JP2004055011A - Optical recording medium and optical recording/reproducing device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アドレス情報などの付帯情報に応じてウォブリングされたグルーブを備えた光記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光記録媒体としては、コンパクトディスク,DVD等の、ピット列をあらかじめ基板に形成した再生専用のものと、光磁気ディスク(ミニディスク等)や相変化ディスク(DVD−RAMなど)のような、書き込みの可能なものとがある。
【0003】
書き込み可能な光記録媒体では、記録トラックが予め基板に形成されている。そして、光学ヘッドの光スポットを記録トラックに追従させることで、記録・再生を行うようになっている。
【0004】
ところで、光記録媒体に対する記録・再生では、光スポットを記録トラックに追従させるために、トラッキングサーボが行われている。そして、このトラッキングサーボの1つの方式として、プッシュプル法を挙げられる。
【0005】
プッシュプル法では、光記録媒体からの反射光を2つの受光部により受光して電気信号に変換する。そして、各受光部の電気信号の差に応じたプッシュプル信号を生成し、トラックエラー信号として用いるように設定されている。
【0006】
また、光記録媒体にアドレス情報を設ける(アドレス情報を振りフォーマットする)方法として、各種の方式が提案されている。例えば、図11に示すように、記録トラック(情報トラック)49の途中に、アドレス情報に対応したプリピット50を設ける方式がある。
しかしながら、このようなプリピット50には、データを書き込むことができない。このため、この方式では、データ効率(単位面積あたりのデータ記録量)が低くなってしまうので、媒体の高密度化には不利となる。
【0007】
また、例えば特開昭64−35727号公報には、アドレス情報をプリフォーマットする他の方式として、アドレス情報に応じて記録トラックをウォブリングさせる方式が開示されている。
この方式では、トラックエラー信号からウォブリング周波数成分を取り出すことにより、アドレス情報を求めることとなる。この方式は、データ効率の低減を回避できるため、媒体の高密度化の点で有利である。
【0008】
また、光ディスクの形態を有する光記録媒体(光ディスク)では、記録・再生時に、ディスクの回転制御を行うためのクロック信号を生成する必要がある。このため、クロック信号に応じて記録トラックをウォブリングさせ、トラックエラー信号からウォブリング周波数成分を取り出すことにより、クロック信号を生成する方法も提案されている。
なお、通常、記録トラックにおけるウォブリングの振幅量は、ウォブリング信号(ウォブリング再生信号;トラックエラー信号から取り出されるウォブリング周波数成分に応じた信号)の品質を最適化するような値となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
さて、近来、光スポットに使用されるレーザの短波長化、対物レンズの高NA化、磁気的超解像媒体の開発が進められている。そして、このような技術開発によって、高密度記録の可能な光記録媒体(高密度媒体;記録トラックのピッチが狭く、記録マークの小さい光記録媒体)に対する記録・再生が可能となってきている。
【0010】
しかしながら、このような高密度媒体では、アドレス情報やクロック情報を埋め込むために、従来の振幅のまま記録トラックをウォブリングさせると、データ再生に対するウォブリングの影響が大きくなり、再生信号が劣化してしまうという問題が発生する。
【0011】
本発明は、上記のような従来の問題点を解決するために成されたものである。そして、その目的は、アドレス情報やクロック情報の再生信号品質、および、データの記録・再生品質の双方を高められるようなウォブリング振幅量を有する光記録媒体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明における第1の光記録媒体(第1光記録媒体)は、光記録再生装置において記録レーザ光および磁場によってデータを記録される一方、再生レーザ光によってデータ再生の行われる光記録媒体であって、付帯情報に応じてウォブリングされたグルーブを備えた光記録媒体において、上記光記録再生装置における対物レンズの開口数をNA,記録レーザ光の波長をλとする場合、上記グルーブにおけるウォブリング振幅量の絶対値Aが、
0.0044≦A×NA/λ≦0.0133
を満たすことを特徴としている。
【0013】
また、本発明における第2の光記録媒体(第2光記録媒体)は、光記録再生装置において記録レーザ光によってデータを記録される一方、再生レーザ光によってデータ再生の行われる光記録媒体であって、付帯情報に応じてウォブリングされたグルーブを備えた光記録媒体において、上記光記録再生装置における対物レンズの開口数をNA,上記記録レーザ光の波長をλとする場合、上記グルーブにおけるウォブリング振幅量の絶対値Aが、
0.0042≦A×NA/λ≦0.0126
を満たすことを特徴としている。
【0014】
これら第1・第2記録媒体は、光記録再生装置において、レーザ光の照射によってデータの再生を行うための光記録媒体である。
また、第1光記録媒体は、レーザ光および磁界によってデータ記録の行われる光磁気記録媒体である。一方、第2光記録媒体は、レーザ光のみでデータ記録を行える、いわゆる相変化型の光記録媒体である。
【0015】
これら第1・第2光記録媒体は、上記したように、付帯情報に応じてウォブリング(蛇行)されたグルーブ(付帯情報に応じた周期(周波数)で蛇行したグルーブ)を備えている。
【0016】
ここで、付帯情報とは、光記録媒体におけるデータ(ユーザーによって記録される情報)以外の情報のことであり、例えば、アドレス情報,クロック情報,動作制御情報(回転制御情報など)のことである。
そして、第1・第2光記録媒体の記録・再生時には、ウォブリングからのレーザ光の反射光によって、これらの付帯情報に関する再生信号(アドレス信号,クロック信号など)を得るようになっている。
【0017】
また、第1・第2光記録媒体に対するデータの記録は、上記のグルーブ、または、グルーブ間のランド、あるいは、グルーブおよびランドの双方に対して行われる。
【0018】
そして、特に、第1・第2光記録媒体では、グルーブにおけるウォブリングの振幅量が、付帯情報の再生信号品質を好適に確保できる範囲であって、ウォブリングの影響を回避してデータの記録・再生を良好に行える範囲(実験によって求められた範囲)に設定されている。
【0019】
すなわち、光記録再生装置における対物レンズの開口数をNA,記録レーザ光の波長をλとする場合、グルーブにおけるウォブリング振幅量の絶対値Aが、第1光記録媒体の場合に0.0044≦A×NA/λ≦0.0133を、第2光記録媒体の場合に0.0042≦A×NA/λ≦0.0126を満たすように設定されている。
【0020】
これにより、第1・第2光記録媒体では、付帯情報の再生信号品質、および、データの記録・再生品質の双方を高められるようになっている。
なお、上記の(A×NA/λ)とは、レーザ光のスポット径変数に対するウォブリング振幅量の比(A×NA/λ)である。また、レーザ光のスポット径変数(λ/NA)とは、レーザ光のスポット径を定数で割った値である。
【0021】
また、第1記録媒体を、データ(ユーザーによって記録された情報)に応じた磁化を有する記録層(データを磁気的に記録する記録層)と、再生レーザ光の照射によって高温となった領域で記録層の磁化を転写する再生層とを備えるように構成してもよい。すなわち、第1記録媒体を、磁気的超解像光磁気記録媒体としてもよい。
【0022】
この構成では、再生層の高温領域を再生に関与させる一方、その他の領域(低温領域)をマスクとして用いることができる。これにより、記録層の記録ビット(磁区)を、再生レーザ光のスポット径より小さくできるので、データの記録密度を著しく向上できる。また、低温領域のマスクによって、雑音の原因である隣接ビットからの信号混入を回避できる。
【0023】
また、本発明における第3の光記録媒体(第3光記録媒体)は、光記録再生装置において記録レーザ光および磁場、あるいは記録レーザ光によってデータを記録される一方、再生レーザ光によってデータ再生の行われる光記録媒体であって、付帯情報に応じてウォブリングされたグルーブを備えた光記録媒体において、この媒体を再生することによって得られるトラックエラー信号におけるウォブリング信号量(Iw)と、平坦部分からの反射光に応じた電気信号量(Io)との比(Iw/Io)、および、上記ウォブリング信号量(Iw)と、オフトラック時のトラックエラー信号量(It)との比(Iw/It)が、Iw/Io≧0.010、かつ、Iw/It≦0.071を満たすことを特徴としている。
【0024】
この第3記録媒体は、第1・第2の光記録媒体と同様に、光記録再生装置において、レーザ光の照射によってデータの再生を行うための光記録媒体である。
なお、第3光記録媒体は、レーザ光および磁界によってデータ記録の行われる光磁気記録媒体であっても、また、レーザ光のみでデータ記録を行える、いわゆる相変化型の光記録媒体であってもよい。
【0025】
この第3光記録媒体は、第1・第2光記録媒体ど同様に、付帯情報に応じてウォブリングされたグルーブを備えている。そして、記録・再生時には、ウォブリングからのレーザ光の反射光によって、これらの付帯情報に関する再生信号を得るようになっている。また、第3光記録媒体に対するデータの記録は、上記のグルーブ、または、グルーブ間のランド、あるいは、グルーブおよびランドの双方に対して行われる。
【0026】
そして、特に、第3光記録媒体では、この媒体を再生することによって得られるトラックエラー信号におけるウォブリング信号量が、付帯情報の再生信号品質を好適に確保できる範囲であって、ウォブリングの影響を回避してデータの記録・再生を良好に行える範囲(実験によって求められた範囲)に設定されている。
【0027】
すなわち、第3光記録媒体では、トラックエラー信号におけるウォブリング信号量(Iw)と、媒体の平坦部分(グルーブのない部分;ランドなど)からの反射光に応じた電気信号量(Io)との比(Iw/Io)が、Iw/Io≧0.010を満たすようになっている。
さらに、第3光記録媒体では、ウォブリング信号量(Iw)と、オフトラック時のトラックエラー信号量(It)との比(Iw/It)が、Iw/It≦0.071を満たすように設定されている。
【0028】
これにより、第3光記録媒体では、付帯情報の再生信号品質、および、データの記録・再生品質の双方を高められるようになっている。
【0029】
なお、ウォブリング信号量とは、第3光記録媒体を再生することで得られるトラックエラー信号(電気信号)から取り出される、グルーブのウォブリング周波数成分に応じた信号の信号振幅量のことである。
【0030】
ここで、ウォブリングにおける物理的な振幅量が同一であっても、検出されるウォブリング信号量は、サンプルの反射率やトラック形状により変化する。
そして、比(Iw/Io)は、媒体の反射率によってウォブリング信号量(Iw)を規格化したものである。
すなわち、比(Iw/Io)は、ウォブリング信号量(Iw)を、反射率の影響を除いて評価するためのものである。
【0031】
また、オフトラック時とは、トラックサーボをかけていないとき、のことである。このときは、トラックの偏心により、再生レーザ光の光スポットは、複数のトラックを横切っている状態にある。すなわち、Itは、光スポットが複数のトラックを横切った場合における、トラックエラー信号の信号振幅量である。
そして、Iw/Itは、トラックエラー信号量(It)によってウォブリング信号量(Iw)を規格化した値である。
すなわち、比(Iw/It)は、ウォブリング信号量(Iw)を、トラック形状の影響を除いて評価するためのものである。
【0032】
また、第3記録媒体が、レーザ光および磁界によってデータ記録の行われるタイプである場合には、この媒体を、第1光記録媒体と同様に、データに応じた磁化を有する記録層と、再生レーザ光の照射によって高温となった領域で記録層の磁化を転写する再生層とを備えるように構成してもよい。すなわち、第3記録媒体を、磁気的超解像光磁気記録媒体としてもよい。
【0033】
また、第1〜第3光記録媒体は、通常、基板と、この基板上に形成された積層体とから構成される。ここで、積層体とは、記録・再生に有効な複数種類の層の積層されたものである。また、この構成は、記録レーザ光の入射を、基板側ではなく、積層体側から受けるようになっていることが好ましい。
これにより、光記録再生装置における対物レンズのNAを高められるので、データを高密度で記録できる。
【0034】
また、第1〜第3光記録媒体における記録レーザ光の入射部位の屈折率nと、上記グルーブの深さdとを、
5.5≦λ/(n×d)≦16
を満たすように構成することが好ましい。
【0035】
屈折率nおよびグルーブ深さ(溝深さ)dを上記の範囲に設定することで、付帯情報の再生信号品質をより好適に確保できるとともに、データの記録・再生をより良好に行えることが実験で確かめられている。
【0036】
なお、上記したように、通常、光記録媒体は、基板と、その上に形成される積層体(複数の層からなるもの)とから構成される。そして、上記した記録レーザの入射部位とは、記録レーザ光の照射を受ける表面から、積層体における記録層(データを記録するための層)に到達するまでの部位のことである。
また、入射部位の屈折率は、この部位に複数の層のある場合には、それら複数の層における平均の屈折率となる。また、入射部位の屈折率として、入射部位のなかで最も支配的な(厚い)層の屈折率を採用することもできる。
【0037】
また、光記録再生装置を、第1〜第3光記録媒体のいずれかを備え、これに対してデータの記録・再生を行うように構成することで、付帯情報の再生信号品質をより好適に確保できるとともに、データの記録・再生をより良好に行うことの可能な光記録再生装置を提供できる。
【0038】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について説明する。
図3は、本実施の形態にかかる光磁気ディスク(本ディスク;光磁気記録媒体))の構成を示す断面図である。
【0039】
この図に示すように、本ディスクは、ディスク基板1上に、透明誘電体層25,再生層26,再生補助層27,透明誘電体層28,記録層29,透明誘電体層30,放熱層31,保護コート層32が、この順に積層された構成となっている。
【0040】
透明誘電体層25,28,30は、AlN、SiN、AlSiN等の、酸素を含まない材料で構成されている。
放熱層31は、Al膜、あるいは、Alを含む合金膜からなる。
【0041】
保護コート層32は、紫外線硬化樹脂をスピンコートにより塗布して、紫外線を照射することによって形成される。
記録層29は、希土類遷移金属合金からなる垂直磁化膜であり、室温において保磁力の大きなTbFeCo,DyFeCo,またはTbDyFeCo等で構成できる。
再生層(磁気的超解像光磁気記録再生層)26は、希土類遷移金属合金(例えば、GdFeCo,GdDyFeCo等)からなり、室温から臨界(所定温度)まで面内磁化膜である一方、臨界温度以上では垂直磁化膜に転移する磁性層である。
再生補助層27は、再生層26および記録層29よりキュリー温度の低い、希土類遷移金属合金(例えばGdFe等)からなる面内磁化膜である。
【0042】
また、図1は、ディスク基板1の構成を示す平面図であり、図2は、同じく断面図である。これらの図に示すように、ディスク基板1の表面には、グルーブ2およびランド3が形成されている。なお、上記した層25〜32は、これらグルーブ2およびランド3の形成面上に積層される。
【0043】
グルーブ2は、ウォブリングされた(蛇行した)側壁4・4間に位置する螺旋状の溝部であり、プッシュプル方式のトラッキングに用いられるものである。また、データは、記録層29におけるグルーブ2上の部分に記録される。従って、本ディスクの記録トラックはグルーブ2であり、トラックピッチは、グルーブ2の形成ピッチと同様となる。
ランド3は、グルーブ2・2間の領域であり、グルーブ2と同様の幅を有するように設定されている。
【0044】
また、グルーブ2の側壁4・4は、アドレス情報に応じて、ディスク基板1の半径方向にウォブリング(蛇行)している(すなわち、アドレス情報に応じた周期(周波数)でウォブリングされている)。そして、そのウォブリング周波数(蛇行周波数)は、トラッキングサーボ系の追従周波数よりも高く、情報記録周波数よりも低い値に設定されている。
【0045】
ここで、本ディスクに対するデータの記録・再生について説明する。本ディスクでは、後述するような記録再生装置によって、ディスク基板1側からレーザ光の照射を受けることで、記録・再生が行われるようになっている(基板入射方式)。
また、データの記録は、レーザ光および外部磁場によって、グルーブ2上の記録層29に対して行われる。
【0046】
また、記録・再生時、プッシュプル法によってトラックエラー信号を得るようになっている。さらにアドレス情報については、トラックエラー信号から側壁4の蛇行周波数成分を取り出すことによって求める。
【0047】
すなわち、図1に示すように、光スポット(記録再生用光スポット)5をグルーブ2に追従させると、ウォブリング周波数がトラッキング系の追従周波数よりも高いので、スポット5は、グルーブ2の平均幅のほぼ中心線6上をトラッキングする。このため、グルーブ2のウォブリング振幅の半分に等しいトラッキング誤差が常に生じている。
従って、この誤差をトラックエラー信号から取り出すことで、ウォブリング周波数の信号成分を得られる。なお、光スポット5をランド3に追従させる場合についても同様である。
【0048】
ここで、上記の光スポット5の直径は、グルーブ2の幅よりも大きく、かつ、トラックピッチの1.5倍よりも小さくすることが好ましい。これにより、追従しているグルーブ2の隣に位置するグルーブ2の側壁4に光スポット5を当ててしまうことを回避できるので、正確なアドレス情報を得られる。
【0049】
また、記録されたデータは、次のように再生される。
すなわち、再生層26における光スポット(再生レーザ光)5の照射部位は、ガウス分布に従った温度分布となる。
そして、光スポット5の直径より小さい領域(高温領域;記録層29の記録ビットに応じたサイズを有する)のみが、臨界温度以上となって面内磁化から垂直磁化に移行し、磁気光学効果を示すようになる。
【0050】
さらに、高温領域においては、再生層26と記録層29との磁化が静磁結合し、記録層29の磁化(磁化の向き)が再生層26に転写される。これにより、再生層26における高温領域からの反射光に基づいて、記録層29に記録されたデータを再生できる。
なお、上記の高温領域は、データの再生後、光スポット5の移動に伴って低温となり、垂直磁化から面内磁化に移行する。
【0051】
また、再生層26における面内磁化状態の低温領域は、磁気光学効果を示さないため、領域内における記録層29の磁化をマスクする機能を有している。
このように、本ディスクでは、再生層26の高温領域のみを再生に関与させる一方、低温領域をマスクとして用いることで、光スポット5の径より小さい記録ビットを再生するための、磁気的超解像光磁気記録媒体となっている。
