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JP2003316452A - 制御電源 - Google Patents

制御電源

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Publication number
JP2003316452A
JP2003316452A JP2002121412A JP2002121412A JP2003316452A JP 2003316452 A JP2003316452 A JP 2003316452A JP 2002121412 A JP2002121412 A JP 2002121412A JP 2002121412 A JP2002121412 A JP 2002121412A JP 2003316452 A JP2003316452 A JP 2003316452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
output
voltage
power supply
reset
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002121412A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Nakamura
俊朗 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2002121412A priority Critical patent/JP2003316452A/ja
Publication of JP2003316452A publication Critical patent/JP2003316452A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Power Sources (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)
  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リセット回路を含めてより少ない部品点数の
ディスクリート部品で構成することを可能にする。 【解決手段】 所定出力設定用の基準電圧を出力する基
準電源回路11と、トランジスタQ1が制御信号に応じ
て動作をすることで入力電源を所定出力になるように調
整して出力電圧とする電源調整回路12と、差動増幅回
路構成の2つのトランジスタQ11,Q12を含み、基
準電圧および出力電圧を入力しながら入力電源を所定の
出力になるようにするための制御信号をトランジスタQ
1のベースに出力する制御回路13とで構成した。出力
電圧をベースに入力するトランジスタQ12のコレクタ
の端子であって、出力電圧が基準電圧よりも所定電圧低
い下限電圧値以下に低下したときに電流が実質的に流れ
なくなる端子を、少なくともリセット信号用の信号源の
端子とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力電源を所定の
出力になるように調整して、例えば、出力が動作可能電
圧を下回る場合にリセット信号を与える必要のあるマイ
コンなどに出力する制御電源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11に従来の制御電源の概略構成とそ
の使用例を示す。図11の制御電源1は、当該制御電源
1からの出力が動作可能電圧を下回る場合にリセット信
号を与える必要のあるマイコン40を含む負荷4に使用
されており、この負荷4への電力供給経路上にトランジ
スタQ1を直列に配置するシリーズレギュレータになっ
ている。すなわち、基準電圧Vref1と出力電圧Vout と
の差に応じて制御信号を出力する演算増幅器10と、こ
の演算増幅器10の制御信号に応じて増幅動作をするこ
とにより、バッテリなどの入力電源3からの変動のある
入力電圧Vinを、所定の出力になるように調整して出力
電圧Vout とするトランジスタQ1とにより構成されて
いる。なお、制御電源には、シリーズレギュレータに代
えて、トランジスタをスイッチング素子として使用する
スイッチングレギュレータが使用されることもある。
【0003】図11では、負荷4が上記マイコン40を
含む関係でリセット回路2がさらに組み込まれる構成に
なっている。このリセット回路2は、制御電源1の出力
電圧Vout および別の基準電圧Vref2をそれぞれ非反転
入力端子および反転入力端子に入力し、出力電圧Vout
が基準電圧Vref2を超えればHigh信号をリセット解
除信号としてマイコン40に出力する一方、出力電圧V
out が基準電圧Vref2を下回ればLow信号をリセット
信号としてマイコン40に出力する比較器20により構
成されている(図12参照)。
【0004】このような構成の制御電源によれば、入力
電源からの入力電圧に変動があっても負荷に電力を安定
に供給することができるとともに、出力が動作可能電圧
を下回る場合にはリセット信号をマイコンに与えること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
の制御電源および特開平5−53662号公報に記載の
安定化電源回路などでは、安定化制御のための演算増幅
器などを含む回路が必要になる上、リセット回路(リセ
ット信号発生回路部)が別の回路ブロックとして設けら
れることから、リセット回路用に比較器などをさらに使
用する必要が生じる。
【0006】特に、車両などの厳しい使用環境下では、
上記のようにリセット回路を別の回路ブロックとして組
み込む場合、演算増幅器に加えて比較器や特定機能用途
ICのコスト上昇を招く。
【0007】厳しい使用環境に耐えうるようにするた
