[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2003313421A - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物

Info

Publication number
JP2003313421A
JP2003313421A JP2002120574A JP2002120574A JP2003313421A JP 2003313421 A JP2003313421 A JP 2003313421A JP 2002120574 A JP2002120574 A JP 2002120574A JP 2002120574 A JP2002120574 A JP 2002120574A JP 2003313421 A JP2003313421 A JP 2003313421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
group
meth
acrylate
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002120574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4040352B2 (ja
Inventor
Shigeki Mori
森  茂樹
Yukihiro Nomura
幸弘 野村
Shinichi Sato
慎一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konishi Co Ltd
Original Assignee
Konishi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konishi Co Ltd filed Critical Konishi Co Ltd
Priority to JP2002120574A priority Critical patent/JP4040352B2/ja
Publication of JP2003313421A publication Critical patent/JP2003313421A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4040352B2 publication Critical patent/JP4040352B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリカ微粉末等の充填剤を配合した透明性に
優れ、接着性が良好な反応性珪素基を有するポリオキシ
アルキレン型硬化性樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 主鎖がポリオキシアルキレン重合体であ
り、その分子末端に反応性珪素基を有し、分子内に置換
尿素結合を有するシリル化ウレタン系樹脂(A)並びに
シリカ微粉末及び有機高分子微粉末から選ばれる微粉末
(B)を成分として含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性に優れ、接
着性が良好な硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】主鎖骨格がポリオキシポリプロピレン等
のポリオキシアルキレン型変成シリコーン樹脂に、シリ
カ微粉末等の充填剤を配合することで透明性に優れた硬
化性樹脂組成物を得る技術は知られている。しかし、こ
の硬化性樹脂組成物は接着性に劣るという欠点があり、
更に補強効果、接着性を向上する目的で多量の充填剤を
配合すると著しく粘度が上昇してしまい、作業性に難を
生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シリカ微粉
末等の充填剤を配合した透明性に優れ、接着性が良好な
反応性珪素基を有するポリオキシアルキレン型硬化性樹
脂組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、シリル化ウレ
タン樹脂にシリカ微粉末や有機高分子微粉末を配合する
ことにより、接着性及び透明性に優れた硬化性樹脂組成
物が得られることを見出だした。更に、特殊な反応性珪
素基を有するアクリルポリマーを配合することによっ
て、更に接着性が向上し、塗り置き時間(オープンタイ
ム)後の接着強度に優れた硬化性樹脂組成物が得られる
ことを見出だし、本発明を完成するに到った。
【0005】すなわち、本発明は、主鎖がポリオキシア
ルキレン重合体であり、その分子末端に反応性珪素基を
有し、分子内に置換尿素結合を有するシリル化ウレタン
系樹脂(A)並びにシリカ微粉末及び有機高分子微粉末
から選ばれる1種又は2種以上の微粉末(B)を成分と
して含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物を要旨
とする。
【0006】更に、本発明は、主鎖がポリオキシアルキ
レン重合体であり、その分子末端に反応性珪素基を有
し、分子内に置換尿素結合を有するシリル化ウレタン系
樹脂(A)、重合性ビニル基含有モノマーを重合してな
るビニル重合体(C)並びにシリカ微粉末及び有機高分
子微粉末から選ばれる1種又は2種以上の微粉末(B)
を成分として含有することを特徴とする硬化性樹脂組成
物を要旨とする。又、本発明の硬化性樹脂組成物は、ビ
ニル重合体(C)が、上記シリル化ウレタン系樹脂
(A)中で重合性ビニル基含有モノマーを重合してなる
重合体であることを特徴とする。又、本発明の硬化性樹
脂組成物は、重合性ビニル基含有モノマーが、分子内に
反応性珪素基を有し、チオウレタン結合、尿素結合、置
換尿素結合、マイケル付加反応由来の窒素原子及びマイ
ケル付加反応由来の硫黄原子から選ばれる1種又は2種
以上を有することを特徴とする本発明の硬化性樹脂組成
物は、更に、上記シリル化ウレタン系樹脂(A)中で重
合性ビニル基含有モノマーを重合してなるビニル重合体
(C)を成分として含有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の硬化性樹脂組成物の成分
であるウレタン系樹脂(A)は、主鎖がポリオキシアル
キレン重合体であり、その分子末端に反応性珪素基を有
し、分子内に置換尿素結合を有するシリル化ウレタン系
樹脂であるが、より詳細には、その分子内に下記一般式
(1)及び下記一般式(2)で表される基を有するウレ
タン系樹脂である。
【0008】
【化1】
【化2】
【0009】但し、R1 は下記一般式(3)、下記一般
式(4)、下記一般式(5)又は下記一般式(6)で表
される基、フェニル基又は炭素数1〜20個の置換若し
くは非置換の有機基を、R2 は炭素数1〜20個の置換
若しくは非置換の有機基を、Xは水酸基又は加水分解性
基を、nは0,1又は2を、それぞれ示し、R2 が複数
存在するときはそれらのR2 は同じでも異なっても良
く、Xが複数存在するときはそれらのXは同じでも異な
っても良い。
【0010】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【0011】但し、R3 は水素原子又は−COOR
11を、R4 は水素原子又はメチル基を、R5 は−COO
12又はニトリル基を、R6 は炭素数1〜20個の置換
若しくは非置換の2価の有機基を、R7 は分子量500
以下の珪素原子を含んでも良い有機基を、R8 及びR9
は上記一般式(3)又は下記一般式(7)(但し、R7
は上記と同意義である。)で表される基を、R10はフェ
ニル基、シクロヘキシル基又は炭素数1〜20個の置換
若しくは非置換の1価の有機基をそれぞれ示し、R 8
びR9 は同じでも異なっても良い。R11及びR12は分子
量500以下の有機基を、それぞれ示す。
【0012】
【化7】
【0013】上記一般式(2)におけるXの加水分解性
基としては、アルコキシ基、アセトキシ基、オキシム基
等が挙げれるが、特にアルコキシ基が好ましい。ウレタ
ン系樹脂(A)は、主鎖がポリオキシアルキレン重合体
であり、その分子内に水酸基、第一級アミノ基及び第二
級アミノ基から選ばれる基を1個以上有する化合物(化
合物(a))とポリイソシアネート化合物(化合物
(b))と反応させてウレタンプレポリマーを製造し、
更にウレタンプレポリマーと下記一般式(8)で表され
る化合物(化合物(c))を反応させることにより製造
することができる。
【0014】化合物(a)の原料となるポリオキシアル
キレン重合体としては、触媒の存在下、開始剤にモノエ
ポキシド等を反応させて製造される水酸基末端のものが
好ましい。開始剤としては、1つ以上の水酸基を有する
ヒドロキシ化合物等が使用できる。
【0015】モノエポキシドとしては、エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ヘキシレ
ンオキシド、テトラヒドロフラン等が使用できる。本発
明におけるウレタン系樹脂(A)は、主鎖が少なくとも
ポリオキシエチレンを含むポリオキシアルキレン重合体
であるのが好ましく、従って、モノエポキシドとして
は、エチレンオキシドを必須成分とし、それとプロピレ
ンオキシド、ブチレンオキシド、ヘキシレンオキシドや
テトラヒドロフラン等を併用するのが好ましい。触媒と
しては、カリウム系化合物やセシウム系化合物等のアル
