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JP2003313895A - 鉄蓋受枠 - Google Patents

鉄蓋受枠

Info

Publication number
JP2003313895A
JP2003313895A JP2002126853A JP2002126853A JP2003313895A JP 2003313895 A JP2003313895 A JP 2003313895A JP 2002126853 A JP2002126853 A JP 2002126853A JP 2002126853 A JP2002126853 A JP 2002126853A JP 2003313895 A JP2003313895 A JP 2003313895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron lid
receiving frame
lid receiving
iron
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002126853A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Ishida
清 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOMISU KK
Tomisu Co Ltd
Original Assignee
TOMISU KK
Tomisu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOMISU KK, Tomisu Co Ltd filed Critical TOMISU KK
Priority to JP2002126853A priority Critical patent/JP2003313895A/ja
Publication of JP2003313895A publication Critical patent/JP2003313895A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】鉄蓋が開いて地上から鉄蓋受枠内への転落物が
ある場合でも、これが中空構造物(マンホール)内へ落
下することを防止し、人がマンホール内を登り降りする
際に手で掴まる梯子手段として利用でき、さらに、マン
ホール内で作業するときの地上からの落下物防止手段と
しても利用できる転落防止機構を備えた鉄蓋受枠を提供
する。 【構成】鉄蓋受枠13の内径部22に、杆状部52と先
端係合部を有する突出部54とを設け、鉄蓋受枠の内径
部にさし渡し可能な格子部材51を用意し、該格子部材
の相対向する部位に、前記杆状部に回動自在に連結され
る抜け止め連結部55と突出部54の先端係合部53に
対しバネ力により着脱自在に抜け止め係止されるロック
手段57とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下に埋設される
マンホール等の中空構造物の上端部に設けられ、鉄蓋を
嵌合支持する鉄蓋受枠に関する。
【0002】
【従来の技術】特に都市部あるいはその近郊の地下に
は、水道、ガスあるいは電気などを供給するための敷設
管が埋設されている。これらの敷設管には制水弁などの
制御弁あるいはコネクターやブレーカー等が適宜接続さ
れており、これらを地面上から操作したり、保守点検し
たり、さらにはこれらを保護するとともに設置場所を明
示する必要がある。その目的のために、地中に埋設され
る中空構造物から成るマンホール等の埋設構造物が使用
されている。
【0003】前記埋設構造物として、地下に設置された
埋設機器にアクセスするための空間を形成するために地
下に埋設された筒状の筐体の上端面には、中央開口部を
