JP2004048517A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成でデジタルカメラの放熱効率を高める。
【解決手段】内部が中空に形成され、大きな伝熱面積を有する放熱部材14の熱伝達部16を作動時に発熱を伴う電源回路素子12に接触又は近接して配置し、電源回路素子12で発生した熱を効率良く熱伝達部16に伝達する。熱伝達部16に伝えられた熱を内部の中空部17の空気に放熱し、温められた中空部17の空気を空気流通口18から外部の大気と入れ替えて放熱し、熱伝達部16を冷却する。
【選択図】 図2
【解決手段】内部が中空に形成され、大きな伝熱面積を有する放熱部材14の熱伝達部16を作動時に発熱を伴う電源回路素子12に接触又は近接して配置し、電源回路素子12で発生した熱を効率良く熱伝達部16に伝達する。熱伝達部16に伝えられた熱を内部の中空部17の空気に放熱し、温められた中空部17の空気を空気流通口18から外部の大気と入れ替えて放熱し、熱伝達部16を冷却する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光電変換素子を有するデジタルカメラ、特に発生した熱の放熱効率の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光電変換素子を使用したカメラではオートフォーカスや自動シャッター機構等の各種機能を制御のためにCPUにより種々の演算が行われている。このCPUや各種機能を動作するため電源素子から電力を供給している。近年はデジタルカメラの機能も多様化しており、電源素子から供給する消費電力が多くなるとともにCPUからの発熱量も多くなっている。この発熱により温度上昇が生じるとCPUの処理等に誤動作が生じ易くなる。これを防ぐために、例えば特開2000−244787号公報や特開2001−125191号公報や特開平9−163197号公報に示すように、カメラに放熱機構を設けている。
【0003】
特開2000−244787号公報に設けた放熱機構は、放熱板の一部をカメラ内部の回路基板上の電子素子などの発熱源に接触させたり近接させ、他端部を、マイク部を保持するマイクホルダとマイク部を外部から保護するマイクネットとに囲まれた空間内に配置し、発熱源から放熱板に伝達された熱をマイクネットの穴から外部に放出して放熱板を冷却するようにしている。
【0004】
また、特開2001−125191号公報に示された放熱機構は、配線用基板を介してCCDを保持しているCCD保持板の下端部を、高熱伝導率を有する金属製の三脚取付部材に接触させ、CCDで発生した熱を配線用基板を通じてCCD保持板から三脚取付部材に取り付けた三脚に伝えて外部に放出するようにしている。
【0005】
特開平9−163197号公報に示された放熱機構は、放熱部材の一端部を発熱源に設け、他端部をカメラの側方部に配置した電池収納部の外周面に沿わせ、発熱源から発生した熱を放熱部材から電池収納部を介して外部に放熱するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特開2000−244787号公報に設けた放熱機構のように、放熱板をマイクネットで囲まれた空間内に設けた場合、一般的にマイクネットで囲まれた空間はそれ程大きくないので、放熱板の面積を大きく取ることができず、十分な放熱を行うことは困難である。また、密閉構造で特に放熱が必要となる防水機能を有したカメラではマイクを有せず、この放熱機構を使用することはできないという短所がある。
【0007】
また、特開2001−125191号公報に設けた放熱機構のように、三脚取付部材と三脚からカメラ内部の熱を放熱させているため、三脚を取り付けたときは良いが、三脚を取り付けないときには三脚取付部材の放熱面積が小さく、放熱効率が低下するという短所がある。
【0008】
特開平9−163197号公報に設けた放熱機構は、放熱部材を電池収納部に沿わせているため放熱面積を大きくとれるが、連続使用した場合、電池自体からの発熱量がかなり大きくなり、この熱が放熱部材に伝達して放熱部材の冷却効率を低下させるという短所がある。
【0009】