め、それぞれをディスクリート部品で構成するという手
もあるが、回路的に2回路あると、部品点数が多くなり
上記同様にコスト上昇を招く。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、リセット回路を含めてより少ない部品点数のデ
ィスクリート部品で構成することが可能な制御電源を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の発明の制御電源は、所定の出力設定用
の基準電圧を出力する基準電源回路と、増幅機能を持つ
半導体素子を含み、この半導体素子が制御信号に応じて
動作をすることにより、入力電源を前記所定の出力にな
るように調整して出力とする電源調整回路と、差動増幅
回路構成で増幅機能を持つ2つの半導体素子を含み、こ
れら2つの半導体素子にそれぞれ前記基準電圧と前記電
源調整回路の出力とを入力し、この出力の電圧が前記基
準電圧よりも低くなる場合には前記電源調整回路の出力
を上げるための信号を前記制御信号として前記電源調整
回路の半導体素子に出力する一方、前記出力の電圧が前
記基準電圧よりも高くなる場合には前記電源調整回路の
出力を下げるための信号を前記制御信号として前記電源
調整回路の半導体素子に出力する制御回路とにより構成
され、前記差動増幅回路構成の2つの半導体素子のう
ち、前記電源調整回路の出力を第1の端子に入力する半
導体素子における第2の端子を少なくともリセット信号
用の信号源の端子とすることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の制
御電源において、リセット回路をさらに組み込んで構成
され、前記信号源の端子は、前記出力の電圧が前記基準
電圧よりも所定電圧低い下限電圧値以下に低下したとき
に電流が実質的に流れなくなる端子であり、前記リセッ
ト回路は、前記信号源の端子から、前記出力の電圧が前
記下限電圧値以下に低下したことを示す信号を受けた場
合にはリセット信号を出力する一方、前記出力の電圧が
前記下限電圧値を超えたことを示す信号を受けた場合に
はリセット解除信号を出力することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の制
御電源において、リセット回路をさらに組み込んで構成
され、前記信号源の端子は、前記出力の電圧が前記基準
電圧よりも所定電圧低い下限電圧値以下に低下したとき
に電流が実質的に流れなくなる端子であり、前記リセッ
ト回路は、ラッチ機能を有し、このラッチ機能により、
前記信号源の端子から、前記出力の電圧が前記下限電圧
値以下に低下したことを示す信号を受けるまではリセッ
ト解除信号を出力する一方、前記信号源の端子から、前
記出力の電圧が前記下限電圧値以下に低下したことを示
す信号を受けた場合にはリセット信号を出力することを
特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の制
御電源において、前記リセット回路は、前記入力電源の
電圧値が所定のしきい電圧値を超えたとき、前記リセッ
ト解除信号を出力するように前記ラッチ機能をセットす
ることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項3記載の制
御電源において、前記リセット回路は、前記入力電源の
電圧と前記電源調整回路の出力との差の値が所定の電圧
値を超えたとき、前記リセット解除信号を出力するよう
に前記ラッチ機能をセットすることを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項3記載の制
御電源において、前記リセット回路は、前記入力電源の
電圧と前記基準電圧との差の値が所定の電圧値を超えた
とき、前記リセット解除信号を出力するように前記ラッ
チ機能をセットすることを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項3から6の
いずれかに記載の制御電源において、サイリスタまたは
サイリスタと動作が等価となる複数のトランジスタで構
成されるラッチ回路によって前記ラッチ機能を持つこと
を特徴とする。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項7記載の制
御電源において、前記ラッチ回路は、前記入力電源の電
圧と前記電源調整回路の出力との差の値、または前記入
力電源の電圧と前記基準電圧との差の値を監視する機能
を含むことを特徴とする。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項1から8の
いずれかに記載の制御電源において、前記制御回路を起
動する起動回路をさらに組み込んで構成され、リセット
回路がリセット解除信号を出力するとき、前記起動回路
を等価的に切り離すことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明に
係る第1実施形態の制御電源の構成図である。
【0019】第1実施形態の制御電源1aは、当該制御
電源1aからの出力が動作可能電圧を下回る場合にリセ
ット信号を与える必要のあるマイコンを含む負荷に使用
されるものであり、図1に示すように、基準電源回路1
1と、電源調整回路12と、制御回路13と、リセット
回路2aとにより構成されている。
【0020】基準電源回路11は、所定の出力設定用の
基準電圧Vref を出力する直流電源回路である。電源調
整回路12は、増幅機能を持つ半導体三端子素子として
トランジスタ(図1ではバイポーラトランジスタ)Q1
を含み、このトランジスタQ1が制御回路13からの制
御信号(同図では「差動増幅出力」)に応じて増幅動作
をすることにより、図外の入力電源からの入力電圧Vin
を上記所定の出力になるように調整して出力電圧Vout
とする。図1では、トランジスタQ1のエミッタおよび
