JP2004048537A - 地上波デジタル放送受信装置とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】地上波デジタル放送受信装置の形状を小さくする。
【解決手段】混合器4と、周波数オフセットを設定した局部発振器16の出力が接続されるとともに、数百kHzの第2の中間周波数を出力する混合器15a,15bと、PLL回路11及びPLL回路12に選局データを送出するPLLデータ送出器23を設け、複数個のセグメント中の希望のセグメントを局部発振器3を制御して選局するとともに、隣接の妨害信号の周波数を、狭帯域SAWフィルタ27の減衰域に設けるように、状態設定器24およびPLLデータ送出器23で局部発振器3の発振周波数を制御して微少量移動させるとともに、局部発振器16の発振周波数を制御して、前記第2の中間周波数を略固定の周波数にするものである。これにより、地上波デジタル放送受信装置の形状を小さくすることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】混合器4と、周波数オフセットを設定した局部発振器16の出力が接続されるとともに、数百kHzの第2の中間周波数を出力する混合器15a,15bと、PLL回路11及びPLL回路12に選局データを送出するPLLデータ送出器23を設け、複数個のセグメント中の希望のセグメントを局部発振器3を制御して選局するとともに、隣接の妨害信号の周波数を、狭帯域SAWフィルタ27の減衰域に設けるように、状態設定器24およびPLLデータ送出器23で局部発振器3の発振周波数を制御して微少量移動させるとともに、局部発振器16の発振周波数を制御して、前記第2の中間周波数を略固定の周波数にするものである。これにより、地上波デジタル放送受信装置の形状を小さくすることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アナログTV放送波のチャンネル間に挿入されるとともに、アナログTV放送波に比べて低出力レベルの地上波デジタル放送を受信する地上波デジタル放送受信装置とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の地上波デジタル放送受信装置は図7に示すように、1チャンネル中に複数個のセグメントを含む地上波デジタル放送信号が入力されるアンテナ1と、このアンテナ1に接続された高周波増幅器2と、この高周波増幅器2の出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には局部発振器3の出力が接続された混合器4と、この混合器4の出力が接続された通過帯域が6MHzの弾性表面波(以下、SAWという)フィルタ5と、このSAWフィルタ5の出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には局部発振器6の出力が接続された混合器7と、この混合器7の出力が接続された通過帯域が略429kHzのSAWフィルタ8と、このSAWフィルタ8の出力が接続された復調器9と、この復調器9の出力が接続された出力端子10と、前記局部発振器3にループ接続されたPLL回路11と、前記局部発振器6にループ接続されたPLL回路12から構成されていた。
【0003】
そして、前記1チャンネル中の複数個のセグメントの中で希望するセグメントを選局する場合は、PLL回路11、局部発振器3および混合器4により、そのチャンネルの中央のセグメントを選局し、混合器4の出力周波数を第1の予め決められた57MHz(中間周波数という)に変換し、SAWフィルタ5により選局したチャンネル外の帯域を減衰させていた。また、PLL回路12、局部発振器6及び混合器7で所望のセグメントの周波数を第2の予め決められた周波数(4MHz)に再度変換してSAWフィルタ8で希望セグメントのみを通過させ、それ以外の信号を減衰させていた。そして、復調器9でデジタル信号に変換し、出力端子10から出力していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記地上波デジタル放送は一般に上下隣接に高いレベルのアナログTV放送信号が存在している。この隣接のアナログTV放送信号も同時にアンテナ1に入力されるため、混合器4の出力にも、上記地上波デジタル放送信号の中間周波数と、こ地上波デジタル放送信号と同時に入力されたアナログTV放送信号の中間周波数が、それらの放送信号の周波数の差だけ離れたところに存在することになる。そして、一般に上記地上波デジタル放送信号の出力レベルは上記アナログTV放送信号の出力レベルよりかなり小さいため、地上波デジタル放送信号を受信する際に前記アナログTV放送信号が妨害になる。
【0005】
このアナログTV放送信号からの妨害を減少させるために、1チャンネルの放送波帯を通過させる通過帯域6MHzのSAWフィルタ5、及び1セグメントの放送波を通過させる略429kHzのSAWフィルタ8を設けている。しかし、高価なSAWフィルタを2個使用していること及び、混合器4の出力周波数が57MHzおよび復調器9への入力周波数が4MHz程度であるため、SAWフィルタの形状が大きく、例えば地上波デジタル放送の特徴である携帯受信向けの受信装置への搭載には、形状が大きくなるという課題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するもので、形状の小さい地上波デジタル放送受信装置を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の地上波デジタル放送受信装置は、地上波デジタル放送信号が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には第1の局部発振器の出力が接続された第1の混合器と、この第1の混合器からの第1の中間周波数出力が接続されるとともに1セグメントの帯域幅を超える通過帯域幅を有する狭帯域フィルタと、この狭帯域フィルタの出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、第1のPLL回路及び前記第2のPLL回路に選局データを送出するPLLデータ送出器と、狭帯域フィルタの通過帯域内にアナログTV放送信号が割り込む特定セグメントを受信する場合、前記PLLデータ送出器から出力された信号によって第1の局部発振器の発振周波数を変化させるとともに、第2の局部発振器の発振周波数を制御して、第2の混合器から出力される第2の中間周波数を略固定の周波数へ変換する地上波デジタル放送受信装置であって、前記PLLデータ送出器の入力に接続されるとともに狭帯域フィルタの通過帯域周波数のバラツキに応じて第1の中間周波数の周波数を予め定められた周波数より変化させる指示をする状態設定器を有し、この状態設定器は、前記特定セグメントを受信する場合に前記第1の中間周波数を変化させて前記アナログTV放送信号が前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けられるように制御するものである。
【0008】
従って、狭帯域フィルタの通過帯域のバラツキによる影響を受けずに、妨害波を充分に減衰することができるので、第2の混合器に接続されるバンドパスフィルタの減衰量が少なくて良い。つまり、このバンドパスフィルタとして大型のSAWフィルタを使用する必要がないので、地上波デジタル放送受信装置の形状を小さくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、アナログTV放送波のチャンネル間に挿入されるとともに、1チャンネル中に複数個のセグメントを含む地上波デジタル放送信号が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には第1の局部発振器の出力が接続された第1の混合器と、この第1の混合器からの第1の中間周波数出力が接続されるとともに1セグメントの帯域幅を超える通過帯域幅を有する狭帯域フィルタと、この狭帯域フィルタの出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、前記第1の局部発振器にループ接続されるとともに前記第1の局部発振器の発振周波数を制御する第1のPLL回路と、前記第2の局部発振器にループ接続されるとともに前記第2の局部発振器の発振周波数を制御する第2のPLL回路と、前記第1のPLL回路及び前記第2のPLL回路に選局データを送出するPLLデータ送出器と、前記狭帯域フィルタの通過帯域内に前記アナログTV放送信号が割り込む特定セグメントを受信する場合、前記PLLデータ送出器から出力された信号によって前記第1の局部発振器の発振周波数を変化させるとともに、前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して、前記第2の混合器から出力される第2の中間周波数を略固定の周波数へ変換する地上波デジタル放送受信装置であって、前記地上波デジタル放送受信装置は、前記PLLデータ送出器の入力に接続されるとともに前記狭帯域フィルタの通過帯域周波数のバラツキに応じて第1の中間周波数の周波数を予め定められた周波数より変化させる指示をする状態設定器を有し、この状態設定器は、前記特性セグメントを受信する場合に前記第1の中間周波数を変化させて前記アナログTV放送信号が前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けられるように制御する地上波デジタル放送受信装置であり、SAWフィルタの通過帯域の周波数がばらついても妨害波は、SAWフィルタの減衰域になるように制御するので、妨害波の減衰量が大きくなり、第2の混合器の後は少ない減衰量のローパスフィルタ接続で良く、SAWフィルタを使用する必要がない。従って、地上波デジタル放送受信装置の小型化と低価格化を図ることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、第2の混合器の出力が接続されるとともに1セグメント分の帯域幅を有するローパスフィルタを有した請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、これによりさらに妨害を小さくすることができるとともにローパスフィルタで良いので安価な地上波デジタル放送受信装置を実現することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、状態設定器の入力に接続して設けられた記憶部を有し、この記憶部には狭帯域フィルタの通過周波数帯域のバラツキに対応した周波数の変化量が記憶された請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、これにより記憶部が狭帯域フィルタの通過帯域のバラツキに応じた周波数の変化量を記憶しているので、容易に周波数を変化させることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明における状態設定器は、この状態設定器の入力に接続された記憶部のデータに応じてPLLデータ送出器を制御する請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、これにより記憶部のデータにより周波数を変化しているので、容易に周波数を変化させることができる。
