JP2004042645A - Tape printer - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された1行以上の文字列を帯状のテープに印刷するテープ印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のバインダの背表紙やVCR(VlDEO CASETTE RECORDER)、VTR(VIDEO TAPE RECORDER)のタイトルラベル印刷等に用いられるテープ印刷装置は、文字入力用のキー等によって入力された文字を、接着層が一方の面に形成されたテープの他方の面に熱転写方法等で印刷することによって目的の印刷テープを作成していた。
【0003】
従来のテープ印刷装置には、操作パネル上に文字入力用の操作子(キーまたはボタン等)等が配置されており、ユーザはこれら文字入力用の操作子を操作して所望の文字列を予め入力する。また、テープ印刷装置では、テープ送り機構が駆動されることにより、テープ排出口からテープが送り出される。このテープの搬送通路に、サーマルヘッドを備えた印刷機構及びテープカット機構が順次配置されている。
【0004】
テープ印刷装置の制御手段は、印刷操作子が操作されると、テープ送り機構を制御してテープを所定速度で送り出させると共に、印刷機構を制御してこの送り出されたテープに予め入力された文字列を印刷させる。さらに、テープ印刷装置の制御手段は、文字列の印刷を終了したときにも、テープ送り機構を連続制御して、印刷されたテープ部分が装置外部にでるまでテープを送り出させ(空送り)、その後、テープの走行を停止させる。
【0005】
ユーザが、テープ走行の停止後、テープカット機構を操作することにより、所望の文字列を印刷してなるユーザオリジナルのラベルが得られる。
【0006】
このようにして形成されるラベルにおいては、テープ長手方向の文字列が印刷されていない前後には、上述したテープの空送りによって余白が付加されている。従来のテープ印刷装置においては、このような余白の長さを固定化していた。実際上、テープ印刷装置に使用されるテープは、裏面側に剥離紙を有しこの剥離紙を剥がして貼着できるようになされており、しかも、熱転写が可能なようになされていてテープカートリッジに収容されているので、高価なものであり、従来、余白をできるだけ短い長さに固定していた。
【0007】
しかしながら、ラベルは、文章部分と前後上下の余白とでなるので、例えば、前後の余白の長さを固定的に設けていると、文章部分と余白とのバランスをユーザが任意に設定することができず、ユーザがラベルのバランスを満足し得ないことも生じる。
【0008】
そこで、前後の余白長さを複数種類の中からユーザが指定できるようにしたテープ印刷装置も既に提案されている。しかしながら、テープ印刷装置に装填できるテープとして、種々のテープ幅を有するものがあり、あるテープ幅のテープに最適なように余白長さを設定しても、他のテープ幅を有するテープに印刷して得られたラベルの余白長さは長すぎたり短すぎたりする。そのため、装填テープを変更した場合には、その都度、余白長さを変更する操作が必要となり、操作性上改善の余地があるということができる。
【0009】
また、テープ送り機構は機構的動作を行なうものであるので、消費電力が大きい。上述したように、テープは高価なものである。従って、ラベルを作成するとき、無駄なテープ部分を極力少なくする要求がある。従来のテープ印刷装置においては、印刷ヘッド及びカッタ機構間のテープ部分も次の印刷の前余白として用いてテープの使用効率や消費電力の効率を高めるようにしているが、例えば、前余白の長さが短い場合には印刷ヘッド及びカッタ機構間のテープ部分を無駄にしており、上記要求を十分に満足するものにはなっていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来のテープ印刷装置は、前後余白の形成機能に関連し、テープを無駄に使用していることがあり、その無駄なテープ部分の送りによって無駄な消費電力も生じていた。
【0011】
本発明は、テープ使用効率が一段と高い、また、消費電力を軽減できるテープ印刷装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、テープ送り手段によりテープを走行させながら、入力された1行以上の文字列を印刷ヘッドによってテープに印刷し、印刷されたテープをカッタによって切断して、文字列の前側及び後側に指定された長さの余白を有するラベルを形成させるテープ印刷装置において、(1)上記テープ送り手段を構成するモータの加速時及び減速時に、上記印刷ヘッドに与える駆動パルス信号のパルス期間に関する情報を保持している駆動パルス期間情報保持手段と、(2)上記モータの加速時及び減速時にも文字列を印刷させる印刷モードが指示されたときに、上記駆動パルス期間情報保持手段から駆動パルス信号のパルス期間に関する情報を取出して、当該パルス期間を有する駆動パルス信号を上記印刷ヘッドに与える印刷制御手段とを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら、本発明によるテープ印刷装置の第1の実施形態を詳述する。図2に、この実施形態のテープ印刷装置の全体構成ブロック図を示す。
【0014】
このテープ印刷装置5では、入力部10を介して印刷に必要な種々の情報が制御部20に入力されると共に、この制御部20により出力部30が制御され、入力部10より入力された文字列等がモニタされると共に文字列が印刷される。
【0015】
入力部10は、ユーザの操作を検出するキー入力部11と、テープの幅を検出するテープ幅検出センサ12とで形成される。このキー入力部11は、文字入力用の複数の操作子、印刷の操作子、テープ送りの操作子等を備えており、これらの操作子の操作に応動して文字を表す文字コード、各文字の書体等を表す制御コード、さらには印刷等の制御コードを出力する。これにより、テープ印刷装置5では、このキー入力部11を操作して印刷する文字の書体、文字間隔等を設定し、また印刷する文字列を予め入力できるように形成され、さらに印刷等の処理を開始し得るようになされている。
【0016】
この実施形態においては、キー入力部11に後述するような印刷中止を指示する操作子も設けられている。
【0017】
テープ幅検出センサ12は、図3に符号Kで示されるようなテープカートリッジに形成された孔等の物理的な識別要素を検出し、その検出結果を制御部20に出力する。ここで、テープカートリッジは、テープをハウジング内に収納して保持する。このテープ印刷装置5では、このテープカートリッジを所定の収納位置にセットしてテープを装填するようになされている。また、テープカートリッジは、収納したテープの幅に対応して孔等の識別要素が形成されており、テープ印刷装置5では、この検出結果により装填されたテープの幅を検出し、さらに検出したテープの幅に応じて印刷する文字の大きさ等を設定できるようになされている。
【0018】
出力部30は、テープに文字列を印刷する印刷部30aと、キー入力部11を介して入力された文字列等を表示する表示部30bとで形成される。
【0019】
印刷部30aは、テープカートリッジKに収納されたテープTを所定速度で送り出すテープ送り機構31、33と、この所定速度で送り出されるテープに対して、入力された文字列を印刷する印刷機構32、34とで形成される。
【0020】
ここで、この実施形態においては、図3に概略的に示すように、テープ印刷装置はステッピングモータでなるテープ・リボン送りモータ31を駆動することにより、矢印Bで示すように、テープTを規定の速度でテープカートリッジKから送り出すように形成され、このテープTの走行経路に順次サーマルヘッド32、テープカット機構37が配置されるようになされている。テープ送り機構は、このテープを送り出すテープ・リボン送りモータ31と、制御部20からの制御コマンドに従ってこのテープ・リボン送りモータ31を駆動するモータ駆動回路33とで形成されている。なお、図3では、この実施形態の特徴から離れているインクリボンの走行構成の図示は省略されている。
【0021】
サーマルヘッド32は、テープTの長手方向と直交する方向に、複数の発熱素子を密接して配置して形成され、各発熱素子を発熱させることにより、このテープカートリッジKに別途収納されたインクリボンのインクを熱転写して、テープTに文字等を印刷する。印刷機構は、このサーマルヘッド32と、制御部20からの制御コマンドに従ってサーマルヘッド32を駆動するヘッド駆動回路34とで形成される。なお、この実施形態において、サーマルヘッド32は、テープカートリッジKに形成された窓に挿通して保持されることにより、図示しないインクリボン側からテープTを押圧するようになされている。
【0022】
これにより、テープ印刷装置5では、テープ送り機構によりテープTを所定速度でサーマルヘッド32に供給すると共に印刷機構を駆動して、テープT上に順次文字列等を印刷できるようになされ、またテープ送り機構だけを単独で駆動してテープTを空送りできるようになされている。
【0023】
テープカット機構37は、2種類のカッタ38及び39と、操作パネル端部に配置された切断用操作子(図示せず)とでなり、この切断用操作子が押圧操作されると、筐体に固定されたカッタ38に対して、矢印Cで示すように、カッタ39が交差するように回動し、これによりカッタ38及び39でテープTを切断するようになされている。これによりテープ印刷装置5では、この切断用操作子を押圧操作して印刷の完了したテープTをテープカートリッジKから搬送されたテープから切り離し、この切り離したテープTによりラベルを形成するようになされている。なお、テープカット機構37は、制御部20の制御下で自動的にカットするものであっても良い。
【0024】
表示部30bは、操作パネル上に配置された液晶ディスプレイ35と、制御部20からの制御コマンドに従ってこの液晶ディスプレイ35を駆動するディスプレイ駆動回路36とで形成される。これによりテープ印刷装置5では、この液晶ディスプレイ35を介して、入力した文字列、印刷の書体、文字間隔等を確認できるようになされている。
【0025】
制御部20は、マイクロコンピュータで形成され、中央処理ユニット(CPU)21、リードオンリメモリ(ROM)22、ランダムアクセスメモリ(RAM)23、キャラクタージェネレータROM(CG−ROM)24、入力インターフェース(IF)25、出力インターフェース(IF)26がシステムバス27を介して接続されて形成されるようになされている。
【0026】
入力インターフェース25は、入力部10から入力される制御コード等を規定のタイミングでシステムバス27に出力するものである。
【0027】
CPU21は、このシステムバス27を介して入力される制御コード等に対応してROM22に格納された処理手順を実行し、これによりテープ印刷装置5全体の動作を制御する。
【0028】
このため、ROM22には、このCPU21が実行する処理プログラムが記憶され、またカナ漢字変換用の辞書データ等が格納されている。なお、ROM22には、後述する印刷中止の処理プログラムも格納されている(図1参照)。
【0029】
RAM23は、CPU21のワークエリアを形成し、キー入力部11を介して入力された文字列等を、さらにはその後、カナ漢字変換処理された文字列を文字コードの形式で制御コードと共に記憶する。ここで、RAM23に格納される制御コードは、印刷及び表示のための書体、文字間隔、文字大きさ等を表すこのテープ印刷装置5に固有のコードでなる。
【0030】
RAM23には、一定の領域が印刷メモリ23aとして割り当てられ、テープ印刷装置5では、この印刷メモリ23aを印刷用のバッファメモリとして使用するようになされている。
【0031】
キャラクタージェネレータROM24は、このテープ印刷装置5で印刷及び表示する文字、記号のフォント情報を記憶し、この実施形態においては、このフォント情報としてビットマップフォント又はアウトラインフォントの情報を記憶するようになされている。
【0032】
出力インターフェース26は、CPU21で制御されて、キャラクタージェネレータROM24のフォント情報を、またCPU21が送出される制御コマンドを出力部30に出力する。
【0033】
これによりCPU21は、RAM23に記憶した文字コード及び制御コードに従ってキャラクタージェネレータROM24をアクセスして、ユーザの入力した文字列を液晶ディスプレイ35に表示する。
【0034】
また、入力インターフェース25を介して印刷の操作子が押圧操作されたことを検出すると、CPU21は、ヘッド駆動回路34及びモータ駆動回路33に印刷開始の制御コマンドを送出した後、同様にキャラクタージェネレータROM24をアクセスし、このキャラクタージェネレータROM24の出力データを規定順序でヘッド駆動回路34に出力する。このときCPU21は、キャラクタージェネレータROM24から出力されるフォント情報を印刷メモリ23aに一旦格納して出力することにより、この印刷メモリ23aへの書き込み及び読み出しのアドレスを切り換えて、印刷の大きさ、文字の向き等を切り換えるようになされている。
【0035】
これによりCPU21は、液晶ディスプレイ35に表示した文字列をユーザの所望するフォーマットでテープTに順次印刷する。さらに文字列の印刷を終了すると、CPU21はモータ駆動回路33を駆動した後、停止させるようにモータ駆動回路33を制御し、これによりテープTを空送りして印刷の処理を終了する。
【0036】
従って、このテープ印刷装置5に対して、ユーザが液晶ディスプレイ35をモニタしながらキー入力部11を操作して所望の文字列を入力した後、印刷の操作子を押圧操作するだけの簡易な操作で、テープカット機構37へこの入力した文字列を印刷してなるテープが出力され、テープの送り出しが完了して切断の操作子を押圧操作することにより、テープカット機構が作動し、このテープを切断してラベルが形成される。
【0037】
この印刷の途中で印刷中止操作子又は電源の操作子が操作されると、入力インターフェース25は、CPU21に割り込みをかけ、その際CPU21は、この割り込みに対応して図1に示す処理手順を実行する。
【0038】
なお、印刷中止操作子として、専用の操作子を設けても良いが、この実施形態では、操作パネル面の効率的配置を考慮して汎用操作子を用いることとしている。例えば、印刷操作子、削除操作子又は消去操作子を用いる。ここで、印刷操作子は印刷に係る操作子であるので、印刷中止時の操作子として用いることとすればユーザが操作子の機能を認識し易くて好ましい。また、削除の操作子は、ファイルを削除する等の機能を担う操作子であり、取消の操作子(削除の操作子と共用されている装置もある)は、文字入力の際に誤って入力した文字を取り消す等の機能を担う操作子であり、これら操作子は共に、過去の操作を取消す機能を担うものであり、印刷という過去の操作を取消す印刷中止機能と共通する部分があり、ユーザが印刷中止機能が割り当てられている操作子として覚え易くて好ましい。
【0039】
CPU21は、印刷中止の割り込みの処理を開始すると、まずステップ101において、ヘッド駆動回路34に制御コマンドを送出し、文字列の印刷を中止する。これにより、CPU21は、ユーザが誤りに気付いて印刷中止操作子又は電源操作子を押圧操作すると、即座に印刷を中止し、無駄なテープの消費を有効に回避する。なお、文字列の印刷回数を管理しているテープ印刷装置も既に提案されているが、かかるテープ印刷装置においては、ステップ101での印刷途中の強制終了ではそれまでの印刷回数を保持する。
【0040】
続いて、CPU21はステップ102に移り、液晶ディスプレイ35に「印刷を停止!」のメッセージを点滅表示する。これによりテープ印刷装置5では、操作に不慣れなユーザにおいても、この液晶ディスプレイ35を介して意図する動作が実行されたことを確認することができる。
【0041】
その後、CPU21はステップ103に移り、ステップ101の終了時から計時を開始していたタイマの規定時間の経過を待って、モータ駆動回路33に動作停止の制御コマンドを送出する。これによりテープTは規定量だけ空送りされたことになる。ここで、通常の印刷時における空送りは、印刷した文字列の後に、ユーザの選択した長さだけ印刷されていない空白の領域を確保するために実行されるのに対し、この実施形態においては印刷中止後に実行される空送りは、サーマルヘッド32の印刷部の位置(すなわち発熱素子が配列されている位置)からカッタ38、39による切断位置までの距離L分だけ実行される(図3参照)。
【0042】
この実施形態のテープ印刷装置は、空送りを終了した後、ユーザによって切断の操作子が押圧操作された際に、印刷を中止した文字列の後端でテープTを切断できるように構成されている。従って、ユーザがわざわざテープ送り等の操作を実行しなくても、最もテープの無駄が少ないようにテープを切断することができる。すなわち、この種のテープ印刷装置5の操作に不慣れなユーザが操作する場合でも、印刷中止後の煩雑な操作を実行しないで、テープTの無駄な消費を低減できる。
【0043】
CPU21は、このようにしてテープTを空送りすると、続いてステップ104に移り、印刷停止の点滅表示を消灯した後、続くステップ105において、操作された操作子が電源の操作子か否か判断する。
【0044】
ここで、ユーザが電源の操作子を操作して割り込みが発生した場合には、CPU21はステップ106に移り、電源を立ち下げてこの処理手順を終了する。これに対して、印刷中止操作子が操作されて割り込みが発生した場合には、ユーザにおいて続いてこのテープ印刷装置5を操作することを望んでいるので、直ちに割り込みの処理手順を終了し、続く操作子の操作を待ち受ける。
【0045】
以上の構成において、キー入力部11を介して予め入力された文字列は、文字コードの形式で制御コードと共にRAM23に記憶される。この状態で印刷の操作子が操作されると、テープ・リボン送りモータ31によりテープTが所定速度でサーマルヘッド32に供給され、さらにRAM23に格納された文字コード及び制御コードに従って、印刷メモリ23aを介してキャラクタージェネレータROM24からヘッド駆動回路34にフォント情報が出力され、テープ上に予め入力された文字列が印刷される。この印刷の途中で、印刷中止又は電源の操作子が操作されると、サーマルヘッド32による印刷が停止制御された後、印刷中止のメッセージが点滅表示され、サーマルヘッド32からカッタ38、39による切断位置までの距離L分だけテープTが空送りされる。さらに電源の操作子が操作された場合は、続いて電源が遮断されて動作が終了する。これに対して印刷中止の操作子が操作された場合は、空送りした後、続く操作子の操作を待ち受ける。
