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JP2003334549A - 水道水軟水化装置 - Google Patents

水道水軟水化装置

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Publication number
JP2003334549A
JP2003334549A JP2002142570A JP2002142570A JP2003334549A JP 2003334549 A JP2003334549 A JP 2003334549A JP 2002142570 A JP2002142570 A JP 2002142570A JP 2002142570 A JP2002142570 A JP 2002142570A JP 2003334549 A JP2003334549 A JP 2003334549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
tank
regenerated salt
salt water
softening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002142570A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Aoshima
優 青島
Susumu Nakamura
進 中村
Akira Nakasuji
章 中筋
Tetsuo Matsuoka
哲生 松岡
Haruo Honda
春雄 本田
Yosuke Narumi
陽介 鳴海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Electric Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Electric Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Electric Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Electric Systems Co Ltd
Priority to JP2002142570A priority Critical patent/JP2003334549A/ja
Publication of JP2003334549A publication Critical patent/JP2003334549A/ja
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  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】水道水軟水化装置の新設や移設を容易にする。 【解決手段】軟水化槽1から出水する軟水の一部を分流
して再生用水貯水流量制御手段34を介して再生塩水生
成用水として再生塩水生成用水貯留槽31に給水し、前
記再生塩水生成用水貯留槽内に貯留した再生塩水生成用
水を手動の再生用水供給弁32を介して再生塩水生成槽
26に供給し、軟水化槽を通過した再生塩水をドレン貯
留槽17に貯留して廃棄するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道水軟水化装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用生活水は、一般には、水道水を使
用している。水道水は、カルシウムイオンやマグネシウ
ムイオンのような硬度成分が含まれているために、洗剤
を使用すると石鹸カスが付着して手が荒れ、電気ポット
などに白い塊が付着し、また、洗濯物や洗面器等に石鹸
カスが付着する問題がある。このような石鹸カスに起因
する問題は、特開平6−15265号公報に記載されて
いるように、イオン交換樹脂を使用した軟水器を用いて
水道水を軟水化して使用することによって解消すること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイマ
や通水量に基づいてイオン交換樹脂のイオン除去能力を
回復させる再生処理を行う水道水軟水化装置は、電気的
制御装置を使用することから装置が高価になり、また、
電気配線やドレン排水管敷設などの付帯工事が必要であ