カリ金属触媒、複合金属シアン化合物錯体触媒、金属ポ
リフィリン触媒が挙げられる。複合金属シアン化合物錯
体触媒としては、亜鉛ヘキサシアノコバルテートを主成
分とする錯体、エーテル及び/又はアルコール錯体が好
ましい。エーテル及び/又はアルコール錯体の組成は本
質的に特公昭46−27250号公報に記載されている
ものが使用できる。エーテルとしては、エチレングリコ
ールジメチルエーテル(グライム)、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル(ジグライム)等が好ましく、錯
体の製造時の取り扱いの点からグライムが特に好まし
い。アルコールとしては、例えば特開平4−14512
3号公報に記載されているものが使用できるが、特にt
ert−ブタノールが好ましい。
【0016】上記原料ポリオキシアルキレン重合体とし
ては、数平均分子量が500〜30,000、特に2,
000〜20,000のものを使用するのが好ましい。
【0017】原料ポリオキシアルキレン重合体は官能基
数が2以上のものが好ましく、具体的にはポリオキシエ
チレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレン、
ポリオキシヘキシレン、ポリオキシテトラメチレン等が
挙げられる。特に、ポリオキシエチレン、又はポリオキ
シエチレンを1質量%以上含むポリオキシプロピレン、
ポリオキシブチレン、ポリオキシヘキシレン、ポリオキ
シテトラメチレン等が好ましい。好ましい原料ポリオキ
シアルキレン重合体は、2〜6価のポリオキシエチレン
ポリオール、ポリオキシエチレンポリオールとポリオキ
シプロピレンポリオールの混合物である。特に、ポリオ
キシエチレンポリオールとしてはポリオキシエチレンジ
オール、ポリオキシプロピレンポリオールとしてはポリ
オキシプロピレンジオール及びポリオキシプロピレント
リオールである。
【0018】化合物(a)は市販されており、本発明で
はそれらを用いることができる。市販品としては、例え
ば、旭電化工業社製、商品名:P−2000,P−30
00、旭硝子社製、商品名:PML−3005,PML
−3010,PML−3012,PML−4002,P
ML−4010,PML−5005、住友バイエルエレ
タン社製、商品名:Sumiphen3700,SBU
−Polyol0319等が挙げられる。又、末端に第
一級アミノ基を持つポリオキシプロピレン(例えば、サ
ンテクノジャパン社製、商品名:ジェファーミンD−2
30,D−400,D−2000)又は末端に第二級ア
ミノ基を持つポリオキシプロピレン(例えば、サンテク
ノジャパン社製、商品名:ジェファーミンD−230,
D−400,D−2000)と、α,β−不飽和カルボ
ニル化合物、マレイン酸ジエステル及びアクリロニトリ
ルから選ばれる1種又は2種以上を反応させて得たもの
も使用することができる。
【0019】化合物(b)としては、ジイソシアネート
化合物、ジイソシアネート化合物を除くポリイソシアネ
ート化合物、その他等が挙げられる。ジイソシアネート
化合物としては、例えば脂肪族、脂環式、芳香脂肪族、
芳香族ジイソシアネート化合物等が挙げられる。以下、
それらの具体例を挙げる。
【0020】脂肪族ジイソシアネート化合物:トリメチ
レンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレン
ジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネー
ト、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチ
レンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネ
ート、2,4,4−又は2,2,4−トリメチルヘキサ
メチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネート
メチルカプロエート等。脂環式ジイソシアネート化合
物:1,3−シクロペンテンジイソシアネート、1,4
−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘ
キサンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−
3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネー
ト、4,4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシア
ネート)、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシア
ネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネ
ート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘ
キサン、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロ
ヘキサン、イソホロンジイソシアネート等。芳香脂肪族
ジイソシアネート化合物:1,3−若しくは1,4−キ
シリレンジイソシアネート又はそれらの混合物、ω,
ω′−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼン、
1,3−若しくは1,4−ビス(1−イソシアネート−
1−メチルエチル)ベンゼン又はそれらの混合物等。芳
香族ジイソシアネート化合物:m−フェニレンジイソシ
アネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4′
−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジ
イソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネ
ート、4,4′−トルイジンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート等。
【0021】ジイソシアネート化合物を除くポリイソシ
アネート化合物としては、例えば脂肪族、脂環式、芳香
脂肪族、芳香族ポリイソシアネート化合物等が挙げられ
る。以下、それらの具体例を挙げる。
【0022】脂肪族ポリイソシアネート化合物:リジン
エステルトリイソシアネート、1,4,8−トリイソシ
アネートオクタン、1,6,11−トリイソシアネート
ウンデカン、1,8−ジイソシアネート−4−イソシア
ネートメチルオクタン、1,3,6−トリイソシアネー
トヘキサン、2,5,7−トリメチル−1,8−ジイソ
シアネート−5−イソシアネートメチルオクタン等。脂
環式ポリイソシアネート化合物:1,3,5−トリイソ
シアネートシクロヘキサン、1,3,5−トリメチルイ
ソシアネートシクロヘキサン、3−イソシアネート−
3,3,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネー
ト、2−(3−イソシアネートプロピル)−2,5−ジ
(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタン、2−(3−イソシアネートプロピル)−2,6
−ジ(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2,2,
1]ヘプタン、5−(2−イソシアネートエチル)−2
−イソシアネートメチル−3−(3−イソシアネートプ
ロピル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、6−(2
−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル
−3−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタン、5−(2−イソシアネートエ
チル)−2−イソシアネートメチル−2−(3−イソシ
アネートプロピル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ
ン、6−(2−イソシアネートエチル)−2−(3−イ
ソシアネートプロピル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプ
タン等。芳香脂肪族ポリイソシアネート化合物:1,
3,5−トリイソシアネートメチルベンゼン等。芳香族
ポリイソシアネート化合物:トリフェニルメタン−4,
4′,4″−トリイソシアネート、1,3,5−トリイ
ソシアネートベンゼン、2,4,6−トリイソシアネー
トトルエン、4,4′−ジフェニルメタン−2,2′,
5,5′−テトライソシアネート等。その他のポリイソ
シアネート化合物:フェニルジイソチオシアネート等硫
黄原子を含むジイソシアネート類。
【0023】化合物(c)は、下記一般式(8)で表さ
れる化合物である。
【0024】
【化8】
【0025】但し、R1 、R2 、X及びnは上記の規定
と同意義であり、Yは炭素数1〜20個の置換若しくは
非置換の2価の有機基、下記一般式(9)又は下記一般
式(10)を、それぞれ示す。
【0026】
【化9】
【化10】
【0027】但し、R3 、R4 、R5 、R6 R及びR7