有する鉄蓋受枠が地面近くに埋設状態で設置されてい
る。通常、前記筐体は、コンクリートで形成された複数
の環状体を積み重ねた構造をしており、前記鉄蓋受枠は
前記筐体の上端面に設置される。その場合、前記鉄蓋受
枠は、前記筐体に対してボルト・ナット等で締結固定し
てもよく、場合によっては凹凸嵌合で位置ずれを防止し
た状態で載置するだけてもよい。前記筐体の下端部には
制御弁等の埋設機器が設置されており、該埋設機器は地
中に埋設された敷設管の途中に接続されている。なお、
前記筐体に相当する部分を鋳物の中空構造物で形成する
場合は、前記鉄蓋受枠を該中空構造物の上端部に一体に
形成されることがあり、本発明は、このような埋設構造
物と一体に形成される鉄蓋受枠にも適用可能であり、こ
のような一体型の鉄蓋受枠もその範囲内に含むものであ
る。
【0004】前記鉄蓋受枠の内径部(中央開口部)には
鉄蓋が開閉可能に取り付けられており、該鉄蓋を開放す
ることにより、前記埋設された筐体を通して、地下に設
置された制御弁等の埋設機器にアクセスできるように構
成されている。その場合、前記鉄蓋受枠の上端面が路面
と略同一高さとなるように施工され、前記鉄蓋はその上
面が路面と略同一面となるようにして前記鉄蓋受枠の内
径部に嵌合状態(閉じ状態)で支持される。この鉄蓋は
前記鉄蓋受枠に対して蝶番(ヒンジ構造)等の連結機構
を介して開閉可能に取り付けられる。また、前記鉄蓋
は、埋設機器の保守点検等のために地上から容易に開閉
操作できることを要請され、そのため、該鉄蓋の前記連
結機構の反対側の部位に、開閉用工具(開閉バール等)
を挿入係止して該鉄蓋を持ち上げるための開口部が設け
られている。
【0005】前記工具挿入用の開口部は、地上の土砂や
泥水等の埋設構造物の内部への侵入を防止する観点か
ら、鉄蓋を閉じた状態では閉塞することを要請され、そ
のための鉄蓋の封止構造を設けることが行なわれてい
る。さらに、前記鉄蓋にあっては、通行車両等による路
面上の振動や衝撃等によって鉄蓋自体が簡単に開かない
ように該鉄蓋を閉じ位置に保持(ロック)するための閉
塞ロック構造を設けることも行なわれている。この種の
鉄蓋用閉塞ロック構造を開示する文献としては、例えば
実公平6−17874号公報がある。なお、前記鉄蓋受
枠の内径部に対して鉄蓋を嵌合させる構造には、大別し
て、内径部に内方へ張り出すように形成された平面部に
鉄蓋の周縁部を載置することで該鉄蓋を嵌合支持する
「平受けタイプ」と、内径部に形成された内方内向きの
勾配面に同様に勾配した鉄蓋の外周面を密着嵌合させる
「勾配タイプ」とがある。そして、最近では、鉄蓋のガ
タツキを防止する観点から、前記「勾配タイプ」が広く
採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】マンホール等の中空構
造物(埋設構造物)の鉄蓋受枠にあっては、中空構造物
の内部の状況により鉄蓋が鉄蓋受枠から浮上したり、飛
散したりしてあるべきところに無い場合、人あるいは車
両のタイヤ等が中空構造物内に落下する可能性が考えら
れる。そこで、鉄蓋受枠にあっては、人が鉄蓋受枠内へ
足を踏み入れても、内部へ転落しないような構成にする
ことが要請される。また、マンホール等の中空構造物に
おいては、内部へ降りて作業する場合があり、そのよう
な場合には、作業者の登り降りを容易にするための梯子
を設けることが要請される。さらに、マンホール等の中
空構造物においては、人が内部へ降りて作業している際
に、地上の車両や自転車等が内部へ落下してこないよう
に、内部からも開閉操作できるような転落防止用の格子
部材を設けることも要請される。
【0007】本発明は前述のような技術的課題に鑑みて
なされたものであり、本発明の目的は、簡単かつ着脱容
易な構成で、鉄蓋が開いたり外れたりして地上の人もし
くは車両等が鉄蓋受枠内へ入り込んだ場合でも、これら
が中空構造物の内部へ落下することを防止することがで
