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JP2003307860A - 電子写真感光体、これを搭載した画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真感光体、これを搭載した画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ

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Publication number
JP2003307860A
JP2003307860A JP2002115290A JP2002115290A JP2003307860A JP 2003307860 A JP2003307860 A JP 2003307860A JP 2002115290 A JP2002115290 A JP 2002115290A JP 2002115290 A JP2002115290 A JP 2002115290A JP 2003307860 A JP2003307860 A JP 2003307860A
Authority
JP
Japan
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group
substituted
alkyl group
carbon atoms
unsubstituted
Prior art date
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Application number
JP2002115290A
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English (en)
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Inventor
Hiroshi Tamura
宏 田村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】表面硬度が高く、耐摩耗性が高く、繰り返し時
の電子写真特性が高温高湿下でも安定な、従って、良好
な画像が繰り返し使用に於いても得られる電子写真感光
体を提供する。 【解決手段】導電性支持体上に感光層を設けた電子写真
感光体において、該感光層のバインダー樹脂が少なくと
も下記一般式(1)で表される共重合樹脂を含有するこ
とを特徴とする電子写真感光体。 (式中、R1、R5、R7、R30、R32は水素またはメチ
ル基、R2、R3、R4は炭素数1〜4のアルキル基、ま
たは炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、アルコキシ基
は一つ以上、三つ以下置換されていてもよい。R6
8、R31は水素、炭素数1〜4のアルキル基もしくは
アリール基を表し、R33はポリシロキサン置換アルキル
基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体、該
電子写真感光体を有する電子写真装置及びプロセスカー
トリッジに関し、詳しくは、感光層におけるバインダー
樹脂を硬化させた電子写真感光体、該電子写真感光体を
有する電子写真装置及び電子写真装置用プロセスカート
リッジに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真感光体は有機光導電性物
質を含有する有機感光体が最も広く用いられている。有
機感光体は可視光から赤外光まで各種露光光源に対応し
た材料が開発し易いこと、環境汚染のない材料を選択で
きること、製造コストが安いこと等が他の無機光導電性
物質を含有する感光体(無機電子写真感光体)に対して
有利な点であるが、唯一の欠点は機械的強度が弱く、多
数枚の複写やプリント時に感光体表面の劣化や傷の発生
がしやすいことである。
【0003】電子写真感光体の表面には、帯電器、現像
器、転写手段、及びクリーニングブラシ・ブレード等に
より、電気的、機械的な外力が直接加えられるため、そ
れらに対する耐久性が要求される。具体的には、摺擦に
よる感光体表面の摩耗や傷の発生、コロナ帯電時に発生
するオゾンや活性酸素、放電による耐アーク性等による
感光体表面の劣化等に対する耐久性が要求される。
【0004】上記のような感光体表面に要求される様々
な特性を満たすため、これまで種々のことが検討されて
きた。例えば、有機感光体の表面層にBPZポリカーボ
ネートをバインダー樹脂として用いることにより、表面
層の摩耗特性、トナーフィルミング特性が改善されるこ
とが知られている。また、特開平6−118681号公
報では感光体の表面保護層として、コロイダルシリカ含
有硬化性シリコーン樹脂を用いることが報告されてい
る。しかし、BPZポリカーボネートバインダーを用い
た有機感光体では、なお耐摩耗特性が不足しており、十
分な耐久性を有していない。一方、コロイダルシリカ含
有硬化性シリコーン樹脂の表面層では耐摩耗特性は改善
されるが、繰り返し使用時の電子写真特性が不十分であ
り、カブリや画像ボケが発生しやすく、やはりこれも耐
久性が不十分である。
【0005】この様な欠点を改善する方法として、特開
平9−124943号公報や特開平9−190004号
公報では、有機ケイ素変性正孔輸送性化合物を硬化性有
機ケイ素系高分子中に結合させた樹脂層を、表面層とし
て有する感光体を提案している。しかし、この樹脂層は
高湿環境下でカブリや画像ボケが発生しやすく十分な耐
久性を有していない。また特開2000−171990
号公報では水酸基をもつ電荷輸送材とシランカップリン
グ剤とを反応させて得られた硬化膜で保護層を設けてい
るが、未反応シラノールが残存して高湿環境で画像ボケ
が発生し十分でない。また、シリコーン樹脂と従来の電
荷輸送材とは相溶性が悪く白濁する。このため、シリコ
ーン樹脂との相溶性基である水酸基をもつ電荷輸送材が
使用される、しかし水酸基は電荷輸送でのトラップサイ
トとなり、感度低下をまねく、あるいは水酸基はオゾ
ン、Nox、活性酸素との作用が大きく表面抵抗を下
げ、そのために画像での解像力低下が発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題点を解決するものであって、表面硬度が高く、耐
摩耗性が高く、繰り返し時の電子写真特性が高温高湿下
でも安定な、従って、良好な画像が繰り返し使用に於い
ても得られる電子写真感光体を提供し、さらには前記感
光体を用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記(1)〜
(6)によって解決される。 (1)導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光体
において、該感光層のバインダー樹脂が少なくとも下記
一般式(1)で表される共重合樹脂を含有することを特
徴とする電子写真感光体。
【化5】 (式中、R1、R5、R7、R30、R32は水素またはメチ
ル基、R2、R3、R4は炭素数1〜4のアルキル基、ま
たは炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、これら置換基
は同一でも異なってもよく、アルコキシ基は一つ以上、
三つ以下置換されていてもよい。R6は水素、炭素数1
〜4の置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは
無置換のアリール基、R8は、炭素数1〜4の置換もし
くは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換の
アリール基を表し、R31は水素、炭素数1〜4の置換も
しくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換
のアリール基を表し、R33はポリシロキサン置換アルキ
ル基を表す。nは1〜4の整数、mは1〜5の整数、
X、Y、Z、W、Vは共重合比を表し、全重量比で0.
1≦X≦0.7、0.2≦Y≦0.8、0≦Z≦0.
5、0≦W≦0.5、0≦V≦0.5の範囲(X+Y+
Z+W+V=1)で表す。Sは繰り返し単位を表し10
〜1000の整数である。)
【0008】(2)導電性支持体上に感光層を設けた電
子写真感光体において、該感光層のバインダー樹脂が少
なくとも下記一般式(2)で表される共重合樹脂を含有
することを特徴とする電子写真感光体。
【化6】 (式中、R1、R7、R30、R32は水素またはメチル基、
2、R3、R4は炭素数1〜4のアルキル基、または炭
素数1〜4のアルコキシ基を表し、これら置換基は同一
でも異なってもよく、アルコキシ基は一つ以上、三つ以
下置換されていてもよい。R9は水素またはメチル基を
表す。Ar1、Ar2は置換もしくは無置換のアリール基
を表し、これらは同一であっても異なってもよい。Ar
3、Ar4は置換もしくは無置換のアリーレン基を表し、
これらは同一であっても異なってもよい。Dは単結合、
置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置
換シクロアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレ
ンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表
す。R8は、炭素数1〜4の置換もしくは無置換のアル
キル基、または置換もしくは無置換のアリール基を表
し、R31は水素、炭素数1〜4の置換もしくは無置換の
アルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基、
33はポリシロキサン置換アルキル基を表す。nは1〜
4の整数、O、P、Q、G、Hは共重合比を表し、全重
量比で0.1≦O≦0.7、0.2≦P≦0.8、0≦
Q≦0.5、0≦G≦0.5、0≦H≦0.5の範囲
(O+P+Q+G+H=1)で表す。tは繰り返し単位
を表し10〜1000の整数である。)
【0009】(3)導電性支持体上に感光層を設けた電
子写真感光体において、該感光層のバインダー樹脂が少
なくとも下記一般式(3)で表される共重合樹脂を含有
することを特徴とする電子写真感光体。
【化7】 (式中、R1、R7、R30、R32は水素またはメチル基、
2、R3、R4は炭素数1〜4のアルキル基、または炭
素数1〜4のアルコキシ基を表し、これら置換基は同一
でも異なってもよく、アルコキシ基は一つ以上、三つ以
下置換されていてもよい。R10は水素またはメチル基を
表す。Ar5、Ar6は置換もしくは無置換のアリール
基、Ar7は置換もしくは無置換のアリーレン基を表
し、R8は、炭素数1〜4の置換もしくは無置換のアル
キル基、または置換もしくは無置換のアリール基を表
し、R31は水素、炭素数1〜4の置換もしくは無置換の
アルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基を
表し、R33はポリシロキサン置換アルキル基を表す。n
は1〜4の整数、a、b、c、e、fは共重合比を表
し、全重量比で0.1≦a≦0.7、0.2≦b≦0.