は上記の規定と同意義であり、R13及びR14は炭素数1
〜10個の置換若しくは非置換の2価の有機基を示す。
【0028】化合物(c)の具体例としては、N−フェ
ニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フ
ェニル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
N−(n−ブチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、N−(n−ブチル)−γ−アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、N−エチルアミノイソブチルトリ
メトキシシラン、N−メチルアミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、N−メチルアミノプロピルトリメトキシ
シラン、ビス(トリメトキシシリルプロピル)アミン等
が挙げられるが、以下の方法により製造することもでき
る。
【0029】(1)R1 が上記一般式(3)で示され、
Yが2価の有機基である化合物 第一級アミノ基及び加水分解性基含有珪素基若しくは水
酸基含有珪素基(好ましくは加水分解性基含有珪素基)
をそれぞれ一つ持つ化合物(化合物(d))と、それと
化学当量のα,β−不飽和カルボニル化合物(化合物
(e))、マレイン酸ジエステル(化合物(f))及び
アクリロニトリルから選ばれる1種又は2種以上とを反
応させる方法 (2)R1 が上記一般式(3)で示され、Yが上記一般
式(9)で示される化合物 第一級アミノ基、第二級アミノ基及び加水分解性基含有
珪素基若しくは水酸基含有珪素基(好ましくは加水分解
性基含有珪素基)をそれぞれ一つ持つ化合物(化合物
(g))と、化合物(g)中の第一級アミノ基及び第二
級アミノ基と化学当量の化合物(e)、化合物(f)及
びアクリロニトリルから選ばれる1種又は2種以上とを
反応させる方法 (3)R1 が上記一般式(3)で示され、Yが上記一般
式(10)で示される化合物 化合物(g)と、化合物(g)中の第一級アミノ基と化
学当量の化合物(e)、化合物(f)及びアクリロニト
リルから選ばれる1種又は2種以上とを反応させた後、
化合物(g)中の第二級アミノ基と化学当量の式 R7
NCO(R7 は上記と同意義)で表されるモノイソシア
ネート化合物(化合物(h))を反応させる方法 (4)R1 が上記一般式(4)で示され、Yが2価の有
機基である化合物 化合物(g)と、化合物(g)中の第一級アミノ基と化
学当量の化合物(h)とを反応させる方法 (5)R1 が上記一般式(5)で示され、かつ一般式
(5)中のR8 及びR9が上記一般式(3)で示され、
Yが2価の有機基である化合物 化合物(g)と、化合物(g)中の第一級アミノ基と2
化学当量の化合物(e)、化合物(g)及びアクリロニ
トリルから選ばれる1種又は2種以上とを反応させる方
法 (6)R1 が上記一般式(5)で示され、かつ一般式
(5)中のR8 が上記一般式(3)で示されR9 が上記
一般式(7)で示され、Yが2価の有機基である化合物 化合物(g)と、化合物(g)中の第一級アミノ基と化
学当量の化合物(e)、化合物(f)及びアクリロニト
リルから選ばれる1種又は2種以上とを反応させた後、
この反応により生成した第二級アミノ基と化学当量の化
合物(h)を反応させる方法 (7)R1 が上記一般式(6)で示され、Yが2価の有
機基である化合物 化合物(d)と、化合物(d)中の第一級アミノ基と化
学当量のマレイミド化合物(i)とを反応させる方法。
【0030】化合物(d)としては、γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、アミ
ノフェニルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0031】化合物(e)としては、(メタ)アクリル
化合物、ビニルケトン化合物、ビニルアルデヒド化合
物、その他の化合物等が挙げられる。(メタ)アクリル
化合物として、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、
t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)ア
クリレート、アミル(メタ)アクリレート、イソアミル
(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ノニ
ル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレー
ト、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メ
タ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラ
ウリル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、テトラ
ヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチ
ル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシ
エチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、エトキシエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエニル
(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)ア
クリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレー
ト、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ボルニ
ル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリ
レート、ジアセトン(メタ)アクリレート、イソブトキ
シメチル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルホルムアル
デヒド、N,N−ジメチルアクリルアミド、t−オクチ
ルアクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メタ)ア
クリレート、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N′−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
ルアミド、アクリロイルモルホリン等の他、東亞合成化
学工業社製の商品名:アロニックスM−102,M−1
11,M−114,M−117、日本化薬社製の商品
名:カヤハード TC110S,R629,R644、
大阪有機化学社製の商品名:ビスコート3700等が挙
げられる。
【0032】更に、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトール(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリ
レート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4
−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリス
(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メ
タ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリシクロデ
カンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノ
ールAのグルシジルエーテルに(メタ)アクリレートを
付加させたエポキシ(メタ)アクリレート等の多官能性
化合物及び該多官能性化合物の市販品としての、三菱化
学社製の商品名:ユピマーUV,SA1002,SA2
007、大阪有機化学社製の商品名:ビスコート70
0、日本化薬社製の商品名:カヤハード R604,D
PCA−20,DPCA−30,DPCA−60,DP
CA−120,HX−620,D−310,D−33
0、東亞合成化学工業社製の商品名:アロニックスM−
210,M−215,M−315,M−325等が挙げ
られる。
【0033】上記の化合物の他、アルコキシシリル基を
有するγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、
γ−メタクリロキシメチルジメトキシシラン、γ−メタ
クリロキシメチルジエトキシシラン、γ−アクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシメチル
ジメトキシシラン等が挙げられる。
【0034】ビニルケトン化合物としては、ビニルアセ
トン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトン等が、
ビニルアルデヒド化合物としては、アクロレイン、メタ
クロレイン、クロトンアルデヒド等が、その他の化合物
としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、イタコン
酸、クロトン酸、N−メチロールアクリルアミド、ダイ
アセトンアクリルアミド、N−[3−(ジメチルアミ
ノ)プロピル]メタクリルアミド、N,N−ジメチルア
クリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−
t−オクチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリ
ルアミド等が挙げられる。
【0035】上記化合物の他、その内部に弗素原子、硫
黄原子又はリン原子を含む化合物も含まれる。弗素原子
を含む化合物としては、パーフルオロオクチルエチル
(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)ア
クリレート等が、リン原子を含む化合物としては、(メ
タ)アクリロキシエチルフェニルアシッドホスフェート
等が挙げられる。
【0036】上記化合物(e)の中でも、反応のし易
さ、広く市販され入手の容易さの点から、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、
ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、オクチ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラ
ウリルアクリレート等が好ましい。この内、速硬化性を
付与するにはメチルアクリレート、エチルアクリレート
が特に好ましく、柔軟性を付与するには2−エチルヘキ
シルアクリレート、ラウリルアクリレートが特に好まし
い。又、化合物(e)は、1種又は2種以上使用でき
る。
【0037】化合物(f)(マレイン酸ジエステル)と
しては、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マ
レイン酸ジブチル、マレイン酸ジ2−エチルヘキシル、
マレイン酸ジオクチル等が挙げられ、これらは1種又は
2種以上使用できる。これらの中でも、反応のし易さ、
広く市販され入手の容易さの点から、マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイ
ン酸ジ2−エチルヘキシルが好ましい。又、化合物
(f)は、1種又は2種以上使用できる。
【0038】化合物(g)としては、N−β(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ
−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−3−
[アミノ(ジプロピレンオキシ)]アミノプロピルトリ
メトキシシラン、(アミノエチルアミノメチル)フェネ
チルトリメトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノ
エチル)−11−アミノウンデシルトリメトキシシラ
ン、この他特殊アミノシランである信越化学工業社製、
商品名:KBM6063、X−12−896、KBM5
76、X−12−565、X−12−580、X−12
−5263、KBM6123、X−12−575、X−
12−562、X−12−5202、X−12−520
4、KBE9703等が挙げられる。
【0039】上記の化合物(g)の中でも、反応のし易
さ、広く市販され入手の容易さの点から、N−β(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシランが好ましい。
【0040】化合物(h)としては、イソシアン酸エチ
ル、イソシアン酸n−ヘキシル、イソシアン酸n−ドデ
シル、イソシアン酸p−トルエンスルホニル、イソシア
ン酸n−ヘキシル、イソシアン酸ベンジル、イソシアン
酸2−メトキシフェニル等の他、信越化学工業社製商品
名:KBM9007(γ−イソシアネートプロピルトリ
メトキシシラン)等のイソシアネートシラン等が挙げら
れる。
【0041】化合物(i)としては、N−フェニルマレ
イミド、N−シクロヘキシルマレイミド、ヒドロキシフ
ェニルマレイミド、N−ラウレルマレイミド、ジエチル
フェニルマレイミド、N−(2−クロロフェニル)マレ
イミド等が挙げられる。
【0042】上記化合物(a)と上記化合物(b)とを
反応させて、ウレタンプレポリマーとする方法は、ポリ
オール化合物とポリイソシアネート化合物を反応させて
ウレタンプレポリマーを製造する通常の方法に準じて行
えば良い。又、上記化合物(c)とウレタンプレポリマ
ーとを反応させて、シリル化ウレタン系樹脂(A)とす
る方法は、50〜100℃で、30分間〜3時間行えば
よい。
【0043】本発明の硬化性組成物において、重合性ビ
ニルモノマーを重合した重合体(B)を更に成分として
用いると、硬化物の伸びが良好となり好ましい。重合性
ビニルモノマーは、上記化合物(e)の中から任意の化
合物を選択することができ、それらは1種に限らず、2
種以上を用いることができる。
【0044】特に、重合性ビニルモノマーとして、分子
内に反応性珪素基を有し、チオウレタン結合、尿素結
合、置換尿素結合、マイケル付加反応に由来する窒素原
子及びマイケル付加反応に由来する硫黄原子の中から選
択される結合又は原子を有する化合物を用いるのが好ま
しい。このような重合性ビニルモノマー(以下、化合物
(j)という、)としては、例えば、下記の化合物(j
−1)及び化合物(j−2)を挙げることができ、それ
ら化合物はそれぞれ下記の合成法で製造することができ
る。これら化合物(j−1)及び化合物(j−2)は、
それらを単独で用いても良いが、上記化合物(e)、特
に(メタ)アクリル化合物と共重合して用いるのが好ま
しい。例えば、化合物(j−1)と(メタ)アクリル化
合物と共重合する、(j−2)と(メタ)アクリル化合
物と共重合する、化合物(j−1)及び化合物(j−
2)と(メタ)アクリル化合物と共重合するのが好まし
い。
【0045】(1)化合物(j−1) 分子内に下記一般式(11)又は(12)で示される基
及びイソシアネート基を有するモノイソシアネート化合
物と、下記一般式(13)、(14)、(15)、(1
6)、(17)、(18)、(19)又は(20)で示
される化合物を反応させて得られる加水分解性珪素基含
有不飽和化合物。
【0046】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【0047】上記一般式(11)におけるR15は、水素
原子又はメチル基を、上記一般式(13)〜(20)に
おけるR16は水素原子又は炭素数1〜6個のアルキル基
を、R17は水素原子、炭素数1〜20個のアルキル基、
アリール基又はアラルキル基を、pは1〜3の整数を、
18は炭素数1〜10個の側鎖があっても良いアルキレ
ン基又はアリーレン基を、R19は水素原子又は式−CO
OR20で示される基(R20は分子量500以下の有機基
を示す。)を、R21は水素原子又はメチル基を、R22
フェニル基、シクロヘキシル基又は炭素数1〜20個の
置換又は非置換の一価の有機基を、R23は炭素数1〜2
0個のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を、R
24は水素原子、フェニル基又は炭素数1〜20個の置換
若しくは非置換の二価の有機基を、R25は分子量500
以下の置換又は非置換の二価の有機基をそれぞれ示す。
【0048】又、Zは水素原子、OR26、R26又はNH
2 であり、R26は水素原子、分子量500以下の有機基
又は下記一般式(21)で示される基を示し、
【化21】 (R16、R17及びR18は上記と同意義であり、xは1〜
3の整数をそれぞれ示す。) V1 、W1 及びV2 は下記一般式(22)、(23)、
(24)又は(25)で示される基を、それぞれ示し、
2 は、V2 が一般式(22)のとき一般式(22)、
(23)、(24)又は(26)、V2 が一般式(2
3)のとき一般式(22)、(23)、(24)又は
(25)、V2 が一般式(24)のとき一般式(2
2)、(23)又は(24)、V2 が一般式(25)の
とき水素原子をそれぞれ示す。
【0049】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【0050】但し、上記一般式(22)、(23)、
(24)及び(25)におけるR19、R21、R22、R23
及びZは上記と同意義である。
【0051】分子内に上記一般式(11)又は(12)
で示される基及びイソシアネート基を有するモノイソシ
アネート化合物としては、例えば、m−イソプロペニル
−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート、2−メタ
クリロイロキシエチルイソシアネート等が挙げられる。
これらは、市販品を用いることができる。
【0052】上記一般式(13)、(14)、(1
5)、(16)、(17)、(18)、(19)及び
(20)で示される化合物について述べる。
【0053】上記一般式(13)で示される化合物は、
下記一般式(26)で示される化合物と下記一般式(2
7)で示される化合物を反応することにより製造するこ
とができる。下記一般式(26)におけるR16、R17