【0046】
上記実施形態によれば、印刷の途中で印刷中止又は電源の操作子が操作された場合に、印刷を即座に中止した後、サーマルヘッドからカッタによる切断位置までの距離分だけテープを空送りすることにより、テープの無駄が最も少なくなるようにテープを空送りして保持することができ、これにより煩雑な操作を簡略化してテープの無駄を低減することができる。
【0047】
また、上記実施形態によれば、印刷中止メッセージを表示するようにしたので、ユーザにテープ印刷装置が印刷中止指令を受け付けたことを知得させることができ、使い勝手を向上させることができる。
【0048】
さらに、上記実施形態によれば、印刷中止操作子としては、ユーザが印刷中止機能が割り当てられていることを覚え易い汎用操作子を適用しているので、操作子の配置効率を高めることができると共に、使い勝手を向上させることができる。
【0049】
なお、上記実施形態においては、印刷を中止した後、サーマルヘッド32からカッタ38、39による切断位置までの距離L分だけテープTを空送りする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、印刷中止以外の全ての場合において、最後の文字を印刷した後に少なくともサーマルヘッド32からカッタ38、39による切断位置までの距離L分だけテープTを空送りすれば、続く印刷時の無駄を有効に回避することができ、これによってもテープの無駄な消費を低減することができる。
【0050】
また、上記実施形態においては、印刷の途中で汎用の印刷中止の操作子又は電源の操作子が操作された場合に印刷を中止する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、印刷中止用に専用の操作子を配置しても良い。
【0051】
さらに、上記実施形態においては、切断の操作子を押圧操作して手動によりテープを切断する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、モータ等により切断する場合にも広く適用することができる。この場合、印刷を中止してテープを空送りした後、テープを切断することにより、この種のテープ印刷装置の使い勝手を向上させることができる。
【0052】
さらにまた、上記実施形態においては、印刷中止時に、サーマルヘッド32からカッタ38、39による切断位置までの距離L分だけテープTを空送りするものを示したが、後側の余白を形成させるための後フィード中に印刷中止が指示された場合における空送り量をこれより少なくしても良い。要は、最後の印刷位置がカッタ38、39による切断で排除される位置まで印刷中止指令後もテープを空送りすれば良い。
【0053】
次に、本発明によるテープ印刷装置の第2の実施形態を説明する。
【0054】
まず、第2の実施形態のテープ印刷装置の電気的な全体構成を図5の機能ブロック図を用いて説明する。
【0055】
図5において、第1の実施形態における図2と異なる点は、ROM22に格納されている一部の処理プログラムやデータである。この第2の実施形態のROM22にも、各種の処理プログラムや、カナ漢字変換用辞書データ等の固定データが格納されている。
【0056】
ROM22に格納されている第2の実施形態に特有の処理プログラムや固定データ、RAM23に格納されているデータ等については、後述の説明で詳述する。なお、ROM22には、後述する入力文字の取込み用の処理プログラム22aや印刷時の展開プログラム22bが格納されており、また、これらプログラム22a及び22bの実行時にはRAM23にそのための作業エリアが適宜形成される。他の構成は図2と同じなので説明を省略する。
【0057】
この実施形態は、2個で他の文字と同様な大きさとなる半角数字(1/2縮小数字)を設けたものであり、以下では、半角数字の入力取込処理及びその印刷時の展開処理を図4(A)、図4(B)を参照しながら順に説明する。
【0058】
図4(A)は、半角数字の入力取込処理等を示すフローチャートである。この実施形態の場合、半角数字は記号として用意されており、記号入力を指示するキー(例えば記号入力の専用キー)が操作されたときに、CPU21は、ROM22に格納されている図4(A)に示す処理プログラム22aを開始する。
【0059】
なお、この実施形態においては、入力に供する半角数字としては、「0」〜「9」についてのものが用意されている。
【0060】
そしてまず、CPU21は、ステップ201において、記号種類の初期候補を液晶ディスプレイ35に表示させる。例えば、記号の種類としては、VTRカセット向きの記号や単位記号や記述用記号や生き物記号や乗り物記号や数式記号等の各種のものが用意されており、この実施形態では上述のように半角数字も1個の記号種類として用意されており、初期の候補としてはそれらの中の最も使用頻度が高い記号種類又は学習機能により直前に選択された記号種類が表示される。なお、一度に複数の記号種類を表示させる装置であれば、例えば現在候補にカーソルを位置させて点滅表示させる。
【0061】
その後、CPU21は、ステップ202において、選択キー又は変更キー(例えばカーソル移動キーが該当する)が操作されたかを判別し、変更キーが操作されたときは、ステップ203において、記号種類の現在候補(点滅表示されている記号種類)を変更させて上述したステップ202に戻る。
【0062】
ある記号種類が現在候補となっている状況において選択キーが操作されると、ステップ202からステップ204に移って、CPU21は、選択された記号種類を判別する。半角数字以外の記号種類が選択されたときには、CPU21は、ステップ205で表している処理ルーチンに進んでその記号種類内での記号選択処理を行なう。
【0063】
一方、選択された記号種類が半角数字であると、CPU21は、ステップ206において、初期の現在候補としていずれかの半角数字を液晶ディスプレイ35に表示させる。この実施形態の場合、半角数字の表示は表示用の1文字分の領域をとって表示され、例えば、図6(A)に示すように、半角数字であることを表すドットパターンS1と数字自体を示すハッチングされたドットパターンS2の組み合わせ記号が1文字分の大きさで表示され、図6(B)に示すような一般的な漢字キャラクタと同じ文字幅を持つ数字の表現とは異なる表示がなされる。当然に、CG−ROM24には、図6(A)に示すようなフォントが用意されている。
【0064】
現在候補の半角数字を表示させると、CPU21は、ステップ207において、選択キー又は変更キー(例えばカーソル移動キーが該当する)が操作されたかを判別し、変更キーが操作されたときは、ステップ208において、半角数字の現在候補(点滅表示されている半角数字)を変更させて上述したステップ207に戻る。
【0065】
ある半角数字が現在候補となっている状況において選択キーが操作されると、ステップ207からステップ209に移って、CPU21は、現在候補の半角数字が選択されたとして確定し、RAM23内の入力文字列のバッファエリアにおける今までの最終文字コードの次にこの半角数字のコードを格納させ、また、表示用バッファエリアも操作して、表示を記号キーが操作された段階の文字入力画面に復帰させると共に、記号キーが押下されたときにカーソルが指示していた文字入力位置に、選択された半角数字を規定する、図6(A)に示すようなドットパターンを表示させて一連の処理を終了する。
【0066】
ここで、この実施形態においては、半角数字のコードは、半角を表すコードと数字コードの組ではなく、他の文字のコードと同一ビット数の1個のコードが半角数字を表している。例えば、文字列「10月23日」の「1」、「0」、「2」、「3」がそれぞれ半角数字の場合、これら文字列の各文字は16進表記で、「EC61」、「EC60」、「8C8E」、「EC62」、「EC63」、「93FA」で表される。このようにすると、CG−ROM24から半角数字の表示用フォントを取出し易い。
【0067】
なお、以上では説明を省略したが、ユーザによる記号選択処理中における取消キーの押下により、記号選択動作を途中で取り消すことができる。
【0068】
以上のように、この実施形態においては、ユーザは、半角数字を入力する際には記号の中からその都度選択することを要する。従って、N桁の半角数字を入力する際には、ユーザは記号からの選択操作をN回実行することを要する。
【0069】
ところで、半角数字を指定する方法としては、半角モードを指示するキーを設けてこのキーの2回の押下間に入力された数字を半角数字として取り込む方法(これ自体他の実施形態を構成する)や、半角指定キーが2回操作されたときの1回目の操作時にカーソルが位置する既に入力済みの数字から2回目の操作時にカーソルが位置する既に入力済みの数字までの数字を半角数字として取り込む方法(これ自体他の実施形態を構成する)がある。しかし、この実施形態においては、以下の理由により、上述のように記号から選択させるようにしている。
【0070】
テープ印刷装置は、多様な文字サイズを有するため、アルファベット等の縮小要求に対しては文字サイズの選定で応じることができ、そのため、この実施形態においては、数字だけについて半角文字(半角数字)を適用することとしている。このように半角文字の数が限定されているので、記号から選択させるようにしても記号を多く用意する必要はなく、装置構成(CG−ROM24等)を複雑化することはほとんどない。また、上述したような他の選択方法では、従来のテープ印刷装置では存在しない新たな入力処理ルーチンを設けなければならないが、少ない半角文字のために新たな入力処理ルーチンを設けることはROM22のメモリ容量の有効利用から見て効率的ではない。一方、記号からの選択方法では新たな入力処理プログラムを設ける必要はなく、記号選択処理プログラムの一部の変更で対応できる。
【0071】
この実施形態において、1個の半角数字を液晶ディスプレイ35上では、図6(A)に示すような1個の全角文字の大きさで表示させるようにしたのは、以下の理由による。1個の全角文字の大きさで表示させるのは、CG−ROM24にかかるフォントを用意すれば良いので、容易に実行できる。一方、2個の半角数字を1個の全角文字の大きさで表示させようとすると(これ自体、他の実施形態を構成する)、そのための演算処理が必要となり、処理が複雑化する。しかも、入力の進行によって表示位置を変える必要があり、表示位置の変更毎に2個の半角数字を1個の全角文字の大きさで表示させる処理を行なうことは非効率である。
【0072】
次に、印刷時における各文字の展開処理(当然に半角数字の展開処理を含む)を図4(B)を参照しながら説明する。
【0073】
印刷時における文字展開は、文字列の各文字単位での展開が繰返し実行されて行なわれる。図4(B)は、このように繰返し実行される各文字の展開処理を示すフローチャートである。なお、縦書き印刷の場合、展開時にCG−ROM24からのフォント(ドットパターン)を回転させて応じる方法と、展開時にはCG−ROM24からのフォント(ドットパターン)をそのまま格納し、サーマルヘッド32を駆動させるときに回転させて読出す方法とがあるが、以下の説明は、後者であるとして行なう。すなわち、展開処理自体は横書きも縦書きも同様であるとして説明する。
【0074】
CPU21は、図4(B)に示す処理を開始すると、まずステップ211において、今回の展開対象文字が半角数字か否かを判別する。半角数字でなければ、ステップ212において従来と同様な展開処理を行なって今回の展開対象文字に対する展開処理を終了する。
【0075】
一方、今回の展開対象文字が半角数字であると、CPU21は、ステップ213において、次の展開対象文字も半角数字であるか否かを判別する。
【0076】
次の展開対象文字も半角数字であると、CPU21は、ステップ214に進んで、印刷ポインタが規定するフォント展開エリア(エリア1と呼ぶ)に、連続する2個の半角数字のうち、第1番目の半角数字と数字が同一の全角数字のフォント(ドットパターン)をCG−ROM24から読出して展開する。この場合の文字サイズは、印刷対象文字列についての属性で定まっているものである。また、例えば、ROM22に、半角数字コードと対応する全角数字コードとの対応テーブルを格納しておき、このテーブルをステップ214の処理で利用する。図7(A)は、ステップ214での展開処理イメージを示したものである。続いて、CPU21は、ステップ215において、その展開されたフォントを横方向にのみ半分(1/2)に圧縮し、エリア1の左半分に格納させる。図7(B)は、ステップ215での圧縮格納処理イメージを示したものである。
【0077】
展開されたフォントを横方向にのみ半分(1/2)に圧縮する方法としては、次式に示すように、横方向に隣合う2ドットの論理和をとる方法を適用できる。
【0078】
Dnew(Xn ,Ym)=Dold(X2n−1,Ym)+Dold(X2n,Ym)
次に、CPU21は、ステップ216に進んで、未使用のフォント展開エリア(エリア2と呼ぶ;例えば印刷ポインタが規定するエリアの次のエリア)に、連続する2個の半角数字のうち、第2番目の半角数字と数字が同一の全角数字のフォント(ドットパターン)をCG−ROM24から読出して展開する。図7(C)は、ステップ216での展開処理イメージを示したものである。続いて、CPU21は、ステップ217において、その展開されたフォントを横方向にのみ半分に圧縮し、エリア1の右半分に格納させる。図7(D)は、ステップ217での圧縮格納処理イメージを示したものである。
【0079】
一方、今回の展開対象文字が半角数字であるが、次の展開対象文字が半角数字以外であると、CPU21は、ステップ219に進んで、印刷ポインタが規定するフォント展開エリア1に、今回の展開対象文字である半角数字と数字が同一の全角数字のフォントをCG−ROM24から読出して展開した後、ステップ220において、その展開されたフォントを横方向にのみ半分に圧縮し、エリア1の左半分に格納させ、さらに、ステップ221において、エリア1の右半分の空白処理化を行なう。
【0080】
以上の処理のようにして、印刷ポインタが規定するエリア1に対するドット展開が完了すると、CPU21はステップ218において、印刷ポインタを1インクリメントして今回の展開対象文字についての一連の展開処理を終了する。
【0081】
このような展開処理によって展開されたフォント情報を印刷した場合において、印刷対象文字列に例えば半角数字が2個含まれていると、図8(A)又は図8(B)に示すように、2個の半角数字が他の文字の1文字分の大きさで印刷されたラベルが得られる。なお、図8(A)は横書きの場合であり、図8(B)は縦書きの場合である。
【0082】
上述のように、この実施形態においては、CG−ROM24には全角数字の印刷用フォントだけを用意して縮小処理により半角数字に対応している。従来のテープ印刷装置においても、文字サイズの多様化のために、ある文字サイズのフォントを縮小して全角文字として取り扱う縮小文字サイズがあり、かかる縮小処理をこの実施形態における半角数字のフォント形成に対して利用できる。
【0083】
以上、半角数字を導入したことにより、従来とは異なる処理となる展開処理を説明したが、半角数字を導入したことにより、従来とは異なる処理となる印刷時の処理としては、フローチャートの図示は省略するが、他に、テープ長の決定処理や文字サイズの決定処理等の文字数に依存する処理がある。半角数字がN個連続する場合には、そこでの文字数は、Nが偶数のときはN/2、Nが奇数のときはN/2の切り上げ整数として処理する。
【0084】
上記実施形態によれば、半角数字の入力を受け付けて印刷できるようにしたので、数字印刷の多様性を高め、月日や番地等の複数桁数字についても違和感がない印刷ラベルを得ることができるテープ印刷装置を実現できる。
【0085】
上記においても、第2の実施形態に対する他の実施形態を説明したが、さらに以下のような他の変形例を挙げることができる。
【0086】
上記実施形態においては、入力選択に供する半角数字記号として「0」〜「9」を用意したものを示したが、さらに、「00」〜「99」の半角数字2桁についての記号も用意するようにしても良い。
【0087】
上記実施形態においては、印刷用の数字フォントとしては全角フォントだけを用意したものを示したが、半角数字のフォントを用意しておくようにしても良い。この場合において、「00」〜「99」の半角数字2桁のフォントを用意しておくようにしても良い。このようにすると、CG−ROM24の容量は増えるが、展開処理の高速化が期待できる。
【0088】
上記実施形態においては、半角数字が奇数個連続した場合には、最後の1個を半角の大きさで印刷するものを示したが、全角の大きさで印刷するようにしても良い。また、半角数字が奇数個連続した場合に、最初の1個を独立に印刷し、その後は2個の半角数字を組として全角の大きさで印刷するようにしても良い。
【0089】
次に、本発明によるテープ印刷装置の第3の実施形態を説明する。第2の実施形態は、印刷可能な縮小数字として1/2縮小数字(半角数字)だけに対応できるものであったが、この第3の実施形態は、複数種類の縮小数字に対応できるものである。すなわち、M個の縮小数字を並設して印刷すれば通常の全角文字と同じ大きさで印刷される1/M縮小数字として、縮小率が1/2のものだけでなく、1/3、…、1/Jの縮小率のものも用意されている。
【0090】
この第3の実施形態における全体構成は、第2の実施形態に係る図5とほぼ同様であるので、その図示は省略する。
【0091】
また、縮小数字の入力取込処理も第2の実施形態とほぼ同様であるが(図4(A)参照)、以下の点が異なっている。
【0092】
この第3の実施形態の場合も、縮小数字は記号として用意されており、記号入力を指示するキー(例えば記号入力の専用キー)が操作されたときに、CPU21は、ROM22に格納されている記号取込み用の処理プログラム(図4(A)参照)を開始する。なお、この実施形態においては、入力に供する各縮小率(1/2、1/3、…、1/J)の縮小数字としてはそれぞれ、「0」〜「9」についてのものが用意されている。
【0093】
