JP2003321252A - ガラス内部への分相領域の形成方法 - Google Patents
ガラス内部への分相領域の形成方法Info
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Abstract
を成長させる場合において、従来の方法ではガラス全体
を加熱することから、局所的に任意の領域のみに分相領
域を形成させることは困難であり、光導波路構造や高屈
折率領域を周期的に配列させる必要があるフォトニック
結晶などを作製することはできない。 【構成】 準安定不混和相が存在するガラスの内部に、
レーザーパルスを集光照射することで、レーザーの焦点
または焦点近傍のみの領域を分相化させる方法。レーザ
ーの焦点をガラスに対して連続的、または断続的に相対
移動させることで、ライン状の分相領域やドット状の分
相領域を二次元または三次元的にガラス内部に成長させ
ることができる。レーザーのパルス幅は10フェムト秒
〜10ピコ秒の間がよい。
Description
相領域を形成させる方法において、準安定不混和相が存
在するガラスにレーザーパルスを集光照射し、分相領域
をガラス内部に形成させる方法に関する。
上の液相に分離する現象である。液相温度以下の温度域
での相分離を準安定な不混和と呼び、液相温度以上の温
度域で相分離が存在するものを安定な不混和と呼ぶ。
「準安定不混和相が存在する均質なガラス」とはガラス
(固体状態)として見かけ上均一であるが、潜在的に準
安定不混和相があるガラスをいう。
液自体が分相しているので急冷しても単一相のガラスは
得られないが、準安定不混和領域のみが存在するガラス
では、過冷却液体の状態を分相が生じるより早く急冷す
ることで均一な単一相ガラスを得ることが可能である。
相分離させる方法として、例えば、未分相ホウケイ酸塩
ガラスを相分離温度で熱処理することで、SiO2に富
んだ相とB2O3に富んだ相とに相分離することが知られ
ている。分相現象は多孔質ガラスの製造に利用されてい
る(作花済夫他、ガラスの辞典、214、朝倉書店)。
また、分相を利用してガラスに機能性を付与させる試み
として、一軸延伸下で分相処理を行い、軸方向に引き延
ばされた分相領域を形成することで、光学的、電気的異
方性を付与させた例も報告されている(T.Takamori an
d M.Tomozawa,J.Am.Ceram.Soc.,59,377
(1976))。
核生成を伴うことなしに拡散支配で分相が進むスピノー
ダル分解機構と、核生成の後、核を中心として分相が成
長する核生成−成長機構の二つがあるが、従来の、ガラ
ス全体を一様に熱処理することで分相を起こさせた場
合、スピノーダル分解により分相する傾向が強く、この
場合は相分離した二層がオングストロームオーダーで複
雑に絡みあった形態となる。
せようとする場合、高屈折率相を任意の形状・サイズに
おいて連続的に分相化させる必要があるが、スピノーダ
ル分解により、相分離した二層がオングストロームオー
ダーで複雑に絡みあった状態では光導波構造をガラス内
部に形成させることは困難である。
長させる場合においても、従来の方法ではガラス全体を
加熱することから、局所的に任意の領域のみにおいて分
相領域を形成させることは困難であり、高屈折率領域を
周期的に配列させる必要があるフォトニック結晶を作製
することはできない。
成するため、準安定不混和相が存在するガラスの内部
に、ガラスの固有吸収に一致しない波長のパルスレーザ
ーを対物レンズ等を通してガラスの内部に集光照射し、
焦点近傍のみにおいて多光子吸収過程を経て、ガラスに
レーザーエネルギーを伝達することで焦点近傍のみを分
相化させることを特徴とする。分相化によって生じる屈
折率が周囲とは異なる相を任意のサイズ・形状にてガラ
ス内部にライン状またはドット状に成長させることで、
光導波路やフォトニック結晶として利用可能な分相領域
を形成できる。
た場合にはスピノーダル分解機構により二相が複雑に絡