き、また、人が中空構造物の内部を登り降りする際に利
用できる梯子手段を簡単な操作で構成することができ、
さらに、人が中空構造物の内部で作業している際にも、
地上の人もしくは車両等が中空構造物内へ落下すること
を防止できる落下防止手段を容易に構成することができ
る鉄蓋受枠を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するため、地下に埋設される中空構造物の上
端部に設けられ、鉄蓋を嵌合支持する鉄蓋受枠におい
て、鉄蓋受枠の内径部に横方向に延びる杆状部を設ける
とともに、該鉄蓋受枠の内径部の前記杆状部と略対向す
る部位に先端係合部を有する突出部を設け、前記鉄蓋受
枠の内径部にさし渡し可能な格子部材の一側部に前記杆
状部に抜け止めされた状態で回動自在に連結される抜け
止め連結部を設け、前記格子部材の前記抜け止め連結部
と略対向する部位に前記突出部の先端係合部と抜け止め
係止する方向にバネ付勢されたロック部材を有する着脱
自在のロック手段を設けることを特徴とする。
【0009】請求項2及び3の発明は、上記構成に加え
て、前記格子部材は、前記ロック手段を外して前記抜け
止め連結部の回りで上方へ回動させることにより、前記
中空構造物の内部を登り降りする際に手で掴まる梯子と
して利用できる構成、あるいは、前記杆状部は、鉄蓋受
枠の内径部に設けられるステップ部を兼ねる構成とする
ことにより、一層効率よく、上記目的を達成するもので
ある。請求項4及び5の発明は、上記構成に加えて、前
記抜け止め連結部は、水平方向に所定間隔をおいて2箇
所に設けられる構成、あるいは、前記ロック手段は、水
平方向に所定間隔をおいて2箇所に設けられる構成とす
ることにより、一層効率よく、上記目的を達成するもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同
一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本
発明を適用した鉄蓋受枠を有する埋設構造物の一実施例
を示す平面図であり、図2は図1の埋設構造物において
鉄蓋を外した状態を示す平面図であり、図3は図1中の
線3−3に沿って見た縦断面図であり、図4は図1中の
線4−4に沿って見た縦断面図であり、図5は図3の状
態からロック手段を解除して格子部材を上方へ回動させ
て梯子として利用可能にした状態を示す縦断面図であ
る。
【0011】図1〜図5において、水道、ガスあるいは
電気などの敷設管10の途中に設けられる制御弁(制水
弁又は仕切り弁等)などの埋設機器11を囲むようにし
てコンクリート、硬質プラスチック、レンガあるいは鋳
鉄等で作られた筒状の筐体12が埋設されており、該筐
体12の上端面に鉄蓋受枠13が固定されている。図示
の例では、前記筐体12は、複数個のコンクリート製の
環状体12aを積み重ねて構成されており、前記鉄蓋受
枠13は筐体12の上端面(最上段の環状体12a)に
対してボルト・ナットから成る締結手段14により固定
されている。なお、前記鉄蓋受枠13は、前記筐体12
が例えば鉄製の鋳物であるような場合には、該筐体の上
端部に一体に形成されることもあり、本発明はこのよう
な筐体と一体型の鉄蓋受枠に対しても同様に適用可能で
あり、このような一体構造の鉄蓋受枠も本発明の範囲内
に含まれるものである。
【0012】前記鉄蓋受枠13は全体として環状をして
おり、その内径部22には下方内向きの円周勾配面から
成る鉄蓋嵌合支持面21が形成されている。鉄蓋15は
この鉄蓋嵌合支持面21によって嵌合支持されるもので
あり、該鉄蓋15の外周面は該鉄蓋嵌合支持面21と同
様に下方内向きの円周勾配面になっている。本実施例で
は、鉄蓋受け方式として勾配受型が採用されており、鉄
蓋15は、その円周勾配面から成る外周面を前記鉄蓋受
枠13の内径部22に形成された円周勾配面から成る鉄
蓋嵌合支持面21に上方から嵌合させることにより、該