8、0≦c≦0.5、0≦e≦0.5、0≦f≦0.5
の範囲(a+b+c+e+f=1)で表す。uは繰り返
し単位を表し10〜1000の整数である。)
【0010】(4)導電性支持体上に感光層を設けた電
子写真感光体において、該感光層のバインダー樹脂が少
なくとも上記一般式(1)、(2)、(3)で表された
共重合体と下記一般式(4)で表される化合物の一種あ
るいは二種以上を共存させ硬化させたことを特徴とする
上記(1)〜(3)のいずれかに記載の電子写真感光
体。
【化8】 (式中、R11、R12、R13、R14は水酸基、炭素数1〜
4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基またはア
リール基を表す。)
【0011】(5)少なくとも感光体、帯電手段、画像
露光手段、現像手段及び転写手段を備えた画像形成装置
であって、該感光体が導電性支持体上に上記(1)〜
(4)のいずれかに記載の共重合樹脂をバインダーとし
て用いた感光層を設けた電子写真感光体であることを特
徴とする画像形成装置。
【0012】(6)感光体と、帯電手段、現像手段及び
クリーニング手段から選ばれた少なくとも一つの手段と
を一体的に支持してなり、画像形成装置に着脱自在とし
た画像形成装置用プロセスカートリッジであって、該感
光体が上記(1)〜(4)のいずれかに記載の電子写真
感光体であることを特徴とする画像形成装置用プロセス
カートリッジ。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明の電子写真感光体は、感光層におけるバイ
ンダーとして一般式(1)で表された共重合樹脂を用い
ることで従来の電荷輸送材との相溶性がよく、かつ電気
特性がよい硬化膜を形成させたものである。一般式
(1)で表された共重合体はアルコキシシリル基が置換
されたアクリルエステルあるいはメタクリルエステルの
反応サイトと、フィルム成膜性と電荷輸送材との相溶サ
イトであるスチレン及びその誘導体と、アクリルエステ
ルあるいはメタクリルエステルの共重合体である。
【化9】
【0014】(式中、R1、R5、R7、R30、R32は水
素またはメチル基、R2、R3、R4は炭素数1〜4のア
ルキル基、または炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、
これら置換基は同一でも異なってもよく、アルコキシ基
は一つ以上、三つ以下置換されていてもよい。R6は水
素、炭素数1〜4の置換もしくは無置換のアルキル基、
置換もしくは無置換のアリール基、R8は、炭素数1〜
4の置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もし
くは無置換のアリール基を表し、R31は水素、炭素数1
〜4の置換もしくは無置換のアルキル基、または置換も
しくは無置換のアリール基を表し、R33はポリシロキサ
ン置換アルキル基を表す。nは1〜4の整数、mは1〜
5の整数、X、Y、Z、W、Vは共重合比を表し、全重
量比で0.1≦X≦0.7、0.2≦Y≦0.8、0≦
Z≦0.5、0≦W≦0.5、0≦V≦0.5の範囲
(X+Y+Z+W+V=1)で表す。Sは繰り返し単位
を表し10〜1000の整数である。)
【0015】 R2、R3、R4の炭素数1〜4のアル
キル基とは直鎖、分岐のアルキル基を表し、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチ
ル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基で定
義され、 炭素数1〜4のアルコキシ基とは直鎖、分岐のアル
キル基を表し、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキ
シ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキ
シ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基で定義される。
【0016】R6の炭素数1〜4のアルキル基は前記
で定義される炭素数1〜4のアルコキシ基と同じであ
り、 置換アルキル基とは、上記で定義されたアルキル
基にフッ素原子、水酸基、シアノ基、炭素数1〜4のア
ルコキシ基、フェニル基又はハロゲン原子、炭素数1〜
4のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基で
置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的にはト
リフルオロメチル基、2−ヒドロキエチル基、2−エト
キシエチル基、2−シアノエチル基、2−メトキシエチ
ル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチル
ベンジル基、4−フェニルベンジル基、テトラヒドロフ
ルフリル基、等が挙げられ、 置換もしくは無置換のアリール基としては具体例と
して、縮合多環式炭化水素基、非縮合炭素環式基及び複
素環基が挙げられる。
【0017】該縮合多環式炭化水素基としては、好まし
くは環を形成する炭素数が18個以下のもの例えば、ペ
ンタニル基、インデニル基、ナフチル基、アズレニル
基、ヘプタレニル基、ビフェニレニル基、as−インダ
セニル基、s−インダセニル基、フルオレニル基、アセ
ナフチレニル基、プレイアデニル基、アセナフテニル
基、フェナレニル基、フェナントリル基、アントリル
基、フルオランテニル基、アセフェナントリレニル基、
アセアントリレニル基、トリフェニレル基、ピレニル
基、クリセニル基、及びナフタセニル基等が挙げられ
る。
【0018】該非縮合炭素環式基としては、ベンゼン、
ジフェニルエーテル、ポリエチレンジフェニルエーテ
ル、ジフェニルチオエーテル及びジフェニルスルホン等
の単環式炭化水素化合物の1価基、あるいはビフェニ
ル、ポリフェニル、ジフェニルアルカン、ジフェニルア
ルケン、ジフェニルアルキン、トリフェニルメタン、ジ
スチリルベンゼン、1,1−ジフェニルシクロアルカ
ン、ポリフェニルアルカン、及びポリフェニルアルケン
等の非縮合多環式炭化水素化合物の1価基、あるいは
9,9−ジフェニルフルオレン等の環集合炭化水素化合
物の1価基が挙げられる。
【0019】複素環基としては、カルバゾール、ジベン
ゾフラン、ジベンゾチオフェン、オキサジアゾール、及
びチアジアゾール等の1価基が挙げられる。
【0020】アリール基は例えば以下に示すような置換
基を有してもよい。 (1)ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基等。
【0021】(2)トリフルオロメチル基、2−ヒドロ
キエチル基、2−エトキシエチル基、2−シアノエチル
基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベ
ンジル基、4−メチルベンジル基、4−フェニルベンジ
ル基等。
【0022】(3)アルコキシ基(−OR20)であり、
20はで定義したアルキル基を表す。具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポ
キシ基、t−ブトキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキ
シ基、i−ブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、ベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0023】(4)アリールオキシ基であり、アリール
基としてはフェニル基、ナフチル基が挙げられる。これ
は、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアル
キル基またはハロゲン原子を置換基として含有してもよ
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メトキシフェノキシ
基、4−メチルフェノキシ基等が挙げられる。
【0024】(5)
【化10】 (式中、R21及びR22は各々独立に水素原子、で定義
したアルキル基、またはアリール基を表す。アリール基
としては、例えばフェニル基、ビフェニル基又はナフチ
ル基が挙げられ、これらは炭素数1〜4のアルコキシ
基、炭素数1〜4のアルキル基またはハロゲン原子を置
換基として含有してもよい。R21及びR22は共同で環を
形成してもよい) 具体的には、アミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル
−N−フェニルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ
基、N,N−ジ(トリール)アミノ基、ジベンジルアミ
ノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ基等が
挙げられる。
【0025】(6)置換又は無置換のスチリル基、置換
又は無置換のβ−フェニルスチリル基、ジフェニルアミ
ノフェニル基、ジトリルアミノフェニル基等。
【0026】(7)下記アルキレン、ビニレンで連結さ
れた置換もしくは無置換のアリール基
【化11】 (R23は水素、アルキル基〔前記で定義されるアルキ
ル基と同じ〕、アリール基としては、フェニル基、ビフ
ェニル基、トリフェニルアミノ基、ジトリルアミノフェ
ニル基等、iは2〜4、kは1または2を表す。)
【0027】R8は炭素数1〜4の置換もしくは無置換
のアルキル基(前記で定義されるアルキル基と同じ)
であり、置換アルキル基としては前記で定義されたも
のと同じ、置換もしくは無置換のアリール基としては前
記で定義されたものと同じである。
【0028】R31は水素、炭素数1〜4の置換もしくは
無置換のアルキル基(前記で定義されるアルキル基と
同じ)であり、置換アルキル基として前記で定義され
たものと同じ、置換もしくは無置換のアリール基として
は前記で定義されたものと同じである。
【0029】R33はポリシロキサン置換アルキル基を表
し、ポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロ
キサン置換アルキル基である。
【0030】一般式(1)の共重合体を構成するための
具体例モノマー化合物としては以下に挙げられるが、こ
れに限定されるものでない。3−メタクリルオキシプロ
ピルジメトキシメチルシラン、3−メタクリルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン、スチレン、4−メチルスチ
レン、3−メチルスチレン、2,5−ジメチルスチレ
ン、4−エチルスチレン、3−エチルスチレン、4−イ
ソプロピルスチレン、4−ブチルスチレン、4−メトキ
シスチレン、4−メトキシ−3−メチルスチレン、α−
メチルスチレン、4−クロル−α−メチルスチレン、4
−ビニル−o−テルフェニル、4−ジフェニルアミノス
チレン、4−ジトリルアミノスチレン、4−フェニルス
チレン、4−トリフェニルメチルスチレン、メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタ
クリレート、n−ブチルメタクリレート、アリルメタク
リレート、i−ブチルメタクリレート、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、
フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、p
−ビフェニルメタクリレート、m−ビフェニルメタクリ
レート、トリフルオロメチルメタクリレート、アクリル
