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JP2003339874A - 薬液注入カテーテルと、薬液注入用治療具 - Google Patents

薬液注入カテーテルと、薬液注入用治療具

Info

Publication number
JP2003339874A
JP2003339874A JP2002158442A JP2002158442A JP2003339874A JP 2003339874 A JP2003339874 A JP 2003339874A JP 2002158442 A JP2002158442 A JP 2002158442A JP 2002158442 A JP2002158442 A JP 2002158442A JP 2003339874 A JP2003339874 A JP 2003339874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft portion
drug solution
hole
needle
balloon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002158442A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Sawa
芳樹 澤
Satoru Takeya
哲 竹谷
Tomihisa Kato
富久 加藤
Yasuyuki Kawahara
康幸 川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CARDIO CORP
Asahi Intecc Co Ltd
Original Assignee
CARDIO CORP
Asahi Intecc Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CARDIO CORP, Asahi Intecc Co Ltd filed Critical CARDIO CORP
Priority to JP2002158442A priority Critical patent/JP2003339874A/ja
Publication of JP2003339874A publication Critical patent/JP2003339874A/ja
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  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイドワイヤ案内孔を貫設した極細可撓性管
体のシャフト部2の先端部分に膨縮自在のバルーン部を
備えると共に、該先端部分の周壁の針孔7から薬液注入
針5を進退自在に設けた薬液注入カテーテルにおいて、
薬液注入治療性の特段の向上を図る。 【解決手段】 バルーン部3Aの前方に膨縮自在のバル
ーン部3Bを設けて、そのバルーン部間を針孔7を有す
る中間露出シャフト部6に構成し、さらに中間露出シャ
フト部6に、中間露出シャフト部6の長さ方向の針孔7
の両側に位置して開口し、シャフト部6を貫通する血液
吸引孔12と連通する血液吸引口8を開口し、中間露出
シャフト部6週辺の血液Lを血管吸引口8から吸引取り
出し自在にした構造の薬液注入カテーテル1が特徴であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、心筋梗塞によって
壊死した心筋に薬液を注入して、新たな血管の新生を促
す治療等に用いる薬液注入カテーテルと、それを用いて
成る薬液注入用治療具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薬液注入カテーテル30は、特開200
1−104487・299927の公知例があり(図6
参照)血管20内へ挿入する細長可撓性管体のシャフト
部2の先端部分に膨縮自在のバルーン部3を備えると共
に、治療部位に薬液を注入する薬液注入針5(以下、注
入針5という)をシャフト部2の周壁に開口してバルー
ン部3の底部22の針孔7から進退自在にした構造を有
している。
【0003】そして、シャフト部2を先端から血管20
内に挿入して体外に出す手元部(図示しない)を手作業
操作して血管病変部に導入すると共に、バルーン部3を
膨大させて血管壁21に圧設状態にしてシャフト部2を
固定状態に保持セットし、しかるのち、注入針5を針孔
7から突き出し操作して病変部の心筋層22に穿刺し
て、所定の薬液を注入して治療する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の公知例の薬液注
入カテーテル30は下記の難点がある。即ち、バルーン
部3は底部25をシャフト部2に固定して上方部分を膨
出させる一側膨隆形態にして、その底部25の針孔7か
ら注入針5を突き出し進退させる構造であることから、
固定セット状態のバルーン部3の膨大圧接による押圧外
力が血管壁21に生じており、その状態において注入針
5を血管壁21へ穿刺させようとすると、そのとき生ず
る穿刺反力の加重によってバルーン部3が図示点線のよ
うに「血管壁21へ喰み込み、かつ底部25を持ち上げ
る変位姿勢」を呈するので、注入針5が遊動して穿刺位
置の狂いを生じて手元部の操作に対する注入針5の応答
性が悪く、穿刺操作が面倒にして手数がかかると共に、
的確な薬液注入性を阻害する。
【0005】そして、以上の不具合現象を防止するため
にバルーン部3の膨大圧力を特に大にして前記の位置ず
れ防止を図ると、狭窄病変によって弾性低下している血
管壁21が、そのバルーン部3の大なる膨大圧力と注入
針5の穿刺抵抗が加重した「大なる血管壁圧力」によっ
て血管壁21の内膜中膜の解離を生じて急性閉塞をもた
らすことがある。
【0006】さらに、以上のバルーン部3の膨大による
血管壁21への押圧固定セットによって、血管20の血
流が遮断されるので、治療中の虚血障害を生ずるおそれ
がある。
【0007】本発明は、以上の従来技術の難点を解消す
る「薬液注入カテーテルと、それを用いて成る薬液注入
用治療具」を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明の薬液注入カテーテルは「ガイドワイヤ案内孔
を貫設した極細可撓性管体のシャフト部の先端部分に膨
縮自在のバルーン部を備えると共に、該先端部分の周壁
の針孔から薬液注入針を進退自在に設けた薬液注入カテ
ーテルにおいて、前記バルーン部の前方に膨縮自在の前
部膨隆部を設けて、該バルーン部と該前部膨隆部間を前
記針孔を有する中間露出シャフト部に構成し、さらに該
中間露出シャフト部に、該中間露出シャフト部の長さ方
向の前記針孔の両側に位置して開口し、前記シャフト部
を貫通する血液吸引孔と連通する血液吸引口を開口した
構造を特徴とする薬液注入カテーテル」と「以上の構成
の薬液注入カテーテルと、該薬液注入カテーテルのガイ
ドワイヤ案内孔に貫装するガイドワイヤとの組合せから
成る薬液注入用治療具」に成っている。
【0009】即ち、本発明の「薬液注入カテーテルと、
それを用いて成る薬液注入用治療具」は、カテーテルを
血管治療部位に固定セットするための公知のバルーン部
の前方に前記の前部膨隆部を設けて、そのバルーン部と
前部膨隆部による「血管壁への2点圧接密栓状態」に成
し、その密栓状態の血液の全量または若干量を前記の血
液吸引口から強制抜き取りすることによって、その部分
の血管壁をカテーテル側に凹陥変形させて血管壁へのバ
ルーン部の密着係止力を特段に向上させ、その状態にお
いて注入針の治癒部位への円滑な穿刺性を確保する思想
から成るものである。
【0010】そして、前記基本構成の本発明の薬液注入
カテーテルと薬液注入用治療具は前記技術思想による作
用効果のさらなる向上を図る技術意図から、バルーン部
と前部膨隆部のそれぞれの外側のシャフト部の周壁に開
口して相互連通する血液環流口を設けて、前記密栓状態
による血管閉塞部位の血流確保を可能にしたり、大径の
バルーン部と小径の前方膨隆部の組合せにしたり、前部
膨隆部の前半部分を先細略円錐形態の態様にする。な
お、前部膨隆部は、バルーン体または発泡樹脂体等によ
って形成する。
【0011】さらに、前記注入針の先端部分を平坦管に
して該平坦部分に注液孔を設けたり、前記中間露出シャ
フト部の外周に放射線投影映像によって視認把握できる
放射線不透過材から成る「円環形状」または「隣接する
上下半円周の組合せ形状」等の視認用マーカーを設ける
等の後述実施例に示す多様な態様を採択する。
【0012】
【作用】前記構成の本発明の薬液注入カテーテル・薬液
注入用治療具は、血管内の治療ポジションで膨径したバ
ルーン部と前部膨隆部間の血管を両端閉鎖の密栓状態に
成し、その密栓状態血管の軸心部位に存在する前記の血
液吸引口からシャフト部の血液吸引孔を通して強制抜き
取りすると、その血液吸引力によって該密栓部分の血管
内が減圧されて血管壁が血管中心部分に存在する前記中
間露出シャフト部側に凹陥変形して、バルーン部と前部
膨隆部の外周・側周に一体化フィットした剛直化形態と
なり、当該部位の血管がバルーン部・前部膨隆部とその
中間の露出シャフト部を大なる機械的係止力でロック
し、前記従来のバルーン部の膨大過大圧力が無用にな
る。
【0013】そして、その血液吸引口が針孔の両側に複
数開口する配設形態から成るので、該血液吸引口から離
れた位置のバルーン部と前部膨隆部の側端部分の血液吸
引力も大に確保され、前記の血液吸引抜き取りが的確迅
速にして円滑にできる。
【0014】かくして、そのロック状態において中間露
出シャフト部の針孔から薬液注入管先端の注入針を突き
出して穿刺させることができるので、注入針が穿刺反力
で遊動することなく姿勢が安定し、手元部の操作に対す
る注入針の応答性が向上する。従って、所定の血管壁ポ
ジションへの的確な穿刺が可能になると共に、体外に位
置するカテーテル手元部による注入針の進退操作が特段
にし易くなる。
【0015】そして、ガイドワイヤ案内孔にガイドワイ
ヤを貫装してシャフト部の先端から若干量突きセットし
て組合せ、曲りくねって分岐箇所が多く、かつ、狭窄部
が存在する血管内へ該ガイドワイヤの突き出し部分を先
導案内として挿入進行させると、前部膨隆部・バルーン
部の血管狭窄部等への挿入セットが容易にして円滑にで
きる。
【0016】そして、前記の血管抜き取り量を適宜調節
して前記中間露出シャフト部を埋め込む若干量の血液量
を残しておくと、その残留血液が前記の中間露出シャフ
ト部のクッションとして機能して前記の硬直化状態を緩
和するので、バルーン部の過大膨径や前記凹陥変形の過
大による血管壁損傷(内膜・中膜の解離等)の防止を考
慮した治療事情に適するバルーン部・前部膨隆部と中間
露出シャフト部の「剛にして柔」の係止ロック形態が選
択できる。
【0017】
【発明の実施の形態】まず、本発明第1実施例の薬液注
入カテーテルを図1・図2を参照して説明する。即ち、
細長可撓性管体のシャフト部2を主要部に成して、この
シャフト部2の先端部分に「膨径させて血管内壁へ圧接
させるバルーン部3」を備えると共に、同じく先端部分
に薬液注入針5(以下、注入針5という)をシャフト部
2の周壁から突き出し自在に設けた薬液注入カテーテル
1において、この実施例のものは中間露出シャフト部6
を介して配設した「両端に略截頭円錐形のバルーン端3
Cを有するドラム状の同径2個のバルーン部3A・3
B」が2個連設並設されており、前方のバルーン部3B
が前記構成の前部膨隆部に相当している。
【0018】そして、その中間露出シャフト部6の長さ
方向の中間の周壁に設けた針孔7から注入針5が進退自
在に配設されると共に、この中間露出シャフト部6の周
壁には中間露出シャフト部6の長さ方向にして針孔7の
両側の対称ポイントに位置する血液吸引口8が2個穿設
され、この血液吸引口8から中間露出シャフト部6の周
辺の血管内血液が吸引除去可能に構成されている。
【0019】詳しくは、注入針5はシャフト部2の案内
孔14に貫装した薬液注入管11の先端部分にして、シ
ャフト部2の手元部(図示しない)から突き出す薬液注
入管11の後端を押し引き操作することによって「管先
を傾斜状にカットして下半部分の該カット面をナイフ刃
面」にした尖鋭な針先5Aを、シャフト部2を挿入した
血管壁21に対して概ね直交する姿勢を呈して針孔7か
ら進退自在に突き出しできる。即ち、(図1(C)参
照)シャフト部2の案内孔14の針孔7の前方部分は
「曲面案内部17を先端に有する芯材16」によって閉
鎖されており、薬液注入管11を押し引きすると注入針
5の針先5Aが曲面案内部17によって案内されて針孔
7から突き出し進退できる。
【0020】そして、その中間露出シャフト部6の周壁
の血液吸引口8は、同じくシャフト部2を貫通する血液
吸引孔12と連通しており、同じくシャフト部2の手元
部から突き出す血液吸引孔12の後端から吸引ポンプ等
による吸引手段によって中間露出シャフト部6周辺の血
液Lを強制吸引して除去できる。
【0021】なお、この実施例のバルーン部3A・3B
の中心間距離=約30粍にして、図中の4はカテーテル
2の血管内挿入案内用の公知のガイドワイヤ、13はシ
ャフト部2を貫通するガイドワイヤ案内孔、14は薬液
注入管11の案内孔、Hはバルーン部の膨大液孔、であ
る。そして、この実施例のものには、中間露出シャフト
部6の直径上に中心を有する円環状の放射線不透過材か
ら成る放射線投射映像の視認用マーカーMが外周に設け
てある。
【0022】以上の実施例の薬液注入カテーテル1は以
下のように使用される。即ち(図2参照)ガイドワイヤ
4をガイドワイヤ案内孔13に貫装してガイドワイヤ4
の先端部分を若干量(概ね30粍)突き出して組合せセ
ットして薬液注入用治療具と成し、ガイドワイヤ4の突
き出し部分を先導案内としてシャフト部2の先端部分を
血管20の治療部位に挿入してバルーン部3A・3Bを
膨径させて血管壁21へ圧接させ、当該部分のシャフト
部2を血管壁21に対して固定保持すると共に、当該部
分の血管20をバルーン部3A・3Bによって密栓状態
にする。
【0023】しかるのち、バルーン部3A・3B間の密
栓状態の血管内血液Lの全量を血液吸引口8から強制引
き抜きして、当該部位の血管壁21を2個のバルーン部
3A・3Bのバルーン端3Cと中間露出シャフト部6の
外周に沿う凹陥形状に変形させて一体化形態にして固定
ロックする。
【0024】かくして、その一体化固定状態において、
注入針5を突き出し操作して血管壁21から心筋層22
に針先5Aを差し込み「心筋に血管の新生を促す遺伝
子、例えばbFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)・V
EGF(血管内皮細胞増殖因子)・HGF(肝細胞増殖
因子)」等を含む所定の薬液を注入をして当該部分の治
療をする。そして、その治療後は注入針5を後退させて
シャフト部2に収納すると共にバルーン部3A・3Bを
縮径させて血管20への固定ロックを解除して体外へ抜
き取り除去する。
【0025】なお、バルーン部3A・3Bの膨径に際し
ては、血管壁21の内膜・中膜の解離を防止するため
に、低圧による同時拡張または交互に順次拡張させるの
が好ましい。
【0026】以上の図1実施例の薬液注入カテーテル1
・薬液注入用治療具は前記の作用があり、前記の密栓状
態の血液Lを強制抜き取りすることによって、血管壁2
1が「バルーン部3A・3Bのバルーン端3Cと中間露
出シャフト部6」に密着一体化して血管壁21で補強し
た剛直形態となるので、当該部分のシャフト部2が血管
20に対して強い係止力で固定ロックされる。
【0027】かくして、この固定ロック状態では注入針
5の穿刺抵抗が加重しても該固定ロック形態の血管壁2
1とシャフト部6の相対姿勢が容易に崩れることはな
く、注入針5の突き出し姿勢を固定保持して血管壁21
への的確な穿刺ができると共に、体外に位置する薬液注
入管11の手元部による注入針5の穿刺操作が的確簡便
にして特段にし易くなる。
【0028】続いて、図3・図4・図5を参照して本発
明の他の実施例を説明する。まず図3(A)に示す薬液
注入カテーテル1は、図1実施例のバルーン部3A・3
Bのそれぞれの外側のシャフト部2の外周に、シャフト
部2に内設した血液環流孔15(図1(B)参照、この
血液環流孔15はガイドワイヤ案内孔13と兼用)と連
通して開口した血液環流口10を有している。
【0029】この図3(A)の実施例の薬液注入カテー
テル1は(図3(C)参照)、相互連通する血液環流口
10によって血液のバイパス流路を構成するので、バル
ーン部3A・3Bで密栓状態にした部分の血流が確保さ
れ、当該治療時の虚血不良が防止できる。
【0030】そして、図4(A)に示すものは図1実施
例のバルーン部3Bに代えて「膨縮径自在の弾性質の前
部膨隆部9」が設けてあり「バルーン部3Aのバルーン
径>前部膨隆部9の膨隆径」のサイズ関係にして、か
つ、この前部膨隆部9の前半部分は緩やかなテーパー面
を有する略先細円錐形に設定されている。
【0031】この図4(A)に示すものは注入針5を穿
針させる血管21が狭窄状態のとき、小なる径の前部膨
隆部9によってその狭窄部位の先導挿入がし易くなると
共に、屈曲度・分岐度が大なる血管への導入挿入性が一
段と向上する特有作用がある。
【0032】なお、この実施例の前部膨隆部9は「ポリ
アミドエラストマーまたはポリウレタンエラストマー」
等の軟質樹脂体、或は微細発泡樹脂体にしてシャフト部
2に熱融着固定される。そして、この前部膨隆部9は図
1実施例と同様なバルーン部にして前記の径サイズに設
定したものにすることがあり、さらに図4(B)のよう
に外周に波形部Wを付設したり外側面を一部カット面に
して、血液吸引後の血管壁21への係着力の向上と血管
狭窄部位への挿入性の向上を図る形態にすることがあ
る。
【0033】そして、図4(C)は図1実施例の薬液注
入カテーテル1の他の用法が示してあり、図1実施例の
薬液注入カテーテル1は、図2に示す用法のみではなく
「血液吸引口8による血液吸引量を前記密栓状態の全量
としないで若干量を残留させて」前記の「剛かつ柔」の
形態に成し、治療の個別事情に整合させた用法を適宜採
択する。
【0034】一方、図5(A)は注入針5の他の形状が
示してあり、液注針5の先端部の若干長が「円管を押圧
変形させて左右の管側に偏平部18」を設け、この偏平
部18に複数の注液孔19が穿設されている。この図5
(A)の注入針5は注液孔19による複数ポイントの薬
液注入ができる。
【0035】従って、この図5(A)の注入針5は「右
心室より約3倍の筋層厚さを有する左心室近傍患部への
薬液注入」や「心筋深部の壊死層・傷害層への数ポイン
ト同時薬液注入」の治療に極めて適する特有作用があ
る。
【0036】一方、図5(B)は中間露出シャフト部6
の血液吸引口8の他の形態が示してあり、シャフト部2
の同一直径上に配設した2本の血液吸引管12のそれぞ
れと連通する血液吸引口8が該直径上の外周の180°
対称位置に開口している。この図5(B)の血液吸引口
8を有するものは、血液吸引時の当該治療の患者の体位
姿勢がどのような状態であっても前記の血液吸引抜き取
りが円滑かつ的確にできる。
【0037】そして、図5(C)はガイドワイヤ案内孔
13兼用血液環流孔15の他の形態が示してあり、ガイ
ドワイヤ4より小径の半円部とガイドワイヤ4より大径
の半円部を連結した長円楕円形を有している。この図5
(C)の血液環流孔15は、ガイドワイヤ4の片寄りに
よって血液流路が妨害されることがなく前記の血液環流
作用が安定する。
【0038】そして、図5(D)は視認用マーカーMの
他の実施例が示してあり、中間露出シャフト部6の同一
直径を通る外周線を境界として相互に接合し、かつ中間
露出シャフト部6の上半周と下半周に分割された対称形
状の放射線不透過材製のM1とM2の組合せ視認用マー
カーMが設けてある。
【0039】この図5(D)の視認用マーカーMは、M
1とM2の連合による長方形造影またはM1とM2が対
称形状で分割した多様な形状の視認把握によって針孔7
の正確な位置捕捉が一段とし易くなる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の薬液注入
カテーテルとそれを用いて成る薬液注入用治療具は、血
管治療部位へ薬液注入治療するにおいて、血管壁の損傷
をもたらすことなく薬液注入針の治療部位への保持セッ
トと穿針操作が特段にし易く、かつ迅速的確にできる優
れた性能を有し、当該治療性の一段の向上を図る効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の薬液注入カテーテルを示
し、(A)はその先端部分の正面図、(B)は(A)の
横断面図、(C)はその針孔部位の拡大図、(D)は薬
液注入針の針先部分の拡大斜視図
【図2】図1実施例の薬液注入カテーテルの使用状態説
明図
【図3】本発明の他の実施例の薬液注入カテーテルを示
し、(A)はその先端部分の説明図、(B)は(A)の
横断面図、(C)はその使用状態説明図
【図4】本発明の他の実施例と使用方法を示し、(A)
はその先端部分の正面図、(B)は(A)の部分断面
図、(C)は図1実施例の薬液注入カテーテルの他の使
用方法の説明図
【図5】本発明の他の実施例を示し、(A)はその薬液
注入針の斜視図、(B)は中間露出シャフト部の横断面
図、(C)は血液環流孔の形状説明図、(D)は視認用
マーカーの形状と使用方法の説明図
【図6】従来の薬液注入カテーテルの構造と使用状態の
説明図
【符号の説明】
1 本発明の薬液注入カテーテル 2 シャフト部 3A・3B バルーン部 4 ガイドワイヤ 5 薬液注入針 6 中間露出シャフト部 7 針孔 8 血管吸引口 9 前部膨隆部 10 血液環流口 11 薬液注入管 12 血液吸引孔 13 ガイドワイヤ案内孔 15 血液環流孔 20 血管 21 血管壁 22 心筋層 30 従来の薬液注入カテーテル L 血液 M 視認用マーカー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹谷 哲 大阪市淀川区西宮原一町目8番41号 株式 会社カルディオ内 (72)発明者 加藤 富久 名古屋市守山区脇田町1703番地 朝日イン テック株式会社内 (72)発明者 川原 康幸 名古屋市守山区脇田町1703番地 朝日イン テック株式会社内 Fターム(参考) 4C066 AA07 BB01 CC01 FF01 FF04 KK01 KK15 KK16 KK17 KK19 LL16 QQ79 4C167 AA02 AA09 BB02 BB07 BB08 BB09 BB11 BB26 BB27 BB31 BB40 BB63 CC08 CC19 DD10 GG34 HH08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドワイヤ案内孔を貫設した極細可撓
    性管体のシャフト部の先端部分に膨縮自在のバルーン部
    を備えると共に、該先端部分の周壁の針孔から薬液注入
    針を進退自在に設けた薬液注入カテーテルにおいて、前
    記バルーン部の前方に膨縮自在の前部膨隆部を設けて、
    該バルーン部と該前部膨隆部間を前記針孔を有する中間
    露出シャフト部に構成し、さらに該中間露出シャフト部
    に、該中間露出シャフト部の長さ方向の前記針孔の両側
    に位置して開口し、前記シャフト部を貫通する血液吸引
    孔と連通する血液吸引口を開口した構造を特徴とする薬
    液注入カテーテル。
  2. 【請求項2】 バルーン部と前部膨隆部のそれぞれの外
    側のシャフト部に開口して相互連通する血液環流口を備
    えた構造から成る請求項1の薬液注入カテーテル。
  3. 【請求項3】 大径のバルーン部と小径の前部膨隆部の
    組合せから成る請求項1または請求項2の薬液注入カテ
    ーテル。
  4. 【請求項4】 前部膨隆部の前半部分が略先細円錐形で
    ある請求項1〜請求項3のいずれかの薬液注入カテーテ
    ル。
  5. 【請求項5】 シャフト部の血液還流孔が、ガイドワイ
    ヤ案内孔と兼用にして、かつ、長円楕円横断面形状であ
    る請求項1〜請求項4のいずれかの薬液注入カテーテ
    ル。
  6. 【請求項6】 血液吸引口が、中間露出シャフト部の略
    直径上対称位置の2方向開口形態である請求項1〜請求
    項5のいずれかの薬液注入カテーテル。
  7. 【請求項7】 薬液注入針の針先部分が、直径方向の管
    両側に偏平部を有する偏平管形態にして、かつ、該偏平
    部に注液孔を設けた構造から成る請求項1〜請求項6の
    いずれかの薬液注入カテーテル。
  8. 【請求項8】 中間露出シャフト部の外周に、放射線不
    透過材から成る放射線投射映像の視認用マーカーを設け
    た請求項1〜請求項7のいずれかの薬液注入カテーテ
    ル。
  9. 【請求項9】 視認用マーカーが、中間露出シャフト部
    の直径上に中心を有する環状リング形状、または該直径
    上で接合する該中間露出シャフト部の上半周と下半周に
    分割した2個の半円周帯形状から成る請求項8の薬液注
    入カテーテル。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれかの薬液
    注入カテーテルと、該薬液注入カテーテルのガイドワイ
    ヤ案内孔に貫装するガイドワイヤとの組合せから成る薬
    液注入用治療具。
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