JP2003314138A - 引戸の制動装置 - Google Patents
引戸の制動装置Info
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- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 制動力の調整が容易にして引戸を制動状態か
ら軽く開放できるコンパクトな装置にする。 【解決手段】 引戸1又は前記引戸1が建て付けられる
枠体5の何れか一方にブレーキ部材10が設置され、何
れか他方に、前記ブレーキ部材10との接触摩擦により
回動する板カム20がブレーキ部材10に対し直交方向
へ付勢されて設置され、戸閉まり際に、ブレーキ部材1
0が前記板カム20の曲面20aに接触することによ
り、記板カム20が回動しながらブレーキ部材10を押
圧して引戸1を制動するように構成され、戸閉まり際に
は、板カム20の回動に伴ってブレーキ部材10に接触
している板カム20の半径が大きくなっていくことか
ら、板カム20の回動に伴い制動力が強まり、また、引
戸1を戸当たり7から引き離すときは、ブレーキ部材1
0に接触している板カム20の半径が小さくなる方向に
回動するので摩擦抵抗が極めて小さい。
ら軽く開放できるコンパクトな装置にする。 【解決手段】 引戸1又は前記引戸1が建て付けられる
枠体5の何れか一方にブレーキ部材10が設置され、何
れか他方に、前記ブレーキ部材10との接触摩擦により
回動する板カム20がブレーキ部材10に対し直交方向
へ付勢されて設置され、戸閉まり際に、ブレーキ部材1
0が前記板カム20の曲面20aに接触することによ
り、記板カム20が回動しながらブレーキ部材10を押
圧して引戸1を制動するように構成され、戸閉まり際に
は、板カム20の回動に伴ってブレーキ部材10に接触
している板カム20の半径が大きくなっていくことか
ら、板カム20の回動に伴い制動力が強まり、また、引
戸1を戸当たり7から引き離すときは、ブレーキ部材1
0に接触している板カム20の半径が小さくなる方向に
回動するので摩擦抵抗が極めて小さい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸の閉まり際に
作動して引戸を戸当りに静かに停止させる引戸の制動装
置に関するものである。
作動して引戸を戸当りに静かに停止させる引戸の制動装
置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より、引戸を閉めたとき、引戸の端面
が戸当たりに強く当たって衝撃音を発したり、引戸が跳
ね返ってしまう等の不具合が発生することがあり、これ
を解消する為に、引戸の閉まり際に作動する制動装置が
提案されている。
が戸当たりに強く当たって衝撃音を発したり、引戸が跳
ね返ってしまう等の不具合が発生することがあり、これ
を解消する為に、引戸の閉まり際に作動する制動装置が
提案されている。
【0003】その一例として、特開平9−242415
号公報には、鴨居から垂設されたレールの端部に、前記
レーレに沿って張出した板バネを設け、引戸の閉め終わ
り際に前記板バネと引戸のガイド溝とが摺接し、このと
きの摩擦抵抗により引戸の勢いを緩衝するようにした制
動装置が提案されている。
号公報には、鴨居から垂設されたレールの端部に、前記
レーレに沿って張出した板バネを設け、引戸の閉め終わ
り際に前記板バネと引戸のガイド溝とが摺接し、このと
きの摩擦抵抗により引戸の勢いを緩衝するようにした制
動装置が提案されている。
【0004】この従来の制動装置は、構造が簡単で安価
に提供できるものであるが、使用により板バネが疲労し
易く、疲労の進行と共に制動力が減衰し、メンテナンス
が面倒であるという問題がある。また、板バネによる制
動力を強く設定すると引戸を開く時の抵抗が大きくな
り、子供やお年寄りには使い勝手が悪くなる欠点を有し
ている。
に提供できるものであるが、使用により板バネが疲労し
易く、疲労の進行と共に制動力が減衰し、メンテナンス
が面倒であるという問題がある。また、板バネによる制
動力を強く設定すると引戸を開く時の抵抗が大きくな
り、子供やお年寄りには使い勝手が悪くなる欠点を有し
ている。
【0005】また、特開平11−44148号公報に
