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JP2004063047A - Optical recording medium - Google Patents

Optical recording medium Download PDF

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JP2004063047A
JP2004063047A JP2002223705A JP2002223705A JP2004063047A JP 2004063047 A JP2004063047 A JP 2004063047A JP 2002223705 A JP2002223705 A JP 2002223705A JP 2002223705 A JP2002223705 A JP 2002223705A JP 2004063047 A JP2004063047 A JP 2004063047A
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Japan
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layer
recording medium
optical recording
reflective heat
recording
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2002223705A
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Japanese (ja)
Inventor
Naoki Kitagaki
北垣 直樹
Kazunori Adachi
安達 和慶
Takeshi Maro
麿 毅
Norihito Tamura
田村 礼仁
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an optical recording medium at a low cost, which well performs recording and playing by suppressing the temperature rise of the medium during recording. <P>SOLUTION: The optical recording medium 510 is provided with a lower reflective heat radiation layer 52, an upper reflective heat radiation layer 53, a recording layer 54, a dielectric layer 55, a protective layer 56, and a lubrication layer 57. The optical recording medium is constituted by using a laminated structure for the reflective heat radiation layers, thereby the layers containing valuable metals having an excellent heat radiation effect can be made thinner while the effect of suppressing the temperature rise on the medium surface by irradiation with recording light during recording is maintained. Thus, the optical recording medium having high recording and playing characteristics is manufactured at a low cost. Also, the evaporation, scatter and deterioration of the lubricant in the lubrication layer 57 are reduced. The lubricant does not substantially stick any more to a head for recording and playing, and the recording and playing is well performed, and the high reliability is obtained. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板を介さずに記録層側からレーザー光を照射して記録を行う光記録媒体に関し、更に詳細には、高い記録再生特性を維持しつつ、安価に製造することができる光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マルチメディア化に対応して、大量データを高密度で記録することができ、且つ記録したデータを迅速に再生することができる光記録媒体が注目されている。光記録媒体の記録サイズは、光学系が記録メディア上に形成するスポットサイズで決定される。この光スポットサイズは、レーザー光の波長をλ、レンズの開口数をNAとすると、λ/NA程度となる(角田義人監修、「光ディスクストレージの基礎と応用」:社団法人電子情報通信学会(1995)、p65)。この関係から、より高密度な記録再生を行うためには、より小さなレーザー光スポットが必要となる。光スポットを小さくするためには、上記関係からレーザー光波長(λ)を短くする方法と、レンズの開口数(NA)を大きくする方法の2通りの方法が考えられる。
【0003】
現在、光ディスク装置に用いられている半導体レーザーの波長は主に780〜630nmである。これを更に短波長化し、波長405nm前後の青色レーザーを用いることによって、スポットサイズを0.52〜0.64倍に小さくすることができる。
【0004】
一方、レンズの開口数(NA)は、レンズの屈折率をn、レンズの絞り半角をθとすると、NA=n×sinθと表わされ、1よりも小さな値となる。現在使用しているレンズのNAは0.5〜0.6程度であり、NAを理論上限界に近い値である0.9まで大きくしたとすると、レーザー光スポットサイズは0.56〜0.67倍程度に小さくなる。実際には、NAを0.85としたレンズを用いた方法が提案されている。ただしこの方法においては、従来用いられていたような0.6〜1.2mm厚の基板越しにレーザ光を入射する方法を用いると基板の傾きに対するマージンが小さくなってしまうため、基板厚さを0.1mmにする方法が採用されている(Y. Kasami et. al.; Large Capacity and High−Data−Rate Phase Change Disks: Jpn. J. Appl. Phys. Vol.39 (2000) 756)。現在の技術では0.1mm基板の成形が困難であるため、ディスク作製プロセスは、厚さ1mm程度の支持用基板上に反射放熱層、記録層、誘電体層を順次形成した後、0.1mmのカバー層を形成する方法が採られる。
【0005】
更に、光記録媒体の記録密度向上を制約する回折限界の問題を解決する一手法として、イマージョンレンズを使用して実効的にレンズのNAを上げる方法が提案されている。(日経エレクトロニクス、686号、13〜14ページ、1997.4.7)。図1に示すように半球状のイマージョンレンズを用いレーザー光をレンズ表面に対し垂直に入射させた場合、等価なNAはイマージョンレンズの屈折率をnとするとn×NAとなる。更に超半球イマージョンレンズを用いレーザービームを超半球レンズの底面で焦点を結ばせた場合にはn×NAとなる。イマージョンレンズをガラスで作成した場合、ガラスの屈折率は約1.8程度であることから、半球イマージョンレンズを用いたときでスポットサイズは約0.56倍に、また超半球イマージョンレンズでは約0.3倍に小さくできる。ただし、この技術では、記録再生にはイマージョンレンズから滲み出る近接場(near field)光を用いるため、イマージョンレンズと記録膜との隙間を広くともレーザー波長の1/4程度にする必要がある。この値は、波長680nmの赤色レーザーを用いた場合で170nmとなり、通常の光記録装置の光ヘッドと光記録媒体間の間隔数mmに比べ、はるかに小さい。そのため、近接場光を用いる場合には、通常の光記録媒体のように透明基板を通しての記録再生は不可能で、基板と反対側、すなわち記録膜側からレーザー光を入射させる必要がある。この場合の媒体構造は、図3に示すように、通常の透明基板を通して記録再生を行う場合と逆になり、基板40上に反射放熱層41、記録層42、誘電体層43、潤滑層44の順に積層した構造となる。誘電体層には、通常、SiNxなど屈折率がほぼ2程度の材料が用いられている。
【0006】
かかる積層構造を有する媒体を記録再生するためのヘッドは、イマージョンレンズ等の光学系を、図3に示すようなエアーサスペンション機構を有する浮上型エアースライダーに組み込んで構成することが提案されている。かかる浮上型エアースライダーは既に固定型磁気ディスクで用いられている。しかし、かかる浮上型ヘッドは媒体表面上を走行するので、媒体と接触して媒体表面に傷を形成し易い。この媒体表面の傷を防ぐため、通常の磁気ディスクと同様に潤滑層が設けられている。また、イマージョンレンズと近接場光を用いた記録再生方式では、固定型磁気ディスクと同様にディスクの両面からの記録再生が容易なため、記録容量を上げるため基板の両面に成膜したディスク構造を採用することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、NAを0.85程度と大きくしたレンズでは絞り込み半角が大きくなること、またディスク傾きに対するマージンを確保するため0.1mmと従来よりも薄い基板を使用していることから、基板表面でのレーザスポットサイズが従来の場合に比べてたいへん小さくなる。例えば、CDのようにNA0.45、基板厚1.2mmの場合には基板表面のスポットサイズは0.8mm程度であるのに対して、NA0.85、基板厚0.1mmの場合には0.12mm程度になってしまう。面積にすると1/40程度、レーザ照射時の基板表面のパワー密度にすると40倍程度になってしまうことになる。そのため、基板表面の温度が上昇しやすく、基板表面のゴミなどが加熱されて欠陥となり、記録再生エラーを引き起こしやすくなる。
【0008】
また、上述したような、近接場光を用いて記録再生される光記録媒体においては、記録層が基板と紫外線硬化樹脂等の樹脂層で挟まれている従来の光記録媒体とは異なり、媒体の最表面層が直接空気層と接する。この空気層は断熱層として作用するが熱が逃げにくく、記録時の近接場光の照射によって媒体表面が加熱されると、媒体表面の温度は100℃以上にもなる。それゆえ、媒体の最表面に位置する潤滑層では、その構成成分である潤滑剤が蒸発したり、潤滑剤の熱劣化が起こる。蒸発した潤滑剤は、光学ヘッドのレンズ、特にイマージョンレンズ底面に付着し、その光学特性を劣化させて記録再生特性の劣化を引き起こす。また、潤滑剤が蒸発して媒体表面の潤滑量が減少したり、潤滑剤の熱劣化で潤滑性能が悪化することにより、光学ヘッドに対する摺動特性が悪化し、光学ヘッド及び媒体の破損を引き起こす可能性が高くなる。