【0013】
請求項5に記載の発明における記憶部には、妨害が発生するセグメントが記憶された請求項4に記載の地上波デジタル放送受信装置でありこれにより妨害が発生するセグメントに対して、前記第1の中間周波数を変化させることができるので、前記アナログTV放送信号を前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けるようにすることができる。
【0014】
請求項6に記載の発明における記憶部には、妨害が発生するセグメントに対する周波数の変化量が記憶された請求項4に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、これにより妨害が発生するセグメントに応じた周波数の変化量を記憶することができ、セグメント毎に最適な変化量を記憶させることができるので、セグメント毎に最適に第1の中間周波数を設定し、前記アナログTV放送信号を狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けるようにすることができる。
【0015】
請求項7の記載における記憶部は1個以上の出力端子を有し、その出力端子の出力を論理レベル“1”又は“0”に設定して、2以上の状態を設定する請求項4に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、前記SAWフィルタの通過帯域周波数がばらついた場合にも前記第1の局部発振周波数の移動量を複数変化でき、確実に隣接のアナログTV放送の映像搬送波信号または音声搬送波信号の第1の中間周波数が前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けられるようにできるので、地上波デジタル放送を良好に受信できる。
【0016】
請求項8に記載の発明は、論理レベル“1”又は“0”設定は入力端子と電源端子またはグランド間に予め接続された導通手段の導通をなくすることにより行なう請求項7に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、全ての部品をプリント基板に搭載後に状態設定器の状態を設定することができ、受信装置の製造が容易になる。
【0017】
請求項9に記載の発明は、一方面側に部品が装着されたプリント基板と、このプリント基板の他方面側にパターンで構成された導通手段を有した請求項4に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、一般的に高周波回路は部品実装面はシールドケースで覆われるため、前記パターンを部品実装の反対面に設け、そのパターンを切断して導通をなくすることにより、状態設定器の状態設定ができるので、受信装置の製造が容易になる。
【0018】
請求項10に記載の発明は、状態設定器はアナログ入力端子を有し、そのアナログ入力端子に入力される電圧に応じて、変化させる周波数を設定する請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、前記状態設定器の入力端子数が少なくて良い。
【0019】
請求項11に記載の発明は、第1の混合器から出力される第1の中間周波数は、第1の混合器に入力される周波数よりも高くした請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、第1の混合器からの出力周波数が高くなるので、SAWフィルタは小型化が図れるとともに、ローパスフィルタは普通のインダクタとチップコンデンサとで構成することや、集積回路に内蔵することができるので、小型化が図れるとともに、低価格化を図ることができる。また、イメージ妨害を少なくすることもできる。さらに、第1の混合回路から出力される周波数を入力端子に入力される周波数の2倍程度にすれば、イメージ妨害を除去することができる。
【0020】
請求項12に記載の発明は、第2の混合器の出力が供給される復調器と、この復調器の出力が供給される誤り訂正器と、この誤り訂正器の一方の出力が供給される出力端子と、前記誤り訂正器の他方の出力と状態設定器との間に挿入された判定部とを有し、この判定部は特定セグメントを受信時に前記誤り訂正器のビット誤り率が予め定められた値より大きい場合に、第1の中間周波数の周波数を予め定められた周波数より変化させるように制御する請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、これによりビット誤り率の値を検知した結果に応じて制御できるので、狭帯域フィルタの通過帯域のバラツキによる影響を受けずに、妨害波を充分に減衰することができるので、第2の混合器に接続されるバンドパスフィルタの減衰量は少なくて良い。つまり、このバンドパスフィルタとして大型のSAWフィルタを使用する必要がないので、地上波デジタル放送受信装置の形状を小さくすることができる。
【0021】
さらに、狭帯域フィルタの温度等による通過帯域の変動によるビット誤り率も改善することができる。
【0022】
請求項13に記載の発明は、アナログTV放送波のチャンネル間に挿入されるとともに、1チャンネル中に複数個のセグメントを含む地上波デジタル放送信号が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には第1の局部発振器の出力が接続された第1の混合器と、この第1の混合器からの第1の中間周波数出力が接続されるとともに1セグメントの帯域幅を超える通過帯域幅を有する狭帯域フィルタと、この狭帯域フィルタの出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、前記第1の局部発振器にループ接続されるとともに前記第1の局部発振器の発振周波数を制御する第1のPLL回路と、前記第2の局部発振器にループ接続されるとともに前記第2の局部発振器の発振周波数を制御する第2のPLL回路と、前記第1のPLL回路及び前記第2のPLL回路に選局データを送出するPLLデータ送出器と、このPLLデータ送出器の入力に接続されるとともに前記狭帯域フィルタの通過帯域周波数のバラツキに応じて第1の中間周波数の周波数を予め定められた周波数より変化させる指示をする状態設定器と、この状態設定器の入力に接続された記憶部とを有し、前記狭帯域フィルタの通過帯域内に前記アナログTV放送信号が割り込むような特定セグメントを受信する場合、前記状態設定器は、前記PLLデータ送出器から出力された信号によって前記第1の局部発振器の発振周波数を変化させて前記アナログTV放送信号が前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けられるように制御するとともに、前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して、前記第2の混合器から出力される第2の中間周波数を略固定の周波数へ変換する地上波デジタル放送受信装置の製造方法であって、前記地上波デジタル放送受信装置の製造方法は、前記アナログTV放送波とこのアナログTV放送波のチャンネル間に挿入された複数個のセグメント信号とを前記混合器に供給する工程と、この工程の後に少なくとも前記狭帯域フィルタの下流より取り出した信号を検知する検知工程と、この検知工程で前記アナログTV放送信号による妨害が検知された場合に、前記記憶部へその周波数の変化量を記憶させる記憶工程とを有した地上波デジタル放送受信装置の製造方法であり、これにより狭帯域フィルタの通過帯域のバラツキに応じて第1の中間周波数の値を最適に変化させることができるので、妨害を充分に除去することができる。
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図2は実施の形態における地上波デジタル放送受信装置の放送信号の説明図である。
【0024】
図2において、60は例えばアナログTV放送の6チャンネルの信号であり、61はアナログTV放送の8チャンネルの信号である。そして、これらのアナログTV放送の6チャンネル信号60と8チャンネル信号61との間に地上波デジタル放送の7チャンネル信号62が挿入されている。
【0025】
60aは、6チャンネル信号60の映像搬送波信号であり、60bは6チャンネル信号60の音声搬送波信号である。映像搬送波信号60aと音声搬送波信号60bとの間隔は4.5MHzであり、映像搬送波信号60aのレベルは音声搬送波信号60bのレベルより略6dB大きい。
【0026】
同様に、61aは、8チャンネル信号61の映像搬送波信号であり、61bは8チャンネル信号61の音声搬送波信号である。映像搬送波信号61aと音声搬送波信号61bとの間隔は4.5MHzであり、映像搬送波信号61aのレベルは音声搬送波信号61bのレベルより略6dB大きい。
【0027】