コレクタがそれぞれ当該制御電源1aの入力端子および
出力端子となるシリーズレギュレータの回路構成になっ
ている。
【0021】制御回路13は、差動増幅回路構成で増幅
機能を持つ2つの半導体三端子素子としてのトランジス
タQ11,Q12を含み、これらによる差動増幅回路の
反転入力端子および非反転入力端子に、それぞれ基準電
圧Vref および出力電圧Vout を直接ないし間接的に入
力し、出力電圧Vout が基準電圧Vref よりも低くなる
場合には電源調整回路12の出力を上げるための信号を
上記制御信号としてトランジスタQ1のベースに出力す
る一方、出力電圧Vout が基準電圧Vref よりも高くな
る場合には電源調整回路12の出力を下げるための信号
を上記制御信号としてトランジスタQ1のベースに出力
する。
【0022】そして、第1実施形態の特徴として、トラ
ンジスタQ11,Q12のうち、電源調整回路12の出
力電圧Vout をベースに入力するトランジスタQ12に
おけるコレクタの端子であって、出力電圧Vout が基準
電圧Vref よりも所定電圧低い下限電圧値以下に低下し
たときに電流が実質的に流れなくなる端子を、少なくと
もリセット信号用の信号源の端子としてあり、この信号
源の端子は、例えばディスクリート部品によりなるリセ
ット回路2aの入力端子に接続されている。
【0023】このように、出力電圧Vout が基準電圧V
ref よりも所定電圧低い下限電圧値以下に低下したとき
に電流が実質的に流れなくなる端子を、少なくともリセ
ット信号用の信号源の端子とすれば、この端子における
電流(コレクタ電流)の有無により、出力電圧Vout が
所定の出力に安定化されているかどうかを判別すること
ができる。そして、信号源の端子をリセット回路2aの
入力端子に接続する構成にすることにより、信号源の端
子から得られる信号に応じてリセット信号を出力するよ
うにリセット回路2aを設計することができるから、リ
セット回路2aを含めてより少ない部品点数のディスク
リート部品で制御電源1aを構成することができる。
【0024】(第2実施形態)図2は本発明に係る第2
実施形態の制御電源の構成図である。
【0025】第2実施形態の制御電源1bは、図2に示
すように、第1実施形態と同様の基準電源回路11およ
び電源調整回路12と、第1実施形態の具体回路例とし
ての制御回路13aおよびリセット回路2bとにより構
成されている。
【0026】制御回路13aは、エミッタ同士が接続さ
れたトランジスタQ11,Q12による第1実施形態と
同様の差動増幅回路と、信号源回路とからなっている。
この信号源回路は、トランジスタQ12のコレクタと直
列に一端が接続される抵抗R130と、この抵抗R13
0の一端および他端にそれぞれベースおよびエミッタが
接続されるトランジスタQ13とを含み、出力電圧Vou
t が基準電圧Vref よりも所定電圧低い下限電圧値を超
えているとき、トランジスタQ13のコレクタから後段
に電流の供給を行う一方、出力電圧Vout が基準電圧V
ref よりも所定電圧低い下限電圧値以下に低下したと
き、トランジスタQ13のコレクタから後段への電流の
供給を停止する。
【0027】リセット回路2bは、トランジスタQ13
のコレクタと一端が接続される抵抗R20と、この抵抗
R20の他端とベースが接続されるエミッタ接地のトラ
ンジスタQ20と、このトランジスタQ20のベース・
エミッタ間に接続される抵抗R21と、電源調整回路1
2の出力端子とトランジスタQ20のコレクタとの間に
接続される抵抗R22と、トランジスタQ20のコレク
タとベースが接続されるエミッタ接地のトランジスタQ
21と、電源調整回路12の出力端子とトランジスタQ
21のコレクタとの間に接続される抵抗R23とを含
み、トランジスタQ21のコレクタをリセット出力の端
子とする回路構成になっている。つまり、トランジスタ
Q20などにより電流増幅回路が構成されるとともに、
トランジスタQ21などにより反転回路が構成され、ト
ランジスタQ13のコレクタから電流増幅回路の入力
(トランジスタQ20のベース側)に電流が供給される
と、反転回路の出力(リセット出力の端子)がHigh
レベルとなり、そうでなければLowレベルとなる構成
になっている。
【0028】上記構成の制御電源1bでは、出力電圧V
out が所定の出力に安定化されているとき、トランジス
タQ11,Q12の双方にコレクタ電流が流れるので、
その一方のトランジスタQ12のコレクタ電流がトラン
ジスタQ13のエミッタ・ベース間の抵抗R130に流
れることになって、トランジスタQ13のコレクタに電
流が流れ、リセット回路2b内の電流増幅回路の入力に
電流が供給されることになる。これにより、リセット回
路2bのリセット出力の端子がHighレベルとなり、
リセット解除信号が出力されることになる。
【0029】これに対して、出力電圧Vout が基準電圧
Vref よりも所定電圧低い下限電圧値以下に低下したと
き、トランジスタQ12にコレクタ電流が実質的に流れ
なくなる(略ゼロになる)ので、トランジスタQ13に
もコレクタ電流が流れなくなり、リセット回路2b内の
電流増幅回路の入力に電流が供給されなくなる。これに
より、リセット回路2bのリセット出力の端子がLow
レベルとなり、リセット信号が出力されることになる。
【0030】このように、第2実施形態によれば、リセ
ット回路2aを含めてより少ない部品点数のディスクリ
ート部品で制御電源1bを構成することができる。
【0031】(第3実施形態)図3は本発明に係る第3
実施形態の制御電源の構成図である。
【0032】第3実施形態の制御電源1cは、図3に示
すように、第2実施形態と同様の電源調整回路12およ
びリセット回路2bと、第2実施形態の具体回路例とし
ての基準電源回路11aおよび制御回路13bとにより
構成されている。
【0033】基準電源回路11aは、図外の入力電源か