は、引戸の戸当り側の上面に、引戸の走行方向に沿って
一対のブレーキ板を対向して配置すると共に、引戸枠の
上枠の戸当り側の下面に、前記一対のブレーキ板間に挿
入されるブレーキ片を配置して成り、ブレーキ片がブレ
ーキ板間に接触挿入されると対向するブレーキ板が収縮
状態となって引戸を停止させ、ブレーキ片の引き抜き時
にはブレーキ板が拡開状態となるブレーキ装置が提案さ
れている。また、このブレーキ装置におけるブレーキ片
には、ブレーキ片の幅方向の寸法を調整する寸法調整手
段が備えられていて、先の従来例における制動装置のメ
ンテナンスの問題を解消している。
は、引戸の戸当り側の上面に、引戸の走行方向に沿って
一対のブレーキ板を対向して配置すると共に、引戸枠の
上枠の戸当り側の下面に、前記一対のブレーキ板間に挿
入されるブレーキ片を配置して成り、ブレーキ片がブレ
ーキ板間に接触挿入されると対向するブレーキ板が収縮
状態となって引戸を停止させ、ブレーキ片の引き抜き時
にはブレーキ板が拡開状態となるブレーキ装置が提案さ
れている。また、このブレーキ装置におけるブレーキ片
には、ブレーキ片の幅方向の寸法を調整する寸法調整手
段が備えられていて、先の従来例における制動装置のメ
ンテナンスの問題を解消している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置は、ブレーキ片にブレーキ片の幅方向の寸法調整手段
を設け、これにより制動力の調整をするようにしたの
で、ブレーキ片の構成が複雑となり、その組立にも手間
や時間がかかると言う欠点がある。また、この装置は、
ブレーキ板とブレーキ片との接触距離を長くとることか
ら装置の長手方向の寸法が長寸となり、装置の取付け面
積が大きくなる欠点も有している。また、この装置は、
ブレーキ板間からブレーキ片が引き抜かれる時、ブレー
キ板が拡開状態となる初動時の摩擦抵抗が小さいとは言
えず、更に軽く開放される装置が望まれている。
置は、ブレーキ片にブレーキ片の幅方向の寸法調整手段
を設け、これにより制動力の調整をするようにしたの
で、ブレーキ片の構成が複雑となり、その組立にも手間
や時間がかかると言う欠点がある。また、この装置は、
ブレーキ板とブレーキ片との接触距離を長くとることか
ら装置の長手方向の寸法が長寸となり、装置の取付け面
積が大きくなる欠点も有している。また、この装置は、
ブレーキ板間からブレーキ片が引き抜かれる時、ブレー
キ板が拡開状態となる初動時の摩擦抵抗が小さいとは言
えず、更に軽く開放される装置が望まれている。
【0007】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
ので、制動力の調整が容易にして引戸を制動状態から軽
く開放できるコンパクトな制動装置にすることにある。
ので、制動力の調整が容易にして引戸を制動状態から軽
く開放できるコンパクトな制動装置にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、引戸又は前記
引戸が建て付けられる枠体の何れか一方にブレーキ部材
が設置され、何れか他方に、前記ブレーキ部材との接触
摩擦により回動する板カムが前記ブレーキ部材に対し直
交方向へ付勢されて設置され、戸閉まり際に、前記ブレ
ーキ部材が前記板カムの曲面に接触することにより、前
記板カムが回動しながら前記ブレーキ部材を押圧して前
記引戸を制動することを特徴としており、このような構
成としたことにより、戸閉まり際には、板カムの回動に
伴ってブレーキ部材に接触している板カムの半径が大き
くなっていくことから、板カムの回動に伴い制動力が強
まり、引戸を静かに停止させることができる。また、引
戸を戸当たりから引き離すときは、ブレーキ部材に接触
している板カムの半径が小さくなる方向に回動するので
摩擦抵抗が極めて小さく、引戸を制動状態から軽く開放
することができる。
引戸が建て付けられる枠体の何れか一方にブレーキ部材
が設置され、何れか他方に、前記ブレーキ部材との接触
摩擦により回動する板カムが前記ブレーキ部材に対し直
交方向へ付勢されて設置され、戸閉まり際に、前記ブレ
ーキ部材が前記板カムの曲面に接触することにより、前
記板カムが回動しながら前記ブレーキ部材を押圧して前
記引戸を制動することを特徴としており、このような構