また、7チャンネル信号62内には8つのセグメント63が挿入されており、夫々が異なる内容のデジタル放送を送信している。このセグメント63の幅は略429kHzである。また、このセグメント63のレベルは映像搬送波信号60a,61aや音声搬送波信号60b,61bに比べてそのレベルがかなり小さい。本発明はこのようなデジタル放送信号とアナログTV放送信号の混在や出力レベルの相違する放送波から確実にデジタル放送波を受信するためのものである。
【0028】
(実施の形態1)
本実施の形態1について以下図を用いて説明する。
【0029】
図1は、本発明の実施の形態1における地上波デジタル放送受信装置のブロック図である。実施の形態1では、SAWフィルタ27の通過帯域が存在する周波数域のバラツキが存在しているものを扱っている。
【0030】
1は、1チャンネルの周波数が7つのセグメントに分割された信号を含む地上波デジタル放送信号が入力されるアンテナであり、このアンテナ1には、約90MHzから約770MHzまでの周波数が入力される。なお、この周波数帯域内にはアナログTV信号と、このアナログTV信号の間にデジタルTV放送信号が挿入されて配列されている。
【0031】
2は、アンテナ1に接続された広帯域な高周波増幅器であり、前記アンテナ1に入力された信号を増幅するものである。
【0032】
4は、高周波増幅器2の出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には局部発振器3の出力が接続され、第1の中間周波数を出力する混合器である。この第1の中間周波数は入力信号の最大周波数の約1.5倍の略1205MHzと高い周波数にしているが、これは放送信号の高調波歪等による妨害や携帯電話からの妨害が起こりにくくするためである。
【0033】
27は、混合器4の出力が接続されたSAWフィルタ(狭帯域フィルタの一例として用いた)である。このSAWフィルタ27は、中間周波数が略1205MHzで通過帯域が略1.6MHzとしている。ところがこのSAWフィルタの中間周波数が1205MHzと非常に高いので、その通過帯域のバラツキは大きくなる。
【0034】
15a,15bは、SAWフィルタ27の出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には局部発振器16の出力が接続され、位相が互いに90°異なる2つの略500kHzの第2の中間周波数を出力する混合器である。従って、直接的にI,Q信号を抽出することができる。
【0035】
21a,21bは、混合器15a,15bの出力が接続されたローパスフィルタである。このローパスフィルタ21a,21bは、1セグメントの信号のみが通過できるように約429kHzの通過帯域を有したフィルタであり、チップコンデンサとチップインダクタによって構成されている。
【0036】
17は、ローパスフィルタ21a,21bの出力が接続された復調器である。この復調器では、前記ローパスフィルタ21a,21bからのI信号、Q信号からOFDM復調を行い、デジタル信号を得ている。
【0037】
18は、この復調器17の出力が接続された誤り訂正器であり、この誤り訂正器18の出力が端子19に接続されている。ここで誤り訂正器18は、復調器17の出力に接続されたビタビ訂正器と、このビタビ訂正器の出力が接続されたリードソロモン訂正器とから構成されている。
【0038】
ここでビタビ訂正器は、復調されたデジタル信号が予め定められた規則に反していないかどうかを判定し、違反している箇所について信号の訂正、復元を行なうものである。さらにリードソロモン訂正器ではビタビ訂正器で訂正されたデジタル信号を再度訂正、復元するものである。一般的にこのリードソロモン訂正器での訂正のためのリードソロモンデータは、予め画像信号データに付して送信されて来る。そこで、リードソロモン訂正器では、そのリードソロモンデータと、送られた画像信号とからデジタル信号を訂正、復元するものである。
【0039】
なお、各国でそのデジタル信号のビット数や、リードソロモンデータのビット数は異なるが、一般的にはビタビ訂正器の出力でのビット誤り率が0.0002以下である場合には、リードソロモン訂正器の出力のビット誤り率を0とすることができるとされている。
【0040】
ここで、受信周波数帯域内に妨害波が存在すると、ビット誤り訂正器18の訂正によって出力信号のビット誤り率を0とすることができず、元の情報を完全に再生することができなくなるので、ビット誤り率が悪くならないように妨害信号を減衰させることが重要である。
【0041】
次に、23は前記局部発振器3にループ接続されたPLL回路11と、前記局部発振器16にループ接続されたPLL回路12と、PLL回路11およびPLL回路12にPLLデータを送出するPLLデータ送出器である。
【0042】
24は、PLLデータ送出器23に接続されるとともに、記憶部25からの出力に接続して設けられた状態設定器である。この状態設定器24は、記憶部25に記憶されたデータに応じて、第1の中間周波数を予め定められた約1205MHzの周波数から変化させるためにPLLデータ送出器23にデータを送出するものである。
【0043】
本実施の形態1においてはPLLデータ送出器23と状態設定器24とは一つのマイコン28内に収められているので、地上波デジタル放送受信装置を小型化することができる。
【0044】
26a,26bは記憶部25に設けられたスイッチであり、このスイッチ26a,26bのオン、またはオフの状態によって4つの状態を記憶するようにしてある。なお本実施の形態1においてはスイッチ26a,26bはプリント基板のパターンで形成し、このパターンを切断することによって状態の記憶をさせている。従って、記憶部25の記憶はパターンを切断することで機械的に記憶することとなるので、長期間の停電や落雷などに対しても、記憶が消失することはない。
【0045】
20は、状態設定器24と誤り訂正器18との間に挿入されて接続された検知器である。この検知器20では誤り訂正器18の信号の誤り率を検知し、その値が0.0002を超えた場合に状態設定器24にPLLデータ送出器23のデータを変更するように制御する指示を与えるものである。
【0046】
以降、本実施の形態1において、SAWフィルタ27に通過帯域の周波数のバラツキが存在する場合(通過帯域周波数が高くなると周波数域のバラツキが大きくなる)に対しての動作について説明する。
【0047】
第1の中間周波数を固定すると、SAWフィルタ27のバラツキにより、隣接チャンネルのアナログ放送波がSAWフィルタにより減衰できない場合が存在する。そこで、アンテナ1に図2の地上波デジタル放送信号62の最端セグメント63aおよびアナログTV放送波信号60が同時に入力されると、PLLデータ送出器により、局部発振器3の発振周波数を微少量移動させ、第1の中間周波数を微少量移動させる。
【0048】
そして、例えばSAWフィルタ27の出力でセグメント63aおよびアナログ放送波信号60の音声信号60bの信号レベルを観察し、音声信号60bの信号レベルが予め設定されたレベルまで減衰した時の局部発振周波数の移動量を予め設定された状態設定器24の設定分類に合わせてプリント基板のパターンで構成されたスイッチ26a,26bのどれかを切断する。もちろん切断しない場合もある。これにより、状態設定器24の状態を設定する。
【0049】
図3に第1の中間周波数の移動状況の一例を示す。図3において、(a)はセグメント32を選局し、第1の中間周波数を39aとした時(例えば1205MHz)であり、隣接アナログ放送の搬送波33がSAWフィルタ27の通過帯域37内に入っているため、隣接アナログ放送の搬送波33を減衰させることができない。
【0050】
(b)は同じくセグメント32を選局し、第1の中間周波数を39b=39a+Δf1に移動した時を示す。この時はまだ隣接アナログ放送の搬送波33はSAWフィルタ27の減衰域37bに近づいているがまだ充分ではない。
【0051】
(c)はさらに第1の中間周波数を移動し、39c=39a+Δf2に移動した時を示す。この時は隣接アナログ放送の搬送波33がSAWフィルタ27の減衰域37bに入っているので隣接アナログ放送の搬送波33を減衰させることができる。
【0052】
これにより、前記Δf2の移動量はSAWフィルタ27の通過帯域周波数のバラツキに応じて変動することとなる。
【0053】
図6は、本発明の実施の形態における、状態設定器の論理表であり、Δf2とスイッチ26a,26bの切断による予め決めた状態設定表の一例を示している。
【0054】
すなわち、Δf2は上記で観測された周波数の移動量であり、Δf2は観測されたSAWフィルタの通過帯域周波数のバラツキにより、様々な値をとることとなる。スイッチ26a(SW26a)、スイッチ26b(SW26b)はΔf2の範囲を予め設定し、Δf2の予め決められた範囲毎に論理を決めたものである。Δf3はスイッチ26a、スイッチ26bの論理状態毎に予め決められた一定の周波数移動量であり、状態設定器24はΔf3の周波数移動をPLLデータ送出器に指示する。指示する方法は状態設定器24からのデジタルデータにより、マイコン等でPLLデータ送出器のPLLデータを変更すればよい。例えばΔf2=170kHzとすると、スイッチ26aを論理“0”にし、スイッチ26bを論理“1”にするべく、スイッチ26bのパターンを切断して受信装置として完成させる。
【0055】
この受信装置を使用して地上波デジタル放送を受信する時は、状態設定器24からΔf3=150kHzの移動量を指示し、PLLデータ送出器23は局部発振器3の発振周波数を前記第1の中間周波数が1205MHz+150kHzになるように制御する。この時、状態設定器24からの150kHzの移動量指示に基づきPLLデータ送出器23は局部発振器16の発振周波数を150kHz移動させ、混合器15a,15bの出力である第2の中間周波数が一定になるようにも働く。
【0056】