み合った状態で分相化が進むガラス組成に対しても、パ
ルスレーザーを局所的に集光照射することでガラスを分
相化させた場合は、パルスレーザーのパルス幅、照射エ
ネルギーや繰り返し周波数を調整することで、相分離さ
せた相が絡み合わず、二相が独立した状態でガラスを分
相化させることができる。図1を用いて、その機構を詳
しく説明する。
ことから、レーザー照射により生じる熱エネルギーが熱
伝導として損失されるよりもはるかに短時間でレーザー
エネルギーを蓄積させた場合、集光点近傍は周囲にくら
べ高温、高圧状態になる。準安定不混和相が存在する均
一なガラス1にパルスレーザー2を集光照射した場合、
焦光点近傍のみにおいて多光子吸収過程を経てガラスに
レーザーエネルギーが伝達することで、焦点の中心付近
3ではガラスが融液状態であり、その外側4を分相が生
成する条件にすることができる。
の吸収波長と光の波長とが一致する必要がある。吸収波
長と光の波長とが一致している場合、1光子でエネルギ
ーは材料に吸収される。しかし、吸収波長と光の波長と
が一致していない場合でも2光子、または3光子とする
ことで光エネルギーを材料に吸収させることができ、こ
れが多光子吸収である。
温度以上では分相が起こらないことから、レーザー照射
することで中心が均一な融液であり、その周囲が分相し
た状態となる。分相領域において相分離した二相はガラ
ス組成が異なることから屈折率や液相温度が異なり、低
融点相5が中心の融液相に移動し融液化するとともに、
高融点相6が外側に押し出される現象が生じる。その結
果、継続してレーザーを集光照射することで、分相化は
図中、状態Aから状態Bへと移行する。
て明確な境界を有し、ガラス成分が異なる分相領域を形
成することができる。中心に高屈折率相が有る場合、分
相領域断面の屈折率分布は図2中Aのようになり、中心
に低屈折率相が有る場合は図2Bに示す屈折率分布とな
る。
光学損傷や微小破壊により微小な亀裂(マイクロクラッ
ク)を生じさせ、結果として損傷(または破壊)領域周
辺の屈折率が変化することや、光照射によりガラス内部
に欠陥が発生し、その結果、密度変化が起きることで屈
折率が変化することが知られている(特開平7-136782号
公報、特開平8-220688号公報、特開平11-109148号公
報、特開2000-56112号公報、特開2002-22980号公報)。
本発明の方法の分相領域の形成も、結果として屈折率が
変化するが、クラックや密度変化によるものではなく、
組成が変化し、分相が生じることで屈折率が変化する点
がこれらの従来技術と基本的に相違する。
するガラスの内部に、レーザーパルスを集光照射するこ
とで、レーザーの焦点または焦点近傍のみの領域を局所
的に分相化させる方法である。Ge−GeO2、R2O−
SiO2(R:Li、Na)、BaO−SiO2、R2O
−B2O3(R:Li、Na、K、Rb、Cs)、RF−
BeF2(R:Li、Na、K、Rb、Cs)、Na2O
−CaO−SiO2、Na2O−B2O3−SiO2、Pb
O−GeO−SiO2、Ge−Te−Sb、またはGe
−Te−Asなどのガラスには準安定不混和相が存在す
ることから、ガラスとして均質なものを作製することが
できる。これらのガラスにレーザーパルスを照射するこ
とで、照射領域のみで分相を起こさせることができる。
ーや繰り返し周波数は、中心領域が融液化でき、分相化
が可能であるだけのエネルギーがガラスに供給され、か
つ分相が成長するのに必要な熱蓄積が得られれば特に限
定されるものではないが、ガラスに絶縁破壊を起こしク
ラック等の発生を防止する必要があることから、レーザ
ーのパルス幅は10ピコ秒以下であることが望ましい。
しかし、10フェムト秒より短いとパルス幅の維持が困
難であり、現実的ではない。パルス当たりのエネルギー
が同じ場合、パルスレーザー光のピークパワーはパルス
幅が長くなるに従って小さくなることから、同等のピー