18及びp並びに下記一般式(27)におけるR19、R
21及びZは前記と同意義である。一般式(26)で示さ
れる化合物と一般式(27)で示される化合物の反応
は、20〜100℃で1〜200時間行われる。
【0054】
【化26】
【化27】
【0055】一般式(26)で示される化合物として
は、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、アミノフェニルトリメトキシシラン等が
挙げられる。
【0056】一般式(27)で示される化合物は、(メ
タ)アクリル化合物、ビニルケトン化合物、ビニルアル
デヒド化合物、その他の化合物等である上記化合物
(e)及びマレイン酸ジエステル等である上記化合物
(f)の中から任意の化合物を選択することができ、そ
れらは1種に限らず、2種以上を用いることができる。
【0057】上記一般式(14)で示される化合物は、
前記一般式(26)で示される化合物とアクリロニトリ
ルを反応することにより製造することができる。両者の
反応は、20〜100℃で1〜200時間行われる。
【0058】上記一般式(15)で示される化合物は、
前記一般式(26)で示される化合物と下記一般式(2
8)で示される化合物を反応することにより製造するこ
とができる。下記一般式(28)におけるR22は、前記
と同意義である。両者の反応は、20〜100℃で1〜
200時間行われる。
【0059】一般式(28)で示される化合物として
は、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレ
イミド、ヒドロキシフェニルモノマレイミド、N−ラウ
レルマレイミド、ジエチルフェニルモノマレイミド、N
−(2−クロロフェニル)マレイミド等が挙げられる。
【0060】
【化28】
【0061】上記一般式(16)で示される化合物は、
前記一般式(26)で示される化合物と式 R23NCO
で示されるモノイソシアネート化合物を反応することに
より製造することができる。上記式におけるR23は、前
記と同意義である。両者の反応は、20〜100℃で1
〜200時間行われる。モノイソシアネート化合物とし
ては、イソシアン酸エチル、イソシアン酸n−ヘキシ
ル、イソシアン酸n−デシル、イソシアン酸p−トルエ
ンスルホニル、イソシアン酸ベンジル、イソシアン酸2
−メトキシフェニル等が挙げられる。
【0062】上記一般式(17)で示される化合物とし
ては、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−ナフチル−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、N−(n−ブチル)−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミ
ノプロピルメチルジメトキシシラン、N−ナフチル−γ
−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(n−
ブチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、N−エチル−γ−アミノイソブチルトリメトキシシ
ラン、N−メチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、N−メチル−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン等が挙げられる。
【0063】上記一般式(18)及び(19)で示され
る化合物は、下記一般式(29)で示される化合物と上
記一般式(27)で示される化合物、アクリロニトリ
ル、上記一般式(28)で示される化合物又は上記モノ
イソシアネート化合物を反応することにより製造するこ
とができる。該反応は、20〜100℃で1〜200時
間行われる。
【0064】一般式(29)におけるR16、R17、R18
及びR25は、前記と同意義であり、該化合物としては、
N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルエチルジエトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルジメチルメトキシシラン、
(アミノエチルアミノメチル)フェネチルトリメトキシ
シラン、N−(6−アミノヘキシル)−3−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−
11−アミノウンデシルトリメトキシシラン等が挙げら
れる。これらは1種に限らず、2種以上を用いることが
できる。
【0065】
【化29】
【0066】上記一般式(20)で示される化合物とし
ては、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
【0067】分子内に上記一般式(11)又は(12)
で示される基及びイソシアネート基を有するモノイソシ
アネート化合物と、上記一般式(13)、(14)、
(15)、(16)、(17)、(18)、(19)又
は(20)で示される化合物との反応(置換尿素結合の
生成)の一例を以下に示す。
【0068】
【化30】
【0069】分子内に上記一般式(11)又は(12)
で示される基及びイソシアネート基を有するモノイソシ
アネート化合物と、下記一般式(13)、(14)、
(15)、(16)、(17)、(18)、(19)又
は(20)で示される化合物との反応は、20〜50℃
で1〜200時間なされるが、200時間を超えて反応
させても何ら問題はない。この際、場合によっては、重
合禁止剤を存在させても良い。
【0070】(2)化合物(j−2) 下記一般式(30)で示される多価(メタ)アクリレー
ト系化合物又は多価アリル系化合物と、上記一般式(1
3)、(14)、(15)、(16)、(17)、(1
8)、(19)又は(20)で示される化合物を反応さ
せて得られる加水分解性珪素基含有不飽和二重結合を有
する化合物。
【0071】
【化31】
【0072】但し、Aは分子末端に下記一般式(31)
(a)で示される基と他の分子末端に下記一般式(3
1)(b)で示される基を有する(メタ)アクリル系又
はアリル系化合物の残基を、Bは−CO−又は−CH2
−を、R27はBが−CO−のとき水素原子又はメチル
基、Bが−CH2 −のとき水素原子を、R28は水素原
子、炭素数1〜10個のアルキル基、アリール基又はア
ラルキル基を、m及びnは1〜3の整数をそれぞれ示
す。
【0073】
【化32】
【0074】但し、下記一般式(31)におけるR27
びR28は上記と同意義である。
【0075】上記一般式(30)で示される多価(メ
タ)アクリレート系化合物は、ブタンジオール、ヘキサ
ンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
トリプロピレングリコール、グリセリン、ネオペンチル
グリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール等のポリオール化合物
のポリアクリレート若しくはポリメタクリレートであ
り、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられ、
上記ポリオール化合物のポリグリシジルエーテルの(メ
タ)アクリル酸付加物として市販されている共栄化学社
製、商品名:エポキシエステル40EM、70PA、2
00PA、80MF、3002M、30002A等も使
用可能である。
【0076】多価アリル系化合物は、上記多価(メタ)
アクリレート系化合物がその両末端等の少なくとも二つ
の末端が(メタ)アクリロイル基になっているのに対し
て、一末端が(メタ)アクリロイル基であり、少なくと
もその他末端がアリル基になっている化合物である。そ
れらの化合物としては、多価(メタ)アクリレート系化
合物の上記具体例の一末端の(メタ)アクリロイル基が
アリル基になっている化合物が挙げられる。
【0077】上記一般式(30)で示される多価(メ
タ)アクルレート系化合物又は多価アリル系化合物と、
上記一般式(13)、(14)、(15)、(16)、
(17)、(18)、(19)又は(20)で示される
化合物との反応は、20〜100℃で1〜200時間行
われるが、200時間を超えて反応させても何ら問題は
ない。この際、場合によっては、重合禁止剤を存在させ
ても良い。これらの反応(マイケル付加反応とマイケル
付加反応由来の窒素原子又は硫黄原子の生成)の反応式
の例を以下に示す。
【0078】
【化33】
【0079】本発明の硬化性組成物は、好ましくはビニ
ル重合体(C)を成分とするものであるが、ビニル重合
体(C)は、上記重合性ビニルモノマーの上記化合物
(e)及び上記化合物(j)の1種又は2種以上を
(共)重合することにより製造することができる。重合
性ビニルモノマーの(共)重合は、(メタ)アクリレー
ト化合物等の重合性ビニルモノマーを(共)重合する際
に通常行われるラジカル重合、アニオン重合、カチオン
重合等、既知の方法のいずれも採用することができる。
特に、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、
2,2′−アゾビス(2−メチル−4−トリメトキシシ
リルペントニトリル)、2,2′−アゾビス(2−メチ
ル−4−メチルジメトキシシリルペントニトリル)、和