酸、メタクリル酸、グリシジルメタクリレート、テトラ
ヒドロフルフリルメタクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、2−メトキシエチルメタ
クリレート等。
【0031】一般式(2)、(3)で表わされた共重合
体は、一般式(1)の共重合体と同様に、アルコキシシ
リル基が置換されたアクリルエステルあるいはメタクリ
ルエステルと、電荷輸送機能及び相溶サイトであるアリ
ールアミン(メタ)アクリルエステルと、アクリルエス
テルあるいはメタクリルエステルとの共重合体である。
【0032】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】ここでR1、R2、R3、R4、R7、R8、R
31、R32及びR33は一般式(1)で説明した置換基と同
様であり、R9、R10は水素、メチル基を表し、Ar1
Ar 2、Ar5、Ar6は置換もしくは無置換のアリール
基で同一であっても異なってもよく、前記で定義され
た1価のアリール基、Ar3、Ar4、Ar7は置換もし
くは無置換のアリーレン基で同一であっても異なっても
よく、前記で定義された2価のアリーレン基、Dは単
結合、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしく
は無置換シクロアルキレン基、置換もしくは無置換のア
ルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基
を表す。O、P、Q、G、Hは共重合比を表し、全重量
比で0.1≦O≦0.7、0.2≦P≦0.8、0≦Q
≦0.5、0≦G≦0.5、0≦H≦0.5(O+P+
Q+G+H=1)で表され、a、b、c、e、fは共重
合比を表し、全重量比で0.1≦a≦0.7、0.2≦
b≦0.8、0≦c≦0.5、0≦e≦0.5、0≦f
≦0.5(a+b+c+e+f=1)で表される。tは
繰り返し単位を表し10〜1000の整数、uは繰り返
し単位を表し10〜1000の整数である。
【0035】上記アリールアミン(メタ)アクリル化合
物の具体例としては以下のものが挙げられる。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】これら共重合体は2〜5のモノマー成分を
トルエン、あるいはトルエンとイソプロピルアルコール
との混合溶媒中でアゾビスイソブチロニトリル、アゾビ
スジメチルバレロニトリルなどのアゾ系、あるいは過酸
化ベンゾイルなどの過酸化物の開始剤を用いて溶液重合
される。反応液は粘度が上昇して120〜300cp
(20℃)で得られる。モノマー固形分濃度は30%以
上で、好ましくは50%以上で重合する。共重合体はポ
リスチレン換算分子量Mwで1万以上が好ましく、さら
に好ましくは1万〜10万である。1万以下であると塗
工液粘度が低く塗工膜厚が得られない。
【0039】共重合比はアルコキシシリル(メタ)アク
リルモノマーの重量比で5%以上で好ましくは10%以
上であり、電荷輸送化合物との相溶性から80%以下が
望ましい、80%以上であると電荷輸送化合物との相溶
性が悪くなり、塗膜が濁り不透明化する。従って、スチ
レンあるいはその誘導体(又はアリールアミン(メタ)
アクリルモノマー)、メタクリルモノマー、あるいはア
クリルモノマーの共重合比率は20〜90%である。膜
の硬度はアルコキシシリル(メタ)アクリルモノマーの
比率が増すと未硬化膜硬度が下がるが、主鎖のモノマー
種によるところも大きく、スチレンあるいは電荷輸送モ
ノマーの比率が多くなると膜硬度が上昇する、
【0040】上記一般式(1)、(2)、(3)で表さ
れるバインダー樹脂は反応性のアルコキシシリル基を含
有していることから縮重合し、分子鎖間で架橋構造をと
り、硬化し、硬い膜になる特徴をもち、またアルコキシ
シリル置換アクリレートは従来の電荷輸送化合物は相溶
せず白化し不透明になるが、相溶サイトとしてスチレン
またはその誘導体、あるいは一般式2、及び3で表され
るアリールアミン(メタ)アクリルモノマーを使用する
ことで透明な相溶した膜が得られる。感光層の透明化は
露光光源の光を透過することで感度劣化防止、残留電位
発生抑制で重要であり、電荷輸送材と相溶することが必
須である。
【0041】ポリスチレンと電荷輸送化合物との分子分
散膜は電荷の移動機能がポリカーボネート樹脂より高
く、感光体としては好ましいバインダー樹脂であるが、
膜は脆く、摩耗量が大きく、実際には使用できない、従
ってバインダー樹脂の架橋硬化は機械的特性で硬度の向
上で耐久性の高いものとなる。
【0042】一般式(1)、(2)、(3)で表された
バインダー樹脂は単独で塩酸、硫酸、酢酸などの酸触
媒、あるいはジブチル錫化合物の触媒を用いて硬化反応
が進行して硬化膜が得られるが、下記一般式(4)で表
されるシランカップリング剤をバインダー樹脂間の架橋
として用いるのが好ましい。この場合、シランカップリ
ング剤に前記の酸触媒を添加しておき、その後バインダ
ー樹脂とを混合することが望ましい。
【0043】
【化14】 (式中、R11、R12、R13、R14は水酸基、炭素数1〜
4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、アリー
ル基を表す。)
【0044】具体的には、テトラメトキシシラン、メチ
ルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ト
リメチルメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキ
シシラン、ジメトキシメチルフェニルシラン、ジエトキ
シメチルフェニルシラン、ジフェニルシランジオール、
フェニルトリエトキシシラン、テトラエトキシシラン、
エチルトリメトキシシラン、ジエトキシジメチルシラ
ン、トリエトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、
エチルトリエトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、トリエトキシビニルシラン、アリルトリエトキシシ
ラン、テトラプロポキシシラン、プロピルトリエトキシ
シラン、メチルトリプロポキシシラン、ジブトキシジメ
チルシラン、テトラブトキシシラン、メチルトリイソプ
ロポキシシラン、メチルトリス(2−メトキシエトキ
シ)シラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、3,3,3−トリフロオロプロピルトリメトキシシ
ラン、ジメトキシ−3,3,3−トリフロロオロプロピ
ルシラン、ベンジルトリエトキシシラン等があげられ
る。
【0045】これらシランカップリング剤はそれぞれ1
〜4官能基をもち、1官能基の調合が多いと架橋度が下
がり、硬度が下がり、4官能基の調合が多いと架橋度が
上昇し硬度が上がるが、塗工溶液の寿命、固体高分子反
応のために未反応シラノールが残るため、それが湿度依
存性を発生させ、画像ボケの原因となるため、1〜4官
能基調合量、及び添加量が適宜決められる。
【0046】一般式(1)、(2)、(3)のバインダ
ー樹脂とそれを硬化させる一般式(4)のシランカップ
リング剤に電荷輸送化合物、特に下記一般式(5)また
は(6)の電荷輸送化合物が添加されるのが好ましい。
これら電荷輸送材はポリカーボネート、ポリスチレン、
メタクリル樹脂などフィルム成膜性のよいバインダー樹
脂とは相溶するが、特に反応サイトをもった硬化性樹脂
とは相溶しないが一般式(1)、(2)、(3)の樹脂
には相溶する。一般式(5)、(6)の電荷輸送材は硬
化反応には組み込まれないがバインダー樹脂は硬化す
る。
【0047】
【化15】 (式中、Ar8、Ar9は置換もしくは無置換のアリール
基で同一であっても、異なってもよい、R15は置換基も
しくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のアル
キル基、アルコキシ基を表す。lは1〜4の整数であ
る。)
【0048】上記アリール基としては前記で定義され
たもの、アルキル基としては前記及び前記で定義さ
れるものである。表3及び表4に具体例を示す。
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
【化16】 (式中、Ar10、Ar11は置換もしくは未置換のアリー
ル基で同一であっても、異なってもよい、R16は置換基
もしくは未置換のアリール基、置換基もしくは未置換の
アルキル基である。) ここでAr10、Ar11は前記で定義されるアリール
基、R16は前記で定義されるアリール基、前記、
で定義されるアルキル基である。表5に具体例を示す。
【0052】
【表5】
【0053】次に、本発明の電子写真感光体の層構成に
ついて説明する。導電性支持体としては、体積抵抗10
10Ω以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、
ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金、鉄等
の金属、酸化スズ、酸化インジウム等の酸化物を、蒸着
またはスパッタリングによりフィルム状もしくは円筒状
のプラスチック、紙等に被覆したもの、又はアルミニウ
ム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の板及
びそれらをD.I.,I.I.,押出し、引き抜き等の
工法で素管化後、切削、超仕上げ、研磨等で表面処理し
た管等を使用することができる。
【0054】本発明における感光層は、単層型であって
も積層型であってもよいが、ここでは積層型について説
明する。
【0055】まず、電荷発生層について説明する。電荷
発生層は、電荷発生材を主成分とする層で、必要に応じ
てバインダー樹脂を用いることもある。電荷発生材とし
ては、無機系材料と有機系材料を用いることができる。
【0056】無機系材料には、結晶セレン、アモルファ
ス・セレン、セレン−テルル、セレン−テルル−ハロゲ
ン、セレン−ヒ素化合物やアモルファス・シリコン等が
挙げられる。アモルファス・シリコンにおいては、ダン
グリングボンドを水素原子、ハロゲン原子でターミネー
トしたものやホウ素原子、リン原子等をドープしたもの
が良好に用いられる。
【0057】一方、有機系材料としては、公知の材料を
用いることができる。例えば、金属フタロシアニン、無
金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料、アズレ
ニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、カルバゾ
ール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を
有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を有するアゾ顔
料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、フルオ
レノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を
有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔
料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔
料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ペ
リレン系顔料、アントラキノン系または多環キノン系顔
料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフ
ェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系
顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系
顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料等が挙げられる。
これらの電荷発生材は、単独又は2種以上の混合物とし
て用いることができる。
【0058】電荷発生層に必要に応じて用いられるバイ
ンダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポ
キシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン
樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ
−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド等が用
いられる。これらのバインダー樹脂は、単独又は2種以
上の混合物として用いることができる。
【0059】さらに、必要に応じて電荷発生層には電荷
輸送材を添加してもよい。電荷輸送材としては、電子供
与性物質が挙げられ、例えば、オキサゾール誘導体、オ
キサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェ
ニルアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリル
アントラセン)、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミ
ノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリ
ルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルス
チルベン誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘導
体、フェナジン誘導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラ
ン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘導
体等が挙げられる。これらの正孔輸送物質は、単独又は
2種以上の混合物として用いることができる。
【0060】電荷発生層を形成する方法には、真空薄膜
作製法と、溶液分散系からのキャスティング法とが挙げ
られる。前者の真空薄膜作製法には、真空蒸着法、グロ
ー放電分解法、イオンプレーティング法、スパッタリン
グ法、反応性スパッタリング法、CVD法等が用いら
れ、上記した無機系材料、有機系材料により良好に形成
できる。また、後記のキャスティング法によって電荷発
生層を設けるには、上記した無機系又は有機系電荷発生
材を、必要ならばバインダー樹脂と共にテトラヒドロフ
ラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロロエタ
ン、ブタノン等の溶媒を用いてボールミル、アトライタ
ー、サンドミル等により分散し、分散液を適度に希釈し
て塗布することにより形成できる。
【0061】塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビ
ードコート法等を用いて行なうことができる。このよう
にして設けられる電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μ
m程度が適当であり、好ましくは0.05〜2μmであ
る。
【0062】次に、電荷輸送層について説明する。一般
式(1)、(2)及び/又は(3)のバインダー樹脂溶
液に一般式(5)及び/又は(6)で表される電荷輸送
材を溶解ないし分散し、あるいは一般式(1)、(2)
及び/又は(3)のバインダー樹脂溶液に一般式(4)
で示されるシランカップリング剤と一般式(5)及び/
又は(6)で表される電荷輸送材とを溶解ないし分散
し、これを塗工するが、バインダー樹脂と電荷輸送材と
の比率は固形分濃度でバインダー樹脂の0.5〜1.5
倍量で好ましくは0.7〜1.1倍量である。電荷輸送
層の膜厚は5〜50μm、好ましくは10〜25μmで
ある。なお、電荷輸送層のバインダー樹脂には、従来か
ら使用されてきた樹脂を本発明の効果が阻害されない範
囲で加えることができる。
【0063】重合溶媒がトルエン、トルエン−イソプロ
ピルアルコールなどの混合溶媒であると、電荷輸送材の
溶解には限度があり、テトラヒドロフラン、ジオキサン
などの環状エーテル溶媒、メチルエチケトン、メチルイ
ソブチルケトンなどのケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸
ブチルなどのエステル系溶媒で溶解する。この溶液に塩
酸、硫酸、酢酸などの酸触媒、あるいはジブチル錫化合
物の触媒を添加して、上記電荷発生層上に浸漬法、スプ
レー法、リングコート法などで10〜30μmの電荷輸
送層を設ける。
【0064】また一般式(4)の化合物を添加する場
合、アルコキシシラン化合物を塩酸水溶液、硫酸水溶
液、酢酸水溶液などの酸水溶液、ジブチル錫化合物で加
水分解させた溶液を準備し、バインダー樹脂と電荷輸送
材溶液中に添加する、添加量はバインダー樹脂の固形分
に対して0.1〜1倍量で添加されるのが好ましい。乾
燥、及び硬化反応は50℃以上で望ましくは120℃以
上で行う。
【0065】次に感光層が単層構成33の場合について
述べる。上述した電荷発生材、電荷輸送材(好ましくは
一般式(5)及び/又は(6)で表されるもの)を本発
明の結着樹脂中に分散した感光体が使用できる。感光層
は、電荷発生材および電荷輸送材および結着樹脂をテト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロエタン、シクロ
ヘキサン等の溶剤に溶解ないし分散し、これを浸漬塗工
法やスプレーコート、ビードコート、リングコートなど
で塗工して形成できる。また、必要により可塑剤やレベ
リング剤、酸化防止剤等を添加することもできる。感光
層33の膜厚は5〜25μm程度が適当である。
【0066】上記感光層又は電荷輸送層の上に、耐久性
の向上を目的として必要に応じて、フィラー、分散剤、
結着樹脂、さらに電荷輸送材等を適当な溶媒に分散ある
いは溶解し、塗布及び乾燥を行うことによって、保護層
を設けてもよい。
【0067】前記保護層に用いることができるフィラー
は、耐摩耗性を向上させる目的で添加される。フィラー
は有機フィラー及び無機フィラーとに分類され、有機フ
ィラー材料としては、ポリテトラフルオロエチレンのよ
うなフッ素樹脂微粒子、シリコーン樹脂微粒子、a−カ
ーボン粉末等が挙げられ、無機フィラー材料としては、
銅、スズ、アルミニウム、インジウムなどの金属粉末、
シリカ、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、アルミナ、酸
化ジルコニウム、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸
化ビスマス、酸化カルシウム、アンチモンをドープした
酸化錫、錫をドープした酸化インジウム等の金属酸化
物、フッ化錫、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム
等の金属フッ化物、チタン酸カリウム、窒化硼素などの
無機材料が挙げられる。これらのフィラーの中で、フィ
ラーの硬度の点から無機材料を用いることが耐摩耗性の
向上に対し有利である。
【0068】フィラーの平均一次粒径は、0.01〜
0.5μmであることが、保護層の光透過率や耐摩耗性
の点から好ましい。フィラーの平均一次粒径が0.01
μm以下の場合は、凝集、分散性の低下等から耐摩耗性
の低下を引き起こし、0.5μm以上の場合には、フィ
ラーの沈降性が促進されたり、それを用いて作製した感
光体によって得られる画像に異常画像が発生したりする
可能性がある。
【0069】保護層全体の膜厚としては、1μm〜10
μm、好ましくは2〜6μmが適当である。膜厚が極度
に薄い場合には、膜の均一性が低下したり、十分な耐摩
耗性が得られない場合があり、膜厚が極度に厚い場合に
は、残留電位上昇の影響が増大したり、光透過率の低下
により解像度やドット再現性の低下を引き起こす場合が
ある。
【0070】本発明の感光体においては、導電性支持体
と感光層との間に下引き層を設けることができる。下引
き層は一般には樹脂を主成分とするが、これらの樹脂は
その上に感光層を溶剤で塗布することを考えると、一般
の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望
ましい。
【0071】このような樹脂としては、ポリビニルアル
コール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶
性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等
のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹
脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポ
キシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が
挙げられる。
【0072】また、下引き層にはモアレ防止、残留電位
の低減等のために酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化
ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示でき
る金属酸化物の微粉末顔料を加えてもよい。
【0073】これらの下引き層は、前述の感光層の如く
適当な溶媒及び塗工法を用いて形成することができる。
【0074】更に本発明の下引き層として、シランカッ
プリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリン
グ剤等を使用することもできる。さらに、各種分散剤を
添加することも可能である。この他、下引き層には、A
23を陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレ
ン(パリレン)等の有機物やSiO2、SnO2、TiO
2、ITO、CeO2等の無機物を真空薄膜作成法にて設
けたものも良好に使用できる。このほかにも公知のもの
を用いることができる。下引き層の膜厚は0〜5μmが
適当である。
【0075】また、本発明においては、耐環境性の改善
のため、とりわけ、感度低下、残留電位の上昇を防止す
る目的で、酸化防止剤、可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤な
どを添加することができる。これら酸化防止剤等は、有
機物を含む層(例えば、電荷発生層、電荷輸送層、下引
き層、保護層、中間層等の少なくとも一層であればいず
れに添加してもよいが、電荷輸送材を含む層に添加する
と良好な結果が得られる。
【0076】本発明に用いることができる酸化防止剤と
しては、例えば、下記のものが挙げられる。
【0077】(a)モノフェノール系化合物として、
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒ
ドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エ
チルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等が
挙げられる。
【0078】(b)ビスフェノール系化合物として、
2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−
エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオ
ビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)等が挙げられる。
【0079】(c)高分子フェノール系化合物として、
1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−
5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メ
チレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス
[3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチ
ルフェニル)ブチリックアッシド]クリコールエステ
ル、トコフェロール類等が挙げられる。
【0080】(d)パラフェニレンジアミン類として、
N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジ
アミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレ
ンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−
フェニレンジアミン、N,N’−ジ−イソプロピル−p
−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−N,N’
−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミン等が挙げら
れる。
【0081】(e)ハイドロキノン類として、2,5−
ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシル
ハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ド
デシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル
−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニ
ル)−5−メチルハイドロキノン等が挙げられる。
【0082】(f)有機硫黄化合物類として、ジラウリ
ル−3,3’−チオジプロピオネ−ト、ジステアリル−
3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−
3,3’−チオジプロピオネート等が挙げられる。
【0083】(g)有機燐化合物類として、トリフェニ
ルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、ト
リ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホス
フィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィ
ン等が挙げられる。
【0084】これら化合物は、ゴム、プラスチック、油
脂類等の酸化防止剤として知られており、市販品を容易
に入手できる。本発明における酸化防止剤の添加量は、
電荷輸送材100重量部に対して0.1〜100重量
部、好ましくは2〜30重量部である。
【0085】各層に添加できる可塑剤として、例えば下
記のものが挙げられるがこれらに限定されるものではな
い。
【0086】(a)リン酸エステル系可塑剤 リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、リン酸トリ
オクチル、リン酸オクチルジフェニル、リン酸トリクロ
ルエチル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸トリブチ
ル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリフェ
ニルなど。
【0087】(b)フタル酸エステル系可塑剤 フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソ
ブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタ
ル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソオクチ
ル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジノニル、フ
タル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸
ジウンデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ジシク
ロヘキシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ブチル
ラウリル、フタル酸メチルオレイル、フタル酸オクチル
デシル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチルなど。
【0088】(c)芳香族カルボン酸エステル系可塑剤 トリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリ−n
−オクチル、オキシ安息香酸オクチルなど。
【0089】(d)脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤 アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、ア
ジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n−
オクチル、アジピン酸−n−オクチル−n−デシル、ア
ジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジカプリル、アゼラ
イン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジメチル、
セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸
ジ−n−オクチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、セバシン酸ジ−2−エトキシエチル、コハク酸ジオ
クチル、コハク酸ジイソデシル、テトラヒドロフタル酸
ジオクチル、テトラヒドロフタル酸ジ−n−オクチルな
ど。
【0090】(e)脂肪酸エステル誘導体 オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エステ
ル、アセチルリシノール酸メチル、ペンタエリスリトー
ルエステル、ジペンタエリスリトールヘキサエステル、
トリアセチン、トリブチリンなど。
【0091】(f)オキシ酸エステル系可塑剤 アセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブ
チル、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチルク
エン酸トリブチルなど。
【0092】(g)エポキシ可塑剤 エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシステ
アリン酸ブチル、エポキシステアリン酸デシル、エポキ
システアリン酸オクチル、エポキシステアリン酸ベンジ
ル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキ
シヘキサヒドロフタル酸ジデシルなど。
【0093】(h)二価アルコールエステル系可塑剤 ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレング
リコールジ−2−エチルブチラートなど。
【0094】(i)含塩素可塑剤 塩素化パラフィン、塩素化ジフェニル、塩素化脂肪酸メ
チル、メトキシ塩素化脂肪酸メチルなど。
【0095】(j)ポリエステル系可塑剤 ポリプロピレンアジペート、ポリプロピレンセバケー
ト、ポリエステル、アセチル化ポリエステルなど。
【0096】(k)スルホン酸誘導体 p−トルエンスルホンアミド、o−トルエンスルホンア
ミド、p−トルエンスルホンエチルアミド、o−トルエ
ンスルホンエチルアミド、トルエンスルホン−N−エチ
ルアミド、p−トルエンスルホン−N−シクロヘキシル
アミドなど。
【0097】(l)クエン酸誘導体 クエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリエチル、ク
エン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリブチル、アセ
チルクエン酸トリ−2−エチルヘキシル、アセチルクエ
ン酸−n−オクチルデシルなど。
【0098】(m)その他 ターフェニル、部分水添ターフェニル、ショウノウ、2
−ニトロジフェニル、ジノニルナフタリン、アビエチン
酸メチルなど。
【0099】各層に添加できる滑剤としては、例えば下
記のものが挙げられるがこれらに限定されるものではな
い。
【0100】(a)炭化水素系化合物 流動パラフィン、パラフィンワックス、マイクロワック
ス、低重合ポリエチレンなど。
【0101】(b)脂肪酸系化合物 ラウリン酸、ミリスチン酸、パルチミン酸、ステアリン
酸、アラキジン酸、ベヘン酸など。
【0102】(c)脂肪酸アミド系化合物 ステアリルアミド、パルミチルアミド、オレインアミ
ド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステア
ロアミドなど。
【0103】(d)エステル系化合物 脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アルコ
ールエステル、脂肪酸ポリグリコールエステルなど。
【0104】(e)アルコール系化合物 セチルアルコール、ステアリルアルコール、エチレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリグリセロール
など。
【0105】(f)金属石けん ステアリン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン
酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸マグネシウムなど。
【0106】(g)天然ワックス カルナバロウ、カンデリラロウ、蜜ロウ、鯨ロウ、イボ
タロウ、モンタンロウなど。
【0107】(h)その他 シリコーン化合物、フッ素化合物など。
【0108】各層に添加できる紫外線吸収剤として、例
えば下記のものが挙げられるがこれらに限定されるもの
ではない。
【0109】(a)ベンゾフェノン系 2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、2,2’,4−トリヒドロキシベンゾ
フェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベン
ゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ4−メトキシベン