この発明はかかる短所を改善し、簡単な構成で放熱効率を高めた放熱機構を有するデジタルカメラを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデジタルカメラは、撮影レンズと、撮像レンズによる被写体の像を受光して電気信号に変換する光電変換素子と、作動時に発熱を伴う電気素子を有するデジタルカメラにおいて、熱伝導率が大きい材料で、内部が中空に形成され、大きな伝熱面積を有する熱伝達部と、熱伝達部の中空部の一方の端部に空気流通口を有する放熱部材を有し、放熱部材の熱伝達部を、作動時に発熱を伴う電気素子に接触又は近接して配置し、放熱部材の空気流通口がある部分をカメラ本体の外壁に固定し、空気流通口をカメラ本体の外部に露出したことを特徴とする。
【0011】
前記放熱部材の空気流通口をカメラ本体の下面に設けることが望ましい。
【0012】
また、放熱部材の空気流通口を、熱伝達部の中空部の両端部に設け、空気流通口をカメラ本体の相対する2面に設けると良い。
【0013】
さらに、放熱部材を、電力を供給する電源回路素子と光電変換素子を有する回路基板との間に設け、電源回路素子で発生する熱を放熱するとともに、電源回路素子で発生した熱が光電変換素子に伝達することを遮蔽することが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明のデジタルカメラの外観を示す斜視図である。図に示すように、デジタルカメラ1は、本体2の正面から見て左側にグリップ部3を有し、中央部には撮影レンズ4が設けられている。撮影レンズ4の上方にはユーザが撮影範囲等を目視で確認するための光学ファインダ5と低照度での撮影の場合に補助光を発するストロボ6が設けられ、上面には電源スイッチ7とシャッタボタン8が設けられている。また、正面から見て右側面にはメモリーカードを装着可能なスロット部9を有する。
【0015】
デジタルカメラ1の本体2の内部には、図2の撮影レンズ4の光軸に沿う縦断面図に示すように、撮影レンズ4からの光を検出するCCD10やCPU等の回路素子が回路基板11に設けられ、回路基板11の後部には電源回路素子12を有する電源基板13が設けられている。この回路基板11と電源基板13の間には放熱部材14が設けられている。本体2の後面には液晶からなる画像表示装置15を有する。
【0016】
このデジタルカメラ1で被写体を撮影するとき、撮影レンズ4を通過した被写体からの光はCCD10に到達し、CCD10により光信号が電気信号に変換され、回路基板11に設けたCCD駆動素子やCPU等に伝達されて信号処理が行われて画像信号となる。このようにデジタルカメラ1で撮影するとき、電源回路素子12からの発熱量が最も大きく、この熱を放熱部材14に伝達して外部に放熱する。この放熱部材14は熱伝導率が大きい金属例えばアルミや銅等で形成され、大きな伝熱面積を有する熱伝達部16は内部が中空に形成され、中空部17の一方の端部に空気流通口18を有する。この空気流通口18を有する熱伝達部16の先端部には本体2に固定するフランジ19を有する。この放熱部材14は、熱伝達部16を電源回路素子12に直接接触させたり、熱伝導ゴムを介して接触させたり、あるいは熱伝導率の大きなシリコン接着剤等で接着して配置し、空気流通口18を有する熱伝達部16の先端部を本体2の下部に設けた固定穴20に嵌合させてフランジ19で本体2に固定されている。
【0017】
デジタルカメラ1で被写体を撮影しているときに、電源回路素子12で発生した熱は、放熱部材14の大きな伝熱面積を有する熱伝達部16に伝達する。この熱伝達部16に伝えられた熱は中空部17の空気に放熱され、温められた中空部17の空気は空気流通口18から徐々に外部の大気と入れ替えられて放熱する。
【0018】
このように放熱部材14を回路基板11と電源基板13の間に設け、電源基板13に設けた電源回路素子12で発生した熱を大きな伝熱面積を有する熱伝達部16に伝達し、この熱伝達部16を内部の中空部17に入れ替わる外気で冷却するから放熱効果を高めることができる。また、電源回路素子12で発生した熱が回路基板11に伝わることを放熱部材14で遮断するから、回路基板11に設けたCCD10やCPU等の回路素子は電源回路素子12で発生した熱の影響を受けずに安定して動作を行うことができる。
【0019】
また、本体2に設けた固定穴20に熱伝達部16の先端部を嵌合させてフランジ19で固定しているから、本体2を密封して防水構造にすることができる。さらに、放熱部材14の空気流通口18を本体2の下部に設けることにより、デジタルカメラ1のデザインを損なわないですむ。
【0020】