成としたことにより、戸閉まり際には、板カムの回動に
伴ってブレーキ部材に接触している板カムの半径が大き
くなっていくことから、板カムの回動に伴い制動力が強
まり、引戸を静かに停止させることができる。また、引
戸を戸当たりから引き離すときは、ブレーキ部材に接触
している板カムの半径が小さくなる方向に回動するので
摩擦抵抗が極めて小さく、引戸を制動状態から軽く開放
することができる。
【0009】また、板カムが一対に対向して設置され、
ブレーキ部材が前記一対の板カム間に接触挿入されるこ
とにより、前記一対の板カムが前記ブレーキ部材を巻き
込みながら押圧するように構成するとよい。引戸を戸当
たりから引き離すときは、ブレーキ部材に接触する一対
の板カムの半径が小さくなっていく方向に回動する。従
って、ブレーキ部材は板カム間から容易に抜け出ること
ができ、引戸を制動状態から軽く開放することができ
る。
ブレーキ部材が前記一対の板カム間に接触挿入されるこ
とにより、前記一対の板カムが前記ブレーキ部材を巻き
込みながら押圧するように構成するとよい。引戸を戸当
たりから引き離すときは、ブレーキ部材に接触する一対
の板カムの半径が小さくなっていく方向に回動する。従
って、ブレーキ部材は板カム間から容易に抜け出ること
ができ、引戸を制動状態から軽く開放することができ
る。
【0010】また、板カムの付勢力を調整する付勢力調
整手段を備えることが好ましい。
整手段を備えることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の引戸の制動装置の
好適な実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明
する。
好適な実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明
する。
【0012】図1乃至図6は、本発明に係る引戸の制動
装置の第一の実施の形態を示しており、引戸1が建て付
けられる枠体5の上枠5a側に固定されるブレーキ部材
10と、前記ブレーキ部材10との接触摩擦により回動
する一対の板カム20、20を備えた前記引戸1に設置
されるブレーキカム装置21とで構成されている。
装置の第一の実施の形態を示しており、引戸1が建て付
けられる枠体5の上枠5a側に固定されるブレーキ部材
10と、前記ブレーキ部材10との接触摩擦により回動
する一対の板カム20、20を備えた前記引戸1に設置
されるブレーキカム装置21とで構成されている。
【0013】枠体5における上枠5aの下面に凹設され
た走行溝8中には、断面逆L字形のレール6が固定され
ており、本実施の形態におけるブレーキ部材10は、図
1に示すように、取付用のスリット10aが形成された
長方形の板材であって、スリット10aに前記レール6
を嵌挿させて戸当り7近傍のレール6の端部に固定され
ている。プレーキ部材10は、合成樹脂や硬質ゴム等、
摩擦推力の発生し易い材料を用いて成型されている。
た走行溝8中には、断面逆L字形のレール6が固定され
ており、本実施の形態におけるブレーキ部材10は、図
1に示すように、取付用のスリット10aが形成された
長方形の板材であって、スリット10aに前記レール6
を嵌挿させて戸当り7近傍のレール6の端部に固定され
ている。プレーキ部材10は、合成樹脂や硬質ゴム等、
摩擦推力の発生し易い材料を用いて成型されている。
【0014】引戸1には、その上面に前記レール6が嵌
挿するガイド溝2が凹設されていると共に、戸当り側1
aと上面とに開放された凹所3が前記ガイド溝2に連通
して形成されており、本実施の形態における前記ブレー
キカム装置21は前記引戸1の凹所3内に埋設されてい
る。
挿するガイド溝2が凹設されていると共に、戸当り側1
aと上面とに開放された凹所3が前記ガイド溝2に連通
して形成されており、本実施の形態における前記ブレー
キカム装置21は前記引戸1の凹所3内に埋設されてい
る。
【0015】ブレーキカム装置21は、図2乃至図4に
示すように、装置のフレーム22と、フレーム22の支
持壁22aの上面に一対に対向して設置された板カム2
0、20と、該板カム20、20に付与された内側方向
への付勢力を調整する付勢力調整手段23とを有して構