ることから、新設や移設が面倒であるばかりでなく、付
帯工事費や運転コストが高くなる問題がある。本発明の
1つの目的は、簡単な構成で新設や移設が容易であり、
且つ運転コストが安い水道水軟水化装置を実現すること
にある。本発明の他の目的は、軟水化槽内の軟水の給水
と残留水および再生塩水の排水を合理的に実現し、且
つ、軟水化槽およびその付属機器に高水圧がかかるのを
防止することができる水道水軟水化装置を実現すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の水道水軟水化装
置は、受水した水道水(原水)をイオン交換樹脂粒子層
を充填した軟水化槽を通過させることにより軟水化して
出水する軟水化給水系と、塩を収容した再生塩水生成槽
に再生塩水生成用水を供給して生成した再生塩水を前記
軟水化槽に供給してイオン交換樹脂粒子層を通過させる
ことによりイオン交換樹脂粒子のイオン交換能力を回復
させる再生系を備える。
【0005】そして、前記再生系は、前記軟水化槽から
出水する軟水の一部を分流して流量制御用のオリフィス
を備えた再生用水貯水流量制御手段を介して再生塩水生
成用水として給水される再生塩水生成用水貯留槽と、こ
の再生塩水生成用水貯留槽内に貯留する再生塩水生成用
水の水位を目視可能に提示するインジケータと、前記再
生塩水生成用水貯留槽内の再生塩水生成用水を前記再生
塩水生成槽に供給する手動の再生用水供給弁と、再生塩
水生成槽で生成されて軟水化槽を通過した再生塩水を貯
留する着脱可能なドレン貯留槽を備え、 前記再生用水
貯水流量制御手段は、軟水化槽による軟水化給水量がイ
オン交換樹脂粒子層の軟水化処理可能水量に達するとき
に再生塩水生成用水貯留槽内に所定量の再生塩水生成用
水が貯留するように貯水流量を制御する。再生塩水生成
用水の所定量は、この再生塩水生成用水で塩を溶かして
生成した再生塩水を軟水化槽に注入することによってイ
オン交換樹脂粒子のイオン交換能力を十分に回復させる
に足る水量に設定する。
【0006】前記貯水流量は微流量であり、このような
流量に制御する再生用水貯水流量制御手段は、小さな通
水穴を有するオリフィスを複数段に重ねて構成すること
から、用水中に異物が混入していると目詰まりを起こし
易い。そこで、この実施の形態では、軟水化槽を通過し
た軟水を使用することにより、異物混入の少ない再生塩
水生成用水としている。
【0007】また、前記軟水化槽は、その下段部位に水
道水入水室を備え、この水道水入水室の底に設けた槽排
水口に自動制御弁を接続し、前記自動制御弁は、水道水
入水室の水圧に応じて、水道水の給水が止められた低水
圧で開放し、水道水の通常の給水圧で止水し、異常な過
水圧で開放するように機能する構成とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は、本発明の一実施の形態を示す水
道水軟水化装置の配管図である。この実施の形態におけ
る水道水軟水化装置は、受水した水道水(原水)をイオ
ン交換樹脂粒子層を充填した軟水化槽を通過させること
により軟水化して出水する軟水化給水系と、塩を収容し
た再生塩水生成槽に再生塩水生成用水を供給して生成し
た再生塩水を前記軟水化槽に供給してイオン交換樹脂粒
子層を通過させることによりイオン交換樹脂粒子のイオ
ン交換能力を回復させる再生系を備え、前記再生系は、
前記軟水化槽から出水する軟水の一部を分流して流量制
御用のオリフィスを備えた再生用水貯水流量制御手段を
介して再生塩水生成用水として給水される再生塩水生成
用水貯留槽と、この再生塩水生成用水貯留槽内に貯留す
る再生塩水生成用水の水位を目視可能に提示するインジ
ケータと、前記再生塩水生成用水貯留槽内の再生塩水生
成用水を前記再生塩水生成槽に供給する手動の再生用水
供給弁と、再生塩水生成槽で生成されて軟水化槽を通過
した再生塩水を貯留する着脱可能なドレン貯留槽を備え
る。
【0009】前記再生用水貯水流量制御手段は、軟水化
槽による軟水化給水量がイオン交換樹脂粒子層の軟水化
処理可能水量に達するときに再生塩水生成用水貯留槽内
に所定量の再生塩水生成用水が貯留するように貯水流量
を制御する。再生塩水生成用水の所定量は、この再生塩
水生成用水で塩を溶かして生成した再生塩水を軟水化槽
に注入することによってイオン交換樹脂粒子のイオン交
換能力を十分に回復させるに足る水量に設定する。ま