鉄蓋嵌合支持面21に密着した状態で嵌合支持されてい
る。なお、前記鉄蓋15は、前記鉄蓋受枠13の内径部
に形成された段付き平坦面(水平方向の環状平坦面)上
でその重力を支持する平受け型、あるいは該平受け型と
前記勾配受型を併用した折衷受け型によって嵌合支持し
ても良い。
【0013】前記鉄蓋15は、本実施例では、鉄蓋受枠
13に対して棒状の連結部材23によって開閉可能に連
結されている。前記連結部材23は、鉄蓋受枠13の内
周面から突出した棚部に形成された挿通孔(開口)24
に挿通されるとともに、その上端部でピン連結手段25
によって回動自在に連結され、その下端部には前記挿通
孔24から離脱しないように横方向に張り出した係止部
39が形成されている。鉄蓋15は、棒状の連結部材2
3を介して鉄蓋受枠13に対して自在連結されており、
該鉄蓋受枠13に連結したまま持ち上げながら路面上へ
回動させることにより開放することができる。このよう
な鉄蓋の連結構造は、例えば実公昭59−35652号
公報に記載されている。
【0014】図1〜図5において、前記鉄蓋15の前記
鉄蓋連結構造(連結部材23)の直径方向反対側の部位
には、通常では閉塞されているが、該鉄蓋15を開閉す
る際には開閉用バール等の工具(又は治具)を係合させ
て該鉄蓋15を持ち上げるための工具挿入用の開口部
(孔又は切欠き)26が形成されている。一方、鉄蓋1
5の裏面には、前記開口部26を閉鎖するための閉塞部
材27が取り付けられている。図示の例では、前記閉塞
部材27は、鉄蓋15の裏面に設けられた軸28を中心
に揺動自在に軸支された揺動部材(錘部材)で構成され
ている。すなわち、前記閉塞部材27は、自重による揺
動モーメントによって図3中の時計回り方向に揺動し、
その頭部29が図3中に示すような開口部26内に侵入
するとともにストッパー部によって該侵入位置に保持さ
れることにより、工具挿入用の開口部26を閉塞するよ
うに構成されている。
【0015】前記閉塞部材(揺動部材)27には、鉄蓋
15が閉じ位置にあるときに該鉄蓋をその位置にロック
(錠止)するためのフック部31が設けられている。こ
のフック部31は、鉄蓋15が閉じられた状態で閉塞部
材27が閉塞位置にあるときに、前記鉄蓋受枠13の内
面に形成された係止部32の下側へ侵入することによ
り、鉄蓋15を閉じ位置にロック(錠止)することで該
鉄蓋が不用意に開かないように構成されている。なお、
前記フック部31は、開閉バール等の工具を開口部26
に係止させるべく前記閉塞部材27の頭部29を若干押
し下げると、それに伴う閉塞部材27の反時計回りの揺
動によって鉄蓋受枠13の係止部32から離れるように
配置されており、それによって、鉄蓋15のロックが自
動的に解除される。
【0016】図2〜図5において、前記鉄蓋受枠13の
内部には、洪水の発生や地上交通手段の衝撃や振動など
によって鉄蓋が開いたり外れたりして地上の人もしくは
車両等が鉄蓋受枠内へ入り込んだ場合でも、これらが中
空構造物の内部へ落下することを防止するための転落防
止機構50が設けられている。この転落防止機構50
は、後述するように、中空構造物の内部を人が登り降り
する際に手で掴まることができる梯子手段にワンタッチ
操作で変更することが可能であり、さらに、人が中空構
造物の内部で作業しているときに地上の人もしくは車両
等が落下することを防止するための落下防止手段として
も利用できるように構成されている。
【0017】図6は前記転落防止機構50の本体部を構
成する格子部材51を示す平面図であり、図7は図6中
の線7−7から見た側面図であり、図8は前記格子部材
51を鉄蓋受枠13に回動可能に連結するための抜け止
め連結部55を図2中の線8−8に沿って見た部分縦断
面図であり、図9は前記格子部材51を鉄蓋受枠13に
対して転落防止位置に抜け止め状態で保持するためのロ
ック手段57を図2中の線9−9に沿って見た部分縦断
面図である。図2〜図9において、鉄蓋受枠13の内径
部22の一部には略水平方向に略直線状に延びる杆状部
52(図2)が設けられており、また、該鉄蓋受枠13
の内径部の前記杆状部52と略対向する部位には、先端
係合部53を有する突出部54(図9)が設けられてい
る。図示の例では、前記杆状部52及び前記突出部54
は鉄蓋受枠13と一体に形成されており、また、前記突
出部54は横方向に所定間隔をおいた2箇所に形成され
ている。
【0018】ここで、本実施例における格子部材51は
図2、図6及び図7に示すような構成を有するが、本明
細書においては、用語としての「格子部材」は、細く長
い棒材を縦横、あるいはそのどちらかの方向に間隔をお
いて組み立てたものを意味する。前記格子部材51は、
鉄蓋受枠13の内径部22にさし渡し可能な構造寸法を
有し、該格子部材51の一側部には前記杆状部52に抜
け止めされた状態で回動自在に連結される抜け止め連結
部55(図8)が設けられている。この抜け止め連結部
55は、本実施例では、左右方向に所定間隔をおいた2
箇所に設けられており、鉄蓋受枠13の前記杆状部52
の左右方向所定間隔においた2箇所に連結されている。
【0019】なお、本実施例では、前記杆状部52は、
鉄蓋受枠13のステップ部、すなわち作業者がマンホー
ル内へ出入りする際に足を載せるためのステップ部を利
用して構成されており、さらに、前記鉄蓋15のヒンジ
を構成する前記連結部材23を挿通させるための挿通孔
24を形成するために鉄蓋受枠13の内径部22内へ突
出するように設けられた棚部33は、前記ステップ部
(杆状部)52の中間部を支持する補強部材(支点部
材)として利用されている。また、前記格子部材51の
前記抜け止め連結部55と略対向する部位には、前記鉄
蓋受枠13の突出部54と着脱自在なロック手段(錠止
手段、掛止手段)57が設けられている。このロック手
段57は、前記鉄蓋受枠13の左右の突出部54と対応
して左右2箇所に設けられている。
【0020】そして、各ロック手段57は、対応する突
出部54の先端係合部53と抜け止め係止する方向にバ
ネ付勢されたロック部材56を備えている。前記ロック
部材56は、図9に示すように、格子部材51に設けら
れた軸部58を中心に回動可能に軸支されるとともに、
ロック部材56自身と前記格子部材51との間に装着さ
れたねじりコイルバネ59によって図9中の時計回り方
向にバネ付勢されている。従って、前記ロック手段57
は、前記ロック部材56を前記コイルバネ59のバネ力
に抗して反時計回りに回動させることにより、ワンタッ
チ操作でロック部材56のロック状態(図示の状態)を
解除される。そして、格子部材51を上方へ持ち上げて
前記鉄蓋受枠13の突出部54(その先端係合部53)
から離脱させることにより、該格子部材51を前記抜け
止め連結部55を支点として上方へ回動させることがで
きる。
【0021】また、前記抜け止め連結部55は、図7及
び図8に示すように、格子部材51の端部を鍵状に湾曲
させて鍵部60を形成するとともに、先端係合部61を
有するフック部材62をボルト等で締結固定して構成さ
れている。本実施例の抜け止め連結部55においては、
前記鍵部60を鉄蓋受枠の前記杆状部52に沿わせると
ともに、該鍵部60と前記フック部材62とで該杆状部
52を挟んだ状態で該フック部材62を前記格子部材5
1の端部にボルト等の締結手段63で締結することによ
り、該格子部材51は、鉄蓋受枠13の杆状部52に対
し、抜け止めされた状態で回動自在に連結されている。
そして、図2〜図4に示すような状態、すなわち格子部
材51を鉄蓋受枠13に対してロック手段57により転
落防止位置に保持した状態から、該ロック手段57をア
ンロックして格子部材51を前記抜け止め連結部55回
りで上方へ回動させることにより、図5に示すように、
該格子部材51は作業者が埋設中空構造物内を上り下り
するときに手で掴まることができる梯子として利用する