そしてまず、CPU21は、記号種類の初期候補を液晶ディスプレイ35に表示させ、変更キーが操作されたときは、記号種類の現在候補を変更させ、ある記号種類が現在候補となっている状況において選択キーが操作されると、CPU21は、選択された記号種類を判別する(ステップ201〜204参照)。1/M(Mは2〜J)縮小数字以外の記号種類が選択されたときには、CPU21は、その記号種類内での記号選択処理を行ない(ステップ205参照)、一方、選択された記号種類が1/M縮小数字であると、CPU21は、初期の現在候補としていずれかの1/M縮小数字を液晶ディスプレイ35に表示させる(ステップ206参照)。この実施形態の場合、1/M縮小数字の表示は表示用の1文字分の領域をとって表示され、例えば、図9(A)又は(B)に示すように、1/M(1/3又は1/4)縮小数字であることを表すドットパターンS1と数字自体を示すハッチングされたドットパターンS2の組み合わせ記号が1文字分の大きさで表示され、一般的な漢字キャラクタと同じ文字幅を持っ数字の表現とは異なる表示がなされる。当然に、CG−ROM24には、図9(A)又は(B)に示すようなフォントが用意されている。
【0094】
現在候補の1/M縮小数字を表示させると、CPU21は、選択キー又は変更キーが操作されたを判別し、変更キーが操作されたときは、1/M縮小数字の現在候補を変更させ、ある1/M縮小数字が現在候補となっている状況において選択キーが操作されると、CPU21は、現在候補の1/M縮小数字が選択されたとして確定し、RAM23内の入力文字列のバッファエリアにおける今までの最終文字コードの次にこの1/M縮小数字のコードを格納させ、また、表示用バッファエリアも操作して、表示を記号キーが操作された段階の文字入力画面に復帰させると共に、記号キーが押下されたときにカーソルが指示していた文字入力位置に、選択された1/M縮小数字を規定する、図9(A)又は(B)に示すようなドットパターンを表示させて一連の処理を終了する(ステップ207〜209参照)。
【0095】
この第3の実施形態においても、1/M縮小数字のコードは、1/M縮小を表すコードと数字コードの組ではなく、他の文字のコードと同一ビット数の1個のコードが1/M縮小数字を表している。このようにすると、CG−ROM24から1/M縮小数字の表示用フォントを取出し易い。
【0096】
次に、印刷時における各文字の展開処理(当然に1/J縮小数字の展開処理を含む)を図10を参照しながら説明する。
【0097】
印刷時における文字展開は、文字列の各文字単位での展開が繰返し実行されて行なわれる。図10は、このように繰返し実行される各文字の展開処理を示すフローチャートである。なお、縦書き印刷の場合、展開時にCG−ROM24からのフォント(ドットパターン)を回転させて応じる方法と、展開時にはCG−ROM24からのフォント(ドットパターン)をそのまま格納し、サーマルヘッド32を駆動させるときに回転させて読出す方法とがあるが、以下の説明は、後者であるとして行なう。すなわち、展開処理自体は横書きも縦書きも同様であるとして説明する。
【0098】
CPU21は、図10に示す処理を開始すると、まずステップ301において、今回の展開対象文字が縮小数字か否かを判別する。縮小数字でなければ、ステップ302において従来と同様な展開処理を行なって今回の展開対象文字に対する展開処理を終了する。
【0099】
一方、今回の展開対象文字が縮小数字であると、CPU21は、ステップ303において、その縮小率1/Mを認識した後、ステップ304において、今回の展開対象縮小数字を含めてその縮小率の縮小数字が何個(ここではL個)連続しているかを認識する。なお、認識する連続個数Lは、ステップ303で認識した縮小率1/Mの逆数Mを上限としている。すなわち、L≦Mである。
【0100】
次に、CPU21は、ステップ305において、連続するL個のうちの何番目かを規定するパラメータKを1に設定する。そして、CPU21は、ステップ306に進んで、印刷ポインタが規定するフォント展開エリア(エリア1と呼ぶ)とは無関係な未使用のフォント展開エリア(エリア2と呼ぶ;例えば印刷ポインタが規定するエリアの次のエリア)に、第K番目の1/M縮小数字と同じ全角数字のフォント(ドットパターン)をCG−ROM24から読出して展開する。この場合の文字サイズは、印刷対象文字列についての属性で定まっているものである。また、例えば、ROM22に、1/M縮小数字コードと対応する全角数字コードとの対応テーブルを格納しておき、このテーブルをステップ306の処理で利用する。
【0101】
続いて、CPU21は、ステップ307において、エリア2のフォントを横方向の1/Mに圧縮した後、エリア1の第K番目のM分割領域に格納する。展開されたフォントを横方向にのみ1/Mに圧縮する方法としては、次式に示すように、横方向に隣合うMドットの論理和をとる方法を適用できる。
【0102】
Dnew(Xn , Ym)
=Dold(XMn−(M−1),Ym))
+Dold(XMn−(M−2),Ym))
…
+Dold(XMn−1,Ym)
+Dold(XMn,Ym)
その後、CPU21は、ステップ308において、パラメータKを連続個数Lと比較することにより、L個における最後の1/M縮小数字に対する展開が終了したか否かを判別し、終了していなければ、ステップ309において、パラメータKを1インクリメントした後、上述したステップ306に戻る。
【0103】
以上のようなステップ306〜309でなる処理ループを繰り返して、印刷ポインタが規定するエリア1に対するL個の1/M縮小文字のドット展開が完了すると、ステップ308で肯定結果が得られ、CPU21はステップ310において、印刷ポインタを1インクリメントして今回の展開対象文字についての一連の展開処理を終了する。
【0104】
図11(A)〜(F)は、図10に示す展開処理により、「1」、「2」、「0」という連続する3個の1/3縮小数字に対するドット展開時のエリア1及びエリア2の変化を時系列的に示す説明図である。なお、「1」、「2」という連続する2個の1/3縮小数字に対するドット展開処理では、展開終了時のエリア1の格納内容は、図11(D)に示すようになっている。
【0105】
以上説明した第3の実施形態によれば、第2の実施形態以上のユーザが所望する多様な数字表現に対応することができる。
【0106】
なお、第3の実施形態の一部変形した実施形態としては、第2の実施形態を変形した実施形態と同様な変形を施したものを揚げることができ、ここではその説明を省略する。
【0107】
次に、本発明によるテープ印刷装置の第4の実施形態を説明する。第4の実施形態は、第2及び第3の実施形態のような数字印刷に関する効果ではなく、印刷対象の文字列全体(以下、文章と呼ぶ)に対する印刷効果に関連するものである。
【0108】
なお、第4の実施形態における電気的全体構成も、上述した図5の機能ブロック図と同様に表されるので、その説明は省略する。しかし、CPU21が実行する一部の処理プログラムが異なっている。
【0109】
以下、第4の実施形態の特徴に関連する、CPU21が実行する保存書式の設定処理を、図13に示すフローチャートを参照しながら詳述する。
【0110】
ここで、書式とは、印刷対象の文章に対する印刷効果を言う。すなわち、縦書き及び横書きの文字列が混在していようが、行数が異なる部分が存在していようが、行の文字サイズが異なる部分が存在していようが、文章全体に対する印刷効果である。例えば、ラベル長さやラベルの前後余白の長さや全ての文字を鏡文字にするか否か等の印刷効果を言う。
【0111】
書式としては、装置側が保存している保存書式と、印刷対象の文章毎に設定されている文章書式とがある。新たな文章の作成時には、保存書式が文章書式としてコピーされるようになされており、この第4の実施形態の場合、書式の変更は保存書式に対して認めている。
【0112】
CPU21は、キー入力部11の書式キーが操作されると、図13に示す処理を開始し、ステップ400において、ラベル長さ及びラベルにおける文章の印字位置に係る情報(以下、印刷位置属性情報と呼ぶ)を取込んで、ステップ401において、その印刷位置属性情報を判別する。
【0113】
この実施形態のテープ印字装置は、印刷排出されるラベルの長さをユーザが指示することも許容しており、印刷位置属性としては、「ふつう」、「前寄せ」、「中寄せ」、「後寄せ」及び「割付け」がある。
【0114】
「ふつう」は、ユーザがラベルの長さを指定しないものであり、ラベルの有効な長さは、後述するように指示された前後の余白と文章部分に係る長さである。「前寄せ」は、ユーザが指定したラベル長さの前側の余白に指示された余白長さをとり、その後に、文章部分に必要な長さを確保し、後側の余白はその残りの長さとするものである。「中寄せ」は、ユーザが指定したラベル長さの中央に文章部分に必要な長さを確保し、その前後に残った部分が余白となるものであり、しかも、その余白を少なくともユーザが指定した余白以上とするものである。「後寄せ」は、ユーザが指定したラベル長さの後側の余白に指示された余白長さをとり、その前に、文章部分に必要な長さを確保し、前側の余白はその残りの長さとするものである。「割付け」は、ユーザが指定したラベル長さの前後の余白に指示された余白長さをとり、残った中央部に文章部分を均等に割り付けるものである。CPU21は、これらのいずれかを例えばメニュー方式によって選択させる。
【0115】
「ふつう」が指示された場合には、CPU21は、ステップ403において、余白の長さ情報を取込んだ後、ステップ404において、他の書式情報を取込む。「前寄せ」、「後寄せ」、「中寄せ」又は「割付け」のいずれかが指示された場合には、CPU21は、ステップ402及び403において、ラベル長さ情報及び余白長さ情報を順次取込んだ後、ステップ404において、他の書式情報を取込む。
【0116】
上述した各種の情報を取り込む際に表示する最初のメニューには、RAM23の保存書式エリアに格納されているものも用いる。また、電源投入時には、保存書式エリアに、ROM22に格納されている保存書式のデフォルト値が設定される。
【0117】
他の書式情報(鏡文字等)が設定された後、設定終了が指示されると、CPU21は、ステップ405〜407において、入力時に利用した保存書式バッファの保存書式内容をRAM23の保存書式エリアに格納すると共に、その際RAM23のテキストエリアに格納されている文章の書式として格納した後(新たに格納するか既存の内容を更新する)、保存書式の設定が指示される前の状態への復帰処理を実行して一連の保存書式の設定処理を終了する。
【0118】
次に、ステップ403の余白長さの取込み処理について、図12(A)に示すフローチャートを用いて詳述する。
【0119】
かかる処理を開始すると、CPU21は、ステップ410において、余白種類の初期の候補選択肢を表示させた後、ステップ411において、入力キーの判別を行なう。なお、初期の候補選択肢としては、例えば今まで設定されていたものにする。候補選択肢の変更を指示するキー入力がなされると、CPU21は、ステップ412において、例えば、図12(B)に示す候補選択肢の変更順序に従い、候補選択肢を変更表示してステップ411に戻る。一方、選択キーが操作されると、CPU21は、ステップ413において、候補選択肢の余白種類を確定したものとしてRAM23の保存書式設定用バッファに格納してメインルーチン(図13)に戻る。
【0120】
具体的な長さを表示して余白を選択させても、ユーザがイメージをわかり難いので、この第4の実施形態においては、「極少」、「少なめ」、「ふつう」、「多め」、「特大」のような文字を表示させて余白を選択させるようにしている。これら「極少」、「少なめ」、「ふつう」、「多め」、「特大」に対する余白長さは、例えば、図12(C)に示すように固定的に選定されており、ROM22にそのための変換テーブルが格納されている。なお、図12(C)では、mm単位で示しているが、実際上は、ステッピングモータでなるテープ・リボン送りモータ31の送り用パルス数で格納されている。そのため、図12(C)及び後述する図12(D)に示す余白長さは、おおよその長さである。
【0121】
この第4の実施形態においては、以上のような固定の長さを選定させる一般的な余白種類に加えて、「自動」、「連続」及び「切抜き」という余白種類が設けられている。
【0122】
ここで、「自動」とは、装填されているテープの幅に応じて、余白長さを自動的に設定する余白種類であり、装填されているテープの幅が変更されてもほぼ近似のラベルが得られるようにしたものである。例えば、図12(D)に示すように、テープ幅に応じた余白長さが設定される。このための変換テーブルもROM22に設けられている。
【0123】
なお、テープ幅が6mm及び9mmのときの余白長さを共に9mmにしているのは、以下の理由による。この第3実施形態の場合、サーマルヘッド32とカッタとの距離は8mmであり、また、ステッピングモータでなるテープ・リボン送りモータ31が定常回転になってからサーマルヘッド32を駆動して文章部分の印刷を開始することとしており、テープ・リボン送りモータ31が停止状態から定常回転になるまでのテープ送り量は1mm程度である。従って、印刷時に直ちに文章印刷を開始しても文章の前には9mmの空白部分がある。
【0124】
そこで、この9mmの空白部分を、6mm及び9mm幅のテープのときの余白長さとした。6mm幅のテープについて言えば、より短い空白長さが近似ラベルを得る面から好ましい。そのため、カットマークを印刷し、その後、前余白を確保して文章部分の印刷を行なうようにすることも考えられるが、この場合には、ユーザがカットマークの位置で排出されたラベルを切る動作が必要となり、手動操作が不要なことを表す「自動」という用語とのなじみが悪い。
【0125】
そこで、6mm幅のテープについても、余白長さを9mmとしている。
【0126】
なお、この第4の実施形態においては、余白長さが1mmの「極少」場合には、カットマークを印刷し、その後、前余白を確保して文章部分の印刷を行なう方法を採用している。
【0127】
「連続」とは、余白長さを0とした文章の印刷に係る余白種類であり、文章を複数回連続して印刷させる場合のラベル効率を考慮したものである。すなわち、図14(A)に示すように、1回目の印刷では直ちにカットマークを印刷して文章部分の印刷に進み、文章部分の印刷を終えると、テープ送りを行なわずにテープを停止させ、2回目以降の印刷でも直ちにカットマークを印刷して文章部分の印刷に進み、文章部分の印刷を終えると、テープ送りを行なわずにテープを停止させるものである。
【0128】
なお、図12及び図14に示す「前余り」とは、排出されたテープにおけるラベル部分を構成しないテープの空白部分であり、ラベルとして不要な部分であって除去されるべき部分である。
【0129】
「切抜き」とは、方眼紙における線の交点だけでなる模様(マトリクス状にドットが配置されたパターンであり、以下、方眼ドット又は方眼ドットパターンと呼ぶ)を文章部分に重ねて印刷領域全体に印刷する余白種類である。すなわち、図14(B)に示すように、印刷指令時に、直ちに方眼ドットの印刷を開始し、前余白部分が終了すると文章部分と方眼ドットを重ねて印刷し、文章部分の印刷が終了した後は、後余白部分に方眼ドットを印刷するものである。
【0130】
ここで、「切抜き」を設けるようにしたのは、ユーザが排出されたラベルを切断して所望する前余白、後余白、上余白及び下余白を有するラベルに加工する際に、目安があって切断の利便性が高まるようにしたためである。
【0131】
次に、印刷時の処理を、特に前後余白の形成処理を、図15に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0132】
RAM23のテキストエリアには書式が付与されている文章が格納されており、テキストエリアに文章が格納されている状態でユーザは任意の時点で印刷を指示することができる。
【0133】
CPU21は、印刷キーが操作されると、図15に示す印刷用プログラムを開始し、まず、ステップ500においてテープ幅情報を取込み、ステップ501において、テキストエリアの書式情報に基づき、前余白、文章部分、後余白の長さ(従ってラベルの長さ)や前フィード量や後フィード量等を決定する。ここで、テープの空送りをフィードと呼んでいる。また、文章より前のフィードを前フィード、文章より後でのフィードを後フィードと呼んでいる。
【0134】
ここで、余白種類が「自動」の場合には、前余白及び後余白の長さの決定にテープ幅の情報が直接利用される。
【0135】
なお、テープ幅情報は、この際にテープ幅検出センサ12から取り込むようにしても良く、又は、テープカートリッジ装填時にテープ幅検出センサ12から読み込んでRAM23に格納させておいたものを取り出すようにしても良い。また、テープが装填されていない場合には、処理の図示は省略しているが、警告を表示して一連の処理を直ちに終了する。
【0136】
また、サーマルヘッド32及びカッタ間のテープ部分(8mm)を前余白に使える場合にはそのまま使うので、前余白の長さと、前フィード量とは必ずしも一致しない。後フィード量は、基本的には、後余白の長さと、サーマルヘッド32及びカッタ間の位置ずれ等に伴う長さ(9mm)との和である。後フィードは、後余白の形成と、後余白の最終位置(従ってラベルの最終位置)をカッタ位置に合わせるために行なわれる。
【0137】
その後、CPU21は、ステップ502において、RAM23のテキストエリアの文章を印刷バッファに展開する。なお、半角数字や1/M縮小数字が文章内に存在していれば、上述した第2又は第3の実施形態の展開方法が適用される。
【0138】
次に、CPU21は、ステップ503において、カットマークを印刷するか否かを判別し、カットマークが必要な場合には、ステップ504においてカットマークを印刷する。上述したように、「連続」及び「極少」の余白種類ではカットマークの印刷が必要である。カットマークの印刷は、ドット展開して行なっても良く、サーマルヘッド32に与えるドットオンオフ信号をソフトウェアで制御して印刷させるものであっても良い。
【0139】
その後、CPU21は、ステップ505において、前フィードが必要であるか否か判断し、必要な場合には、ステップ506において、さらに方眼ドットの印刷を伴う前フィードであるか否かを判断する。そして、方眼ドットの印刷を伴わない前フィードであれば、CPU21は、ステップ507において、テープ・リボン送りモータ31を駆動制御して前フィードさせ、また、方眼ドットの印刷を伴う前フィードであれば、ステップ508において、テープ・リボン送りモータ31を駆動制御すると共に、サーマルヘッド32をも適宜駆動制御して方眼ドットの印刷を伴う前フィードを実行させる。