前記説明では電源回路素子12で発生した熱を放熱部材14で外部に放熱する場合について説明したが、図3の断面図に示すように、比較的大量の熱を発生するCCD10の後面に熱伝導体21を配置し、熱伝導体21の一部に放熱部材14を接触させてCCD10で発生した熱を放熱部材14から空気流通口18を介してがきぶに放熱するようにしても良い。
【0021】
さらに、図4の断面図に示すように、電源回路素子12で発生した熱を放熱する放熱部材14aとCCD10で発生した熱を放熱する放熱部材14bを設けても良い。このように放熱部材14a,14bを設けることにより、デジタルカメラ1の本体2内に発生する熱を全て外部に放熱することができ、長時間安定して撮影を行うことができる。
【0022】
また、図5の断面図に示すように、放熱部材14の上下に中空部17の空気を流通する空気流通口18を設けても良い。このように放熱部材14の上下に中空部17の空気を流通する空気流通口18を設けることにより、中空部17の暖められた空気を容易に外気に放出して入れ替えることができ、熱伝達部16に伝達された熱を効率良く外部に放出することができる。
【0023】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、内部が中空に形成され、大きな伝熱面積を有する放熱部材の熱伝達部を作動時に発熱を伴う電気素子に接触又は近接して配置したから、電気素子で発生した熱を効率良く熱伝達部に伝達することができる。この熱伝達部に伝えられた熱を内部の中空部の空気に放熱し、温められた中空部の空気を空気流通口から外部の大気と入れ替えて放熱し、熱伝達部を冷却することにより、カメラ本体の内部で発生した熱の放熱効果を高めることができる。
【0024】
また、放熱部材の空気流通口がある部分をカメラ本体の外壁に固定し、空気流通口をカメラ本体の外部に露出することにより、カメラ本体を密封した防水構造にすることができる。
【0025】
さらに、放熱部材の空気流通口をカメラ本体の下面に設けることにより、カメラ本体のデザインを損なわないですむ。
【0026】
また、放熱部材の空気流通口を、熱伝達部の中空部の両端部に設け、空気流通口をカメラ本体の相対する2面に設けることにより、熱伝達部の中空部内の暖められた空気を容易に外気に放出して入れ替えることができ、熱伝達部に伝達された熱を効率良く外部に放出することができる。
【0027】
さらに、放熱部材を、電力を供給する電源回路素子と光電変換素子を有する回路基板との間に設け、電源回路素子で発生する熱を放熱するとともに、電源回路素子で発生した熱が光電変換素子等に伝達することを遮蔽することにより、回路基板に設けた光電変換素子等は、電源回路素子で発生した熱の影響を受けずに安定して動作を行うことができ、安定した画像を撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデジタルカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】デジタルカメラの内部構造を示す断面図である。
【図3】放熱部材の他の配置を示す断面図である。
【図4】複数の放熱部材の配置を示す断面図である。
【図5】上下に空気流通口を有する放熱部材の配置を示す断面図である。
【符号の説明】
1;デジタルカメラ、2;本体、3;グリップ部、4;撮影レンズ、
5;光学ファインダ、6;ストロボ、7;電源スイッチ、
8;シャッタボタン、9;スロット部、10;CCD、11;回路基板、
12;電源回路素子、13;電源基板、14;放熱部材、
15;画像表示装置、16;熱伝達部、17;中空部、18;空気流通口。
【発明の属する技術分野】
この発明は、光電変換素子を有するデジタルカメラ、特に発生した熱の放熱効率の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光電変換素子を使用したカメラではオートフォーカスや自動シャッター機構等の各種機能を制御のためにCPUにより種々の演算が行われている。このCPUや各種機能を動作するため電源素子から電力を供給している。近年はデジタルカメラの機能も多様化しており、電源素子から供給する消費電力が多くなるとともにCPUからの発熱量も多くなっている。この発熱により温度上昇が生じるとCPUの処理等に誤動作が生じ易くなる。これを防ぐために、例えば特開2000−244787号公報や特開2001−125191号公報や特開平9−163197号公報に示すように、カメラに放熱機構を設けている。