光純薬工業社製、商品名:VA−046B、VA−03
7、VA−061、VA−085、VA−086、VA
−096、V−65、VAm−110等のアゾ化合物、
ベンゾイルパーオキシド、t−アルキルパーオキシエス
テル、アセチルパーオキシド、ジイソプロピルパーオキ
シカーボネート等の過酸化物重合開始剤の存在下行う、
ラジカル重合法が好適である。この際、ラウリルメルカ
プタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、チオ
−β−ナフトール、チオフェノール、n−ブチルメルカ
プタン、エチルチオグリコレート、イソプロピルメルカ
プタン、t−ブチルメルカプタン、γ−トリメトキシシ
リルプロピルジスルフィド等の連鎖移動剤の存在下に重
合を行うことができる。重合反応は、20〜200℃、
特に50〜150℃の温度で数時間〜数十時間行うこと
が好ましい。又、キシレン、トルエン、アセトン、メチ
ルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の溶媒の存
在下に重合を行うことができる。
【0080】上記重合性ビニルモノマーの(共)重合
は、特に前記シリル化ウレタン系樹脂(A)中で行う
と、本発明の効果がより大きくなるので望ましい。
【0081】本発明の硬化性組成物は、シリカ微粉末及
び有機高分子微粉末から選ばれる1種又は2種以上の微
粉末(B)を成分として含有することを特徴とする。微
粉末(B)は、粒径が10nm〜300μmのものが好
適であるが、好ましくは100nm〜100μm、特に
好ましくは1〜30μmのものである。
【0082】シリカ微粉末は、粒径が上記のものならば
どのようなものも使用できるが、特に疎水性シリカ微粉
末が好ましい。疎水性シリカ微粉末としては、例えば、
接着剤その他で揺変剤として多く用いられているヒュー
ムドシリカ(煙霧質シリカ)やシリカエアロゲル等のシ
リカ微粉末を有機珪素化合物、例えばジメチルジクロル
シラン、ヘキサメチルジシラザン、ジメチルシロキサ
ン、トリメトキシオクチルシラン等で処理し、疎水性と
したものが使用できるが、特に煙霧質シリカをヘキサメ
チルジシラザンで処理したもの並びにシリカエアロゲル
をジメチルシロキサン及び/又はヘキサメチルジシラザ
ンで処理したものが好ましい。
【0083】疎水化処理は、シリカ微粉末と上記有機珪
素化合物とを、100〜400℃程度の温度で高速攪拌
することによりなされる。両者の接触を均一に行うため
に、有機溶媒等の媒体中で行うのが望ましい。シリカ微
粉末と上記有機珪素化合物の接触割合は、通常シリカ微
粉末100質量部当り、上記有機珪素化合物3〜40質
量部である。
【0084】又、有機高分子微粉末としては、(メタ)
アクリレート化合物、酢酸ビニル、エチレン、塩化ビニ
ル等の汎用ビニルモノマーを単独重合又はこれらビニル
モノマーや他のビニルモノマーと共重合したものの微粉
末を用いることができる。上記ビニルモノマーの中で
も、透明性の点からは(メタ)アクルレート化合物を
(共)重合したものを用いるのが好ましい。上記ビニル
(共)重合体微粉末は、シリル基含有重合体、特にシリ
ル基含有(メタ)アクリレート重合体と組み合わせて用
いるのが好ましい。
【0085】又、本発明では、無定形の高純度溶融石英
ガラス微粉末を微粉末(B)同様に使用することができ
る。高純度溶融石英ガラス微粉末としては、SiO2
有量が99.8質量%以上で、アルカリ金属他の不純物
の極めて少ないものが好ましく、粒径が1〜100μ
m、特に2〜50μmのものが好ましい。
【0086】無定形の高純度溶融石英ガラス微粉末は、
そのまま使用してもよく、カップリング剤で表面処理し
たものを使用してもよい。カップリング剤としては、有
機チタネート化合物、有機アルミニウム化合物、有機ジ
ルコニウム化合物、アルコキシシラン等が挙げられる。
有機チタネート化合物としては、テトラプロポキシチタ
ン、テトラブトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘ
キシルオキシ)チタン、テトラステアリルオキシチタ
ン、ジプロポキシ・ビス(アセチルアセトナト)チタ
ン、チタニウムプロポキシオクチレングリコレート、チ
タニウムステアレート、イソプロピルトリイソステアロ
イルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンス
ルホニルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチル
パイロホスフェート)チタネート、テトライソプロピル
ビス(ジオクチルホスファイト)チタネート、テトラオ
クチルビス(ジトリドデシルホスファイト)チタネー
ト、テトラ (2,2−ジアリルオキシメチル−1−ブ
チル)ビス(ジトリドデシル)ホスファイトチタネー
ト、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセ
テートチタネート、トリス(ジオクチルパイロホスフェ
ート)エチレンチタネート等が挙げられる。有機アルミ
ニウム化合物としては、アセトアルコキシアルミニウム
ジイソプロピレート等が、有機ジルコニウム化合物とし
ては、ジルコニウムブチレート、ジルコニウムアセチル
アセトネート、アセチルアセトンジルコニウムブチレー
ト、ジルコニウムラクテート、ステアリン酸ジルコニウ
ムブチレート等が挙げられる。又、アルコキシシランと
しては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビストリス(β−メトキシエトキシ)シラ
ン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、β−(γ,δ−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジ
シラザン等が挙げられる。
【0087】本発明の硬化性組成物は、上記シリル化ウ
レタン系樹脂(A)及び上記微粉末(B)、更に上記ビ
ニル重合体(C)を成分とするものであるが、それらの
配合割合は、シリル化ウレタン系樹脂(A)100質量
部当り、微粉末(B)は1〜50質量部、ビニル重合体
(C)は5〜500質量部である。シリル化ウレタン系
樹脂(A)100質量部当り、微粉末(B)が1質量部
未満では硬化物の凝集力が不十分となり、50質量部を
超えると粘度が上昇して作業性に難を生じる。ビニル重
合体(C)が5質量部未満では塗り置き時間後の接着強
度が十分に得られなくなり、500質量部を超えると粘
度が上昇してしまうことになる。なお、無定形の高純度
溶融石英ガラス微粉末を用いる場合、該ガラス微粉末の
配合割合は、シリル化ウレタン系樹脂(A)100質量
部当り、1〜300質量部、好ましくは5〜200質量
部である。
【0088】上記のようにして得られた本発明の硬化性
組成物は、例えば、接着剤、シーラント、塗料等に好適
であるが、それら接着剤、シーラント、塗料等にするに
は、更に、硬化触媒、充填材、可塑剤、各種添加剤、溶
剤、脱水剤等を目的性能に応じて添加混合すれば良い。
特に、シランカップリング剤、変成シリコーン樹脂及び
硬化触媒を配合するのが望ましい。
【0089】シランカップリング剤としては、特にアミ
ノ基を有するシランカップリング剤が好ましく、該シラ
ンカップリング剤としては、第一級若しくは第二級アミ
ノ基、好ましくは第一級アミノ基を有し、アルコキシ基
を有するシラン化合物が好適であり、例えばγ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、γ−アミノプロピル−メチルジエトキ
シシラン、γ−アミノプロピル−メチルジメトキシシラ
ン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N
−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジエ
トキシシラン、この他特殊アミノシランである信越化学
工業社製、商品名:KBM6063、X−12−89
6、KBM576、X−12−565、X−12−58
0、X−12−806、X−12−666、X−12−
5263、KBM6123、X−12−577、X−1
2−575、X−12−563B、X−12−562等
が挙げられる。シランカップリング剤の配合割合は、シ
リル化ウレタン系樹脂(A)100質量部当り、0.1
〜10質量部であるのが望ましい。
【0090】変成シリコーン樹脂は、分子内に下記一般
式(32)の反応性珪素基を有するオキシアルキレン系
重合体である。
【0091】
【化34】
【0092】但し、Xは上記と同意義であり、R29は炭
素数1〜20個の1価の炭化水素又は式 (R″)3
SiO− (但し、R″は炭素数1〜20個の1価の炭
化水素であり、3個のR″は同じであっても異なっても
良い。)で表される基であり、aは0、1、2又は3、
bは0、1又は2、mは1〜19の整数である。X及び
29はそれらが2個以上のときは、それらは同じであっ
ても異なっても良い。
【0093】オキシアルキレン系重合体は、主鎖骨格が
−CH2 O−、−CH2 CH2 O−、−CH(CH3
CH2 O−、−CH(C2 5 )CH2 O−、−CH2
CH 2 CH2 CH2 O−、−C(CH3 2 CH2 O−
等のオキシアルキレン基からなる繰り返し単位から形成