次に、図4に、図3における(c)の時の状態を3種類のSAWフィルタ通過帯域と第1の中間周波数の周波数設定例として示す。図4において、(d)の場合は第1の中間周波数39dが状態設定器24の入力を例えばデジタル信号(0,1)にした時の周波数、(e)の場合は第1の中間周波数39eが状態設定器24の入力を例えばデジタル信号(1,0)にした時の周波数、(f)の場合は第1の中間周波数39fが状態設定器24の入力を例えばデジタル信号(0,0)にした時の周波数となる。
【0057】
なお、本実施の形態において、記憶部25はパターンを切断することで状態を記憶したが、これはメモリ等電気的あるいは電気磁気的な記憶媒体を用いて記憶しても良い。この場合予めパターンを切断しておく必要はなく、購入者が購入後でも記憶部の内容を書き換えることができるので、例えばチャンネルサーチ等を行うと同時に、SAWフィルタ27あるいは検知器20からの出力でセグメント63aおよびアナログ放送波信号60の音声信号60bの信号レベルを観察し、その結果によって記憶部25へ情報を記憶させても良い。
【0058】
以上の構成により、SAWフィルタの通過帯域の周波数がバラツキに係わらず、常に妨害波をSAWフィルタの減衰域になるように制御することができるので、妨害波の減衰量が大きくなり、第2の混合器の後にはSAWフィルタを使用する必要はなく、減衰量の小さいローパスフィルタで充分である。従って、地上波デジタル放送受信装置の小型化と低価格化を図ることができるという効果を有するものである。
【0059】
次に、図5は本発明の一実施の形態の製品図であり、(a)は側面の断面図である。多層基板70、状態設定器を含む半導体71、抵抗、コンデンサ等の電気部品72、金属シールド板73およびビアホール74等から構成されている。(b)は底面図であり、ビアホール74とグランドパターン76を結ぶスイッチ26を構成するパターン75を示し、このパターン75を切断することで状態の設定を行っている。
【0060】
この構成によってパターン75は部品が実装され、金属シールド板73が設けられた面と反対側に設けられているので、容易に切断をすることができる。
【0061】
なお、本実施の形態においては、SAWフィルタ27の出力でセグメント63aおよびアナログ放送波信号60の音声信号60bの信号レベルを観察しているが、これは検知器20のビット誤り率によって判定しても良い。この場合、検知器に応じて状態設定器24がPLLデータ送出器に移動周波数のデータを送れば良く、別途検知するための機器を設ける必要はないので、安価な地上波デジタル放送受信装置を得ることができる。
【0062】
また、狭帯域フィルタが温度特性を有し、温度によってその通過周波数帯域が変化するような場合に対しても、狭帯域フィルタの温度による変化に係わらず妨害波をSAWフィルタの減衰域になるように制御することができるので、妨害波の減衰量が大きくなり、第2の混合器の後にはSAWフィルタを使用する必要はなく、減衰量の小さいローパスフィルタで充分である。従って、地上波デジタル放送受信装置の小型化と低価格化を図ることができる。
【0063】
さらに本実施の形態においてはPLLデータ送出器23と状態設定器24とは一つのマイコン28内に収め、記憶部25の出力をマイコン28に接続し、このマイコン28の出力をPLL回路11,12のデータ端子に接続している。しかし、これは復調器17のデータ端子とマイコンのデータ端子を共通データバスで接続し、この共通データバスを利用してデータの送受を行い、復調器17のデータ出力端子(図示せず)を介してPLL回路11,12へデータを送出しても良い。この場合共通データバスを利用しているので、データのやり取りにおける配線等を容易にすることができる。
【0064】
なお、この場合復調器17とPLL回路11,12との間についても共通データバスとし、データの送信を行っても良い。
【0065】
【発明の効果】
以上のよう本発明の地上波デジタル放送受信装置によれば、地上波デジタル放送信号が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には第1の局部発振器の出力が接続された第1の混合器と、この第1の混合器からの第1の中間周波数出力が接続されるとともに1セグメントの帯域幅を超える通過帯域幅を有する狭帯域フィルタと、この狭帯域フィルタの出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、第1のPLL回路及び前記第2のPLL回路に選局データを送出するPLLデータ送出器と、前記狭帯域フィルタの通過帯域内にアナログTV放送信号が割り込む特定セグメントを受信する場合、前記PLLデータ送出器から出力された信号によって前記第1の局部発振器の発振周波数を変化させるとともに、前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して、前記第2の混合器から出力される第2の中間周波数を略固定の周波数へ変換する地上波デジタル放送受信装置であって、前記PLLデータ送出器の入力に接続されるとともに前記狭帯域フィルタの通過帯域周波数のバラツキに応じて第1の中間周波数の周波数を予め定められた周波数より変化させる指示をする状態設定器を有し、この状態設定器は、前記特定セグメントを受信する場合に前記第1の中間周波数を変化させて前記アナログTV放送信号が前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けられるように制御するものである。
【0066】
従って、狭帯域フィルタの通過帯域のバラツキによる影響を受けずに、妨害波を充分に減衰することができるので、第2の混合器に接続されるバンドパスフィルタの減衰量が少なくて良い。つまり、このバンドパスフィルタとして大型のSAWフィルタを使用する必要がないので、地上波デジタル放送受信装置の形状を小さくすることができる。妨害波がSAWフィルタの減衰域になるように制御するので、妨害波の減衰量が大きくなり、第2の混合器の後は減衰量の少ないローパスフィルタ接続で良く、SAWフィルタを使用する必要がない。
【0067】
また、第1の混合器からの出力である第1の中間周波数が高くなるので、SAWフィルタは小型化が図れるとともに、ローパスフィルタは普通のインダクタとコンデンサとで構成、あるいは集積回路に内蔵することができるので、小型化が図れるとともに、低価格化を図ることができる。また、部品を実装した後に、状態設定器の設定ができるので、製造も容易になる。すなわち、地上波デジタル放送受信装置の小型化と低価格化を図ることができるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における地上波デジタル放送受信装置のブロック図
【図2】同、放送信号の説明図
【図3】(a)は、同中間周波数の第1の状態を示す説明図
(b)は、同中間周波数の第2の状態を示す説明図
(c)は、同中間周波数の第3の状態を示す説明図
【図4】(d)は、同SAWフィルタと中間周波数の第1の状態を示す説明図
(e)は、同SAWフィルタと中間周波数の第2の状態を示す説明図
(f)は、同SAWフィルタと中間周波数の第3の状態を示す説明図
【図5】本発明の実施の形態における地上波デジタル放送受信装置の製品図(a)は、同断面図
(b)は、同底面図
【図6】本発明の実施の形態における状態設定器の論理表を示す図
【図7】従来の地上波デジタル放送受信装置のブロック図
【符号の説明】
1 入力端子
3 局部発振器
4 混合器
11 PLL回路
12 PLL回路
14 移送器
15a,15b 混合器
16 局部発振器
17 復調器
18 誤り訂正器
19 出力端子
23 PLLデータ送出器
24 状態設定器
25 記憶部
27 SAWフィルタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、アナログTV放送波のチャンネル間に挿入されるとともに、アナログTV放送波に比べて低出力レベルの地上波デジタル放送を受信する地上波デジタル放送受信装置とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の地上波デジタル放送受信装置は図7に示すように、1チャンネル中に複数個のセグメントを含む地上波デジタル放送信号が入力されるアンテナ1と、このアンテナ1に接続された高周波増幅器2と、この高周波増幅器2の出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には局部発振器3の出力が接続された混合器4と、この混合器4の出力が接続された通過帯域が6MHzの弾性表面波(以下、SAWという)フィルタ5と、このSAWフィルタ5の出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には局部発振器6の出力が接続された混合器7と、この混合器7の出力が接続された通過帯域が略429kHzのSAWフィルタ8と、このSAWフィルタ8の出力が接続された復調器9と、この復調器9の出力が接続された出力端子10と、前記局部発振器3にループ接続されたPLL回路11と、前記局部発振器6にループ接続されたPLL回路12から構成されていた。
【0003】
そして、前記1チャンネル中の複数個のセグメントの中で希望するセグメントを選局する場合は、PLL回路11、局部発振器3および混合器4により、そのチャンネルの中央のセグメントを選局し、混合器4の出力周波数を第1の予め決められた57MHz(中間周波数という)に変換し、SAWフィルタ5により選局したチャンネル外の帯域を減衰させていた。また、PLL回路12、局部発振器6及び混合器7で所望のセグメントの周波数を第2の予め決められた周波数(4MHz)に再度変換してSAWフィルタ8で希望セグメントのみを通過させ、それ以外の信号を減衰させていた。そして、復調器9でデジタル信号に変換し、出力端子10から出力していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記地上波デジタル放送は一般に上下隣接に高いレベルのアナログTV放送信号が存在している。この隣接のアナログTV放送信号も同時にアンテナ1に入力されるため、混合器4の出力にも、上記地上波デジタル放送信号の中間周波数と、こ地上波デジタル放送信号と同時に入力されたアナログTV放送信号の中間周波数が、それらの放送信号の周波数の差だけ離れたところに存在することになる。そして、一般に上記地上波デジタル放送信号の出力レベルは上記アナログTV放送信号の出力レベルよりかなり小さいため、地上波デジタル放送信号を受信する際に前記アナログTV放送信号が妨害になる。
【0005】
このアナログTV放送信号からの妨害を減少させるために、1チャンネルの放送波帯を通過させる通過帯域6MHzのSAWフィルタ5、及び1セグメントの放送波を通過させる略429kHzのSAWフィルタ8を設けている。しかし、高価なSAWフィルタを2個使用していること及び、混合器4の出力周波数が57MHzおよび復調器9への入力周波数が4MHz程度であるため、SAWフィルタの形状が大きく、例えば地上波デジタル放送の特徴である携帯受信向けの受信装置への搭載には、形状が大きくなるという課題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するもので、形状の小さい地上波デジタル放送受信装置を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の地上波デジタル放送受信装置は、地上波デジタル放送信号が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には第1の局部発振器の出力が接続された第1の混合器と、この第1の混合器からの第1の中間周波数出力が接続されるとともに1セグメントの帯域幅を超える通過帯域幅を有する狭帯域フィルタと、この狭帯域フィルタの出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、第1のPLL回路及び前記第2のPLL回路に選局データを送出するPLLデータ送出器と、狭帯域フィルタの通過帯域内にアナログTV放送信号が割り込む特定セグメントを受信する場合、前記PLLデータ送出器から出力された信号によって第1の局部発振器の発振周波数を変化させるとともに、第2の局部発振器の発振周波数を制御して、第2の混合器から出力される第2の中間周波数を略固定の周波数へ変換する地上波デジタル放送受信装置であって、前記PLLデータ送出器の入力に接続されるとともに狭帯域フィルタの通過帯域周波数のバラツキに応じて第1の中間周波数の周波数を予め定められた周波数より変化させる指示をする状態設定器を有し、この状態設定器は、前記特定セグメントを受信する場合に前記第1の中間周波数を変化させて前記アナログTV放送信号が前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けられるように制御するものである。
【0008】
従って、狭帯域フィルタの通過帯域のバラツキによる影響を受けずに、妨害波を充分に減衰することができるので、第2の混合器に接続されるバンドパスフィルタの減衰量が少なくて良い。つまり、このバンドパスフィルタとして大型のSAWフィルタを使用する必要がないので、地上波デジタル放送受信装置の形状を小さくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、アナログTV放送波のチャンネル間に挿入されるとともに、1チャンネル中に複数個のセグメントを含む地上波デジタル放送信号が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には第1の局部発振器の出力が接続された第1の混合器と、この第1の混合器からの第1の中間周波数出力が接続されるとともに1セグメントの帯域幅を超える通過帯域幅を有する狭帯域フィルタと、この狭帯域フィルタの出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、前記第1の局部発振器にループ接続されるとともに前記第1の局部発振器の発振周波数を制御する第1のPLL回路と、前記第2の局部発振器にループ接続されるとともに前記第2の局部発振器の発振周波数を制御する第2のPLL回路と、前記第1のPLL回路及び前記第2のPLL回路に選局データを送出するPLLデータ送出器と、前記狭帯域フィルタの通過帯域内に前記アナログTV放送信号が割り込む特定セグメントを受信する場合、前記PLLデータ送出器から出力された信号によって前記第1の局部発振器の発振周波数を変化させるとともに、前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して、前記第2の混合器から出力される第2の中間周波数を略固定の周波数へ変換する地上波デジタル放送受信装置であって、前記地上波デジタル放送受信装置は、前記PLLデータ送出器の入力に接続されるとともに前記狭帯域フィルタの通過帯域周波数のバラツキに応じて第1の中間周波数の周波数を予め定められた周波数より変化させる指示をする状態設定器を有し、この状態設定器は、前記特性セグメントを受信する場合に前記第1の中間周波数を変化させて前記アナログTV放送信号が前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けられるように制御する地上波デジタル放送受信装置であり、SAWフィルタの通過帯域の周波数がばらついても妨害波は、SAWフィルタの減衰域になるように制御するので、妨害波の減衰量が大きくなり、第2の混合器の後は少ない減衰量のローパスフィルタ接続で良く、SAWフィルタを使用する必要がない。従って、地上波デジタル放送受信装置の小型化と低価格化を図ることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、第2の混合器の出力が接続されるとともに1セグメント分の帯域幅を有するローパスフィルタを有した請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、これによりさらに妨害を小さくすることができるとともにローパスフィルタで良いので安価な地上波デジタル放送受信装置を実現することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、状態設定器の入力に接続して設けられた記憶部を有し、この記憶部には狭帯域フィルタの通過周波数帯域のバラツキに対応した周波数の変化量が記憶された請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、これにより記憶部が狭帯域フィルタの通過帯域のバラツキに応じた周波数の変化量を記憶しているので、容易に周波数を変化させることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明における状態設定器は、この状態設定器の入力に接続された記憶部のデータに応じてPLLデータ送出器を制御する請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、これにより記憶部のデータにより周波数を変化しているので、容易に周波数を変化させることができる。
【0013】
請求項5に記載の発明における記憶部には、妨害が発生するセグメントが記憶された請求項4に記載の地上波デジタル放送受信装置でありこれにより妨害が発生するセグメントに対して、前記第1の中間周波数を変化させることができるので、前記アナログTV放送信号を前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けるようにすることができる。
【0014】
請求項6に記載の発明における記憶部には、妨害が発生するセグメントに対する周波数の変化量が記憶された請求項4に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、これにより妨害が発生するセグメントに応じた周波数の変化量を記憶することができ、セグメント毎に最適な変化量を記憶させることができるので、セグメント毎に最適に第1の中間周波数を設定し、前記アナログTV放送信号を狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けるようにすることができる。
【0015】
請求項7の記載における記憶部は1個以上の出力端子を有し、その出力端子の出力を論理レベル“1”又は“0”に設定して、2以上の状態を設定する請求項4に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、前記SAWフィルタの通過帯域周波数がばらついた場合にも前記第1の局部発振周波数の移動量を複数変化でき、確実に隣接のアナログTV放送の映像搬送波信号または音声搬送波信号の第1の中間周波数が前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けられるようにできるので、地上波デジタル放送を良好に受信できる。
【0016】
請求項8に記載の発明は、論理レベル“1”又は“0”設定は入力端子と電源端子またはグランド間に予め接続された導通手段の導通をなくすることにより行なう請求項7に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、全ての部品をプリント基板に搭載後に状態設定器の状態を設定することができ、受信装置の製造が容易になる。
【0017】
請求項9に記載の発明は、一方面側に部品が装着されたプリント基板と、このプリント基板の他方面側にパターンで構成された導通手段を有した請求項4に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、一般的に高周波回路は部品実装面はシールドケースで覆われるため、前記パターンを部品実装の反対面に設け、そのパターンを切断して導通をなくすることにより、状態設定器の状態設定ができるので、受信装置の製造が容易になる。
【0018】
請求項10に記載の発明は、状態設定器はアナログ入力端子を有し、そのアナログ入力端子に入力される電圧に応じて、変化させる周波数を設定する請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、前記状態設定器の入力端子数が少なくて良い。
【0019】