これにより、データの記録密度を著しく向上できる。また、低温領域のマスクによって、雑音の原因である隣接ビットからの信号混入を回避できるようになっている。
また、本ディスクは、光磁気ディスクであるため、他のタイプの媒体に比して信頼性に優れ、100万回以上のデータ記録(書き換え)が可能となっている。
【0052】
次に、本ディスクに対する記録・再生を行うための、光記録再生装置(本記録再生装置)について説明する。図4は、本記録再生装置の構成を示す説明図である。
この図に示すように、本記録再生装置は、本ディスク33に照射するレーザ光を生成する半導体レーザ(光源)34、および、本ディスク33にレーザ光を導くとともに、その反射光を受光する光学ヘッド41を備えている。
【0053】
光学ヘッド41は、コリメータレンズ35、偏光子36、光分岐素子37、対物レンズ38を備えており、これらは、半導体レーザ34から本ディスク33に至る光路上に、半導体レーザ34側から順に配置されている。また、光学ヘッド41は、光路と垂直な方向に並んで配置された、検光子39および受光部40を有している。
【0054】
コリメータレンズ35は、半導体レーザ34から照射され、拡散しながら入射するレーザ光を、平行光に変換するものである。光分岐素子37は、コリメータレンズ35にって変換された平行光を通過させる一方、本ディスク33からの反射光(戻り光)を検光子39に向けて反射させるものである。
【0055】
対物レンズ38は、光分岐素子37を通過したレーザ光を集光し、光スポットSを生成して本ディスク33上に照射するものである。なお、この光スポットSの反射光(戻り光)によって、本ディスク33上のデータを読み出すこととなる。また、対物レンズ38は、拡散しながら入射する戻り光を平行光に変換し、光分岐素子37に入射させる機能も有している。
【0056】
検光子39および受光部40は、光分岐素子37で反射された戻り光の光路上に配置されている。受光部40は、例えばフォトトランジスタからなり、本ディスク33に記録されたデータおよびウォブリング(アドレス情報に応じたもの)に応じた戻り光の変調信号を、電気信号に変換するものである。
【0057】
図5は、受光部40の構成を示す説明図である。この図に示すように、受光部40における戻り光の受光領域は、本ディスク33のトラックに平行な分割線によって2分割される。そして、それぞれの領域に、第1受光素子42a,第2受光素子42bを配設している。
【0058】
これら受光素子42a・42bは、戻り光を、それぞれの領域毎に受光するようになっている。すなわち、受光部40に入射される戻り光は、上記の分割線によって2分割されており、各受光素子42a・42bにそれぞれ入射され、電気信号に変換される。
【0059】
また、第1受光素子42aは、差動増幅器43の非反転入力端子に接続されている一方、第2受光素子42bは、差動増幅器43の反転入力端子に接続されている。
【0060】
差動増幅器43は、第1受光素子(第1受光部)42aと第2受光素子(第2受光部)42bとの電気信号から差動信号を算出するものである。そして、この差動信号により、トラックのウォブリング周波数成分を導出し、ウォブリング信号を生成するようになっている。
【0061】
そして、本記録再生装置では、このように生成したウォブリング信号を用いてアドレス情報を生成するようになっている。従って、本記録再生装置は、簡便な方法でアドレス情報を管理できる、小型化および低価格化の容易な簡単な構成となっている。
【0062】
なお、本記録再生装置は、受光部40によって生成された電気信号から、データの再生、および、サーボ信号の生成・処理を実施する部材を有している(図示せず)。
ここで、本記録再生装置では、トラックサーボ信号とフォーカスサーボ信号との2つのサーボ信号を生成するようになっている。トラックサーボ信号は、トラックエラー信号の低帯域部から得られるものである。また、フォーカスサーボ信号は、本記録再生装置における図示しない他の受光系によって生成される。
【0063】
次に、本ディスクにおける、ウォブリング振幅量,グルーブ深さ(溝深さ)およびトラックピッチの適切な値を確認するための実験について説明する。
【0064】
〔実験1〕
実験1では、側壁4の様々なウォブリング振幅量を有する、本ディスクにおける12種類のサンプルを作成し、図4に示した本記録再生装置を用いてデータを記録した後、ウォブリング信号(アドレス信号)およびデータ信号(記録されたデータに応じた再生信号)の再生信号品質を測定した。
【0065】
なお、ウォブリング信号(アドレス信号)とは、トラックエラー信号から取り出されるウォブリング周波数成分に応じた再生信号であり、側壁4のウォブリングに応じたものである。
【0066】
なお、各サンプルのウォブリング振幅量は、マスターガラス原盤の製造(後述)において、光偏向器15への入力信号を変えることで変化させた。また、各サンプルのウォブリング振幅量については、ディスク基板1を作成した段階で、AFM装置により測定を行った。
【0067】
また、各サンプル層構成を、厚み0.6mmのポリカーボネート樹脂からなるディスク基板1、AlNからなる透明誘電体層25,28,30、GdFeCoからなる再生層26、GdFeからなる再生補助層27、TbFeCoからなる記録層29、Al合金からなる放熱層31、紫外線硬化樹脂からなる保護コート層32とした。また、再生層26は、150℃近傍で、面内磁化から垂直磁化に移行する特性を有する(臨界温度が150℃)ものであった。
【0068】
また、各サンプルにおけるグルーブの幅(トラック幅)を0.4μm,グルーブ深さ(溝深さ)を35nmに設定した。また、各サンプルのウォブリング周期を一定(35μm)とし、さらに、ウォブリング振幅量を0nmから±15nmの範囲で変化させた。
【0069】
また、各サンプルに対するデータの記録・再生条件は以下の通りである。
すなわち、本記録再生装置の半導体レーザ34から照射されるレーザ光(記録および再生に用いるレーザ光)の波長を405nmとし、さらに、対物レンズ38のNA(Numerical Aperture;開口数)を0.6に設定した。また、レーザ光を、各サンプルに対してディスク基板1側から入射した。
【0070】
さらに、データの記録は、線速度3m/sで、光パルス磁界変調記録により、最短ビット長0.2μmの(1,7)RLL変調コードで行った。そして、このように記録されたデータを再生し、データ信号およびウォブリング信号(ウォブリング再生信号)を生成して、データ信号のビットエラーレート(D−BER),ウォブリング信号のCNR(W−CNR),Iw/IoおよびIw/Itを測定した。
【0071】
【表1】
【0072】
表1は、各サンプルのウォブリング振幅量と、D−BER,W−CNR,Iw/IoおよびIw/Itの測定結果とを示す表である。
【0073】
ウォブリング信号は、32dB以上のW−CNRを有する場合に、回転制御信号および/またはアドレス信号として実用可能である。そして、32dB以上のW−CNRは、表1より、ウォブリング振幅量を±3nm以上とする場合に実現できることがわかる。
【0074】
一方、データ信号は、1×10−4以下のD−BERを有する場合に、再生のための信号として実用可能である。そして、1×10−4以下のD−BERは、表1より、ウォブリング振幅量を±9nm以下とする場合に実現できることがわかる。
以上の結果から、ウォブリングの振幅量を、±3nmから±9nmの範囲とすることが好ましいといえる。
【0075】
また、ウォブリング信号は、34dB以上のW−CNRを有する場合に、回転制御信号および/またはアドレス信号として非常に有効に使用できる。
さらに、データ信号は、8×10−5以下のD−BERを有する場合に、再生のための信号として非常に好ましい。
従って、ウォブリングの振幅量は、±4nmから±6nmの範囲であればより好ましいといえる。
【0076】
また、記録および再生に用いるレーザ光の波長(λ)を405nm、対物レンズ38のNAを0.6としているので、この測定におけるレーザ光のスポット径変数(λ/NA)は、675nmである。従って、スポット径変数に対する良好なウォブリング振幅量(±A;Aは絶対値)の比(A×NA/λ)の範囲は、
0.0044≦A×NA/λ≦0.0133となる。
なお、レーザ光のスポット径変数(λ/NA)とは、レーザ光のスポット径を定数で割ったものである。
【0077】
さらに、表1に、各サンプルにおけるIw/Io,Iw/Itを示した。
ここで、Iw/Ioは、トラックエラー信号におけるウォブリング信号量(Iw;ウォブリング信号振幅量)と、溝のない部分からの反射光を光電変換して得られる電気信号量(Io)との比である。
【0078】
また、Iw/Itは、上記のIwと、オフトラック時のトラックエラー信号量(It)との比である。
ここで、オフトラック時とは、トラックサーボをかけていないとき、のことである。このときは、トラックの偏心により、光スポットは複数のトラックを横切っている状態にある。すなわち、Itは、光スポットが複数トラックを横切った場合における、トラックエラー信号の信号振幅量である。
【0079】
各サンプルのウォブリングにおける物理的な振幅量(ウォブリング物理振幅量)が同一であっても、検出されるウォブリング信号量は、サンプルの反射率やトラック形状により変化する。
そして、Iw/Ioは、サンプルの反射率によってウォブリング信号量(Iw)を規格化したものである。これにより、ウォブリング信号量(Iw)を、反射率の影響を除いて評価できる。
また、Iw/Itは、トラックエラー信号量(It)によってウォブリング信号量(Iw)を規格化した値である。これにより、ウォブリング信号量(Iw)を、トラック形状の影響を除いて評価できる。
【0080】
そして、上記したように、ウォブリング信号は、32dB以上のW−CNRを有する場合に、アドレス信号(および/またはクロック信号)として実用可能である。そして、32dB以上のW−CNRは、表1より、Iw/Ioを0.010以上とする場合に実現できることがわかる。
【0081】
一方、データ信号は、1×10−4以下のD−BERを有する場合に、再生のための信号として実用可能である。そして、1×10−4以下のD−BERは、表1より、Iw/Itを0.071以下とする場合に実現できることがわかる。
従って、Iw/Io≧0.010、かつ、Iw/It≦0.071の範囲であれば、良好な再生信号品質を得られるといえる。
【0082】
〔実験2〕
実験2では、10種類の溝深さ(グルーブの深さ)および様々なウォブリング振幅量を有する複数の本ディスクのサンプルを作成し、上記した本記録再生装置を用いてデータを記録した後、ウォブリング信号(アドレス信号)およびデータ信号の再生信号品質を測定した。
なお、各サンプルの層構成、および、各サンプルに対するデータの記録・再生条件は、実験1において示したものと同様とした。
【0083】
【表2】
【0084】
表2は、各サンプルに対する測定において、D−BERが1×10−4以下となり、かつ、W−CNRが32dB以上となるような、ウォブリング振幅量,Iw/IoおよびIw/Itの範囲と、各サンプルの溝深さ(d)との関係を示す表である。
【0085】
また、この表2には、レーザ光の波長と光路長との比である、λ/(n×d)の値も示している。ここで、nは、光の入射する側に位置する層の屈折率、すなわち、ディスク基板1の屈折率である。そして、このλ/(n×d)の値は、光波の位相に反比例するものであり、溝深さを位相の逆数で規格化したものである。
【0086】
この表に示すように、5.5≦λ/(n×d)≦16を満たす場合、Iw/Io≧0.010、かつ、Iw/It≦0.071となり、良好な再生信号品質を得られることがわかる。
【0087】
〔実験3〕
実験3では、8種類のトラックピッチを有する複数の本ディスクのサンプルを作成し、上記した本記録再生装置を用いてデータを記録した後、ウォブリング信号(アドレス信号)およびデータ信号の再生信号品質を測定した。
【0088】
なお、各サンプルの層構成、および、各サンプルに対するデータの記録・再生条件は、実験1において示したものと同様とした。また、各サンプルのグルーブ幅およびグルーブ間距離(ランド幅)は、ほぼ等しくした。
【0089】
【表3】
【0090】
表3は、各サンプルに対する測定において、D−BERが1×10−4以下となり、かつ、W−CNRが32dB以上となるような、ウォブリング振幅量,Iw/IoおよびIw/Itの範囲と、各サンプルのトラックピッチ(TP)との関係を示す表である。
また、この表には、トラックピッチ(TP)をスポット径変数によって規格化した値であるTP×NA/λも示している。
【0091】
本ディスクを高密度化(大容量化)するためには、トラックピッチおよびTP×NA/λは小さい程よい。表3に示すように、0.83≦TP×NA/λを満たす場合、Iw/Io≧0.010、かつ、Iw/It≦0.071となり、良好な再生信号品質を得られることがわかる。
【0092】
なお、本実施の形態では、本ディスクでは、ディスク基板1側からレーザ光の照射を受けることで、記録・再生が行われるとしている。しかしながら、これに限らず、本ディスクを、保護コート層32側からのレーザ光照射によって記録・再生を行える構成とすることもできる(膜面入射方式)。
【0093】
図6は、このような構成を有する本ディスクを示す断面図(説明図)である。この図に示すように、この構成では、ディスク基板1上に、放熱層31,透明誘電体層30,記録層29,透明誘電体層28,再生補助層27,再生層26,透明誘電体層25,保護コート層32が、この順に積層されている。
【0094】
このように、この構成では、保護コート層32以外の各層25〜31が、図3に示したディスクとは逆順に積層されている。なお、各層の材料は、図3に示したディスクと同様である。
【0095】
この構成では、記録トラックの形成されたディスク基板1とは逆側の、保護コート層32側にレーザ光を照射して記録再生を行うようになっている。このため、ディスク基板1の反りの影響を小さくできる。さらに、記録再生装置における対物レンズのNAを高くできるので、高密度化を図れる。
【0096】
次に、図6に示した構成を有する、本ディスクにおけるウォブリング振幅量,グルーブ深さ(溝深さ)およびトラックピッチの適切な値を確認するための実験について説明する。
【0097】
〔実験4〕
実験4では、側壁4の様々なウォブリング振幅量を有する、本ディスクにおける11種類のサンプルを作成し、図4に示した本記録再生装置を用いてデータを記録した後、ウォブリング信号(アドレス信号)およびデータ信号の再生信号品質を測定した。
【0098】
なお、各サンプルの層構成(層の材料など)は、実験1に示したものと同様である。また、各サンプルにおけるグルーブの幅(トラック幅)を0.25μm,溝深さを50nmに設定した。また、各サンプルのウォブリング周期を一定(35μm)とし、さらに、ウォブリング振幅量を0nmから±10nmの範囲で変化させた。
【0099】
また、各サンプルに対するデータの記録・再生条件は以下の通りである。
すなわち、本記録再生装置の半導体レーザ34から照射されるレーザ光(記録および再生に用いるレーザ光)の波長を405nmとし、さらに、対物レンズ38のNAを0.9に設定した。また、レーザ光を、各サンプルに対して保護コート層32側から入射した。
【0100】
さらに、データの記録は、線速度3m/sで、光パルス磁界変調記録により、最短ビット長0.133μmの(1,7)RLL変調コードで行った。そして、このように記録されたデータを再生し、データ信号およびウォブリング信号(ウォブリング再生信号)を生成して、データ信号のビットエラーレート(D−BER),ウォブリング信号のCNR(W−CNR),Iw/IoおよびIw/Itを測定した。
【0101】
【表4】
【0102】
表4は、各サンプルのウォブリング振幅量と、D−BER,W−CNR,Iw/IoおよびIw/Itの測定結果とを示す表である。
【0103】
上記したように、ウォブリング信号は、32dB以上のW−CNRを有する場合に、回転制御信号および/またはアドレス信号として実用可能である。そして、32dB以上のW−CNRは、表4より、ウォブリング振幅量を±2nm以上とする場合に実現できることがわかる。
【0104】
一方、データ信号は、1×10−4以下のD−BERを有する場合に、再生のための信号として実用可能である。そして、1×10−4以下のD−BERは、表1より、ウォブリング振幅量を±6nm以下とする場合に実現できることがわかる。
以上の結果から、ウォブリングの振幅量を±2nmから±6nmの範囲とすることが好ましいといえる。
【0105】
また、記録および再生に用いるレーザ光の波長(λ)を405nm、対物レンズ38のNAを0.9としているので、この測定におけるレーザ光のスポット径変数(λ/NA)は、450nmである。従って、スポット径変数に対する良好なウォブリング振幅量の比(A×NA/λ)の範囲は、実験1で得られた値と同様に、
0.0044≦A×NA/λ≦0.0133となる。
【0106】
また、表4に示したように、32dB以上のW−CNRおよび1×10−4以下のD−BERを実現して、良好な再生信号品質を得るためには、Iw/Io≧0.010、かつ、Iw/It≦0.071であればよいことがわかる。
【0107】
〔実験5〕
実験5では、10種類の溝深さ(グルーブの深さ)および様々なウォブリング振幅量を有する複数の本ディスクのサンプルを作成し、上記した本記録再生装置を用いてデータを記録した後、ウォブリング信号(アドレス信号)およびデータ信号の再生信号品質を測定した。
なお、各サンプルの層構成、および、各サンプルに対するデータの記録・再生条件は、実験4において示したものと同様である。
【0108】
【表5】
【0109】
表5は、各サンプルに対する測定において、D−BERが1×10−4以下となり、かつ、W−CNRが32dB以上となるような、ウォブリング振幅量,Iw/IoおよびIw/Itの範囲と、各サンプルの溝深さ(d)との関係を示す表である。
また、この表5には、レーザ光の波長と光路長との比である、λ/(n×d)の値も示している。なお、この式のnは、光の入射する側に位置する層の屈折率、すなわち、保護コート層32の屈折率である。
【0110】
この表に示すように、表2(実験2)に示した結果と同様に、5.5≦λ/(n×d)≦16を満たす場合、Iw/Io≧0.010、かつ、Iw/It≦0.071となり、良好な再生信号品質を得られることがわかる。
【0111】
また、様々なトラックピッチを有する複数の本ディスク(図6のタイプ)のサンプルを作成し、上記した本記録再生装置を用いてデータを記録した後、ウォブリング信号(アドレス信号)およびデータ信号の再生信号品質を測定した。また、各サンプルの層構成、および、各サンプルに対するデータの記録・再生条件は、実験4において示したものと同様とした。さらに、各サンプルのグルーブ幅およびグルーブ間距離(ランド幅)は、ほぼ等しくした。
【0112】
その結果、実験3で示した結果と同様に、0.83≦TP×NA/λの範囲であれば、Iw/Io≧0.010、かつ、Iw/It≦0.071となり、良好な再生信号品質を得られることがわかった。
【0113】
また、本実施の形態では、本ディスクを光磁気ディスクであるとしている。しかしながら、本発明の光記録媒体は、光磁気ディスクに限定されるものではない。例えば、本発明の光記録媒体を、相変化ディスク等、他の記録方式を利用した媒体とすることもできる。このような媒体においても、実験1〜5等に示した結果と同様の実験結果を得ており、ウォブリング振幅量の好ましい範囲は、光磁気ディスクと同様であることがわかっている。
なお、相変化ディスクは、外部磁界を印加することなく、レーザ光のみでデータ記録(書き換え)を行えるものである。
【0114】
以下に、相変化ディスクからなる本ディスクについて説明する。図7は、相変化ディスクからなる本ディスクの構成を示す断面図(説明図)である。
この図に示すように、この構成では、ディスク基板1上に、反射層44,透明誘電体層45,記録層46,透明誘電体層47,透明カバー層48が、この順に積層されている。
【0115】
透明誘電体層45・47は、ZnS−SiO2、Al2O3、SiO2等の材料からなり、1層ないし2層で構成されている。反射層44は、AlあるいはAlを含む合金膜からなるものである。
透明カバー層48は、紫外線硬化樹脂あるいはプラスチックシートからなる。記録層46は、GeSbTe、AgInSbTe等の相変化記録材料により構成されている。
【0116】
この構成では、記録トラックの形成されたディスク基板1とは逆側の、透明カバー層48側にレーザ光を照射して記録再生を行うようになっている。このため、ディスク基板1の反りの影響を小さくできる。さらに、記録再生装置における対物レンズのNAを高くできるので、高密度化を図れる。
また、透明カバー層48を設けているので、ディスクの耐環境性を向上でき、信頼性にも優れている。
【0117】
ここで、図7に示した構成を有する、相変化型の本ディスクにおけるウォブリング振幅量,グルーブ深さ(溝深さ)およびトラックピッチの適切な値を確認するための実験について説明する。
【0118】
〔実験6〕
実験6では、側壁4の様々なウォブリング振幅量を有する、本ディスクにおける11種類のサンプルを作成し、図4に示した本記録再生装置を用いてデータを記録した後、ウォブリング信号(アドレス信号)およびデータ信号の再生信号品質を測定した。
【0119】
なお、各サンプルにおけるグルーブの幅(トラック幅)を0.26μm、溝深さを35nmに設定した。また、各サンプルのウォブリング周期を一定(35μm)とし、さらに、ウォブリング振幅量を0nmから±10nmの範囲で変化させた。
【0120】
また、各サンプルに対するデータの記録・再生条件は以下の通りである。
すなわち、本記録再生装置の半導体レーザ34から照射されるレーザ光(記録および再生に用いるレーザ光)の波長を405nmとし、さらに、対物レンズ38のNAを0.85に設定した。また、レーザ光を、各サンプルに対して透明カバー層48側から入射した。
【0121】
さらに、データの記録は、線速度3m/sで、最短ビット長0.133μmの(1,7)RLL変調コードで行った。そして、このように記録されたデータを再生し、データ信号およびウォブリング信号を生成して、データ信号のビットエラーレート(D−BER),ウォブリング信号のCNR(W−CNR),Iw/IoおよびIw/Itを測定した。
【0122】
【表6】
【0123】
表6は、各サンプルのウォブリング振幅量と、D−BER,W−CNR,Iw/IoおよびIw/Itの測定結果とを示す表である。
【0124】
上記したように、ウォブリング信号は、32dB以上のW−CNRを有する場合に、回転制御信号および/またはアドレス信号として実用可能である。そして、32dB以上のW−CNRは、表6より、ウォブリング振幅量を±2nm以上とする場合に実現できることがわかる。
【0125】
一方、データ信号は、1×10−4以下のD−BERを有する場合に、再生のための信号として実用可能である。そして、1×10−4以下のD−BERは、表1より、ウォブリング振幅量を±6nm以下とする場合に実現できることがわかる。
【0126】
以上の結果から、図7に示したタイプの本ディスクにおいても、ウォブリングの振幅量を±2nmから±6nmの範囲とすることが好ましいといえる。
【0127】
また、記録および再生に用いるレーザ光の波長(λ)を405nm、対物レンズ38のNAを0.85としているので、この測定におけるレーザ光のスポット径変数(λ/NA)は、約476nmである。従って、スポット径変数に対する良好なウォブリング振幅量の比(A×NA/λ)の範囲は、0.0042≦A×NA/λ≦0.0126となる。
【0128】
また、表6に示したように、32dB以上のW−CNRおよび1×10−4以下のD−BERを実現して、良好な再生信号品質を得るためには、Iw/Io≧0.010、かつ、Iw/It≦0.071であればよいことがわかる。
【0129】
また、図7に示した本ディスクに関し、溝深さおよびウォブリング振幅量を変化させたサンプルを作成し、上記した本記録再生装置を用いてデータを記録した後、ウォブリング信号(アドレス信号)およびデータ信号の再生信号品質を測定した。なお、各サンプルの層構成、および、各サンプルに対するデータの記録・再生条件は、上記と同様である。
【0130】
この実験の結果、表2(実験2)で示した結果と同様に、5.5≦λ/(n×d)≦16を満たす場合、Iw/Io≧0.010、かつ、Iw/It≦0.071となり、良好な再生信号品質を得られることがわかった(nは透明カバー層48の屈折率)。
【0131】
また、様々なトラックピッチを有する複数の本ディスク(図7のタイプ)のサンプルを作成し、上記した本記録再生装置を用いてデータを記録した後、ウォブリング信号(アドレス信号)およびデータ信号の再生信号品質を測定した。また、各サンプルの層構成、および、各サンプルに対するデータの記録・再生条件は、上記と同様とした。さらに、各サンプルのグルーブ幅およびグルーブ間距離(ランド幅)は、ほぼ等しくした。
【0132】
その結果、実験3で示した結果と同様に、0.83≦TP×NA/λの範囲であれば、Iw/Io≧0.010、かつ、Iw/It≦0.071となり、良好な再生信号品質を得られることがわかった。
【0133】
次に、図1・2に示した本ディスクのディスク基板1における製造方法(製造プロセス)について説明する。
【0134】
ディスク基板1の製造では、まず、ディスク基板1の基になるマスターガラス原盤を作成する。そして、このマスターガラス原盤からスタンパー24を作成し、このスタンパー24を用いた成型により、ディスク基板1を形成するようになっている。
【0135】
まず、マスターガラス原盤の製造プロセスについて説明する。図8(a)〜(e)は、このマスターガラス原盤の製造プロセスを示す説明図である。
【0136】
マスターガラス原盤の製造では、まず、図8(a)に示すように、ガラス原盤51の片面に、フォトレジスト7を塗布する。
次に、図8(b)に示すように、対物レンズ8によってレーザ光をフォトレジスト7上に集光し、フォトレジスト7を、所望のグルーブパターン(本ディスクのグルーブ2に応じたパターン)に応じて感光させる。
【0137】
その後、図8(c)に示すように、フォトレジスト7を現像することにより、フォトレジスト7の感光部分を除去する。これにより、フォトレジスト7の除去された部位により、上記のグルーブパターンが形成される。
【0138】
次に、図8(d)に示すように、フォトレジスト7をマスクとして、ドライエッチングもしくはウエットエッチングにより、ガラス原盤51をエッチングする。これにより、ガラス原盤51の表面に、上記した所望のグルーブパターンが形成される。
その後、図8(e)に示すように、残ったフォトレジスト7を、アッシング等により除去する。これにより、マスターガラス原盤9が完成する。
【0139】
次に、マスターガラス原盤9から成形基板を製造するプロセスについて説明する。図9(a)〜(e)は、このプロセスを説明するための説明図である。
まず、図9(a)に示すように、マスターガラス原盤9に、導電性の薄膜22を、スパッタあるいは無電解メッキなどによって形成する。
【0140】
次に、図9(b)に示すように、薄膜22上に、金属層23を電鋳などによって形成する。その後、図9(c)に示すように、薄膜22・金属層23を、マスターガラス原盤9から剥離する。
【0141】
そして、図9(d)に示すように、薄膜22・金属層23に対し、裏面研磨,内外径加工を行い、スタンパー24を形成する。次に、図9(e)に示すように、スタンパー24を用いた射出成型もしくは射出圧縮成型により、プラスチックからなるディスク基板1を形成する。
【0142】
なお、薄膜22の材料としては、Ni,Ta,Crまたはその合金、あるいはそれらの複合膜を用いることが可能である。また、金属層23の材料としては、Ni,Ta,Crまたはその合金、あるいはそれらの複合膜を使用できる。
また、ディスク基板1のプラスチック材料としては、ポリカーボネート樹脂,アクリル樹脂,エチレン樹脂,エステル樹脂,ナイロン樹脂,APO(活性ポリオレフィン樹脂)などの熱可塑性樹脂を使用できる。
【0143】
また、スタンパー24の製造方法は、マスターガラス原盤9を用いる方法に限らない。例えば、レジスト原盤を作成して、このレジスト原盤を用いてスタンパー24を製造してもよい。また、図9(a)〜(d)の工程を2回繰り返すことにより、凹凸を逆転させたスタンパーを形成できる。
【0144】
また、ディスク基板1のグルーブ深さ(ランド高さ)は、マスターガラス原盤9の製造プロセスにおける、図8(d)に示したエッチングの条件を変えることにより制御できる。また、グルーブおよびランドの両方を記録トラック(情報トラック)として用いる場合、グルーブ深さ(ランド高さ)を、λ/(6×n)の近傍とすることが好ましい。この構成では、記録信号に関する記録トラック間のクロストーク(隣接トラックからの回り込みノイズ)を低減でき、高密度化に適している。
【0145】
また、図8(a)〜(e)を用いて、マスターガラス原盤9の製造方法を示したが、ここで、マスターガラス原盤9の製造に使用される、フォトレジスト7を感光させる装置(感光装置)について説明する。
【0146】
図10は、この感光装置の構成を示す説明図である。この図に示すように、感光装置は、レーザ光源10a,レーザ光源10b,ノイズ抑制装置11,ミラー12,光変調器13,ミラー14,光偏向器15,ビームエキスパンダー16,ハーフミラー17・18,対物レンズ19,シリンドリカルレンズ20,光検出器21を備えている。
【0147】
レーザ光源10aは、フォトレジスト7を感光させるために照射されるレーザ光(感光レーザ光)を発する光源である。このレーザ光源10aとしては、例えば、Krレーザ光源を用いることが可能である。
【0148】
ノイズ抑制装置11は、レーザ光源10aから出射されて自身を通過する感光レーザ光の光ノイズを低減させるものである。ミラー12は、ノイズの低減された感光レーザ光の進行方向を光変調器13に向けるものである。
【0149】
光変調器13は、自身を通過する感光レーザ光に所定の変調を加えるものである。ミラー14は、光変調器13を通過した感光レーザ光の進行方向を光偏向器15に向けるものである。光偏向器15は、自身を通過する感光レーザ光に所定の偏向を加えるものである。
なお、光変調器13および光偏向器15としては、例えば、電気光学素子を用いることができる。
【0150】
ビームエキスパンダー16は、光偏向器15を通過した感光レーザ光のビーム径を適切な大きさに拡大するものである。ハーフミラー17は、ビーム径の拡大された感光レーザ光の進行方向を、対物レンズ8に向けるものである。また、ハーフミラー17は、対物レンズ8を通過したフォーカスレーザ光(後述)を透過させる機能も有している。
対物レンズ8は、ハーフミラー17からの感光レーザ光、あるいは、後述するハーフミラー18からのフォーカスレーザ光を、ガラス原盤51上のフォトレジスト7に集光させるものである。
【0151】
また、レーザ光源10bは、対物レンズ8のフォーカス調整用に使用されるレーザ光(フォーカスレーザ光)のための光源である。このレーザ光源10bとしては、例えば、He−Neレーザ光を使用できる。
【0152】
ハーフミラー18は、レーザ光源10bから出射されたフォーカスレーザ光の進行方向を対物レンズ8に向けるものである。
【0153】
また、対物レンズ8によってガラス原盤51上のフォトレジスト7に集光・反射されたフォーカスレーザ光は、対物レンズ8,ハーフミラー18を通過して、対物レンズ19・シリンドリカルレンズ20に向かう。これらの対物レンズ19・シリンドリカルレンズ20は、自身を通過するフォーカスレーザ光を、光検出器21に集光させるものである。
【0154】
光検出器21は、自身に集光されたフォーカスレーザ光の状態に応じた駆動信号を、フォーカスサーボ系(図示せず)に出力するものである。フォーカスサーボ径は、駆動信号に基づいて、対物レンズ8をフォーカス方向に駆動する。これにより、スピンドルモータで回転しているガラス原盤51上のフォトレジスト7に、対物レンズ8の焦点が合わされる。
【0155】
なお、この感光装置では、光偏向器15により、アドレス情報に応じて、感光レーザ光のスポット位置を、ガラス原盤51の半径方向に変化させるようになっている。これにより、所望のグルーブパターンに応じて、フォトレジスト7の感光部分をウォブリングさせることが可能となる。
【0156】
また、本実施の形態では、図8(a)〜(e)を用いて、マスターガラス原盤9の製造方法を示した。しかしながら、マスターガラス原盤9の製造方法はこの方法に限らない。例えば、所望のパターンの形成されたマスク原盤を作成し、このマスク原盤を用いて、密着露光法によりマスターガラス原盤9を製造してもよい。
【0157】
また、本実施の形態では、記録および再生に用いるレーザ光の波長を同一としている。しかしながら、これに限らず、記録レーザ光と再生レーザ光との波長を変えるようにしてもよい。
また、この場合、本ディスクのウォブリング振幅量に関する(A×NA/λ)の範囲は、再生レーザ光あるいは記録レーザ光のいずれかの波長に合わせて、0.0044≦A×NA/λ≦0.0133(相変化型の場合は0.0042≦A×NA/λ≦0.0126)を満たすように設定されることが好ましい。
【0158】
また、同様に、本ディスクの溝深さ(d)およびトラックピッチ(TP)の範囲も、再生レーザ光あるいは記録レーザ光のいずれかの波長に合わせて、5.5≦λ/(n×d)≦16、0.83≦TP×NA/λを満たすように設定されることが好ましい。
【0159】
また、本実施の形態では、ディスク基板1のグルーブ2が螺旋状であるとしている。しかしながら、ディスク基板1では、グルーブ2を同心円状に形成してもよい。
【0160】
また、本実施の形態では、ディスク基板1のグルーブ2における側壁4を、アドレス情報に応じてウォブリング(蛇行)させているとしている。しかしながら、この側壁4を、回転制御情報(クロック情報)に応じてウォブリングさせるようにしてもよい。これにより、ウォブリング信号に基づいて、回転制御信号(クロック信号)を得ることができる。また、側壁4のウォブリングを、アドレス情報およびクロック情報の双方に応じたものとすることで、ウォブリング信号から、アドレス信号およびクロック信号の双方を得られる。
【0161】
また、側壁4を、クロック信号とは異なる回転制御情報に応じてウォブリングさせてもよい。これにより、ウォブリング信号に基づいて、上記の回転制御信号を得ることができる。
【0162】
また、側壁4のウォブリングを、アドレス情報,クロック情報および回転制御情報の全てに応じたものとすることで、ウォブリング信号から、アドレス信号,クロック信号および回転制御信号の3つの信号を得られる。
【0163】
また、本実施の形態では、本ディスクを再生する際、プッシュプル法によってトラックエラー信号を得るとしている。しかしながら、これに限らず、トラックエラー信号を、他の方法によって取得するようにしてもよい。
【0164】
また、本実施の形態では、グルーブ2を記録トラックとするとしている。しかしながら、これに限らず、ランド3のみを記録トラックとしてもよい。また、グルーブ2とランド3との双方を記録トラックとして用いてもよい。
光スポット5をグルーブ2に追従させるか、ランド3に追従させるかは、トラックエラー信号の極性を反転させることによって容易に選択できる。
【0165】
また、本実施の形態では、図4に示した本記録再生装置の光学ヘッド41を、磁気光学効果を利用した光磁気ディスク用の光学ヘッドであるとしている。しかしながら、本記録再生装置には、他の方式を用いた光記録媒体用の光学ヘッドを搭載することも可能である。
【0166】
また、本実施の形態では、図4に示した本記録再生装置の受光部40を、2分割された構成であるとしている。しかしながら、これに限らず、受光部40を、3つ以上に分割してもよい。すなわち、受光部40は、複数の領域に分割されていることが好ましい。
【0167】
また、本ディスクからの反射光を光電変換して得られる電気信号は、「媒体に記録されたデータに応じた信号(データ信号)とトラックエラー信号(プッシュプル信号)とに分けられる。また、上記のデータ信号は、記録情報信号,記録信号,記録情報の再生信号と表現することもできる。さらに、ウォブリング信号は、トラックエラー信号から取り出されるウォブリング周波数成分に応じた信号であり、ウォブリング再生信号,トラックのウォブリングからの再生信号と表現することもできる。また、ウォブリング信号から、回転制御情報の再生信号、アドレス情報の再生信号およびクロック信号を得ることが可能である。
【0168】
また、本実施の形態では、A×NA/λを、スポット径変数(λ/NA)に対する良好なウォブリング振幅量の比であるとしている。ここで、光スポット径∝λ/NAであることから、A×NA/λは、光スポット径に対するウォブリング振幅量の比の定数倍であるということもできる。
【0169】
また、本実施の形態では、本発明の光記録媒体を、光磁気ディスクあるいは相変化型の光ディスクであるとしている。しかしながら、本発明の光記録媒体は、ディスク形状である必要はなく、どのような形状を有していてもよい。
【0170】
また、本実施の形態では、屈折率として、ディスク基板1あるいは保護コート層32の屈折率を用いている。
しかしながら、これに限らず、屈折率nとしては、レーザ光の照射を受ける表面から、記録層(あるいは再生層)に到達するまでの部位における、平均の屈折率を用いてもよい。また、屈折率nとして、ディスク基板1あるいは保護コート層32のように、上記の部位のなかで最も支配的な(厚い)層の屈折率を採用することもできる。
【0171】
また、本発明の光記録媒体を、光記録再生装置において記録レーザ光(あるいは記録レーザ光および磁場)によってデータを記録される一方、再生レーザ光によってデータ再生の行われる光記録媒体であって、付帯情報に応じた周波数でウォブリングされたグルーブを備えた光記録媒体において、上記光記録再生装置における対物レンズの開口数をNA,記録レーザ光の波長をλとする場合、上記グルーブにおけるウォブリング振幅量の絶対値Aが、.0042≦A×NA/λ≦0.0126(あるいは0.0044≦A×NA/λ≦0.0133)を満たす構成である、と表現することもできる。
【0172】
また、通常、光記録媒体における記録トラックのウォブリングの振幅量は、ウォブリング再生信号の信号品質より最適化されているといえる。また、光記録媒体の高密度化が要求され、レーザの短波長化、対物レンズの高NA化、磁気的超解像媒体の開発等により、情報トラックの狭トラックピッチ化や記録情報信号の狭小化が進み、情報トラックのウォブリングの記録情報の再生信号への影響が大きくなり、従来のウォブリング振幅量では情報再生信号が劣化するという問題が生じているといえる。また、狭トラックピッチ化に伴い、ウォブリング振幅量も小さくなり、基板製造時に、物理量だけでの制御が難しくなってきているともいえる。