らの入力電圧Vinを入力する端子と一端が接続される抵
抗R110と、この抵抗R110の他端およびGND端
子にそれぞれカソードおよびアノードが接続されるツェ
ナダイオードZD11とを含み、抵抗R110を介して
入力電圧VinをツェナダイオードZD11で受けてこの
ツェナ電圧を基準電圧Vref として出力する回路構成に
なっている。
【0034】制御回路13bは、抵抗R131,R13
2による分圧回路と、トランジスタQ11,Q12およ
び抵抗R133による差動増幅回路と、トランジスタQ
13および抵抗R130による第2実施形態と同様の信
号源回路からなっている。分圧回路は、電源調整回路1
2の出力端子と一端が接続される抵抗R131と、この
抵抗R131の他端とGND端子との間に接続される抵
抗R132とを含み、この抵抗R132の両端電圧を電
源調整回路12の出力電圧Vout の分圧電圧として出力
する。
【0035】差動増幅回路は、トランジスタQ1のベー
スにコレクタが接続され基準電圧Vref をベースに入力
するトランジスタQ11と、抵抗R130を介して入力
電圧Vinを入力する端子にコレクタが接続され上記分圧
電圧をベースに入力するトランジスタQ12と、これら
トランジスタQ11,Q12の両エミッタとGND端子
との間に接続される抵抗R133とを含み、第1実施形
態と同様にして制御信号をトランジスタQ1のベースに
出力する。基本的な差動増幅回路では、抵抗R133の
部分に電流源を用いるのが一般的であるが、安定化制御
時、エミッタの電圧が大きく変動することがないので、
抵抗でも問題ない。
【0036】この差動増幅回路の構成では、入力電圧V
inが電源となり、トランジスタQ11のコレクタ電流が
差動増幅出力となり、制御信号として電源調整回路12
のトランジスタQ1を制御する。
【0037】トランジスタQ11のベースには基準電圧
Vref が印加する一方、トランジスタQ12のベースに
は出力電圧Vout の分圧電圧が印加するので、理論的に
は、Vout =(1+R131/R132)Vref で算出さ
れる出力電圧Vout に制御される。
【0038】トランジスタQ11のベース・エミッタ間
電圧を無視して、抵抗R133の電圧が基準電圧Vref
と等しいとすれば、出力電圧Vout が低下したとき、抵
抗R133の電圧を基準電圧Vref に維持するようにト
ランジスタQ11のコレクタ電流が増大するので、トラ
ンジスタQ1のベース電流が増大し、トランジスタQ1
のコレクタ電流が増大して、電源調整回路12の出力が
上がる。
【0039】逆に、出力電圧Vout が上昇したとき、ト
ランジスタQ12のコレクタ電流が増大して、トランジ
スタQ11のコレクタ電流が減少するので、トランジス
タQ1のベース電流が減少し、トランジスタQ1のコレ
クタ電流が減少して、電源調整回路12の出力が下が
る。
【0040】なお、制御回路13b内の信号源回路の動
作は第2実施形態と同様であり、例えば、出力電圧Vou
t が基準電圧Vref よりも所定電圧低い下限電圧値以下
に低下したとき、トランジスタQ12において、ベース
よりエミッタの方が高電位となり、ベース電流が流れな
くなってオフ状態になるので、コレクタ電流が実質的に
流れなくなる。
【0041】(第4実施形態)図4は本発明に係る第4
実施形態の制御電源の構成図、図5は同制御電源で使用
するリセット解除信号出力指令およびリセット信号出力
指令の説明図である。
【0042】第4実施形態の制御電源1dは、図4に示
すように、第1実施形態と同様の、基準電源回路11、
電源調整回路12および制御回路13と、第1実施形態
にはない入力電源監視回路14と、第1実施形態とは異
なるリセット回路2cとにより構成されている。
【0043】入力電源監視回路14は、入力電圧Vinを
監視し、入力電圧Vinが所定電圧値Vi1を超えたとき、
リセット解除信号出力指令を出す回路である。所定電圧
値Vi1は、電源調整回路12の所定の出力の電圧値より
高く設定される。なお、出力電圧Vout を安定に出力す
ることができる最低の入力電圧より高めに設定すること
がより望ましい。
【0044】リセット回路2cは、入力電源監視回路1
4からリセット解除信号出力指令を受けたとき、Hig
hレベルのリセット解除信号を出力する一方、制御回路
13から出力電圧Vout が基準電圧Vref よりも所定電
圧低い下限電圧値Vi2以下に低下したことを示す信号
(リセット信号出力指令)を入力したとき、Lowレベ
ルのリセット解除信号を出力する回路である。
【0045】上記構成の制御電源1dでは、入力電圧V
inが所定電圧値Vi1を超えたとき、入力電源監視回路1
4からリセット回路2cにリセット解除信号出力指令が
出されるので、リセット回路2cからHighレベルの
リセット解除信号が出力されることになる。この後、制
御回路13からリセット回路2cにリセット信号出力指
令が出されたとき、リセット回路2cからLowレベル
のリセット解除信号が出力されることになる。
【0046】このように、下限電圧値Vi2に加えて所定
電圧値Vi1を用いるようにすることにより、リセット回
路2cの出力信号にヒステリシスを持たせることができ
るので、リセット信号およびリセット解除信号のより安
定的な出力が可能になる。
【0047】(第5実施形態)図6は本発明に係る第5
実施形態の制御電源の構成図である。
【0048】第5実施形態の制御電源1eは、図6に示
すように、第3実施形態と同様の電源調整回路12およ
び制御回路13bと、第3実施形態にはない入力電源監
視回路14aと、第3実施形態とは異なる基準電源回路
11bおよびリセット回路2dとにより構成されてい
る。
【0049】入力電源監視回路14aは、第4実施形態
の入力電源監視回路14と同様に、入力電圧Vinを監視
し、入力電圧Vinが所定電圧値Vi1を超えたとき、リセ