成されている。
示すように、装置のフレーム22と、フレーム22の支
持壁22aの上面に一対に対向して設置された板カム2
0、20と、該板カム20、20に付与された内側方向
への付勢力を調整する付勢力調整手段23とを有して構
成されている。
【0016】フレーム22は、底壁22bと両側壁22
c、22cと後壁22dと前記支持壁22aとから構成
されており、後壁22dには、引戸1のガイド溝2に連
通しレール6を嵌挿させる為の切欠溝24が設けられて
いる。また、底壁22bと支持壁22aには、それぞれ
フレーム22の幅方向への長孔26、27が穿設されて
おり、該長孔26、27には板カム20を軸支する軸ピ
ン25が挿通され、フレーム22の幅方向へ移動可能と
されている。
c、22cと後壁22dと前記支持壁22aとから構成
されており、後壁22dには、引戸1のガイド溝2に連
通しレール6を嵌挿させる為の切欠溝24が設けられて
いる。また、底壁22bと支持壁22aには、それぞれ
フレーム22の幅方向への長孔26、27が穿設されて
おり、該長孔26、27には板カム20を軸支する軸ピ
ン25が挿通され、フレーム22の幅方向へ移動可能と
されている。
【0017】一対の板カム20、20は、それぞれ軸ピ
ン25、25によって軸支され、その曲面20aを戸当
り側1aに向けて対向して配置されており、曲面20a
の開き方向への回動(外回転)は規制されている。ま
た、板カム20下面の軸ピン25周りには、一端部が板
カム20の裏面に係止され他端部が支持壁22aに係止
されたねじりコイルバネ28が配設されており、カム板
20は、このねじりコイルバネ28によって曲面20a
の開く方向へ付勢されている。
ン25、25によって軸支され、その曲面20aを戸当
り側1aに向けて対向して配置されており、曲面20a
の開き方向への回動(外回転)は規制されている。ま
た、板カム20下面の軸ピン25周りには、一端部が板
カム20の裏面に係止され他端部が支持壁22aに係止
されたねじりコイルバネ28が配設されており、カム板
20は、このねじりコイルバネ28によって曲面20a
の開く方向へ付勢されている。
【0018】従って、カム板20、20間にブレーキ部
材10が挿入されることによりカム板20、20に回転
圧力が加わると、カム板20、20はねじりコイルバネ
28の力に抗して曲面20aの閉じ方向へ回動(内回
転)する。そして、ブレーキ部材10が抜け出ると、カ
ム板20、20は曲面20aの開き方向へ回動し、ねじ
りコイルバネ28の力により規制位置へ自動的に復帰す
る。
材10が挿入されることによりカム板20、20に回転
圧力が加わると、カム板20、20はねじりコイルバネ
28の力に抗して曲面20aの閉じ方向へ回動(内回
転)する。そして、ブレーキ部材10が抜け出ると、カ
ム板20、20は曲面20aの開き方向へ回動し、ねじ
りコイルバネ28の力により規制位置へ自動的に復帰す
る。
【0019】軸ピン25は、カム板20の軸孔を挿通し
てカム板20を回動可能に軸支する上軸部25aと、フ
レーム22における支持壁22aの長孔26内に嵌挿し
スライドブロック29の上面で支持されるフランジ部2
5bと、スライドブロック29の軸孔を挿通し下端部が
フレーム22の底壁22bに穿設した長孔27に嵌挿す
る下軸部25cとから成り、カム板20およびスライド
ブロック29と共にフレーム22の長孔26、27に沿
って移動可能に装着されている。
てカム板20を回動可能に軸支する上軸部25aと、フ
レーム22における支持壁22aの長孔26内に嵌挿し
スライドブロック29の上面で支持されるフランジ部2
5bと、スライドブロック29の軸孔を挿通し下端部が
フレーム22の底壁22bに穿設した長孔27に嵌挿す
る下軸部25cとから成り、カム板20およびスライド
ブロック29と共にフレーム22の長孔26、27に沿
って移動可能に装着されている。
【0020】軸ピン25を支持するスライドブロック2
9には、平面形状がカギ形のブラケット30がネジ止め
されている。ブラケット30は、付勢力調整手段23に
おける操作盤32の両側に突設されたネジ棒31、31
に挿通され、操作盤32に接してネジ棒31、31に支
持されている。
9には、平面形状がカギ形のブラケット30がネジ止め
されている。ブラケット30は、付勢力調整手段23に