請求項11に記載の発明は、第1の混合器から出力される第1の中間周波数は、第1の混合器に入力される周波数よりも高くした請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、第1の混合器からの出力周波数が高くなるので、SAWフィルタは小型化が図れるとともに、ローパスフィルタは普通のインダクタとチップコンデンサとで構成することや、集積回路に内蔵することができるので、小型化が図れるとともに、低価格化を図ることができる。また、イメージ妨害を少なくすることもできる。さらに、第1の混合回路から出力される周波数を入力端子に入力される周波数の2倍程度にすれば、イメージ妨害を除去することができる。
【0020】
請求項12に記載の発明は、第2の混合器の出力が供給される復調器と、この復調器の出力が供給される誤り訂正器と、この誤り訂正器の一方の出力が供給される出力端子と、前記誤り訂正器の他方の出力と状態設定器との間に挿入された判定部とを有し、この判定部は特定セグメントを受信時に前記誤り訂正器のビット誤り率が予め定められた値より大きい場合に、第1の中間周波数の周波数を予め定められた周波数より変化させるように制御する請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置であり、これによりビット誤り率の値を検知した結果に応じて制御できるので、狭帯域フィルタの通過帯域のバラツキによる影響を受けずに、妨害波を充分に減衰することができるので、第2の混合器に接続されるバンドパスフィルタの減衰量は少なくて良い。つまり、このバンドパスフィルタとして大型のSAWフィルタを使用する必要がないので、地上波デジタル放送受信装置の形状を小さくすることができる。
【0021】
さらに、狭帯域フィルタの温度等による通過帯域の変動によるビット誤り率も改善することができる。
【0022】
請求項13に記載の発明は、アナログTV放送波のチャンネル間に挿入されるとともに、1チャンネル中に複数個のセグメントを含む地上波デジタル放送信号が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には第1の局部発振器の出力が接続された第1の混合器と、この第1の混合器からの第1の中間周波数出力が接続されるとともに1セグメントの帯域幅を超える通過帯域幅を有する狭帯域フィルタと、この狭帯域フィルタの出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、前記第1の局部発振器にループ接続されるとともに前記第1の局部発振器の発振周波数を制御する第1のPLL回路と、前記第2の局部発振器にループ接続されるとともに前記第2の局部発振器の発振周波数を制御する第2のPLL回路と、前記第1のPLL回路及び前記第2のPLL回路に選局データを送出するPLLデータ送出器と、このPLLデータ送出器の入力に接続されるとともに前記狭帯域フィルタの通過帯域周波数のバラツキに応じて第1の中間周波数の周波数を予め定められた周波数より変化させる指示をする状態設定器と、この状態設定器の入力に接続された記憶部とを有し、前記狭帯域フィルタの通過帯域内に前記アナログTV放送信号が割り込むような特定セグメントを受信する場合、前記状態設定器は、前記PLLデータ送出器から出力された信号によって前記第1の局部発振器の発振周波数を変化させて前記アナログTV放送信号が前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けられるように制御するとともに、前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して、前記第2の混合器から出力される第2の中間周波数を略固定の周波数へ変換する地上波デジタル放送受信装置の製造方法であって、前記地上波デジタル放送受信装置の製造方法は、前記アナログTV放送波とこのアナログTV放送波のチャンネル間に挿入された複数個のセグメント信号とを前記混合器に供給する工程と、この工程の後に少なくとも前記狭帯域フィルタの下流より取り出した信号を検知する検知工程と、この検知工程で前記アナログTV放送信号による妨害が検知された場合に、前記記憶部へその周波数の変化量を記憶させる記憶工程とを有した地上波デジタル放送受信装置の製造方法であり、これにより狭帯域フィルタの通過帯域のバラツキに応じて第1の中間周波数の値を最適に変化させることができるので、妨害を充分に除去することができる。
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図2は実施の形態における地上波デジタル放送受信装置の放送信号の説明図である。
【0024】
図2において、60は例えばアナログTV放送の6チャンネルの信号であり、61はアナログTV放送の8チャンネルの信号である。そして、これらのアナログTV放送の6チャンネル信号60と8チャンネル信号61との間に地上波デジタル放送の7チャンネル信号62が挿入されている。
【0025】
60aは、6チャンネル信号60の映像搬送波信号であり、60bは6チャンネル信号60の音声搬送波信号である。映像搬送波信号60aと音声搬送波信号60bとの間隔は4.5MHzであり、映像搬送波信号60aのレベルは音声搬送波信号60bのレベルより略6dB大きい。
【0026】
同様に、61aは、8チャンネル信号61の映像搬送波信号であり、61bは8チャンネル信号61の音声搬送波信号である。映像搬送波信号61aと音声搬送波信号61bとの間隔は4.5MHzであり、映像搬送波信号61aのレベルは音声搬送波信号61bのレベルより略6dB大きい。
【0027】
また、7チャンネル信号62内には8つのセグメント63が挿入されており、夫々が異なる内容のデジタル放送を送信している。このセグメント63の幅は略429kHzである。また、このセグメント63のレベルは映像搬送波信号60a,61aや音声搬送波信号60b,61bに比べてそのレベルがかなり小さい。本発明はこのようなデジタル放送信号とアナログTV放送信号の混在や出力レベルの相違する放送波から確実にデジタル放送波を受信するためのものである。
【0028】
(実施の形態1)
本実施の形態1について以下図を用いて説明する。
【0029】
図1は、本発明の実施の形態1における地上波デジタル放送受信装置のブロック図である。実施の形態1では、SAWフィルタ27の通過帯域が存在する周波数域のバラツキが存在しているものを扱っている。
【0030】
1は、1チャンネルの周波数が7つのセグメントに分割された信号を含む地上波デジタル放送信号が入力されるアンテナであり、このアンテナ1には、約90MHzから約770MHzまでの周波数が入力される。なお、この周波数帯域内にはアナログTV信号と、このアナログTV信号の間にデジタルTV放送信号が挿入されて配列されている。
【0031】
2は、アンテナ1に接続された広帯域な高周波増幅器であり、前記アンテナ1に入力された信号を増幅するものである。
【0032】
4は、高周波増幅器2の出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には局部発振器3の出力が接続され、第1の中間周波数を出力する混合器である。この第1の中間周波数は入力信号の最大周波数の約1.5倍の略1205MHzと高い周波数にしているが、これは放送信号の高調波歪等による妨害や携帯電話からの妨害が起こりにくくするためである。
【0033】
27は、混合器4の出力が接続されたSAWフィルタ(狭帯域フィルタの一例として用いた)である。このSAWフィルタ27は、中間周波数が略1205MHzで通過帯域が略1.6MHzとしている。ところがこのSAWフィルタの中間周波数が1205MHzと非常に高いので、その通過帯域のバラツキは大きくなる。
【0034】
15a,15bは、SAWフィルタ27の出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には局部発振器16の出力が接続され、位相が互いに90°異なる2つの略500kHzの第2の中間周波数を出力する混合器である。従って、直接的にI,Q信号を抽出することができる。
【0035】
21a,21bは、混合器15a,15bの出力が接続されたローパスフィルタである。このローパスフィルタ21a,21bは、1セグメントの信号のみが通過できるように約429kHzの通過帯域を有したフィルタであり、チップコンデンサとチップインダクタによって構成されている。
【0036】
17は、ローパスフィルタ21a,21bの出力が接続された復調器である。この復調器では、前記ローパスフィルタ21a,21bからのI信号、Q信号からOFDM復調を行い、デジタル信号を得ている。
【0037】
18は、この復調器17の出力が接続された誤り訂正器であり、この誤り訂正器18の出力が端子19に接続されている。ここで誤り訂正器18は、復調器17の出力に接続されたビタビ訂正器と、このビタビ訂正器の出力が接続されたリードソロモン訂正器とから構成されている。
【0038】
ここでビタビ訂正器は、復調されたデジタル信号が予め定められた規則に反していないかどうかを判定し、違反している箇所について信号の訂正、復元を行なうものである。さらにリードソロモン訂正器ではビタビ訂正器で訂正されたデジタル信号を再度訂正、復元するものである。一般的にこのリードソロモン訂正器での訂正のためのリードソロモンデータは、予め画像信号データに付して送信されて来る。そこで、リードソロモン訂正器では、そのリードソロモンデータと、送られた画像信号とからデジタル信号を訂正、復元するものである。
【0039】
なお、各国でそのデジタル信号のビット数や、リードソロモンデータのビット数は異なるが、一般的にはビタビ訂正器の出力でのビット誤り率が0.0002以下である場合には、リードソロモン訂正器の出力のビット誤り率を0とすることができるとされている。
【0040】
ここで、受信周波数帯域内に妨害波が存在すると、ビット誤り訂正器18の訂正によって出力信号のビット誤り率を0とすることができず、元の情報を完全に再生することができなくなるので、ビット誤り率が悪くならないように妨害信号を減衰させることが重要である。