【0140】
前フィードが必要な余白種類は、図12(C)及び図12(D)から明らかなように、「ふつう」、「多め」、「特大」、「切抜き」(図12(C))と、12mm以上の幅のテープが装填されている場合の「自動」(図12(D))とである。上述のように、「切抜き」の場合には、方眼ドットの印刷を伴う。
【0141】
その後、CPU21は、ステップ509において、テープ・リボン送りモータ31を駆動制御すると共に、サーマルヘッド32をも印刷バッファの展開内容に応じて駆動制御して文章の印刷を実行させる。
【0142】
次に、CPU21は、ステップ510において、後フィードが必要であるか否か判断し、必要な場合には、ステップ511において、さらに方眼ドットの印刷を伴う後フィードであるか否かを判断する。そして、方眼ドットの印刷を伴わない後フィードであれば、CPU21は、ステップ513において、テープ・リボン送りモータ31を駆動制御して後フィードさせ、また、方眼ドットの印刷を伴う後フィードであれば、ステップ512において、テープ・リボン送りモータ31を駆動制御すると共に、サーマルヘッド32をも適宜駆動制御して方眼ドットの印刷を伴う後フィードを後余白分だけ実行させた後、さらに、後余白最終位置がカッタ位置にくるまで単なる後フィードを実行させる。
【0143】
後フィードが終了したとき、又は、後フィードが不要なとき、CPU21は一連の印刷処理を終了し、印刷指示時のテキスト表示画面に戻す。
【0144】
後フィードは、図12(C)から明らかなように、「連続」以外では必要なものである。
【0145】
なお、テープ・リボン送りモータ31は、前フィード、文章印刷、後フィードの期間を通じて連続的に駆動され、サーマルヘッド32は、そのテープ位置によって適宜駆動される。そのため、実際上は、テープ・リボン送りモータ31の駆動のために、総駆動パルス数が最初に設定され、テープ・リボン送りモータ(ステッピングモータ)31にパルスを与える毎に1デクリメントし、設定値が0になったときにモータ31を停止させる制御方法が採用されている。
【0146】
ここで、ステップ503〜ステップ513の処理中において、「印刷中止」の操作キーが操作された場合には、第1の実施形態について説明したような印刷中止の割込み処理が実行される。
【0147】
方眼ドットの印刷は、印刷バッファに展開して行なっても良く、また、サーマルヘッド32にドットオンオフ信号を転送する際にソフトウェア的な制御によって行なっても良く、また、ヘッド駆動回路34内にそのためのハードウェア構成を設けて行なっても良い。
【0148】
図16は、ヘッド駆動回路34内に設ける方眼ドットを印刷させるための電気的構成例を示すものである。
【0149】
図16において、方眼ドット制御部50には、テープ・リボン送りモー夕31の駆動パルスと、方眼ドットの印刷を行なう期間だけ有意レベルをとるイネーブル信号が与えられている。方眼ドット制御部50は、イネーブル信号の有意期間においは、M個のモータ駆動パルスが与えられる毎に1回だけ出力パルスを有意にする。方眼ドット制御部50からの出力パルスが与えられる各オアゲート51−1、…、51−X、…は、サーマルヘッド32のN個毎の感熱素子に対応しているものであり、制御部20側から与えられるドットオンオフ信号と方眼ドット制御部50からの出力パルスとの論理和を出力する。
【0150】
従って、各オアゲート51−1、…、51−X、…からの出力パルスは、制御部20側から与えられるドットオンオフ信号に関係なく、M個のモータ駆動パルス毎に、全てがオンを示すものとなり、しかも、各オアゲート51−1、…、51−X、…が、サーマルヘッド32のN個毎の感熱素子に対応しているので、これらの出力パルスをテープ上で考えると方眼ドットになっている。
【0151】
なお、各オアゲート51−1、…、51−X、…からの出力パルス、及び、オアゲートを介さないドットオンオフ信号は、ヘッド有効幅制御部52によって開状態に設定されているアンドゲート(53−1〜53−Yの所定幅)を通過して感熱素子ドライバ(54−1〜54−Yの所定幅)に与えられて所定の感熱素子をオンオフさせる。
【0152】
上記第4の実施形態によれば、余白種類に、テープ幅に応じた固定余白を有するように印刷させる「自動」モードを設けたので、ユーザが「自動」を設定しているときには、テープ幅を切り換えても相似形のラベルを得ることができ、ユーザが所望する余白を有するラベルをユーザが得ることを容易にできる。
【0153】
また、上記第4の実施形態によれば、余白種類に、前後余白及び文章部分に方眼ドットを印刷させる「切抜き」を設けたので、ユーザが「切抜き」を設定しているときには方眼ドットが印刷され、ユーザはこの方眼ドットを目安として、所望余白の形成のために切断を行なうことができ、ユーザが所望する余白を有するラベルをユーザが得ることを容易にできる。
【0154】
次に、第4の実施形態の応用としての第5の実施形態を、図面を参照しながら、第4の実施形態との相違部分を中心に説明する。
【0155】
ハードウェア的には、カッタが操作されたことを検出するカッタ操作検出センサを設けた点が、第4の実施形態と異なっている。なお、自動カッタを適用している場合には、カッタ操作検出センサは設けなくて良い。
【0156】
第4の実施形態では、サーマルヘッド32とカッタの物理的距離(8mm)やステッピングモータでなるテープ・リボン送りモータ31が定常回転になるまでのテープ送り量(1mm)を考慮して、「自動」での6mm及び9mm幅のテープに対して、カットマークの印刷が不要な9mmの余白を設けることとした。そのため、他のテープ幅に対しても若干長めの余白を設定していた。
【0157】
この第5の実施形態においては、6mm及び9mm幅のテープについても相似のラベルが得られるように図17に示すように、「自動」での余白を設定することとした。すなわち、6mm幅のテープに対しては3mm、9mm幅のテープに対しては6mmという、サーマルヘッド32とカッタ間の物理的距離等から定まる所定長さ9mmより短く定めている。
【0158】
図18は、このような短い長さの前余白をカットマークを印刷することなく形成させるための印刷処理の一部分を示すものである。
【0159】
なお、サーマルヘッド32とカッタ間の物理的距離等から定まる所定長さ9mmより余白長さを短く定めている「極少」や「少なめ」等の場合にも図18の処理が実行される。また、図18に示す部分は、図15におけるステップ506からステップ509の処理に対応する。
【0160】
さらに、この図18に示す部分の処理が実行される前に、後述する印刷中断位置の決定がなされている(ステップ601参照)。なお、印刷中断位置は、9mm−(余白長さ)分の印刷がなされた位置である。
【0161】
CPU21は、前フィードが不要としてステップ600に入ると、テープ・リボン送りモータ31を駆動制御すると共に、サーマルヘッド32をも印刷バッファの展開内容に応じて駆動制御して文章の印刷を実行させ、ステップ601において、この印刷により文章先頭位置がカッタ位置から所定の前余白分に相当する距離だけサーマルヘッド32側にきたときに文章の印刷を一時中断させる。その後、CPU21は、ステップ602において、ディスプレイ駆動回路36を制御してユーザにカッタ操作を求めるメッセージを液晶ディスプレイ35に表示させ、ステップ603において、カッタ操作検出センサからの操作検出信号を待ち受ける。操作検出信号が与えられると、CPU21は、ステップ604において、テープ・リボン送りモータ31を駆動制御すると共に、サーマルヘッド32をも印刷バッファの展開内容に応じて駆動制御して文章の印刷を再開させる。
【0162】
なお、自動カッタを有する装置であれば、ステップ602及び603の部分は、自動カッタの駆動によるテープ切断処理となる。
【0163】
かかる処理により、印刷指令時にサーマルヘッド32とカッタ間に存在していたテープ部分の一部を、前余白として利用することができる(後述する図20参照)。
【0164】
この第5の実施形態では、テープ・リボン送りモータ31の駆動力をテープから解放できない装置を前提としている。そのため、定常回転を待って文章を印刷したのでは、印刷中断前後での、印刷を実行しない加速時及び減速時のテープ送り量だけ文章中におかしな空白が形成されてしまう。
【0165】
そこで、この第5の実施形態においては、図18の処理部分におけるテープ・リボン送りモータ31の加速時及び減速時にも文章の印刷を行なうこととした。この加速時及び減速時においては、当然に、テープ送り速度は定常回転時の速度より遅くなっている。そのため、加速時及び減速時には、ドットオンオフ信号のオン期間(パルス幅)を定常回転時のものから変えることとした。
【0166】
図19はその説明図である。第5の実施形態の場合、この図19に示すような情報がROM22に格納されている。なお、停止状態から定常回転までに至る加速時、及び、定常回転から停止状態までに至る減速時に、テープ・リボン送りモータ31が5個の駆動パルスを必要としているとする。
【0167】
加速時の1番目の駆動パルス期間、及び、減速時の5番目の駆動パルス期間は最もテープ速度が遅いので、ドットオンオフ信号のオン期間(パルス幅)を最も小さくしており、定常回転時の速度に近い駆動パルス期間ほど通常時のドットオンオフ信号のオン期間(パルス幅)に近付けている。
【0168】
このような制御を通じて、テープ・リボン送りモータ31の加速時及び減速時に印刷を実行しても十分な印刷品質を得られるようにしている。
【0169】
図20は、3mmの前余白の形成の様子を示したものである。印刷指令時には、図20(A)に示すように、サーマルヘッド32とカッタ60間にはその物理的長さ(8mm)のテープ部分が存在している。このような状況で図18に示す処理に進み、文章の印刷が開始され、その後一時中断された時には、図20(B)に示すように、カッタ60の位置と文章の先頭位置間に所定の前余白の長さ(3mm)が形成されている。この状況で、ユーザがカットを要求するメッセージに従ってカットを行なえば、図20(C)に示すように、ラベルが所望の前余白を有するようになる。
【0170】
従って、この第5の実施形態によっても、余白種類に、テープ幅に応じた固定余白を有するように印刷させる「自動」を設けたので、ユーザが「自動」を設定しているときには、テープ幅を切り換えても相似形のラベルを得ることができ、ユーザが所望する余白を有するラベルをユーザが得ることを容易にでき、また、余白種類に、前後余白及び文章部分に方眼ドットを印刷させる「切抜き」を設けたので、ユーザが「切抜き」を設定しているときには方眼ドットが印刷され、ユーザはこの方眼ドットを目安として所望余白の形成のための切断を行なうことができ、ユーザが所望する余白を有するラベルをユーザが得ることを容易にできる。
【0171】
さらに、第5の実施形態によれば、余白の長さが所定の長さより短くてもサーマルヘッドより前側にあるテープ部分を前余白に利用でき、テープの使用効率を高めることができる。
【0172】
さらにまた、上記第5の実施形態によれば、テープ加速時及び減速時にも文章を印刷させるようにしたので、テープ加速時及び減速時の間に送られるテープ部分を余白にしなくて済み、この面からもテープの使用効率を高めることができる。
【0173】
また、第5の実施形態によれば、全体としてのテープ送り量も少なくなり、消費電力を軽減することができる。
【0174】
上記においても、第4及び第5の実施形態を変形した他の実施形態を説明したが、さらに以下のような他の実施形態を挙げることができる。
【0175】
「自動」での短い余白のときにもカットマークを付与する印刷方法を採用するようにしても良い。
【0176】
装填されているテープ幅に応じて余白長さを決定する「自動」についても、多め、ふつう、少なめ等の段階を設けるようにしても良い。
【0177】
上記実施形態においては、「切抜き」を余白種類として設定するものを示したが、他の指定方法で指定するようにしても良い。例えば、印刷キーの他に「切抜き印刷キー」を設けて方眼ドットの印刷を指定するようにしても良い。また、この場合において、余白は文章に設定されている余白を適用するようにしても良い。
【0178】
テープ加速時及び減速時にも文章を印刷することを、印刷の中断はないが、余白長さが所定長さより長い場合にも行なうようにしても良い。
【0179】
次に、本発明によるテープ印刷装置の第6の実施形態を説明する。第6の実施形態は、装填されているテープ幅より大きいラベルを擬似的に形成させるための印刷(拡大印刷)に特徴を有するものである。
【0180】
なお、第6の実施形態における電気的全体構成も、上述した図2の機能ブロック図と同様に表されるので、その説明は省略する。しかし、CPU21が実行する処理プログラムとして、拡大印刷用の処理プログラムが用意されている点が異なっている。
【0181】
この実施形態のテープ印刷装置においては、印刷の操作子として、通常印刷の操作子と、拡大印刷の操作子とが設けられており、通常の印刷操作子が操作されたときには、上述した図15や図18に示すような印刷動作を行なう。
【0182】
そこで、以下では、この第6の実施形態における特徴処理である拡大印刷時の動作を説明する。
【0183】
CPU21は、文章が液晶ディスプレイ35に表示されている状態で、ユーザによって、拡大印刷の操作子が操作されると、図21に示す拡大処理プログラムを開始する。
【0184】
そしてまず、ステップ701において、拡大倍数を指示することを求めるメッセージを液晶ディスプレイ35に表示させ、これに応じてユーザが指定した拡大倍数Nを取り込む。この際、拡大倍数を表す数字を全て表示させて、カーソル及び選択操作子で選択させるようにしても良く、また、拡大倍数を表す数字を入力させて選択させるようにしても良い。例えば、装置が受け付ける拡大倍数が2倍及び3倍の場合のように少なければ前者を適用する。
【0185】
拡大倍数Nが指示されると、CPU21は、ステップ702において、拡大倍数N、テープ幅検出センサ12が検出した装填テープの幅と、印刷対象の文字列について指定されている属性とに基づいて、テープ長手方向にN分割される各テープ部分についての前後余白や文字位置等の印刷属性を決定する。
【0186】
この実施形態の場合、文字列に関して、文字サイズ種類や前後余白の設け方や印刷テープ長さ等の各種の属性が付与されており、これら属性は通常印刷を考慮しているものであるが、拡大印刷でもこれら属性を利用することとした。
【0187】
例えば、テープ幅検出センサ12が検出した装填テープの幅と、印刷対象の文字列について指定されている属性とに基づいて、通常印刷時に、図22(A)に示すように、文字の位置や前後の余白長さ等の具体的な印刷属性が定まった場合において、拡大倍数Nが2であると、図22(B)に示すように、でき上がりのラベルでは縦横共に2倍になるように、しかも、図22(C)に示すようにそのでき上がりのラベルを考慮したテープが得られるように文字の位置や前後の余白長さ等の具体的な印刷属性を決定する。
【0188】
CPU21は、このようにして印刷属性を定めると、ステップ703以降の具体的印刷動作に進む。まず、ステップ703において、印刷の段数(テープの幅方向に見た場合のテープ部分の順番)を表す変数nを値1にセットすると共に、テープ・リボン送りモータ31を駆動して前余白分(図22の例では2d)だけテープを空送りさせる。
【0189】
次に、CPU21は、ステップ704に進み、RAM23に記憶した文字コード及び制御コードに従ってCG−ROM24をアクセスし、このCG−ROM24の出力データを印刷メモリ23aに格納し、さらにCPU21は、この印刷メモリ23aに格納したフォント情報によりヘッド駆動回路34を駆動し、これにより予めユーザの入力した文字列のn段目のテープ部分に関する部分をテープTに印刷する。このアクセスの際、CPU21は、ユーザの指定した拡大倍数Nに対応して印刷メモリ23aをアクセスすることにより、変数nで規定されるn段目のテープ部分をユーザが指定した拡大倍数Nで印刷する。
【0190】
ここで、CG−ROM24に格納されているフォント情報がビットマップフォントのフォント情報である場合、横方向及び縦方向の2次元状の論理「1」又は論理「0」のドットデータの集合で表されるが、通常印刷では、これを、横方向及び縦方向の2次元アドレスで規定される印刷メモリ23a上の印刷位置に展開し、この展開されたドットデータに応じて順次サーマルヘッド32を駆動することにより、CG−ROM24に格納されたポイント数で文字を印刷することができるようになされている。
【0191】
これに対して、拡大印刷の場合には、横方向に同一のドットデータをN回ずつ繰り返した後、縦方向に同一のドットデータをN回ずつ繰り返すことで、N倍のドットデータを得ることができ、展開時にこのような処理を行なう。なお、1段目のテープ部分のために展開するとき、纏めて全ての段のテープ部分用に展開を行ない、その後、サーマルヘッド32を駆動するために読出すときに、アドレスを制御して各段のテープ部分用のドットデータを読出すようにしても良い(展開のイメージとしては図22(B)参照)。
【0192】
また、かかる処理の時において、縦書き印刷が指示されているときには、CG−ROM24からドットデータを読出す際には、縦方向及び横方向のアドレスを入れ換えて読出して印刷メモリ23aに格納させる。
【0193】
図23におけるMUは、拡大倍数Nとして2倍が選択されている場合において、上述のように処理されてテープTに印刷された1段目のテープ部分(上半分となるテープ部分)に対する文字列を示している。
【0194】
さらに、CPU21は、このようにして文字列を部分的に印刷する際に、テープTの上下端に余白を形成するように、テープ幅検出センサ12からの検出信号に応じてヘッド駆動回路34の駆動幅を制御する。また、CPU21は、この文字列を部分的に印刷する際に、必要に応じて文字間でテープTを空送りさせ、これによりユーザの設定した文字間隔で部分的に文字列を印刷する。
【0195】
このようにしてn段目について、文字列の印刷が完了すると、CPU21は、続いてステップ705に移り、ここで規定量だけテープTを空送りし、ラベル後端部分の空白(図22(C)における2d参照)を作成する。
【0196】