おける操作盤32の両側に突設されたネジ棒31、31
に挿通され、操作盤32に接してネジ棒31、31に支
持されている。
【0021】また、ネジ棒31、31には、ネジ穴が螺
刻された調整板33、33が回転不能にして移動可能に
螺着されており、この調整板33、33とブラケット3
0、30の間には開きコイルバネ34、34が介在して
いる。
刻された調整板33、33が回転不能にして移動可能に
螺着されており、この調整板33、33とブラケット3
0、30の間には開きコイルバネ34、34が介在して
いる。
【0022】従って、一対のカム板20、20は、スラ
イドブロック29、29及びそのブラケット30、30
を介して開きコイルバネ34、34によって、対向する
内側へ付勢されている。従って、カム板20、20間に
挿入されるブレーキ部材10に対しては、直交方向へ付
勢された状態で接触し、制動力を発生する。
イドブロック29、29及びそのブラケット30、30
を介して開きコイルバネ34、34によって、対向する
内側へ付勢されている。従って、カム板20、20間に
挿入されるブレーキ部材10に対しては、直交方向へ付
勢された状態で接触し、制動力を発生する。
【0023】カム板20、20の付勢力を調整する場合
は、支持壁22aから上方へ露出している付勢力調整手
段23の操作盤32を回してネジ棒31、31を回転さ
せ、調整板33、33を進退させて開きコイルバネ3
4、34の圧縮度を変える。この操作によりバネ荷重が
変わり、制動力が調節される。
は、支持壁22aから上方へ露出している付勢力調整手
段23の操作盤32を回してネジ棒31、31を回転さ
せ、調整板33、33を進退させて開きコイルバネ3
4、34の圧縮度を変える。この操作によりバネ荷重が
変わり、制動力が調節される。
【0024】以上のように構成された本実施の形態にあ
っては、戸閉まり際に、ブレーキ部材10が一対の板カ
ム20、20間に挿入されると、接触摩擦により板カム
20、20がねじりコイルバネ28の力に抗して内側に
回転し、開きコイルバネ34の付勢力によってブレーキ
部材10を両側から加圧しながら巻き込んでいく。
っては、戸閉まり際に、ブレーキ部材10が一対の板カ
ム20、20間に挿入されると、接触摩擦により板カム
20、20がねじりコイルバネ28の力に抗して内側に
回転し、開きコイルバネ34の付勢力によってブレーキ
部材10を両側から加圧しながら巻き込んでいく。
【0025】図6に示すように、板カム20、20の回
動が進むにつれてブレーキ部材10に接触していく板カ
ム20、20の曲面20aが変わり、その半径が大きく
なっていくことから、板カム20、20の回動に伴って
制動力が強く働く。従って、引戸1は静かに停止し、衝
撃音の発生や、引戸の跳ね返りが防止される。
動が進むにつれてブレーキ部材10に接触していく板カ
ム20、20の曲面20aが変わり、その半径が大きく
なっていくことから、板カム20、20の回動に伴って
制動力が強く働く。従って、引戸1は静かに停止し、衝
撃音の発生や、引戸の跳ね返りが防止される。
【0026】また、制動状態にある引戸1を戸当り7か
ら引き離すときは、ブレーキ部材10に接触いる板カム
20、20の半径が小さくなる方向へ逆回動するので、
板カム20、20間から抜け出るブレーキ部材10の抵
抗が極めて小さく、引戸1を制動状態から軽く開放する
ことができる。
ら引き離すときは、ブレーキ部材10に接触いる板カム
20、20の半径が小さくなる方向へ逆回動するので、
板カム20、20間から抜け出るブレーキ部材10の抵
抗が極めて小さく、引戸1を制動状態から軽く開放する
ことができる。
【0027】図7乃至図8は、上記の制動装置が適用さ
れる引戸1が、吊り車15によって走行する吊り引戸で
ある場合の例を示している。
れる引戸1が、吊り車15によって走行する吊り引戸で
ある場合の例を示している。
【0028】引戸1の下面に下向きのガイド溝2が凹設
されており、ブレーキカム装置21は引戸1の戸尻側の
下端部に埋設されている。また、ブレーキ部材10は、
取付け板部11にブレーキ板部12を突設した成型物で
あり、引戸1のガイドを兼ねて枠体5における下枠5b
の上面にビス止めされている。
されており、ブレーキカム装置21は引戸1の戸尻側の