【0041】
次に、23は前記局部発振器3にループ接続されたPLL回路11と、前記局部発振器16にループ接続されたPLL回路12と、PLL回路11およびPLL回路12にPLLデータを送出するPLLデータ送出器である。
【0042】
24は、PLLデータ送出器23に接続されるとともに、記憶部25からの出力に接続して設けられた状態設定器である。この状態設定器24は、記憶部25に記憶されたデータに応じて、第1の中間周波数を予め定められた約1205MHzの周波数から変化させるためにPLLデータ送出器23にデータを送出するものである。
【0043】
本実施の形態1においてはPLLデータ送出器23と状態設定器24とは一つのマイコン28内に収められているので、地上波デジタル放送受信装置を小型化することができる。
【0044】
26a,26bは記憶部25に設けられたスイッチであり、このスイッチ26a,26bのオン、またはオフの状態によって4つの状態を記憶するようにしてある。なお本実施の形態1においてはスイッチ26a,26bはプリント基板のパターンで形成し、このパターンを切断することによって状態の記憶をさせている。従って、記憶部25の記憶はパターンを切断することで機械的に記憶することとなるので、長期間の停電や落雷などに対しても、記憶が消失することはない。
【0045】
20は、状態設定器24と誤り訂正器18との間に挿入されて接続された検知器である。この検知器20では誤り訂正器18の信号の誤り率を検知し、その値が0.0002を超えた場合に状態設定器24にPLLデータ送出器23のデータを変更するように制御する指示を与えるものである。
【0046】
以降、本実施の形態1において、SAWフィルタ27に通過帯域の周波数のバラツキが存在する場合(通過帯域周波数が高くなると周波数域のバラツキが大きくなる)に対しての動作について説明する。
【0047】
第1の中間周波数を固定すると、SAWフィルタ27のバラツキにより、隣接チャンネルのアナログ放送波がSAWフィルタにより減衰できない場合が存在する。そこで、アンテナ1に図2の地上波デジタル放送信号62の最端セグメント63aおよびアナログTV放送波信号60が同時に入力されると、PLLデータ送出器により、局部発振器3の発振周波数を微少量移動させ、第1の中間周波数を微少量移動させる。
【0048】
そして、例えばSAWフィルタ27の出力でセグメント63aおよびアナログ放送波信号60の音声信号60bの信号レベルを観察し、音声信号60bの信号レベルが予め設定されたレベルまで減衰した時の局部発振周波数の移動量を予め設定された状態設定器24の設定分類に合わせてプリント基板のパターンで構成されたスイッチ26a,26bのどれかを切断する。もちろん切断しない場合もある。これにより、状態設定器24の状態を設定する。
【0049】
図3に第1の中間周波数の移動状況の一例を示す。図3において、(a)はセグメント32を選局し、第1の中間周波数を39aとした時(例えば1205MHz)であり、隣接アナログ放送の搬送波33がSAWフィルタ27の通過帯域37内に入っているため、隣接アナログ放送の搬送波33を減衰させることができない。
【0050】
(b)は同じくセグメント32を選局し、第1の中間周波数を39b=39a+Δf1に移動した時を示す。この時はまだ隣接アナログ放送の搬送波33はSAWフィルタ27の減衰域37bに近づいているがまだ充分ではない。
【0051】
(c)はさらに第1の中間周波数を移動し、39c=39a+Δf2に移動した時を示す。この時は隣接アナログ放送の搬送波33がSAWフィルタ27の減衰域37bに入っているので隣接アナログ放送の搬送波33を減衰させることができる。
【0052】
これにより、前記Δf2の移動量はSAWフィルタ27の通過帯域周波数のバラツキに応じて変動することとなる。
【0053】
図6は、本発明の実施の形態における、状態設定器の論理表であり、Δf2とスイッチ26a,26bの切断による予め決めた状態設定表の一例を示している。
【0054】
すなわち、Δf2は上記で観測された周波数の移動量であり、Δf2は観測されたSAWフィルタの通過帯域周波数のバラツキにより、様々な値をとることとなる。スイッチ26a(SW26a)、スイッチ26b(SW26b)はΔf2の範囲を予め設定し、Δf2の予め決められた範囲毎に論理を決めたものである。Δf3はスイッチ26a、スイッチ26bの論理状態毎に予め決められた一定の周波数移動量であり、状態設定器24はΔf3の周波数移動をPLLデータ送出器に指示する。指示する方法は状態設定器24からのデジタルデータにより、マイコン等でPLLデータ送出器のPLLデータを変更すればよい。例えばΔf2=170kHzとすると、スイッチ26aを論理“0”にし、スイッチ26bを論理“1”にするべく、スイッチ26bのパターンを切断して受信装置として完成させる。
【0055】
この受信装置を使用して地上波デジタル放送を受信する時は、状態設定器24からΔf3=150kHzの移動量を指示し、PLLデータ送出器23は局部発振器3の発振周波数を前記第1の中間周波数が1205MHz+150kHzになるように制御する。この時、状態設定器24からの150kHzの移動量指示に基づきPLLデータ送出器23は局部発振器16の発振周波数を150kHz移動させ、混合器15a,15bの出力である第2の中間周波数が一定になるようにも働く。
【0056】
次に、図4に、図3における(c)の時の状態を3種類のSAWフィルタ通過帯域と第1の中間周波数の周波数設定例として示す。図4において、(d)の場合は第1の中間周波数39dが状態設定器24の入力を例えばデジタル信号(0,1)にした時の周波数、(e)の場合は第1の中間周波数39eが状態設定器24の入力を例えばデジタル信号(1,0)にした時の周波数、(f)の場合は第1の中間周波数39fが状態設定器24の入力を例えばデジタル信号(0,0)にした時の周波数となる。
【0057】
なお、本実施の形態において、記憶部25はパターンを切断することで状態を記憶したが、これはメモリ等電気的あるいは電気磁気的な記憶媒体を用いて記憶しても良い。この場合予めパターンを切断しておく必要はなく、購入者が購入後でも記憶部の内容を書き換えることができるので、例えばチャンネルサーチ等を行うと同時に、SAWフィルタ27あるいは検知器20からの出力でセグメント63aおよびアナログ放送波信号60の音声信号60bの信号レベルを観察し、その結果によって記憶部25へ情報を記憶させても良い。
【0058】
以上の構成により、SAWフィルタの通過帯域の周波数がバラツキに係わらず、常に妨害波をSAWフィルタの減衰域になるように制御することができるので、妨害波の減衰量が大きくなり、第2の混合器の後にはSAWフィルタを使用する必要はなく、減衰量の小さいローパスフィルタで充分である。従って、地上波デジタル放送受信装置の小型化と低価格化を図ることができるという効果を有するものである。
【0059】
次に、図5は本発明の一実施の形態の製品図であり、(a)は側面の断面図である。多層基板70、状態設定器を含む半導体71、抵抗、コンデンサ等の電気部品72、金属シールド板73およびビアホール74等から構成されている。(b)は底面図であり、ビアホール74とグランドパターン76を結ぶスイッチ26を構成するパターン75を示し、このパターン75を切断することで状態の設定を行っている。
【0060】
この構成によってパターン75は部品が実装され、金属シールド板73が設けられた面と反対側に設けられているので、容易に切断をすることができる。
【0061】
なお、本実施の形態においては、SAWフィルタ27の出力でセグメント63aおよびアナログ放送波信号60の音声信号60bの信号レベルを観察しているが、これは検知器20のビット誤り率によって判定しても良い。この場合、検知器に応じて状態設定器24がPLLデータ送出器に移動周波数のデータを送れば良く、別途検知するための機器を設ける必要はないので、安価な地上波デジタル放送受信装置を得ることができる。
【0062】
また、狭帯域フィルタが温度特性を有し、温度によってその通過周波数帯域が変化するような場合に対しても、狭帯域フィルタの温度による変化に係わらず妨害波をSAWフィルタの減衰域になるように制御することができるので、妨害波の減衰量が大きくなり、第2の混合器の後にはSAWフィルタを使用する必要はなく、減衰量の小さいローパスフィルタで充分である。従って、地上波デジタル放送受信装置の小型化と低価格化を図ることができる。
【0063】
さらに本実施の形態においてはPLLデータ送出器23と状態設定器24とは一つのマイコン28内に収め、記憶部25の出力をマイコン28に接続し、このマイコン28の出力をPLL回路11,12のデータ端子に接続している。しかし、これは復調器17のデータ端子とマイコンのデータ端子を共通データバスで接続し、この共通データバスを利用してデータの送受を行い、復調器17のデータ出力端子(図示せず)を介してPLL回路11,12へデータを送出しても良い。この場合共通データバスを利用しているので、データのやり取りにおける配線等を容易にすることができる。
【0064】
なお、この場合復調器17とPLL回路11,12との間についても共通データバスとし、データの送信を行っても良い。
【0065】
【発明の効果】