【0003】
特開2000−244787号公報に設けた放熱機構は、放熱板の一部をカメラ内部の回路基板上の電子素子などの発熱源に接触させたり近接させ、他端部を、マイク部を保持するマイクホルダとマイク部を外部から保護するマイクネットとに囲まれた空間内に配置し、発熱源から放熱板に伝達された熱をマイクネットの穴から外部に放出して放熱板を冷却するようにしている。
【0004】
また、特開2001−125191号公報に示された放熱機構は、配線用基板を介してCCDを保持しているCCD保持板の下端部を、高熱伝導率を有する金属製の三脚取付部材に接触させ、CCDで発生した熱を配線用基板を通じてCCD保持板から三脚取付部材に取り付けた三脚に伝えて外部に放出するようにしている。
【0005】
特開平9−163197号公報に示された放熱機構は、放熱部材の一端部を発熱源に設け、他端部をカメラの側方部に配置した電池収納部の外周面に沿わせ、発熱源から発生した熱を放熱部材から電池収納部を介して外部に放熱するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特開2000−244787号公報に設けた放熱機構のように、放熱板をマイクネットで囲まれた空間内に設けた場合、一般的にマイクネットで囲まれた空間はそれ程大きくないので、放熱板の面積を大きく取ることができず、十分な放熱を行うことは困難である。また、密閉構造で特に放熱が必要となる防水機能を有したカメラではマイクを有せず、この放熱機構を使用することはできないという短所がある。
【0007】
また、特開2001−125191号公報に設けた放熱機構のように、三脚取付部材と三脚からカメラ内部の熱を放熱させているため、三脚を取り付けたときは良いが、三脚を取り付けないときには三脚取付部材の放熱面積が小さく、放熱効率が低下するという短所がある。
【0008】
特開平9−163197号公報に設けた放熱機構は、放熱部材を電池収納部に沿わせているため放熱面積を大きくとれるが、連続使用した場合、電池自体からの発熱量がかなり大きくなり、この熱が放熱部材に伝達して放熱部材の冷却効率を低下させるという短所がある。
【0009】
この発明はかかる短所を改善し、簡単な構成で放熱効率を高めた放熱機構を有するデジタルカメラを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデジタルカメラは、撮影レンズと、撮像レンズによる被写体の像を受光して電気信号に変換する光電変換素子と、作動時に発熱を伴う電気素子を有するデジタルカメラにおいて、熱伝導率が大きい材料で、内部が中空に形成され、大きな伝熱面積を有する熱伝達部と、熱伝達部の中空部の一方の端部に空気流通口を有する放熱部材を有し、放熱部材の熱伝達部を、作動時に発熱を伴う電気素子に接触又は近接して配置し、放熱部材の空気流通口がある部分をカメラ本体の外壁に固定し、空気流通口をカメラ本体の外部に露出したことを特徴とする。
【0011】
前記放熱部材の空気流通口をカメラ本体の下面に設けることが望ましい。
【0012】
また、放熱部材の空気流通口を、熱伝達部の中空部の両端部に設け、空気流通口をカメラ本体の相対する2面に設けると良い。
【0013】
さらに、放熱部材を、電力を供給する電源回路素子と光電変換素子を有する回路基板との間に設け、電源回路素子で発生する熱を放熱するとともに、電源回路素子で発生した熱が光電変換素子に伝達することを遮蔽することが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明のデジタルカメラの外観を示す斜視図である。図に示すように、デジタルカメラ1は、本体2の正面から見て左側にグリップ部3を有し、中央部には撮影レンズ4が設けられている。撮影レンズ4の上方にはユーザが撮影範囲等を目視で確認するための光学ファインダ5と低照度での撮影の場合に補助光を発するストロボ6が設けられ、上面には電源スイッチ7とシャッタボタン8が設けられている。また、正面から見て右側面にはメモリーカードを装着可能なスロット部9を有する。
【0015】
デジタルカメラ1の本体2の内部には、図2の撮影レンズ4の光軸に沿う縦断面図に示すように、撮影レンズ4からの光を検出するCCD10やCPU等の回路素子が回路基板11に設けられ、回路基板11の後部には電源回路素子12を有する電源基板13が設けられている。この回路基板11と電源基板13の間には放熱部材14が設けられている。本体2の後面には液晶からなる画像表示装置15を有する。