ゾフェノンなど。
【0110】(b)サルシレート系 フェニルサルシレート、2,4ジ−t−ブチルフェニル
3,5−ジ−t−ブチル4ヒドロキシベンゾエートな
ど。
【0111】(c)ベンゾトリアゾール系 (2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
(2’−ヒドロキシ5’−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、(2’−ヒドロキシ5’−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、(2’−ヒドロキシ3’−ターシ
ャリブチル5’−メチルフェニル)5−クロロベンゾト
リアゾール
【0112】(d)シアノアクリレート系 エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレー
ト、メチル2−カルボメトキシ3(パラメトキシ)アク
リレートなど。
【0113】(e)クエンチャー(金属錯塩系) ニッケル(2,2’チオビス(4−t−オクチル)フェ
ノレート)ノルマルブチルアミン、ニッケルジブチルジ
チオカルバメート、ニッケルジブチルジチオカルバメー
ト、コバルトジシクロヘキシルジチオホスフェートな
ど。
【0114】(f)HALS(ヒンダードアミン) ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ〕エチル]−4−〔3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピリジン、
8−ベンジル−7,7,9,9−テトラメチル−3−オ
クチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕ウンデ
カン−2,4−ジオン、4−ベンゾイルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジンなど。
【0115】次に図面に基づいて、本発明の画像形成装
置について説明する。図1は、本発明の画像形成装置を
説明するための概略図であり、下記するような変形例も
本発明の範疇に属するものである。図1において、感光
体1は導電性支持体上に少なくとも感光層を有するもの
である。感光体1はドラム状の形状を示しているが、シ
ート状、エンドレスベルト状のものであってもよい。帯
電チャージャ3、転写前チャージャ7、転写チャージャ
10、分離チャージャ11、クリーニング前チャージャ
13には、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソ
リッド・ステート・チャージャー)、帯電ローラをはじ
めとする公知の手段が用いられる。転写手段には、一般
に上記の帯電器が使用できるが、図に示されるように転
写チャージャーと分離チャージャーを併用したものが効
果的である。
【0116】また、画像露光部5、除電ランプ2等の光
源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンラン
プ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LE
D)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセ
ンス(EL)等の発光物全般を用いることができる。
【0117】そして、所望の波長域の光のみを照射する
ために、シャープカットフィルター、バンドパスフィル
ター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィル
ター、干渉フィルター、色温度変換フィルター等の各種
フィルターを用いることもできる。このような光源等
は、図1に示される工程の他に光照射を併用した転写工
程、除電工程、クリーニング工程、又は前露光等の工程
を設けることにより、感光体に光が照射される。
【0118】そして、現像ユニット6により感光体1上
に現像されたトナーは、転写紙9に転写されるが、全部
が転写されるわけではなく、感光体1上に残存するトナ
ーも生ずる。このようなトナーは、ファーブラシ14及
びブレード15により、感光体より除去される。クリー
ニングは、クリーニングブラシだけで行なわれることも
あり、クリーニングブラシにはファーブラシ、マグファ
ーブラシをはじめとする公知のものが用いられる。
【0119】電子写真感光体に正(負)帯電を施し、画
像露光を行なうと、感光体表面上には正(負)の静電潜
像が形成される。これを負(正)極性のトナー(検電微
粒子)で現像すれば、ポジ画像が得られ、また正(負)
極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られる。この
現像手段には、公知の方法が適用され、また、除電手段
にも公知の方法が用いられる。
【0120】図2に、本発明の画像形成装置の別の例を
示す。感光体21はエンドレスベルト状であり、これが
駆動ローラ22a、22bにより駆動され、帯電器23
による帯電、光源24による像露光、現像(図示せ
ず)、帯電器25を用いる転写、光源26によるクリー
ニング前露光、ブラシ27によるクリーニング、光源2
8による除電が繰返し行なわれる。図2においては、感
光体21(この場合は支持体が透光性である)に支持体
側よりクリーニング前露光の光照射が行なわれる。
【0121】以上の図示した電子写真プロセスは、本発
明における実施形態を例示するものであって、他の実施
形態も可能である。例えば、図2において支持体側より
クリーニング前露光を行っているが、これは感光層側か
ら行ってもよいし、また、像露光、除電光の照射を支持
体側から行ってもよい。一方、光照射工程は、像露光、
クリーニング前露光、除電露光が図示されているが、他
に転写前露光、像露光のプレ露光、及びその他公知の光
照射工程を設けて、感光体に光照射を行なうこともでき
る。
【0122】図3には現像部、クリーニング部、帯電ロ
ーラーを一体化したユニットを示した、感光体31は帯
電ローラー33で帯電され、露光光源41は蛍光灯、タ
ングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、発光ダイ
オード、半導体レーザーなどを用いて表面電荷を減衰さ
せ、現像ユニット34、現像スリーブ、37上にドクタ
ー39で薄層化されたトナーで現像し、トナーは転写紙
上に転写する(図示せず)、未転写トナーはクリーニン
グユニット35でクリーニングブレード32でクリーニ
ングされる。除去されたトナーはトナー搬送コイルで再
度現像ユニットに回収され利用される。
【0123】このような一体化ユニットは複写装置、フ
ァクシミリ、プリンター内に固定して組み込まれてもよ
いが、プロセスカートリッジの形でそれらの装置内に組
み込まれてもよい。プロセスカートリッジとは、感光体
を内蔵し、他に帯電手段、露光手段、現像手段、転写手
段、クリーニング手段、除電手段の少なくとも1つを含
んだ一つの装置(部品)である。
【0124】
【実施例】次に実施例を上げて、本発明を具体的に説明
する。ここでの部は重量基準である。
【0125】[重合例1]100mlの四つ口フラスコ
にメタアクリル酸3−トリメトキシシリルプロピル(L
S3380、信越化学社製)10g、スチレン(St)
10g、トルエン13.3g、アゾビスイソブチロニト
リル0.2gを取り、攪拌しながらフラスコ中に窒素ガ
スを流し、窒素置換する。その後70℃に昇温し、3時
間反応し、75℃に温度を上げ3時間、80℃で2時間
反応させ、重合を終了させて一般式(1)でX:0.
5、Y:0.5、Z、W及びVは0の共重合体(ポリス
チレン換算重量平均分子量Mw(以下同じ):2500
0の共重合体1)を得た。
【0126】[重合例2〜14]表6の組成で重合例1
と同様にして重合し、一般式(1)で表わされる共重合
体2〜14を製造した。
【表6】 LS3375 :メタアクリル酸3−ジメトキシメチルシリルプロピ ル(信越化学社製) BiPMA :ビフェニルメタクリレート PhMA :フェニルメタクリレート MMA :メチルメタクリレート BMA :n−ブチルメタクリレート MA :メタクリル酸 HEMA :2−ヒドロキシエチルメタクリレート X−22−174DX:片末端アクリル変性シリコーンオイル (信越化学社製) IPA :イソプロピルアルコール
【0127】この重合例2〜14で製造された共重合体
は下記のとおりである。 共重合体2はX:0.33、Y:0.67、Z、W、V
は0でMw=15000。 共重合体3はX:0.25、Y:0.75、Z、W、V
は0でMw=12000。 共重合体4はX:0.2、Y:0.7、Z:0.1、
W、Vは0でMw=18000。 共重合体5はX:0.5、Y:0.25、Z=.25、
W、Vは0でMw=35000。 共重合体6はX:0.25、Y:0.375、Z=0.
375、W、Vは0でMw=27000。 共重合体7はX:0.5、Y:0.5、Z、W、Vは0
でMw=19000。 共重合体8はX:0.25、Y:0.25、Z=0.2
5、W=0.25、Vは0でMw=47000。 共重合体9はX:0.25、Y:0.25、Z=0.2
5、W=0.25、Vは0でMw=35000。 共重合体10はX:0.5、Y:0.25、Z=.2
5、W、Vは0でMw=30000。 共重合体11はX:0.5、Y:0.4、Z=0.0
5、W=0、V=0.05でMw=45000。 共重合体12はX:0.5、Y:0.3、Z=0.1、
W=0.05、V=0.05でMw=65000。 共重合体13はX:0.5、Y:0.3、Z=0.1、
W=0.05、V=0.05でMw=71000。 共重合体14はX:0.5、Y:0.3、Z=0.0
5、W=0.05、V=0.1でMw=80000。
【0128】[重合例15]100mlの四つ口フラス
コにメタアクリル酸3−トリメトキシシリルプロピル
(LS3380、信越化学社製)10g、No.10の
化合物 10g、トルエン 20g、アゾビスイソブチ
ロニトリル(AIBN)0.2gを取り、攪拌しながら
フルスコ中に窒素ガスを流し、窒素置換する。その後7
0℃に昇温し、3時間反応し、75℃に温度を上げ3時
間、80℃で2時間反応させ、重合を終了させて、一般
式(2)でO=0.5、P=0.5、Q、G及びHは0
の共重合体(Mw:11000)の共重合体15を得
た。
【0129】[重合例16〜24]表7の組成で重合例
15と同様にして重合し、一般式(2)又は(3)で表
わされる共重合体16〜24を製造した。
【0130】
【表7】
【0131】この重合例16〜24で製造された共重合
体は下記のとおりである。共重合体16はO=0.4、
P=0.6、Q、G、Hは0の一般式(2)で表される
共重合体でMw24000である。共重合体17はa=
0.35、b=0.5、c=0.15、e、fは0の一
般式(3)で表される共重合体でMw28000であ
る。共重合体18はa=0.5、b=0.5、c、e、
fは0の一般式(3)で表される共重合体でMw150
00である。共重合体19はO=0.5、P=0.5、
Q、G、Hは0の一般式(2)で表される共重合体でM
w22000である。共重合体20はO=0.45、P
=0.55、Q、G、Hは0の一般式(2)で表される
共重合体でMw25000である。共重合体21はO=
0.5、P=0.4、Q=0、G=0.05、H=0.
05の一般式(2)で表される共重合体でMw3000
0である。共重合体22はa=0.5、b=0.3、c
=0.1、e=0.05、f=0.05の一般式(3)
で表される共重合体でMw19000である。共重合体
23はO=0.5、P=0.3、Q=0.1、G=0.