される(共)重合体が挙げられるが、特に−CH(CH
3 )CH2 O−の繰り返し単位から形成される(共)重
合体が好ましい。
【0094】このような変成シリコーン樹脂は、例え
ば、特公昭45−36319号、同46−12154
号、特開平3−47825号、同3−72527号、同
3−79627号公報等に記載された既知の化合物で、
広く市販されており、本発明ではそれらの市販品を使用
するのが好適である。変成シリコーン樹脂の配合割合
は、シリル化ウレタン系樹脂(A)100質量部当り、
5〜500質量部であるのが望ましい。
【0095】硬化触媒としては、有機錫、金属錯体、ア
ミン等の塩基及び有機燐酸化合物及び水(空気中の湿
気)が使用できる。具体的には、有機錫としては、ジブ
チル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジマレート、ジブチ
ル錫フタレート、オクチル酸第一錫、ジブチル錫メトキ
シド、ジブチル錫ジアセチルアセテート、ジブチル錫ジ
バーサテート、ジブチル錫オキサイドとフタル酸ジエス
テルとの反応生成物、日東化成社製、商品名:U−70
0、U−700ES、U−303等が挙げられる。金属
錯体としては、テトラブチルチタネート、テトライソプ
ロピルチタネート、トリエタノールアミンチタネート等
のチタネート化合物類、オクチル酸鉛、ナフテン酸鉛、
ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸コバルト等のカルボン
酸金属塩、アルミニウムアセチルアセトナート錯体、バ
ナジウムアセチルアセトナート錯体等の金属アセチルア
セトナート錯体等が挙げられる。塩基としては、γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン等のアミノシラン類、テトラメチル
アンモニウムクロライド、ベンザルコニウムクロライド
等の第四級アンモニウム塩類、三共エアプロダクツ社製
のDABCO(登録商標)シリーズ、DABCO BL
シリーズ、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウン
デセ−7−エン等の複数の窒素を含む直鎖或いは環状の
第三級アミン及び第四級アンモニウム塩等が挙げられ
る。有機燐酸化合物としては、モノメチル燐酸、ジ−n
−ブチル燐酸、燐酸トリフェニル等が挙げられる。硬化
触媒の配合割合は、シリル化ウレタン系樹脂(A)10
0質量部当り、0.05〜10質量部であるのが望まし
い。
【0096】必要に応じて配合することができる充填材
としては、炭酸カルシウム、各種処理炭酸カルシウム、
フュームドシリカ、クレー、タルク、各種バルーン等が
挙げられる。可塑剤としては、ジオクチルフタレート、
ジブチルフタレート等のフタル酸エステル類、アジピン
酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル等の脂肪族カルボン
酸エステル等を用いることができる。添加剤としては、
老化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、各種タッキファイア
ー、チタネートカップリング剤、アルミニウムカップリ
ング剤等が挙げられる。溶剤としては、上記シリコーン
系樹脂と相溶性がよく水分含有率が500ppm以下で
あればいずれを用いても良い。脱水剤としては、生石
灰、酸化マグネシウム、オルト珪酸エステル、無水硫酸
ナトリウム、ゼオライト、メチルシリケート、エチルシ
リケート、各種ビニルアルコキシシラン、各種アルキル
アルコキシシラン等が挙げられる。
【0097】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。
【0098】(合成例1)エチルアクリレートを10
0.1g、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン
(商品名:KBM902、信越化学工業社製)を16
3.3gの割合で窒素雰囲気下混合しながら、23℃で
7日間反応させて反応物1−Aを得た。同様に、エチル
アクリレートを200.2g、N−β(アミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(商品名:K
BM603、信越化学工業社製)を222.4gの割合
で窒素雰囲気下混合しながら、23℃で7日間反応させ
て反応物1−Bを得た。反応物1−A及び反応物1−B
は、マイケル付加反応により生成した第二級アミノ基
(NH基)及び加水分解性基を有するアルコキシシラン
である。
【0099】(合成例2)エチルアクリレートを10
0.1g、アリルシランを57.1gの割合で窒素雰囲
気下混合しながら、23℃で7日間反応させて反応物2
を得た。この反応物2は、マイケル付加反応により生成
したNH基を有する重合性ビニル化合物である。
【0100】(合成例3)数平均分子量4,000のポ
リオキシプロピレンジオール(商品名:タケラックP−
28、武田薬品工業社製)を1,400g、数平均分子
量3,000のポリエーテルポリオール(商品名:アデ
カポリエーテルPR3007、旭電化工業社製、オキシ
プロピレン/オキシエチレン(質量比=3/7))を6
00g、トリレンジイソシアネート(商品名:スミジュ
ールT−80、住友バイエルウレタン社製)を191.
6gの割合で、窒素雰囲気下、撹拌混合しながら90℃
で3時間反応させて合成物を得た。次に、この合成物を
1,000gと反応物1−Aを132.2gの割合で、
窒素雰囲気下、撹拌混合しながら90℃で1時間反応さ
せて液状のシリル化ウレタン系樹脂(A)を合成した。
【0101】(合成例4)表1に示す化合物を表1に示
す割合(単位:質量部。以下、表2〜表5において同
じ。)で用い、窒素雰囲気下、混合しながら40℃で7
日間反応させて反応物4−A〜Cを得た。反応物4−A
〜Cは、イソシアネート基と置換尿素結合、チオウレタ
ン結合及びウレタン結合のいずれかの結合を有する重合
性ビニル基含有モノマーである。
【0102】
【表1】
【0103】(合成例5)表2に示す化合物を表2に示
す割合で用い、窒素雰囲気下混合しながら、50℃で7
日間反応させて加水分解性珪素基含有化合物である反応
物5−A,B(前記化合物(j−2)に相当する。)
を、40℃で1日間反応させて加水分解性珪素基含有化
合物である反応物5−C〜F(前記化合物(j−1)に
相当する。)を得た。
【0104】なお、表2中のライトエステルG−201
P、KBM803及びKBM903は以下の通りであ
る。 ライトエステルG−201P:共栄社化学社製商品名、
2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピルメタク
リレート KBM803:信越化学工業社製商品名、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン KBM903:信越化学工業社製商品名、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン
【0105】
【表2】
【0106】(合成例6)合成例3で合成したシリル化
ウレタン系樹脂(A)(表2中及び表4中では合成物3
と記載する。)を反応溶媒とし、表3に示す重合性ビニ
ル基含有モノマー、連鎖移動剤としてのラウリルメルカ
プタン、重合開始剤としての2,2−アゾビスイソブチ
ロニトリル(AIBN)を表3に示す割合で用い、窒素
雰囲気下100℃に加熱した。その際、重合性ビニル基
含有モノマー、ラウリルメルカプタン及びAIBNの混
合溶液は5時間掛けて滴下し、2時間反応を行ってビニ
ル重合体(C)を合成し、場合によっては更に表3に示
す量の変成シリコーン樹脂(S−203:鐘淵化学工業
社製商品名)を混合して合成物6−A〜Mを得た。得ら
れた合成物6−A〜Mの粘度をBH型回転粘度計(23
℃、10rpm)を用いて測定し、それらの値を表3に
示した。
【0107】
【表3】
【0108】(実施例1〜14)合成物3、合成物6−
A〜M及び表4若しくは表5に示す微粉末(B)を、表
4若しくは表5に示す配合割合でプラネタリミキサーに
投入して、減圧下100℃で加熱脱水混練して冷却した
後、表4に示すシランカップリング剤及び硬化触媒を、
表4若しくは表5に示す配合割合で添加混練して、硬化
性樹脂組成物を得た。
【0109】(比較例1〜3)実施例で用いた合成物の
代りに表5に示す変成シリコーン樹脂を用い、比較例3
においては微粉末(B)を大量用いた以外は実施例と同
様にして、硬化性樹脂組成物を得た。
【0110】なお、本実施例及び比較例で用いた微粉末
(B)、シランカップリング剤、硬化触媒及び変成シリ
コーン樹脂は以下の通りである。 MR−10G:綜研化学社製商品名、(メタアクリル酸
エステル重合体)粉体(平均粒径 約9μm) サイロフォービック200:富士シリシア化学社製商品
名、ジメチルシロキサンで疎水処理したシリカエアロゲ
ル R−812:日本アエロジル社製商品名、ヘキサメチル
ジシラザンで疎水処理した煙霧質シリカ KBM603:前出 KBM403:信越化学工業社製商品名、γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン No.918:三共有機合成社製商品名、ジブチル錫オ