次に、CPU21はステップ706に移り、ここで変数nの値がユーザの設定した拡大倍数Nと一致するか否か判断する。かかる判断は全てのテープ部分に対する印刷が終了したか否かを判断しているものである。従って、例えば拡大倍数が2倍の場合において、文字列の上半分MUのみ印刷が完了しているときには否定結果が得られ、CPU21はステップ707に移る。
【0197】
CPU21は、ステップ707においては、変数nを1インクリメントした後、次のステップ708においてマーカMを印刷する。ここで、マーカMは、例えば、拡大倍数と無関係に一定の大きさの2つの点で形成される(図23参照)。なお、マーカMの印刷は、キャラクタージェネレータROM24のフォント情報として持たせて印刷メモリ23aに展開することで実行しても良く、また、印刷メモリ23aからヘッド駆動回路34への転送経路上に指令が与えられたときに選択的にオフドットをオンドットに強制変換するオフ/オン変換回路を持たせて実行するようにしても良い。
【0198】
CPU21は、テープT上において、文字列印刷時に形成された上下の余白領域の境界とn段目とn+1段目の各テープ部分Nの分割線との交点位置(又は、この交点及びその隣接する数点)をマーカMとして印刷する。従って、この印刷後のテープを使用するユーザにおいては、このマーカMを基準にしてテープTの上下端をカッタ等で除去するだけで、簡易かつ正確に上下の余白を除去することができ、複数のテープ部分(T1及びT2)を張り付けた際にも上下の文字列間の空白、不自然な重なり合い等を有効に回避できる。
【0199】
このようにしてマーカMを印刷すると、CPU21はステップ709に移り、規定量だけテープTを空送りし、これによりラベル先頭部分の空白部分だけテープTを送り出した後、ステップ704に戻る。これにより、CPU21は2段目をのテープ部分に対する印刷を行なう。
【0200】
このような各テープ部分毎の印刷を繰り返すことにより、やがて、最終段目のテープ部分に対する印刷も終了し(例えば図23(A)のテープ部分MD参照)、ステップ706で肯定結果が得られる。
【0201】
このとき、CPU21はステップ710に進み、サーマルヘッド32の印刷部(すなわち発熱素子が配置されている位置)からカッタ38、39による切断位置までの距離L分(図3参照)だけテープTを空送りしてこの処理手順を完了し、拡大印刷が指示された時の状態に復帰する。この空送りにより、例えばマーカMを基準にして2つに分割されたテープ部分T1及びT2においては、文字列の終了端からテープ部分T1及びT2の終了端までの距離が等しい値に保持される。
【0202】
図23(A)は、2倍の拡大印刷がなされて装置から排出されたテープTを示すものである。このテープT上のマーカMの位置を基準にして印刷の完了したテープTを、2つのテープ部分T1及びT2に分割し、各テープ部分T1及びT2の上下余白を除去し、これらテープ部分T1及びT2をテープ幅方向に並べてファイルの背表紙等に張り付けると、図23(B)に示すように、あたかも幅の広い1枚のテープにより大きな文字を印刷したような大きなラベルを形成することができる。
【0203】
従って、上記第6の実施形態によれば、文字列を部分的に順次印刷してテープ幅より大きなラベルを形成する際に、このテープの分割位置を表すマーカを印刷するようにしたので、前後端の大きさを各テープ部分で一致させることができるように、すなわち、文字ずれを有効に回避できるようにユーザがテープTを切断することができる。
【0204】
また、上記実施形態によれば、マーカがテープ幅方向の上下余白の領域をも規定しているので、このマーカを基準にして不要な上下余白部分を削除することができ、擬似的に幅広のラベルを正確に形成させることができる。
【0205】
なお、上記実施形態においては、点を印刷してマーカを形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、マーカとして例えば横方向及び縦方向に延長する十字状のマーク等を用いても良い。
【0206】
また、上記実施形態においては、テープ幅方向の上下余白の領域をも分割位置を示すマーカが表しているものであるが、テープ幅方向の上下余白の領域を表すマーカと、分割位置を示すマーカとを別個のものとしても良い。
【0207】
さらに、上記実施形態においては、テープ幅方向の上下余白を自動的に設けるテープ印刷装置を対象としたが、上下余白の自動形成機能を持たないテープ印刷装置に対しても本発明を適用することができる。
【0208】
上記実施形態においては、分割する位置にマーカを形成する場合について述べたが、併せてテープの最前端、最後尾にこの種のマーカを印刷するようにしても良い。
【0209】
なお、上記実施形態においては、通常の印刷の操作子とは異なる拡大印刷の操作子(専用又は汎用操作子)を設けて拡大印刷を開始させるものを示したが、文字列の属性として印刷種類の属性を持たせ、印刷操作子が操作されたときにその属性を判別して拡大印刷を開始させるようにしても良い。この場合には、文字列に関する種々の属性も、拡大印刷が選定されているときには、それに併せた値とするようにしても良い。
【0210】
【発明の効果】
本発明のテープ印刷装置によれば、(1)テープ送り手段を構成するモータの加速時及び減速時に、印刷ヘッドに与える駆動パルス信号のパルス期間に関する情報を保持している駆動パルス期間情報保持手段と、(2)モータの加速時及び減速時にも文字列を印刷させる印刷モードが指示されたときに、駆動パルス期間情報保持手段から駆動パルス信号のパルス期間に関する情報を取出して、当該パルス期間を有する駆動パルス信号を印刷ヘッドに与える印刷制御手段とを有するので、テープ使用効率が一段と高い、また、消費電力を軽減できるテープ印刷装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の印刷中止の割り込み処理を示すフローチャートである。
【図2】第1の実施形態のテープ印刷装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態の印刷機構を示す斜視図である。
【図4】第2の実施形態の半角数字入力処理及び印刷処理を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施形態のテープ印刷装置の全体構成を示すブロック図である。
【図6】第2の実施形態の半角数字の表示方法の説明図である。
【図7】第2の実施形態の半角数字の印刷時展開処理の流れを示す図である。
【図8】第2の実施形態での半角数字の印刷例を示す図である。
【図9】第3の実施形態の1/M縮小数字の表示方法の説明図である。
【図10】第3の実施形態の印刷時のフォント展開処理を示すフローチャートである。
【図11】第3の実施形態の1/M縮小数字の印刷時展開処理の流れを示す図である。
【図12】第4の実施形態における余白種類を示すテーブルと、余白の設定手順を示す処理の説明図である。
【図13】第4の実施形態の保存書式の設定処理を示すフローチャートである。
【図14】第4の実施形態の余白種類「連続」及び「切抜き」の例を説明する図である。
【図15】第4の実施形態の印刷処理を示すフローチャートである。
【図16】第4の実施形態の方眼ドットの印刷のための出力部の構成を示すブロック図である。
【図17】第5の実施形態の「自動」での余白とテープ幅との関係を説明する図である。
【図18】第5の実施形態の印刷の要部処理を示すフローチャートである。
【図19】第5の実施形態のテープ・リボン送りモータの加減速時の印刷ヘッドに対する駆動パルス幅を説明する図である。
【図20】第5の実施形態における短い前余白の形成の様子を示す図である。
【図21】第6の実施形態による拡大印刷処理を示すフローチャートである。
【図22】第6の実施形態の拡大印刷時の印刷属性を決定する処理を説明する図である。
【図23】第6の実施形態の拡大印刷動作の説明のために示したテープ表面の図である。
【符号の説明】
10…入力部、11…キー入力部、20…制御部、21…CPU、22…ROM、23…RAM、30…出力部、32…サーマルヘッド、35…液晶ディスプレイ。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a tape printing apparatus that prints one or more input character strings on a belt-shaped tape.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventional tape printing apparatuses used for spine covers of binders, VCRs (VIDEO CASETTE RECORDER), and title labels of VTRs (VIDEO TAPE RECORDER), etc., use a character input key or the like to input characters. The desired printing tape was produced by printing on the other surface of the tape formed on the surface of the substrate by a thermal transfer method or the like.
[0003]
In a conventional tape printing apparatus, operating elements (keys or buttons, etc.) for inputting characters are arranged on an operation panel, and the user operates these operating elements for inputting characters to select a desired character string in advance. input. In a tape printing apparatus, a tape is sent out from a tape discharge port by driving a tape feeding mechanism. A printing mechanism provided with a thermal head and a tape cutting mechanism are sequentially arranged in the tape conveyance path.
[0004]
When the print operator is operated, the control means of the tape printer controls the tape feeding mechanism to feed the tape at a predetermined speed, and controls the printing mechanism to control the characters inputted beforehand to the sent tape. Cause the columns to print. Further, the control means of the tape printing apparatus continuously controls the tape feed mechanism even when printing of the character string is completed, and feeds the tape until the printed tape portion comes out of the apparatus (idle feed). Thereafter, the running of the tape is stopped.
[0005]
After the user stops the tape running, the user operates the tape cutting mechanism to obtain a user original label in which a desired character string is printed.
[0006]
In the label formed in this way, before and after the character string in the tape longitudinal direction is not printed, a blank space is added by the above-mentioned idle feeding of the tape. In the conventional tape printer, the length of such a margin is fixed. In fact, the tape used in the tape printing apparatus has a release paper on the back side so that the release paper can be peeled off and pasted, and furthermore, it is made possible to perform thermal transfer, and the tape cartridge Since it is housed, it is expensive, and conventionally, the margin was fixed to the shortest possible length.
[0007]
However, since the label is composed of the text portion and the front and rear margins, for example, if the lengths of the front and rear margins are fixed, the user can arbitrarily set the balance between the text portion and the margin. In some cases, the user may not be able to satisfy the label balance.
[0008]
Therefore, a tape printing apparatus that allows the user to specify the front and rear margin lengths from a plurality of types has already been proposed. However, there are tapes having various tape widths that can be loaded into the tape printing apparatus. Even if the margin length is set to be optimal for a tape having a certain tape width, printing on a tape having another tape width is not possible. The margin length of the resulting label is too long or too short. Therefore, every time the loaded tape is changed, it is necessary to change the margin length every time, and it can be said that there is room for improvement in operability.
[0009]
Further, since the tape feeding mechanism performs a mechanical operation, power consumption is large. As mentioned above, tapes are expensive. Therefore, there is a demand to minimize useless tape portions when producing labels. In the conventional tape printing apparatus, the tape portion between the print head and the cutter mechanism is also used as a front margin for the next printing to increase the efficiency of tape use and power consumption. If the length is short, the tape portion between the print head and the cutter mechanism is wasted, and the above requirement is not sufficiently satisfied.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the conventional tape printing apparatus, there is a case where the tape is wastefully used in connection with the function of forming the front and rear margins, and wasteful power consumption is caused by feeding the wasteful tape portion.
[0011]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a tape printing apparatus in which tape use efficiency is higher and power consumption can be reduced.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, an input character string of one or more lines is printed on a tape by a print head while the tape is moved by a tape feeding means, and the printed tape is cut by a cutter, and the front and rear sides of the character string are cut. (1) Information on a pulse period of a drive pulse signal given to the print head when the motor constituting the tape feeding means is accelerated and decelerated. And (2) a drive pulse signal from the drive pulse period information holding means when a print mode for printing a character string is also instructed when the motor is accelerated and decelerated. Print control means for extracting information on the pulse period of the above and providing a drive pulse signal having the pulse period to the print head. It is characterized in.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of a tape printer according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings as appropriate. FIG. 2 is a block diagram showing the overall configuration of the tape printing apparatus according to this embodiment.
[0014]
In the
[0015]
The
[0016]
In this embodiment, an operation element for instructing the
[0017]
The tape
[0018]
The output unit 30 includes a
[0019]
The
[0020]
Here, in this embodiment, as schematically shown in FIG. 3, the tape printing apparatus defines a tape T as shown by an arrow B by driving a tape
[0021]
The
[0022]
Thus, in the
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
For this reason, the
[0029]
The
[0030]
A certain area is allocated to the
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
Accordingly, the
[0034]
When the
[0035]
Thus, the
[0036]
Therefore, after the user operates the
[0037]
When a print stop operation element or a power supply operation element is operated during the printing, the
[0038]
Note that a dedicated operator may be provided as a print stop operator, but in this embodiment, a general-purpose operator is used in consideration of efficient arrangement of the operation panel surface. For example, a print operator, a delete operator, or an erase operator is used. Here, since the print control is a control related to printing, it is preferable to use the print control as a control at the time of stopping printing because the user can easily recognize the function of the control. The delete operator is an operator having a function of deleting a file or the like, and the cancel operator (some devices are shared with the delete operator) is erroneously input when inputting characters. These controls have the function of canceling past operations, and both of these controls have the same function as the print cancel function of canceling past operations of printing. Is preferable because it is easy to remember as a control to which the print stop function is assigned.
[0039]
When the
[0040]
Subsequently, the
[0041]
Thereafter, the
[0042]
The tape printing apparatus according to the present embodiment is configured to be able to cut the tape T at the rear end of the character string whose printing has been stopped when the cutting operation is pressed by the user after the end of the idle feeding. I have. Therefore, the tape can be cut in such a manner that the tape is minimized without the need for the user to perform an operation such as tape feeding. That is, even when a user unfamiliar with the operation of this type of
[0043]
When the tape T has been fed in this way, the
[0044]
Here, if the user operates the power supply operator to generate an interrupt, the
[0045]
In the above configuration, the character string input in advance via the
[0046]
According to the above-described embodiment, when printing is stopped or a power switch is operated in the middle of printing, printing is immediately stopped, and then the tape is fed by the distance from the thermal head to the cutting position by the cutter. As a result, the tape can be fed and held so as to minimize the waste of the tape, whereby complicated operations can be simplified and the waste of the tape can be reduced.
[0047]
Further, according to the above embodiment, the print stop message is displayed, so that the user can know that the tape printing apparatus has received the print stop command, and the usability can be improved.
[0048]
Furthermore, according to the above-described embodiment, general-purpose operators that are easy for the user to remember that the print suspension function is assigned are applied as the print suspension operators, so that the layout efficiency of the operators can be increased. At the same time, usability can be improved.
[0049]
In the above-described embodiment, the case where the tape T is idle-fed by the distance L from the
[0050]
Further, in the above-described embodiment, a case has been described in which printing is stopped when a general-purpose print stop operator or a power source operator is operated during printing. However, the present invention is not limited to this. A dedicated operator may be arranged for use.
[0051]
Furthermore, in the above embodiment, the case where the tape is manually cut by pressing the cutting operator has been described. However, the present invention is not limited to this, and can be widely applied to the case where the tape is cut by a motor or the like. it can. In this case, the usability of this type of tape printing apparatus can be improved by cutting the tape after stopping the printing and feeding the tape idle.
[0052]
Furthermore, in the above embodiment, when the printing is stopped, the tape T is fed by the distance L from the
[0053]
Next, a second embodiment of the tape printing apparatus according to the present invention will be described.
[0054]
First, the overall electrical configuration of the tape printing apparatus according to the second embodiment will be described with reference to the functional block diagram of FIG.
[0055]
5 differs from FIG. 2 in the first embodiment in part of the processing programs and data stored in the
[0056]
Processing programs and fixed data unique to the second embodiment stored in the
[0057]
In this embodiment, two half-width numerals (1/2 reduced numbers) having the same size as other characters are provided. In the following, a half-width numeral input process and an expansion process at the time of printing are provided. Will be described in order with reference to FIGS. 4A and 4B.
[0058]
FIG. 4A is a flowchart showing a process for inputting a half-width numeral and the like. In the case of this embodiment, half-width numerals are prepared as symbols, and when a key for instructing symbol input (for example, a key for exclusive use of symbol input) is operated, the
[0059]
In this embodiment, as the half-width numbers to be provided for input, those for "0" to "9" are prepared.
[0060]
First, in
[0061]
Thereafter, the
[0062]
When the selection key is operated in a situation where a certain symbol type is currently a candidate, the process proceeds from
[0063]
On the other hand, if the selected symbol type is a half-width numeral, the
[0064]
When the half-width numeric character of the current candidate is displayed, the
[0065]
When the selection key is operated in a situation where a certain half-width numeral is currently a candidate, the process proceeds from
[0066]
Here, in this embodiment, the code of the half-width numeral is not a set of the code representing the half-width and the numeral code, but one code having the same bit number as the code of the other character represents the half-width numeral. For example, when “1”, “0”, “2”, and “3” of the character string “October 23” are each half-width numerals, each character of these character strings is represented by hexadecimal notation, “EC61”, “EC61” EC60 "," 8C8E "," EC62 "," EC63 ", and" 93FA ". By doing so, it is easy to extract the display font of half-width numerals from the CG-
[0067]
Although the description has been omitted above, the symbol selection operation can be canceled halfway by the user pressing the cancel key during the symbol selection process.
[0068]
As described above, in this embodiment, the user needs to select from among the symbols each time a half-width numeral is input. Therefore, when inputting N half-width numeric characters, the user needs to execute the selecting operation from the symbol N times.
[0069]
By the way, as a method of designating a half-width numeral, a method is provided in which a key for designating a half-width mode is provided, and a number input between two presses of this key is taken in as a half-width numeral (this itself constitutes another embodiment). Also, when the half-width designation key is operated twice, the numbers from the already-entered number at which the cursor is located at the first operation to the already-entered number at which the cursor is located at the second operation are taken in as half-width numbers. There is a method (which itself constitutes another embodiment). However, in this embodiment, selection is made from symbols as described above for the following reasons.
[0070]
Since the tape printer has various character sizes, it is possible to respond to a request for reduction of alphabets or the like by selecting a character size. Therefore, in this embodiment, only half-width characters (half-width numbers) are used for numbers only. It is to be applied. Since the number of half-width characters is thus limited, it is not necessary to prepare a large number of symbols even if the characters are selected from the symbols, and the configuration of the apparatus (such as the CG-ROM 24) is hardly complicated. In the other selection method as described above, a new input processing routine that does not exist in the conventional tape printing apparatus must be provided. It is not efficient in terms of effective utilization of capacity. On the other hand, in the method of selecting from symbols, it is not necessary to provide a new input processing program, and it can be dealt with by partially changing the symbol selection processing program.
[0071]
In this embodiment, one half-width numeral is displayed on the
[0072]
Next, a description will be given, with reference to FIG. 4B, of a process of expanding each character during printing (naturally, a process of expanding half-width numbers).
[0073]
Character expansion at the time of printing is performed by repeatedly executing expansion of each character unit of a character string. FIG. 4B is a flowchart showing the expansion processing of each character that is repeatedly executed as described above. In the case of vertical printing, a method of rotating the font (dot pattern) from the CG-
[0074]
When starting the process shown in FIG. 4B, the
[0075]
On the other hand, if the current character to be expanded is a half-width numeral, the
[0076]
If the next expansion target character is also a half-width numeral, the
[0077]
As a method of compressing the developed font in half (1 /) only in the horizontal direction, a method of calculating the logical sum of two dots adjacent in the horizontal direction can be applied as shown in the following equation.
[0078]
Dnew (Xn, Ym) = Dold (X2n-1, Ym) + Dold (X2n, Ym)
Next, the
[0079]
On the other hand, if the current character to be expanded is a half-width numeral but the next character to be expanded is other than a half-width numeral, the
[0080]
When the dot development for the
[0081]
When the font information expanded by such expansion processing is printed, if the print target character string includes, for example, two half-width numerals, as shown in FIG. 8A or FIG. As a result, a label in which two half-width numbers are printed in the size of one other character is obtained. FIG. 8A shows the case of horizontal writing, and FIG. 8B shows the case of vertical writing.
[0082]
As described above, in this embodiment, the CG-
[0083]
As described above, the expansion processing which is different from the conventional processing by introducing the half-width numerals has been described. However, as the processing at the time of printing which is different from the conventional processing by introducing the half-width figures, the flowchart is not illustrated. Although omitted, there are other processes depending on the number of characters, such as a tape length determination process and a character size determination process. When N half-width numerals continue, the number of characters is processed as a rounded integer of N / 2 when N is even and N / 2 when N is odd.
[0084]
According to the above-described embodiment, since it is made possible to receive and print the input of half-width numbers, it is possible to increase the variety of number printing and obtain a print label that does not give a sense of incongruity even for multi-digit numbers such as month, day and address. A tape printer can be realized.
[0085]
In the above, another embodiment with respect to the second embodiment has been described. However, the following other modified examples can be further provided.
[0086]
In the above-described embodiment, the case where “0” to “9” are prepared as half-width numerical symbols to be used for input selection is shown, but symbols for two digits of “00” to “99” are also prepared. You may do it.
[0087]
In the above-described embodiment, only full-width fonts are prepared as print numeric fonts. However, half-width numeric fonts may be prepared. In this case, a two-digit font of "00" to "99" may be prepared. By doing so, the capacity of the CG-
[0088]
In the above embodiment, when an odd number of half-width numerals are consecutively printed, the last one is printed in a half-width size. However, printing may be performed in a full-width size. In addition, when an odd number of half-width numbers are consecutive, the first one may be printed independently, and thereafter, the two half-width numbers may be printed in a full-width size as a set.
[0089]
Next, a third embodiment of the tape printer according to the present invention will be described. Although the second embodiment can deal with only 1/2 reduced numbers (half-width numbers) as printable reduced numbers, the third embodiment can deal with a plurality of types of reduced numbers. is there. That is, if M reduced numbers are printed side by side, 1 / M reduced numbers printed in the same size as normal full-width characters are not only those having a reduction rate of 1/2, but also 1/3, .., 1 / J reduction ratio is also available.
[0090]
The overall configuration of the third embodiment is almost the same as that of the second embodiment shown in FIG.
[0091]
The process of inputting reduced numbers is almost the same as that of the second embodiment (see FIG. 4A), but differs in the following points.
[0092]
Also in the case of the third embodiment, the reduced numbers are prepared as symbols, and the
[0093]
First, the
[0094]
When the 1 / M reduced number of the current candidate is displayed, the
[0095]
Also in the third embodiment, the code of the 1 / M reduced number is not a set of the code representing the 1 / M reduction and the number code, but one code having the same bit number as the code of the other character is 1 / M. M represents a reduced number. This makes it easy to extract the display font of the 1 / M reduced number from the CG-
[0096]
Next, expansion processing of each character at the time of printing (naturally, expansion processing of 1 / J reduced numbers) will be described with reference to FIG.
[0097]
Character expansion at the time of printing is performed by repeatedly executing expansion of each character unit of a character string. FIG. 10 is a flowchart showing the expansion processing of each character which is repeatedly executed as described above. In the case of vertical printing, a method of rotating the font (dot pattern) from the CG-
[0098]
When starting the processing shown in FIG. 10, the
[0099]
On the other hand, if the character to be expanded this time is a reduced number, the
[0100]
Next, in
[0101]
Subsequently, in
[0102]
Dnew (Xn, Ym)
= Dold (XMn- (M-1), Ym))
+ Dold (XMn- (M-2), Ym))
...
+ Dold (XMn-1, Ym)
+ Dold (XMn, Ym)
Thereafter, in
[0103]
When the processing loop consisting of
[0104]
FIGS. 11A to 11F show the
[0105]
According to the third embodiment described above, it is possible to cope with various numeric expressions desired by the user in the second embodiment and above.
[0106]
As a partially modified embodiment of the third embodiment, the same modified embodiment as that of the second embodiment can be used, and description thereof will be omitted.
[0107]
Next, a fourth embodiment of the tape printer according to the present invention will be described. The fourth embodiment relates to a printing effect on the entire character string to be printed (hereinafter referred to as a sentence), not on the effect on numeral printing as in the second and third embodiments.
[0108]
Note that the overall electrical configuration in the fourth embodiment is also represented in the same manner as the functional block diagram of FIG. 5 described above, and thus description thereof will be omitted. However, some processing programs executed by the
[0109]
Hereinafter, the storage format setting processing executed by the
[0110]
Here, the format refers to a printing effect on the text to be printed. That is, regardless of whether vertical and horizontal character strings are mixed, whether there are portions with different numbers of lines, or where there are portions with different character sizes of lines, the printing effect is for the entire text. For example, it refers to a label length, a length of a margin before and after a label, and a printing effect such as whether or not all characters are mirror characters.
[0111]
The format includes a storage format stored on the device side and a text format set for each text to be printed. When a new text is created, the storage format is copied as a text format, and in the case of the fourth embodiment, the format change is allowed for the storage format.
[0112]
When the format key of the
[0113]
The tape printing apparatus according to this embodiment also allows the user to specify the length of the label to be printed and ejected, and the print position attributes include “normal”, “forward alignment”, “center alignment”, and “center alignment”. There is "backward alignment" and "assignment."
[0114]
"Normal" means that the user does not specify the length of the label, and the effective length of the label is the length of the margin and the sentence before and after the instruction as described later. "Left-justify" means to take the margin length specified in the front margin of the label length specified by the user, and then secure the necessary length in the text part, and the rear margin is the remaining length. It is assumed that. "Centered" means that the required length of the text part is secured in the center of the label length specified by the user, and the remaining part before and after becomes a margin, and at least the user specifies the margin The margin should be greater than the margin. "Left-justify" takes the margin length specified in the margin behind the label length specified by the user, secures the necessary length in the text part before that, and replaces the margin on the front with the remaining margin. Length. “Assignment” is to assign the designated margin length to the margins before and after the label length specified by the user, and to evenly allocate the sentence portion to the remaining central part. The
[0115]
If “normal” is designated, the
[0116]
The menu stored in the storage format area of the
[0117]
When the end of the setting is instructed after other format information (mirror characters and the like) is set, the
[0118]
Next, the process of capturing the margin length in
[0119]
When such processing is started, the
[0120]
Even if a specific length is displayed and a margin is selected, it is difficult for the user to understand the image. Therefore, in the fourth embodiment, “extremely small”, “smallly”, “normal”, “largely”, “largely” Characters such as "extra large" are displayed and the margin is selected. The margin length for these “extremely small”, “slightly less”, “normal”, “largely”, and “extra large” is fixedly selected, for example, as shown in FIG. The table is stored. In FIG. 12 (C), the number is shown in mm, but is actually stored as the number of pulses for feeding of the tape /
[0121]
In the fourth embodiment, in addition to the general margin types for selecting a fixed length as described above, margin types such as “automatic”, “continuous”, and “cutout” are provided.
[0122]
Here, “automatic” is a margin type for automatically setting the margin length according to the width of the loaded tape, and the label is almost similar even if the width of the loaded tape is changed. Is obtained. For example, as shown in FIG. 12D, a margin length corresponding to the tape width is set. A conversion table for this purpose is also provided in the
[0123]
The reason why the margin length is set to 9 mm when the tape width is 6 mm and 9 mm is as follows. In the case of the third embodiment, the distance between the
[0124]
Therefore, the blank portion of 9 mm was used as a blank length for tapes of 6 mm and 9 mm width. For a 6 mm wide tape, a shorter blank length is preferred in terms of obtaining an approximate label. For this reason, it is conceivable to print a cut mark and then print a sentence portion while securing the front margin, but in this case, the user cuts the discharged label at the position of the cut mark. And the term "automatic", which means that manual operation is unnecessary, is not well-known.
[0125]
Therefore, the blank length is set to 9 mm for a 6 mm wide tape.
[0126]
In the fourth embodiment, when the margin length is "extremely small" of 1 mm, a method of printing a cut mark, and securing a front margin, and then printing a text portion is adopted. .
[0127]
“Continuous” is a type of margin for printing a sentence with a margin length of 0, and takes into account the label efficiency when the sentence is printed plural times continuously. That is, as shown in FIG. 14A, in the first printing, a cut mark is printed immediately, and the process proceeds to the printing of the text portion. When the printing of the text portion is completed, the tape is stopped without feeding the tape. Even in the second and subsequent printings, a cut mark is printed immediately, and the printing of the text portion proceeds. When the printing of the text portion is completed, the tape is stopped without feeding the tape.
[0128]
The "margin left" shown in FIGS. 12 and 14 is a blank portion of the ejected tape that does not constitute a label portion of the tape, and is a portion that is unnecessary as a label and should be removed.
[0129]
“Cutout” is a pattern (a pattern in which dots are arranged in a matrix form, hereinafter referred to as a grid dot or a grid dot pattern) consisting only of intersections of lines on grid paper, and is superimposed on a text portion to cover the entire printing area. The type of margin to print. That is, as shown in FIG. 14B, at the time of the print command, the printing of the grid dots is started immediately, and when the front blank portion is completed, the text portion and the grid dots are overlapped and printed, and after the printing of the text portion is completed. Prints square dots in the rear margin.
[0130]
Here, the provision of the "cutout" is intended as a guide when the user cuts the discharged label and processes it into a label having desired front margin, rear margin, upper margin and lower margin. This is because the convenience of cutting has been improved.
[0131]
Next, the process at the time of printing, particularly the process of forming the front and rear margins, will be described with reference to the flowchart shown in FIG.
[0132]
In the text area of the
[0133]
When the print key is operated, the
[0134]
Here, when the margin type is “automatic”, information on the tape width is directly used to determine the lengths of the front margin and the rear margin.
[0135]
The tape width information may be taken in from the tape
[0136]
When the tape portion (8 mm) between the
[0137]
Thereafter, in
[0138]
Next, the
[0139]
Thereafter, in
[0140]
As is clear from FIGS. 12C and 12D, the types of margins that require the front feed are “normal”, “large”, “extra large”, and “cutout” (FIG. 12C). "Automatic" (FIG. 12D) when a tape having a width of 12 mm or more is loaded. As described above, “cutout” involves printing square grid dots.
[0141]
Thereafter, in
[0142]
Next, in
[0143]
When the post-feed is completed or when the post-feed is unnecessary, the
[0144]
As is apparent from FIG. 12C, the rear feed is necessary except for “continuous”.
[0145]
The tape /
[0146]
Here, during the processing of
[0147]
The printing of the grid dots may be performed by developing them in a print buffer, or may be performed by software control when transferring the dot on / off signal to the
[0148]
FIG. 16 shows an example of an electrical configuration for printing square dots provided in the
[0149]
In FIG. 16, the grid
[0150]
Therefore, the output pulses from each of the OR gates 51-1,..., 51-X,... Are all turned on for every M motor drive pulses regardless of the dot on / off signal given from the
[0151]
The output pulse from each of the OR gates 51-1,..., 51-X, and the dot on / off signal that does not pass through the OR gates are output by the AND gate (53-) set by the head effective
[0152]
According to the fourth embodiment, the "automatic" mode for printing so that the margin type has a fixed margin corresponding to the tape width is provided, so that when the user sets "automatic", the tape width is set to "automatic". Can be obtained, and a user can easily obtain a label having a margin desired by the user.
[0153]
Further, according to the fourth embodiment, since the margin type is provided with the “cutout” for printing the square dot in the front and rear margins and the text portion, the square dot is printed when the user sets the “cutout”. Then, the user can perform cutting to form a desired margin using the grid dots as a guide, and the user can easily obtain a label having a desired margin.
[0154]
Next, a fifth embodiment as an application of the fourth embodiment will be described with reference to the drawings, focusing on differences from the fourth embodiment.
[0155]
In terms of hardware, the fourth embodiment differs from the fourth embodiment in that a cutter operation detection sensor for detecting that the cutter has been operated is provided. When an automatic cutter is applied, the cutter operation detection sensor need not be provided.
[0156]
In the fourth embodiment, taking into account the physical distance (8 mm) between the
[0157]
In the fifth embodiment, the "automatic" margin is set as shown in FIG. 17 so that similar labels can be obtained for 6 mm and 9 mm wide tapes. That is, the length is set to 3 mm for a 6 mm tape and 6 mm for a 9 mm tape, which is shorter than a predetermined length of 9 mm determined by the physical distance between the
[0158]
FIG. 18 shows a part of a printing process for forming such a short front margin without printing a cut mark.
[0159]
Note that the processing of FIG. 18 is also performed in the case of “extremely small” or “slightly small” in which the margin length is set shorter than the
[0160]
Further, before the processing of the portion shown in FIG. 18 is executed, a printing interruption position to be described later is determined (see step 601). The print interruption position is a position where printing for 9 mm- (margin length) has been performed.
[0161]
When the
[0162]
In the case of an apparatus having an automatic cutter, steps 602 and 603 are a tape cutting process by driving the automatic cutter.
[0163]
With this processing, a part of the tape portion existing between the
[0164]
In the fifth embodiment, it is assumed that the driving force of the tape /
[0165]
Therefore, in the fifth embodiment, text is printed even when the tape /
[0166]
FIG. 19 is an explanatory diagram thereof. In the case of the fifth embodiment, information as shown in FIG. 19 is stored in the
[0167]
Since the tape speed is the slowest during the first drive pulse period during acceleration and the fifth drive pulse period during deceleration, the on-period (pulse width) of the dot on-off signal is minimized, and during the regular rotation. The drive pulse period closer to the speed is closer to the normal ON period (pulse width) of the dot ON / OFF signal.
[0168]
Through such control, sufficient print quality can be obtained even when printing is performed during acceleration and deceleration of the tape /
[0169]
FIG. 20 shows how a front margin of 3 mm is formed. At the time of a print command, as shown in FIG. 20A, a tape portion of the physical length (8 mm) exists between the
[0170]
Therefore, also according to the fifth embodiment, the margin type is provided with “auto” for printing so as to have a fixed margin corresponding to the tape width. Therefore, when the user sets “auto”, the tape width is set to “auto”. , The user can easily obtain a label having a margin desired by the user, and print a square dot on the front and rear margins and a sentence portion according to the margin type. Since the “cutout” is provided, when the user sets the “cutout”, the grid dots are printed, and the user can perform cutting for forming a desired margin using the grid dots as a guide, which the user desires. The user can easily obtain a label having a margin.
[0171]
Further, according to the fifth embodiment, even if the length of the margin is shorter than the predetermined length, the tape portion on the front side of the thermal head can be used as the front margin, and the tape use efficiency can be improved.
[0172]
Furthermore, according to the fifth embodiment, the text is printed even when the tape is accelerated and decelerated, so that the tape portion sent during the tape acceleration and deceleration does not need to be blank, and from this aspect Also, the use efficiency of the tape can be improved.
[0173]
Further, according to the fifth embodiment, the tape feed amount as a whole is reduced, and power consumption can be reduced.
[0174]
In the above description, other embodiments obtained by modifying the fourth and fifth embodiments have been described. However, the following other embodiments can be further included.
[0175]
A printing method in which a cut mark is added even when the margin is short in “automatic” may be adopted.
[0176]
The "automatic" for determining the margin length according to the width of the loaded tape may be provided with more, usually, less, etc. stages.
[0177]
In the above-described embodiment, an example has been described in which “cutout” is set as a margin type, but it may be specified by another specifying method. For example, a “cutout print key” may be provided in addition to the print key to specify the printing of the grid dots. In this case, the margin set in the text may be applied as the margin.
[0178]
The printing of the text at the time of acceleration and deceleration of the tape may be performed even when the margin length is longer than a predetermined length without interruption of printing.
[0179]
Next, a sixth embodiment of the tape printer according to the present invention will be described. The sixth embodiment is characterized by printing (enlarged printing) for forming a label larger than the loaded tape width in a pseudo manner.
[0180]
Note that the overall electrical configuration in the sixth embodiment is also represented in the same manner as the functional block diagram of FIG. 2 described above, and thus description thereof will be omitted. However, the difference is that a processing program for enlarged printing is prepared as a processing program executed by the
[0181]
In the tape printing apparatus according to this embodiment, a normal printing operation and an enlarged printing operation are provided as printing operations, and when the normal printing operation is operated, the above-described FIG. And a printing operation as shown in FIG.
[0182]
Therefore, hereinafter, an operation at the time of enlarged printing which is the characteristic processing in the sixth embodiment will be described.
[0183]
The
[0184]
First, at
[0185]
When the magnification N is instructed, the
[0186]
In the case of this embodiment, various attributes such as a character size type, a method of providing front and rear margins, a printing tape length, and the like are assigned to the character string, and these attributes are for normal printing. We decided to use these attributes for enlarged printing.
[0187]
For example, based on the width of the loaded tape detected by the tape
[0188]
After determining the print attributes in this way, the
[0189]
Next, the
[0190]
Here, if the font information stored in the CG-
[0191]
On the other hand, in the case of enlarged printing, the same dot data is repeated N times in the horizontal direction, and then the same dot data is repeated N times in the vertical direction to obtain N times the dot data. And perform such processing at the time of development. When developing for the tape portion of the first stage, the developing is performed for all the tape portions of all the stages, and then, when reading for driving the
[0192]
In addition, in this process, when vertical writing printing is instructed, when reading dot data from the CG-
[0193]
The MU in FIG. 23 is a character string corresponding to the first-stage tape portion (the upper half tape portion) that has been processed as described above and printed on the tape T when 2 is selected as the magnification N. Is shown.
[0194]
Further, when partially printing a character string in this manner, the
[0195]
When the printing of the character string for the n-th stage is completed in this way, the
[0196]
Next, the
[0197]
After incrementing the variable n by one in
[0198]
The
[0199]
When the marker M is printed in this way, the
[0200]
By repeating such printing for each tape portion, printing on the tape portion of the last stage is eventually completed (for example, see the tape portion MD in FIG. 23A), and a positive result is obtained in
[0201]
At this time, the
[0202]
FIG. 23A shows a tape T that has been printed twice as large and discharged from the apparatus. The tape T that has been printed on the basis of the position of the marker M on the tape T is divided into two tape portions T1 and T2, and upper and lower margins of each of the tape portions T1 and T2 are removed. When T2 is arranged in the width direction of the tape and attached to the spine of a file or the like, as shown in FIG. 23B, a large label can be formed as if large characters were printed on one wide tape. it can.
[0203]
Therefore, according to the sixth embodiment, when a character string is partially printed sequentially and a label larger than the tape width is formed, a marker indicating the tape dividing position is printed. The user can cut the tape T so that the size of the end can be matched in each tape portion, that is, the character misalignment can be effectively avoided.
[0204]
Further, according to the above-described embodiment, since the marker also defines the area of the upper and lower margins in the tape width direction, unnecessary upper and lower margins can be deleted based on this marker, and the pseudo wide area can be deleted. Labels can be formed accurately.
[0205]
In the above-described embodiment, the case where a marker is formed by printing dots has been described. However, the present invention is not limited to this. For example, a cross-shaped mark extending in the horizontal direction and the vertical direction is used as the marker. Is also good.
[0206]
Further, in the above-described embodiment, the marker indicating the dividing position also indicates the upper and lower margin area in the tape width direction. However, the marker indicating the upper and lower margin area in the tape width direction and the marker indicating the dividing position And may be separate.
[0207]
Furthermore, in the above-described embodiment, the present invention is applied to a tape printer that automatically provides upper and lower margins in the tape width direction. However, the present invention is also applicable to a tape printer that does not have an automatic upper and lower margin forming function. Can be.
[0208]
In the above-described embodiment, the case where the marker is formed at the dividing position is described. However, such a marker may be printed at the forefront end and the tail end of the tape.
[0209]
In the above-described embodiment, the enlargement printing operation (dedicated or general-purpose operation device) different from the normal printing operation device is provided to start the enlargement printing. May be provided, and when the print operator is operated, the attribute may be determined to start enlarged printing. In this case, various attributes related to the character string may be set to values in accordance with the selection when enlarged printing is selected.
[0210]
【The invention's effect】
According to the tape printing apparatus of the present invention, (1) a drive pulse period information holding unit that holds information on a pulse period of a drive pulse signal given to a print head when a motor constituting a tape feed unit is accelerated and decelerated. And (2) when a print mode for printing a character string at the time of acceleration and deceleration of the motor is instructed, the information on the pulse period of the drive pulse signal is extracted from the drive pulse period information holding means, and the pulse period is determined. Since there is provided a print control unit that supplies the drive pulse signal to the print head, it is possible to provide a tape printing apparatus capable of further increasing tape use efficiency and reducing power consumption.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart illustrating an interruption process of printing suspension according to a first embodiment.
FIG. 2 is a block diagram illustrating the overall configuration of the tape printing apparatus according to the first embodiment.
FIG. 3 is a perspective view illustrating a printing mechanism according to the first embodiment.
FIG. 4 is a flowchart illustrating a half-width numeral input process and a printing process according to a second embodiment.
FIG. 5 is a block diagram illustrating an overall configuration of a tape printing apparatus according to a second embodiment.
FIG. 6 is an explanatory diagram of a method for displaying half-width numerals according to the second embodiment.
FIG. 7 is a diagram showing a flow of a print halftoning process according to the second embodiment;
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of printing half-width numbers in the second embodiment.
FIG. 9 is an explanatory diagram of a method for displaying 1 / M reduced numbers according to the third embodiment.
FIG. 10 is a flowchart illustrating font expansion processing during printing according to the third embodiment.
FIG. 11 is a diagram showing a flow of a 1 / M reduced number printing expansion process according to the third embodiment.
FIG. 12 is an explanatory diagram of a table indicating a margin type and a process of setting a margin in the fourth embodiment.
FIG. 13 is a flowchart illustrating processing for setting a storage format according to the fourth embodiment.
FIG. 14 is a diagram illustrating an example of margin types “continuous” and “cutout” according to the fourth embodiment.
FIG. 15 is a flowchart illustrating a printing process according to a fourth embodiment.
FIG. 16 is a block diagram illustrating a configuration of an output unit for printing square grid dots according to a fourth embodiment.
FIG. 17 is a diagram illustrating a relationship between a margin and a tape width in “automatic” according to the fifth embodiment.
FIG. 18 is a flowchart illustrating main processing of printing according to the fifth embodiment.
FIG. 19 is a diagram illustrating a drive pulse width for a print head during acceleration / deceleration of a tape / ribbon feed motor according to a fifth embodiment.
FIG. 20 is a diagram showing how a short front margin is formed in the fifth embodiment.
FIG. 21 is a flowchart illustrating enlarged printing processing according to a sixth embodiment.
FIG. 22 is a diagram illustrating a process of determining a print attribute during enlarged printing according to the sixth embodiment.
FIG. 23 is a view of the tape surface shown for explaining the enlarged printing operation of the sixth embodiment.
[Explanation of symbols]
10 input unit, 11 key input unit, 20 control unit, 21 CPU, 22 ROM, 23 RAM, 30 output unit, 32 thermal head, 35 liquid crystal display.
Claims (2)
上記テープ送り手段を構成するモータの加速時及び減速時に、上記印刷ヘッドに与える駆動パルス信号のパルス期間に関する情報を保持している駆動パルス期間情報保持手段と、
上記モータの加速時及び減速時にも文字列を印刷させる印刷モードが指示されたときに、上記駆動パルス期間情報保持手段から駆動パルス信号のパルス期間に関する情報を取出して、当該パルス期間を有する駆動パルス信号を上記印刷ヘッドに与える印刷制御手段と
を有することを特徴とするテープ印刷装置。While the tape is being run by the tape feeding means, the input character string of one or more lines is printed on the tape by the print head, and the printed tape is cut by the cutter to specify the front and rear sides of the character string. In a tape printing apparatus for forming a label having a margin of length,
At the time of acceleration and deceleration of the motor constituting the tape feed unit, a drive pulse period information holding unit that holds information on a pulse period of a drive pulse signal given to the print head,
When a print mode for printing a character string is also instructed at the time of acceleration and deceleration of the motor, information on the pulse period of the drive pulse signal is extracted from the drive pulse period information holding means, and the drive pulse having the pulse period is extracted. A print control unit for supplying a signal to the print head.
上記印刷ヘッドと上記カッタ間の距離で定まる所定長さより、前側の余白の指定長さが短い印刷モードが指示されたときに、直ちに文字列の印刷を開始させ、印刷文字列の先頭位置と上記カッタ間の長さが指定された前側の余白長さになったときに文字列の印刷を中断させ、しかも、この中断前の印刷期間での上記モータの加速時及び減速時にも文字列を印刷させる第1の制御部と、
この中断状態で上記カッタが作動されたことを確認して文字列の印刷を再開させ、再開直後の上記モータの加速時にも文字列を印刷させる第2の制御部と
を有することを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。The print control unit includes:
When a print mode in which the designated length of the front margin is shorter than a predetermined length determined by the distance between the print head and the cutter, printing of a character string is started immediately, and the start position of the print character string and the The character string printing is interrupted when the length between the cutters reaches the specified front margin length, and the character string is also printed when the motor is accelerated and decelerated during the printing period before this interruption. A first control unit for causing
A second control unit that confirms that the cutter has been operated in the interrupted state, resumes printing of the character string, and prints the character string even when the motor is accelerated immediately after the restart. The tape printer according to claim 1.
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