クパワー密度を得るためにはレーザーパルスのピークエ
ネルギーを大きくする必要がある。なお、レーザー波長
とガラスの固有吸収とが一致すると、レーザーのエネル
ギーがガラス表面で吸収されてしまい、内部のみに分相
領域を形成させることができない。
ス当たりの出力エネルギー(J)をパルス幅(秒)で割
った値としてワット(W)で表され、ピークパワー密度
は単位面積(cm2)当たりのピークパワーであり、W
/cm2で表される。パルス幅が10ピコ秒より長い
と、分相化に必要なピークエネルギーのパルスレーザー
光を固体材料内部に集光照射した際、熱衝撃により材料
自体を破損してしまうおそれがある。
ザーのパルス幅、パルスエネルギーや繰り返し周波数を
変化させることにより制御可能である。レーザーの波長
はガラスの固有吸収に一致しない波長であることが望ま
しいが、ガラス表面から集光点までの間において照射レ
ーザー光量の吸収量が20%以下であれば、焦点近傍の
みに分相領域を形成させることが可能である。
い温度まで加熱した状態で、パルスレーザーを集光照射
することで、低出力のパルスレーザーでの局所分相化が
可能となり、同時に分相速度を速くすることが可能であ
る。
ロメートルオーダーで二相以上の領域が混在しており、
可視から赤外領域の光に対して何ら作用を及ぼさない
か、散乱因子となるだけで光学的応用は少ない。本発明
のガラス内部への分相領域の形成方法では単一分離相を
一定サイズに成長させることが可能であり、さらに分相
領域を連続的、または周期的に任意の位置に形成させる
ことができ、分相を利用して光の導波や反射・屈折がコ
ントロール可能となる。
XYZ軸三次元空間内で連続的、または断続的に相対移
動させることで、ライン状の分相領域やドット状の分相
領域などの任意の形状やサイズを二次元的または三次元
的にガラス内部に成長させることができる。
導波や反射・屈折のコントロールを行う場合は、領域サ
イズが200nmより小さいとこのようなコントロール
に十分効果的ではないので、このような利用に対して
は、分相領域の二つ以上に分かれた相の内、一つの相の
領域サイズが200nm以上に成長していることが好ま
しい。
いて二相以上に分離した相が明確に分離されていない、
つまり混在していると、界面が不明瞭となり、光の導波
や反射・屈折のコントロールにおいて設計が困難になる
等の不都合が生じる。
本発明はかかる実施例によって限定されるものではな
い。 実施例1 準安定不混和相が存在するガラスとして、30×30×
15mmに切断研磨したアルカリホウケイ酸塩ガラスサ
ンプル4を用意した。屈折率変化用パルスレーザー1に
は、アルゴンレーザー励起のTi:サファイアレーザー
から発振されたパルスエネルギー1マイクロジュール、
繰返し周期250kHz、波長800nmの光を使用し
た。
=0.8、×50)を用いて、2ミクロン程度のスポッ
トに集光し、XYZ方向に走査可能な電動ステージ5に
セットしたガラスサンプル4の内部へ10分間照射した
ところ、焦点3付近に直径:7ミクロン程度の微小領域
において分相が確認された。
果、焦点とその近傍において明確な界面が存在する異質
な相に分離していることを確認した。さらに、分相領域
が表面になるようにガラスサンプル4を切断研磨した
後、EPMAによる線分析により各相の成分を分析した
結果、中心領域はホウ酸成分を主体とし、その周囲は石
英成分を主体とする相がアルカリホウケイ酸塩ガラスサ
ンプル4内に形成されていることが分かった。
走査しながら、その他の条件は実施例1と同じでレーザ
ーを照射し続けたところ、二相に分離した領域が連続的
にガラスサンプル4の内部に形成された。
し、XY軸を固定した状態でZ軸方向にガラスサンプル
4を走査しながら、その他の条件は実施例1と同じでレ
ーザーを照射した。その際、ガラスサンプル4内部での
パルス幅が常に一定になるようにレーザーの進入深さに
合わせて照射レーザーのパルス幅を変化させた。その結
果、X方向への走査と同様にZ軸方向に分相領域がライ
ン状に成長していることを確認した。
えてPbO−GeO2−SiO2ガラスにライン状の分相
化領域を形成させた後、ライン状の分相領域の端面から
光を入射させたところ、反対の端面からの出射光が検出
でき、この分相ラインが光導波構造になっていることを
確認した。
1mmに切断研磨したアルカリホウケイ酸塩ガラスサン
プル4を用意した。平均出力50mW、波長600n
m、パルス幅50フェムト秒のレーザーパルスを水浸対
物レンズ(NA=0.9、×100)を用いて、1ミク
ロン程度のスポットに集光し、XYZ方向に走査可能な
電動ステージにセットしたガラスサンプル4の内部へ集
光照射した。この際、ガラスサンプル4はXYZステー
ジ上に設置したヒーターによりガラス転移温度で予め加
熱した状態でレーザーを照射した。その結果、焦点付近
に直径:20ミクロン程度の分相領域が形成された。
集光点が位置するようにZ軸を固定した状態で、XY軸
にサンプルを10ミクロン/秒の移動速度で移動させな
がら、アルゴンイオンレーザー励起(20W)のQスイ
ッチモードロックTi:サファイアレーザーを再生増幅
させて、毎秒10パルスの繰り返し周期にて、レーザー
パルスを照射した。その後、Z軸方向に電動ステージを
500ミクロン移動(レーザーの焦点位置がガラスサン
プル4の上に向かう方向)させ、同様にXY方向に書き
込みを行った。この走査を5回繰り返した。
領域同士の中心距離が1ミクロン間隔で均一に配列され
た、5層の分相化領域が形成された。さらに、各層に形
成された屈折率変化領域はいずれも400ナノメートル
で均一であることを共焦点レーザー走査顕微鏡にて確認
した。
の形成方法は、ガラス全体を加熱することなく準安定不
混和相が存在するガラスの内部を局所的に任意の領域の
みにおいて分相化させることができる。さらに、屈折率
が周囲と異なるライン状の分相領域やドット状の分相領
域をガラス内部に形成させることも可能であり、ステッ
プインデックスタイプの光導波路や高屈折率領域を周期
的に配列させたフォトニック結晶の作成手段として有用
である。
せる機構を説明する概念図である。
折率分布の一例を示すグラフである。
概念図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 準安定不混和相が存在するガラスの内部
に、レーザーパルスを集光照射することで、レーザーの
焦点または焦点近傍のみの領域を分相化させることを特
徴とする分相領域の形成方法。 - 【請求項2】 分相領域の二つ以上に分かれた相の内、
一つの相の領域サイズが200nm以上に成長している
ことを特徴とする請求項1記載の分相領域の形成方法。 - 【請求項3】 レーザーの焦点または焦点近傍において
二相以上に分離した相が明確に分離されていることを特
徴とする請求項1記載の分相領域の形成方法。 - 【請求項4】 レーザーの焦点をガラスに対して連続
的、または断続的に相対移動させることで、ライン状の
分相領域やドット状の分相領域を二次元または三次元的
にガラス内部に成長させることを特徴とする請求項1、
2、または3のいずれかに記載の分相領域の形成方法。 - 【請求項5】 準安定不混和相が存在するガラスが、G
e−GeO2、R2O−SiO2(R:Li、Na)、B
aO−SiO2、R2O−B2O3(R:Li、Na、K、
Rb、Cs)、RF−BeF2(R:Li、Na、K、
Rb、Cs)、Na2O−CaO−SiO2、Na2O−
B2O3−SiO2、PbO−GeO−SiO2、Ge−T
e−Sb、またはGe−Te−Asであることを特徴と
する請求項1記載の分相領域の形成方法。 - 【請求項6】 レーザーのパルス幅が10フェムト秒〜
10ピコ秒の間で、且つレーザーの波長がガラスの固有
吸収と一致しないことを特徴とする請求項1記載の分相
領域の形成方法。
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