【0009】
本発明は、かかる従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、記録時の基板もしくは媒体表面の温度上昇による欠陥の発生、潤滑剤の蒸発、飛散及び劣化を防止することを可能にし、かつ高い記録再生特性を維持しつつ、安価に製造することができる光記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に従えば、基板上に反射放熱層、記録層をこの順に備え、記録層側から基板を介さずに光を入射させて記録再生を行う光記録媒体において、反射放熱層が積層構造であることを特徴とする光記録媒体が提供される。
【0011】
本発明では、反射放熱層の構造を積層に、望ましくは記録層に最近接した上層の反射放熱層がAuを含み、そのAuの含有量が下層の反射放熱層のAu含有量よりも大きく、更に望ましくは記録層に最近接した上層の反射放熱層をAuまたはAuの合金から構成し、または記録層に最近接した上層の反射放熱層の膜厚を、下層の反射放熱層の膜厚よりも小さくする。また、本発明においては、反射放熱層がAuを含み、反射放熱層の記録膜に近い側のAuの濃度が反射放熱層全体のAu濃度を膜厚方向に平均した値よりも大きい較正とする。Auの濃度が大きい層は全反射放熱層の層厚の1/4以下であることが望ましい。これにより記録時の記録媒体表面の温度上昇を抑制しつつ、かつ高い記録再生特性を維持しつつ安価に記録媒体を製造することができる。
【0012】
以下にその理由について説明する。反射放熱層を厚くすると、反射放熱層内を通しての熱拡散量が多くなり、レーザー光で加熱されている部分の直上の膜厚方向での温度勾配が小さくなる。その結果、記録媒体表面の温度上昇が小さくなると考えられる。したがって、記録時の媒体表面の温度上昇を制御するには反射放熱層の層厚を厚くすればよい。本発明者らの研究によると、記録時の媒体表面の温度上昇を制御する反射放熱層として最適な合金は、熱伝導度の大きいAu、Ag、Cuおよびこれらの合金である。しかしながら、Ag、Cuは単独で用いた場合、化学的に安定ではないため、信頼性に問題が生じる虞れがある。Auを反射放熱膜として用いた場合、高い性能と信頼性を得ることができるが、Auは高価な材料であり、多量に用いると製造コストの上昇につながる。また、反射放熱層の総膜厚を厚くしすぎると記録層に信号を記録し始めるレーザー電力のしきい値が高くなり、記録レーザーを高い値に設定しないといけなくなることから、消費電力の観点から好ましくない。このため、反射放熱層の総膜厚は10〜200nmの範囲にあることが好ましい。
【0013】
そこで、本発明では、反射放熱層を積層構造とすることで、記録再生特性を劣化させることなく、熱伝導度の大きく耐食性に優れている高価な反射放熱層を薄くし、安価に製造することが可能となる。そして、記録層に最近接した上層の反射放熱層の膜厚を、下層の反射放熱層の膜厚よりも小さくすることにより、優れた記録再生特性を保ちながら、記録時の光記録媒体表面の温度上昇を抑えることができ、欠陥の発生、潤滑剤の飛散、蒸発及び熱劣化を防ぎ、高い信頼性を得ることができる。また、反射放熱層に含まれるAuに濃度勾配をつけることで、記録再生特性を劣化させることなく、熱伝導度の大きく耐食性に優れている高価な材料を少なくし、安価に製造することが可能となるとともに、優れた記録再生特性を保ちながら、記録時の光記録媒体表面の温度上昇を抑えることができ、欠陥の発生、潤滑剤の飛散、蒸発及び熱劣化を防ぎ、高い信頼性を得ることができる。
【0014】
本発明の光記録媒体は、例えば、基板/反射放熱層/記録層/誘電体層/保護層、あるいは基板/反射放熱層/記録層/誘電体層/保護層/潤滑層の積層構造にし得る。また、基板を介さずに光を入射させて記録することから、基板を挟みこんだ両面記録の、潤滑層/保護層/誘電体層/記録層/反射放熱層/基板/反射放熱層/記録層/誘電体層/保護層/潤滑層の積層構造にもし得る。また、反射放熱層と記録層の間に更に誘電体層を付加することもできる。
【0015】
潤滑層としては、フッ素系のパーフルオロポリエーテル及びその末端にアルコール基、カルボキシル基、ピペロニル基を導入した誘電体、または飽和もしくは不飽和脂肪酸及びその金属塩等の各種潤滑剤を用いることができる。
【0016】
保護層としては、カーボン、窒素化カーボン、DLC、珪素含有カーボン、紫外線硬化樹脂、ポリカーボネート、ポリオレフィン、アクリル、エポキシ樹脂、ポリメタアクリル酸(PMMA)、ノルボルネン系アモルファス樹脂、ナイロン、ポリミド、ポリアミド、ポリミドアミド、ポリエチレン、ポリスチレン、ZnS・SiO、Ta、SiO、SiO、Al、AlN、ZrO、TiO、MgO、GeO、ZnS、ZnTe、などを適時組み合わせて用いることができる。
【0017】
記録層としては、光磁気記録方式では、TbFeCo、GdFeCo、TbFeCoの単層あるいは2層膜、その他磁気超解像で用いられる膜などが用いることができる。また、相変化方式では、結晶と非結晶との間で可逆的に相変化する少なくともTeを含む材料、例えば、GeTe、GeTeSe、GeSbTe、GeTeSeSb、InAgSbTe、GeInSbTeもしくは、InAgSn等を用いることができる。また、Write Once方式では、色素もしくはGeSbTe、TePbSe、AuSn、InSbSn等を用いることができる。
【0018】
誘電層としては、Si、Al、及びSiAl化合物の酸化物、炭化物、窒化物や、Ti、Ta、Mo、Hf、V、W、およびこれらの合金の酸化物、炭化物、窒化物、他に、InOx、SbOx、AlSiOxなどが用いられる。また、ZnSe、ZnS、SiO含有ZnSe、SiO含有ZnSなどの半導体透明誘電体膜も含まれてもよい。また、水酸化カーボン、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)も透明誘電体層として用いることができる。また、上記のほかに、SiN、AlN、SiAlN等の窒化物や、SiC、AlC、TiC、TaC等の炭化物、ZnS、ZnSe、SiO含有ZnSおよびZnSe等の透明半導体、水素化カーボン、ダイヤモンドライクカーボン等のカーボンなどのいわゆる非酸化物透明誘電体層を形成し、かかる非酸化物透明誘電体層上に酸化物もしくは酸化物含有層を形成して、これら非酸化物透明誘電体層及酸化物含有層を含めて透明誘電体層とすることもできる。
【0019】
反射放熱層は積層の構造をとり、記録層に最近接する上層の反射放熱層には熱伝導度の高いAu、Cu、Ag、Alの合金を用いることができ、望ましくは、上層の反射放熱層としてAuまたはAuの合金を配するのが好ましい。下層の反射放熱層には、Ag、Cu、Au、Ni、Fe、Zr、Pd、Pt、Ta、Ti、Ru、Al、Cr、Nd、Zn、Mg及びこれらの合金、並びにSi、Cの合金から選択された少なくとも一種から構成されている金属を用いることができる。また、反射放熱層にAuの濃度勾配をつける場合には、Ag、Cu、Au、Ni、Fe、Zr、Pd、Pt、Ta、Ti、Ru、Al、Cr、Nd、Zn、Mg及びこれらの合金、並びにSi、Cの合金から選択された少なくとも一種から構成されている金属を用いることができる。
【0020】
Ag、Cu、Au、Ni、Fe、Zr、Pd、Pt、Ta、Ti、Ru、Al、Cr、Nd、Zn、Mg、Si、Cのうち、Ag、Cu、Auは熱伝導率が高く好ましい。Agは405nm前後の青色レーザに対して反射率が高いという利点がある。Auは耐食性に優れる。Cuは安価である使い勝手が良い。Ni、Fe、Zr、Pd、Pt、Ta、Ti、Cr、Ruは機械的強度が高い点で好ましい。Alは多くの元素と合金を作りやすく、結晶粒径、反射率、熱伝導率を容易にコントロールできる点で好ましい。Zn、Mgは残留応力が小さいという点で好ましい。Si、Cは粒径が小さい、あるいはアモルファスになり易いためディスクのノイズが低いという点で好ましい。
【0021】
基板と反射放熱層の間には接着層として、SiOx、SiNx、AlNx、TaOxなどのセラミックス層、またはNiP、NiB等の金属アモルファス層を耐食性向上のため形成しても良い。
【0022】
本発明の光記録媒体の基板は、例えば、樹脂、ガラス、セラミック、金属を用いて構成することができる。本発明では、記録・再生光を、基板を透過させずに照射して記録再生することができるので、透明な材料を用いて基板を構成する必要は無い。樹脂基板用の樹脂としては、ポリカーボネイト、ポリメタアクリル酸(PMMA)、ノルボルネン系アモルファス樹脂、エポキシ樹脂、ナイロン、ポリミド、ポリアミド、ポリミドアミド、ポリエチレンなどがある。セラミック基板としては、Si基板、結晶化ガラス、カーボンなどを含む。
【0023】
本発明の光記録媒体は、有機色素層やTe化合物などの無機物層にレーザーで穴を空け記録する追記型や、TbFeCo、DyFeCoなどの希土類金属と遷移金属の合金層を記録層とする光磁気方式の書き換え型、Ge合金やIn合金のように結晶相と非結晶相が可逆に変化することを利用する相変化方式の書き換え型などの、何れの記録再生方式に従う光記録媒体に適用することができる。再生だけであれば、凹凸ピットや穴の有無、結晶層とアモルファス層との反射率の違いから情報を再生する方式でもできる。
【0024】
また、本発明の光記録媒体の使用形状としてはディスクのみにとらわれず、例えば、ドラム、テープ、カード状でもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。
(実施例1)
図4に、本発明に伴う光記録媒体の一具体例の模式的な構成断面図を示す。光記録媒体510は、基板50上に、接着層51、下層の反射放熱層52、上層の反射放熱層53、記録層54、誘電体層55、保護層56、潤滑層57を有する。かかる積層構造の光記録媒体510を以下に記す方法で作製した。
【0026】
まず、基板50として、射出圧縮成形機を用いてポリカーボネイト樹脂製のディスクを成形した。成形した基板50は、直径130mm、厚さ1.2mm、内径15mmの寸法を有し、トラックピッチ0.4μm、ランド幅250nm、溝深さ60nmの連続溝を有していた。次いで、基板50上に、インライン式DCおよびRFマグネトロンスパッタ装置を用いて、接着層51としてSiNxを10nm、下層の反射放熱層52としてAlTiNを40nm、上層の反射放熱層53としてAuを20nm、記録層54としてTbFeCo合金を20nm、誘電体層56としてSiNxを 200nm成膜し、透明誘電体層上に保護層57としてカーボンを5nmの膜厚で連続してスパッタリングすることにより成膜した。最後に、保護膜上に、潤滑層58として、末端に水酸基を有するパーフルオロポリエーテルをスピンコート法で厚さ2nmで塗布し、その後、波長245nmの紫外線を照射した。
【0027】
上述のスパッタリングは次の条件で行った。Au及びTbFeCoは、Tiターゲット及びTbFeCoターゲットをArガス中でスパッタすることにより成膜した。AlTiNは、AlTiターゲットをArと窒素の混合ガス(窒素量:15%)中でスパッタすることにより成膜した。保護層のカーボンは、炭素ターゲットをArガス雰囲気中でスパッタすることにより成膜した。接着層と誘電体層のSiNxは、SiターゲットをArと窒素の混合ガス(窒素量:30%)中でスパッタすることにより成膜した。
