JP2004047328A - 放電灯の電極 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】放電管の両端内に設けられるカップ形の電極20である。電極20はタンタル、モリブデンなどの金属を常温でプレス成形する。底部21の外面中央を封着線30の外径と略同径に隆起した溶接部23に形成する。底部23の肉厚を周壁部22よりも厚肉に形成する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶ディスプレイなどのバックライト光源として使用される放電灯の電極に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
この種の放電灯は、図6に例示するように、内面に蛍光体を塗布したガラス管体1の両端内に電極2を備える。この電極2には封着線3と外部導入線4とが順に接続してあり、その封着線3の周囲に溶着したビーズ5を、電極2と共に管体開口に嵌挿したのち、管体端部とビーズ5とを溶融して、密閉された管体1の端部内中心に電極2を固設している。また管体内には水銀とネオン・アルゴンの混合気体或いはキセノンが封入されている。
【0003】
このような電極2において、封着線3が心ずれして接続されると、ビーズ5も電極2から心ずれして取り付けられることになる。ビーズ5の外径は管体内径よりも、挿入クリア分だけ小径に形成されているので、その心ずれによってビーズ5を電極2と共に管体内に嵌挿できなくなる。このため接続は心ずれが生じないように行われている。
【0004】
電極2の形態には、図示のようなカップ形を始め、図示しないパイプ、スリーブ、コイル等による筒状形などがある。電極材としてはニッケル(Ni)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)などの金属が採用されている。
【0005】
筒状形の電極における封着線の接続は、図では省略するが、両端が開口していることから、片側の開口端に挿入してかしめるだけでよく、心ずれも電極の外径を電極内径に合わせて形成しているので生じ難い。これに対し、カップ形の電極2では、外底面に同材質又は異材質の封着線3を抵抗溶接等により接続していることから、封着線3の心ずれが生じ易い。またこれまでのカップ形の電極2は、加熱プレスを採用して成形しているので、その際の加熱により再結晶が部分的に生じ易く、底部の一部が再結晶していると、接続時の加熱により接続部位が脆くなる。このため筒状形に比べて断線し易いという課題を有する。
【0006】
しかしながら、カップ形の電極は外径が4.0mm以下の製品であっても、プレス加工により高精度に成形でき、特にタンタル、モリブデンなどによるカップ形の電極は、従来のニッケル電極に比べて長寿命であり、発光効率も高いことなどから、液晶ディスプレイなどのバックライトに用いられている冷陰極蛍光放電灯の電極として需要が高まっている。
【0007】
したがって、この発明の目的は、プレス成形によるカップ形の電極の再結晶化による課題の解決と、電極の外底面に溶接により接続する封着線の心ずれの課題を解決することができる新たな放電灯の電極を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的によるこの発明は、放電管の両端内に設けられるカップ形の電極であって、その電極はタンタル、モリブデンなどの金属を常温でプレス成形したものからなり、その底部の外面中央を封着線の外径と略同径に隆起した溶接部に形成してなる、というものである。
【0009】
上記カップ形の電極は、底部の肉厚が周壁部よりも厚肉に形成され、その底部の外面中央を上記溶接部に形成してなるというものであり、周壁部の開口縁外側に放電管と電極との間隙を狭く制限する突縁を有する、というものでもある。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1〜図3に示す実施形態の電極20は、その何れもタンタル又はモリブデンを、常温にてプレス加工によりカップ形に成形したものからなる。それらの電極20の底部21は周壁部22よりも厚肉に形成してあり、その底部21の外面中央に円形の接続部23が、底面を封着線30の外径と略同径に円弧状に隆起させて形成してある。
【0011】
上記電極20の大きさは放電灯の直径と長さによって異なるが、何れも外径φ1.0mm〜2.0mm、内径φ0.8mm〜1.8mm、周壁肉厚0.1mm、長さ2.0mm〜5.0mmという極めて小さなもので、接続部23を直径φ0.5±0.3mm、高さ0.1mmに形成したものからなり、その溶接部13に太さφ0.3mm〜1.0mmの封着線30を溶接できるようにしたものからなる。
【0012】
図1に示す実施形態は、底部21の肉厚を周壁部22の肉厚(0.1mm)よりも若干厚肉にして底面を弧状に形成し、その弧状底面の中央を更に円弧状に押圧して外面中央に接続部23を隆起形成したもものからなる。
【0013】
図2に示す実施形態は、底部21の肉厚を周壁部22の肉厚(0.1mm)よりも3倍(0.3mm)ほど厚肉にして底面を弧状に形成し、その弧状底面の中央を更に円弧状に押圧して外面中央に接続部23を隆起形成したものからなる。
【0014】
図3に示す実施形態も同様に、底部21の肉厚を周壁部22の肉厚よりも3倍ほど厚肉にして外周縁が弧状の平底に形成し、その平底面の中央を円弧状に押圧して外面中央に接続部23を隆起形成した上に、さらに周壁部22の開口縁外側に0.02mmほどの突縁24を形成したものからなる。
【0015】
図4及び図5は、図3に示す電極20を放電管10の端部内に嵌挿封入した状態を示すもので、電極20の底部中央には同材質の封着線30が溶接により接続してある。封着線30の外端には外部導入線(ジメット)40が溶接により接続してあり、周囲には放電管10の内径とほぼ同径のビーズ50が嵌挿溶着してある。このビーズ50とに放電管10の端部とを溶着して、電極20を密封された放電管内に設けている。
【0016】
電極20は、接続部23により心ずれすることなく、外底面に溶接された封着線30の上記ビーズ50により、放電管10の中心線上に位置し、また開口縁外側の突縁24によって、周壁部22との間に生じた無駄な間隙が狭く制限され、これにより電極裏側への電子の飛来を防止している。
【0017】
上記実施形態の何れも、外面中央に円弧状に隆起した接続部23が区画成形されていることから、外底面に対する封着線30の位置決めが接続部23を対象に行えるようになる。これにより溶接による接続であっても、封着線30を電極20の中心線上に容易に接続することができる。
【0018】
また電極20は常温によるプレス加工により成形されるので、加熱による再結晶は起こらず、溶接時の加熱でも隆起した溶接部23への当接によって、接続部周辺の加熱が低減されることから、再結晶による材質の脆化が防止されて断線が生じ難いものとなる。また厚肉の底部21では溶接時の加熱にも十分に耐えるので、封着線30の溶接を設計通りに確実に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る放電灯の電極の縦断面(A)と底面(B)とを示す図である。
【図2】他の実施形態の電極の縦断面(A)と底面(B)とを示す図である。
【図3】さらに他の同上の正面図である。
【図4】実施形態の電極の縦断面(A)と底面(B)とを示す図である。
【図5】図3の電極を備える放電灯の端部縦断面図である。
【図6】同上のB−B断面図である。
【符号の説明】
10 放電管
20 カップ形の電極
21 底部
22 周壁部
23 接続部
24 開口縁外側突縁
30 封着線
40 外部導入線
50 ビーズ
Claims (3)
- 放電管の両端内に設けられるカップ形の電極であって、その電極はタンタル、モリブデンなどの金属を常温でプレス成形したものからなり、その底部の外面中央を封着線の外径と略同径に隆起した溶接部に形成してなることを特徴とする放電灯の電極。
- 上記カップ形の電極は、底部の肉厚が周壁部よりも厚肉に形成され、その底部の外面中央を上記溶接部に形成してなることを特徴とする請求項1記載の放電灯の電極。
- 上記カップ形の電極は、周壁部の開口縁外側に放電管と電極との間隙を狭く制限する突縁を有することを特徴とする請求項1又は2記載の放電灯の電極。
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WO2006011431A1 (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-02 | Neomax Materials Co., Ltd. | 蛍光放電管電極用合金、蛍光放電管電極およびその電極を備えた蛍光放電管 |
JP2006140129A (ja) * | 2004-10-13 | 2006-06-01 | Toshiba Lighting & Technology Corp | 電極部材、封着用リード線および冷陰極蛍光ランプ |
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- 2002-07-12 JP JP2002204236A patent/JP3969643B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2006011431A1 (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-02 | Neomax Materials Co., Ltd. | 蛍光放電管電極用合金、蛍光放電管電極およびその電極を備えた蛍光放電管 |
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