以上のよう本発明の地上波デジタル放送受信装置によれば、地上波デジタル放送信号が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には第1の局部発振器の出力が接続された第1の混合器と、この第1の混合器からの第1の中間周波数出力が接続されるとともに1セグメントの帯域幅を超える通過帯域幅を有する狭帯域フィルタと、この狭帯域フィルタの出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、第1のPLL回路及び前記第2のPLL回路に選局データを送出するPLLデータ送出器と、前記狭帯域フィルタの通過帯域内にアナログTV放送信号が割り込む特定セグメントを受信する場合、前記PLLデータ送出器から出力された信号によって前記第1の局部発振器の発振周波数を変化させるとともに、前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して、前記第2の混合器から出力される第2の中間周波数を略固定の周波数へ変換する地上波デジタル放送受信装置であって、前記PLLデータ送出器の入力に接続されるとともに前記狭帯域フィルタの通過帯域周波数のバラツキに応じて第1の中間周波数の周波数を予め定められた周波数より変化させる指示をする状態設定器を有し、この状態設定器は、前記特定セグメントを受信する場合に前記第1の中間周波数を変化させて前記アナログTV放送信号が前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けられるように制御するものである。
【0066】
従って、狭帯域フィルタの通過帯域のバラツキによる影響を受けずに、妨害波を充分に減衰することができるので、第2の混合器に接続されるバンドパスフィルタの減衰量が少なくて良い。つまり、このバンドパスフィルタとして大型のSAWフィルタを使用する必要がないので、地上波デジタル放送受信装置の形状を小さくすることができる。妨害波がSAWフィルタの減衰域になるように制御するので、妨害波の減衰量が大きくなり、第2の混合器の後は減衰量の少ないローパスフィルタ接続で良く、SAWフィルタを使用する必要がない。
【0067】
また、第1の混合器からの出力である第1の中間周波数が高くなるので、SAWフィルタは小型化が図れるとともに、ローパスフィルタは普通のインダクタとコンデンサとで構成、あるいは集積回路に内蔵することができるので、小型化が図れるとともに、低価格化を図ることができる。また、部品を実装した後に、状態設定器の設定ができるので、製造も容易になる。すなわち、地上波デジタル放送受信装置の小型化と低価格化を図ることができるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における地上波デジタル放送受信装置のブロック図
【図2】同、放送信号の説明図
【図3】(a)は、同中間周波数の第1の状態を示す説明図
(b)は、同中間周波数の第2の状態を示す説明図
(c)は、同中間周波数の第3の状態を示す説明図
【図4】(d)は、同SAWフィルタと中間周波数の第1の状態を示す説明図
(e)は、同SAWフィルタと中間周波数の第2の状態を示す説明図
(f)は、同SAWフィルタと中間周波数の第3の状態を示す説明図
【図5】本発明の実施の形態における地上波デジタル放送受信装置の製品図(a)は、同断面図
(b)は、同底面図
【図6】本発明の実施の形態における状態設定器の論理表を示す図
【図7】従来の地上波デジタル放送受信装置のブロック図
【符号の説明】
1 入力端子
3 局部発振器
4 混合器
11 PLL回路
12 PLL回路
14 移送器
15a,15b 混合器
16 局部発振器
17 復調器
18 誤り訂正器
19 出力端子
23 PLLデータ送出器
24 状態設定器
25 記憶部
27 SAWフィルタ
Claims (13)
- アナログTV放送波のチャンネル間に挿入されるとともに、1チャンネル中に複数個のセグメントを含む地上波デジタル放送信号が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には第1の局部発振器の出力が接続された第1の混合器と、この第1の混合器からの第1の中間周波数出力が接続されるとともに1セグメントの帯域幅を超える通過帯域幅を有する狭帯域フィルタと、この狭帯域フィルタの出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、前記第1の局部発振器にループ接続されるとともに前記第1の局部発振器の発振周波数を制御する第1のPLL回路と、前記第2の局部発振器にループ接続されるとともに前記第2の局部発振器の発振周波数を制御する第2のPLL回路と、前記第1のPLL回路及び前記第2のPLL回路に選局データを送出するPLLデータ送出器と、前記狭帯域フィルタの通過帯域内に前記アナログTV放送信号が割り込む特定セグメントを受信する場合、前記PLLデータ送出器から出力された信号によって前記第1の局部発振器の発振周波数を変化させるとともに、前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して、前記第2の混合器から出力される第2の中間周波数を略固定の周波数へ変換する地上波デジタル放送受信装置であって、前記地上波デジタル放送受信装置は、前記PLLデータ送出器の入力に接続されるとともに前記狭帯域フィルタの通過帯域周波数のバラツキに応じて第1の中間周波数の周波数を予め定められた周波数より変化させる指示をする状態設定器を有し、この状態設定器は、前記特定セグメントを受信する場合に前記第1の中間周波数を変化させて前記アナログTV放送信号が前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けられるように制御する地上波デジタル放送受信装置。
- 第2の混合器の出力が接続されるとともに1セグメント分の帯域幅を有するローパスフィルタを有した請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置。
- 状態設定器の入力に接続して設けられた記憶部を有し、この記憶部には狭帯域フィルタの通過周波数帯域のバラツキに対応した周波数の変化量が記憶された請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置。
- 状態設定器はこの状態設定器の入力に接続された記憶部のデータに応じてPLLデータ送出器を制御する請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置。
- 記憶部には、妨害が発生するセグメントが記憶された請求項4に記載の地上波デジタル放送受信装置。
- 記憶部には、妨害が発生するセグメントに対する周波数の変化量が記憶された請求項4に記載の地上波デジタル放送受信装置。
- 記憶部は1個以上の出力端子を有し、その出力端子の出力を論理レベル“1”又は“0”に設定して、2以上の状態を設定する請求項4に記載の地上波デジタル放送受信装置。
- 論理レベル“1”又は“0”設定は入力端子と電源端子またはグランド間に予め接続された導通手段の導通をなくすることにより行なう請求項7に記載の地上波デジタル放送受信装置。
- 一方面側に部品が装着されたプリント基板と、このプリント基板の他方面側にパターンで構成された導通手段を有した請求項4に記載の地上波デジタル放送受信装置。
- 状態設定器はアナログ入力端子を有し、そのアナログ入力端子に入力される電圧に応じて、変化させる周波数を設定する請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置。
- 第1の混合器から出力される第1の中間周波数は、第1の混合器に入力される周波数よりも高くした請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置。
- 第2の混合器の出力が供給される復調器と、この復調器の出力が供給される誤り訂正器と、この誤り訂正器の一方の出力が供給される出力端子と、前記誤り訂正器の他方の出力と状態設定器との間に挿入された判定部とを有し、この判定部は特定セグメントを受信時に前記誤り訂正器のビット誤り率が予め定められた値より大きい場合に、第1の中間周波数の周波数を予め定められた周波数より変化させるように制御する請求項1に記載の地上波デジタル放送受信装置。
- アナログTV放送波のチャンネル間に挿入されるとともに、1チャンネル中に複数個のセグメントを含む地上波デジタル放送信号が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には第1の局部発振器の出力が接続された第1の混合器と、この第1の混合器からの第1の中間周波数出力が接続されるとともに1セグメントの帯域幅を超える通過帯域幅を有する狭帯域フィルタと、この狭帯域フィルタの出力が一方の入力に接続されるとともに、他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、前記第1の局部発振器にループ接続されるとともに前記第1の局部発振器の発振周波数を制御する第1のPLL回路と、前記第2の局部発振器にループ接続されるとともに前記第2の局部発振器の発振周波数を制御する第2のPLL回路と、前記第1のPLL回路及び前記第2のPLL回路に選局データを送出するPLLデータ送出器と、このPLLデータ送出器の入力に接続されるとともに前記狭帯域フィルタの通過帯域周波数のバラツキに応じて第1の中間周波数の周波数を予め定められた周波数より変化させる指示をする状態設定器と、この状態設定器の入力に接続された記憶部とを有し、前記狭帯域フィルタの通過帯域内に前記アナログTV放送信号が割り込むような特定セグメントを受信する場合、前記状態設定器は、前記PLLデータ送出器から出力された信号によって前記第1の局部発振器の発振周波数を変化させて前記アナログTV放送信号が前記狭帯域SAWフィルタの減衰域に設けられるように制御するとともに、前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して、前記第2の混合器から出力される第2の中間周波数を略固定の周波数へ変換する地上波デジタル放送受信装置の製造方法であって、前記地上波デジタル放送受信装置の製造方法は、前記アナログTV放送波とこのアナログTV放送波のチャンネル間に挿入された複数個のセグメント信号とを前記混合器に供給する工程と、この工程の後に少なくとも前記狭帯域フィルタの下流より取り出した信号を検知する検知工程と、この検知工程で前記アナログTV放送信号による妨害が検知された場合に、前記記憶部へその周波数の変化量を記憶させる記憶工程とを有した地上波デジタル放送受信装置の製造方法。
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