た、貯水流量は微流量であり、このような流量に制御す
る再生用水貯水流量制御手段は、小さな通水穴を有する
オリフィスを複数段に重ねて構成することから、用水中
に異物が混入していると目詰まりを起こし易い。そこ
で、この実施の形態では、軟水化槽を通過した軟水を使
用することにより、異物混入の少ない再生塩水生成用水
としている。
【0010】再生塩水生成用水貯留槽に溜った再生塩水
生成用水は、再生用水供給弁を開くと、高度差により、
再生塩水生成用水貯留槽から再生塩水生成槽に流下して
再生塩水を生成し、更に、生成された再生塩水が軟水化
槽に流入してイオン交換樹脂粒子層内を流下してイオン
交換樹脂粒子のイオン交換能力を再生し、ドレン貯留槽
に流下して溜る。
【0011】また、前記軟水化槽は、その下段部位に水
道水入水室を備え、この水道水入水室の底に設けた槽排
水口に自動制御弁を接続し、前記自動制御弁は、水道水
入水室の水圧に応じて、水道水の給水が止められた低水
圧で開放し、水道水の通常の給水圧で止水し、異常な過
水圧で開放するように機能する構成とした。
【0012】図1において、密閉構造の軟水化槽1は、
中段部位に通水能力を備えたイオン交換樹脂粒子層2を
内蔵し、下段部位に水道水入水室3を備え、上段部位に
軟水出水室4を備える。イオン交換樹脂粒子層2は、一
般的な硬度の水道水で200〜300リットルの軟水化
給水を実現することができる軟水化処理容量に構成す
る。軟水化槽1は、更に、水道水入水室3内に水道水
(原水)を入水する槽入水口5と、水道水入水室3の底
に設けた槽排水口6と、軟水出水室4内の軟水を出水す
る槽出水口7と、軟水出水室4の天井に設けた再生塩水
注入口8を備える。
【0013】この軟水化槽1は、槽入水口5を、受水内
部配管9を介して水道管10の受水栓11に接続し、槽
出水口7を、逆止弁12と給水内部配管13と逆止弁1
4を順に介して外部の給水管(カランやシャワーホース
など)15に接続する。
【0014】軟水化槽1の槽排水口6には、自動制御弁
16を接続し、この自動制御弁16の下方には該自動制
御弁16から排出されるドレンを受容するドレン貯留槽
17を着脱可能に設置する。
【0015】自動制御弁16は、水道水入水室3内の水
圧に応動して、受水栓11が閉じられた低水圧では開放
して通水し、受水栓11が開放された通常の給水圧では
止水し、異常な過水圧(例えば、受水栓11が開かれた
状態で給水管15が閉塞されることにより発生する高水
圧など)では開放するように機能する。そのために、こ
の自動制御弁16は、ドレン排出口18を設けたケース
19内に、安全弁体排水口20を有する安全弁体21を
安全弁制御ばね22によって押圧して前記槽排水口6を
包囲して覆う(閉じる)ように設置し、この安全弁体2
1内に、閉塞弁体排水流路23を有する自動閉塞弁体2
4を自動閉塞弁体制御ばね25によって押圧して前記槽
排水口6を閉じ、自動閉塞弁体24が水道水入水室3内
の水圧(通常の水道水圧で給水管15から軟水放出中)
に押されて自動閉塞弁体制御ばね25に抗して後退した
ときには前記安全弁体排水口20を閉じるように設置し
ている。安全弁体21は、水道水入水室3内の水圧が異
常に上昇すると安全弁制御ばね22に坑して後退して槽
排水口6の包囲を解放(槽排水口6を開放)する。
【0016】ドレン貯留槽17は、貯留するドレンの水
量が廃棄すべき所定の水位まで到達したときには、これ
を外から目視で確認することができるように、透明な部
材とし、廃棄の目安となる所定の水位を表示する目盛を
付した構成とすることが望ましい。
【0017】再生塩水を生成する再生塩水生成槽26
は、軟水化槽1の上方に位置するように設置し、その底
に設けた再生塩水出口27を浮子式の逆止弁28を介し
て再生塩水注入口8に接続する。この再生塩水生成槽2
6内には、再生塩水を生成するための食塩29を収容す
る再生用食塩籠30を着脱可能に設置する。
【0018】この再生塩水生成槽26内で食塩29を溶
かして再生塩水を生成する再生塩水生成用水は、この再
生塩水生成槽26の上方に設置した再生塩水生成用水貯
留槽31から手動の再生塩水生成用水供給弁32を介在
させた用水内部配管33を介して供給するように接続す
る。
【0019】再生塩水生成用水貯留槽31は、給水内部
配管13から貯水流量制御手段34を介在させた用水分
流内部配管35を介して軟水を供給して再生塩水生成用
水として貯留するように接続し、再生塩水生成用水貯留
