JP2004040274A - ビデオミキシング装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【構成】ビデオミキシング装置10には、ネットワーク12を通して受け取ったメッセージが格納される。メッセージは、画像,映像およびテキスト(文字)等を含み、たとえば映像作品を鑑賞する多数の客14の携帯通信端末16から、電子メールまたはアクセスしたWebページでの書込等によってサーバ18に送信されたものである。そして、映像作成の際にVJ20によってメッセージが選択されると、映像作品にはメッセージに基づいて影響が与えられる。たとえば、メッセージは素材として利用されて映像中に提示される。また、メッセージは映像を作成する際のパラメータとして利用される。このように、メッセージによって客14の創造性や表現が反映された映像作品が生成される。
【効果】鑑賞者ないし客が映像作品の作成に参加できる。
【選択図】 図1
【効果】鑑賞者ないし客が映像作品の作成に参加できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はビデオミキシング装置および方法に関し、特にたとえば画像,映像および文字等の複数の素材を合成して映像作品を作成するビデオミキシング装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のクラブ等では、DJ(Disk Jockey)がレコードプレイヤやCDプレイヤ等の再生装置を用いて音楽をミキシングして再生することに加えて、VJ(Visual JockeyまたはVideo Jockey)によって、映像による空間ないし場の演出が行われている。すなわち、VJは、映像のリアルタイム・ミキシングが可能なソフトウェアをインストールしたPC等のようなビデオミキシング装置を使用している。なお、この種の映像のミキシングが可能なソフトウェアとしては、「motion dive」(販売元:ソースネクスト株式会社、企画・開発:株式会社デジタルステージ)等が知られている。そして、VJは、たとえば音楽に合わせて、画像や映像等の複数の素材に対して重ね合わせたり切り替えたりするなどの操作を施して、1つの映像作品を作成する。作成された映像はリアルタイムに表示装置やスクリーン等の展示用装置に表示される。また、このような従来のビデオミキシング装置は、たとえば映像上にテキスト・テロップを表示する機能等も備えていて、VJは、入力装置を操作してテキストを入力し、文字によるメッセージをその場の客に提示すること等もできる。このようにして、VJによってその場・空間の雰囲気が創り出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、素材を操作して映像を作成できるのはユーザ(VJ)だけであり、多人数が操作することはできなかった。つまり、その場を共有するクラブ等の客はVJによる映像作品に対して鑑賞者の立場であり、見て楽しむことしかできなかった。もしこの映像作成に参加できるならば、客はより楽しい時間を過ごすことができるであろう。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、鑑賞者が映像作品の作成に参加できる、ビデオミキシング装置および方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、複数の素材を合成して映像作品を作成するビデオミキシング装置であって、ネットワークを通して受け取ったメッセージを格納するメッセージ記憶手段、およびメッセージに基づいて映像作品に影響を与えるメッセージ利用手段を備える、ビデオミキシング装置である。
【0006】
第2の発明は、複数の素材を合成して映像作品を作成するビデオミキシング方法であって、ネットワークを通して受け取ったメッセージを格納するステップ、およびメッセージに基づいて映像作品に影響を与えるステップを備える、ビデオミキシング方法である。
【0007】
【作用】
たとえばインタネット等のネットワークを通して受け取ったメッセージがメッセージ記憶手段によって格納される。メッセージは、具体的には画像,映像およびテキスト(文字)等を含み、たとえば映像作品を鑑賞する多数の客の携帯通信端末から、電子メールまたはアクセスしたWebページでの書込み等によって送信される。そして、たとえばVJのようなユーザによってメッセージが選択されたとき、作成される映像作品には、メッセージ利用手段によってメッセージに基づいて影響が与えられる。たとえば、メッセージは、素材として利用されて、映像作品中に提示される。この場合、客は自らのメッセージを直接的に映像作品中に見ることができる。また、メッセージは、映像作品を作成する際のパラメータとして利用される。このようにして、作成された映像作品には、メッセージによって客の創造性や表現が反映されることとなる。
【0008】
さらに、メッセージがタグ情報を含んだタグ付メッセージである場合には、そのメッセージはタグ情報に従った処理が施されて利用される。この場合には、映像作品には客の影響がより強く現れることとなる。
【0009】
【発明の効果】
この発明によれば、客はメッセージを送信することによって、映像作品の作成に参加することができる。つまり、従来は鑑賞者でしかなかった客は、映像作成の参加者となることができ、したがって、その空間・雰囲気をより楽しむことができる。このようにして、空間を共有する客とVJやイベント主催者等との間に、より深く親密なコミュニケーションを実現することができる。たとえば、メッセージがテキストである場合には、作品上に提示されたテキスト・テロップを通して客同士のコミュニケーションが生まれることも期待できる。
【0010】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【実施例】
図1を参照して、この実施例のビデオミキシング装置10は、複数の素材(画像,映像およびテキスト等)を合成して映像作品を作成するものである。映像作品には、インターネット,イントラネット,公衆電話網あるいは携帯電話網のようなネットワーク12を通して受け取ったメッセージに基づいて影響が与えられる。たとえば、ビデオミキシング装置10は、メッセージを素材として使用することができる。つまり、メッセージを映像上に提示することができる。また、たとえば、映像作成の際のパラメータとしてメッセージを利用することができる。メッセージは、この映像作品を鑑賞する複数の鑑賞者ないし客14によって各々の携帯通信端末16から送信される。
【0012】
ビデオミキシング装置10は、ネットワーク12に接続可能なたとえばPC等のコンピュータである。ビデオミキシング装置10は、図示は省略するが、CPUを含み、CPUには、たとえば、バスを介して、メモリ、および内蔵または別に用意したハードディスク等の記憶装置、LCDまたはCRT等のような表示装置、マウス等のポインティングデバイスおよびキーボードのような入力装置等が接続される。記憶装置にはこのビデオミキシング方法および機能を実現するメインプログラム等が記憶され、CPUはこのプログラムに従って処理を実行する。
【0013】
ビデオミキシング装置10には、ネットワーク12等を介してサーバ18が接続される。サーバ18は、ビデオミキシング装置10と同様に、たとえばPC等のようなコンピュータであり、図示しないCPUおよび内部または外部に設けられる記憶装置等を備えている。サーバ18はたとえばダイアルアップルータ等を介してネットワーク12に接続される。この実施例のサーバ18は、メールサーバとして機能し、客14の携帯通信端末16から送信された電子メールを受信することができる。また、サーバ18は、WWWサーバとして機能し、客14が携帯通信端末16でアクセスしてメッセージを書込んで送信できるWebページをコンテンツとして備える。なお、図1では、サーバ18は1つのコンピュータとして構成されるが、たとえばメールサーバとWWWサーバとを分けて構成するようにしてもよい。