【0028】
(実施例2〜6)
反射放熱層の成膜において、下層のAlTiNと上層のAuの膜厚、および下層のAlCrTaをAlCrTaターゲットをArガス中でスパッタすることにより膜厚を変えて成膜した以外は、実施例1と同様にして光記録媒体をそれぞれ作製した。
【0029】
(比較例1〜2)
反射放熱層の膜厚を変化させた以外は、それぞれ実施例1と同様にして光記録媒体を作製した。
【0030】
次に、実施例1〜5及び比較例1〜3の各光記録媒体について、材質がガラス(SiOx)で構成されて屈折率が2.1であるソリッドイマージョンレンズを用いて、SNR(Signal to Noise Ratio)を調べた。SNRは、近接場光を用いて記録再生する評価用ドライブにディスクを組み込み測定した。評価用ドライブには、図2に示したような浮上ヘッド500が取り付けられており、浮上型ヘッド500は、ソリッドイマージョンレンズ100と磁界発生用コイル104を備えている。かかる浮上ヘッドを用いて、線速10m/sec、マーク長0.3μmの連続マークを磁界変調で記録した。記録時の最大磁界強度は150Oeであった。サーボ信号は、予め基板上に成形されているトラックピッチ0.4μm、ランド幅250nm、溝深さ60nmの連続溝からのプッシュプル信号から得た。SNRは、スペクトラムアナライザーを用いて測定した。ノイズは帯域100MHzまでのノイズ成分を積分して求めた。ピークSNRとは、記録レーザーパワー及び読み取りレーザーパワーを変化させたときにSNRが最大となる記録レーザーパワー、読み取りレーザーパワーでのSNRである。また、ピークSNRのレーザーパワーで、連続5万回繰り返し記録後のSNRを調べた。
【0031】
表1に、上下層の放射放熱層の材質、膜厚およびピークSNRと5万回記録後のSNRを示す。なお、SNRは 18dB以上あればドライブの信号回路は動作することが分かっている。
【0032】
【表1】

Figure 2004063047
【0033】
実施例1〜8、比較例1〜3の各光記録媒体を用いて、潤滑剤の飛散特性を調べた。ドライブに光記録媒体を装填し、光記録媒体を2400rpmの速度で回転させ、かつヘッドを半径30mmから55mmの範囲で5Hzでシークさせながら、書き込みレーザーパワーに相当する15mWのレーザーをディスクに50時間連続して照射した。試験終了後、光記録媒体とヘッドを取り出して光記録媒体表面上の傷及びヘッドスライダー面に付着した潤滑剤の状態を調べた。ヘッドスライダー上に付着した物質が潤滑剤であるかどうかについては、赤外線分光及び光電子分光法を用いて調べ、潤滑剤であることを確認した。光記録媒体表面上の傷は目視及び光学顕微鏡により調べた。またヘッドスライダー上の潤滑剤付着状態は、光学顕微鏡観察で調べた。表2に、光記録媒体表面及びスライダー表面の状態を調べた結果を示す。
【0034】
【表2】
Figure 2004063047
【0035】
表2中、ディスクの表面状態は次の3つのレベルで表わした。
3:傷は観察されない。
2:光学顕微鏡(500倍)で見て一部の領域で傷が観察される。
1:目視で見て一部領域に傷が観察される。
【0036】
また、ヘッドスライダーの表面状態は次の3つのレベルで表わした。
3:潤滑剤の付着が観察されない。
2:スライダーのトレーリングエッジの一部に潤滑剤の付着が観察される。
1:スライダー全面に潤滑剤の付着が観察される。
【0037】
なお、ドライブの動作仕様として、ディスクの表面状態で 3 、ヘッドスライダーの表面状態で 3 若しくは 2 の状態が必要であることがわかっている。
【0038】
表1及び2から、反射放熱層を積層構造にし、さらに上層の反射放熱層をAuとし、上層の反射放熱層の膜厚を下層の反射放熱層の膜厚よりも小さくすることで、高SNRで、かつ潤滑剤の飛散を抑制した光記録媒体が得られることがわかる。
【0039】
(実施例7)
この実施例では、実施例1で作製した光記録媒体において、接着層51がない光記録媒体を作製した。かかる積層構造を有する光記録媒体の作製方法を以下に示す。なお、便宜上、実施例1の光記録媒体で使用した層と同じ層には、、実施例1で使用した符号と同じ符号を付して説明する。
【0040】
樹脂としてアモルファスポリオレフィン樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして基板50を作製した。作製した基板50は、実施例1で作製した基板と同様に直径130mm、厚さ1.2mm、内径15mmの寸法を有し、トラックピッチ0.4μm、ランド幅250nm、溝深さ60nmの連続溝を有していた。つぎに、作製した基板上にインライン式DC及びRFマグネトロンスパッタ装置を用いて、下層の反射放熱膜52としてCrTiを膜厚40 nm で、上層の反射放熱層54としてAu( 85 at.% )−Ru( 15 at.% )を15nmで、記録層54としてTbFeCo合金を20nmで、誘電体層55としてSiNxHyを 250nm積層し、誘電体層56上に保護層としてDLC(ダイアモンドライクカーボン)膜を10nmで連続してスパッタリングすることによって成膜した。最後に、この保護膜上に潤滑層57として、末端に水酸基を有するパーフルオロポリエーテルをディップ法で厚さ2nmで塗布し、その後、波長254nmの紫外線を照射した。
【0041】
上述のスパッタリングは次の条件で行った。CrTi、AuRu及びTbFeCo層は、それぞれCrTiターゲット,AuRuターゲット及びTbFeCoターゲットをArガス中でスパッタすることにより成膜した。DLC層は、炭素ターゲットをArと水素の混合ガス中(水素含有量:20%)でスパッタし、かつ基板側にRF方式で正の100Vのバイアス電圧を印加することで成膜した。SiNxHy誘電体層55は、SiターゲットをAr、窒素及び水素混合ガス中で混合比を変化させてスパッタすることにより成膜した。
【0042】
(実施例8〜12)
反射放熱層の成膜において、下層のCrTiと上層のAuRuの膜厚、および上層のAg( 50 at.% )−Cu( 50 at.% )をAgCuの合金ターゲットをArガス中でスパッタすることにより膜厚を変えて成膜した以外は、実施例9と同様にして光記録媒体をそれぞれ作製した。
【0043】
(比較例3〜5)
反射放熱層の膜厚を変化させた以外は、それぞれ実施例 7〜12と同様にして光記録媒体を作製した。
【0044】
次に実施例1〜6及び比較例1〜2と同様に、実施例8〜12及び比較例3〜5の各光記録媒体について、材質がZnS−SiOで構成されて屈折率が2.2であるソリッドイマージョンレンズを用いて、SNRを調べた。SNRは、実施例1〜6及び比較例1〜2と同様に、近接場光を用いて記録再生する評価用ドライブにディスクを組み込み測定した。線速10m/sec、マーク長0.3μmの連続マークを磁界変調で記録した。記録時の最大磁界強度は150Oeであった。サーボ信号は、予め基板上に成形されているトラックピッチ0.4μm、ランド幅250nm、溝深さ60nmの連続溝からのプッシュプル信号から得た。SNRは、スペクトラムアナライザーを用いて測定した。ノイズは帯域100MHzまでのノイズ成分を積分して求めた。ピークSNRとは、記録レーザーパワー及び読み取りレーザーパワーを変化させたときにSNRが最大となる記録レーザーパワー、読み取りレーザーパワーでのSNRである。また、ピークSNRのレーザーパワーで、連続5万回繰り返し記録後のSNRを調べた。
【0045】
表3に、上下層の放射放熱層の材質、膜厚およびピークSNRと5万回記録後のSNRを示す。なお、SNRは 18dB以上あればドライブの信号回路は動作することがわかっている。
【0046】
【表3】
Figure 2004063047
【0047】
実施例7〜12、比較例3〜5の各光記録媒体を用いて、潤滑剤の飛散特性を調べた。ドライブに光記録媒体を装填し、光記録媒体を2400rpmの速度で回転させ、かつヘッドを半径30mmから55mmの範囲で5Hzでシークさせながら、書き込みレーザーパワーに相当する15mWのレーザーをディスクに50時間連続して照射した。試験終了後、光記録媒体とヘッドを取り出して光記録媒体表面上の傷及びヘッドスライダー面に付着した潤滑剤の状態を調べた。ヘッドスライダー上に付着した物質が潤滑剤であるかどうかについては、赤外線分光及び光電子分光法を用いて調べ、潤滑剤であることを確認した。光記録媒体表面上の傷は目視及び光学顕微鏡により調べた。またヘッドスライダー上の潤滑剤付着状態は、光学顕微鏡観察で調べた。表4に、光記録媒体表面及びスライダー表面の状態を調べた結果を示す。
【0048】
【表4】
Figure 2004063047
【0049】
表4中、ディスクの表面状態は次の3つのレベルで表わした。
3:傷は観察されない。
2:光学顕微鏡(500倍)で見て一部の領域で傷が観察される。
1:目視で見て一部領域に傷が観察される。
【0050】
また、ヘッドスライダーの表面状態は次の3つのレベルで表わした。
3:潤滑剤の付着が観察されない。
2:スライダーのトレーリングエッジの一部に潤滑剤の付着が観察される。
1:スライダー全面に潤滑剤の付着が観察される。
【0051】
なお、ドライブの動作仕様として、ディスクの表面状態で 3 、ヘッドスライダーの表面状態で 3 若しくは 2 の状態が必要であることがわかっている。
表3及び4から、反射放熱層を積層構造にし、さらに上層の反射放熱層をAuとし、上層の反射放熱層の膜厚を下層の反射放熱層の膜厚よりも小さくすることで、高SNRで、かつ潤滑剤の飛散を抑制した光記録媒体が得られることがわかる。
【0052】
(実施例13)
本実施例では相変化型の光記録媒体を作製した。図4に、相変化型光記録媒体の概略断面図を示す。相変化型光記録媒体600は、基板60上に接着層61、反射層62、第2誘電体層63、記録層64、透明誘電体層65、保護層66及び潤滑剤層67を順次積層した構造を有する。かかる積層構造を有する相変化型光記録媒体600の製造方法を以下に説明する。
【0053】
まず、実施例1と同様にしてポリカーボネイト樹脂基板60を作製した。次いで、実施例1と同じスパッタ装置を用いて、作製した基板60上に、接着層61としてSiNを20nm、下層の反射層62としてAlTiを60nm、この上に上層の反射放熱層63としてAuを20nm、第2誘電体層64としてZnS−SiO2(SiO2含有量20mol%)を5nm、記録層65としてGeSbTeを20nm、その上に第1誘電体層66として、先ずZnS−SiO2(SiO2含有量:60%)を130nm、最後に保護層67として水素化カーボン膜を10nmで連続してスパッタリングすることによって積層した。保護層67上に、潤滑層68として、両末端にピペロニル基を有するパーフルオロポリエーテルを2nmの膜厚でスピンコート法により塗布した。
【0054】
上述のスパッタリングは次の条件で行った。AlTi層、Au層及びGeSbTe層は、それぞれAlTiターゲット、Auターゲット及びGeSbTeターゲットをArガス中でDCスパッタすることにより成膜した。水素化カーボン層は、炭素ターゲットをArと水素の混合ガス(水素含有量:20%)中でDCスパッタして成膜した。接着層のSiN層はSiターゲットをArと窒素の混合ガス(窒素ガス含有量:30%)中でDCスパッタすることにより成膜した。ZnS−SiO2は、 ZnS−SiO2ターゲットをArと酸素の混合ガス(酸素ガス含有量:10%)中でRFスパッタすることにより成膜した。
【0055】
実施例1の光記録媒体の記録再生に用いた評価用ドライブに相変化用の光学系を有する浮上ヘッドに材質がガラス(SiOx)で構成されて屈折率が2.0であるソリッドイマージョンレンズを取り付け、イマージョンレンズの平均屈折率と透明誘電体層の平均屈折率の差が0.05の条件で、この評価用ドライブに実施例13で作製した相変化光記録媒体を装填して、実施例1の光記録媒体のSNRを測定したときと同じ条件にてSNRを測定した。記録波形は相変化用のくし型波形を用いた。測定の結果、ピークSNRとして21dB、5万回書き換え後SNRとして19dBを得た。次いで、この相変化型光記録媒体600に、レーザーパワー15mWのレーザー光を、ヘッドシークさせながら50時間連続して照射した。その後、相変化光記録媒体600の表面の傷及びヘッドスライダー表面の潤滑剤の付着と傷の入り方を調べたところ、媒体表面の状態及びヘッドスライダー表面の状態は、表2で説明した3つのレベルを用いて表わすと、ともに「3」で良好なレベルであった。
【0056】
下層の反射層としてAlTiの代わりにAg、Cu、Au、Ni、Fe、Zr、Pd、Pt、Ta、Ti、Ru、Al、Cr、Nd、Zn、Mg及びこれらの合金、並びにSi、Cの合金から選択されたすくなくとも一種を主成分とする材料を用いても同様の結果が得られた。
【0057】
また、下層の反射層としてAlTi、上層の反射層としてAuを用いる代わりに、Ag、Cu、Au、Ni、Fe、Zr、Pd、Pt、Ta、Ti、Ru、Al、Cr、Nd、Zn、Mg及びこれらの合金、並びにSi、Cの合金から選択されたすくなくとも一種とAuとを含む反射層を1層設け、この反射層の記録層に近い側のAu濃度を、膜厚方向に平均化したAu濃度よりも大きくしても同様の結果が得られた。このとき、Au濃度の膜厚方向の平均値に対して、記録層に近い側10nmのAu濃度が2倍以上であればよいことがわかった。
【0058】
Ag、Cu、Au、Ni、Fe、Zr、Pd、Pt、Ta、Ti、Ru、Al、Cr、Nd、Zn、Mg、Si、Cのうち、Ag、Cu、Auは熱伝導率が高く熱が逃げやすいため、媒体表面およびスライダーの状態は最も良いレベルであった。これら3つのうち、Agを用いたものは405nm前後の青色レーザに対して反射率が高く、SNRが良好であった。Auを用いた場合は腐食は見られなかった。Ni、Fe、Zr、Pd、Pt、Ta、Ti、Cr、Ruは機械的強度が高く、多数回の書換を行なっても相変化記録層の機械的変化が小さく信号品質劣化が小さかった。Alは多くの元素と合金を作りやすく、結晶粒径、反射率、熱伝導率を容易にコントロールでき、ノイズ低減、SNRの向上、記録感度のコントロールを容易に行なうことができた。Zn、Mgは残留応力が小さく高温環境下に長時間放置しても亀裂は観測されなかった。Si、Cは粒径が小さい、あるいはアモルファスになり易いためディスクのノイズが低くなりSNRが向上した。
【0059】
【発明の効果】
本発明では、反射放熱層を積層構造とすることで、記録再生特性を劣化させることなく、また記録時の媒体の温度上昇の抑制を損ねることなく、熱伝導度の大きく耐食性に優れている高価な反射放熱層を薄くし、安価に製造することが可能となる。そして、記録層に最近接した上層の反射放熱層の膜厚を、下層の反射放熱層の膜厚よりも小さくすることにより、記録時の光記録媒体表面の温度上昇にともなう潤滑剤の飛散、蒸発及び熱劣化を防ぎつつ、優れた記録再生特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、イマージョンレンズを使用したときの光学系の概略を説明する図である。
【図2】図2は、イマージョンレンズと近接場光を利用した記録再生方式で用いるエアーサスペンション型光ヘッドの構造の概略図である。
【図3】図3は、浮上型光ヘッドを使用する従来の光記録媒体の断面模式図である。
【図4】図4は、本発明に従う光記録媒体の一具体例の断面模式図である。
【図5】図5は、本発明に従う相変化型光記録媒体の一具体例の断面模式図である。
【符号の説明】
1 半球状イマージョンレンズ
2 超半球状イマージョンレンズ
40,50,60 基板
51,61 接着層
41 反射放熱層
52,62 下層の反射放熱層
53,63 上層の反射放熱層
64 第2誘電体層
42,54,65 記録層
43,55,66 誘電体層
56,67 保護層
44,57,68 潤滑層
100 ソリッドイマージョンレンズ(SIL)
102 スライダ
104 磁気コイル
4,400,510,600 光記録媒体
500 光ヘッド[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical recording medium that performs recording by irradiating a laser beam from a recording layer side without passing through a substrate, and more particularly, to an optical recording medium that can be manufactured at low cost while maintaining high recording and reproducing characteristics. Media related.
[0002]
[Prior art]
In recent years, an optical recording medium that can record a large amount of data at a high density and that can quickly reproduce the recorded data has attracted attention in response to multimedia. The recording size of the optical recording medium is determined by the spot size formed on the recording medium by the optical system. This light spot size is about λ / NA, where λ is the wavelength of the laser beam and NA is the numerical aperture of the lens (supervised by Yoshito Tsunoda, “Basics and Application of Optical Disk Storage”: The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (1995) ), P65). From this relationship, a smaller laser light spot is required to perform higher-density recording and reproduction. In order to reduce the light spot, two methods, a method of shortening the laser light wavelength (λ) and a method of increasing the numerical aperture (NA) of the lens, can be considered from the above relationship.
[0003]
Currently, the wavelength of a semiconductor laser used in an optical disk device is mainly 780 to 630 nm. By further shortening the wavelength and using a blue laser with a wavelength of about 405 nm, the spot size can be reduced to 0.52 to 0.64 times.
[0004]
On the other hand, the numerical aperture (NA) of the lens is expressed as NA = n × sin θ, where n is the refractive index of the lens and θ is the half angle of the aperture of the lens, and is a value smaller than 1. The NA of the lens currently used is about 0.5 to 0.6, and if the NA is increased to 0.9, which is a value close to the theoretical limit, the laser beam spot size becomes 0.56 to 0.5. It becomes about 67 times smaller. Actually, a method using a lens with an NA of 0.85 has been proposed. However, in this method, when a method of injecting a laser beam through a substrate having a thickness of 0.6 to 1.2 mm, which has been conventionally used, a margin for the inclination of the substrate is reduced. A method of reducing the diameter to 0.1 mm is adopted (Y. Kasami et al .; Large Capacity and High-Data-Rate Phase Change Disks: Jpn. J. Appl. Phys. Vol. 39 (2000) 756). Since it is difficult to form a 0.1 mm substrate with the current technology, the disk manufacturing process involves forming a reflective heat dissipation layer, a recording layer, and a dielectric layer in this order on a supporting substrate having a thickness of about 1 mm, Is formed.
[0005]
Furthermore, as a method for solving the problem of the diffraction limit that restricts the improvement of the recording density of an optical recording medium, a method has been proposed in which an immersion lens is used to effectively increase the NA of the lens. (Nikkei Electronics, No. 686, pp. 13-14, 1997.4.7). As shown in FIG. 1, when a hemispherical immersion lens is used and a laser beam is perpendicularly incident on the lens surface, the equivalent NA is n × NA where n is the refractive index of the immersion lens. Further, when the laser beam is focused on the bottom surface of the super-hemispherical lens using a super-hemispherical immersion lens, n 2 × NA. When the immersion lens is made of glass, the refractive index of the glass is about 1.8, so that the spot size is about 0.56 times when using a hemispherical immersion lens, and about 0 times when using a super hemispherical immersion lens. .3 times smaller. However, in this technique, since near-field light oozing from the immersion lens is used for recording and reproduction, the gap between the immersion lens and the recording film needs to be at most about 1/4 of the laser wavelength. This value is 170 nm when a red laser having a wavelength of 680 nm is used, which is much smaller than the distance of several mm between the optical head and the optical recording medium of a general optical recording apparatus. Therefore, when near-field light is used, recording / reproducing through a transparent substrate is impossible as in a normal optical recording medium, and it is necessary to make laser light incident from the opposite side of the substrate, that is, from the recording film side. As shown in FIG. 3, the medium structure in this case is opposite to the case where recording and reproduction are performed through a normal transparent substrate, and a reflective heat dissipation layer 41, a recording layer 42, a dielectric layer 43, and a lubricating layer 44 In this order. A material having a refractive index of about 2 such as SiNx is usually used for the dielectric layer.
[0006]
It has been proposed that a head for recording / reproducing a medium having such a laminated structure is constructed by incorporating an optical system such as an immersion lens into a floating air slider having an air suspension mechanism as shown in FIG. Such a floating air slider is already used for a fixed magnetic disk. However, since such a floating head runs on the surface of a medium, it easily contacts the medium and easily forms a scratch on the surface of the medium. In order to prevent the surface of the medium from being damaged, a lubricating layer is provided similarly to a normal magnetic disk. In the recording / reproducing method using an immersion lens and near-field light, recording / reproducing from both sides of the disk is easy as in the case of the fixed magnetic disk. Can be adopted.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, a lens having a large NA of about 0.85 has a large aperture half angle, and a 0.1 mm thinner substrate than the conventional one is used in order to secure a margin for disc tilt. The laser spot size on the surface is much smaller than in the conventional case. For example, when the NA is 0.45 and the substrate thickness is 1.2 mm like a CD, the spot size on the substrate surface is about 0.8 mm, whereas when the NA is 0.85 and the substrate thickness is 0.1 mm, the spot size is 0 mm. .12 mm. The area is about 1/40, and the power density of the substrate surface during laser irradiation is about 40 times. Therefore, the temperature of the substrate surface easily rises, and dust and the like on the substrate surface are heated and become defects, which easily causes a recording / reproducing error.
[0008]
Further, as described above, in an optical recording medium that performs recording and reproduction using near-field light, unlike a conventional optical recording medium in which a recording layer is sandwiched between a substrate and a resin layer such as an ultraviolet curable resin, The outermost surface layer directly contacts the air layer. This air layer acts as a heat insulating layer, but it is difficult for heat to escape, and when the medium surface is heated by irradiation with near-field light during recording, the temperature of the medium surface becomes 100 ° C. or more. Therefore, in the lubricating layer located on the outermost surface of the medium, the lubricant as a constituent component evaporates or the lubricant deteriorates thermally. The evaporated lubricant adheres to the lens of the optical head, particularly to the bottom surface of the immersion lens, and deteriorates its optical characteristics to cause deterioration of recording / reproducing characteristics. In addition, the lubricant evaporates and the amount of lubrication on the medium surface decreases, or the lubrication performance deteriorates due to thermal deterioration of the lubricant, so that the sliding characteristics with respect to the optical head deteriorates, causing damage to the optical head and the medium. The likelihood increases.
[0009]
The present invention has been made to solve the problems of the related art, and an object of the present invention is to prevent the occurrence of defects due to a temperature rise of a substrate or a medium surface during recording, and to prevent evaporation, scattering, and deterioration of a lubricant. It is an object of the present invention to provide an optical recording medium which can be manufactured at a low cost while enabling high performance and maintaining high recording / reproducing characteristics.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, a reflective heat dissipation layer and a recording layer are provided on a substrate in this order, and an optical recording medium that performs recording and reproduction by allowing light to enter from the recording layer side without passing through the substrate has a laminated structure. An optical recording medium is provided.
[0011]
In the present invention, the structure of the reflective heat dissipation layer is laminated, preferably the upper reflective heat dissipation layer closest to the recording layer contains Au, and the content of Au is larger than the Au content of the lower reflective heat dissipation layer, More preferably, the upper reflective heat dissipation layer closest to the recording layer is made of Au or an alloy of Au, or the thickness of the upper reflective heat dissipation layer closest to the recording layer is set to be smaller than the thickness of the lower reflective heat dissipation layer. Also make it smaller. Further, in the present invention, calibration is performed in which the reflective heat radiation layer contains Au, and the concentration of Au on the reflective heat radiation layer closer to the recording film is larger than the average of the Au concentration of the entire reflective heat radiation layer in the film thickness direction. . The thickness of the layer having a high Au concentration is preferably 以下 or less of the thickness of the total reflection heat dissipation layer. This makes it possible to manufacture the recording medium at low cost while suppressing a rise in the temperature of the recording medium surface during recording and maintaining high recording / reproducing characteristics.
[0012]
The reason will be described below. When the reflection heat radiation layer is thickened, the amount of heat diffusion through the reflection heat radiation layer increases, and the temperature gradient in the film thickness direction immediately above the portion heated by the laser beam decreases. As a result, it is considered that the temperature rise on the recording medium surface is reduced. Therefore, in order to control the temperature rise of the medium surface during recording, the thickness of the reflective heat dissipation layer may be increased. According to the study of the present inventors, Au, Ag, Cu and their alloys having high thermal conductivity are most suitable as the reflective heat radiation layer for controlling the temperature rise of the medium surface during recording. However, when Ag and Cu are used alone, there is a possibility that a problem may occur in reliability because they are not chemically stable. When Au is used as the reflective heat dissipation film, high performance and reliability can be obtained. However, Au is an expensive material. Also, if the total thickness of the reflective heat radiation layer is too thick, the threshold value of the laser power at which a signal is started to be recorded on the recording layer becomes high, and the recording laser must be set to a high value. Is not preferred. For this reason, it is preferable that the total thickness of the reflective heat dissipation layer is in the range of 10 to 200 nm.
[0013]
Therefore, in the present invention, by forming the reflective heat radiation layer into a laminated structure, the expensive reflective heat radiation layer having a large thermal conductivity and excellent corrosion resistance can be thinned and manufactured at low cost without deteriorating the recording / reproducing characteristics. Becomes possible. By making the thickness of the upper reflective heat dissipation layer closest to the recording layer smaller than the thickness of the lower reflective heat dissipation layer, the surface of the optical recording medium during recording can be maintained while maintaining excellent recording / reproducing characteristics. It is possible to suppress a rise in temperature, prevent generation of defects, scattering of a lubricant, evaporation and thermal deterioration, and obtain high reliability. In addition, by giving a concentration gradient to Au contained in the reflective heat dissipation layer, it is possible to reduce expensive materials having high thermal conductivity and excellent corrosion resistance without deteriorating recording / reproducing characteristics, and to manufacture at low cost. In addition, while maintaining excellent recording / reproducing characteristics, it is possible to suppress the temperature rise on the surface of the optical recording medium during recording, prevent occurrence of defects, scattering of lubricant, evaporation and thermal deterioration, and obtain high reliability. be able to.
[0014]
The optical recording medium of the present invention can have, for example, a laminated structure of a substrate / reflective heat dissipation layer / recording layer / dielectric layer / protective layer or a substrate / reflective heat dissipation layer / recording layer / dielectric layer / protective layer / lubricating layer. . In addition, since recording is performed by irradiating light without passing through the substrate, lubricating layer / protective layer / dielectric layer / recording layer / reflective heat dissipation layer / substrate / reflective heat dissipation layer / recording of double-sided recording sandwiching the substrate A laminated structure of layer / dielectric layer / protective layer / lubricating layer may be used. Further, a dielectric layer can be further added between the reflective heat dissipation layer and the recording layer.
[0015]
As the lubricating layer, it is possible to use a fluorine-based perfluoropolyether and various lubricants such as a dielectric having an alcohol group, a carboxyl group, or a piperonyl group introduced into its terminal, or a saturated or unsaturated fatty acid and a metal salt thereof. .
[0016]
As the protective layer, carbon, nitrogenated carbon, DLC, silicon-containing carbon, ultraviolet curable resin, polycarbonate, polyolefin, acrylic, epoxy resin, polymethacrylic acid (PMMA), norbornene-based amorphous resin, nylon, polyamide, polyamide, polyamide Amide, polyethylene, polystyrene, ZnS / SiO 2 , Ta 2 O 5 , SiO 2 , SiO, Al 2 O 3 , AlN, ZrO 2 , TiO 2 , MgO, GeO 2 , ZnS, ZnTe, etc. can be used in appropriate combination.
[0017]
As the recording layer, in the case of the magneto-optical recording method, a single-layer or two-layer film of TbFeCo, GdFeCo, TbFeCo, and other films used in magnetic super-resolution can be used. In the phase change method, a material containing at least Te that reversibly changes phase between a crystal and an amorphous, for example, GeTe, GeTeSe, GeSbTe, GeTeSeSb, InAgSbTe, GeInSbTe, or InAgSn can be used. In the Write Once method, a dye or GeSbTe, TePbSe, AuSn, InSbSn, or the like can be used.
[0018]
Examples of the dielectric layer include oxides, carbides, and nitrides of Si, Al, and SiAl compounds, and oxides, carbides, and nitrides of Ti, Ta, Mo, Hf, V, W, and alloys thereof. InOx, SbOx, AlSiOx or the like is used. Also, ZnSe, ZnS, SiO 2 Containing ZnSe, SiO 2 A semiconductor transparent dielectric film such as ZnS may be included. Also, carbon hydroxide and DLC (diamond-like carbon) can be used as the transparent dielectric layer. In addition to the above, nitrides such as SiN, AlN, SiAlN, carbides such as SiC, AlC, TiC, TaC, ZnS, ZnSe, SiO 2 Forming a so-called non-oxide transparent dielectric layer such as a transparent semiconductor such as ZnS and ZnSe, and carbon such as hydrogenated carbon and diamond-like carbon; and forming an oxide or oxide-containing layer on the non-oxide transparent dielectric layer To form a transparent dielectric layer including the non-oxide transparent dielectric layer and the oxide-containing layer.
[0019]
The reflective heat radiating layer has a laminated structure, and the upper reflective heat radiating layer closest to the recording layer can be made of an alloy of Au, Cu, Ag, or Al having high thermal conductivity. It is preferable to provide Au or an alloy of Au. Ag, Cu, Au, Ni, Fe, Zr, Pd, Pt, Ta, Ti, Ru, Al, Cr, Nd, Zn, Mg and their alloys, and their alloys, and the alloys of Si and C A metal composed of at least one selected from the group consisting of: Further, when a concentration gradient of Au is given to the reflective heat dissipation layer, Ag, Cu, Au, Ni, Fe, Zr, Pd, Pt, Ta, Ti, Ru, Al, Cr, Nd, Zn, Mg and these Alloys and metals composed of at least one selected from alloys of Si and C can be used.
[0020]
Of Ag, Cu, Au, Ni, Fe, Zr, Pd, Pt, Ta, Ti, Ru, Al, Cr, Nd, Zn, Mg, Si, and C, Ag, Cu, and Au have high thermal conductivity and are preferable. . Ag has the advantage that it has a high reflectance with respect to a blue laser of about 405 nm. Au is excellent in corrosion resistance. Cu is inexpensive and easy to use. Ni, Fe, Zr, Pd, Pt, Ta, Ti, Cr, and Ru are preferable because of their high mechanical strength. Al is preferable because it can easily form an alloy with many elements and can easily control the crystal grain size, the reflectance, and the thermal conductivity. Zn and Mg are preferable in that the residual stress is small. Si and C are preferable in that the grain size is small or the amorphous phase tends to be amorphous, so that the noise of the disk is low.
[0021]
A ceramic layer of SiOx, SiNx, AlNx, TaOx, or the like, or a metal amorphous layer of NiP, NiB, or the like may be formed as an adhesive layer between the substrate and the reflective heat dissipation layer to improve corrosion resistance.
[0022]
The substrate of the optical recording medium of the present invention can be formed using, for example, resin, glass, ceramic, or metal. In the present invention, recording and reproduction can be performed by irradiating recording / reproduction light without passing through the substrate, so that there is no need to configure the substrate using a transparent material. Examples of the resin for the resin substrate include polycarbonate, polymethacrylic acid (PMMA), a norbornene-based amorphous resin, an epoxy resin, nylon, polyimide, polyamide, polyamide amide, and polyethylene. The ceramic substrate includes a Si substrate, crystallized glass, carbon, and the like.
[0023]
The optical recording medium of the present invention is a write-once type in which a hole is formed in a layer of an inorganic substance such as an organic dye layer or a Te compound by a laser, or a magneto-optical layer in which an alloy layer of a rare earth metal and a transition metal such as TbFeCo or DyFeCo is used as a recording layer. The present invention is applicable to any optical recording medium that conforms to any recording / reproducing method, such as a rewritable type, and a phase-change type rewritable type utilizing a reversible change of a crystalline phase and an amorphous phase like a Ge alloy or an In alloy. Can be. For reproducing only, a method of reproducing information based on the presence or absence of uneven pits and holes and the difference in reflectance between the crystal layer and the amorphous layer can also be used.
[0024]
Further, the use shape of the optical recording medium of the present invention is not limited to a disk alone, and may be, for example, a drum, tape, or card shape.
[0025]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
(Example 1)
FIG. 4 is a schematic sectional view of a specific example of an optical recording medium according to the present invention. The optical recording medium 510 has an adhesive layer 51, a lower reflective heat radiation layer 52, an upper reflective heat radiation layer 53, a recording layer 54, a dielectric layer 55, a protective layer 56, and a lubricating layer 57 on a substrate 50. The optical recording medium 510 having such a laminated structure was manufactured by the method described below.
[0026]
First, as the substrate 50, a disk made of polycarbonate resin was formed using an injection compression molding machine. The molded substrate 50 had dimensions of 130 mm in diameter, 1.2 mm in thickness, and 15 mm in inner diameter, and had continuous grooves with a track pitch of 0.4 μm, a land width of 250 nm, and a groove depth of 60 nm. Next, on the substrate 50, using an in-line DC and RF magnetron sputtering device, 10 nm of SiNx was used as the adhesive layer 51, 40 nm of AlTiN was used as the lower reflective heat dissipation layer 52, and 20 nm of Au was used as the upper reflective heat dissipation layer 53. A TbFeCo alloy was formed to a thickness of 20 nm as the layer 54, and a 200 nm SiNx film was formed as the dielectric layer 56, and carbon was formed as a protective layer 57 on the transparent dielectric layer by continuous sputtering to a thickness of 5 nm. Finally, a perfluoropolyether having a hydroxyl group at a terminal was applied with a thickness of 2 nm on the protective film as a lubricating layer 58 by a spin coating method, and then irradiated with ultraviolet rays having a wavelength of 245 nm.
[0027]
The above-mentioned sputtering was performed under the following conditions. Au and TbFeCo were formed by sputtering a Ti target and a TbFeCo target in Ar gas. AlTiN was formed by sputtering an AlTi target in a mixed gas of Ar and nitrogen (nitrogen amount: 15%). The carbon of the protective layer was formed by sputtering a carbon target in an Ar gas atmosphere. SiNx of the adhesive layer and the dielectric layer was formed by sputtering an Si target in a mixed gas of Ar and nitrogen (nitrogen amount: 30%).
[0028]
(Examples 2 to 6)
In the film formation of the reflective heat dissipation layer, the film thickness of the lower layer AlTiN and the upper layer Au was changed, and the lower layer AlCrTa was formed by changing the film thickness by sputtering an AlCrTa target in an Ar gas. Optical recording media were produced in the same manner.
[0029]
(Comparative Examples 1-2)
Optical recording media were produced in the same manner as in Example 1 except that the thickness of the reflective heat dissipation layer was changed.
[0030]
Next, for each of the optical recording media of Examples 1 to 5 and Comparative Examples 1 to 3, a solid immersion lens made of glass (SiOx) and having a refractive index of 2.1 was used, and an SNR (Signal to Signal) was used. Noise Ratio) was examined. The SNR was measured by incorporating a disk into an evaluation drive for recording and reproducing using near-field light. The flying head 500 as shown in FIG. 2 is attached to the evaluation drive, and the flying head 500 includes the solid immersion lens 100 and the magnetic field generating coil 104. Using this flying head, continuous marks having a linear velocity of 10 m / sec and a mark length of 0.3 μm were recorded by magnetic field modulation. The maximum magnetic field strength during recording was 150 Oe. The servo signal was obtained from a push-pull signal from a continuous groove having a track pitch of 0.4 μm, a land width of 250 nm, and a groove depth of 60 nm formed on a substrate in advance. The SNR was measured using a spectrum analyzer. Noise was obtained by integrating noise components up to a band of 100 MHz. The peak SNR is the SNR at the recording laser power and the reading laser power at which the SNR becomes maximum when the recording laser power and the reading laser power are changed. Further, the SNR after continuous 50,000 repetitive recordings was examined with the laser power at the peak SNR.
[0031]
Table 1 shows the materials, thicknesses, peak SNRs, and SNRs after recording 50,000 times of the upper and lower radiation radiation layers. It is known that the drive signal circuit operates if the SNR is 18 dB or more.
[0032]
[Table 1]
Figure 2004063047
[0033]
Using each of the optical recording media of Examples 1 to 8 and Comparative Examples 1 to 3, the scattering characteristics of the lubricant were examined. The optical recording medium is loaded into the drive, the optical recording medium is rotated at a speed of 2400 rpm, and a head of 15 mW corresponding to the writing laser power is applied to the disk for 50 hours while the head is sought at a frequency of 5 Hz in a radius of 30 mm to 55 mm. Irradiation was continued. After the test, the optical recording medium and the head were taken out, and the scratches on the optical recording medium surface and the state of the lubricant attached to the head slider surface were examined. Whether the substance deposited on the head slider was a lubricant was examined using infrared spectroscopy and photoelectron spectroscopy, and it was confirmed that the substance was a lubricant. The scratches on the surface of the optical recording medium were examined visually and by an optical microscope. The state of adhesion of the lubricant on the head slider was examined with an optical microscope. Table 2 shows the results of examining the state of the optical recording medium surface and the slider surface.
[0034]
[Table 2]
Figure 2004063047
[0035]
In Table 2, the surface condition of the disk is represented by the following three levels.
3: No scratch is observed.
2: Scratches are observed in some areas when viewed with an optical microscope (× 500).
1: A scratch is observed in a partial area visually.
[0036]
The surface state of the head slider was represented by the following three levels.
3: No adhesion of lubricant was observed.
2: Adhesion of lubricant to a part of the trailing edge of the slider is observed.
1: Adhesion of lubricant was observed on the entire surface of the slider.
[0037]
It is known that the operation specifications of the drive require a surface state of 3 on the disk and a state of 3 or 2 on the surface state of the head slider.
[0038]
From Tables 1 and 2, it can be seen that the reflective heat dissipation layer has a laminated structure, the upper reflective heat dissipation layer is made of Au, and the thickness of the upper reflection heat dissipation layer is smaller than the thickness of the lower reflection heat dissipation layer, thereby achieving a high SNR. It can be seen that an optical recording medium in which the scattering of the lubricant was suppressed was obtained.
[0039]
(Example 7)
In this example, an optical recording medium without the adhesive layer 51 was produced from the optical recording medium produced in Example 1. A method for manufacturing an optical recording medium having such a laminated structure will be described below. For convenience, the same layers as those used in the optical recording medium of the first embodiment will be described with the same reference numerals used in the first embodiment.
[0040]
A substrate 50 was produced in the same manner as in Example 1, except that an amorphous polyolefin resin was used as the resin. The manufactured substrate 50 has dimensions of 130 mm in diameter, 1.2 mm in thickness, and 15 mm in inner diameter similarly to the substrate manufactured in Example 1, and has a continuous groove having a track pitch of 0.4 μm, a land width of 250 nm, and a groove depth of 60 nm. Had. Next, using the in-line type DC and RF magnetron sputtering apparatus, the lower reflective heat dissipation film 52 is made of CrTi with a film thickness of 40 nm on the fabricated substrate, and the upper reflective heat dissipation layer 54 is made of Au (85 at.%)-. Ru (15 at.%) Is deposited at 15 nm, a TbFeCo alloy is deposited at 20 nm as the recording layer 54, SiNxHy is deposited at 250 nm as the dielectric layer 55, and a DLC (diamond-like carbon) film is deposited at 10 nm as a protective layer on the dielectric layer 56. To form a film by continuous sputtering. Finally, a perfluoropolyether having a hydroxyl group at a terminal was applied with a thickness of 2 nm on the protective film by a dipping method as a lubricating layer 57, and then irradiated with ultraviolet light having a wavelength of 254 nm.
[0041]
The above-mentioned sputtering was performed under the following conditions. The CrTi, AuRu and TbFeCo layers were formed by sputtering CrTi, AuRu and TbFeCo targets in Ar gas, respectively. The DLC layer was formed by sputtering a carbon target in a mixed gas of Ar and hydrogen (hydrogen content: 20%), and applying a positive 100 V bias voltage to the substrate side by an RF method. The SiNxHy dielectric layer 55 was formed by sputtering an Si target in a mixed gas of Ar, nitrogen, and hydrogen while changing the mixing ratio.
[0042]
(Examples 8 to 12)
In the formation of the reflective heat dissipation layer, the thickness of the lower layer of CrTi and the upper layer of AuRu, and the upper layer of Ag (50 at.%)-Cu (50 at.%) Are sputtered with an AgCu alloy target in Ar gas. Optical recording media were manufactured in the same manner as in Example 9, except that the film was formed by changing the film thickness.
[0043]
(Comparative Examples 3 to 5)
Optical recording media were produced in the same manner as in Examples 7 to 12, except that the thickness of the reflective heat dissipation layer was changed.
[0044]
Next, similarly to Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 and 2, the materials of the optical recording media of Examples 8 to 12 and Comparative Examples 3 to 5 were ZnS-SiO. 2 The SNR was examined using a solid immersion lens having a refractive index of 2.2. The SNR was measured by assembling a disc into an evaluation drive that performs recording and reproduction using near-field light, as in Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 and 2. A continuous mark having a linear velocity of 10 m / sec and a mark length of 0.3 μm was recorded by magnetic field modulation. The maximum magnetic field strength during recording was 150 Oe. The servo signal was obtained from a push-pull signal from a continuous groove having a track pitch of 0.4 μm, a land width of 250 nm, and a groove depth of 60 nm formed on a substrate in advance. The SNR was measured using a spectrum analyzer. Noise was obtained by integrating noise components up to a band of 100 MHz. The peak SNR is the SNR at the recording laser power and the reading laser power at which the SNR becomes maximum when the recording laser power and the reading laser power are changed. Further, the SNR after continuous 50,000 repetitive recordings was examined with the laser power at the peak SNR.
[0045]
Table 3 shows the materials, film thicknesses, peak SNRs, and SNRs after 50,000 recordings of the upper and lower radiation radiation layers. It is known that the drive signal circuit operates if the SNR is 18 dB or more.
[0046]
[Table 3]
Figure 2004063047
[0047]
Using each of the optical recording media of Examples 7 to 12 and Comparative Examples 3 to 5, the scattering characteristics of the lubricant were examined. The optical recording medium is loaded into the drive, the optical recording medium is rotated at a speed of 2400 rpm, and a head of 15 mW corresponding to the writing laser power is applied to the disk for 50 hours while the head is sought at a frequency of 5 Hz in a radius of 30 mm to 55 mm. Irradiation was continued. After the test, the optical recording medium and the head were taken out, and the scratches on the optical recording medium surface and the state of the lubricant attached to the head slider surface were examined. Whether the substance deposited on the head slider was a lubricant was examined using infrared spectroscopy and photoelectron spectroscopy, and it was confirmed that the substance was a lubricant. The scratches on the surface of the optical recording medium were examined visually and by an optical microscope. The state of adhesion of the lubricant on the head slider was examined with an optical microscope. Table 4 shows the results of examining the state of the optical recording medium surface and the slider surface.
[0048]
[Table 4]
Figure 2004063047
[0049]
In Table 4, the surface condition of the disk was represented by the following three levels.
3: No scratch is observed.
2: Scratches are observed in some areas when viewed with an optical microscope (× 500).
1: A scratch is observed in a partial area visually.
[0050]
The surface state of the head slider was represented by the following three levels.
3: No adhesion of lubricant was observed.
2: Adhesion of lubricant to a part of the trailing edge of the slider is observed.
1: Adhesion of lubricant was observed on the entire surface of the slider.
[0051]
It is known that the operation specifications of the drive require a surface state of 3 on the disk and a state of 3 or 2 on the surface state of the head slider.
From Tables 3 and 4, it can be seen that the reflection heat dissipation layer has a laminated structure, the upper reflection heat dissipation layer is made of Au, and the thickness of the upper reflection heat dissipation layer is smaller than the thickness of the lower reflection heat dissipation layer, thereby achieving a high SNR. It can be seen that an optical recording medium in which the scattering of the lubricant was suppressed was obtained.
[0052]
(Example 13)
In this embodiment, a phase change type optical recording medium was manufactured. FIG. 4 shows a schematic cross-sectional view of a phase change optical recording medium. In the phase-change optical recording medium 600, an adhesive layer 61, a reflective layer 62, a second dielectric layer 63, a recording layer 64, a transparent dielectric layer 65, a protective layer 66, and a lubricant layer 67 are sequentially laminated on a substrate 60. Having a structure. A method for manufacturing the phase-change optical recording medium 600 having such a laminated structure will be described below.
[0053]
First, a polycarbonate resin substrate 60 was manufactured in the same manner as in Example 1. Next, using the same sputtering apparatus as in Example 1, 20 nm of SiN was used as the adhesive layer 61, 60 nm of AlTi was used as the lower reflective layer 62, and Au was used as the upper reflective heat dissipation layer 63. 20 nm, ZnS-SiO2 (SiO2 content: 20 mol%) is 5 nm as the second dielectric layer 64, GeSbTe is 20 nm as the recording layer 65, and first ZnS-SiO2 (SiO2 content: (60%) at 130 nm, and finally, as a protective layer 67, a hydrogenated carbon film was continuously sputtered at 10 nm to form a laminate. Perfluoropolyether having a piperonyl group at both ends was applied as a lubricating layer 68 to a thickness of 2 nm on the protective layer 67 by spin coating.
[0054]
The above-mentioned sputtering was performed under the following conditions. The AlTi layer, Au layer, and GeSbTe layer were formed by DC sputtering of an AlTi target, an Au target, and a GeSbTe target, respectively, in Ar gas. The hydrogenated carbon layer was formed by DC sputtering of a carbon target in a mixed gas of Ar and hydrogen (hydrogen content: 20%). The SiN layer of the adhesive layer was formed by DC sputtering of a Si target in a mixed gas of Ar and nitrogen (nitrogen gas content: 30%). ZnS-SiO2 was formed by subjecting a ZnS-SiO2 target to RF sputtering in a mixed gas of Ar and oxygen (oxygen gas content: 10%).
[0055]
A solid immersion lens made of glass (SiOx) and having a refractive index of 2.0 was used as a flying head having an optical system for phase change in an evaluation drive used for recording and reproduction of the optical recording medium of Example 1. The evaluation drive was loaded with the phase change optical recording medium manufactured in Example 13 under the condition that the difference between the average refractive index of the immersion lens and the average refractive index of the transparent dielectric layer was 0.05, and The SNR was measured under the same conditions as when the SNR of the first optical recording medium was measured. The recording waveform used was a comb-shaped waveform for phase change. As a result of the measurement, 21 dB was obtained as the peak SNR and 19 dB as the SNR after rewriting 50,000 times. Next, the phase-change optical recording medium 600 was continuously irradiated with a laser beam having a laser power of 15 mW for 50 hours while head seeking. Thereafter, the surface of the phase-change optical recording medium 600 and the adhesion of the lubricant on the surface of the head slider and the manner of scratching were examined. The state of the medium surface and the state of the head slider surface were the three states described in Table 2. When expressed using the level, both were "3", which was a good level.
[0056]
Ag, Cu, Au, Ni, Fe, Zr, Pd, Pt, Ta, Ti, Ru, Al, Cr, Nd, Zn, Mg and their alloys instead of AlTi as the lower reflective layer, and Si, C Similar results were obtained using at least one kind of material selected from alloys.
[0057]
Instead of using AlTi as the lower reflective layer and Au as the upper reflective layer, Ag, Cu, Au, Ni, Fe, Zr, Pd, Pt, Ta, Ti, Ru, Al, Cr, Nd, Zn, At least one reflective layer containing at least one selected from the group consisting of Mg and their alloys and the alloys of Si and C and Au is provided, and the Au concentration of the reflective layer near the recording layer is averaged in the film thickness direction. Similar results were obtained even when the Au concentration was higher than the calculated Au concentration. At this time, it was found that the Au concentration at 10 nm closer to the recording layer should be twice or more the average value of the Au concentration in the thickness direction.
[0058]
Of Ag, Cu, Au, Ni, Fe, Zr, Pd, Pt, Ta, Ti, Ru, Al, Cr, Nd, Zn, Mg, Si, and C, Ag, Cu, and Au have high thermal conductivity and heat. The surface of the medium and the state of the slider were at the best level because the escape was easy. Among these three, those using Ag had a high reflectance and a good SNR to a blue laser of about 405 nm. No corrosion was observed when Au was used. Ni, Fe, Zr, Pd, Pt, Ta, Ti, Cr, and Ru had high mechanical strengths, and the mechanical change of the phase change recording layer was small even after many rewritings, and the signal quality deterioration was small. Al could easily form an alloy with many elements, could easily control the crystal grain size, the reflectance, and the thermal conductivity, and could easily reduce noise, improve the SNR, and control the recording sensitivity. Zn and Mg had low residual stress, and no cracks were observed even when left for a long time in a high temperature environment. Since Si and C have small particle diameters or tend to be amorphous, the noise of the disk is reduced and the SNR is improved.
[0059]
【The invention's effect】
In the present invention, the reflective heat radiation layer has a laminated structure, so that the recording / reproducing characteristics are not deteriorated, and the suppression of the temperature rise of the medium during recording is not impaired. It is possible to reduce the thickness of the reflective heat dissipation layer and manufacture it at low cost. Then, by making the thickness of the upper reflective heat dissipation layer closest to the recording layer smaller than the thickness of the lower reflective heat dissipation layer, scattering of the lubricant due to the temperature rise of the optical recording medium surface during recording, Excellent recording / reproducing characteristics can be obtained while preventing evaporation and thermal deterioration.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram schematically illustrating an optical system when an immersion lens is used.
FIG. 2 is a schematic diagram of a structure of an air suspension type optical head used in a recording / reproducing method using an immersion lens and near-field light.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view of a conventional optical recording medium using a floating optical head.
FIG. 4 is a schematic sectional view of a specific example of an optical recording medium according to the present invention.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view of a specific example of a phase-change optical recording medium according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Hemispherical immersion lens
2 Super hemispherical immersion lens
40, 50, 60 substrate
51,61 adhesive layer
41 Reflection heat dissipation layer
52, 62 Lower reflective heat dissipation layer
53, 63 Upper reflective heat dissipation layer
64 Second dielectric layer
42, 54, 65 recording layer
43,55,66 Dielectric layer
56,67 protective layer
44,57,68 Lubrication layer
100 Solid Immersion Lens (SIL)
102 slider
104 magnetic coil
4,400,510,600 Optical recording medium
500 optical head

Claims (13)

基板上に反射放熱層、記録層をこの順に備え、少なくとも一つの記録層に対して記録層側から基板を介さずに光を入射させて記録を行う光記録媒体において、反射放熱層が積層構造であることを特徴とする光記録媒体。In an optical recording medium that includes a reflective heat radiation layer and a recording layer in this order on a substrate and records light by irradiating light to at least one recording layer from the recording layer side without passing through the substrate, the reflective heat radiation layer has a laminated structure. An optical recording medium characterized by the following. 記録層に最近接した上層の反射放熱層と下層の反射放熱層が共にAuを含み上層の反射放熱層のAu含有量が下層の反射放熱層のAu含有量よりも多いことを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。The upper reflective heat radiation layer closest to the recording layer and the lower reflective heat radiation layer both contain Au, and the Au content of the upper reflective heat radiation layer is larger than the Au content of the lower reflective heat radiation layer. Item 2. The optical recording medium according to Item 1. 記録層に最近接した上層の反射放熱層が、AuまたはAuの合金から構成されていることを特徴とする請求項2記載の光記録媒体。3. The optical recording medium according to claim 2, wherein the upper reflective heat dissipation layer closest to the recording layer is made of Au or an alloy of Au. 上層の反射放熱層の膜厚が、下層の反射放熱層の膜厚よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の光記録媒体。3. The optical recording medium according to claim 2, wherein the thickness of the upper reflective heat dissipation layer is smaller than the thickness of the lower reflective heat dissipation layer. 下層の反射放熱層が、Ag、Cu、Au、Ni、Fe、Zr、Pd、Pt、Ta、Ti、Ru、Al、Cr、Nd、Zn、Mg及びこれらの合金、並びにSi、Cの合金から選択された少なくとも一種を主成分とすることを特徴とする請求項2記載の光記録媒体。The lower reflective heat dissipation layer is made of Ag, Cu, Au, Ni, Fe, Zr, Pd, Pt, Ta, Ti, Ru, Al, Cr, Nd, Zn, Mg and alloys thereof, and alloys of Si and C. 3. The optical recording medium according to claim 2, wherein at least one selected from the group is a main component. 反射放熱層の総膜厚が、10nm〜200nmの範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。2. The optical recording medium according to claim 1, wherein the total thickness of the reflective heat dissipation layer is in the range of 10 nm to 200 nm. 基板上に反射放熱層、記録層、誘電体層、保護層をこの順で備える積層構造を有することを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。2. The optical recording medium according to claim 1, wherein the optical recording medium has a laminated structure in which a reflective heat dissipation layer, a recording layer, a dielectric layer, and a protective layer are provided in this order on a substrate. 基板上に反射放熱層、記録層、誘電体層、保護層、潤滑層をこの順で備える積層構造を有することを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。2. The optical recording medium according to claim 1, wherein the optical recording medium has a laminated structure in which a reflective heat radiation layer, a recording layer, a dielectric layer, a protective layer, and a lubricating layer are provided in this order on a substrate. 基板上に反射放熱層、記録層をこの順に備え、少なくとも一つの記録層に対して記録層側から基板を介さずに光を入射させて記録を行う光記録媒体において、反射放熱層がAuを含み、反射放熱層の記録膜に近い側のAuの濃度が反射放熱層全体のAu濃度を膜厚方向に平均した値よりも大きいことを特徴とする光記録媒体。In an optical recording medium in which a reflective heat radiation layer and a recording layer are provided on a substrate in this order, and light is incident on at least one recording layer from the recording layer side without passing through the substrate, recording is performed. An optical recording medium, wherein the concentration of Au on the reflective heat dissipation layer near the recording film is higher than the average of the Au concentration of the entire reflection heat dissipation layer in the film thickness direction. 反射放熱層が、Ag、Cu、Au、Ni、Fe、Zr、Pd、Pt、Ta、Ti、Ru、Al、Cr、Nd、Zn、Mg及びこれらの合金、並びにSi、Cの合金から選択された少なくとも一種を主成分とすることを特徴とする請求項9記載の光記録媒体。The reflective heat dissipation layer is selected from Ag, Cu, Au, Ni, Fe, Zr, Pd, Pt, Ta, Ti, Ru, Al, Cr, Nd, Zn, Mg and alloys thereof, and alloys of Si and C. 10. The optical recording medium according to claim 9, wherein at least one kind is a main component. 反射放熱層の総膜厚が、10nm〜200nmの範囲内にあることを特徴とする請求項9に記載の光記録媒体。The optical recording medium according to claim 9, wherein the total thickness of the reflective heat radiation layer is in the range of 10 nm to 200 nm. 基板上に反射放熱層、記録層、誘電体層、保護層をこの順で備える積層構造を有することを特徴とする請求項9記載の光記録媒体。10. The optical recording medium according to claim 9, wherein the optical recording medium has a laminated structure including a reflective heat dissipation layer, a recording layer, a dielectric layer, and a protective layer on the substrate in this order. 基板上に反射放熱層、記録層、誘電体層、保護層、潤滑層をこの順で備える積層構造を有することを特徴とする請求項9記載の光記録媒体。10. The optical recording medium according to claim 9, wherein the optical recording medium has a laminated structure including a reflective heat radiation layer, a recording layer, a dielectric layer, a protective layer, and a lubricating layer on a substrate in this order.
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