【0016】
このデジタルカメラ1で被写体を撮影するとき、撮影レンズ4を通過した被写体からの光はCCD10に到達し、CCD10により光信号が電気信号に変換され、回路基板11に設けたCCD駆動素子やCPU等に伝達されて信号処理が行われて画像信号となる。このようにデジタルカメラ1で撮影するとき、電源回路素子12からの発熱量が最も大きく、この熱を放熱部材14に伝達して外部に放熱する。この放熱部材14は熱伝導率が大きい金属例えばアルミや銅等で形成され、大きな伝熱面積を有する熱伝達部16は内部が中空に形成され、中空部17の一方の端部に空気流通口18を有する。この空気流通口18を有する熱伝達部16の先端部には本体2に固定するフランジ19を有する。この放熱部材14は、熱伝達部16を電源回路素子12に直接接触させたり、熱伝導ゴムを介して接触させたり、あるいは熱伝導率の大きなシリコン接着剤等で接着して配置し、空気流通口18を有する熱伝達部16の先端部を本体2の下部に設けた固定穴20に嵌合させてフランジ19で本体2に固定されている。
【0017】
デジタルカメラ1で被写体を撮影しているときに、電源回路素子12で発生した熱は、放熱部材14の大きな伝熱面積を有する熱伝達部16に伝達する。この熱伝達部16に伝えられた熱は中空部17の空気に放熱され、温められた中空部17の空気は空気流通口18から徐々に外部の大気と入れ替えられて放熱する。
【0018】
このように放熱部材14を回路基板11と電源基板13の間に設け、電源基板13に設けた電源回路素子12で発生した熱を大きな伝熱面積を有する熱伝達部16に伝達し、この熱伝達部16を内部の中空部17に入れ替わる外気で冷却するから放熱効果を高めることができる。また、電源回路素子12で発生した熱が回路基板11に伝わることを放熱部材14で遮断するから、回路基板11に設けたCCD10やCPU等の回路素子は電源回路素子12で発生した熱の影響を受けずに安定して動作を行うことができる。
【0019】
また、本体2に設けた固定穴20に熱伝達部16の先端部を嵌合させてフランジ19で固定しているから、本体2を密封して防水構造にすることができる。さらに、放熱部材14の空気流通口18を本体2の下部に設けることにより、デジタルカメラ1のデザインを損なわないですむ。
【0020】
前記説明では電源回路素子12で発生した熱を放熱部材14で外部に放熱する場合について説明したが、図3の断面図に示すように、比較的大量の熱を発生するCCD10の後面に熱伝導体21を配置し、熱伝導体21の一部に放熱部材14を接触させてCCD10で発生した熱を放熱部材14から空気流通口18を介してがきぶに放熱するようにしても良い。
【0021】
さらに、図4の断面図に示すように、電源回路素子12で発生した熱を放熱する放熱部材14aとCCD10で発生した熱を放熱する放熱部材14bを設けても良い。このように放熱部材14a,14bを設けることにより、デジタルカメラ1の本体2内に発生する熱を全て外部に放熱することができ、長時間安定して撮影を行うことができる。
【0022】
また、図5の断面図に示すように、放熱部材14の上下に中空部17の空気を流通する空気流通口18を設けても良い。このように放熱部材14の上下に中空部17の空気を流通する空気流通口18を設けることにより、中空部17の暖められた空気を容易に外気に放出して入れ替えることができ、熱伝達部16に伝達された熱を効率良く外部に放出することができる。
【0023】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、内部が中空に形成され、大きな伝熱面積を有する放熱部材の熱伝達部を作動時に発熱を伴う電気素子に接触又は近接して配置したから、電気素子で発生した熱を効率良く熱伝達部に伝達することができる。この熱伝達部に伝えられた熱を内部の中空部の空気に放熱し、温められた中空部の空気を空気流通口から外部の大気と入れ替えて放熱し、熱伝達部を冷却することにより、カメラ本体の内部で発生した熱の放熱効果を高めることができる。
【0024】
また、放熱部材の空気流通口がある部分をカメラ本体の外壁に固定し、空気流通口をカメラ本体の外部に露出することにより、カメラ本体を密封した防水構造にすることができる。
【0025】
さらに、放熱部材の空気流通口をカメラ本体の下面に設けることにより、カメラ本体のデザインを損なわないですむ。