ことが可能な状態になる。
【0022】図5、図7及び図8において、本実施例で
は、前記格子部材51の抜け止め連結部55の部分に、
前記杆状部52の上面に着座可能な座面66と該座面6
6の両側に形成された内壁面67、68とが設けられて
おり、図5に示すように、格子部材51を上方へ回動さ
せて梯子として利用できるように立てたとき、前記座面
66と前記内壁面67、68とによって前記杆状部52
の上面及び両側面を掴むこと(グリップ又はグラスプす
ること)により、格子部材51を安定した立ち姿勢に保
持(固定)できるように構成されている。格子部材51
を立てた姿勢から元の転落防止位置に戻す際は、図5に
示す状態から格子部材51を若干持ち上げた後に下方へ
回動させ、前記ロック手段57を前記突出部54に対し
て上方から掛止させることにより、図3及び図9に示す
ような転落防止位置に戻すことができる。
【0023】なお、格子部材51を上方へ回動させて開
放した状態(図5の梯子状態)で作業者が埋設構造物内
へ下りた後では、作業者自身で前記格子部材51を回動
させて前記ロック手段57を前記突出部54に対して掛
止してロック状態で転落防止位置にセットすることによ
り、前記転落防止機構50は、地上からの落下物から作
業者を保護するための落下防止手段としても使用するこ
とができる。この落下防止状態で作業を終えた作業者が
地上に出る場合は、前記ロック手段57をワンタッチで
アンロックして離脱させるとともに、上方へ回動させて
鉄蓋受枠13を開放させることができる。格子部材51
を上方へ回動させて図5に示すような姿勢で固定するこ
とにより、前述のように、該格子部材51は梯子として
利用できる状態にすることができ、作業者は容易に地上
へ出ることができる。
【0024】なお、図1及び図3において、前記鉄蓋1
5の裏面に形成された軸28に、前記閉塞部材(揺動部
材、錘部材)27が揺動自在に軸支されている。また、
閉塞部材27のフック部31が鉄蓋受枠13の係止部3
2に係止することにより、鉄蓋15は閉じ位置にロック
(錠止)される。前記鉄蓋15の開口部26は、図1に
示すような略T形状をしており、横幅が広い開口部(頭
部)からバール等の鉄蓋開閉用の工具を挿入し、さらに
該工具を横幅が狭い周縁部寄りに押し込むことにより開
口部26に係止させ、その状態で鉄蓋15を持ち上げる
ことができる。また、本実施例では、鉄蓋15の開口部
26が周縁から外方へ開いた切り欠き状の開口である場
合を例示したが、この開口部26は例えば周囲が完全の
閉じた開口で形成してもよい。
【0025】以上図1〜図9を参照して説明した鉄蓋受
枠の実施例によれば、地下に埋設される中空構造物の上
端部に設けられ、鉄蓋を嵌合支持する鉄蓋受枠におい
て、鉄蓋受枠13の内径部22に横方向に延びる杆状部
52を設けるとともに、該鉄蓋受枠の内径部の前記杆状
部と略対向する部位に先端係合部53を有する突出部5
4を設け、前記鉄蓋受枠の内径部にさし渡し可能な格子
部材51の一側部に前記杆状部に抜け止めされた状態で
回動自在に連結される抜け止め連結部55を設け、前記
格子部材の前記抜け止め連結部と略対向する部位に前記
突出部54の先端係合部と抜け止め係止する方向にバネ
付勢されたロック部材56を有する着脱自在のロック手
段57を設けるように構成されている。
【0026】また、前記格子部材51は、前記ロック手
段57を外して前記抜け止め連結部55の回りで上方へ
回動させることにより、前記中空構造物12の内部を登
り降りする際に手で掴まる梯子として利用できるように
構成されている。また、前記抜け止め連結部55が連結
される前記杆状部52は、鉄蓋受枠13の内径部22に
設けられるステップ部を兼ねている。さらに、前記抜け
止め連結部55は、水平方向に所定間隔をおいて2箇所
に設けられており、前記ロック手段57も、水平方向に
所定間隔をおいて2箇所に設けられており、これによっ
て、格子部材51が比較的軽量に構成される場合でも、
安定した十分な強度及び剛性を発揮できる転落防止機構
50を得ることができる。
【0027】そして、このような構成を有する鉄蓋受枠
13によれば、簡単かつ着脱容易な構成で、鉄蓋15が
開いたり外れたりして地上の人もしくは車両等が鉄蓋受
枠13内へ入り込んだ場合でも、これらが中空構造物
(埋設構造物)の内部へ落下することを防止できる転落
防止機構50を実現することができ、また、該転落防止
機構を利用して、人が中空構造物内で登り降りする際に
手で掴まることができる梯子手段を実現することがで
き、さらに、人が中空構造物の内部で作業している際に
地上の人もしくは車両等が中空構造物内へ落下すること
を防止できる落下防止手段を実現することもできる。
【0028】なお、前述の実施例では、鉄蓋受枠が埋設
構造物としての筐体12と別体の部材である場合を例に
挙げて説明したが、この鉄蓋受枠は埋設構造物の上端部
位に一体に形成しても良く、その場合も同様の作用効果
が得られ、本発明はこのような場合をもその範囲内に含
むものである。さらに、本発明が適用される埋設構造物
は、鉄製の円筒状内部本体と円筒状外部本体とを雄ねじ
部材及び雌ねじ部で上下方向相対変位可能(嵩上げ可
能)に構成したものでも良く、また、本発明は、鉄蓋を
支持する鉄蓋受枠の構造や材質に関係なく、広く適用可
能なものであり、本発明はこれらの全てをその範囲内に
含むものである。
【0029】
【発明の効果】請求項1に係る鉄蓋受枠によれば、地下
に埋設される中空構造物の上端部に設けられ、鉄蓋を嵌
合支持する鉄蓋受枠において、鉄蓋受枠の内径部に横方
向に延びる杆状部を設けるとともに、該鉄蓋受枠の内径
部の前記杆状部と略対向する部位に先端係合部を有する
突出部を設け、前記鉄蓋受枠の内径部にさし渡し可能な
格子部材の一側部に前記杆状部に抜け止めされた状態で
回動自在に連結される抜け止め連結部を設け、前記格子
部材の前記抜け止め連結部と略対向する部位に前記突出
部の先端係合部と抜け止め係止する方向にバネ付勢され
たロック部材を有する着脱自在のロック手段を設ける構
成としたので、簡単かつ着脱容易な構成で、鉄蓋が開い
たり外れたりして地上の人もしくは車両等が鉄蓋受枠内
へ入り込んだ場合でも、これらが中空構造物の内部へ落
下することを防止することができ、また、人が中空構造
物の内部を登り降りする際に利用できる梯子手段を簡単
な操作で構成することができ、さらに、人が中空構造物
の内部で作業している際にも、地上の人もしくは車両等
が中空構造物内へ落下することを防止できる落下防止手
段を容易に構成することができる鉄蓋受枠が提供され
る。
【0030】請求項2及び3の発明によれば、上記請求
項1の構成に加えて、前記格子部材は、前記ロック手段
を外して前記抜け止め連結部の回りで上方へ回動させる
ことにより、前記中空構造物の内部を登り降りする際に
手で掴まる梯子として利用できる構成、あるいは、前記
杆状部は、鉄蓋受枠の内径部に設けられるステップ部を
兼ねる構成としたので、一層効率よく、上記効果を達成
できる鉄蓋受枠が提供される。請求項4及び5の発明に
よれば、さらに、前記抜け止め連結部は、水平方向に所
定間隔をおいて2箇所に設けられる構成、あるいは、前
記ロック手段は、水平方向に所定間隔をおいて2箇所に
設けられる構成としたので、上記効果に加えて、比較的
軽量な構造でも十分な強度及び剛性を有する転落防止機
構を構成できる鉄蓋受枠が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した鉄蓋受枠を有する埋設構造物
の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1の埋設構造物において鉄蓋を外した状態を
示す平面図である。
【図3】図1中の線3−3に沿って見た縦断面図であ
る。
【図4】図1中の線4−4に沿って見た縦断面図であ
る。