下端部に埋設されている。また、ブレーキ部材10は、
取付け板部11にブレーキ板部12を突設した成型物で
あり、引戸1のガイドを兼ねて枠体5における下枠5b
の上面にビス止めされている。
【0029】上記吊り引戸1に適用した場合は、引戸1
の走行が引戸1のガイド溝2に嵌挿しているブレーキ部
材10によって案内されると共に、戸閉まり際に、戸尻
に設置されたブレーキカム装置21と下枠5bに固定さ
れたブレーキ部材10とが接触して引戸1の走行を制動
する。
の走行が引戸1のガイド溝2に嵌挿しているブレーキ部
材10によって案内されると共に、戸閉まり際に、戸尻
に設置されたブレーキカム装置21と下枠5bに固定さ
れたブレーキ部材10とが接触して引戸1の走行を制動
する。
【0030】図9乃至図11は、本発明に係る引戸の制
動装置の第二の実施の形態を示している。上枠5aの走
行溝6内の下面にビス止めされた傾斜面13を有する厚
板状のブレーキ部材10と、該ブレーキ部材10との接
触摩擦により回動し、ブレーキ部材10に対し直交方向
へ付勢された一個の板カム20を備えたブレーキカム装
置21とで構成されている。
動装置の第二の実施の形態を示している。上枠5aの走
行溝6内の下面にビス止めされた傾斜面13を有する厚
板状のブレーキ部材10と、該ブレーキ部材10との接
触摩擦により回動し、ブレーキ部材10に対し直交方向
へ付勢された一個の板カム20を備えたブレーキカム装
置21とで構成されている。
【0031】本実施の形態におけるブレーキカム装置2
1は、引戸1の戸当り側1aと上面とに開放された凹所
3内に埋設された外ケース40と、前記外ケース40内
に上下方向が調整可能にネジ止めされた内ケース41
と、前記内ケース41の上端開口41aから曲面20a
を露出させ内ケース41内に設けた規制杆42によって
下方への回動が規制されているカム板20と、前記カム
板20を回動可能に軸支し軸ピン43の両端部を内ケー
ス42の縦長孔41bに嵌挿したブラケット44と、前
記ブラケット44を上方付勢するコイルバネ45と、内
ケース41内に回動可能に軸着され前記ブラケット45
をコイルバネ45で付勢状態に支持するベルクランク4
6と、前記ベルクランク46の下端部に螺合する調整ネ
ジ47からなる付勢力調整手段23とを有して組み立て
られている。
1は、引戸1の戸当り側1aと上面とに開放された凹所
3内に埋設された外ケース40と、前記外ケース40内
に上下方向が調整可能にネジ止めされた内ケース41
と、前記内ケース41の上端開口41aから曲面20a
を露出させ内ケース41内に設けた規制杆42によって
下方への回動が規制されているカム板20と、前記カム
板20を回動可能に軸支し軸ピン43の両端部を内ケー
ス42の縦長孔41bに嵌挿したブラケット44と、前
記ブラケット44を上方付勢するコイルバネ45と、内
ケース41内に回動可能に軸着され前記ブラケット45
をコイルバネ45で付勢状態に支持するベルクランク4
6と、前記ベルクランク46の下端部に螺合する調整ネ
ジ47からなる付勢力調整手段23とを有して組み立て
られている。
【0032】カム板20の上方への付勢力を調整する場
合は、外ケース40の前方に露出している付勢力手段2
3をドライバを用いて操作し、調整ネジ47を回して支
持軸48を支点にベルクランク46を回動させて、コイ
ルバネ45の圧縮度を変え、バネ荷重を調節する。
合は、外ケース40の前方に露出している付勢力手段2
3をドライバを用いて操作し、調整ネジ47を回して支
持軸48を支点にベルクランク46を回動させて、コイ
ルバネ45の圧縮度を変え、バネ荷重を調節する。
【0033】本実施の形態にあつては、図11に示すよ
うに、戸閉まり際には、ブレーキ部材10の傾斜面13
と板カム20の曲面20aが接触し、接触摩擦により板
カム20が回動する。回動に伴いブレーキ部材10に接
触している板カム20の半径が大きくなっていくことか
ら、板カム20の回動に伴い制動力が強く働く。従っ
て、引戸1は制動され静かに停止する。
うに、戸閉まり際には、ブレーキ部材10の傾斜面13
と板カム20の曲面20aが接触し、接触摩擦により板
カム20が回動する。回動に伴いブレーキ部材10に接
触している板カム20の半径が大きくなっていくことか