05、H=0.05の一般式(2)で表される共重合体
でMw25000である。共重合体24はO=0.5、
P=0.3、Q=0.05、G=0.05、H=0.1
の一般式(2)で表される共重合体でMw26000で
ある。
【0132】(実施例1)φ30、340mmのアルミ
ニウムシリンダーに、下記の下引き層用塗工液、電荷発
生層用塗工液を浸漬法により塗工した後、電荷輸送層用
塗工液をリング塗工し、150℃で30分間乾燥、硬化
させて電子写真感光体を作製した。膜厚は、下引き層:
4μm、電荷発生層:0.2μm、電荷輸送層:20μ
mであった。
【0133】〔下引き層用塗工液〕下記組成をボールミ
ルで24時間分散して調製した。 アルキッド樹脂(ベッコゾール 1307−60−EL、 大日本インキ化学工業製) 6部 メラミン樹脂(スーパーベッカミン G−821−60、 大日本インキ化学工業製) 4部 酸化チタン(CREL 石原産業社製) 40部 メチルエチルケトン 200部
【0134】〔電荷発生層用塗工液〕下記組成をボーリ
ミルで72時間粉砕、分散して調整した。
【化17】 ポリビニルブチラール(UCC:XYHL) 1部 テトラヒドロフラン 50部
【0135】 〔電荷輸送層用塗工液〕 重合例1の共重合体(固形分60%) 1.7部 No.22の電荷輸送材 1部 テトラヒドロフラン(THF) 2部 ジブチル錫アセテート 0.02部 の溶液を3時間攪拌して調製した。
【0136】(実施例2)実施例1と同様に下引き層、
電荷発生層を設けた上に、下記電荷輸送層用塗工液をリ
ング塗工で塗工、150℃で30分間乾燥、硬化させ2
0μmの電荷輸送層を設けて電子写真感光体を作製し
た。 [電荷輸送層塗工液] 重合例2の共重合体(固形分60%) 1.7部 No.22の電荷輸送材 1部 THF 2部 トリメトキシメチルシラン 0.2部 ジメチルジメトキシシラン 0.2部 ジブチル錫アセテート 0.02部 の溶液を3時間攪拌して調製した。
【0137】(実施例3〜12)実施例2と同様にして
表8に示した組成で電子写真感光体を作製した。
【表8】
【0138】[比較重合例1]100mlの四つ口フラ
スコにLS3380 (信越化学社製)20g、イソプ
ロピルアルコール 20g、AIBN 0.2gを取
り、攪拌しながらフルスコ中に窒素ガスを流し、窒素置
換する。その後70℃に昇温し、3時間反応し、75℃
に温度を上げ3時間、80℃で2時間反応させ、重合を
終了させた。この単重合体Mwは33000であった。
【0139】[比較重合例2]比較重合例1と同様にし
てLS3375(信越化学社製)を重合した。この単重
合体Mwは35000であった。
【0140】[比較重合例3]100mlの四つ口フラ
スコにLS3380(信越化学社製)18g、St2
g、トルエン 10g、イソプロピルアルコール 10
g、AIBN 0.2gを取り、攪拌しながらフルスコ
中に窒素ガスを流し、窒素置換する。その後70℃に昇
温し、3時間反応し、75℃に温度を上げ3時間、80
℃で2時間反応させ、重合を終了させた。この共重合体
は一般式(1)のX=0.9、Y=0.1、Z、W及び
Vは0の組成で、Mw:28000であった。
【0141】[比較重合例4]100mlの四つ口フラ
スコにLS3380(信越化学社製)16g、St2
g、トルエン 10g、MMA 2g、イソプロピルア
ルコール 10g、AIBN 0.2gを取り、攪拌し
ながらフルスコ中に窒素ガスを流し、窒素置換する。そ
の後70℃に昇温し、3時間反応し、75℃に温度を上
げ3時間、80℃で2時間反応させ、重合を終了させ
た。この共重合体は一般式(1)のX=0.8、Y=
0.1、Z=0.1、W及びVは0の組成で、Mw:4
8000であった。
【0142】(比較例1)実施例1と同様に下引き層、
電荷発生層を設けた上に下記電荷輸送層用塗工液をリン
グ塗工で塗工し、150℃で30分間乾燥して、硬化さ
せ、20μmの電荷輸送層を設けて電子写真感光体を作
製した。電荷輸送層は相溶性が悪く、透明性がなく白化
した。 [電荷輸送層用塗工液] 比較重合例1の重合体(固形分50%) 2部 No.22の電荷輸送材 1部 THF 2部 トリメトキシメチルシラン 0.2部 ジメチルジメトキシシラン 0.2部 ジブチル錫アセテート 0.02部 の溶液を3時間攪拌して調製した。
【0143】(比較例2)比較例1の比較合成例1を比
較合成例2に変更以外は同様にして電子写真感光体を作
製した。電荷輸送層は相溶性が悪く、透明性がなく白化
した。
【0144】(比較例3)比較例1の比較合成例1を比
較合成例3に変更以外は同様にして電子写真感光体を作
製した。塗膜は比較例1、2に比較すると白化はないも
のの濁りがあり、透明性に欠けるものであった。
【0145】(比較例4)実施例1と同様に下引き層、
電荷発生層を設けた上に下記電荷輸送層(厚さ20μ
m)をもうけて電子写真感光体を作製した。 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記組成を溶解し調製した。 ポリスチレン(MW1 トーヨースチロール社製) 10部 No.22の電荷輸送材 7部 テトラヒドロフラン 70部 1%シリコーンオイル(KF50 信越シリコーン社製) (テトラヒドフラン溶液) 1部
【0146】(比較例5)実施例1と同様に下引き層、
電荷発生層を設けた上に下記電荷輸送層(厚さ20μ
m)をもうけた。 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記組成を溶解し調製した。 ポリカーボネートZ(TS2050 帝人化成社製) 10部 No.22の電荷輸送材 7部 テトラヒドロフラン 70部 1%シリコーンオイル(KF50 信越シリコーン社製) (テトラヒドフラン溶液) 1部
【0147】実施例1〜12及び比較例1〜5の感光体
をローラー帯電方式、655nmのレーザー露光、2成
分現像方式、ウレタンゴムブレードカウンタークリーニ
ング方式を具備したリコー製イマジオMF2200に装
着し、1万枚のランニング試験を行った。結果を表9に
示す。なお、感光層の摩耗量はフィッシャー製渦電流膜
厚計で計測した。
【0148】
【表9】
【0149】(実施例13)φ30mmアルミニウムシ
リンダー上に、下記組成の下引き層用塗工液、電荷発生
層用塗工液を順次、塗布乾燥することにより、3.5μ
mの下引き層、0.2μmの電荷発生層を設けた。この
上に、下組成の電荷輸送層用塗工液をリング塗工し、1
50℃で30分間乾燥、硬化させ20μmの電荷輸送層
を形成させ電子写真感光体を得た。
【0150】 〔下引き層用塗工液〕 アルキッド樹脂 6部 (ベッコゾール 1307−60−EL、大日本インキ化学工業製) メラミン樹脂 4部 (スーパーベッカミン G−821−60、大日本インキ化学工業製) 酸化チタン 40部 (CREL 石原産業社製) メチルエチルケトン 200部
【0151】 〔電荷発生層用塗工液〕 オキソチタニウムフタロシアニン顔料 2部 ポリビニルブチラール(UCC:XYHL) 0.2部 テトラヒドロフラン 50部
【0152】 〔電荷輸送層用塗工液〕 重合例11固形分50% 4部 No.31の電荷輸送材 0.7部 ジメトキシジメチルシラン 0.25部 メチルトリメトキシシラン 0.75部 THF 1部 ジブチル錫アセテート 0.05部 の溶液を4時間攪拌して調製した。
【0153】(実施例14)実施例13と同様に下引き
層、電荷発生層を設けた上に、下記電荷輸送層(厚さ2
0μm)を設けて電子写真感光体を作製した。 [電荷輸送層用塗工液] 重合例12の共重合体(固形分50%) 4部 No.23の電荷輸送材 2部 ジメトキシジメチルシラン 0.25部 メチルトリメトキシシラン 0.75部 THF 2部 ジブチル錫アセテート 0.05部 の溶液を4時間攪拌して調製した。
【0154】(実施例15〜17)実施例13と同様に
して表10の組成で電子写真感光体を作製した。
【0155】
【表10】
【0156】続いて、実施例13〜17で得られた感光
体を図3に示したプロセスカートリッジに装着して、リ
コー製イマジオ2200で1万枚のランニング試験を行
った。結果を表11に示した。
【0157】
【表11】
【0158】(実施例18)比較例4の感光体上に実施
例11で用いた電荷輸送塗工液をリング塗工して、15
0℃30分間乾燥、硬化して最上層に3μm設けた。
【0159】(実施例19)比較例4の感光体上に重合
例12(固形分濃度50%)1部、電荷輸送材(No.