【図5】図3の状態からロック手段を解除して格子部材
を上方へ回動させて梯子として利用可能にした状態を示
す縦断面図である。
【図6】図2〜図4中の転落防止機構の本体部を構成す
る格子部材を示す平面図である。
【図7】図6中の線7−7から見た格子部材の側面図で
ある。
【図8】図6の格子部材を鉄蓋受枠に回動可能に連結す
るための抜け止め連結部を図2中の線8−8に沿って見
た部分縦断面図である。
【図9】図6の格子部材を鉄蓋受枠に対して転落防止位
置に抜け止め状態で保持するためのロック手段を図2中
の線9−9に沿って見た部分縦断面図である。
【符号の説明】
10 敷設管 11 埋設機器 12 筐体 13 鉄蓋受枠 14 鉄蓋受枠の締結手段(ボルト・ナット) 15 鉄蓋 21 鉄蓋嵌合支持面 22 内径部(鉄蓋受枠) 23 連結部材 24 挿通孔 25 ピン連結手段 26 開口部(鉄蓋) 27 閉塞部材(揺動部材、錘部材) 28 軸(鉄蓋) 29 頭部(閉塞部材) 31 フック部(閉塞部材) 32 係止部(鉄蓋受枠) 33 棚部(鉄蓋受枠) 39 係止部(連結部材) 50 転落防止機構 51 梯子部材(鉄蓋受枠) 52 杆状部(鉄蓋受枠) 53 先端係合部(鉄蓋受枠) 54 突出部(鉄蓋受枠) 55 抜け止め連結部(格子部材) 56 ロック部材 57 ロック手段 58 軸部(格子部材) 59 ねじりコイルバネ 60 鍵部(格子部材) 61 先端係合部 62 フック部材(格子部材) 63 締結手段(フック部材62)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下に埋設される中空構造物の上端部に
    設けられ、鉄蓋を嵌合支持する鉄蓋受枠において、 鉄蓋受枠の内径部に横方向に延びる杆状部を設けるとと
    もに、該鉄蓋受枠の内径部の前記杆状部と略対向する部
    位に先端係合部を有する突出部を設け、 前記鉄蓋受枠の内径部にさし渡し可能な格子部材の一側
    部に前記杆状部に抜け止めされた状態で回動自在に連結
    される抜け止め連結部を設け、 前記格子部材の前記抜け止め連結部と略対向する部位に
    前記突出部の先端係合部と抜け止め係止する方向にバネ
    付勢されたロック部材を有する着脱自在のロック手段を
    設けることを特徴とする鉄蓋受枠。
  2. 【請求項2】 前記格子部材は、前記ロック手段を外し
    て前記抜け止め連結部の回りで上方へ回動させることに
    より、前記中空構造物の内部を登り降りする際に手で掴
    まる梯子として利用できることを特徴とする請求項1に
    記載の鉄蓋受枠。
  3. 【請求項3】 前記杆状部は、鉄蓋受枠の内径部に設け
    られるステップ部を兼ねることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の鉄蓋受枠。
  4. 【請求項4】 前記抜け止め連結部は、水平方向に所定
    間隔をおいて2箇所に設けられることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の鉄蓋受枠。
  5. 【請求項5】 前記ロック手段は、水平方向に所定間隔
    をおいて2箇所に設けられることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の鉄蓋受枠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101353515B1 (ko) * 2013-07-05 2014-01-22 한국가로수보호 주식회사 낙상 방지장치를 가지고 있는 맨홀틀
CN112681383A (zh) * 2021-01-22 2021-04-20 赵俞琳 一种道路用下水道窨井结构

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