ら、板カム20の回動に伴い制動力が強く働く。従っ
て、引戸1は制動され静かに停止する。
【0034】また、引戸1を戸当り7から引き離すとき
は、ブレーキ部材10に接触している板カム20の半径
が小さくなる方向へ逆回動する。従って、引戸1の初動
の抵抗が極めて小さく、引戸1を制動状態から軽く開放
することができる。ブレーキ部材10から離れたカム板
20は、自重により規制杆42の位置へ復帰する。
は、ブレーキ部材10に接触している板カム20の半径
が小さくなる方向へ逆回動する。従って、引戸1の初動
の抵抗が極めて小さく、引戸1を制動状態から軽く開放
することができる。ブレーキ部材10から離れたカム板
20は、自重により規制杆42の位置へ復帰する。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】本発明の引戸の制動装置は、ブレーキ部材
と、前記ブレーキ部材に対し直交方向へ付勢されブレー
キ部材との接触摩擦により回動する板カムを備えて構成
され、板カムの回動に伴い制動力が強く働くようにした
ので、戸閉まり時に発生する衝撃音や引戸の跳ね返りを
防止する。また、引戸を戸当りから引き離すときには、
板カムが円滑に逆回動して制動力が速やかに失われるよ
うにしたので、引戸を開く初動時の力が小さくてすみ、
力の弱い子供やお年寄りでも軽く開くことができる。
と、前記ブレーキ部材に対し直交方向へ付勢されブレー
キ部材との接触摩擦により回動する板カムを備えて構成
され、板カムの回動に伴い制動力が強く働くようにした
ので、戸閉まり時に発生する衝撃音や引戸の跳ね返りを
防止する。また、引戸を戸当りから引き離すときには、
板カムが円滑に逆回動して制動力が速やかに失われるよ
うにしたので、引戸を開く初動時の力が小さくてすみ、
力の弱い子供やお年寄りでも軽く開くことができる。
【0037】また、この制動装置は、ブレーキ部材と接
触する制動部を接触回動する板カムとしたので、制動装
置の長手方向の寸法が短寸となり、コンパクトにして目
立たなく設置することができる。
触する制動部を接触回動する板カムとしたので、制動装
置の長手方向の寸法が短寸となり、コンパクトにして目
立たなく設置することができる。
【0038】また、この制動装置は、板カムの付勢力調
整手段を備えているので、制動力の減衰に対応して簡単
に制動力を調整することができる。
整手段を備えているので、制動力の減衰に対応して簡単
に制動力を調整することができる。
【図1】本発明の引戸の制動装置の第一の実施の形態を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図2】図1の制動装置におけるブレーキカム装置を示
す平面図。
す平面図。
【図3】図2の縦断面図。
【図4】図2の横断面図。
【図5】図1の制動装置の取り付け位置を示す説明図。
【図6】図1の制動装置の作動状態を示すもので、
(a)は制動前、(b)は制動途中、(c)は制動完了
時の説明図。
(a)は制動前、(b)は制動途中、(c)は制動完了
時の説明図。
【図7】図1の制動装置を吊り引戸に用いた場合の例を
示す説明図。
示す説明図。
【図8】図7で使用されるブレーキ部材を示す斜視図。
【図9】本発明の引戸の制動装置の第二の実施の形態を
示す断面図。
示す断面図。
【図10】図9に示す制動装置の分解斜視図。
【図11】図9の制動装置の作動状態を示すもので、
(a)は制動前、(b)は制動途中、(c)は制動完了
時の説明図。
(a)は制動前、(b)は制動途中、(c)は制動完了
時の説明図。
1 引戸,10 ブレーキ部材,20 板カム,20a
曲面,23 付勢力調整手段
曲面,23 付勢力調整手段
Claims (3)
- 【請求項1】 引戸又は前記引戸が建て付けられる枠体
の何れか一方にブレーキ部材が設置され、何れか他方
に、前記ブレーキ部材との接触摩擦により回動する板カ
ムが前記ブレーキ部材に対し直交方向へ付勢されて設置
され、戸閉まり際に、前記ブレーキ部材が前記板カムの
曲面に接触することにより、前記板カムが回動しながら
前記ブレーキ部材を押圧して前記引戸を制動することを
特徴とする引戸の制動装置。 - 【請求項2】 板カムが一対に対向して設置され、ブレ
ーキ部材が前記一対の板カム間に接触挿入されることに
