JP2004053419A - ガスバリア・フィルム容器のピンホール検査方法及び検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガスバリア・フィルム容器8のポート部分8bに内容液8aが触れないように、ガスバリア・フィルム容器8の姿勢を保ちながら、ガスバリア・フィルム容器8を設置し、ガスバリア・フィルム容器8の胴部を圧迫し、ガスバリア・フィルム容器8のポート部分8bの周辺のガスを採集し、採集されたガスに含まれるトレーサーガスの濃度を検出する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
医薬品やレトルト食品などの内容液を収納する密封可撓性容器であって、内部にヘリウムガスなどのトレーサーガスを充填した、特に密封性の強い容器をガスバリア・フィルム容器という。本発明は、そのガスバリア・フィルム容器に存在するピンホールの有無を検査するピンホール検査方法及び検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
密封可撓性容器の首の付け根(ポート)部分にピンホールができやすい傾向がある。この密封可撓性容器のポート部分に存在するピンホールの有無を検査するには、容器に2つの電極を当てて、そこに高電圧を印加して流れる電流を検出し、しきい値と比較する方法が用いられている(特公昭57−37027号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この検査方法は、微弱な電流を検出するものであるが、特にトンネル状の長いピンホールを検査するには、高い印加電圧を必要とする。また、内容液が非電解質の場合にも高い印加電圧を必要とする。しかし高い電圧を印加すると、容器のポート部分を放電破壊するおそれがある。
一方最近では、容器の内容物と外気との接触を完全に防止するため、金属積層フィルム等を使用したガスバリア・フィルム容器が使用され始めている。
【0004】
このガスバリア・フィルムの容器では、フィルムに導電性がある場合、前記高電圧を印加する方式でピンホール検査を行うことは困難である。
このガスバリア・フィルム容器では、容器の内部にトレーサーガス(Heガスなど)を封入している。
そこで、本発明は、封入されたトレーサーガスを利用して、ガスバリア・フィルム容器のピンホール検査を簡単に行うことのできるピンホール検査方法及び装置を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のピンホール検査方法は、トレーサーガスと内容液の入ったガスバリア・フィルム容器に存在するピンホールを検査する方法であって、請求項1記載の(a)から(d)の手順を実行するものである。
本発明のピンホールの検査装置は、トレーサーガスと内容液の入ったガスバリア・フィルム容器に存在するピンホールを検査する装置であって、請求項3記載の(1)から(4)の手段を備えることを特徴とする。
【0006】
これらの方法及び装置によれば、ガスバリア・フィルム容器を所定の姿勢に保つことによって、ガスバリア・フィルム容器のポート部分に、内容液が触れないようにすることができる。
容器内部のトレーサーガスは、液に溶けにくく、いずれの元素とも反応しない。容器がガスバリア性であるので、ピンホールが存在しない限り、トレーサーガスは容器の外に漏れることはない。
【0007】
そこで、ガスバリア・フィルム容器の胴部を圧迫して、ガスバリア・フィルム容器のポート部分の周辺のガスを収集する。収集されたガスに含まれるトレーサーガスの濃度を、公知の検出器で検出することにより、ガスバリア・フィルム容器にピンホールが存在するかどうかを検査することができる。
ガスバリア・フィルム容器を、ポート部分を上にして所定角度θ(0°<θ<180°)傾けた状態で、設置してもよく、ガスバリア・フィルム容器の首をぶら下げた状態で、設置してもよい。いずれも、ガスバリア・フィルム容器の内容液が下がり、トレーサーガスがポート部分に触れるので、胴部の圧迫により、ピンホールから漏れ出すトレーサーガスを検出することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のピンホール検査装置1の概要図である。ピンホール検査装置1は、検査室9内に設置されている。
ピンホール検査装置1は、ガスバリア・フィルム容器8を載せるトレイ2、ガスバリア・フィルム容器8の首の付け根(ポート)の部分8bを囲うようにしてトレイ2の上部に配置される馬蹄形のガス採集器3、ガスバリア・フィルム容器8の胴部を圧迫するためのピストン4及びシリンダ5を有している。トレイ2は、水平から角度θだけ傾いている。角度θは、0°<θ<180°の範囲で選定される。
【0009】
ガスバリア・フィルム容器8は、金属ラミネートフィルムやシリカ蒸着フィルムを採用したガスバリア性に優れた可撓性容器である。
前記ガス採集器3にはパイプ6が連通していて、このパイプ6の途中は、二股に分岐し、一方は図示しないヘリウムリーク検出器につながっている。他方は、新鮮な空気が入手可能な場所につながっている。左記の場所につながる途中にはバルブ6aが設けられている。このバルブ6aは、検査時に閉じられ、検査以外の時は開けられる。前記分岐部とガス採集器3との間にもバルブ6bが設けられている。このバルブ6bは、検査時に開かれ、検査以外の時は条件に応じて開閉される(後述)。これらのバルブ6a,6bのオンオフは、遠隔操作で行われる。
【0010】
前記ピストン4を押す力は、シリンダ5により印加される。このシリンダ5の駆動も遠隔操作により行われる。
また、ガスバリア・フィルム容器8のポート部分8bの周辺の空気を吸引する吸引ノズル7が、ガス採集器3の近くに配置されている。この吸引ノズル7は、図示しない吸引ファンにつながっている。
図2は、図1のA−A線から見たガス採集器3の正面図であり、図3はガス採集器3の斜視図である。ガス採集器3には多数の吸い込み孔3aが形成されている。ガス採集器3周囲のガスがこれらの吸い込み孔3aから吸い込まれ、ガス採集器3内部の配管3bを通して、パイプ6まで集められる。集められたガスは、パイプ6を通してヘリウムリーク検出器に供給される。ヘリウムリーク検出器自体は公知であり、ここでは、アネルバ株式会社製の特型リークディテクタA−230M−LDを用いている。
【0011】
以下、ピンホール検査手順を説明する。
トレイ2に載ったガスバリア・フィルム容器8が、検査位置まで来ると、トレイ2は角度θ傾く。
これによりガスバリア・フィルム容器8の内容液8aが下に沈み、ガスバリア・フィルム容器8内のHeガスがポート部分8bと接触するようになる。バルブ6aは開いて、バルブ6bは閉じている。
【0012】
ヘリウムリーク検出器は常時運転されていて、前記の状態では、バルブ6aを通して新鮮な空気を吸っている。
次にバルブ6bを開き、バルブ6aを閉じ、吸引配管内を一定時間換気する。これによって、吸引配管内にHeガスが残留しないようにする。Heガスが残留していれば、誤検出するおそれがあるためである。なお、吸引ノズル7は常時吸引している。
【0013】
バルブ6a,6bの開閉状態はこのままで、次に、ピストン5を押していき、ガスバリア・フィルム容器8内のHeガスを一定時間加圧する。
ポート8bの部分にピンホールが空いている場合、Heガスがこのピンホールを通して、周囲の空間に漏れ出す。
漏れ出したHeガスを、ガス採集器3を通して管内に吸引する。吸引されたHeガスの濃度を、ヘリウムリーク検出器によって検出する。
【0014】
ポート8bの部分にピンホールが空いていない場合、ガスバリア・フィルム容器8がガスバリア性なのでHeガスがバッグ外部に漏れることはない。したがって、ヘリウムリーク検出器は、Heガスを検出することはない。
検査が終われば、加圧後、バルブ6aを開き、バルブ6bを閉じる。
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、前記の実施の形態では、ガスバリア・フィルム容器8を水平角度から傾いたトレイ2に載せていたが、図4に示すように、ガス採集器3の口径サイズを小さくして、ガスバリア・フィルム容器8の首8cが引っ掛かるようにして、ガスバリア・フィルム容器8をガス採集器3にぶら下げた状態で検査を行うことも可能である。この場合は、ガスバリア・フィルム容器8の胴部を圧迫する手段として、ピストン等を水平に配置して、ガスバリア・フィルム容器8の胴部裏側を支えた状態で押圧すればよい。
【0015】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ガスバリア・フィルム容器内に封入されたトレーサーガスが、ピンホールから漏出することを利用して、ピンホール検査を、容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピンホール検査装置1の概要図である。
【図2】図1のA−A線から見たガス採集器3の正面図である。
【図3】ガス採集器3の斜視図である。
【図4】ガスバリア・フィルム容器8をガス採集器3にぶら下げた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ピンホール検査装置
2 トレイ
3 ガス採集器
4 ピストン
5 シリンダ
6 パイプ
6a,6b バルブ
7 吸引ノズル
8 ガスバリア・フィルム容器
8a 内容液
8b ポート部分
9 検査室
Claims (6)
- トレーサーガスと内容液の入ったガスバリア・フィルム容器に存在するピンホールを検査する方法であって、次の(a)から(d)の手順を実行することを特徴とするピンホール検査方法。
(a)ガスバリア・フィルム容器のポート部分に内容液が触れないように、ガスバリア・フィルム容器の姿勢を保ちながら、ガスバリア・フィルム容器を設置する、
(b)ガスバリア・フィルム容器の胴部を圧迫する、
(c)ガスバリア・フィルム容器のポート部分の周辺のガスを採集する、
(d)採集されたガスに含まれるトレーサーガスの濃度を検出する。 - 前記トレーサーガスは、ヘリウムガスである請求項1記載のピンホール検査方法。
- トレーサーガスと内容液の入ったガスバリア・フィルム容器に存在するピンホールを検査する装置であって、次の(1)から(4)の要素を備えることを特徴とするピンホールの検査装置。
(1) ガスバリア・フィルム容器のポート部分に内容液が触れないように、ガスバリア・フィルム容器の姿勢を保ちながら、ガスバリア・フィルム容器を設置する設置手段、
(2) ガスバリア・フィルム容器の胴部を圧迫する圧迫手段、
(3) ガスバリア・フィルム容器のポート部分の周辺のガスを採集するガス採集手段、
(4) 採集されたガスに含まれるトレーサーガスの濃度を検出する濃度検出手段。 - 前記トレーサーガスは、ヘリウムガスである請求項3記載のピンホール検査装置。
- 前記設置手段は、ガスバリア・フィルム容器を、ポート部分を上にして所定角度θ(0°<θ<180°)傾けた状態で、設置することを特徴とする請求項3又は請求項4記載のピンホール検査装置。
- 前記設置手段は、ガスバリア・フィルム容器の首をぶら下げた状態で、設置することを特徴とする請求項3又は請求項4記載のピンホール検査装置。
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JP2002211539A JP2004053419A (ja) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | ガスバリア・フィルム容器のピンホール検査方法及び検査装置 |
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JP2014511995A (ja) * | 2011-03-16 | 2014-05-19 | ノルデン・マシーナリー・アーベー | 漏れ検出方法および装置 |
-
2002
- 2002-07-19 JP JP2002211539A patent/JP2004053419A/ja active Pending
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