【0173】
また、図3に示した光ディスクは、次のように再生することもできる。すなわち、再生層26に光ビームが照射されると、照射された部位の温度分布はガウス分布になるので、光ビームの径より小さい領域のみの温度が上昇する。この温度上昇に伴って、温度上昇部位の磁化は、面内磁化から垂直磁化に移行する。つまり、再生層26と記録層29の2層間の静磁結合により、記録層29の磁化の向きが再生層26に転写される。温度上昇部位が面内磁化から垂直磁化に移行すると、温度上昇部位のみが磁気光学効果を示すようになり、温度上昇部位からの反射光に基づいて記録層29に記録された情報が再生される。そして、光ビームが移動して次の記録ビットを再生するときは、先の再生部位の温度は低下し、垂直磁化から面内磁化に移行する。これに伴って、この温度の低下した部位は磁気光学効果を示さなくなり、記録層29に記録された磁化は再生層26の面内磁化にマスクされて再生されなくなる。これにより、雑音の原因である隣接ビットからの信号が混入することがなくなる。このように、所定温度以上の温度を有する領域のみを再生に関与させるので、光ビームの径より小さい記録ビットの再生が行え、記録密度は著しく向上することになる。
【0174】
また、差動増幅器43では、第1受光素子42aからの電気信号と第2受光素子42bからの電気信号とから差動信号を演算し、この差動信号により、トラックのウォブリング信号から、回転制御信号(ウォブリングがクロック情報に応じている場合)および/またはアドレス信号が生成されるともいえる。
【0175】
また、図4に示した光学ヘッド41は、磁気光学効果を利用した光磁気ディスク用の光学ヘッドについて示しているが、他の方式による記録可能なディスクに対しても本発明による光記録再生装置は適用可能である。さらに、図4あるいは図5に示す光記録再生装置において、図には明示していないが、光ディスクに記録された信号の再生、およびサーボ信号の生成機能および処理機能が装置に付加されていることはいうまでもない。
【0176】
また、図10に示した装置を、フォトレジスト7をグルーブ2のパターンに感光させる装置と表現することもできる。また、この装置の構成を、以下のように表現することもできる。すなわち、この装置は、フォトレジスト7を感光させるためのレーザ光源10aと、対物レンズ8のフォーカス用レーザ光源10bを備えており、レーザ光源10aには、例えばKrレーザが使用され、レーザ光源10bには、例えばHe−Neレーザが使用される。レーザ光源10aからのレーザ光は、ノイズ抑制装置11により光ノイズを低減した後、ミラー12で反射され、光変調器13に入射する。光変調器13を通ったレーザ光は、ミラー14で反射され、光偏向器15に入射する。光変調器13および光偏向器15としては、例えば電気光学素子を用いることができる。光偏向器15を通ったレーザ光はビームエキスパンダー16によって適当なビーム径に拡大された後、ハーフミラー17によって対物レンズ8に入射する。そして対物レンズ8によってガラス原盤51上のフォトレジスト7に集光される。
【0177】
一方、レーザ光源10bからのレーザ光は、ハーフミラー18で反射され、対物レンズ8によってガラス原盤51上のフォトレジスト7に集光される。その反射光は、対物レンズ8、ハーフミラー18を通り、対物レンズ19及びシリンドリカルレンズ20によって光検出器21に集光される。光検出器21からの信号に基づいて、フォーカスサーボ系が対物レンズ8をフォーカス方向に駆動し、スピンドルモータで回転しているガラス原盤51上のフォトレジスト7に対物レンズ8の焦点が合わされる。上記の構成において、光偏向器15により、回転制御情報および/またはアドレス情報に応じてレーザスポットを半径方向に変化させることにより、グルーブが所望のパターンにウォブリングされる。
【0178】
また、表2は、それぞれの溝深さにおいて、W−CNRが32dB以上且つ、D−BERが1×10−4となる、ウォブリング振幅量、Iw/IoおよびIw/Itの範囲を示したものであるともいえる。
【0179】
また、表3は、溝および溝間の幅がほぼ等しくトラックピッチを変えたサンプルを作製し、それぞれのトラックピッチにおいて、W−CNRが32dB以上且つ、D−BERが1×10−4以下となる、ウォブリング振幅量、Iw/IoおよびIw/Itの範囲を示したものであるともいえる。
また、λは記録レーザの波長、nはトラックの光入射側の屈折率(基板入射方式の場合はディスク基板1の屈折率、膜面入射方式の場合は、空気もしくはカバー層等の屈折率)であってもよい。
【0180】
また、本発明は、以下の第4〜第10光記録媒体、および、第1・第2光記録再生装置として表現することもできる。すなわち、第4光記録媒体は、データを記録するトラックを有し、前記トラックが回転制御情報および/またはアドレス情報に対応して変調された信号でウォブリングされた光記録媒体において、前記トラックのウォブリング振幅量±Aが、0.0044≦A×NA/λ≦0.0133の範囲(NA:対物レンズの開口数、λ:記録レーザ波長)である構成である。この構成によれば、回転制御情報および/またはアドレス情報の再生信号品質を確保し、且つ、記録情報の再生信号への影響を抑制できる。
また、『前記トラックが回転制御情報および/またはアドレス情報に対応して変調された信号でウォブリングされた光記録媒体』とは、「回転制御情報および/またはアドレス情報に対応してウォブリングされた光記録媒体」と表現することもできる。
【0181】
また、第5光記録媒体は、データを記録するトラックを有し、前記トラックが回転制御情報および/またはアドレス情報に対応して変調された信号でウォブリングされた光記録媒体において、前記トラックのウォブリングからの再生信号量Iwが、Iw/Io≧0.010、且つ、Iw/It≦0.071の範囲(Io:光記録媒体の平坦部からの反射光量、It:オフトラック時のトラックエラー信号量)である構成である。この構成によれば、制御情報および/またはアドレス情報の再生信号品質を確保し、且つ、記録情報の再生信号への影響を抑制でき、基板製造時のウォブリング振幅量の制御が容易となる。
【0182】
また、第6光記録媒体は、第4あるいは第5光記録媒体において、トラックの深さdが、5.5≦λ/(n×d)≦16の範囲である構成である。この構成によれば、ウォブリングの振幅量の調整により、回転制御情報および/またはアドレス情報の再生信号品質を確保し、且つ、記録情報の再生信号への影響を抑制できる。
【0183】
また、第7光記録媒体は、第4〜6光記録媒体のいずれかにおいて、少なくとも光磁気記録層が形成されている構成である。この構成によれば、100万回以上書き換えが可能な光記録媒体を提供できる。
【0184】
また、第8光記録媒体は、第4〜6光記録媒体のいずれかにおいて、少なくとも相変化記録層が形成されている構成である。この構成によれば、レーザ光のみで書き換えが可能な光記録媒体を提供できる。
【0185】
また、第9光記録媒体は、第4〜6光記録媒体のいずれかにおいて、少なくとも磁気的超解像光磁気記録再生層が形成されている構成である。この構成によれば、光スポット径よりも小さいビットの再生ができるようになり、高密度化が可能になる。
【0186】
また、第10光記録媒体は、第4〜6の光記録媒体のいずれかにおいて、トラックが形成された基板に対して反対側から記録再生を行う構成である。この構成によれば、対物レンズのNAを高くでき、高密度化が可能になる。
【0187】
また、第1光記録再生装置は、データを記録するトラックを有し、前記トラックが回転制御情報および/またはアドレス情報に対応して変調された信号でウォブリングされ、前記トラックのウォブリング振幅量±Aが、0.0044≦A×NA/λ≦0.0133の範囲である光記録媒体に対して、情報の記録再生を行う光記録再生装置であって、前記光記録媒体に光を照射し、前記光記録媒体より反射された光を1対の受光部により受光して電気信号に変換する光学ヘッドを有し、前記電気信号の差動をとったプッシュプル信号に基づいて、回転制御情報および/またはアドレス情報を再生する構成である。この構成によれば、高密度な記録情報信号と回転制御信号および/またはアドレス信号の再生が可能である。
【0188】
た、第2光記録再生装置は、データを記録するトラックを有し、前記トラックが回転制御情報および/またはアドレス情報に対応して変調された信号でウォブリングされ、前記トラックのウォブリングからの再生信号量Iwが、Iw/Io≧0.010、且つ、Iw/It≦0.071の範囲である光記録媒体に対して、情報の記録再生を行う光記録再生装置であって、前記光記録媒体に光を照射し、前記光記録媒体より反射された光を1対の受光部により受光して電気信号に変換する光学ヘッドを有し、前記電気信号の差動をとったプッシュプル信号に基づいて、回転制御情報および/またはアドレス情報を再生する構成である。この構成によれば、高密度な記録情報信号と回転制御信号および/またはアドレス信号の再生が可能である。
【0189】
【発明の効果】
以上のように、本発明における第1の光記録媒体(第1光記録媒体)は、光記録再生装置において記録レーザ光および磁場によってデータを記録される一方、再生レーザ光によってデータ再生の行われる光記録媒体であって、付帯情報に応じてウォブリングされたグルーブを備えた光記録媒体において、上記光記録再生装置における対物レンズの開口数をNA,記録レーザ光の波長をλとする場合、上記グルーブにおけるウォブリング振幅量の絶対値Aが、
0.0044≦A×NA/λ≦0.0133
を満たす構成である。
【0190】
また、本発明における第2の光記録媒体(第2光記録媒体)は、光記録再生装置において記録レーザ光によってデータを記録される一方、再生レーザ光によってデータ再生の行われる光記録媒体であって、付帯情報に応じてウォブリングされたグルーブを備えた光記録媒体において、上記光記録再生装置における対物レンズの開口数をNA,上記記録レーザ光の波長をλとする場合、上記グルーブにおけるウォブリング振幅量の絶対値Aが、
0.0042≦A×NA/λ≦0.0126
を満たす構成である。
【0191】
これら第1・第2光記録媒体では、グルーブにおけるウォブリングの振幅量が、付帯情報の再生信号品質を好適に確保できる範囲であって、ウォブリングの影響を回避してデータの記録・再生を良好に行える範囲(実験によって求められた範囲)に設定されている。
【0192】
すなわち、光記録再生装置における対物レンズの開口数をNA,記録レーザ光の波長をλとする場合、グルーブにおけるウォブリング振幅量の絶対値Aが、第1光記録媒体の場合に0.0044≦A×NA/λ≦0.0133を、第2光記録媒体の場合に0.0042≦A×NA/λ≦0.0126を満たすように設定されている。
これにより、第1・第2光記録媒体では、付帯情報の再生信号品質、および、データの記録・再生品質の双方を高められるようになっている。
【0193】
また、第1記録媒体を、データ(ユーザーによって記録された情報)に応じた磁化を有する記録層(データを磁気的に記録する記録層)と、再生レーザ光の照射によって高温となった領域で記録層の磁化を転写する再生層とを備えるように構成してもよい。すなわち、第1記録媒体を、磁気的超解像光磁気記録媒体としてもよい。
【0194】
この構成では、再生層の高温領域を再生に関与させる一方、その他の領域(低温領域)をマスクとして用いることができる。これにより、記録層の記録ビット(磁区)を、再生レーザ光のスポット径より小さくできるので、データの記録密度を著しく向上できる。また、低温領域のマスクによって、雑音の原因である隣接ビットからの信号混入を回避できる。
【0195】
また、本発明における第3の光記録媒体(第3光記録媒体)は、光記録再生装置において記録レーザ光および磁場、あるいは記録レーザ光によってデータを記録される一方、再生レーザ光によってデータ再生の行われる光記録媒体であって、付帯情報に応じてウォブリングされたグルーブを備えた光記録媒体において、この媒体を再生することによって得られるトラックエラー信号におけるウォブリング信号量(Iw)と、平坦部分からの反射光に応じた電気信号量(Io)との比(Iw/Io)、および、上記ウォブリング信号量(Iw)と、オフトラック時のトラックエラー信号量(It)との比(Iw/It)が、Iw/Io≧0.010、かつ、Iw/It≦0.071を満たす構成である。
【0196】
第3光記録媒体では、この媒体を再生することによって得られるトラックエラー信号におけるウォブリング信号量が、付帯情報の再生信号品質を好適に確保できる範囲であって、ウォブリングの影響を回避してデータの記録・再生を良好に行える範囲(実験によって求められた範囲)に設定されている。
【0197】
すなわち、第3光記録媒体では、トラックエラー信号におけるウォブリング信号量(Iw)と、平坦部分(グルーブのない部分;ランドなど)からの反射光に応じた電気信号量(Io)との比(Iw/Io)が、Iw/Io≧0.010を満たすようになっている。
さらに、第3光記録媒体では、ウォブリング信号量(Iw)と、オフトラック時のトラックエラー信号量(It)との比(Iw/It)が、Iw/It≦0.071を満たすように設定されている。
これにより、第3光記録媒体では、付帯情報の再生信号品質、および、データの記録・再生品質の双方を高められるようになっている。
【0198】
また、第3記録媒体が、レーザ光および磁界によってデータ記録の行われるタイプである場合には、この媒体を、第1光記録媒体と同様に、データに応じた磁化を有する記録層と、再生レーザ光の照射によって高温となった領域で記録層の磁化を転写する再生層とを備えるように構成してもよい。すなわち、第3記録媒体を、磁気的超解像光磁気記録媒体としてもよい。
【0199】
また、第1〜第3光記録媒体は、通常、基板と、この基板上に形成された積層体とから構成される。ここで、積層体とは、記録・再生に有効な複数種類の層の積層されたものである。また、この構成は、記録レーザ光の入射を、基板側ではなく、積層体側から受けるようになっていることが好ましい。
これにより、光記録再生装置における対物レンズのNAを高められるので、データを高密度で記録できる。
【0200】
また、第1〜第3光記録媒体における記録レーザ光の入射部位の屈折率nと、上記グルーブの深さdとを、
5.5≦λ/(n×d)≦16
を満たすように構成することが好ましい。
【0201】
屈折率nおよびグルーブ深さ(溝深さ)dを上記の範囲に設定することで、付帯情報の再生信号品質をより好適に確保できるとともに、データの記録・再生をより良好に行えることが実験で確かめられている。
【0202】
なお、上記したように、通常、光記録媒体は、基板と、その上に形成される積層体(複数の層からなるもの)とから構成される。そして、上記した記録レーザの入射部位とは、記録レーザ光の照射を受ける表面から、積層体における記録層(データを記録するための層)に到達するまでの部位のことである。
また、入射部位の屈折率は、この部位に複数の層のある場合には、それら複数の層における平均の屈折率となる。また、入射部位の屈折率として、入射部位のなかで最も支配的な(厚い)層の屈折率を採用することもできる。
【0203】
また、光記録再生装置を、第1〜第3光記録媒体のいずれかを備え、これに対してデータの記録・再生を行うように構成することで、付帯情報の再生信号品質をより好適に確保できるとともに、データの記録・再生をより良好に行うことの可能な光記録再生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる光磁気ディスクのディスク基板を示す平面図である。
【図2】図1に示したディスク基板の断面図である。
【図3】上記光磁気ディスクの構成を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる光記録再生装置の構成を示す説明図である。
【図5】図4に示した光記録再生装置における受光部の構成を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる他の光磁気ディスクの構成を示す断面図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかるさらに他の光磁気ディスクの構成を示す断面図である。
【図8】図1に示したディスク基板を製造するために用いるマスターガラス原盤の製造プロセスを示す説明図である。
【図9】上記マスターガラス原盤から成形基板を製造するプロセスを示す説明図である。
【図10】上記マスターガラス原盤の製造に使用される、フォトレジストを感光させる感光装置の構成を示す説明図である。
【図11】従来の光記録媒体の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク基板
2 グルーブ
3 ランド
4 側壁
5 光スポット
6 中心線
7 フォトレジスト
8 対物レンズ
9 マスターガラス原盤
10a レーザ光源
10b フォーカス用レーザ光源
11 ノイズ抑制装置
12 ミラー
13 光変調器
14 ミラー
15 光偏向器
16 ビームエキスパンダー
17 ハーフミラー
18 ハーフミラー
19 対物レンズ
20 シリンドリカルレンズ
21 光検出器
22 薄膜
23 金属層
24 スタンパー
25 透明誘電体層
26 再生層
27 再生補助層
28 透明誘電体層
29 記録層
30 透明誘電体層
31 放熱層
32 保護コート層
33 ディスク
34 半導体レーザ
35 コリメータレンズ
36 偏光子
37 光分岐素子
38 対物レンズ
39 検光子
40 受光部
41 光学ヘッド
43 差動増幅器
44 反射層
45 透明誘電体層
46 記録層
47 透明誘電体層
48 透明カバー層
49 記録トラック
A ウォブリング振幅量
λ レーザ光の波長
n 屈折率
d グルーブ深さ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical recording medium having grooves wobbled in accordance with supplementary information such as address information.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as an optical recording medium, a read-only medium such as a compact disk or a DVD, in which a pit array is formed in advance on a substrate, or a magneto-optical disk (a mini disk or the like) or a phase change disk (DVD-RAM or the like) Some are writable.
[0003]
In a writable optical recording medium, a recording track is formed on a substrate in advance. Then, recording and reproduction are performed by causing the light spot of the optical head to follow the recording track.
[0004]