キサイドとフタル酸ジエステルとの反応生成物 サイリルMA−440:鐘淵化学工業社製商品名、珪素
原子含有官能基を有するアクリルポリマーを含む変成シ
リコーン樹脂 実施例及び比較例で得られた硬化性樹脂組成物につい
て、それらの物性を下記の要領で測定し、それらの結果
を表4及び表5に示した。
【0111】粘度 上記と同じ。透明性 得られた硬化性樹脂組成物を、透明なアクリル樹脂板上
に厚さ2mmに引き伸し、23℃、相対湿度60%で7
日間養生して、その透明度を目視により評価した。 ◎:無色透明 ○:無色で若干白濁接着強さ アサダ材(25mm×100mm)の塗布面(25mm
×25mm)に、得られた硬化性樹脂組成物0.2gを
均一に塗布し、直ちにABS製板(25mm×25m
m)にて貼り合わせ(但し、実施例13及び14で得ら
れた硬化性樹脂組成物については、アサダ材とABS製
板の両面に硬化性樹脂組成物を塗布し、30分間放置
後、両者の貼り合わせを行った。)、23℃、相対湿度
60%で7日間養生して、引っ張り剪断接着強さ(N/
cm2 )をJIS K 6850に準じて測定した。
【0112】
【表4】
【0113】
【表5】
【0114】表4及び表5から明らかのように、実施例
に係る硬化性樹脂組成物は、微粉末の使用量が少なくて
も透明性に優れ、接着強度が大きく、しかも粘度が低い
ことから、作業性に優れていることが判る。
【0115】
【発明の効果】本発明の硬化性樹脂組成物は、透明性に
優れ、接着性が良好な特性を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 (72)発明者 佐藤 慎一 埼玉県さいたま市西堀5−3−35 コニシ 株式会社浦和研究所内 Fターム(参考) 4J002 BB043 BD053 BF023 BG032 BG053 BG072 CK041 DJ016 FD013 FD016 GP00 4J011 HA03 HB02 HB22 NA25 PA95 4J026 AB02 AB44 BA17 BA27 BB01 BB02 BB03 DA02 DA12 DA13 GA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主鎖がポリオキシアルキレン重合体であ
    り、その分子末端に反応性珪素基を有し、分子内に置換
    尿素結合を有するシリル化ウレタン系樹脂 (A)並びにシリカ微粉末及び有機高分子微粉末から選
    ばれる1種又は2種以上の微粉末(B)を成分として含
    有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 主鎖がポリオキシアルキレン重合体であ
    り、その分子末端に反応性珪素基を有し、分子内に置換
    尿素結合を有するシリル化ウレタン系樹脂 (A)、重合性ビニル基含有モノマーを重合してなるビ
    ニル重合体(C)並びにシリカ微粉末及び有機高分子微
    粉末から選ばれる1種又は2種以上の微粉末(B)を成
    分として含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ビニル重合体(C)が、上記シリル化ウ
    レタン系樹脂(A)中で重合性ビニル基含有モノマーを
    重合してなる重合体であることを特徴とする請求項2に
    記載の硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 重合性ビニル基含有モノマーが、分子内
    に反応性珪素基を有し、チオウレタン結合、尿素結合、
    置換尿素結合、マイケル付加反応由来の窒素原子及びマ
    イケル付加反応由来の硫黄原子から選ばれる1種又は2
    種以上を有することを特徴とする請求項2又は3に記載
    の硬化性樹脂組成物。
JP2002120574A 2002-04-23 2002-04-23 硬化性樹脂組成物 Expired - Lifetime JP4040352B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002120574A JP4040352B2 (ja) 2002-04-23 2002-04-23 硬化性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002120574A JP4040352B2 (ja) 2002-04-23 2002-04-23 硬化性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003313421A true JP2003313421A (ja) 2003-11-06
JP4040352B2 JP4040352B2 (ja) 2008-01-30

Family

ID=29536762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002120574A Expired - Lifetime JP4040352B2 (ja) 2002-04-23 2002-04-23 硬化性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4040352B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8759435B2 (en) 2005-04-15 2014-06-24 Kaneka Corporation Curable composition and cured article excellent in transparency
CN114630870A (zh) * 2019-10-30 2022-06-14 三键有限公司 树脂组合物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8759435B2 (en) 2005-04-15 2014-06-24 Kaneka Corporation Curable composition and cured article excellent in transparency
CN114630870A (zh) * 2019-10-30 2022-06-14 三键有限公司 树脂组合物
CN114630870B (zh) * 2019-10-30 2023-09-15 三键有限公司 树脂组合物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4040352B2 (ja) 2008-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3313360B1 (ja) 硬化性樹脂組成物とその製造方法並びにそれを用いた接着方法
JP3499828B2 (ja) ウレタン樹脂系硬化性樹脂組成物及びその製造方法
JP3030020B1 (ja) ウレタン系樹脂及びその製造方法
JP5487977B2 (ja) 硬化性組成物
WO2008018389A1 (fr) Résine durcissable et composition durcissable
JP4420668B2 (ja) 加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物およびその製造方法、珪素原子含有ポリマー並びにそのエマルジョン
CN115151578B (zh) 光湿气固化型树脂组合物、电子部件用粘接剂、固化体及电子部件
JP3621678B2 (ja) ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤
JP3930020B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JP5109146B2 (ja) 硬化性組成物及びコンタクト型接着剤
JP3943420B2 (ja) 硬化性樹脂組成物とその製造方法
JP4076378B2 (ja) 硬化性樹脂組成物とその製造方法並びにそれを用いた接着方法
JP4636867B2 (ja) 湿気硬化性樹脂組成物
JP2003313421A (ja) 硬化性樹脂組成物
JP2002069288A (ja) 硬化性組成物
JP4353679B2 (ja) シリコーン樹脂系コンタクト型接着剤
JP3471667B2 (ja) シリコーン系樹脂及びその製造方法
JP2005179387A (ja) 硬化性組成物及びシーリング材組成物
JP4815663B2 (ja) 硬化性組成物
JP3437560B2 (ja) ウレタン樹脂系コンタクト型接着剤
JP4312410B2 (ja) ウレタン樹脂系コンタクト型接着剤
JP4794114B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
WO2022260053A1 (ja) 光湿気硬化型樹脂組成物、電子部品用接着剤、硬化体、及び電子部品
JP5383088B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JPH0790168A (ja) 硬化性組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4040352

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term