JP2003325110A - 採卵鶏用飼料およびそれを与えて得た卵 - Google Patents
採卵鶏用飼料およびそれを与えて得た卵Info
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- JP2003325110A JP2003325110A JP2002137222A JP2002137222A JP2003325110A JP 2003325110 A JP2003325110 A JP 2003325110A JP 2002137222 A JP2002137222 A JP 2002137222A JP 2002137222 A JP2002137222 A JP 2002137222A JP 2003325110 A JP2003325110 A JP 2003325110A
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- hen
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- yeast rice
- monascus
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は採卵鶏用飼料およびその飼料を投与す
ることにより、栄養上バランスのとれた優良食品であり
ながら健康食品としては敬遠される鶏卵の高コレステロ
ール性を低減化、改善し、高脂血症の予防に役立てよう
とするものである。 【解決手段】モナスカス属に属する紅麹菌を用い、適宜
の培地を選択し、通常用いられる方法において固体培
養、或いは液体培養して得た紅麹を、養鶏用の飼料中に
適宜の割合で含有させてなることを特徴とする採卵鶏用
飼料。
ることにより、栄養上バランスのとれた優良食品であり
ながら健康食品としては敬遠される鶏卵の高コレステロ
ール性を低減化、改善し、高脂血症の予防に役立てよう
とするものである。 【解決手段】モナスカス属に属する紅麹菌を用い、適宜
の培地を選択し、通常用いられる方法において固体培
養、或いは液体培養して得た紅麹を、養鶏用の飼料中に
適宜の割合で含有させてなることを特徴とする採卵鶏用
飼料。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、紅麹を含有するこ
とを特徴とする採卵鶏用飼料と、それを採卵鶏に与える
ことを特徴とする卵の生産方法に関するものである。
とを特徴とする採卵鶏用飼料と、それを採卵鶏に与える
ことを特徴とする卵の生産方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】高コレステロール血症は、動脈硬化、狭
心症、心筋梗塞などの心臓病を引き起こすことが知られ
ており、年々急増している疾患の一つである。その原因
として、コレステロール含有量の高い動物性食品の過剰
摂取があげられるが、なかでも多くの人が日常食品とし
て利用している鶏卵は、コレステロール含有量の高い
（千数百mg/100g）食品としてよく知られている。鶏卵
は栄養上もバランスのとれた物価の優等生といわれる食
品ながら、コレステロールの過剰摂取を避ける目的から
摂取を抑える傾向もみられ、健康志向の食品とは相容れ
ない一面も持ち合わせている。従ってコレステロール含
量の低い鶏卵の生産が可能となれば高コレステロール血
症の予防に役立つだけでなく、栄養摂取上からも益する
ところが大きい。このため低コレステロール家禽卵の生
産や、その他コレステロール低減物質の研究が行われ、
多くの発明がなされてきた。例えば、特開昭54-29772号
公報には「ML-236A、ML-236Bあるいはこれらの誘導体を
投与して家禽の低コレステロール卵を生産する方法」
が、特開昭63-269967号公報には「低コレステロール含
量でありかつ人体内コレステロールの低減化を図ること
のできる漬け込み魚卵を製造する方法」が、特再平05-8
25702号公報および特再平10-820150号公報には「酵素処
理を行ってコレステロール低減化物質を製造する方法」
が、そして特開平11-332518号公報には「食用油脂抽出
法を改善した低コレステロール卵黄の製造方法」が記載
されている。
心症、心筋梗塞などの心臓病を引き起こすことが知られ
ており、年々急増している疾患の一つである。その原因
として、コレステロール含有量の高い動物性食品の過剰
摂取があげられるが、なかでも多くの人が日常食品とし
て利用している鶏卵は、コレステロール含有量の高い
（千数百mg/100g）食品としてよく知られている。鶏卵
は栄養上もバランスのとれた物価の優等生といわれる食
品ながら、コレステロールの過剰摂取を避ける目的から
摂取を抑える傾向もみられ、健康志向の食品とは相容れ
ない一面も持ち合わせている。従ってコレステロール含
量の低い鶏卵の生産が可能となれば高コレステロール血
症の予防に役立つだけでなく、栄養摂取上からも益する
ところが大きい。このため低コレステロール家禽卵の生
産や、その他コレステロール低減物質の研究が行われ、
多くの発明がなされてきた。例えば、特開昭54-29772号
公報には「ML-236A、ML-236Bあるいはこれらの誘導体を
