をもつように、前記第1の半導体基板表面に前記透光性部材を接合する工程と、
    前記第1の半導体基板を支持基板に接合する工程と、
    前記接合工程で得られた接合体を、各固体撮像素子の側壁に、前記内壁を導体化された貫通溝の一部で構成された側壁配線部を残すように、前記分離領域で、固体撮像素子ごとに分離する工程とを含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  5. 前記透光性部材を接合する工程は、
    前記固体撮像素子の形成領域に対応する位置に複数の凹部を有する透光性基板を用意する工程と、
    前記透光性基板を前記半導体基板表面に接合する工程とを含むことを特徴とする請求項3または4に記載の固体撮像素子の製造方法。
  6. 前記接合する工程に先立ち、前記受光領域を囲むように前記第1の半導体基板表面に突起を形成する工程を含み、前記突起によって前記受光領域と前記透光性部材との間に空隙が形成されるようにしたことを特徴とする請求項3または4に記載の固体撮像装置の製造方法。
  7. 前記接合する工程は、前記受光領域を囲むように配設されたスペーサを介して、前記第1の半導体基板と前記透光性部材との間に空隙が形成されるようにしたことを特徴とする請求項3または4に記載の固体撮像装置の製造方法。
  8. 前記貫通溝を形成する工程は、
    前記半導体基板に貫通溝を形成する工程と、真空スクリーン印刷法により前記貫通溝内に導体層を形成する工程とを含むことを特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載の固体撮像素子の製造方法。
  9. 前記貫通溝を形成する工程は、
    前記半導体基板に貫通溝を形成する工程と、真空吸引法により前記貫通溝内に導体層を形成する工程とを含むことを特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載の固体撮像素子の製造方法。
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