【0014】
携帯通信端末16は、たとえば携帯電話機,PDAまたは携帯型PC等であって、図示しないCPU,メモリ, 操作パネルおよび表示装置等を備えている。また、この携帯通信端末16は、ネットワーク12に接続可能で、かつ、電子メール送信可能またはWeb閲覧可能なものである。
【0015】
ビデオミキシング装置10でVJ(ユーザ)20によって操作されて作成される映像作品は、たとえばクラブやイベント会場等の場に設置された展示装置22に与えられて表示され、たとえばDJ24によってミックスされて流される音楽とともに、その場の雰囲気を創出する。ユーザ20は、ビデオミキシング装置10の表示装置に表示される素材の情報等を見つつ、装置10の入力装置を操作することによって、素材を操作して映像作品を作成する。作成の際に利用可能な素材は、VJ20が予め準備してビデオミキシング装置10の記憶装置に格納した画像および映像、ビデオミキシング装置10に接続されたカメラ等(図示せず)からリアルタイムで取得される映像等、ならびに客14の通信携帯端末16から送信されたメッセージ等を含む。
【0016】
展示装置22は、客14に観賞させるために映像作品が表示されるものであり、たとえばLCDまたはCRT等の表示装置である。この展示装置22には、ビデオミキシング装置10から展示装置22の種類に応じた方式の展示用の映像データ信号が与えられて、たとえば図1に示すような展示画面が表示される。また、展示装置22は、たとえば映写幕(スクリーン)等であってもよい。この場合、たとえば展示用映像データを映写機(プロジェクタ)等に与えてスクリーンに映写する。
【0017】
図1の展示画面においては、生成された映像作品が表示される作品エリア26が設けられる。また、客14への案内情報が案内情報エリア28に表示される。案内情報としては、たとえば“お客様の携帯端末で以下のホームページにアクセスし、表示したいメッセージとモーションを選択し送信ボタンを押して下さい。URL http://www.****.com/”のように、メッセージ書込送信用のWebページのURLを含むメッセージ送信方法の説明が表示される。また、“メールでも受け付けています。e−mail:vj@****.com”のように、電子メールによるメッセージを受け付けるメールアドレスが表示される。また、送信したテキストメッセージに取らせたい動き(モーション)のパターンが表示されるモーションエリア30が設けられる。図1では、テキストメッセージが“TALK”である場合の5つのモーションA−Eが示されている。指定メールアドレスおよび指定URLやモーション等の案内情報は、客14に予め別の手段(ちらし、メール等)で教えておいてもよいが、図1のように展示画面に表示した場合には、映像作品を鑑賞する客14に参加を促すことができるとともに、客14にとっても気軽に参加し易くなるであろう。また、展示画面中に案内情報エリア28を設けない場合には、指定URLおよびメールアドレス等をVJ20の操作によってテキスト・テロップとして映像作品中に提示するようにしてもよい。
【0018】
客14は、電子メールを指定のメールアドレスに送信することによって、または、指定URLにアクセスしてメッセージを書込み送信することによって、VJ20(ビデオミキシング装置10)にメッセージを送ることができる。メッセージには、テキスト、画像および映像が含まれる。テキストメッセージは、メール本文またはWebページの入力欄に書込んだ文字列である。画像および映像メッセージは、携帯通信端末16に予め準備しておいた、または携帯通信端末16で撮影した画像および映像データを含み、たとえば、メールにファイルを添付し、またはWebページの入力画面にファイル名を入力して送信することによって、ビデオミキシング装置10に送られる。
【0019】
客14が携帯通信端末16の操作パネルを操作して指定URLにアクセスすると、携帯通信端末16の表示装置にはたとえば図2に示すようなWebページのメニュー画面が表示される。図2では、“テキストメッセージ”,“画像メッセージ”および“映像メッセージ”の3つのメニュー項目が表示される。続けて、操作パネルの操作によって、“テキストメッセージ”が選択されると、たとえば図3に示すような入力画面が表示される。図3では、メッセージ入力欄,モーションを選択するためのラジオボタンおよび送信ボタンが設けられる。客14が操作パネルを操作して、メッセージ入力欄にテキストを入力し、モーションを入力して送信ボタンを選択すると、入力されたテキストと選択されたモーションとがテキストメッセージとして送信される。また、図2で“画像メッセージ”または“映像メッセージ”が選択されると、同様の入力画面が表示されて、客14がその入力欄に画像データまたは映像データのファイル名を入力し、送信ボタンを選択することで、そのメッセージが送信される。
【0020】
客14が送信したメッセージは無線基地局32およびネットワーク12を通してサーバ18に与えられる。サーバ18は、メッセージを受信すると、たとえばメッセージの種類を判別して種類ごとにサーバ18の記憶装置の所定エリアに格納する。メッセージはたとえばログファイル形式等で記録される。書込送信されたテキストメッセージは、選択されたモーションとともに格納される。このモーションのようなメッセージの処理方法に対するコマンドないし命令等のタグ情報が付与されたメッセージをタグ付メッセージという。また、メールで受信した場合、メール本文が抜き出されてテキストメッセージとされる。メールに添付ファイルがある場合、添付ファイルが抜き出され、その種類に応じて画像または映像メッセージとされる。
【0021】
ビデオミキシング装置10は複数の素材を合成するビデオミキシング機能を有する。VJ20は、利用可能な素材の中から映像作品中に使用したい素材を選択することができる。VJ20により選択された素材は、種々のミキシング手段による加工,変形ないし編集等の操作を施されて1つの映像作品に合成される。たとえば、VJ20は、使用しようとするミキシング手段を、映像作成時にリアルタイムに選択する。なお、使用するミキシング手段の順序等を予め定めておいて、このプログラミングに従って自動的に映像を合成させるようにしてもよい。
【0022】
このビデオミキシング装置10では、種々のミキシング手段を定義することができ、また、それらのパラメータを設定することができる。ミキシング手段には、たとえば各種エフェクト,スーパーインポーズ,クロマキー合成等が含まれる。各種エフェクトとしては、たとえば分割,拡大,ぼかし,ぶれ,反転,セピアカラー,ノイズ,トリミング等のような種々の映像効果を付するものが設けられ得る。なお、スーパーインポーズは一方の画像および映像等の上に他のテキスト,画像および映像等を重ねるものであり、クロマキー合成は所定の色の部分を抜いてその部分に他の画像および映像等を張り付けるものである。また、ビデオミキシング装置10では、VJ20がテキストを入力して、テキスト・テロップとして映像上に提示することができる。さらに、他のミキシング手段として、たとえば一方の映像等の上に透けた状態で他の映像等を重ねるもの,移動や回転等の動きを与えながら画像および映像等を切り替えるもの,またはテロップとして表示されるテキスト等に所定の動きを付与するもの(モーション)等も設定できる。
【0023】
たとえば、モーションを付与する場合には、テキストが表示される座標を予め記録して設定しておくことができる。また、テキスト・テロップのサイズ,フォント,色等のデザインを設定することができる。なお、モーションを付与する場合には、たとえばVJ20のその場の入力装置(マウス等)の操作の動きを記録しつつ、この動きを素材に付与するようにしてもよい。
【0024】
また、ビデオミキシング装置10は、VJ20の操作を優先させるVJ優先モードかまたはタグ情報による方法を優先させるタグ優先モードかを切り替えるスイッチ機能を有する。たとえば優先モード切替スイッチが図示しないGUI上に設けられ、VJ20は入力装置を操作することによってこれを操作して優先モードを自由に切り替えて映像を作成することができる。VJ優先モードの場合には、タグ付メッセージが選択されても、タグ情報に従った提示がされず、VJ20の操作に従ってメッセージが利用される。この場合の映像はVJ20による創造性や表現が強く現れることとなる。他方、タグ優先モードの場合には、受信したタグ付メッセージをそのタグ情報の指定する方法に従った処理を施して提示することができる。この場合、客14の指定したタグ情報に従った提示がなされるので、客14の創造性や表現が映像により強く反映されることとなり、客14はより楽しむことができるであろう。
【0025】
ビデオミキシング装置10では、客14が送信したメッセージを受信し、映像作成の際にメッセージを利用することができる。すなわち、ビデオミキシング装置10は、映像作成の際にメッセージをサーバ18から受け取る。ビデオミキシング装置10では、サーバ18への接続を確立した後、メッセージの取得処理が実行される。たとえば、VJ20がビデオミキシング装置10の入力装置を操作すること等によって、ビデオミキシング装置10はサーバ18にメッセージ送信の要求信号を送信する。また、たとえば一定時間が経過するごとに、ビデオミキシング装置10はサーバ18にメッセージ送信の要求信号を送信してもよい。サーバ18は、ビデオミキシング装置10からのメッセージ送信要求信号を受けると、先の送信要求に応答した後から今回の要求までの間に受信したメッセージを記憶装置から取り出してビデオミキシング装置10へ送信する。
【0026】
ビデオミキシング装置10は、サーバ18からメッセージを受信すると、メッセージを記憶装置の所定エリアに格納する。ビデオミキシング装置10は、格納した受信メッセージの種類を判別し、その種類ごとにそれぞれテキストメッセージ用,画像メッセージ用,または映像メッセージ用のコンソール画面に受信メッセージを追加的に表示していく。たとえば図4に示すように、メッセージがテキストメッセージの場合、テキストメッセージ用コンソール画面にテキストメッセージが表示される。図4では、メッセージごとに、メッセージの番号、テキストおよび選択されたモーションが示されている。VJ20は、これらのコンソール画面から映像作品中に取り込むメッセージを選択することができる。
【0027】
VJ20によってメッセージが選択された場合、ビデオミキシング装置10では、メッセージの利用処理が実行される。この実施例では、メッセージは、パラメータおよび素材として利用される。すなわち、コンソール画面に表示されているメッセージがVJ20の操作によって選択されると、ビデオミキシング装置10ではそのメッセージからパラメータが設定される。たとえば、メッセージがテキストメッセージの場合には、その文字数等のデータに基づいて、映像合成の際のパラメータや映像のリアルタイム・エフェクトの制御パラメータ等を設定する。一例としては、テロップとして大きさおよびフォント等を設定するとともに、メッセージをたとえばASCIIコードに変換して、その数値をテキストの色のパラメータとして利用するようにしてもよい。
【0028】
また、ビデオミキシング装置10では、VJ操作優先モードであるかまたはタグ優先モードであるかが判断される。VJ優先モードでは、VJの操作およびパラメータに従ってメッセージにミキシング手段の操作が施されるとともに、素材として映像上に提示される。他方、タグ優先モードでは、メッセージがタグ付メッセージであれば、タグ情報の指定する方法およびパラメータに従ってメッセージにミキシング手段の操作が施されるとともに、そのメッセージが素材として映像上に提示される。なお、メッセージがタグ付メッセージでなければ、VJ操作優先モードと同様の処理がメッセージに施される。
【0029】
なお、この実施例では、タグ情報としてモーションを指定するものが示されるが、タグ情報としては種々のものが指定され得る。他の実施例ではたとえばフォント,色または大きさ等をタグ情報として指定できるようにしてもよい。
【0030】
そして、生成した映像は、たとえば図5に示すようなプレビュ画面上にリアルタイムに表示される。このプレビュ画面はビデオミキシング装置10の表示装置に表示され、この画面でVJ20は作成した映像の内容を確認することができる。さらに、ビデオミキシング装置10は、作成した映像を展示装置22に展示するために展示用映像データ信号を出力する。展示装置22では、展示用映像データを受けて映像作品が表示される。たとえば、図5のプレビュ画面では、人間の映像が分割および反転等のエフェクトを付されるとともに図4におけるテキストメッセージがすべて選択されて素材として提示されている映像が表示されており、図1に示すように展示装置22の作品エリア26にはこれと同じ映像が表示されている。
【0031】
このように、VJ20による映像作品の作成の際に客14が送信したメッセージが利用され、メッセージに基づく影響が与えられた映像作品が展示される。作成された映像作品には、メッセージによって客の創造性や表現が反映されることとなる。つまり、客14は、映像作成の参加者となることができる。メッセージが素材として利用された場合には、客14は映像作品中に自らのメッセージを直接的に見ることができる。
【0032】
サーバ18のCPUは、メールによるメッセージを受信する際には、具体的には図6に示すようなフロー図に従ってメール受信処理を実行する。サーバ18は、まずステップS1でメールが着信したかどうかを判断し、“YES”であれば、ステップS3へ進み、メール本文を抽出してテキストメッセージとして記憶装置の所定エリアに格納する。続くステップS5で、メールに添付ファイルが有るかどうかを判断し、“NO”であれば受信処理を終了する。他方、ステップS5で“YES”であれば、そのメールは画像または映像メッセージを含んでいるので、ステップS7で、添付ファイルが画像ファイルであれば画像メッセージとして、また、添付ファイルが映像ファイルであれば映像メッセージとして記憶装置の所定エリアに格納し、受信処理を終了する。
【0033】
また、サーバ18のCPUは、Webページの書込によるメッセージを受信する際には、具体的には図7に示すようなフロー図に従って書込受信処理を実行する。サーバ18は携帯通信端末16からアクセスされると、ステップS9で、図2に示すようなメニュー画面を携帯通信端末16に送信する。これを受けて、携帯通信端末16の表示装置にはメニュー画面が表示される。客14の操作によってメニュー項目から“テキストメッセージ”,“画像メッセージ”または“映像メッセージ”のいずれかが選択されると、その選択されたメニューの入力画面要求がサーバ18に送信される。サーバ18は入力画面要求を受信すると、ステップS11で、その選択に応じた入力画面(図3等)を携帯通信端末16に送信する。これを受けて、携帯通信端末16の表示装置には入力画面が表示され、客14の操作によって、入力欄にメッセージが入力され、また必要に応じてモーションが選択されて、送信ボタンが選択されると、書込メッセージがサーバ18に送信される。
【0034】
サーバ18は書込メッセージを受信すると、書込メッセージを記憶装置の所定エリアに格納する。そして、続くステップS13,S15およびS17において、受信したメッセージがテキストメッセージ,画像メッセージおよび映像メッセージのいずれであるかを判断し、その後、メッセージの種類に応じた処理を実行する。受信メッセージがテキストメッセージであれば、ステップS13で“YES”と判断し、ステップS19で、テキストメッセージにモーションを対応付けてタグ付メッセージとして記憶装置の所定エリアに格納し、書込受信処理を終了する。一方、受信メッセージが画像メッセージであれば、ステップS15で“YES”と判断し、ステップS21で画像メッセージを記憶装置の所定エリアに格納し、書込受信処理を終了する。他方、受信メッセージが映像メッセージであれば、ステップS17で“YES”と判断し、ステップS23で映像メッセージを記憶装置の所定エリアに格納し、書込受信処理を終了する。
【0035】
ビデオミキシング装置10のCPUは、図8に示すようなフロー図に従ってメッセージの取得処理を実行する。VJ20が入力装置を操作すること等によって、ビデオミキシング装置10は、まずステップS25で、サーバ18にメッセージ送信の要求信号を送信する。これを受けて、サーバ18は、先の送信要求に応答した後から今回の要求までの間に受信して格納したメッセージを記憶装置から取り出してビデオミキシング装置10へ送信する。
【0036】
ビデオミキシング装置10は、サーバ18からメッセージを受信すると、ステップS27で受信したメッセージを記憶装置の所定エリアに格納する。そして、続くステップS29,S31およびS33で、受信メッセージがテキストメッセージ,画像メッセージおよび映像メッセージのいずれであるかを判断し、その後、メッセージの種類に応じた処理を実行する。受信メッセージがテキストメッセージであれば、ステップS29で“YES”と判断し、ステップS35でそのメッセージを図4に示すようなテキストメッセージ用コンソールに表示する。
【0037】
一方、受信メッセージが画像メッセージであれば、ステップS31で“YES”と判断し、ステップS37でそのメッセージを画像メッセージ用コンソールに表示する。他方、受信メッセージが映像メッセージであれば、ステップS33で“YES”と判断し、ステップS39でそのメッセージを映像メッセージ用コンソールに表示する。なお、画像および映像メッセージの表示については、それぞれのコンソールにそのまま画像および映像等を表示するようにしてもよいが、他の方法で表示するようにしてもよい。たとえば、ファイル名およびサイズ等を表示して、選択されるときに内容を別画面で確認できるようにしてもよいし、また、メッセージデータからサムネイル画像(映像についても静止した画像)を作成してこれを表示するようにしてもよい。このようにして、メッセージはそれぞれのコンソール画面に表示される。VJ20は、表示されたメッセージから素材またはパラメータとして利用するものを選択することができる。
【0038】
ビデオミキシング装置10のCPUは、メッセージが利用される場合には、図9に示すようなフロー図に従ってメッセージの利用処理を実行する。まずステップS41でメッセージが選択されたかどうかを判断し、“YES”であれば続くステップS43へ進む。ステップS43で、メッセージからパラメータを設定する処理を実行する。たとえば、上述したように、テキストの文字数等のデータに基づいて合成の際のパラメータやエフェクトのパラメータが設定される。続いて、ステップS45で、VJ操作優先モードであるかどうかを判断する。ステップS45で“YES”であれば、ステップS47で、VJの操作および設定されたパラメータに従ったミキシング処理を実行する。具体的には、VJ20の操作およびパラメータに従ってミキシング手段の操作をメッセージに施すとともに、そのメッセージが素材として映像上に提示された映像データを生成する。
【0039】
一方、ステップS45で“NO”であれば、つまり、タグ優先モードであれば、ステップS49へ進み、メッセージがタグ付メッセージであるかどうかを判断する。ステップS49で“NO”であれば、つまり、メッセージにタグ情報が付与されていなければ、ステップS47へ進んでVJの操作およびパラメータに従ったミキシング処理を実行する。他方、ステップS49で“YES”であれば、ステップS51で、タグ情報およびパラメータに従ったミキシング処理を実行する。具体的には、タグ情報の指定する方法およびパラメータに従ってミキシング手段の操作をメッセージに施すとともに、そのメッセージが素材として映像上に提示された映像データを生成する。
【0040】
続いて、ステップS47またはS51の処理で生成される映像を、ステップS53で、図5に示すようなプレビュ画面に表示するとともに、ステップS55で、展示装置22のための展示用映像データ信号を出力する。つまり、ミキシングされた映像は、リアルタイムにプレビュ画面および展示装置22に出力される。したがって、VJ20は、ミキシング操作を行いながら、ビデオミキシング装置10の表示装置に表示されるプレビュ画面で映像を確認することができ、一方、客14は展示装置22に表示される映像作品を観賞することができる。
【0041】
この実施例によれば、客14は映像作品の作成に参加することができる。つまり、従来は鑑賞者でしかなかった客14は、映像作成の参加者となることができ、したがって、その空間・雰囲気をより楽しむことができる。このようにして、空間を共有する客14とVJ20やイベント主催者等との間に、より深く親密なコミュニケーションを実現することができる。さらに、作品上に提示されたテキスト・テロップを通して客14同士のコミュニケーションが生まれることも期待できる。
【0042】
なお、上述の実施例では、メッセージを素材およびパラメータの両形態で利用するようにしているが、どちらか一方の形態のみの利用をするようにしてもよい。
【0043】
また、他の実施例のビデオミキシング装置10では、さらに音楽情報に基づいて映像に影響を与えるようにしてもよい。たとえば、ビデオミキシング装置10に、マイクまたはDJ24の再生装置等を接続して、DJ24等によって提供される音楽を入力するようにする。そして、その音楽情報(ボリュームの変化,周波数上でのエネルギ推移等)を実時間で解析し、生成した解析データに基づいて、エフェクト等のミキシング手段の種類やパラメータ等を切り替えるようにする。具体的には、たとえば図9のフロー図におけるステップS47およびS51において、この音楽情報に基づいたミキシング処理を追加的に施すようにすればよい。この場合には、音楽情報に基づいて映像が影響を受けて変化するので、映像と音楽とを調和させることができ、より良好な空間・雰囲気を創造することができる。
【0044】
また、上述の各実施例では、ビデオミキシング装置10はネットワーク12を介してサーバ18と接続されるが、両者は専用回線を通して接続されてもよい。また、ビデオミキシング装置10とサーバ18とを別々のマシンで構成しているが、ビデオミキシング装置10はサーバ18を含んで構成されたものであってよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】携帯通信端末に表示されるメニュー画面の一例を示す図解図である。
【図3】携帯通信端末に表示される入力画面の一例を示す図解図である。
【図4】テキストメッセージ用コンソール画面の一例を示す図解図である。
【図5】プレビュ画面の一例を示す図解図である。
【図6】サーバのメール受信処理の一例を示すフロー図である。
【図7】サーバの書込受信処理の一例を示すフロー図である。
【図8】ビデオミキシング装置のメッセージ取得処理の一例を示すフロー図である。
【図9】ビデオミキシング装置のメッセージ利用処理の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 …ビデオミキシング装置
12 …ネットワーク
16 …通信携帯端末
18 …サーバ
【産業上の利用分野】
この発明はビデオミキシング装置および方法に関し、特にたとえば画像,映像および文字等の複数の素材を合成して映像作品を作成するビデオミキシング装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のクラブ等では、DJ(Disk Jockey)がレコードプレイヤやCDプレイヤ等の再生装置を用いて音楽をミキシングして再生することに加えて、VJ(Visual JockeyまたはVideo Jockey)によって、映像による空間ないし場の演出が行われている。すなわち、VJは、映像のリアルタイム・ミキシングが可能なソフトウェアをインストールしたPC等のようなビデオミキシング装置を使用している。なお、この種の映像のミキシングが可能なソフトウェアとしては、「motion dive」(販売元:ソースネクスト株式会社、企画・開発:株式会社デジタルステージ)等が知られている。そして、VJは、たとえば音楽に合わせて、画像や映像等の複数の素材に対して重ね合わせたり切り替えたりするなどの操作を施して、1つの映像作品を作成する。作成された映像はリアルタイムに表示装置やスクリーン等の展示用装置に表示される。また、このような従来のビデオミキシング装置は、たとえば映像上にテキスト・テロップを表示する機能等も備えていて、VJは、入力装置を操作してテキストを入力し、文字によるメッセージをその場の客に提示すること等もできる。このようにして、VJによってその場・空間の雰囲気が創り出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、素材を操作して映像を作成できるのはユーザ(VJ)だけであり、多人数が操作することはできなかった。つまり、その場を共有するクラブ等の客はVJによる映像作品に対して鑑賞者の立場であり、見て楽しむことしかできなかった。もしこの映像作成に参加できるならば、客はより楽しい時間を過ごすことができるであろう。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、鑑賞者が映像作品の作成に参加できる、ビデオミキシング装置および方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、複数の素材を合成して映像作品を作成するビデオミキシング装置であって、ネットワークを通して受け取ったメッセージを格納するメッセージ記憶手段、およびメッセージに基づいて映像作品に影響を与えるメッセージ利用手段を備える、ビデオミキシング装置である。
【0006】
第2の発明は、複数の素材を合成して映像作品を作成するビデオミキシング方法であって、ネットワークを通して受け取ったメッセージを格納するステップ、およびメッセージに基づいて映像作品に影響を与えるステップを備える、ビデオミキシング方法である。
【0007】
【作用】
たとえばインタネット等のネットワークを通して受け取ったメッセージがメッセージ記憶手段によって格納される。メッセージは、具体的には画像,映像およびテキスト(文字)等を含み、たとえば映像作品を鑑賞する多数の客の携帯通信端末から、電子メールまたはアクセスしたWebページでの書込み等によって送信される。そして、たとえばVJのようなユーザによってメッセージが選択されたとき、作成される映像作品には、メッセージ利用手段によってメッセージに基づいて影響が与えられる。たとえば、メッセージは、素材として利用されて、映像作品中に提示される。この場合、客は自らのメッセージを直接的に映像作品中に見ることができる。また、メッセージは、映像作品を作成する際のパラメータとして利用される。このようにして、作成された映像作品には、メッセージによって客の創造性や表現が反映されることとなる。
【0008】
さらに、メッセージがタグ情報を含んだタグ付メッセージである場合には、そのメッセージはタグ情報に従った処理が施されて利用される。この場合には、映像作品には客の影響がより強く現れることとなる。
【0009】
【発明の効果】
この発明によれば、客はメッセージを送信することによって、映像作品の作成に参加することができる。つまり、従来は鑑賞者でしかなかった客は、映像作成の参加者となることができ、したがって、その空間・雰囲気をより楽しむことができる。このようにして、空間を共有する客とVJやイベント主催者等との間に、より深く親密なコミュニケーションを実現することができる。たとえば、メッセージがテキストである場合には、作品上に提示されたテキスト・テロップを通して客同士のコミュニケーションが生まれることも期待できる。
【0010】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【実施例】
図1を参照して、この実施例のビデオミキシング装置10は、複数の素材(画像,映像およびテキスト等)を合成して映像作品を作成するものである。映像作品には、インターネット,イントラネット,公衆電話網あるいは携帯電話網のようなネットワーク12を通して受け取ったメッセージに基づいて影響が与えられる。たとえば、ビデオミキシング装置10は、メッセージを素材として使用することができる。つまり、メッセージを映像上に提示することができる。また、たとえば、映像作成の際のパラメータとしてメッセージを利用することができる。メッセージは、この映像作品を鑑賞する複数の鑑賞者ないし客14によって各々の携帯通信端末16から送信される。
【0012】
ビデオミキシング装置10は、ネットワーク12に接続可能なたとえばPC等のコンピュータである。ビデオミキシング装置10は、図示は省略するが、CPUを含み、CPUには、たとえば、バスを介して、メモリ、および内蔵または別に用意したハードディスク等の記憶装置、LCDまたはCRT等のような表示装置、マウス等のポインティングデバイスおよびキーボードのような入力装置等が接続される。記憶装置にはこのビデオミキシング方法および機能を実現するメインプログラム等が記憶され、CPUはこのプログラムに従って処理を実行する。
【0013】
ビデオミキシング装置10には、ネットワーク12等を介してサーバ18が接続される。サーバ18は、ビデオミキシング装置10と同様に、たとえばPC等のようなコンピュータであり、図示しないCPUおよび内部または外部に設けられる記憶装置等を備えている。サーバ18はたとえばダイアルアップルータ等を介してネットワーク12に接続される。この実施例のサーバ18は、メールサーバとして機能し、客14の携帯通信端末16から送信された電子メールを受信することができる。また、サーバ18は、WWWサーバとして機能し、客14が携帯通信端末16でアクセスしてメッセージを書込んで送信できるWebページをコンテンツとして備える。なお、図1では、サーバ18は1つのコンピュータとして構成されるが、たとえばメールサーバとWWWサーバとを分けて構成するようにしてもよい。
【0014】
携帯通信端末16は、たとえば携帯電話機,PDAまたは携帯型PC等であって、図示しないCPU,メモリ, 操作パネルおよび表示装置等を備えている。また、この携帯通信端末16は、ネットワーク12に接続可能で、かつ、電子メール送信可能またはWeb閲覧可能なものである。
【0015】
ビデオミキシング装置10でVJ(ユーザ)20によって操作されて作成される映像作品は、たとえばクラブやイベント会場等の場に設置された展示装置22に与えられて表示され、たとえばDJ24によってミックスされて流される音楽とともに、その場の雰囲気を創出する。ユーザ20は、ビデオミキシング装置10の表示装置に表示される素材の情報等を見つつ、装置10の入力装置を操作することによって、素材を操作して映像作品を作成する。作成の際に利用可能な素材は、VJ20が予め準備してビデオミキシング装置10の記憶装置に格納した画像および映像、ビデオミキシング装置10に接続されたカメラ等(図示せず)からリアルタイムで取得される映像等、ならびに客14の通信携帯端末16から送信されたメッセージ等を含む。
【0016】
展示装置22は、客14に観賞させるために映像作品が表示されるものであり、たとえばLCDまたはCRT等の表示装置である。この展示装置22には、ビデオミキシング装置10から展示装置22の種類に応じた方式の展示用の映像データ信号が与えられて、たとえば図1に示すような展示画面が表示される。また、展示装置22は、たとえば映写幕(スクリーン)等であってもよい。この場合、たとえば展示用映像データを映写機(プロジェクタ)等に与えてスクリーンに映写する。
【0017】
図1の展示画面においては、生成された映像作品が表示される作品エリア26が設けられる。また、客14への案内情報が案内情報エリア28に表示される。案内情報としては、たとえば“お客様の携帯端末で以下のホームページにアクセスし、表示したいメッセージとモーションを選択し送信ボタンを押して下さい。URL http://www.****.com/”のように、メッセージ書込送信用のWebページのURLを含むメッセージ送信方法の説明が表示される。また、“メールでも受け付けています。e−mail:vj@****.com”のように、電子メールによるメッセージを受け付けるメールアドレスが表示される。また、送信したテキストメッセージに取らせたい動き(モーション)のパターンが表示されるモーションエリア30が設けられる。図1では、テキストメッセージが“TALK”である場合の5つのモーションA−Eが示されている。指定メールアドレスおよび指定URLやモーション等の案内情報は、客14に予め別の手段(ちらし、メール等)で教えておいてもよいが、図1のように展示画面に表示した場合には、映像作品を鑑賞する客14に参加を促すことができるとともに、客14にとっても気軽に参加し易くなるであろう。また、展示画面中に案内情報エリア28を設けない場合には、指定URLおよびメールアドレス等をVJ20の操作によってテキスト・テロップとして映像作品中に提示するようにしてもよい。
【0018】
客14は、電子メールを指定のメールアドレスに送信することによって、または、指定URLにアクセスしてメッセージを書込み送信することによって、VJ20(ビデオミキシング装置10)にメッセージを送ることができる。メッセージには、テキスト、画像および映像が含まれる。テキストメッセージは、メール本文またはWebページの入力欄に書込んだ文字列である。画像および映像メッセージは、携帯通信端末16に予め準備しておいた、または携帯通信端末16で撮影した画像および映像データを含み、たとえば、メールにファイルを添付し、またはWebページの入力画面にファイル名を入力して送信することによって、ビデオミキシング装置10に送られる。
【0019】
客14が携帯通信端末16の操作パネルを操作して指定URLにアクセスすると、携帯通信端末16の表示装置にはたとえば図2に示すようなWebページのメニュー画面が表示される。図2では、“テキストメッセージ”,“画像メッセージ”および“映像メッセージ”の3つのメニュー項目が表示される。続けて、操作パネルの操作によって、“テキストメッセージ”が選択されると、たとえば図3に示すような入力画面が表示される。図3では、メッセージ入力欄,モーションを選択するためのラジオボタンおよび送信ボタンが設けられる。客14が操作パネルを操作して、メッセージ入力欄にテキストを入力し、モーションを入力して送信ボタンを選択すると、入力されたテキストと選択されたモーションとがテキストメッセージとして送信される。また、図2で“画像メッセージ”または“映像メッセージ”が選択されると、同様の入力画面が表示されて、客14がその入力欄に画像データまたは映像データのファイル名を入力し、送信ボタンを選択することで、そのメッセージが送信される。
【0020】
客14が送信したメッセージは無線基地局32およびネットワーク12を通してサーバ18に与えられる。サーバ18は、メッセージを受信すると、たとえばメッセージの種類を判別して種類ごとにサーバ18の記憶装置の所定エリアに格納する。メッセージはたとえばログファイル形式等で記録される。書込送信されたテキストメッセージは、選択されたモーションとともに格納される。このモーションのようなメッセージの処理方法に対するコマンドないし命令等のタグ情報が付与されたメッセージをタグ付メッセージという。また、メールで受信した場合、メール本文が抜き出されてテキストメッセージとされる。メールに添付ファイルがある場合、添付ファイルが抜き出され、その種類に応じて画像または映像メッセージとされる。
【0021】
ビデオミキシング装置10は複数の素材を合成するビデオミキシング機能を有する。VJ20は、利用可能な素材の中から映像作品中に使用したい素材を選択することができる。VJ20により選択された素材は、種々のミキシング手段による加工,変形ないし編集等の操作を施されて1つの映像作品に合成される。たとえば、VJ20は、使用しようとするミキシング手段を、映像作成時にリアルタイムに選択する。なお、使用するミキシング手段の順序等を予め定めておいて、このプログラミングに従って自動的に映像を合成させるようにしてもよい。
【0022】
このビデオミキシング装置10では、種々のミキシング手段を定義することができ、また、それらのパラメータを設定することができる。ミキシング手段には、たとえば各種エフェクト,スーパーインポーズ,クロマキー合成等が含まれる。各種エフェクトとしては、たとえば分割,拡大,ぼかし,ぶれ,反転,セピアカラー,ノイズ,トリミング等のような種々の映像効果を付するものが設けられ得る。なお、スーパーインポーズは一方の画像および映像等の上に他のテキスト,画像および映像等を重ねるものであり、クロマキー合成は所定の色の部分を抜いてその部分に他の画像および映像等を張り付けるものである。また、ビデオミキシング装置10では、VJ20がテキストを入力して、テキスト・テロップとして映像上に提示することができる。さらに、他のミキシング手段として、たとえば一方の映像等の上に透けた状態で他の映像等を重ねるもの,移動や回転等の動きを与えながら画像および映像等を切り替えるもの,またはテロップとして表示されるテキスト等に所定の動きを付与するもの(モーション)等も設定できる。
【0023】
たとえば、モーションを付与する場合には、テキストが表示される座標を予め記録して設定しておくことができる。また、テキスト・テロップのサイズ,フォント,色等のデザインを設定することができる。なお、モーションを付与する場合には、たとえばVJ20のその場の入力装置(マウス等)の操作の動きを記録しつつ、この動きを素材に付与するようにしてもよい。
【0024】
また、ビデオミキシング装置10は、VJ20の操作を優先させるVJ優先モードかまたはタグ情報による方法を優先させるタグ優先モードかを切り替えるスイッチ機能を有する。たとえば優先モード切替スイッチが図示しないGUI上に設けられ、VJ20は入力装置を操作することによってこれを操作して優先モードを自由に切り替えて映像を作成することができる。VJ優先モードの場合には、タグ付メッセージが選択されても、タグ情報に従った提示がされず、VJ20の操作に従ってメッセージが利用される。この場合の映像はVJ20による創造性や表現が強く現れることとなる。他方、タグ優先モードの場合には、受信したタグ付メッセージをそのタグ情報の指定する方法に従った処理を施して提示することができる。この場合、客14の指定したタグ情報に従った提示がなされるので、客14の創造性や表現が映像により強く反映されることとなり、客14はより楽しむことができるであろう。
【0025】
ビデオミキシング装置10では、客14が送信したメッセージを受信し、映像作成の際にメッセージを利用することができる。すなわち、ビデオミキシング装置10は、映像作成の際にメッセージをサーバ18から受け取る。ビデオミキシング装置10では、サーバ18への接続を確立した後、メッセージの取得処理が実行される。たとえば、VJ20がビデオミキシング装置10の入力装置を操作すること等によって、ビデオミキシング装置10はサーバ18にメッセージ送信の要求信号を送信する。また、たとえば一定時間が経過するごとに、ビデオミキシング装置10はサーバ18にメッセージ送信の要求信号を送信してもよい。サーバ18は、ビデオミキシング装置10からのメッセージ送信要求信号を受けると、先の送信要求に応答した後から今回の要求までの間に受信したメッセージを記憶装置から取り出してビデオミキシング装置10へ送信する。
【0026】
ビデオミキシング装置10は、サーバ18からメッセージを受信すると、メッセージを記憶装置の所定エリアに格納する。ビデオミキシング装置10は、格納した受信メッセージの種類を判別し、その種類ごとにそれぞれテキストメッセージ用,画像メッセージ用,または映像メッセージ用のコンソール画面に受信メッセージを追加的に表示していく。たとえば図4に示すように、メッセージがテキストメッセージの場合、テキストメッセージ用コンソール画面にテキストメッセージが表示される。図4では、メッセージごとに、メッセージの番号、テキストおよび選択されたモーションが示されている。VJ20は、これらのコンソール画面から映像作品中に取り込むメッセージを選択することができる。
【0027】
VJ20によってメッセージが選択された場合、ビデオミキシング装置10では、メッセージの利用処理が実行される。この実施例では、メッセージは、パラメータおよび素材として利用される。すなわち、コンソール画面に表示されているメッセージがVJ20の操作によって選択されると、ビデオミキシング装置10ではそのメッセージからパラメータが設定される。たとえば、メッセージがテキストメッセージの場合には、その文字数等のデータに基づいて、映像合成の際のパラメータや映像のリアルタイム・エフェクトの制御パラメータ等を設定する。一例としては、テロップとして大きさおよびフォント等を設定するとともに、メッセージをたとえばASCIIコードに変換して、その数値をテキストの色のパラメータとして利用するようにしてもよい。
【0028】
また、ビデオミキシング装置10では、VJ操作優先モードであるかまたはタグ優先モードであるかが判断される。VJ優先モードでは、VJの操作およびパラメータに従ってメッセージにミキシング手段の操作が施されるとともに、素材として映像上に提示される。他方、タグ優先モードでは、メッセージがタグ付メッセージであれば、タグ情報の指定する方法およびパラメータに従ってメッセージにミキシング手段の操作が施されるとともに、そのメッセージが素材として映像上に提示される。なお、メッセージがタグ付メッセージでなければ、VJ操作優先モードと同様の処理がメッセージに施される。
【0029】
なお、この実施例では、タグ情報としてモーションを指定するものが示されるが、タグ情報としては種々のものが指定され得る。他の実施例ではたとえばフォント,色または大きさ等をタグ情報として指定できるようにしてもよい。
【0030】
そして、生成した映像は、たとえば図5に示すようなプレビュ画面上にリアルタイムに表示される。このプレビュ画面はビデオミキシング装置10の表示装置に表示され、この画面でVJ20は作成した映像の内容を確認することができる。さらに、ビデオミキシング装置10は、作成した映像を展示装置22に展示するために展示用映像データ信号を出力する。展示装置22では、展示用映像データを受けて映像作品が表示される。たとえば、図5のプレビュ画面では、人間の映像が分割および反転等のエフェクトを付されるとともに図4におけるテキストメッセージがすべて選択されて素材として提示されている映像が表示されており、図1に示すように展示装置22の作品エリア26にはこれと同じ映像が表示されている。
【0031】
このように、VJ20による映像作品の作成の際に客14が送信したメッセージが利用され、メッセージに基づく影響が与えられた映像作品が展示される。作成された映像作品には、メッセージによって客の創造性や表現が反映されることとなる。つまり、客14は、映像作成の参加者となることができる。メッセージが素材として利用された場合には、客14は映像作品中に自らのメッセージを直接的に見ることができる。
【0032】
サーバ18のCPUは、メールによるメッセージを受信する際には、具体的には図6に示すようなフロー図に従ってメール受信処理を実行する。サーバ18は、まずステップS1でメールが着信したかどうかを判断し、“YES”であれば、ステップS3へ進み、メール本文を抽出してテキストメッセージとして記憶装置の所定エリアに格納する。続くステップS5で、メールに添付ファイルが有るかどうかを判断し、“NO”であれば受信処理を終了する。他方、ステップS5で“YES”であれば、そのメールは画像または映像メッセージを含んでいるので、ステップS7で、添付ファイルが画像ファイルであれば画像メッセージとして、また、添付ファイルが映像ファイルであれば映像メッセージとして記憶装置の所定エリアに格納し、受信処理を終了する。
【0033】
また、サーバ18のCPUは、Webページの書込によるメッセージを受信する際には、具体的には図7に示すようなフロー図に従って書込受信処理を実行する。サーバ18は携帯通信端末16からアクセスされると、ステップS9で、図2に示すようなメニュー画面を携帯通信端末16に送信する。これを受けて、携帯通信端末16の表示装置にはメニュー画面が表示される。客14の操作によってメニュー項目から“テキストメッセージ”,“画像メッセージ”または“映像メッセージ”のいずれかが選択されると、その選択されたメニューの入力画面要求がサーバ18に送信される。サーバ18は入力画面要求を受信すると、ステップS11で、その選択に応じた入力画面(図3等)を携帯通信端末16に送信する。これを受けて、携帯通信端末16の表示装置には入力画面が表示され、客14の操作によって、入力欄にメッセージが入力され、また必要に応じてモーションが選択されて、送信ボタンが選択されると、書込メッセージがサーバ18に送信される。
【0034】
サーバ18は書込メッセージを受信すると、書込メッセージを記憶装置の所定エリアに格納する。そして、続くステップS13,S15およびS17において、受信したメッセージがテキストメッセージ,画像メッセージおよび映像メッセージのいずれであるかを判断し、その後、メッセージの種類に応じた処理を実行する。受信メッセージがテキストメッセージであれば、ステップS13で“YES”と判断し、ステップS19で、テキストメッセージにモーションを対応付けてタグ付メッセージとして記憶装置の所定エリアに格納し、書込受信処理を終了する。一方、受信メッセージが画像メッセージであれば、ステップS15で“YES”と判断し、ステップS21で画像メッセージを記憶装置の所定エリアに格納し、書込受信処理を終了する。他方、受信メッセージが映像メッセージであれば、ステップS17で“YES”と判断し、ステップS23で映像メッセージを記憶装置の所定エリアに格納し、書込受信処理を終了する。
【0035】
ビデオミキシング装置10のCPUは、図8に示すようなフロー図に従ってメッセージの取得処理を実行する。VJ20が入力装置を操作すること等によって、ビデオミキシング装置10は、まずステップS25で、サーバ18にメッセージ送信の要求信号を送信する。これを受けて、サーバ18は、先の送信要求に応答した後から今回の要求までの間に受信して格納したメッセージを記憶装置から取り出してビデオミキシング装置10へ送信する。
【0036】
ビデオミキシング装置10は、サーバ18からメッセージを受信すると、ステップS27で受信したメッセージを記憶装置の所定エリアに格納する。そして、続くステップS29,S31およびS33で、受信メッセージがテキストメッセージ,画像メッセージおよび映像メッセージのいずれであるかを判断し、その後、メッセージの種類に応じた処理を実行する。受信メッセージがテキストメッセージであれば、ステップS29で“YES”と判断し、ステップS35でそのメッセージを図4に示すようなテキストメッセージ用コンソールに表示する。
【0037】
一方、受信メッセージが画像メッセージであれば、ステップS31で“YES”と判断し、ステップS37でそのメッセージを画像メッセージ用コンソールに表示する。他方、受信メッセージが映像メッセージであれば、ステップS33で“YES”と判断し、ステップS39でそのメッセージを映像メッセージ用コンソールに表示する。なお、画像および映像メッセージの表示については、それぞれのコンソールにそのまま画像および映像等を表示するようにしてもよいが、他の方法で表示するようにしてもよい。たとえば、ファイル名およびサイズ等を表示して、選択されるときに内容を別画面で確認できるようにしてもよいし、また、メッセージデータからサムネイル画像(映像についても静止した画像)を作成してこれを表示するようにしてもよい。このようにして、メッセージはそれぞれのコンソール画面に表示される。VJ20は、表示されたメッセージから素材またはパラメータとして利用するものを選択することができる。
【0038】
ビデオミキシング装置10のCPUは、メッセージが利用される場合には、図9に示すようなフロー図に従ってメッセージの利用処理を実行する。まずステップS41でメッセージが選択されたかどうかを判断し、“YES”であれば続くステップS43へ進む。ステップS43で、メッセージからパラメータを設定する処理を実行する。たとえば、上述したように、テキストの文字数等のデータに基づいて合成の際のパラメータやエフェクトのパラメータが設定される。続いて、ステップS45で、VJ操作優先モードであるかどうかを判断する。ステップS45で“YES”であれば、ステップS47で、VJの操作および設定されたパラメータに従ったミキシング処理を実行する。具体的には、VJ20の操作およびパラメータに従ってミキシング手段の操作をメッセージに施すとともに、そのメッセージが素材として映像上に提示された映像データを生成する。
【0039】
一方、ステップS45で“NO”であれば、つまり、タグ優先モードであれば、ステップS49へ進み、メッセージがタグ付メッセージであるかどうかを判断する。ステップS49で“NO”であれば、つまり、メッセージにタグ情報が付与されていなければ、ステップS47へ進んでVJの操作およびパラメータに従ったミキシング処理を実行する。他方、ステップS49で“YES”であれば、ステップS51で、タグ情報およびパラメータに従ったミキシング処理を実行する。具体的には、タグ情報の指定する方法およびパラメータに従ってミキシング手段の操作をメッセージに施すとともに、そのメッセージが素材として映像上に提示された映像データを生成する。
【0040】
続いて、ステップS47またはS51の処理で生成される映像を、ステップS53で、図5に示すようなプレビュ画面に表示するとともに、ステップS55で、展示装置22のための展示用映像データ信号を出力する。つまり、ミキシングされた映像は、リアルタイムにプレビュ画面および展示装置22に出力される。したがって、VJ20は、ミキシング操作を行いながら、ビデオミキシング装置10の表示装置に表示されるプレビュ画面で映像を確認することができ、一方、客14は展示装置22に表示される映像作品を観賞することができる。
【0041】
この実施例によれば、客14は映像作品の作成に参加することができる。つまり、従来は鑑賞者でしかなかった客14は、映像作成の参加者となることができ、したがって、その空間・雰囲気をより楽しむことができる。このようにして、空間を共有する客14とVJ20やイベント主催者等との間に、より深く親密なコミュニケーションを実現することができる。さらに、作品上に提示されたテキスト・テロップを通して客14同士のコミュニケーションが生まれることも期待できる。
【0042】
なお、上述の実施例では、メッセージを素材およびパラメータの両形態で利用するようにしているが、どちらか一方の形態のみの利用をするようにしてもよい。
【0043】
また、他の実施例のビデオミキシング装置10では、さらに音楽情報に基づいて映像に影響を与えるようにしてもよい。たとえば、ビデオミキシング装置10に、マイクまたはDJ24の再生装置等を接続して、DJ24等によって提供される音楽を入力するようにする。そして、その音楽情報(ボリュームの変化,周波数上でのエネルギ推移等)を実時間で解析し、生成した解析データに基づいて、エフェクト等のミキシング手段の種類やパラメータ等を切り替えるようにする。具体的には、たとえば図9のフロー図におけるステップS47およびS51において、この音楽情報に基づいたミキシング処理を追加的に施すようにすればよい。この場合には、音楽情報に基づいて映像が影響を受けて変化するので、映像と音楽とを調和させることができ、より良好な空間・雰囲気を創造することができる。
【0044】
また、上述の各実施例では、ビデオミキシング装置10はネットワーク12を介してサーバ18と接続されるが、両者は専用回線を通して接続されてもよい。また、ビデオミキシング装置10とサーバ18とを別々のマシンで構成しているが、ビデオミキシング装置10はサーバ18を含んで構成されたものであってよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】携帯通信端末に表示されるメニュー画面の一例を示す図解図である。
【図3】携帯通信端末に表示される入力画面の一例を示す図解図である。
【図4】テキストメッセージ用コンソール画面の一例を示す図解図である。
【図5】プレビュ画面の一例を示す図解図である。
【図6】サーバのメール受信処理の一例を示すフロー図である。
【図7】サーバの書込受信処理の一例を示すフロー図である。
【図8】ビデオミキシング装置のメッセージ取得処理の一例を示すフロー図である。
【図9】ビデオミキシング装置のメッセージ利用処理の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 …ビデオミキシング装置
12 …ネットワーク
16 …通信携帯端末
18 …サーバ
Claims (5)
- 複数の素材を合成して映像作品を作成するビデオミキシング装置であって、
ネットワークを通して受け取ったメッセージを格納するメッセージ記憶手段、および
前記メッセージに基づいて前記映像作品に影響を与えるメッセージ利用手段を備える、ビデオミキシング装置。 - 前記メッセージ利用手段は、前記メッセージを前記素材として利用する、請求項1記載のビデオミキシング装置。
- 前記メッセージ利用手段は、前記メッセージを前記映像作品を作成する際のパラメータとして利用する、請求項1または2記載のビデオミキシング装置。
- 前記メッセージはタグ付メッセージを含み、前記メッセージ利用手段は前記タグ付メッセージをタグ情報に従って処理する、請求項1ないし3のいずれかに記載のビデオミキシング装置。
- 複数の素材を合成して映像作品を作成するビデオミキシング方法であって、
ネットワークを通して受け取ったメッセージを格納するステップ、および
前記メッセージに基づいて前記映像作品に影響を与えるステップを備える、ビデオミキシング方法。
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