投与して家禽の低コレステロール卵を生産する方法」
が、特開昭63-269967号公報には「低コレステロール含
量でありかつ人体内コレステロールの低減化を図ること
のできる漬け込み魚卵を製造する方法」が、特再平05-8
25702号公報および特再平10-820150号公報には「酵素処
理を行ってコレステロール低減化物質を製造する方法」
が、そして特開平11-332518号公報には「食用油脂抽出
法を改善した低コレステロール卵黄の製造方法」が記載
されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、採卵鶏用飼
料およびその飼料を投与することを特徴とする鶏卵の生
産法を提供することにより、栄養上バランスのとれた優
良食品でありながら健康食品としては敬遠される鶏卵の
高コレステロール性を低減化、改善し、高脂血症の予防
に役立てようとするものである。
料およびその飼料を投与することを特徴とする鶏卵の生
産法を提供することにより、栄養上バランスのとれた優
良食品でありながら健康食品としては敬遠される鶏卵の
高コレステロール性を低減化、改善し、高脂血症の予防
に役立てようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、
項１.紅麹を含有することを特徴とする採卵鶏用飼料。
項２.紅麹の含有量が０．１〜１０重量％である、項１
に記載の採卵鶏用飼料。 項３.紅麹を与えて得た卵。 を特徴とするものである。
に記載の採卵鶏用飼料。 項３.紅麹を与えて得た卵。 を特徴とするものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明に用いる紅麹の麹菌は、モ
ナスカス属に属する糸状菌であれば如何なるものでもよ
いが、代表的なものとしてはモナスカス・ピュープレウ
ス、モナスカス・ピローサスや、それらの変種や変異株
が挙げられ、特にモナスカス・ピローサスが好ましい。
紅麹の原料としては、麹の調製に用いることが出来るい
ずれの原料でもよいが、例えば米、大豆、小麦、胚芽な
どを挙げることができ、これらは単独でも２種以上を併
用してもよい。また培養方法は、固体培養法でも液体培
養法でも採用することができ、培養条件も紅麹菌が繁殖
きる条件であれば如何なる条件でも可能である。紅麹の
卵用鶏への与え方は、固体培養で製造した紅麹、紅麹の
麹菌を熱滅菌したもの、乾燥粉砕した粉体、紅麹を常法
により抽出したエキス、さらには液体培養で製造した紅
麹はスプレードライ法等により粉末化したものを飼料に
添加することが挙げられるが、その他にも、液体培養
液、或いは抽出エキス、粉末等を直接水に添加して飲み
水として与えてもよい。紅麹を添加する飼料は鶏に与え
ることが可能であるものなら如何なるものでもよく、例
えば、市販の汎用される飼料に適宜添加する。また、か
かる飼料への紅麹の添加量は飼料重量に対し、0.1〜10
％の範囲が特に好ましい。即ち、0.1％未満であれば卵
黄コレステールの低下が少なく、また10％を越えると、
飼料としての栄養バランスが崩れるために、卵重量、採
卵率等に影響を与えてくる。以下、実施例を挙げて説明
する。
ナスカス属に属する糸状菌であれば如何なるものでもよ
いが、代表的なものとしてはモナスカス・ピュープレウ
ス、モナスカス・ピローサスや、それらの変種や変異株
が挙げられ、特にモナスカス・ピローサスが好ましい。
紅麹の原料としては、麹の調製に用いることが出来るい
ずれの原料でもよいが、例えば米、大豆、小麦、胚芽な
どを挙げることができ、これらは単独でも２種以上を併
用してもよい。また培養方法は、固体培養法でも液体培
養法でも採用することができ、培養条件も紅麹菌が繁殖
きる条件であれば如何なる条件でも可能である。紅麹の
卵用鶏への与え方は、固体培養で製造した紅麹、紅麹の
麹菌を熱滅菌したもの、乾燥粉砕した粉体、紅麹を常法
により抽出したエキス、さらには液体培養で製造した紅
麹はスプレードライ法等により粉末化したものを飼料に
添加することが挙げられるが、その他にも、液体培養
液、或いは抽出エキス、粉末等を直接水に添加して飲み
水として与えてもよい。紅麹を添加する飼料は鶏に与え
ることが可能であるものなら如何なるものでもよく、例
えば、市販の汎用される飼料に適宜添加する。また、か
かる飼料への紅麹の添加量は飼料重量に対し、0.1〜10
％の範囲が特に好ましい。即ち、0.1％未満であれば卵
黄コレステールの低下が少なく、また10％を越えると、
飼料としての栄養バランスが崩れるために、卵重量、採
卵率等に影響を与えてくる。以下、実施例を挙げて説明
する。
【０００６】
【実施例１】精白米を一晩水に浸漬し、30分間水切りし
た後、オートクレーブで121°Ｃで２０分間蒸煮滅菌
し、蒸米を得た。これに、Monascus pilosus IFO4520の
変異菌株（XI-48）を植菌し、30°Ｃで14日間好気的に
培養して紅麹を得た。この紅麹を105°Ｃ、20分間熱処
理し紅麹菌と酵素を失活させた後、通風70°Ｃで水分率
８％まで乾燥し、さらに粉砕し、紅麹粉末を得た。この
紅麹粉末をＪＡ西日本くみあい飼料（株）製の成鶏飼育
用配合飼料（商品名くみあい成鶏用１７号）に重量比0.
5および2.5％の割合で添加し、よく混合し、各処理区5
羽の採卵鶏（白色レグホン）に与えた。産卵した卵黄中
のコレステロール含量をコレステロールオキシダーゼ
・フェノール法により測定した結果を表１に示す。これ
によると、紅麹添加後２週目より卵黄中のコレステロー
ル含量が低下し、６週目以降はコンスタントな低下が認
められた。なお、各区で採卵率、飼料摂取量、体重には
差が無かった。
た後、オートクレーブで121°Ｃで２０分間蒸煮滅菌
し、蒸米を得た。これに、Monascus pilosus IFO4520の
変異菌株（XI-48）を植菌し、30°Ｃで14日間好気的に
培養して紅麹を得た。この紅麹を105°Ｃ、20分間熱処
理し紅麹菌と酵素を失活させた後、通風70°Ｃで水分率
８％まで乾燥し、さらに粉砕し、紅麹粉末を得た。この
紅麹粉末をＪＡ西日本くみあい飼料（株）製の成鶏飼育
用配合飼料（商品名くみあい成鶏用１７号）に重量比0.
5および2.5％の割合で添加し、よく混合し、各処理区5
羽の採卵鶏（白色レグホン）に与えた。産卵した卵黄中
のコレステロール含量をコレステロールオキシダーゼ
・フェノール法により測定した結果を表１に示す。これ
によると、紅麹添加後２週目より卵黄中のコレステロー
ル含量が低下し、６週目以降はコンスタントな低下が認
められた。なお、各区で採卵率、飼料摂取量、体重には
差が無かった。
【０００７】
【０００８】
【発明の効果】本発明の採卵鶏用飼料およびその飼料を
鶏に与えることを特徴とする卵生産法により得られる卵
は低コレステロールであり、高脂血症の予防に有効なも
のである。
鶏に与えることを特徴とする卵生産法により得られる卵
は低コレステロールであり、高脂血症の予防に有効なも
のである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Ｆターム(参考） 2B005 DA02
2B150 AA05 AB08 DD11 DD26
4B042 AC04 AD40 AG06 AH09 AK17
Claims (3)
- 【請求項１】紅麹を含有することを特徴とする採卵鶏用
飼料。 - 【請求項２】紅麹の含有量が０．１〜１０重量％であ
る、請求項１に記載の採卵鶏用飼料。 - 【請求項３】紅麹を与えて得た卵。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002137222A JP2003325110A (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | 採卵鶏用飼料およびそれを与えて得た卵 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002137222A JP2003325110A (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | 採卵鶏用飼料およびそれを与えて得た卵 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003325110A true JP2003325110A (ja) | 2003-11-18 |
Family
ID=29699042
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002137222A Pending JP2003325110A (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | 採卵鶏用飼料およびそれを与えて得た卵 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003325110A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009291188A (ja) * | 2008-05-02 | 2009-12-17 | Marubeni Nisshin Feed Co Ltd | 肝臓への負担の少ない鶏卵、その生産方法、及びこれを用いた健康食品又は特殊用途食品 |
| JPWO2008156108A1 (ja) * | 2007-06-21 | 2010-08-26 | 株式会社カネカ | 機能性家畜生産品およびその製造方法 |
| KR101130559B1 (ko) | 2009-09-25 | 2012-03-30 | 주식회사 정다운 | 기능성오리를 사육하기 위한 사료 조성물 |
-
2002
- 2002-05-13 JP JP2002137222A patent/JP2003325110A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2008156108A1 (ja) * | 2007-06-21 | 2010-08-26 | 株式会社カネカ | 機能性家畜生産品およびその製造方法 |
| JP2013188219A (ja) * | 2007-06-21 | 2013-09-26 | Kaneka Corp | 機能性家畜生産品およびその製造方法 |
| JP2009291188A (ja) * | 2008-05-02 | 2009-12-17 | Marubeni Nisshin Feed Co Ltd | 肝臓への負担の少ない鶏卵、その生産方法、及びこれを用いた健康食品又は特殊用途食品 |
| KR101130559B1 (ko) | 2009-09-25 | 2012-03-30 | 주식회사 정다운 | 기능성오리를 사육하기 위한 사료 조성물 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050224 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070313 |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070509 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070904 |