槽31内の貯水量(水位)が所定の水量となるのを目視
で確認できるように提示するインジケータ36を備え
る。再生塩水生成用水貯留槽31が透明で外から目視で
きる場合には、インジケータ36は、再生塩水生成用水
貯留槽31に付した目盛でも良い。前記所定の水量は、
これを再生塩水生成用水として再生塩水生成槽26に供
給して生成した再生塩水を軟水化槽1に注入することに
よりイオン交換樹脂粒子層2のイオン交換能力を十分に
回復させることができる量とする。この実施の形態で
は、再生塩水生成用水の所定量を0.4リットルとし
た。
【0020】貯水流量制御手段34は、軟水給水時の給
水流量に比例した微量の流量の軟水を再生塩水生成用水
として再生塩水生成用水貯留槽31に供給し、軟水給水
量がイオン交換樹脂粒子層2の軟水化処理容量(軟水化
処理可能水量)に達するときに再生塩水生成用水貯留槽
31内の貯水量が所定の水量となるように貯水流量を制
御する。軟水化槽1内のイオン交換樹脂粒子層2の軟水
化処理可能水量は、水道水(原水)の硬度の影響を受
け、水道水の硬度が高い環境では処理可能水量は減少
し、水道水の硬度が低い環境では処理可能水量は増加す
る。この貯水流量制御手段34は、軟水化処理水量が処
理可能水量に達するときに再生塩水生成用水貯留槽31
内の貯水量が所定の水量となるように貯水流量を設定す
る。貯水流量制御手段34は、内蔵した複数段のオリフ
ィス37によって流量制御を行う構成であり、オリフィ
ス37の段数を多くすると流量が減少し、段数を少なく
すると流量が増加する。従って、軟水化処理水量が処理
可能水量(200〜300リットル)に達するときに再
生塩水生成用水貯留槽31内の貯水量が所定の水量
(0.4リットル)となるように、受水する水道水の硬
度に応じて貯水流量制御手段34のオリフィス37の段
数を設定する。
【0021】なお、100は、ケースであり、受水内部
配管9は、ケース100から突出させた受水口101を
継ぎ手にして受水栓11に接続し、給水管15は、ケー
ス100から突出させた給水口102を継ぎ手にして接
続する。ドレン貯留槽17および再生用食塩籠30は、
このケース100に設けた開口を通して着脱する。ま
た、再生用水供給弁32は、ケース100の外から操作
することができるようにケース100の外に露出させた
取っ手を設ける。
【0022】このように構成した水道水軟水化装置は、
再生塩水生成用水供給弁32を閉じた状態で受水栓11
を開閉して軟水化給水/停止を行う。
【0023】受水栓11を開くと、水道管10から受水
栓11,受水内部配管9,槽入水口5を通して軟水化槽
1の水道水入水室3に水道水が供給される。水道水入水
室3内が通常の水道水圧に上昇すると、自動制御弁16
は、自動閉塞弁体24が後退して安全弁体排水口20を
閉じ、槽排水口6からの排水を阻止する。そして、水道
水入水室3内の水道水は、イオン交換樹脂粒子層2を通
過しながら軟水化されて軟水出水室4に至り、槽出水口
7から逆止弁12,給水内部配管13,逆止弁14を通
して給水管15に給水される。
【0024】再生塩水注入口8に接続された逆止弁28
は軟水出水室4内の水圧(水位上昇)によって閉じるよ
うに作用するので、軟水出水室4内の軟水が再生塩水注
入口8から再生塩水生成槽26に逆流することはない。
【0025】この軟水化給水期間中は、給水内部配管1
3から貯水流量制御手段34を介して所定の流量で再生
塩水生成用水を再生塩水生成用水貯留槽31に貯留す
る。この再生塩水生成用水貯留槽31内の貯水量は、イ
ンジケータ36によって目視可能に提示される。
【0026】また、軟水化給水中に給水管15が閉塞さ
れることにより軟水化槽1(水道水入水室3)内の水圧
が異常に上昇したときには、自動制御弁16における安
全弁体21が槽排水口6を開放して水道水入水室3内の
水圧を減少させるので、異常水圧によって機器が破損す
るようになるのを防止することができる。
【0027】受水栓11を閉じると、水道水入水室3へ
の水道水の供給が停止して軟水化給水は停止する。この
とき、自動制御弁16は、水道水入水室3の水圧が低下
するので、自動閉塞弁体24が自動閉塞弁体制御ばね2
5に押されて前進して安全弁体排水口20を開放し、槽
排水口6を閉じる。自動制御弁16は、この状態では、
自動閉塞弁体排水流路23,安全弁体排水口20,ドレ
ン排出口18を通して軟水化槽1の水道水入水室3をド
レン貯留槽17の上に開放し、軟水化槽1内の残流水を
ドレン貯留槽17に排出する。
【0028】使用者がインジケータ36を目視すること
により、再生塩水生成用水貯留槽31内の再生塩水生成
用水の水位が所定の水位に到達したことを確認すると、
このときは、軟水化槽1内のイオン交換樹脂粒子層2に
よる軟水化処理水量が該イオン交換樹脂粒子層2の処理
可能水量に到達した状態であり、イオン交換樹脂粒子層
2の再生(イオン交換能力回復)が必要な時機である。
【0029】そこで、使用者は、受水栓11を閉じた状
態で、再生塩水生成用水供給弁32を開いて再生塩水生
成用水貯留槽31内に貯留している再生塩水生成用水を
再生塩水生成槽26に供給する。再生塩水生成槽26に
供給された再生塩水生成用水は、食塩29を溶かして再
生塩水となり、再生塩水出口27から逆止弁28,軟水
化槽1の再生塩水注入口8を通して軟水出水室4に流れ
込む。
【0030】軟水出水室4に流れ込んだ再生塩水は、イ
オン交換樹脂粒子層2内を流下しながらイオン交換樹脂
粒子に触れて該イオン交換樹脂粒子のイオン交換能力を
回復(再生)させる。イオン交換樹脂粒子層2を通過し
て水道水入水室3に流下した再生塩水は、槽排水口6か
ら自動制御弁16の自動閉塞弁体排水流路22,安全弁
体排水口20,ドレン排出口18を通ってドレン貯留槽
17に流出する。
【0031】再生塩水生成用水貯留槽31内の貯留水が
なくなれば再生塩水生成用水供給弁32を閉じ、再生塩
水生成槽26および軟水化槽1内の再生塩水が排出され
た時点で再生が終了する。この再生終了後に軟水化槽1
内に付着して残留する再生塩水は、その後に再開する軟
水化給水時の軟水に混じって給水管15から放出される
ことになるので、軟水化給水再開初期に放出される再生
塩水混じりの軟水は使用しないで廃棄するようにするこ
とが望ましい。
【0032】ドレン貯留槽17は、軟水化給水時の残流
水および再生時の再生塩水を貯留する。そして、貯留水
位が所定の水位に到達したときには、取り出して流し台
などの排水可能設備に廃棄する。
【0033】このような水道水軟水化装置によれば、再
生塩水生成用水を手動の再生塩水生成用水供給弁32を
介して再生塩水生成槽30に供給し、軟水化槽1内のイ
オン交換樹脂粒子層2を再生した再生塩水をドレン貯留
槽17に貯めて手操作で廃棄するように構成しているの
で、電気的制御系やドレン排水配管が不要となって新設
や移設が簡単である。
【0034】また、再生塩水生成用水は、軟水化槽1か
ら出水する軟水を分流して得るようにしているので、微
小な通水穴を形成したオリフィス37を使用する貯水流
量制御手段34の目詰まりを防止することができる。
【0035】この実施の形態において、再生塩水生成用
水貯留槽31から再生塩水生成槽26への再生塩水生成
用水の供給は、再生塩水生成用水供給弁32を開閉操作
することによって行うようにしたが、次のように変形す
ることが可能である。
【0036】図2は、再生塩水生成用水貯留槽内に貯留
する再生塩水生成用水をサイフォン式給水手段によって
自動的に再生塩水生成槽に供給する構成の変形例を示し
ている。
【0037】この変形例では、再生塩水生成用水貯留槽
31における再生塩水生成用水の流出部にサイフォン3
8を設け、このサイフォン38から流出する再生塩水生
成用水を用水内部配管33を通して再生塩水生成槽30
に供給する構成である。サイフォン38は、再生塩水生
成用水貯留槽31内に貯留する再生塩水生成用水が前記
所定の水位になったときに流通して再生塩水生成用水貯
留槽31内の再生塩水生成用水を流し出すように構成す
る。
【0038】この変形例では、軟水化給水中にサイフォ
ン38が流通して再生塩水生成用水を再生塩水生成槽3
0に供給開始することになるが、軟水化給水中は軟水化
槽1の軟水出水室4の水圧によって逆止弁28が閉じて
いるので、再生塩水が軟水化槽1に流れ込むことはな
く、受水栓11が閉じて軟水化給水が終了して軟水出水
室4内の水位が低下すると逆止弁28が開いて再生塩水
が軟水化槽1に流れ込んで再生が始まる。
【0039】図3は、再生塩水生成用水貯留槽を着脱自
在に設置し、この再生塩水生成用水貯留槽内に貯留した
再生塩水生成用水を該再生塩水生成用水貯留槽を取り出
して再生塩水生成槽に注ぐ(供給)する構成の実施の形
態を示している。図4は、この実施の形態における水道
水軟水化装置の外観斜視図である。なお、図1に示した
実施の形態における構成部品に相応する構成部品には同
一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
【0040】この実施の形態では、再生塩水生成用水貯
留槽31は、取っ手付きの容器状に形成し、軟水化槽1
と略等しい高さの位置に並べて着脱自在に設置し、貯水
流量制御手段34によって制御した再生塩水生成用水を
用水分流内部管35から再生塩水生成用水貯留槽31内
に給水(流下)させるように構成する。この再生塩水生
成用水貯留槽31は、貯留した再生塩水生成用水が所定
の水位になると取り出し、ケース100に設けた蓋10
3を開き、再生塩水生成用水貯留槽31内に貯留した再
生塩水生成用水を前記再生塩水生成槽30に供給(注
ぐ)するように扱うので、槽内の水位を外から目視して
確認することができるように透明な部材とすることが望
ましい。
【0041】この実施の形態は、再生塩水生成用水貯留
槽31を再生塩水生成槽30よりも低い位置に設置する
ことができるので、軟水化装置の背丈を低くすることが
できる。
【0042】また、再生塩水生成用水貯留槽31とドレ
ン貯留槽17の横方向の干渉を避けることができるの
で、ドレン貯留槽17を横方向に大きくすることが容易
となる。
【0043】前記各実施の形態では、自動制御弁16の
下方にドレン貯留槽17を設けたが、この給水装置を浴
室の洗い場に設置するような場合には、ドレン貯留槽1
7を取り外した状態で使用し、自動制御弁16から排出
される残留水や再生塩水をそのまま洗い場に流出させて
排水するようにすることができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、電気的制御装置が不要
であり、電気配線やドレン排水管敷設などの付帯工事が
不要であることから、簡単な構成で新設や移設が容易で
あり、運転コストが安い水道水軟水化装置を実現するこ
とができる。また、軟水化槽に取り付けた自動制御弁
は、軟水化槽内の軟水の給水と残留水および再生塩水の
排水を合理的に実現し、且つ、軟水化槽およびその付属
機器に高水圧がかかるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す水道水軟水化装置
の配管図である。
【図2】本発明の変形例における再生塩水生成用水供給
系を示す配管図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す水道水軟水化装
置の配管図である。
【図4】図3に示した実施の形態における水道水軟水化
装置の外観斜視図である。
【符号の説明】
1…軟水化槽、2…イオン交換樹脂層、16…自動制御
弁、17…ドレン貯留槽、26…再生塩水生成槽、30
…再生用食塩籠、31…再生塩水生成用水貯留槽、32
…再生塩水生成用水供給弁。
フロントページの続き (72)発明者 中村 進 茨城県ひたちなか市大字足崎字西原1450番 地 株式会社日立エレクトリックシステム ズ内 (72)発明者 中筋 章 茨城県ひたちなか市大字足崎字西原1450番 地 株式会社日立エレクトリックシステム ズ内 (72)発明者 松岡 哲生 茨城県ひたちなか市大字足崎字西原1450番 地 株式会社日立エレクトリックシステム ズ内 (72)発明者 本田 春雄 茨城県ひたちなか市大字足崎字西原1450番 地 株式会社日立エレクトリックシステム ズ内 (72)発明者 鳴海 陽介 茨城県ひたちなか市大字足崎字西原1450番 地 株式会社日立エレクトリックシステム ズ内 Fターム(参考) 4D025 AA02 AB19 BA07 BA22 BB12 BB17 CA01 CA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受水した水道水をイオン交換樹脂粒子層を
    充填した軟水化槽を通過させることにより軟水化して出
    水する軟水化給水系と、塩を収容した再生塩水生成槽に
    再生塩水生成用水を供給して生成した再生塩水を前記軟
    水化槽に供給してイオン交換樹脂粒子層を通過させるこ
    とによりイオン交換樹脂粒子のイオン交換能力を回復さ
    せる再生系を備えた水道水軟水化装置において、 前記再生系は、前記軟水化槽から出水する軟水の一部を
    分流して再生用水貯水流量制御手段を介して再生塩水生
    成用水として給水される再生塩水生成用水貯留槽と、こ
    の再生塩水生成用水貯留槽内に貯留する再生塩水生成用
    水の水位を提示するインジケータと、前記再生塩水生成
    用水貯留槽内の再生塩水生成用水を前記再生塩水生成槽
    に供給する手動の再生用水供給弁と、再生塩水生成槽で
    生成されて軟水化槽を通過した再生塩水を貯留するドレ
    ン貯留槽を備えたことを特徴とする水道水軟水化装置。
  2. 【請求項2】受水した水道水をイオン交換樹脂粒子層を
    充填した軟水化槽を通過させることにより軟水化して出
    水する軟水化給水系と、塩を収容した再生塩水生成槽に
    再生塩水生成用水を供給して生成した再生塩水を前記軟
    水化槽に供給してイオン交換樹脂粒子層を通過させるこ
    とによりイオン交換樹脂粒子のイオン交換能力を回復さ
    せる再生系を備えた水道水軟水化装置において、 前記再生系は、前記軟水化槽から出水する軟水の一部を
    分流して再生用水貯水流量制御手段を介して再生塩水生
    成用水として給水される再生塩水生成用水貯留槽と、こ
    の再生塩水生成用水貯留槽内に貯留する再生塩水生成用
    水の水位が所定の水位に到達すると該再生塩水生成用水
    貯留槽内の再生塩水生成用水を前記再生塩水生成槽に供
    給するサイフォン式給水手段と、再生塩水生成槽で生成
    されて軟水化槽を通過した再生塩水を貯留するドレン貯
    留槽を備えたことを特徴とする水道水軟水化装置。
  3. 【請求項3】受水した水道水をイオン交換樹脂粒子層を
    充填した軟水化槽を通過させることにより軟水化して出
    水する軟水化給水系と、塩を収容した再生塩水生成槽に
    再生塩水生成用水を供給して生成した再生塩水を前記軟
    水化槽に供給してイオン交換樹脂粒子層を通過させるこ
    とによりイオン交換樹脂粒子のイオン交換能力を回復さ
    せる再生系を備えた水道水軟水化装置において、 前記再生系は、前記軟水化槽から出水する軟水の一部を
    分流して再生用水貯水流量制御手段を介して再生塩水生
    成用水として給水される着脱自在な再生塩水生成用水貯
    留槽と、この再生塩水生成用水貯留槽内に貯留する再生
    塩水生成用水の水位を提示するインジケータと、再生塩
    水生成槽で生成されて軟水化槽を通過した再生塩水を貯
    留するドレン貯留槽を備え、前記再生塩水生成用水貯留
    槽を取り出して該再生塩水生成用水貯留槽内に貯留した
    再生塩水生成用水を前記再生塩水生成槽に注ぐようにし
    たことを特徴とする水道水軟水化装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の1項において、前記再生用
    水貯水流量制御手段は、複数段に設定可能なオリフィス
    を備えたことを特徴とする水道水軟水化装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の1項において、前記軟水化
    槽は、その下段部位に水道水入水室を備え、この水道水
    入水室の底に設けた槽排水口に自動制御弁を接続し、前
    記自動制御弁は、水道水入水室の水圧に応じて、水道水
    の給水が止められた低水圧で開放し、水道水の通常の給
    水圧で止水し、異常な過水圧で開放するように機能する
    構成としたことを特徴とする水道水軟水化装置。
  6. 【請求項6】受水した水道水をイオン交換樹脂粒子層を
    充填した軟水化槽を通過させることにより軟水化して出
    水する軟水化給水系と、塩を収容した再生塩水生成槽に
    再生塩水生成用水を供給して生成した再生塩水を前記軟
    水化槽に供給してイオン交換樹脂粒子層を通過させるこ
    とによりイオン交換樹脂粒子のイオン交換能力を回復さ
    せる再生系を備えた水道水軟水化装置において、 前記軟水化槽は、その下段部位に水道水入水室を備え、
    この水道水入水室の底に設けた槽排水口に自動制御弁を
    接続し、前記自動制御弁は、水道水入水室の水圧に応じ
    て、水道水の給水が止められた低水圧で開放し、水道水
    の通常の給水圧で止水し、異常な過水圧で開放するよう
    に機能する構成としたことを特徴とする水道水軟水化装
    置。
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