より、前記一対の板カムが前記ブレーキ部材を巻き込み
ながら押圧することを特徴とする請求項1記載の引戸の
制動装置。 - 【請求項3】 板カムの付勢力を調整する付勢力調整手
段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2
記載の引戸の制動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002123419A JP2003314138A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 引戸の制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002123419A JP2003314138A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 引戸の制動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003314138A true JP2003314138A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29538716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002123419A Withdrawn JP2003314138A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 引戸の制動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003314138A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008063768A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Atom Livin Tech Co Ltd | 引戸装置 |
DE202008015721U1 (de) * | 2008-11-27 | 2010-05-27 | MACO Vermögensverwaltung GmbH | Beschlaganordnung und Schiebeelement |
CN102421976A (zh) * | 2009-03-12 | 2012-04-18 | Vkr控股公司 | 举升装置 |
CN104847208A (zh) * | 2015-03-04 | 2015-08-19 | 林智勇 | 自控门刹的使用方法 |
CN111042683A (zh) * | 2018-10-15 | 2020-04-21 | 日本电产三协株式会社 | 铰链 |
-
2002
- 2002-04-25 JP JP2002123419A patent/JP2003314138A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008063768A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Atom Livin Tech Co Ltd | 引戸装置 |
DE202008015721U1 (de) * | 2008-11-27 | 2010-05-27 | MACO Vermögensverwaltung GmbH | Beschlaganordnung und Schiebeelement |
CN102421976A (zh) * | 2009-03-12 | 2012-04-18 | Vkr控股公司 | 举升装置 |
CN102421976B (zh) * | 2009-03-12 | 2015-09-30 | Vkr控股公司 | 举升装置 |
CN104847208A (zh) * | 2015-03-04 | 2015-08-19 | 林智勇 | 自控门刹的使用方法 |
CN111042683A (zh) * | 2018-10-15 | 2020-04-21 | 日本电产三协株式会社 | 铰链 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |