JP2004042600A - Tubular laminated body of polybutene - Google Patents
Tubular laminated body of polybutene Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004042600A JP2004042600A JP2003001287A JP2003001287A JP2004042600A JP 2004042600 A JP2004042600 A JP 2004042600A JP 2003001287 A JP2003001287 A JP 2003001287A JP 2003001287 A JP2003001287 A JP 2003001287A JP 2004042600 A JP2004042600 A JP 2004042600A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- butene
- poly
- layer
- resin
- inner layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリ−1−ブテンを内層とする管材及び管に関し、特に、耐傷付き性に優れたポリ−1−ブテン管を提供するポリ−1−ブテン管状積層体に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
ポリ−1−ブテン樹脂は、高温でのクリープ特性及び耐ストレスクラッキング性に優れ、しかも、柔軟性があり、施工性が非常に良いので、温水パイプ、例えば給水給湯用パイプなどの流体輸送用パイプ、およびそのパイプ用継手に使用されている。
しかし、ポリ−1−ブテン樹脂からなるパイプは、耐傷付き性が必ずしも十分ではなく、例えば施行時にパイプ表面が傷ついて擦り減り、その部分のパイプの外径が変化して継ぎ手と接合しにくい場合があった。
【0003】
【発明の目的】
本発明は上記のような従来技術に伴う問題を解決しようとするものであって、耐傷付き性に優れるパイプを提供することを目的としている。
【0004】
【発明の概要】
本発明は、ポリ−1−ブテンを含む樹脂からなる内層(I)、前記内層(I)に隣接する外層(II)とを有し、前記外層(II)は、ポリ−1−ブテンとは本質的に相溶しない樹脂からなることを特徴とする管状積層体である。
【0005】
ポリ−1−ブテン
本発明のポリ−1−ブテンとしては、1−ブテン80〜100モル%、好ましくは90〜100モル%、および1−ブテン以外のα−オレフィン0〜20モル%、好ましくは0〜10モル%を(共)重合して得られる、1−ブテンの単独重合体または1−ブテン・α−オレフィン共重合体を挙げることができる。
1−ブテン以外のα−オレフィンとしては、例えば炭素原子数2〜10のα−オレフィン、具体的にはエチレン、プロピレン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセンなどが挙げられる。これらのα−オレフィンは単独で用いても、複数を組み合わせて用いてもよい。
【0006】
本発明で用いられるポリ−1−ブテンのメルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)は、好ましくは0.01〜50g/10分、より好ましくは0.01〜30g/10分である。
また、GPC法による分子量分布(Mw/Mn)が3以上、特に3〜30、更に6〜30のものが好ましい。さらに、NMR法によるアイソタクチック指数(mmmm%)が、90以上、特に95以上、さらに95以上のものがこのましい。
上記範囲内のメルトフローレートを有するポリ1−ブテンは、可撓性があり、しかも、耐クリープ性、耐衝撃性、耐摩耗性、耐薬品性および耐ストレスクラッキング性等に優れている。
【0007】
上記のようなポリ−1−ブテンは、従来公知の製法、たとえばチーグラー−ナッタ触媒あるいはメタロセン系触媒の存在下に、1−ブテンのみを重合、または1−ブテンとエチレン、プロピレン等の1−ブテン以外のα− オレフィンとを共重合させることにより調製することができる。このようなポリ−1−ブテンの製造例は、例えばWO02/02659に記載されている。
また、三井化学株式会社製、ビューロン等の市販のポリ−1−ブテンを用いることもできる。
【0008】
本発明においては、内層(I)はポリ−1−ブテンを主たる構成要素として含有している。内層(I)を構成する樹脂を100重量%としたとき、ポリ−1−ブテンの含有量は、好ましくは50重量%〜100重量%、より好ましくは70重量%〜100重量%である。ポリ−1−ブテン以外の樹脂(任意成分)としては、例えばポリプロピレンを挙げることができる。
内層(I)を構成する樹脂には、任意に核剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、防かび剤、発錆防止剤、滑剤、充填剤、顔料などの添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することができる。
【0009】
配合は、ポリ−1−ブテンと他の成分を所定の割合で混合し、一軸押出機、二軸押出機、二軸混練機、バンバリーミキサー等の装置を用いて溶融混練することにより行なうことができる。
【0010】
ポリ−1−ブテンとは本質的に相溶しない樹脂
本発明において、ポリ−1−ブテンとは本質的に相溶しない樹脂とは、後述する方法により接着強度を測定した場合、ポリ−1−ブテン層と該樹脂層との層間剥離強度が20kg/15mm以下になる樹脂を示す。
上記層間剥離強度は、 好ましくは20kg/15mm以下、より好ましくは18kg/15mm以下である。
このような樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、熱可塑性エラストマー等を挙げることができる。
【0011】
管状積層体
本発明の管状積層体の典型的な層構造は、前記ポリ−1−ブテンからなる内層(I)/外層(II)であるが、この層構造を有していれば、所望により、前記内層(I)の内側、及び/又は外層(II)の外側にさらに層を設けてもよい。
【0012】
なお、本発明の外層(II)は、発泡体層であってもよい。外層(II)が発泡体層であると、保温性が良いので好ましい。
【0013】
内層(I)の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば44〜0.1mm、特に44〜0.5mmが好ましい。外層(II)の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば0.5〜44mm程度である。
その他の層を設ける場合、それらの厚みは目的に応じて適宜決定される。
【0014】
本発明の管状積層体の外径、内径はそれぞれの用途に応じて適時選択することができ特に制限されないが、例えば、ポリ−1−ブテンからなる内層(I)の外径として、8〜220mmのものを挙げることができる。また、ポリ−1−ブテンからなる内層(I)の外径/肉厚の比は、通常5〜20である。
【0015】
管状積層体の断面形状には特に制限がなく、円形、多角形その他いかなる形状でもよい。
【0016】
本発明の管状積層体の製造方法としては、特に限定されず、任意の方法を採用することができる。製造方法の例としては、
(1)内層(I)用ポリ−1−ブテンを用いて内層管状体を溶融押出成形し、この内層管状体の外側表面に外層(II)用樹脂を溶融押出し被覆する方法、
(2)内層(I)用ポリ−1−ブテン、外層(II)用樹脂を用いて同時に共押出して管状積層体を製造する方法、
(3)内層(I)用ポリ−1−ブテンを用いて内層管状体を溶融押出成形し、この内層管状体の外側表面に、外層(II)用樹脂を溶かした溶液を塗布する方法、
(4)内層(I)用ポリ−1−ブテンを用いて内層管状体を溶融押出成形し、この内層管状体の外側表面に発泡剤を含む外層(II)用樹脂を押出発泡させながら溶融押出し被覆する方法、
(5)内層(I)用ポリ−1−ブテン、発泡剤を含む外層(II)用樹脂を用いて、外層(II)用樹脂を押出し発泡させながら同時に共押出して管状積層体を製造する方法、
などを挙げることができる。
【0017】
本発明に用いる発泡剤としては、具体的にはトリクロルモノフルオルメタン、ジクロルテトラフルオルエタン等のフッ素化脂肪族炭化水素、プロパン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素、メチルクロライド等塩素化脂肪族炭化水素等の蒸発型発泡剤、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、アゾジカルボンアミド、アゾジカルボン酸バリウム、N,N’−ジニトロペンタメチレンテトラミン、4,4−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ジフェニルスルホン−3,3−ジスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、トリヒドラジノトリアジン、ビウレア等の分解型発泡剤を用いることができる。
【0018】
当該パイプは、外層を被覆したままの状態で使用しても良いし、必要に応じて、外層を除去して使用することもできる。
例えば、継ぎ手と繋ぐ際に、繋ぐ部分の外層(II)を内層(I)から剥がして用いることができる。
【0019】
本発明の管状積層体は、給水・給湯用パイプ等の流体輸送用パイプとして特に適している。
【0020】
【発明の効果】
本発明の管状積層体は、前記の層構成であるため、耐傷つき性に優れている。従って、一般にパイプは施行するときに最も傷つきやすいが、本発明の構成のパイプは、施行時にも傷つきにくく、継ぎ手との接合が容易である。また、本発明の管状積層体は、内層(I)からの外層(II)の剥離が容易であり、しかも剥離後にポリ−1−ブテンからなる内層(I)の外径の変化が少ない。
したがって、継ぎ手と繋ぐ部分のパイプの外層(II)を内層(I)から剥がして繋ぐ場合にも、継ぎ手との接合において不具合が生じにくい。
【0021】
【実施例】
(実施例1〜9、比較例1)
相溶性の評価方法
ポリ−1−ブテンと他樹脂との本質的な相溶性の評価は、下記の方法による接着強度評価で代用した。結果を表1に示す。
(1)ポリ−1−ブテンシートの作製
ポリ−1−ブテン(商品名ビューロンP5050、MFR=0.5g/10min、三井化学株式会社製)を190℃,5分の条件で成形して厚み1.2mmのプレスシートを得た。
(2)他樹脂シートの作製
各樹脂に適した成形条件で、1.2mmのプレスシートを得た。
(3)接着強度評価用サンプルの作製(ポリ−1−ブテンシートと他樹脂シートとの貼り合わせ法)
(1)で作製したポリ−1−ブテンシートを3mm厚の熱板上にアルミ板とルミラー(東レ株式会社製ポリエステルフィルム)を敷いた上に置き一部をルミラーで覆いをした後、同形状の大きさの他樹脂シートを乗せた。そしてその上に更にルミラー,アルミ板及び3mm厚の熱板を重ねた。尚、金枠は使用しない(図1参照)。
次いで、上記積層体を他樹脂の融点または軟化点に温度を設定したプレス成形機に設置し、3Mpa圧力で3分間加圧した後、3MPaで3分間冷却後、取り出した。
(4)接着強度評価方法
上記の方法で作製したシートから15mm幅の短冊を打ち抜き、ルミラーを挟んだ部分をチャックで掴み、23℃でTピール剥離試験を実施した。
この試験において、剥離強度≦20kg/15mmのものを本質的に相溶しない樹脂と定義する。
【0022】
耐傷つき性の評価は、以下のように行なった。
(耐傷つき性評価、パイプ外径の測定)
前記相溶性の評価で使用したポリ−1−ブテンと他樹脂とを、池貝社製一軸押出機SX−90を用いて、同時に共押出して内径22.2mm、外径29mm、ポリ−1−ブテン層(内層)の厚みが2.4mm、他樹脂層(外層)の厚みが1mm、長さが10 mの管状積層体を得た。得られた管状積層体の一端を紐でくくり、コンクリート製の床の上をゆっくりとしたペースで歩きながら30秒間引き回した。
その後、外層を剥がして傷の状態を調べるとともに、外層を剥がした後のパイプ外径を測定した。
結果を表1に示す。傷の状態は、目視で傷が存在しないものを○、存在するものを×とした。
【0023】
【表1】
【0024】
*1) ク゛ラント゛ホ゜リマー B701(融点=160℃) *2) ク゛ラント゛ホ゜リマー F327(融点=150℃)
*3) ク゛ラント゛ホ゜リマー B241(融点=140℃) *4) クラレ EP−F101A
*5) 三井化学 TPX *6) 三井化学 HZ6008B(融点132℃)
*7) 三井化学 UZ2021L(融点=120℃)
*8) 三井化学 ミラストマー7030N(融点=160℃)
【0025】
(比較例1)
実施例1において、他樹脂として、ホ゜リフ゜ロヒ゜レン/ホ゜リ−1−フ゛テン=75/25wt%ブレンド物を使用し、池貝社製一軸押出機SX−90を用いて、押出成形により内径22.2mm、外径29mm、ポリ−1−ブテン層(内層)の厚みが2.4mm、ブレンド物層(外層)の厚みが1mm、長さが10 mの管状積層体を得た。得られた管状積層体の一端を紐でくくり、コンクリート製の床の上をゆっくりとしたペースで歩きながら30秒間引き回した。
その後、外層を剥がして傷の状態を調べるとともに、外層を剥がした後のパイプ外径を測定した。
結果を表1に示す。傷の状態は、目視で傷が存在しないものを○、存在するものを×とした。剥離強度が20kg/15mmを越えるものを外層にしようした場合、外層剥離後のパイプ外径変化が大きかった。
【0026】
(比較例2)
実施例1において、他樹脂の代わりにポリ−1−ブテンを使用し、池貝社製一軸押出機SX−90を用いて、押出成形により内径22.2mm、外径29mm、ポリ−1−ブテン層(内層)の厚みが2.4mm、ポリ−1−ブテン層(外層)の厚みが1mm、長さが10 mの管状積層体を得た。得られたパイプの一端を紐でくくり、コンクリート製の床の上をゆっくりとしたペースで歩きながら30秒間引き回した。その後、外層を剥がして傷の状態を調べようとしたが、外層のポリ−1−ブテン層をはく離させることはできなかった。このため、外層を剥がさずに表面の傷の状態を目視で調べたところ、傷が存在していた(耐傷つき性×)。また、外層を剥離させることができなかったため、パイプの外径は規格で定められたもの(27mm)より大きく、29mmであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、接着強度評価用サンプルの作成方法の概略図である。
【符号の説明】
1…1.2mm厚さ、10cm×20cmのポリ−1−ブテンシート
2…1.2mm厚さ、10cm×20cmの他樹脂シート
3…3mm厚さの熱板+アルミ板+ルミラー
4…ルミラー[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pipe material and a pipe having poly-1-butene as an inner layer, and more particularly to a poly-1-butene tubular laminate which provides a poly-1-butene pipe having excellent scratch resistance.
[0002]
[Technical Background of the Invention]
Poly-1-butene resin is excellent in creep characteristics and stress cracking resistance at high temperatures, and is flexible and has very good workability. Therefore, a pipe for fluid transportation such as a hot water pipe, for example, a pipe for hot water supply and hot water supply. , And its pipe fittings.
However, pipes made of poly-1-butene resin do not always have sufficient scratch resistance. For example, when the pipe surface is damaged at the time of enforcement, the pipe is worn away, and the outer diameter of the pipe at that portion changes, making it difficult to join with the joint. was there.
[0003]
[Object of the invention]
The present invention has been made to solve the problems associated with the above-described conventional techniques, and has as its object to provide a pipe having excellent scratch resistance.
[0004]
Summary of the Invention
The present invention has an inner layer (I) made of a resin containing poly-1-butene, and an outer layer (II) adjacent to the inner layer (I), wherein the outer layer (II) is a poly-1-butene. This is a tubular laminate made of a resin that is essentially incompatible.
[0005]
Poly-1-butene The poly-1-butene of the present invention includes 1 to 100 mol%, preferably 90 to 100 mol% of 1-butene, and 0 to 20 mol of α-olefin other than 1-butene. %, Preferably a homopolymer of 1-butene or a 1-butene-α-olefin copolymer obtained by (co) polymerizing 0 to 10 mol%.
Examples of the α-olefin other than 1-butene include α-olefins having 2 to 10 carbon atoms, specifically, ethylene, propylene, 1-pentene, 4-methyl-1-pentene, 1-hexene, and 1-heptene. , 1-octene, 1-nonene, 1-decene, and the like. These α-olefins may be used alone or in combination of two or more.
[0006]
The melt flow rate (MFR; ASTM D1238, 190 ° C., 2.16 kg load) of the poly-1-butene used in the present invention is preferably 0.01 to 50 g / 10 min, more preferably 0.01 to 30 g. / 10 minutes.
Further, those having a molecular weight distribution (Mw / Mn) by GPC method of 3 or more, particularly 3 to 30, and more preferably 6 to 30 are preferable. Further, those having an isotactic index (mmmm%) by NMR method of 90 or more, particularly 95 or more, and more preferably 95 or more are preferred.
Poly 1-butene having a melt flow rate within the above range is flexible and excellent in creep resistance, impact resistance, abrasion resistance, chemical resistance, stress cracking resistance and the like.
[0007]
The above-mentioned poly-1-butene can be produced by a conventionally known production method, for example, polymerization of 1-butene alone or 1-butene such as ethylene and propylene in the presence of a Ziegler-Natta catalyst or a metallocene catalyst. It can be prepared by copolymerizing with other α-olefin. A production example of such poly-1-butene is described in, for example, WO 02/02659.
Alternatively, commercially available poly-1-butene such as Buron manufactured by Mitsui Chemicals, Inc. can be used.
[0008]
In the present invention, the inner layer (I) contains poly-1-butene as a main component. When the resin constituting the inner layer (I) is 100% by weight, the content of poly-1-butene is preferably 50% by weight to 100% by weight, more preferably 70% by weight to 100% by weight. Examples of the resin (optional component) other than poly-1-butene include polypropylene.
The resin constituting the inner layer (I) may optionally contain additives such as a nucleating agent, a heat stabilizer, a weather stabilizer, an antistatic agent, a fungicide, a rust inhibitor, a lubricant, a filler, and a pigment. It can be blended within a range that does not impair the object of the invention.
[0009]
The compounding can be performed by mixing poly-1-butene and other components at a predetermined ratio, and melt-kneading the mixture using an apparatus such as a single-screw extruder, a twin-screw extruder, a twin-screw kneader, or a Banbury mixer. it can.
[0010]
Resin essentially incompatible with poly-1-butene In the present invention, a resin essentially incompatible with poly-1-butene is defined as a resin having an adhesive strength measured by a method described below. A resin having a delamination strength between the poly-1-butene layer and the resin layer of 20 kg / 15 mm or less is shown.
The delamination strength is preferably 20 kg / 15 mm or less, more preferably 18 kg / 15 mm or less.
Examples of such a resin include polyethylene, polypropylene, polyvinyl chloride, polyamide, and thermoplastic elastomer.
[0011]
Tubular laminate The typical layer structure of the tubular laminate of the present invention is an inner layer (I) / outer layer (II) composed of the above-mentioned poly-1-butene. If desired, further layers may be provided inside the inner layer (I) and / or outside the outer layer (II).
[0012]
The outer layer (II) of the present invention may be a foam layer. It is preferable that the outer layer (II) is a foam layer because the heat retention is good.
[0013]
The thickness of the inner layer (I) is not particularly limited, but is, for example, preferably from 44 to 0.1 mm, particularly preferably from 44 to 0.5 mm. The thickness of the outer layer (II) is not particularly limited, but is, for example, about 0.5 to 44 mm.
When other layers are provided, their thickness is appropriately determined according to the purpose.
[0014]
The outer diameter and the inner diameter of the tubular laminate of the present invention can be appropriately selected according to the respective applications and are not particularly limited. For example, the outer diameter of the inner layer (I) made of poly-1-butene is 8 to 220 mm. Can be mentioned. The ratio of the outer diameter / thickness of the inner layer (I) made of poly-1-butene is usually 5 to 20.
[0015]
The cross-sectional shape of the tubular laminate is not particularly limited, and may be circular, polygonal, or any other shape.
[0016]
The method for producing the tubular laminate of the present invention is not particularly limited, and any method can be adopted. Examples of manufacturing methods include:
(1) A method in which an inner layer tubular body is melt-extruded using poly-1-butene for an inner layer (I), and a resin for an outer layer (II) is melt-extruded and coated on an outer surface of the inner layer tubular body,
(2) a method of producing a tubular laminate by simultaneously co-extruding the poly-1-butene for the inner layer (I) and the resin for the outer layer (II),
(3) a method in which an inner layer tubular body is melt-extruded using poly-1-butene for the inner layer (I), and a solution in which a resin for the outer layer (II) is dissolved is applied to the outer surface of the inner layer tubular body;
(4) The inner layer tubular body is melt-extruded using the poly-1-butene for the inner layer (I), and melt-extruded while extruding and foaming the resin for the outer layer (II) containing a foaming agent on the outer surface of the inner layer tubular body. How to coat,
(5) A method for producing a tubular laminate by simultaneously extruding and foaming the resin for the outer layer (II) while using the resin for the outer layer (II) containing a foaming agent and poly-1-butene for the inner layer (I) to coextrude. ,
And the like.
[0017]
Specific examples of the blowing agent used in the present invention include fluorinated aliphatic hydrocarbons such as trichloromonofluoromethane and dichlorotetrafluoroethane, aliphatic hydrocarbons such as propane, isobutane, pentane and hexane, and methyl chloride. Evaporating foaming agents such as isochlorinated aliphatic hydrocarbons, sodium bicarbonate, ammonium carbonate, azodicarbonamide, barium azodicarboxylate, N, N'-dinitropentamethylenetetramine, 4,4-oxybis (benzenesulfonylhydrazide) , Diphenylsulfone-3,3-disulfonylhydrazide, p-toluenesulfonylsemicarbazide, trihydrazinotriazine, biurea and other decomposable blowing agents.
[0018]
The pipe may be used in a state where the outer layer is covered, or may be used after removing the outer layer as necessary.
For example, when connecting with a joint, the outer layer (II) of the connecting part can be peeled off from the inner layer (I) and used.
[0019]
The tubular laminate of the present invention is particularly suitable as a fluid transport pipe such as a water supply / hot water supply pipe.
[0020]
【The invention's effect】
Since the tubular laminate of the present invention has the above-mentioned layer configuration, it has excellent scratch resistance. Therefore, pipes are generally most susceptible to damage when being applied, but the pipes of the present invention are less likely to be damaged during application and are easy to join with joints. In the tubular laminate of the present invention, the outer layer (II) can be easily separated from the inner layer (I), and the outer diameter of the inner layer (I) made of poly-1-butene after the separation is small.
Therefore, even when the outer layer (II) of the pipe connected to the joint is peeled off from the inner layer (I) and connected, problems are less likely to occur in the joint with the joint.
[0021]
【Example】
(Examples 1 to 9, Comparative Example 1)
Compatibility evaluation method The intrinsic compatibility between poly-1-butene and other resins was evaluated by the following method instead of the adhesive strength evaluation. Table 1 shows the results.
(1) Preparation of poly-1-butene sheet Poly-1-butene (trade name: Buron P5050, MFR = 0.5 g / 10 min, manufactured by Mitsui Chemicals, Inc.) was molded at 190 ° C. for 5 minutes to obtain a thickness of 1 A pressed sheet of 0.2 mm was obtained.
(2) Preparation of another resin sheet A 1.2 mm press sheet was obtained under molding conditions suitable for each resin.
(3) Preparation of adhesive strength evaluation sample (poly-1-butene sheet and another resin sheet bonding method)
After placing the poly-1-butene sheet prepared in (1) on a 3 mm-thick hot plate on which an aluminum plate and Lumirror (polyester film manufactured by Toray Industries, Inc.) are laid, and partially covering it with Lumirror, the same shape In addition to the size, a resin sheet was placed. Then, a mirror, an aluminum plate and a hot plate having a thickness of 3 mm were further laminated thereon. Note that no metal frame is used (see FIG. 1).
Next, the laminate was placed in a press molding machine in which the temperature was set to the melting point or softening point of the other resin, pressurized at 3 MPa pressure for 3 minutes, cooled at 3 MPa for 3 minutes, and taken out.
(4) Evaluation method of adhesive strength A strip having a width of 15 mm was punched out of the sheet prepared by the above method, a portion sandwiching a mirror was gripped with a chuck, and a T-peel peel test was performed at 23 ° C.
In this test, a resin having a peel strength of ≦ 20 kg / 15 mm is defined as an essentially incompatible resin.
[0022]
The evaluation of the scratch resistance was performed as follows.
(Evaluation of scratch resistance, measurement of pipe outer diameter)
The poly-1-butene and the other resin used in the evaluation of the compatibility were simultaneously co-extruded using a single screw extruder SX-90 manufactured by Ikegai Co., Ltd. to have an inner diameter of 22.2 mm, an outer diameter of 29 mm, and poly-1-butene. A tubular laminate having a layer (inner layer) having a thickness of 2.4 mm, another resin layer (outer layer) having a thickness of 1 mm, and a length of 10 m was obtained. One end of the obtained tubular laminate was wrapped with a string and pulled around for 30 seconds while walking on a concrete floor at a slow pace.
Thereafter, the outer layer was peeled off, the state of the scratch was examined, and the outer diameter of the pipe after the outer layer was peeled off was measured.
Table 1 shows the results. The state of the scratch was visually evaluated as o when no scratch was present, and as x when present.
[0023]
[Table 1]
[0024]
* 1) CLANT POLMER B701 (melting point = 160 ° C) * 2) CLANT POLMER F327 (melting point = 150 ° C)
* 3) CLANT Polymer B241 (melting point = 140 ° C) * 4) Kuraray EP-F101A
* 5) Mitsui Chemicals TPX * 6) Mitsui Chemicals HZ6008B (melting point 132 ° C)
* 7) Mitsui Chemicals UZ2021L (melting point = 120 ° C)
* 8) Mitsui Chemicals 7030N (melting point = 160 ° C)
[0025]
(Comparative Example 1)
In Example 1, a polyolefin / poly-1-pentene = 75/25 wt% blend was used as the other resin, and the inner diameter was 22.2 mm and the outer diameter was extruded using a single screw extruder SX-90 manufactured by Ikegai Co., Ltd. A tubular laminate having a thickness of 29 mm, a poly-1-butene layer (inner layer) of 2.4 mm, a blend layer (outer layer) of 1 mm, and a length of 10 m was obtained. One end of the obtained tubular laminate was wrapped with a string and pulled around for 30 seconds while walking on a concrete floor at a slow pace.
Thereafter, the outer layer was peeled off, the state of the scratch was examined, and the outer diameter of the pipe after the outer layer was peeled off was measured.
Table 1 shows the results. The state of the scratch was visually evaluated as o when no scratch was present, and as x when present. When an outer layer having a peel strength exceeding 20 kg / 15 mm was used as the outer layer, the change in the pipe outer diameter after the outer layer was peeled was large.
[0026]
(Comparative Example 2)
In Example 1, poly-1-butene was used in place of the other resin, and an inner diameter of 22.2 mm, an outer diameter of 29 mm, and a poly-1-butene layer were formed by extrusion using a single screw extruder SX-90 manufactured by Ikegai Co., Ltd. A tubular laminate having an (inner layer) thickness of 2.4 mm, a poly-1-butene layer (outer layer) thickness of 1 mm, and a length of 10 m was obtained. One end of the obtained pipe was wrapped with a string and pulled around the concrete floor for 30 seconds while walking at a slow pace. Thereafter, the outer layer was peeled off and the state of the scratch was examined, but the outer poly-1-butene layer could not be peeled off. For this reason, when the state of the scratch on the surface was visually inspected without peeling the outer layer, the scratch was present (scratch resistance x). In addition, since the outer layer could not be peeled off, the outer diameter of the pipe was 29 mm, which was larger than that specified by the standard (27 mm).
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view of a method for preparing a sample for evaluating adhesive strength.
[Explanation of symbols]
1 ... Poly-1-butene sheet of 1.2 mm thickness, 10 cm x 20
Claims (4)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003001287A JP2004042600A (en) | 2002-05-24 | 2003-01-07 | Tubular laminated body of polybutene |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002149911 | 2002-05-24 | ||
JP2003001287A JP2004042600A (en) | 2002-05-24 | 2003-01-07 | Tubular laminated body of polybutene |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004042600A true JP2004042600A (en) | 2004-02-12 |
Family
ID=31719700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003001287A Pending JP2004042600A (en) | 2002-05-24 | 2003-01-07 | Tubular laminated body of polybutene |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004042600A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009287717A (en) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Toyox Co Ltd | Rubber foamed hose |
-
2003
- 2003-01-07 JP JP2003001287A patent/JP2004042600A/en active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009287717A (en) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Toyox Co Ltd | Rubber foamed hose |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009202601A (en) | Polyolefinic pipe having a chlorinated polyolefinic hollow core | |
TWI620807B (en) | Self-adhering tape comprising multilayers of polyolefin polymer materials and method | |
CN111655782B (en) | Thermoplastic vulcanizate conduit for transporting hydrocarbon fluids | |
US20220299154A1 (en) | Thermoplastic Vulcanizate Compositions and Thermoplastic Olefinic Compositions as Insulating Layers in Non-Flexible Pipes | |
US20230193010A1 (en) | Pipe Including a Polymethylpentene Thermoplastic Polymer | |
JPWO2011152324A1 (en) | Resin composition, heat seal film, and laminated film | |
JP2015070092A (en) | Substrate film for dicing | |
JP6910135B2 (en) | Adhesive resin composition, fluororesin adhesive film, laminate, and method for manufacturing the laminate | |
CN114868230A (en) | Base material film for dicing tape | |
JP6520104B2 (en) | Sealant film | |
EP3763980B1 (en) | Multilayered pipes, method of producing the same and method of welding two multilayered pipes | |
BR112020005821A2 (en) | abrasion-resistant flexible composites and pipe linings for on-site cured pipes | |
JP2004042600A (en) | Tubular laminated body of polybutene | |
KR102110342B1 (en) | Method for jointing waterproof sheet and waterproof sheet jointed by the method | |
WO2020055704A1 (en) | Thermoplastic vulcanizate compositions in polymeric inner / pressure sheaths of flexible pipes for oil & gas applications | |
JPH08197694A (en) | Laminated film for package | |
JP3125300B2 (en) | Polyolefin-based multilayer film | |
JP2002317082A (en) | Polyolefin resin composition for surface skin material, surface skin material and laminate | |
JP2002210873A (en) | Film for packaging food | |
CN113166504B (en) | Thermoplastic blends and composites for flexible pipe | |
JP2011021704A (en) | Tube with joint | |
EP1582796A2 (en) | Plastics pipe | |
JPH07308992A (en) | Method for connecting sheet material | |
JPH09227757A (en) | Propylene-based block copolymer composition and its use | |
Guan et al. | Advanced two layer polyethylene coating technology for pipeline protection |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050715 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20071228 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080108 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20080513 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |