JP2003535241A - 屋根システムにおける重ね合わせタイル列の支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、重なり合うタイル列をともなった屋根システムに関し、水平に傾斜した梁（４）及び該梁に取り付けられた平行且つ水平なこけら板（２）含み、該こけら板２はお互いに、タイルの長さに依存する一定の距離をおいて梁（４）に取り付けられ、上方に突出した引っ掛け翼（２ｂ）をその一部に有した、上部平坦支持面（２ｃ）を有する断面形状により屋根の傾斜方向に構成され，各タイルのより高い方の列のより低い下方の下面（１ｂ）に形成された少なくとも１つの下方に延びた開口フック（１ａ）とかみ合う構造であって、傾斜方向に各梁（４）の上面に取り付けられたレール（３）を含み、該レール（３）はその上面に各こけら板（２）を適所に維持する要素（３ａ，３ｂ）と共に備られことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は屋根システムにおける重ね合わせタイル列の支持構造に関する。

【０００２】 タイルで覆われた屋根は、一般にこれらタイルを支持するために各タイルの
長さに基づき他のこけら板から所定の間隔で取り付けられた水平なこけら板を含
む。これらこけら板は骨組の梁の上方の面に順番に取り付けられている。

【０００３】 英国特許公報２ ２６０ ２３０号記載の屋根システムにおいては、各こけ
ら板は断面矩形形状をした穴で構成され、その上面は屋根の傾斜方向に面を共有
する翼により上に延びている。

【０００４】 この翼は、タイルのより低い面のより下方の縁部の上に各々用意されたタイ
ルを引っ掛けるように働く。

【０００５】 上記の引っ掛け作用は、断面の翼上の上部から下部をかみ合わせることを意
図するフックによりタイルの位置決めと所定位置への維持を確実にするため行わ
れる。

【０００６】 本発明は、上記屋根システムの改良に関し、簡単な手段を提供し大幅な価格
の低減を意図するものである。

【０００７】 このため、本願の屋根システムにおける重ね合わせタイル列の支持構造は水
平に傾斜した梁及び梁に取り付けられた平行そして水平なこけら板を含み、該こ
けら板は、他のこけら板とタイルの長さに基づく一定の距離をおいて取り付けら
れる。また、各こけら板は、上方に突出した引っ掛け翼をその一部に有した、上
部平坦支持面を有する断面形状により屋根の傾斜方向に構成される。

【０００８】 またこけら板（２）は少なくとも一つのより高い方の各タイルの列のより低
い下方の縁部上に形成された開口フックと下方でかみ合い、各梁の上面において
傾斜方向にレールが取り付けられているのが注目に値する。また、このレールは
、その上面において各こけら板を所定の位置に維持する要素と共に構成される。

【０００９】 本発明の実施例の形式は以下に述べる非限定的な例として、添付の図面を参
照して説明する。

【００１０】 本発明による屋根システムは、平行且つ水平なこけら板２により、決められ
た場所に保持されたタイル１の列を含む。これら複数のこけら板２は他のこけら
板と一定の距離をおいて平行なレール３それ自身に、例えばねじにより骨組（図
２）の梁４の上面に取り付けられている。タイル１は長方形で互いにそれらの大
きい方の側面で水平方向に結合され、お互いに僅かに重なり、従来の方式では上
のタイルとその下にあるタイルの縁が重なっている。

【００１１】 以下の説明において、“より高い上に”と“より低い下に”という表現は、
屋根の傾斜を参考にして説明する、同時に“より低く”と“上の”という表現は
、タイル１の１片、こけら板２及びレール３が所定の位置に一度置かれたとして
説明する。

【００１２】 各こけら板２は金属あるいはプラスティック材料特に、軽合金あるいはポリ
塩化ビニルで作られた接合形状で構成されている。

【００１３】 各こけら板２は該こけら板２が取り付けられているレール３に対しほぼ垂直
に延びるウェブ２ａを含みまたその上端において傾斜方向に引っ掛け翼２ｂが上
方に延びている。ウェブ２ａの上端と引っ掛け翼２ｂの上面は、面を共有し共同
で上部支持面２ｃの平面を形成している。

【００１４】 図３に特に例示のように、上部翼２ｂはタイル１の低い方の下部の一部に形
成された少なくとも１つのタイルの低い方の面１ｂ上の開口フック１ａと下向き
にかみ合う。

【００１５】 上部引っ掛け翼２ｂはその引っ掛け翼あるいはフック１ａにより所定の場所
に支持された、より高い上の列のタイル１の低い方の下部の縁部を支持する。

【００１６】 こけら板２のウェブ２ａは、その低い方の端部において、レール３に対しほ
ぼ平行に延びる基部２ｄと結合し、その上部において第２の平坦な下方に延びる
支持面２ｅによって形成される。また、該支持面２ｅは第１の支持面２ｃより低
い位置にありまたそれと平行である。

【００１７】 第２の支持面２ｅは、より高い列のすぐ下に位置するより低い列のタイル１
のより高い縁部を支持する。

【００１８】 タイル１のより高い列の低い方の縁部はそのより低い方の面でより低い方の
タイル１の列のより高い方の縁部と実質的に接触させるために、第１の支持面２
ｃと第２の支持面２ｅの距離は、各タイル１の厚さとほぼ等しい。これは、通常
の二つの重なりあったタイルの重なりとこの点において一致する。

【００１９】 規則正しいタイル１の重なりを可能にするために、支持面２ｃと２ｅはレー
ル３の方向において同じ傾斜をタイル１に与えてお互いが平行になるよう若干上
方に傾斜させることに注意すべきである。

【００２０】 より高い方のタイル列とより低い方のタイル列との接触は、より高い方の列
のタイル１のより低い下部の小さい側面と水平な溝（あるいはリブ）１ｃとより
低い方の列のタイル１のより高い方の縁部の上面のリブ（あるいは溝）１ｄを設
けたことによる重なり部分において補強される。

【００２１】 各タイル１の溝とリブの位置は、二つのタイルがお互いに所定の位置に置か
れ合致し、重なりあうところにある。

【００２２】 各こけら板２はレール３に適切な手段により取り付けることができる。本願
の特徴によると、各こけら板２と各レール３は、好ましくは各結合部材はレール
３上をこけら板２が上から下まで簡単なスライド動作によってレール３に取り付
け可能となるように作られることを提供する。

【００２３】 このために、各レール３は、その上面において二つのフックは傾斜方向にお
互いに離れている即ち、上方のフック３ａと下方のフック３ｂを提供する。言い
換えれば、フック３ｂはフック３ａよりより低い下に位置する。これら二つのフ
ックは上方に向かって開いている。その一部に関し、こけら板２の基部２ｄはそ
の低い方の面上に形状がレール３の上方のフック３ａと相補の上方引っ掛け要素
２ｆをまた、形状がレール３の下方のフック３ｂと相補の下方引っ掛け要素２ｇ
を提供する。

【００２４】 レール３の一組のフック３ａ、３ｂと引っ掛け要素２ｆ、２ｇはレール３上
のこけら板２の掴みを確実にする手段を含んでも良い。

【００２５】 図３に示す限定しない形式の実施例においては、掴みを確実にする一組の下
方の引っ掛け要素２ｇ、３ｇであり、レール３の下方のフック３ｂはこけら板２
の下方の引っ掛け要素２ｇに設けられた穴において掴みを確実にするボスを提供
する。

【００２６】 上記した説明から理解できるように、本願の屋根システムは、簡単、素早く
タイルを置くことができ、所定の位置に支持することを可能にし、固定を確実に
する。

【００２７】 傾斜方向に適当な長さが重なり合うため、より高い方のタイルのより低い下
部がより低いほうのタイルのより高い上部の完全な掴みを確実にする。

【００２８】 こけら板２はレール３の上方の面において各フック２ｆ、３ａと２ｇ、３ｂ
の協同によりレールとの結合が得られるまでそれを下方にスライドさせることに
より簡単にまた素早く位置決めできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の屋根システムにおける重ね合わせタイル列を示す部分斜視
図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿う中央横断面図である。

【図３】二つのタイルの重なり部分及びこけら板上の組み立てを説明する拡
大図である。

【図４】屋根システムに使用されるタイルの斜視図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＯ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＣ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ， ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，Ｉ Ｎ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ， ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】重ね合わせたタイル列（１）の支持構造であって、水平に傾斜
   した梁（４）及び該梁に取り付けられた平行且つ水平なこけら板（２）含み、該
   こけら板２はお互いに、タイルの長さに依存する一定の距離をおいて梁（４）に
   取り付けられ、上方に突出した引っ掛け翼（２ｂ）をその一部に有した、上部平
   坦支持面（２ｃ）を有する断面形状により屋根の傾斜方向に構成され，各タイル
   のより高い方の列のより低い下方の下面（１ｂ）に形成された少なくとも１つの
   下方に延びた開口フック（１ａ）とかみ合う構造であって、傾斜方向に各梁（４
   ）の上面に取り付けられたレール（３）を含み、該レール（３）はその上面に各
   こけら板（２）を適所に維持する要素（３ａ，３ｂ）と共に備られことを特徴と
   する屋根システムにおける重ね合わせタイル列の支持構造。
2. 【請求項２】こけら板（２）を適所に維持する各レール３の要素は、傾斜方
   向においてお互いに間隔を有する上方に開口した一組のフック（３ａ、３ｂ）に
   よって構成され、各こけら板（２）の断面形状のより低い部分に設けられた引っ
   掛け要素（２ｆ，２ｇ）と共同し、レール３上をこけら板２が上から下までスラ
   イド動作によってフック（２ｆ，２ｇ）においてかみ合わせることを特徴とする
   請求項１記載の屋根システム。
3. 【請求項３】各レール３とこけら板（２）の引っ掛け要素（２ｆ，２ｇ）は
   、レール（３）上にこけら板（２）の掴みを確実にするための手段を含むことを
   特徴とする請求項２記載の屋根システム。
4. 【請求項４】各こけら板（２）の断面形状は、屋根の傾斜方向において下方
   に、より低い列に属するタイル１のより高い方の縁部上部支持面（２ｃ）より低
   い位置に第２の平坦な支持面（２ｅ）とお互いに平行な第１と第２の支持面（２
   ｃ，２ｅ）をそれらの平坦な面の距離は、各タイル１の厚さとほぼ等しいことを
   特徴とする先行請求項のいずれか一つに記載の屋根システム。
5. 【請求項５】こけら板（２）を構成する各断面形状は、レール３に対しほぼ
   垂直なウェブ（２ａ）を含み、該ウェブ（２ａ）は、上部引っ掛け翼（２ｂ）を
   下方に延びるレール（３）に平行な断面形状の基部（２ｄ）と結合させ、該基部
   （２ｄ）がそのより低い面上にレール（３）のフック（３ａ，３ｂ）と共同する
   引っ掛け要素（２ｆ，２ｇ）を含むことを特徴とする請求項２〜４のいずれか一
   つに記載の屋根システム。
6. 【請求項６】第１及び第２の平行な支持面（２ｃ，２ｅ）は、レール方向に
   おいて、下方から上方に若干傾斜していることを特徴とする請求項４あるいは５
   に記載の屋根システム。
7. 【請求項７】各タイル（１）は、そのより低い面（１ｂ）のより低い下方の
   縁部の上に水平な溝（あるいはリブ）（１ｃ）を、及びその上面のより高い上方
   の縁部の上に水平なリブ（あるいは溝）（１ｄ）を備え、リブと溝の位置は二つ
   のタイル１が二つのタイルがお互いに所定の位置に置かれ合致し、重なりあうと
   ころにあることを特徴とする先行する請求項のいずれか一つに記載の屋根システ
   ム。