ット解除信号出力指令を出す回路であり、図6ではツェ
ナダイオードZD14が使用されている。
【0050】基準電源回路11bは、第3実施形態の基
準電源回路11aとの相違点として、抵抗R110およ
びツェナダイオードZD11の接続点と電源調整回路1
2の出力端子との間に接続される抵抗R111をさらに
含む構成になっている。
【0051】リセット回路2dは、第3実施形態のリセ
ット回路2bと同様に、トランジスタQ20,Q21お
よび抵抗R20〜R23を含むほか、抵抗R20の他端
およびトランジスタQ20のベースにそれぞれアノード
およびカソードが接続されるサイリスタQ22と、この
サイリスタQ22のカソード・ゲート間に接続される抵
抗R24と、サイリスタQ22のゲートと入力電源監視
回路14aの出力との間に接続される抵抗R25とを含
む構成になっている。
【0052】このリセット回路2d内のサイリスタQ2
2および抵抗R24,R25は、第4実施形態で説明し
たヒステリシスをリセット回路2dに持たせるため、制
御回路13bから出力電圧Vout が基準電圧Vref より
も所定電圧低い下限電圧値Vi2以下に低下したことを示
す信号(リセット信号出力指令)を入力するまで、入力
電源監視回路14aからのリセット解除信号出力指令に
よる出力状態を保持するラッチ回路として設けられてい
る。
【0053】上記構成の制御電源1eでは、入力電圧V
inがゼロ付近から上昇し始めると、トランジスタQ13
がオフ状態であるため、トランジスタQ13からリセッ
ト回路2dにリセット信号出力指令が出されている状態
にある。
【0054】この後、入力電圧Vinが上昇し、出力電圧
Vout が安定化すると、トランジスタQ13からリセッ
ト回路2dにその旨を示す信号として電流が供給される
ことになる。このとき、第3実施形態では、リセット回
路からリセット解除信号が出力されることになるが、第
5実施形態では、サイリスタQ22がオフ状態にあるた
め、リセット回路2dからリセット信号が出力され続け
ることになる。
【0055】この後、入力電圧Vinがさらに上昇してツ
ェナダイオードZD14のツェナ電圧を超えると、ツェ
ナダイオードZD14からサイリスタQ22のゲートに
リセット解除信号出力指令としての電流が流れて、サイ
リスタQ22がオンになる。これにより、トランジスタ
Q13からリセット回路2dに電流が供給され、リセッ
ト回路2dからリセット解除信号が出力されることにな
る。
【0056】この後、入力電圧Vinが低下し始めてツェ
ナダイオードZD14のツェナ電圧を下回ったとする
と、リセット解除信号出力指令としての電流がゼロにな
るが、トランジスタQ13からリセット回路2dに電流
が供給されているため、リセット回路2dからリセット
解除信号が出力され続けることになる。
【0057】この後、入力電圧Vinが低下してトランジ
スタQ13からリセット回路2dにリセット信号出力指
令が出されると(トランジスタQ13からリセット回路
2dに電流が供給されなくなると)、サイリスタQ22
がオフになるとともに、リセット回路2dからリセット
信号が出力されることになる。
【0058】ところで、基準電源回路11bにおいて、
電源調整回路12の安定な出力電圧Vout がツェナダイ
オードZD11にさらに重畳されているので、ツェナダ
イオードZD11から得られる基準電圧Vref の安定度
が向上する。もし、抵抗R110を設けずに抵抗R11
1のみを設けたとすると、出力電圧Vout がゼロの状態
から入力電圧Vinが上昇しても回路が動作しない。この
ため、抵抗R110が起動回路の部品として使用され
る。この場合、R111<R110の関係になるように
抵抗値を設定することにより、基準電圧Vref に及ぶ入
力電圧Vinの変動の影響を抑制することができる。
【0059】(第6実施形態)図7は本発明に係る第6
実施形態の制御電源を構成するためのリセット回路およ
び入力電圧監視回路の回路図である。
【0060】第6実施形態の制御電源は、第5実施形態
と同様の、基準電源回路11b、電源調整回路12、制
御回路13bおよび入力電源監視回路14aと、第5実
施形態とは異なる図6に示すリセット回路2eとにより
構成されている。
【0061】リセット回路2eは、第5実施形態のリセ
ット回路2d内のサイリスタQ22をトランジスタQ2
0,Q23で代用した回路構成になっている。素子の配
置的には、トランジスタQ20,Q21および抵抗R2
0〜R25を含むほか、トランジスタQ23およびダイ
オードD20,D21を含む形になっている。回路的に
は、第5実施形態でのトランジスタQ20がサイリスタ
の代用部品として兼用されている。そして、トランジス
タQ13からの電流がトランジスタQ21に流れ込まな
いようにするため、ダイオードD20,D21が配置さ
れている。このような構成でも第5実施形態と同様の回
路動作になる。
【0062】(第7実施形態)図8は本発明に係る第7
実施形態の制御電源の構成図である。
【0063】第7実施形態の制御電源1fは、図8に示
すように、第6実施形態と同様の電源調整回路12およ
び制御回路13bと、第6実施形態とは異なる基準電源
回路11cおよびリセット回路2fとにより構成されて
いる。
【0064】基準電源回路11cは、第6実施形態の基
準電源回路11bとの相違点として、抵抗R110およ
びツェナダイオードZD11の接続点と電源調整回路1
2の出力端子との間に、抵抗R111と直列に接続さ
れ、カソードがツェナダイオードZD11のカソードと
接続されるダイオードD110をさらに含む構成になっ
ている。
【0065】リセット回路2fは、トランジスタQ2
0,Q23および抵抗R20〜R23を第6実施形態の
リセット回路2eと同様に含むほか、トランジスタQ2
1に代わるFET(MOS型電界効果トランジスタ)Q
21aを含み、ラッチ回路を構成するトランジスタQ2
3を入力電圧監視回路として兼用し、入力電圧と出力電
圧との差で入力電圧の監視を行い、ラッチ回路のベース
・エミッタ間電圧を主なヒステリシス電圧幅とする回路
構成になっている。
【0066】上記構成の制御電源1fでは、出力電圧V
out が安定化してトランジスタQ13がオンになると、
ラッチ回路がサイリスタオフの状態にある場合、トラン
ジスタQ23のエミッタに入力電圧Vinとほぼ等しい電
圧が印加する。このとき、トランジスタQ23のベース
およびFET−Q21aのゲートに出力電圧Vout が印
加するので、FET−Q21aがオンになり、リセット
信号が出力されることになる。
【0067】トランジスタQ23において、エミッタ電
圧(≒Vin)がベースに印加する出力電圧Vout よりも
ベース・エミッタ間電圧以上高くなると、ベース電流が
流れるので、トランジスタQ23がオンになり、トラン
ジスタQ20がオンになる。つまり、ラッチ回路がサイ
リスタオンの状態になる。これにより、トランジスタQ
23のベース電圧およびFET−Q21aのゲート電圧
が低下して、FET−Q21aがオフになるので、リセ
ット解除信号が出力されることになる。この状態は、ト
ランジスタQ13からリセット回路2fに電流が流れて
いる間保持される。
【0068】ところで、第5実施形態の基準電源回路1
1bでは、出力端子に接続された負荷のインピーダンス
が小さいと、抵抗110を抵抗R111に比べてそれほ
ど大きな抵抗値にすることができない場合がある。これ
は入力電圧Vinが抵抗R110,R111および負荷の
インピーダンスで分圧されてしまうからであるが、ダイ
オードD110を抵抗R111に直列に接続することに
よりそれを防ぎ、抵抗110を抵抗R111に比べて非
常に大きな抵抗値に設定することができ、もって基準電
圧Vref の安定化を図ることができる。
【0069】(第8実施形態)図9は本発明に係る第8
実施形態の制御電源を構成するためのリセット回路の回
路図である。
【0070】第8実施形態の制御電源は、第7実施形態
と同様の、基準電源回路11c、電源調整回路12およ
び制御回路13bと、第7実施形態とは異なる図9に示
すリセット回路2gとにより構成されている。
【0071】リセット回路2gでは、FET−Q21a
に代えてダイオードQ21が使用されている。トランジ
スタQ13からの電流がトランジスタQ23,Q23を
通らないようにダイオードD20,D21が接続されて
いる。抵抗R27を介して出力電圧Vout がダイオード
Q23のベースに印加するようになっている。ヒステリ
シス幅を広くするため、トランジスタQ23のエミッタ
にダイオードD23を接続し、その順方向電圧の分だけ
ヒステリシス幅を広げている。なお、ツェナダイオード
を使用するようにしてもよい。そして、リセット回路2
gへの入力電圧を分圧するべく、抵抗R26を設けてあ
る。このような構成でも、第7実施形態と同様に、ラッ
チ機能などによる安定なリセット信号およびリセット解
除信号の出力が可能になる。
【0072】(第9実施形態)図10は本発明に係る第
9実施形態の制御電源の構成図である。
【0073】第9実施形態の制御電源1hは、図10に
示すように、第7実施形態と同様の電源調整回路12お
よび制御回路13bと、第7実施形態とは異なる基準電
源回路11dおよびリセット回路2hとにより構成され
ている。
【0074】基準電源回路11dは、第7実施形態の基
準電源回路11cとの相違点として、ダイオードD11
0が抵抗R111ではなく抵抗R110と直列に接続さ
れている。
【0075】リセット回路2hは、第7実施形態のリセ
ット回路2fとの相違点として、トランジスタQ20に
代わるFET−Q20aを含むほか、入力電圧Vinと出
力電圧Vout との差を監視するのではなく、入力電圧V
inと基準電圧との差を監視するべく、出力電圧Vout を
取り込むための抵抗R22を廃止して、トランジスタQ
23のベースおよびFET−Q21aのゲートに基準電
圧を取り込む構成になっている。リセット回路2hへの
基準電圧は、抵抗R110とダイオードD110との接
続点からとられる。
【0076】上記構成の制御電源1hのトランジスタQ
23において、トランジスタQ13からの入力電圧Vin
にほぼ等しい電圧と基準電圧との差の電圧がベース・エ
ミッタ間の電圧を超えると、トランジスタQ23および
FET−Q20aで構成されるラッチ回路(サイリス
タ)がオンになる。これにより、リセット回路2hから
リセット解除信号が出力されることになる。
【0077】トランジスタQ23およびFET−Q20
aで構成されるラッチ回路(サイリスタ)がオンになる
と、抵抗R110とダイオードD110との接続点の電
圧がほぼゼロとなり、ツェナダイオードZD11への電
流の供給が停止するので、ツェナ電圧がリセット解除状
態でより安定する。つまり、基準電源回路11dにおけ
る起動回路がリセット解除時において基準電源回路11
dから切り離させるのである。その他の動作については
第7実施形態と同様である。
【0078】なお、第9実施形態では、リセット回路2
hが組み込まれて構成されているが、これに限らず、第
8実施形態と同様のリセット回路2gが組み込まれる構
成でもよい。
【0079】また、リセット回路2hでは、FET−Q
20aが使用されているが、トランジスタ(バイポーラ
トランジスタ)などの同様な半導体素子を使用してもよ
いことは言うまでもない。逆に、トランジスタ(バイポ
ーラトランジスタ)に代えてFET(電界効果トランジ
スタ)を使用することについても同様である。
【0080】さらに、上記各実施形態において、電源調
整回路は、シリーズレギュレータになっているが、各実
施形態の制御回路を使用することができるものであれ
ば、チョッパなどのスイッチングレギュレータでもよ
い。
【0081】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明の制御電源は、所定の出力設定用の基準電
圧を出力する基準電源回路と、増幅機能を持つ半導体素
子を含み、この半導体素子が制御信号に応じて動作をす
ることにより、入力電源を前記所定の出力になるように
調整して出力とする電源調整回路と、差動増幅回路構成
で増幅機能を持つ2つの半導体素子を含み、これら2つ
の半導体素子にそれぞれ前記基準電圧と前記電源調整回
路の出力とを入力し、この出力の電圧が前記基準電圧よ
りも低くなる場合には前記電源調整回路の出力を上げる
ための信号を前記制御信号として前記電源調整回路の半
導体素子に出力する一方、前記出力の電圧が前記基準電
圧よりも高くなる場合には前記電源調整回路の出力を下
げるための信号を前記制御信号として前記電源調整回路
の半導体素子に出力する制御回路とにより構成され、前
記差動増幅回路構成の2つの半導体素子のうち、前記電
源調整回路の出力を第1の端子に入力する半導体素子に
おける第2の端子を少なくともリセット信号用の信号源
の端子とするので、差動増幅回路構成の半導体素子が例
えばトランジスタであって第2の端子がコレクタである
とき、第2の端子を監視することにより、出力が所定の
出力に安定化されているかどうかを判別することができ
る。そして、信号源の端子をリセット回路の入力端子に
接続する構成にすることにより、信号源の端子から得ら
れる信号に応じてリセット信号を出力するようにリセッ
ト回路を設計することができるから、リセット回路を含
めてより少ない部品点数のディスクリート部品で制御電
源を構成することができる。
【0082】請求項2記載の発明は、請求項1記載の制
御電源において、リセット回路をさらに組み込んで構成
され、前記信号源の端子は、前記出力の電圧が前記基準
電圧よりも所定電圧低い下限電圧値以下に低下したとき
に電流が実質的に流れなくなる端子であり、前記リセッ
ト回路は、前記信号源の端子から、前記出力の電圧が前
記下限電圧値以下に低下したことを示す信号を受けた場
合にはリセット信号を出力する一方、前記出力の電圧が
前記下限電圧値を超えたことを示す信号を受けた場合に
はリセット解除信号を出力するので、信号源の端子にお
ける電流の有無により、出力が所定の出力に安定化され
ているかどうかを判別することができ、これにより、リ
セット回路を含めてより少ない部品点数のディスクリー
ト部品で制御電源を構成することができる。
【0083】請求項3記載の発明は、請求項1記載の制
御電源において、リセット回路をさらに組み込んで構成
され、前記信号源の端子は、前記出力の電圧が前記基準
電圧よりも所定電圧低い下限電圧値以下に低下したとき
に電流が実質的に流れなくなる端子であり、前記リセッ
ト回路は、ラッチ機能を有し、このラッチ機能により、
前記信号源の端子から、前記出力の電圧が前記下限電圧
値以下に低下したことを示す信号を受けるまではリセッ
ト解除信号を出力する一方、前記信号源の端子から、前
記出力の電圧が前記下限電圧値以下に低下したことを示
す信号を受けた場合にはリセット信号を出力するので、
信号源の端子における電流の有無により、出力が所定の
出力に安定化されているかどうかを判別することがで
き、これにより、リセット回路を含めてより少ない部品
点数のディスクリート部品で制御電源を構成することが
できる。
【0084】請求項4記載の発明は、請求項3記載の制
御電源において、前記リセット回路は、前記入力電源の
電圧値が所定のしきい電圧値を超えたとき、前記リセッ
ト解除信号を出力するように前記ラッチ機能をセットす
るので、リセット信号およびリセット解除信号のより安
定的な出力が可能になる。
【0085】請求項5記載の発明は、請求項3記載の制
御電源において、前記リセット回路は、前記入力電源の
電圧と前記電源調整回路の出力との差の値が所定の電圧
値を超えたとき、前記リセット解除信号を出力するよう
に前記ラッチ機能をセットするので、リセット信号およ
びリセット解除信号のより安定的な出力が可能になる。
【0086】請求項6記載の発明は、請求項3記載の制
御電源において、前記リセット回路は、前記入力電源の
電圧と前記基準電圧との差の値が所定の電圧値を超えた
とき、前記リセット解除信号を出力するように前記ラッ
チ機能をセットするので、リセット信号およびリセット
解除信号のより安定的な出力が可能になる。
【0087】請求項7記載の発明は、請求項3から6の
いずれかに記載の制御電源において、サイリスタまたは
サイリスタと動作が等価となる複数のトランジスタで構
成されるラッチ回路によって前記ラッチ機能を持つの
で、リセット回路の出力信号にヒステリシスを持たせる
ことができる。
【0088】請求項8記載の発明は、請求項7記載の制
御電源において、前記ラッチ回路は、前記入力電源の電
圧と前記電源調整回路の出力との差の値、または前記入
力電源の電圧と前記基準電圧との差の値を監視する機能
を含むのであり、これらいずれの構成でも、リセット信
号およびリセット解除信号の出力が可能になる。
【0089】請求項9記載の発明は、請求項1から8の
いずれかに記載の制御電源において、前記制御回路を起
動する起動回路をさらに組み込んで構成され、リセット
回路がリセット解除信号を出力するとき、前記起動回路
を等価的に切り離すので、リセット解除時において起動
回路が機能しない好適な回路動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の制御電源の構成図
である。
【図2】本発明に係る第2実施形態の制御電源の構成図
である。
【図3】本発明に係る第3実施形態の制御電源の構成図
である。
【図4】本発明に係る第4実施形態の制御電源の構成図
である。
【図5】同制御電源で使用するリセット解除信号出力指
令およびリセット信号出力指令の説明図である。
【図6】本発明に係る第5実施形態の制御電源の構成図
である。
【図7】本発明に係る第6実施形態の制御電源を構成す
るためのリセット回路および入力電圧監視回路の回路図
である。
【図8】本発明に係る第7実施形態の制御電源の構成図
である。
【図9】本発明に係る第8実施形態の制御電源を構成す
るためのリセット回路の回路図である。
【図10】図10は本発明に係る第9実施形態の制御電
源の構成図である。
【図11】従来の制御電源の概略構成とその使用例を示
す図である。
【図12】図11におけるリセット回路の出力信号の説
明図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e,1f,1h 制御電源 2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h リ
セット回路 11,11a,11b,11c,11d 基準電源回路 12 電源調整回路 13,13a,13b 制御回路 14,14a 入力電圧監視回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B011 DB02 GG04 5B054 BB02 DD13 EE03 5H410 BB02 BB04 CC02 DD02 EA10 EB16 FF03 FF25 LL04 5H430 BB01 BB09 BB11 EE03 FF02 FF13 GG02 HH02 LA04 LB01 LB02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の出力設定用の基準電圧を出力する
    基準電源回路と、 増幅機能を持つ半導体素子を含み、この半導体素子が制
    御信号に応じて動作をすることにより、入力電源を前記
    所定の出力になるように調整して出力とする電源調整回
    路と、 差動増幅回路構成で増幅機能を持つ2つの半導体素子を
    含み、これら2つの半導体素子にそれぞれ前記基準電圧
    と前記電源調整回路の出力とを入力し、この出力の電圧
    が前記基準電圧よりも低くなる場合には前記電源調整回
    路の出力を上げるための信号を前記制御信号として前記
    電源調整回路の半導体素子に出力する一方、前記出力の
    電圧が前記基準電圧よりも高くなる場合には前記電源調
    整回路の出力を下げるための信号を前記制御信号として
    前記電源調整回路の半導体素子に出力する制御回路とに
    より構成され、 前記差動増幅回路構成の2つの半導体素子のうち、前記
    電源調整回路の出力を第1の端子に入力する半導体素子
    における第2の端子を少なくともリセット信号用の信号
    源の端子とすることを特徴とする制御電源。
  2. 【請求項2】 リセット回路をさらに組み込んで構成さ
    れ、前記信号源の端子は、前記出力の電圧が前記基準電
    圧よりも所定電圧低い下限電圧値以下に低下したときに
    電流が実質的に流れなくなる端子であり、前記リセット
    回路は、前記信号源の端子から、前記出力の電圧が前記
    下限電圧値以下に低下したことを示す信号を受けた場合
    にはリセット信号を出力する一方、前記出力の電圧が前
    記下限電圧値を超えたことを示す信号を受けた場合には
    リセット解除信号を出力することを特徴とする請求項1
    記載の制御電源。
  3. 【請求項3】 リセット回路をさらに組み込んで構成さ
    れ、前記信号源の端子は、前記出力の電圧が前記基準電
    圧よりも所定電圧低い下限電圧値以下に低下したときに
    電流が実質的に流れなくなる端子であり、前記リセット
    回路は、ラッチ機能を有し、このラッチ機能により、前
    記信号源の端子から、前記出力の電圧が前記下限電圧値
    以下に低下したことを示す信号を受けるまではリセット
    解除信号を出力する一方、前記信号源の端子から、前記
    出力の電圧が前記下限電圧値以下に低下したことを示す
    信号を受けた場合にはリセット信号を出力することを特
    徴とする請求項1記載の制御電源。
  4. 【請求項4】 前記リセット回路は、前記入力電源の電
    圧値が所定のしきい電圧値を超えたとき、前記リセット
    解除信号を出力するように前記ラッチ機能をセットする
    ことを特徴とする請求項3記載の制御電源。
  5. 【請求項5】 前記リセット回路は、前記入力電源の電
    圧と前記電源調整回路の出力との差の値が所定の電圧値
    を超えたとき、前記リセット解除信号を出力するように
    前記ラッチ機能をセットすることを特徴とする請求項3
    記載の制御電源。
  6. 【請求項6】 前記リセット回路は、前記入力電源の電
    圧と前記基準電圧との差の値が所定の電圧値を超えたと
    き、前記リセット解除信号を出力するように前記ラッチ
    機能をセットすることを特徴とする請求項3記載の制御
    電源。
  7. 【請求項7】 サイリスタまたはサイリスタと動作が等
    価となる複数のトランジスタで構成されるラッチ回路に
    よって前記ラッチ機能を持つことを特徴とする請求項3
    から6のいずれかに記載の制御電源。
  8. 【請求項8】 前記ラッチ回路は、前記入力電源の電圧
    と前記電源調整回路の出力との差の値、または前記入力
    電源の電圧と前記基準電圧との差の値を監視する機能を
    含むことを特徴とする請求項7記載の制御電源。
  9. 【請求項9】 前記制御回路を起動する起動回路をさら
    に組み込んで構成され、リセット回路がリセット解除信
    号を出力するとき、前記起動回路を等価的に切り離すこ
    とを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の制御
    電源。
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