【0026】
また、放熱部材の空気流通口を、熱伝達部の中空部の両端部に設け、空気流通口をカメラ本体の相対する2面に設けることにより、熱伝達部の中空部内の暖められた空気を容易に外気に放出して入れ替えることができ、熱伝達部に伝達された熱を効率良く外部に放出することができる。
【0027】
さらに、放熱部材を、電力を供給する電源回路素子と光電変換素子を有する回路基板との間に設け、電源回路素子で発生する熱を放熱するとともに、電源回路素子で発生した熱が光電変換素子等に伝達することを遮蔽することにより、回路基板に設けた光電変換素子等は、電源回路素子で発生した熱の影響を受けずに安定して動作を行うことができ、安定した画像を撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデジタルカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】デジタルカメラの内部構造を示す断面図である。
【図3】放熱部材の他の配置を示す断面図である。
【図4】複数の放熱部材の配置を示す断面図である。
【図5】上下に空気流通口を有する放熱部材の配置を示す断面図である。
【符号の説明】
1;デジタルカメラ、2;本体、3;グリップ部、4;撮影レンズ、
5;光学ファインダ、6;ストロボ、7;電源スイッチ、
8;シャッタボタン、9;スロット部、10;CCD、11;回路基板、
12;電源回路素子、13;電源基板、14;放熱部材、
15;画像表示装置、16;熱伝達部、17;中空部、18;空気流通口。
Claims (4)
- 撮影レンズと、撮像レンズによる被写体の像を受光して電気信号に変換する光電変換素子と、作動時に発熱を伴う電気素子を有するデジタルカメラにおいて、
熱伝導率が大きい材料で、内部が中空に形成され、大きな伝熱面積を有する熱伝達部と、熱伝達部の中空部の一方の端部に空気流通口を有する放熱部材を有し、放熱部材の熱伝達部を、作動時に発熱を伴う電気素子に接触又は近接して配置し、放熱部材の空気流通口がある部分をカメラ本体の外壁に固定し、空気流通口をカメラ本体の外部に露出したことを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記放熱部材の空気流通口をカメラ本体の下面に設けた請求項1記載のデジタルカメラ。
- 前記放熱部材の空気流通口を、熱伝達部の中空部の両端部に設け、空気流通口をカメラ本体の相対する2面に設けた請求項1又は2記載のデジタルカメラ。
- 前記作動時に発熱を伴う電気素子が電力を供給する電源回路素子であり、放熱部材を電源回路素子と光電変換素子を有する回路基板との間に設けた請求項1乃至3のいずれかに記載のデジタルカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002204941A JP2004048517A (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | デジタルカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002204941A JP2004048517A (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | デジタルカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004048517A true JP2004048517A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=31710368
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---|---|---|---|
JP2002204941A Pending JP2004048517A (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | デジタルカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004048517A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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