32)、0.3部、エタノール1.7部、ジブチル錫ア
セテート0.02部の溶液をリング塗工して、150℃
30分間乾燥、硬化させて3μm膜厚の最上層を設け
た。
【0160】(実施例20)比較例5の感光体上に以下
の塗工液をリング塗工して、150℃30分間乾燥、硬
化させて3μm膜厚の最上層を設けた。
【0161】(塗工液)重合例14を5部、アルミナ
(AA03 住友化学社製)1.5部、エタノール8部
を振動ミルで2時間分散後、No.32の電荷輸送材
1.7部添加して再度30分間分散して塗工液とした。
【0162】続いて、実施例18〜20で得られた感光
体を図3に示したプロセスカートリッジに装着して、リ
コー製イマジオ2200で1万枚のランニング試験を行
った。結果を表12に示した。
【0163】
【表12】
【0164】(実施例21)実施例1と同様に下引き
層、電荷発生層を設けた上に重合例15化合物(固形分
濃度50%)2部、ジブチル錫アセテート 0.05部
の塗工液をリング塗工で塗工し、150℃で30分間乾
燥、硬化させ20μmの電荷輸送層を設けて電子写真感
光体を作製した。
【0165】(実施例22〜26)実施例1と同様に下
引き層、電荷発生層を設けた上に、下記表13に示した
電荷輸送層塗工液を塗布し実施例21と同様に感光体を
作製した。
【表13】
【0166】実施例21〜26の感光体を実施例1と同
様にリコー製イマジオMF2200に装着し、1万枚の
ランニング試験を行った。結果を表14に示した。
【表14】
【0167】実施例1〜26の感光体を温度30℃、湿
度90%の環境で画像出しを行った結果、全ての感光体
で画像ボケは観察されなかった。
【0168】
【発明の効果】本発明によれば、相溶性が良く、感光特
性が良好な硬化バインダー樹脂を使用することで高耐久
性な電子写真感光体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成・装置の概略図である。
【図2】本発明の別の画像形成・装置の概略図である。
【図3】本発明の画像形成装置用プロセスカートリッジ
の概略図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 除電ランプ 3 帯電チャージャ 4 イレーサ 5 画像露光部 6 現像ユニット 7 転写前チャージャ 8 レジストローラ 9 転写紙 10 転写チャージャ 11 分離チャージャ 12 分離爪 13 クリーニング前チャージャ 14 ファーブラシ 15 クリーニングブラシ 16 感光体 17 帯電チャージャ 18 クリーニングブラシ 19 画像露光部 20 現像ローラ 21 感光体 22 駆動ローラ 23 帯電チャージャ 24 像露光源 25 転写チャージャ 26 クリーニング前露光 27 クリーニングブラシ 28 除電光源 31 感光体 32 クリーニングブレード 33 帯電ローラ 34 現像ユニット 35 クリーニングユニット 36 搬送スクリュー 37 現像スリーブ 38 現像剤セットケース 39 ドクター 40 トナー搬送コイル 41 画像露光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/541 C08L 25/14 C08L 25/14 33/08 33/08 C08K 5/54 Fターム(参考) 2H068 AA13 AA14 BA58 BB07 BB08 BB10 BB21 BB33 BB52 BB53 FA03 FA27 4J002 BC071 BG041 BG051 EX036 FD020 FD050 FD070 FD090 FD146 FD170 GP03 4J100 AB04P AB07P AL03P AL03R AL03S AL03T AL08Q AL08R AL08S BA31P BA72Q BA77Q BA81T BC43P BC43R BC43S CA03 CA04 CA05 CA06 CA31 HA53 HC78 JA37

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、該感光層のバインダー樹脂が少なく
    とも下記一般式(1)で表される共重合樹脂を含有する
    ことを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、R1、R5、R7、R30、R32は水素またはメチ
    ル基、R2、R3、R4は炭素数1〜4のアルキル基、ま
    たは炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、これら置換基
    は同一でも異なってもよく、アルコキシ基は一つ以上、
    三つ以下置換されていてもよい。R6は水素、炭素数1
    〜4の置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは
    無置換のアリール基、R8は、炭素数1〜4の置換もし
    くは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換の
    アリール基を表し、R31は水素、炭素数1〜4の置換も
    しくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換
    のアリール基を表し、R33はポリシロキサン置換アルキ
    ル基を表す。nは1〜4の整数、mは1〜5の整数、
    X、Y、Z、W、Vは共重合比を表し、全重量比で0.
    1≦X≦0.7、0.2≦Y≦0.8、0≦Z≦0.
    5、0≦W≦0.5、0≦V≦0.5の範囲(X+Y+
    Z+W+V=1)で表す。Sは繰り返し単位を表し10
    〜1000の整数である。)
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、該感光層のバインダー樹脂が少なく
    とも下記一般式(2)で表される共重合樹脂を含有する
    ことを特徴とする電子写真感光体。 【化2】 (式中、R1、R7、R30、R32は水素またはメチル基、
    2、R3、R4は炭素数1〜4のアルキル基、または炭
    素数1〜4のアルコキシ基を表し、これら置換基は同一
    でも異なってもよく、アルコキシ基は一つ以上、三つ以
    下置換されていてもよい。R9は水素またはメチル基を
    表す。Ar1、Ar2は置換もしくは無置換のアリール基
    を表し、これらは同一であっても異なってもよい。Ar
    3、Ar4は置換もしくは無置換のアリーレン基を表し、
    これらは同一であっても異なってもよい。Dは単結合、
    置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置
    換シクロアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレ
    ンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表
    す。R8は、炭素数1〜4の置換もしくは無置換のアル
    キル基、または置換もしくは無置換のアリール基を表
    し、R31は水素、炭素数1〜4の置換もしくは無置換の
    アルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基、
    33はポリシロキサン置換アルキル基を表す。nは1〜
    4の整数、O、P、Q、G、Hは共重合比を表し、全重
    量比で0.1≦O≦0.7、0.2≦P≦0.8、0≦
    Q≦0.5、0≦G≦0.5、0≦H≦0.5の範囲
    (O+P+Q+G+H=1)で表す。tは繰り返し単位
    を表し10〜1000の整数である。)
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、該感光層のバインダー樹脂が少なく
    とも下記一般式(3)で表される単量体の共重合樹脂を
    含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化3】 (式中、R1、R7、R30、R32は水素またはメチル基、
    2、R3、R4は炭素数1〜4のアルキル基、または炭
    素数1〜4のアルコキシ基を表し、これら置換基は同一
    でも異なってもよく、アルコキシ基は一つ以上、三つ以
    下置換されていてもよい。R10は水素またはメチル基を
    表す。Ar5、Ar6は置換もしくは無置換のアリール
    基、Ar7は置換もしくは無置換のアリーレン基を表
    し、R8は、炭素数1〜4の置換もしくは無置換のアル
    キル基、または置換もしくは無置換のアリール基を表
    し、R31は水素、炭素数1〜4の置換もしくは無置換の
    アルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基を
    表し、R33はポリシロキサン置換アルキル基を表す。n
    は1〜4の整数、a、b、c、e、fは共重合比を表
    し、全重量比で0.1≦a≦0.7、0.2≦b≦0.
    8、0≦c≦0.5、0≦e≦0.5、0≦f≦0.5
    の範囲(a+b+c+e+f=1)で表す。uは繰り返
    し単位を表し10〜1000の整数である。)
  4. 【請求項4】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、該感光層のバインダー樹脂が少なく
    とも上記一般式(1)、(2)又は(3)で表された共
    重合体と下記一般式(4)で表される化合物の一種ある
    いは二種以上を共存させ硬化させたものであることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真感光
    体。 【化4】 (式中、R11、R12、R13、R14は水酸基、炭素数1〜
    4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基またはア
    リール基を表す。)
  5. 【請求項5】 少なくとも感光体、帯電手段、画像露光
    手段、現像手段及び転写手段を備えた画像形成装置であ
    って、該感光体が導電性支持体上に請求項1〜4のいず
    れかに記載の共重合体樹脂をバインダーとして用いた感
    光層を設けた電子写真感光体であることを特徴とする画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 感光体と、帯電手段、現像手段及びクリ
    ーニング手段から選ばれた少なくとも一つの手段とを一
    体的に支持してなり、画像形成装置に着脱自在とした画
    像形成装置用プロセスカートリッジであって、該感光体
    が請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体であ
    ることを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッ
    ジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009001538A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Ricoh Co Ltd アクリル酸エステル化合物、その製造中間体、及びアクリル酸エステル化合物の製造方法
JP2009098675A (ja) * 2007-09-27 2009-05-07 Nof Corp 電子写真感光体用樹脂組成物及びそれを用いた電子写真感光体
JP2015191014A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 キヤノン株式会社 電子写真感光体および電子写真感光体の製造方法

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