By the way, in recording / reproducing on an optical recording medium, a tracking servo is performed in order to make a light spot follow a recording track. One of the tracking servo systems is a push-pull method.
[0005]
In the push-pull method, reflected light from an optical recording medium is received by two light receiving units and converted into an electric signal. Then, a push-pull signal corresponding to the difference between the electric signals of the respective light receiving sections is generated and set to be used as a track error signal.
[0006]
Also, various methods have been proposed as a method of providing address information on an optical recording medium (assigning and formatting address information). For example, as shown in FIG. 11, there is a method in which a pre-pit 50 corresponding to address information is provided in the middle of a recording track (information track) 49.
However, data cannot be written in such a pre-pit 50. For this reason, in this method, the data efficiency (data recording amount per unit area) is lowered, which is disadvantageous for increasing the density of the medium.
[0007]
Also, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 64-35727 discloses another method for pre-formatting address information, in which a recording track is wobbled according to the address information.
In this method, address information is obtained by extracting a wobbling frequency component from a track error signal. This method is advantageous in terms of increasing the density of the medium because it is possible to avoid a reduction in data efficiency.
[0008]
Further, in an optical recording medium (optical disk) having the form of an optical disk, it is necessary to generate a clock signal for controlling the rotation of the disk during recording and reproduction. Therefore, there has been proposed a method of generating a clock signal by wobbling a recording track according to a clock signal and extracting a wobbling frequency component from a track error signal.
Normally, the amplitude of wobbling in a recording track is a value that optimizes the quality of a wobbling signal (wobbling reproduction signal; a signal corresponding to a wobbling frequency component extracted from a track error signal).
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
Recently, the development of a laser having a shorter wavelength, a higher NA of an objective lens, and a magnetic super-resolution medium has been advanced. With such technical development, recording / reproduction on an optical recording medium capable of high-density recording (high-density medium; an optical recording medium with a narrow recording track pitch and small recording marks) has become possible.
[0010]
However, in such a high-density medium, if the recording track is wobbled with the conventional amplitude in order to embed the address information and the clock information, the effect of the wobbling on the data reproduction becomes large and the reproduction signal is deteriorated. Problems arise.
[0011]
The present invention has been made to solve the above-mentioned conventional problems. An object of the present invention is to provide an optical recording medium having a wobbling amplitude that can improve both the reproduction signal quality of address information and clock information and the recording and reproduction quality of data.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first optical recording medium (first optical recording medium) according to the present invention has an optical recording / reproducing apparatus in which data is recorded by a recording laser beam and a magnetic field, while data is recorded by a reproducing laser beam. In an optical recording medium on which reproduction is performed, which has a groove wobbled in accordance with incidental information, the numerical aperture of an objective lens in the optical recording / reproducing apparatus is NA, and the wavelength of recording laser light is λ. The absolute value A of the wobbling amplitude in the groove is
0.0044 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0133
It is characterized by satisfying.
[0013]
Further, the second optical recording medium (second optical recording medium) in the present invention is an optical recording medium in which data is recorded by a recording laser beam in an optical recording / reproducing apparatus and data is reproduced by a reproducing laser beam. In an optical recording medium having a groove wobbled in accordance with incidental information, when the numerical aperture of the objective lens in the optical recording / reproducing apparatus is NA and the wavelength of the recording laser light is λ, the wobbling amplitude in the groove is The absolute value A of the quantity is
0.0042 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0126
It is characterized by satisfying.
[0014]
These first and second recording media are optical recording media for reproducing data by irradiating a laser beam in an optical recording / reproducing apparatus.
The first optical recording medium is a magneto-optical recording medium on which data is recorded by a laser beam and a magnetic field. On the other hand, the second optical recording medium is a so-called phase-change type optical recording medium in which data can be recorded only by laser light.
[0015]
As described above, these first and second optical recording media are provided with grooves wobbled (meandering) according to the accompanying information (grooves meandering at a period (frequency) according to the accompanying information).
[0016]
Here, the supplementary information is information other than data (information recorded by a user) on the optical recording medium, and is, for example, address information, clock information, operation control information (rotation control information, etc.). .
At the time of recording / reproducing on the first / second optical recording medium, a reproduction signal (address signal, clock signal, etc.) relating to such additional information is obtained by reflected laser light from the wobbling.
[0017]
Data recording on the first and second optical recording media is performed on the above-mentioned grooves, lands between grooves, or both grooves and lands.
[0018]
In particular, in the case of the first and second optical recording media, the amount of wobbling in the groove is in a range where the reproduction signal quality of the incidental information can be appropriately secured, and the recording / reproduction of data is avoided by avoiding the effect of wobbling. Is set in a range (a range obtained by an experiment) that can be favorably performed.
[0019]
That is, when the numerical aperture of the objective lens in the optical recording / reproducing apparatus is NA and the wavelength of the recording laser beam is λ, the absolute value A of the wobbling amplitude in the groove is 0.0044 ≦ A in the case of the first optical recording medium. × NA / λ ≦ 0.0133 is set so as to satisfy 0.0042 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0126 in the case of the second optical recording medium.
[0020]
Thereby, in the first and second optical recording media, both the reproduction signal quality of the additional information and the data recording / reproduction quality can be improved.
The above (A × NA / λ) is the ratio (A × NA / λ) of the wobbling amplitude to the spot diameter variable of the laser beam. The laser beam spot diameter variable (λ / NA) is a value obtained by dividing the laser beam spot diameter by a constant.
[0021]
Further, the first recording medium is divided into a recording layer having a magnetization corresponding to data (information recorded by a user) (a recording layer for magnetically recording data) and an area heated to a high temperature by irradiation with a reproduction laser beam. A reproduction layer for transferring the magnetization of the recording layer may be provided. That is, the first recording medium may be a magnetic super-resolution magneto-optical recording medium.
[0022]
In this configuration, while the high-temperature region of the reproduction layer is involved in reproduction, the other region (low-temperature region) can be used as a mask. Thereby, the recording bit (magnetic domain) of the recording layer can be made smaller than the spot diameter of the reproduction laser beam, so that the data recording density can be remarkably improved. Further, by using the mask in the low-temperature region, it is possible to avoid mixing of signals from adjacent bits that cause noise.
[0023]
In the third optical recording medium (third optical recording medium) of the present invention, data is recorded by a recording laser beam and a magnetic field or a recording laser beam in an optical recording / reproducing apparatus, while data is reproduced by a reproducing laser beam. In an optical recording medium to be performed, which has a groove wobbled in accordance with incidental information, the wobbling signal amount (Iw) in a track error signal obtained by reproducing the medium and the flat portion (Iw / Io) and the ratio (Iw / It) of the wobbling signal amount (Iw) to the track error signal amount (It) during off-track. ) Satisfies Iw / Io ≧ 0.010 and Iw / It ≦ 0.071.
[0024]
The third recording medium is, like the first and second optical recording media, an optical recording medium for reproducing data by irradiating a laser beam in an optical recording / reproducing apparatus.
The third optical recording medium may be a magneto-optical recording medium on which data is recorded by laser light and a magnetic field, or a so-called phase-change optical recording medium on which data can be recorded only by laser light. Is also good.
[0025]
The third optical recording medium, like the first and second optical recording media, has a groove wobbled in accordance with incidental information. Then, at the time of recording / reproducing, a reproduction signal relating to such additional information is obtained by reflected light of the laser light from the wobbling. Further, data recording on the third optical recording medium is performed on the above-mentioned grooves, lands between the grooves, or both the grooves and the lands.
[0026]
In particular, in the case of the third optical recording medium, the wobbling signal amount in the track error signal obtained by reproducing the medium is in a range where the reproduction signal quality of the accompanying information can be appropriately secured, and the influence of wobbling is avoided. The range is set to a range where data can be recorded / reproduced satisfactorily (a range obtained by experiments).
[0027]
That is, in the third optical recording medium, the ratio of the wobbling signal amount (Iw) in the track error signal to the electric signal amount (Io) corresponding to the reflected light from a flat portion (a portion without a groove; a land or the like) of the medium. (Iw / Io) satisfies Iw / Io ≧ 0.010.
Further, in the third optical recording medium, the ratio (Iw / It) of the wobbling signal amount (Iw) to the track error signal amount (It) during off-track is set so as to satisfy Iw / It ≦ 0.071. Have been.
[0028]
As a result, in the third optical recording medium, both the reproduction signal quality of the incidental information and the data recording / reproduction quality can be improved.
[0029]
Note that the wobbling signal amount is a signal amplitude amount of a signal corresponding to a wobbling frequency component of a groove, which is extracted from a track error signal (electric signal) obtained by reproducing the third optical recording medium.
[0030]
Here, even if the physical amplitude amount in wobbling is the same, the detected wobbling signal amount changes depending on the reflectance of the sample and the track shape.
The ratio (Iw / Io) is obtained by standardizing the wobbling signal amount (Iw) according to the reflectance of the medium.
That is, the ratio (Iw / Io) is for evaluating the wobbling signal amount (Iw) excluding the influence of the reflectance.
[0031]
The off-track state is when the track servo is not applied. At this time, due to the eccentricity of the track, the light spot of the reproduction laser beam crosses a plurality of tracks. That is, It is the signal amplitude of the track error signal when the light spot crosses a plurality of tracks.
Iw / It is a value obtained by standardizing the wobbling signal amount (Iw) by the track error signal amount (It).
That is, the ratio (Iw / It) is for evaluating the wobbling signal amount (Iw) excluding the influence of the track shape.
[0032]
When the third recording medium is of a type in which data recording is performed by laser light and a magnetic field, this medium is, like the first optical recording medium, a recording layer having a magnetization corresponding to data and a reproduction layer. A reproduction layer for transferring the magnetization of the recording layer in a region heated to a high temperature by the irradiation of the laser beam may be provided. That is, the third recording medium may be a magnetic super-resolution magneto-optical recording medium.
[0033]
Further, the first to third optical recording media usually include a substrate and a laminate formed on the substrate. Here, the laminate is a laminate of a plurality of types of layers effective for recording and reproduction. In addition, it is preferable that this configuration receives recording laser light not from the substrate but from the laminate.
Thereby, the NA of the objective lens in the optical recording / reproducing apparatus can be increased, so that data can be recorded at a high density.
[0034]
Further, the refractive index n of the incident portion of the recording laser light in the first to third optical recording media and the depth d of the groove are defined by:
5.5 ≦ λ / (n × d) ≦ 16
It is preferable to satisfy the following.
[0035]
By setting the refractive index n and the groove depth (groove depth) d in the above ranges, it is possible to more appropriately secure the reproduction signal quality of the incidental information, and to perform the data recording / reproduction better. Has been verified.
[0036]
Note that, as described above, the optical recording medium is usually composed of a substrate and a laminate (formed of a plurality of layers) formed thereon. The above-described recording laser incident site is a site from the surface receiving the recording laser beam to the recording layer (layer for recording data) in the laminate.
In addition, when there are a plurality of layers in the incident portion, the refractive index of the incident portion is an average refractive index in the plurality of layers. Further, as the refractive index of the incident part, the refractive index of the most dominant (thick) layer in the incident part can be adopted.
[0037]
Further, the optical recording / reproducing apparatus is provided with any one of the first to third optical recording media, and is configured to record / reproduce data with respect to the optical recording / reproducing apparatus, so that the reproduction signal quality of the supplementary information can be more appropriately improved. It is possible to provide an optical recording / reproducing apparatus which can secure the data and can perform data recording / reproducing more favorably.
[0038]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a configuration of a magneto-optical disk (present disk; magneto-optical recording medium) according to the present embodiment.
[0039]
As shown in this figure, this disk has a
[0040]
The transparent
The
[0041]
The
The
The reproducing layer (magnetic super-resolution magneto-optical recording / reproducing layer) 26 is made of a rare earth transition metal alloy (for example, GdFeCo, GdDyFeCo, etc.), and is an in-plane magnetized film from room temperature to a critical temperature (predetermined temperature). This is a magnetic layer that transfers to a perpendicular magnetization film.
The
[0042]
FIG. 1 is a plan view showing the configuration of the disk substrate 1, and FIG. 2 is a sectional view of the same. As shown in these figures,
[0043]
The
The
[0044]
The side walls 4 of the
[0045]
Here, recording / reproducing of data to / from this disc will be described. In the present disk, recording / reproduction is performed by receiving a laser beam from the disk substrate 1 side by a recording / reproducing device as described later (substrate incidence method).
Data recording is performed on the
[0046]
At the time of recording / reproduction, a track error signal is obtained by a push-pull method. Further, the address information is obtained by extracting the meandering frequency component of the side wall 4 from the track error signal.
[0047]
That is, as shown in FIG. 1, when the light spot (light spot for recording / reproducing) 5 is made to follow the
Therefore, a signal component of the wobbling frequency can be obtained by extracting this error from the track error signal. The same applies to the case where the light spot 5 follows the
[0048]
Here, it is preferable that the diameter of the light spot 5 is larger than the width of the
[0049]
The recorded data is reproduced as follows.
That is, the irradiation site of the light spot (reproduction laser light) 5 on the
Then, only the region (high-temperature region; having a size corresponding to the recording bit of the recording layer 29) smaller than the diameter of the light spot 5 becomes higher than the critical temperature and shifts from in-plane magnetization to perpendicular magnetization, thereby reducing the magneto-optical effect. As shown.
[0050]
Further, in the high temperature region, the magnetization of the reproducing
After the data is reproduced, the temperature of the high-temperature region becomes low with the movement of the light spot 5 and shifts from perpendicular magnetization to in-plane magnetization.
[0051]
Further, the low-temperature region in the in-plane magnetization state in the reproducing
As described above, in the present disk, while only the high-temperature region of the reproducing
Thereby, the data recording density can be significantly improved. Further, by using the mask in the low-temperature region, it is possible to avoid mixing of signals from adjacent bits that cause noise.
Further, since this disk is a magneto-optical disk, it has higher reliability than other types of media, and can record (rewrite) data more than 1,000,000 times.
[0052]
Next, an optical recording / reproducing apparatus (present recording / reproducing apparatus) for recording / reproducing on / from the present disc will be described. FIG. 4 is an explanatory diagram showing the configuration of the present recording / reproducing apparatus.
As shown in this figure, the present recording / reproducing apparatus includes a semiconductor laser (light source) 34 for generating a laser beam for irradiating the
[0053]
The
[0054]
The
[0055]
The
[0056]
The
[0057]
FIG. 5 is an explanatory diagram illustrating the configuration of the
[0058]
These
[0059]
Further, the first
[0060]
The
[0061]
In the present recording / reproducing apparatus, address information is generated using the wobbling signal generated as described above. Therefore, the present recording / reproducing apparatus has a simple configuration that can manage address information by a simple method and can be easily reduced in size and cost.
[0062]
The recording / reproducing apparatus has a member (not shown) for reproducing data from the electric signal generated by the
Here, in the present recording / reproducing apparatus, two servo signals of a track servo signal and a focus servo signal are generated. The track servo signal is obtained from a low band portion of the track error signal. The focus servo signal is generated by another light receiving system (not shown) in the recording / reproducing apparatus.
[0063]
Next, an experiment for confirming appropriate values of the wobbling amplitude, the groove depth (groove depth) and the track pitch in the present disk will be described.
[0064]
[Experiment 1]
In Experiment 1, twelve types of samples of the present disk having various wobbling amplitudes of the side wall 4 were prepared, and data was recorded using the present recording / reproducing apparatus shown in FIG. 4, and then a wobbling signal (address signal) was obtained. And the reproduction signal quality of the data signal (reproduction signal corresponding to the recorded data) was measured.
[0065]
The wobbling signal (address signal) is a reproduction signal corresponding to the wobbling frequency component extracted from the track error signal, and is a signal corresponding to the wobbling of the side wall 4.
[0066]
Note that the wobbling amplitude of each sample was changed by changing the input signal to the
[0067]
In addition, each of the sample layer structures includes a disc substrate 1 made of a polycarbonate resin having a thickness of 0.6 mm, transparent
[0068]
The groove width (track width) of each sample was set to 0.4 μm, and the groove depth (groove depth) was set to 35 nm. The wobbling cycle of each sample was fixed (35 μm), and the amount of wobbling amplitude was changed in the range of 0 nm to ± 15 nm.
[0069]
The data recording / reproducing conditions for each sample are as follows.
That is, the wavelength of the laser light (laser light used for recording and reproduction) emitted from the
[0070]
Further, data was recorded at a linear velocity of 3 m / s by optical pulse magnetic field modulation recording with a (1,7) RLL modulation code having a minimum bit length of 0.2 μm. The data recorded in this manner is reproduced to generate a data signal and a wobbling signal (wobbling reproduction signal), and the bit error rate (D-BER) of the data signal, the CNR (W-CNR) of the wobbling signal, Iw / Io and Iw / It were measured.
[0071]
[Table 1]
[0072]
Table 1 is a table showing the wobbling amplitude amount of each sample and the measurement results of D-BER, W-CNR, Iw / Io, and Iw / It.
[0073]
The wobbling signal can be used as a rotation control signal and / or an address signal when it has a W-CNR of 32 dB or more. Table 1 shows that the W-CNR of 32 dB or more can be realized when the wobbling amplitude is ± 3 nm or more.
[0074]
On the other hand, the data signal is 1 × 10 -4 When it has the following D-BER, it can be practically used as a signal for reproduction. And 1 × 10 -4 From Table 1, it can be seen that the following D-BER can be realized when the wobbling amplitude is set to ± 9 nm or less.
From the above results, it can be said that the wobbling amplitude is preferably in the range of ± 3 nm to ± 9 nm.
[0075]
In addition, the wobbling signal can be used very effectively as a rotation control signal and / or an address signal when having a W-CNR of 34 dB or more.
Further, the data signal is 8 × 10 -5 When it has the following D-BER, it is very preferable as a signal for reproduction.
Therefore, it can be said that the amount of wobbling amplitude is more preferably in the range of ± 4 nm to ± 6 nm.
[0076]
Since the wavelength (λ) of the laser beam used for recording and reproduction is 405 nm and the NA of the
0.0044 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0133.
The laser beam spot diameter variable (λ / NA) is obtained by dividing the laser beam spot diameter by a constant.
[0077]
Further, Table 1 shows Iw / Io and Iw / It for each sample.
Here, Iw / Io is a ratio of a wobbling signal amount (Iw; wobbling signal amplitude amount) in the track error signal to an electric signal amount (Io) obtained by photoelectrically converting light reflected from a portion having no groove. is there.
[0078]
Iw / It is the ratio of the above Iw to the amount of track error signal (It) during off-track.
Here, the off-track state is when the track servo is not applied. At this time, the light spot is in a state of crossing a plurality of tracks due to the eccentricity of the tracks. That is, It is the signal amplitude of the track error signal when the light spot crosses a plurality of tracks.
[0079]
Even if the physical amplitude amount (wobbling physical amplitude amount) in wobbling of each sample is the same, the detected wobbling signal amount changes depending on the reflectance and the track shape of the sample.
Iw / Io is obtained by standardizing the wobbling signal amount (Iw) according to the reflectance of the sample. Thereby, the wobbling signal amount (Iw) can be evaluated excluding the influence of the reflectance.
Iw / It is a value obtained by standardizing the wobbling signal amount (Iw) by the track error signal amount (It). Thus, the wobbling signal amount (Iw) can be evaluated excluding the influence of the track shape.
[0080]
Then, as described above, the wobbling signal can be used as an address signal (and / or a clock signal) when it has a W-CNR of 32 dB or more. Table 1 shows that W-CNR of 32 dB or more can be realized when Iw / Io is 0.010 or more.
[0081]
On the other hand, the data signal is 1 × 10 -4 When it has the following D-BER, it can be practically used as a signal for reproduction. And 1 × 10 -4 From Table 1, it can be seen that the following D-BER can be realized when Iw / It is 0.071 or less.
Therefore, it can be said that good reproduction signal quality can be obtained if Iw / Io ≧ 0.010 and Iw / It ≦ 0.071.
[0082]
[Experiment 2]
In
The layer structure of each sample and the conditions for recording and reproducing data for each sample were the same as those shown in Experiment 1.
[0083]
[Table 2]
[0084]
Table 2 shows that the D-BER was 1 × 10 in the measurement for each sample. -4 6 is a table showing the relationship between the wobbling amplitude amount, the range of Iw / Io and Iw / It, and the groove depth (d) of each sample such that the W-CNR becomes 32 dB or more.
[0085]
Table 2 also shows the value of λ / (n × d), which is the ratio between the wavelength of the laser beam and the optical path length. Here, n is the refractive index of the layer located on the light incident side, that is, the refractive index of the disk substrate 1. The value of λ / (n × d) is inversely proportional to the phase of the light wave, and is obtained by normalizing the groove depth by the reciprocal of the phase.
[0086]
As shown in this table, when 5.5 ≦ λ / (n × d) ≦ 16, Iw / Io ≧ 0.010 and Iw / It ≦ 0.071, and a good reproduction signal quality is obtained. It is understood that it can be done.
[0087]
[Experiment 3]
In
[0088]
The layer structure of each sample and the conditions for recording and reproducing data for each sample were the same as those shown in Experiment 1. Further, the groove width and the distance between the grooves (land width) of each sample were substantially equal.
[0089]
[Table 3]
[0090]
Table 3 shows that the D-BER was 1 × 10 in the measurement for each sample. -4 6 is a table showing the relationship between the wobbling amplitude amount, the range of Iw / Io and Iw / It, and the track pitch (TP) of each sample so that W-CNR becomes 32 dB or more.
This table also shows TP × NA / λ, which is a value obtained by standardizing the track pitch (TP) by a spot diameter variable.
[0091]
In order to increase the density (large capacity) of this disk, the smaller the track pitch and TP × NA / λ, the better. As shown in Table 3, when 0.83 ≦ TP × NA / λ is satisfied, Iw / Io ≧ 0.010 and Iw / It ≦ 0.071, which indicates that good reproduction signal quality can be obtained. .
[0092]
In the present embodiment, it is assumed that recording / reproduction is performed by receiving irradiation of laser light from the disk substrate 1 side in the present disk. However, the present invention is not limited to this, and it is also possible to adopt a configuration in which recording and reproduction can be performed on the present disk by irradiating a laser beam from the
[0093]
FIG. 6 is a sectional view (explanatory diagram) showing the present disk having such a configuration. As shown in this figure, in this configuration, on the disk substrate 1, a
[0094]
As described above, in this configuration, the
[0095]
In this configuration, recording and reproduction are performed by irradiating a laser beam to the
[0096]
Next, an experiment for confirming appropriate values of the wobbling amplitude, the groove depth (groove depth) and the track pitch in the present disk having the configuration shown in FIG. 6 will be described.
[0097]
[Experiment 4]
In Experiment 4, eleven types of samples of the present disk having various wobbling amplitudes of the side wall 4 were prepared, and data was recorded using the present recording / reproducing apparatus shown in FIG. And the reproduction signal quality of the data signal was measured.
[0098]
Note that the layer configuration (layer material and the like) of each sample is the same as that shown in Experiment 1. The groove width (track width) of each sample was set to 0.25 μm, and the groove depth was set to 50 nm. The wobbling cycle of each sample was fixed (35 μm), and the wobbling amplitude was changed in the range of 0 nm to ± 10 nm.
[0099]
The data recording / reproducing conditions for each sample are as follows.
That is, the wavelength of the laser light (laser light used for recording and reproduction) emitted from the
[0100]
Further, data was recorded at a linear velocity of 3 m / s by optical pulse magnetic field modulation recording with a (1,7) RLL modulation code having a minimum bit length of 0.133 μm. The data recorded in this manner is reproduced to generate a data signal and a wobbling signal (wobbling reproduction signal), and the bit error rate (D-BER) of the data signal, the CNR (W-CNR) of the wobbling signal, Iw / Io and Iw / It were measured.
[0101]
[Table 4]
[0102]
Table 4 is a table showing the wobbling amplitude amount of each sample and the measurement results of D-BER, W-CNR, Iw / Io, and Iw / It.
[0103]
As described above, the wobbling signal can be used as a rotation control signal and / or an address signal when it has a W-CNR of 32 dB or more. Table 4 shows that the W-CNR of 32 dB or more can be realized when the wobbling amplitude is ± 2 nm or more.
[0104]
On the other hand, the data signal is 1 × 10 -4 When it has the following D-BER, it can be practically used as a signal for reproduction. And 1 × 10 -4 From Table 1, it can be seen that the following D-BER can be realized when the wobbling amplitude is set to ± 6 nm or less.
From the above results, it can be said that the amount of wobbling amplitude is preferably in the range of ± 2 nm to ± 6 nm.
[0105]
Since the wavelength (λ) of the laser beam used for recording and reproduction is 405 nm and the NA of the
0.0044 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0133.
[0106]
Further, as shown in Table 4, W-CNR of 32 dB or more and 1 × 10 -4 It can be seen that in order to realize the following D-BER and obtain good reproduction signal quality, it is sufficient that Iw / Io ≧ 0.010 and Iw / It ≦ 0.071.
[0107]
[Experiment 5]
In Experiment 5, samples of a plurality of discs having ten kinds of groove depths (groove depths) and various amounts of wobbling amplitude were prepared, and data was recorded using the above-described recording / reproducing apparatus. The reproduction signal quality of the signal (address signal) and the data signal was measured.
The layer configuration of each sample and the conditions for recording and reproducing data for each sample are the same as those shown in Experiment 4.
[0108]
[Table 5]
[0109]
Table 5 shows that the D-BER was 1 × 10 in the measurement for each sample. -4 6 is a table showing the relationship between the wobbling amplitude amount, the range of Iw / Io and Iw / It, and the groove depth (d) of each sample such that the W-CNR becomes 32 dB or more.
Table 5 also shows the value of λ / (n × d), which is the ratio between the wavelength of the laser beam and the optical path length. Note that n in this equation is the refractive index of the layer located on the light incident side, that is, the refractive index of the
[0110]
As shown in this table, similarly to the result shown in Table 2 (Experiment 2), when 5.5 ≦ λ / (n × d) ≦ 16, Iw / Io ≧ 0.010 and Iw / It satisfies It ≦ 0.071, which indicates that good reproduction signal quality can be obtained.
[0111]
Also, after preparing samples of a plurality of discs (types of FIG. 6) having various track pitches and recording data using the above-described recording / reproducing apparatus, reproduction of a wobbling signal (address signal) and a data signal are performed. The signal quality was measured. The layer structure of each sample and the conditions for recording and reproducing data for each sample were the same as those shown in Experiment 4. Further, the groove width and the distance between the grooves (land width) of each sample were made substantially equal.
[0112]
As a result, similarly to the result shown in
[0113]
In the present embodiment, the disk is a magneto-optical disk. However, the optical recording medium of the present invention is not limited to a magneto-optical disk. For example, the optical recording medium of the present invention may be a medium using another recording method such as a phase change disk. Even with such a medium, the same experimental results as those shown in Experiments 1 to 5 have been obtained, and it is known that the preferable range of the wobbling amplitude is the same as that of the magneto-optical disk.
The phase-change disk can record (rewrite) data only by laser light without applying an external magnetic field.
[0114]
Hereinafter, the present disk composed of a phase change disk will be described. FIG. 7 is a cross-sectional view (explanatory diagram) showing the configuration of the present disk composed of a phase change disk.
As shown in this figure, in this configuration, a
[0115]
The transparent
The
[0116]
In this configuration, recording and reproduction are performed by irradiating a laser beam to the
Further, since the
[0117]
Here, an experiment for confirming appropriate values of the wobbling amplitude, the groove depth (groove depth) and the track pitch in the phase change type disk having the configuration shown in FIG. 7 will be described.
[0118]
[Experiment 6]
In
[0119]
The groove width (track width) of each sample was set to 0.26 μm, and the groove depth was set to 35 nm. The wobbling cycle of each sample was fixed (35 μm), and the wobbling amplitude was changed in the range of 0 nm to ± 10 nm.
[0120]
The data recording / reproducing conditions for each sample are as follows.
That is, the wavelength of the laser light (laser light used for recording and reproduction) emitted from the
[0121]
Further, data recording was performed with a (1,7) RLL modulation code having a linear velocity of 3 m / s and a minimum bit length of 0.133 μm. Then, the data thus recorded is reproduced to generate a data signal and a wobbling signal, and the bit error rate (D-BER) of the data signal, the CNR (W-CNR) of the wobbling signal, Iw / Io, and Iw / It was measured.
[0122]
[Table 6]
[0123]
Table 6 is a table showing the wobbling amplitude amount of each sample and the measurement results of D-BER, W-CNR, Iw / Io, and Iw / It.
[0124]
As described above, the wobbling signal can be practically used as a rotation control signal and / or an address signal when it has a W-CNR of 32 dB or more. Table 6 shows that the W-CNR of 32 dB or more can be realized when the wobbling amplitude is ± 2 nm or more.
[0125]
On the other hand, the data signal is 1 × 10 -4 When it has the following D-BER, it can be practically used as a signal for reproduction. And 1 × 10 -4 From Table 1, it can be seen that the following D-BER can be realized when the wobbling amplitude is set to ± 6 nm or less.
[0126]
From the above results, it can be said that it is preferable to set the wobbling amplitude in the range of ± 2 nm to ± 6 nm also in the present disk of the type shown in FIG.
[0127]
Since the wavelength (λ) of the laser beam used for recording and reproduction is 405 nm, and the NA of the
[0128]
Further, as shown in Table 6, W-CNR of 32 dB or more and 1 × 10 -4 It can be seen that in order to realize the following D-BER and obtain good reproduction signal quality, it is sufficient that Iw / Io ≧ 0.010 and Iw / It ≦ 0.071.
[0129]
Further, with respect to the present disk shown in FIG. 7, a sample in which the groove depth and the amount of wobbling amplitude are changed is prepared, and data is recorded using the above-mentioned recording / reproducing apparatus. Then, a wobbling signal (address signal) and a data The reproduced signal quality of the signal was measured. The layer structure of each sample and the conditions for recording and reproducing data for each sample are the same as described above.
[0130]
As a result of this experiment, similarly to the result shown in Table 2 (Experiment 2), when 5.5 ≦ λ / (n × d) ≦ 16, Iw / Io ≧ 0.010 and Iw / It ≦ 0.071 was obtained, indicating that good reproduction signal quality was obtained (n is the refractive index of the transparent cover layer 48).
[0131]
Also, samples of a plurality of main discs (types shown in FIG. 7) having various track pitches are prepared, data is recorded using the above-described main recording / reproducing apparatus, and then a wobbling signal (address signal) and a data signal are reproduced. The signal quality was measured. The layer configuration of each sample and the conditions for recording and reproducing data for each sample were the same as described above. Further, the groove width and the distance between the grooves (land width) of each sample were made substantially equal.
[0132]
As a result, similarly to the result shown in
[0133]
Next, a manufacturing method (manufacturing process) of the disk shown in FIGS. 1 and 2 on the disk substrate 1 will be described.
[0134]
In the manufacture of the disk substrate 1, first, a master glass master serving as a base of the disk substrate 1 is prepared. Then, a
[0135]
First, the manufacturing process of the master glass master will be described. FIGS. 8A to 8E are explanatory diagrams showing a manufacturing process of the master glass master.
[0136]
In the production of the master glass master, first, as shown in FIG. 8A, a
Next, as shown in FIG. 8B, the laser beam is focused on the
[0137]
Thereafter, as shown in FIG. 8C, the photosensitive portion of the
[0138]
Next, as shown in FIG. 8D, the
Thereafter, as shown in FIG. 8E, the remaining
[0139]
Next, a process of manufacturing a molded substrate from the
First, as shown in FIG. 9A, a conductive
[0140]
Next, as shown in FIG. 9B, a
[0141]
Then, as shown in FIG. 9D, the back surface polishing and the inner and outer diameter processing are performed on the
[0142]
As the material of the
As a plastic material of the disk substrate 1, a thermoplastic resin such as a polycarbonate resin, an acrylic resin, an ethylene resin, an ester resin, a nylon resin, and an APO (active polyolefin resin) can be used.
[0143]
The method of manufacturing the
[0144]
Further, the groove depth (land height) of the disk substrate 1 can be controlled by changing the etching condition shown in FIG. 8D in the process of manufacturing the
[0145]
8 (a) to 8 (e), a method for manufacturing the
[0146]
FIG. 10 is an explanatory diagram showing the configuration of the photosensitive device. As shown in this figure, the photosensitive device includes a
[0147]
The
[0148]
The
[0149]
The
In addition, as the
[0150]
The
The
[0151]
The
[0152]
The
[0153]
The focus laser light condensed and reflected on the
[0154]
The
[0155]
In this photosensitive device, the
[0156]
Further, in the present embodiment, a method for manufacturing the
[0157]
In this embodiment, the wavelengths of the laser beams used for recording and reproduction are the same. However, the present invention is not limited to this, and the wavelengths of the recording laser beam and the reproducing laser beam may be changed.
In this case, the range of (A × NA / λ) relating to the wobbling amplitude of the present disk is 0.0044 ≦ A × NA / λ ≦ 0 in accordance with the wavelength of either the reproduction laser light or the recording laser light. .0133 (0.0042 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0126 in the case of the phase change type).
[0158]
Similarly, the ranges of the groove depth (d) and the track pitch (TP) of this disk are set to 5.5 ≦ λ / (n × d) in accordance with the wavelength of either the reproduction laser light or the recording laser light. ) ≦ 16, 0.83 ≦ TP × NA / λ.
[0159]
Further, in the present embodiment, the
[0160]
In the present embodiment, the side wall 4 of the
[0161]
Further, the side wall 4 may be wobbled according to rotation control information different from the clock signal. Thereby, the above-described rotation control signal can be obtained based on the wobbling signal.
[0162]
Further, by making the wobbling of the side wall 4 according to all of the address information, the clock information and the rotation control information, three signals of the address signal, the clock signal and the rotation control signal can be obtained from the wobbling signal.
[0163]
Also, in the present embodiment, when reproducing the present disk, a track error signal is obtained by the push-pull method. However, the present invention is not limited to this, and the track error signal may be obtained by another method.
[0164]
In the present embodiment, the
Whether the light spot 5 follows the
[0165]
Further, in this embodiment, the
[0166]
Further, in the present embodiment, the
[0167]
The electric signal obtained by photoelectrically converting the light reflected from the disk is divided into a signal (data signal) corresponding to data recorded on the medium and a track error signal (push-pull signal). The above data signal can be expressed as a recording information signal, a recording signal, and a reproduction signal of the recording information, and the wobbling signal is a signal corresponding to a wobbling frequency component extracted from the track error signal. It is also possible to obtain a reproduction signal of rotation control information, a reproduction signal of address information, and a clock signal from the wobbling signal.
[0168]
In the present embodiment, A × NA / λ is a ratio of a good wobbling amplitude to a spot diameter variable (λ / NA). Here, since the light spot diameter is ∝λ / NA, it can be said that A × NA / λ is a constant multiple of the ratio of the wobbling amplitude to the light spot diameter.
[0169]
In the present embodiment, the optical recording medium of the present invention is a magneto-optical disk or a phase-change optical disk. However, the optical recording medium of the present invention does not need to have a disk shape, and may have any shape.
[0170]
In the present embodiment, the refractive index of the disk substrate 1 or the
However, the refractive index n is not limited to this, and the average refractive index in a region from the surface receiving the laser beam irradiation to the recording layer (or the reproducing layer) may be used. In addition, as the refractive index n, the refractive index of the most dominant (thick) layer among the above-mentioned portions, such as the disk substrate 1 or the
[0171]
Further, the optical recording medium of the present invention is an optical recording medium in which data is recorded by a recording laser beam (or a recording laser beam and a magnetic field) in an optical recording / reproducing apparatus, while data is reproduced by a reproducing laser beam. In an optical recording medium provided with a groove wobbled at a frequency corresponding to incidental information, when the numerical aperture of the objective lens in the optical recording / reproducing apparatus is NA and the wavelength of the recording laser light is λ, the wobbling amplitude in the groove is Is the absolute value A of. It can also be expressed that the configuration satisfies 0042 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0126 (or 0.0044 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0133).
[0172]
In general, it can be said that the wobbling amplitude of the recording track in the optical recording medium is optimized from the signal quality of the wobbling reproduction signal. In addition, there is a demand for higher density of optical recording media, and by shortening the wavelength of lasers, increasing the NA of objective lenses, and developing magnetic super-resolution media, the track pitch of information tracks has become narrower and recording information signals have become narrower. It can be said that wobbling of the information track has a greater effect on the reproduction signal of the recorded information, and that the information reproduction signal deteriorates with the conventional wobbling amplitude. Also, with the narrower track pitch, the amount of wobbling amplitude also becomes smaller, and it can be said that it is becoming difficult to control only physical quantities during substrate manufacturing.
[0173]
The optical disk shown in FIG. 3 can be reproduced as follows. That is, when the reproducing
[0174]
Further, the
[0175]
Further, although the
[0176]
Further, the apparatus shown in FIG. 10 can be expressed as an apparatus for exposing the
[0177]
On the other hand, the laser light from the
[0178]
Table 2 shows that, at each groove depth, W-CNR is 32 dB or more and D-BER is 1 × 10 -4 It can be said that the range of the wobbling amplitude, Iw / Io, and Iw / It is shown.
[0179]
Table 3 shows that samples having substantially the same width between the grooves and changing the track pitch were prepared. At each track pitch, the W-CNR was 32 dB or more and the D-BER was 1 × 10 -4 It can be said that the following shows the ranges of the wobbling amplitude amount, Iw / Io, and Iw / It.
Further, λ is the wavelength of the recording laser, and n is the refractive index on the light incident side of the track (the refractive index of the disk substrate 1 in the case of the substrate incident method, and the refractive index of air or a cover layer in the case of the film incident method). It may be.
[0180]
In addition, the present invention can be expressed as the following fourth to tenth optical recording media and first and second optical recording / reproducing apparatuses. That is, the fourth optical recording medium has a track for recording data, and in the optical recording medium in which the track is wobbled with a signal modulated according to rotation control information and / or address information, the wobbling of the track is performed. The amplitude ± A is in the range of 0.0044 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0133 (NA: numerical aperture of the objective lens, λ: recording laser wavelength). According to this configuration, it is possible to ensure the quality of the reproduction signal of the rotation control information and / or the address information and to suppress the influence of the recording information on the reproduction signal.
Further, "an optical recording medium in which the track is wobbled with a signal modulated in accordance with rotation control information and / or address information" means "an optical disk wobbled in accordance with rotation control information and / or address information." It can also be expressed as "recording medium".
[0181]
The fifth optical recording medium has a track on which data is recorded, and the track is wobbled with a signal modulated according to rotation control information and / or address information. Is within the range of Iw / Io ≧ 0.010 and Iw / It ≦ 0.071 (Io: the amount of light reflected from the flat portion of the optical recording medium, It: the track error signal during off-track) Quantity). According to this configuration, the quality of the reproduced signal of the control information and / or the address information can be ensured, and the influence of the recorded information on the reproduced signal can be suppressed, so that the control of the wobbling amplitude at the time of manufacturing the substrate becomes easy.
[0182]
The sixth optical recording medium has a configuration in which the track depth d is in the range of 5.5 ≦ λ / (n × d) ≦ 16 in the fourth or fifth optical recording medium. According to this configuration, by adjusting the amplitude of the wobbling, it is possible to ensure the quality of the reproduction signal of the rotation control information and / or the address information and to suppress the influence of the recording information on the reproduction signal.
[0183]
Further, the seventh optical recording medium has a configuration in which at least a magneto-optical recording layer is formed in any of the fourth to sixth optical recording media. According to this configuration, it is possible to provide an optical recording medium that can be rewritten 1,000,000 times or more.
[0184]
The eighth optical recording medium has a configuration in which at least a phase change recording layer is formed in any of the fourth to sixth optical recording media. According to this configuration, it is possible to provide an optical recording medium that can be rewritten only with laser light.
[0185]
The ninth optical recording medium has a configuration in which at least a magnetic super-resolution magneto-optical recording / reproducing layer is formed in any of the fourth to sixth optical recording media. According to this configuration, it is possible to reproduce a bit smaller than the diameter of the light spot, and it is possible to increase the density.
[0186]
In addition, the tenth optical recording medium is configured to perform recording / reproduction from any of the fourth to sixth optical recording media from the side opposite to the substrate on which the track is formed. According to this configuration, the NA of the objective lens can be increased, and the density can be increased.
[0187]
The first optical recording / reproducing apparatus has a track for recording data, the track is wobbled with a signal modulated according to rotation control information and / or address information, and the wobbling amplitude ± A of the track is set. Is an optical recording / reproducing apparatus for recording / reproducing information on / from an optical recording medium satisfying a range of 0.0044 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0133, wherein the optical recording medium is irradiated with light; An optical head that receives light reflected from the optical recording medium by a pair of light receiving units and converts the light into an electric signal, based on a push-pull signal obtained by taking a difference between the electric signal, rotation control information and And / or reproducing address information. According to this configuration, it is possible to reproduce a high-density recording information signal, a rotation control signal, and / or an address signal.
[0188]
Further, the second optical recording / reproducing apparatus has a track for recording data, the track is wobbled with a signal modulated according to rotation control information and / or address information, and a reproduction signal from the wobbling of the track is provided. An optical recording / reproducing apparatus for recording / reproducing information on / from an optical recording medium having an amount Iw in a range of Iw / Io ≧ 0.010 and Iw / It ≦ 0.071, wherein the optical recording medium An optical head for irradiating light to the optical recording medium and receiving the light reflected from the optical recording medium by a pair of light receiving units and converting the light into an electric signal, based on a push-pull signal obtained by taking the differential of the electric signal. And reproduces the rotation control information and / or the address information. According to this configuration, it is possible to reproduce a high-density recording information signal, a rotation control signal, and / or an address signal.
[0189]
【The invention's effect】
As described above, in the first optical recording medium (first optical recording medium) in the present invention, data is recorded by the recording laser beam and the magnetic field in the optical recording / reproducing apparatus, and data is reproduced by the reproducing laser beam. In an optical recording medium having grooves wobbled in accordance with incidental information, the numerical aperture of the objective lens in the optical recording / reproducing apparatus is NA, and the wavelength of the recording laser light is λ. The absolute value A of the wobbling amplitude amount in the groove is
0.0044 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0133
It is the structure which satisfies.
[0190]
Further, the second optical recording medium (second optical recording medium) in the present invention is an optical recording medium in which data is recorded by a recording laser beam in an optical recording / reproducing apparatus and data is reproduced by a reproducing laser beam. In an optical recording medium having a groove wobbled in accordance with incidental information, when the numerical aperture of the objective lens in the optical recording / reproducing apparatus is NA and the wavelength of the recording laser light is λ, the wobbling amplitude in the groove is The absolute value A of the quantity is
0.0042 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0126
It is the structure which satisfies.
[0191]
In these first and second optical recording media, the wobbling amplitude in the groove is within a range in which the reproduction signal quality of the incidental information can be suitably secured, and the recording and reproduction of data can be performed favorably by avoiding the effect of wobbling. It is set within the range that can be performed (the range obtained by experiments).
[0192]
That is, when the numerical aperture of the objective lens in the optical recording / reproducing apparatus is NA and the wavelength of the recording laser beam is λ, the absolute value A of the wobbling amplitude in the groove is 0.0044 ≦ A in the case of the first optical recording medium. × NA / λ ≦ 0.0133 is set so as to satisfy 0.0042 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0126 in the case of the second optical recording medium.
Thereby, in the first and second optical recording media, both the reproduction signal quality of the additional information and the data recording / reproduction quality can be improved.
[0193]
Further, the first recording medium is divided into a recording layer having a magnetization corresponding to data (information recorded by a user) (a recording layer for magnetically recording data) and an area heated to a high temperature by irradiation with a reproduction laser beam. A reproduction layer for transferring the magnetization of the recording layer may be provided. That is, the first recording medium may be a magnetic super-resolution magneto-optical recording medium.
[0194]
In this configuration, while the high-temperature region of the reproduction layer is involved in reproduction, the other region (low-temperature region) can be used as a mask. Thereby, the recording bit (magnetic domain) of the recording layer can be made smaller than the spot diameter of the reproduction laser beam, so that the data recording density can be remarkably improved. Further, by using the mask in the low-temperature region, it is possible to avoid mixing of signals from adjacent bits that cause noise.
[0195]
In the third optical recording medium (third optical recording medium) of the present invention, data is recorded by a recording laser beam and a magnetic field or a recording laser beam in an optical recording / reproducing apparatus, while data is reproduced by a reproducing laser beam. In an optical recording medium to be performed, which has a groove wobbled according to incidental information, the wobbling signal amount (Iw) in a track error signal obtained by reproducing the medium and the flat portion (Iw / Io) and the ratio (Iw / It) of the wobbling signal amount (Iw) to the track error signal amount (It) during off-track. ) Satisfies Iw / Io ≧ 0.010 and Iw / It ≦ 0.071.
[0196]
In the third optical recording medium, the amount of the wobbling signal in the track error signal obtained by reproducing the medium is within a range in which the quality of the reproduction signal of the supplementary information can be appropriately secured. The range is set to a range in which recording and reproduction can be performed satisfactorily (a range obtained by experiments).
[0197]
That is, in the third optical recording medium, the ratio (Iw) between the amount of wobbling signal (Iw) in the track error signal and the amount of electric signal (Io) corresponding to the reflected light from a flat portion (a portion without a groove; a land or the like). / Io) satisfies Iw / Io ≧ 0.010.
Further, in the third optical recording medium, the ratio (Iw / It) of the wobbling signal amount (Iw) to the track error signal amount (It) during off-track is set so as to satisfy Iw / It ≦ 0.071. Have been.
As a result, in the third optical recording medium, both the reproduction signal quality of the incidental information and the data recording / reproduction quality can be improved.
[0198]
When the third recording medium is of a type in which data recording is performed by laser light and a magnetic field, this medium is, like the first optical recording medium, a recording layer having a magnetization corresponding to data and a reproduction layer. A reproduction layer for transferring the magnetization of the recording layer in a region heated to a high temperature by the irradiation of the laser beam may be provided. That is, the third recording medium may be a magnetic super-resolution magneto-optical recording medium.
[0199]
Further, the first to third optical recording media usually include a substrate and a laminate formed on the substrate. Here, the laminate is a laminate of a plurality of types of layers effective for recording and reproduction. In addition, it is preferable that this configuration receives recording laser light not from the substrate but from the laminate.
Thereby, the NA of the objective lens in the optical recording / reproducing apparatus can be increased, so that data can be recorded at a high density.
[0200]
Further, the refractive index n of the incident portion of the recording laser light in the first to third optical recording media and the depth d of the groove are defined by:
5.5 ≦ λ / (n × d) ≦ 16
It is preferable to satisfy the following.
[0201]
By setting the refractive index n and the groove depth (groove depth) d in the above ranges, it is possible to more appropriately secure the reproduction signal quality of the incidental information, and to perform the data recording / reproduction better. Has been verified.
[0202]
Note that, as described above, the optical recording medium is usually composed of a substrate and a laminate (formed of a plurality of layers) formed thereon. The above-described recording laser incident site is a site from the surface receiving the recording laser beam to the recording layer (layer for recording data) in the laminate.
In addition, when there are a plurality of layers in the incident portion, the refractive index of the incident portion is an average refractive index in the plurality of layers. Further, as the refractive index of the incident part, the refractive index of the most dominant (thick) layer in the incident part can be adopted.
[0203]
Further, the optical recording / reproducing apparatus is provided with any one of the first to third optical recording media, and is configured to record / reproduce data with respect to the optical recording / reproducing apparatus, so that the reproduction signal quality of the supplementary information can be more appropriately improved. It is possible to provide an optical recording / reproducing apparatus which can secure the data and can perform data recording / reproducing more favorably.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a disk substrate of a magneto-optical disk according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view of the disk substrate shown in FIG.
FIG. 3 is a sectional view showing a configuration of the magneto-optical disk.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing a configuration of an optical recording / reproducing apparatus according to one embodiment of the present invention.
5 is an explanatory diagram showing a configuration of a light receiving unit in the optical recording / reproducing apparatus shown in FIG.
FIG. 6 is a sectional view showing a configuration of another magneto-optical disk according to an embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a configuration of still another magneto-optical disk according to an embodiment of the present invention.
FIG. 8 is an explanatory view showing a manufacturing process of a master glass master used for manufacturing the disk substrate shown in FIG. 1;
FIG. 9 is an explanatory view showing a process of manufacturing a molded substrate from the master glass master.
FIG. 10 is an explanatory diagram showing a configuration of a photosensitive device that is used for manufacturing the master glass master and exposes a photoresist.
FIG. 11 is an explanatory diagram showing a configuration of a conventional optical recording medium.
[Explanation of symbols]
1 disk board
2 grooves
3 Land
4 Side wall
5 light spots
6 center line
7 Photoresist
8 Objective lens
9 Master glass master
10a Laser light source
10b Focus laser light source
11 Noise suppression device
12 mirror
13 Optical modulator
14 Mirror
15 Optical deflector
16 beam expander
17 Half mirror
18 Half mirror
19 Objective lens
20 cylindrical lens
21 Photodetector
22 Thin film
23 Metal layer
24 Stamper
25 Transparent dielectric layer
26 Reproduction layer
27 Reproduction support layer
28 Transparent dielectric layer
29 Recording layer
30 transparent dielectric layer
31 Heat dissipation layer
32 Protective coat layer
33 disks
34 Semiconductor Laser
35 Collimator lens
36 polarizer
37 Optical splitter
38 Objective lens
39 Analyzer
40 light receiving section
41 Optical Head
43 Differential Amplifier
44 Reflective layer
45 Transparent dielectric layer
46 recording layer
47 Transparent dielectric layer
48 Transparent cover layer
49 recording tracks
A Wobbling amplitude
λ Laser light wavelength
n Refractive index
d Groove depth
Claims (7)
付帯情報に応じてウォブリングされたグルーブを備えた光記録媒体において、上記光記録再生装置における対物レンズの開口数をNA,記録レーザ光の波長をλとする場合、
上記グルーブにおけるウォブリング振幅量の絶対値Aが、
0.0044≦A×NA/λ≦0.0133
を満たすことを特徴とする光記録媒体。An optical recording medium in which data is recorded by a recording laser beam and a magnetic field in an optical recording / reproducing apparatus, while data is reproduced by a reproducing laser beam.
In an optical recording medium having grooves wobbled in accordance with incidental information, when the numerical aperture of the objective lens in the optical recording / reproducing apparatus is NA and the wavelength of the recording laser light is λ,
The absolute value A of the wobbling amplitude amount in the groove is
0.0044 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0133
An optical recording medium characterized by satisfying the following.
再生レーザ光の照射によって高温となった領域で記録層の磁化を転写する再生層とを有することを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。A recording layer having a magnetization according to data,
The optical recording medium according to claim 1, further comprising: a reproducing layer that transfers magnetization of the recording layer in a region heated to a high temperature by the irradiation of the reproducing laser beam.
付帯情報に応じてウォブリングされたグルーブを備えた光記録媒体において、上記光記録再生装置における対物レンズの開口数をNA,上記記録レーザ光の波長をλとする場合、
上記グルーブにおけるウォブリング振幅量の絶対値Aが、
0.0042≦A×NA/λ≦0.0126
を満たすことを特徴とする光記録媒体。An optical recording medium in which data is recorded by a recording laser beam in an optical recording / reproducing apparatus, while data is reproduced by a reproducing laser beam,
In an optical recording medium having grooves wobbled in accordance with incidental information, when the numerical aperture of the objective lens in the optical recording / reproducing apparatus is NA and the wavelength of the recording laser light is λ,
The absolute value A of the wobbling amplitude amount in the groove is
0.0042 ≦ A × NA / λ ≦ 0.0126
An optical recording medium characterized by satisfying the following.
付帯情報に応じてウォブリングされたグルーブを備えた光記録媒体において、この媒体を再生することによって得られるトラックエラー信号におけるウォブリング信号量(Iw)と、平坦部分からの反射光に応じた電気信号量(Io)との比(Iw/Io)、および、
上記ウォブリング信号量(Iw)と、オフトラック時のトラックエラー信号量(It)との比(Iw/It)が、
Iw/Io≧0.010、かつ、Iw/It≦0.071
を満たすことを特徴とする光記録媒体。An optical recording medium in which data is recorded by a recording laser beam and a magnetic field, or a recording laser beam in an optical recording / reproducing apparatus, while data is reproduced by a reproducing laser beam,
In an optical recording medium having grooves wobbled in accordance with incidental information, a wobbling signal amount (Iw) in a track error signal obtained by reproducing the medium and an electric signal amount in accordance with light reflected from a flat portion. Ratio (Iw / Io) to (Io), and
The ratio (Iw / It) of the wobbling signal amount (Iw) to the track error signal amount (It) during off-track is:
Iw / Io ≧ 0.010 and Iw / It ≦ 0.071
An optical recording medium characterized by satisfying the following.
記録レーザ光が、積層体側から入射されるように設定されていることを特徴とする請求項1,3および4のいずれかに記載の光記録媒体。It consists of a substrate and a laminate formed on the substrate,
5. The optical recording medium according to claim 1, wherein the recording laser beam is set to be incident from the side of the laminate.
5.5≦λ/(n×d)≦16
を満たすことを特徴とする請求項1,3および4のいずれかに記載の光記録媒体。The depth d of the groove and the refractive index n of the incident portion of the recording laser beam are:
5.5 ≦ λ / (n × d) ≦ 16
The optical recording medium according to claim 1, wherein the optical recording medium satisfies the following.
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